(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092508
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】電動油圧式作業機械
(51)【国際特許分類】
E02F 9/08 20060101AFI20240701BHJP
E02F 9/00 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
E02F9/08 Z
E02F9/00 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208489
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】000246273
【氏名又は名称】コベルコ建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100178582
【弁理士】
【氏名又は名称】行武 孝
(72)【発明者】
【氏名】植田 登志郎
(72)【発明者】
【氏名】迫 利浩
【テーマコード(参考)】
2D015
【Fターム(参考)】
2D015DA01
(57)【要約】
【課題】旋回フレームの端部の限られたスペースにおいても、電動モータおよび油圧ポンプをコンパクトに配置することが可能な電動油圧式作業機械を提供する。
【解決手段】旋回フレーム16は、フレーム左端部16Lと、底板160と、前後方向に立設される左壁161とを有する。フレーム左端部16Lと左壁161との間の領域の左右幅は後方に進むにつれて狭く設定されている。バッテリ50は、左壁161の左右内側に配置され、電動モータ53は前記領域の前側部分に配置され、油圧ポンプ54は前記領域の後側部分に配置されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後に延びる中心線を有する旋回フレームと、
バッテリユニットと、
前記バッテリユニットから供給される電力で作動する電動モータと、
平面視における左右幅寸法が前記電動モータの前記寸法よりも小さく、前記電動モータの駆動力を受けて作動油を吐出する油圧ポンプと、
を備え、
前記旋回フレームは、左右一方の側端部と、底板と、側方領域の後側部分の左右寸法が前記側方領域の前側部分の前記寸法よりも小さくなるように前記側端部と前記中心線との間で前後方向に立設される縦板とを有し、前記側方領域は平面視において前記縦板と前記側端部との間に形成される領域であり、
前記バッテリユニットは、少なくとも前記縦板の左右内側で前記旋回フレーム上に配置され、
前記電動モータは前記側方領域の前記前側部分に配置され、前記油圧ポンプは前記側方領域の前記後側部分に配置されている、電動油圧式作業機械。
【請求項2】
前記電動モータは、上面部を有し、
前記バッテリユニットは、前記旋回フレーム上において前記電動モータの前記上面部よりも低い位置に配置される下面部を有する、請求項1に記載の電動油圧式作業機械。
【請求項3】
前記電動モータおよび前記油圧ポンプのうちの少なくとも一方は、前記側方領域から前記中心線側に突出した突出部を有し、
前記縦板は、第1上端部と前記突出部の下方に位置するように前記第1上端部よりも低い位置に配置される第2上端部とを有する、請求項1に記載の電動油圧式作業機械。
【請求項4】
前記縦板の後側部分は、前記縦板の前側部分よりも左右方向において前記中心線から離れた位置に配置され、
前記電動モータは出力軸を有し、前記油圧ポンプは前記出力軸に接続される被接続部を有し、
前記電動モータおよび前記油圧ポンプは、後方に進むにつれて前記出力軸が前記中心線から離れるように、前記側方領域において前後方向に対して傾斜して配置されている、請求項1に記載の電動油圧式作業機械。
【請求項5】
前記電動モータよりも前側で前記電動モータに対向するように配置され、前記油圧ポンプによって吐出された作動油を受け入れるコントロールバルブを更に備える、請求項1に記載の電動油圧式作業機械。
【請求項6】
前記旋回フレームは、前記電動モータよりも前側で前記電動モータに対向するように左右方向に立設される対向縦板を更に有する、請求項1に記載の電動油圧式作業機械。
【請求項7】
前記バッテリユニットの側方であって前記油圧ポンプの上方に配置され、前記油圧ポンプに供給される作動油を貯留する作動油タンクを更に備える、請求項1に記載の電動油圧式作業機械。
【請求項8】
平面視において、前記バッテリユニットの前記左右一方の端部は、前記油圧ポンプに重なるように配置されている、請求項1に記載の電動油圧式作業機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動油圧式作業機械に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、油圧ショベル等の作業機械として、下部走行体と、下部走行体に旋回可能に支持された旋回フレームを含む上部旋回体と、上部旋回体に搭載された作業装置とを有するものが知られている。
【0003】
上記のような作業機械は、作業装置を動かすために作動油を吐出する油圧ポンプを有する。油圧ポンプは、作業機械に搭載されたエンジンまたは電動モータによって駆動される。特許文献1、2には、上部旋回体の中央部に配置されたバッテリユニット、当該バッテリユニットの側方に配置された電動モータおよび油圧ポンプをそれぞれ有する作業機械が開示されている。これらの技術では、上部旋回体が、旋回フレームの底板上において前後方向に立設される複数の縦板を有する。電動モータおよび油圧ポンプは、一の縦板の左右外側において底板上に前後に並ぶように配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-127751号公報
【特許文献2】特開2021-080704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような作業機械では、上部旋回体の剛性、強度を高めるため、あるいは、上部旋回体上に搭載される機器のレイアウトの観点から、縦板が前後方向に対して傾斜して配置される場合がある。また、上部旋回体をコンパクトなものとするために、旋回フレームの横板の外周部を後方に進むにつれて内側に湾曲した形状とする場合がある。このような場合、縦板の左右外側の限られたスペースに電動モータおよび油圧ポンプをそれぞれ配置することが難しいという問題が生じる。
【0006】
本発明は、旋回フレームの端部の限られたスペースにおいても、電動モータおよび油圧ポンプをコンパクトに配置することが可能な電動油圧式作業機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によって提供されるのは、電動油圧式作業機械である。当該作業機械は、前後に延びる中心線を有する旋回フレームと、バッテリユニットと、前記バッテリユニットから供給される電力で作動する電動モータと、平面視における左右幅寸法が前記電動モータの前記寸法よりも小さく、前記電動モータの駆動力を受けて作動油を吐出する油圧ポンプと、を備える。前記旋回フレームは、左右一方の側端部と、底板と、側方領域の後側部分の左右寸法が前記側方領域の前側部分の前記寸法よりも小さくなるように前記側端部と前記中心線との間で前後方向に立設される縦板とを有し、前記側方領域は平面視において前記縦板と前記側端部との間に形成される領域であり、前記バッテリユニットは、少なくとも前記縦板の左右内側で前記旋回フレーム上に配置され、前記電動モータは前記側方領域の前記前側部分に配置され、前記油圧ポンプは前記側方領域の前記後側部分に配置されている。
【0008】
本構成によれば、縦板の左右外側の側方領域の後側部分が前側部分よりも狭い構成においても、電動モータおよび油圧ポンプの各々の左右幅寸法の大小関係を利用して、電動モータを側方領域の前側部分、油圧ポンプを側方領域の後側部分に配置することで、旋回フレームの端部の限られたスペースにおいても、電動モータおよび油圧ポンプをコンパクトに配置することが可能になる。また、バッテリユニットを旋回フレームの中央部に配置することで、作業機械が傾いた場合などにバッテリユニットへの浸水リスクを低減することができる。
【0009】
また、バッテリユニットの下方に電動モータおよび油圧ポンプを配置するための空間を設ける必要がないため、バッテリの容量を確保するために、その上下方向の寸法を大きくすることも可能になる。
【0010】
上記の構成において、前記電動モータは、上面部を有し、前記バッテリユニットは、前記旋回フレーム上において前記電動モータの前記上面部よりも低い位置に配置される下面部を有するものでもよい。
【0011】
本構成によれば、電動モータがバッテリユニットの下方から離れた側方領域に配置されることによって、バッテリユニットの下面部を電動モータの上面部よりも低い位置に配置することが可能になるため、バッテリユニットの下に電動モータを配置した場合に比べて、バッテリユニットの容量を増やすことが可能になる。
【0012】
上記の構成において、前記電動モータおよび前記油圧ポンプのうちの少なくとも一方は、前記側方領域から前記中心線側に突出した突出部を有し、前記縦板は、第1上端部と前記突出部の下方に位置するように前記第1上端部よりも低い位置に配置される第2上端部とを有するものでもよい。
【0013】
本構成によれば、電動モータおよび油圧ポンプの少なくとも一方が有する突出部が、縦板と干渉することを抑止することができる。
【0014】
上記の構成において、前記縦板の後側部分は、前記縦板の前側部分よりも左右方向において前記中心線から離れた位置に配置され、前記電動モータは出力軸を有し、前記油圧ポンプは前記出力軸に接続される被接続部を有し、前記電動モータおよび前記油圧ポンプは、後方に進むにつれて前記出力軸が前記中心線から離れるように、前記側方領域において前後方向に対して傾斜して配置されているものでもよい。
【0015】
本構成によれば、縦板の後側部分が縦板の前側部分よりも左右外側に位置することによって側方領域の後側部分が狭く設定されていることに対して、電動モータの出力軸を傾けて配置することで、限られたスペースにおいても、電動モータおよび油圧ポンプをコンパクトに配置することが可能になる。
【0016】
上記の構成において、前記電動モータよりも前側で前記電動モータに対向するように配置され、前記油圧ポンプによって吐出された作動油を受け入れるコントロールバルブを更に備えるものでもよい。
【0017】
本構成によれば、電動モータの前側部分がコントロールバルブによって占有されている構成においても、電動モータおよび油圧ポンプの各々の左右幅寸法の大小関係を利用して、電動モータおよび油圧ポンプを側方領域にコンパクトに配置することが可能になる。
【0018】
上記の構成において、前記旋回フレームは、前記電動モータよりも前側で前記電動モータに対向するように左右方向に立設される対向縦板を更に有するものでもよい。
【0019】
本構成によれば、電動モータの前側部分が対向縦板によって塞がれている構成においても、電動モータおよび油圧ポンプの各々の左右幅寸法の大小関係を利用して、電動モータおよび油圧ポンプを側方領域にコンパクトに配置することが可能になる。また、対向縦板を配置することによって、旋回フレームの剛性、強度を高めることができる。
【0020】
上記の構成において、前記バッテリユニットの側方であって前記油圧ポンプの上方に配置され、前記油圧ポンプに供給される作動油を貯留する作動油タンクを更に備えるものでもよい。
【0021】
本構成によれば、バッテリユニットの側方かつ油圧ポンプの上方の空間を利用して、作動油タンクを効率的に配置することができる。また、油圧ポンプと作動油タンクとの間の流路の長さを小さくすることができる。また、油圧配管が長く複雑になることがなく、短く単純な構成にできるため、コストを抑えつつ、組立作業も容易に行うことができる。
【0022】
上記の構成において、平面視において、前記バッテリユニットの前記左右一方の端部は、前記油圧ポンプに重なるように配置されているものでもよい。
【0023】
本構成によれば、油圧ポンプの上方の空間を利用して、バッテリユニットの一部を配置することができる。
【発明の効果】
【0024】
以上のように、本発明によれば、旋回フレームの端部の限られたスペースにおいても、電動モータおよび油圧ポンプをコンパクトに配置することが可能な電動油圧式作業機械が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る油圧ショベルを示す側面図である。
【
図2】前記油圧ショベルの上部旋回体の内部構造を示す平面図である。
【
図3】
図2からバッテリユニットおよび作動油タンクを取り外した状態の平面図である。
【
図4】前記油圧ショベルの上部旋回体の内部構造を示す側面図である。
【
図5】前記油圧ショベルの上部旋回体の内部構造を示す背面図である。
【
図6】本発明の第2実施形態に係る油圧ショベルの上部旋回体の内部構造を示す模式的な平面図である。
【
図7】本発明の第3実施形態に係る油圧ショベルの上部旋回体の内部構造を示す模式的な平面図である。
【
図8】本発明の第4実施形態に係る油圧ショベルの上部旋回体の内部構造を示す模式的な平面図である。
【
図9】本発明の第5実施形態に係る油圧ショベルの上部旋回体の内部構造を示す模式的な平面図である。
【
図10】本発明の第6実施形態に係る油圧ショベルの上部旋回体の内部構造を示す模式的な平面図である。
【
図11】本発明の第7実施形態に係る油圧ショベルの上部旋回体の内部構造を示す模式的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0027】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る油圧ショベル1(作業機械)の側面図である。
図2は、本実施形態に係る油圧ショベル1の上部旋回体12の内部構造を示す平面図である。
図2では、各種のカバー部材などの図示を省略している。
図3は、
図2からバッテリユニット50および作動油タンク51を取り外した状態の平面図である。
図4は、油圧ショベル1の上部旋回体12の内部構造を示す側面図である。
図5は、油圧ショベル1の上部旋回体12の内部構造を示す背面図である。なお、各図に示す方向は、油圧ショベル1の上部旋回体12を基準として示している。
【0028】
油圧ショベル1は、地面Gの上を走行可能な下部走行体10(下部本体)と、上下方向に延びる旋回中心軸回りに旋回可能なように下部走行体10に搭載される上部旋回体12(機体)と、上部旋回体12に搭載される作業装置14と、を備える。
【0029】
下部走行体10は、右及び左にそれぞれ配置された一対の右クローラ11R及び左クローラ11Lを備える。右及び左クローラ11R,11Lのそれぞれは、下部走行体10が地面Gの上を走行するように作動する。
【0030】
上部旋回体12は、旋回フレーム16と、その上に搭載される複数の要素と、を含む。前記複数の要素は、機械室17と、運転室であるキャブ18と、上部旋回体12の後端部を構成する不図示のカウンタウェイトと、を含む。
【0031】
作業装置14は、ブーム21、アーム22及びバケット24を含む。ブーム21は、起伏可能に旋回フレーム16の前端に支持される。アーム22はブーム21に対して上下方向に回動可能となるようにブーム21の先端部に連結される。バケット24は、掘削作業等を行うための先端アタッチメントであり、アーム22に対して上下方向に回動可能となるようにアーム22の先端部に取付けられる。キャブ18は、上部旋回体12の前端部であって作業装置14の左側に配置されている。なお、キャブ18は、作業装置14の右側に配置されてもよい。旋回フレーム16は、その左右方向の中心において前後方向に延びる中心線CLを有する(
図2)。
【0032】
油圧ショベル1は、更に、ブームシリンダ26と、アームシリンダ27と、バケットシリンダ28とを有する。ブームシリンダ26は、ブーム21を起伏方向に回動させるように伸縮する。アームシリンダ27は、アーム22を上下方向に回動させるように伸縮する。バケットシリンダ28は、バケット24をアーム22に対して上下方向に回動させるように伸縮する。これらのシリンダは油圧シリンダから構成される。
【0033】
油圧ショベル1は、バッテリユニット50(
図2)と、作動油タンク51と、コントロールバルブ52と、電動モータ53と、油圧ポンプ54(
図3)と、ソレノイドバルブユニット55と、を更に備える。
【0034】
バッテリユニット50は、蓄電可能であり、蓄電した電力を出力することができる。本実施形態では、バッテリユニット50は直方体形状を有する。
【0035】
作動油タンク51は、内部に作動油を貯留するタンクである。作動油タンク51はコントロールバルブ52を含む油圧回路から排出された作動油を受け入れる一方、作動油を油圧ポンプ54に供給する。
【0036】
コントロールバルブ52は、油圧ショベル1が有する油圧式アクチュエータ(前記油圧シリンダ、旋回モータ)と油圧ポンプ54との間に介在するように配置され、各アクチュエータに供給される作動油の供給路および流量を制御するように開弁する。
【0037】
電動モータ53は、バッテリユニット50から供給される電力によって作動するものであり、その出力軸53S(駆動軸)(
図3)が回転することによって油圧ポンプ54に駆動力を伝達する。なお、バッテリユニット50と電動モータ53との間に不図示のインバータが配置されてもよい。
【0038】
油圧ポンプ54は、電動モータ53から受ける駆動力によって作動(回転)し、各アクチュエータに供給される作動油を吐出する。油圧ポンプ54は、電動モータ53の出力軸53Sに接続される被接続部を有し、当該被接続部において前記駆動力を受け入れる。
【0039】
ソレノイドバルブユニット55(
図3)は、前記各アクチュエータを動かすための油圧回路に含まれる。ソレノイドバルブユニット55は複数のバルブを有し、不図示の制御部からの指令信号を受けて開弁する。
【0040】
旋回フレーム16は、
図2、
図3に示すように、平面視で略矩形形状を有する。旋回フレーム16は、底板160と、スイングポスト16Sと、前壁16Pおよび後壁16Q(
図4)と、左壁161(縦板)と、右壁162とを有する。
【0041】
底板160は、旋回フレーム16の本体部を構成し、上下に面する板状部である。底板160は、フレーム前端部16Fと、フレーム後端部16Bと、フレーム左端部16L(側端部)と、フレーム右端部16Rとを有する。フレーム前端部16Fは、底板160の前端部であり、左右方向に延びている。フレーム後端部16Bは、底板160の後端部であり、左右方向に延びている。フレーム左端部16Lは、底板160の左端部(左側の側端部)であり、前後方向に延びている。フレーム右端部16Rは、底板160の右端部(右側の側端部)であり、前後方向に延びている。
【0042】
スイングポスト16Sは、フレーム前端部16Fの中央部から前方に突出するように配置されている。
図4に示すように、スイングポスト16Sは、上下一対の支持部を有し、
図1の作業装置14を回動可能に支持する。
【0043】
前壁16P(
図4)は、フレーム前端部16Fに沿って底板160から立設された壁部である。同様に、後壁16Qは、フレーム後端部16Bに沿って底板160から立設された壁部である。
【0044】
左壁161および右壁162(
図3)は、スイングポスト16Sの基端部から後方に向かって延びるように、底板160に立設された壁部である。左壁161は、中心線CLとフレーム左端部16Lとの間で前後方向に立設され、右壁162は、中心線CLとフレーム右端部16Rとの間で前後方向に立設されている。なお、この前後方向に立設されることは、少なくとも前後方向に延びていることを意味する。更に、
図3に示すように、左壁161および右壁162は、平面視で略V字状に配置され、後方に進むにつれて互いの間隔が拡がるように配置されている。この結果、左壁161および右壁162を含む各壁部によって、旋回フレーム16の剛性、強度を高く維持することができる。
【0045】
また、本実施形態では、右壁162は平面視で直線状に延びる一方、左壁161は屈曲した形状を有する。具体的に、左壁161は、前側から順に、第1左壁161Aと、第2左壁161Bと、第3左壁161Cと、を有する。第1左壁161Aおよび第2左壁161Bは、後方かつ左右外側に向かって傾斜しており、第2左壁161Bの傾斜角度は第1左壁161Aの傾斜角度よりも大きく設定されている。第3左壁161Cは、第2左壁161Bの後端に接続され、前後方向に延びている。この結果、第3左壁161C、第2左壁161B、第1左壁161Aの順に、左右方向において中心線CLから離れた位置に配置されている。
【0046】
また、
図4に示すように、第1左壁161Aの上端部は、後方に進むにつれて下方に緩やかに傾斜しており、第2左壁161Bの上端部は、第1左壁161Aの上端部に接続され、更に下方に向かって傾斜している。第3左壁161Cの上端部は、第2左壁161Bの上端部に接続され、その高さは略一定とされた後、緩やかに上方に延びている。このように、左壁161の上端部は、部分的に下方に切り欠かれた形状を有している。
図4に示すように、電動モータ53および油圧ポンプ54は、この切りかかれた部分に対向するように配置されている。
【0047】
図3を参照して、旋回フレーム16のうち左壁161とフレーム左端部16Lとの間の領域が側方領域Sと定義される。側方領域Sの前側部分が前側領域S1と定義され、側方領域Sの後側部分が後側領域S2と定義される。平面視における左壁161の傾斜構造によって、後側領域S2の左右寸法は前側領域S1の左右寸法よりも小さく設定されている。
【0048】
本実施形態では、バッテリユニット50は、少なくとも左壁161の左右内側で中心線CLに重なるように旋回フレーム16上に配置されている。なお、
図5に示すように、バッテリユニット50は、底板160上に配設された支持構造上に載置されており、底板160の上方に離間した位置に支持されている。前記支持構造は、
図3の第2左壁161B、第3左壁161Cおよび右壁162の後側部分を含む。また、
図5において、電動モータ53は、底板160よりも外側に飛び出して配置されてもよい。この場合、電動モータ53の外側部分は、底板160から立設される図示しないガード(外装パネル)によって覆われる。
【0049】
電動モータ53は側方領域Sの前側領域S1に配置され、油圧ポンプ54は側方領域Sの後側領域S2に配置されている。換言すれば、電動モータ53は、第2左壁161Bの左右外側に配置され、油圧ポンプ54は、第3左壁161Cの左右外側に配置されている。なお、本実施形態では、電動モータ53の出力軸53Sが前後方向に延びるように、電動モータ53および油圧ポンプ54が前後に並んで配置されている。
【0050】
図3、
図5に示すように、本実施形態では、油圧ポンプ54の左右方向(幅方向)における左右幅寸法(最大寸法)が、電動モータ53の前記幅寸法よりも小さい。このため、電動モータ53および油圧ポンプ54の前記幅寸法の大小関係を利用して、電動モータ53および油圧ポンプ54を側方領域Sに効率的に配置することができる。
【0051】
図2、
図4を参照して、バッテリユニット50の左方(側方)であって油圧ポンプ54の上方には、前述の作動油タンク51が配置されている。
【0052】
更に、電動モータ53よりも前側では、コントロールバルブ52が電動モータ53に対向するように配置されている。換言すれば、コントロールバルブ52は、第1左壁161Aの左右外側に配置されている。
【0053】
図3、
図5を参照して、電動モータ53は、入力部53Aと、モータ上面部53Tと、を有する。入力部53Aは、バッテリユニット50から引き延ばされた不図示のケーブルに接続され、電力の供給を受ける。入力部53Aは、電動モータ53のうち左右内側に面する部分に配置されている。前述のように、電動モータ53が、左壁161の切り欠かれた部分に対向しているため、バッテリユニット50から引き出されたケーブルを当該切り欠かれた部分を通じて入力部53Aに容易に接続することができる。
【0054】
電動モータ53のモータ上面部53Tは、電動モータ53の上面部である。一方、バッテリユニット50は、ユニット下面部50Sを有する。ユニット下面部50Sは、バッテリユニット50の下面部である。
図5に示すように、バッテリユニット50のユニット下面部50Sは、旋回フレーム16上において電動モータ53のモータ上面部53Tよりも低い位置に配置される。
【0055】
以上のように、本実施形態では、旋回フレーム16の剛性を高く維持するために左壁161が後方に向かって左右外側に傾斜して配置されている。このような左壁161の左右外側の側方領域Sの後側領域S2が前側領域S1よりも狭い構成においても、電動モータ53および油圧ポンプ54の各々の左右幅寸法の大小関係を利用して、電動モータ53を前側領域S1、油圧ポンプ54を後側領域S2に配置することで、旋回フレーム16の端部の限られたスペースにおいても、電動モータ53および油圧ポンプ54をコンパクトに配置することが可能になる。この結果、電動モータ53および油圧ポンプ54と左壁161との干渉を防止しつつ、旋回フレーム16の幅方向の寸法を抑えることが可能になる。また、バッテリユニット50を左壁161よりも左右内側の旋回フレーム16の中央部に配置することで、油圧ショベル1が傾いた場合などにバッテリユニット50への浸水リスクを低減することができる。
【0056】
また、本実施形態では、バッテリユニット50の下方に電動モータ53および油圧ポンプ54を配置するための空間を設ける必要がないため、バッテリの容量を確保するために、バッテリユニット50の上下方向の寸法を大きくすることも可能になる。
【0057】
更に、本実施形態では、
図3に示すように、後側領域S2に油圧ポンプ54が配置され、バッテリユニット50の直下にソレノイドバルブユニット55が配置されているため、
図3において、電動モータ53と油圧ポンプ54との位置が逆の場合と比較して、油圧ポンプ54とソレノイドバルブユニット55とを接続する配管の長さを短くすることが可能になり、当該配管における圧力損失を低減することができる。
【0058】
また、電動モータ53がバッテリユニット50の下方から離れた側方領域Sに配置されることによって、バッテリユニット50のユニット下面部50Sが電動モータ53のモータ上面部53Tよりも低い位置に配置されることが可能になるため、バッテリユニット50の下に電動モータ53を配置した場合に比べて、バッテリユニット50の容量を増やすことが可能になる。なお、バッテリユニット50を上に更に追加することで、容量を増やしても良い。
【0059】
また、本実施形態では、電動モータ53の前側部分がコントロールバルブ52によって占有されている構成においても、電動モータ53および油圧ポンプ54の各々の左右幅寸法の大小関係を利用して、電動モータ53および油圧ポンプ54を側方領域Sにコンパクトに配置することが可能になる。
【0060】
更に、本実施形態では、バッテリユニット50の側方かつ油圧ポンプ54の上方の空間を利用して、作動油タンク51を効率的に配置することができる。また、作動油タンク51が油圧ポンプ54の直上に位置するため、油圧ポンプ54と作動油タンク51との間の流路の長さを短くすることができる。また、油圧配管が長く複雑になることがなく、短く単純な構成にできるため、コストを抑えつつ、組立作業も容易に行うことができる。
【0061】
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に係る油圧ショベル1の上部旋回体12の内部構造を示す模式的な平面図である。なお、本実施形態では先の第1実施形態との相違点を中心に説明する。以後の実施形態においても同様である。
【0062】
本実施形態では、旋回フレーム16が、中央壁170(対向縦板)を更に有し、先の第1実施形態の左壁161および右壁162の代わりに、左壁171および右壁172を有する。中央壁170は、旋回フレーム16の前後方向の略中央部において、左右方向に延びるように底板160に立設された壁部である。
【0063】
左壁171は、第1左壁171Aおよび第2左壁171Bを有する。また、右壁172は、第1右壁172Aおよび第2右壁172Bを有する。
図6に示すように、各壁部は、後方に向かって左右外側に傾斜している。第2左壁171Bの傾斜構造によって、側方領域Sの後側領域S2の左右幅は、前側領域S1の左右幅よりも小さく設定されている。
【0064】
このような構成においても、前側領域S1に電動モータ53を配置し、後側領域S2に油圧ポンプ54を配置することで、限られた側方領域Sに電動モータ53および油圧ポンプ54を効率的に配置することができる。
【0065】
また、本実施形態のように、電動モータ53の前側の位置で電動モータ53に対向するように中央壁170が配置される場合であっても、中央壁170と第2左壁171Bとによって画定された前側領域S1に電動モータ53を配置し、相対的に狭くなる後側領域S2に油圧ポンプ54を配置することで、電動モータ53および油圧ポンプ54を側方領域Sにコンパクトに配置することが可能になる。また、電動モータ53を中央壁170と第2左壁171Bとによって囲むことで、電動モータ53の振動が前方のキャブ18(
図1)に伝わることを抑止することができる。
【0066】
<第3実施形態>
図7は、本発明の第3実施形態に係る油圧ショベル1の上部旋回体12の内部構造を示す模式的な平面図である。本実施形態では、旋回フレーム16の底板160の後側部分が略円弧状に形成されている。一方、左壁171の第2左壁171Bは、前後方向に延びるように配設されている。
【0067】
このような場合であっても、側方領域Sの後側領域S2の左右幅は、前側領域S1の左右幅よりも小さくなる。しかしながら、電動モータ53および油圧ポンプ54の各々の左右幅寸法の大小関係を利用して、電動モータ53を前側領域S1、油圧ポンプ54を後側領域S2に配置することで、旋回フレーム16の端部の限られたスペースにおいても、電動モータ53および油圧ポンプ54をコンパクトに配置することが可能になる。なお、その他の実施形態においても、同様に、旋回フレーム16の底板160の後側部分が略円弧状に形成されてもよい。
【0068】
<第4実施形態>
図8は、本発明の第4実施形態に係る油圧ショベル1の上部旋回体12の内部構造を示す模式的な平面図である。本実施形態では、先の第2実施形態と比較して左壁171の形状において相違する。具体的に、左壁171は、第1左壁171Aと、第2左壁171Bと、第3左壁171Cとを有する。一方、右壁172は、第1右壁172Aと、第2右壁172Bとを有する。また、第1左壁171Aと第2左壁171Bとの間、第1右壁172Aと第2右壁172Bとの間を通るように、中央壁170が配置されている。
【0069】
第1左壁171Aおよび第1右壁172Aは、後方に向かって互いの間隔が拡がるように傾斜している。第2左壁171Bの前端部は第1左壁171Aの後端部よりも僅かに左右方向の内側に位置している。そして、第2左壁171Bは、第1左壁171Aよりも急な角度で左右外側に向かって傾斜している。第2左壁171Bに接続される第3左壁171Cは、前後方向に沿って延びている。この結果、
図8に示すように、旋回フレーム16には、中央壁170と第2左壁171Bとによって画定される楔状(三角形)の領域が形成されており、当該領域が本実施形態における前側領域S1に相当する。一方、後側領域S2の左右方向の幅は、前側領域S1の左右方向の幅よりも小さいものの、前後方向に沿って略一定とされている。
【0070】
本実施形態では、上記のような前側領域S1に電動モータ53が配置され、後側領域S2に油圧ポンプ54が配置されるように、電動モータ53および油圧ポンプ54が前後に並んで配置されている。このため、電動モータ53および油圧ポンプ54の各々の左右幅寸法の大小関係を利用して、旋回フレーム16の端部の限られたスペースにおいても、電動モータ53および油圧ポンプ54をコンパクトに配置することが可能になる。
【0071】
また、本実施形態では、第2左壁171Bの前端部を左右内側にシフトすることによって、前記楔状の領域を形成し、当該領域に電動モータ53を嵌め込むように、電動モータ53が配置されている。更に、第2左壁171Bの前端部が第1左壁171Aの後端部に繋がる場合と比較して、上記のように傾斜した第2左壁171Bでは、バッテリユニット50を下方から支持する領域(長さ)が増すため、バッテリユニット50を安定して支持することが可能になるとともに、旋回フレーム16の安定性を高めることが可能になる。更に、電動モータ53、油圧ポンプ54の周辺であって、バッテリユニット50に振動が加わりやすい領域における、バッテリユニット50の安定性を高めることが可能になる。
【0072】
<第5実施形態>
図9は、本発明の第5実施形態に係る油圧ショベル1の上部旋回体12の内部構造を示す模式的な平面図である。本実施形態では、旋回フレーム16が、先の第2実施形態と同様の左壁171および右壁172を有している一方、電動モータ53および油圧ポンプ54の配置パターンにおいて相違する。具体的に、電動モータ53および油圧ポンプ54は、後方に進むにつれて電動モータ53の出力軸53S(
図3参照)が中心線CLから離れるように、側方領域Sにおいて前後方向に対して傾斜して配置されている。この場合、
図9に示すように、電動モータ53および油圧ポンプ54が第2左壁171Bに沿って配置されているため、電動モータ53、油圧ポンプ54と第2左壁171Bとが干渉することが防止される。また、電動モータ53および油圧ポンプ54の各々の左右幅寸法の大小関係を利用して、平面視における前側領域S1および後側領域S2のV字状の領域に、電動モータ53および油圧ポンプ54をコンパクトに配置することが可能になる。
【0073】
換言すれば、本実施形態では、第2左壁171Bの後側部分が第2左壁171Bの前側部分よりも左右外側に位置することによって側方領域Sの後側領域S2が狭く設定されていることに対して、電動モータ53の出力軸53Sを傾けるとともにこれに応じて油圧ポンプ54を傾けて配置することで、限られたスペースにおいても、電動モータ53および油圧ポンプ54をコンパクトに配置することが可能になる。
【0074】
<第6実施形態>
図10は、本発明の第6実施形態に係る油圧ショベル1の上部旋回体12の内部構造を示す模式的な平面図である。本実施形態では、先の第2実施形態と比較して、第2左壁171Bが急な角度で左右外側に傾斜している点で相違する。この場合、
図10に示すように、平面視では、油圧ポンプ54の右側の後端角部54Tが第2左壁171Bにオーバーラップしている。実際には、本実施形態では、
図4に示す第3左壁161Cの上端部と同様に、
図10の第2左壁171Bの上端部は後端角部54Tよりも低い位置に配置されている。この結果、油圧ポンプの後端部(突出部)が、第2左壁171Bと干渉することが抑止される。
【0075】
本実施形態における各部材の位置関係について換言すれば、油圧ポンプ54は、側方領域Sから中心線CL側に突出した後端角部54T(突出部)を有する。一方、第2左壁171Bは、第1上端部と、後端角部54Tの下方に位置するように前記第1上端部よりも低い位置に配置される第2上端部とを有する。この場合、第1上端部は、第2左壁171Bの前側部分であり、第2上端部は、第2左壁171Bのうち後端角部54Tの下方に位置する部分である。
【0076】
なお、平面視で第2左壁171Bとオーバーラップしつつ、第2左壁171Bの上端部の上方に位置する部分は、電動モータ53の一部でもよい。また、第2左壁171Bの高さは一定であり、第1左壁171Aの高さよりも低く設定されるものでもよい。この場合、第2左壁171Bの上端部が本発明の第2上端部に相当し、第1左壁171Aの上端部が本発明の第1上端部に相当する。
【0077】
<第7実施形態>
図11は、本発明の第7実施形態に係る油圧ショベル1の上部旋回体12の内部構造を示す模式的な平面図である。本実施形態では、左壁171および右壁172が先の第2実施形態(
図6)と同様に傾斜している一方、バッテリユニット50が後方に寄った位置に配置されている。また、バッテリユニット50の前端部は、電動モータ53よりも後方に配置されている。更に、バッテリユニット50の左端部は、第2左壁171Bの外側まで延びるとともに、油圧ポンプ54の上方に重なるように配置されている。この場合も、第2左壁171Bの一部がバッテリユニット50を避けるように下方に切り欠かれていても良い。このような構成によれば、油圧ポンプ54の上方の空間を利用して、バッテリユニット50の一部を配置することができる。なお、
図11において、油圧ポンプ54の上方で、バッテリユニット50に隣接するように、前述の作動油タンク51が配置されてもよいし、作動油タンク51は別の位置に配置されてもよい。
【0078】
本実施形態の構成においても、先の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。更に、
図11に示すようなバッテリユニット50の配置によって、バッテリユニット50の前方にスペースを確保することができるため、このスペースを利用して他の機器を配置することができる。
【0079】
また、本実施形態においても、電動モータ53の上面よりも、バッテリユニット50の下面が低い位置に配置されることで、バッテリユニット50の容量を確保することができる。なお、
図11において、バッテリユニット50の容量が相対的に小さい場合は、バッテリユニット50の下面は電動モータ53の上面よりも上方にあってもよい。
【0080】
また、本実施形態では、
図11に示すように、バッテリユニット50を後方に配置することで、左壁171と右壁172との間隔が広い領域でバッテリユニット50を安定して支持することができる。
【0081】
本発明は、上記で説明した各実施形態に限定されない。本発明は、上記の各実施形態における態様を組み合わせたものであってもよい。
【0082】
また、上記の各実施形態では、旋回フレーム16の側端部として、底板160のフレーム左端部16Lを例にして説明したが、旋回フレーム16の側端部は底板160とは異なる部材によって構成されてもよい。一例として、底板160から立設される図示しないガード(外装パネル)の内側面が、本発明の側端部を構成しても良い。この場合、平面視において、ガードの内側面と左壁161(縦板)との間に、前述の側方領域Sが形成される。
【符号の説明】
【0083】
1 油圧ショベル(作業機械)
10 下部走行体
12 上部旋回体
14 作業装置
16 旋回フレーム
160 底板
161 左壁(縦板)
161A 第1左壁
161B 第2左壁
161C 第3左壁
162 右壁
16B フレーム後端部
16F フレーム前端部
16L フレーム左端部(側端部)
16P 前壁
16Q 後壁
16R フレーム右端部
16S スイングポスト
16T 旋回支持部
17 機械室
170 中央壁(対向縦板)
171 左壁
171A 第1左壁
171B 第2左壁
171C 第3左壁
172 右壁
172A 第1右壁
172B 第2右壁
18 キャブ
21 ブーム
22 アーム
24 バケット
50 バッテリ
50S 下面部
51 作動油タンク
52 コントロールバルブ
53 電動モータ
53S 出力軸
53T 上面部
54 油圧ポンプ
54T 後端角部(突出部)
55 ソレノイドバルブユニット
G 地面
S 側方領域
S1 前側領域
S2 後側領域