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  • 特開-搬送資材 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092547
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】搬送資材
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/20 20060101AFI20240701BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
B65D25/20 P
G06K19/077 220
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208568
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】000002440
【氏名又は名称】積水化成品工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 英郎
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA03
3E062AC02
3E062DA08
(57)【要約】
【課題】情報記録媒体を容易に着脱可能な搬送資材を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る搬送資材は、被搬送物を搬送するために用いられる搬送資材であって、前記被搬送物の情報を記録する情報記録媒体と、該情報記録媒体を取り付け可能に構成された台座と、前記被搬送物を載置可能に構成された発泡樹脂製の収納本体部と、を備え、該収納本体部の外周側面には、前記台座の端縁部を挿入可能に構成されたスリット部が形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被搬送物を搬送するために用いられる搬送資材であって、
前記被搬送物の情報を記録する情報記録媒体と、
該情報記録媒体を取り付け可能に構成された台座と、
前記被搬送物を載置可能に構成された発泡樹脂製の収納本体部と、を備え、
該収納本体部の外周側面には、前記台座の端縁部を挿入可能に構成されたスリット部が形成されている、搬送資材。
【請求項2】
前記台座及び前記スリット部には、互いが接する面にシボ状の凹凸が形成されている、請求項1に記載の搬送資材。
【請求項3】
前記台座が、接着剤によって前記スリット部に固定される、請求項1又は2に記載の搬送資材。
【請求項4】
前記台座には、該台座と前記情報記録媒体とを固定するための固定具が挿通される第一貫通孔が形成されている、請求項1又は2に記載の搬送資材。
【請求項5】
前記台座には、該台座と前記情報記録媒体とを固定するための固定具が挿通される第一貫通孔と、前記台座と前記収納本体部とを固定するための固定具が挿通される第二貫通孔と、が形成されている、請求項1又は2に記載の搬送資材。
【請求項6】
前記情報記録媒体が、ICタグである、請求項1又は2に記載の搬送資材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送資材に関する。
【背景技術】
【0002】
物品の梱包、搬送等において梱包・搬送資材(以下、「搬送資材」と記載することがある。)は、外部からの衝撃、物品同士の衝突等による物品の破損、毀損等を防ぐために使用されている。その際、物流において、搬送される物品(以下、「被搬送物」と記載することがある。)の在庫数、荷物の所在等をトレースできるよう、被搬送物の情報が記録されたICタグ、RFIDタグ等の情報記録媒体を搬送資材に組み込むことが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、表壁と裏壁を有する中空二重壁構造の樹脂製パネルからなる組立式のコンテナの中空部内に内装された発泡体の内部に無線タグを固定することが開示されている。また、特許文献2には、ガラス基板を搬送するために用いられるガラス基板搬送用ボックスの本体容器または蓋部材にICタグを設けることが開示されている。また、特許文献3には、予備発泡粒子を型内発泡成形して得られる発泡樹脂成形容器の中にICタグを埋め込むことが開示されている。また、特許文献4には、ガラス基板用箱体を備える梱包ユニットのガラス基板用箱体にICチップを取り付けることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4809952号公報
【特許文献2】特開2005-343506号公報
【特許文献3】特開2006-008212号公報
【特許文献4】特開2007-269391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1~4で開示されるICタグ等の情報記録媒体の搬送資材への取り付けは、情報記録媒体が搬送資材を構成する本体部に接着又は埋め込みによって行われる。そのため、情報記録媒体の故障、登録の変更等による情報記録媒体の取替時には、搬送資材から情報記録媒体の取り外しが困難であることから、情報記録媒体を容易に着脱可能な搬送資材が求められている。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、情報記録媒体を容易に着脱可能な搬送資材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る搬送資材は、被搬送物を搬送するために用いられる搬送資材であって、
前記被搬送物の情報を記録する情報記録媒体と、
該情報記録媒体を取り付け可能に構成された台座と、
前記被搬送物を載置可能に構成された発泡樹脂製の収納本体部と、を備え、
該収納本体部の外周側面には、前記台座の端縁部を挿入可能に構成されたスリット部が形成されている。
【0008】
本発明に係る搬送資材は、斯かる構成により、情報記録媒体を容易に着脱できる。
【0009】
本発明に係る搬送資材において、前記台座及び前記スリット部には、互いが接する面にシボ状の凹凸が形成されていてもよい。
【0010】
本発明に係る搬送資材では、斯かる構成により、台座及びスリット部の互いが接する面において摩擦による抵抗が大きくなり、搬送資材の搬送時に台座の動きを抑制することができる。
【0011】
本発明に係る搬送資材は、前記台座が、接着剤によって前記スリット部に固定されていてもよい。
【0012】
本発明に係る搬送資材は、斯かる構成により、台座とスリット部との固定を強固にできる。
【0013】
本発明に係る搬送資材において、前記台座には、該台座と前記情報記録媒体とを固定するための固定具が挿通される第一貫通孔が形成されていてもよい。
【0014】
本発明に係る搬送資材は、斯かる構成により、固定具を用いて、台座への情報記録媒体の着脱を容易に行うことができる。
【0015】
本発明に係る搬送資材において、前記台座には、該台座と前記情報記録媒体とを固定するための固定具が挿通される第一貫通孔と、前記台座と前記収納本体部とを固定するための固定具が挿通される第二貫通孔と、が形成されていてもよい。
【0016】
本発明に係る搬送資材では、台座と情報記録媒体とを固定するための第一貫通孔とは異なる第二貫通孔において、台座と収納本体部とを固定することができる。本発明に係る搬送資材は、斯かる構成により、台座と収納本体部とを固定した状態で、台座への情報記録媒体の着脱を行うことができる。
【0017】
本発明に係る搬送資材は、前記情報記録媒体が、ICタグであってもよい。
【0018】
本発明に係る搬送資材は、斯かる構成により、情報記録媒体の情報の書き換え、再利用が可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、情報記録媒体を容易に着脱可能な搬送資材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本実施形態に係る搬送資材1を示す概略図である。
図2図2は、台座3を収納本体部4に取り付ける工程を説明する概略図である。
図3図3は、情報記録媒体2を台座3に取り付ける工程を説明する概略図である。
図4図4は、本実施形態に係る搬送資材1の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<搬送資材>
以下、本発明の実施形態に係る搬送資材1について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
【0022】
図1は、本実施形態に係る搬送資材1を示す概略図である。本実施形態に係る搬送資材1は、情報記録媒体2と、台座3と、収納本体部4と、を備える。
【0023】
情報記録媒体2には、搬送資材1で搬送される被搬送物の情報が記録されている。情報記録媒体2は、後述する台座3に取り付けられている。情報記録媒体2としては、被梱包物の情報を記録できるものであれば特に限定はなく、例えば、ICタグ、RFIDタグ、RFタグ、バーコード(一次元、二次元を含む)が印刷されたタグ等が挙げられる。情報記録媒体2は、情報の書き換えが可能、再利用が可能等の観点から、好ましくは、ICタグ、RFIDタグ、又は、RFタグである。本実施形態に係る搬送資材1における情報記録媒体2は、矩形平板状のカード型の形態である。なお、被梱包物の情報としては、例えば、品番、製造年月日、製造元情報、搬送元情報、搬送先情報、搬送開始日情報等が挙げられる。
【0024】
台座3は、情報記録媒体2を取り付け可能に構成されている。具体的には、台座3には、台座3と情報記録媒体2とを固定するための固定具6が挿通される第一貫通孔(図1には図示せず、図2における31)が形成されている。第一貫通孔31には、タップ加工が施されており、ビス、ねじ等の固定具6により情報記録媒体2が台座3に取り付けられている。また、台座3は、平面視における周縁に、対向する一対の端縁部(図1には図示せず、図2における32、32)を有する。台座3の端縁部は、後述する収納本体部4の外周側面41に形成されるスリット部5に挿入される。すなわち、端縁部32は、台座3がスリット部5に挿入される方向(以下、「挿入方向」と記載することがある、図1におけるZ方向)に沿って延びる。
【0025】
台座3を構成する材料としては、情報記録媒体2を取り付け可能であれば特に限定はないが、例えば、金属、樹脂、木材等が挙げられる。台座3を構成する材料は、搬送時の耐衝撃性の高さ、加工性が良いとの観点から、好ましくは、金属である。金属としては、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、銅等が挙げられる。
【0026】
本実施形態に係る搬送資材1における台座3には、上述の情報記録媒体2が取り付けられている。
【0027】
台座3は、スリット部5に接する面にシボ状の凹凸(図示せず)が形成されている。これにより、台座3のスリット部5に接する面は、摩擦による抵抗が大きくなる。したがって、搬送資材1の搬送時に台座3の動きを抑制することができる。なお、本明細書において、「シボ状」とは、平面視が矩形の凸部を一定の間隔で多数設けた形態、一定の間隔で直交する方向に連続する多数の突条からなる形態等を意味する。
【0028】
収納本体部4は、発泡樹脂製であり、被搬送物を載置可能に構成されている。収納本体部4を構成する発泡樹脂としては、特に限定はないが、例えば、ビーズ発泡法によって得られた発泡粒子を用いることができる。発泡ビーズの材質としては、例えば、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等が挙げられる。発泡ビーズの材質としては、より成形加工性に優れるという観点から、好ましくは、スチレン系樹脂である。
【0029】
ポリスチレン系樹脂は、スチレン系モノマーが重合してなるものである。該ポリスチレン系樹脂としては、汎用のポリスチレン系樹脂が挙げられ、例えばスチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ジメチルスチレン、パラメチルスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレン等のスチレン系モノマー1種の単独重合体、又はこれらスチレン系モノマー複数種の共重合体が挙げられる。前記共重合体としては、例えば、スチレン-ブタジエン共重合体等が挙げられる。
【0030】
収納本体部4の外周側面41には、上方に向かって開放する開口部7が形成され、該開口部7の挿入方向(図1におけるZ方向)に沿って、一対のスリット部5、5が形成されている。スリット部5は、開口部7の内方に向かって突出する突出部51と、該突出部51よりも収納本体部4の内方に形成されるとともに、台座3の端縁部32の形状に対応した形状を有する凹部52と、を有する。すなわち、互いに対向した凹部52、52に沿って挿入された台座3は、互いに対向した突出部51、51によって、収納本体部4の外方への移動が抑制される。また、情報記録媒体2は、互いに対向した突出部51、51の間に位置するようにして、台座3に取り付けられている。
【0031】
スリット部5の台座3と接する面には、シボ状の凹凸(図示せず)が形成されている。これにより、スリット部5の台座3が接する面は、摩擦による抵抗が大きくなる。したがって、搬送資材1の搬送時に台座3の動きを抑制することができる。
【0032】
また、本実施形態に係る搬送資材1は、台座3及びスリット部5の互いが接する面に、接着剤が塗布されている。接着剤が塗布されることで、台座3をスリット部5に強固に固定できる。さらに、前記シボ状の凹凸によってアンカー効果が発揮され接着剤の接着効果を高めることができる。
【0033】
次に、搬送資材1への情報記録媒体2の取付方法を説明する。図2は、台座3を収納本体部4に取り付ける工程を説明する概略図である。図3は、情報記録媒体2を台座3に取り付ける工程を説明する概略図である。
【0034】
搬送資材1への情報記録媒体2の取付方法は、台座3を収納本体部4に取り付ける工程と、情報記録媒体2を台座3に取り付ける工程と、を含む。
【0035】
図2に示すように、台座3を収納本体部4に取り付ける工程では、収納本体部4に形成された一対のスリット部5、5に、台座3の一対の端縁部32、32を挿入する。具体的には、台座3をZ方向に移動させて、一対の凹部52、52に沿って一対の端縁部32、32を挿入する。
【0036】
図3に示すように、情報記録媒体2を台座3に取り付ける工程では、収納本体部4に取り付けられた台座3に情報記録媒体2を取り付ける。具体的には、収納本体部4の外周側面41から台座3が露出している箇所に、情報記録媒体2を取り付ける。情報記録媒体2の取り付けは、台座3の第一貫通孔31に固定具6を挿通することにより行われる。固定具6によって、情報記録媒体2が台座3に固定される。
【0037】
続いて、本実施形態に係る搬送資材1の一例について説明する。図4は、本実施形態に係る搬送資材1の一例を示す概略図である。本実施形態に係る搬送資材1は、例えば、車載用バッテリーを載置して輸送、運搬されるものである。その際、搬送資材1の情報記録媒体2には、被搬送物である車載用バッテリーの情報が記録される。本実施形態に係る搬送資材1の収納本体部4は、二つの部材を組み合わせて構成されている。具体的には、収納本体部4は、情報記録媒体2が取り付けられるボトム部4aと、被搬送物が載置される載置部42を有するベース部4bと、から構成されている。そして、ボトム部4aの外周側面41には、情報記録媒体2を取り付けるための台座3の端縁部32を挿入可能に構成されたスリット部5が形成されている。なお、本実施形態に係る搬送資材1は、被搬送物を載置可能であればよく、例えば、一つの部材から構成されていてもよいし、三つ以上の部材を組み合わせて構成されていてもよい。
【0038】
本実施形態に係る搬送資材1は、被搬送物の情報を記録する情報記録媒体2と、情報記録媒体2を取り付け可能に構成された台座3と、被搬送物を載置可能に構成された発泡樹脂製の収納本体部4と、を備え、収納本体部4の外周側面41には、台座3の端縁部32を挿入可能に構成されたスリット部5が形成されていることにより、情報記録媒体2を容易に着脱できる。
【0039】
本実施形態に係る搬送資材1において、台座3及びスリット部5には、互いが接する面にシボ状の凹凸が形成されていることから、前記面において摩擦による抵抗が大きくなり、搬送資材1の搬送時に台座3の動きを抑制することができる。
【0040】
本実施形態に係る搬送資材1は、台座3が、接着剤によってスリット部5に固定されることにより、台座3とスリット部5との固定を強固にできる。
【0041】
本実施形態に係る搬送資材1において、台座3には、台座3と情報記録媒体2とを固定するための固定具6が挿通される第一貫通孔31が形成されている。これにより、固定具6を用いて、台座3への情報記録媒体2の着脱を容易に行うことができる。
【0042】
以上、本発明の搬送資材の一実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
【0043】
例えば、上記本実施形態に係る搬送資材1では、情報記録媒体2がカード型の形態である。しかしながら、本発明は当該構成に限定されるものではなく、情報記録媒体としては、例えば、ラベル型、コイン型、スティック型等の形態を用いることができる。
【0044】
また、本実施形態に係る搬送資材1では、台座3が矩形平板状である。しかしながら、本発明は当該構成に限定されるものではなく、台座としては、情報記録媒体の大きさ、形状等に応じて適宜設計することができる。
【0045】
また、本実施形態に係る搬送資材1では、台座3及びスリット部5の互いが接する面にシボ状の凹凸が形成されている。しかしながら、本発明は当該構成に限定されるものではなく、台座3及びスリット部5の互いが接する面において、台座3及びスリット部5のいずれか一方にのみシボ状の凹凸が形成されていてもよいし、台座3及びスリット部5のいずれにもそれぞれの面、又は一方の面にシボ状の凹凸が形成されていなくてもよい。
【0046】
また、本実施形態に係る搬送資材1では、台座3が接着剤によってスリット部5に固定されている。しかしながら、本発明は当該構成に限定されるものではなく、接着剤を用いなくてもよい。
【0047】
また、本実施形態に係る搬送資材1において、台座3には、第一貫通孔31のみが形成されている。しかしながら、本発明は当該構成に限定されるものではなく、台座3には、台座3と情報記録媒体2とを固定するための固定具6が挿通される第一貫通孔31と、台座3と収納本体部4とを固定するための固定具が挿通される第二貫通孔が形成されていてもよい。前記第二貫通孔は、第一貫通孔と異なる箇所に形成される。そのため、台座3と収納本体部4とを固定した状態で、台座3への情報記録媒体2の着脱を行うことができる。また、第一貫通孔31において、第二貫通孔の機能を持たせてもよい。すなわち、情報記録媒体2と台座3との固定と、台座3と収納本体部4との固定を、共通の固定具を用いて、共通の孔において行ってもよい。
【0048】
また、本実施形態に係る搬送資材1において、台座3に形成された第一貫通孔31には、タップ加工が施されている。しかしながら、本発明は当該構成に限定されるものではなく、台座3に形成される第一貫通孔31には、タップ加工が施されていなくてもよい。タップ加工が施されていない貫通孔が台座に形成された場合、固定具は、釘等を使用することができる。また、第二貫通孔においても同様に、タップ加工が施されていてもよいし、施されていなくてもよい。
【0049】
本発明は、以下の態様を含む。
[1]被搬送物を搬送するために用いられる搬送資材であって、
前記被搬送物の情報を記録する情報記録媒体と、
該情報記録媒体を取り付け可能に構成された台座と、
前記被搬送物を載置可能に構成された発泡樹脂製の収納本体部と、を備え、
該収納本体部の外周側面には、前記台座の端縁部を挿入可能に構成されたスリット部が形成されている、搬送資材。
[2]前記台座及び前記スリット部には、互いが接する面にシボ状の凹凸が形成されている、上記[1]に記載の搬送資材。
[3]前記台座が、接着剤によって前記スリット部に固定される、上記[1]又は[2]に記載の搬送資材。
[4]前記台座には、該台座と前記情報記録媒体とを固定するための固定具が挿通される第一貫通孔が形成されている、上記[1]~[3]のいずれか一つに記載の搬送資材。
[5]前記台座には、該台座と前記情報記録媒体とを固定するための固定具が挿通される第一貫通孔と、前記台座と前記収納本体部とを固定するための固定具が挿通される第二貫通孔と、が形成されている、上記[1]~[3]のいずれか一つに記載の搬送資材。
[6]前記情報記録媒体が、ICタグである、上記[1]~[5]のいずれか一つに記載の搬送資材。
【符号の説明】
【0050】
1…搬送資材、2…情報記録媒体、3…台座、31…第一貫通孔、32…端縁部、4…収納本体部、4a…ボトム部、4b…ベース部、41…外周側面、42…載置部、5…スリット部、51…突出部、52…凹部、6…固定具、7…開口部
図1
図2
図3
図4