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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092586
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 21/20 20060101AFI20240701BHJP
   B65G 21/22 20060101ALI20240701BHJP
   B65G 17/20 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
B65G21/20 A
B65G21/22 D
B65G17/20 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208630
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】鍋田 光昭
(72)【発明者】
【氏名】檜垣 省吾
【テーマコード(参考)】
3F025
3F034
【Fターム(参考)】
3F025BA02
3F025BB01
3F025BC07
3F034HA04
3F034HB06
3F034HB14
3F034HC05
3F034HD04
(57)【要約】
【課題】前後のワークの衝突を抑制する。
【解決手段】搬送装置(1)は、間欠搬送を行う複数のトロリ(30)と、ワーク(100)を吊り下げる棒状部材(51)を含む吊下げ機構(50)と、棒状部材(51)と接触するように設けられたガイドレール(60)とを備え、棒状部材(51)は、トロリ(30)に対し、揺動自在に取り付けられ、ガイドレール(60)は、搬送時に棒状部材(51)と接触する辺が、搬送方向に沿って、山部と谷部とが繰り返される波形状である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを吊り下げて搬送する搬送装置であって、
搬送と停止とを繰り返す間欠搬送を行う複数の搬送体と、
前記搬送体に取り付けられ、前記ワークを吊り下げる棒状部材を含む吊下げ機構と、
前記搬送体の搬送方向に沿って、前記棒状部材と接触するように設けられたガイドレールと、を備え、
前記棒状部材は、前記搬送体に対し、揺動自在に取り付けられ、一端に前記ワークを吊り下げ可能であり、
前記ガイドレールは、搬送時に前記棒状部材と接触する辺が、搬送方向に沿って、山部と谷部とが繰り返される波形状である、搬送装置。
【請求項2】
前記ガイドレールは、前記波形状の山部と谷部との位置がずれた状態で重ね合わされた2枚の板で形成されている、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記ガイドレールの山部は円弧で形成されている、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記山部と谷部とが繰り返される辺は、直線状で形成されている請求項1に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記山部と谷部とが繰り返される辺は、鋸歯状で形成されている請求項4に記載の搬送装置。
【請求項6】
前記鋸歯状は、頂点に対し一方の辺が他方の辺よりも緩やかに形成されており、該緩やかに形成されている辺が、搬送方向の手前に配されている、請求項5に記載の搬送装置。
【請求項7】
前記ガイドレールは、前記棒状部材を挟むように対向して一対、設けられている、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項8】
前記棒状部材の断面は円形状である、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項9】
前記ガイドレールは、金属である、請求項1に記載の搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークを吊り下げて搬送する搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ワークを吊り下げて搬送する吊下げ搬送装置が知られている。例えば、特許文献1には、トロリ案内用レールに案内されるトロリ装置と、トロリ案内用レールの上方に配設されたトロリ駆動装置用レールに案内されるトロリ駆動装置とが設けられた吊下げ搬送装置が記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、ワークを吊り下げて保持した状態で、ワークを搬送させて、電着槽内に貯留された電着塗料中に被塗物としてのワークを浸漬させ、ワークに電着塗装を行う、電着塗装装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8-169330号公報
【特許文献2】特開2019-173124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
先行技術に記載したような吊下げ搬送装置の場合、ワークの搬送中に、搬送と停止とを繰り返す間欠搬送を行うと、ワークが揺動し、前後のワーク同士の衝突が発生してしまう可能性がある。ワーク同士の衝突は、ワークの品質維持、工場内の安全等の観点から好ましいものではない。
【0006】
本発明の一態様は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、吊下げ搬送装置において、間欠搬送を行った場合でも、前後のワークの衝突を抑制できる搬送装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る搬送装置は、ワークを吊り下げて搬送する搬送装置であって、搬送と停止とを繰り返す間欠搬送を行う複数の搬送体と、前記搬送体に取り付けられ、前記ワークを吊り下げる棒状部材を含む吊下げ機構と、前記搬送体の搬送方向に沿って、前記棒状部材と接触するように設けられたガイドレールと、を備え、前記棒状部材は、前記搬送体に対し、揺動自在に取り付けられ、一端に前記ワークを吊り下げ可能であり、前記ガイドレールは、搬送時に前記棒状部材と接触する辺が、搬送方向に沿って、山部と谷部とが繰り返される波形状である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、棒状部材が揺動してワーク同士が接触、衝突してしまうことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態1に係る搬送装置の要部構成を示す図である。
図2】搬送装置の搬送状態を示す図である。
図3】搬送装置に含まれるガイドレールを示す図である。
図4】ガイドレールの六面図である。
図5】ガイドレールと棒状部材との関係を示す図である。
図6】ガイドレールの変形例を示す図である。
図7】変形例におけるガイドレールの六面図である。
図8図7に示すA-A、およびB-Bでガイドレールを切ったときの断面図である。
図9】変形例におけるガイドレールと棒状部材との関係を示す図である。
図10】ガイドレールのさらなる変形例を示す図である。
図11】吊下げ機構の変形例を示す図である。
図12】ガイドレールの変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。本実施形態に係る搬送装置1は、天井側の一定経路上で、ワーク100を吊り下げて搬送する吊下げ搬送装置である。図1に、搬送装置1の要部構成を示す。図1において、搬送装置1の搬送方向は、図面の奥から手前の方向である。本実施形態では、搬送装置1の搬送方向をy方向、ワーク100の吊下げ方向、すなわち鉛直方向の逆方向をz方向、y方向およびz方向に垂直な方向をx方向とする。
【0011】
図1に示すように、搬送装置1は、駆動チェーン10、チェーン用レール20、トロリ30、トロリ用レール40、吊下げ機構50、およびガイドレール60を含む。
【0012】
駆動チェーン10は、チェーン用レール20に支持案内されてトロリ30を移動させるための駆動体である。
【0013】
トロリ30は、トロリ用レール40に支持案内されて移動することによりワーク100を搬送する搬送体である。トロリ30と駆動チェーン10とは、連結自在の構成であり、トロリ30は、駆動チェーン10と連結されているときは、駆動チェーン10の駆動に伴って移動を行う。一方、駆動チェーン10と連結されていないときは停止する。いわゆるパワーアンドフリー方式である。これにより、トロリ30は、移動(搬送)と停止とを繰り返すことができる。この搬送と停止とを繰り返して搬送することを間欠搬送と呼ぶ。
【0014】
また、トロリ30は、搬送中に、前のトロリ30との距離が所定距離以内になると、駆動チェーン10との連結が外れ、停止する構成であってよい。さらに、複数のトロリ30が接続可能であってよく、複数のトロリ30が一体となって移動する構成であってもよい。
【0015】
吊下げ機構50は、トロリ30に接続されており、棒状部材51を含む。棒状部材51は、吊下げ機構50内でトロリ30に対し揺動自在に取り付けられている。棒状部材51の一端にワーク100を吊り下げることにより、搬送装置1は、ワーク100を吊り下げて搬送することができる。また、棒状部材51は、軸に対して垂直な断面が円形状の円柱である。
【0016】
ガイドレール60は、ワーク100の搬送中に、吊下げ機構50の棒状部材51と接触するように、搬送装置1の搬送方向に沿って設けられたガイドである。ガイドレール60の詳細については後述する。
【0017】
ガイドレール60は、搬送装置1の搬送経路全てに設けられている必要はなく、搬送経路の一部に設けられている構成であってもよい。
【0018】
図2は、搬送装置1を+x方向から見た図である。図2に示すように、搬送装置1には、複数のトロリ30が含まれ、各トロリ30に接続した吊下げ機構50によってワーク100が吊下げられて、搬送される。よって、トロリ30が搬送と停止とを繰り返す間欠搬送を行うと、トロリ30に吊下げられたワーク100が揺れて、隣り合うワーク100と接触する可能性がある。そこで、本実施形態に係る搬送装置1では、ワーク100を吊り下げる棒状部材51と接触する位置にガイドレール60が設けられている。以下、ガイドレール60の詳細について説明する。
【0019】
〔ガイドレール〕
次に、図3図4を参照してガイドレール60の詳細について説明する。図3は、ガイドレール60の外観を示す斜視図である。
【0020】
図3に示すように、ガイドレール60は、搬送時に棒状部材51と接触する辺が、搬送方向に沿って、山部611と谷部612とが繰り返される波形状である2枚の板(60A、60B)が重ね合った形状である。この2枚の板(60A、60B)は、波形状の山部611と谷部612との位置がずれた状態で重ね合わされている。なお、2枚の板(60A、60B)が重ね合わされた状態のとき、山部611はそのまま山となっているが、谷部612は、他方の板の山部611と重なり谷ではなくなる。よって、この場合、2枚の板(60A、60B)が重なった状態で谷となっている部分を谷部613と呼ぶ。
【0021】
2枚の板を重ね合わせてガイドレール60を形成することにより、波形状を形成する山部分と谷部分との数が増えても容易に加工することができる。
【0022】
また、ガイドレール60の山部611は円弧で形成されていてもよい。
【0023】
なお、ガイドレール60は、1枚の板、例えば板60Aまたは板60Bのみで形成されるものであってもよい。よって、板60A、板60Bそれぞれもガイドレールと呼ぶことができる。なお、ガイドレール60は金属で形成されることが好ましい。ガイドレール60を金属で形成することにより、棒状部材51が接触して摩耗してしまうことを抑制でき、ガイドレール60の修理、交換の頻度を低くすることができる。
【0024】
図4は、ガイドレール60の六面図である。図4の401はガイドレール60の正面図であり、402は平面図であり、403は底面図であり、404は左側面図であり、405は右側面図であり、406は背面図である。
【0025】
図5に、ガイドレール60と棒状部材51との関係を示す。図5に示すように、ワーク100の搬送時に、棒状部材51は、ガイドレール60の波形状の辺に接触しながら進むことになる。これにより、棒状部材51は、ガイドレール60の山部611および谷部613に接触しながら進むことになる。
【0026】
本願発明者らは、この波形状の辺を有するガイドレール60を棒状部材51と接触する位置に配置することにより、棒状部材511の揺動が不規則なものになり、結果としてワーク100の搬送方向への揺れ幅が小さくなり、ワーク100同士の接触を抑制できることを発見した。
【0027】
ガイドレール60は、棒状部材51を挟むように対向して一対、設けられていてもよい。ガイドレール60が対向して一対、設けられている例について、図6図8に示す。図6は、ガイドレール60が対向して一対、設けられている場合の外観を示す斜視図である。図6に示すように、ガイドレール60が対向して一対、設けられる場合、山部611と谷部612とが対向するように配置される。
【0028】
図7は、ガイドレール60が対向して一対、設けられている場合の六面図である。図7の701はガイドレール60の正面図であり、702は平面図であり、703は底面図であり、704は左側面図であり、705は右側面図であり、706は背面図である。
【0029】
また、図8の801は、図7の701に示すA-Aでガイドレール60を切ったときの断面図であり、802は、図7の701に示すB-Bでガイドレール60を切ったときの断面図である。
【0030】
図9に、ガイドレール60が対向して一対、設けられる場合のガイドレール60と棒状部材51との関係を示す。図9に示すように、ワーク100の搬送時に、棒状部材51は、ガイドレール60の間を、ガイドレール60それぞれの波形状の辺に接触しながら進むことになる。これにより、棒状部材51は、ガイドレール60の山部611および谷部613に接触しながら進むことになる。
【0031】
ガイドレール60が対向して一対、設けられている場合、棒状部材51が一方のガイドレール60から離れる方向に揺動したとしても、他方のガイドレール60に接触することになる。よって、上述したガイドレール60が片側にのみ配置されている場合と比較して、より棒状部材51の揺動を抑制することができる。
【0032】
また、例えば棒状部材51が搬送方向の左右にも揺動可能である場合、ワーク100の吊下げ状態によっては棒状部材51が左右のどちらかに傾いたまま搬送が行われる可能性がある。このような場合であっても、ガイドレール60が対向して一対、設けられていれば、棒状部材51が一対の何れかのガイドレール60に接触することになり、上述した効果を奏することができる。
【0033】
対向するガイドレール60の間隔は、例えば、棒状部材51の直径の1.2倍から1.5倍であってよい。これにより、棒状部材51は、滑らかにガイドレール60の間を進みつつ、ガイドレール60の波形状により、揺動が抑制される。
【0034】
以上のように、本実施形態に係る搬送装置1は、ワーク100を吊り下げて搬送する搬送装置であり、搬送と停止とを繰り返す間欠搬送を行う複数のトロリ30と、トロリ30に取り付けられ、ワーク100を吊り下げる棒状部材51を含む吊下げ機構50と、トロリ30の搬送方向に沿って、棒状部材51と接触するように設けられたガイドレール60とを備える。そして、棒状部材51は、トロリ30に対し、揺動自在に取り付けられ、一端にワーク100を吊り下げ可能である。また、ガイドレール60は、搬送時に棒状部材51と接触する辺が、搬送方向に沿って、山部と谷部とが繰り返される波形状である。
【0035】
〔変形例1〕
対向する一対のガイドレール60間の、棒状部材51の入口側が開けた形状であってもよい。すなわち、ガイドレール60の棒状部材51の入口側に、他方のガイドレール60との距離が棒状部材51の入口側へいくに従って長くなるように、切込み61が設けられていてもよい。
【0036】
図10に、切込み61が設けられたガイドレール60Xを示す。切込み61を設けることにより、棒状部材51を対向するガイドレール60間に容易に侵入させることができる。
【0037】
〔変形例2〕
図11を参照して、吊下げ機構50の変形例について説明する。本変形例では、吊下げ機構50が搬送方向に揺動する構成の場合、当該揺動を抑制するような揺動防止板70が設けられている。詳細には、図11に示すように、揺動防止板70は、搬送装置1の搬送方向の前後に、吊下げ機構50の揺動が規制されるように設けられている。揺動防止板70が設けられることにより、吊下げ機構50が搬送方向の前後に揺動したとしても、吊下げ機構50の底部52に揺動防止板70が当接し、それ以上、吊下げ機構50が揺動できないようになっている。
【0038】
なお、上記では、ガイドレール60の山部611を円弧で形成する例を挙げて説明したが、山部611は円弧に限られるものではない。例えば、図12の1201に示すように、円弧ではなく、直線で山部611Aが形成されていてもよい。さらに、図12の1202に示すように山部611Bの頂点を挟んだ直線の傾斜が異なるものであってもよい。すなわち、のこぎりの刃のように頂点を挟んで一方の直線が緩やかで他方の直線が急峻である鋸歯状であってもよい。また、鋸歯状は、緩やかに形成されている辺が、搬送方向の手前に配されていてもよい。
【0039】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る搬送装置は、ワークを吊り下げて搬送する搬送装置であって、搬送と停止とを繰り返す間欠搬送を行う複数の搬送体と、前記搬送体に取り付けられ、前記ワークを吊り下げる棒状部材を含む吊下げ機構と、前記搬送体の搬送方向に沿って、前記棒状部材と接触するように設けられたガイドレールと、を備え、前記棒状部材は、前記搬送体に対し、揺動自在に取り付けられ、一端に前記ワークを吊り下げ可能であり、前記ガイドレールは、搬送時に前記棒状部材と接触する辺が、搬送方向に沿って、山部と谷部とが繰り返される波形状である。
【0040】
本願発明者らは、搬送時に前記棒状部材と接触する辺が、搬送方向に沿って、山部と谷部とが繰り返される波形状であるガイドレールを設けることにより、棒状部材の揺動が不規則なものになり、結果としてワークの搬送方向への揺れ幅が小さくなり、ワーク同士が接触、衝突してしまうことを抑制できること見出した。よって、前記の構成によれば、棒状部材が揺動してワーク同士が接触、衝突してしまうことを抑制することができる。
【0041】
本発明の態様2に係る搬送装置は、前記態様1において、前記ガイドレールは、前記波形状の山部と谷部との位置がずれた状態で重ね合わされた2枚の板で形成されている。
【0042】
前記の構成によれば、ガイドレールの山部が棒状部材の軸方向にずれた状態で形成でき、棒状部材が揺動してしまうことをより抑制することができる。
【0043】
本発明の態様3に係る搬送装置は、前記態様1または2において、前記ガイドレールの山部は円弧で形成されている。
【0044】
前記の構成によれば、棒状部材が搬送方向に滑らかに進むことができる。
【0045】
本発明の態様4に係る搬送装置は、前記態様1または2において、前記山部と谷部とが繰り返される辺は、直線状で形成されている。
【0046】
本発明の態様5に係る搬送装置は、前記態様4において、前記山部と谷部とが繰り返される辺は、鋸歯状で形成されている。
【0047】
本発明の態様6に係る搬送装置は、前記態様5において、前記鋸歯状は、頂点に対し一方の辺が他方の辺よりも緩やかに形成されており、該緩やかに形成されている辺が、搬送方向の手前に配されている。
【0048】
本発明の態様7に係る搬送装置は、前記態様1~6の何れかにおいて、前記ガイドレールは、前記棒状部材を挟むように対向して一対、設けられている。
【0049】
前記の構成によれば、棒状部材が一方のガイドレールから離れたとしても他方のガイドレールに接触するので、棒状部材の揺動をより抑制することができる。
【0050】
本発明の態様8に係る搬送装置は、前記態様1~7の何れかにおいて、前記棒状部材の断面は円形状である。
【0051】
前記の構成によれば、棒状部材が円柱となるので、ガイドレールに接触しながらも滑らかに搬送方向に進むことができる。
【0052】
本発明の態様9に係る搬送装置は、前記態様1~8の何れかにおいて、前記ガイドレールは、金属である。
【0053】
前記の構成によれば、ガイドレールが金属なので、棒状部材が何回も接触したとしても摩耗の程度が少なくて済み、修理、交換の頻度を低くすることができる。
【0054】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0055】
1 搬送装置
10 駆動チェーン
20 チェーン用レール
30 トロリ(搬送体)
40 トロリ用レール
50 吊下げ機構
51 棒状部材
52 底部
60、60A、60B、60X ガイドレール(板)
61 切込み
100 ワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12