(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092610
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】ラーメン自動販売機
(51)【国際特許分類】
G07F 11/16 20060101AFI20240701BHJP
G07F 11/70 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
G07F11/16 D
G07F11/70 D
G07F11/70 A
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208673
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】522502129
【氏名又は名称】チョ ドヨン
(74)【代理人】
【識別番号】100135127
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 正己
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】チョ ドヨン
【テーマコード(参考)】
3E046
【Fターム(参考)】
3E046BA07
3E046BB02
3E046CA11
3E046CC02
3E046DA01
3E046EA01
3E046EB10
3E046FA10
3E046GA10
3E046HA10
(57)【要約】
【課題】本発明は、ラーメン自動販売機に関し、さらに詳しくは本体の内部に収容される容器の開放された上部をラップで覆うようにし、調理時にも温水供給管のみラップを貫通して内部に挿入されるようにすることで、外部の異物の流入を防止して衛生状態を良好に保つことができ、温水とともに高周波を介した電子レンジ方式で調理するようにして
迅速に調理できるラーメン自動販売機に関する。
【解決手段】前記の目的を達成するための本発明は、本体と、前記本体の内部一側に設けられ、内部にラーメン調理内容物が収容された容器が収容される容器収容部と、前記容器収容部の側部に位置して前記容器の内部に収容された内容物を調理するための調理部と、前記容器収容部の最下端に位置する容器を前記調理部の下部に移動させる供給部からなることを特徴とする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体の内部一側に設けられ、内部にラーメン調理用内容物が収容された容器が収容される容器収容部と、
前記容器収容部の側部に位置して前記容器の内部に収容された内容物を調理するための調理部と、
前記容器収容部の最下端に位置する容器を前記調理部の下部に移動させる供給部からなることを特徴とするラーメン自動販売機。
【請求項2】
前記調理部は、内部に温水が収容される水槽と、
前記水槽の下部に設けられ、前記容器の内側に温水を供給する温水供給管と、
前記温水供給管の側部に設けられ、前記容器を加熱する加熱部からなることを特徴とする、請求項1に記載のラーメン自動販売機。
【請求項3】
前記加熱部は、前記温水供給管の長手方向一側に前記容器を覆うように設けられるカバーと、
前記カバーの内側にマイクロ波(micro wave)を照射して電子レンジ方式で調理するマイクロ波照射装置からなることを特徴とする、請求項2に記載のラーメン自動販売機。
【請求項4】
前記カバーの内側面には、アニオンを発生させるアニオン生成装置がさらに備えられることを特徴とする、請求項3に記載のラーメン自動販売機。
【請求項5】
前記容器の開方された上部を覆うラップが設置され、
前記温水供給管の下端には下部が尖った楔部が形成され、前記ラップを貫通して容器の内側に挿入されることを特徴とする、請求項2に記載のラーメン自動販売機。
【請求項6】
前記水槽の内部には、温水を加熱するヒーターが備えられ、
前記水槽の側部には、内部圧力が設定された以上になると内部空気を外部に排出する圧力調整弁が設けられ、
前記水槽と供給管との間には、温水を定量供給するための定量供給弁が設けられることを特徴とする、請求項2に記載のラーメン自動販売機。
【請求項7】
前記本体の内側には、前記調理部を昇下降させる昇降装置がさらに備えられるが、
前記昇降装置は、前記本体の内側に設けられるガイド本体と、
前記ガイド本体に沿って昇下降する昇降プレートと、
前記ガイド本体の前面に上下方向に形成されるガイド孔と、
前記調理部の上部及び下部に設けられ、前記ガイド孔を貫通して端部が前記昇降プレートに結合される固定ブラケットと、
前記ガイド本体の内側後面に回転可能に設けられた回転板と、
一側端部は前記回転板の縁に縮合され、他側端部は前記昇降プレートの後面に縮合されるコネクティングロッドと、
前記ガイド本体の後部に設けられ、前記回転板を回転させる昇降モータからなることを特徴とする、請求項2に記載のラーメン自動販売機。
【請求項8】
前記カバーは、前記温水供給管に沿って上下移動可能に設置され、
前記温水供給管の下部には、前記カバーの内側下部を支持する支持部材が設けられ、
前記温水供給管には、前記カバーの上部に位置するように支持板が固定設置され、
前記カバーの上面一側には、前記支持板を上下貫通するようにガイドバーが設けられ、
前記ガイドバーの外側には、前記カバーを下方に弾性支持するばねが備えられることを特徴とする、請求項3に記載のラーメン自動販売機。
【請求項9】
前記調理部の下部には、前記容器の下部を支持して本体の外部に引き出される引き出しトレイが備えられるが
前記引き出しトレイは、前記マイクロ波が透過しない材質からなることを特徴とする、請求項3に記載のラーメン自動販売機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラーメン自動販売機に関し、詳しくは本体の内部に収容される容器の開放された上部をラップで覆うようにし、調理時にも温水供給管のみラップを貫通して内部に挿入されるようにすることで、外部の異物の流入を防止して衛生状態を良好に保つことができ、温水とともに高周波を介した電子レンジ方式で調理するようにして迅速に調理できるラーメン自動販売機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にラーメンはおやつまたは副食として、実生活に多く利用されており、最近ではカップラーメンのように使い捨て容器に沸騰水を投入して調理する容器ラーメンの需要が着実に増加している。
【0003】
このような容器ラーメンは加工過程であらかじめ沸騰水だけ入れれば食べられるようになり、食べることが簡単な利点がある反面、ラーメンの構成自体がお湯にふやかして食べる形をとっているため、ラーメン固有の味を出すことができなくて 、愛好家たちは煮って調理したべるラーメンを好んでいる。
【0004】
このような袋ラーメンは風味が独特するが、容器ラーメンに比べて調理するのに不便さがあり、調理に時間がさらにかかるという問題点があった。
【0005】
このような問題解決のため、最近では袋ラーメンを四角アルミ容器に積載して下部から一つずつ分離して販売できる沸騰ラーメン自販機が登場している。
【0006】
このようなラーメン自動販売機の一例として、
図1~
図3に示すような韓国登録室用新案第20-0405160号に記載された技術があるが、その技術的特徴はコインの投入により麺を調理して販売するための麺調理用自動販売機において、コインが投入されるコイン投入部11と、調理された面を排出するための一対の容器排出ドア13を備えるドア2によって開閉され、所定の温度で水を加熱するための温水器が内部に提供される本体1と各々の前記容器排出ドアと一致する前記本体1内部の位置で垂直に並行するように配列され、最下部に位置する麺収容容器100を支持するための容器支持部5を備え、それぞれが 複数の容器100が積層される一対の容器供給部3と前記容器供給部3の下部の位置で前記本体1に固定されるベース7に固定された昇降機構9によって昇降され、前記容器供給部3から容器100を引き出すように昇降機構9によって昇降される容器引き出し部8と、 前記昇降機構9を作動させ、前記昇降機構9が下降したときに前記容器引き出し部8から容器100が積載され、積載された容器100を調理位置及び排出位置に運搬する 容器運搬及び排出機構4を含み、前記調理位置に位置される伝熱板は所定の温度に予熱され、前記容器運搬及び排出機構4によって容器が位されたときに正常温度に作動することを特徴とする。
【0007】
ところで、韓国登録実用新案第20-0405160号(特許文献1)に記載された技術は、内部に麺が収容された容器に温水を供給し、容器の下部に伝熱板を位置させて容器内部の麺を加熱して調理することで、麺を直接調理して自動で販売できるメリットはあるが、容器の上部に温水を供給するため容器の上部が開放された状態で積み込まれるため、容器の内部にほこりがたまることができ衛生が良くないだけでなく、調理時にも上部が開放された状態で調理をするため、熱損失が多い問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国登録実用新案第20-0405160号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は前記問題点を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、本体の内部に設けられる収容部に複数の容器が積層収容され、側部に位置する調理部に供給して調理するが内側にラーメン調理のための内容物が収容され、上部にはラップが設置され、埃などの外部の異物が流入するのを防止するだけでなく、容器に熱を加えて調理する調理部には容器の内側に温水を供給する温水供給管の下端がくさび形状に形成され、ラップをあけて温水を供給するようにして調理時にも異物の流入を防止できるラーメン自動販売機を提供するものである。
【0010】
そして、本発明の他の目的は、容器の上部に昇下降可能するように調理部が備えられるが、前記調理部は容器の内側に温水を供給するだけでなく、容器の外側をカバーで包んだ後、高周波を照射して電子レンジ方式で内容物を調理するようにすることにより、熱気が外部に排出されないようにして迅速に調理できるラーメン自動販売機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このような問題を解決するための本発明は、本体と、前記本体の内部一側に備えられ、内部にラーメン調理用内容物が収容された容器が収容される容器収容部と、前記容器収容部の側部に位置して前記容器の内部に収容された内容物を調理するための調理部と、前記容器収容部の最下端に位置する容器を前記調理部の下部に移動させる供給部からなることを特徴とする。
【0012】
ここで、前記調理部は、内部に温水が収容される水槽と、前記水槽の下部に設けられ、前記容器の内側に温水を供給する温水供給管と、前記温水供給管の側部に設けられ、前記容器を加熱する加熱部とからなることを特徴とする。
【0013】
このとき、前記加熱部は、前記温水供給管の長手方向一側に前記容器を覆うように設けられたカバーと、前記カバーの内側にマイクロ波(micro wave)を照射して電子レンジ方式で調理するマイクロ波照射装置とからなることを特徴とする。
【0014】
一方、前記カバーの内側面には、アニオン(anion:陰イオン)を発生させるアニオン生成装置がさらに備えられることを特徴とする。
【0015】
ここで、前記容器の開放された上部を覆うラップが設けられ、前記温水供給管の下端には下部が尖った楔部が形成され、前記ラップを貫通して容器の内側に挿入されることを特徴とする。
【0016】
このとき、前記水槽の内部には温水を加熱するヒーターが備えられ、前記水槽の側部には内部圧力が設定された以上になると内部空気を外部に排出する圧力調整弁が設けられ、前記水槽と供給管との間には温水を定量供給するための定量供給弁が設けられることを特徴とする。
【0017】
そして、前記本体の内側には、前記調理部を昇下降させる昇降装置がさらに備えられるが、前記昇降装置は、前記本体の内側に設けられるガイド本体と、前記ガイド本体に沿って昇下降する昇降プレートと、前記ガイド本体の前面に上下方向に形成されるガイド孔と、前記調理部の上部と下部に設けられ、前記ガイド孔を貫通して端部が前記昇降プレートに結合される固定ブラケットと、前記ガイド本体の内側後面に回転可能に設けられる回転板と、一方の端部は前記回転板の縁に軸結合され、他端部は前記昇降板の後面に軸結合されるコネクティングロッドと、前記ガイド本体の後部に設けられ前記回転板を回転させるモータからなることを特徴とする。
【0018】
一方、前記カバーは、前記温水供給管に沿って上下移動可能に設けられ、前記温水供給管の下部には前記カバーの内側下部を支持する支持部材が設けられ、前記温水供給管には前記カバーの上部に位置するように支持板が固定設けられ前記カバーの上面一側には前記支持板を上下貫通するようにガイドバーが設けられ、前記ガイドバーの外側には前記カバーを下方に弾性支持するばねが備えられることを特徴とする。
【0019】
ここで、前記調理部の下部には、前記容器の下部を支持して本体の外部に引き出される引き出しトレイが備えるが、前記引き出しトレイは、前記マイクロ波が透過できない材質からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
前記構成の本発明に係れば、本体の内部に設けられる収容部に複数の容器が積層収容され、側部に位置する調理部に供給して調理するが、内側にラーメン調理のための内容物が収容され、上部にはラップが設置され、埃のような外部の異物が流入するのを防止するだけでなく、容器に熱を加えて調理する調理部には、容器の内側に温水を供給する温水供給管の下端が楔状に形成され、ラップを貫通して温水を供給するようにして調理時にも異物の流入を防止できる効果がある。
【0021】
そして、本発明の他の目的は、容器の上部に昇下降可能するように調理部が備えられるが、前記調理部は容器の内側に温水を供給するだけでなく、容器の外側をカバーで包んだ後、高周波を照射して電子レンジ方式で内容物を調理するようにすることで、熱気が外部に排出されないようにして迅速に調理できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図2】従来の麺調理用自動販売機の内部斜視図である。
【
図3】従来の麺調理用自動販売機の容器運搬及び排出機構の斜視図である。
【
図4】本発明に係るラーメン自動販売機の斜視図である。
【
図5】本発明に係るラーメン自動販売機の内部概念図である。
【
図6】本発明に係るラーメン自動販売機の供給部の概念図である。
【
図7】本発明に係るラーメン自動販売機の調理部の概念図である。
【
図8】本発明に係るラーメン自動販売機の昇降装置の概念図である。
【
図9】本発明に係るラーメン自動販売機の引き出しトレイと容器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態をより詳細に説明する。図面上の同一の構成要素については同一の参照符号を用い、同一の構成要素について重複する説明は省略する。そして、本発明は複数の異なる形態で実現され得、記載された実施形態に限定されないことを理解されるべきである。
【0024】
図4は、本発明に係るラーメン自動販売機の斜視図であり、
図5は本発明に係るラーメン自動販売機の内部概念図であり、
図6は本発明に係るラーメン自動販売機の供給部の概念図であり、
図7は本発明に係るラーメン自動販売機の調理部の概念図であり、
図8は本発明に係るラーメン自動販売機の昇降装置の概念図であり、
図9は本発明に係るラーメン自動販売機の引き出しトレイと容器の斜視図である。
【0025】
本発明はラーメン自動販売機に関するものであり、
図4~
図9に示すように、その構成は本体200と前記本体200の内部の一側に備えられ、内部にラーメン調理用内容物が収容された容器400が収容される容器収容部230と前記容器収容部230の側部に位置し、前記容器230の内部に収容された内容物を調理するための調理部300と前記容器収容部230の最下端に位置する容器400を前記調理部300の下部に移動させる供給部240からなる。
【0026】
ここで、前記本体200は、内部に各構成を設けることができる空間が形成され、前部には開閉可能なメインドア210が設けられるが前記メインドア210の前面下部には調理されたラーメンが収容された容器400が引き出される容器引き出しドア212が形成される。
【0027】
ここで、前記下部フレーム120は、底部を形成する基部フレーム122と、該基部フレーム122の両側に、上方に突出するように設置される下部側板124とで構成されるが、前記下部側板124の内側面に前記加工支持板140が上方に突出するように設置され、前記本体110の前方に位置する供給部200から前記移送部300によって原材料が供給され、前記穴あけ装置160によって原材料の両側部に穴あけ加工を行う。
一方、前記基部フレーム122の両側若しくは前記下部フレーム120を形成する下部側板124の両側には、主支持台126が上方に突出するように設置され、前記メーン支持台126の上部に前記上部フレーム130が設置されてもよい。
【0028】
したがって、ユーザは制御パネル220を制御して、ユーザが直接ラーメンを調理することなく調理されたラーメンを購入することができるようになる。
【0029】
そして、前記本体200の内部一側に容器収容部230が上下方向に設けられるが、前記容器収容部230には内部にラーメン調理用の内容物が収容された容器400が積層されるように収容されるが前記容器400は、内部にラーメン調理のための麺、スープ、茎などの内容物が収容され、開いた上部はラップ420で密閉され、外部の異物が流入するのを防止するようになり、縁には外側に突出するようにフランジ410が形成される。
【0030】
ここで、容器収容部230の下端には、容器収容部230の最下端に位置する容器400を前記調理部300の下部に移動させる供給部240が形成されるが。前記供給部240は、前記容器収容部230の下端に設けられ、最下段の容器400を一つずつ下方に移動させる支持部241と、下方に移動された容器400を調理部300の下部に移動させる移送部245からなる。
【0031】
一方、前記支持部241は、前記容器収容部230の下端の両側に設けられ、前記容器400のフランジ410が係止される支持部材242と前記支持部材242とを下方に回転させて容器400を下方に移動させる制御モータ(図示せず)からなる。
【0032】
ここで、
図6に示すように、前記容器収容部230の最下端に位置する容器400の下部と容器400の下方の底面との高さは容器400の高さに対応するようになる。
【0033】
そこで、前記制御モータによって前記支持部材242が下方に回転すると、容器収容部230に収容された全体容器400が下方に移動するが、最下段の容器400が底面と当接すると最下段の上部にある容器400のフランジ410の高さは、前記支持部材242の高さに対応するので、支持部材242を上方に回転させて容器400がもはや下方に移動することを防止するようになる。
【0034】
また、前記移送部245は、前記容器収容部230の下部に引き出された容器400の側部に位置するが、前記移送部245は前記容器400を側部に位置する調理部300の下部に押し込む移送部材246と、前記本体200に設けられて移送部材246を押し出すシリンダ等からなる供給アクチュエータ248とからなる。
【0035】
ここで、前記供給アクチュエータ248は、図に示すようにシリンダからなることもあり、公知の様々な装置で構成されることもある。
【0036】
したがって、前記供給部240を構成する前記支持部241によって1つの容器400が容器収容部230の下部に排出されると、前記移送部245によって調理部300の下部に移動させ調理部300を介して自動的にラーメンを調理するようになる。
【0037】
このとき、前記移送部245は前述した構成で形成されることもあるが、これに限定されず、公知の様々な技術を適用して容器400を側方に移動させることもできる。
【0038】
そして、前記調理部300は、内部に温水が収容される水槽310と、前記水槽310の下部に設けられ、前記容器400の内側に温水を供給する温水供給管320と、前記温水供給管320の側部に設けられて前記容器400を加熱する加熱部330からなるが、昇下降可能するように設けられ、下部に位置する容器400の内部に収容された内容物を調理するようになる。
【0039】
ここで、前記加熱部330は、前記温水供給管320の長手方向一側には前記容器400の外側を覆うように設けられるカバー332と、前記カバー332の上部一側には前記カバー332の内側にマイクロ波を照射して電子レンジ方式で調理するマイクロ波照射装置334からなる。
【0040】
この時、 前記カバー332は、マイクロ波照射装置334で照射するマイクロ波が外部に漏れない材質からなり、マイクロ波によってユーザに悪影響を及ぼすことを防止するようになる。
【0041】
また、前記カバー332は、前記温水供給管320に沿って上下に移動可能に設けられるが、前記温水供給管320の下部外側には、前記カバー332が下方に引き出されるのを防止するための支持部材328が設けられる。
【0042】
ここで、前記温水供給管320には前記カバー332の上部に位置するように支持板326が固定設置されるが、前記カバー332の上面一側には前記支持板326を上下貫通するようにガイドバー336が設けられ、前記ガイドバー336の外側にはカバー332を下方に弾性支持するためのばね338が設けられる。
【0043】
そこで、前記ばね338は、前記調理部300が下方に移動してカバー332の下部が後述する引き出しトレイ250と当接する際に発生する衝撃を低減させるだけでなく、カバー332を下方に弾性支持するため、引き出しトレイ250とカバー332が完全に密着するようにして、マイクロ波が外部に漏れることを防止するようになる。
【0044】
一方、前記容器400は、前述のように開放された上部には融着等の方法でラップ420が内部の内容物を密封するように設けられるが、前記調理部300が下降するようになると、前述したように前記加熱部330を構成するカバー332が容器400の外側を完全にカバーする。
【0045】
ここで、前記温水供給管320の下端には下方に尖った楔部322が形成されるが、前記調理部300が下方に移動するにつれて温水供給管320も下方に移動して下部の楔部322が前記ラップ420を貫通して容器400の内側に挿入される。
【0046】
そこで、前記温水供給管320を介して容器400の内側に温水を供給した後、前記マイクロ波照射装置334を介してマイクロ波を容器400内部に照射して内容物を調理することになることにより、従来の様に熱線などを使用する必要がないため、火災を予防することができ、温水と一緒に使用することにより、より迅速に調理できるようになる。
【0047】
このとき、前記カバー332の内側面にはアニオンを発生させるアニオン生成装置340をさらに備えることができるが、調理完了後にアニオン生成装置340を作動させてラーメン調理時に発生した臭いを迅速に除去することができるようになる。
【0048】
そして、前記水槽310は外部から水の供給を受けるようになるが、外部から水を供給する配管にはフィルタ315が設けられ、水に含まれる有害物質を濾過するようになり、前記水槽310の内側には 内部に収容された水を加熱するヒータ311が設けられ、内部の水を設定された温度に適正に維持するようになる。
【0049】
ここで、前記水槽310の側部には、前記ヒータ311により温水が加熱され、水の体積及び内部空気の体積が膨張することにつれて内部圧力が高くなるので、このように高められた圧力を解消するために圧力調整弁314 が設置されて設定圧力以上になると自動的に内部の空気を外部に排出して適切な圧力を維持するようにする。
【0050】
このとき、前記水槽310の内部には給水調節弁312をさらに備えることができるが、前記給水調節弁312は、水槽310の内部に収容された水の水位を感知して水位が下限より低い場合 水の供給を受けるようになり、水位が上限になると、水の供給を中断して常に適切な量の水を内部に収容するようにして、安定的に温水が供給できるようにする。
【0051】
一方、前記水槽310の下部に前記温水供給管320を設けるが、直接固定設置することもあり、図に示すようにカプラ326を用いて設置され得る。
【0052】
ここで、前記水槽310と温水供給管320の間には定量供給弁324が設けられるが、前記定量供給弁324は前記温水供給管320を介して容器400に一度に供給する温水の量を一定に保ち、調理に必要な定量の水を供給するようにすることで、ラーメンの味を最良に保つようにする。
【0053】
そして、前記本体200の内側後面には、前記調理部300を昇下降させる昇降装置350がさらに備えられるが、前記昇降装置350は前記本体200の内側に設けられるガイド本体352と前記ガイド本体352の内側に備えられ、ガイド本体352に沿って昇下降する昇降プレート354と、前記調理部300の上部と下部に設けられ、端部が前記昇降プレート354に結合される固定ブラケット351からなる。
【0054】
ここで、前記ガイド本体352の前面には上下方向に長孔状にガイド孔353が形成されるが、前記固定ブラケット351は前記ガイド孔353を貫通して昇降プレート354と調理部300を連結してガイド孔353に沿って上下に移動するようになる。
【0055】
一方、 前記ガイド本体352の内側後面には回転板355が回転可能するように設けられ、前記回転板355と昇降プレート354はコネクティングロッド356によって連結される。
【0056】
ここで、前記コネクティングロッド356の一側端部は前記回転板355の前面縁に軸結合され、他側端部は前記昇降プレート354の後面一側に軸結合され、前記回転板355の回転に応じて昇降プレート354が上下に移動するようになる。
【0057】
このとき、前記ガイド本体352の後部には昇降モータ357が設けられるが、前記昇降モータ357は前記回転板355の中心軸と連結されて回転板355を回転させて前記昇降プレート354を上下に移動させることにより、前記調理部300を下部に移動させてラーメンを調理し、調理した後は上部に調理部300を移動させて待機するようにする。
【0058】
そして、前記調理部300の下部には、前記容器400の下部を支持して本体200の容器引き出しドア212を介して外部に引き出される引き出しトレイ250が備えられるが前記引き出しトレイ250は、前記マイクロ波照射装置334で照射されるマイクロ波が透過できない材質からなり、前記カバー332の開放された下部を覆うようになる。
【0059】
ここで、前記引き出しトレイ250の両側の上部と下部には引き出しガイド252が設けられるが、前記引き出しガイド252は
図9に示すようにローラ状に形成され得、図には示さないがレール状に形成されることもある。
【0060】
そこで、前記引き出しガイド252によって引き出しトレイ250の両側上部と下部を支持することにより、上部に容器400が載置された状態で引き出しトレイ250が引き出されても引き出しトレイ250が前方または後方に傾かずに安定して引き出されることになる。
【0061】
一方、図には示されていないが、前記本体200の内側後部には、前記引き出しトレイ250を前後に移動させるシリンダ等からなる引き出しアクチュエータ(図示せず)が設けられ得、自動的に引き出しトレイ250を前後に移動させることもでき、前記引き出しアクチュエータ(図示せず)を使用せずに使用者が直接引き出しトレイ250の下部に形成される取っ手(図示せず)を用いて引き出した後、容器400を受け取ることもできる。
【0062】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、本発明の実施形態と実質的に均等な範囲にあるものまで、本発明の権利範囲が及ぶもので本発明の精神を逸脱しない範囲内で、当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって様々な変形実施が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、ラーメン自動販売機に関し、さらに詳しくは本体の内部に収容される容器の開放された上部をラップで覆うようにし、調理時にも温水供給管のみラップを貫通して内部に挿入されるようにすることで、外部の異物の流入を防止することで衛生状態を良好に保つことができ、温水とともに高周波を介した電子レンジ方式で調理するようにして迅速に調理できるラーメン自動販売機に関する。
【符号の説明】
【0064】
200:本体、210:メインドア、220: コントロールパネル、230: 容器収容部、240: 供給部、300: 調理部、310: 水槽、320: 温水供給管、330:加熱部、340:アニオン生成装置、350 : 昇降装置、400: 容器、410:フランジ、420:ラップ。