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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092613
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】機械式駐車場
(51)【国際特許分類】
   E04H 6/42 20060101AFI20240701BHJP
   E04H 6/18 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
E04H6/42 Z
E04H6/18 610
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208683
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】503002732
【氏名又は名称】住友重機械搬送システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100116274
【弁理士】
【氏名又は名称】富所 輝観夫
(72)【発明者】
【氏名】岡 泰大
(72)【発明者】
【氏名】仲田 悠
(57)【要約】
【課題】利用者の利便性を向上した機械式駐車場を提供する。
【解決手段】乗降室に進入した車両を駐車室へ移動させる機械式駐車場は、乗降室の乗降室扉26に画像を表示する表示部48と、機械式駐車場の動作状況に関する情報を含む画像を表示するように表示部48を制御する制御部と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗降室に進入した車両を駐車室へ移動させる機械式駐車場であって、
前記乗降室の乗降室扉に画像を表示する表示部と、
当該機械式駐車場の動作状況に関する情報を含む画像を表示するように前記表示部を制御する制御部と、
を備える機械式駐車場。
【請求項2】
前記乗降室の内部を撮影する撮像部をさらに備え、
前記制御部は、前記撮像部によって撮影された前記乗降室の内部の映像を表示するように前記表示部を制御する、請求項1に記載の機械式駐車場。
【請求項3】
前記制御部は、利用者に対する誘導案内に関する情報を含む画像を表示するように前記表示部を制御する、請求項1または2に記載の機械式駐車場。
【請求項4】
前記制御部は、入出庫の順番に関する情報を含む画像を表示するように前記表示部を制御する、請求項1または2に記載の機械式駐車場。
【請求項5】
前記制御部は、当該機械式駐車場の利用手順に関する情報を含む画像を表示するように前記表示部を制御する、請求項1または2に記載の機械式駐車場。
【請求項6】
前記制御部は、当該機械式駐車場の予約状況に関する情報を含む画像を表示するように前記表示部を制御する、請求項1または2に記載の機械式駐車場。
【請求項7】
車両の車番の認証を行う車番認証部をさらに備え、
前記制御部は、前記車番認証部での車番認証結果に関する情報を表示するように前記表示部を制御する、請求項1または2に記載の機械式駐車場。
【請求項8】
利用者からの遠隔操作信号を受ける受信部をさらに備え、
前記制御部は、前記受信部での遠隔操作信号の受信状況に関する情報を表示するように前記表示部を制御する、請求項1または2に記載の機械式駐車場。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械式駐車場に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、少ないスペースで多数の車両を効率的に駐車できる駐車場として、機械式駐車場が知られている。機械式駐車場も種々の構造が提供されているが、その1つとしてパレットの上に車両を載置し、このパレットを縦横にレールや溝を利用して移動させることにより、空いているパレットスペースへ運ぶ構成としたパレット式の機械式駐車場が提供されている。また、このパレット式の機械式駐車場にリフト(昇降機構)及び立体的な駐車層を組み合わせることにより、より駐車効率を高めた機械式駐車場も提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
従来、上記のような機械式駐車場では、入出庫時に利用者は、乗降室扉付近に設置された操作パネルを操作して乗降室扉の開閉などの操作を行っており、その際に操作パネルの画面や周辺の銘板、音声案内等により機械式駐車場に関する情報を取得していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-197417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、車番認証による入庫時の扉の自動開機能や、乗降室内の無人検知システムを用いた出庫時の扉の自動閉機能が近年開発されており、利用者が操作パネルを操作することが減少していることから、操作パネルの画面や銘板等による情報の提供だけでは利用者の利便性の低下を招くおそれがある。
【0006】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、利用者の利便性を向上した機械式駐車場を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の機械式駐車場は、乗降室に進入した車両を駐車室へ移動させる機械式駐車場であって、乗降室の乗降室扉に画像を表示する表示部と、当該機械式駐車場の動作状況に関する情報を含む画像を表示するように表示部を制御する制御部と、を備える。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、利用者の利便性を向上した機械式駐車場を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態に係る機械式駐車場の断面図である。
図2図1のB1F駐車室の平面図である。
図3】乗降室を説明するための概略斜視図である。
図4】実施の形態に係る機械式駐車場の構成を説明するためのブロック図である。
図5】表示部により乗降室扉に表示される画像の一例を示す図である。
図6】表示部により乗降室扉に表示される画像の別の例を示す図である。
図7】表示部により乗降室扉に表示される画像のさらに別の例を示す図である。
図8】表示部により乗降室扉に表示される画像のさらに別の例を示す図である。
図9】表示部により乗降室扉に表示される画像のさらに別の例を示す図である。
図10】表示部により乗降室扉に表示される画像のさらに別の例を示す図である。
図11】表示部により乗降室扉に表示される画像のさらに別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
【0012】
図1は、実施の形態に係る機械式駐車場10の断面図である。図2は、図1のB1F駐車室14の平面図である。なお、B2F駐車室16およびB3F駐車室18は、B1F駐車室14と同様に構成される。
【0013】
機械式駐車場10は、地上に設けられた建物104の地下に地下3階まで設けられた、いわゆる地下式の機械式駐車場である。なお、機械式駐車場10は、地上の建物のなかに設けられた地上式の機械式駐車場であってもよい。
【0014】
機械式駐車場10は、地下1階の駐車室であるB1F駐車室14と、地下2階の駐車室であるB2F駐車室16と、地下3階の駐車室であるB3F駐車室18と、複数のパレット32と、第1移載装置56と、複数の第2移載装置58と、リフトフレーム88と、断面が略矩形の昇降路96の四隅に支柱として設けられた4本のマスト90と、昇降装置94と、を備える。なお、マスト90は、昇降路96の2隅に2本備えられてもよい。
【0015】
パレット32は平板状の部材であり、車両が搭載される上面すなわち車両搭載面32aは略矩形である。機械式駐車場10は、パレット32を用いたパレット式の駐車場である。このパレット式の機械式駐車場10は、昇降装置94を用いて車両20が搭載された状態のパレット32を昇降させたり、あるいは第1移載装置56や第2移載装置58を使用して縦横方向に2次元的に移動させたりすることにより、駐車室に車両20を駐車させる構成とされている。
【0016】
B1F駐車室14、B2F駐車室16、B3F駐車室18は、それぞれ10の駐車スペースを含む。それら10の駐車スペースは、平面視した場合に縦方向(図のx方向)に5行、縦方向と実質的に直交する横方向(図のy方向)に2列のマトリクス状に配列される。各駐車スペースは平面視で略矩形を有し、パレット32を収容可能に構成される。駐車スペースはパレット32と共に車両20が駐車されうる駐車室内の1駐車領域(駐車の1単位)である。
【0017】
機械式駐車場10へ車両を入れたり機械式駐車場10から車両を取り出したりするための乗降室12は建物104内に設けられている。乗降室12は昇降路96の上端に設けられる。乗降室12には、乗降室12と昇降路96とを連通する平面視で略矩形状のパレット開口100が設けられている。
【0018】
昇降路96は、鉛直方向(z方向)に沿って設けられている。昇降路96は、B1F駐車室14、B2F駐車室16、B3F駐車室18のそれぞれと連通する。昇降路96の下端には、リフトフレーム88を昇降させる昇降装置94が設置される。昇降路96の四隅には、4本のマスト90が設けられる。
【0019】
リフトフレーム88は、4本のマスト90に昇降自在に支持され、昇降装置94により昇降路96に沿って昇降する。リフトフレーム88の上部には第1移載装置56が設けられる。なお、リフトフレーム88、4本のマスト90、および昇降装置94には、本出願人が先に出願した特開2009-197417号公報に記載のリフトフレーム、4本のマスト、昇降装置、をそれぞれ適用することができる。
【0020】
第1移載装置56の上部にはパレット32が搭載される。第1移載装置56は、面内の1方向(図のx方向)にパレット32を移動可能に構成される。第2移載装置58は各駐車スペースに設けられており、駐車スペースをまたいでパレット32をx方向およびy方向に移動させる。y方向はx方向およびz方向の両方に直交する方向である。第1移載装置56および第2移載装置58には、本出願人が先に出願した特公平7-29681号公報に記載の搬送装置を適用することができる。図2に示すように、駐車スペースと駐車スペースとの間には、駐車スペースをまたいでパレット32が移動する際にそれを支持する転倒防止ローラ38が設置される。
【0021】
図3は、乗降室12を説明するための概略斜視図である。乗降室12は、入出庫口12aを除く周囲(側面、天井面)が壁で囲われており、入出庫口12aには乗降室扉26が設けられる。入出庫口12aの近傍の外壁には、操作盤28が設けられている。乗降室扉26は、操作盤28の操作により開閉する。図3は、乗降室扉26が閉じた状態を示している。乗降室扉26は、図3では平板状の部材が昇降動作する形式のものを例示したが、入出庫口12aを開閉する機能を備えていれば、乗降室扉26は、平板状の部材が横方向に移動する形式のものや、シャッター形式のものなど、図示した以外の任意の形式のものであってよい。
【0022】
図3では、車両20の入庫と出庫を共通の入出庫口12aで行う方式を例示したが、入庫と出庫を別々の場所で行う方式としてもよい。この場合、入庫口と出庫口のそれぞれに扉が設けられる。
【0023】
図4は、実施の形態に係る機械式駐車場の構成を説明するためのブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPU(central processing unit)をはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
【0024】
図4に示すように、機械式駐車場10は、制御部40と、操作盤28と、車両検出センサ41と、カメラ42と、予約管理部43と、車番認証部44と、受信部45と、情報取得部46と、記憶部47と、表示部48と、を備える。
【0025】
制御部40は、機械式駐車場10の動作状況に関する情報を含む画像を乗降室扉26に表示するように表示部48を制御する。「画像」には静止画像および動画像が含まれる。「機械式駐車場の動作状況に関する情報」には、入庫中および出庫中の情報、満車・空車の情報、機械式駐車場の故障の情報、入出庫予約に関する情報、入出庫の順番に関する情報、利用者に対する誘導案内、機械式駐車場の利用手順に関する情報、乗降室12の内部の映像、車番認証結果に関する情報、遠隔操作信号の受信状況に関する情報などが含まれる。また「機械式駐車場の動作状況に関する情報」には、夜間用の低速運転中の情報、非常電源を使用して運転中の情報などの運転状況の情報や、保守/点検作業中情報が含まれる。遠隔操作信号には、利用者がリモコン操作で送信する信号やコネクテッドカーやETCなど車両が自動で通信する際の信号も含まれる。
【0026】
表示部48は、制御部40からの信号に従い、乗降室12の乗降室扉26に画像を表示可能に構成される。表示部48は、乗降室扉26に画像を投影するプロジェクタであってよい。プロジェクタは、例えば乗降室12の外壁面に設けられてもよいし、他の任意の場所に設けられてもよい。表示部48としてプロジェクタを用いる方式は、コストが安価である、既存の機械式駐車場への増設が容易であるなどの利点がある。
【0027】
あるいは、表示部48は、薄型ディスプレイを乗降室扉26に貼り付ける方式であってもよい。この方式は、耐久性が高いなどの利点がある。薄型ディスプレイは、薄型液晶パネル、フィルムLED、有機EL、マイクロLED、電子ペーパーなどであってよい。
【0028】
車両検出センサ41は、入出庫口12aの近傍の外壁に配置される。車両検出センサ41は、乗降室扉26の前に来た車両20を検出し、検出結果を制御部40に送る。車両検出センサ41の検出方式は特に限定されず、カメラによる画像認識やレーザを用いた方式を利用できる。
【0029】
カメラ42は、乗降室12内に配置され、乗降室12の内部を撮影する撮像部として機能する。カメラ42は、少なくとも乗降室12内の車両20とその周辺部の様子を撮影するように配置される。カメラ42により撮影された映像は、制御部40に送られる。
【0030】
予約管理部43は、入庫および出庫の予約情報を管理する。予約管理部43は、入出庫予約、WEB予約、精算機からの出庫予約、EV充電器の予約状況、充電予定などの予約状況と、現在入出庫動作中の車両の情報、入出庫の順番の情報を管理し、指示に応じて制御部40に情報を送る。
【0031】
車番認証部44は、乗降室扉26の前に来た車両20の車番を検出し、その車番が予め登録された車番であるか認証する。認証結果は、制御部40に送られる。車番が予め登録された車番である場合、制御部40は乗降室扉26を開く。車番が予め登録された車番と異なる場合や、ナンバープレート自体を認識できていない場合、汚れなどで車番の一部が読み取れない場合、制御部40は乗降室扉26にその旨を表示する。
【0032】
機械式駐車場によっては、リモートコントロールにより車内から乗降室扉26の開閉操作が可能な場合がある。受信部45は、利用者からのワイヤレスの操作信号を受信し、制御部40に送る。制御部40は、車番認証などの所定の処理を行い、乗降室扉26の制御を行う。
【0033】
情報取得部46は、入庫中、出庫中、満車、故障中といった機械式駐車場10の動作情報を取得し、制御部40に送る。「入庫中」とは、車両を乗降室12から駐車室に輸送中であることを表す。「出庫中」とは、車両を駐車室から乗降室12に輸送中であることを表す。
【0034】
また、情報取得部46は、インターネット回線等を使用して各種の情報を取得し、制御部40に送信してもよい。各種の情報には、ニュース、天気予報などが含まれる。
【0035】
記憶部47は、利用者に対する誘導案内に関する情報、機械式駐車場の利用方法に関する情報などの各種の情報を記憶し、指示に応じて制御部40に情報を送る。
【0036】
図5は、表示部48により乗降室扉26に表示される画像の一例を示す。以下の例では、表示部48としてプロジェクタを例示するが、表示部48は他の方式であってもよい。図5に示すように、表示部48は、利用者に対する誘導案内に関する情報50を乗降室扉26に表示している。誘導案内に関する情報50は記憶部47に格納されており、状況に応じた適切な誘導案内に関する情報50が制御部40により選択され、乗降室扉26に表示される。
【0037】
このように、利用者に対する誘導案内に関する情報50を乗降室扉26に表示することにより、利用者に対して誘導案内を明確に知らせることができ、利用者の利便性を向上できる。
【0038】
また、図5に示すように、表示部48は、乗降室12の内部の映像52を乗降室扉26に表示している。この乗降室12の内部の映像52は、乗降室12内のカメラ42により撮像されたものである。このように、乗降室12の内部の映像52を乗降室扉26に表示することにより、あたかも乗降室扉26を透かして乗降室12内の様子をリアルタイムで知ることができるので、乗降室12内に人が居ないか等の安全確認に利用できる。乗降室扉26に大きく映像を表示することにより、遠くからでも乗降室12内の様子を確認することができるので、安全性を向上できる。
【0039】
図6は、表示部48により乗降室扉26に表示される画像の別の例を示す。図6に示すように、表示部48は、入出庫の順番に関する情報60を乗降室扉26に表示している。入出庫の順番に関する情報60は、予約管理部43により管理されている。このように、入出庫の順番に関する情報60を乗降室扉26に大きく表示することにより、利用者は操作盤28から離れた位置、例えば車両に乗車したまま入出庫の順番に関する情報60を確認できるので、利用者の利便性を向上できる。
【0040】
図7は、表示部48により乗降室扉26に表示される画像のさらに別の例を示す。図7に示すように、表示部48は、機械式駐車場10の利用手順に関する情報70を乗降室扉26に表示している。機械式駐車場10の利用手順に関する情報70は、記憶部47に格納されている。このように、機械式駐車場10の利用手順に関する情報70を乗降室扉26に大きく表示することにより、利用者は、例えば入庫までの待ち時間に車両に乗車したまま利用手順に関する情報70を確認できるので、利用者の利便性を向上できる。
【0041】
図8は、表示部48により乗降室扉26に表示される画像のさらに別の例を示す。図8に示すように、表示部48は、機械式駐車場10の予約状況に関する情報80を乗降室扉26に表示している。機械式駐車場10の予約状況に関する情報80は、予約管理部43により管理されている。このように、機械式駐車場10の予約状況に関する情報80を乗降室扉26に大きく表示することにより、利用者は、例えば入庫までの待ち時間に車両に乗車したまま予約状況を確認できるので、利用者の利便性を向上できる。
【0042】
図9は、表示部48により乗降室扉26に表示される画像のさらに別の例を示す。図9に示すように、表示部48は、車番認証部44での車番認証結果に関する情報91を乗降室扉26に表示している。車番認証部44での車番認証結果に関する情報91を乗降室扉26に大きく表示することにより、利用者は、車両に乗車したまま車番認証結果を確認できる。従来このような車番認証結果に関する情報は、二位信号灯で行われていたが、認証結果の詳細については表示できなかった。本実施形態のように乗降室扉26に車番認証結果を表示することにより、なぜ乗降室扉26が開かないか等の原因を詳細に利用者に伝えることが可能となり、利用者の利便性を向上できる。
【0043】
図9で示した車番認証部44での車番認証結果に関する情報91と同様に、受信部45での遠隔操作信号の受信状況に関する情報を乗降室扉26に表示してもよい。受信部45での遠隔操作信号の受信状況に関する情報を乗降室扉26に大きく表示することにより、利用者は、車両に乗車したまま受信状況を確認できる。従来の二位信号灯では表示することのできなかった詳細な受信状況を利用者に伝えることができるので、利用者の利便性を向上できる。
【0044】
図10は、表示部48により乗降室扉26に表示される画像のさらに別の例を示す。図10に示すように、表示部48は、入庫中、出庫中、満車、故障中といった機械式駐車場10の動作情報92を乗降室扉26に表示している。これらの動作情報は、情報取得部46により管理されている。このように、機械式駐車場10の動作情報92を乗降室扉26に大きく表示することにより、利用者は操作盤28から離れた位置、例えば車両に乗車したまま機械式駐車場10の動作情報92を確認できるので、利用者の利便性を向上できる。
【0045】
図11は、表示部48により乗降室扉26に表示される画像のさらに別の例を示す。図11に示すように、表示部48は、ニュース、天気予報などの情報95を乗降室扉26に表示している。これらの情報95は、情報取得部46により管理されている。このように、ニュース、天気予報などの情報95を乗降室扉26に大きく表示することにより、利用者は例えば入庫までの待ち時間にニュース、天気予報などの情報95を確認できるので、利用者の利便性を向上できる。
【0046】
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
【符号の説明】
【0047】
10 機械式駐車場、 12 乗降室、 32 パレット、 40 制御部、 41 車両検出センサ、 42 カメラ、 43 予約管理部、 44 車番認証部、 45 受信部、 46 情報取得部、 47 記憶部、 48 表示部、 56 第1移載装置、 58 第2移載装置、 88 リフトフレーム、 94 昇降装置、 96 昇降路、 104 建物。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11