(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092617
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】洗浄具
(51)【国際特許分類】
B08B 3/02 20060101AFI20240701BHJP
B08B 5/02 20060101ALI20240701BHJP
B05B 1/18 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
B08B3/02 E
B08B5/02 Z
B05B1/18 101
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208692
(22)【出願日】2022-12-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-04-05
(71)【出願人】
【識別番号】522502152
【氏名又は名称】今井 弘毅
(74)【代理人】
【識別番号】100153268
【弁理士】
【氏名又は名称】吉原 朋重
(72)【発明者】
【氏名】今井 弘毅
【テーマコード(参考)】
3B116
3B201
4F033
【Fターム(参考)】
3B116AA46
3B116AB52
3B116BB23
3B201AA46
3B201AB52
3B201BB23
4F033AA04
4F033BA04
4F033DA05
4F033EA01
4F033NA01
(57)【要約】
【課題】
棒状体を手軽に満遍なく効率よく洗浄することができる。
【解決手段】
流体を供給する流体供給体に装着し、前記流体によって被洗浄体を洗浄する洗浄具であって、筒形状を成し、該筒形状部位の内側に多数の孔部を備え、該孔部から前記筒形状部位の中央方向に前記流体を噴射する噴射部と、前記流体供給体に接続され、前記流体を前記噴射部へ供給する本体部と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を供給する流体供給体に装着し、前記流体によって被洗浄体を洗浄する洗浄具であって、
筒形状を成し、該筒形状部位の内側に多数の孔部を備え、該孔部から前記筒形状部位の中央方向に前記流体を噴射する噴射部と、
前記流体供給体に接続され、前記流体を前記噴射部へ供給する本体部と、を有することを特徴とする洗浄具。
【請求項2】
前記流体を噴射している前記筒形状部位に前記被洗浄体を挿入することによって、前記被洗浄体の洗浄を行うことを特徴とする請求項1に記載の洗浄具。
【請求項3】
前記筒形状部位の内部が、前記本体部から供給される前記流体が流動可能な中空構造であることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄具。
【請求項4】
水を供給するホース先端に装着し、前記水によって被洗浄体を洗浄するシャワーヘッドであって、
筒形状を成し、該筒形状部位の内側に多数の孔部を備え、該孔部から前記筒形状部位の中央方向に前記水を噴射する噴射部と、
前記ホースに接続され、前記水を前記噴射部へ供給する本体部と、を有することを特徴とするシャワーヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
棒状体の洗浄を行う洗浄器具の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、果物や野菜等の食材は、調理前に洗浄する必要がある。
一方で、大量の被洗浄物を洗浄するためには機械化するなどの洗浄力の強化や効率性の向上が必要であり、そのため、洗浄装置に関する多数の技術的提案がなされている。
例えば、特許文献1では、野菜や他の食材とその食器具類、その過程で使用される搬送用の籠やケージ類等を洗浄する装置について提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術においては、装置が大掛かりであり、手軽に利用することができず、また、被洗浄物が棒状体である場合、効率よく洗浄することができないという問題点があった。
そこで本発明では、上記問題点に鑑み、棒状体を手軽に満遍なく効率よく洗浄することができる洗浄具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
開示する洗浄具の一形態は、流体を供給する流体供給体に装着し、前記流体によって被洗浄体を洗浄する洗浄具であって、筒形状を成し、該筒形状部位の内側に多数の孔部を備え、該孔部から前記筒形状部位の中央方向に前記流体を噴射する噴射部と、前記流体供給体に接続され、前記流体を前記噴射部へ供給する本体部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
開示する洗浄具は、棒状体を手軽に満遍なく効率よく洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本実施の形態に係る洗浄具の(a)側面図及び(b)断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(本実施の形態に係る洗浄具の構造)
図1及び2を用いて、本実施の形態に係る洗浄具1の構造について説明する。
図1は、洗浄具1の側面図及び断面図であり、
図2は、洗浄具1の斜視図である。
【0009】
洗浄具1は、流体18を供給する流体供給体20に装着して使用する器具である。流体18は、例えば、水であり、流体供給体20は、例えば、ホースである。流体18が水であり、流体供給体20がホースである場合、洗浄具1は、例えば、シャワーヘッドである。
【0010】
洗浄具1は、流体18によって被洗浄体16を洗浄するための器具である。被洗浄体16は、例えば、果物や野菜等の食物であり、被洗浄体16は、棒状であることが好適である。
【0011】
図1及び2で示すように、洗浄具1は、噴射部2、本体部4を有する。噴射部2は、筒形状を成す部位6である。筒形状部位6は、その内側(筒の中空部位に面するに箇所)8に多数の孔部12を備える。孔部12は、筒形状部位6の中央方向(中心方向)10に、流体供給体20及び本体部4を経て供給される流体18を噴射する。
図1(b)で示すように、筒形状部位6の内部14は、本体部4から供給される流体18が流動可能であるように中空構造である。
【0012】
本体部4は、流体供給体20に接続される部位であり、流体供給体20から供給される流体18を噴射部2へ供給する。本体部4は、流体供給体20の端部にねじ込むことによって、両者の接続状態が固定される形態としても良い。
(本実施の形態に係る洗浄具の使用方法)
【0013】
図1及び2を用いて、洗浄具1の使用方法について説明する。洗浄具1の使用者は、流体供給体20の先端に洗浄具1の本体部4を装着する。このとき、使用者は、流体供給体20の端部に本体部4をねじ込むことによって、両者の接続状態を固定する形態としても良い。
【0014】
次に、使用者は、流体供給体20の元栓を開状態にし、流体供給体20による流体18の洗浄具1への供給を開始させる。そうすると、流体18は、流体供給体20及び本体部4を経て、噴射部2へ供給され、噴射部4(孔部12)は、筒形状部位6の中央方向(中心方向)10に、流体18を噴射する。流体18は、多数の孔部12から一斉に、筒形状部位6の中央方向(中心方向)10に噴射されることとなる。
【0015】
噴射部2の筒形状部位6において、筒6の中央部方向10に流体18が噴射されているところ、使用者は、洗浄対象の棒状体16を筒6の一方端から入れ、他方端へ通過させる。そうすることによって、洗浄対象の棒状体16は、全方向から流体18によって満遍なく洗浄される。
【0016】
ここで、通常のシャワーヘッドの場合、細長い被洗浄体16に対しては、流体18の当たる面が小さく、また、流体18が正面にしか当たらないため、洗浄時、流体18の使用量が多くなる上、効率が悪い。一方、洗浄具1を使用する場合、噴射部2から噴射される流体18の全てが被洗浄体16の方を向いているので、洗浄の効率が良い。
上記のように、洗浄具1は、棒状体16を手軽に満遍なく効率よく洗浄することができる。
【0017】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0018】
1 洗浄具
2 噴射部
4 本体部
6 筒形状部位
8 筒形状部位の内側
10 筒形状部位の中央方向
12 孔部
14 中空構造部位
16 被洗浄体
18 流体(例えば、水)
20 流体供給体(例えば、ホース)
【手続補正書】
【提出日】2023-03-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を供給するホース先端に装着し、前記水によって棒状の被洗浄体を洗浄するシャワーヘッドであって、
筒形状を成し、該筒形状部位の内側全体に配置される多数の孔部を備え、該孔部から前記筒形状部位の中央方向に前記水を噴射する噴射部と、
前記ホースに接続され、前記水を前記噴射部へ供給する本体部と、を有し、
前記水を噴射している前記筒形状部位の一方端から前記被洗浄体を挿入し、他方端へ通過させることによって、前記被洗浄体を全方向から前記水によって満遍なく洗浄することを特徴とする洗浄具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
開示する洗浄具の一形態は、水を供給するホース先端に装着し、前記水によって棒状の被洗浄体を洗浄するシャワーヘッドであって、筒形状を成し、該筒形状部位の内側全体に配置される多数の孔部を備え、該孔部から前記筒形状部位の中央方向に前記水を噴射する噴射部と、前記ホースに接続され、前記水を前記噴射部へ供給する本体部と、を有し、前記水を噴射している前記筒形状部位の一方端から前記被洗浄体を挿入し、他方端へ通過させることによって、前記被洗浄体を全方向から前記水によって満遍なく洗浄することを特徴とする。