(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092769
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】作業機
(51)【国際特許分類】
E02F 9/16 20060101AFI20240701BHJP
B60R 7/04 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
E02F9/16 Z
E02F9/16 A
B60R7/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208918
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110003041
【氏名又は名称】安田岡本弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼木 裕文
(72)【発明者】
【氏名】鳥井 芳憲
(72)【発明者】
【氏名】大森 秀紀
【テーマコード(参考)】
2D015
3D022
【Fターム(参考)】
2D015EA02
3D022CA01
3D022CB07
3D022CC01
(57)【要約】
【課題】取扱説明書等の印刷物を、オペレータが容易に把握することができ且つ容易に取り出すことのできる場所に配置することを目的とする。
【解決手段】作業機は、機体と、機体に搭載された運転席と、機体に搭載された搭載物を覆うと共に運転席の側方に運転席より前方に延出するように設けられたカバー体と、印刷物を収容する収容部と、を備え、収容部は、運転席より前方でカバー体における運転席側の側壁部に設けられている。
【選択図】
図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体と、
前記機体に搭載された運転席と、
前記機体に搭載された搭載物を覆うと共に前記運転席の側方に前記運転席より前方に延出するように設けられたカバー体と、
印刷物を収容する収容部と、
を備え、
前記収容部は、前記運転席より前方で前記カバー体における前記運転席側の側壁部に設けられている作業機。
【請求項2】
前記運転席の前記側方に設けられ、且つ前記機体に設けられた作業装置を操作する操縦装置を備え、
前記収容部は、前記操縦装置より前方且つ下方に設けられている請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
前記収容部は、
前記側壁部の一部であって、前記印刷物を挿入する挿入口が形成された収容部形成部と、
前記側壁部の運転席側とは反対側の面に固定されていて前記挿入口から挿入された前記印刷物を保持する受け部材とを有している請求項1に記載の作業機。
【請求項4】
前記受け部材は、
前記側壁部と機体幅方向に間隔をあけて対向状に配置された主壁部と、
前記主壁部の下端から前記側壁部に向けて延出されて前記側壁部に固定された下壁部とを有している請求項3に記載の作業機。
【請求項5】
前記収容部形成部は、前記挿入口の上方を構成する壁部である上方側壁部を有し、
前記上方側壁部は、下方に向かうにつれて前記主壁部に近づく方向に移行する傾斜状に形成されている請求項4に記載の作業機。
【請求項6】
前記受け部材は、前記カバー体内に前記側壁部と機体幅方向で隣接するように収容された前記搭載物と、前記側壁部と、の間に設けられている請求項3に記載の作業機。
【請求項7】
前記受け部材は、
前記主壁部の前端から前記側壁部に向けて延出されて前記側壁部に固定された前壁部と、
前記主壁部の後端から前記側壁部に向けて延出されて前記側壁部に固定された後壁部と、を有し、
前記下壁部の前端と前記前壁部の下端との間、及び前記下壁部の後端と前記後壁部の下端との間の少なくともいずれか一方に、前記収容部に浸入した水を抜くことのできる隙間が設けられている請求項4に記載の作業機。
【請求項8】
前記運転席の周囲が壁面で覆われておらず外部に開放されている請求項1に記載の作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックホー等の作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。
【0003】
特許文献1に開示された作業機は、運転席の側方に配置された操縦台とキャビンの側壁部との間に取扱説明書等の印刷物を収容する収容体を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の作業機では、取扱説明書が運転席の後部側方であって操縦台の外側側に設けられた収容体に収納されるため、運転席に座ったオペレータの視界に入りにくく、オペレータが取扱説明書の場所を容易に把握することができない。
【0006】
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、取扱説明書等の印刷物を、オペレータが容易に把握することができ且つ容易に取り出すことのできる場所に配置することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る作業機は、機体と、前記機体に搭載された運転席と、前記機体に搭載された搭載物を覆うと共に前記運転席の側方に前記運転席より前方に延出するように設けられたカバー体と、印刷物を収容する収容部と、を備え、前記収容部は、前記運転席より前方で前記カバー体における前記運転席側の側面部に設けられている。
【発明の効果】
【0008】
上記の作業機によれば、取扱説明書等の印刷物を、オペレータが容易に把握することができ且つ容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図10B】給油口カバーの枢支部分の拡大正面図である。
【
図10C】被当接部に対する当接部の当接部分の平面図である。
【
図10D】変形例に係る第4カバー体の前部の平面図である。
【
図10E】開口周縁部の端部側を示す断面図である。
【
図12】タンクカバー部の上部の側面断面図である。
【
図13】給油口カバーを閉じた状態を示す側面断面図である。
【
図14】給油口カバーを開いた状態を示す側面断面図である。
【
図23】挿入口で断面した収容部の平面断面図である。
【
図27】他の例の側面カバーの左側面を正面側から見た斜視図である。
【
図29】他の例の側面カバーの右側面を後方側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
【0011】
図1は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略側面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。
【0012】
図1に示すように、作業機1は、機体(旋回台)2と、走行装置3と、作業装置4とを備えている。機体2には、オペレータ(運転者)が着座する運転席6と、4柱式のロプス15とが搭載されている。運転席6は、座部6Aと背もたれ部6Bとを有する。座部6Aは、オペレータが着座する(臀部及び太股部を載せる)部位である。背もたれ部6Bは、着座したオペレータが背中をもたれかける部位であって、座部6Aの後部に上方に延びるように設けられている。ロプス15は、ルーフ19を有するキャノピ仕様である。したがって、本実施形態の作業機1は、運転席6の周囲が壁面で覆われておらず外部に開放されている作業機1である。
【0013】
本実施形態においては、作業機1の運転席6に着座したオペレータの前側に向かう方向(
図1の矢印A1方向)を前方(機体前方)、オペレータの後側に向かう方向(
図1の矢印A2方向)を後方(機体後方)、
図1の矢印A3方向を前後方向(機体前後方向)として説明する。また、オペレータの左側に向かう方向(
図1の手前側)を左方、オペレータの右側に向かう方向(
図1の奥側)を右方として説明する。
【0014】
また、前後方向A3に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。機体2の幅方向の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体幅方向外方として説明する。つまり、機体幅方向外方は、機体2の幅方向の中心から機体幅方向に離れる方向である。機体幅方向外方とは反対の方向を、機体幅方向内方として説明する。つまり、機体幅方向内方は、機体幅方向において機体2の幅方向の中心に近づく方向である。
【0015】
図1に示すように、走行装置3は、機体2を走行可能に支持するクローラ式の走行装置であって、走行フレーム3Aと、走行フレーム3Aの左側に設けられた第1走行装置3Lと、走行フレーム3Aの右側に設けられた第2走行装置3Rとを有する。第1走行装置3L及び第2走行装置3Rは、油圧モータ(油圧アクチュエータ)によって構成された走行モータM1によって駆動される。本実施形態ではクローラ式の走行装置3を用いているが、これに限らず、ホイール式等の走行装置を用いてもよい。走行装置3の前部には、ドーザ装置7が装着されている。ドーザ装置7は、油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)によって構成されるドーザシリンダによって駆動可能である。
【0016】
図1に示すように、機体2は、当該機体2の底部を構成する厚板材で形成された旋回基板5を有している。旋回基板5は、走行装置3の走行フレーム3A上に旋回ベアリング8を介して上下方向に延伸する軸心である旋回軸心X1回りに旋回可能に支持されている。旋回基板5は、旋回モータ99(
図3参照)によって旋回軸心X1回りに旋回駆動される。また、機体2は、前部に、作業装置4を支持する支持ブラケット9及びスイングブラケット10を有している。支持ブラケット9は、機体2から前方に突出状に設けられている。詳しくは、支持ブラケット9は、旋回基板5の前部に固定され、旋回基板5から前方に突出している。スイングブラケット10は、支持ブラケット9の前部に、縦軸(上下方向に延伸する軸心)回りに揺動可能に取り付けられている。
【0017】
図1に示すように、作業装置4は、ブーム11、アーム12及びバケット13を有して
いる。ブーム11の基部は、スイングブラケット10の上部に横軸(機体幅方向に延伸する軸心)回りに回動可能に枢着されている。アーム12は、ブーム11の先端側に横軸回りに回動可能に枢着されている。バケット13は、アーム12の先端側にスクイ動作及びダンプ動作可能に設けられている。スクイ動作とは、バケット13をブーム11に近づける方向に揺動させる動作であり、例えば、土砂等を掬う場合の動作である。また、ダンプ動作とは、バケット13をブーム11から遠ざける方向に揺動させる動作であり、例えば、掬った土砂等を落下(排出)させる場合の動作である。
【0018】
スイングブラケット10は、図示しないスイングシリンダの伸縮によって揺動可能とされている。ブーム11は、ブームシリンダC2の伸縮によって揺動可能とされている。アーム12は、アームシリンダC3の伸縮によって揺動可能とされている。バケット13は、バケットシリンダC4の伸縮によってスクイ動作及びダンプ動作可能とされている。スイングシリンダ、ブームシリンダC2、アームシリンダC3、バケットシリンダC4は、油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)によって構成されている。
【0019】
図2に示すように、機体2には、運転席6、運転席6の前方に配置された走行レバー16(
図1参照)、運転席6の左側方に配置された操縦装置(左操縦装置)17L及び運転席6の右側方に配置された操縦装置(右操縦装置)17R等、を含む運転部18が搭載されている。走行レバー16は、走行装置3を操作する操作部材である。操縦装置17L,17Rは、作業装置4及び機体2等を操作する装置である、具体的には、ブーム11の揺動操作、アーム12の揺動操作、バケット13のスクイ動作及びダンプ動作の操作、機体2の旋回操作等を行う装置である。機体2の上面側且つ運転席6の前方側には、オペレータが足を置く部分である床部21が設けられている。床部21は、例えば、旋回基板5の上方に間隔を隔てて配置されて該旋回基板5に支持されたステップ板21A上にフロアマット21Bを敷設して構成される(
図7参照)。機体2の後部には、作業装置4との重量バランスを図るウエイト25が配置されている。本実施形態の作業機1は、小型のバックホーであって、
図1に示すように、原動機91(原動機91を収容する原動機ルーム)の上方に運転席6が配置されている。
【0020】
左操縦装置17Lは、コンソールカバー22、操縦レバー(左操縦レバー)23L、リモコン弁24、アームレスト26L及び操作ロックレバー(アンロードレバー)30を有している。
【0021】
コンソールカバー22は、リモコン弁24及び左操縦装置17Lのフレーム機構等を覆う部材である。左操縦レバー23Lは、左操縦装置17Lの前部且つ上部に配置され、前方及び後方と左方及び右方に傾動操作可能である。リモコン弁24は、左操縦レバー23Lで操作されるパイロット弁であり、左操縦レバー23Lの下方に配置されている。リモコン弁24は、コンソールカバー22内に収容されている。アームレスト26Lは、オペレータの肘等を置く部材であり、左操縦レバー23Lの後方に配置されている。操作ロックレバー30は、作業機1に搭載された油圧アクチュエータを操作可能状態と操作不能状態とに切り替えるレバーである。
【0022】
図2に示すように、右操縦装置17Rは、コンソールカバー34、操縦レバー(右操縦レバー)23R、リモコン弁(図示省略)、アームレスト26R、ドーザレバー35及び複数のスイッチ36を有している。
【0023】
コンソールカバー34は、右操縦装置17Rのフレームを覆うカバーである。右操縦装置17Rのフレームは、機体2側に取り付けられている。右操縦レバー23Rは、右操縦装置17Rの前部且つ上部に配置され、前方及び後方と左方及び右方に傾動操作可能である。リモコン弁は、右操縦レバー23Rで操作されるパイロット弁であり、右操縦レバー23Rの下方に配置され、コンソールカバー34で覆われている。アームレスト26Rは、オペレータの肘等を置く部材であり、右操縦レバー23Rの後方に配置されている。ドーザレバー35は、ドーザ装置7を操作するレバーである。複数のスイッチ36は、コンソールカバー34の上面側に配置され、作業機1に装備された各種機器を操作するスイッチである。
【0024】
図3に示すように、機体2には、原動機91、ラジエータ92、オイルクーラ93、バ
ッテリ94、油圧ポンプ95、燃料タンク(タンク)96、作動油タンク(タンク)97、コントロールバルブ98及び旋回モータ99等の搭載物が搭載されている。原動機91は、例えば、ディーゼルエンジンである。原動機91は、ガソリンエンジン又は電動モータであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。原動機91の機体幅方向の一側(左部)には、冷却ファン100が取り付けられている。冷却ファン100は、原動機91によって駆動され、左から右に向けて流れる冷却風を発生させる。言い換えると、冷却ファン100は、機体2の左側方から空気(外気)を吸い込んで原動機91側へと流す吸い込み式のファンである。
【0025】
ラジエータ92は、原動機91を冷却する冷却液を冷却する冷却器である。オイルクーラ93は、油圧シリンダ、油圧モータ等の油圧アクチュエータから戻る戻りの作動油を冷却する冷却器である。バッテリ94は、作業機1に装備された電装品に電力を供給する蓄電池である。油圧ポンプ95は、原動機91の動力によって駆動され、作業機1に装備された油圧モータ、油圧シリンダ等の油圧アクチュエータを駆動させる作動油(圧油)を吐出する。また、油圧ポンプ95は、油圧バルブを作動させるパイロット圧や、信号用の圧油を吐出する。燃料タンク96は、原動機91用の燃料を貯留するタンクである。作動油タンク97は、作動油を貯留するタンクである。コントロールバルブ98は、油圧ポンプ95から吐出された作動油により駆動される油圧アクチュエータへ供給される作動油の流量を制御する。旋回モータ99は、油圧モータ(油圧アクチュエータ)によって構成され、機体2を旋回軸心X1回りに旋回させる(回転駆動する)モータである。
【0026】
図3に示すように、原動機91は、機体2の後部であって機体2の幅方向中途部に配置されている。また、原動機91は、運転席6の下方に配置されている。ラジエータ92は、原動機91及び冷却ファン100の左方に配置されている。オイルクーラ93は、ラジエータ92の左方に配置されている。バッテリ94は、オイルクーラ93の左方側であってオイルクーラ93よりも下方に配置されている。油圧ポンプ95は、原動機91の機体幅方向の他側(右部)に取り付けられている。燃料タンク96は、機体2の右部であって機体2の前部に配置されている。言い換えると、燃料タンク96は、運転席6の右の側方且つ前方に配置されている。作動油タンク97は、燃料タンク96の後方で且つ油圧ポンプ95の前方に配置されている。言い換えると、作動油タンク97は、機体2の右部であって、前後方向の中途部に配置されている。コントロールバルブ98は、機体2の左部の前部に配置されている。旋回モータ99は、機体2の前後方向の中途部であって機体2の幅方向の中途部に配置されている。また、旋回モータ99は、運転席6の前方且つ運転席6より下方に配置されている。
【0027】
機体2の上方には、
図1に示すように、機体2に搭載された、原動機91等の搭載機器やタンク等の搭載部材等の搭載物を覆うカバー装置101が設けられている。
図3に示すように、カバー装置101は、原動機91、ラジエータ92、オイルクーラ93、バッテリ94、油圧ポンプ95、燃料タンク96及び作動油タンク97を覆う。コントロールバルブ98及び旋回モータ99は、機体2の内部(床部21の下方)に配置されている。
【0028】
カバー装置101は、複数のカバー体101A~101Dを含む。該複数のカバー体101A~101Dは、運転席6の下方に配置されたカバー体(第1カバー体という)101Aを有している。第1カバー体101Aは、機体2に対して固定状に設けられている。また、第1カバー体101Aは、原動機91の上方及び前方を覆う。また、複数のカバー体101A~101Dは、第1カバー体101A及び原動機91の後方に配置されたカバー体(第2カバー体という)101Bを有している。第2カバー体101Bは、原動機91の後方を開閉自在に覆う。第2カバー体101Bは、機体2に対して右端側が上下方向に延伸する軸心回りに回動自在に支持されて開閉自在とされている。また、複数のカバー体101A~101Dは、原動機91、ラジエータ92及びオイルクーラ93の左側方に配置されたカバー体(第3カバー体という)101Cを有している。第3カバー体101Cは、原動機91等の左側方を開閉自在に覆う。第3カバー体101Cには、外気を内側(後述するボンネット14内)に取り入れる外気取入れ口89が設けられている(
図1参照)。第3カバー体101Cは、機体2に対して前端側が上下方向に延伸する軸心回りに回動自在に支持されて開閉自在とされている。また、複数のカバー体101A~101Dは、機体2の右部に配置されたカバー体(第4カバー体という)101Dを有している。
【0029】
第1カバー体101Aと、第2カバー体101Bと、第3カバー体101Cと、第4カバー体101Dの後部とは、原動機91を収容する原動機ルーム(エンジンルーム)を形成する。言い換えると、第1カバー体101Aと、第2カバー体101Bと、第3カバー体101Cと、第4カバー体101Dの後部とは、原動機ルームを形成するボンネット14を構成している。原動機ルームには、原動機91のほか、ラジエータ92、オイルクーラ93、バッテリ94及び油圧ポンプ95等が収容される。第4カバー体101Dの前部は、燃料タンク96及び作動油タンク97を収容するタンクルーム102を形成する(
図8参照)。言い換えると、第4カバー体101Dの前部は、タンクルーム102を形成するタンクカバー部103を構成している。つまり、カバー装置101は、ボンネット14と、タンクカバー部103とを有して構成されているとも言える。なお、タンクカバー部103(第4カバー体101D)の中には、燃料タンク96及び作動油タンク97が配置されているが、少なくとも1つのタンク(例えば、燃料タンク96)が配置されていればよい。タンクルーム102は、原動機ルーム91Aに連通している(
図8参照)。第4カバー体101Dは、運転席6の右側の側方に運転席6より前方に延出するように設けられている。即ち、第4カバー体101Dの前部(タンクカバー部103)は、運転席6の側方から運転席6より前方に延出している。
【0030】
図4~
図8に示すように、第4カバー体101Dは、メインカバー(主壁部)104と、側面カバー(側壁部)105とを有している。メインカバー104及び側面カバー105は、金属製の板材(板金)によって形成されている。メインカバー104及び側面カバー105は、樹脂板等の板材で形成されていてもよい。メインカバー104は、上壁104aと、側壁104bと、前壁104cとを有している。上壁104aは、第4カバー体101Dの上面の前部を構成しており、タンクルーム102の上面を形成する。上壁104aは、前下がりにやや傾斜している。
図6に示すように、第4カバー体101Dの上面の前後方向の中途部及び後部は、該中途部から後部にかけて切りかかれた切欠き部106とされている。この切欠き部106の上方に右操縦装置17Rが配置される(
図4参照)。
【0031】
図3、
図4に示すように、側壁104bは、第4カバー体101Dの右側面を形成する。詳しくは、側壁104bは、機体2の前部から後部にかけて設けられていて、タンクルーム102の右側面と原動機ルーム91Aの右側面を形成する。側壁104bの後部には、ボンネット14内に取り入れられた空気を排出する排出口88が形成されている(
図4、
図6参照)。側壁104bは、上部が右下がりに傾斜し、下部が上下方向に延伸している(
図7参照)。
図4に示すように、前壁104cは、第4カバー体101Dの前面を構成する。言い換えると、前壁104cは、タンクルーム102の前面を形成する。前壁104cは、上壁104aの前部から下方に延びる。前壁104cの上部は、前下がりに傾斜しており、下部は上下方向に延伸している(
図8参照)。
【0032】
なお、
図7、
図8に示すように、タンクルーム102の下面は、旋回基板5で構成され、タンクルーム102の下部の前面及び右側面は、機体カバー107によって構成される。機体カバー107は、機体2の前面、左側面及び右側面の外郭を形成するカバーである。
【0033】
図7に示すように、側面カバー105は、タンクルーム102の左側面の上部を構成する。言い換えると、側面カバー105は、第4カバー体(カバー体)101Dの前部における運転席6側の側壁部を構成している。タンクルーム102の左側面の下部は機体2の内部に連通している。
【0034】
図8に示すように、燃料タンク96及び作動油タンク97は、上部に給油口96A、97Aを有している。燃料タンク96の給油口96Aを燃料給油口といい、作動油タンク97の給油口97Aを作動油給油口という。燃料給油口96Aは、燃料タンク96の本体部から上方に延び且つ燃料タンク96内に連通すると共に上端が開口した筒部と、筒部の上端開口を塞ぐキャップとを有して構成されている。作動油給油口97Aも、作動油タンク97の本体部から上方に延び且つ作動油タンク97内に連通すると共に上端が開口した筒部と、筒部の上端開口を塞ぐキャップとを有して構成されている。
【0035】
図8に示すように、燃料給油口96Aは、燃料タンク96の上面側且つ後部に設けられている。また、燃料給油口96Aは、
図7に示すように、機体幅方向中央部より右寄りに設けられている。作動油給油口97Aは、
図8に示すように、作動油タンク97の上面側且つ前部に設けられている。また、作動油給油口97Aは、機体幅方向の略中央部に設けられている。燃料給油口96Aは、作動油給油口97Aの前方に配置されている。
【0036】
図7に示すように、燃料給油口96Aは、上方に向かうにつれて機体幅方向外方(右方)に移行する傾斜方向に傾けられている。また、
図8に示すように、燃料給油口96Aは、上方に向かうにつれて前方に移行する傾斜方向に傾けられている。言い換えると、燃料給油口96Aは、上方に向かうにつれて作動油給油口97Aから離れる方向に傾斜している。これにより、燃料を給油する際に、作動油給油口97Aが邪魔になるのを抑制することができる。
【0037】
図6、
図9及び
図10A等に示すように、第4カバー体101D(タンクカバー部103)には、燃料給油口96A及び作動油給油口97Aを露出させるべく形成された開口部108が設けられている。燃料給油口96A及び作動油給油口97Aには、開口部108を介してアクセスすることができる。詳しくは、開口部108を介して、燃料給油口96Aから燃料を給油することができると共に、作動油給油口97Aから作動油を給油することができる。なお、燃料タンク96の上部には、燃料給油口96Aの前方に位置する機器109が設けられている。該機器は開口部108を介して視認可能とされている。この機器109は、例えば、燃料の満了を検出する満了センサである。
図6、
図7及び
図8に示すように、開口部108は、メインカバー(主壁部)104の一部に形成されている。詳しくは、開口部108は、第4カバー体101Dの上壁104aの右部から側壁104bの上部及び前壁104cの上部にかけて形成されている。
図9及び
図10Aに示すように、開口部108は、第4カバー体(カバー体)101Dにおける開口部108の周縁部分である開口周縁部110によって形成されている。なお、開口部108を形成する箇所は、上記した箇所に限定されることはなく、メインカバー(主壁部)104の一部に形成されていればよい。
図10B、
図13、
図14に示すように、前記開口周縁部110は、接続部137によってメインカバー(主壁部)104に接続されている。言い換えると、カバー体101Dは、メインカバー(主壁部)104と開口周縁部110とを接続する接続部137を有している。
【0038】
図10Bに示すように、接続部137はメインカバー(主壁部)104から機体内方側に屈曲又は湾曲して形成されており、後述の被当接部111は、開口周縁部110または接続部137におけるメインカバー(主壁部)104よりも機体内方側の位置に形成されている。
【0039】
図7及び
図8に示すように、燃料給油口96Aは、開口周縁部110の右縁部及び前縁部から上方に突出している。作動油給油口97Aも同様に開口周縁部110の右縁部及び前縁部から上方に突出している。
【0040】
図4、
図5及び
図6に示すように、第4カバー体101Dには、開口部108を開閉自在に閉鎖する給油口カバー113が設けられている。
図6及び
図11に示すように、給油口カバー113は、上壁部113aと、側壁部113bと、前壁部113cと、延出壁部113dとを有している。
図12、
図13に示すように、給油口カバー113を閉じた状態で、上壁部113aは第4カバー体101Dの上壁104aの表面形状と略一致するように形成され、側壁部113bは第4カバー体101Dの側壁104bの上部の表面形状と略一致するように形成され、前壁部113cは、第4カバー体101Dの前壁104cの上部の表面形状と略一致するように形成されている。
【0041】
図11に示すように、延出壁部113dは、上壁部113aの左端及び後端から下方に延出する部位113d1と、側壁部113bの後端から左方に延出する部位113d2と、前壁部113cの左端から後方に延出する部位113d3とを有する。
図12、
図13に示すように、給油口カバー113を閉じた状態で、側壁部113bの下端、前壁部113cの下端及び延出壁部113dの延出方向の端部が開口周縁部110に当接する。
【0042】
図11に示すように、側壁部113bの後部には、カムロック錠114が設けられている。カムロック錠114は、シリンダー114aにカム114bと呼ばれる金属板がついており、キー穴114c(
図6参照)に鍵を挿入して回すことでそのカム114bが動き施錠解錠ができる錠前である。
図13に示すように、カムロック錠114は、給油口カバー113が開口部108を閉じた状態で、開口周縁部110の右縁部の係合部110aに当接(係合)し、給油口カバー113が開き方向に回動するのを規制する。
【0043】
図13、
図14に示すように、給油口カバー113は、ヒンジ115を介して第4カバー体101Dに支持されている。ヒンジ115は、給油口カバー113を上下に回動自在に支持する。給油口カバー113は、上下に回動することで開口部108を開閉する。詳しくは、給油口カバー113は、
図13に示す開口部108を閉じた状態から上方に回動させることにより、
図14に示すように開口部108を開く。
【0044】
図10A、
図13に示すように、ヒンジ115は、燃料給油口96Aと機体幅方向(水平方向)で隣接して配置されている。具体的には、ヒンジ115は、燃料給油口96Aの左方に配置されている。燃料給油口96Aは、上述したように、上方に向かうにつれて右方に移行する傾斜方向に傾けられている。即ち、燃料給油口96Aは、上方に向かうにつれてヒンジ115から離れる方向に移行する傾斜状に形成されている。言い換えると、燃料給油口96Aは、
図13に示すように、開口面96Aaがヒンジ115から離れる方向を向くように傾斜した傾斜状に形成されている。これにより、燃料を給油する際に、ヒンジ115が邪魔になるのを抑制することができる。また、ヒンジ115の配置領域を広くとることができる。
【0045】
図13に示すように、ヒンジ115は、枢支部116と、ヒンジアーム117とを有している。枢支部116は、開口部108の近傍において第4カバー体101Dにおけるメインカバー(主壁部)104の内面側に設けられている。本実施形態では、枢支部116は、開口部108の近傍において第4カバー体101Dの上壁104aの下面に設けられている。
【0046】
図15に示すように、枢支部116は、第4カバー体101Dの上壁104aの下面に固定された支持台118と、支持台118に支持された枢軸119と、枢軸119に回動自在に嵌められた回動筒120とを有している。支持台118は、第4カバー体101Dの上壁104aに沿う前後方向で対向する一対の支持片118aと、一対の支持片118aを連結する連結部118bとを有している。枢軸119は、一対の支持片118aにわたって設けられている。回動筒120は、一対の支持片118aの間に配置され、枢軸119に軸心(回動軸心119a)回りに回動自在に外嵌めされている。
【0047】
ヒンジアーム117は、
図10Aに示すように、帯板材を折曲して形成されている。ヒンジアーム117は、
図13に示すように、基部117aと、先端側部位117bと、当接部117cと、中間アーム部117dとを有している。基部117aは、回動筒120に固定されている。つまり、基部117aは、枢支部116に回動自在に支持されている。先端側部位117bは、給油口カバー113の内面(上壁部113aの下面)に固定されたブラケット部材121に固定されている。つまり、先端側部位117bは、給油口カバー113に固定されている。当接部117cは、基部117aから延出されて形成されている。中間アーム部117dは、一端が当接部117cに接続され、他端が先端側部位117bに接続されている。
【0048】
当接部117cは、
図13に示すように給油口カバー113が開口部108を閉じた状態から該給油口カバー113を上方に回動させて、
図10A、
図10B及び
図14に示すように、給油口カバー113を開いた際に、開口周縁部110に機体2の内方側から当接して給油口カバー113の開き方向の回動を規制する。
図10A、
図10Bに示すように、開口周縁部110における当接部117cが当接する部分が被当接部111とされている。給油口カバー113の開き方向の回動を規制するのに、当接部117cを被当接部111に直接当接するように構成してもよいが、本実施形態では、当接部117cは、被当接部111に設けられた弾性部材112を介して被当接部111に当接する。弾性部材112は、ゴム等の弾性体によって主構成され、本実施形態では、弾性部材112はトリムで構成されている。トリムは、芯金の入った断面U字形のエッジトリムであり、開口周縁部110を挟んで取り付けられる。なお、弾性部材112は、トリムでなくてもよく、例えば、弾性板、弾性ブロック等であってもよい。この場合、弾性部材112は、被当接部111の下面に貼り付けられる。
【0049】
また、弾性部材112は、被当接部111ではなく、当接部117cに設けられていてもよい。さらに、弾性部材112は、被当接部111及び当接部117cの両方に設けられていてもよい。つまり、弾性部材112は、被当接部111および当接部117cの少なくとも一方に備えられていればよい。
【0050】
当接部117cに弾性部材112が設けられる場合、例えば、弾性部材112は、弾性板、弾性ブロック等で形成され、当接部117cにおける被当接部111に当接する側の面に貼り付けられる。
【0051】
また、給油口カバー113を開いた際に、当接部117cが当たる(弾性部材112を介して当たる)被当接部111は、開口周縁部110に設けられる必要はない。つまり、被当接部111は、開口周縁部110の近傍(例えば、接続部137等)に設けられていてもよい。
【0052】
図10Cに示すように、被当接部111の長さL1は、ヒンジアーム117(当接部117c)の幅W1に対応する長さである。なお、これに限定されることはない。また、弾性部材112は、被当接部111の長さL1に対応する長さに形成される。なお、これに限定されることはなく、弾性部材112の長さは、被当接部111の長さL1よりも長くても、短くてもよい。
【0053】
また、弾性部材112であるトリムは、開口周縁部110のうち、少なくとも被当接部111に対応する部分に取り付けられていればよい。
【0054】
図10Dは、弾性部材112であるトリムを設ける場合の変形例を示している。
図10Dに示すように、弾性部材112であるトリムは、開口周縁部110の右縁部の後部である係合部110aを残して、開口周縁部110の右縁部の中途部から前縁部→左縁部→後縁部にわたって連続状に設けられている。
【0055】
なお、弾性部材112であるトリムを開口周縁部110のうちの被当接部111に対応する部分だけに設ける場合、
図10Eに示すように、開口周縁部110の端部側を内側に折り曲げて形成される折り曲げ部110bを、開口周縁部110の被当接部111以外の部分に適宜形成し、開口周縁部110のエッジが手に触れにくくなるようにするのが好ましい。
【0056】
また、
図14に示すように、当接部117cは、給油口カバー113の荷重が給油口カバー113を開き方向に回動させる方向に作用する状態で被当接部111に弾性部材112を介して(或いは直接)当接する。したがって、当接部117cが被当接部111(弾性部材112)に当接することにより、給油口カバー113を開いた状態に保持することができる。即ち、給油口カバー113を開いた状態で保持するのに、別途ストッパを設けるのではなく、開口部108を形成する開口周縁部110を利用して給油口カバー113を開いた状態で保持するようにしている。これにより、部品点数の増加を抑えつつ給油口カバー113の開きを規制して該給油口カバー113を開き状態に保持することができる。また、当接部117cは、被当接部111(弾性部材112)に面当てで当接する平坦状に形成されている。また、この給油口カバー113を開いた状態では、給油口カバー113と第4カバー体101Dの上面との間に隙間があり、給油口カバー113は第4カバー体101Dに当接しない。また、この給油口カバー113を開いた状態で、作業機1を水平に対して左上がり傾斜状に所定角度で傾斜させた状態(水平に対して所定角度傾斜した斜面に作業機1を駐車させた状態)で作業しても、給油口カバー113が閉じない開き角度に設定されている。このときの作業機1の傾斜角度(斜面の傾斜角度)としては、例えば、15°~17°である。これに限定されることはない。
【0057】
図13に示す、給油口カバー113が開口部108を閉じた状態でヒンジアーム117
の形状を説明すると、基部117aは右端部が回動筒120の下端に固定されていて回動筒120から左方に延伸している。当接部117cは、基部117aの左端から左方に向かうにつれて下方に移行する傾斜方向に延出している。中間アーム部117dは、ヒンジ115の回動軸心119aから遠ざかる方向に凸の湾曲状または屈曲状或いは回動軸心119aを中心とする湾曲状に形成されていて、当接部117cの下端(上壁104aの下面側)から被当接部111の下方を通り過ぎて給油口カバー113の下面側へ延伸して先端側部位117bに接続されている。
【0058】
言い換えると、中間アーム部117dは、給油口カバー113が開口部108を閉じた状態において、一端側がメインカバー(主壁部)104の内面側に対向する領域で当接部117cに接続され、中途部が被当接部111に対して機体内方側に対向する領域を通り過ぎて給油口カバー113の内面側に対向する領域へ延伸し、他端側が給油口カバー113の内面側に対向する領域で先端側部位117bに接続されている。
【0059】
また、
図14に示す、給油口カバー113が開口部108を開いた状態では、基部117aは回動筒120の前部から右方に向かうにつれて下方に移行する傾斜方向に延びている。当接部117cは、基部117aの下端から右方に延伸していて被当接部111の下面に弾性部材112を介して(或いは直接)当接している。中間アーム部117dは、当接部117cの右端から被当接部111(弾性部材112)、開口周縁部110及び上壁104aの上方を左方へと枢軸119の軸心を中心とする湾曲方向に延伸して先端側部位117bに接続されている。
【0060】
言い換えると、給油口カバー113を当接部117cと被当接部111とが当接する状態まで開いた状態において、中間アーム部117dの一端側が開口部108に配置され、中間アーム部117dの他端側がカバー体101Dのメインカバー(主壁部)104の外面側に対向する領域に配置され、給油口カバー113がカバー体101Dのメインカバー(主壁部)104の外面側に対向する領域にメインカバー(主壁部)104から離間して配置される。
【0061】
図16に示すように、側面カバー105には、作業機1に関する説明書(印刷物)である取扱説明書123を収容可能な収容部122が設けられている。詳しくは、収容部122は、運転席6より前方で第4カバー体101D(カバー体)における運転席6側の側壁部(側面カバー105)に設けられている。また、収容部122は、座部6Aよりも低い位置に設けられている。収容部122は、オペレータから見やすく且つ前方視界の妨げにならない位置であって、運転席6に着座したオペレータが容易に取り出せる位置に配置されている。
【0062】
取扱説明書(説明書、印刷物)123は、例えば、上下方向に長い矩形状の1又は複数枚のカード(リーフレット)によって形成されている(
図20参照)。取扱説明書123には、例えば、オペレータが作業機1に搭乗して操縦する前や操縦する際に注意すべきことなどが記載される。具体的には、例えば、「オペレータマニュアルを読み、理解すること」や、「オペレータが作業機1に対して乗り降りする際に作業機1に装備されたアクチュエータを作動不能にするロックレバーがONになっていることを確認すること」や、「作業機1の周囲を確認すること」や、「シートベルトを締めること」などである。
【0063】
図16に示すように、収容部122は、操縦装置17Rより前方且つ下方に設けられている。言い換えると、収容部122は、右操縦レバー23Rよりも前方且つ下方に設けられている。即ち、収容部122は、右操縦レバー23Rやドーザレバー35等の操作の邪魔にならない位置に配置されている。
【0064】
図16、
図17に示すように、収容部122は、側面カバー(側壁部)105と、側面カバー105の内面(右面)に固定された受け部材124とを有して構成されている。詳しくは、収容部122は、側面カバー105(側壁部)の一部であって、取扱説明書(説明書、印刷物)123を挿入する挿入口125が形成された収容部形成部126と、収容部形成部126の運転席6側とは反対側の面(右面、内面)に固定されていて挿入口125から挿入された取扱説明書123を保持する受け部材124とを有している。
【0065】
なお、
図17において、一点鎖線で示す収容部形成部126の範囲は、便宜上図示した
ものであり、これに限定されることはない。収容部形成部126は、挿入口125が形成される領域と、取扱説明書(説明書、印刷物)123を覆う領域とを含んでいればよい。
【0066】
側面カバー(側壁部)105を収容部122の構成要素とすることで、構造の簡素化を図ることができる。また、受け部材124を側面カバー105の運転席6側の面とは反対側の面(第4カバー体101Dの内部)に設けることにより、側面カバー105の運転席6側の面に出っ張りが形成されるのを防止することができる。
【0067】
図3、
図17及び
図18に示すように、側面カバー105は、前部の第1板部105aと、後部の第2板部105bとを有している。側面カバー105は、第1板部105aと第2板部105bとの接続部で屈曲されている。詳しくは、第2板部105bは、前後方向に延伸しており、第1板部105aは、第2板部105bの前端から前方に向かうにつれて機体幅方向の外方(右方)に移行する傾斜状に形成されている。第1板部105aは、第4カバー体101Dのメインカバー104にボルト等によって固定される複数の取付部127を有している(
図17参照)。取付部127は、左方から取り付けられる。第2板部105bは、第1カバー体101Aにボルト等によって固定される取付片128を有している(
図2参照)。取付片128は、前方から取り付けられる。
【0068】
図16に示すように、収容部122は、第1板部105aの後部に設けられている。収容部122の後方には、可変脚レバー129が設けられている。可変脚レバー129は、第1走行装置3Lと第2走行装置3Rとの機体幅方向の間隔(トレッド)を変更するレバーである。
【0069】
図17、
図19及び
図20に示すように、挿入口125は、例えば、収容部形成部126の上部に形成されている。挿入口125は、前後方向が長い矩形状に形成されている。挿入口125の前後方向の幅は、取扱説明書123の幅よりも幅広に形成されている。挿入口125は、側面カバー105における挿入口125の周囲の壁部(周囲壁部)130によって形成されている。周囲壁部130は、上方側壁部130aと、下方側壁部130bと、前方側壁部130cと、後方側壁部130dとを有している。上方側壁部130aは、挿入口125の上方を構成する壁部である。下方側壁部130bは、挿入口125の下方を構成する壁部である、前方側壁部130cは、挿入口125の前方を構成する壁部である。後方側壁部130dは、挿入口125の後方を構成する壁部である。上方側壁部130a、下方側壁部130b、前方側壁部130c及び後方側壁部130dは、相互に接続されている。
【0070】
図21、
図22に示すように、上方側壁部130aは、下方に向かうにつれて後述の主壁部124aに近づく方向(右方)に移行する傾斜状に形成されている。下方側壁部130bは、上方に向かうにつれて主壁部124aに近づく方向(右方)に移行する傾斜状に形成されている。上方側壁部130aの上下方向の寸法は、下方側壁部130bの上下方向の寸法よりも大きい。また、上方側壁部130aの下端部は、下方側壁部130bの上端部よりも主壁部124a側に位置している。
【0071】
上記上方側壁部130aにあっては、取扱説明書123を挿入口125から挿入する際に、該挿入を案内するガイドとすることができる。そして、上方側壁部130aを、取扱説明書123を挿入する際のガイドとすることで、取扱説明書123が下方側壁部130bに引っ掛かるのを抑制することができる。
【0072】
図23に示すように、前方側壁部130cは、後方に向かうにつれて主壁部124aに近づく方向(右方)に移行する傾斜状に形成されている。後方側壁部130dは、前方に向かうにつれて主壁部124aに近づく方向(右方)に移行する傾斜状に形成されている。
【0073】
上記周囲壁部130にあっては、上方側壁部130a、下方側壁部130b、前方側壁部130c及び後方側壁部130dが、主壁部124aに近づく方向に傾斜しているので、挿入口125の縁部のエッジが側面カバー105の運転席6側の表面側に出ないようになっている。
【0074】
受け部材124は、金属製の板材(板金)によって形成されている。樹脂板によって形成されていてもよい。
図7、
図19に示すように、側面カバー105(収容部形成部12
6)は、燃料タンク96と機体幅方向で隣接しており、受け部材124は、燃料タンク96と側面カバー105(収容部形成部126)との間に設けられている。
【0075】
図24に示すように、受け部材124は、主壁部124aと、下壁部124bと、上壁部124cと、前壁部124dと、後壁部124eとを有している。主壁部124aは、側面カバー105(収容部形成部126)と機体幅方向に間隔をあけて対向状に配置されている。また、主壁部124aは、その上部が挿入口125及び上方側壁部130aと機体幅方向で対向するように配置されている(
図21参照)。また、主壁部124aは、前方側壁部130cから後方側壁部130dにわたる前後幅に形成されている(
図23参照)。
【0076】
図19に示すように、下壁部124bは、主壁部124aの下端から側面カバー105(収容部形成部126)に向けて一体的に延出されている。下壁部124bの延出端部は、側面カバー105(収容部形成部126)に溶接等によって固定されている。上壁部124cは、主壁部124aの上端から側面カバー105(収容部形成部126)に向けて一体的に延出されている。上壁部124cの延出端部は、側面カバー105(収容部形成部126)に固定されている。詳しくは、上壁部124cの延出端部は、上方側壁部130aの上部に溶接等によって固定されている。
【0077】
図23に示すように、前壁部124dは、主壁部124aの前端から側面カバー105(収容部形成部126)に向けて一体的に延出されている。前壁部124dの延出端部は、側面カバー105(収容部形成部126)に固定されている。詳しくは、前壁部124dの延出端部は、前方側壁部130cの前部に溶接等によって固定されている。後壁部124eは、主壁部124aの後端から側面カバー105(収容部形成部126)に向けて一体的に延出されている。後壁部124eの延出端部は、側面カバー105(収容部形成部126)に固定されている。詳しくは、後壁部124eの延出端部は、後方側壁部130dの後部に溶接等によって固定されている。
【0078】
上記受け部材124にあっては、主壁部124aの上部を挿入口125及び上方側壁部130aと機体幅方向で対向するように配置し、且つ主壁部124aの前後幅を前方側壁部130cから後方側壁部130dにわたる前後幅に形成し、上壁部124cを上方側壁部130aの上部に溶接によって固定し、前壁部124dを前方側壁部130cの前部に溶接によって固定すると共に後壁部124eを後方側壁部130dの後部に溶接によって固定することにより、挿入口125の周囲を補強することができる。これにより、挿入口125を開口形成することによる強度低下を抑制することができる。
【0079】
また、下壁部124b、上壁部124c、前壁部124d及び後壁部124eは、受け部材124を構成する板材を折り曲げることにより形成されている。受け部材124を、板材を折り曲げることにより形成して側面カバー105に溶接固定することにより、受け部材124を燃料タンク96と側面カバー105との間にコンパクトに設けることができる。
【0080】
なお、受け部材124の形状及び構成は、上記のものに限定されるものではない。
【0081】
図19、
図20に示すように、収容部122の挿入口125は、取扱説明書(説明書、印刷物)123を収容部122内に収容して下端が下壁部124bに当接した状態で、取扱説明書123が挿入口125から上方に突出する高さ位置に形成されている。取扱説明書123を収容部122内に収容した状態で、取扱説明書123の上端が上方側壁部130aよりも上方に位置している。それ故、取扱説明書123が収容部122内に収容された状態で、取扱説明書123の上端側と側面カバー105との間に隙間ができる。これにより、取扱説明書123を収容部122から取り出す際に、取扱説明書123の上端部に指を引っ掛けて取扱説明書123を上方側壁部130aから離反させることができ、取扱説明書123の上部を容易につまむことができる。また、取扱説明書123の前後の挿入口125に対応する部分に指を引っ掛けて取扱説明書123を上方側壁部130aから離反させることもできる。さらに、後述する紐部材132を把持して上方に引くことにより取扱説明書123を取り出すこともできる。
【0082】
図20に示すように、下壁部124bの前端と前壁部124dの下端との間、及び下壁
部124bの後端と後壁部124eの下端との間には、収容部122に浸入した水(例えば、挿入口125から側面カバー105と主壁部124aとの間に浸入した水)を抜くことのできる隙間(水抜き部)136が設けられている。なお、隙間は、下壁部124bの前端と前壁部124dの下端との間、及び下壁部124bの後端と後壁部124eの下端との間の少なくともいずれか一方に設けられていればよい。
【0083】
図16に示すように、側面カバー105には、一端側が側面カバー105の前部にネジやリベット等の取付具131によって取り付けられた紐部材132が設けられている。紐部材132の他端側は、取扱説明書(説明書、印刷物)123に連結されている。詳しくは、
図25に示すように、紐部材132の他端側には、該紐部材132を輪状にした環状連結部133が形成されている。取扱説明書123の上端側の隅部には孔134が形成されている。環状連結部133と孔134とにリング部材135を通すことにより紐部材132の他端側が取扱説明書123に連結されている。
【0084】
図26、
図27、
図28及び
図29は、側面カバー105の他の例を示す図である。
図26は側面カバー105の左側面図、
図27は側面カバー105の左側面を正面側から見た斜視図、
図28は側面カバー105の右側面図、
図29は側面カバー105の右側面を後方側から見た斜視図である。
【0085】
図26~
図29に示すように、この他の例の側面カバー105にあっては、凹部(第1凹部という)138と、凹部(第2凹部という)139とを有している。第1凹部138及び第2凹部139は、側面カバー105を構成する板材自体を凹ませることによって形成されている。詳しくは、第1凹部138及び第2凹部139は、側面カバー105を構成する板材を左から右方に凹ませる(凹設する)ことにより形成されている。したがって、第1凹部138及び第2凹部は、右方から見れば凸状である。
【0086】
第1凹部138は、第2板部105bの後端から第1板部105aの中途部にわたって形成されている。第2凹部139は、第1板部105aにおける第1凹部138の前方側に形成されている。第1凹部138は、該第1凹部138の奥の面を形成する奥壁138aと、奥壁138aの上縁に沿う上壁138bと、奥壁138aの下縁に沿う下壁138cと、奥壁138aの前縁に沿う前壁138dとを有している。前壁138dの下部は上下方向に延伸しており、前壁138dの上部は下部より前方に突出するように形成されている。
【0087】
この他の例に係る側面カバー105では、
図26、
図27に示すように、収容部122の挿入口125は、第1板部105aの後部であって、第1凹部138の奥壁138aの上部に形成されている。また、挿入口125は、前壁138dの下部より後方に形成される。受け部材124は、
図28、
図29に示すように、側面カバー105の右面における第1凹部138の奥壁138aに対応する面(奥壁138aの裏面)に固定されている。詳しくは、受け部材124の上壁部124cは、第1凹部138の上壁138bの近傍位置に該上壁138bに沿って配置されている。受け部材124の前壁部124dは、第1凹部138の前壁138dの下部に沿って配置されている。受け部材124の下壁部124bは、第1凹部138の下壁138cに沿って配置されている。受け部材124の後壁部124eは、第1板部105aの後端近傍において上下方向に延伸するように配置されている。
【0088】
上述した以外は、上記実施形態と同様に構成される。
【0089】
上述した本実施形態の作業機1は、機体2と、機体2に搭載され且つ給油口(燃料給油口96A、作動油給油口97A)を有する少なくとも一つのタンク(燃料タンク96、作動油タンク97)と、タンク96、97を覆うカバー体(第4カバー体101D)であって、主壁部(メインカバー104)と、給油口96A、97Aを露出させるべく主壁部104の一部に形成された開口部108とを有するカバー体101Dと、開口部108を開閉する給油口カバー113と、給油口カバー113を回動自在に支持するヒンジ115と、を備え、ヒンジ115は、給油口カバー113を回動させて開いた際に、カバー体101Dにおける開口部108の周縁部分である開口周縁部110又は開口周縁部110近傍の被当接部111に機体2の内方側から当接して給油口カバー113の開き方向の回動を規制する当接部117cを有している。
【0090】
この構成によれば、給油口カバーを開いた際に、ヒンジ115の当接部117cがカバー体101D側の被当接部111に機体2の内方側から当たることにより、給油口カバー113の開きを規制することができる。
【0091】
また、ヒンジ115は、給油口カバー113を上下に回動自在に支持しており、当接部117cは、給油口カバー113の荷重が給油口カバー113を開き方向に回動させる方向に作用する状態で被当接部111に当接する。
【0092】
この構成によれば、給油口カバー113の自重により給油口カバー113を開き状態に保持することができる。
【0093】
また、被当接部111および当接部117cの少なくとも一方に弾性部材112が備えられており、当接部117cは弾性部材112を介して被当接部111に当接する。
【0094】
この構成によれば、当接部117cと被当接部111との当接を緩衝することができる。また、弾性部材112は、開口周縁部110のうち、少なくとも被当接部111に対応する部分に取り付けられたトリムである。
【0095】
この構成によれば、弾性部材112を簡単に組み付けることができる。
また、ヒンジ115は、開口部108の近傍においてカバー体101Dにおける主壁部104の内面側に設けられた枢支部116と、枢支部116に回動自在に支持された基部117aと給油口カバー113に固定された先端側部位117bとを含むヒンジアーム117と、を有し、当接部117cは、ヒンジアーム117における基部117aと先端側部位117bとの間に設けられている。
こ の構成によれば、ヒンジ115を開口部108の周縁に寄せることができ、ヒンジ115の構造をコンパクトにすることができる。
【0096】
また、ヒンジアーム117は、基部117aと、基端側が基部117aに接続された当接部117cと、一端側が当接部117cの先端側に接続され、他端側が先端側部位117bに接続された中間アーム部117dとを有し、中間アーム部117dは、給油口カバー113が開口部108を閉じた状態において、一端側が主壁部104の内面側に対向する領域で当接部117cに接続され、中途部が被当接部111に対して機体内方側に対向する領域を通り過ぎて給油口カバー113の内面側に対向する領域へ延伸し、他端側が給油口カバー113の内面側に対向する領域で先端側部位117bに接続されている。
この構成によれば、ヒンジ115の構造をコンパクトにすることができる。
【0097】
また、給油口カバー113を当接部117cと被当接部111とが当接する状態まで開いた状態において、中間アーム部117dの一端側が開口部108に配置され、中間アーム部117dの他端側がカバー体101Dの主壁部104の外面側に対向する領域に配置され、給油口カバー113がカバー体101Dの主壁部104の外面側に対向する領域に主壁部104から離間して配置される。
【0098】
この構成によれば、ヒンジ115をコンパクトに構成することができる。
【0099】
また、ヒンジ115は、給油口(燃料給油口96A)と隣接して配置され、給油口96Aは、開口面96Aaがヒンジ115から離れる方向を向くように傾斜した傾斜状に形成されている。
【0100】
この構成によれば、ヒンジ115の配置領域を広くとることができる。
【0101】
また、中間アーム部117dは、ヒンジ115の回動軸心119aから遠ざかる方向に凸の湾曲状または屈曲状に形成され、当接部117cは、被当接部111に面当てで当接する平坦状に形成されている。
【0102】
この構成によれば、ヒンジアーム117をコンパクトに回動することができると共に、給油口カバー113を安定して保持することができる。
【0103】
また、カバー体101Dは、主壁部104と、開口周縁部110と、主壁部104と開口周縁部110とを接続する接続部137とを有し、接続部137は主壁部104から機体内方側に屈曲又は湾曲して形成されており、被当接部111は、開口周縁部110または接続部137における主壁部104よりも機体内方側の位置に形成されている。
この構成によれば、ヒンジ115をコンパクトに構成することができる。
【0104】
また、作業機1は、機体2と、機体2に搭載された運転席6と、機体2に搭載された搭載物(燃料タンク96、作動油タンク97)を覆うと共に運転席6の側方に運転席6より前方に延出するように設けられたカバー体101Dと、印刷物(取扱説明書123)を収容する収容部122と、を備え、収容部122は、運転席6より前方でカバー体101Dにおける運転席6側の側壁部(側面カバー105)に設けられている。
【0105】
この構成によれば、取扱説明書等の印刷物123を、オペレータが容易に把握することができ且つ容易に取り出すことができる。
【0106】
また、運転席6の側方に設けられ、且つ機体2に設けられた作業装置4を操作する操縦装置17Rを備え、収容部122は、操縦装置17Rより前方且つ下方に設けられている。
【0107】
この構成によれば、収容部122を操縦装置17Rの操作を邪魔しない位置に配置することができる。
【0108】
また、収容部122は、側壁部(側面カバー105)の一部であって、印刷物123を挿入する挿入口125が形成された収容部形成部126と、側壁部105の運転席6側とは反対側の面に固定されていて挿入口125から挿入された印刷物123を保持する受け部材124とを有している。
【0109】
この構成によれば、側面カバー(側壁部)105の運転席6側の面に出っ張りが形成されるのを防止することができる。
【0110】
また、受け部材124は、側壁部105と機体幅方向に間隔をあけて対向状に配置された主壁部124aと、主壁部124aの下端から側壁部105に向けて延出されて側壁部105に固定された下壁部124bとを有している。
【0111】
この構成によれば、主壁部124aで、印刷物123の奥側への脱落を規制することができ、下壁部124bで印刷物123を保持することができる。
【0112】
また、収容部形成部126は、挿入口125の上方を構成する壁部である上方側壁部130aを有し、上方側壁部130aは、下方に向かうにつれて主壁部124aに近づく方向に移行する傾斜状に形成されている。
【0113】
この構成によれば、上方側壁部130aを、印刷物123を挿入口125から挿入する際に、該挿入を案内するガイドとすることができる。
【0114】
受け部材124は、カバー体101D内に側壁部105と機体幅方向で隣接するように収容された搭載物(燃料タンク96)と、側壁部105と、の間に設けられている。
【0115】
この構成によれば、搭載物96と側壁部105との間の空間を有効利用できる。
【0116】
また、受け部材124は、主壁部124aの前端から側壁部105に向けて延出されて側壁部105に固定された前壁部124dと、主壁部124aの後端から側壁部105に向けて延出されて側壁部105に固定された後壁部124eと、を有し、下壁部124bの前端と前壁部124dの下端との間、及び下壁部124bの後端と後壁部124eの下端との間の少なくともいずれか一方に、収容部122に浸入した水を抜くことのできる隙間が設けられている。
【0117】
この構成によれば、収容部122に浸入した水を抜くことができる。
また、作業機1は、運転席6の周囲が壁面で覆われておらず外部に開放されている。
【0118】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0119】
1 作業機
2 機体
4 作業装置
6 運転席
17R 操縦装置
96 搭載物(燃料タンク)
97 搭載物(作動油タンク)
101D カバー体
105 側壁部(側面カバー)
122 収容部
123 印刷物(取扱説明書)
124 受け部材
124a 主壁部
124b 下壁部
124d 前壁部
124e 後壁部
125 挿入口
126 収容部形成部
130a 上方側壁部
136 隙間