(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092884
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】載置部を備えた器具装置類
(51)【国際特許分類】
A47B 83/02 20060101AFI20240701BHJP
A47B 13/08 20060101ALI20240701BHJP
A47C 11/00 20060101ALI20240701BHJP
A47C 7/62 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
A47B83/02
A47B13/08 A
A47C11/00
A47C7/62 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022209113
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】000178583
【氏名又は名称】山崎産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095522
【弁理士】
【氏名又は名称】高良 尚志
(72)【発明者】
【氏名】中井 吾郎
【テーマコード(参考)】
3B053
3B084
3B095
3B260
【Fターム(参考)】
3B053PA03
3B053PB00
3B053PC03
3B084JA10
3B095AC10
3B260AB01
3B260AB06
3B260AC05
(57)【要約】
【課題】 通常の状態で利用する利用者がディスプレイ部を備えた機器を載置した場合に、隣り合う者から、そのディスプレイ部に表示される内容が視認されにくく、また、当該機器が操作部を有する場合は操作部が操作されにくい器具装置類の提供。
【解決手段】 ディスプレイ部を備えた携帯機器Pを載置するための傾斜載置部E2を有するテーブル部付きベンチ。傾斜載置部E2は、テーブル部付きベンチを通常の状態で利用する利用者の正面位置に対し側方に位置し、且つ、傾斜載置部E2は、前記正面位置に対し側方に向かって上昇傾斜する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ部を備えた機器を載置するための傾斜載置部を有する器具装置類であって、
前記傾斜載置部は、前記器具装置類を通常の状態で利用する利用者の正面位置に対し側方に位置し、且つ、
前記傾斜載置部は、前記正面位置に対し側方に向かって上昇傾斜するものであることを特徴とする傾斜載置部を有する器具装置類。
【請求項2】
上記ディスプレイ部を備えた機器を載置するための2箇所の傾斜載置部を隣り合って有し、
一方の傾斜載置部は、前記器具装置類を通常の状態で利用する利用者の正面位置に対し右側方に位置し、且つ、前記傾斜載置部は、前記正面位置に対し右側方に向かって上昇傾斜するものであり、
他方の傾斜載置部は、前記器具装置類を通常の状態で利用する他の利用者の正面位置に対し左側方に位置し、且つ、前記他方の傾斜載置部は、前記他の利用者の正面位置に対し左側方に向かって上昇傾斜するものである請求項1記載の器具装置類。
【請求項3】
上記傾斜載置部に、上記機器の傾斜載置部に接する部分に対し十分な摩擦係数を有する材料からなる滑止部を有する請求項1又は2記載の器具装置類。
【請求項4】
上記傾斜載置部に対し傾斜方向の下方側に、前記傾斜載置部に載置された機器が滑落することを防ぐための、水平面部、逆向きの傾斜部、1又は2以上の凸部、又は突条部を有する請求項1又は2記載の器具装置類。
【請求項5】
上記傾斜載置部の水平面に対する傾斜角が30度以下である請求項1又は2記載の器具装置類。
【請求項6】
上記傾斜載置部に載置された状態の上記携器に対しワイヤレス充電を行い得る充電装置が設けられた請求項1又は2記載の器具装置類。
【請求項7】
上記傾斜載置部以外の載置部として1又は2以上の水平面部を有する請求項1又は2記載の器具装置類。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブル、机、載置部を備えた椅子類などの載置部を備えた器具装置類に関する。
【背景技術】
【0002】
特開平2-198777号公報には、テーブル脚4に支持されたベースフレーム1に直接組み付けられるか(第5図)、或いは取り付けレール45を介して取り付けられた(第6図)、揺動形式の載置テーブル46および47が示されている。
【0003】
これらは対応する組み付け位置に取り付けられるか、又は、付随の部材48.49によって取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、通常の状態で利用する利用者がディスプレイ部を備えた機器を載置した場合に、隣り合う者から、そのディスプレイ部に表示される内容が視認されにくく、また、当該機器が操作部を有する場合は操作部が操作されにくい器具装置類を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の器具装置類は、例えば次のように表すことができる。
【0007】
ディスプレイ部を備えた機器を載置するための傾斜載置部を有する器具装置類であって、
前記傾斜載置部は、前記器具装置類を通常の状態で利用する利用者の正面位置に対し側方に位置し、且つ、
前記傾斜載置部は、前記正面位置に対し側方に向かって上昇傾斜するものであることを特徴とする傾斜載置部を有する器具装置類。
【発明の効果】
【0008】
本発明の器具装置類において、通常の状態で利用する利用者が正面位置に対し側方に位置する傾斜載置部にディスプレイ部を備えた機器を載置した場合に、当該利用者に対し当該傾斜載置部が位置する側とは逆の側に隣り合う者から、そのディスプレイ部に表示される内容が視認されにくく、また、当該機器が操作部を有する場合は操作部が操作されにくい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】
図2のテーブル部付きベンチの要部拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[1] 本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0011】
図面は何れも本発明の実施の形態の例としてのテーブル部付きベンチ(器具装置類)についてのものである。
【0012】
(1)
図1に示すテーブル部付きベンチは、支持材A、一体状をなす座部支持部R1と背部支持部R2、テーブル部E、及び、座部構成体Gと背部構成体Hにより構成されている。
【0013】
(2) 支持材Aは、床面等の上にベンチを支持する左右一対の脚部A1と、1本の横架状材A2を有する。
【0014】
横架状材A2は、両端部において、下方に向かって前後方向に拡開する略逆V字状をなす左右一対の脚部A1により一定高さに支承されている。
【0015】
横架状材A2の両端部間を二分する中間位置には、テーブル部Eが、その下部において固定されている。
【0016】
(3) 座部支持部R1と背部支持部R2は、一体状をなして側面略L字状の十分な剛性を備えた金属製の屈曲板状支持体Rを構成し、略水平状をなす座部支持部R1の表側と後傾状をなす背部支持部R2の表側が、後方に向かって凹の湾曲状をなす屈曲部R3を介して連続している。
【0017】
各屈曲板状支持体Rは、テーブル部Eにより二分された横架状材A2の各部分に対し支持されている。
【0018】
(4) 屈曲板状支持体Rにおける座部支持部R1の表側及び背部支持部R2の表側には、それぞれ、座部構成体G及び背部構成体Hが裏側からネジ止めされて固定されることにより、1つの座席Sを構成している。
【0019】
(5) なお、このベンチの横架状材A2を水平方向に直線状に或いは屈曲部を介して延長することにより、例えば、座部構成体Gと背部構成体Hをそれぞれ支持した1又は2以上の屈曲板状支持体Rを更に並列状に又はその他の位置に配置したベンチとすることができ、隣接した屈曲板状支持体R間又は単独の屈曲板状支持体Rの側方にテーブル部を設けることができる。或いは、横架状材A2を軸線方向に短縮して例えば座部構成体Gと背部構成体Hをそれぞれ支持した屈曲板状支持体R及びテーブル部を1つずつとすることもできる。
【0020】
(6) テーブル部Eは、並列状に正面を向く座席S間に位置し、平面視において正方形状をなし、前後方向において、両側の座席Sの座部支持部R1の前部と背部支持部R2の後部にわたる。
【0021】
テーブル部Eの上面部の、平面視において左右方向の中央を前後方向に二分する直線に沿った中央稜部E1の両側は、それぞれ、水平面に対し約12度下降傾斜する傾斜平面状の傾斜載置部E2に構成されている。
【0022】
傾斜載置部E2の上下方向位置は、背部支持部R2を上下方向にほぼ二分する位置であり、中央稜部E1は、両側の座席Sの間を二分する中間線に位置する。
【0023】
従って、傾斜載置部E2は、ベンチの座席Sに正面を向いて(すなわち通常の状態で)着座した者の正面位置に対し側方に位置し、且つ、傾斜載置部E2は、前記正面位置に対し前記側方に向かって上昇傾斜するものである。
【0024】
(7) テーブル部Eには、ワイヤレス充電及び有線充電が可能な装置が設けられている。
【0025】
傾斜載置部E2には、スマートフォン等のディスプレイ部を備えた携帯機器Pが主に載置されて操作され、および/または、充電される。
【0026】
座席Sに着座した者は、側方のテーブル部Eのうち中央稜部E1から手前側の傾斜載置部E2(側方、すなわち中央稜部E1に向かって上昇傾斜する傾斜面)に載置された携帯機器Pのディスプレイ部に表示される内容を容易に視認し得、その携帯機器Pが操作部を有する場合は、操作部を容易に操作し得る状態で傾斜載置部に載置し得る。
【0027】
一方、テーブル部Eの反対側の座席Sに着座した者からは、当該携帯機器Pは遠ざかる側に向かって下降傾斜する面に載置されるため、そのディスプレイ部に表示される内容は視認されにくく、また、当該携帯機器Pが操作部を有する場合は操作部が操作されにくい。
【0028】
傾斜載置部E2の前部には、発光環状部分E3を除きゴム状材料からなる円板状の滑止部E4が設けられている。滑止部E4上に携帯機器Pを載置することにより、傾斜載置部E2上を滑り落ちることが防がれると共に、ワイヤレス充電が可能である。発光環状部分E3は、継続発光により充電可能であることを、点滅により充電中であることを、発光停止により充電完了を示す。
【0029】
(8)
図2及び
図3に示すテーブル部付きベンチは、テーブル部Eの上面部のうち前後方向において後部側の約6割が水平面状である水平載置部E5であること以外は
図1のテーブル部付きベンチと同様である。
【0030】
左右の傾斜載置部E2は、テーブル部Eの上面部のうち前後方向において前部側の約4割程度を占め、水平載置部E5の上下位置は、傾斜載置部E2の下端部よりもやや上方の位置である。左右の傾斜載置部E2と水平載置部E5の間は、後方に向かって下降傾斜する傾斜面E6に形成されている。
【0031】
[2] 本発明の器具装置類は、ディスプレイ部を備えた機器、特に携帯機器を載置するための傾斜載置部を有する。
【0032】
(1) 器具装置類
【0033】
器具装置類としては、テーブル、机、載置部を備えた椅子類(ベンチを含む)、テーブルと椅子が一体化したもの、載置部を備えたその他の家具類を例示することができ、建造物等に作り付けられたものや固定されたものも含む。
【0034】
(2) ディスプレイ部を備えた機器、特に携帯機器
【0035】
ディスプレイ部は、操作部を兼用するもの(例えばディスプレイ部がタッチパネルディスプレイであるもの)とすることができる他、ディスプレイ部以外に操作部(例えば、キーボード等のキー又はボタン、タッチボタン、トラックパッド[又はタッチパッド]、ポインティングスティック等)を有するものとすることができる。
【0036】
ディスプレイ部は、例えば、操作部の操作に応じた表示内容を表示するもの、操作部の操作に応じて複数種の表示内容が切り替わるもの、操作部の操作に直接にはかかわりのない内容を表示するもの、操作部の操作状況を表示するもの等の、何れか1又は2以上に該当するものとすることができる。
【0037】
機器、特に携帯機器の例としては、スマートフォン、コンピュータ、その他の電子機器を挙げることができるが、これらに限るものではなく、電子機器以外の機器であってもよい。
【0038】
機器、特に携帯機器を、当該機器のディスプレイ部に表示される内容を利用者が視認し得る状態で、また、当該機器が操作部を有する場合は、利用者が操作部を操作し得る状態で傾斜載置部に載置し得ることが望ましい。特に、利用者によるディスプレイ部に表示される内容の視認及び当該機器が操作部を有する場合は利用者による操作部の操作が容易である高さに傾斜載置部の高低位置等が位置することが望まれる。
【0039】
(3) 傾斜載置部
【0040】
(3-1) 本発明の器具装置類は、天板部又はその他の部分として、傾斜載置部又は傾斜載置部を含む載置部を有する。
【0041】
(3-2) 傾斜載置部の水平面に対する傾斜角は、例えば30度以下とすることができ、20度以下であることが好ましく、より好ましくは15度以下である。また同傾斜角は、例えば3度以上とすることができ、好ましくは5度以上である。同傾斜角は、6乃至14度が好ましく、8乃至12度とすることもできる。
【0042】
傾斜載置部は、水平面に対する傾斜角が一定である傾斜平面とすることができるが、これに限るものではなく、例えば、同傾斜角が下方に向かって次第に低減するものとすることもできる。
【0043】
また例えば、機器、特に携帯機器を、前記のようにディスプレイ部に表示される内容を利用者が視認し得る状態で載置する上で支障がない程度の湾曲や凹凸等があるものであっても、或いは、当該機器が操作部を有する場合は利用者が操作部を操作し得る状態で載置する上で支障がない程度の湾曲や凹凸等があるものであっても本発明における傾斜載置部に該当し得る。
【0044】
なお、機器、特に携帯機器が、通常状態で水平面上に載置された場合に水平面に平行な縦横の軸を有するものであるとき、傾斜載置部に機器が載置された状態において、その傾斜載置部の傾斜の向きに対し直交する方向に前記縦軸又は横軸を有するように当該機器を載置することを要するものではない。
図1乃至3に示される、通常状態で略長方形状の裏面において水平面上に載置された場合に水平面に平行な縦横の軸(前記裏面の縦横の辺に平行な軸)を有する略薄型直方体形状の携帯機器Pのように、傾斜載置部の傾斜の向きに対し傾斜した方向に前記縦軸又は横軸を有するように傾斜載置部に載置し得るものであることが好ましい。
【0045】
(3-3) 前記機器、特に携帯機器が、傾斜を検知してディスプレイ部の表示を回転し得るものの場合、そのような回転に至らない傾斜角度とすることが好ましい。
【0046】
(4) 傾斜載置部は、前記器具装置類を通常の状態で利用する利用者の正面位置に対し側方に位置し、且つ、
前記傾斜載置部は、前記正面位置に対し前記側方に向かって上昇傾斜するものである。
【0047】
(4-1) 器具装置類を利用する利用者が通常の状態で利用するというのは、椅子に座ってテーブルや机等に向かう場合に、テーブルや机等を利用する者が通常とる位置、向き及び姿勢等の状態で利用することを意味する。
【0048】
例えば、テーブルや机等が一人用、二人用、四人用、六人用等の何人用(何人掛け)であるか、テーブルや机の平面形状、脚の位置、天板上における棚やその他の物の設置の有無及び位置・形状、引出しの有無、背面側に背板(垂直板)を有するか否か、1名毎又は2若しくは3以上の複数名毎の仕切り板等の仕切り体を有する場合、正面側のみ用いる仕様である場合などに応じ、椅子に座ってテーブルや机等に向かう場合に、テーブルや机等を利用する者が通常とる位置、向き及び姿勢等の状態が、(言わば物理的に)ほぼ特定される。椅子を用いずに利用する場合もほぼ同様である。
【0049】
また、テーブルや机等を利用する者が通常とる位置、向き及び姿勢等の状態は、載置部(例えば比較的に簡易的な載置部)を一体的に備えた椅子類(ベンチを含む)に座った場合や、テーブルと椅子が一体化又は結合されたものの場合に椅子に座ってテーブルや机等に向かう場合に、典型的に特定されることとなる。
【0050】
或いは、一人ずつがテーブルや机等に向かうべき位置が、器具装置類自体(例えば、器具装置類の天板、椅子等を有する場合はその座面や背もたれ、若しくはその他の部分)、又は、器具装置類が設置された床面や壁面等に、区切り等の表示(平面的な表示、立体的な表示例えば[突条や突起列など])がなされることにより特定されるものとすることもできる。
【0051】
(4-2) 傾斜載置部は、前記器具装置類を通常の状態で利用する利用者の正面位置に対し側方、すなわち右側又は左側に位置し、且つ、
当該傾斜載置部は、当該利用者の正面位置に対し、当該傾斜載置部が右側方に位置する場合は右側方に向かって、当該傾斜載置部が左側方に位置する場合は左側方に向かって、上昇傾斜するものである。
【0052】
この場合、前記機器、特に携帯機器が、当該機器のディスプレイ部に表示される内容を利用者が視認し得る状態で、また、当該機器が操作部を有する場合は、利用者が操作部を操作し得る状態で傾斜載置部に載置されたときに、当該利用者に対し当該傾斜載置部が位置する側とは逆の側に隣り合ってテーブルや机等を利用する者からは、当該機器は遠ざかる側に向かって下降傾斜する面に載置されるため、そのディスプレイ部に表示される内容が視認されにくく、また、当該機器が操作部を有する場合は操作部が操作されにくい。
【0053】
本発明の器具装置類は、前記傾斜載置部に対し、前記器具装置類を通常の状態で利用する利用者が所定の着座姿勢となる椅子を備えるものであり、
前記利用者の所定の着座姿勢は、前記傾斜載置部が、利用者の正面位置に対し側方に位置し、且つ、前記傾斜載置部が、前記正面位置に対し側方に向かって上昇傾斜するものとすることができる。
【0054】
また本発明の器具装置類は、ディスプレイ部を備えた機器、特に携帯機器を載置するための2箇所の傾斜載置部を隣り合って有し、
一方の傾斜載置部は、前記器具装置類を通常の状態で利用する利用者の正面位置に対し右側方に位置し、且つ、前記傾斜載置部は、前記正面位置に対し右側方に向かって上昇傾斜するものであり、
他方の傾斜載置部は、前記器具装置類を通常の状態で利用する他の利用者の正面位置に対し左側方に位置し、且つ、前記他方の傾斜載置部は、前記他の利用者の正面位置に対し左側方に向かって上昇傾斜するものとすることができる。
【0055】
(4-3) 本発明の器具装置類は、前記傾斜載置部以外の載置部として、例えば、1又は2以上の水平面部や、前記傾斜載置部に該当しない1又は2以上の他の傾斜面部を、前記機器、特に携帯機器以外の物又は前記機器を載置し得る部分として、前記傾斜載置部に隣接する位置に又は隣接しない位置に有するものであってもよい。
【0056】
このような位置は、前記器具装置類を通常の状態で利用する利用者から見て、例えば後部位置であってもよく、前部位置であってもよい。
【0057】
(4-4) 前記傾斜載置部に載置された機器、特に携帯機器が滑落することを防ぐ上で、例えば、
前記傾斜載置部に対し傾斜方向の下方側(前記器具装置類を通常の状態で利用する利用者の正面位置側)に、水平面部、逆向きの傾斜部、1又は2以上の凸部、傾斜方向に対し直交する方向の若しくはそれ以外の突条部等を設けることや、
前記傾斜載置部に、機器の傾斜載置部に接する部分に対し十分な摩擦係数を有するゴム状材料等の材料からなる滑止部を例えば全面にわたり又は中央部若しくはその周囲等に設けるものとすることができる。
【0058】
(4-5) 前記傾斜載置部は、載置された状態の前記機器、特に携帯機器に対し、ワイヤレス充電(例えば傾斜載置部に載置された状態で充電されるもの)又は有線充電が可能なものとすることができる。
【0059】
ワイヤレス充電の場合は、例えば、前記傾斜載置部におけるワイヤレス充電に適する充電適合位置が表示(例えば環状表示等)されたものとすることができる。
【0060】
そのような充電適合位置は、前記滑止部(例えば環状の滑止部)により表示することもできる。
【0061】
また、前記滑止部又はその他の部分を、発光及び発光停止、点滅及び点滅停止、色の変化等により、充電中であることの表示や充電完了の表示として用いるものとすることもできる。
【符号の説明】
【0062】
A 支持材
A1 脚部
A2 横架状材
E テーブル部
E1 中央稜部
E2 傾斜載置部
E3 発光環状部分
E4 滑止部
E5 水平載置部
E6 傾斜面
G 座部構成体
H 背部構成体
P 携帯機器
R 屈曲板状支持体
R1 座部支持部
R2 背部支持部
R3 屈曲部
S 座席