(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092887
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】直火式石焼焙煎ドラム
(51)【国際特許分類】
A23N 12/10 20060101AFI20240701BHJP
【FI】
A23N12/10 Z
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022212945
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】523018933
【氏名又は名称】日比野 隆
(72)【発明者】
【氏名】日比野 隆
【テーマコード(参考)】
4B061
【Fターム(参考)】
4B061AA10
4B061BA09
4B061BA10
4B061CD07
4B061CD15
4B061CD18
(57)【要約】
【課題】 石焼焙煎を行う時、焙煎機の大がかりの改造や焙煎機の買い替えをなくし、焙煎機のドラム筒を石焼焙煎2重ドラム筒に入れ替える。
【解決手段】内側のパンチングドラム筒(2)と外側のパンチングドラム筒(1)の間に石を入れることにより、焙煎をする穀物と石焼の小石を1つのドラムの筒にまとめることで焙煎機の大がかりの改造をなくし、また小型化して手動で焙煎もできるのである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
小さな穴が沢山あいた内側パンチングドラム筒と、内側パンチングドラム筒より少し大きめな穴の沢山あいた外側パンチングドラム筒の2重構造ドラム筒に石焼の小石を入れて、2重ドラム筒の中央に回転軸棒を付け、前後で回転軸棒と2重ドラム筒を鉄棒で固定して、鉄板の蓋で2重ドラム筒に入れてある小石を閉じ込めた直火式石焼焙煎2重ドラム筒である。
【請求項2】
前記の記載の直火式石焼焙煎2重ドラム筒に、内側パンチングドラム筒と外側パンチングドラム筒の間に敷居を設け小石の前後にかたよる動きを防ぎ、外側パンチングドラム筒に窓を設け小石を出し入れできる直火式石焼焙煎2重ドラム筒である。
【請求項3】
前記の記載の直火式石焼焙煎2重ドラム筒を設置する焙煎機に、簡単に焙煎機からバーナーを焙煎機の外側にスライドさせ掃除できるように、スライドレールを取り付ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コーヒーや穀物を焙煎する焙煎機のドラム筒で、ドラム筒を2重構造の穴の開いたパンチングドラム筒にして、内側のドラム筒にコーヒー豆や穀物を入れ、外側のドラム筒に小石を入れて焙煎する2重構造の遠赤外線式焙煎ドラム筒に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、石焼焙煎機は、ドラム筒と石焼の石は別々に配置をしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006―149204(JP、A)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは、次のような欠点があった。
従来、焙煎機を石焼焙煎機に変えたい時は焙煎機本体を入れ替えるか、焙煎機に大変な改造が必要だった。
【0005】
従来、石焼焙煎機は小石の設置場所とドラム筒が別のため、全て装備した大きな石焼焙煎機が必要であり小型化や手動焙煎はむつかしかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、焙煎機のドラム筒を入れ替える事で、石焼焙煎機にすることができる。
【0007】
本発明は、本発明の2重ドラム筒の前面に蓋をして取り出し口を付け、2重ドラム筒を回転できるようにして、回転軸棒にハンドルを取り付け回転させれば手回しでも焙煎できる小型な焙煎システムが出来るのである。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように本発明による、2重ドラム筒の内側、外側を共にパンチングドラム筒にすることにより、ガスバーナーの火で外側のパンチングドラム筒に入れてある石焼の小石を熱して遠赤外線を出すことができ、内側のパンチングドラム筒に入れてあるコーヒー豆や穀物に直に遠赤外線を当てることが出来るのである。
【0009】
内側と外側のドラム筒を小さな穴の沢山開いたパンチングドラム筒にすることにより、焙煎中に内部のドラム筒から出たゴミや燃えカスを2重ドラム筒の外部に穴から排出することができ、焙煎中のコーヒー豆や穀物に嫌な臭いが付くことを防ぐのである。
【0010】
内側のパンチングドラムの穴より外側のパンチングドラムの穴を少しだけ大きくすることで焙煎中のごみを外部に効率よく排出することができる。
【0011】
内側と外側のパンチングドラム筒の間に敷居を付けることにより小石の前後のかたよりを防ぐ事が出来る。
【0012】
外側のドラム筒に窓を付けることにより劣化した小石を取り出し替える事が出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【発明を実施するための形態】
【0014】
直火式石焼焙煎ドラムは、内側の小さな穴の沢山あいたパンチングドラム筒(2)と外側の小さな穴の沢山あいたパンチングドラム筒(1)の間に小石を入れ、小石が漏れないように前面の蓋(7)と熱風が逃げないよう背面の蓋(6)で固定し、中央に回転軸棒(3)を通し、回転軸棒(3)が中央に固定され、ずれないように、2重ドラム筒(2)の前面後面と鉄棒(4)で複数固定し、内側のパンチングドラム筒(2)と外側のパンチングドラム筒(1)の間に(8)の敷居を作ることにより、小石やセラミックボールのかたよりをなくし、外側のパンチングドラム筒(1)に窓(8)を付ける事により、内側のパンチングドラム筒(2)と外側のパンチングドラム筒(1)の間の小石を出し入れできる焙煎ドラムである。
【実施例0015】
焙煎機の焙煎ドラム筒を本発明の石焼焙煎ドラム筒に変えることにより利用することが出来るのである。
【0016】
本発明の前面すべてに蓋をして取り出し口を付けることにより、ドラム筒を回転せせるための前後の支えがあれば、小型化した手回し焙煎もできるのである。