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特開2024-93008情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093008
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240701BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023219331
(22)【出願日】2023-12-26
(31)【優先権主張番号】P 2022208746
(32)【優先日】2022-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】501418867
【氏名又は名称】株式会社ブライセン
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】濱田 大輔
(57)【要約】
【課題】店舗における商品の期限管理の効率化を図ること。
【解決手段】サーバ1は、期限登録部202、措置登録部203、措置出力部204を備える。期限登録部202は、所定物品(例えば商品棚に陳列されている商品等)に設定されている所定期限(賞味期限、使用期限等の日付)を登録する。措置登録部203は、所定期限が経過する迄の所定タイミング(例えば生鮮食品ならば賞味期限の3日前等)で所定物品に対して施す措置の内容(生鮮食品:値引、廃棄等、薬:返品)を登録する。措置出力部204は、所定タイミングになったとき、所定物品に対する措置の内容を出力し、当該措置の内容をユーザ端末2に表示する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
期限が設定されている物品の管理をする情報処理装置において、
所定物品に設定されている所定期限を登録する期限登録手段と、
前記所定期限が経過する迄の所定タイミングにおいて前記所定物品に対して施す措置の内容を登録する措置登録手段と、
前記所定タイミングになったとき、前記所定物品に対する前記措置の内容を出力する措置出力手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記措置登録手段は、複数の前記所定タイミング毎に、他のタイミングとは独立して、前記措置の内容を夫々登録する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記所定物品には識別子及び前記期限が付されており、
別端末により読み込まれた前記識別子及び前記期限を、当該別端末と通信をすることで取得する取得手段
をさらに備え、
前記期限登録手段は、前記取得手段により取得された前記識別子により特定される前記所定物品について、前記取得手段により取得された前記期限を登録する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記措置出力手段は、前記所定タイミングになったとき、前記措置の内容を前記別端末に出力する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
複数の物品が、予め設定された複数のグループに分類されており、
前記措置登録手段、及び前記措置出力手段のうち少なくとも1つは、前記所定物品が属する所定グループを単位として処理を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記措置登録手段は、前記措置の内容として、値引を登録し、
前記措置出力手段は、前記所定タイミングになったとき、前記措置の内容を、値引を示す媒体であって前記物品に付すための媒体を発行する装置に出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記所定タイミングの前に、当該所定タイミングの指定を含む所定条件が満たされたとき、前記所定物品に対する前記措置の内容を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記期限登録手段は、前記所定物品を特定可能な特定情報と、前記所定期限とを対応付けて登録する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
ユーザにより入力された情報を、前記特定情報として受け付ける特定情報入力手段をさらに備え、
前記期限登録手段は、前記特定情報入力手段により受け付けられた前記特定情報を前記所定期限と対応付けて登録する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記特定情報入力手段は、前記所定物品の場所に関して前記ユーザにより入力された情報、及び、前記ユーザにより任意に入力される情報を、前記特定情報として受け付ける、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記所定物品についての前記所定タイミングが第1タイミングである場合において、現存する1以上の物品の前記所定タイミングのうち最早タイミングが、当該第1タイミングよりも遅い第2タイミングであることを認識すると、当該所定物品についての前記期限登録手段及び前記措置登録手段による登録内容を削除する削除手段、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
期限が設定されている物品の管理をする情報処理装置が実行する情報処理方法において、
所定物品に設定されている所定期限を登録する期限登録ステップと、
前記所定期限が経過する迄の所定タイミングにおいて前記所定物品に対して施す措置の内容を登録する措置登録ステップと、
前記所定タイミングになったとき、前記所定物品に対する前記措置の内容を出力する措置出力ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項13】
期限が設定されている物品の管理をするコンピュータに、
所定物品に設定されている所定期限を登録する期限登録ステップと、
前記所定期限が経過する迄の所定タイミングにおいて前記所定物品に対して施す措置の内容を登録する措置登録ステップと、
前記所定タイミングになったとき、前記所定物品に対する前記措置の内容を出力する措置出力ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、撮像装置を用いて店舗内の商品の在庫管理を行う在庫管理システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-189533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1を含む従来技術のみでは、撮像装置が固定された状況で商品棚に配置される商品のコード情報を撮像する必要があるため、商品の陳列の仕方を考える必要があるばかりか、奥行方向に商品が配置される商品ケースや冷蔵庫内に配置されている商品1つ1つの賞味期限を管理することは困難であり、そのような商品は店員が一々確認する必要があり、その数量が多い場合は期限チェックの作業負担が大きいという問題がある。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、店舗における商品の期限管理の効率化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
期限が設定されている物品の管理をする情報処理装置において、
所定物品に設定されている所定期限を登録する期限登録手段と、
前記所定期限が経過する迄の所定タイミングにおいて前記所定物品に対して施す措置の内容を登録する措置登録手段と、
前記所定タイミングになったとき、前記所定物品に対する前記措置の内容を出力する措置出力手段と、
を備える。
本発明の一態様の上記情報処理装置に対応する情報処理方法及びプログラムも、本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムとして提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、店舗における商品の期限管理の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る一実施形態のサーバを含む情報処理システムの概要を示す図である。
図2】本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバを含む情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図3図2の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
図4図3に示したハードウェア構成を備えるサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図5図3及び図4に示すサーバの動作を示すフローチャートである。
図6】本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバによりユーザ端末に表示される期限チェック画面を示す図である。
図7】本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバによりユーザ端末に表示される賞味期限マスタ管理画面を示す図である。
図8】本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバによりユーザ端末に表示される期限マスタ登録画面を示す図である。
図9】本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバによりユーザ端末に表示される棚担当者設定画面を示す図である。
図10】本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバ、ユーザ端末及びラベルプリンタ間で実行される値引ラベルのラベル印刷機能を示す図である。
図11図2の情報処理システムのユーザ端末として、例えばタブレット端末を用いた場合の画面の一例を示す図である。
図12図3に示したハードウェア構成を備えるサーバの機能的構成の第2実施形態を示す機能ブロック図である。
図13図12の機能的構成を備えるサーバの日付前倒し機能を説明するための画面の一例であって、ユーザがログインの際にユーザ端末に表示される画面を示す図である。
図14図12の機能的構成を備えるサーバの日付前倒し機能を説明するためのカレンダーを示す図である。
図15図12の機能的構成を備えるサーバのノート機能により応募券を登録する画面を示す図である。
図16】期限チェックにより表示されるアラート画面の一例を示す図である。
図17図12の機能的構成を備えるサーバのリセット機能を説明するための流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の第1実施形態について、図面を用いて説明する。
まず、図1を参照して、本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバを含む情報処理システム(後述する図2参照)により実現される循環式商品期限チェック機能の概要について説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態のサーバを含む情報処理システムの概要を示す図である。
【0010】
図1の情報処理システムは、例えばドラッグストア、コンビニエンスストア、その他の小売店等の店舗に導入される。
具体的には、情報処理システムは、店舗に導入される、例えば商品在庫管理システムの一機能としての循環式商品期限管理機能を実現するものである。
この情報処理システムの場合、図1に示すように、システム導入時に、サーバ1への初期登録として、店舗で扱う全ての商品Sの情報を、サーバ1の商品マスタ、店舗マスタに登録する。この際、期限管理マスタには、カテゴリ(分類)毎又は商品毎に商品の値引・割引・返品・廃棄等の対応(措置)を登録する。
【0011】
棚替え時等には、店舗の棚に陳列された全ての商品Sのうち最前列の商品S1に付されているラベルを、ユーザ端末2により撮像し、文字認識により得られた期限日付をサーバ1へ登録する。
最大、期限が異なる2つのロット(例えば1列目の商品S1と2列目目の商品S2)を読み込むことができる。ユーザ端末2での登録の場合は、文字認識により読み込んだ中で最も古い日付と次に古い日付の2ロット分が登録される。即ち最も古い2世代の商品S1、S2の日付が登録される。
【0012】
その後、上記サーバ1では、割引処理日の自動計算が実行されて、店員Uが日々作業する中で、上記サーバ1に登録した期限が到来すると、サーバ1からユーザ端末2の画面に割引処理日アラート(値引等のアラート)が出されるので、店員Uは、ユーザ端末2の画面に表示されたアラート対象の商品Sを確認(期限チェック)し、期限が到来した商品Sに対し、アラートの指示に従って値引処理、廃棄処理、返品処理等の対応(措置)を実施する。
なお、値引、廃棄、返品、自家消費、等の対応(措置)を実施する対象日付の商品Sがなくても、棚の最前列の商品S1のラベルをユーザ端末2により撮像して、最も古い期限日付をサーバ1に登録する(最大2ロット)。
【0013】
このようにこの情報処理システムによれば、上記期限チェック、アラート対象の商品Sに対する措置、次の賞味期限を登録…といった日々の作業を店員Uが繰り返し実施(循環型期限チェック)するといったアラート商品の対応だけで、店舗の商品Sの期限切迫管理を効率的に行うことができる。
この結果、期限切迫管理の効率化による値引対応作業を削減することができる。また、段階的値引の対応や先入れ先出し棚整理等により値引ロスを削減することができる。
以上、図1を参照して、本発明が適用される情報処理システムの概要について説明した。
【0014】
続いて、図2を参照して本発明に係る情報処理装置の一実施形態に係るサーバを含む情報処理システムのシステム構成を説明する。
図2は、本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバを含む情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0015】
図2に示す情報処理システムは、サーバ1と、ユーザ端末2-1乃至2-nと、ラベルプリンタ3とを含むように構成されている。
サーバ1とユーザ端末2-1乃至2-nの夫々は、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。ユーザ端末2-1乃至2-nの夫々とラベルプリンタ3とは、無線アクセスポイント4を介して接続される。ユーザ端末2-1乃至2-nの夫々からラベルプリンタ3へはWebsocket通信等により印刷指示コマンドが送信される。
なお、ネットワークNは、その形態は特に限定されず、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、LAN(Local Area Network)、インターネット等を採用することができる。
【0016】
サーバ1は、例えばシステム管理者(図示せず)により管理される情報処理装置である。サーバ1は、ユーザ端末2と適宜通信をしながら、各種処理を実行する。
なお、システム管理者としての業務を行う者は特に限定されない。例えば、ユーザUのうち、所定の者が、システム管理者としての業務を行ってもよい。
【0017】
ユーザ端末2-1乃至2-nは、店舗内において1以上のユーザU1-Un夫々により携行されて操作される情報処理装置である。具体的には、例えばユーザ端末2は、例えばタブレット、スマートフォン、ノート型パーソナルコンピュータ、商品ラベルの読取機能付きの専用端末等であり、ディスプレイと、カメラと、サーバ1及びラベルプリンタ3との通信機能とが備えられている。
【0018】
ラベルプリンタ3は、例えば店舗等に1以上設置される。ラベルプリンタ3は、ユーザ端末2-1乃至2-nの夫々と無線通信することで、サーバ1に登録されている当該商品の措置の内容、例えば値引等を示すラベル(媒体)であって商品に付すための値引ラベルを発行する。なお、ラベルプリンタ3は、ラベル印刷機能がユーザ端末2-1乃至2-nの夫々に備えられたものであってもよい。
【0019】
次に、図3を用いて上述した情報処理システムを構成するサーバ1のハードウェア構成の一例について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0020】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0021】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0022】
CPU11、ROM12及びRAM13はバス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0023】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報が入力される。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成される。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば図2のユーザ端末2等)との間で通信を行う。
【0024】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0025】
なお、図示はしないが、図2のユーザ端末2やラベルプリンタ3も、図4に示すサーバ1のハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。従って、ユーザ端末2やラベルプリンタ3の構成の説明については省略する。ラベルプリンタ3については、出力部17として、印刷部(プリンタ)が含まれる。
【0026】
次に、図4を参照して、図2及び図3に示したハードウェア構成を有するサーバの機能的構成について説明する。
図4は、図2図3に示したハードウェア構成を備えるサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0027】
サーバ1は、期限が設定されている店舗の商品等の物品の管理をする情報処理装置であり、図4に示すように、サーバ1の記憶部18の一領域には、商品DB40が設けられている。
商品DB40には、店舗マスタ、商品マスタ、期限管理マスタ、分類マスタ、棚マスタ、従業員マスタ等が備えられている。
店舗マスタには、店舗コードと店舗名が対応して記憶されている。
【0028】
商品マスタには、店舗コードと、商品コード(JANコード)と、商品名と、規格名と、メーカー名と、分類(カテゴリ)コードと、売価と、取扱い開始日と、取扱い終了日と、商品名と、削除フラグと、が対応して記憶されている。
【0029】
期限管理マスタには、商品コード(JANコード)と、商品名と、賞味期限又は消費期限、アラートタイミングを示す期限設定、商品に対する措置の内容(生鮮食品:値引、廃棄等、薬:返品等)を示す対応設定とが対応して記憶されている。
対応設定は、カテゴリ(分類)毎、単品毎に措置の内容を設定可能である。また、対応設定は、権限設定により、店舗の従業員(店員等)は「情報閲覧(参照のみ)」、本部ユーザ(管理者)は、商品DB40内の情報の全操作が可能とすることができる。これらの情報は、CSVファイルにて一括入力して取り込んでもよい。
【0030】
分類マスタには、分類(カテゴリ)コードと、分類(カテゴリ)名と、階層と、親分類(カテゴリ)コードと、が対応して記憶されている。階層は、例えば1.大分類、2.中分類、3.小分類等である。店舗で取り扱う複数の商品は、予め設定された複数のグループ(例えば商品の種類、棚カテゴリ等)に分類されており、分類マスタにより管理される。
【0031】
棚マスタには、店舗コードと、棚コードと、棚名称と、棚に配置される商品の商品コード(JANコード)とが対応して記憶されている。
【0032】
従業員マスタには、従業員識別コード(店員の識別情報)と、従業員名と、ログインIDとパスワード、担当の棚コードと、情報操作の権限設定(管理者、ユーザ等)と、役割設定(ユーザグループ設定)と、が対応して記憶されている。管理者の権限は、全情報の読み出し書き込みの情報操作が可能であり、ユーザ権限は、一部情報の読み出し権限(閲覧権限)のみ等が設定されている。なお、管理者とユーザとの中間(読み書きの制限等)の権限設定やカスタマイズ設定も可能である。
ユーザグループ設定は、例えば本部、店長、店員等であり、上記権限設定との組み合わせによる情報操作制限の設定も可能である。
【0033】
この他、商品DB40には、ユーザ名、期限チェック実施の記録が作業ログとして記憶されている。作業ログは、本部ユーザ(管理者等)が期限チェックの実施状況を確認するために閲覧可能である。
【0034】
また、図4に示すように、サーバ1のCPU11においては、循環式商品期限チェック処理が実行される際に、情報取得部201と、期限登録部202と、措置登録部203と、措置出力部204とが機能する。
【0035】
情報取得部201は、ユーザ端末2により、商品から読み取られたJANコード等の識別子を取得する。なお、カメラにより撮像される商品を含む画像から商品のJANコードが読み取ることができなかった場合は、ユーザによりユーザ端末2にJANコードがキー入力される場合もある。
また、情報取得部201は、ユーザ端末2から入力される商品の賞味期限や使用期限等の期限を取得する。
具体的には、情報取得部201は、ユーザ端末2から受信される商品のJANコード、賞味期限や使用期限等を取得し、期限登録部202及び措置登録部203に出力する。
【0036】
期限登録部202は、店舗内に配置する商品のうち期限管理が必要な商品、例えば商品棚に陳列される商品等の所定商品(所定物品)についての期限(例えば商品が生鮮食品ならば賞味期限、商品が薬ならば使用期限等の日付)を登録する。
期限登録部202は、情報取得部201により取得されたJANコード等の識別子により特定される所定商品について、情報取得部201により取得された賞味期限や使用期限等の期限を登録する。
具体的には、店舗に商品を配置する初回のみユーザ端末2により商品夫々から読み取られた期限が商品コードに対応されて、期限登録部202により商品DB40の商品マスタに登録される。
即ち、店舗内の商品については、商品夫々に対して賞味期限や使用期限の情報が期限登録部202により商品DB40の商品マスタに登録される。
【0037】
措置登録部203は、賞味期限や使用期限が経過する迄のアラートタイミング(商品が例えば生鮮食品ならば賞味期限の3日前、薬ならば使用期限の180日(6か月前)等において当該商品(所定物品)に対して施す措置の内容(生鮮食品:値引、廃棄等、薬:返品)を登録する。
具体的には、措置登録部203は、例えば管理者等によりユーザ端末2又はサーバ1の入力部から入力される商品毎のアラートタイミング情報(何日前等の情報)と措置の内容(値引や廃棄等)を商品DB40に登録する。値引の場合は割引率(何%)等の情報も入力される。これらの情報は、CSVファイルにて一括入力してもよい。
また、措置登録部203は、複数の所定タイミング毎に、他のタイミングとは独立して、対応(例えば20%OFFと50%OFFは別の措置)の内容を夫々登録する。これにより、複数のタイミングで措置を登録することができる。例えば期限3日前は値引、期限日当日は廃棄する等といった措置(対応)を設定することができる。
【0038】
措置出力部204は、アラートタイミング(所定タイミング)になったとき、対象商品に対する措置の内容を出力する。
具体的には、従業員によりユーザ端末2が起動されて、従業員がサーバ1にログインしたときに、措置出力部204は、本日の日付と、商品DB40の商品夫々の賞味期限、消費期限等に対するアラートタイミング(3日前や6か月前等)とを比較して、一致したとき、該当する商品の情報(商品名等)と措置の内容(値引等)とをアラートとしてユーザ端末2へ送信し、対応が必要な旨を通知する。
具体的な通知方法として、措置出力部204は、期限到来品が存在することをユーザ端末2の画面にポップアップ表示したり、電子メール等でユーザ端末2に通知する。
これにより、例えば店員Uが携行するユーザ端末2に、措置(商品に対する対応)の内容をアラートすることができるので、店員Uは、アラート対象の商品の陳列棚の場所に行って商品(実物)の期限を確認することができる。
措置出力部204、及び措置登録部203のうち少なくとも1つは、所定商品が属する所定グループ(商品種類、棚カテゴリ等)を単位として処理を実行する。
これにより、店舗等で任意に設定したグループ(商品種類、棚カテゴリ等)毎に期限&対応(措置)を管理することができる。
措置出力部204は、アラートタイミングになったとき、商品に対する対応の内容(値引率、値引後の商品の価格等)を記した媒体であって商品に付すための値引ラベルを発行するラベルプリンタ3に出力する。
このように対応(措置)の内容の送信と値引ラベル発行とを連動させることで、例えばサーバ1とユーザ端末2との情報のやり取りの際の対応内容の送信を条件として、ラベルプリンタ3は値引ラベルを発行するので、悪意の者がラベルプリンタ3を単独でかってに使って値引ラベルを印刷し配布する等の不正行為を防止することができる。
【0039】
続いて、図5を参照してサーバの動作を説明する。
図5は、図3及び図4に示すサーバの動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、サーバ1では、ステップS11において、期限登録部202は、例えば商品棚に陳列されている商品等に設定されている賞味期限や使用期限等の日付を登録する。
【0040】
ステップS12において、措置登録部203は、賞味期限又は使用期限等の日付が経過する迄のアラートタイミング(例えば生鮮食品ならば賞味期限の3日前等)で当該商品に対して施す措置の内容(生鮮食品:値引、廃棄等、薬:返品)を登録する。
【0041】
ステップS13において、措置出力部204は、賞味期限の3日前等のようにアラートタイミングになったとき、当該商品に対して施す措置の内容を、通知対象のユーザ端末2へ出力する。
【0042】
この実施形態のサーバ1によれば、商品の賞味期限や使用期限を登録し、その日付が経過する迄のアラートタイミング(例えば生鮮食品ならば賞味期限の3日前等)と当該商品に対して施す措置の内容(生鮮食品:値引、廃棄等、薬:返品)を登録し、賞味期限の3日前等のアラートタイミングになったとき、当該商品に対して施す措置の内容を店員Uのユーザ端末2へ出力するので、店員Uは、措置の内容が出力された対象商品にだけ措置を施せばよくなり、商品の期限管理の効率化を図ることができる。
【0043】
以下、図6乃至図11の画面を参照して情報処理システムにおけるサーバの機能や動作を具体的に説明する。
まず、図6を参照して期限チェック機能を説明する。
図6は、本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバによりユーザ端末2に表示される期限チェック画面を示す図である。
【0044】
ユーザ端末2を起動すると、ユーザ端末2にインストールされているアプリが起動し、ログイン画面が表示される。ログイン画面(図13参照)に対して店員UがユーザIDとパスワードを入力すると、サーバ1によりユーザ認証が実行されて、サーバ1によりユーザとして認証されると、図示しないトップ画面が表示される。
トップ画面には、機能メニューと、通知エリアが設けられている。通知エリアには、ユーザ端末を起動した日(通知日)にサーバから通知される内容が表示される。例えば「次の親カテゴリに対して担当者が設定されていません。」等が表示される。
機能メニューは、発注、需要予測計算、発注計算、一括設定、照会、業務管理、システム管理等のボタンが設けられており、必要に応じてボタンをクリック操作することで、夫々の項目の画面を表示することができる。
トップ画面の照会をクリック操作すると、図6に示す期限チェック画面61が表示される。期限チェック画面61は、店舗にて商品毎の賞味期限に対する期日、対応を確認する画面である。
期限チェック画面61には、機能メニューと、検索条件指定エリアと、商品リストの表示エリアが設けられている。機能メニューには、目次、設定、参照、本部、分析、業務管理、システム管理等のボタンが設けられており、必要に応じてボタンをクリック操作することで、夫々の項目の画面を表示することができる。
検索条件指定エリアには、店舗の入力欄と、カテゴリ(棚)の指定欄と、「検索」ボタンと、が配置されており、店舗や棚を指定し「検索」ボタンをクリック操作することで、店舗、カテゴリ(棚)単位で対象商品の商品リストを表示エリアに表示させることができる。
商品リストの表示エリアには、「対象日」を指定する日付指定欄と、この日付指定欄の入力値を消去するための「クリア」ボタンと、「期日と一致」と「期日以降」のいずれかを選択するチェックボックスと、リスト表示欄と、が配置されている。
リスト表示欄には、商品コード、商品名、規格、賞味期限1、期日1、対応1、賞味期限2、期日2、対応2等の項目毎に、アラート対象の商品の情報が表示される。
一例としては、例えば商品コード:00000XXXX、商品名:○○ガム、10個入り、賞味期限1:2022/5/16、期日1:2022/05/17、対応1:廃棄、賞味期限2:2022/5/18、期日2:2022/05/14、対応2:2割値引等が表示される。
【0045】
この期限チェック画面61では、店舗・カテゴリ(棚)を選択(指定)し、「検索」ボタンを押下することで、対象商品を絞り込む。なお、選択しない場合は全件検索される。なお、ユーザ毎の担当棚を予め設定しておくことで、自身が担当する棚の商品に絞り込んで自動表示することができる。
【0046】
対象日(作業日)は、「期日と一致」にチェックを入れた状態が初期値として設定されている。初期値のままの場合、対象日(作業日)は、期日が作業日になり、店員Uがユーザ端末2を起動して作業を開始する際に、アラートと共に対応(措置)が必要な商品の商品リストがユーザ端末2に表示される。なお、商品リストには、対応が必要な商品が表示される他、賞味期限が登録されていない商品(要登録商品)も表示される。
【0047】
店員Uは、ユーザ端末2の画面に表示された商品リストを閲覧することで、商品リストを基に、陳列商品の値引、廃棄、返品等の対応を行うことができる。
【0048】
なお、期日1と期日2の欄の背景色は、期限の切迫度に応じて配色が変えられる。例えば対応不要は、背景色は白色、対応期限が来ているものは、背景色は黄色、賞味期限が来ているものは、背景色はピンク色等とされる。
このように期日1と期日2の欄の背景色を配色することで、店員Uは、リストアップされた商品の情報だけでなく、期日1と期日2の欄の背景の表示色で期限切迫度が分かり、対応(措置)の優先度を判断できる。
【0049】
次に、図7を参照して賞味期限管理機能を説明する。
図7は、本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバによりユーザ端末に表示される賞味期限マスタ管理画面を示す図である。
図7に示す賞味期限マスタ管理画面71は、賞味期限又は使用期限までの日数と、その日数に対する対応(措置)とを定義するための賞味期限マスタ機能を提供する。
本情報処理システムでは、商品に関する各種情報は、本部側のユーザ端末からサーバ1にアクセスすることで設定可能である。例えば店舗側のユーザ端末2は、サーバ1の情報を閲覧するのみ等と、端末単位又はユーザ単位で制限をかけることができる。
【0050】
この賞味期限マスタ管理画面71には、検索条件の指定エリアと、検索を実行するための「検索」ボタンと、設定一覧エリアと、が設けられている。
検索条件は、店舗、カテゴリ(部門)、大分類、中分類等のグループで指定することができる。
設定一覧エリアは、「検索」ボタンの操作により指定エリアに入力された検索条件で検索された商品の情報を定義するためのエリアである。
設定一覧エリアには、定義あり/なしのいずれかの商品を読み出すためのチェックボックスと、読み出された商品の情報を表示するための表示エリアと、が設けられている。
表示エリアには、削除、部門、大分類、中分類、日数1、対応1、日数2、対応2、日数3、対応3、日数4、対応4、日数5、対応5等の項目の夫々に、情報を定義(設定)することができる。日数と対応は、5段階まで期日を設定することができる。
一例として、例えばチルド商品は、日数1:「5」、対応1:「2割引き」、日数2:「1」、対応2:「5割引き」等が定義される。なお、日数1の「5」は、賞味期限の5日前を意味し、日数2の「1」は、賞味期限の1日前を意味する。
【0051】
この賞味期限マスタ管理画面71では、店員Uが、店舗/カテゴリを選択し「検索」ボタンを操作すると、サーバ1は、「検索」ボタンの操作により指定エリアに入力された検索条件で商品DB40より商品の情報を検索し、ヒットした商品の情報を設定一覧エリアに表示する。つまり賞味期限マスタ管理画面71では、対象商品を絞り込んで検索することができる。選択しない場合は全件検索される。
そして、設定一覧エリアに表示された商品の夫々について、カテゴリ毎に賞味期限や使用期限までの日数と、その日数に対する対応(措置)を入力し「登録」ボタンをクリック操作することで、商品DB40に商品の定義を登録することができる。
【0052】
次に、図8を参照して期限マスタのCSV取込機能を説明する。
図8は、本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバによりユーザ端末に表示される期限登録マスタ画面を示す図である。
【0053】
図8に示す期限登録マスタ画面81には、取込対象のCSVファイルを指定するためのファイル指定欄82と、ファイル指定欄82で指定されたCSVファイルの取り込みを開始するための「取込み」ボタン83と、取り込まれたCSVファイルの内容である商品の情報をリスト形式で表示する設定一覧エリア84と、が設けられている。
【0054】
この期限登録マスタ画面81では、本部のユーザがログインしたユーザ端末2から商品の情報をCSVファイルで一括してサーバ1に登録することができる。
【0055】
次に、図9を参照して棚担当者管理機能を説明する。
図9は、本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバによりユーザ端末に表示される棚カテゴリ担当者設定画面を示す図である。
【0056】
図8に示した期限登録マスタ登録画面81の機能メニューから「システム管理」のボタンをクリック操作すると、図9に示すシステム管理メニュー91が表示される。システム管理メニュー91の「棚カテゴリ担当者管理」の項目をクリック操作すると、図9に示す棚カテゴリ担当者設定画面92が表示される。
【0057】
棚カテゴリ担当者設定画面92には、店舗選択欄と、棚カテゴリについての現在有効/将来有効のいずれかを指定するチェックボックスと、棚のリスト表示欄と、「登録」ボタンと、が設けられている。
【0058】
棚のリスト表示欄には、有効日、棚のコード、棚カテゴリ、開始日(現)、担当者名(現)、開始日(次)、担当者名(次)等の項目で入力欄が配置されており、夫々の項目の入力欄に情報を入力した後、「登録」ボタンをクリック操作することで、棚の担当者をサーバ1の商品DB40の棚マスタ(図4参照)に設定することができる。なお、担当者(次)の入力欄について、1つの棚に対して複数の担当者、例えば3名等を登録することが可能である。
【0059】
次に、図10を参照して、値引ラベルのラベル印刷機能を説明する。
図10は、本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバ、ユーザ端末及びラベルプリンタ間で実行される値引ラベルのラベル印刷機能を示す図である。
【0060】
本情報処理システムの場合、図10に示すように、サーバ1において、ステップS21により、値引処理日の自動計算が実行された結果、サーバ1からユーザ端末2へ当日の対応(措置)として、ステップS22において、例えば値引アラートが出力される。
これにより、ユーザ端末2の画面に、対象商品とその対応として、例えば「値引アラート」等のリンクが表示される。
【0061】
対象商品について、例えば値引と表示された際に、ステップS22において、ユーザUがユーザ端末2の画面の「値引アラート」のリンクを押下操作すると、ステップS23において、ユーザ端末2の画面にQRコードが表示される。なお、QRコードは、登録商標である。
【0062】
QRコードには、ラベルに印刷する印刷情報(値引率、値引後の金額(税別価格と税込価格後)、レジカウンタのPOS端末で値引された商品の情報を読み取るための値引バーコード等)と、その印刷情報の出力先のラベルプリンタ3のIPアドレスとポート番号等が含まれている。
【0063】
値引バーコードは、JANコード+値引情報をCode128バーコードとして印刷することで、レジカウンタのPOS端末に接続されるコードリーダにおいてはワンスキャンにて値引を行うことができる。これにより、レジカウンタのPOS端末での値下げオペレーションを排除し、値引き忘れを防止することができる。
【0064】
QRコードが表示された状態で、ユーザ端末2は、印刷指示待ち(印刷指示コマンド待機)状態となり、ステップS25において、ユーザUによる画面閲覧により期限の確認(チェック)がなされた後、値引ラベルの印刷指示操作が行われると、ユーザ端末2は、印刷指示コマンド(印刷情報)を出力する。これにより、当該印刷指示コマンドは、無線アクセスポイント4を介してラベルプリンタ3へ送信される。
ラベルプリンタ3では、ステップS26において、ユーザ端末2から受信された印刷情報がラベルに印刷されて値引ラベルとして自動発行される。
【0065】
このように値引ラベルのラベル印刷機能によれば、店舗において、例えば値引対象商品を割引コーナーにて販売する場合、割引表示のみでは、買い物客は割引後の価格が分からないが、値引前価格より割引率を計算し、割引後の価格を値引ラベルに印刷及び表示することで、買い物客にお値打ち感をダイレクトに伝えることが可能となる。
また、マルチ機能のラベルプリンタ3を使用することで、値引ラベルは勿論、バーコードラベル、フリーフォーマットラベル等、様々な用途のラベルを発行することができる。
ロール紙の活用でサイズの異なるプライスカードを売場・棚前で発行することも可能であり、商品を陳列しながらプライスカードを発行したり、差し替え等を行うことができる。
ユーザ端末2とラベルプリンタ3を一体化したハンディ端末を使用する場合、端末単体の操作によりラベルを発行できるため、パソコン等の操作なく、売場・バックヤード等、様々な場所でラベル発行業務を行うことが可能である。
【0066】
次に、図11を参照して、ユーザ端末としてタブレット端末を用いる例を説明する。
図11は、図2の情報処理システムのユーザ端末として、例えばタブレット端末を用いた場合の画面の一例を示す図である。
【0067】
図11に示すように、ユーザ端末2としてのタブレット端末は、商品のバーコード又は期限日付を撮像するカメラと、カメラにより撮像される画像から商品のバーコード又は期限日付を文字認識した情報を登録又はアラート表示するための期限チェック画面等を表示するディスプレイとを備える。
ディスプレイには、図6乃至図9の各画面をタブレット端末用に表示形態を変更した画面が表示される。具体的な表示形態としては、商品リストの一覧表示が商品毎に縦に表示する形態に変更したものである。
【0068】
タブレット端末の場合、カメラで撮像した商品の画像から商品のバーコード又は期限日付を読み込む。この際、最初に商品を認識し、その後、商品認識結果を用いて商品の日付(期限日)を認識する。商品の情報としては、2世代(2ロット)まで登録可能である。日付登録時、期限アラートに引っかかった商品については、期限マスタの登録内容に従ってアラートが画面に出力される。
【0069】
具体的には、図11の期限チェック画面では、アラート対象の商品である商品名「○○おかき」について、あるロットの商品に対する期限日付1が2022/11/12であり、賞味期限の14日前であれば、アラートの表示欄に「売切り」ボタンがその日における商品の対応(措置)として表示される。
また、他のロットの商品に対する期限日付2が2022/11/18であり、賞味期限の7日前であればアラートの表示欄に「自家消費」(廃棄)ボタンが、その日における商品の対応(措置)として表示される。
アラートの表示欄(期限日付やボタン)の色は、切迫が近い日付が、例えば赤色、次が黄色等、切迫度に応じた色が設定可能である。アラート商品が存在する場合、アラートは、表示の他にスピーカやブザーからの警報音、バイブレーション等の振動等により複数回(例えば2回等)報知される。
【0070】
アラートにより店員Uが対象の全商品の処理を実施した後、「自家消費」ボタン、「売切り」ボタン等の各ボタンを押下することで、対応処理が終了となる。
アラートが出たことで、店員Uが棚に行った際、対象の商品が存在しない場合(販売済みの場合)は、「商品なし/クリア」ボタンを押下した後、棚にある対象商品の日付(最古日とその次に古い日)を上記2世代(2ロット)の読取操作手順で全て登録する。
【0071】
次に、図12乃至図17を参照して本発明の情報処理装置に係るサーバの第2実施形態を説明する。
なお、第2実施形態を説明するにあたり、上記図1乃至図11で説明した実施形態と同様の構成や要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0072】
図12は、図3に示したハードウェア構成を備えるサーバの機能的構成の第2実施形態を示す機能ブロック図である。
第2実施形態は、日付前倒し機能、ノート(メモ)機能、及びリセット機能を追加したものであり、サーバ1の各機能的構成と、ユーザ端末2にインストールされているアプリとの協働動作により上記各機能を実現するものである。
具体的には、図12に示すように、サーバ1のCPU11においては、循環式商品期限チェック処理が実行される際に、情報取得部201と、期限登録部202と、措置登録部203と、措置出力部204と、情報入力部205と、リセット部206と、が機能する。
【0073】
期限登録部202は、商品棚に陳列している商品(所定物品)を特定可能なJANコード(特定情報)と、措置の期限(所定期限)とを対応付けて登録する。これにより、商品の状況と措置の期限の管理を同時に行うことができる。
【0074】
措置出力部204は、例えば賞味期限の3日前(所定タイミング)等に、商品棚に陳列している商品(所定物品)の期限をチェックする場合に、そのタイミングよりも前の、例えば前日や1週間前等に、店員が期限チェック当日の日付けでログインする、という条件(タイミングの指定を含む所定条件)が満たされたとき、その商品に対する措置の内容(値引きや廃棄等)を出力する。
これにより、例えば期限チェック当日の前日等であっても、店員は、期限当日と同じ状況で商品の期限を確認することができると共に、期限日当日と同様に措置の内容を確認することができる日付前倒し機能を実現することができる。
【0075】
情報入力部205は、JANコードのない応募券等の物品の情報を入力するものであり、店員Uにより入力された情報、例えば物品の名称(例えば応募券等)、配置場所(例えば001の棚等)、期限(例えば20231223等)を、特定情報として受け付ける。この場合、期限登録部202は、情報入力部205により受け付けられた特定情報を例えば応募券を棚から回収する日付等(所定期限)と対応付けて登録する。これにより、商品固有の情報、例えばJANコード等が付与されていない応募券等についても期限管理を行うことができる。
【0076】
また、情報入力部205は、応募券の配置場所に関して店員Uにより入力された情報(棚番号)、及び、店員Uにより任意に入力される情報(例えば応募券が創業祭のプレゼント用の応募用である等)を、特定情報として受け付ける。これにより、JANコード等が付与されていない応募券の商品内容についても、店員Uが所望により付与した物品の名称と配置場所とで回収期限等を管理することができる。即ち、場所と、任意情報(例えば応募券がどんなものかといった商品内容等)を特定情報として登録できるノート(メモ)機能を実現することができる。
【0077】
リセット部206は、例えば牛乳(所定物品)についての消費期限日(所定タイミング)が措置日(第1タイミング)である場合において、現存する1以上の牛乳の消費期限日のうち最早タイミングが、当該措置日よりも遅い措置日以降の日(第2タイミング)であることを認識すると、当該牛乳についての期限登録部202及び措置登録部203による登録内容を削除する。
具体的には、リセット部206は、措置日に期限チェックした1以上の牛乳の期限が措置日以降であった場合、措置日の期限の牛乳が在庫として商品DB40に管理されていたとしても、その牛乳は、売り切れたものとして、商品DB40の管理データをリセットすることで、その商品についての以降のアラートや措置の対象から外すことができる。
これにより、前回の検品から措置日までに売り切れていたものについて、在庫管理データ上は在庫品として残っている牛乳の管理データをリセットすることで、実際に残っている牛乳と在庫管理データとの食い違い(差異)を修正することができる。
【0078】
以下、図13乃至図17の事例を参照して上記各部の機能を説明する。
まず、図13及び図14を参照して、日付前倒し機能を説明する。
図13は、図12の機能的構成を備えるサーバの日付前倒し機能を説明するための画面の一例であって、店員Uがログインの際にユーザ端末に表示される画面を示す図である。
図14は、図12の機能的構成を備えるサーバの日付前倒し機能を説明するためのカレンダーを示す図である。
【0079】
図13に示すように、店員Uがログインの際に、ユーザ端末2には、「ログイン」の画面が表示される。
「ログイン」の画面には、基準日の入力欄と、店員Uの識別番号を入力するための識別番号入力欄と、パスワードを入力するためのパスワード入力欄と、店舗の番号を入力するための店舗番号入力欄と、が配置されている。
この画面において、店員Uは、基準日の入力欄に期限チェックする日を入力し、識別番号入力欄に店員Uの識別番号を入力し、パスワード入力欄にパスワードを入力し、店舗番号入力欄に店舗の番号を入力することで、基準日の入力欄に入力した日を基準日(期限チェックの対象日)として、ログインすることができる。
【0080】
この場合、ログインの際に基準日を未来の日付にすると、あたかもその日になったが如く、その日にアラートが出る商品の一覧(期限チェック商品リスト)が表示される。
【0081】
例えば図14に示すように、店員Uがカレンダーを見たとき、本日は、2023年12月16日であり、例えば2023年12月23日に店舗でイベントが開催される予定の場合に、その前日の2023年12月22日の店舗の商品の在庫状況を知っておきたいことがある。
このような場合、本日が2023年12月16日であったとしても、「ログイン」の画面に2023年12月22日を入力し、ログインすることで、2023年12月22日の期限チェック商品リスト(図示せず)が表示されるので、店員Uがこの期限チェック商品リストを見て事前に対策を講じておくことで、前日に急な欠員が発生するようなことが生じた場合でも、商品の入れ替え等であわただしく作業をすることを防ぐことができる。
【0082】
この日付前倒し機能によれば、ログインの際に基準日を未来の日付にしてログインすると、あたかもその日になった如く、その日にアラートが出る商品が表示されるので、翌日に大きなイベントがあり、前倒しに期限チェックをしておきたい等の要望に対応し、急な欠員が発生する場合に有効に役目を果たすことができる。
【0083】
続いて、図15及び図16を参照して、ノート(メモ)機能を説明する。
図15は、図12の機能的構成を備えるサーバのノート機能により応募券を登録する画面を示す図である。
図16は、期限チェックにより表示されるアラート画面の一例を示す図である。
【0084】
このノート(メモ)機能では、ユーザ端末2においてアプリを起動したときに表示されるトップ画面に配置されているノートボタン(図示せず)を操作することで、図15に示す「ノート登録」の画面101が表示される。
【0085】
「ノート登録」の画面101には、ノートの新規登録用の「新規」ボタンと、ノートの内容を登録するための「登録」ボタンと、前の画面に戻るための「戻る」ボタンと、登録対象の物品の店舗内の配置場所を指定するための「ゴンドラ」入力欄と、期限日の日付を入力するための「期限日付」入力欄と、登録対象の物品の内容を入力するための「内容」入力欄と、対象の物品を検索するための「検索」ボタンと、「期限チェック」ボタン等が配置されている。
【0086】
この画面101において、店員Uは、「ゴンドラ」入力欄に棚の番号を入力し、「期限日付」入力欄に期限を入力し、「内容」入力欄に登録対象の物品の内容を入力し、「登録」ボタンを押下操作することで、図16に示すような登録結果の画面102が表示される。この登録結果の画面102において、「処理する」のボタンを押下操作することで、商品DB40上の商品管理のステータスを変更することができる。
【0087】
ここで、例えば「期限チェック」ボタンを押下操作すると、登録結果の画面102の下に、期限チェックの結果画面103が表示される。この例の期限チェックの結果画面103では、期限チェックの結果として、ステータスが「未処理」となっている。
【0088】
このようにノート(メモ)機能によれば、JANコードが付いていない物品、例えば応募券等を店舗での期限管理対象として商品DB40に登録することができる。
商品コード(JANコード)が付いていない物品の期限を店舗で管理したい場合に、ノート(メモ)機能で期限を管理することができる。具体的には、例えばメーカー協賛のプレゼント応募はがき等、期限日に撤去処理が必要なものに対して有効に利用することができる。
【0089】
次に、図17を参照して、リセット機能を説明する。
図17は、図12の機能的構成を備えるサーバのリセット機能を説明するための流れ図である。
【0090】
当日の期限チェックで、値引きや自家消費のアラートが出てくる商品は「既に売れているかも知れないが、アラートが出ているので、期限チェックをしないとならない」ものである。
対象商品が実際に存在するならば、その措置(値引き、自家消費等)を実施する必要があるが、上記のように既に売り切れている商品はスキャンすることができず、対象商品を探す手間がかがる。
そこで、このリセット機能では、図17に示す流れで作業を進めることで上記の手間を省くことができる。
【0091】
前提として、事前に商品棚に商品A、B、Cが陳列されており、期限チェック日当日が9月19日であったものとする。商品Aの期限管理データとしては、消費期限が10月19日であり、消費期限の30日前に措置1として「値引き」が設定され、消費期限の7日前に措置2として「自家消費」が設定されているものとする。商品Bの期限管理データは、消費期限が10月21日であり、他の設定は商品Aと同様であるものとする。商品Cの期限管理データは、消費期限が11月11日であり、他の設定は商品値と同様であるものとする。
【0092】
この場合、図17のステップS31において、期限チェック日当日の9月19日に、ユーザ端末2のアプリ画面を開いたときに、商品Aに値引きのアラートが表示され、他の商品B、Cはアラートは出ない(アラート無)。
【0093】
ステップS32において、実ゴンドラ(商品棚)の状況としては、商品Aは既に売り切れ(無)となっており、商品Bは2個あり、商品Cは8個あった。
【0094】
ステップS33において、店員Uがゴンドラ(商品棚)の商品をスキャン操作したところ、ゴンドラ(商品棚)に存在する商品B、Cがスキャンされて、消費期限が表示されるが、商品Aは存在しないためスキャンもされずスキャンデータは無し(矩形の破線枠で示す)となる。しかし、商品DB40には、商品Aが残っているというデータが存在するため値引きボタンはアクティブとされている。
【0095】
ここで、店員Uが値引きボタンを押下操作すると、ステップS34において、商品DB40に残されているデータがリセットされて、商品Aは残数なし(矩形の破線枠で示す)とされる。この結果、アクティブとされていた値引きボタンはグレーアウトする。
【0096】
ステップS35の次回アラートの際には、商品Aは、値引きアラートが表示されず、商品B、Cは、夫々の期限登録日付に、値引きアラートが表示されるようになる。
【0097】
このようにリセット機能によれば、店員Uがゴンドラの場所に行って残っている商品B、CのJANコードをスキャン操作することで、スキャンした商品B、Cよりも期限が前に設定されている商品Aの期限管理データを自動的に削除してリセット(処理済み)とすることで、以降の値引きや自家消費を促すアラートを出さなくするので、現場に存在しない商品を探す等の手間をなくし、現場の作業を簡易化することができる。
【0098】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0099】
上述の実施形態では、食品等のように賞味期限がある商品について説明したが、商品の種別や期限の種別には限定されない。例えば商品が薬品の場合は、賞味期限ではなく使用期限となり、対応(措置)は割引ではなく返品となる。
【0100】
また、図4に示した機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理装置に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは、特に図4の例に限定されない。
【0101】
また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、図4に限定されず、任意でよい。
また、1つの機能ブロック及びデータベースは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0102】
各機能ブロック及びデータベースの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0103】
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0104】
以上を換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
(1)即ち、本発明の一態様の情報処理装置(例えば図4のサーバ1等)は、
期限が設定されている物品(例えば店舗の商品等)の管理をする情報処理装置(例えば図4のサーバ1等)において、
所定物品(例えば商品棚に陳列されている商品等)に設定されている所定期限(商品が例えば生鮮食品ならば賞味期限、薬ならば使用期限等の日付)を登録する期限登録手段(例えば図4の期限登録部202等)と、
前記所定期限が経過する迄の所定タイミング(商品が例えば生鮮食品ならば賞味期限の3日前等)において前記所定物品に対して施す措置の内容(生鮮食品:値引、廃棄等、薬:返品)を登録する措置登録手段(例えば図4の措置登録部203等)と、
前記所定タイミングになったとき、前記所定物品に対する前記措置の内容を出力する措置出力手段(例えば図4の措置出力部204等)と、
を備える。
このように、物品の期限を登録し所定タイミング(例えば賞味期限の3日前等)で措置の内容(例えば値引処理等)を出力(報知)することで、措置の内容が出力された対象商品にだけ店員が措置を施せばよくなり、商品の期限管理の効率化を図ることができる。
【0105】
(2)前記措置登録手段(例えば図4の措置登録部203等)は、複数の前記所定タイミング(例えば賞味期限や消費期限等)毎に、他のタイミングとは独立して、前記措置(例えば値引処理のうち20%OFFと50%OFFは別の措置とし、この他、自家消費や廃棄処理等)の内容を夫々登録する。
これにより、複数のタイミング(例えば賞味期限の3日前や消費期限等)で措置を登録することができる。例えば賞味期限3日前は値引、消費期限日当日又は翌日は廃棄する等といった措置(対応)を設定することができる。
なお、ここで、「独立して」とは、「連動」しないという意味であり、ある1のタイミングで設定しても、他の2のタイミングの設定は変更されない。結果として、同一措置が別タイミングで設定されることもある。
【0106】
(3)前記所定物品には識別子(例えばJANコード等)及び前記期限(賞味期限や使用期限等)が付されており、
別端末(例えば図4のユーザ端末2等)により読み込まれた前記識別子及び前記期限を、当該別端末(例えば図4のユーザ端末2等)と通信をすることで取得する取得手段(例えば図4の情報取得部201等)をさらに備え、
前記期限登録手段(例えば図4の期限登録部202等)は、前記取得手段(例えば図4の情報取得部201等)により取得された前記識別子により特定される前記所定物品について、前記取得手段(例えば図4の情報取得部201等)により取得された前記期限(賞味期限や使用期限等)を登録する。
これにより、店舗内の商品等を管理するための別端末(例えばユーザ端末2等)と連動し、期限管理を効率よく行うことが可能になる。
【0107】
(4)前記措置出力手段(例えば図4の措置出力部204等)は、前記所定タイミングになったとき、前記措置の内容を前記別端末(例えば図4のユーザ端末2等)に出力する。これにより、例えば店員が携行する別端末(例えば図4のユーザ端末2等)に、措置(商品に対する対応)の内容をアラートすることができるので、店員は、アラート対象の商品の陳列場所(陳列棚)に行って商品(実物)の期限を確認することができる。
【0108】
(5)複数の物品が、予め設定された複数のグループ(例えば商品の種類、棚カテゴリ等)に分類されており、
前記措置登録手段(例えば図4の措置登録部203等)、及び前記措置出力手段(例えば図4の措置出力部204等)のうち少なくとも1つは、前記所定物品が属する所定グループ(商品種類、棚カテゴリ(店舗内のどの棚か)等)を単位として処理を実行する。
これにより、店舗等で任意に設定したグループ(商品種類、棚カテゴリ等)毎に期限と措置を管理することができる。
【0109】
(6)前記措置登録手段(例えば図4の期限登録部202等)は、前記措置の内容として、値引を登録し、
前記措置出力手段(例えば図4の措置出力部204等)は、前記所定タイミングになったとき、前記措置の内容(値引率、値引後の商品の価格等)を記した媒体であって前記物品(商品等)に付すための媒体(例えば値引ラベル等)を発行する発行装置(例えばラベルプリンタ3等)に出力する。
なお、発行装置は、例えばユーザ端末2と同じハードウェアの場合もあるし、本実施形態のようにユーザ端末2とは別の装置(ラベルプリンタ3等)の場合もある。
このように措置の内容の送信と値引ラベル発行とを連動させることで、例えば情報処理装置(サーバ1とユーザ端末2との情報のやり取りの際)の措置内容の送信を条件として、ラベルプリンタ3等のラベル発行装置側は、値引ラベルを発行するので、悪意の者がラベル発行装置を単独で使って媒体(例えば値引ラベル等)を印刷し配布する等の不正行為を防止することができる。
【0110】
(7)前記措置出力手段(例えば図12の措置出力部204等)は、さらに、
前記所定タイミングの前に、当該所定タイミングの指定を含む所定条件(例えば、期限チェック当日の日付けでログインという条件)が満たされたとき、前記所定物品に対する前記措置の内容を出力する、
ことができる。
これにより、例えば期限チェック当日の前日等であっても期限当日と同じ状況で物品の期限を確認すると共に、期限日当日と同様に措置の内容を確認することができる日付前倒し機能を実現することができる。
【0111】
(8)前記期限登録手段(例えば図12の期限登録部202等)は、前記所定物品を特定可能な特定情報(例えばJANコード)と、前記所定期限とを対応付けて登録する、
ことができる。
これにより、物品の状況と措置の期限の管理を同時に行うことができる。
【0112】
(9)ユーザ(例えば店員U等)により入力された情報(例えば物品の名称(例えば応募券等)、配置場所(例えば001の棚等)、期限(例えば20231223等))を、前記特定情報として受け付ける特定情報入力手段(例えば図12の情報入力部205等)をさらに備え、
前記期限登録手段(例えば図12の期限登録部202等)は、前記特定情報入力手段により受け付けられた前記特定情報を前記所定期限と対応付けて登録する、
ことができる。
これにより、商品固有の情報、例えばJANコード等が付与されていない物品(例えば応募券等)についても期限管理を行うことができる。
【0113】
(10)前記特定情報入力手段(例えば図12の情報入力部205等)は、前記所定物品の場所に関して前記ユーザ(例えば店員U等)により入力された情報、及び、前記ユーザにより任意に入力される情報を、前記特定情報として受け付ける、
ことができる。
これにより、商品固有の情報、例えばJANコード等が付与されていない物品(例えば応募券等といった商品内容)についても、ユーザ(例えば店員U等)が所望により付与した物品の名称と配置場所と期限を管理することができる。即ち、場所と、任意情報(例えば応募券といった商品内容)を特定情報として登録できるノート(メモ)機能を実現することができる。
【0114】
(11)前記所定物品(例えば牛乳)についての前記所定タイミング(例えば消費期限日)が第1タイミング(例えば措置日)である場合において、現存する1以上の物品の前記所定タイミングのうち最早タイミングが、当該第1タイミング(例えば措置日)よりも遅い第2タイミング(例えば措置日以降の日)であることを認識すると、当該所定物品についての前記期限登録手段及び前記措置登録手段による登録内容を削除する削除手段(例えば図12のリセット部206等)、
をさらに備える、
ことができる。
これにより、前回の検品から措置日までに売り切れたものについて、在庫管理データ上は在庫品として残っている物品の情報をリセットできるので、実際に残っている物品と在庫管理データとの差異を修正することができる。
【0115】
(12)本発明の一態様の情報処理方法は、
期限が設定されている物品(例えば店舗の商品等)の管理をする情報処理装置が実行する情報処理方法において、
所定物品(例えば商品棚に陳列されている商品等)に設定されている所定期限(商品が例えば生鮮食品ならば賞味期限、薬ならば使用期限等の日付)を登録する期限登録ステップ(例えば図5のステップS11)と、
前記所定期限が経過する迄の所定タイミング(商品が例えば生鮮食品ならば賞味期限の3日前等)において前記所定物品に対して施す措置の内容(生鮮食品:値引、廃棄等、薬:返品)を登録する措置登録ステップ(例えば図5のステップS12)と、
前記所定タイミングになったとき、前記所定物品に対する前記措置の内容を出力する措置出力ステップ(例えば図5のステップS13)と、
を含む。
このように、物品(例えば商品等)の期限を登録し所定タイミングで措置の内容を出力(報知)することで、措置の内容が出力された対象商品にだけ店員が措置を施せばよくなり、商品の期限管理の効率化を図ることができる。
【0116】
(13)本発明の一態様のプログラムは、
期限が設定されている物品(例えば店舗の商品等)の管理をするコンピュータに、
所定物品(例えば商品棚に陳列されている商品等)に設定されている所定期限(商品が例えば生鮮食品ならば賞味期限、薬ならば使用期限等の日付)を登録する期限登録ステップ(例えば図5のステップS11)と、
前記所定期限が経過する迄の所定タイミング(商品が例えば生鮮食品ならば賞味期限の3日前等)において前記所定物品に対して施す措置の内容(生鮮食品:値引、廃棄等、薬:返品)を登録する措置登録ステップ(例えば図5のステップS12)と、
前記所定タイミングになったとき、前記所定物品に対する前記措置の内容を出力する措置出力ステップ(例えば図5のステップS13)と、
を含む制御処理を実行させる。
このように、物品の期限を登録し所定タイミングで措置の内容を出力(報知)することで、措置の内容が出力された対象商品にだけ店員が措置を施せばよくなり、商品の期限管理の効率化を図ることができる。
【符号の説明】
【0117】
1・・・サーバ、2・・・ユーザ端末、3・・・ラベルプリンタ、4・・・無線アクセスポイント、11・・・CPU、18・・・記憶部、19・・・通信部、201・・・情報取得部、202・・・期限登録部、203・・・措置登録部、204・・・措置出力部、205・・・情報入力部、206・・・リセット部
図1
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