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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093067
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】表示装置、表示方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240702BHJP
【FI】
G06Q30/0601 340
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022209201
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】吉田 剛
(72)【発明者】
【氏名】田中 克史
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB58
5L030BB66
5L049BB58
5L049BB66
(57)【要約】
【課題】 検索により複数の商品が該当しても、ユーザが容易に注文商品を選択可能な表示装置を提供する。
【解決手段】 本開示の表示装置は、デジタルカタログ上の商品の中から、ユーザが注文する注文商品を特定するための商品情報を取得する、取得手段と、商品情報と関連する複数の注文商品候補をデジタルカタログ上の商品の中から抽出する、抽出手段と、抽出した複数の注文商品候補からユーザに注文商品を選択させるための画面を表示する、表示手段と、を備える。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルカタログ上の商品の中から、ユーザが注文する注文商品を特定するための商品情報を取得する、取得手段と、
前記商品情報と関連する複数の注文商品候補を前記デジタルカタログ上の商品の中から抽出する、抽出手段と、
抽出した前記複数の注文商品候補から前記ユーザに注文商品を選択させるための画面を表示する、表示手段と、を備える、表示装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記複数の注文商品候補が前記デジタルカタログ上で複数のページに掲載されている場合、前記複数の注文商品候補にそれぞれ対応する複数のページを縮小して前記画面に表示すると共に、前記複数のページのそれぞれを選択可能に表示する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記複数の注文商品候補が前記デジタルカタログ上で同じページに掲載されている場合、当該ページを前記画面に表示すると共に、前記複数の注文商品候補を強調表示してそれぞれを選択可能に表示する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記複数の注文商品候補が前記デジタルカタログ上で点在して掲載されている場合、注文商品候補のそれぞれの掲載部分を切り取って一覧表示すると共に、前記複数の注文商品候補のそれぞれを選択可能に表示する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示手段は、更に、前記複数の注文商品候補の少なくともいずれかの注文内容に関する情報を前記画面上に表示又は音声により出力する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
選択された注文商品及び注文数量の情報を受付する、注文手段と、
受付した注文内容を出力する、出力手段と、を更に備える、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記抽出手段は、前記複数の注文商品候補が所定種類以上ある場合、前記複数の注文商品候補のうち、推奨商品を抽出する、請求項1~6のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示手段は、前記複数の注文商品候補が所定種類以上ある場合、前記複数の注文商品候補を限定するための限定商品情報を受付する画面を表示し、
前記取得手段は、前記限定商品情報を取得し、
前記抽出手段は、前記デジタルカタログ上の前記限定商品情報と関連する商品を抽出し、
前記表示手段は、抽出した前記商品の情報を表示する、請求項1~6のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項9】
コンピュータが、
デジタルカタログ上の商品の中から、ユーザが注文する注文商品を特定するための商品情報を取得し、
前記商品情報と関連する複数の注文商品候補を前記デジタルカタログ上の商品の中から抽出し、
抽出した前記複数の注文商品候補から前記ユーザに注文商品を選択させるための画面を表示する、表示方法。
【請求項10】
デジタルカタログ上の商品の中から、ユーザが注文する注文商品を特定するための商品情報を取得し、
前記商品情報と関連する複数の注文商品候補を前記デジタルカタログ上の商品の中から抽出し、
抽出した前記複数の注文商品候補から前記ユーザに注文商品を選択させるための画面を表示することをコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置、表示方法、及びプログラム等に関する。
【背景技術】
【0002】
食料品や日用品の宅配事業において、インターネットを用いて商品を注文するユーザが増えている。このため、インターネット上に掲載された商品から、ユーザに注文する商品を見つけてもらうための技術がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、多数の商品情報が掲載されたページから、ユーザが発した音声の入力情報に対応する商品が掲載されたページをユーザ端末に出力することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-087275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に記載された発明では、ユーザが発した音声の入力情報に対応する商品が複数該当する場合がある。この場合において、ユーザが注文する注文商品を容易に見つけられる仕組みが求められている。
【0006】
本開示の目的の一例は、検索により複数の商品が該当しても、ユーザが容易に注文商品を選択可能な表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様における表示装置は、デジタルカタログ上の商品の中から、ユーザが注文する注文商品を特定するための商品情報を取得する、取得手段と、商品情報と関連する複数の注文商品候補をデジタルカタログ上の商品の中から抽出する、抽出手段と、抽出した複数の注文商品候補からユーザに注文商品を選択させるための画面を表示する、表示手段と、を備える。
【0008】
本開示の一態様における表示方法は、コンピュータが、デジタルカタログ上の商品の中から、ユーザが注文する注文商品を特定するための商品情報を取得し、商品情報と関連する複数の注文商品候補をデジタルカタログ上の商品の中から抽出し、抽出した複数の注文商品候補からユーザに注文商品を選択させるための画面を表示する。
【0009】
本開示の一態様におけるプログラムは、デジタルカタログ上の商品の中から、ユーザが注文する注文商品を特定するための商品情報を取得し、商品情報と関連する複数の注文商品候補をデジタルカタログ上の商品の中から抽出し、抽出した複数の注文商品候補からユーザに注文商品を選択させるための画面を表示することをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明による効果の一例は、検索により複数の商品が該当しても、ユーザが容易に注文商品を選択可能な表示装置を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、第一の実施形態における表示装置を含む構成を示すブロック図である。
図2図2は、第一の実施形態における表示装置をコンピュータ装置とその周辺装置で実現したハードウェア構成を示す図である。
図3図3は、第一の実施形態において、注文商品候補を出力した画面の例である。
図4図4は、第一の実施形態において、注文商品候補を出力した画面の他の例である。
図5図5は、第一の実施形態において、注文商品候補を出力した画面の他の例である。
図6図6は、第一の実施形態の変形例における表示装置を含む構成を示すブロック図である。
図7図7は、第一の実施形態の変形例における表示方法の動作を示すフローチャートである。
図8図8は、第二の実施形態における表示装置を含む構成を示すブロック図である。
図9図9は、第二の実施形態において、限定商品情報を受付する画面の表示例である。
図10図10は、第二の実施形態における表示方法の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1は、第一の実施形態における表示装置100の構成を示すブロック図である。表示装置100は、ネットワークを通じて、PC(personal computer)やスマートフォン等のユーザ端末200に、ユーザが注文する商品が掲載されたデジタルカタログを送信可能とする。ユーザ端末200には、例えば、商品の宅配サービスを利用するためのアプリケーションプログラムが予めインストールされていてもよい。ユーザ端末200には、マイクなどの音声入力装置が備えられており、アプリケーションプログラムを介して、表示装置100に対し注文する商品を特定するために必要な商品情報を送信する。表示装置100は、後述する通信インタフェース508を通じてアプリケーションプログラムに入力された商品情報を取得する。
【0014】
本実施形態における商品の宅配サービスは、例えば、週一回等の決められた曜日に、定期的に事前に注文した商品の宅配が受けられるサービスである。次に、第一の実施形態における表示装置100の構成について詳しく説明する。図1を参照すると、表示装置100は、取得部101と抽出部102と表示部103を備える。
【0015】
図2は、本開示の第一の実施形態における表示装置100を、プロセッサを含むコンピュータ装置500で実現したハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示されるように、表示装置100は、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503等のメモリ、プログラム504を格納するハードディスク等の記憶装置505、ネットワーク接続用の通信インタフェース508、データの入出力を行う入出力インタフェース509を含む。第一の実施形態において、表示装置100における各構成部は、例えば、バス510を介してそれぞれ接続される。また、図1に示す第一の実施形態における表示装置100は、クラウドコンピューティング等で構成することもできる。
【0016】
CPU501は、オペレーティングシステムを動作させて本発明の第一の実施の形態に係る表示装置100の全体を制御する。また、CPU501は、例えばドライブ装置507などに装着された記録媒体506からメモリにプログラムやデータを読み出す。また、CPU501は、第一の実施の形態における取得部101と抽出部102と表示部103及びこの一部として機能し、プログラムに基づいて後述する図7に示すフローチャートにおける処理または命令を実行する。
【0017】
記録媒体506は、例えば光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、または半導体メモリ等である。記録媒体の一部である半導体メモリ等は、不揮発性記憶装置であり、そこにプログラムを記録する。また、プログラムは、通信網に接続されている図示しない外部コンピュータからダウンロードされてもよい。
【0018】
以上のように、図1に示す第一の実施形態は、図2に示されるコンピュータ・ハードウェアによって実現される。ただし、図1の表示装置100が備える各部の実現手段は、以上説明した構成に限定されない。また表示装置100は、物理的に結合した一つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した二つ以上の装置を有線または無線で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0019】
取得部101は、デジタルカタログ上の商品の中から、ユーザが注文する注文商品を特定するための商品情報を取得する取得手段である。取得部101は、ネットワークを通じて、ユーザ端末200から文字、画像又は音声等による商品情報を取得する。商品情報とは、商品名、商品番号、商品カテゴリ、商品画像等の商品を特定するための情報である。本実施形態において、商品のカテゴリは、野菜、肉、菓子、冷凍食品、生鮮食品、調味料等のような大分類であってもよい。また、商品のカテゴリは、ポテトチップス、カレールー等のような小分類であってもよい。取得部101は、抽出した商品情報を抽出部102に出力する。
【0020】
抽出部102は、商品情報と関連する複数の注文商品候補をデジタルカタログ上の商品の中から抽出する手段である。抽出部102は、取得部101から商品情報が入力されると、入力された商品情報を検索ワードとして検索し、デジタルカタログ上の商品のうち、検索ワードを含む商品又はカテゴリを抽出する。抽出部102は、検索ワードの少なくとも一部が一致する商品又はカテゴリを抽出してもよい。抽出部102は、取得部101から商品情報として、画像データが入力された場合、その画像と外観が同一又は類似する商品を抽出する。また、抽出部102は、注文商品候補が所定種類以上ある場合、推奨商品を注文商品候補として抽出してもよい。推奨商品とは、店舗に在庫が所定以上ある商品又は季節限定の商品等である。抽出部102は、注文商品候補を抽出すると、その情報を表示部103に出力する。
【0021】
表示部103は、抽出した複数の注文商品候補からユーザに注文商品を選択させるための画面を表示する手段である。本実施形態において、表示部103は、抽出部102から抽出した注文商品候補の情報が入力されると、ユーザが選択可能な態様で、複数の注文商品候補を画面に表示する。選択可能な態様とは、例えば、画面が表示された状態で、ユーザが注文商品候補の画像をタッチしたり、注文商品候補の商品名又は商品番号を音声入力することで注文する商品を選択できることである。
【0022】
表示部103は、ユーザの購入履歴に基づいて決定した順により、注文商品候補を表示してもよい。表示部103は、例えば、ユーザが過去に購入した商品の産地又は商品の容量等の商品の特徴と一致する注文商品候補が先に表示されるように表示する。また、表示部103は、ユーザの家族構成又は購入履歴に基づいてユーザが購入する商品を推測し、推測された商品が注文商品候補として先に表示されるように表示してもよい。
【0023】
表示部103は、更に、複数の注文商品候補に対して注文内容に関する情報を画面上に表示又は音声により出力してもよい。注文内容に関する情報とは、同一又は関連する商品のユーザの購入回数若しくは直近の購入日等の購入履歴に基づく情報、又は、その商品の他のユーザの購入状況に基づく情報等である。例えば、表示部103は、ユーザが同一又は関連する商品を所定期間内に購入している場合、重複購入の注意を促す情報を画面上に表示又は音声により出力してもよい。また、表示部103は、定期的に購入している商品の購入を勧める情報を画面上に表示又は音声により出力してもよい。
【0024】
図3は、第一の実施形態において、注文商品候補を出力した画面の例である。図3の画面の例は、複数の注文商品候補がデジタルカタログ上で複数のページに掲載されている場合の例である。図3に示すように、表示部103は、例えば、ユーザ端末200に複数の注文商品候補に対応する複数ページを縮小して表示する。図3に示された各四角は、デジタルカタログの野菜に関する商品が掲載された各ページを縮小して表示した状態を示す。図3の画面の例は、ユーザが商品情報として「野菜」を入力した際に、抽出された注文商品候補のそれぞれに対応する複数のページのいずれかを選択させる画面であり、例えば、各ページを画面上でタッチすることにより、各ページのいずれかを選択できる。また、表示部103は、抽出した複数ページのページ数の情報を表示してもよい。図3の画面の例では、1ページから6ページまであることが示されている。表示部103は、ユーザにより選択されたページを太線で囲む等して強調表示してもよい。
【0025】
図4は、第一の実施形態において、注文商品候補を出力した他の画面の例である。図4の画面の例は、複数の注文商品候補が同じページに掲載されている場合の例である。図4に示すように、表示部103は、例えば、ユーザ端末200に複数の注文商品候補に対応するページを表示すると共に、複数の注文商品候補を強調表示している。図4の画面の例は、ユーザが商品情報として「牛乳」を入力した際に、抽出された注文商品候補のいずれかを選択させる画面である。図4に示すように、デジタルカタログの12ページに「牛乳」が3種類掲載されており、それぞれ四角で囲まれている。また、図4の画面では、各注文商品候補を画面上でタッチすることにより、注文商品候補を選択することができる。また、図4の画面では、表示部103は、複数の注文商品候補の一つに対して過去に購入した履歴に基づく情報を表示している。表示部103は、ユーザにより注文商品候補が選択されると、選択された注文商品候補のみを強調表示するように表示を切り替えてもよい。
【0026】
図5は、第一の実施形態において、注文商品候補を出力した他の画面の例である。図5の例は、複数の注文商品候補がデジタルカタログ上で点在して掲載されている場合の例である。点在して掲載されているとは、デジタルカタログ上で、少なくとも一部が隣り合わない順で複数の注文商品候補が掲載されている場合を指す。
【0027】
図5に示すように、表示部103は、例えば、ユーザ端末200に、デジタルカタログ上の注文商品候補の情報が掲載された部分を切り取って一覧表示する。図5の画面の例は、ユーザが商品情報として「牛乳」を入力した際に、抽出された注文商品候補のいずれかを選択させる画面であり、デジタルカタログから「牛乳」が掲載された箇所が切り取られて一覧表示されている。図5の画面では、各注文商品候補を画面上でタッチすることにより、各注文商品候補を選択することができる。また、図5の画面では、表示部103は、複数の注文商品候補の一つに対して、他のユーザによる購入履歴が所定回数あり、人気がある商品であることを表示している。表示部103は、ユーザにより注文商品候補が選択されると、選択された注文商品候補のみを強調表示するように表示を切り替えてもよい。
【0028】
表示装置100において、表示部103は、複数の注文商品候補から注文商品を選択させるための画面をユーザ端末200に表示する。これによれば、デジタルカタログ上でユーザが入力した商品情報と関連する商品が複数抽出されても、ユーザが容易に注文商品を選択できる。
【0029】
[第一の実施形態の変形例]
図6は、第一の実施形態の変形例における表示装置110の構成を示すブロック図である。第一の実施形態の変形例では、第一の実施形態の構成において、ユーザが選択可能な態様で、抽出した複数の注文商品候補を画面に表示した後、ユーザが商品の注文を完了するまでの構成を説明する。図6を参照すると、表示装置110は、取得部111と抽出部112と表示部113と注文部114と出力部115を備える。取得部111と抽出部112と表示部113は、第一の実施形態における取得部101と抽出部102と表示部103の構成と同様である。
【0030】
注文部114は、画面上で選択された注文商品及び注文数量の受付する手段である。注文部114は、ユーザが画面上に表示された複数の注文商品候補の中から選択した注文商品の情報を受付する。次いで、注文部114は、注文商品の情報を受付すると、注文商品の注文数量を受付する。注文部114は、注文画面上に、数字を入力してもらうことで、注文数量を受付してもよいし、音声により注文数量を受付してもよい。注文部114は、全ての注文商品及びその注文数量を受付すると、注文内容を出力部115に出力する。注文部114は、例えば、注文画面内の注文確定ボタンへの押下操作を検出すると、全ての注文内容を出力部115に出力する。
【0031】
出力部115は、受付した注文内容を出力する手段である。出力部115は、注文部114から全ての注文商品の注文内容が入力されると、例えば、ネットワークを通じてユーザのユーザ端末210に対し、受付した注文内容を出力する。出力部115は、ユーザ端末210のスピーカーから音声により出力してもよいし、ユーザ端末210のディスプレイに注文内容を一覧表示してもよい。
【0032】
また、注文部114は、注文内容の修正を受付してもよい。注文部114は、注文内容の一覧表示の画面上での操作又は音声入力によって、注文商品の削除又は注文商品の追加を受付する。そして、出力部115は、注文商品の削除又は注文商品の追加を受付すると、注文内容を更新して出力してもよい。
【0033】
以上のように構成された表示装置110の動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0034】
図7は、第一の実施形態の変形例における表示装置110の動作の概要を示すフローチャートである。尚、このフローチャートによる処理は、前述したプロセッサによるプログラム制御に基づいて、実行されてもよい。なお、本実施形態において、ステップS101~S103が最小構成の場合のフローである。
【0035】
図7に示すように、まず、取得部111は、デジタルカタログ上の商品の中から、ユーザが注文する注文商品を特定するための商品情報を取得する(ステップS101)。次に、抽出部112は、商品情報と関連する複数の注文商品候補をデジタルカタログ上の商品の中から抽出する(ステップS102)。次いで、表示部113は、複数の注文商品候補から注文商品を選択させるための画面をユーザ端末210に表示する(ステップS103)。次いで、注文部114は、選択された注文商品及び注文数量の情報を受付する(ステップS104)。表示装置110は、全ての注文商品及び注文数量の情報を受付するまで、S101~S104のフローを繰り返す(ステップS105)。最後に、出力部115は、受付した注文内容をユーザ端末210に出力する(ステップS106)。以上で、表示装置110は、動作を終了する。
【0036】
本変形例では、表示装置110において、ユーザ端末210のマイクやスピーカーを介して音声により商品情報の取得、注文商品及び注文数量の情報の受付、及び注文内容の出力を行う場合、アプリケーションプログラムの画面上で操作する必要がない。このため、端末の操作に慣れていないユーザであっても、インターネット注文を容易に利用できる。
【0037】
[第二の実施形態]
次に、本開示の第二の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。本開示の各実施形態における各構成要素は、図2に示すコンピュータ装置と同様に、その機能をハードウェア的に実現することはもちろん、プログラム制御に基づくコンピュータ装置、ソフトウェアで実現することができる。
【0038】
図8は、本開示の第二の実施形態に係る表示装置120の構成を示すブロック図である。図8を参照して、第一の実施形態に係る表示装置100と異なる部分を中心に、第二の実施形態に係る表示装置120を説明する。第二の実施形態に係る図8を参照すると、表示装置120は、取得部121と抽出部122と表示部123と注文部124と出力部125を備える。第二の実施形態は、抽出部122により抽出された複数の注文商品候補が所定種類以上ある場合を想定する。所定種類以上とは、例えば、一画面に全ての注文商品候補が表示できない程、注文商品候補の種類が多い場合が挙げられる。
【0039】
第二の実施形態において、表示部123は、第一の実施形態における表示部103の動作に加え、複数の注文商品候補が所定種類以上ある場合、複数の注文商品候補を限定するための限定商品情報を受付する画面を表示する。図9は、限定商品情報を受付する画面の表示例である。図9の例では、「乳製品」に該当する商品が所定種類以上(30種類)あり、注文商品候補の種類を減らすために、限定商品情報を選択させている。また、図9の例では、音声入力により限定商品情報を受付しており、「牛乳」が選択されていることが示されている。
【0040】
取得部121は、第一の実施形態における取得部101の動作に加え、ユーザ端末220に入力された限定商品情報を取得する。取得部121は、文字、画像又は音声入力により限定商品情報を取得する。限定商品情報とは、商品情報よりも小分類のカテゴリ名又はキャンペーン商品のような特別商品若しくは定番商品のいずれかであるかの情報等が挙げられる。
【0041】
抽出部122は、第一の実施形態における抽出部102の動作に加え、デジタルカタログ上の限定商品情報と関連する複数の注文商品候補を抽出する。抽出部122は、取得部121から限定商品情報が入力されると、入力された限定商品情報を検索ワードとして検索し、デジタルカタログ上の商品のうち、検索ワードを含む商品又はカテゴリに含まれる商品を抽出する。
【0042】
表示部123は、更に、抽出した商品の情報を表示する。なお、表示部123は、抽出した商品(注文商品候補)の種類が複数ある場合、複数の注文商品候補から注文商品を選択させるための画面を表示してもよい。なお、本実施形態において、注文部124及び出力部125は必須の構成ではなく、注文部124及び出力部125の構成は、第一の実施形態の変形例における注文部114及び出力部115の構成とそれぞれ同様である。
【0043】
次に、表示装置120の動作について図10に示すフローチャートを参照して説明する。尚、このフローチャートによる処理も、前述したCPUによるプログラム制御に基づいて、実行されてもよい。
【0044】
図10に示すように、まず、取得部121は、デジタルカタログ上の商品の中から、ユーザが注文する注文商品を特定するための商品情報を取得する(ステップS201)。次に、抽出部122は、商品情報と関連する複数の注文商品候補をデジタルカタログ上の商品の中から抽出する(ステップS202)。表示部123は、抽出された複数の注文商品候補が所定種類以上でなかった場合(S203;NO)、複数の注文商品候補から注文商品を選択させるための画面を表示し(ステップS204)、S209までフローを進める。
【0045】
一方、表示部123は、抽出された複数の注文商品候補が所定種類以上であった場合(S203;YES)、複数の注文商品候補を限定するための限定商品情報を受付する画面を表示し(ステップS205)、取得部121は、限定商品情報を取得し(ステップS206)、抽出部122は、限定商品情報と関連する複数の注文商品候補をデジタルカタログ上の商品の中から抽出する(ステップS207)。ステップS207において、抽出された商品が複数ではなかった場合(S208;NO)、フローをS209に進める。一方、ステップS207において、抽出された商品が複数であった場合(S208;YES)、表示部123は、複数の注文商品候補から注文商品を選択させるための画面を表示し(ステップS204)、フローをS209に進める。
【0046】
次いで、注文部124は、選択された注文商品及び注文数量の情報を受付する(ステップS209)。表示装置120は、全ての注文商品及び注文数量の情報を受付するまで、S201~S209のフローを繰り返す(ステップS210)。最後に、出力部125は、受付した注文内容をユーザ端末220に出力する(ステップS211)。以上で、表示装置120は、表示装置の動作を終了する。
【0047】
上述した第二の実施形態における表示装置120は、表示部123が、抽出された複数の注文商品候補が所定種類以上であった場合、複数の注文商品候補を限定するための限定商品情報を受付する画面を表示する。これにより、抽出される注文商品候補の種類がより少なくなる。よって、ユーザは、注文する商品を見つけやすくなる。
【0048】
以上、各実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しえる様々な変更をすることができる。
【0049】
例えば、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施形態を実施するときには、その複数の動作の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【符号の説明】
【0050】
100、110、120 表示装置
101、111、121 取得部
102、112、122 抽出部
103、113、123 表示部
114、124 注文部
115、125 出力部
200、210、220 ユーザ端末
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 プログラム
505 記憶装置
506 記録媒体
507 ドライブ装置
508 通信インタフェース
509 入出力インタフェース
510 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10