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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093112
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】モニターライト
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20240702BHJP
   F21S 8/00 20060101ALI20240702BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20240702BHJP
   F21V 21/00 20060101ALI20240702BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20240702BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20240702BHJP
   G03B 15/02 20210101ALI20240702BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240702BHJP
   F21Y 113/10 20160101ALN20240702BHJP
【FI】
F21S2/00 600
F21S8/00
F21V33/00
F21V21/00 300
F21V21/00 140
F21V23/00 140
F21V23/04 100
F21S2/00 230
G03B15/02
G03B15/02 E
G03B15/02 T
F21Y115:10
F21Y113:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022209278
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】519147348
【氏名又は名称】株式会社ホタルクス
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】豊野 万由子
(72)【発明者】
【氏名】山口 敦史
(72)【発明者】
【氏名】上路 啓倫
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014GA02
3K014PF00
(57)【要約】
【課題】 モニターに着脱自在なモニターライトを提供する。
【解決手段】 本発明のモニターライト1,100は、モニター90に着脱自在に載置されるモニターライト1,100であって、筐体10、支持部材50を有し、前記筐体10は、主照明12とフェイスライト14の少なくとも1つを有するとともに、前記支持部材50に固定されており、前記支持部材50は、前記モニター90の上部を挟持し、前記主照明12を有する場合は、作業者の手元付近を照らし、前記フェイスライト14を有する場合は、前記作業者の顔面付近を照らすことを特徴とする。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モニターに着脱自在に載置されるモニターライトであって、
筐体、支持部材を有し、
前記筐体は、主照明とフェイスライトの少なくとも1つを有するとともに、前記支持部材に固定されており、
前記支持部材は、前記モニターの上部を挟持し、
前記主照明を有する場合は、作業者の手元付近を照らし、前記フェイスライトを有する場合は、前記作業者の顔面付近を照らすことを特徴とするモニターライト。
【請求項2】
前記筐体は、長尺状の筒体であって、中央付近を前記支持部材に把持されて固定されており、
前記支持部材は、前面部と、前記前面部に固定された連結部と、前記連結部と前記把持部とを軸部を介して回動自在に連結する把持部とからなり、
前記筐体は、前記前面部と前記連結部により把持されることを特徴とする請求項1に記載のモニターライト。
【請求項3】
前記主照明は、前記筐体の下面に配置され、
前記フェイスライトは前記筐体の前面の両側に作業者の顔面方向を向くように配置され、
前記筐体の両端部には、エンドキャップが配置され、
前記エンドキャップは、前記主照明から出射された光により発光することを特徴とする請求項1に記載のモニターライト。
【請求項4】
前記筐体は、前面に主照明スイッチとフェイスライトスイッチを備え、
前記主照明スイッチは、前記主照明への電源の供給をON/OFFし、
前記フェイスライトスイッチは、前記フェイスライトへの電源の供給をON/OFFすることを特徴とする請求項1に記載のモニターライト。
【請求項5】
前記筐体は、前面にブルーのインジケータを有する調光パットと調色パットを備え、
前記インジケータはそれぞれ前記主照明及び前記フェイスライトの明るさと調色の度合いを表示するとともに、前記調光パット及び調色パットは、作業者の指操作により、調光操作及び調色操作をすることを特徴とする請求項1に記載のモニターライト。
【請求項6】
光源は、複数のLEDが表面実装された基板であって、前記LEDは、可視光領域の波長を有するものであることを特徴とする請求項1に記載のモニターライト。
【請求項7】
前記支持部材には、バネ部材が取り付けられており、前記バネ部材の両端部が、それぞれ前記連結部と前記把持部に固定され、前記軸部を中心に前記連結部と前記把持部との空間を閉じる方向に付勢されていることを特徴とする請求項2に記載のモニターライト。
【請求項8】
前記モニターライトは、前記支持部材の前記前面部に配置されたフックを備え、前記フックと前記把持部との間で、前記モニターの縁部付近に挟持された状態で前記モニターに把持されることを特徴とする請求項2に記載のモニターライト。
【請求項9】
前記把持部は先端部の形状がL型または丸形を有し、前記把持部と連携して前記モニター上部の縁部付近を挟持することを特徴とする請求項1に記載のモニターライト。
【請求項10】
前記支持部材は、垂直面を有する略矩形状の板材からなる前記前面部と、前記前面部に固着されるとともに、水平面を有する載置部を有することを特徴とする請求項1に記載のモニターライト。
【請求項11】
前記連結部の中央付近に、幅方向のスリットと、前記スリットに嵌め込む矩形の板状材を有し、前記把持部と連携して前記モニターを挟持することを特徴とする請求項2に記載のモニターライト。
【請求項12】
前記モニターライトは、USB電源から供給を受けて、前記主照明と前記フェイスライトを点灯させることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のモニターライト。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モニターライトに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、デスクトップパソコンなどのOA機器は、通常、一体または別体の液晶モニター、入力用キーボードとセットで使用されている。デスクトップパソコンを用いた入力作業は、液晶モニターを見ながら、キーボード、マウスなどの入力機器を用いて文章等の入力作業をするが、キーボードの文字や手元の資料等がよく見えなかったりすることがある。また、インターネットのオンラインによる会議を行う場合であっても、被写体と正対するカメラに写る顔色や、表情が暗くて不明瞭となり、カメラ写りが悪くなることがある。それらの場合、作業を行っている部屋全体の照明を明るくしたり、卓上の電気スタンドなどをスポット的に机上に配置することで明るさを補っている現状がある。
【0003】
そこで、作業者の手元等を照らす明るさが十分でない場合の対策として、作業者の手元等を明るく照らすための照明スタンドが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、光源を液晶モニター(液晶表示装置用筐体)に格納し、使用時に筐体から引き出して使用する表示装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
さらに、蛍光管を液晶テレビ装置の筐体内に格納し、使用時に筐体から引き出して手元を照らす照明を内蔵した液晶テレビ装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1は、作業者の手元等を照らすための照明スタンドであるが、机上において、照明スタンドを置くためのスペースを確保しなければならず、限られたスペースでは手狭となり、照明スタンドが利用できない、手元に資料を置くスペースがないなどの不都合が生じることがある。
【0007】
また、上記特許文献2、3は、いずれも、液晶モニターに作業者の手元等を照らす照明用のライトを具備したものであるが、照明用のライトは液晶モニターの筐体内に配置されており、照明用のライトが付属した専用のモニターを購入しなくてはならず、他のモニターに取り付けて使用できないことや、カメラを使用するインターネットのオンラインによる会議に際し、顔面等を明るく照らす照明についてはまったく考慮されていないなどの問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2014-235888号公報
【特許文献2】特開2011-170976号公報
【特許文献3】特開昭62-144193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は、作業者の手元や顔面等を照らすモニターライトを液晶モニターなど(以下単に「モニター」ともいう。)の上部付近に脱着自在に配置し、作業者の手元を明るく照らすことにより、作業効率を図るとともに、作業者の顔面等を明るく照らすことで、液晶モニターなどに取り付けられたカメラなどを用いたインターネットなどの通信手段による会議を行う際の作業者のカメラ写りなど、作業環境が改善されるモニターライトを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明のモニターライトは、モニターに着脱自在に載置されるモニターライトであって、筐体、支持部材を有し、前記筐体は、主照明とフェイスライトの少なくとも1つを有するとともに、前記支持部材に固定されており、前記支持部材は、前記モニターの上部を挟持し、前記主照明を有する場合は、作業者の手元付近を照らし、前記フェイスライトを有する場合は、前記作業者の顔面付近を照らすことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、主照明と、フェイスライトとを備えたモニターライトを用いることにより、机上面を明るく照らすことで入力作業等の環境改善を図るとともに、インターネット等の通信手段を用いた環境におけるカメラ使用に際し、顔の明るさ、色相等を調整することでカメラ写りのよい快適な作業環境を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施例1におけるモニターライトを下方からみた概略斜視図である。
図2】実施例1におけるモニターライトを上方からみた概略斜視図である。
図3】実施例1におけるモニターライトの上面図である。
図4】実施例1におけるモニターライトの正面図である。
図5】実施例1におけるモニターライトの背面図である。
図6】実施例1におけるモニターライトの底面図である。
図7】実施例1におけるモニターライトの側面図である。
図8】(A)実施例1におけるモニターライトに外付けのカメラを取り付けた状態を示す側面図、(B)同カメラの他の取付状態を示す側面図である。
図9】実施例2におけるモニターライトを下方からみた概略斜視図である。
図10】実施例2におけるモニターライトの側面図である。
図11】(A)平面モニターと湾曲モニターの断面図、(B)実施例2におけるモニターライトの前面図、(C)実施例2におけるモニターライトの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
つぎに、本発明の実施例におけるモニターライトを、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施例は、本発明の一具体例を示すものであるから、実施例に記載されている構成部品の配置、機能、数値などはあくまで一例であって、これらによって本発明の範囲が限定解釈されるものではない。また、本発明では、地面(床面)と水平な方向(例えば、側面方向)を側面方向、地面(床面)と一定の角度をなす方向(例えば、垂直方向)を上下方向という。
【実施例0014】
図1は、実施例1におけるモニターライト1を下方からみた概略斜視図である。
【0015】
図1に示すように、モニターライト1は、筐体10と、筐体10を把持した状態で筐体10を支持するための支持部材50と、筐体10に電力を供給する電源ケーブル22とからなる。
【0016】
筐体10は、断面略円形の筒状体であって、筒状体の下面が長手方向に沿って水平に切除されて、長手方向に長方形状の開口が形成され、開口の表面にカバー13を有する矩形状の主照明12が嵌め込まれている。カバー13は、アクリル樹脂などの透明な合成樹脂で形成されているが、白色に着色されたものや、表面が凹凸状あるいはスリガラス状に加工されたものであってもよい。筐体10は、垂直面を有する略矩形状の板材からなる前面部70と、平面部72との間で挟持される形で保持される。平面部72の下部の両端部から突出する略三角形状の一対のフック74は、モニター90(図7参照)の上部の縁部付近の前面側に配置され、L形把持部52との連携によりモニター90の上部の縁部付近を挟持する。平面部72には、略台形状の切欠状の空間が確保されており、カメラのレンズは、一対のフック74間に形成された上記空間を通して撮影画像を受像し、平面部72によりレンズの視野が遮られることはない。
【0017】
支持部材50を構成する連結部60は、把持部の一形態であるL型把持部52と、板バネからなるバネ部材57により互いに引き合っており、モニターライト1が収納された状態では、L型把持部52の先端部54と連結部60の内面部61が互いに接触するように保管されている。L型把持部52は、筐体10とバランスを取るための重りの役目を果たしている。
【0018】
図2は、実施例1におけるモニターライト1を上方からみた概略斜視図である。
【0019】
図2に示すように、支持部材50は、垂直面を有する略矩形状の板材からなる前面部70、前面部70に固着され水平面を有する載置部64、載置部64に略L字状に固着した連結部60、連結部60に軸部55を介して連結する逆L字状のL型把持部52から構成されている。電源ケーブル22は、一端にUSB端子25、他端に筐体10の接続端子(図示省略)と脱着自在に接続するコネクタ20を備えている。
【0020】
モニターライト1の電源として、モニターライト1の筐体10側のコネクタ20がUSB Type-C、電源供給側がUSB Type-Aであるが、これに限定されるものではなく、USB Type-B、USB Type-C、micro USB Type-B、micro USB Type-Cなど、所定の電力がモニターライト1に給電されるものであればよい。
【0021】
図3は、実施例1におけるモニターライト1の上面図である。
【0022】
図3に示すように、本発明のモニターライト1は、平面視略T字型の形状を有している。
【0023】
図4は、実施例1におけるモニターライト1の正面図である。
【0024】
同図に示すように、筐体10は、長手方向の両側面の前面側に、エンドキャップ16と、その内側にフェイスライト14が設けられている。フェイスライト14は、作業者の顔面を照らすLED光源を内蔵しており、照射光の明るさの調整(調光)と色相の調整(調色)をする。調色は、電球色、昼白色、昼光色の間の約2700から6500K(ケルビン)の間の任意の発色に調整可能である。
【0025】
筐体10は、円環状の筒状体の下面部を平面状の主照明12を取り付けるために、図1図2に示すように、底面部を長手方向に沿って水平に切り欠いた形状をなしているが、最大直径は、10mm~40mm、好ましくは15mm~25mm、さらに好ましくは16mmから20mmである。
【0026】
エンドキャップ16は、透光性の部材であり、主照明12のLED光源から出射される光の一部がエンドキャップ16に到達することで、主照明12と同色に発光する。主照明12が消灯するときは、エンドキャップ16も消灯する。なお、エンドキャップ16は、アクリル樹脂などの透明な合成樹脂で形成されているが、白色に着色されたものや、表面が凹凸状あるいはスリガラス状に加工されたものであってもよい。
【0027】
同図において、筐体10の前面の右側には、エンドキャップ16側から、順に、主照明12をON/OFFする主照明スイッチ30と、フェイスライト14をON/OFFするフェイスライトスイッチ32が配置されている。主照明スイッチ30は、指で押圧することで主照明12のON/OFFが操作される。主照明スイッチ30の表面には、主照明スイッチ30がONになったことを示すパイロットランプが配設されている。主照明スイッチ30とフェイスライトスイッチ32は、いずれも、指で押圧することによりON/OFFを切り替えるタッチスイッチ(触覚スイッチ)であるが、機械的な押しボタンスイッチやシーソースイッチなどであってもよい。
【0028】
主照明12は、内部に複数のLEDが配置されている。LEDは可視光領域の光を発光するLEDが基板上に列状に表面実装されている。基板は効率よくLEDから出射された光を前面方向に反射するように、基板の表面は、白色レジストインクなどによるコーティング加工が施された白色レジスト層が形成されている。主照明12の色温度は、通常2700-6500K(ケルビン)であるが、これに限定されるものではない。また、LEDは白色LEDのほか、青色LED、赤色LED、黄色LEDなどを、基板上に列状に配列してもよい。なお、主照明12は、モニター90の画面に直接照射光があたらないように調整される。
【0029】
図4において、筐体10の前面の左側には、エンドキャップ16側から順に、ブルーのインジケータ41が付設された調光パット40と、同じくブルーのインジケータ46が付設された調色パット45が配置されている。作業者が調光パット40のブルーのインジケータの先端部を指で左右に操作することで、主照明12から出射される光の明るさが加減される。指で調光パット40を左側になぞり、ブルーのインジケータ41を縮小させることで、主照明12から出射される光量は減衰し、指で調光パットを右になぞることで、光量が増加する。このように調光パット40を操作することにより、主照明12の10段階調光が行われる。調光は10段階調光に限らず、複数の段階調光や無段階調光であってもよい。
【0030】
作業者が調色パット45のブルーのインジケータ46の先端部を指で左右になぞることで、主照明12から出射される光の光色が調整される。指で左になぞりブルーのインジケータ46が縮小することで、主照明12から出射される光色は、昼光色から、順次、昼白色、電球色となり、右に操作することで、順次、昼白色、昼光色となる。光色(色温度)は、約2700から6500K(ケルビン)まで変化する。このように調色パット45を操作することにより、主照明12の10段階調色が行われる。調色は10段階調色に限らず、複数の段階調色や無段階調色であってもよい。なお、調光パット40、調色パット45の10段階操作に替えて、調光、調色を指による押ボタンの押圧操作により切り替えるようにしてもよい。
【0031】
図4に示すように、調光パット40の左側には0が、右側には100が印字されている。左側の0は、消灯状態を、右側の100は全点灯状態を示している。また、調色パット45には、左側に電球色を示すオレンジ色のマーク42と、右側に昼白色を示すブルー色のマーク47が配置されている。調光パット40と調色パット45は、主照明12とフェイスライト14について、それぞれ単独で稼働する。
【0032】
主照明12が点灯し、フェイスライト14が点灯していないとき、調光パット40と調色パット45の操作により、それぞれ主照明12の調光と調色がなされ、そのデータが内部メモリに記憶される。また、主照明12が消灯し、フェイスライト14のみが点灯しているとき、調光パット40と調色パット45の操作により、それぞれフェイスライト14の調光と調色がなされ、フェイスライト14が消灯された後でも、消灯前の状態のデータが内部メモリに記憶される。これらの操作により、主照明12とフェイスライト14について、それぞれ適切な調光と調色がなされており、消灯時にそのデータがモニターライト1の筐体10内に配置された内部メモリに記憶されているため、次に点灯したときに、メモリからデータが呼び出され、ただちに消灯直前の調光/調色状態が再現され、快適な照明環境下で作業等を開始することができる。
【0033】
筐体10は、充電可能なバッテリ(図示省略)を内属していてもよい。バッテリを内蔵することで、非常用電源として活用でき、商用電源等が切断した停電時においても、主照明12及びフェイスライト14は長時間点灯し非常灯として活用することができる。バッテリは、繰り返して充電可能なリチウムイオン電池等の二次電池を用いるとよい。
【0034】
また、停電時は、主照明スイッチ30のパイロットランプが点灯することで、主照明スイッチ30の位置が容易に視認できる。そこで、主照明スイッチ30を押圧することにより、非常用電源が稼働し、主照明12が点灯する。それにより、利用者に明るさと安心感等を与えることができる。
【0035】
図5及び図6は、それぞれ実施例1におけるモニターライト1の背面図及び底面図である。
【0036】
図5及び図6には、モニターライト1は、長尺の筒状体の筐体10と、筐体10の中央付近を把持する支持部材50と、筐体10に電力を供給する電源ケーブル22を有し、支持部材50は、L型把持部52、連結部60、載置部64及び前面部70からなることが図示されている。
【0037】
図7は、実施例1におけるモニターライト1の側面図である。
【0038】
同図に示すように、モニターライト1は、筐体10を把持し、点線部で示すモニター90にモニターライト1を設置するための支持部材50と、筐体10に電力を供給する電源ケーブル22とからなる。支持部材50は、垂直面を有する略矩形状の板材からなる前面部70、前面部70に固着され水平面を有する載置部64、載置部64に略L字状に固着した連結部60、及び連結部60に軸部55を介して連結する逆L字状のL型把持部52を備えている。連結部60の底面の筐体10側の先端には、下方に突出するフック74が設けられている。
【0039】
モニターライト1をモニター90に取り付けるには、フック74をモニター90の上部の前面の縁部付近に引っ掛けて、後ろ側のL字型把持部52の先端部54をモニター90の背面部に載置する。この操作により、フック74とL字型把持部52との間で、モニター90が挟持され、モニターライト1は、フック74とL字型把持部52との連携により、モニター90上部の縁部付近が挟持された状態でモニター90に取り付けられる。支持部材50には、バネ部材57として、くの字状の板バネ(点線部分)が取り付けられており、板バネの両端部が、それぞれ連結部60とL型把持部52に固定され、軸部55を中心に連結部60とL字型把持部52との空間を閉じる方向に付勢されている。このバネ部材57の作用によって、モニターライト1は、モニター90の上部の縁部付近に安定的に載置される。
【0040】
図8(A)は、実施例1におけるモニターライト1に外付けのカメラ86を取り付けた状態を示す側面図、同図(B)は、外付けのカメラ86の他の取付状態を示す側面図である。
【0041】
同図(A)に示すように、支持部材50の平面状の載置部64には、インターネットなどの通信手段を用いた会議に用いられる外付けのカメラ86が載置される。カメラ86の先端部には、カメラ86をモニター90に載置するためのツメ部84が、カメラ86の下に幅方向に亘って突設されている場合には、モニターライト1の支持部材50の載置部64の上面に凹設された溝部66に、カメラ86のツメ部84を嵌め込むことによって、カメラ86は、載置部64に着脱自在に固定される。
【0042】
同図(B)に示すように、カメラ86のツメ部84が厚すぎるなどの事情により、モニターライト1の溝部66に収まらないときは、ツメ部84を載置部64の前面部70に引っ掛けるように載置することにより、カメラ86をモニターライト1の載置部64に配置する。
【実施例0043】
図9は、実施例2におけるモニターライト100を下方からみた概略斜視図、図10は、実施例2におけるモニターライト100の側面図である。
【0044】
図9及び図10に示すように、実施例2におけるモニターライト100は、実施例1におけるモニターライト1と、支持部材50における把持部が断面略円形状の丸形把持部53であることを除き、同じ構成である。
【実施例0045】
図11(A)は、平面モニター91と湾曲モニター92の断面図、同図(B)は、実施例2におけるモニターライト100の前面図、同図(C)は実施例2におけるモニターライト100の側面図である。
【0046】
図11(A)に示すように、モニター90には、画面が平面である平面モニター91と、画面が中心が遠く、周辺が近くなるように凹面に形成された湾曲モニター92がある。上記の実施例1,2では、特に、平面モニター91にモニターライト1,100を取り付ける例を示したが、湾曲モニター92をはじめ、上面付近の縁部の厚さが薄いモニターの場合、実施例1及び2に示した支持部材50では、モニターライト1,100をモニター92に把持させることが難しい。
【0047】
そこで、図11(B)に示すように支持部材50における連結部60の中央付近に幅方向のスリット80を設け、同図(C)に示すように、スリット80に矩形の板状材82を嵌め込む。板状体82を設けることにより、板状体82を新規のフックとして活用し、板状体82と、L形把持部52または丸形把持部53との間でモニター90を挟持することによって、縁部等の厚さの薄いモニターであっても対応することができる。なお、把持部は、実施例では、L形把持部52と丸形把持部53を示したが、これらに限らず、モニター90の上部の縁部付近を挟持できるのもであれば他の形状であってもよい。
【0048】
以上、実施例を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細は、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明によれば、モニターライトを用いることにより、机上面を明るく照らすことで入力作業等の環境の改善を図るとともに、インターネット等の通信手段を用いた環境におけるカメラ使用に際し、顔の明るさ、色相等を調整することでカメラ写りのよい快適な作業環境を得ることができる。
【符号の説明】
【0050】
1,100 モニターライト
10 筐体
12 主照明
13 カバー
14 フェイスライト
16 エンドキャップ
20 コネクタ
22 電源ケーブル
25 USB端子
30 主照明スイッチ
32 フェイスライトスイッチ
40 調光パット
41 インジケータ
42 マーク
45 調色パット
46 インジケータ
47 マーク
50 支持部材
52 L型把持部
53 丸形把持部
54 先端部
55 軸部
57 バネ部材
60 連結部
61 内面部
64 載置部
66 溝部
70 前面部
72 平面部
74 フック
80 スリット
82 板状体
84 ツメ部
86 カメラ
90 モニター
91 平面モニター
92 湾曲モニター
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11