(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093150
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】システム、プログラム、及び映像表示方法
(51)【国際特許分類】
G05B 19/418 20060101AFI20240702BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022209341
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】591057522
【氏名又は名称】旭化成ファインケム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松永 次男
(72)【発明者】
【氏名】中島 志朗
(72)【発明者】
【氏名】上ノ下 修一
(72)【発明者】
【氏名】中尾 真也
【テーマコード(参考)】
3C100
【Fターム(参考)】
3C100AA29
3C100AA38
3C100AA56
3C100BB13
3C100BB15
3C100BB34
3C100EE11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】変化特定部と画像表示部を備えるシステムを提供する。
【解決手段】製品の生産工程の少なくとも一部を撮影した映像に基づいて、生産工程中の変化を示す変化点を特定する変化特定部と、映像とともに変化点と関連する情報と共に複数の端末に表示させる画像表示部と、を備え、コンピュータにより実行され、コンピュータを上記のシステムとして機能させる、プログラムと、更に上記システムが、製品の生産工程の少なくとも一部を撮影した映像に基づいて、生産工程中の変化を示す変化点を特定する変化特定段階と、映像とともに変化点と関連する情報と共に複数の端末に表示させる画像表示段階と、を実行する映像表示方法を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品の生産工程の少なくとも一部を撮影した映像に基づいて、生産工程中の変化を示す変化点を特定する変化特定部と、
前記映像とともに前記変化点と関連する情報を端末に表示させる画像表示部と、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記変化特定部は、時間の経過により前記映像に生じた変化を検出し、映像の変化の生じた時点を変化点として特定する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記変化特定部は、前記生産工程中にセンサーから出力されるセンサーデータに生じた変化を検出し、センサーデータの変化の生じた時点を変化点として特定する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記変化特定部は、ユーザからの前記映像中の時点の指定を入力し、指定された時点を変化点として特定する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記変化特定部は、変化点の候補である変化点候補を出力し、前記変化点候補の中からユーザに指定されたものを変化点として特定する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記画像表示部は、前記映像と共に、前記生産工程の時間経過を示すシークバーを表示し、
前記変化点を前記シークバー上に表示する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
ユーザから前記シークバー上に表示された変化点の指定を入力する入力部を更に備え、
前記画像表示部は、前記指定された変化点に対応する時点の映像を表示する、
請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
ユーザから前記変化点に対応するテキストを入力する入力部を更に備え、
前記画像表示部は、前記映像と共に、前記変化点に対応する前記テキストを表示する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記画像表示部は、前記映像と共に、前記生産工程中にセンサーから出力されるセンサーデータを表示する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
生産工程に関する情報及び/又は生産工程の映像に基づいて、類似する前記生産工程を検出する対比部を更に備え、
前記画像表示部は、表示中の映像に係る生産工程と類似する別の生産工程の映像を併せて表示するか、又は、当該別の生産工程の映像に表示を切り替える、
請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
生産工程に関する情報及び/又は生産工程の映像に基づいて、生産工程の相違点を抽出する対比部を更に備え、
前記画像表示部は、前記生産工程の相違点を表示する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記変化点と関連する情報をレポートとして出力するレポート出力部を更に備える、
請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記レポート出力部は、生産工程の実行結果をレポートに含めて出力する、
請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
複数の前記端末の間でメッセージの通信を実行する通信部を更に備え、
前記画像表示部は、前記メッセージを表示する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
コンピュータにより実行され、前記コンピュータを、
請求項1から14のいずれか1項に記載のシステムとして機能させる、
プログラム。
【請求項16】
請求項1から14のいずれか1項に記載のシステムが、
製品の生産工程の少なくとも一部を撮影した映像に基づいて、生産工程中の変化を示す変化点を特定する変化特定段階と、
前記映像とともに前記変化点と関連する情報と共に複数の端末に表示させる画像表示段階と、
を実行する映像表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、プログラム、及び映像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「バイオ医薬製品の製造のための装備および/または製造のための配置および/または製造後の解体を監視するための方法(10)であって、前記バイオ医薬製品の前記製造のための装備を含むシーンの少なくとも1つの画像を処理するステップ(S2、S3、S4)を含み、前記少なくとも1つの画像を処理する前記ステップが、前記少なくとも1つの画像に対して、前記画像内の第1の対象物を分類するための第1のプロセスを実行するステップ(S2)であって、前記第1の対象物が、クランプ、ポンプ、弁、および/もしくはセンサーのようなデバイス、ならびに/またはシングルユースバッグおよび/もしくは他の任意のバイオ処理装置であり、前記第1のプロセスが、前記画像内の前記第1の対象物を識別、位置特定、および分類するステップ(S23、S24)を含む、ステップ(S2)と、前記少なくとも1つの画像に対して、前記画像内の接続部を識別および位置特定するための第2のプロセスを実行するステップ(S3)であって、前記第2のプロセスが、関連する第2の対象物分類器を用いて各画素を分類するステップ(S33)であって、前記第2の対象物分類器が、前記第1の対象物および前記接続部からなる群から選択される第2の対象物のための分類器である、ステップ(S33)、前記接続部に関連する画素をセグメント化するステップ(S34)、ならびに前記第1の対象物との接続部マッピングを識別するステップ(S35)を含む、ステップ(S3)と、前記第2のプロセスから取得された前記識別された接続部マッピングおよび前記第1のプロセスによって識別された前記第1の対象物に関係する情報を含む集約情報を形成するステップ(S4)とを含む、方法」を備えることが記載されている(請求項1)。
特許文献2には、「医療現場における術者の医療行為を記録する医療行為記録システムにおいて、医療行為を行う術者の処置を撮影するカメラと、上記カメラで撮影された医療行為の時系列画像群と共に、外部からの指示に応じて所定の補助情報を記録するよう構成された記録手段と、術者と該術者を補助する補助者との間を検出領域に含み、当該検出領域内の状態の変化を検出する検出手段と、上記検出手段の検出した結果に基づいて上記補助情報を作成し、その補助情報の記録を上記記録手段に指示する制御手段と、を具備することを特徴とする医療行為記録システム。」を備えることが記載されている(請求項1)。
特許文献3には、「製品の製造情報、前記製品の運搬情報、および前記製品の使用情報のうち少なくとも1つの情報からなる製品情報と、前記製品の品質評価結果を示す評価結果情報とを関連付けて蓄積した蓄積データから前記製品情報および前記評価結果情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記製品情報および前記評価結果情報に基づいて、前記品質評価結果に影響を与える要因を抽出する抽出部と、前記抽出部による抽出結果を出力する出力部とを備える品質管理装置。」を備えることが記載されている(請求項1)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特表2022-507568号公報
[特許文献2]特開2005-348797公報
[特許文献3]WO2020/158581号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様においては、変化特定部と画像表示部を備えるシステムを提供する。変化特定部は製品の生産工程の少なくとも一部を撮影した映像に基づいて、生産工程中の変化を示す変化点を特定してよい。画像表示部は、映像とともに変化点と関連する情報を端末に表示させてよい。
【0004】
上記において、変化特定部は、時間の経過により映像に生じた変化を検出し、映像の変化の生じた時点を変化点として特定してよい。
【0005】
上記において、変化特定部は、生産工程中にセンサーから出力されるセンサーデータに生じた変化を検出し、センサーデータの変化の生じた時点を変化点として特定してよい。
【0006】
上記において、変化特定部は、ユーザからの映像中の時点の指定を入力し、指定された時点を変化点として特定してよい。
【0007】
上記において、変化特定部は、変化点の候補である変化点候補を出力し、変化点候補の中からユーザに指定されたものを変化点として特定してよい。
【0008】
上記において、画像表示部は、映像と共に、生産工程の時間経過を示すシークバーを表示してよい。画像表示部は、変化点をシークバー上に表示してよい。
【0009】
上記において、システムは、ユーザからシークバー上に表示された変化点の指定を入力する入力部を更に備えてよい。画像表示部は、指定された変化点に対応する時点の映像を表示してよい。
【0010】
上記において、システムは、ユーザから変化点に対応するテキストを入力する入力部を更に備えてよい。画像表示部は、映像と共に、変化点に対応するテキストを表示してよい。
【0011】
上記において、画像表示部は、映像と共に、生産工程中にセンサーから出力されるセンサーデータを表示してよい。
【0012】
上記において、システムは、生産工程に関する情報及び/又は生産工程の映像に基づいて、類似する生産工程を検出する対比部を更に備えてよい。画像表示部は、表示中の映像に係る生産工程と類似する別の生産工程の映像を併せて表示するか、又は、当該別の生産工程の映像に表示を切り替えてよい。
【0013】
上記において、システムは、生産工程に関する情報及び/又は生産工程の映像に基づいて、生産工程の相違点を抽出する対比部を更に備えてよい。画像表示部は、生産工程の相違点を表示してよい。
【0014】
上記において、システムは、変化点と関連する情報をレポートとして出力するレポート出力部を更に備えてよい。
【0015】
上記において、レポート出力部は、生産工程の実行結果をレポートに含めて出力してよい。
【0016】
上記において、システムは、複数の端末の間でメッセージの通信を実行する通信部を更に備えてよい。画像表示部は、メッセージを表示してよい。
【0017】
本発明の第2の態様においては、コンピュータにより実行され、コンピュータを、上記第1の態様のシステムとして機能させる、プログラムを提供する。
【0018】
本発明の第3の態様においては、上記第1の態様のシステムが実行する映像表示方法を提供する。映像表示方法は、製品の生産工程の少なくとも一部を撮影した映像に基づいて、生産工程中の変化を示す変化点を特定する変化特定段階と、映像とともに変化点と関連する情報と共に複数の端末に表示させる画像表示段階と、を実行する映像表示方法を含んでよい。
【0019】
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本実施形態に係るシステム10の構成を示す。
【
図2】本実施形態に係るシステム10による生産工程の映像表示のフローを示す。
【
図5A】本実施形態に係る変化点フラグの入力画面500の一例を示す。
【
図5B】本実施形態に係る変化点フラグのデータの一例を示す。
【
図8】本実施形態において画像表示部140が表示する表示画面800の一例を示す。
【
図12】本実施形態において画像表示部140が表示する表示画面1200の別の一例を示す。
【
図13】本実施形態において画像表示部140が表示する表示画面1300の別の一例を示す。
【
図14】レポート出力部150が出力するレポート1400の一例を示す。
【
図15】レポート出力部150が出力するレポート1500の一例を示す。
【
図16】本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0022】
図1は、本実施形態に係るシステム10の構成を示す。システム10は、製品の生産工程30における変化点を特定し、生産工程30の映像とともに1又は複数の端末に変化点を表示させる。
【0023】
生産工程30とは、製品を生産する際に実行する工程であり、製品の一部又は完成品を製造する工程、及び/又は、完成品に至る途中の物(部品または中間体等)を製造する工程であってよい。例えば、生産工程とは、製品の完成品、最終化合物、原料、部品、中間体等を生産するために実行する工程であってよい。また、例えば、生産工程30とは、製品には直接含まれないが、製品の製造に必要な物(例えば、触媒、溶媒、冷媒及び/又は包装材等)を生産する工程であってよい。生産工程30は、プラント等で大規模に製品を生産する工程のみならず、実験室等で小規模に製品を生産又は試作する工程を含んでよい。
【0024】
システム10は、センサー40、撮影装置50、端末60A、端末60B、及び、表示装置100を備える。
【0025】
センサー40は、生産工程30中に、生産工程30の物理的状態及び/又は化学的状態等を測定した測定結果、又は、測定結果に基づく計算結果を含むセンサーデータを生成し、当該センサーデータを表示装置100に出力する。センサー40は、温度計、pH計測器、濃度計、圧力計、重量計、又は導電率測定器等であってよいが、これらに限られない。センサー40は、生成工程30において用いられる装置自体(例えば、反応装置、滴下装置、マグネットスターラー等)であってよい。この場合、センサーデータは装置から取得される信号(例えば、制御電流量、滴下量、又はスターラーの回転数等)であってよい。センサー40は、生産工程30中に常時設置されているものであっても、そうでなくてもよい。例えば、生産者等の人が、生産工程30中にセンサー40を導入して、随時センサーデータを取得してもよい。
【0026】
測定結果に基づく計算結果は、測定結果に計算処理等を加えて得られたデータであってよい。例えば、計算結果は、温度の変化率、温度の変化速度、又は、滴下速度(すなわち単位時間当たりの滴下量)であってよい。
【0027】
撮影装置50は、製品の生産工程30の少なくとも一部を撮影し、生産工程30の映像(例えば動画又は静止画)を生成する。撮影装置50は、映像の撮影に併せて生産工程30中の音声を録音してよい。以下「映像」というときは音声を含む場合と含まない場合の両者を含む。例えば、撮影装置50は、生産工程30の全体像及び/又は一部のみを撮影してよい。撮影装置50は、映像を表示装置100に送信する。
【0028】
端末60A及び端末60Bは、表示装置100から映像及び変化点と関連する情報を受け取り、これらを表示する。端末60A及び端末60Bは、製品の関係者の端末であってよい。例えば、端末60A及び端末60Bは、製品の生産者及び/又は購入者の端末であってよい。以下、特に断らない限り、端末60Aは製品の生産者の端末であるものとし、端末60Bは製品の購入者の端末であるものとする。
【0029】
図1の例では2つの端末を示したが、端末は3以上であってよい。また、端末は1つであってもよい。例えば、表示装置100が生産者の端末60Aを兼ねてもよい。端末60A等の具体的な表示内容は後に詳述する。
【0030】
表示装置100は、撮影装置50からの映像、及び/又は、センサー40からのセンサーデータに基づいて、生産工程中の変化を示す変化点を特定する。表示装置100は、生産工程30の映像とともに変化点と関連する情報を端末200A及び200Bに出力する。表示装置100は、入力部110、変化特定部120、対比部130、画像表示部140、レポート出力部150及び通信部160を備える。
【0031】
端末60A、端末60B、及び、表示装置100は、PC(パーソナルコンピュータ)、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、ワークステーション、サーバコンピュータ、または汎用コンピュータ等のコンピュータであってよく、複数のコンピュータが接続されたコンピュータシステムであってもよい。
【0032】
これに代えて、端末60A、端末60B、及び、表示装置100は、それぞれの用途に応じて設計された専用コンピュータであってもよく、専用回路によって実現された専用ハードウェアであってもよい。表示装置100は、1台の装置(コンピュータ)により実装されてよく、又は、役割分担がされた複数台の装置により実現されてもよい。表示装置100において、以下では特に説明しないが、メモリ/ハードディスク等が備えられ、処理に必要な情報は適宜記憶され、入力部110及び変化特定部120等の各処理モジュール間で情報が伝達される。
【0033】
端末60A、端末60B、及び、表示装置100は、互いに通信してよい。例えば、端末60A、端末60B、及び、表示装置100は、ネットワーク20を介して通信する。
【0034】
入力部110は、センサー40、撮影装置50、表示装置100のユーザ、端末60A及び/又は端末60Bのユーザから様々な入力を受け取る。例えば、入力部110は、購入者の端末60Aから、生産工程に関するデータ、変化点に対応するテキスト、変化点フラグ、変化点の指定等を受け取る。入力部110は、これらのデータの少なくとも一部を表示装置100のユーザから受け取ってもよい。入力部110は、受け取った入力を予め定められた処理部(例えば、画像表示部140等)に提供する。
【0035】
変化特定部120は、生産工程の少なくとも一部を撮影した映像に基づいて、生産工程中の変化を示す変化点を特定する。変化特定部120は、時間の経過により映像に生じた変化を検出し、映像の変化の生じた時点を変化点として特定してよい。変化特定部120は、センサーデータに生じた変化を検出し、センサーデータの変化の生じた時点を変化点として特定してもよい。変化特定部120は、ユーザからの映像中の時点の指定を入力し、指定された時点を変化点として特定してもよい。
【0036】
対比部130は、生産工程に関する情報及び/又は生産工程の映像に基づいて、類似する生産工程を検出する。対比部130は、複数の生産工程の相違点を抽出する。
【0037】
画像表示部140は、表示装置100の処理結果を端末等に表示する。例えば、画像表示部140は、映像とともに変化点と関連する情報を1又は複数の端末(例えば端末60A及び端末60B)に表示させる。例えば、画像表示部140は、映像をシークバーと共に表示し、シークバー上に変化点を表示してよい。画像表示部140により、端末(例えば製品の生産者及び購入者の端末)間で生産工程の映像や変化点の情報を共有することができる。
【0038】
レポート出力部150は、生産工程と関する情報をレポートとして出力する。例えば、レポート出力部150は、変化点と関連する情報をレポートとして出力してよい。また、レポート出力部150は、生産工程の実行結果をレポートに含めて出力してよい。
【0039】
通信部160は、複数の端末(例えば端末60A及び端末60B)間の通信を可能にする。例えば、通信部160は、複数の端末(例えば端末60A及び端末60B)の間でメッセージの通信、及び/又は、音声通話を実行してよい。通信部160により、複数の端末間で、共有した映像や変化点について議論したり、必要な指示を送信したりすることができる。
【0040】
このように、システム10によれば、表示装置100が生産工程の映像を処理し、変化点等を付与することで、製品の生産者及び購入者が製品の生産工程の重要性の高い部分に関する映像や情報を共有することができる。
【0041】
図2は、本実施形態に係るシステム10による生産工程の映像表示のフローを示す。システム10は、例えば、S100~S500の各処理を実行することにより、生産工程の変化点を特定し、生産工程に関するレポートを出力する。
【0042】
まず、S100において、入力部110は、生産工程に関するデータを取得する。例えば、表示装置100の入力部110は、センサー40が生産工程30において測定したセンサーデータを取得してよい。
【0043】
センサーデータは、センサー40による測定結果を時刻ごとに記録した時系列データであってよい。一例として、センサーデータは1秒おきに測定した温度データであってよい。入力部110は、センサー40が過去に測定したセンサーデータを取得してよい。これに代えて、後述するように入力部110はセンサー40からリアルタイムのセンサーデータを取得してよい。
【0044】
入力部110は、製品の生産工程30の少なくとも一部を撮影した映像を取得してよい。入力部110は、撮影装置50が過去に撮影した映像を取得してよい。入力部110は、映像中の時刻とセンサーデータにおける時刻との同期を取ってよい。例えば、入力部110は、同時刻においてセンサーデータが示す時刻と、映像中の時刻との差分(以下、「時間差分」ともいう)を記録しておくか、予め一方の時刻を調整して他方に合わせてよい。上記に代えて、後述するように入力部110は撮影装置50からリアルタイムのライブ映像を取得してよい。
【0045】
入力部110は、複数の端末の一部(例えば生産者の端末60A)から、生産工程を説明する製造手順を取得してよい。例えば、入力部110は、生産工程に含まれる複数の工程ごとに、生産者が実行する手順、原料、操作方法及び/又は注意点等を説明したテキストを製造手順として取得してよい。
【0046】
図3は、本実施形態に係る製造手順の一例を示す。
図3の例では、工程1、工程2、工程3、工程4…を含む生産工程の製造手順が示される。工程1の説明として「粉体用ロートを使って、フラスコ内に原料Aを100g仕込む。」が含まれ、工程2の説明として「粉体用ロートを使ってフラスコ内に原料Bを50g仕込む。」が含まれ、工程3の説明として「液体用ロートを使って、フラスコ内に溶媒Cを200mL仕込む。」が含まれ、工程4の説明として「攪拌機の回転数を150rpmに調整する。」が含まれる。
【0047】
次にS200において、表示装置100は、製品の生産工程の少なくとも一部を撮影した映像及び/又はセンサーデータに基づいて、生産工程中の変化点を特定する。
【0048】
図4は、
図2のS200のサブフローの一例を示す。表示装置100は、
図2のS210からS240のフローを実行することにより、変化点を特定してよい。
【0049】
まず、S210において、入力部110は、複数の端末の一部(例えば生産者の端末60A)から、変化点フラグを入力する。変化点フラグとは、生産工程の変化点を特定するために用いる条件であってよい。例えば、入力部110は、変化点フラグの少なくとも一部として、時点又は時間帯の指定を入力してよい。
【0050】
例えば、入力部110は、変化点フラグの少なくとも一部として、センサーデータが満たすべき条件を入力してよい。センサーデータが満たすべき条件とは、センサーデータが予め定められた値及び/又は範囲になる、又は、センサーデータが予め定められた程度に変化する等であってよい。
【0051】
例えば、入力部110は、変化点フラグの少なくとも一部として、映像が満たすべき条件を入力してよい。映像が満たすべき条件とは、時間の経過により映像に生じた変化であてよい。例えば、映像が満たすべき条件とは、映像が予め定められた状態になる、又は、映像が予め定められた程度に変化する等であってよい。一例として、映像が満たすべき条件とは、映像中の予め定められたエリア又は自動認識等で検出される対象物のコントラスト、輝度、色調、大きさ、及び/又は、位置が、予め定められた態様で変化する等であってよい。
【0052】
具体的には、映像が満たすべき条件とは、「映像中の反応溶液に予め定められた色の変化が観察される」、「映像中の反応溶液全体に白い多数の領域(例えば、沸騰や気体生成反応による泡)が観察される」、「映像中の反応溶液の下部に異なる色の領域(例えば、沈殿反応による沈殿物)が観察される」、又は「映像中の反応溶液に水平の線が観察される(例えば、相分離の界面)が観察される」等であってよい。
【0053】
例えば、入力部110は、変化点フラグの少なくとも一部として、上記の2以上の組み合わせの条件を入力してよい。例えば、入力部110は、予め定められた時間帯において観察される、予め定められた映像の変化を変化点フラグとして入力してよい。
【0054】
図5Aは、本実施形態に係る変化点フラグの入力画面500の一例を示す。例えば、入力部110は、生産者の端末60Aに
図5Aに示すような入力画面500を表示させ、当該入力画面を介して変化点フラグを入力してよい。
【0055】
図5Aでは、時刻入力欄502、時刻入力欄504及び時刻入力欄506のそれぞれに、変化点フラグとして時刻1~3(3:04、10:49、13;42)が入力されている。これにより、映像において時刻1を満たす時点、時刻2を満たす時点、時刻3を満たす時点のそれぞれが変化点の候補となる。変化点フラグとなる時刻の条件は、追加ボタン510で追加し、削除ボタン512で削除できてよい。
【0056】
図5Aでは、センサー条件入力欄520に、変化点フラグとして「1:00(1分)以内の温度変化が10℃を超える」が入力されている。これにより、センサーデータにおいて「1:00(1分)以内の温度変化が10℃を超える」ことが検出された時点が変化点の候補になる。変化点フラグとなるセンサーデータの条件は、追加ボタン530で追加し、削除ボタン532で削除できてよい。
【0057】
図5Aでは、映像条件入力欄540に、変化点フラグとして「0.5秒以内のコントラスト変化が3倍を超える」が入力されている。これにより、映像(全体又は予め定められた一部領域)において「0.5秒以内のコントラスト変化が3倍を超える」ことが検出された時点が変化点の候補になる。変化点フラグとなるセンサーデータの条件は、追加ボタン550で追加し、削除ボタン552で削除できてよい。
【0058】
入力部110は、端末のユーザから入力された全ての変化点フラグを入力してよい。例えば、ユーザが入力画面500の登録ボタン560を押したことに応じて、入力部110が入力済の変化点フラグを入力してよい。
【0059】
図5Bは、本実施形態に係る変化点フラグのデータの一例を示す。表示装置100は、入力部110が入力した変化点フラグを、項目(例えば、図示するように「対象」、「時間」、「変数」、及び、「条件」)ごとに分解した形式で保持してよい。この場合、表示装置100は、「対象」が「時間」の間に、「変数」が「条件」を満たすことを変化点フラグとして扱ってよい。例えば、
図5Bには、「センサ(温度計)の温度変化が1分以内に10℃を超えること(S1)」、「センサ(温度計)の昇温速度が1℃/分を未満となる時間が3分以上続いたこと(S2)」、「映像の0.5秒以内のコントラスト変化が3倍を超えたこと(V1)」、及び、「映像の輝度が1を超える時間が2秒以上続いたこと(V2)」が変化点フラグとして示されている。
【0060】
次にS220において、変化特定部120が、S210で入力された変化点フラグに基づいて変化点候補を特定する。変化特定部120は、変化点フラグに合致する変化点フラグを特定してよい。
【0061】
例えば、変化点フラグとして時刻が入力されていた場合、変化特定部120は、生産工程の映像における当該時刻の時点を変化点候補として特定してよい。
【0062】
例えば、変化点フラグとしてセンサーデータが満たすべき条件(以下「センサー条件」ともいう)が入力されていた場合、変化特定部120は、センサーデータを分析してセンサー条件を満たす時点を特定する。変化特定部120は、センサーデータにおいてセンサー条件を満たす時点と映像との時間差分とから、対応する生産工程の映像中の時点を算出し、算出した当該時点を変化点候補として特定してよい。
【0063】
例えば、変化点フラグとして生産工程の映像が満たすべき条件(「映像条件」ともいう)が入力されていた場合、変化特定部120は、映像を分析して映像条件を満たす映像中の時点を変化点候補として特定してよい。
【0064】
変化点フラグとして複数の条件が入力されていた場合、変化特定部120は、複数の条件の全てを満たす映像中の時点を変化点候補として特定してよい。これに加えて/代えて変化特定部120は、複数の条件の一部(例えば、1個、2個又は3個以上)を満たす映像中の時点を変化点候補として特定してよい。変化特定部120は、複数の条件の組み合わせ(「AND」、「OR」、又は、これらの組み合わせ)を満たす時点を変化点候補として特定してよい。
【0065】
変化特定部120は、特定した変化点候補を出力してよい。例えば、変化特定部120は、変化点候補を生産者の端末60Aに送信し、端末60Aの画面に表示させてよい。
【0066】
図6は、本実施形態に係る変化点候補の一例を示す。
図6では、変化特定部120が特定した候補1~5の変化点候補が示されている。候補1、候補3及び候補5は、変化点フラグとして入力された時刻(3:04、10:49、12:15)を満たす時点に対応する。候補2及び候補3は、変化点フラグとして入力された映像条件(コントラスト変化が閾値を超えた)を満たす映像の時点に対応する。候補4は、変化点フラグとして入力されたセンサー条件(温度変化が閾値を超えた)を満たす映像の時点に対応する。
図6に示すように、変化特定部120は、変化点候補の情報として映像における時刻と対応するセンサーデータにおける時刻の両方を記録してよい。
【0067】
次にS230において、変化特定部120は、変化点の指定を受け取る。例えば、端末60Aのユーザは、変化点候補から変化点を選択し、選択した結果を表示装置100に送信してよい。変化特定部120は、生産者の端末60Aから選択された変化点を受け取ってよい。
【0068】
更に変化特定部120は、変化点と製造手順との対応関係を受け取ってよい。例えば、端末60Aのユーザは、製造手順の工程の切り替えがどの変化点に対応するのかの指定を、表示装置100に送信してよい。変化特定部120は、生産者の端末60Aから変化点と製造手順との対応関係を受け取ってよい。例えば、変化特定部120は、製造手順において複数の工程を区切る変化点の指定を事後的に受け取ってよい。一例として、変化特定部120は、特定の変化点が工程1と工程2の区切りとなることを示す情報を受け取ってよい。
【0069】
また、変化特定部120は、生産工程中にリアルタイムで工程を区切る変化点の指定を受け取ってよい。例えば、変化特定部120は、作業を行う作業者が1つの工程の完了後、その場で完了ボタン等を押す等により、生産工程中にリアルタイムで完了を示す情報が入力されたことに応じて、複数の工程を区切る変化点の指定を受け取ってよい。
【0070】
変化特定部120は、製造手順の工程の切り替えがどの変化点に対応するのかの指定を映像を分析することにより取得してよい。例えば、変化特定部120は、生産工程の映像が予め定められた条件を満たした場合に1つの工程が完了したと判断して、現在の工程と次の工程を区切る変化点の指定を受け取ってよい。一例として、変化特定部120は、生産工程の映像において、容器や器具中の材料(例えば、漏斗中の溶液)が空になったことを検出したことに応じて、現在の工程と次の工程とを区切る変化点を取得してよい。
【0071】
次にS240において、変化特定部120は、変化点を記録する。変化特定部120は、S230で指定を受けた変化点を記録してよい。変化特定部120は、変化点と製造手順との対応関係を合わせて記録してよい。
【0072】
図7は、本実施形態に係る変化点の一例を示す。
図7では、特定された変化点1~5が示されている。変化点1~5は、候補1~5の変化点候補に対応している。すなわち、
図7では、候補1~5が全て変化点として特定された場合を示している。変化特定部120は、変化点の情報として映像における時刻と対応するセンサーデータにおける時刻の両方を記録してよい。
【0073】
変化特定部120は、変化点の情報として、どの工程間の区切りとなるか、及び/又は、どの工程に含まれるかの情報を記録してよい。例えば、
図7の例では、変化点1が製造手順の工程1と工程2の区切りとなること、変化点2が工程2に含まれること、変化点3が製造手順の工程2と工程3の区切りとなること、変化点4が工程3に含まれること、及び、変化点5が製造手順の工程3と工程4の区切りとなることが示されている。
【0074】
図2のS210~S240において説明したように、変化特定部120は、変化点の候補である変化点候補を出力し、変化点候補の中からユーザに指定されたものを変化点として特定してよい。
【0075】
次にS300において、対比部130は、生産工程に関する情報及び/又は生産工程の映像に基づいて、類似する生産工程を検出する。例えば、対比部130は、別の生産工程の変化点をサーチして、S200で特定された変化点と類似する変化点を探索する。一例として、対比部130は、変化点前後の映像及び/又はセンサーデータが類似するものを別の生産工程から探索してよい。
【0076】
対比部130は、映像及び/又はセンサーデータが類似する別の生産工程を検出してよい。一例として、対比部130は、映像が類似する別の生産工程の製造手順における工程を特定してよい。一例として、対比部130は、センサーデータが類似する別の生産工程(例えば、測定値の変動範囲、及び/又は、上昇してから下降する等の変動の仕方が類似する生産工程)の製造手順における工程を特定してよい。
【0077】
対比部130は、製造手順が類似する生産工程を検出してよい。例えば、対比部130は、製造手順に含まれる工程の説明のテキストが類似する別の生産工程を検出してよい。一例として、対比部130は、工程の説明のテキストが類似する別の生産工程の製造手順における工程を特定してよい。対比部130は、テキストの類似の判断をレーベンシュタイン距離、編集距離、自然言語処理技術等の既存の手法により実行してよい。
【0078】
対比部130は、生産工程に関する情報及び/又は生産工程の映像に基づいて、複数の生産工程の相違点を抽出してよい。例えば、対比部130は、類似すると判断した生産工程同士の、映像、センサーデータ及び/又は工程の説明における相違点を抽出してよい。
【0079】
次にS400において、入力部110は、変化点に対応するテキストを入力する。例えば、端末60Aのユーザは、変化点を説明するテキストを入力して表示装置100に送信してよい。入力部110は、生産者の端末60Aからテキストを受け取り、変化特定部120はテキストを変化点に対応付けて記録してよい。入力部110は、変化点が特定される理由になった変化点フラグに関する情報を変化点に対応するテキストとして入力してもよい。
【0080】
次にS500において、画像表示部140は、S100で取得された映像とともに変化点と関連する情報を複数の端末に表示させる。画像表示部140は、製品の生産者の端末60A、及び、製品の購入者の端末60Bに映像等を表示してよい。例えば、画像表示部140は、映像と共に、生産工程の時間経過を示すシークバーを表示し、変化点をシークバー上に表示してよい。また、画像表示部140は、表示中の映像に係る生産工程と類似する別の生産工程の映像を併せて表示するか、又は、当該別の生産工程の映像に表示を切り替えてよい。
【0081】
図8は、本実施形態において画像表示部140が表示する表示画面800の一例を示す。S500において画像表示部140は、複数の端末(例えば、生産者の端末60A及び購入者の端末60B)に表示画面800を表示してよい。画像表示部140は、表示画面800において、生産工程の映像810、シークバー820、工程全体
図830、工程説明840、センサーデータ説明850等を表示してよい。
【0082】
画像表示部140は、複数の端末に実質的に同一の表示画面800を表示してよい。例えば、画像表示部140は、後述する同時視聴端末表示814以外は同一の表示画面800を複数の端末に表示してよい。
【0083】
映像810は、S100で取得された生産工程の映像を含んでよい。画像表示部140は、操作ボタン812で、映像の再生、停止、音量、早送り、巻き戻し等の映像操作を受け付けてよい。画像表示部140は、映像810を拡大する拡大機能を提供してよい。例えば、画像表示部140は、映像810の一部の領域に対してクリック、タップ又はピンチアウト等の操作がされたことに応じて、当該領域を拡大表示してよい。また、画像表示部140は、拡大ボタン(図示せず)を表示画面800に表示してもよく、拡大ボタンをクリック等した後に表示されるカーソルで指定された領域又はドラッグされた領域を拡大表示してよい。
【0084】
画像表示部140は、表示画面800(又は映像810)を同時に視聴している別の端末を同時視聴端末表示814として表示してよい。例えば、画像表示部140は、
図8に示すように、端末60Aの表示画面800の同時視聴端末表示814部分に、表示画面800を同時に視聴する端末60Bの表示をしてよい。端末60Bの表示画面800の同時視聴端末表示814部分には、端末60Aが表示される。端末60A、端末60B等の端末名の代わりに、端末のユーザ、ニックネーム、顔写真、ライブ映像及び/又は、ID等が表示されてもよい。
【0085】
シークバー820は、映像810における再生時間全体を示し、現在位置822は再生時間全体における現在の再生位置を示す。表示画面800は、シークバー820と共に現在の再生時刻(図中の6:30)及び/又は残りの再生時間(図中の8:51)を含んでよい。
【0086】
図中に(1)~(6)の▼で示される変化点マーク824は、再生時間全体における変化点の位置を示す。(1)~(6)の変化点は、
図7に示した変化点に対応するものであってよい。画像表示部140は、
図7等で示した変化点の情報を元に、再生時間全体における各工程(工程1~4)の占める時間帯を示す工程表示826を変化点とともに表示してよい。
【0087】
画像表示部140は、表示画面800での変化点の指定に対応して、指定された変化点に対応する時点の映像を表示してよい。例えば、入力部110は、端末60A及び/又は端末60Bのユーザからシークバー820上に表示された変化点の指定を入力し(例えば、(1)の変化点マーク824を表示画面800上でクリックする)、これに応じて画像表示部140は、入力された変化点の指定に対応する時点の映像(例えば(1)に対応する変化点1の時刻3:04の映像)を表示してよい。
【0088】
画像表示部140は、表示画面800での変化点の指定に対応して変化点に関する情報を表示してよい。例えば、入力部110は、端末60A及び/又は端末60Bのユーザからシークバー820上に表示された変化点の指定(例えば、
図9のようにカーソル910を(2)の変化点マーク924上に重ねる等)を入力し、これに応じて画像表示部140は、S400で入力された当該変化点に対応するテキスト(例えば
図9の説明テキスト920)を表示してよい。
【0089】
画像表示部140は、生産工程の映像とともに生産工程の全体
図830を表示してよい。例えば、生産工程が製品を生産するまでに、全体で工程1~10の工程を含む場合、映像810で再生中の映像がどの工程を含むのか、及び/又は、映像の現在時刻がどの工程に対応するのかを、画像表示部140は、全体
図830に表示してよい。
【0090】
例えば、画像表示部140は、再生中の映像810の再生時間全体に含まれる工程の大きさ、色、フォント、位置、枠、修飾等を他の工程と異ならせる等の方法で、再生時間全体に含まれる工程を目立たせてよい。
図8の例においては、映像810の再生時間全体に含まれる工程1~4が、全体
図830において濃く表示されている。
【0091】
例えば、画像表示部140は、映像の現在時刻に対応する工程(今現在、映像810に表示されている画像に対応する工程)の大きさ、色、フォント、位置等を他の工程と異ならせる等の方法で、現在時刻に対応する工程を目立たせてよい。
図8の例においては、現在表示中の映像に対応する工程2の枠が、全体
図830において太く表示されている。
【0092】
画像表示部140は、S100で取得した製造手順の工程説明840を表示画面800に表示してよい。画像表示部140は、映像の現在時刻に対応する工程(例えば工程2)に対応する説明のテキスト「粉体用ロートを使ってフラスコ内に原料Bを50g仕込む。」を表示してよい。
【0093】
画像表示部140は、製造手順の工程説明840に加えて/代えて、S400で取得した変化点に対応するテキストを表示してもよい。例えば、画像表示部140は、映像810と共に、直近の変化点(すなわち、現在位置822の直前に位置する(2)に対応する変化点2)、直近以前の変化点、直後の変化点(すなわち、現在位置822の直後に位置する(3)に対応する変化点2)及び/又は、直後以後の変化点に対応するテキストを表示してよい。
【0094】
画像表示部140は、更に詳細説明ボタン842及び類似工程ボタン844を、製造手順の工程説明840の付近に表示してよい。詳細説明ボタン842がいずれかの端末(例えば、端末60A及び/又は端末60B)に押されたことに応じて、画像表示部140は、映像の現在時刻に対応する工程(例えば工程2)の更に詳細な情報(例えば、使用している原料、器具、装置の情報等)及び/又は関連する情報を表示してよい。類似工程ボタン844がいずれかの端末(例えば、端末60A及び/又は端末60B)に押されたことに応じて、画像表示部140は、S300において予め検出しておいた、映像の現在時刻に対応する工程(例えば工程2)と類似する工程の映像を表示してよい。
【0095】
画像表示部140は、映像810と共に、生産工程30においてセンサー40から出力されるセンサーデータ説明850を表示してよい。画像表示部140は、映像の現在時刻(例えば、6:30)に対応する時刻のセンサーデータ(例えば、映像の時刻6:30に対応する時刻12:08:30のセンサーデータ)を表示してよい。例えば、
図8の例では、映像の6:30の時点における温度計のデータ(xxx℃)がセンサーデータ説明850として表示されている。
【0096】
詳細ボタン852がいずれかの端末(例えば、端末60A及び/又は端末60B)に押されたことに応じて、画像表示部140は、センサーデータの詳細を表示してよい。具体的な表示例は後述する。
【0097】
画像表示部140は、表示画面800に更にメッセージボタン870及び通話ボタン872を表示してよい。入力部110がこれらのボタンが複数の端末60のいずれかに押されたことを感知したことに応じて、通信部160は、複数の端末60間の通信を可能にしてよい。
【0098】
例えば、メッセージボタン870が端末60Aに押されたことに応じて、通信部160は、ボタンを押した端末60Aにメッセージを入力させ、メッセージを、表示画面800を同時に視聴する別の端末(例えば、端末60B)に送信してよい。通信部160は、チャット画面のようにメッセージを時系列で連続的に表示してよい。例えば、通話ボタン872が端末60Aに押されたことに応じて、通信部160は、ボタンを押した端末60Aと、表示画面800を同時に視聴する別の端末(例えば、端末60B)との間の音声通話、及び/又は、映像通話を開始してよい。
【0099】
通信部160は、端末から入力されたメッセージを特定の時間のみに端末60Bに送信するか、又は、映像810上に表示してよい。例えば、端末60Aが映像再生中の特定の時間(例えば、6:30)にメッセージ「一度に材料を投入せず、少しずつ投入します」を送信した場合、通信部160は当該メッセージを映像の6:30又はその近傍のタイミングにおいて、予め定められた時間の間(例えば10秒間)、表示画面800の通信欄又は映像810上に表示してよい。
【0100】
画像表示部140は、表示画面800に更にレポートボタン880を表示してよい。レポートボタン880が複数の端末60のいずれかに押されたことを、入力部110が感知したことに応じて、レポート出力部150は、生産工程と関する情報をレポートとして出力してよい。例えば、レポート出力部150は、変化点と関連する情報、及び/又は、生産工程の実行結果をレポートに含めて出力してよい。
【0101】
本実施形態によれば、
図8で示したように、表示画面800の中では、変化点が映像と共に詳細に表示され、生産工程において注目すべき変化の情報を、複数の端末(例えば端末60Aと60B)のユーザ間で共有することができる。更に本実施形態によれば、生産工程の映像や変化点の情報が提示された状況で、メッセージ通信や通話を行うことができるので、複数の当事者(例えば、製品の生産者と購入者)間で生産工程についての質問、回答、指示、意見交換、注意喚起等のやりとりを迅速かつ詳細に行うことが可能となる。本実施形態によれば、生産工程の映像単体や説明単体のみのやりとりを行う場合と比較して、情報共有・交換がスムーズに行われる結果、当事者間で交わされるメッセージ、通話及び/又はデータ通信の頻度及び/又は量を削減し、ひいては、情報共有・交換に伴う計算資源、メモリ資源及び通信資源を削減することができる。
【0102】
図10は、センサーデータの詳細表示の一例を示す。例えば、詳細ボタン852がいずれかの端末に押されたことに応じて、画像表示部140は、センサーデータ画面1000を複数の端末(例えば端末60A及び端末60B)に表示してよい。画像表示部140は、センサーデータ画面1000において、センサーデータにおける許容できる値の範囲を表示してよい。例えば、画像表示部140は、センサーデータについて過去の測定上/理論上の上限や下限等を表示してよい。
【0103】
画像表示部140は、センサーデータ画面1000において、センサーデータの時系列データを表示してよい。例えば、画像表示部140は、時系列データを
図10に示すように、横軸を時間経過、縦軸をセンサー40の測定値とするグラフ1028として表示してよい。
【0104】
画像表示部140は、時系列データの時間経過と合わせて、変化点を示す変化点マーク1024を表示してよい。画像表示部140は、時系列データの時間経過と合わせて、各工程(工程1~4)の占める時間帯を示す工程表示1026を表示してよい。
【0105】
画像表示部140は、センサーデータ画面1000に切り替わる直前の映像の時刻(例えば、
図8に示す「6:30」)の生産工程の映像1032を、時系列データと合わせて表示してよい。画像表示部140は、時系列データの表示を妨げないように映像1032を小さく表示してよい。
【0106】
画像表示部140は、センサーデータ画面1000に切り替わる直前の映像の時刻(例えば、
図8に示す「6:30」)と、当該時刻のセンサーデータ(例えば、表示欄1030の「xxx℃ 6:30」)を表示してよい。
【0107】
画像表示部140は、いずれかの端末からの指示を受けて、指定された時刻のセンサーデータを表示欄1030に表示してよい。例えば、いずれかの端末がカーソル1010をグラフ1028に重ねたことに応じて、重なった点に対応する時刻のセンサーデータを表示欄1030に表示してよい。
【0108】
画像表示部140は、映像ボタン1040をセンサーデータ画面1000に表示してよい。いずれかの端末が映像ボタン1040を押したことに応じて、画像表示部140は、映像を主とする画面(例えば、
図8の画面表示800)に表示を切り替えてよい。
【0109】
図11は、類似工程表示画面1100の一例を示す。例えば、類似工程ボタン844がいずれかの端末に押されたことに応じて、画像表示部140は、類似工程表示画面1100を複数の端末(例えば端末60A及び端末60B)に表示してよい。
【0110】
画像表示部140は、類似工程表示画面1100において、類似する複数の工程の映像を表示する。例えば、
図11では、製造対象が異なる2つの工程:プロセスID:001(XXX樹脂製造)の工程2の映像1110、及び、プロセスID:003(XYZ樹脂製造)の工程2の映像1120が表示される。
【0111】
画像表示部140は、映像1110及び映像1120と合わせて、各工程の説明を表示する。例えば、
図8では工程の説明1112として「(工程2)粉体用ロートを使ってフラスコ内に原料Bを50g仕込む。」が表示されている。更に、工程の説明1114として「(工程2)粉体用ロートを使ってフラスコ内に原料Bを80g仕込む。」が表示されている。
【0112】
画像表示部140は、複数の生産工程の相違点を表示してもよい。画像表示部140は、S300で対比部130が抽出した相違点を、類似工程表示画面1100に表示してよい。例えば、
図11においては、相違点の説明1140に「製造対象」、「原料Bの投入量」及び「測定温度」が、相違点として表示されている。
【0113】
図12は、本実施形態において画像表示部140が表示する表示画面1200の別の一例を示す。画像表示部140は、
図8の製造手順の工程説明840に示すような一つの工程(工程2)のみを表示することに代えて/加えて、製造手順の説明1240に示すような複数の工程の説明を表示してよい。
【0114】
画像表示部140は、製造手順の説明1240において、映像の現在時刻に対応する工程(例えば工程2)に対応する説明のテキスト「粉体用ロートを使ってフラスコ内に原料Bを50g仕込む。」を強調して表示してよい。例えば、画像表示部140は、当該テキストのフォントを大きくする、太くする、色を変える、下線を引く、枠で囲む等の強調表示を行ってよい。
【0115】
図13は、本実施形態において画像表示部140が表示する表示画面1300の別の一例を示す。画像表示部140は、現在進行中(すなわちリアルタイム)の生産工程の映像1310を表示画面1300に表示してよい。画像表示部140は、現在進行中であることを「Live」という文字で示すリアルタイム表示1312を映像1310に併せて表示してよい。画像表示部140は、センサーデータ1350として、現在のセンサー40の測定値を表示してよい。画像表示部140は、表示画面1300において、シークバー1320と共にに、映像1310とセンサーデータ1350とが同期した時刻を表示してもよい(
図13の例だと「6:30」)。
【0116】
本実施形態においてS100~S500の変化点の特定はリアルタイムに実行されてよいが、変化点フラグの入力に係るS210は事前に実行されてよい。端末(例えば、端末60A)のユーザが、変化点候補を変化点に指定するかの判断をその場で入力することで変化特定部120が変化点を特定し、これに応じて画像表示部140がシークバー1320上に変化点マーク1324を表示してよい。これに代えて、変化特定部120が事前に入力された変化点フラグのみに基づいて変化点をリアルタイムで特定していってもよい。
【0117】
対比部130は、リアルタイムで映像表示する工程の将来を予測して、画像表示部140を介して表示画面1300に表示してもよい。例えば、対比部130は、リアルタイムで映像表示する工程と、過去に記録した別の生産工程とを、映像、センサーデータ、変化点、及び/又は、説明するテキストの観点から対比し、閾値以上の類似性が認められた場合に、その別の生産工程で現在時刻以降に生じた変化点及び/又は工程に係る情報を、画像表示部140を介して表示画面1300に表示してもよい。一例として、画像表示部140は、映像1310中に、予測した将来として「13分後に白濁しました。」というメッセージを表示してよい。
【0118】
図14は、レポート出力部150が出力するレポート1400の一例を示す。例えば、
図8のレポートボタン880がいずれかの端末に押されたことに応じて、レポート出力部150は、レポート1400を複数の端末(例えば端末60A及び端末60B)の画面上、複数の端末におけるファイル及び/又は紙に出力してよい。
【0119】
レポート1400は、生産工程を特定する識別情報(例えば「プロセスID:001(XXX樹脂製造)」)、及び、レポートの対象となる工程(例えば工程1~4)を含んでよい。レポート1400は、使用した原料、資材、時間、人員、費用等の生産工程に使用した資源を含んでよい。
図14の例では、レポート1400に「原料:原料A100g、原料B50g、溶媒C200mL…」及び「所要時間:15分」が記載されている。
【0120】
レポート1400は、生産工程の成否に関する情報(例えば、生産量、収率、品質、不良の発生有無等)を含んでよい。
図14の例では、レポート1400に「理論収量:100g」、「生成量:91g」、「収率:91%」、「不純物含有量:9g」、「成否:成功」が記載されている。レポート1400は、その他の分析結果を含んでもよい。
【0121】
レポート1400は、変化点に関する情報を含んでよい。
図14の例では、レポート1400に
図7に示した変化点の例が記載されている。レポート1400は、センサーデータに関する情報を含んでよい。
図14の例では、レポート1400に
図10に示した時系列データの例が記載されている。
【0122】
レポート1400は、少なくとも一部の工程の写真を含んでよい。例えば、レポート出力部150は、生産工程の映像をキャプチャした写真をレポートに含めてよく、当該写真がどの工程かを示すテキストも合わせてレポートに含めてよい。
【0123】
図15は、レポート出力部150が出力するレポート1500の一例を示す。レポート1500は、複数の工程を配置したガンチャートを含んでよい。例えば、レポート出力部150は、各工程の所要時間、原料及び/又は生産予定量等に基づいて、各工程の実行予定を作成し、グラフ上に実行予定を配置することでガンチャートを配置してよい。
【0124】
レポート出力部150は、
図14及び
図15に示したレポート1400に記載された事項以外にもさまざまな事項をレポートに記載してよい。例えば、レポート出力部150は、生産工程が目指す目的や設定された経緯を記載してよい。
【0125】
本実施形態の変形例において、表示装置100は工程の映像の一部を省略してよい。例えば、映像において時間的に隣接する変化点の間の時間が長くなる場合、その変化点間の時間はあまり変化の生じない重要性の低い映像である可能性が高い。そこで、変化特定部120は、隣接する変化点間の時間が閾値を超える場合、その変化点間の映像の一部をカットしてよい。これにより、表示装置100のメモリ資源を節約することができる。
【0126】
本発明の様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置のセクションを表わしてよい。特定の段階およびセクションが、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/またはコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/またはアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、および他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0127】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0128】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0129】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のコンピュータ等のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0130】
図16は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。コンピュータ2200にインストールされたプログラムは、コンピュータ2200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられる操作または当該装置の1または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該1または複数のセクションを実行させることができ、および/またはコンピュータ2200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU2212によって実行されてよい。
【0131】
本実施形態によるコンピュータ2200は、CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216、およびディスプレイデバイス2218を含み、それらはホストコントローラ2210によって相互に接続されている。コンピュータ2200はまた、通信インターフェイス2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226、およびICカードドライブのような入/出力ユニットを含み、それらは入/出力コントローラ2220を介してホストコントローラ2210に接続されている。コンピュータはまた、ROM2230およびキーボード2242のようなレガシの入/出力ユニットを含み、それらは入/出力チップ2240を介して入/出力コントローラ2220に接続されている。
【0132】
CPU2212は、ROM2230およびRAM2214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ2216は、RAM2214内に提供されるフレームバッファ等またはそれ自体の中にCPU2212によって生成されたイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス2218上に表示されるようにする。
【0133】
通信インターフェイス2222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ2224は、コンピュータ2200内のCPU2212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVD-ROMドライブ2226は、プログラムまたはデータをDVD-ROM2201から読み取り、ハードディスクドライブ2224にRAM2214を介してプログラムまたはデータを提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/またはプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0134】
ROM2230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ2200によって実行されるブートプログラム等、および/またはコンピュータ2200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入/出力チップ2240はまた、様々な入/出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入/出力コントローラ2220に接続してよい。
【0135】
プログラムが、DVD-ROM2201またはICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ2224、RAM2214、またはROM2230にインストールされ、CPU2212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ2200の使用に従い情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。
【0136】
例えば、通信がコンピュータ2200および外部デバイス間で実行される場合、CPU2212は、RAM2214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェイス2222に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェイス2222は、CPU2212の制御下、RAM2214、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROM2201、またはICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0137】
CPU2212は、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226(DVD-ROM2201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM2214に読み取られるようにし、RAM2214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックする。
【0138】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU2212は、RAM2214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM2214に対しライトバックする。また、CPU2212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0139】
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ2200上またはコンピュータ2200近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2200に提供する。
【0140】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0141】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。「A及び/又はB」の表記は「A、B、又は、A及びC」を示すものであってよい。「A、B及び/又はC」の表記は「A、B及びCのいずれか1つか、又は、これらの2つ以上のいずれかの組み合わせ」を示すものであってよい。
【符号の説明】
【0142】
10 システム
20 ネットワーク
30 生産工程
40 センサー
50 撮影装置
60A 端末
60B 端末
100 表示装置
110 入力部
120 変化特定部
130 対比部
140 画像表示部
150 レポート出力部
160 通信部
500 入力画面
502 時刻入力欄
504 時刻入力欄
506 時刻入力欄
510 追加ボタン
512 削除ボタン
520 センサー条件入力欄
530 追加ボタン
532 削除ボタン
540 映像条件入力欄
550 追加ボタン
552 削除ボタン
560 登録ボタン
800 表示画面
810 映像
812 操作ボタン
814 同時視聴端末表示
820 シークバー
822 現在位置
824 変化点マーク
826 工程表示
830 全体図
840 工程説明
842 詳細説明ボタン
844 類似工程ボタン
850 センサーデータ説明
852 詳細ボタン
870 メッセージボタン
872 通話ボタン
880 レポートボタン
910 カーソル
920 説明テキスト
924 変化点マーク
1000 センサーデータ画面
1010 カーソル
1024 変化点マーク
1026 工程表示
1028 グラフ
1030 表示欄
1032 映像
1040 映像ボタン
1100 類似工程表示画面
1110 映像
1112 工程の説明
1114 工程の説明
1120 映像
1140 相違点の説明
1200 表示画面
1240 製造手順の説明
1300 表示画面
1310 映像
1312 リアルタイム表示
1320 シークバー
1324 変化点マーク
1350 センサーデータ
1400 レポート
2200 コンピュータ
2201 DVD-ROM
2210 ホストコントローラ
2212 CPU
2214 RAM
2216 グラフィックコントローラ
2218 ディスプレイデバイス
2220 入/出力コントローラ
2222 通信インターフェイス
2224 ハードディスクドライブ
2226 DVD-ROMドライブ
2230 ROM
2240 入/出力チップ
2242 キーボード