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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093203
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】止水板付きシャッター装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/68 20060101AFI20240702BHJP
   E06B 5/00 20060101ALI20240702BHJP
   E06B 9/17 20060101ALI20240702BHJP
   E06B 9/11 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
E06B9/68
E06B5/00 Z
E06B9/17 Z
E06B9/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022209419
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000239714
【氏名又は名称】文化シヤッター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】角 和博
(72)【発明者】
【氏名】神田 裕也
【テーマコード(参考)】
2E042
2E239
【Fターム(参考)】
2E042AA01
2E042BA00
2E042CA01
2E042DA01
2E239AC04
(57)【要約】
【課題】ケーシングの前後方向の長さを短くしやすい新規な止水板付きシャッター装置を得る。
【解決手段】止水板付きシャッター装置の巻取装置は、シャッターカーテンおよび止水板を収容するケーシングと、ケーシングに収容され、シャッターカーテンを巻き取る第一シャフトと、第一シャフトとガイドレールとの間のシャッターカーテンを支持する第二シャフトと、第一シャフトの軸方向からの視線において第一シャフトに対して上下方向の下方側に配置され第一シャフトと上下方向で並び、第一シャフトを駆動する駆動源と、を有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面に対して上下方向に移動することで開口部を開閉するシャッターカーテンと、
前記床面に対して前記上下方向の上方側に配置され、前記シャッターカーテンを巻き取る巻取装置と、
少なくとも一部が前記巻取装置から前記上下方向の下方に延び、前記シャッターカーテンを前記上下方向に沿って案内可能なガイドレールと、
前記シャッターカーテンの前記床面側の第一端部と接続され、前記床面と当接し前記シャッターカーテンとともに前記開口部を閉じる第一位置と、前記床面から前記シャッターカーテンとともに前記上下方向の上方に離間し前記開口部を開き、前記シャッターカーテンとともに前記巻取装置内に収容された第二位置と、の間で移動可能な止水板と、
を備え、
前記巻取装置は、
それぞれが前記第二位置に位置された前記シャッターカーテンおよび前記止水板を収容するケーシングと、
前記ケーシングに収容され、前記シャッターカーテンを巻き取る第一シャフトと、
前記第一シャフトと前記ガイドレールとの間の前記シャッターカーテンを支持する第二シャフトと、
前記第一シャフトの軸方向からの視線において前記第一シャフトに対して前記上下方向の下方側に配置され前記第一シャフトと前記上下方向で並び、前記第一シャフトを駆動する駆動源と、
を有した、
止水板付きシャッター装置。
【請求項2】
前記第二シャフトは、前記視線において前記ガイドレールに対して前記上下方向の上方側に位置され前記ガイドレールと前記上下方向で並ぶ、
請求項1に記載の止水板付きシャッター装置。
【請求項3】
前記第二シャフトは、前記視線において、前記第二位置に位置された前記シャッターカーテンのうち前記第一シャフトに巻き付いた巻付部と、前記上下方向と直交する前記ケーシングの前後方向に並ぶ、
請求項1に記載の止水板付きシャッター装置。
【請求項4】
前記駆動源は、前記視線において、それぞれが前記第二位置に位置された前記シャッターカーテンおよび前記止水板のうち少なくとも一方と、前記上下方向と直交する前記ケーシングの前後方向に並ぶ、
請求項1に記載の止水板付きシャッター装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、止水板付きシャッター装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、開口部を開閉するシャッターカーテンと、シャッターカーテンを巻き取る巻取装置と、シャッターカーテンの床面側の端部と接続され、床面と当接しシャッターカーテンとともに開口部を閉じる第一位置と、床面からシャッターカーテンとともに離間し開口部を開く第二位置と、の間で移動可能に構成された止水板と、を備えた止水板付きシャッター装置が、知られている(例えば、特許文献1参照)。巻取装置は、ケーシング内に、シャッターカーテンを巻き取る第一シャフトと、シャッターカーテンを支持する第二シャフトと、第一シャフトを駆動する駆動源と、を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平7-8785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の止水板付きシャッター装置では、例えば、ケーシング内において、第一シャフト、第二シャフト、および駆動源が、ケーシングの前後方向に並んでいるため、ケーシングの前後方向の長さが長くなってしまう。
【0005】
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、ケーシングの前後方向の長さを短くしやすい新規な止水板付きシャッター装置を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の止水板付きシャッター装置は、床面に対して上下方向に移動することで開口部を開閉するシャッターカーテンと、前記床面に対して前記上下方向の上方側に配置され、前記シャッターカーテンを巻き取る巻取装置と、少なくとも一部が前記巻取装置から前記上下方向の下方に延び、前記シャッターカーテンを前記上下方向に沿って案内可能なガイドレールと、前記シャッターカーテンの前記床面側の第一端部と接続され、前記床面と当接し前記シャッターカーテンとともに前記開口部を閉じる第一位置と、前記床面から前記シャッターカーテンとともに前記上下方向の上方に離間し前記開口部を開き、前記シャッターカーテンとともに前記巻取装置内に収容された第二位置と、の間で移動可能な止水板と、を備え、前記巻取装置は、それぞれが前記第二位置に位置された前記シャッターカーテンおよび前記止水板を収容するケーシングと、前記ケーシングに収容され、前記シャッターカーテンを巻き取る第一シャフトと、前記第一シャフトと前記ガイドレールとの間の前記シャッターカーテンを支持する第二シャフトと、前記第一シャフトの軸方向からの視線において前記第一シャフトに対して前記上下方向の下方側に配置され前記第一シャフトと前記上下方向で並び、前記第一シャフトを駆動する駆動源と、を有する。
【0007】
このような構成によれば、駆動源が、第一シャフトの軸方向からの視線において第一シャフトに対して上下方向の下方側に配置され第一シャフトと上下方向で並ぶので、駆動源がケーシングの前後方向で第一シャフトと並ぶ構成に比べて、ケーシングの前後方向の長さを短くしやすい。
【0008】
前記止水板付きシャッター装置では、例えば、前記第二シャフトは、例えば、前記視線において前記ガイドレールに対して前記上下方向の上方側に位置され前記ガイドレールと前記上下方向で並ぶ。
【0009】
このような構成によれば、ケーシングの前後方向において第二シャフトがガイドレールに対して第一シャフトとは反対側に配置された構成に比べて、ケーシングの前後方向の長さを短くしやすい。
【0010】
前記止水板付きシャッター装置では、例えば、前記第二シャフトは、前記視線において、前記第二位置に位置された前記シャッターカーテンのうち前記第一シャフトに巻き付いた巻付部と、前記上下方向と直交する前記ケーシングの前後方向に並ぶ。
【0011】
このような構成によれば、第二シャフトがシャッターカーテンの巻付部とケーシングの前後方向で並ばない構成に比べて、ケーシングの上下方向の長さ(高さ)を短くしやすい。
【0012】
前記止水板付きシャッター装置では、例えば、前記駆動源は、前記視線において、それぞれが前記第二位置に位置された前記シャッターカーテンおよび前記止水板のうち少なくとも一方と、前記上下方向と直交する前記ケーシングの前後方向に並ぶ。
【0013】
このような構成によれば、駆動源が、第二位置に位置されたシャッターカーテンおよび止水板のいずれともケーシングの前後方向と並ばない構成に比べて、ケーシングの上下方向の長さを短くしやすい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、例えば、ケーシングの前後方向の長さを短くしやすい新規な止水板付きシャッター装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施形態の止水板付きシャッター装置の例示的かつ模式的な正面図であって、止水板が第一位置に位置された状態の図である。
図2図2は、実施形態の止水板付きシャッター装置の例示的かつ模式的な断面図であって、止水板が第一位置に位置された状態の図である。
図3図3は、実施形態の止水板付きシャッター装置の例示的かつ模式的な断面図であって、止水板が第二位置に位置された状態の図である。
図4図4は、実施形態の止水板付きシャッター装置の一部の例示的かつ模式的な断面図であって、止水板が第二位置に位置された状態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
【0017】
なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0018】
図1は、実施形態の止水板付きシャッター装置1の例示的かつ模式的な正面図であって、止水板4が第一位置P1に位置された状態の図である。図2は、実施形態の止水板付きシャッター装置1の例示的かつ模式的な断面図であって、止水板4が第一位置P1に位置された状態の図である。図3は、実施形態の止水板付きシャッター装置1の例示的かつ模式的な断面図であって、止水板4が第二位置P2に位置された状態の図である。第一位置P1は、閉塞位置(閉位置)や、全閉位置等とも称される。第二位置P2は、開放位置や、全開位置、収納位置等とも称される。
【0019】
図1,2に示されるように、止水板付きシャッター装置1は、例えば、構造物100に設けられた開口部101を開閉可能に覆うシャッター装置である。止水板付きシャッター装置1は、シャッターカーテン3と、止水板4と、左右一対のガイドレール5と、巻取装置6と、を備えている。構造物100は、例えば、車庫や、工場、倉庫、ビル、店舗、住宅等の建築構造物であり、開口部101を介して自動車等の車両や人間等が出入りしうる。止水板付きシャッター装置1は、止水板4および巻取装置6の上下方向が鉛直方向に沿うように設置される。
【0020】
なお、以下の各図では、便宜上、互いに直交する三方向が定義されている。X方向は、止水板4および巻取装置6の前後方向(厚さ方向、奥行き方向)に沿うとともに、開口部101の開口方向(貫通方向)に沿う。Y方向は、止水板4および巻取装置6の幅方向(左右方向、長手方向)に沿うとともに、開口部101の幅方向に沿う。Z方向は、止水板4および巻取装置6の高さ方向(上下方向)に沿うとともに、開口部101の高さ方向に沿う。
【0021】
また、以下の説明では、開口部101を介してX方向の一方の空間から他方の空間へ水が浸入する可能性がある場合のX方向の他方(下流側)が屋内側と定義され、X方向の一方(上流側)が屋外側と定義される。すなわち、屋内側とは、止水板4によって水の浸入を防止(阻止、抑制)したい側であり、屋外側とは、浸入可能性のある水が流れてくる側のことである。また、以下の説明では、床面102とは、開口部101の下方に位置する面を意味する便宜上の文言であり、通常の床面102に限らず、コンクリート面や地面等を含むものとする。
【0022】
図2~3に示されるように、シャッターカーテン3は、開口部101を開閉可能に覆っている。シャッターカーテン3は、止水板4とともにZ方向(上下方向)に沿って移動することで開口部101を開閉する。シャッターカーテン3(開口部101)の開方向は、上下方向の上方向、すなわち床面102から離れる方向であり、閉方向は、上下方向の下方向、すなわち床面102に近付く方向である。
【0023】
シャッターカーテン3は、床面102側に位置され止水板4と接続された下端部3aと、下端部3aとは反対側に位置され巻取装置6の第一シャフト12(図2参照)と接続された上端部3bと、を有している。シャッターカーテン3は、例えば、複数の帯板状のスラットをZ方向(上下方向)に連接したスラット連接体等によって構成されうる。下端部3aは、第一端部の一例である。
【0024】
止水板4は、シャッターカーテン3と床面102との間に設けられている。止水板4は、例えば、X方向に所定の厚さを有し、Y方向およびZ方向に沿って延びるとともに、Y方向に横長な直方体状に構成されている。止水板4は、防錆性を有する板状の金属材を加工してパネル状に構成されている。
【0025】
止水板4は、床面102と面した下端部4aと、下端部4aとは反対側に位置されシャッターカーテン3と接続された上端部4bと、を有している。本実施形態では、止水板4は、シャッターカーテン3と一体に、開口部101を閉じる第一位置P1(図2参照)と、開口部101を開くとともに、後述する巻取装置6に収納される第二位置P2(図3参照)と、の間で移動可能に構成されている。
【0026】
図1,2に示されるように、止水板4が第一位置P1に位置された状態では、下端部4aと床面102とが当接し、シャッターカーテン3とともに開口部101が閉じられる。これにより、下端部4aと床面102との間がシールされ、開口部101を介した屋内側への雨水等の水の浸入が、防止(阻止、抑制)される。なお、止水板4の下端部4aには、床面102と当接する止水ゴム等のシール部材が設けられてもよい。
【0027】
また、図3に示されるように、止水板4が第二位置P2に位置された状態では、下端部4aが床面102からシャッターカーテン3とともにZ方向(上方向)に離間する。これにより、開口部101の少なくとも一部(一例として全部)が開放される。
【0028】
図1に示されるように、ガイドレール5は、シャッターカーテン3および止水板4のY方向の両端部に設けられている。ガイドレール5は、例えば、Y方向の中央部側に向けて開放された略U字状の断面を有し、床面102と巻取装置6との間に亘ってZ方向(上下方向)に直線状に延びている。ガイドレール5は、少なくとも一部(一例として一部)が巻取装置6から上下方向の下方に延びている。ガイドレール5は、シャッターカーテン3および止水板4をZ方向(上下方向)に沿ってスライド可能に支持する。すなわち、ガイドレール5は、シャッターカーテン3を上下方向に沿って案内可能である。
【0029】
図1,2に示されるように、巻取装置6は、床面102に対して上下方向の上方側に配置されている。また、巻取装置2は、シャッターカーテン3およびガイドレール5のZ方向(上方向)に設けられている。巻取装置6は、シャッターカーテン3を巻き取る。
【0030】
図4は、実施形態の止水板付きシャッター装置の一部の例示的かつ模式的な断面図であって、止水板が第二位置に位置された状態の図である。図4に示されるように、巻取装置6は、例えば、シャッターケース11や、第一シャフト12、開閉機13、第二シャフト14、動力伝達機構15等を有している。第一シャフト12は、主シャフトや巻取シャフトとも称され、第二シャフト14は、副シャフトやガイドシャフトとも称される。巻取装置2は、構造物100における躯体103の屋内側のスペースに設置されている。躯体103は、天井部材等とも称される。なお、図1では、便宜上、躯体103は、図示省略されている。
【0031】
シャッターケース11は、例えば、Y方向に横長な直方体状の箱型に構成されている。シャッターケース11には、第一シャフト12や、開閉機13、第二シャフト14、動力伝達機構15、シャッターカーテン3等が収容されている。
【0032】
また、本実施形態では、シャッターケース11には、止水板4が収納可能に構成されている。具体的には、止水板4は、第一位置P1(図2参照)では、シャッターケース11外に位置され、第二位置P2(図3参照)では、シャッターケース11内に位置される。すなわち、シャッターケース11は、それぞれが第二位置P2に位置されたシャッターカーテン3および止水板4を収容する。
【0033】
また、シャッターケース11には、シャッターカーテン3および止水板4が出入りする開口部11a1が設けられている。開口部11a1は、シャッターケース11の底壁11aをZ方向(上下方向)に貫通するとともに、止水板4に沿ってY方向に細長く延びた長穴である。開口部11a1のY方向の両端部は、ガイドレール5とZ方向に並んでいる。ここで、ガイドレール5の上端部5aを含む部分は、開口部11a1からシャッターケース11内に延び、シャッターケース11内に収容されている。また、第二位置P2に位置された止水板4は、シャッターケース11内に収容されたガイドレール5に支持される。シャッターケース11は、ケーシングの一例である。
【0034】
第一シャフト12は、シャッターケース11にY方向に沿った回転中心軸Ax1回りに回転可能に支持されている。第一シャフト12には、シャッターカーテン3の上端部3bが接続されている。第一シャフト12は、回転中心軸Ax1回りに回転することで、シャッターケース11内にシャッターカーテン3を巻き取って収納したり、シャッターケース11外にシャッターカーテン3を引き出したりする。
【0035】
開閉機13は、例えば、支持部50、第一シャフト12の駆動源としてのモータ51、第一シャフト12の回転を制動するブレーキ機構、モータ51およびブレーキ機構を制御する制御部、リミットスイッチ52,53、およびブレーカ54等を有している。支持部50は、第一シャフト12の駆動源としてのモータ51、第一シャフト12の回転を制動するブレーキ機構、制御部、リミットスイッチ52,53、およびブレーカ54を支持している。支持部50は、ブラケットであり、構造物100(躯体103)に固定されている。開閉機13は、動力伝達機構15を介して、第一シャフト12と接続されている。これにより、開閉機13から第一シャフト12に駆動力が伝達される。
【0036】
動力伝達機構15は、モータ51の回転軸(出力軸)に固定され回転軸と一体に回転するスプロケット61と、第一シャフト12に固定され第一シャフト12と一体に回転するスプロケット62と、二つのスプロケット61,62に掛け渡されたチェーン63と、を有している。モータ51の回転軸およびスプロケット61は、Y方向に沿った回転中心軸Ax3回りに回転可能に支持されている。
【0037】
第二シャフト14は、支持部50にY方向に沿った回転中心軸Ax2回りに回転可能に支持されている。回転中心軸Ax1~Ax3は、平行である。第二シャフト14は、第一シャフト12とガイドレール5との間のシャッターカーテン3を外周面14aで支持する。換言すると、第二シャフト14には、第一シャフト12とガイドレール5との間のシャッターカーテン3がスライド可能に掛け回されている。第二シャフト14は、回転中心軸Ax2回りに回転することで、シャッターカーテン3の閉方向への移動および開方向への移動をガイドする。
【0038】
次に、巻取装置2の構成要素の位置関係を参照して説明する。図4に示されるように、第二シャフト14は、第一シャフト12の軸方向の視線においてガイドレール5に対して上下方向の上方側に位置されガイドレール5と上下方向で並ぶ。シャッターケース11内に収容されている。また、第二シャフト14は、第一シャフト12の軸方向の視線において、第二位置P2に位置されたシャッターカーテン3のうち第一シャフト12に巻き付いた巻付部3cと、上下方向と直交するシャッターケース11の前後方向に並ぶ。また、第二シャフト14は、第一シャフト12の軸方向からの視線において、第二シャフト14とシャッターケース11の前後方向に並ぶ。
【0039】
また、モータ51は、第一シャフト12の軸方向からの視線において第一シャフト12に対して上下方向の下方側に配置され第一シャフト12と上下方向で並ぶ。モータ51を含む開閉機13が配置されたスペースは、シャッターケース11内に止水板4を収容するスペースと前後方向で並ぶ。また、モータ51は、第一シャフト12の軸方向の視線において、それぞれが第二位置P2に位置されたシャッターカーテン3および止水板4のうち少なくとも一方と、上下方向と直交するシャッターケース11の前後方向に並ぶ。
【0040】
以上の構成の止水板付きシャッター装置1では、止水板4は、第二位置P2に位置された状態では、全体がシャッターケース11内に収納される。これにより、開口部101が全開状態となる。なお、止水板4は、第二位置P2に位置された状態で、一部だけがシャッターケース11内に収納されてもよい。
【0041】
以上のように、本実施形態では、止水板付きシャッター装置1は、シャッターカーテン3と、巻取装置6と、ガイドレール5と、止水板4と、を備えている。シャッターカーテン3は、床面102に対して上下方向に移動することで開口部101を開閉する。巻取装置6は、床面102に対して上下方向の上方側に配置され、シャッターカーテン3を巻き取る。ガイドレール5は、少なくとも一部が巻取装置6から上下方向の下方に延び、シャッターカーテン3を上下方向に沿って案内可能である。止水板4は、第一位置P1と第二位置P2との間で移動可能である。第一位置P1は、止水板4が、シャッターカーテン3の床面102側の下端部3a(第一端部)と接続され、床面102と当接しシャッターカーテン3とともに開口部101を閉じる位置である。第二位置P2は、止水板4が、床面102からシャッターカーテン3とともに上下方向の上方に離間し開口部101を開き、シャッターカーテン3とともに巻取装置6内に収容された位置である。巻取装置6は、シャッターケース11(ケーシング)と、第一シャフト12と、第二シャフト14と、モータ51(駆動源)と、を有する。シャッターケース11は、それぞれが第二位置P2に位置されたシャッターカーテン3および止水板4を収容する。第一シャフト12は、シャッターケース11に収容され、シャッターカーテン3を巻き取る。第二シャフト14は、第一シャフト12とガイドレール5との間のシャッターカーテン3を支持する。モータ51は、第一シャフト12の軸方向からの視線において第一シャフト12に対して上下方向の下方側に配置され第一シャフト12と上下方向で並び、第一シャフト12を駆動する。
【0042】
このような構成によれば、モータ51が、第一シャフト12の軸方向からの視線において第一シャフト12に対して上下方向の下方側に配置され第一シャフト12と上下方向で並ぶので、モータ51がシャッターケース11の前後方向で第一シャフト12と並ぶ構成に比べて、シャッターケース11の前後方向の長さ(図4の寸法L1)を短くしやすい。
【0043】
また、第二シャフト14は、例えば、第一シャフト12の軸方向の視線においてガイドレール5に対して上下方向の上方側に位置されガイドレール5と上下方向で並ぶ。
【0044】
このような構成によれば、シャッターケース11の前後方向において第二シャフト14がガイドレール5に対して第一シャフト12とは反対側に配置された構成に比べて、シャッターケース11の前後方向の長さ(図4の寸法L1)を短くしやすい。
【0045】
また、止水板4付きシャッターでは、例えば、第二シャフト14は、第一シャフト12の軸方向の視線において、第二位置P2に位置されたシャッターカーテン3のうち第一シャフト12に巻き付いた巻付部3cと、上下方向と直交するシャッターケース11の前後方向に並ぶ。
【0046】
このような構成によれば、第二シャフト14がシャッターカーテン3の巻付部3cとシャッターケース11の前後方向で並ばない構成に比べて、シャッターケース11の上下方向の長さ(高さ:図4の寸法L2)を短くしやすい。
【0047】
また、モータ51は、第一シャフト12の軸方向の視線において、それぞれが第二位置P2に位置されたシャッターカーテン3および止水板4のうち少なくとも一方と、上下方向と直交するシャッターケース11の前後方向に並ぶ。
【0048】
このような構成によれば、モータ51が、第二位置P2に位置されたシャッターカーテン3および止水板4のいずれともシャッターケース11の前後方向と並ばない構成に比べて、シャッターケース11の上下方向の長さ(図4の寸法L2)を短くしやすい。
【0049】
また、第二シャフト14は、第一シャフト12の軸方向からの視線において、第二シャフト14とシャッターケース11の前後方向に並ぶ。
【0050】
このような構成によれば、シャッターカーテン3の一部が第一シャフト12と第二シャフト14との間でシャッターケース11の前後方向に延びた状態となるので、その分だけ巻付部3cの径D1を小さくすることができる。よって、シャッターケース11の上下方向の長さ(図4の寸法L2)を短くしやすい。したがって、開口部101の開放面積(開放高さ)を大きくしやすい。
【0051】
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0052】
1…止水板付きシャッター装置、3…シャッターカーテン、3a…下端部(第一端部)、3c…巻付部、4…止水板、6…巻取装置、11…シャッターケース(ケーシング)、12…第一シャフト、14…第二シャフト、51…モータ、101…開口部、102…床面、P1…第一位置、P2…第二位置。
図1
図2
図3
図4