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特開2024-93232会話制御システム、会話制御方法、会話制御プログラム、表示制御システム、表示制御方法、表示制御プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093232
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】会話制御システム、会話制御方法、会話制御プログラム、表示制御システム、表示制御方法、表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04817 20220101AFI20240702BHJP
   H04M 3/56 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
G06F3/04817
H04M3/56 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022209473
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 和輝
【テーマコード(参考)】
5E555
5K201
【Fターム(参考)】
5E555AA22
5E555AA23
5E555AA25
5E555AA28
5E555AA30
5E555AA61
5E555BA02
5E555BA04
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC04
5E555BD06
5E555BE17
5E555CA02
5E555CA12
5E555CA18
5E555CA27
5E555CA28
5E555CA29
5E555CA42
5E555CA47
5E555CB08
5E555CB14
5E555CB23
5E555CB57
5E555CC03
5E555CC26
5E555DA23
5E555DB04
5E555DB18
5E555DB53
5E555DC05
5E555DC09
5E555DC13
5E555DC19
5E555DC21
5E555DC25
5E555DC35
5E555DC37
5E555DC40
5E555DC45
5E555DC57
5E555DC61
5E555DD06
5E555EA05
5E555FA00
5K201BA20
5K201BB09
5K201CC04
5K201CC10
5K201EF10
(57)【要約】
【課題】ユーザー端末の画面サイズに関わらずユーザーアイコンを利用した会話ツールを利用することが可能な会話制御システム、会話制御方法、会話制御プログラム、表示制御システム、表示制御方法、表示制御プログラムを提供すること。
【解決手段】会話制御システムは、第1表示領域において複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示させ、第2表示領域において前記複数のユーザーアイコンのそれぞれを前記第1表示態様における位置情報に基づいて第2表示態様で表示させ、前記第1表示領域における位置情報に基づいて前記複数のユーザー同士の会話を制御し、前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示させる第1表示処理部と、
第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させる第2表示処理部と、
前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を制御する会話処理部と、
を備え、
前記第2表示処理部は、前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させる、会話制御システム。
【請求項2】
前記複数のユーザーアイコンを表示する表示装置の画面サイズに応じて、前記複数のユーザーアイコンの表示態様を前記第1表示態様及び前記第2表示態様のいずれかに決定する、
請求項1に記載の会話制御システム。
【請求項3】
前記第2表示処理部は、前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコン同士の距離に基づいて、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれを前記第2表示領域に表示させる、
請求項1に記載の会話制御システム。
【請求項4】
前記会話処理部は、前記第1表示領域における第1ユーザーアイコンと第2ユーザーアイコンとの間の距離が所定距離未満の場合に、前記第1ユーザーアイコンに対応する第1ユーザーと前記第2ユーザーアイコンに対応する第2ユーザーとの会話を可能にする、
請求項1に記載の会話制御システム。
【請求項5】
前記第2表示処理部は、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーアイコン及び前記第2ユーザーアイコンの表示態様と、会話が可能ではないユーザーに対応するユーザーアイコンの表示態様とを異ならせる、
請求項4に記載の会話制御システム。
【請求項6】
前記第2表示処理部は、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーアイコン及び前記第2ユーザーアイコンを互いに連結して表示させ、会話が可能ではないユーザーに対応する複数のユーザーアイコンを互いに離間して表示させる、
請求項4に記載の会話制御システム。
【請求項7】
前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーの会話が終了した場合に、前記第2表示処理部は、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーアイコン及び前記第2ユーザーアイコンを互いに離間して表示させる、
請求項6に記載の会話制御システム。
【請求項8】
表示装置においてユーザーから前記第1表示態様又は前記第2表示態様を選択する操作を受け付け、前記ユーザーにより選択された表示態様で前記複数のユーザーアイコンを前記表示装置に表示させる、
請求項1に記載の会話制御システム。
【請求項9】
前記第1表示態様は、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向の2つの方向からなる2次元表示領域に前記複数のユーザーアイコンを表示可能な表示態様であり、
前記第2表示態様は、1つの方向からなる1次元表示領域に前記複数のユーザーアイコンを表示可能な表示態様である、
請求項1~8のいずれかに記載の会話制御システム。
【請求項10】
第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示させることと、
第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させることと、
前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を制御することと、
前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させること、
を一又は複数のプロセッサーが実行する会話制御方法。
【請求項11】
第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示させることと、
第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させることと、
前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を制御することと、
前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させること、
を一又は複数のプロセッサーに実行させるための会話制御プログラム。
【請求項12】
第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示し、前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を可能にする会話システムに利用されるユーザー端末の表示を制御する表示制御システムであって、
前記ユーザー端末に対応する第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させ、
前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させる表示処理部を備える表示制御システム。
【請求項13】
第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示し、前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を可能にする会話システムに利用されるユーザー端末の表示を制御する表示制御方法であって、
前記ユーザー端末に対応する第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させることと、
前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させることと、
を一又は複数のプロセッサーが実行する表示制御方法。
【請求項14】
第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示し、前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を可能にする会話システムに利用されるユーザー端末の表示を制御する表示制御プログラムであって、
前記ユーザー端末に対応する第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させることと、
前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させることと、
を一又は複数のプロセッサーに実行させるための表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、仮想空間に表示されるユーザーアイコンを利用した会話を制御する会話制御システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介したコミュニケーションツールとして、仮想空間内のユーザーアイコンの位置情報に基づいて、ユーザー同士の会話を制御するシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-002387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、仮想空間をユーザー端末に表示させて当該仮想空間内でユーザーアイコンを移動させて会話を制御しているため、ユーザー端末には当該仮想空間を表示可能な画面サイズが必要となる。このため、例えば画面サイズが小さいユーザー端末では、前記仮想空間を適切に表示することができず、前記コミュニケーションツールを利用することが困難である。
【0005】
本開示の目的は、ユーザー端末の画面サイズに関わらずユーザーアイコンを利用した会話ツールを利用することが可能な会話制御システム、会話制御方法、会話制御プログラム、表示制御システム、表示制御方法、表示制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一の態様に係る会話制御システムは、第1表示処理部と第2表示処理部と会話処理部とを備える。前記第1表示処理部は、第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示させる。前記第2表示処理部は、第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させる。前記会話処理部は、前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を制御する。また、前記第2表示処理部は、前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させる。
【0007】
本開示の他の態様に係る会話制御方法は、第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示させることと、第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させることと、前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を制御することと、前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させること、を一又は複数のプロセッサーが実行する方法である。
【0008】
本開示の他の態様に係る会話制御プログラムは、第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示させることと、第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させることと、前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を制御することと、前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させること、を一又は複数のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本開示の他の態様に係る表示制御システムは、第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示し、前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を可能にする会話システムに利用されるユーザー端末の表示を制御するシステムである。前記表示制御システムにおいて、表示処理部は、前記ユーザー端末に対応する第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させ、前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させる。
【0010】
本開示の他の態様に係る表示制御方法は、第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示し、前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を可能にする会話システムに利用されるユーザー端末の表示を制御する方法である。前記表示制御方法において、前記ユーザー端末に対応する第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させることと、前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させることと、を一又は複数のプロセッサーが実行する。
【0011】
本開示の他の態様に係る表示制御プログラムは、第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示し、前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を可能にする会話システムに利用されるユーザー端末の表示を制御するプログラムである。前記表示制御プログラムは、前記ユーザー端末に対応する第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させることと、前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させることと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、ユーザー端末の画面サイズに関わらずユーザーアイコンを利用した会話ツールを利用することが可能な会話制御システム、会話制御方法、会話制御プログラム、表示制御システム、表示制御方法、表示制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本開示の実施形態に係る会話システムの概略構成を示す模式図である。
図2図2は、本開示の実施形態に係る会話システムの構成を示す機能ブロック図である。
図3図3は、本開示の実施形態に係るユーザー情報管理テーブルの一例を示す図である。
図4図4は、本開示の実施形態に係るグループ情報管理テーブルの一例を示す図である。
図5図5は、本開示の実施形態に係る音声制御情報管理テーブルの一例を示す図である。
図6図6は、本開示の実施形態に係るユーザー端末(パーソナルコンピュータ)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図7図7は、本開示の実施形態に係るユーザー端末(パーソナルコンピュータ)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図8A図8Aは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図8B図8Bは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図9図9は、本開示の実施形態に係るユーザー端末に表示される会話用画面(パーソナルコンピュータ)の一例を示す図である。
図10図10は、本開示の実施形態に係るユーザー端末に表示される会話用画面(パーソナルコンピュータ)の一例を示す図である。
図11A図11Aは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図11B図11Bは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図12図12は、本開示の実施形態1に係る会話システムで実行される会話制御処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図13図13は、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図14図14は、本開示の実施形態に係るユーザー端末に表示される会話用画面(パーソナルコンピュータ)の一例を示す図である。
図15A図15Aは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図15B図15Bは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図16図16は、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図17図17は、本開示の実施形態に係るユーザー端末に表示される会話用画面(パーソナルコンピュータ)の一例を示す図である。
図18A図18Aは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図18B図18Bは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図19A図19Aは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図19B図19Bは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図19C図19Cは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図20図20は、本開示の実施形態に係るユーザー端末に表示される会話用画面(パーソナルコンピュータ)の一例を示す図である。
図21A図21Aは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図21B図21Bは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図22図22は、本開示の実施形態2に係る会話システムで実行される会話制御処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図23図23は、本開示の実施形態に係るユーザー端末に表示される会話用画面(パーソナルコンピュータ)の一例を示す図である。
図24A図24Aは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図24B図24Bは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図25A図25Aは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図25B図25Bは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図26図26は、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図27図27は、本開示の実施形態に係るユーザー端末に表示される会話用画面(パーソナルコンピュータ)の一例を示す図である。
図28A図28Aは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図28B図28Bは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図29図29は、本開示の実施形態に係るユーザー端末に表示される会話用画面(パーソナルコンピュータ)の一例を示す図である。
図30A図30Aは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図30B図30Bは、本開示の実施形態に係るユーザー端末(モバイル端末)に表示される会話用画面の一例を示す図である。
図31図31は、本開示の実施形態2に係る会話システムで実行される会話制御処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図32A図32Aは、本開示の実施形態に係る位置変換処理の具体的方法の一例(第1方法)を示す図である。
図32B図32Bは、本開示の実施形態に係る位置変換処理の具体的方法の一例(第1方法)を示す図である。
図32C図32Cは、本開示の実施形態に係る位置変換処理の具体的方法の一例(第1方法)を示す図である。
図32D図32Dは、本開示の実施形態に係る位置変換処理の具体的方法の一例(第1方法)を示す図である。
図32E図32Eは、本開示の実施形態に係る位置変換処理の具体的方法の一例(第1方法)を示す図である。
図33A図33Aは、本開示の実施形態に係る位置変換処理の具体的方法の一例(第1方法)を示す図である。
図33B図33Bは、本開示の実施形態に係る位置変換処理の具体的方法の一例(第1方法)を示す図である。
図34A図34Aは、本開示の実施形態に係る位置変換処理の具体的方法の一例(第2方法)を示す図である。
図34B図34Bは、本開示の実施形態に係る位置変換処理の具体的方法の一例(第2方法)を示す図である。
図34C図34Cは、本開示の実施形態に係る位置変換処理の具体的方法の一例(第2方法)を示す図である。
図34D図34Dは、本開示の実施形態に係る位置変換処理の具体的方法の一例(第2方法)を示す図である。
図35A図35Aは、本開示の実施形態に係る位置変換処理の具体的方法の一例(第2方法)を示す図である。
図35B図35Bは、本開示の実施形態に係る位置変換処理の具体的方法の一例(第2方法)を示す図である。
図36A図36Aは、本開示の実施形態に係る同時会話可能な位置の算出処理の具体的方法の一例を示す図である。
図36B図36Bは、本開示の実施形態に係る同時会話可能な位置の算出処理の具体的方法の一例を示す図である。
図36C図36Cは、本開示の実施形態に係る同時会話可能な位置の算出処理の具体的方法の一例を示す図である。
図36D図36Dは、本開示の実施形態に係る同時会話可能な位置の算出処理の具体的方法の一例を示す図である。
図37図37は、本開示の実施形態に係る同時会話可能な位置の算出処理の具体的方法の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
【0015】
本開示に係る会話制御システムは、仮想空間(仮想ルーム)においてユーザーアイコン同士を近付けることにより、各ユーザーアイコンのユーザー同士で会話を行うことが可能なシステムである。本開示に係る会話制御システムの一例として、以下の実施形態では、会話システムを例に挙げて説明する。なお、以下の実施形態に係る会話システムは、本開示の会話制御システム及び表示制御システムの一例である。
【0016】
前記会話システムは、例えば複数のユーザーがそれぞれ異なる場所(オフィスの会議室、自宅など)にいながら、情報通信端末(パーソナルコンピュータ(ノートパソコン、デスクトップパソコンなど)、モバイル端末(スマートフォンなどの携帯端末など))のユーザー端末を利用して仮想ルーム内で会話を行うWebミーティング(オンラインミーティング)などに適用することができる。また、前記会話システムは、前記オンラインミーティングを実行するための汎用ソフトウェアである会話アプリケーションによりオンラインミーティングサービスを提供する会話サーバー、前記オンラインミーティングを管理する管理サービスを提供する管理サーバーなどを備える。
【0017】
[実施形態1]
[会話システム100]
図1は、本開示の実施形態1に係る会話システム100の概略構成を示す模式図である。会話システム100は、管理サーバー1と、会話サーバー2と、ユーザー端末3とを含んでいる。会話システム100は、複数のユーザーが参加するオンラインミーティングを支援するシステムである。
【0018】
図1には、ユーザーAの拠点Ra、ユーザーBの拠点Rb、ユーザーCの拠点Rc、ユーザーDの拠点Rd、及びユーザーEの拠点Reを示している。図1では、ユーザーA~Eのそれぞれが異なる拠点(会議室、自宅など)でオンラインミーティングに参加する例を示している。各拠点には、各ユーザーが所持する1台のユーザー端末3が配置されている。
【0019】
会話システム100は、各ユーザー端末3にインストールされた会話アプリケーションを実行することにより、複数のユーザーが遠隔地においてオンラインミーティングを行うことが可能になる。前記会話アプリケーションは汎用ソフトウェアであり、同一のミーティングに参加する複数のユーザーは共通の前記会話アプリケーションを選択する。
【0020】
例えば、ユーザーA,B,C,D,Eのそれぞれは、自身のユーザー端末3a,3b,3c,3d,3eにおいて、前記会話アプリケーションを起動させる。図1に示す例では、ユーザー端末3a,3b,3cはパーソナルコンピュータ(例えばノートパソコン)であり、ユーザー端末3d,3eはモバイル端末(例えばスマートフォン)である。
【0021】
なお、会話システム100は、各拠点に、ユーザー端末3に接続可能なマイクスピーカー装置及びカメラなどが接続されており、音声及びカメラ映像を双方向通信可能に構成されている。マイクスピーカー装置及びカメラは、ユーザー端末3に内蔵されてもよい。
【0022】
管理サーバー1及び会話サーバー2のそれぞれは、例えば1台又は複数台のサーバー装置(例えばクラウドサーバー)で構築される。管理サーバー1及び会話サーバー2が一体のサーバー装置であってもよい。
【0023】
管理サーバー1、会話サーバー2、及びユーザー端末3は、ネットワークN1を介して互いに接続されている。ネットワークN1は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網である。
【0024】
[会話サーバー2]
図2に示すように、会話サーバー2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、通信部24などを備える。会話サーバー2は、1台又は複数台の仮想サーバー(クラウドサーバー)であってもよいし、1台又は複数台の物理サーバーであってもよい。
【0025】
通信部24は、会話サーバー2を有線又は無線でネットワークN1に接続し、ネットワークN1を介して他の機器(例えば管理サーバー1、ユーザー端末3など)との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信部である。
【0026】
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインターフェースである。
【0027】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。記憶部22には、制御部21に後述の会話制御処理を実行させるための会話制御プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記会話制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録され、会話サーバー2が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。なお、前記会話制御プログラムは、クラウドサーバーから配信されて記憶部22に記憶されてもよい。
【0028】
また、記憶部22には、オンラインミーティングサービスを実行させるためのオンラインミーティングプログラムが記憶されている。前記オンラインミーティングプログラムは、ユーザー端末3にインストールされた会話アプリケーションの実行に応じて前記オンラインミーティングを実行させる。本実施形態の会話サーバー2は、汎用ソフトウェアの一つである会話アプリケーションのオンラインミーティングサービスを提供するものとする。
【0029】
記憶部22には、会話アプリケーションを利用可能なユーザーに関するユーザー情報(ユーザーID、パスワードなど)が記憶されている。
【0030】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムを予め記憶する。前記RAMは、各種の情報を記憶し、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより会話サーバー2を制御する。
【0031】
具体的に、制御部21は、音声処理部211などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記会話制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記会話制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0032】
音声処理部211は、複数のユーザー端末3のそれぞれにおいて会話アプリケーションを実行させてオンラインミーティングを行う。具体的には、音声処理部211は、ユーザー端末3から取得するログイン情報に基づいて、オンラインミーティングを開始する。例えば、ユーザーAがユーザー端末3aにおいて会話アプリケーションを起動させてログイン操作を行うと、ユーザー端末3aは、ユーザーID及びパスワードを含むログイン情報を会話サーバー2に送信する。音声処理部211は、ユーザー端末3aから前記ログイン情報を取得してユーザーAを認証すると、前記オンラインミーティングを開始する。
【0033】
また例えば、ユーザーAがユーザー端末3aにおいて前記会話アプリケーションを終了させる(前記オンラインミーティングを終了させる)と、ユーザー端末3aは終了要求を会話サーバー2に送信する。音声処理部211は、ユーザー端末3aから前記終了要求を取得すると、前記オンラインミーティングを終了(ログオフ)する。
【0034】
前記オンラインミーティングに参加を希望する各ユーザーA,B,C,D,Eのそれぞれは、自身のユーザー端末3a,3b,3c,3d,3eにおいて、前記会話アプリケーションにログインする操作を行う。前記会話アプリケーションにログイン及び認証されたユーザーは、前記会話アプリケーションで設定される仮想ルーム(バーチャルミーティングルーム)において、自身のユーザーアイコンを操作して他のユーザーと会話を行うことが可能になる。例えば、音声処理部211は、仮想ルームにおいて複数のユーザーアイコン同士の距離が所定距離未満になった場合に、当該複数のユーザーアイコンに対応する複数のユーザー端末3間において音声の送受信を開始することにより、複数のユーザー間の会話を可能にする。
【0035】
[ユーザー端末3]
図2に示すように、ユーザー端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、通信部34などを備える。ユーザー端末3は、例えばパーソナルコンピュータ(ノートパソコン、デスクトップパソコンなど)、モバイル端末(スマートフォンなど)のような情報通信端末である。各ユーザー端末3は同一の構成を備えてもよい。図1に示す例では、ユーザーA,B,Cはノートパソコン(以下、パーソナルコンピュータという。)を使用し、ユーザーD,Eはスマートフォン(以下、モバイル端末という。)を使用している。
【0036】
通信部34は、ユーザー端末3を有線又は無線でネットワークN1に接続し、ネットワークN1を介して他の機器(例えば管理サーバー1、会話サーバー2)との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信部である。
【0037】
操作表示部33は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインターフェースである。操作表示部33は、ユーザーの操作を受け付ける。
【0038】
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD、SSD、又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。記憶部32には、制御部31に後述の会話制御処理を実行させるための会話制御プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記会話制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録され、ユーザー端末3が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部32に記憶される。なお、前記会話制御プログラムは、クラウドサーバーから配信されて記憶部32に記憶されてもよい。
【0039】
また記憶部32には、オンラインミーティングサービスを提供するための一又は複数の会話アプリケーションがインストールされている。
【0040】
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムを予め記憶する。前記RAMは、各種の情報を記憶し、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することによりユーザー端末3を制御する。また、制御部31は、前記会話アプリケーションを実行する処理部として機能する。
【0041】
具体的に、制御部31は、音声処理部311、表示処理部312、受付処理部313などの各種の処理部を含む。なお、制御部31は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0042】
音声処理部311は、会話アプリケーションに従った前記オンラインミーティングに関する各種の処理を実行する。具体的には、音声処理部311は、ユーザーによる会話アプリケーションを起動させる操作(ログイン操作)を受け付けると、開始要求を会話サーバー2に送信する。会話サーバー2が前記開始要求に対して認証すると、音声処理部311は、ユーザー端末3において会話用画面を表示させて前記オンラインミーティングを開始する。図6には、会話アプリケーション(オンラインミーティングサービス)に対応する前記会話用画面の一例を示している。
【0043】
表示処理部312は、図6に示すように、前記会話用画面において仮想ルームに対応する2次元表示領域を表示させる。また、表示処理部312は、2次元表示領域においてユーザーを識別可能なユーザーアイコンを表示させる。前記ユーザーアイコンには、ユーザー名、ユーザーの写真、イラストなどの顔画像などが含まれる。また、表示処理部312は、ユーザー端末3におけるマイク及びスピーカーの設定状態を示す情報(マイクアイコン、スピーカーアイコンなど)をユーザーアイコン上に表示させてもよい。図6に示す例では、ユーザーA,B,C,Dが前記会話アプリケーションにログインした状態における、ユーザーAのユーザー端末3aに表示される会話用画面を示している。また、図7に示す例では、図6に示す状態の後にユーザーEが前記会話アプリケーションにログインした場合のユーザー端末3aの会話用画面を示している。なお、パーソナルコンピュータに表示される会話用画面には、2次元表示領域と2次元表示領域におけるユーザーアイコンとが表示される。また、図6及び図7に示す例では、ユーザーCのユーザーアイコンとユーザーDのユーザーアイコンとの間の距離が所定距離未満であり、ユーザーC及びユーザーDが会話可能な状態を示している。ユーザーBのユーザー端末3b及びユーザーCのユーザー端末3cにも図6及び図7と同じ会話用画面が表示される。
【0044】
また、図8Aには、図7に示す状態の会話用画面に対応するモバイル端末に表示される会話用画面を示している。すなわち、図8Aに示す例では、ユーザーA,B,C,D,Eが前記会話アプリケーションにログインした状態における、ユーザーEのユーザー端末3eに表示される会話用画面を示している。モバイル端末に表示される会話用画面には、ログインした各ユーザーのユーザーアイコンを表示する1次元の表示領域(1次元表示領域)であるユーザーアイコン表示欄A1と、会話可能なユーザーを表示する会話ユーザー表示欄A2と、会話アプリケーションの操作を受け付ける操作欄A3とが表示される。ユーザーDのユーザー端末3dにも図8Aと同じ会話用画面が表示される。
【0045】
図8Bには、ユーザーアイコン表示欄A1を拡大した様子を示している。図8Bに示すように、ユーザーC及びユーザーDが会話可能な場合、表示処理部312は、ユーザーCのユーザーアイコンとユーザーDのユーザーアイコンとを連結して表示させる。
【0046】
表示処理部312は、管理サーバー1の指示(位置情報)に応じて、操作表示部33に前記会話用画面を表示させる。管理サーバー1は、各ユーザーアイコンを、パーソナルコンピュータに表示される会話用画面と、モバイル端末に表示される会話用画面とにおいてそれぞれの位置が対応するように表示させる。例えば、図7に示すように、2次元表示領域において、ユーザーBのユーザーアイコン、ユーザーAのユーザーアイコン、ユーザーEのユーザーアイコン、ユーザーCのユーザーアイコン、ユーザーDのユーザーアイコンが、この順に横方向(左から右へのX方向)に配置されている場合に、モバイル端末の表示処理部312は、図8Bに示すように、各ユーザーアイコンを図7に示す並び順と同じ並び順で表示させる。
【0047】
このように、パーソナルコンピュータの表示処理部312は、各ユーザーアイコンを2次元(X方向及びY方向)の表示態様で表示させ(図7参照)、モバイル端末の表示処理部312は、各ユーザーアイコンを1次元(X方向)の表示態様で表示させる(図8参照)。なお、パーソナルコンピュータの表示処理部312は、各ユーザーアイコンを1次元の表示態様で表示させることが可能であり、モバイル端末の表示処理部312は、各ユーザーアイコンを2次元の表示態様で表示させることが可能であってもよい。すなわち、各ユーザー端末3の表示処理部312は、2次元表示と1次元表示とを切り替え可能であってもよい。各ユーザー端末3の表示処理部312は、管理サーバー1から取得する表示指示に従って表示処理を実行する。表示処理部312は、本開示の第1表示処理部及び第2表示処理部の一例である。
【0048】
ユーザーA~Eのそれぞれは、自身のユーザー端末3a~3eにおいて、会話用画面を閲覧することができる。
【0049】
受付処理部313は、ユーザーから各種操作を受け付ける。例えば、ユーザー端末3aの受付処理部313は、操作表示部33に表示される会話用画面(図9参照)に含まれる2次元表示領域において、ユーザーAから自身のユーザーアイコンの移動操作を受け付ける。受付処理部313は、受け付けたユーザー操作の情報を管理サーバー1に出力する。
【0050】
受付処理部313がユーザーアイコンの移動操作を受け付けると、表示処理部312は、管理サーバー1から取得する位置情報に基づいて、前記会話用画面において前記ユーザーアイコンの位置を移動して表示させる。ユーザーは、前記会話用画面において、自身のユーザーアイコンをドラッグアンドドロップ操作などにより所望の位置に移動させることができる。
【0051】
また、音声処理部311は、隣り合う2つのユーザーアイコンの間の距離が所定距離未満である場合に、会話サーバー2を介して会話音声を送受信する。例えば、ユーザーAが自身のユーザーアイコンをユーザーEのユーザーアイコンの近くに移動させて、ユーザーAのユーザーアイコンとユーザーEのユーザーアイコンとの間の距離が所定距離未満になった場合(図10参照)、ユーザーAのユーザー端末3aの音声処理部311は、ユーザーAの発話音声をマイクを通じて取得すると会話サーバー2に送信し、会話サーバー2はユーザーAの発話音声をユーザーEのユーザー端末3eに送信し、ユーザー端末3eの音声処理部311は、ユーザーAの発話音声をスピーカーから出力する。また、ユーザーEのユーザー端末3eの音声処理部311は、ユーザーEの発話音声をマイクを通じて取得すると会話サーバー2に送信し、会話サーバー2はユーザーEの発話音声をユーザーAのユーザー端末3aに送信し、ユーザー端末3aの音声処理部311は、ユーザーEの発話音声をスピーカーから出力する。このようにして、ユーザーA及びユーザーEは会話(オンラインミーティング)が可能となる。
【0052】
図10に示す状態では、ユーザーA及びユーザーEが互いに会話可能であり、ユーザーC及びユーザーDが互いに会話可能となっている。
【0053】
また、ユーザーA及びユーザーEが会話可能な状態になると、ユーザー端末3eの表示処理部312は、図11Aに示すように、会話ユーザー表示欄A2にユーザーAのユーザーアイコンとユーザーEのユーザーアイコンとを表示させる。また、表示処理部312は、図11Bに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1において、ユーザーAのユーザーアイコンとユーザーEのユーザーアイコンとを連結して表示させる。なお、表示処理部312は、2次元表示領域におけるユーザーアイコンのX方向の並び順に従って、ユーザーアイコン表示欄A1において各ユーザーアイコンを配列して表示させる。
【0054】
また、音声処理部311は、ユーザーによる会話アプリケーションを終了させる操作(終了操作)を受け付けると、終了要求を会話サーバー2に送信する。会話サーバー2が前記終了要求に対して認証すると、音声処理部311は、ユーザー端末3において前記オンラインミーティングを終了する。
【0055】
前記オンラインミーティングに参加するユーザーのそれぞれは、自身のユーザー端末3において会話アプリケーションを起動させて前記オンラインミーティングを開始する。また、各ユーザーは、自身のユーザー端末3において会話アプリケーションを終了させて前記オンラインミーティングを終了する。
【0056】
このように、パーソナルコンピュータの制御部31は、多次元表示領域(第1表示領域)において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元(例えば2次元)の表示態様(第1表示態様)で表示させ(図7等参照)、モバイル端末の制御部31は、ユーザーアイコン表示欄A1(第2表示領域)において、複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記多次元表示領域における位置情報に基づいて、複数のユーザーアイコンを多次元表示領域よりも次元数の少ない(例えば1次元の)表示態様(第2表示態様)で表示させる(図8B等参照)。また、パーソナルコンピュータ及びモバイル端末のそれぞれの制御部31は、多次元表示領域における複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、複数のユーザー同士の会話を制御する。
【0057】
[管理サーバー1]
図2に示すように、管理サーバー1は、制御部11、記憶部12、操作表示部13、通信部14などを備える。管理サーバー1は、1台又は複数台の仮想サーバー(クラウドサーバー)であってもよいし、1台又は複数台の物理サーバーであってもよい。
【0058】
通信部14は、管理サーバー1を有線又は無線でネットワークN1に接続し、ネットワークN1を介して他の機器(例えば会話サーバー2、ユーザー端末3など)との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信部である。
【0059】
操作表示部13は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインターフェースである。
【0060】
記憶部12は、各種の情報を記憶するHDD、SSD、又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。記憶部12には、制御部11に後述の会話制御処理を実行させるための会話制御プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記会話制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録され、管理サーバー1が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。なお、前記会話制御プログラムは、クラウドサーバーから配信されて記憶部12に記憶されてもよい。
【0061】
また、記憶部12には、各種情報を含む管理テーブルが記憶されている。具体的には、記憶部12には、前記会話アプリケーションにログインしたユーザーの情報を管理するユーザー情報管理テーブルT1(図3参照)、会話グループの情報を管理するグループ情報管理テーブルT2(図4参照)、前記会話アプリケーションにログインした各ユーザーの音声の制御情報を管理する音声制御情報管理テーブルT3(図5参照)などのデータが記憶されている。
【0062】
図3に示すように、ユーザー情報管理テーブルT1には、前記会話アプリケーションにログイン中のユーザーのユーザー名、ユーザーID、ユーザーアイコン位置、マイク設定、スピーカー設定などの情報が登録される。前記ユーザー名及び前記ユーザーIDは、会話アプリケーションのログイン情報として利用される。前記ユーザーアイコン位置は、仮想ルームに対応する2次元表示領域におけるユーザーアイコンの位置を示す情報である。例えば、ユーザーAが会話アプリケーションにログインすると、ユーザー端末3aに会話用画面が表示され、前記会話用画面の2次元表示領域において、ユーザーAのユーザーアイコンが表示される(図7等参照)。また、前記会話用画面には、ログイン済みの複数のユーザーのそれぞれのユーザーアイコンが表示される。図7には、ユーザーAのユーザー端末3aの会話用画面を示しており、ここでは、ユーザーA~Eのそれぞれのユーザーアイコンが表示されている。制御部11は、2次元表示領域におけるユーザーアイコンの位置を取得してユーザー情報管理テーブルT1に登録する。
【0063】
前記マイク設定及び前記スピーカー設定は、ユーザー端末3におけるマイク及びスピーカーの設定状態を示す情報である。例えば、ユーザーがマイク及びスピーカーをON状態に設定すると、ユーザー情報管理テーブルT1の前記マイク設定及び前記スピーカー設定に「ON」が登録される。また例えば、ユーザーがマイク及びスピーカーをOFF状態(ミュート)に設定すると、ユーザー情報管理テーブルT1の前記マイク設定及び前記スピーカー設定に「OFF」が登録される。
【0064】
図4に示すように、グループ情報管理テーブルT2には、会話グループに関するグループID、仮想ルームに関するルームID、ユーザーIDなどの情報が含まれる。制御部11は、前記会話アプリケーションにログインした複数のユーザーのうち特定の複数のユーザーを含む会話グループを設定する。前記グループIDは、前記会話グループの識別情報である。前記ルームIDは、仮想ルームの識別情報である。前記ユーザーIDは、前記会話グループに含まれる複数のユーザーのそれぞれの識別情報である。例えば、グループIDが「g001」の会話グループには、ルームR1に対応するルームID「r001」と、ユーザーA~EのユーザーIDとが対応付けられている。グループID「g001」の会話グループは、図7に示す例(ルームR1)に対応している。
【0065】
図5に示すように、音声制御情報管理テーブルT3には、ユーザーID、各ユーザーの音声制御情報が含まれる。制御部11は、前記会話グループの設定情報に基づいて、各ユーザーの音声制御情報を登録する。図5の音声制御情報管理テーブルT3は、グループIDが「g001」の会話グループ(図7参照)に対応する音声制御情報の一例を示している。具体的には、ユーザーA~EがルームR1にログインして会話グループが設定された場合、制御部11は、ユーザーA~Eの各ユーザーアイコンの位置に基づいて音声制御情報を登録する。図5には、図10に示すユーザーアイコンの位置に対応する音声制御情報を示している。ユーザーA及びユーザーEの各ユーザーアイコンの距離が所定距離未満である場合、制御部11は、ユーザーA(ユーザー端末3a)(ユーザーID「a001」)に対して、ユーザーEの発話音声の出力を許可(「〇」を登録)し、ユーザーE(ユーザー端末3e)(ユーザーID「e005」)に対して、ユーザーAの発話音声の出力を許可(「〇」を登録)する。また、ユーザーC及びユーザーDの各ユーザーアイコンの距離が所定距離未満である場合、制御部11は、ユーザーC(ユーザー端末3c)(ユーザーID「c003」)に対して、ユーザーDの発話音声の出力を許可(「〇」を登録)し、ユーザーD(ユーザー端末3d)(ユーザーID「d004」)に対して、ユーザーCの発話音声の出力を許可(「〇」を登録)する。これにより、ユーザーA及びユーザーEは、前記会話グループ(ルームR1)内において互いの発話音声を聞き取ることができ、ユーザーC及びユーザーDは、前記会話グループ(ルームR1)内において互いの発話音声を聞き取ることができる。
【0066】
一方、ユーザーBのユーザーアイコンは、他のユーザーのユーザーアイコンから所定距離以上離れているため、ユーザーBは、他のユーザーの発話音声を聞き取ることができない状態となる。
【0067】
ユーザー情報管理テーブルT1、グループ情報管理テーブルT2、及び音声制御情報管理テーブルT3の一部又は全部が、他のサーバーに記憶されてもよい。
【0068】
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムを予め記憶する。前記RAMは、各種の情報を記憶し、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより管理サーバー1を制御する。
【0069】
具体的に、制御部11は、受付処理部111、取得処理部112、表示制御処理部113、設定処理部114などの各種の処理部を含む。なお、制御部11は、前記会話制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部11に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記会話制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0070】
制御部11は、ユーザーのログイン操作に基づいて、認証されたユーザーに関するユーザー情報(ユーザー登録情報)を取得し、当該ユーザー情報をユーザー情報管理テーブルT1(図3参照)に登録する。
【0071】
受付処理部111は、2次元表示領域におけるユーザーアイコンの移動操作をユーザーから受け付ける。例えば図9に示すユーザー端末3aの会話用画面において、ユーザーAが自身のユーザーアイコンを移動させる操作(ドラッグアンドドロップ操作)を行うと、受付処理部111は、ユーザー端末3aから前記移動操作を受け付ける。
【0072】
取得処理部112は、2次元表示領域内のユーザーアイコンの位置を取得する。図9に示す例では、取得処理部112は、2次元表示領域内のユーザーA~Eのそれぞれの位置を取得する。また、取得処理部112は、ユーザーのユーザーアイコンの位置として、各ユーザーのそれぞれがユーザー端末3の会話用画面の2次元表示領域において指定した位置を取得する。取得処理部112は、ユーザーアイコンの位置を取得すると、位置情報をユーザー情報管理テーブルT1(図3参照)に登録する。
【0073】
表示制御処理部113は、各ユーザー端末3にユーザーアイコンの位置情報に応じた表示指示を出力する。例えば、表示制御処理部113は、仮想ルーム(バーチャルミーティングルーム)に対応する2次元表示領域における複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置関係を特定し、特定した位置関係に基づいて1次元表示領域の位置関係を計算する。表示制御処理部113は、計算した位置関係に対応する1次元表示領域における位置情報をモバイル端末のユーザー端末3に出力する。モバイル端末のユーザー端末3は、管理サーバー1から取得する1次元表示領域の位置情報に基づいて、各ユーザーアイコンを1次元表示領域(ユーザーアイコン表示欄A1)に表示させる。
【0074】
例えば、表示制御処理部113は、図10に示す2次元表示領域におけるユーザーA~Eのそれぞれのユーザーアイコンの位置関係を特定し、特定した位置関係に基づいて、1次元表示領域(ユーザーアイコン表示欄A1)の位置関係を計算する。表示制御処理部113は、計算した位置関係に対応する1次元表示領域における位置情報をユーザー端末3eに出力する。ユーザー端末3eは、管理サーバー1から取得する前記位置情報に基づいて、図11Bに示すように、ユーザーA~Eのそれぞれのユーザーアイコンをユーザーアイコン表示欄A1に表示させる。表示制御処理部113は、本開示の第1表示処理部及び第2表示処理部の一例である。
【0075】
複数のユーザーアイコンの間の距離が所定距離未満の場合には、複数のユーザーアイコンのユーザー同士が会話を行うことが可能になる。
【0076】
設定処理部114は、仮想ルームにおいて複数のユーザーを含む会話グループを設定する。例えば、ユーザーA~Eが特定の仮想ルーム(ルームR1)にログインすると、設定処理部114は、ユーザーA~Eを含む会話グループを設定してグループ情報管理テーブルT2(図4参照)に登録する。
【0077】
また、設定処理部114は、前記会話グループの各ユーザーの音声の送受信を制御する。具体的には、設定処理部114は、前記会話グループ内の各ユーザーアイコンの位置関係に基づいて、会話可能なユーザーと会話不可能なユーザーとを判定して、各ユーザーの音声の送受信を制御する音声制御情報を音声制御情報管理テーブルT3(図5参照)に登録する。
【0078】
これにより、例えば、前記会話グループ(ルームR1)内のユーザーA,Eは、ユーザー端末3a,3eにより互いに会話が可能となり、また前記会話グループ(ルームR1)内のユーザーC,Dは、ユーザー端末3c,3dにより互いに会話が可能となる(図5参照)。
【0079】
[会話制御処理]
以下、図12を参照しつつ、実施形態1に係る会話システム100において実行される会話制御処理の手順の一例について説明する。
【0080】
なお、本開示は、前記会話制御処理に含まれる一又は複数のステップを実行する会話制御方法及び表示制御方法として捉えることができる。また、ここで説明する前記会話制御処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。また、前記会話制御処理における各ステップは、同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。
【0081】
また、ここでは管理サーバー1、会話サーバー2、及びユーザー端末3の各制御部が前記会話制御処理における各ステップを実行する場合を例に挙げて説明するが、他の実施形態では、一又は複数のプロセッサーが前記会話制御処理における各ステップを分散して実行してもよい。
【0082】
先ず、ステップS11において、会話サーバー2の制御部21は、会話アプリケーションのログイン処理を実行する。具体的には、ユーザーがユーザー端末3において会話アプリケーションを起動させてログイン操作を行うと、制御部21は、ログイン処理(認証処理)を実行する。
【0083】
次に、ステップS12において、管理サーバー1の制御部11は、2次元表示領域内のユーザーアイコンの位置を取得する。例えばユーザーA~Eのそれぞれがユーザー端末3においてルームR1の仮想ルームにログインすると、制御部11は、2次元表示領域におけるユーザーA~Eのそれぞれに対応するユーザーアイコンの位置を取得する。制御部11は、予め設定された位置(初期位置)を取得してもよいし、前回ログオフした時点におけるユーザーアイコンの位置を取得してもよい。
【0084】
次に、ステップS13において、管理サーバー1の制御部11は、2次元表示領域に各ユーザーアイコンを表示させる。具体的には、制御部11は、ステップS12において取得した位置の位置情報をユーザー端末3に出力して、ユーザー端末3において2次元表示領域を含む会話用画面にユーザーアイコンを表示させる。例えばユーザーA~Eのそれぞれがユーザー端末3においてルームR1の仮想ルームにログインした場合に、制御部11は、図7に示す会話用画面において、ルームR1の2次元表示領域にユーザーA~Eのそれぞれに対応するユーザーアイコンを表示させる。なお、ここでは、制御部11は、パーソナルコンピュータを使用するユーザーA~Cのユーザー端末3a~3cのそれぞれに図7に示す会話用画面を表示させる。
【0085】
次に、ステップS14において、管理サーバー1の制御部11は、2次元表示領域におけるユーザーアイコンの位置を1次元表示領域の位置に変換する。具体的には、制御部11は、2次元表示領域における複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置関係を特定し、特定した位置関係に基づいて1次元表示領域の位置関係を計算する。
【0086】
次に、ステップS15において、管理サーバー1の制御部11は、1次元表示領域に各ユーザーアイコンを表示させる。具体的には、制御部11は、ステップS14において算出した位置関係の位置情報をユーザー端末3に出力して、ユーザー端末3において1次元表示領域を含む会話用画面にユーザーアイコンを表示させる。例えば、制御部11は、図8A及び図8Bに示す会話用画面において、ルームR1の2次元表示領域に対応するユーザーアイコン表示欄A1にユーザーA~Eのそれぞれに対応するユーザーアイコンを表示させる。ここでは、制御部11は、モバイル端末を使用するユーザーD,Eのユーザー端末3d,3eのそれぞれに図8A及び図8Bに示す会話用画面を表示させる。
【0087】
次に、ステップS16において、ユーザー端末3の制御部31は、2次元表示領域において、ユーザーからユーザーアイコンの移動操作を受け付けたか否かを判定する。制御部31は、ユーザーから前記移動操作を受け付けたと判定すると(S16:Yes)、処理をステップS12に移行させる。例えば、ユーザーAがユーザー端末3aに表示された会話用画面の2次元表示領域においてユーザーAのユーザーアイコンを移動させると(図10参照)、制御部31は、当該移動操作を受け付ける。
【0088】
ユーザー端末3の制御部31がユーザーAによるユーザーアイコンの移動操作を受け付けると、ステップS12において、管理サーバー1の制御部11は、2次元表示領域におけるユーザーアイコンの位置を取得する。ここでは、制御部11は、移動後のユーザーAのユーザーアイコンの位置を取得する(S12)。この場合、制御部11は、2次元表示領域においてユーザーAのユーザーアイコンを移動後の位置に表示させ(S13)、2次元表示領域内のユーザーAのユーザーアイコンの位置(図10参照)に応じて、図11A及び図11Bに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1にユーザーA~Eのそれぞれに対応するユーザーアイコンを表示させる(S14,S15)。
【0089】
ここで、管理サーバー1の制御部11は、複数のユーザーに対応する複数のユーザーアイコンのそれぞれの距離が所定距離未満である否かを判定し、当該距離が所定距離未満である場合に、所定距離未満のユーザーアイコンのユーザー同士の音声の出力を許可する(図5参照)。制御部11が音声の出力を許可すると、ユーザー同士の会話が可能となる。
【0090】
また、制御部11は、ユーザーアイコン表示欄A1において、前記距離が所定距離未満にある複数のユーザーアイコン同士を連結して表示させる。図11Bに示す例では、ユーザーA及びユーザーEのユーザーアイコンが互いに連結されており、ユーザーC及びユーザーDのユーザーアイコンが互いに連結されており、ユーザーA及びユーザーEが互いに会話可能であり、ユーザーC及びユーザーDが互いに会話可能であることを示している。
【0091】
制御部31は、ユーザーから前記移動操作を受け付けない場合(S16:No)、処理をステップS17に移行させる。
【0092】
ステップS17では、管理サーバー1の制御部11は、会話が終了したか否かを判定する。例えばログイン中の各ユーザーが、自身のユーザー端末3において会話アプリケーションを終了させてオンラインミーティングを終了させると、管理サーバー1、会話サーバー2、及びユーザー端末3の各制御部は、会話処理を終了する。管理サーバー1、会話サーバー2、及びユーザー端末3の各制御部は、会話処理を終了すると(S17:Yes)、前記会話制御処理を終了する。各制御部は、会話処理を終了するまで上述の処理(ステップS12~S16)を繰り返し実行する。以上のようにして、実施形態1に係る会話システム100は、前記会話制御処理を実行する。
【0093】
以上説明したように、実施形態1に係る会話システム100は、第1表示領域(パーソナルコンピュータの表示画面(2次元表示領域))において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元(例えば2次元)の第1表示態様で表示させ、第2表示領域(モバイル端末の表示画面(1次元表示領域、ユーザーアイコン表示欄A1))において、複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない(例えば1次元の)第2表示態様で表示させる。また、会話システム100は、前記第1表示領域における複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、複数のユーザー同士の会話を制御する。
【0094】
さらに、会話システム100は、前記第1表示領域において複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させる。
【0095】
具体的には、会話システム100は、複数のユーザーアイコンを表示するユーザー端末3の画面サイズに応じて、複数のユーザーアイコンの表示態様を前記第1表示態様及び前記第2表示態様のいずれかに決定する。例えば、会話システム100は、画面サイズが大きいユーザー端末3では、複数のユーザーアイコンを2次元(X方向及びY方向)に表示させ(図7等参照)、画面サイズが小さいユーザー端末3では、複数のユーザーアイコンを1次元(X方向)に表示させる(図8等参照)。
【0096】
上記構成によれば、ユーザー端末3の画面サイズに関わらずユーザーアイコンを利用した会話ツールを利用することが可能となる。
【0097】
また、会話システム100は、前記第1表示領域における複数のユーザーアイコン同士の距離に基づいて、複数のユーザーアイコンのそれぞれを前記第2表示領域に表示させる。例えば、ユーザーC及びユーザーDのユーザーアイコン同士が近く、ユーザーA,B,Eのユーザーアイコンが互いに離れている場合に、会話システム100は、モバイル端末のユーザーアイコン表示欄A1において、ユーザーC及びユーザーDのユーザーアイコンを連結又は接近して表示させ、ユーザーA,B,Eのユーザーアイコンを互いに離間して表示させる(図8B参照)。これにより、例えばユーザーEは、ユーザーC及びユーザーDが現在会話中であり、ユーザーA及びユーザーBが現在誰とも会話していないことを容易に把握することができる。
【0098】
また、会話システム100は、前記第1表示領域における第1ユーザーアイコンと第2ユーザーアイコンとの間の距離が所定距離未満の場合に、前記第1ユーザーアイコンに対応する第1ユーザーと前記第2ユーザーアイコンに対応する第2ユーザーとの会話を可能にする。図10及び図11に示す例では、会話システム100は、ユーザーA及びユーザーEを互いに会話可能にし、ユーザーC及びユーザーDを互いに会話可能にする。
【0099】
また、会話システム100は、前記第2表示領域において、会話可能な第1ユーザーアイコン及び第2ユーザーアイコンの表示態様と、会話が可能ではないユーザーに対応するユーザーアイコンの表示態様とを異ならせてもよい。例えば、図8Bに示すように、会話システム100は、ユーザーアイコン表示欄A1において、会話可能なユーザーC及びユーザーDのユーザーアイコンを連結又は一部が重なるように表示させ、会話可能ではないユーザーA,B,Eのユーザーアイコンを互いに離間して表示させる。また、会話システム100は、会話可能なユーザーC及びユーザーDのユーザーアイコンを枠画像で囲うように表示させてもよいし、会話が可能ではないユーザーのユーザーアイコンとは異なる色又は大きさで表示させてもよい。
【0100】
また、会話システム100は、会話可能な第1ユーザー及び第2ユーザーの会話が終了した場合に、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーアイコン及び前記第2ユーザーアイコンを互いに離間して表示させてもよい。例えば図11Bに示すようにユーザーA及びユーザーEが会話しており、その後にユーザーA及びユーザーEが会話を終了すると、会話システム100は、図8Bに示すように、ユーザーA及びユーザーEのユーザーアイコンを互いに離間して表示させる。これにより、例えばモバイル端末を使用するユーザーCは、会話用画面を見てユーザーA及びユーザーEの会話が終了したことを把握することができる。
【0101】
なお、会話システム100は、ユーザー端末3においてユーザーから前記第1表示態様(例えば2次元表示)又は前記第2表示態様(1次元表示)を選択する操作を受け付け、ユーザーにより選択された表示態様で複数のユーザーアイコンをユーザー端末3に表示させてもよい。例えばパーソナルコンピュータを使用するユーザーが会話用画面において、1次元表示(1次元表示モード)を選択すると、会話システム100は、パーソナルコンピュータ(ユーザー端末3)に例えば図8Bに示すユーザーアイコン表示欄A1を表示させる。このように、各ユーザー端末3において、2次元表示と1次元表示とを切り替え可能であってもよい。
【0102】
ここで、本実施形態では、前記第1表示態様は、第1方向(X方向)及び第2方向(Y方向)の2つの方向からなる2次元表示領域に複数のユーザーアイコンを表示可能な表示態様であり、前記第2表示態様は、1つの方向(X方向)からなる1次元表示領域に複数のユーザーアイコンを表示可能な表示態様である。但し、本開示の第1表示態様及び第2表示態様は上記実施形態に限定されない。例えば、前記第1表示態様は、X方向、Y方向及びZ方向の3つの方向からなる3次元表示領域に複数のユーザーアイコンを表示可能な表示態様であり、前記第2表示態様は、1次元表示領域又は2次元表示領域に複数のユーザーアイコンを表示可能な表示態様であってもよい。
【0103】
実施形態1に係る会話システム100は、本開示の表示制御システムの一例である。本開示の表示制御システムは、第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元(例えば2次元)の第1表示態様で表示し、前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を可能にする会話システムに利用されるユーザー端末の表示を制御する。また、前記表示制御システムは、ユーザー端末3に対応する第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない(例えば1次元の)第2表示態様で表示させ、前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させる。
【0104】
[実施形態2]
上述の実施形態1に係る会話システム100は、2次元にユーザーアイコンを表示する第1表示領域(2次元表示領域)において複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、2次元表示領域における複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、複数のユーザーアイコンを1次元の第2表示領域(ユーザーアイコン表示欄A1)に表示させる構成を備えている。これに対して、実施形態2に係る会話システム100は、第2表示領域(ユーザーアイコン表示欄A1)において複数のユーザーアイコンに対する所定の操作が行われた場合に、第1表示領域(2次元表示領域)において、複数のユーザーアイコンを前記所定の操作に応じた表示状態で表示させる構成を備えている。
【0105】
以下では、実施形態1で示した構成と同一の構成については説明を適宜省略する。
【0106】
例えば、ユーザーA~Eのそれぞれがユーザー端末3において、ルームR1の仮想ルームにログインすると、管理サーバー1の表示制御処理部113は、パーソナルコンピュータを使用するユーザーA,B,Cの各ユーザー端末3に、図7に示す2次元表示領域を含む会話用画面を表示させ、当該会話用画面に、ユーザーA~Eのそれぞれに対応するユーザーアイコンを2次元表示させる。また、表示制御処理部113は、モバイル端末を使用するユーザーD,Eの各ユーザー端末3に、図8に示す1次元表示領域(ユーザーアイコン表示欄A1)を含む会話用画面を表示させ、当該会話用画面に、ユーザーA~Eのそれぞれに対応するユーザーアイコンを1次元表示させる。
【0107】
ここで、例えばユーザーEがユーザーBと会話を希望する場合に、ユーザーEは、図13に示すように、ユーザー端末3eの会話用画面のユーザーアイコン表示欄A1において、ユーザーBのユーザーアイコンを選択(タッチ)する。ユーザー端末3eの受付処理部313は、ユーザーEの前記選択操作を受け付ける。
【0108】
管理サーバー1の設定処理部114は、前記選択操作に基づいて、ユーザーEとユーザーBとの会話を可能に設定する。また、表示制御処理部113は、図14に示すように、ルームR1に対応する2次元表示領域において、ユーザーEのユーザーアイコンをユーザーAのユーザーアイコンから所定距離未満の位置に移動して表示させる。また、図13に示す例では、ユーザーEがユーザーAとの会話を希望しユーザーAのユーザーアイコンのみを選択しているため、表示制御処理部113は、図14に示すように、ユーザーEのユーザーアイコンを、ユーザーAのユーザーアイコンから所定距離未満の位置、かつ他のユーザーアイコンから所定距離以上の位置に表示させる。
【0109】
また、表示制御処理部113は、2次元表示領域内のユーザーアイコンの位置(図14参照)に基づいて、図15A及び図15Bに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1において、ユーザーEのユーザーアイコンをユーザーBのユーザーアイコンの右隣に移動して表示させるとともに、ユーザーEのユーザーアイコンをユーザーBのユーザーアイコンに連結して表示させる。また、表示制御処理部113は、図15Aに示すように、会話ユーザー表示欄A2において、ユーザーEのユーザーアイコンとユーザーBのユーザーアイコンとを並べて表示させる。
【0110】
また、例えばユーザーEがユーザーBとの会話を終了する場合に、ユーザーEは、図16に示すように、ユーザー端末3eにおいて操作欄A3の終了ボタンa1をタッチする。ユーザー端末3eの受付処理部313は、ユーザーEによる終了操作を受け付ける。
【0111】
管理サーバー1の設定処理部114は、前記終了操作に基づいて、ユーザーEとユーザーBとの会話を終了させる。また、表示制御処理部113は、図17に示すように、2次元表示領域において、ユーザーEのユーザーアイコンをユーザーBのユーザーアイコンから所定距離以上離間した位置に移動して表示させる。また、表示制御処理部113は、2次元表示領域において、ユーザーEのユーザーアイコンを、他のユーザーアイコンから所定距離以上離間した位置に移動させて表示させる。このように、ユーザーEがユーザーAとの会話を終了した場合にユーザーEのユーザーアイコンを他のユーザーアイコンから所定距離以上離間した位置に移動させることにより、ユーザーEとユーザーAとの会話を終了した後に、ユーザーEが意図せずに他のユーザーと会話可能な状態になることを防ぐことができる。
【0112】
また、表示制御処理部113は、図17に示すように2次元表示領域においてユーザーEのユーザーアイコンを移動させると、図18A及び図18Bに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1において、ユーザーEのユーザーアイコンを2次元表示領域内のユーザーアイコンの位置に応じた位置に表示させる。ここでは、表示制御処理部113は、2次元表示領域内の各ユーザーアイコンの並び順(図17参照)と同じ並び順で表示させる(図18B参照)。
【0113】
また、例えばユーザーEがユーザーAを含むグループで会話することを希望する場合に、ユーザーEは、図19Aに示すように、ユーザー端末3eの会話用画面のユーザーアイコン表示欄A1において、先ず、ユーザーAのユーザーアイコンを選択(長押し)する。ユーザー端末3eの受付処理部313は、ユーザーEの前記選択操作(長押し操作)を受け付ける。前記選択操作(長押し操作)は、グループ会話を開始するための操作コマンドである。
【0114】
前記選択操作が行われると、管理サーバー1の表示制御処理部113は、図19Bに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1において、長押しされたユーザーAのユーザーアイコンと、ユーザーE及びユーザーAと会話可能な位置(所定距離未満の位置)にいる他のユーザー(ここではユーザーB)のユーザーアイコンとを、選択可能に表示(点線枠、点灯、点滅などにより表示)させる。
【0115】
ユーザーEは、図19Cに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1において、グループ会話をしたい追加のユーザーを選択する。ここでは、ユーザーEは、ユーザーBを選択する。
【0116】
管理サーバー1の設定処理部114は、前記選択操作に基づいて、ユーザーEとユーザーAとユーザーBとのグループ会話を可能に設定する。また、表示制御処理部113は、図20に示すように、ルームR1に対応する2次元表示領域において、ユーザーEのユーザーアイコンをユーザーAのユーザーアイコンから所定距離未満かつユーザーBのユーザーアイコンから所定距離未満の位置に移動して表示させる。また、図19に示す例では、ユーザーEがユーザーA及びユーザーBとのグループ会話を希望しているため、表示制御処理部113は、図20に示すように、ユーザーEのユーザーアイコンを、ユーザーA及びユーザーBのそれぞれのユーザーアイコンから所定距離未満の位置、かつ他のユーザーアイコンから所定距離以上の位置に表示させる。
【0117】
また、表示制御処理部113は、2次元表示領域内のユーザーアイコンの位置(図20参照)に基づいて、図21A及び図21Bに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1において、ユーザーEのユーザーアイコンを、ユーザーBのユーザーアイコンの右隣かつユーザーAのユーザーアイコンの左隣に移動して表示させるとともに、ユーザーEのユーザーアイコンを、ユーザーBのユーザーアイコンとユーザーAのユーザーアイコンとに連結して表示させる。また、表示制御処理部113は、図21Aに示すように、会話ユーザー表示欄A2において、ユーザーEのユーザーアイコンとユーザーAのユーザーアイコンとユーザーBのユーザーアイコンとを並べて表示させる。これにより、ユーザーEはユーザーA及びユーザーBのそれぞれと会話可能になる。なお、ユーザーAのユーザーアイコンとユーザーBのユーザーアイコンとの距離が所定距離以上の場合には、ユーザーAとユーザーBとは会話ができない状態となる。
【0118】
[会話制御処理]
以下、図22を参照しつつ、実施形態2に係る会話システム100において実行される会話制御処理の手順の一例について説明する。なお、図22に示すステップS21~S25の処理は、実施形態1に係る会話制御処理(図12参照)のステップS11~S15の処理と同一であるため説明を省略する。
【0119】
ステップS26において、管理サーバー1の制御部11は、1次元表示領域(ユーザーアイコン表示欄A1)において、ユーザーからユーザーアイコンの所定の操作を受け付けたか否かを判定する。制御部11は、ユーザーから前記所定の操作を受け付けたと判定すると(S26:Yes)、処理をステップS22に移行させる。
【0120】
例えば、ユーザーEがユーザー端末3eに表示された会話用画面のユーザーアイコン表示欄A1において、会話相手のユーザーBのユーザーアイコンを選択(タッチ)すると(図13参照)、ユーザー端末3eの制御部11は、当該選択操作を受け付ける。
【0121】
ユーザー端末3eの制御部11がユーザーEによるユーザーBのユーザーアイコンの選択操作を受け付けると、ステップS22において、管理サーバー1の制御部11は、2次元表示領域において、ユーザーEのユーザーアイコンを、ユーザーBのユーザーアイコンから所定距離未満の位置に移動して表示させる(図14参照)(S22,S23)。また、制御部11は、2次元表示領域内のユーザーEのユーザーアイコンの位置(図14参照)に応じて、図15A及び図15Bに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1にユーザーA~Eのそれぞれに対応するユーザーアイコンを表示させる(S24,S25)。
【0122】
また例えば、ユーザーEがユーザー端末3eに表示された会話用画面において、ユーザーBと会話中に終了ボタンを選択(タッチ)すると(図16参照)、ユーザー端末3eの制御部31は、会話の終了操作を受け付ける。
【0123】
ユーザー端末3eの制御部31がユーザーEによる終了操作を受け付けると、ステップS22において、管理サーバー1の制御部11は、2次元表示領域において、ユーザーEのユーザーアイコンを、ユーザーB及び他のユーザーのそれぞれのユーザーアイコンから所定距離以上の位置に移動して表示させる(図17参照)(S22,S23)。また、制御部11は、2次元表示領域内のユーザーEのユーザーアイコンの位置(図17参照)に応じて、図18A及び図18Bに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1にユーザーA~Eのそれぞれに対応するユーザーアイコンを表示させる(S24,S25)。
【0124】
また例えば、ユーザーEがユーザー端末3eに表示された会話用画面において、ユーザーA及びユーザーBのそれぞれのユーザーアイコンを選択(タッチ)すると(図19A図19C参照)、ユーザー端末3eの制御部31は、グループ会話の開始操作を受け付ける。
【0125】
ユーザー端末3eの制御部31がユーザーEによるグループ会話の開始操作を受け付けると、ステップS22において、管理サーバー1の制御部11は、2次元表示領域において、ユーザーEのユーザーアイコンを、ユーザーA及びユーザーBのそれぞれのユーザーアイコンから所定距離未満の位置に移動して表示させる(図20参照)(S22,S23)。また、制御部11は、2次元表示領域内のユーザーEのユーザーアイコンの位置(図20参照)に応じて、図21A及び図21Bに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1にユーザーA~Eのそれぞれに対応するユーザーアイコンを表示させる(S24,S25)。
【0126】
上述のユーザーが1次元表示領域(ユーザーアイコン表示欄A1)においてユーザーアイコンを選択する操作(1つのユーザーアイコンを選択する操作(図13参照)、終了ボタンa1を選択する操作(図16参照)、ユーザーアイコンを長押しする操作、複数のユーザーアイコンを連続して選択する操作(図19A図19C参照)など)は、本開示の所定の操作の一例である。なお、後述する図26に示す操作、すなわちユーザーアイコン表示欄A1において、自身のユーザーアイコンを会話相手のユーザーのユーザーアイコンに近付ける操作(解除操作)も、本実施形態に適用することが可能であり、本開示の所定の操作の一例である。
【0127】
ステップS26において、ユーザー端末3eの制御部31は、ユーザーから前記所定の操作を受け付けない場合(S26:No)、処理をステップS27に移行させる。
【0128】
ステップS27では、管理サーバー1の制御部11は、会話が終了したか否かを判定する。例えばログイン中のユーザーが、自身のユーザー端末3において会話アプリケーションを終了させてオンラインミーティングを終了させると、管理サーバー1、会話サーバー2、及びユーザー端末3の各制御部は、会話処理を終了する。管理サーバー1、会話サーバー2、及びユーザー端末3の各制御部は、会話処理を終了すると(S27:Yes)、前記会話制御処理を終了する。各制御部は、会話処理を終了するまで上述の処理(ステップS22~S26)を繰り返し実行する。以上のようにして、実施形態2に係る会話システム100は、前記会話制御処理を実行する。
【0129】
以上説明したように、実施形態2に係る会話システム100は、第1表示領域(パーソナルコンピュータの表示画面(2次元表示領域))において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元(例えば2次元)の第1表示態様で表示させ、第2表示領域(モバイル端末の表示画面(1次元表示領域、ユーザーアイコン表示欄A1))において、複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない(例えば1次元の)第2表示態様で表示させる。また、会話システム100は、前記第1表示領域における複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、複数のユーザー同士の会話を制御する。
【0130】
さらに、会話システム100は、前記第2表示領域において複数のユーザーアイコンに対する所定の操作が行われた場合に、前記第1表示領域において、複数のユーザーアイコンを前記所定の操作に応じた表示状態で表示させる。
【0131】
具体的には、会話システム100は、前記第2表示領域において第1ユーザーにより第2ユーザーに対応するユーザーアイコンを選択する選択操作(図13参照)が行われた場合に、前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーの会話を可能にする。
【0132】
上記構成によれば、ユーザー端末3の画面サイズに関わらずユーザーアイコンを利用した会話ツールを利用することが可能となる。特に、モバイル端末のユーザーは、パーソナルコンピュータのユーザーと同様に会話に関する各種操作を行うことができる。
【0133】
また、会話システム100は、前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーの会話が可能になった場合に、前記第1表示領域において、前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーのそれぞれに対応するユーザーアイコンを識別可能に表示させる。例えば、会話システム100は、前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーの会話が可能になった場合に、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーに対応する第1ユーザーアイコンと前記第2ユーザーに対応する第2ユーザーアイコンとを互いに連結して表示させる(図15B参照)。
【0134】
また、会話システム100は、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーにより、前記第1ユーザーアイコン及び前記第2ユーザーアイコンの連結状態を解除する解除操作(例えば会話の終了操作)(図16参照)が行われた場合に、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーアイコン及び前記第2ユーザーアイコンを互いに離間して表示させ(図17参照)、前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーの会話を終了させる。また、会話システム100は、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーにより、前記第1ユーザーアイコン及び前記第2ユーザーアイコンの連結状態を解除する解除操作が行われた場合に、前記第1表示領域において、前記第1ユーザーアイコンを、他のユーザーアイコンから離間した所定位置に移動させる(図17参照)。
【0135】
また、会話システム100は、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーにより、前記第2ユーザーに対応する第2ユーザーアイコンが選択された場合に、前記第2ユーザーアイコンと、前記第1ユーザーと会話可能な他のユーザーのユーザーアイコンとを識別可能に表示させる(図19A図19C参照)。また、会話システム100は、前記第1ユーザーと、前記第2ユーザーと、前記他のユーザーのユーザーアイコンのうち前記第1ユーザーにより選択されたユーザーアイコンに対応するユーザーとの間の会話を可能にする(図21A参照)。
【0136】
実施形態1に係る会話システム100は、本開示の表示制御システムの一例である。本開示の表示制御システムは、第1ユーザー端末3に対応する第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元(例えば2次元)の第1表示態様で表示し、第2ユーザー端末3に対応する第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない(例えば1次元の)第2表示態様で表示し、前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を可能にする会話システムに利用される前記第1ユーザー端末3の表示を制御する。また、前記表示制御システムは、前記第2表示領域において前記複数のユーザーアイコンに対する所定の操作が行われた場合に、前記第1表示領域において、前記複数のユーザーアイコンを前記所定の操作に応じた表示状態で表示させる。
【0137】
[実施形態3]
ところで、従来の技術では、ユーザーが、自身のユーザーアイコンを、会話を希望する相手ユーザーのユーザーアイコンの近傍に移動させることにより会話が可能になる構成である。このため、各ユーザーは意図した相手としか会話することができないため、活発なコミュニケーションを図ることが困難である。これに対して、実施形態3に係る会話システム100は、ユーザーアイコンを利用した会話ツールにおいて複数のユーザー間で活発なコミュニケーションを図ることが可能な構成を備えている。実施形態3の構成は、上述の実施形態1及び実施形態2のそれぞれに適用することが可能である。
【0138】
以下では、実施形態1及び実施形態2に示した構成と同一の構成については説明を適宜省略する。
【0139】
例えば、ユーザーA~Eのそれぞれがユーザー端末3において、ルームR1の仮想ルームにログインすると、管理サーバー1の表示制御処理部113は、パーソナルコンピュータを使用するユーザーA,B,Cの各ユーザー端末3に、図7に示す2次元表示領域を含む会話用画面を表示させ、当該会話用画面に、ユーザーA~Eのそれぞれに対応するユーザーアイコンを2次元表示させる。また、表示制御処理部113は、モバイル端末を使用するユーザーD,Eの各ユーザー端末3に、図8に示す1次元表示領域(ユーザーアイコン表示欄A1)を含む会話用画面を表示させ、当該会話用画面に、ユーザーA~Eのそれぞれに対応するユーザーアイコンを1次元表示させる。
【0140】
ここで、例えばユーザーEがユーザーBと会話を希望する場合に、ユーザーEは、図13に示すように、ユーザー端末3eの会話用画面のユーザーアイコン表示欄A1において、ユーザーBのユーザーアイコンを選択(タッチ)する。ユーザー端末3eの受付処理部313は、ユーザーEの前記選択操作を受け付ける。
【0141】
ユーザーEの前記選択操作が行われると、管理サーバー1の表示制御処理部113は、図23に示すように、ルームR1に対応する2次元表示領域において、ユーザーEのユーザーアイコンをユーザーBのユーザーアイコンから所定距離未満の位置、かつ、他のユーザー(ここではユーザーA)のユーザーアイコンから所定距離未満の位置に移動して表示させる。すなわち、表示制御処理部113は、ユーザーが会話したい相手を選択した場合に、他のユーザーを会話に巻き込むことが可能な位置に移動させる。図23に示す例では、表示制御処理部113は、ユーザーBと会話可能な範囲(ユーザーBのユーザーアイコンから所定距離未満の範囲)のうち、ユーザーAとも会話可能な位置(ユーザーAのユーザーアイコンから所定距離未満の範囲)にユーザーEのユーザーアイコンを移動させる。
【0142】
また、管理サーバー1の設定処理部114は、ユーザーEの前記選択操作に基づいて、ユーザーEとユーザーBとユーザーAとの会話を可能に設定する。
【0143】
また、表示制御処理部113は、2次元表示領域内のユーザーアイコンの位置(図23参照)に基づいて、図24A及び図24Bに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1において、ユーザーEのユーザーアイコンをユーザーBのユーザーアイコンの右隣かつユーザーAのユーザーアイコンの左隣に移動して表示させるとともに、ユーザーEのユーザーアイコンをユーザーBのユーザーアイコンとユーザーAのユーザーアイコンとに連結して表示させる。また、表示制御処理部113は、図24Aに示すように、会話ユーザー表示欄A2において、ユーザーEのユーザーアイコンとユーザーAのユーザーアイコンとユーザーBのユーザーアイコンとを並べて表示させる。
【0144】
これにより、ユーザーEとユーザーBの会話にユーザーAを巻き込むことが可能になるため、複数のユーザー間で活発なコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0145】
なお、上述の例において、例えば2次元表示領域(図23参照)において、ユーザーAのユーザーアイコンとユーザーBのユーザーアイコンとの距離が所定距離以上離れている場合には、ユーザーAとユーザーBとは会話ができない状態となる。すなわち、ユーザーAはユーザーEと会話可能であるがユーザーBとは会話できず、ユーザーBはユーザーEと会話可能であるがユーザーAとは会話できない状態となる。
【0146】
上記の状態が一見して把握可能なように、表示制御処理部113は、例えば図25Aに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1において、会話可能なユーザー同士を識別可能な枠画像を表示させてもよい。図25Aに示す例では、表示制御処理部113は、ユーザーB及びユーザーEのそれぞれのユーザーアイコンを囲む枠画像B1と、ユーザーE及びユーザーAのそれぞれのユーザーアイコンを囲む枠画像B2とを表示させる。他の例として、表示制御処理部113は、例えば図25Bに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1において、ユーザーEのユーザーアイコンを2個表示させてもよい。そして、表示制御処理部113は、ユーザーEの第1ユーザーアイコンe1とユーザーBのユーザーアイコンとを連結して表示させるとともに、ユーザーEの第2ユーザーアイコンe2とユーザーAのユーザーアイコンとを連結して表示させる。図25A及び図25Bに示す構成によれば、モバイル端末のユーザーは、会話中のユーザーを適切に把握することができる。
【0147】
ここで、ユーザーA及びユーザーBと会話可能な状態(図23参照)にあるユーザーEが、ユーザーA及びユーザーBのいずれかのユーザーとだけ会話を行いたい場合がある。ユーザーEは、例えばユーザーBとだけ会話を行いたい場合に、図26に示すように、ユーザーアイコン表示欄A1において、自身のユーザーアイコンをユーザーBのユーザーアイコンに近付ける操作(解除操作)を行う。なお、ユーザーEがユーザーA及びユーザーBと会話できない状態にある場合に、ユーザーEが、例えばユーザーBとだけ会話を行いたい場合に、ユーザーアイコン表示欄A1において、自身のユーザーアイコンをユーザーBのユーザーアイコンに近付ける操作を行ってもよい。この場合、ユーザーEはユーザーBと会話が可能になる。
【0148】
管理サーバー1の表示制御処理部113は、ユーザーEの前記解除操作に基づいて、図27に示すように、ルームR1に対応する2次元表示領域において、ユーザーEのユーザーアイコンをユーザーBのユーザーアイコンから所定距離未満の位置、かつ、ユーザーAのユーザーアイコンから所定距離以上の位置に移動して表示させる。また、表示制御処理部113は、2次元表示領域内のユーザーアイコンの位置(図27参照)に基づいて、図28A及び図28Bに示すように、ユーザーアイコン表示欄A1において、ユーザーEのユーザーアイコンをユーザーAのユーザーアイコンから離して表示させる。
【0149】
このように、ユーザーは前記解除操作により複数のユーザーのうち特定のユーザーとの会話状態を解除することができる。
【0150】
なお、ユーザーEとユーザーBとユーザーAとが相互に会話(グループ会話)を行いたい場合には、2次元表示領域において、ユーザーA及びユーザーBのうち一方のユーザーが自身のユーザーアイコンを、他方のユーザーのユーザーアイコンから所定距離未満の位置かつユーザーEのユーザーアイコンから所定距離未満の位置に移動させればよい。
【0151】
上述の構成は、2次元表示領域においても同様に適用することが可能である。例えば図7に示す2次元表示領域において、ユーザーAがユーザーCと会話を希望する場合に、ユーザーAは、ユーザー端末3aの会話用画面において、自身のユーザーアイコンをユーザーCのユーザーアイコンの近傍に移動させる、又は、ユーザーCのユーザーアイコンを選択(タッチ)する。ユーザー端末3aの受付処理部313は、ユーザーAの前記操作を受け付ける。
【0152】
ユーザーAの前記操作が行われると、管理サーバー1の表示制御処理部113は、図29に示すように、ルームR1に対応する2次元表示領域において、ユーザーAのユーザーアイコンをユーザーCのユーザーアイコンから所定距離未満の位置、かつ、他のユーザー(ここではユーザーD)のユーザーアイコンから所定距離未満の位置に移動して表示させる。すなわち、表示制御処理部113は、ユーザーが会話したい相手を2次元表示領域において選択した場合に、ユーザーアイコンを他のユーザーを会話に巻き込むことが可能な位置に移動させる。図29に示す例では、表示制御処理部113は、2次元表示領域において、ユーザーCと会話可能な範囲のうち、ユーザーDとも会話可能な位置にユーザーAのユーザーアイコンを移動させる。図29に示す例では、ユーザーA、ユーザーC、及びユーザーDが相互に会話可能なグループ会話が実現される。
【0153】
また、表示制御処理部113は、2次元表示領域内のユーザーアイコンの位置(図29参照)に基づいて、図30A及び図30Bに示すように、ユーザーDのユーザー端末3dのユーザーアイコン表示欄A1において、ユーザーAのユーザーアイコンをユーザーCのユーザーアイコンの右隣かつユーザーDのユーザーアイコンの左隣に移動して表示させるとともに、ユーザーAのユーザーアイコンをユーザーCのユーザーアイコンとユーザーDのユーザーアイコンとに連結して表示させる。また、表示制御処理部113は、図30Aに示すように、会話ユーザー表示欄A2において、ユーザーAのユーザーアイコンとユーザーCのユーザーアイコンとユーザーDのユーザーアイコンとを並べて表示させる。なお、表示制御処理部113は、図30Bに示すように、ユーザーA、ユーザーC、及びユーザーDが相互に会話可能であることを識別可能なように、ユーザーA、ユーザーC、及びユーザーDのそれぞれのユーザーアイコンを囲む枠画像B3を表示させてもよい。
【0154】
[会話制御処理]
以下、図31を参照しつつ、実施形態3に係る会話システム100において実行される会話制御処理の手順の一例について説明する。なお、図31に示すステップS31~S35の処理は、実施形態1に係る会話制御処理(図12参照)のステップS11~S15の処理、及び、実施形態2に係る会話制御処理(図22参照)のステップS21~S25の処理同一であるため説明を省略する。
【0155】
ステップS36において、管理サーバー1の制御部11は、ユーザーから会話相手のユーザーを選択する操作(選択操作)を受け付けたか否かを判定する。制御部11は、ユーザーから前記会話相手のユーザーの選択操作を受け付けたと判定すると(S36:Yes)、処理をステップS37に移行させる。一方、制御部11は、ユーザーから前記会話相手のユーザーの選択操作を受け付けない場合(S36:No)、処理をステップS38に移行させる。
【0156】
例えばユーザーEがユーザーBと会話を希望する場合に、ユーザーEは、図13に示すように、ユーザー端末3eの会話用画面のユーザーアイコン表示欄A1において、ユーザーBのユーザーアイコンを選択(タッチ)する。この場合、制御部11は、ユーザーから前記会話相手のユーザーの選択操作を受け付けたと判定する。
【0157】
また例えばユーザーAがユーザーCと会話を希望する場合に、ユーザーAは、ユーザー端末3aの会話用画面(図7参照)において、ユーザーCのユーザーアイコンを選択(タッチ)する。この場合、制御部11は、ユーザーから前記会話相手のユーザーの選択操作を受け付けたと判定する。
【0158】
ステップS37において、制御部11は、ユーザーが選択した会話相手のユーザーの近くに、当該ユーザーとともに会話可能な他のユーザーがいるか否かを判定する。具体的には、制御部11は、2次元表示領域において、ユーザーが選択した会話相手のユーザーのユーザーアイコンから所定距離未満の範囲(第1範囲)において、他のユーザーアイコンから所定距離未満の範囲(第2範囲)があるか否かを判定する。すなわち、制御部11は、前記第1範囲と前記第2範囲とが重なる領域(同時に会話可能な位置)があるか否かを判定する。制御部11は、ユーザーが選択した会話相手のユーザーととともに会話可能な他のユーザーがいると判定すると(S37:Yes)、処理をステップS371に移行させる。一方、制御部11は、ユーザーが選択した会話相手のユーザーととともに会話可能な他のユーザーがいないと判定すると(S37:No)、処理をステップS372に移行させる。
【0159】
ステップS371では、制御部11は、2次元表示領域において、ユーザーのユーザーアイコンを前記同時に会話可能な位置に移動させる。例えば、ユーザーEが図13に示すユーザーアイコン表示欄A1において、ユーザーBのユーザーアイコンを選択した場合、制御部11は、図23に示すように、ルームR1に対応する2次元表示領域において、ユーザーEのユーザーアイコンをユーザーBのユーザーアイコンから所定距離未満の位置、かつ、他のユーザー(ここではユーザーA)のユーザーアイコンから所定距離未満の位置に移動して表示させる。また例えば、ユーザーAが図7に示す会話用画面(2次元表示領域)において、ユーザーCのユーザーアイコンを選択した場合、制御部11は、図29に示すように、ルームR1に対応する2次元表示領域において、ユーザーAのユーザーアイコンをユーザーCのユーザーアイコンから所定距離未満の位置、かつ、他のユーザー(ここではユーザーD)のユーザーアイコンから所定距離未満の位置に移動して表示させる。
【0160】
ステップS372では、制御部11は、ユーザーアイコンを、ステップS36においてユーザーが選択した会話相手のユーザーのユーザーアイコンから所定距離未満の位置に移動して表示させる。
【0161】
制御部11は、ステップS371,S372の後、処理をステップS34に移行させる。ステップS34に移行すると、制御部11は、2次元表示領域内のユーザーアイコンの位置に基づいて、モバイル端末のユーザーアイコン表示欄A1において各ユーザーアイコンを表示させる(S34,S35)(図24B及び図30B参照)。
【0162】
ステップS38では、管理サーバー1の制御部11は、会話が終了したか否かを判定する。例えばログイン中のユーザーが、自身のユーザー端末3において会話アプリケーションを終了させてオンラインミーティングを終了させると、管理サーバー1、会話サーバー2、及びユーザー端末3の各制御部は、会話処理を終了する。管理サーバー1、会話サーバー2、及びユーザー端末3の各制御部は、会話処理を終了すると(S38:Yes)、前記会話制御処理を終了する。各制御部は、会話処理を終了するまで上述の処理(ステップS32~S37)を繰り返し実行する。以上のようにして、実施形態3に係る会話システム100は、前記会話制御処理を実行する。
【0163】
以上説明したように、実施形態3に係る会話システム100は、表示領域に複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを表示させ、第1ユーザーから複数のユーザーのうちいずれかのユーザーを選択する操作を受け付ける。また、会話システム100は、第1ユーザーにより第2ユーザーが選択された場合に、第1ユーザーに対応する第1ユーザーアイコンを、第1ユーザーが第2ユーザー及び第1ユーザーにより選択されていない第3ユーザーのそれぞれと会話可能な位置に表示させる。
【0164】
上記構成によれば、第1ユーザーが会話を希望する会話相手(第2ユーザー)以外のユーザー(第3ユーザー)とも会話が可能になるため、複数のユーザー間で活発なコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0165】
具体的には、会話システム100は、第1表示領域(パーソナルコンピュータの表示画面(2次元表示領域))において、複数のユーザーアイコンを多次元(例えば2次元)の第1表示態様で表示させ、第2表示領域(モバイル端末の表示画面(1次元表示領域、ユーザーアイコン表示欄A1))において、複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない(例えば1次元の)第2表示態様で表示させる。また、会話システム100は、前記第2表示領域において、第1ユーザーから第2ユーザーに対応する第2ユーザーアイコンを選択する操作を受け付けた場合に、前記第1表示領域において、第1ユーザーアイコンを、第2ユーザーアイコンから所定距離未満かつ第3ユーザーに対応する第3ユーザーアイコンから所定距離未満の位置に表示させる(図23及び図29参照)。
【0166】
また、会話システム100は、前記第1表示領域における複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、複数のユーザー同士の会話を制御する。具体的には、会話システム100は、第1ユーザーと第2ユーザーと第3ユーザーとの間の会話を可能にする。
【0167】
また、会話システム100は、第1ユーザー及び第2ユーザーの会話が可能になった場合に、前記第2表示領域において、第1ユーザーアイコンと第2ユーザーアイコンと第3ユーザーアイコンとを互いに連結して表示させる(図24及び図30参照)。
【0168】
また、会話システム100は、前記第2表示領域において、第1ユーザーから第1ユーザーアイコンを第2ユーザーアイコンに接近させるとともに第3ユーザーアイコンから離間させる操作(解除操作)を受け付けた場合に(図26参照)、第1ユーザーと第2ユーザーとの会話を可能にするとともに、第1ユーザーと第3ユーザーとの間の会話を不可能にし、前記第1表示領域において、第1ユーザーアイコンを、第2ユーザーアイコンから所定距離未満かつ第3ユーザーアイコンから所定距離以上の位置に表示させる(図27参照)。すなわち、会話システム100は、前記第2表示領域において、第1ユーザーアイコンと第2ユーザーアイコンとの連結状態を維持し、第1ユーザーアイコンと第3ユーザーアイコンとの連結状態を解除する。
【0169】
また、会話システム100は、第1ユーザーと第2ユーザーと第3ユーザーとの間の会話が可能な状態において、第1ユーザーから会話終了操作を受け付けた場合に、第1ユーザーアイコン、第2ユーザーに対応する第2ユーザーアイコン、及び、第3ユーザーに対応する第3ユーザーアイコンの少なくともいずれか1つを、互いの距離が所定距離以上となる位置、かつ他のユーザーに対応するユーザーアイコンとの距離が前記所定距離以上となる位置に表示させてもよい。例えば、ユーザーEがユーザーA及びユーザーBと会話可能な場合(図23参照)であって、ユーザーEが会話の終了操作(終了ボタンの押下操作など)を行った場合に、会話システム100は、ユーザーEのユーザーアイコンを、ユーザーAのユーザーアイコンから所定距離以上の位置、ユーザーBのユーザーアイコンから所定距離以上の位置、かつ、他のユーザー(ここではユーザーC、ユーザーD)の各ユーザーアイコンから所定距離以上の位置に移動させる。これにより、ユーザーEがユーザーA及びユーザーBとの会話を終了した後に、ユーザーEが意図せずに他のユーザーと会話可能な状態になることを防ぐことができる。
【0170】
また、会話システム100は、複数のユーザーアイコンが多次元の表示態様で表示される表示領域において、第1ユーザーから第2ユーザーに対応する第2ユーザーアイコンを選択する操作を受け付けた場合に、前記表示領域において、第1ユーザーアイコンを、第2ユーザーアイコンから所定距離未満かつ第3ユーザーに対応する第3ユーザーアイコンから所定距離未満の位置に表示させる。この構成によれば、パーソナルコンピュータを使用する複数のユーザー間で活発なコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0171】
[参考形態]
[位置変換処理]
2次元表示領域上のユーザーアイコンの位置を、1次元表示領域上の位置に変換する方法の具体例について説明する。
【0172】
管理サーバー1の制御部11は、以下の第1方法又は第2方法により、2次元表示領域上のユーザーアイコンの位置を、1次元表示領域上の位置に変換することが可能である。
【0173】
<第1方法>
第1方法では、制御部11は、図32Aに示す2次元表示領域において、ログインユーザーU1を中心に左右に分け、左右それぞれに属するユーザーに対し、ログインユーザーからL2ノルムが近い順に位置IDを付与する。この際、制御部11は、会話可能な距離Dに別のユーザーがいる場合、そちらを優先して位置IDを付与する。
【0174】
具体的には、先ずステップS101において、制御部11は、ログインユーザーU1に位置IDとして「0」を割り当てる(図32B参照)。
【0175】
次にステップS102において、制御部11は、ログインユーザーの横軸の値と、各ユーザーの横軸の値とを比較し、大きい値を持つユーザーと、小さい値を持つユーザーとに分ける。
【0176】
次にステップS103において、制御部11は、大きい値を持つユーザーの内、未だ位置IDが割り当てられていないユーザーを対象にログインユーザーと会話可能な距離D未満にいるユーザーをすべて取得し、ログインユーザーとの距離が短い順に、位置IDを「+1」しながらそのユーザーに割り当てる(図32C参照)。また、制御部11は、会話可能な相手の情報をログインユーザーのユーザー情報に記録する。
【0177】
次にステップS104において、制御部11は、ステップS103で見つけたユーザーを対象に会話可能な範囲にいるユーザーを取得する。制御部11は、ログインユーザーとの距離が短い順に、位置IDを「+1」しながらそのユーザーに割り当てる(図32C参照)。また、制御部11は、会話可能な相手の情報をステップS103で見つけたユーザー情報に記録する。制御部11は、会話可能な範囲にいるユーザーが取得できる限り、ステップS104を繰り返す。また、制御部11は、会話可能な範囲にユーザーが見つからない場合、ステップS105に移行する。
【0178】
ステップS105において、制御部11は、大きい値を持つユーザーの内、未だ位置IDが割り当てられていないユーザーを対象にログインユーザーとの距離が短いユーザーを一人特定し、位置IDを「+1」して割り当てる(図32C参照)。制御部11は、このユーザーを対象として、ステップS104の処理を実行する。また、制御部11は、会話可能な範囲にユーザーが見つからない場合、ステップS106に移行する。
【0179】
ステップS106において、制御部11は、小さい値を持つユーザーの内、未だ位置IDが割り当てられていないユーザーを対象にログインユーザーと会話可能な距離D未満にいるユーザーをすべて取得し、ログインユーザーとの距離が短い順に、位置IDを「+1」しながらそのユーザーに割り当てる(図32C参照)。また、制御部11は、会話可能な相手の情報をログインユーザーのユーザー情報に記録する。
【0180】
次にステップS107において、制御部11は、上記処理で見つけたユーザーを対象に会話可能な範囲にいるユーザーを取得する。また、制御部11は、ログインユーザーとの距離が短い順に、位置IDを「-1」しながらそのユーザーに割り当てる(図32D参照)。制御部11は、会話可能な相手の情報を上記処理で見つけたユーザー情報に記録する。制御部11は、会話可能な範囲にいるユーザーが取得できる限り、ステップS107の処理を繰り返す。また、制御部11は、会話可能な範囲にユーザーが見つからない場合、ステップS108に移行する。
【0181】
次にステップS108において、制御部11は、小さい値を持つユーザーの内、未だ位置IDが割り当てられていないユーザーを対象にログインユーザーとの距離が短いユーザーを一人特定し、位置IDを「-1」して割り当てる(図32D参照)。制御部11は、このユーザーを対象として、ステップS107の処理を実行する。制御部11は、ユーザーが見つからない場合、ユーザー情報をレスポンスとして返す。
【0182】
図32Eには、最終的な1次表示領域の表示例を示している。図32Eの「2」,「3」,「4」のように、2次元の位置情報を一列で表現するのが難しいケースがあるため、ユーザー端末3の表示処理を工夫し、管理サーバー1は位置IDと会話グループ情報のみを出力してもよい。例えば図33Aに示すように、ユーザー端末3がユーザーアイコンを複数表示する。また図33Bに示すように、ユーザー端末3がグループメンバーを枠で囲うことで見分けがつくように表示する。
【0183】
なお、L2ノルムを利用する場合、同じ距離にいるユーザーは、そのままでは順番がつけられないため、ログインユーザーがX軸に近い順に並べてもよい。
【0184】
<第2方法>
第2方法では、制御部11は、会話グループを予め推定及び計算しておき、会話グループの位置番号を決め、またそのグループの中でユーザーの位置番号を決め、グループの位置番号順にユーザーの位置番号を決めていく。
【0185】
具体的には、先ずステップS201において、制御部11は、K-means(k平均法)などの一般的なクラスタリング手法や機械学習を用いて2次元表示領域(2Dマップ)上のユーザーを距離などを基準にクラスタリングしてグループ分けを行う(図34A参照)。
【0186】
次にステップS202において、制御部11は、グループの中心位置を、属するユーザーの位置情報から求める。
【0187】
次にステップS203において、制御部11は、中心位置の横軸の値が小さい順に、1から順番にグループ番号G_Xを決定する。
【0188】
次にステップS204において、制御部11は、各グループの中で、ユーザーの位置情報の横軸の値が小さい順に、ユーザーに番号を付与する。
【0189】
次にステップS205において、制御部11は、グループ番号の小さい順に、グループ内でユーザー番号が若い順に、ユーザー番号を1から振り直し、またグループ番号を各ユーザー情報に付与する(図34B参照)。
【0190】
次にステップS206において、制御部11は、ログインユーザーのユーザー番号を特定し(図34C参照)、全てのユーザーのユーザー番号に対して、ログインユーザーのユーザー番号を引き、これを最終的な位置IDとする(図34D参照)。
【0191】
(補足)
例えば、2Dアプリにおいて、互いの声が全員聞こえる範囲を一般的なクラスタリング手法で求めることはできない。例えば、図35Aのようなケースにおいて、0番のユーザーの声は1番のユーザーに聞こえ、3番のユーザーには聞こえず、1番のユーザーの声は、0番のユーザー及び3番のユーザーに聞こえる、という状況が起こり得る。
【0192】
本実施形態ではグループの特定のためにクラスタリング手法を用いたが、ユーザーを順次調べていき、聞こえる範囲が重なる範囲をすべて求め、それぞれの範囲にいるユーザーを列挙するなどして、互いの声が全員聞こえるものをグループとしても良い。この場合、一人のユーザーが複数のグループに所属してしまう場合があるが、クラスタリング手法であっても、いわゆるソフトなクラスタリング手法であれば、こういったクラス分けがなされる場合がある(図35B参照)。
【0193】
そこで、例えば図33Aに示すように、ユーザー端末3がユーザーアイコンを複数表示したり、図33Bに示すように、ユーザー端末3がグループメンバーを枠で囲うことで見分けがつくように表示したりしてもよい。
【0194】
[同時会話可能な位置の算出処理]
2次元表示領域において、ユーザーアイコンを同時に複数のユーザーと会話が可能な位置に移動するための方法の具体例について説明する。
【0195】
具体的には、管理サーバー1の制御部11は、会話を希望する相手ユーザーとの距離が、十分な音量で相手ユーザーと会話可能な距離L=D/2以下にログインユーザーを移動させる。なお、距離Dは、声が聞こえる距離を示す。この際、制御部11は、コミュニケーションの活性化を図るべく、他のユーザーにもなるべく声が聞こえる位置を算出して、当該位置に移動させる。
【0196】
例えば、図36Aに示す例2次元表示領域において、ユーザーU1がユーザーU2と会話を希望する場合にユーザーU1のユーザーアイコンの移動位置を算出する方法について説明する。
【0197】
先ず、制御部11は、十分な音量で話せる距離の内、いずれかの場所に移動した場合に、聞こえる可能性のあるユーザーをリストアップするため、話しかけたいユーザーU1を中心として、半径L+Dの円(但し、矩形でもよい)の中にいるユーザーを算出する(図36B)。
【0198】
次に、制御部11は、各ユーザーに対して、声の聞こえる範囲を求め(図36C)、十分な音量で話せる範囲の内、重複する数が一番多い個所を選択する。なお、複数個所候補がある場合は、制御部11は、そのうちからランダムに決定する。図36Dでは、制御部11は、下方の4人分の話せる範囲が重なった範囲と、ターゲットユーザーの聞こえる範囲の重なった点(つまり、ターゲットユーザーの聞こえる範囲を含めて、より多くの人の話せる範囲と重なる点)に移動させる。
【0199】
なお、同時に話せるユーザーが少ない位置を算出する場合には、制御部11は、図36Cにおいて、十分な音量で話せる範囲の内、重複する数が一番少ない個所を選択する。
【0200】
また、図37に示すように、ユーザーU2,U3,U4を含むグループユーザー全員と話せる位置を算出する場合には、制御部11は、グループユーザーの各ユーザーと話せる範囲を求め、求めた各範囲のうち重なる範囲が最も多い範囲を求める。次に、制御部11は、ユーザーグループの各ユーザーの位置情報から中心位置を求め、その他のユーザーに対し、その位置が中心位置から近い順に求め、記憶する。次に、制御部11は、求めた各ユーザーに対して、ユーザーの話せる範囲が、前記範囲と重なるかを判定し、重なる場合は前記範囲を、ユーザーの話せる範囲と重なる範囲に更新し、重ならない場合は処理を終了する。そして、制御部11は、更新した範囲の内から、ランダムな位置を決定する。
【0201】
以上の[参考形態]に示した構成は、上述の実施形態1~3のそれぞれに適用することが可能である。
【0202】
以下、上述の各実施形態から抽出される開示の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
【0203】
[実施形態1に対応する開示の付記]
<付記1>
第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示させる第1表示処理部と、
第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させる第2表示処理部と、
前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を制御する会話処理部と、
を備え、
前記第2表示処理部は、前記第1表示領域において前記複数のユーザーアイコンの移動操作が行われた場合に、前記第1表示態様における前記複数のユーザーアイコンの移動後の位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第2表示領域に表示させる、会話制御システム。
【0204】
<付記2>
前記複数のユーザーアイコンを表示する表示装置の画面サイズに応じて、前記複数のユーザーアイコンの表示態様を前記第1表示態様及び前記第2表示態様のいずれかに決定する、
付記1に記載の会話制御システム。
【0205】
<付記3>
前記第2表示処理部は、前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコン同士の距離に基づいて、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれを前記第2表示領域に表示させる、
付記1又は2に記載の会話制御システム。
【0206】
<付記4>
前記会話処理部は、前記第1表示領域における第1ユーザーアイコンと第2ユーザーアイコンとの間の距離が所定距離未満の場合に、前記第1ユーザーアイコンに対応する第1ユーザーと前記第2ユーザーアイコンに対応する第2ユーザーとの会話を可能にする、
付記1~3のいずれかに記載の会話制御システム。
【0207】
<付記5>
前記第2表示処理部は、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーアイコン及び前記第2ユーザーアイコンの表示態様と、会話が可能ではないユーザーに対応するユーザーアイコンの表示態様とを異ならせる、
付記4に記載の会話制御システム。
【0208】
<付記6>
前記第2表示処理部は、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーアイコン及び前記第2ユーザーアイコンを互いに連結して表示させ、会話が可能ではないユーザーに対応する複数のユーザーアイコンを互いに離間して表示させる、
付記4又は5に記載の会話制御システム。
【0209】
<付記7>
前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーの会話が終了した場合に、前記第2表示処理部は、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーアイコン及び前記第2ユーザーアイコンを互いに離間して表示させる、
付記6に記載の会話制御システム。
【0210】
<付記8>
表示装置においてユーザーから前記第1表示態様又は前記第2表示態様を選択する操作を受け付け、前記ユーザーにより選択された表示態様で前記複数のユーザーアイコンを前記表示装置に表示させる、
付記1~7のいずれかに記載の会話制御システム。
【0211】
<付記9>
前記第1表示態様は、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向の2つの方向からなる2次元表示領域に前記複数のユーザーアイコンを表示可能な表示態様であり、
前記第2表示態様は、1つの方向からなる1次元表示領域に前記複数のユーザーアイコンを表示可能な表示態様である、
付記1~8のいずれかに記載の会話制御システム。
【0212】
[実施形態2に対応する開示の付記]
<付記1>
第1表示領域において、複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示させる第1表示処理部と、
第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させる第2表示処理部と、
前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を制御する会話処理部と、
を備え、
前記第1表示処理部は、前記第2表示領域において前記複数のユーザーアイコンに対する所定の操作が行われた場合に、前記第1表示領域において、前記複数のユーザーアイコンを前記所定の操作に応じた表示状態で表示させる、会話制御システム。
【0213】
<付記2>
前記会話処理部は、前記第2表示領域において第1ユーザーにより第2ユーザーに対応するユーザーアイコンを選択する選択操作が行われた場合に、前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーの会話を可能にする、
付記1に記載の会話制御システム。
【0214】
<付記3>
前記第1表示処理部は、前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーの会話が可能になった場合に、前記第1表示領域において、前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーのそれぞれに対応するユーザーアイコンを識別可能に表示させる、
付記2に記載の会話制御システム。
【0215】
<付記4>
前記第2表示処理部は、前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーの会話が可能になった場合に、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーに対応する第1ユーザーアイコンと前記第2ユーザーに対応する第2ユーザーアイコンとを互いに連結して表示させる、
付記2又は3に記載の会話制御システム。
【0216】
<付記5>
前記第2表示領域において、前記第1ユーザーにより、前記第1ユーザーアイコン及び前記第2ユーザーアイコンの連結状態を解除する解除操作が行われた場合に、
前記第2表示処理部は、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーアイコン及び前記第2ユーザーアイコンを互いに離間して表示させ、
前記会話処理部は、前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーの会話を終了させる、
付記4に記載の会話制御システム。
【0217】
<付記6>
前記第2表示領域において、前記第1ユーザーにより、前記第1ユーザーアイコン及び前記第2ユーザーアイコンの連結状態を解除する解除操作が行われた場合に、
前記第1表示処理部は、前記第1表示領域において、前記第1ユーザーアイコンを、他のユーザーアイコンから離間した所定位置に移動させる、
付記5に記載の会話制御システム。
【0218】
<付記7>
前記第2表示領域において、前記第1ユーザーにより、前記第2ユーザーに対応する第2ユーザーアイコンが選択された場合に、
前記第2表示処理部は、前記第2ユーザーアイコンと、前記第1ユーザーと会話可能な他のユーザーのユーザーアイコンとを識別可能に表示させる、
付記2~6のいずれかに記載の会話制御システム。
【0219】
<付記8>
前記会話処理部は、前記第1ユーザーと、前記第2ユーザーと、前記他のユーザーのユーザーアイコンのうち前記第1ユーザーにより選択されたユーザーアイコンに対応するユーザーとの間の会話を可能にする、
付記7に記載の会話制御システム。
【0220】
<付記9>
前記第1表示態様は、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向の2つの方向からなる2次元領域に前記複数のユーザーアイコンを表示可能な表示態様であり、
前記第2表示態様は、1つの方向からなる1次元領域に前記複数のユーザーアイコンを表示可能な表示態様である、
付記1~8のいずれかに記載の会話制御システム。
【0221】
[実施形態3に対応する開示の付記]
<付記1>
表示領域に複数のユーザーのそれぞれに対応する複数のユーザーアイコンを表示させる表示処理部と、
第1ユーザーから前記複数のユーザーのうちいずれかのユーザーを選択する操作を受け付ける受付処理部と、
を備え、
前記表示処理部は、前記第1ユーザーにより第2ユーザーが選択された場合に、前記第1ユーザーに対応する第1ユーザーアイコンを、前記第1ユーザーが前記第2ユーザー及び前記第1ユーザーにより選択されていない第3ユーザーのそれぞれと会話可能な位置に表示させる、
を備える会話制御システム。
【0222】
<付記2>
前記表示処理部は、第1表示領域において、前記複数のユーザーアイコンを多次元の第1表示態様で表示させる第1表示処理部と、第2表示領域において、前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの前記第1表示態様における位置情報に基づいて、前記複数のユーザーアイコンを前記第1表示領域よりも次元数の少ない第2表示態様で表示させる第2表示処理部とを含み、
前記受付処理部が、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーから前記第2ユーザーに対応する第2ユーザーアイコンを選択する操作を受け付けた場合に、前記第1表示処理部は、前記第1表示領域において、前記第1ユーザーアイコンを、前記第2ユーザーアイコンから所定距離未満かつ前記第3ユーザーに対応する第3ユーザーアイコンから所定距離未満の位置に表示させる、
付記1に記載の会話制御システム。
【0223】
<付記3>
前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を制御する会話処理部をさらに備え、
前記会話処理部は、前記第1ユーザーと前記第2ユーザーと前記第3ユーザーとの間の会話を可能にする、
付記2に記載の会話制御システム。
【0224】
<付記4>
前記第2表示処理部は、前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーの会話が可能になった場合に、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーアイコンと前記第2ユーザーアイコンと前記第3ユーザーアイコンとを互いに連結して表示させる、
付記3に記載の会話制御システム。
【0225】
<付記5>
前記第1表示領域における前記複数のユーザーアイコンのそれぞれの位置情報に基づいて、前記複数のユーザー同士の会話を制御する会話処理部をさらに備え、
前記受付処理部が、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーから前記第1ユーザーアイコンを前記第2ユーザーアイコンに接近させるとともに前記第3ユーザーアイコンから離間させる操作を受け付けた場合に、
前記会話処理部は、前記第1ユーザーと前記第2ユーザーとの会話を可能にするとともに、前記第1ユーザーと前記第3ユーザーとの間の会話を不可能にし、
前記第1表示処理部は、前記第1表示領域において、前記第1ユーザーアイコンを、前記第2ユーザーアイコンから所定距離未満かつ前記第3ユーザーアイコンから所定距離以上の位置に表示させる、
付記2~4のいずれかに記載の会話制御システム。
【0226】
<付記6>
前記第2表示処理部は、前記第2表示領域において、前記第1ユーザーアイコンと前記第2ユーザーアイコンとの連結状態を維持し、前記第1ユーザーアイコンと前記第3ユーザーアイコンとの連結状態を解除する、
付記5に記載の会話制御システム。
【0227】
<付記7>
前記第1表示態様は、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向の2つの方向からなる2次元領域に前記複数のユーザーアイコンを表示可能な表示態様であり、
前記第2表示態様は、1つの方向からなる1次元領域に前記複数のユーザーアイコンを表示可能な表示態様である、
付記2~6のいずれかに記載の会話制御システム。
【0228】
<付記8>
前記第1ユーザーと前記第2ユーザーと前記第3ユーザーとの間の会話が可能な状態において、前記受付処理部が前記第1ユーザーから会話終了操作を受け付けた場合に、前記表示処理部は、前記第1ユーザーアイコン、前記第2ユーザーに対応する第2ユーザーアイコン、及び、前記第3ユーザーに対応する第3ユーザーアイコンの少なくともいずれか1つを、互いの距離が所定距離以上となる位置、かつ他のユーザーに対応するユーザーアイコンとの距離が前記所定距離以上となる位置に表示させる、
付記1~7のいずれかに記載の会話制御システム。
【0229】
<付記9>
前記受付処理部が、前記複数のユーザーアイコンが多次元の表示態様で表示される前記表示領域において、前記第1ユーザーから前記第2ユーザーに対応する第2ユーザーアイコンを選択する操作を受け付けた場合に、前記表示処理部は、前記表示領域において、前記第1ユーザーアイコンを、前記第2ユーザーアイコンから所定距離未満かつ前記第3ユーザーに対応する第3ユーザーアイコンから所定距離未満の位置に表示させる、
付記1~8のいずれかに記載の会話制御システム。
【符号の説明】
【0230】
1 :管理サーバー
2 :会話サーバー
3 :ユーザー端末
100 :会話システム
111 :受付処理部
112 :取得処理部
113 :表示制御処理部
114 :設定処理部
211 :音声処理部
311 :音声処理部
312 :表示処理部
313 :受付処理部
A1 :ユーザーアイコン表示欄
A2 :会話ユーザー表示欄
A3 :操作欄
T1 :ユーザー情報管理テーブル
T2 :グループ情報管理テーブル
T3 :音声制御情報管理テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17
図18A
図18B
図19A
図19B
図19C
図20
図21A
図21B
図22
図23
図24A
図24B
図25A
図25B
図26
図27
図28A
図28B
図29
図30A
図30B
図31
図32A
図32B
図32C
図32D
図32E
図33A
図33B
図34A
図34B
図34C
図34D
図35A
図35B
図36A
図36B
図36C
図36D
図37