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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093283
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】スパウトおよびパウチ
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/58 20060101AFI20240702BHJP
   B65D 33/38 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
B65D75/58
B65D33/38
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022209564
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006769
【氏名又は名称】ライオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100152272
【弁理士】
【氏名又は名称】川越 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100153763
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 広之
(72)【発明者】
【氏名】江口 晴登
(72)【発明者】
【氏名】高橋 遥
(72)【発明者】
【氏名】石田 絢哉
【テーマコード(参考)】
3E064
3E067
【Fターム(参考)】
3E064AB23
3E064AB25
3E064BA17
3E064BA27
3E064BA28
3E064BA29
3E064BA30
3E064BA36
3E064BA55
3E064BB03
3E064BC18
3E064EA23
3E064FA04
3E064GA04
3E064HJ02
3E064HM01
3E064HN65
3E064HS10
3E067AA03
3E067AC01
3E067BA12A
3E067BB11A
3E067BB15A
3E067BB16A
3E067BB18A
3E067BB25A
3E067BB26A
3E067BC07A
3E067CA04
3E067CA24
3E067EA06
3E067EB27
3E067EE15
3E067EE40
3E067EE59
3E067FA01
3E067FB07
3E067FC01
3E067GD10
(57)【要約】
【課題】詰め替え作業時の操作性に優れ、液こぼし等の不具合を生じることなく、簡単な構成で複数回の詰め替えを可能にするスパウトを提供する。
【解決手段】内容物を収容する収容部の端部に固定され、第1中心軸に沿って延びる基部と、基部から収容部の外側へ突出する注出ノズル部と、基部および注出ノズル部を貫通するとともに収容部の収容空間に連通する流路と、第1中心軸から離れる方向に延び、第1中心軸が延びる第1中心軸方向に挟持溝部を挟んで対向する一対の対向壁部と、を備える。挟持溝部は、下側に臨んで開口する開口部を有するとともに、上側に位置する底部が開口部から底部に向かう奥行方向を法線方向とする平面に形成されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収容する収容部の端部に固定され、第1中心軸に沿って延びる基部と、
前記基部から前記収容部の外側へ突出する注出ノズル部と、
前記基部および前記注出ノズル部を貫通するとともに前記収容部の収容空間に連通する流路と、
前記第1中心軸から離れる方向に延び、前記第1中心軸が延びる第1中心軸方向に挟持溝部を挟んで対向する一対の対向壁部と、
を備え、
前記挟持溝部は、下側に臨んで開口する開口部を有するとともに、上側に位置する底部が前記開口部から前記底部に向かう奥行方向を法線方向とする平面に形成されている、スパウト。
【請求項2】
前記注出ノズル部は、
前記基部と同軸で前記第1中心軸に沿って延び、前記対向壁部が設けられた第1ノズル部と、
前記第1ノズル部よりも前記外側に位置し、前記第1中心軸と交差する第2中心軸に沿って延びる第2ノズル部と、
を有する、
請求項1に記載のスパウト。
【請求項3】
前記第2中心軸は、前記基部が前記収容部に線状にシールされるシール方向に対して交差している、
請求項2に記載のスパウト。
【請求項4】
一対の前記対向壁部のうち前記基部側の前記対向壁部は、前記挟持溝部に向けて突出する嵌合部を有する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のスパウト。
【請求項5】
一対の前記対向壁部および前記注出ノズル部の上側には、一対の前記対向壁部から前記注出ノズル部に亘って延びる指置部が設けられる、
請求項1から3のいずれか一項に記載のスパウト。
【請求項6】
前記指置部は、前記外側に向かうにつれて上側に向かう方向に延びる指掛かり部を有する、
請求項5に記載のスパウト。
【請求項7】
一対の前記対向壁部および前記底部は、一対の前記対向壁部よりも前記外側に位置し前記法線方向と平行な第3中心軸を中心とする周方向に湾曲している、
請求項1から3のいずれか一項に記載のスパウト。
【請求項8】
請求項1から3のいずれか一項に記載のスパウトと、
内容物を収容し、前記スパウトの前記基部が端部に固定される前記収容部と、
を有するパウチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スパウトおよびパウチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、液体製品の詰め替え用製品では、コスト(経済性)や消費者の利便性(購買回数低減)などの目的から、内容量の大型化(大容量製品化)が進んできている。
詰め替え用製品としては、例えば、フィルムからなる収容部と、収容部内に収容された液体製品を注出するスパウト(液体注出部)とを備えたパウチ(例えば、スタンディングパウチ)が広く使用されている(例えば、特許文献1)。パウチは、フィルムで構成されているためプラスチック使用量の削減に繋がり環境対応に大きく貢献できるが、一方で、フィルムは柔軟であり自重によって形状が変化しやすいという特性を有している。
【0003】
複数回の詰め替えを可能にする大容量の詰め替え用パウチでは、特に初回の詰め替え時には製品重量が重いため、非力な女性、年少者や高齢者にとっては、詰め替え用パウチを支えながら内容物の注出量を制御することが難しい。そのため、スパウトの注ぎ口から思わぬ方向に内容液が飛び出してしまったり、注出量が多すぎたりして、本体ボトルの口元の周囲にこぼしたり、液を垂らしたりしてしまう。
【0004】
特許文献2には、パウチの底部フィルムの中央に、上部にスパウトフランジ部、下部に筒状口部、筒状口部内にシール開口冶具、筒状口部の内壁にねじ部を備えたスパウトが開示されている。
特許文献2のスパウトでは、フランジ上面が密閉材でシールされ、詰め替え対象ボトルを回しながら筒状口部ネジ部に挿入することで、詰め替え対象ボトルの口部がシール開口冶具を押し上げ、密閉材シールに当接し、切断・開口して、パウチの内容液が、詰め替え対象ボトル内に流れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2021-54484号公報
【特許文献2】特開2020-33067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2のスパウトでは、構造が複雑であり、また部品数が多いためコスト増を生じさせるという問題がある。また、特許文献2のスパウトでは、1回の詰め替え用パウチしか対応できず、複数回の詰め替えを可能にする大容量の詰め替え用パウチには対応できないという問題がある。
【0007】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、詰め替え作業時の操作性に優れ、液こぼし等の不具合を生じることなく、簡単な構成で複数回の詰め替えを可能にするスパウトおよびパウチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は下記の態様を有する。
[1]内容物を収容する収容部の端部に固定され、第1中心軸に沿って延びる基部と、前記基部から前記収容部の外側へ突出する注出ノズル部と、前記基部および前記注出ノズル部を貫通するとともに前記収容部の収容空間に連通する流路と、前記第1中心軸から離れる方向に延び、前記第1中心軸が延びる第1中心軸方向に挟持溝部を挟んで対向する一対の対向壁部と、を備え、前記挟持溝部は、下側に臨んで開口する開口部を有するとともに、上側に位置する底部が前記開口部から前記底部に向かう奥行方向を法線方向とする平面に形成されている、スパウト。
[2]前記注出ノズル部は、前記基部と同軸で前記第1中心軸に沿って延び、前記対向壁部が設けられた第1ノズル部と、前記第1ノズル部よりも前記外側に位置し、前記第1中心軸と交差する第2中心軸に沿って延びる第2ノズル部と、を有する、前記[1]に記載のスパウト。
[3]前記第2中心軸は、前記基部が前記収容部に線状にシールされるシール方向に対して交差している、前記[2]に記載のスパウト。
[4]一対の前記対向壁部のうち前記基部側の前記対向壁部は、前記挟持溝部に向けて突出する嵌合部を有する、前記[1]から前記[3]のいずれか一項に記載のスパウト。
[5]一対の前記対向壁部および前記注出ノズル部の上側には、一対の前記対向壁部から前記注出ノズル部に亘って延びる指置部が設けられる、前記[1]から前記[4]のいずれか一項に記載のスパウト。
[6]前記指置部は、前記外側に向かうにつれて上側に向かう方向に延びる指掛かり部を有する、前記[5]に記載のスパウト。
[7]一対の前記対向壁部および前記底部は、一対の前記対向壁部よりも前記外側に位置し前記法線方向と平行な第3中心軸を中心とする周方向に湾曲している、前記[1]から前記[6]のいずれか一項に記載のスパウト。
[8]前記[1]から前記[7]のいずれか一項に記載のスパウトと、内容物を収容し、前記スパウトの前記基部が端部に固定される前記収容部と、を有するパウチ。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、詰め替え作業時の操作性に優れ、液こぼし等の不具合を生じることなく、簡単な構成で複数回の詰め替えを可能にするスパウトおよびパウチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る第1実施形態のパウチ1の概略構成を示す正面図である。
図2】第1実施形態に係るスパウト4の構成を示す正面図である。
図3図2に示すスパウト4の構成を示す右側面図である。
図4図2におけるM-M断面図である。
図5】スパウト4を下側から見た図である。
図6】スパウト4が容器21に対して内容物の注出状態の断面図である。
図7】第2実施形態に係るスパウト4の構成を示す正面図である。
図8】第3実施形態に係るスパウト4を基部41側から見た側面図である。
図9】第3実施形態に係るスパウト4の構成を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明のスパウトおよびパウチの実施の形態を、図1ないし図9を参照して説明する。
なお、以下の実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
【0012】
[パウチ]
まず、本発明の一実施形態におけるパウチについて説明する。
図1は、本発明に係る第1実施形態のパウチ1の概略構成を示す正面図である。図2は、本発明に係るスパウト4の構成を示す正面図である。図3は、本発明に係るスパウト4の構成を示す右側面図である。図4は、図2におけるM-M断面図である。
【0013】
図1に示すように、パウチ1は、収容部3と、スパウト4と、を有して構成されている。パウチ1は、一例として、詰め替え用である。収容部3は内容物を収容する。内容物は、例えば、液体(液体組成物)である。
【0014】
収容部3は、正面視矩形状である。複数の可撓性フィルム3a,3bが重ね合わされ、各可撓性フィルム3a,3bの周縁のうち、一部を除くその他の部分がヒートシールによって封止されて一体に形成され、袋体が構成されている。なお、各可撓性フィルム3a,3bの周縁のうちヒートシールされなかった部分には、スパウト4が取り付けられる。本実施形態では、図3に示される正面視で収容部3における左上の隅部にスパウト4が取り付けられる。
【0015】
なお、互いに重ね合せた2枚の可撓性フィルム3a,3bの周縁をシールして一体に形成する方法に限られず、1枚の可撓性フィルムを折り返して重ねた部分の周縁をシールすることで一体に形成する方法でもよい。
【0016】
また、2枚の可撓性フィルム3a,3bの間に2つ折りにした底側の可撓性フィルム3cを介在させてもよい。このとき、底側の可撓性フィルム3cをその折り返し部3dが収容部3の内側に向くように配置させることによって、収容部3に収容される内容物の重さによって底側の可撓性フィルム3cが下方へ押し拡げられることで、パウチ1が自立可能になる。
【0017】
収容部3は、スパウト4が取り付けられる隅部とは対角の位置となる右下の隅部に把持片3eを有する。把持片3eは、収容部3における下側の側面端部から右側に突出する。把持片3eは、厚さ方向に貫通する孔部3fを有する。
収容部3が把持片3eを有することによって、把持片3eを摘まんで把持したり、孔部3fに指を挿入して掛けることで、詰め替え作業時に、一方の片手でスパウト4を支持しつつ、他方の片手でこの把持片3eを把持して収容部3の傾斜姿勢を制御することができる。これにより、よりスムーズ、且つ、簡単に、収容部3から液体を注ぎ入れることができる。
【0018】
収容部3を構成する可撓性フィルム3a,3b,3cの各々は、少なくとも基材とシール層とを積層してなる積層体であってもよい。
基材の材質としては、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、エチレン-酢酸ビニル共重合体またはその鹸化物などが挙げられる。可撓性フィルム3a,3b,3cは、無延伸のものであってもよいし、一軸延伸したものであってもよいし、二軸延伸したものであってもよい。材質がナイロン、ポリエチレンテレフタレートの場合には、機械的強度が向上することから、二軸延伸したものが好ましい。
シール層としては、ヒートシールのしやすさから、ポリエチレン(低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン)等の材料が挙げられる。
また、収容部3のガスバリア性向上のために、可撓性フィルム3a,3b,3cの各々は、基材およびシール層の他に金属箔がさらに積層された積層体であってもよい。
収容部3を構成する可撓性フィルム3a,3b,3cは、ポリエチレンを含む3層~4層で構成されていることが好ましい。
可撓性フィルム3a,3b,3cが3層未満ではスタンディング性が悪くなるため外観不良となり好ましくない。可撓性フィルム3a,3b,3cが4層を超えるとコストアップになるため好ましくない。可撓性フィルムを3層とすることで、コスト低減に寄与できる。
【0019】
収容部3を構成する可撓性フィルム3a,3b,3cの厚さは、140~240μmであることが好ましい。
可撓性フィルム3a,3b,3cの厚さが140μm未満の場合は、スタンディング性が悪くなるため外観不良となり好ましくない。可撓性フィルム3a,3b,3cの厚さが240μmを超えた場合は、コストアップになるため好ましくない。収容部3の胴部における可撓性フィルム3a,3b,3cの厚さを140~240μmとすることで、コストアップになることなく外観性の確保に寄与できる。
【0020】
収容部3の内容量(充填量)としては、1100~3500mlであることが好ましい。収容部3の幅方向の最大長さは、200~250mmであることが好ましい。
収容部3の最大高さは、270~350mmであることが好ましい。
パウチ1が大容量なほど収容部3の自重による形状変形が顕著となり、詰め替え作業時の操作性が低下する。そのため、本発明の構成は、大容量のパウチ1において、より効果を発揮することができる。
【0021】
収容部3の液体組成物の充填率は、40~75体積%であることが好ましく、50~70体積%であることがより好ましい。充填率が40体積%未満では消費者が容器の大きさの割に容量が少ないと感じる。また、充填量が少なくなり、包材費用が無駄に発生しコスト高となる。充填率が75体積%を超えると容器の大きさに対する充填量の適性から外れ生産適性を欠いてしまう。さらに、充填率が75体積%を超えると、チャックでサイドシール部をつかんだ際に内部の液体組成物がトップシール部まで上昇しシール不良を引き起こす可能性がある。
【0022】
[スパウトの第1実施形態]
スパウト4は、図1に示すように、2枚の可撓性フィルム3a,3bの周縁のうち未接着とされた隅切部3gに配置される。スパウト4は、その後、可撓性フィルム3a,3bとともにヒートシールされた傾斜シール部3hを形成する。傾斜シール部3hは、収容部3における左側の側面の上端から隅切部3gの傾斜に沿って収容部3における上端縁まで延びる。
【0023】
図1および図2に示すように、スパウト4は、基部41と、注出ノズル部42と、流路43と、キャップ44と、一対の対向壁部51、52と、指置部60と、を有する。
基部41は、収容部3の隅切部3gに固定される。基部41は、第1中心軸J1に沿って延びる。第1中心軸J1は、傾斜シール部3hが延びる傾斜方向と直交する。基部41は、第1中心軸J1と直交する方向をシール方向として、収容部3に直線状にシールされる。
【0024】
スパウト4が収容部3にシールされたときに、収容部3における左側の縁部の上端は、基部41における下側、且つ、外側の端部に位置する。スパウト4が収容部3にシールされたときに、収容部3における上側の縁部の左端は、基部41における上側、且つ、外側の端部に位置する。
以下の説明では、スパウト4において、傾斜シール部3hから離れる側(図2における左側)を外側と呼ぶ。
【0025】
図3は、図2に示すスパウト4の構成を示す右側面図である。
図3に示すように、基部41の外周は、円弧部41aと縮径部41bとを有する。円弧部41aは、第1中心軸J1を中心とする円弧形状であり、スパウト4の幅方向(図3における左右方向;以下、幅方向と呼ぶ)の両側に配置されている。縮径部41bは、円弧部41aを挟んでスパウト4の長手方向(図3における上下方向;以下、長手方向と呼ぶ場合がある)の両側に配置されている。縮径部41bは、長手方向において円弧部41aから離れるのにつれて幅方向の寸法が徐々に縮径する。図3において、左側に位置する円弧部41aおよび縮径部41bは、可撓性フィルム3aとともにヒートシールされ、右側に位置する円弧部41aおよび縮径部41bは、可撓性フィルム3bとともにヒートシールされる。
【0026】
注出ノズル部42は、基部41の一端側から収容部3の外側へ突出する。注出ノズル部42は、第1ノズル部42Aと、第2ノズル部42Bと、を有する。第1ノズル部42Aは、基部41における外側の端部から第1中心軸J1に沿って外側に延びる。第2ノズル部42Bは、第1ノズル部42Aよりも外側に位置する。第2ノズル部42Bは、第1中心軸J1と交差する第2中心軸J2に沿って延びる。第2中心軸J2はスパウト4が収容部3に取り付けられたときに、一例として、水平方向であり、液体を注出するために収容部3を傾けたときに、外側に向かうにつれて下側に向かう方向である。第2中心軸J2は、スパウト4が収容部3の傾斜シール部3hにシールされるシール方向(傾斜方向)に対して交差している。
【0027】
基部41のシール方向と第2中心軸J2の交差角度としては、15°~165°が好ましく、45°~135°がより好ましい。
基部41のシール方向と第2中心軸J2の交差角度が、0°以上、15未満または165°を超えた場合では、挟持溝部53と後述するノズルキャップ26を嵌合させる際に収容部3を屈曲させ難くなるため、使用性が悪くなる。
【0028】
第1中心軸J1と第2中心軸J2の大きい側の交差角度θとしては、130°~160°が好ましく、135°~145°がより好ましい。交差角度θが130°未満ではキャップ44と対向壁部52が接触し易くなるため好ましくない。交差角度θが160°を超えると使用性が悪くなる。
【0029】
第2ノズル部42Bは、螺旋状の雄ネジ部11と、環状凸部12と、を有する。雄ネジ部11は、第2ノズル部42Bにおける外周面の先端側に形成されている。雄ネジ部11にキャップ44側の雌ネジ部(不図示)を螺合させることによって、第2ノズル部42Bにキャップ44が装着される。環状凸部12は、雄ネジ部11よりも第2ノズル部42Bにおける外周面の基端側に形成されている。雄ネジ部11に螺合するキャップ44は、環状凸部12に当接することで回り止めがなされる。
【0030】
流路43は、基部41および注出ノズル部42を貫通するとともに収容部3の収容空間Kに連通する。流路43は、第1流路43Aと、第2流路43Bと、を有する。第1流路43Aは、第1中心軸J1に沿って延び、基部41および第1ノズル部42Aを貫通する。第2流路43Bは、第2中心軸J2に沿って延び、第2ノズル部42Bを貫通する。第2流路43Bは、第2ノズル部42Bの基端側において第1流路43Aと連通する。第2流路43Bは、第2ノズル部42Bの先端側において注出口として開口する。
【0031】
一対の対向壁部51、52は、第1中心軸J1方向に挟持溝部53を挟んで対向する。一対の対向壁部51、52は、第1中心軸J1方向に見て、略矩形の板状である。一対の対向壁部51、52は、第1中心軸J1方向において第1ノズル部42Aの位置に配置される。一対の対向壁部51、52は、第1中心軸J1から離れる方向に延びる。一対の対向壁部51、52は、第1中心軸J1と直交し下側に延びている。一対の対向壁部51、52は、第1中心軸J1方向に延びる連結壁部54で連結されている。対向壁部51は、スパウト4が収容部3に取り付けられたときに、傾斜シール部3hにおける端縁に外側から係合するフランジ部を構成する。
【0032】
挟持溝部53は、一対の対向壁部51、52と連結壁部54で囲まれて形成されている。挟持溝部53は、下側に臨んで開口する開口部53aを有する。挟持溝部53は、連結壁部54によって上側に位置する底部53bが形成されている。
【0033】
図4は、収容部3側から見た図2におけるM-M断面図である。図5は、スパウト4を下側から見た図である。
図4に示すように、底部53bは、開口部53aから底部53bに向かう奥行方向を法線方向とする平面に形成されている。底部53bは、スパウト4の幅方向に延びる平面である。図5に示すように、一対の対向壁部51、52および底部53bは、一対の対向壁部51、52よりも外側に位置し上記法線方向と平行な第3中心軸J3を中心とする周方向に湾曲している。一対の対向壁部51、52および底部53bは、下側から見たときに、第1中心軸J1と直交し上下方向に延びる第3中心軸J3を中心とする円弧形状に湾曲している。
【0034】
図5に示すように、対向壁部51は、突起部51Aを有する。突起部51Aは、挟持溝部53に突出している。突起部51Aは、連結壁部54から下側に延びている。突起部51Aは、幅方向に間隔をあけて3つ配置されている。
対向壁部52は、突起部52Aを有する。突起部52Aは、挟持溝部53に突出している。図4に示すように、突起部52Aは、連結壁部54から下側に延びている。突起部52Aは、幅方向に間隔をあけて2つ配置されている。
【0035】
指置部60は、一対の対向壁部51、52および注出ノズル部42の上側に設けられている。指置部60は、対向壁部51の上端から第1中心軸J1に沿って外側に延びる平板状である。指置部60は、一対の対向壁部51、52から注出ノズル部42に亘って延び、上側に露出している。指置部60は、第1中心軸J1方向における対向壁部51、52の間において、図4に示すように、第1ノズル部42Aから上側に延びる壁部60Aに下側から支持される。指置部60は、第1中心軸J1方向における対向壁部51よりも外側において、図2に示すように、第2ノズル部42Bから上側に延びる壁部60Bに下側から支持される。
【0036】
指置部60は、指掛かり部61を有している。指掛かり部61は、指置部60における外側の端部に設けられている。指掛かり部61は、外側に向かうにつれて上側に向かう方向に延びる。指掛かり部61は、直線的に延びる傾斜面であってもよく、曲線的に延びる湾曲面であってもよい。指掛かり部61における上面の法線方向は、上側を向くとともに収容部3側を向く方向である。
【0037】
上記構成のパウチ1を用いて、収容部3に収容された内容物である液体を注出する手順を、図6を参照して説明する。
図6は、スパウト4が容器21に対して内容物の注出状態の断面図である。図6においては、スパウト4が取り付けられた収容部3の図示を省略している。
【0038】
図6に示すように、容器21は、内容物を収納する容器本体22と、容器本体22における頂部に位置する口部23に同軸で着脱可能に装着されるノズルキャップ26とで構成される。ノズルキャップ26は、口部23の外周に螺合する筒部27と、フランジ部28と、フランジ部28から下方に突出して口部23の内部に入り込む挿入部29と、挿入部29のV字状の底壁部29aの一方の傾斜面からボトル上方に延びるノズル30と、フランジ部28から上方に延びる円筒状の外口部31と、を有する。
【0039】
ノズル30は、底壁部29aから上方に延びている。ノズル30は、U字状の断面形状を有する樋状に形成されている。断面U字状をなすノズル30の内部は、底壁部29aに形成された連通部29bによって、容器本体22の収容空間22aと連通している。
【0040】
上記の容器21に対しては、ノズルキャップ26の外口部31にスパウト4を装着し、収容部3に収容された液体を第2ノズル部42Bから注出し、連通部29bを介して容器本体22の収容空間22aに注入する。
【0041】
具体的には、まず、スパウト4における挟持溝部53にノズルキャップ26の外口部31を上側から開口部53aを介して挿入する。スパウト4をノズルキャップ26の外口部31に装着する周方向の位置は、樋状のノズル30が径方向に開口する位置に第2ノズル部42Bが配置される位置が好ましい。この場合、第2ノズル部42Bの外径は、ノズル30が径方向に開口する幅よりも小さいことが好ましい。また、第2ノズル部42Bの最も外側の位置は、ノズル30よりも内側であることが好ましい。これらの構成を採ることによって、第2ノズル部42Bから外口部31に囲まれた空間に円滑に液体を注出することができる。
【0042】
一対の対向壁部51、52および挟持溝部53は、第3中心軸J3を中心とする周方向に沿って円弧状に湾曲しており、また、外口部31は円筒形で湾曲しているため、外口部31を円滑に挟持溝部53に挿入できる。
【0043】
この後、容器本体22を把持しつつ、図6に矢印で示すように、把持する手の指で指置部60を上側から下側に押圧する。これにより、外口部31の上端は、スパウト4における底部53bに当接する。底部53bは平面に形成されているため、外口部31の上端は第3中心軸J3を中心とする周方向に沿って底部53bと面接触する。また、挟持溝部53には、対向壁部51から突起部51Aが突出し、対向壁部52から突起部52Aが突出しているため、外口部31は、突起部51Aと突起部52Aとの間で安定して保持される。これにより、スパウト4は、外口部31に装着される。
外口部31に装着されたスパウト4は、第1中心軸J1が水平方向となり、第2中心軸J2に沿って延びる第2ノズル部42Bは、斜め下側に向いて傾斜する姿勢となる。
【0044】
スパウト4が外口部31に装着されると、指置部60を押圧しつつ、もう片方の手で把持片3eを摘まんで持ち上げながら、収容部3の傾斜角度を調整し、収容部3の内部の液体をスパウト4の注出ノズル部42(第2ノズル部42B)を介して、外口部31で囲まれた空間に注ぎ入れる。
【0045】
収容部3に把持片3eが設けられることで、詰め替え作業時に、片方の手でスパウト4の指置部60を押圧しつつ、もう片方の手でこの把持片3eを摘まんで収容部3の傾斜姿勢を制御することができ、よりスムーズに、簡単に、収容部3から容器本体22に液体を注ぎ入れることができる。
また、収容部3から液体を注出するために、収容部3の下側を持ち上げて、収容部3を傾斜させる際に、収容部3の下側を単独で持ち上げる場合に比べて、本体案発明のようにスパウト4をノズルキャップ26の外口部31に装着した状態で収容部3の下側を持ち上げる場合の方が、手に掛かる荷重を低減することができる。
【0046】
第2中心軸J2が第1中心軸J1と交差することによって、詰め替え時に収容部3から液体を注ぎ出す際に、液体は第2ノズル部42Bの先端から水平方向ではなく、傾斜下側方向に向けて注ぎ出されることになる。そのため、注ぎ出された液体が外口部31から外部に向かって溢れたり、こぼれたりしてしまうといった失敗を抑制でき、容器本体22の内部に安定して液体を注ぐことができる。
【0047】
また、指置部60は板状であるため、指に痛みを感じることなく、広い面積で指と接触した状態でしっかりと力を入れて押圧することができる。
指置部60には、外側に向かうにつれて上側に向かう方向に延びる指掛かり部61が設けられており、指掛かり部61の上面の法線方向が上側を向くとともに収容部3側を向く方向であるため、収容部3の重さでスパウト4における基部41に下側への荷重が加わり、偶力によって指置部60に上側に向かう力が掛かった際にも、指先をしっかりと指掛かり部61に掛けてスパウト4の姿勢を保持することができる。
【0048】
ここで、平面に形成された底部53bが設けられず、外口部31の上端が第1中心軸J1を中心とする第1ノズル部42Aの外周面に接する場合は、外口部31の上端においてスパウト4が第1中心軸J1を中心として回転可能である。そのため、収容部3の傾斜角度を調整しつつ収容部3の内部の液体をスパウト4の注出ノズル部42から注ぎ入れる際に、スパウト4が回転することによって液体がこぼれ出る可能性がある。本実施形態では、外口部31の上端が周方向に延びる平面に形成された底部53bと当接することで、スパウト4に回転によって液体がこぼれ出ることを抑制できる。
【0049】
容器本体22への充填量が所定量になるまで液体の注入を続け、所定量に達したところで把持片3eを摘まむ手を下げて、容器本体22への液体の注入を終了させる。
その後、ノズルキャップ26からスパウト4を取り外すことによって、容器本体22への液体の注入作業が完了する。
【0050】
以上説明したように、本実施形態のスパウト4およびパウチ1においては、下側に臨んで開口する開口部53aを有するとともに、上側に位置する底部53bが開口部53aから底部53bに向かう奥行方向を法線方向とする平面に形成された挟持溝部53が設けられているため、スパウト4が第1中心軸J1を中心として回転することなく安定してノズルキャップ26に装着することができ、液体注出時の液こぼし等の不具合が生じることを抑制できる。
【0051】
そのため、本実施形態のスパウト4およびパウチ1においては、収容部3が大容量であっても簡単な構成によって、液体注出時における容器本体22の外側への液こぼし等の抑制および詰め替え作業時における操作性の向上を、複数回の詰め替え作業のそれぞれで実現できる。
【0052】
[スパウトの第2実施形態]
続いて、スパウト4の第2実施形態について、図7を参照して説明する。
この図において、図1から図6に示す第1実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0053】
図7は、第2実施形態に係るスパウト4の構成を示す正面図である。
図7に示すように、対向壁部51の下端には、嵌合部51Bが設けられている。嵌合部51Bは、挟持溝部53に向けて突出する爪形状である。
他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0054】
本実施形態のスパウト4およびパウチ1においては、上記第1実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、嵌合部51Bが、例えば、ノズルキャップ26における外口部31の外周面に形成された雄ねじ部に下側から引っ掛かって嵌合することによって、スパウト4と容器本体22の接続強度をより高めることができる。
【0055】
[スパウトの第3実施形態]
続いて、スパウト4の第3実施形態について、図8から図9を参照して説明する。
これらの図において、図1から図6に示す第1実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0056】
図8は、スパウト4を基部41側から見た側面図である。図9は、スパウト4の構成を示す正面図である。
図8および図9に示すように、本実施形態における基部41は、縮径部41bが円弧部41aを挟んでスパウト4の幅方向の両側に配置されている。本実施形態における基部41は、スパウト4の長手方向に対して直交する方向に延びている。
【0057】
本実施形態におけるスパウト4は、例えば、収容部3における上縁または傾斜シール部に取り付けられる。スパウト4における基部41は、水平方向に延びる水平シール部3J(図1参照)において可撓性フィルム3a、3bとともにヒートシールされる。
本実施形態における第2ノズル部42Bおよびに第2中心軸J2は、水平シール部3Jとともにシールされるシール方向に対して交差している。
他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0058】
本実施形態のスパウト4およびパウチ1においては、上記第1実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、スパウト4が、例えば、収容部3における上縁に取り付けられる場合であっても、収容部3における水平シール部3Jを曲げて、ノズルキャップ26の外口部31に装着しやすくなる。
【実施例0059】
以下、実施例により本発明の効果をより明らかなものとする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
【0060】
(実施例1~3、比較例1~3)
本実施例では、下記[表1]に示す仕様に従って、実施例1~3、比較例1~3のスパウトおよびパウチのサンプルを作製した。
各サンプルの収容部は、サイドシール部の幅を7.5mmとし、トップシール部の幅を8.0mmとした。
各サンプルにおけるスパウトの材質は、高密度ポリエチレン(HDPE)である。
各サンプルにおけるスパウトの第2ノズル部は、内径が8.7mm、第1中心軸との交差部からの長さが22mmである。
【0061】
実施例1~2および比較例1~2の収容部における胴部の可撓性フィルムは、ONY15μm/アルミ蒸着PET12μm/LLDPE150μmの3層である。
実施例1~2および比較例1~2の収容部における底部の可撓性フィルムは、ONY25μm/LLDPE150μmの2層である。
実施例3および比較例3の収容部における胴部の可撓性フィルムは、PET12μm/アルミ蒸着PET12μm/ONY15μm/LLDPE180μmの4層である。
実施例3および比較例3の収容部における底部の可撓性フィルムは、ONY25μm/ONY15μm/LLDPE180μmの3層である。
【0062】
(評価方法)
<使用性>
被験者が、各例の液体組成物製品から内容物の液体組成物をボトルに注ぎ入れた(詰め替え)。詰め替え時における取り扱いの程度を下記評価基準に従って評価した。実施例1~3及び比較例1~3については、各例につき9人の被験者が詰め替えた。各例について、各被験者の評価点の平均値を求め比較し、平均点が5.0以上を○(OK)とし、5.0未満を×(NG)とした。
【0063】
<評価基準>
7点:非常に良い。
6点:かなり良い。
5点:やや良い。
4点:どちらともいえない。
3点:やや良くない。
2点:かなり良くない。
1点:非常に良くない。
【0064】
【表1】
【0065】
表1に示されるように、第2ノズル部の第1中心軸との交差角度θが130°~160°である実施例1~3のサンプルでは、良好な評価が得られた。
また、第2ノズル部のシール方向との交差角度が15°~165°である実施例1~3のサンプルでは、良好な評価が得られた。
【0066】
一方、第2ノズル部の第1中心軸との交差角度θが130°~160°から外れる比較例1~3のサンプルでは、良好な評価が得られなかった。
また、第2ノズル部のシール方向との交差角度が15°~165°から外れる比較例1~3のサンプルでは、良好な評価が得られなかった。
これらの結果から、本発明を適用することで、本発明の効果を発揮できることを確認できた。
【0067】
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0068】
例えば、上記実施形態では、スパウト4が収容部3にシールされて取り付けられている構成を例示したが、この構成に限定されない。
スパウト4は、例えば、収容部3と分離して設けられ、詰め替え時に収容部3に取り付けられる構成であってもよい。
【0069】
また、上記実施形態では、スパウト4における一対の対向壁部51、52および底部53bが第3中心軸J3を中心とする周方向に湾曲している構成を例示したが、この構成に限定されない。
一対の対向壁部51、52および底部53bは、スパウト4の幅方向に直線状に延びる構成であってもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、容器21が、内容物を収納する容器本体22と、容器本体22における頂部に位置する口部23に同軸で着脱可能に装着されるノズルキャップ26とを有する構成を例示したが、この構成に限定されない。
ノズルキャップの上側に計量キャップが着脱可能に設けられる構成であってもよい。
【0071】
また、上記実施形態では、スパウト4が容器本体22に設けられたノズルキャップ26に装着される構成を例示したが、この構成に限定されない。
スパウト4が容器本体22の口部に装着されて、収容部3に収容された液体を注入することも可能である。
【符号の説明】
【0072】
1…パウチ、 3…収容部、 4…スパウト、 41…基部、 42…注出ノズル部、 42A…第1ノズル部、 42B…第2ノズル部、 43…流路、 51、52…対向壁部、 53…挟持溝部、 53a…開口部、 53b…底部、 60…指置部、 J1…第1中心軸、 J2…第2中心軸、 J3…第3中心軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9