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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093318
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】ユーザ機器及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/06 20060101AFI20240702BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240702BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20240702BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20240702BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
H04B7/06 860
H04W24/10
H04W56/00 130
H04W88/02 140
H04L27/26 114
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022209620
(22)【出願日】2022-12-27
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和4年度、国立研究開発法人情報通信研究機構、「革新的情報通信技術研究開発委託研究/日米豪国際連携を通じた超カバレッジBeyond 5G無線通信・映像符号化標準化技術の研究開発」、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100129115
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(74)【代理人】
【識別番号】100131473
【弁理士】
【氏名又は名称】覚田 功二
(72)【発明者】
【氏名】大内 渉
(72)【発明者】
【氏名】劉 麗清
(72)【発明者】
【氏名】坂本 龍之介
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 大一郎
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 翔一
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD25
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】偏波モードを選択するユーザ機器(UE)及び方法を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおいて、UEは受信部と送信部とを備える。受信部は、SSBを受信して測定し、SSBがSSBのための偏波モードに関連付けられた第1の情報を含む場合、第1の情報及びSSBに関する最良の測定結果に基づいて、UEのための偏波モードを選択する。送信部は、UEのための偏波モードに関連付けられた第2の情報及びSSBに関する最良の測定結果を含む測定報告を送信する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)であって、
SSBを受信して測定するように構成された受信部と、
前記SSBが前記SSBのための偏波モードに関連付けられた第1の情報を含む場合、前記第1の情報及び前記SSBに関する最良の測定結果に基づいて、前記UEの偏波モードを選択するように構成された送信部と、
を備え、
前記送信部が、前記UEのための前記偏波モードに関連付けられた第2の情報及び前記SSBに関する前記最良の測定結果を含む測定報告を送信するように構成されている、
ユーザ機器。
【請求項2】
前記SSBが前記UEのUL送信のための偏波モードの切り替えパターンを含む場合、前記送信部が、前記切り替えパターンに基づいて前記測定報告を送信するように構成されている、
請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記SSBが前記偏波モードに関連付けられたDL受信モードのインジケーションを含む場合、前記送信部が、前記インジケーションに基づいて、1つ以上の測定結果を含む測定報告を送信するように構成されている、
請求項1に記載のUE。
【請求項4】
ユーザ機器のための方法であって、
SSBを受信して測定することと、
前記SSBが前記SSBのための偏波モードの第1の情報を含む場合、前記第1の情報及び前記SSBに関する最良の測定結果に基づいて、前記ユーザ機器の偏波モードを選択することと、
前記ユーザ機器のための偏波モードの第2の情報及び前記SSBに関する前記最良の測定結果を含む測定報告を送信することと、
を含む、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ機器及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)では、無線アクセス方法及びセルラモバイル通信の無線ネットワーク(以下、ロングタームエボリューション、又は進化型ユニバーサル地上無線アクセスと呼ばれる)が研究されている。LTE(Long Term Evolution)では、基地局装置は進化型NodeB(eNodeB)とも呼ばれ、端末装置はユーザ機器(UE)とも呼ばれる。LTEは、複数のエリアがセルラ構造に展開され、複数のエリアの各々が基地局装置によってカバーされるセルラ通信システムである。単一の基地局装置は、複数のセルを管理してもよい。進化型ユニバーサル地上無線アクセスは、E-UTRAとも呼ばれる。
【0003】
3GPPでは、次世代標準(New Radio:NR)は、国際電気通信連合(International Telecommunications Union、ITU)によって定義される次世代モバイル通信システムの標準である、国際移動通信(International-Mobile-Telecommunication)2020(IMT-2020)に提案を行うために研究されている。NRは、単一技術フレームワークにおいて、eMBB(enhanced Mobile BroadBand:高速大容量)、mMTC(massive Machine Type Communication:大規模機械型通信)、及びURLLC(Ultra Reliable and Low Latency Communication:超信頼性及び低遅延通信)の3つのシナリオを考慮する要件を満たすことが想定されている。
【0004】
例えば、無線通信装置は、通信構造を使用して1つ以上の装置と通信してもよい。しかしながら、使用される通信構造の柔軟性及び/又は効率のみが制限される場合がある。本議論で説明するように、通信の柔軟性及び/又は効率を改善するシステム及び方法は有益なものと考えられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。
図2】本実施形態の一態様に係るサブキャリア間隔設定u、スロットNslot symb当たりのOFDMシンボルの数、及びCP設定との関係を示す例である。
図3】本実施形態の一態様に係るリソースグリッドを構成する方法の一例を示す図である。
図4】本実施形態の一態様に係るリソースグリッド3001の構成例を示す図である。
図5】本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成例を示す概略ブロック図である。
図6】本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成例を示す概略ブロック図である。
図7】本実施形態の一態様に係るSS/PBCHブロックの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
ユーザ機器(UE)を説明する。UEは、SSBを受信して測定するように構成された受信部と、SSBがSSBのための偏波モードに関連付けられた第1の情報を含む場合、第1の情報及びSSBに関する最良の測定結果に基づいて、UEのための偏波モードを選択するように構成された送信部と、を備えてもよく、送信部は、UEのための偏波モードに関連付けられた第2の情報及びSSBに関する最良の測定結果を含む測定報告を送信するように構成されている。
【0007】
ユーザ機器(UE)のための方法を説明する。方法は、SSBを受信して測定することと、SSBがSSBのための偏波モードの第1の情報を含む場合、第1の情報及びSSBのための最良の測定結果に基づいて、UEの偏波モードを選択することと、UEのための偏波モードの第2の情報及びSSBに関する最良の測定結果を含む測定報告を送信することと、を含んでもよい。
【0008】
floor(CX)は、実数CXの床関数であってもよい。例えば、floor(CX)は、実数CXを超えない範囲内の最大整数を提供する関数であってもよい。ceil(DX)は、実数DXに対する天井関数であってもよい。例えば、ceil(DX)は、実数DX以上の範囲内の最小整数を提供する関数であってもよい。mod(EX,FX)は、EXをFXで除算して得られた剰余を提供する関数であってもよい。mod(EX,FX)は、EXをFXで除算した剰余に対応する値を提供する関数であってもよい。それはexp(GX)=e^GXである。ここで、eはネイピア数である。(HX)^(IX)は、IXのHX乗を示す。
【0009】
本実施形態の一態様に係る無線通信システムでは、少なくとも直交周波数分割多重方式(OFDM)が使用される。OFDMシンボルは、OFDMの時間領域の単位である。OFDMシンボルは、少なくとも1つ以上のサブキャリアを含む。OFDMシンボルは、ベースバンド信号生成における時間連続信号に変換される。ダウンリンクでは、少なくともサイクリックプレフィックス-直交周波数分割多重方式(CP-OFDM:Cyclic Prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplex)が使用される。アップリンクでは、CP-OFDM又は離散フーリエ変換-拡散直交周波数分割多重方式(DFT-s-OFDM:Discrete Fourier Transform-spread-Orthogonal Frequency Division Multiplex)のいずれかが使用される。DFT-s-OFDMは、CP-OFDMに変換プリコーディングを適用することによって与えられてもよい。CP-OFDMは、サイクリックプレフィックス(CP)を使用したOFDMである。
【0010】
DFT-s-OFDM又はCP-OFDMのいずれかが、変換プリコーダ(又は変換プリコーディング)が有効化されているか否かに基づいて与えられてもよい。変換プリコーダが有効化されている場合、DFT-s-OFDMが与えられてもよい。CP-OFDMは、変換プリコーダが無効化されている場合に与えられてもよい。例えば、PUSCHのための有効化された変換プリコーダ又は無効化された変換プリコーダのいずれかは、PUSCH-Config又はConfiguredGrantConfig内のRRCパラメータtransformPrecoder及び/又はRACH-ConfigCommon内のmsg3-transformPrecoderに基づいて示されてもよい。
【0011】
OFDMシンボルは、OFDMシンボルに追加されたCPを含む指定であってもよい。すなわち、OFDMシンボルは、OFDMシンボルとOFDMシンボルに追加されるCPを含むように構成されてもよい。
【0012】
図1は、本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。図1では、無線通信システムは、1つ以上の端末装置(例えば、端末装置1A及び1B)と、NTNペイロード(例えば、衛星)及びNTNゲートウェイを含むgNBと、を含んでもよい。以下、端末装置1A及び1Bは、端末装置1(UE#1:ユーザ機器#1)とも呼ばれる。基地局装置3は、gNBを含んでもよい。NTNペイロードは、成層圏プラットフォーム(High Altitude Platform Station、HAPS)を含んでもよい。
【0013】
基地局装置3は、1つ以上の送信装置(又は送信点、送信装置、受信装置、送信点、受信点)を含むように構成されてもよい。基地局装置3が複数の送信装置によって構成されている場合、複数の送信装置の各々は、異なる位置に配置されてもよい。
【0014】
基地局装置3は、ネットワークに含まれてもよい。したがって、基地局装置3は、ネットワークの一部と考えられ得る。
【0015】
基地局装置3は、1つ以上のサービングセルを提供してもよい。サービングセルは、無線通信に使用されるリソースのセットとして定義され得る。サービングセルは、セルとも呼ばれる。
【0016】
無線通信システムは、非地上ネットワーク(non-terrestrial network、NTN)を含んでもよい。端末装置は、超小型地球局(very small aperture terminal:VSAT)を含んでもよい。
【0017】
NTNは、伝送機器中継ノード、又は基地局を搭載するために航空機を使用する、ネットワーク又はネットワークのセグメントであってもよい。ネットワークは、gNBからなるNG-RANであってもよく、これは、航空NTNビークル又は宇宙NTNビークルに搭載されたNTNペイロード及びNTNゲートウェイによって、UEへの非地上NRアクセスを提供する。換言すれば、基地局装置は、衛星(単数又は複数)及び/又は航空機(単数又は複数)を含んでもよい。基地局装置は、衛星及び/又は航空機に搭載されてもよい。
【0018】
NTNゲートウェイは、地表に位置する地球局であってもよく、フィーダリンクを使用してNTNペイロードへの接続性を提供する。NTNゲートウェイは、TNLノードであってもよい。
【0019】
NTNペイロードは、衛星又は成層圏プラットフォームに搭載され、サービスリンクとフィーダリンクとの間の接続性機能を提供する、ネットワークノードであってもよい。NTNペイロードは、TNLノードであってもよい。
【0020】
フィーダリンクは、NTNゲートウェイとNTNペイロードとの間の無線リンクであってもよい。
【0021】
サービスリンクは、NTNペイロードとUEとの間の無線リンクであってもよい。
【0022】
成層圏プラットフォームは、8~50kmの高度に配置されたNTNペイロードを搭載する航空機であってもよい。
【0023】
衛星は、NTNペイロードを搭載して地球を周回する宇宙船であってもよい。
【0024】
NTNペイロードは、(サービスリンクを介して)UEから受信された無線プロトコルを(フィーダリンクを介して)NTNゲートウェイにトランスペアレントに転送し、その逆も行う。
【0025】
NTNゲートウェイは、複数のNTNペイロードにサービスを提供してもよく、NTNペイロードは、複数のNTNゲートウェイによってサービスを提供されてもよい。
【0026】
NTNゲートウェイは、AMF/UPF(Access and Mobility Management Function/User Plane Function:アクセス及びモビリティ管理機能/ユーザプレーン機能)(すなわち、5GCN(5G Core Network:5Gコアネットワーク))と接続されてもよい。
【0027】
gNB及びng-eNBは、Xnインターフェースによって互いに相互接続される。gNB及びng-eNBはまた、NGインターフェースによって5GCNに接続され、より具体的には、NG-CインターフェースによってAMFに接続され、NG-UインターフェースによってUPFに接続される。
【0028】
RRC_CONNECTED UEの場合、gNBは、UEが位置する国にサービスを提供するAMFにUEが接続することを確実にするように構成されている。UEがサービングAMFによってサービスを提供される国とは異なる国にあることをgNBが検出した場合、gNBは、適切なAMFに変更するためにNGハンドオーバを実行すべきである、又はサービングAMFに向けてUEコンテキスト解放要求手順を開始すべきである(この場合、AMFは、UEを登録解除することを決定してもよい)。
【0029】
NTNの場合、トラッキングエリアは、固定された地理的エリアに対応する。任意のそれぞれのマッピングがRANにおいて構成されている。
【0030】
3つのタイプのサービスリンクがサポートされている。地球固定タイプは、常に同じ地理的エリアを連続的にカバーするビーム(単数又は複数)によってプロビジョニングされる(例えば、GSO衛星の場合)。準地球固定タイプは、限られた期間にわたって1つの地理的エリアをカバーし、かつ別の期間の間に異なる地理的エリアをカバーするビーム(単数又は複数)によってプロビジョニングされる(例えば、ステアラブルビームを生成するNGSO衛星の場合)。地球移動タイプは、カバレッジエリアが地球表面上をスライドするビーム(単数又は複数)によってプロビジョニングされる(例えば、固定ビーム又は非ステアラブルビームを生成するNGSO衛星の場合)。NGSO衛星では、gNBは、準地球固定サービスリンク又は地球移動サービスリンクのいずれかを提供することができ、GSO衛星で動作するgNBは、地球固定サービスリンクを提供することができる。
【0031】
サービングセルは、少なくとも1つのダウンリンクコンポーネントキャリア(ダウンリンクキャリア)及び/又は1つのアップリンクコンポーネントキャリア(アップリンクキャリア)を含むように構成されてもよい。サービングセルは、少なくとも2つ以上のダウンリンクコンポーネントキャリア及び/又は2つ以上のアップリンクコンポーネントキャリアを含むように構成されてもよい。ダウンリンクコンポーネントキャリア及びアップリンクコンポーネントキャリアは、コンポーネントキャリアとも呼ばれる。
【0032】
ダウンリンク(DL)は、DL物理信号(単数又は複数)及び/又はDL物理チャネル(単数又は複数)を用いた基地局装置3から端末装置(単数又は複数)1への直接送信であってもよい。
【0033】
アップリンク(UL)は、UL物理信号(単数又は複数)及び/又はUL物理チャネル(単数又は複数)を用いた端末装置1から基地局装置3への直接送信であってもよい。
【0034】
例えば、1つのリソースグリッドが、1つのコンポーネントキャリアに対して提供されてもよい。例えば、1つのリソースグリッドは、1つのコンポーネントキャリアとサブキャリア間隔設定uに対して提供されてもよい。サブキャリア間隔設定uは、ヌメロロジ(numerology)とも呼ばれる。リソースグリッドは、Nsize,u grid,xRB sc個のサブキャリアを含む。リソースグリッドは、インデックスNstart,u gridを有する共通リソースブロックから開始する。インデックスNstart,u gridを有する共通リソースブロックはまた、リソースグリッドの基準点とも呼ばれる。リソースグリッドは、Nsubframe,u symbOFDMシンボルを含む。下付き文字xは、送信方向を示し、ダウンリンク又はアップリンクのいずれかを示す。1つのリソースグリッドがアンテナポートp、サブキャリア間隔設定u、及び送信方向xに対して提供される。
【0035】
リソースグリッドは、キャリアとも呼ばれる。
【0036】
size,u grid,x及びNstart,u gridは、少なくともRRCパラメータ(例えば、RRCパラメータCarrierBandwidthと呼ばれる)に基づいて与えられる。RRCパラメータは、1つ以上のSCS(サブキャリア間隔)固有のキャリアを定義するために使用される。1つのリソースグリッドは、1つのSCS固有のキャリアに対応する。1つのコンポーネントキャリアは、1つ以上のSCS固有のキャリアを含んでもよい。SCS固有のキャリアは、システム情報ブロック(SIB)に含まれてもよい。各SCS固有のキャリアについて、サブキャリア間隔設定uが提供されてもよい。
【0037】
図2は、本実施形態の一態様に係る、サブキャリア間隔設定uとスロット当たりのOFDMシンボルの数Nslot symb及びCP設定間の関係を示す例である。図2Aでは、例えば、サブキャリア間隔設定uが2に設定され、CP設定がノーマルCP(通常のサイクリックプレフィックス)に設定される場合、Nslot symb=14、Nframe,u slot=40、Nsubframe,u slot=4である。更に、図2Bでは、例えば、サブキャリア間隔設定uが2に設定され、CP設定が拡張CP(拡張されたサイクリックプレフィックス)に設定される場合、Nslot symb=12、Nframe,u slot=40、Nsubframe,u slot=4である。
【0038】
本実施形態の一態様に係る無線通信システムでは、時間単位Tを使用して、時間領域の長さを表してもよい。時間単位Tは、T=1/(dfmax )である。それは、dfmax=480kHzである。それは、N=4096である。定数kは、k=dfmax /(dfreff,ref)=64であり、dfrefは15kHzである。Nf,refは2048である。
【0039】
ダウンリンクにおける信号の送信及び/又はアップリンクにおける信号の送信は、長さTの無線フレーム(システムフレーム、フレーム)に編成されてもよい。それは、T=(dfmax/100)=10msである。1つの無線フレームは、10個のサブフレームを含むように構成されている。サブフレーム長は、Tsf=(dfmax/1000)T=1msである。サブフレーム当たりのOFDMシンボルの数は、Nsubframe,μ symb=Nslot symbsubframe,μ slotである。
【0040】
サブキャリア間隔設定uの場合、サブフレームに含まれるスロットの数及びインデックスが与えられてもよい。例えば、スロットインデックスn は、サブフレームにおいて0~Nsubframe,u slot-1の範囲の整数値を用いて昇順で与えられてもよい。サブキャリア間隔設定uの場合、無線フレームに含まれるスロットの数及び無線フレームに含まれるスロットのインデックスが与えられてもよい。また、スロットインデックスn s,fは、無線フレームにおいて0~Nframe,u slot-1の範囲の整数値を用いて昇順で与えられてもよい。連続するNslot symb個のOFDMシンボルが、1つのスロットに含まれてもよい。それは、Nslot symb=14である。
【0041】
図3は、本実施形態の一態様に係るリソースグリッドを構成する方法の一例を示す図である。図3の横軸は、周波数領域を示す。図3は、コンポーネントキャリア300におけるサブキャリア間隔設定u=uのリソースグリッドの構成例及びコンポーネントキャリアにおけるサブキャリア間隔設定u=uのリソースグリッドの構成例を示す。1つ以上のサブキャリア間隔設定を、コンポーネントキャリアのために設定してもよい。図3では、u=u-1であることを想定しているが、この実施形態の様々な態様は、u=u-1の条件に限定されない。
【0042】
コンポーネントキャリア300は、周波数領域における所定の幅を有するバンドである。
【0043】
ポイント3000は、サブキャリアを識別するための識別子である。ポイント3000は、ポイントAとも呼ばれる。共通リソースブロック(CRB)セット3100は、サブキャリア間隔設定uの共通リソースブロックのセットである。
【0044】
共通リソースブロックセット3100の中で、ポイント3000を含む共通リソースブロック(図3の右上がりの斜線によって示されるブロック)はまた、共通リソースブロックセット3100の基準点とも呼ばれる。共通リソースブロックセット3100の基準点は、共通リソースブロックセット3100内のインデックス0を有する共通リソースブロックであってもよい。
【0045】
オフセット3011は、共通リソースブロックセット3100の基準点からリソースグリッド3001の基準点までのオフセットである。オフセット3011は、サブキャリア間隔設定uに対する共通リソースブロックの数によって示される。リソースグリッド3001は、リソースグリッド3001の基準点から始まるNsize,u grid1,x個の共通リソースブロックを含む。
【0046】
オフセット3013は、リソースグリッド3001の基準点からインデックスi1のBWP(BandWidth Part帯域幅部分)3003の基準点(Nstart,u BWP,i1)までのオフセットである。
【0047】
共通リソースブロックセット3200は、サブキャリア間隔設定uに関する共通リソースブロックのセットである。
【0048】
共通リソースブロックセット3200のうち、点3000を含む共通リソースブロック(図3の左上がりの斜線によって示されるブロック)は、共通リソースブロックセット3200の基準点とも呼ばれる。共通リソースブロックセット3200の基準点は、共通リソースブロックセット3200内のインデックス0を有する共通リソースブロックであってもよい。
【0049】
オフセット3012は、共通リソースブロックセット3200の基準点からリソースグリッド3002の基準点までのオフセットである。オフセット3012は、サブキャリア間隔設定u=uのための共通リソースブロックの数によって示される。リソースグリッド3002は、リソースグリッド3002の基準点から始まるNsize,u grid2,x個の共通リソースブロックを含む。
【0050】
オフセット3014は、リソースグリッド3002の基準点からインデックスiを有するBWP3004の基準点(Nstart,u BWP,i2)へのオフセットである。
【0051】
図4は、本実施形態の一態様に係るリソースグリッド3001の構成例を示す図である。図4のリソースグリッドでは、横軸は、OFDMシンボルインデックスlsymを示し、縦軸は、サブキャリアインデックスkscを示す。リソースグリッド3001は、Nsize,u grid1,xRB sc個のサブキャリアを含み、またNsubframes,u symb個のOFDMシンボルを含む。サブキャリアインデックスksc及びリソースグリッド内のOFDMシンボルインデックスlsymによって指定されたリソースは、リソース要素(RE)とも呼ばれる。
【0052】
リソースブロック(RB)は、NRB sc個の連続するサブキャリアを含む。リソースブロックは、共通リソースブロック、物理リソースブロック(PRB)、及び仮想リソースブロック(VRB)の総称である。それは、NRB sc=12である。
【0053】
リソースブロックユニットは、1つのリソースブロック内の1つのOFDMシンボルに対応するリソースのセットである。すなわち、1つのリソースブロックユニットは、1つのリソースブロック内の1つのOFDMシンボルに対応する12個のリソース要素を含む。
【0054】
サブキャリア間隔設定uの共通リソースブロックは、共通リソースブロックセット内の周波数領域における0からの昇順でインデックス付けされる。サブキャリア間隔設定uのインデックス0を有する共通リソースブロックは、ポイント3000を含む(又はそれと衝突する、一致する)。サブキャリア間隔設定uに対する共通リソースブロックのインデックスn CRBは、n CRB=ceil(ksc/NRB sc)の関係を満たす。ksc=0を有するサブキャリアは、ポイント3000に対応するサブキャリアの中心周波数と同じ中心周波数を有するサブキャリアである。
【0055】
サブキャリア間隔設定uの物理リソースブロックは、BWP内の周波数領域における0からの昇順でインデックス付けされる。サブキャリア間隔設定uに対する物理リソースブロックのインデックスn PRBは、n CRB=n PRB+Nstart,u BWP,iの関係を満たす。Nstart,u BWP,iは、インデックスiを有するBWPの基準点を示す。
【0056】
BWPは、リソースグリッドに含まれる共通リソースブロックのサブセットとして定義される。BWPは、基準点Nstart,u BWP,iから始まるNsize,u BWP,i個の共通リソースブロックを含む。ダウンリンクコンポーネントキャリアのBWPは、ダウンリンクBWPとも呼ばれる。アップリンクコンポーネントキャリアのBWPは、アップリンクBWPとも呼ばれる。
【0057】
アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが伝達されるチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルが伝達されるチャネルから推測できるように定義される。例えば、チャネルは、物理チャネルに対応してもよい。例えば、シンボルは、OFDMシンボルに対応してもよい。例えば、シンボルは、リソースブロックユニットに対応してもよい。例えば、シンボルは、リソース要素に対応してもよい。
【0058】
2つのアンテナポートは、1つのアンテナポート上のシンボルが伝達されるチャネルの大規模な特性が、他のアンテナポート上のシンボルが伝達されるチャネルから推測できる場合、QCL(Quasi Co-Located:擬似共位置)であると言われる。大規模特性は、遅延スプレッド、ドップラスプレッド、ドップラシフト、平均ゲイン、平均遅延、及び空間Rxパラメータのうちの1つ以上を含む。
【0059】
キャリアアグリゲーションは、複数の集約されたサービングセルを使用する通信であってもよい。キャリアアグリゲーションは、複数の集約されたコンポーネントキャリアを使用する通信であってもよい。キャリアアグリゲーションは、複数の集約されたダウンリンクコンポーネントキャリアを使用する通信であってもよい。キャリアアグリゲーションは、複数の集約されたアップリンクコンポーネントキャリアを使用する通信であってもよい。
【0060】
図5は、本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成例を示す概略ブロック図である。図5に示すように、基地局装置3は、無線送受信部(物理層処理部)30と上位層処理部34のうち少なくとも一部又は全部を含む。無線送受信部30は、アンテナ部31、RF部32(無線周波数部32)、及びベースバンド部33のうち少なくとも一部又は全部を含む。上位層処理部34は、媒体アクセス制御層処理部35と無線リソース制御部(RRC)層処理部36のうち少なくとも一部又は全部を含む。
【0061】
無線送受信部30は、無線送信部30a及び無線受信部30bのうち少なくとも一部又は全部を含む。無線送信部30aに含まれるベースバンド部33の構成と、無線受信部30bに含まれるベースバンド部33の構成は、同じであってもよく、又は異なっていてもよい。無線送信部30aに含まれるRF部32の構成と、無線受信部30bに含まれるRF部32の構成は、同じであってもよく、又は異なっていてもよい。無線送信部30aに含まれるアンテナ部31の構成と、無線受信部30bに含まれるアンテナ部31の構成は、同じであってもよく、又は異なっていてもよい。
【0062】
アンテナ部31は、右旋円偏波(right hand circular polarization、RHCP)及び/又は左旋円偏波(left hand circular polarization、LHCP)及び/又は直線偏波のうちの1つ以上のアンテナモードを含んでもよい。
【0063】
上位層処理部34は、ダウンリンクデータ(トランスポートブロック)を無線送受信部30(又は無線送信部30a)に提供する。上位層処理部34は、媒体アクセス制御(MAC)層、パケットデータ統合プロトコル層(PDCP層)、無線リンク制御層(RLC層)、及び/又はRRC層の処理を実行する。
【0064】
上位層処理部34に含まれる媒体アクセス制御層処理部35は、MAC層の処理を行う。
【0065】
上位層処理部34に含まれる無線リソース制御層処理部36は、RRC層の処理を行う。無線リソース制御層処理部36は、端末装置1の様々な設定情報/パラメータ(RRCパラメータ)を管理する。無線リソース制御層処理部36は、端末装置1から受信したRRCメッセージに基づいてRRCパラメータを構成する。
【0066】
無線送受信部30(又は無線送信部30a)は、符号化及び変調などの処理を行う。無線送受信部30(又は無線送信部30a)は、ダウンリンクデータを符号化及び変調することによって物理信号を生成する。無線送受信部30(又は無線送信部30a)は、時間連続信号への変換によって物理信号のOFDMシンボルをベースバンド信号に変換する。無線送受信部30(又は無線送信部30a)は、無線周波数を介して、ベースバンド信号(又は物理信号)を端末装置1に送信する。無線送受信部30(又は無線送信部30a)は、ベースバンド信号(又は物理信号)をコンポーネントキャリア上に配置し、ベースバンド信号(又は物理信号)を端末装置1に送信してもよい。
【0067】
無線送受信部30(又は無線受信部30b)は、復調及び復号化などの処理を行う。無線送受信部30(又は無線受信部30b)は、受信した物理信号を分離、復調及び復号化し、復号化された情報を上位層処理部34に提供する。無線送受信部30(又は無線受信部30b)は、物理信号の送信前にチャネルアクセス手順を実行してもよい。
【0068】
RF部32は、アンテナ部31を介して受信された物理信号をベースバンド信号に復調(ダウンコンバート)し、かつ/又は余分な周波数成分を除去する。RF部32は、処理されたアナログ信号をベースバンド部33に提供する。
【0069】
ベースバンド部33は、RF部32から入力されたアナログ信号(無線周波数上の信号)をデジタル信号(ベースバンド信号)に変換する。ベースバンド部33は、デジタル信号からCP(サイクリックプレフィックス)に対応する部分を分離する。ベースバンド部33は、CPが除去されたデジタル信号に対して高速フーリエ変換(FFT)を実行する。ベースバンド部33は、周波数領域内の物理信号を提供する。
【0070】
ベースバンド部33は、ダウンリンクデータで逆高速フーリエ変換(IFFT)を実行してOFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルにCPを追加し、デジタル信号(ベースバンド信号)を生成し、デジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部33は、アナログ信号をRF部32に提供する。
【0071】
RF部32は、ベースバンド部33から入力されたアナログ信号(無線周波数上の信号)から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を無線周波数にアップコンバートし、アンテナ部31を介してそれを送信する。RF部32は、送信電力を制御する機能を有してもよい。RF部32は、送信電力制御部とも呼ばれる。
【0072】
端末装置1のために、少なくとも1つ以上のサービングセル(又は1つ以上のコンポーネントキャリア、1つ以上のダウンリンクコンポーネントキャリア、1つ以上のアップリンクコンポーネントキャリア)を構成してもよい。
【0073】
端末装置1のために設定されたサービングセルの各々は、PCell(プライマリセル)、PSCell(プライマリSCGセル)、及びSCell(セカンダリセル)のいずれかであってもよい。
【0074】
PCellは、MCG(マスターセルグループ)に含まれるサービングセルである。PCellは、端末装置1によって初期接続確立手順又は接続再確立手順を実行するセル(実装セル)である。
【0075】
PSCellは、SCG(セカンダリセルグループ)に含まれるサービングセルである。PSCellは、ランダムアクセスが同期による再設定手順(同期による再設定)で端末装置1によって実行されるサービングセルである。
【0076】
SCellは、MCG又はSCGのいずれかに含まれてもよい。
【0077】
サービングセルグループ(セルグループ)は、少なくともMCG及びSCGを含む指定である。サービングセルグループは、1つ以上のサービングセル(又は1つ以上のコンポーネントキャリア)を含んでもよい。サービングセルグループに含まれる1つ以上のサービングセル(又は1つ以上のコンポーネントキャリア)は、キャリアアグリゲーションによって動作されてもよい。
【0078】
1つ以上のダウンリンクBWPを、各サービングセル(又は各ダウンリンクコンポーネントキャリア)に対して構成してもよい。1つ以上のアップリンクBWPを、各サービングセル(又は各アップリンクコンポーネントキャリア)に対して構成してもよい。
【0079】
サービングセル(又はダウンリンクコンポーネントキャリア)に対して設定された1つ以上のダウンリンクBWPの中で、1つのダウンリンクBWPは、アクティブダウンリンクBWPとして設定されてもよい(又は1つのダウンリンクBWPがアクティブ化されてもよい)。サービングセル(又はアップリンクコンポーネントキャリア)に対して設定された1つ以上のアップリンクBWPの中に、1つのアップリンクBWPがアクティブアップリンクBWPとして設定されてもよい(又は1つのアップリンクBWPがアクティブ化されてもよい)。
【0080】
PDSCH、PDCCH、及びCSI-RSは、アクティブダウンリンクBWPで受信されてもよい。端末装置1は、アクティブダウンリンクBWPでPDSCH、PDCCH、及びCSI-RSを受信してもよい。
【0081】
PUCCH及びPUSCHは、アクティブアップリンクBWP上で送信されてもよい。端末装置1は、アクティブアップリンクBWPでPUCCH及びPUSCHを送信してもよい。
【0082】
PDSCH、PDCCH、及びCSI-RSは、アクティブダウンリンクBWP以外のダウンリンクBWP(非アクティブダウンリンクBWP)で受信されなくてもよい。端末装置1は、アクティブダウンリンクBWP以外のダウンリンクBWPでPDSCH、PDCCH、及びCSI-RSを受信しなくてもよい。
【0083】
PUCCH及びPUSCHは、アクティブアップリンクBWP以外のアップリンクBWP(非アクティブアップリンクBWP)で送信される必要はない。端末装置1は、アクティブアップリンクBWP以外のアップリンクBWPでPUCCH及びPUSCHを送信しなくてもよい。
【0084】
非アクティブダウンリンクBWP及び非アクティブアップリンクBWPは、非アクティブBWPとも呼ばれる。
【0085】
ダウンリンクBWPのスイッチングは、アクティブダウンリンクBWPを非アクティブ化し、アクティブダウンリンクBWP以外の非アクティブダウンリンクBWPのうちの1つをアクティブ化する。ダウンリンクBWPのスイッチングは、ダウンリンク制御情報に含まれるBWPフィールドによって制御されてもよい。ダウンリンクBWPのスイッチングは、上位層パラメータに基づいて制御されてもよい。
【0086】
アップリンクBWPのスイッチングは、アクティブアップリンクBWPを非アクティブ化し、アクティブアップリンクBWP以外の任意のアクティブアップリンクBWPを非アクティブ化するために使用される。アップリンクBWPのスイッチングは、ダウンリンク制御情報に含まれるBWPフィールドによって制御されてもよい。アップリンクBWPのスイッチングは、上位レイヤパラメータに基づいて制御されてもよい。
【0087】
サービングセルに対して設定された1つ以上のダウンリンクBWPの中に、2つ以上のダウンリンクBWPがアクティブダウンリンクBWPとして設定されなくてもよい。サービングセルの場合、1つのダウンリンクBWPは、特定の時間においてアクティブであってもよい。
【0088】
サービングセルに対して設定された1つ以上のアップリンクBWPの中で、2つ以上のアップリンクBWPがアクティブアップリンクBWPとして設定されなくてもよい。サービングセルの場合、1つのアップリンクBWPは、特定の時間においてアクティブであってもよい。
【0089】
図6は、本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成例を示す概略ブロック図である。図6に示すように、端末装置1は、無線送信/受信部(物理層処理部)10と上位層処理部14のうち少なくとも一部又は全部を含む。無線送受信部10は、アンテナ部11、RF部12、及びベースバンド部13のうち少なくとも一部又は全部を含む。上位層処理部14は、媒体アクセス制御層処理部15及び無線リソース制御層処理部16のうち少なくとも一部又は全部を含む。
【0090】
無線送受信部10は、無線送信部10a及び無線受信部10bのうち少なくとも一部又は全部を含む。無線送信部10aに含まれるベースバンド部13の構成と、無線受信部10bに含まれるベースバンド部13の構成は、同じであってもよく、又は異なっていてもよい。無線送信部10aに含まれるRF部12と無線受信部10bに含まれるRF部12の構成は、同じであってもよく、又は異なっていてもよい。無線送信部10aに含まれるアンテナ部11の構成と、無線受信部10bに含まれるアンテナ部11の構成は、同じであってもよく、又は異なっていてもよい。
【0091】
アンテナ部11は、右旋円偏波(RHCP)及び/又は左旋円偏波(LHCP)及び/又は直線偏波のうちの1つ以上の偏波モード(アンテナモード)を含んでもよい。
【0092】
端末装置と基地局装置との間の偏波整合は、偏波損失を克服することが期待される。
【0093】
上位層処理部14は、アップリンクデータ(トランスポートブロック)を無線送受信部10(又は無線送信部10a)に提供する。上位層処理部14は、MAC層、パケットデータ統合プロトコル層、無線リンク制御層、及び/又はRRC層の処理を行う。
【0094】
上位層処理部14に含まれる媒体アクセス制御層処理部15は、MAC層の処理を行う。
【0095】
上位層処理部14に含まれる無線リソース制御層処理部16は、RRC層の処理を行う。無線リソース制御層処理部16は、端末装置1の様々な設定情報/パラメータ(RRCパラメータ)を管理する。無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信したRRCメッセージに基づいてRRCパラメータを構成する。
【0096】
無線送受信部10(又は無線送信部10a)は、符号化及び変調などの処理を実行する。無線送受信部10(又は無線送信部10a)は、アップリンクデータを符号化及び変調することによって物理信号を生成する。無線送受信部10(又は無線送信部10a)は、時間連続信号への変換によって物理信号内のOFDMシンボルをベースバンド信号に変換する。無線送受信部10(又は無線送信部10a)は、無線周波数を介して、ベースバンド信号(又は物理信号)を基地局装置3に送信する。無線送受信部10(又は無線送信部10a)は、ベースバンド信号(又は物理信号)をBWP(アクティブアップリンクBWP)上に配置し、ベースバンド信号(又は物理信号)を基地局装置3に送信してもよい。
【0097】
無線送受信部10(又は無線受信部10b)は、復調及び復号化などの処理を行う。無線送受信部10(又は無線受信部10b)は、受信した物理信号を分離、復調及び復号化し、復号化された情報を上位層処理部14に提供する。無線送受信部10(又は無線受信部10b)は、物理信号/物理チャネルの送信前にチャネルアクセス手順を実行してもよい。
【0098】
RF部12は、アンテナ部11を介して受信された物理信号をベースバンド信号に復調(ダウンコンバート)し、かつ/又は余分な周波数成分を除去する。RF部12は、処理されたアナログ信号をベースバンド部13に提供する。
【0099】
ベースバンド部13は、RF部12から入力されたアナログ信号(無線周波数上の信号)をデジタル信号(ベースバンド信号)に変換する。ベースバンド部13は、デジタル信号からCPに対応する部分を分離し、CPが除去されたデジタル信号に対して高速フーリエ変換を実行し、周波数領域で物理信号を提供する。
【0100】
ベースバンド部13は、アップリンクデータに対して逆高速フーリエ変換を実行してOFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルにCPを追加し、デジタル信号(ベースバンド信号)を生成し、デジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部13は、アナログ信号をRF部12に提供する。
【0101】
RF部12は、ベースバンド部13から入力されたアナログ信号(無線周波数上の信号)から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を無線周波数にアップコンバートし、アンテナ部11を介して送信する。RF部12は、送信電力を制御する機能を有してもよい。RF部12は、送信電力制御部とも呼ばれる。
【0102】
以下、物理信号(信号)を説明する。
【0103】
アップリンク物理チャネルは、上位層から生じる情報及び/又はアップリンク制御情報を搬送するリソース要素のセットに対応してもよい。アップリンク物理チャネルは、アップリンクコンポーネントキャリアで使用される物理チャネルであってもよい。アップリンク物理チャネルは、端末装置1によって送信されてもよい。アップリンク物理チャネルは、基地局装置3によって受信されてもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムでは、PUCCH(物理アップリンク制御チャネル)、PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)、及びPRACH(物理ランダムアクセスチャネル)の少なくとも一部又は全部が使用されてもよい。
【0104】
PUCCHは、アップリンク制御情報(UCI)を送信するために使用されてもよい。PUCCHは、アップリンク制御情報を配信(送信、伝達)するために送信されてもよい。アップリンク制御情報は、PUCCHにマッピング(又は配置)されてもよい。端末装置1は、アップリンク制御情報が配置されるPUCCHを送信してもよい。基地局装置3は、アップリンク制御情報が配置されるPUCCHを受信してもよい。
【0105】
アップリンク制御情報(UCI、アップリンク制御情報ビット、アップリンク制御情報シーケンス、アップリンク制御情報タイプ)は、チャネル状態情報(CSI)、スケジューリング要求(SR)、及びHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest ACKnowledgement:ハイブリッド自動再送要求送信確認)のうち少なくとも一部又は全部を含む。
【0106】
CSIは、CSIビット又はCSIシーケンスを使用することによって伝達される。スケジューリング要求は、SRビット又はスケジューリング要求シーケンスとも呼ばれる。HARQ-ACK情報は、HARQ-ACK情報ビット又はHARQ-ACK情報シーケンスとも呼ばれる。
【0107】
HARQ-ACK情報は、トランスポートブロック(TB、MAC PDU:媒体アクセス制御プロトコルデータユニット、DL-SCH:ダウンリンク共有チャネル、UL-SCH:アップリンク共有チャネル、PDSCH、PUSCH)に対応するHARQ-ACKステータスを含んでもよい。HARQ-ACKステータスは、トランスポートブロックに対応するACK(肯定応答)又はNACK(否定応答)を示してもよい。ACKは、トランスポートブロックが正常に復号化されたことを示してもよい。NACKは、トランスポートブロックが正常に復号化されていないことを示してもよい。HARQ-ACK情報は、1つ以上のHARQ-ACKステータス(又はHARQ-ACKビット)を含むHARQ-ACKコードブックを含んでもよい。
【0108】
例えば、HARQ-ACK情報とトランスポートブロックとの間の対応は、トランスポートブロック一致(transport block correspond)の送信に使用されるHARQ-ACK情報及びPDSCHが対応することを意味してもよい。
【0109】
HARQ-ACKステータスは、トランスポートブロックに含まれる1つのCBG(コードブロックグループ)に対応するACK又はNACKを示してもよい。
【0110】
スケジューリング要求は、新しい送信のためにPUSCH(又はUL-SCH)リソースを要求するために少なくとも使用してもよい。スケジューリング要求は、肯定SR(positive SR)又は否定SR(negative SR)のいずれかを示すために使用されてもよい。スケジューリング要求が肯定SRを示すという事実は、「肯定SRが送信される」とも呼ばれる。肯定SRは、初期送信のためのPUSCH(又はUL-SCH)リソースが端末装置1によって要求されることを示してもよい。肯定SRは、上位層がスケジューリング要求をトリガすることを示してもよい。肯定SRは、上位層がスケジューリング要求を送信するように指示するときに送信されてもよい。スケジューリング要求ビットが否定SRを示すという事実は、「否定SRが送信される」とも呼ばれる。否定SRは、初期送信のためのPUSCH(又はUL-SCH)リソースが端末装置1によって要求されないことを示してもよい。否定SRは、上位層がスケジューリング要求をトリガしないことを示してもよい。否定SRは、上位層がスケジューリング要求を送信するように指示されていない場合に送信されてもよい。
【0111】
チャネル状態情報は、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーダマトリックスインジケータ(PMI)、及びランクインジケータ(RI)のうち少なくとも一部又は全部を含んでもよい。CQIは、チャネル品質(例えば、伝播品質)又は物理チャネル品質に関連するインジケータであり、PMIは、プリコーダに関連するインジケータである。RIは、送信ランク(又は送信層の数)に関連するインジケータである。
【0112】
CSIは、少なくともチャネル測定のために使用される1つ以上の物理信号(例えば、1つ以上のCSI-RS)の受信に少なくとも基づいて提供されてもよい。CSIは、チャネル測定のために使用される1つ以上の物理信号の受信に少なくとも基づいて端末装置1によって選択されてもよい。チャネル測定は、干渉測定を含んでもよい。
【0113】
PUCCHは、PUCCHフォーマットに対応してもよい。PUCCHは、PUCCHフォーマットを伝達するために使用されるリソース要素のセットであってもよい。PUCCHは、PUCCHフォーマットを含んでもよい。PUCCHフォーマットは、UCIを含んでもよい。
【0114】
PUSCHは、アップリンクデータ(トランスポートブロック)及び/又はアップリンク制御情報を送信するために使用されてもよい。PUSCHは、UL-SCHに対応するアップリンクデータ及び/又はアップリンク制御情報を送信するために使用されてもよい。PUSCHは、アップリンクデータ及び/又はアップリンク制御情報を伝達するために使用されてもよい。PUSCHは、ULL-SCHに対応するアップリンクデータ及び/又はアップリンク制御情報を伝達するために使用されてもよい。アップリンクデータは、PUSCHに配置されてもよい。UL-SCHに対応するアップリンクデータは、PUSCHに配置されてもよい。アップリンク制御情報は、PUSCHに配置されてもよい。端末装置1は、アップリンクデータ及び/又はアップリンク制御情報が配置されるPUSCHを送信してもよい。基地局装置3は、アップリンクデータ及び/又はアップリンク制御情報が配置されるPUSCHを受信してもよい。
【0115】
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために使用されてもよい。PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを伝達するために使用されてもよい。基地局装置3は、PRACHを受信してもよい。
【0116】
所与のPRACH機会では、64個のランダムアクセスプリアンブルが定義される。ランダムアクセスプリアンブルは、少なくともPRACHのサイクリックシフトC及びPRACHのシーケンスインデックスuに基づいて指定される(決定される、与えられる)。
【0117】
アップリンク物理信号は、リソース要素のセットに対応してもよい。アップリンク物理信号は、上位層で生成された情報を搬送しなくてもよい。アップリンク物理信号は、アップリンクコンポーネントキャリアで使用される物理信号であってもよい。端末装置1は、アップリンク物理信号を送信してもよい。基地局装置3は、アップリンク物理信号を受信してもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムでは、ULDMRS(UpLink Demodulation Reference Signal:アップリンク復調用参照信号)、SRS(Sounding Reference Signal:サウンディング参照信号)、ULPTRS(UpLink Phase Tracking Reference Signal:アップリンク位相追跡参照信号)のうち少なくとも一部又は全部が使用されてもよい。
【0118】
UL DMRSは、PUSCHのDMRS及びPUCCHのDMRSの総称である。
【0119】
PUSCHの送信及びPUSCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットによって示されてもよい(又はスケジュールされてもよい)。PUSCH及びPUSCHのためのDMRSは、PUSCHと総称されてもよい。PUSCHの送信は、PUSCH及びPUSCHのためのDMRSの送信であってもよい。
【0120】
PUSCHは、PUSCHのためのDMRSから推定されてもよい。すなわち、PUSCHの伝搬経路は、PUSCHのためのDMRSから推定されてもよい。
【0121】
PUCCHの送信及びPUCCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットによって示されてもよい(又はスケジュールされてもよい)。リソース要素におけるPUCCHの配置(リソース要素マッピング)及び/又はPUCCHのためのリソース要素内のDMRSの配置は、少なくとも1つのPUCCHフォーマットによって提供されてもよい。PUCCH及びPUCCHのためのDMRSは、PUCCHと総称されてもよい。PUCCHの送信は、PUCCH及びPUCCHのためのDMRSの送信であってもよい。
【0122】
PUCCHは、PUCCHのためのDMRSから推定されてもよい。すなわち、PUCCHの伝搬経路は、PUCCHのためのDMRSから推定されてもよい。
【0123】
ダウンリンク物理チャネルは、上位レイヤから生じる情報及び/又はダウンリンク制御情報を搬送するリソース要素のセットに対応してもよい。ダウンリンク物理チャネルは、ダウンリンクコンポーネントキャリアに使用される物理チャネルであってもよい。基地局装置3は、ダウンリンク物理チャネルを送信してもよい。端末装置1は、ダウンリンク物理チャネルを受信してもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムでは、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、及び物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のうち少なくとも一部又は全部が使用されてもよい。
【0124】
PBCHは、MIB(Master Information Block:マスタ情報ブロック)及び/又は物理層制御情報を送信するために使用されてもよい。物理層制御情報は、ダウンリンク制御情報の一種である。PBCHは、MIB及び/又は物理層制御情報を配信するために送信されてもよい。BCHは、PBCHにマッピング(又は対応)されてもよい。端末装置1は、PBCHを受信してもよい。基地局装置3は、PBCHを送信してもよい。物理層制御情報は、PBCHペイロード及びタイミングに関連するPBCHペイロードとも呼ばれる。MIBは、1つ以上の上位層パラメータを含んでもよい。
【0125】
物理層制御情報は8ビットを含む。物理層制御情報は、0A~0Dの少なくとも一部又は全部を含んでもよい。0Aは、無線フレーム情報である。0Bは、ハーフ無線フレーム情報(ハーフシステムフレーム情報)である。0Cは、SS/PBCHブロックインデックス情報である。0Dは、サブキャリアオフセット情報である。
【0126】
無線フレーム情報は、PBCHが送信される無線フレーム(PBCHが送信されるスロットを含む無線フレーム)を示すために使用される。無線フレーム情報は、4ビットで表される。無線フレーム情報は、無線フレームインジケータの4ビットで表されてもよい。無線フレームインジケータは、10ビットを含んでもよい。例えば、無線フレームインジケータは、インデックス0からインデックス1023までの無線フレームを識別するために少なくとも使用してもよい。
【0127】
ハーフ無線フレーム情報は、PBCHが、PBCHが送信される無線フレームのうちの最初の5個のサブフレーム又は2番目の5個のサブフレームで送信されるかどうかを示すために使用される。ここで、ハーフ無線フレームは、5個のサブフレームを含むように構成されてもよい。ハーフ無線フレームは、無線フレームに含まれる10個のサブフレームの最初の半分の5個のサブフレームによって構成されてもよい。ハーフ無線フレームは、無線フレームに含まれる10個のサブフレームのうち第2の後半分の5個のサブフレームによって構成されてもよい。
【0128】
SS/PBCHブロックインデックス情報は、SS/PBCHブロックインデックスを示すために使用される。SS/PBCHブロックインデックス情報は、3ビットで表されてもよい。SS/PBCHブロックインデックス情報は、SS/PBCHブロックインデックスインデックスのうち3ビットからなってもよい。SS/PBCHブロックインデックスインジケータは、6ビットを含んでもよい。SS/PBCHブロックインデックスインジケータは、インデックス0からインデックス63(又はインデックス0からインデックス3、インデックス0からインデックス7、インデックス0からインデックス9、インデックス0からインデックス19など)のSS/PBCHブロックを識別するために少なくとも使用してもよい。
【0129】
サブキャリアオフセット情報は、サブキャリアオフセットを示すために使用される。サブキャリアオフセット情報は、PBCHが配置される最初のサブキャリアとインデックス0を有する制御リソースセットが配置される最初のサブキャリアとの間の差を示すために使用されてもよい。
【0130】
PDCCHは、ダウンリンク制御情報(DCI)を送信するために使用されてもよい。PDCCHは、ダウンリンク制御情報を配信するために送信されてもよい。ダウンリンク制御情報は、PDCCHにマッピングされてもよい。端末装置1は、ダウンリンク制御情報が配置されるPDCCHを受受信してもよい。基地局装置3は、ダウンリンク制御情報が配置されるPDCCHを送信してもよい。
【0131】
ダウンリンク制御情報は、DCIフォーマットに対応してもよい。ダウンリンク制御情報は、DCIフォーマットに含まれてもよい。ダウンリンク制御情報は、DCIフォーマットの各フィールドに配置されてもよい。
【0132】
DCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、及びDCIフォーマット1_1の総称である。アップリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0及びDCIフォーマット0_1の総称である。ダウンリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット1_0及びDCIフォーマット1_1の総称である。
【0133】
DCIフォーマット0_0は、1つのセルにおけるPUSCHのスケジューリングに使用される。
【0134】
DCIフォーマット0_1は、1つのセルにおける1つ若しくは複数のPUSCHのスケジューリングに、又はCGダウンリンクフィードバック情報(CG downlink feedback information、CG-DFI)をUEに示すために使用される。
【0135】
DCIフォーマット1_0は、1つのDLセルにおけるPDSCHのスケジューリングに使用される。
【0136】
DCIフォーマット1_1は、1つのセルにおける1つ又は複数のPDSCHのスケジューリングに使用される。
【0137】
DCIフォーマット1_0は、(セル上に配置された)セルのPDSCHのスケジューリングに少なくとも使用される。DCIフォーマット1_0は、フィールド3A~3Fの少なくとも一部又は全部を含む。3Aは、DCIフォーマット識別フィールドである。3Bは、周波数領域リソース割り当てフィールドである。3Cは、時間領域リソース割り当てフィールドである。3Dは、MCSフィールドである。3Eは、PDSCH-to-HARQ-フィードバックインジケータフィールドである。3Fは、PUCCHリソースインジケータフィールドである。
【0138】
DCIフォーマット1_1は、少なくともセルのための(又はセル上に配置された)PDSCHのスケジューリングに使用される。DCIフォーマット1_1は、フィールド4A~4Hの少なくとも一部又は全部を含む。4Aは、DCIフォーマット識別フィールドである。4Bは、周波数領域リソース割り当てフィールドである。4Cは、時間領域リソース割り当てフィールドである。4Dは、MCSフィールドである。4Eは、PDSCH-to-HARQ-フィードバックインジケータフィールドである。4Fは、PUCCHリソースインジケータフィールドである。4Gは、BWPフィールドである。4Hは、キャリアインジケータフィールドである。
【0139】
DCIフォーマット1_1がキャリアインジケータフィールドを含む場合、キャリアインジケータフィールドは、PDSCHが配置されているダウンリンクコンポーネントキャリア(又はサービングセル)を示すために使用されてもよい。DCIフォーマット1_1がキャリアインジケータフィールドを含まない場合、PDSCHが配置されるダウンリンクコンポーネントキャリア(又はサービングセル)は、PDSCHのスケジューリングに使用されるDCIフォーマット1_1を含むPDCCHが配置されているダウンリンクコンポーネントキャリア(又はサービングセル)と同じであってもよい。サービングセルグループ内の端末装置1内に構成されたダウンリンクコンポーネントキャリアの数(又はサービングセルの数)が2つ以上である場合(ダウンリンクキャリアアグリゲーションがサービングセルグループ内で動作する場合)、又はクロスキャリアスケジューリングがサービングセルグループのために構成されている場合、サービングセルグループに配置されたPDSCHをスケジュールするために使用されるDCIフォーマット1_1に含まれるキャリアインジケータフィールドのビット数は、1つ以上(例えば、3)であってもよい。サービングセルグループ内の端末装置1内に構成されたダウンリンクコンポーネントキャリアのカズ(又はサービングセルの数)が1である(又はダウンリンクキャリアアグリゲーションがサービングセルグループ内で動作しない場合)、又はクロスキャリアスケジューリングがサービングセルグループのために構成されていない場合、サービングセルグループに配置されたPDSCHのスケジューリングに使用されるDCIフォーマット1_1に含まれるキャリアインジケータフィールドのビット数は、ゼロであってもよい。
【0140】
PDSCHは、1つ以上のトランスポートブロックを送信するために使用されてもよい。PDSCHは、DL-SCHに対応する1つ以上のトランスポートブロックを送信するために使用されてもよい。PDSCHを使用して、1つ以上のトランスポートブロックを伝達してもよい。PDSCHは、DL-SCHに対応する1つ以上のトランスポートブロックを伝達するために使用されてもよい。1つ以上のトランスポートブロックは、PDSCH内に配置されてもよい。DL-SCHに対応する1つ以上のトランスポートブロックは、PDSCHに配置されてもよい。基地局装置3は、PDSCHを送信してもよい。端末装置1は、PDSCHを受信してもよい。
【0141】
ダウンリンク物理信号は、リソース要素のセットに対応してもよい。ダウンリンク物理信号は、上位層で生成された情報を搬送しなくてもよい。ダウンリンク物理信号は、ダウンリンクコンポーネントキャリアで使用される物理信号であってもよい。ダウンリンク物理信号は、基地局装置3によって送信されてもよい。ダウンリンク物理信号は、端末装置1によって送信されてもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムでは、SS(同期信号)、DLDMRS(DownLink DeModulation Reference Signal:ダウンリンク復調参照信号)、CSI-RS(チャネル状態情報参照信号)、及びDL PTRS(DownLink Phase Tracking Reference Signal:ダウンリンク相追跡参照信号)の少なくとも一部又は全部が使用されてもよい。
【0142】
同期信号は、少なくとも端末装置1がダウンリンクの周波数領域及び/又は時間領域で同期するために使用されてもよい。同期信号は、PSS(プライマリ同期信号)及びSSS(セカンダリ同期信号)の総称である。
【0143】
図7は、本実施形態の一態様に係るSS/PBCHブロックの構成例を示す図である。図7では、横軸は時間領域(OFDMシンボルインデックスlsym)を示し、縦軸は周波数領域を示す。影付きブロックは、PSSのリソース要素のセットを示す。グリッド線のブロックは、SSSのリソース要素のセットを示す。また、水平線のブロックは、PBCHのリソース要素のセットと、PBCHのためのDMRS(PBCHに関連するDMRS、PBCHに含まれるDMRS、PBCHに対応するDMRS)のリソース要素のセットを示す。
【0144】
図7に示すように、SS/PBCHブロックは、PSS、SSS及びPBCHを含む。SS/PBCHブロックは、4つの連続するOFDMシンボルを含む。SS/PBCHブロックは、240個のサブキャリアを含む。PSSは、第1のOFDMシンボル内の57番目~183番目のサブキャリアに割り当てられる。SSSは、第3のOFDMシンボル内の57番目~183番目のサブキャリアに割り当てられる。第1のOFDMシンボルの1番目~56番目のサブキャリアは、ゼロに設定されてもよい。第1のOFDMシンボルの184番目~240番目のサブキャリアは、ゼロに設定されてもよい。第3のOFDMシンボルの49番目~56番目のサブキャリアは、ゼロに設定されてもよい。第3のOFDMシンボルの184番目~192番目のサブキャリアは、ゼロに設定されてもよい。第2のOFDMシンボルの1番目~240番目のサブキャリアでは、PBCHは、PBCHのDMRSが割り当てられていないサブキャリアに割り当てられる。第3のOFDMシンボルの1番目~48番目のサブキャリアでは、PBCHは、PBCHのDMRSが割り当てられていないサブキャリアに割り当てられる。第3のOFDMシンボルの193番目~240番目のサブキャリアでは、PBCHは、PBCHのDMRSが割り当てられていないサブキャリアに割り当てられる。第4のOFDMシンボルの1番目~240番目のサブキャリアでは、PBCHは、PBCHのDMRSが割り当てられていないサブキャリアに割り当てられる。
【0145】
SS/PBCHブロック内のPSS、SSS、PBCH、及びPBCHのDMRSのアンテナポートは、同一であってもよい。
【0146】
PBCHは、PBCHのDM-RSから推定されてもよい。PBCHのDM-RSでは、アンテナポート上のPBCHのシンボルが伝達されるチャネルは、2つのシンボルが同じスロット内で送信されるSS/PBCHブロック内にある場合にのみ、同じSS/PBCHブロックインデックスを用いて、アンテナポート上のDM-RSの別のシンボルが伝達されるチャネルから推測できる。
【0147】
DL DMRSは、PBCHのDMRS、PDSCHのDMRS、及びPDCCHのDMRSの総称である。
【0148】
PDSCHのためのDMRS(PDSCHに関連付けられたDMRS、PDSCHに含まれるDMRS、PDSCHに対応するDMRS)のためのアンテナポートのセットは、PDSCHのアンテナポートのセットに基づいて与えられてもよい。PDSCHのためのDMRSのためのアンテナポートのセットは、PDSCHのためのアンテナポートのセットと同じであってもよい。
【0149】
PDSCHの送信及びPDSCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットによって示されてもよい(又はスケジュールされてもよい)。PDSCH及びPDSCHのためのDMRSは、PDSCHと総称されてもよい総称されてもよい。PDSCHの送信は、PDSCH及びPDSCHのDMRSの送信であってもよい。
【0150】
PDSCHは、PDSCHのためのDMRSから推定されてもよい。PDSCHに関連付けられたDM-RSの場合、1つのアンテナポート上のPDSCHのシンボルが伝達されるチャネルは、2つのシンボルが、同じスロットで、同じPRG(プリコーディングリソースグループ)内で、スケジュールされたPDSCHと同じリソース内にある場合にのみ、アンテナポート上のDM-RSの別のシンボルが伝達されるチャネルから推測できる。
【0151】
PDCCHのためのDMRS(PDCCHに関連付けられたDMRS、PDCCHに含まれるDMRS、PDCCHに対応するDMRS)のためのアンテナポートは、PDCCHのためのアンテナポートと同じでであってもよい。
【0152】
PDCCHは、PDCCHのためのDMRSから推定されてもよい。PDCCHに関連付けられたDM-RSの場合、1つのアンテナポート上のPDCCHのシンボルが伝達されるチャネルは、2つのシンボルが、UEが同じプリコーディングを使用していることを想定できるリソース内(すなわち、REGバンドル内のリソース内のリソース内)にある場合にのみ、同じアンテナポート上の別のシンボルが伝達されるチャネルから推測できる。
【0153】
BCH(Broadcast CHannel:ブロードキャストチャネル)、UL-SCH(Uplink-Shared CHannel:アップリンク共有チャネル)及びDL-SCH(Downlink-Shared CHannel:ダウンリンク共有チャネル)は、トランスポートチャネルである。MAC層に使用されるチャネルは、トランスポートチャネルと呼ばれる。MAC層で使用されるトランスポートチャネルの単位は、トランスポートブロック(TB)又はMAC PDU(プロトコルデータユニット)とも呼ばれる。MAC層では、HARQ(ハイブリッド自動再送要求)の制御が、トランスポートブロックごとに実行される。トランスポートブロックは、MAC層によって物理層に配信されるデータの単位である。物理層では、トランスポートブロックがコードワードにマッピングされ、コードワードごとに変調処理が実行される。
【0154】
1つのUL-SCH及び1つのDL-SCHは、サービングセルごとに提供されてもよい。BCHは、PCellに与えられてもよい。BCHは、PSCell及びSCellに与えられなくてもよい。
【0155】
BCCH(Broadcast Control CHannel:ブロードキャスト制御チャネル)、CCCH(Common Control CHannel:共通制御チャネル)、及びDCCH(Dedicated Control CHannel:専用制御チャネル)は、論理チャネルである。BCCHは、MIB又はシステム情報を配信するために使用されるRRC層のチャネルである。CCCHは、複数の端末装置1内の共通RRCメッセージを送信するために使用されてもよい。CCCHは、RRCによって接続されていない端末装置1に使用されてもよい。DCCHは、少なくとも、専用RRCメッセージを端末装置1に送信するために使用されてもよい。DCCHは、RRC接続モードである端末装置1に使用されてもよい。
【0156】
RRCメッセージは、1つ以上のRRCパラメータ(情報要素、上位層パラメータ)を含む。例えば、RRCメッセージは、MIBを含んでもよい。例えば、RRCメッセージは、システム情報(SIB:システム情報ブロック、MIB)を含んでもよい。SIBは、様々な種類のSIB(例えば、SIB1、SIB2)の総称である。例えば、RRCメッセージは、CCCHに対応するメッセージを含んでもよい。例えば、RRCメッセージは、DCCHに対応するメッセージを含んでもよい。RRCメッセージは、共通RRCメッセージ及び専用RRCメッセージの総称である。
【0157】
NTNの場合、他のSIは、サービングセル及び/隣接セルのためのNTN固有のパラメータを含むSIB19を含んでもよい。
【0158】
論理チャネルにおけるBCCHは、トランスポートチャネル内のBCH又はDL-SCHにマッピングされてもよい。論理チャネルにおけるCCCHは、トランスポートチャネル内のDL-SCH又はUL-SCHにマッピングされてもよい。論理チャネル内のDCCHは、トランスポートチャネル内のDL-SCH又はUL-SCHにマッピングされてもよい。
【0159】
トランスポートチャネル内のUL-SCHは、物理チャネル内のPUSCHにマッピングされてもよい。トランスポートチャネル内のDL-SCHは、物理チャネル内のPDSCHにマッピングされてもよい。トランスポートチャネル内のBCHは、物理チャネル内のPBCHにマッピングされてもよい。
【0160】
上位層パラメータは、RRCメッセージ又はMAC CE(Medium Access Control Control Element:媒体アクセス制御制御要素)に含まれるパラメータである。上位層パラメータは、MIBに含まれる情報、システム情報、CCCHに対応するメッセージ、DCCHに対応するメッセージ、及びMAC CEの総称である。上位層パラメータは、上位層パラメータがRRCメッセージに含まれるパラメータである場合、RRCパラメータ又はRRC設定と呼ばれてもよい。
【0161】
上位層パラメータは、セル固有のパラメータ又はUE固有のパラメータであり得る。セル固有のパラメータは、セル内の共通の設定を含むパラメータである。UE固有のパラメータは、UEごとに異なって構成され得る設定を含むパラメータである。
【0162】
基地局装置は、ランダムアクセスによる再設定によるセル固有のパラメータの変化を示してもよい。UEは、ランダムアクセスをトリガする前にセル固有のパラメータを変更してもよい。基地局装置は、ランダムアクセスを伴う又は伴わない再設定によるUE固有のパラメータの変化を示してもよい。UEは、ランダムアクセスの前又は後にUE固有のパラメータを変更してもよい。
【0163】
端末装置1によって実行される手順は、以下の5A~5Cの少なくとも一部又は全部を含む。5Aは、セルサーチである。5Bは、ランダムアクセスである。5Cは、データ通信である。
【0164】
セルサーチは、端末装置1によって時間領域及び/又は周波数領域内のセルと同期するために、また、物理セル識別子を検出するために使用される手順である。端末装置1は、セルサーチによって、セルと時間領域及び/又は周波数領域の同期を実行することによって物理セルIDを検出してもよい。
【0165】
PSSのシーケンスは、少なくとも物理セルIDに基づいて与えられる。SSSのシーケンスは、少なくとも物理セルIDに基づいて与えられる。
【0166】
SS/PBCHブロック候補は、SS/PBCHブロックの送信が存在し得るリソースを示す。SS/PBCHブロックは、SS/PBCHブロック候補として示されるリソースで送信されてもよい。基地局装置3は、SS/PBCHブロック候補でSS/PBCHブロックを送信してもよい。端末装置1は、SS/PBCHブロック候補でSS/PBCHブロックを受信(検出)してもよい。
【0167】
ハーフ無線フレーム内のSS/PBCHブロック候補のセットは、SSバーストセットとも呼ばれる。SSバーストセットは、送信ウィンドウ、SS送信ウィンドウ、又はDRS送信ウィンドウ(Discovery Reference Signal transmission window:ディスカバリー参照信号送信ウィンドウ)とも呼ばれる。SSバーストセットは、少なくとも第1のSSバーストセット及び第2のSSバーストセットを含む総称である。
【0168】
基地局装置3は、所定の周期で1つ以上のインデックスのSS/PBCHブロックを送信する。端末装置1は、1つ以上のインデックスのSS/PBCHブロックのうちの少なくとも1つのSS/PBCHブロックを検出してもよい。端末装置1は、SS/PBCHブロックに含まれるPBCHを復号化しようと試みてもよい。SS/PBCHブロック(単数又は複数)は、SSB(単数又は複数)と呼ばれてもよい。
【0169】
データ通信は、ダウンリンク通信及びアップリンク通信の総称である。
【0170】
データ通信において、端末装置1は、PDCCHの検出を試みる(PDCCHの監視を試みる、PDCCHを監視する)。制御リソースセット及びサーチスペースセットのうちの1つ又は全部に少なくとも基づいて識別されるリソースにおいて、「端末装置1は制御リソースセット内のPDCCHを検出しようと試みる」、「端末装置1はサーチスペースセット内のPDCCHを検出しようと試みる」、「端末装置1は制御リソースセット内のPDCCH候補を検出しようと試みる」、「端末装置1はサーチスペースセット内のPDCCH候補を検出しようと試みる」、「端末装置1は制御リソースセット内のDCIフォーマットを検出しようと試みる」、又は「端末装置1はサーチスペースセット内のDCIフォーマットを検出しようと試みる」とも呼ばれる。PDCCHを監視することは、PDCCH内のDCIフォーマットを監視することと同等であってもよい。
【0171】
制御リソースセットは、リソースブロックの数及びスロット内の所定の数のOFDMシンボルによって構成されたリソースのセットである。
【0172】
制御リソースセットのためのリソースのセットは、上位層パラメータによって示されてもよい。制御リソースセットに含まれるOFDMシンボルの数は、上位層パラメータによって示されてもよい。
【0173】
PDCCHは、PDCCH候補とも呼ばれてもよい。
【0174】
サーチスペースセットは、PDCCH候補のセットとして定義される。サーチスペースセットは、共通サーチスペース(CSS)セット、又はUE固有サーチスペース(USS)セットであってもよい。
【0175】
ダウンリンク通信では、端末装置1は、ダウンリンクDCIフォーマットを検出してもよい。検出されたダウンリンクDCIフォーマットは、少なくともPDSCHのリソース割り当てに使用される。検出されたダウンリンクDCIフォーマットは、ダウンリンク割り当てとも呼ばれる。端末装置1は、PDSCHを受信しようと試みる。検出されたダウンリンクDCIフォーマットに基づいて示されるPUCCHリソースに基づいて、PDSCHに対応するHARQ-ACK(PDSCHに含まれるトランスポートブロックに対応するHARQ-ACK)は、基地局装置3に報告されてもよい。
【0176】
アップリンク通信では、端末装置1は、アップリンクDCIフォーマットを検出してもよい。検出されたアップリンクDCIフォーマットは、PUSCHのリソース割り当てに少なくとも使用される。検出されたアップリンクDCIフォーマットは、アップリンクグラントとも呼ばれる。端末装置1はPUSCHを送信する。
【0177】
PUSCH送信(単数又は複数)は、DCI内のULグラントによって動的にスケジュールされることができ、又は、送信はコンフィギュア-ドグラントタイプ1又はタイプ2に対応することができる。コンフィギュア-ドグラントタイプ1のPUSCH送信は、DCIにおけるULグラントの検出を伴わないrrc-ConfiguredUplinkGrantを含む、configdGrantConfigの上位層パラメータの受信時に動作するように準静的に構成されている。コンフィギュア-ドグラントタイプ2のPUSCH送信は、rrc-ConfiguredUplinkGrantを含まない上位層パラメータconfiguredGrantConfigの受信後それらの手順(単数又は複数)に従って、有効なアクティブ化DCI内のULグラントによって半永続的にスケジュールされる。configuredGrantConfigToAddModListが構成されている場合、コンフィギュアードグラントタイプ1及び/又はコンフィギュアードグラントタイプ2の2つ以上のコンフィギュアードグラント構成は、サービングセルのアクティブBWP上で同時にアクティブであってもよい。
【0178】
RRCパラメータNTN-Configは、UEがNTNアクセスを介してNRにアクセスするために必要とされる1つ以上のパラメータを提供する。
【0179】
NTN-Configは、epochTime、ntn-UlSyncValidityDuration、cellSpecificKoffset、kmac、ta-Info、ntn-PolarizationDL、ntn-PolarizationUL、ephemerisInfo、及び/又はta-Reportのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0180】
epochTimeは、NTN支援情報のためのエポック時間を示す。
【0181】
ntn-UlSyncValidityDurationは、UEが新しい支援情報を取得せずに支援情報を適用することができる最大時間を示す、支援情報(すなわち、サービング及び/又は隣接衛星エフェメリス並びに共通TAパラメータ)のためにネットワークによって構成された有効性持続時間である。
【0182】
cellSpecificKoffsetは、NTNのために修正されるタイミング関係のために使用されるスケジューリングオフセットである。
【0183】
kmacは、ダウンリンク及びアップリンクのフレームタイミングがgNBにおいて整合されていない場合にネットワークによって提供されるスケジューリングオフセットである。
【0184】
ta-Infoは、ta-Common、ta-CommonDrift、及び/又はta-CommonDriftVariantを含んでもよい。ta-Commonは、ネットワーク制御された共通タイミングアドバンス値であり、ネットワークによって必要と考えられる任意のタイミングオフセットを含んでもよい。ta-CommonDriftは、共通TAのドリフトレートを示す。ta-CommonDriftVariantは、共通TAのドリフトレート変動を示す。
【0185】
ntn-PolarizationDLは、サービスリンク上のダウンリンク送信のための偏波情報(RHCP、LHCP、直線偏波)を示す。
【0186】
ntn-PolarizationULは、サービスリンク上のアップリンク送信のための偏波情報(RHCP、LHCP、直線偏波)を示す。このパラメータが存在せず、ntn-PolarizationDLが存在する場合、UEは、UL及びDLに対して同じ偏波を仮定する。
【0187】
ephemerisInfoは、位置及び速度状態ベクトルのフォーマット又は軌道パラメータのフォーマットのいずれかで衛星エフェメリスを提供する。
【0188】
ta-Reportは、このパラメータがSIB19に含まれる場合、RRC接続確立又はRRC接続再開によるランダムアクセス中、及びRRC接続再確立中に、タイミングアドバンスの報告が有効にされていることを示す。ta-Reportは、このパラメータが専用シグナリング内にServingCellConfigCommonに含まれる場合に、同期を用いた再設定によるランダムアクセス中にTA報告が有効にされていることを示す。
【0189】
SIB19を受信すると、UEは、epochTimeによって示されるサブフレームからntn-UlSyncValidityDurationに設定されたタイマ値を用いて、サービングセルに対してT430を開始又は再開するものとする。
【0190】
NTNアクセスが可能なUEは、セルがNTNセルであるかどうかを判定するためにSIB1を取得されてもよい。
【0191】
UEがSSBのための偏波モードに関連付けられた第1の情報を含むSSBを受信した場合、UEは、第1の情報及びSSBのための最良の測定結果に基づいて、UEのための偏波モードを選択してもよく、UEは、UEのための偏波モードの第2の情報及びSSBに関する最良の測定結果を含む測定報告を送信してもよい。UEのための偏波モードの第2の情報は、UE能力に基づいて決定されてもよい。第2の情報は、最良の測定結果に関連付けられたUEの偏波モードを含んでもよい。
【0192】
UEがSSBのための偏波モードに関連付けられた第1の情報を含むSSBを受信した場合、UEは、測定報告に第2の情報を含めてもよい。そうでない場合、UEは、測定報告に第2の情報を含めなくてもよい。
【0193】
RRC_CONNECTED UEは、gNBを含むネットワークによって構成されているセルごとに関連付けられた1つ又は複数のビームを測定することによって、セル測定結果を導出するものとする。RRC_CONNECTEDにおけるRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度インジケータ)及びCLI(Cross Link Interference:クロスリンク干渉)測定結果を除く全てのセル測定結果について、UEは、報告基準、測定報告、又は条件付き再設定実行をトリガするための基準の評価のために測定結果を使用する前に、レイヤ3フィルタリングを適用する。セル測定のために、ネットワークは、RSRP(Reference Signal Received Power:基準信号受信電力)、RSRQ(Reference Signal Received Quality:基準信号受信品質)、SINR(Signal to Noise and Interference Ratio:信号対雑音及び干渉比)、RSCP(Received Signal Code Power:受信信号コード電力)、又はEcN0をトリガ量として構成することができる。CLI測定の場合、ネットワークは、トリガ量としてSRS-RSRP又はCLI-RSSIを構成することができる。セル及びビーム測定の場合、報告量は、トリガ量にかかわらず、量の任意の組み合わせ(すなわち、RSRPのみ、RSRQのみ、SINRのみ、RSRP及びRSRQ、RSRP及びSINR、RSRQ及びSINR、RSRP、RSRQ及びSINR、RSCPのみ、EcN0のみ、RSCP及びEcN0)とすることができ、CLI測定の場合、報告量は、SRS-RSRP又はCLI-RSSIのいずれかとすることができる。条件付き再設定実行の場合、ネットワークは、最大2つの量を構成することができ、両方とも同じRSタイプを使用する。UEは、CBR測定値を導出するために、レイヤ3フィルタリングを適用しない。UEは、Rx-Tx時間差測定値を導出するために、レイヤ3フィルタリングを適用しない。
【0194】
RSRP/RSRQは、SS-RSRP/RSRQ及びCSI-RSRP/RSRQを含んでもよい。
【0195】
SS-RSRPは、セカンダリ同期信号を搬送するリソース要素の電力寄与([W]単位)にわたる線形平均として定義される。SS-RSRPのための測定時間リソース(単数又は複数)は、SS/PBCHブロック測定時間設定(SS/PBCH Block Measurement Time Configuration:SMTC)ウィンドウ持続時間内に制限される。報告設定によって構成されているように、SS-RSRPがL1-RSRPのために使用される場合、SMTCウィンドウ持続時間による測定時間リソース(単数又は複数)制限は、適用可能ではない。
【0196】
CSI-RSRPは、構成されたCSI-RS機会における考慮される測定周波数帯域幅内のRSRP測定のために構成されたCSI基準信号を搬送するアンテナポート(単数又は複数)のリソース要素の電力寄与([W]単位)にわたる線形平均として定義される。
【0197】
SS-RSRQは、NxSS-RSRP/NRキャリアRSSIの比として定義され、Nは、NRキャリアRSSI測定帯域幅におけるリソースブロックの数である。分子及び分母における測定は、リソースブロックの同じセットにわたって行われるものとする。SS-RSRQは、同一チャネルサービングセル及び非サービングセル、隣接チャネル干渉、熱雑音などを含む全てのソースからのN個のリソースブロックにわたる、測定帯域幅内の、測定時間リソース(単数又は複数)の特定のOFDMシンボルにおいてのみ観測される総受信電力([W]単位)の線形平均を含む。
【0198】
CSI-RSRQは、N*CSI-RSRPとCSI-RSSIとの比として定義され、Nは、CSI-RSSI測定帯域幅におけるリソースブロックの数である。分子及び分母における測定は、リソースブロックの同じセットにわたって行われるものとする。CSI-RSRQは、同一チャネルサービングセル及び非サービングセル、隣接チャネル干渉、熱雑音などを含む全てのソースからのN個のリソースブロックにわたる、測定帯域幅内の、測定時間リソース(単数又は複数)のOFDMシンボルにおいてのみ観測される総受信電力([W]単位)の線形平均を含む。CSI-RSSIのための測定時間リソース(単数又は複数)は、構成されたCSI-RS機会を含むOFDMシンボルに対応する。
【0199】
RSSIは、構成されたOFDMシンボルごとにのみ観測され、かつ上位層によって示される又はチャネル帯域幅に対応する測定帯域幅内の総受信電力([W]単位)の線形平均を含み、チャネルは、同一チャネルサービングセル及び非サービングセル、隣接チャネル干渉、熱雑音などを含む全てのソースからUEによって、ARFCN-valueNRによって構成された中心周波数を有する。
【0200】
測定報告は、UEによって提供される測定結果(単数又は複数)を含んでもよい。
【0201】
gNBは、UEによって提供された第2の情報に基づいて、DL送信のための適用可能な偏波モードを再選択してもよい。
【0202】
UEは、SSBの受信電力を測定してもよい。UEは、SSBの受信電力に関する測定結果を報告してもよい。
【0203】
第2の情報は、UEがSSBのための偏波モードに知られている場合に、偏波損失が含まれるか否かを示してもよい。第2の情報は、UEによって提供される測定報告に含まれてもよい。
【0204】
例えば、UEがVSAT UEである場合、UEは、UEの能力/特徴に従ってRHCP及び/又はLHCPのうちの少なくとも1つ又は両方をサポートしてもよい。また、UEは、UEの能力/特徴に従って円偏波及び/又は直線偏波のうち少なくとも1つ又は両方をサポートしてもよい。UEは、1つ以上のサポートされる偏波モードをUE能力として通知してもよい。
【0205】
UEが2つ以上の偏波モード(例えば、RHCP及びLHCP)を使用して1つのSSBを受信することができる場合、UEは、2つ以上の偏波モードの中からより良い測定結果を選択してもよく、UEは、第2の情報をより良い偏波モードに設定してもよい。
【0206】
UEが2つ以上の偏波モード(例えば、RHCP及びLHCP)を使用して1つのSSBを受信することができる場合、又はSSBが2つ以上の偏波モードを使用してSSBを受信するインジケーションを含む場合、UEは、SSBの測定を実行してもよく、UEは、1つ以上の偏波モードの各々に対応する測定結果を含む測定報告を送信してもよい。
【0207】
SSBが偏波モードに関連付けられたDL受信モードのインジケーションを含む場合、UEは、インジケーションに基づいて、1つ以上の測定結果を含む測定報告を送信してもよい。
【0208】
UEがUL送信の2つ以上の偏波モード及び反復モードをサポートする場合、UEは、gNBによって提供される第1のRRCパラメータに基づいて、偏波モードの切り替えを用いてUL送信の反復を実行してもよい。例えば、UEがRHCPとLHCPの両方(すなわち、複数の偏波モード)をサポートする場合、UEは、UL送信タイミングに従ってUL送信のための偏波モードを切り替えてもよい。偏波モードの切り替えパターンは、gNBによって提供される第1のRRCパラメータ及び/又は第2のRRCパラメータに基づいて決定されてもよい。
【0209】
偏波モードの切り替えパターンは、DL受信及びUL送信のそれぞれに対応する1つ以上の切り替えパターンを含んでもよい。切り替えパターンは、DL受信及び/又はUL送信のための反復(すなわち、複数のスロット)にわたってスロットごとに(又はスロットグループごとに)偏波モードを切り替えるパターンを示してもよい。
【0210】
SSBのための偏波モードに関連付けられた第1の情報を含むSSBをUEが受信した場合、UEは、第1の情報に基づいて構成されたUEのための偏波モードに従った送信タイミングでUL送信(単数又は複数)を実行してもよい。
【0211】
UL送信のための偏波モードに関連付けられた切り替えパターンを含むSSBをUEが受信した場合、UEは、第1の情報に基づいて構成されたUEのための偏波モードに従った送信タイミングでUL送信(単数又は複数)を実行してもよい。
【0212】
DL受信のための偏波モードに関連付けられた切り替えパターンを含むSSBをUEが受信した場合、UEは、第1の情報に基づいて構成されたUEのための偏波モードに従った受信タイミングでDL受信(単数又は複数)を実行してもよい。
【0213】
本発明の一態様に係る基地局装置及び端末装置で実行されるプログラムの各々は、プログラムが、本発明に係る上記の実施形態の機能を実現するようにコンピュータを動作させるように、CPU(Central Processing Unit)などを制御するプログラムであってもよい。これらのデバイスで処理された情報は、処理されている間、ランダムアクセスメモリ(RAM)に一時的に記憶される。その後、情報は、フラッシュROM及びハードディスクドライブ(HDD)などの様々なタイプの読み取り専用メモリ(ROM)に記憶され、必要に応じて、修正又は書き換えのためにCPUによって読み取られる。
【0214】
なお、上記の実施形態に係る端末装置1及び基地局装置3は、コンピュータによって部分的に達成されてもよい。この場合、この構成は、コンピュータ可読記録媒体上でこのような制御機能を実現するためのプログラムを記録し、コンピュータシステムに実行するための記録媒体に記録されたプログラムを読み込ませることによって実現されてもよい。
【0215】
ここで言及される「コンピュータシステム」とは、端末装置1又は基地局装置3に組み込まれたコンピュータシステムを指し、コンピュータシステムは、OS及び周辺デバイスなどのハードウェアコンポーネントを含むことを想定することに留意されたい。更に、「コンピュータ可読記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROMなどの携帯媒体、並びにハードディスクなどのコンピュータシステムに組み込まれたストレージデバイスを指す。
【0216】
更に、「コンピュータ可読記録媒体」は、インターネットなどのネットワークを介して又は電話線などの通信ラインを介してプログラムを送信するために使用される通信ラインなどの、短期間動的にプログラムを保持する媒体を含んでもよく、また、そのような場合のサーバ又はクライアントとして機能するためのコンピュータシステム内の揮発性メモリなどの一定期間プログラムを保持する媒体も含んでもよい。更に、プログラムは、上記の機能の一部を実現するように構成されてもよく、また、コンピュータシステムにすでに記録されたプログラムと組み合わせて上記した機能を実現することができるように構成されてもよい。
【0217】
更に、上記の実施形態に係る基地局装置3は、複数のデバイスを含むアグリゲーション(デバイスグループ)として達成されてもよい。このようなデバイスグループを構成するデバイスの各々は、上記の実施形態に係る、基地局装置3の機能又は機能ブロックの一部又は全部を含んでもよい。装置グループは、基地局装置3のそれぞれの一般的な機能又はそれぞれの機能ブロックを含んでもよい。更に、上記の実施形態に係る端末装置1は、アグリゲーションとして基地局装置と通信することもできる。
【0218】
更に、上記の実施形態に係る基地局装置3は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network:E-UTRAN)及び/又はNG-RAN(Next GenRAN、NR-RAN)として機能してもよい。更に、上記の実施形態に係る基地局装置3は、eNodeB又はgNBよりも高いノードの機能の一部又は全部を有してもよい。
【0219】
更に、上記の実施形態に係る端末装置1及び基地局装置3の各々の一部又は全部は、典型的には、集積回路であるLSIとして実現されてもよく、チップセットとして達成されてもよい。端末装置1及び基地局装置3の各々の機能ブロックは、チップとして個別に達成されてもよく、又は機能ブロックの一部又は全部がチップに統合されてもよい。更に、回路集積技法はLSIに限定されず、専用回路又は汎用プロセッサで実現されてもよい。更に、半導体技術の進歩により、LSIが置換される回路集積技術が出現する場合、当該技術に基づいた集積回路を使用することも可能である。
【0220】
更に、上記の実施形態によれば、端子装置は、通信装置の一例として説明されているが、本発明は、そのような端末装置に限定されず、例えば、オーディオビデオ(AV)デバイス、キッチンデバイス、洗浄機若しくは洗濯機、空調装置、オフィス機器、自動販売機、及び他の家庭用デバイスなど、屋内又は屋内に設置された固定型又は据え置き型電子装置の端末装置又は通信装置に適用可能である。
【0221】
本発明の実施形態を、図面を参照して上記に詳細に説明したが、具体的な構成は、実施形態に限定されず、例えば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にある設計に対する補正を含む。更に、特許請求の範囲によって規定される本発明の一態様の範囲内で様々な修正が可能であり、異なる実施形態に従って開示される技術的手段を適切に組み合わせることによって作製される実施形態もまた、本発明の技術的範囲に含まれる。更に、それぞれの実施形態に記載され、相互に同じ効果を有する構成要素が互いに置換されている構成も、本発明の技術的範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】