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特開2024-93372システム、サーバ装置、サーバ装置の制御方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093372
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】システム、サーバ装置、サーバ装置の制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20240702BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20240702BHJP
【FI】
G06Q50/26
G06Q30/0207 328
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022209703
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168310
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 幹夫
(72)【発明者】
【氏名】工藤 尚樹
(72)【発明者】
【氏名】野村 陽亮
(72)【発明者】
【氏名】松田 咲季
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 俊也
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
5L049CC35
5L050CC35
(57)【要約】      (修正有)
【課題】観光地の経済活性化に寄与するシステム、サーバ装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】案内端末と、サーバ装置と、を含むシステムにおいて、案内端末は、観光客に対して、観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンが得られることを周知し、電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報を提供する。サーバ装置は、アクセス情報に従って手続きサイトにアクセスした観光客から自治体に寄付する寄付金額を取得し、寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを自治体に寄付を行った観光客に発行する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも前記観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンが得られることを観光客に周知し、前記電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報を前記観光客に提供する、案内端末と、
前記アクセス情報に従って前記手続きサイトにアクセスした観光客から前記自治体に寄付する寄付金額を取得し、前記寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを前記自治体に寄付を行った観光客に発行する、サーバ装置と、
を含む、システム。
【請求項2】
前記サーバ装置は、前記観光地を紹介するホームページ、観光地を検索するための検索サイト及び観光地に関する情報提供を行う情報提供サイトのうちすくなくとも1つに前記アクセス情報を表示する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記サーバ装置は、
前記寄付を行った観光客に発行された電子クーポンのクーポンIDと前記発行された電子クーポンの割引に関する情報を対応付けて記憶すると共に、前記クーポンIDを情報として含む2次元バーコードを前記電子クーポンが発行された観光客が所持する端末に送信する、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記観光客が所持する端末に表示された2次元バーコードから前記クーポンIDを取得し、前記取得したクーポンIDを前記サーバ装置に送信する、決済端末をさらに含み、
前記サーバ装置は、前記決済端末から取得したクーポンIDに対応する電子クーポンが有効であれば、対応する前記電子クーポンの割引に関する情報を前記決済端末に送信する、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記寄付を行った観光客に発行された電子クーポンは、前記自治体と関係のある地域で使用可能である、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記アクセス情報は、前記手続きサイトのURL(Uniform Resource Locator)を情報として含む2次元バーコードである、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも前記観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報に従って前記手続きサイトにアクセスした観光客から前記自治体に寄付する寄付金額を取得する、取得手段と、
前記寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを前記自治体に寄付を行った観光客に発行する、発行手段と、
を備える、サーバ装置。
【請求項8】
サーバ装置において、
観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも前記観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報に従って前記手続きサイトにアクセスした観光客から前記自治体に寄付する寄付金額を取得し、
前記寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを前記自治体に寄付を行った観光客に発行する、サーバ装置の制御方法。
【請求項9】
サーバ装置に搭載されたコンピュータに、
観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも前記観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報に従って前記手続きサイトにアクセスした観光客から前記自治体に寄付する寄付金額を取得する処理と、
前記寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを前記自治体に寄付を行った観光客に発行する処理と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、サーバ装置、サーバ装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ふるさと納税に関する技術が存在する。
【0003】
例えば、特許文献1には、観光地等で気軽にふるさと納税を行う際に、返礼品をスムーズに受け取ることを可能にする納税支援装置及びプログラムを提供する、と記載されている。特許文献1の納税支援装置において、制御部は、第1取得部、第2取得部、納税処理部、発行部を備える。第1取得部は、ユーザーを特定可能なユーザー情報を取得可能に構成され、ユーザー情報は、ユーザーの氏名及び住所を含む。第2取得部は、第1取得部によりユーザー情報が取得された場合、ユーザーから納税指示を取得可能に構成され、納税指示には、ふるさと納税の納税金額が含まれる。納税処理部は、第2受取部により納税指示が取得された場合、納税支援装置が設置されている自治体に対し、納税金額をふるさと納税として納税するための納税処理を実行する。発行部は、納税処理部により納税処理が実行された場合、納税金額に基づいて返礼品を発行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-157764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年の社会情勢等の変化により、苦境に陥っている観光地が存在する。そのため、観光地の地域経済を活性化することが求められている。
【0006】
本発明は、観光地の経済活性化に寄与する、システム、サーバ装置、サーバ装置の制御方法及びプログラムを提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の視点によれば、観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも前記観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンが得られることを観光客に周知し、前記電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報を前記観光客に提供する、案内端末と、前記アクセス情報に従って前記手続きサイトにアクセスした観光客から前記自治体に寄付する寄付金額を取得し、前記寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを前記自治体に寄付を行った観光客に発行する、サーバ装置と、を含む、システムが提供される。
【0008】
本発明の第2の視点によれば、観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも前記観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報に従って前記手続きサイトにアクセスした観光客から前記自治体に寄付する寄付金額を取得する、取得手段と、前記寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを前記自治体に寄付を行った観光客に発行する、発行手段と、を備える、サーバ装置が提供される。
【0009】
本発明の第3の視点によれば、サーバ装置において、観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも前記観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報に従って前記手続きサイトにアクセスした観光客から前記自治体に寄付する寄付金額を取得し、前記寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを前記自治体に寄付を行った観光客に発行する、サーバ装置の制御方法が提供される。
【0010】
本発明の第4の視点によれば、サーバ装置に搭載されたコンピュータに、観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも前記観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報に従って前記手続きサイトにアクセスした観光客から前記自治体に寄付する寄付金額を取得する処理と、前記寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを前記自治体に寄付を行った観光客に発行する処理と、を実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明の各視点によれば、観光地の経済活性化に寄与する、システム、サーバ装置、サーバ装置の制御方法及びプログラムが提供される。なお、本発明の効果は上記に限定されない。本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果と共に、他の効果が奏されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、一実施形態の概要を説明するための図である。
図2図2は、一実施形態の動作概要を説明するためのフローチャートである。
図3図3は、第1の実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。
図4図4は、第1の実施形態に係る案内端末の表示の一例を示す図である。
図5図5は、第1の実施形態に係る情報処理システムの動作を説明するための図である。
図6図6は、第1の実施形態に係る情報処理システムの動作を説明するための図である。
図7図7は、第1の実施形態に係るサーバ装置の処理構成の一例を示す図である。
図8図8は、第1の実施形態に係る端末の表示の一例を示す図である。
図9図9は、第1の実施形態に係る電子クーポン管理データベースの一例を示す図である。
図10図10は、第1の実施形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図11図11は、第1の実施形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図12図12は、第1の実施形態の変形例に係る電子クーポン管理データベースの一例を示す図である。
図13図13は、第1の実施形態の変形例に係る端末の表示の一例を示す図である。
図14図14は、第1の実施形態の変形例に係る端末の表示の一例を示す図である。
図15図15は、本願開示に係るサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
はじめに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、特段の釈明がない場合には、各図面に記載されたブロックはハードウェア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表す。各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
【0014】
一実施形態に係るシステムは、案内端末101と、サーバ装置102と、を含む(図1参照)。案内端末101は、観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンが得られることを観光客に周知する(図2のステップS1)。案内端末101は、電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報を観光客に提供する(ステップS2)。サーバ装置102は、アクセス情報に従って手続きサイトにアクセスした観光客から自治体に寄付する寄付金額を取得する(ステップS3)。サーバ装置102は、寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを自治体に寄付を行った観光客に発行する(ステップS4)。
【0015】
案内端末101は、ふるさと納税による寄付を行うことで、観光地で使用可能な電子クーポンの存在を観光客に周知する。また、案内端末101は、ふるさと納税の手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報を観光客に提供する。観光客は、当該アクセス情報に従って、サーバ装置102にアクセスする。サーバ装置102は、アクセス情報に従って手続きサイトにアクセスした観光客から自治体に寄付する寄付金額を取得し、寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを寄付者(観光客)に発行する。観光地の各所に案内端末101が設置されることで、ふるさと納税の返礼品としてお得な電子クーポンが得られることが観光客に周知される。電子クーポンが観光地で使用されることで、当該観光地の経済が活性化する。
【0016】
以下に具体的な実施形態について、図面を参照してさらに詳しく説明する。
【0017】
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
【0018】
[システムの構成]
図3は、第1の実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。第1の実施形態に係る情報処理システムは、観光地の経済活性化を目的とする。
【0019】
具体的には、本願開示の情報処理システムにおいて、利用者が観光地を有する自治体に寄付(ふるさと納税)を行うと、返礼品として当該観光地(観光地と関連のある場所)で使用できる電子クーポンが利用者に発行される。例えば、利用者が2万円の寄付を自治体に行うと、6千円の現金として使用可能な電子クーポン(納税先の自治体が有する観光地等で使用可能なクーポン;使用地域が限定されたクーポン)が発行される。
【0020】
利用者にとってお得感のある電子クーポンが発行されることで、観光地を有する自治体の税収が増えると共に観光地の経済が活性化する。
【0021】
なお、寄付先の自治体からの返礼品である電子クーポンは、自治体に所在している観光地で営業する事業者、当該自治体が指定した地域や場所で営業する事業者等で使用できる。例えば、利用者は、観光地で営業する小売店だけでなく、観光地とは離れた場所で地域の物産展等に出店している小売店等でも電子クーポンを使用できる。即ち、寄付者に発行された電子クーポンは、寄付先の自治体と関係のある地域(自治体が指定する場所)で営業する小売店等で使用可能である。
【0022】
情報処理システムには、サーバ装置10と、納税管理サーバ20と、が含まれる。
【0023】
サーバ装置10は、観光地を有する自治体又は観光地のPR(Public Relations)活動を担う観光組合等により管理、運営される。例えば、サーバ装置10は、市役所等の建物内に設置されていてもよいし、ネットワーク上(クラウド上)に設置されていてもよい。
【0024】
納税管理サーバ20は、ふるさと納税等の納税に関する制御、管理を行うサーバである。納税管理サーバ20は、総務省、国税庁等の行政機関により管理、運営される。例えば、納税管理サーバ20は、国税庁等の建物内に設置されていてもよいし、ネットワーク上(クラウド上)に設置されていてもよい。
【0025】
観光地の各所には、案内端末30が設置されている。例えば、観光地の最寄りの空港(例えば、空港ラウンジ)や駅等の多くの観光客が集まる場所に案内端末30が設置される。あるいは、案内端末30は、神社、遊園地、博物館等の観光スポットや観光地で営業する飲食店、小売店等に設置される。図3の例では、空港、神社、飲食店に案内端末30が設置されている。
【0026】
案内端末30は、観光地に関する情報提供(例えば、観光スポットの案内)を行うデジタルサイネージである。また、案内端末30は、上記経済活性化策(ふるさと納税による電子クーポンの発行)を観光客等に周知する機能を備える。
【0027】
利用者は、スマートフォン等の端末40を所持する。利用者は、端末40を操作してサーバ装置10等にアクセスし、種々の情報を入力したり種々の情報を取得したりする。
【0028】
図3に示す各装置(サーバ装置10、納税管理サーバ20等)は有線又は無線の通信手段により接続され、相互に通信可能に構成されている。図3に示す情報処理システムの構成は例示であって、その構成を限定する趣旨ではない。例えば、複数のサーバ装置10がシステムに含まれていてもよい。
【0029】
[概略動作]
続いて、第1の実施形態に係る情報処理システムの概略動作について説明する。
【0030】
自治体等(サーバ装置10)は、上記経済活性化策(ふるさと納税による電子クーポンの発行)を利用者に周知するため様々な施策を実行する。具体的には、自治体等は、利用者が観光先を決定する前段階(旅行前)や観光地の観光中(旅行中)に上記経済活性化策に関する情報発信を行う。
【0031】
<旅行前の情報発信>
例えば、サーバ装置10は、観光地(観光スポット)を紹介するホームページ等を運営する。サーバ装置10は、当該ホームページ(観光地をPRするためのホームページ)において上記電子クーポンに関する情報提供を行う。
【0032】
例えば、サーバ装置10は、ふるさと納税の返礼品として電子クーポンが得られること、及び、ふるさと納税に関する手続きを行うためのサイト(ふるさと納税手続きサイト)にアクセスするための情報を利用者に提供する。例えば、サーバ装置10は、ふるさと納税手続きサイトのURL(Uniform Resource Locator)のリンクや当該URLを情報として含む2次元バーコードをホームページに表示する。
【0033】
あるいは、サーバ装置10は、利用者が訪問する観光地を検索するための検索サイトや観光地に関する情報提供を行う情報提供サイトを運営する場合には、当該検索サイトや情報提供サイトに上記アクセス情報(リンク、2次元バーコード)が表示されてもよい。
【0034】
あるいは、駅や商業施設に貼られたポスターや駅等で配布される情報冊子等の媒体(広報情報)により、ふるさと納税により電子クーポンが得られることや、ふるさと納税手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報が利用者に周知されてもよい。あるいは、メッセージ交換型のSNS(Social Networking Service)を用いて、ふるさと納税により電子クーポンが得られることや、ふるさと納税手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報が利用者に周知されてもよい。例えば、自治体や観光地の公式サイトのアカウントを友達登録している利用者に、上記アクセス情報等が送信されてもよい。即ち、SNSのようなコミュニケーション基盤(コミュニケーションアプリ)を介して、観光地に関する情報発信(情報提供)や返礼品として電子クーポンを得るための手続きの案内(アクセス情報等の提供)が行われてもよい。
【0035】
あるいは、旅行予約サイトや自治体からの観光地紹介メール(誘致メール)等により、ふるさと納税をすることで電子クーポンが得られることや、アクセス情報(リンク、2次元バーコード)が利用者に提供されてもよい。
【0036】
なお、ふるさと納税により電子クーポンが得られるという事実は、テキストによる文字情報により利用者に周知されてもよいし、プロモーション映像等の動画により利用者に周知されてもよい。
【0037】
<旅行中の情報発信>
さらに、観光地の各所に設置された案内端末30は、上記周知メッセージ(ふるさと納税により電子クーポンが得られることを周知するメッセージ)や、ふるさと納税手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報(2次元バーコード等)を観光客に提供する。
【0038】
例えば、案内端末30は、図4に示すように、観光スポットの案内等と共に周知メッセージやアクセス情報を表示する。案内端末30は、観光地を訪れた観光客にアクセス情報等を提供する。
【0039】
図4に示すような表示に接した利用者(観光客)は、ふるさと納税をすることで電子クーポンを取得できることを認識する。また、当該利用者は、案内端末30に表示されたQR(Quick Response)コード(登録商標)に従って手続きサイトにアクセスすればよいことを認識する。
【0040】
あるいは、周知メッセージやアクセス情報が記載されたポスター等が空港、観光スポット、飲食店等に貼られていてもよい。また、空港や駅等で配布される情報冊子に周知メッセージやアクセス情報が記載されていてもよい。あるいは、旅行中の観光客に対して、自治体から発信される観光地情報等を紹介するメールにおいて、周知メッセージやアクセス情報が記載されていてもよい。
【0041】
<電子クーポンの発行>
電子クーポンの取得を希望する利用者(旅行前又は旅行中の利用者)は、アクセス情報(例えば、2次元バーコード)を用いてふるさと納税手続きサイトにアクセスする(図5参照)。当該ふるさと納税手続きサイトは、サーバ装置10により提供される。
【0042】
サーバ装置10は、ふるさと納税手続きサイトにアクセスした利用者からふるさと納税のために必要な情報を取得する。具体的には、サーバ装置10は、利用者の氏名、住所、生年月日、性別、クレジットカード情報等を利用者から取得する。
【0043】
さらに、サーバ装置10は、利用者から寄付金額を取得する。サーバ装置10は、上記取得したクレジットカード情報を用いて寄付金の決済を行う。決済に成功すると、サーバ装置10は、納税者の情報(氏名、住所等)、寄付金額及びふるさと納税先の自治体名を納税管理サーバ20に通知する。具体的には、サーバ装置10は、納税者の情報、寄付金額、ふるさと納税先の自治体名等を含む納税情報通知を納税管理サーバ20に送信する。
【0044】
納税管理サーバ20は、受信した納税情報通知に含まれる情報に基づいてふるさと納税に関する処理を実行する。例えば、納税管理サーバ20は、寄付を受けた自治体が寄付金受領証明書を発行するための処理等を行う。
【0045】
サーバ装置10は、寄付金額に応じた特典が得られる電子クーポンを寄付者に発行する。例えば、サーバ装置10は、ふるさと納税先の自治体が有する観光地等で現金のように使用できる金額クーポンを発行する。この場合、サーバ装置10は、電子クーポンを一意に定めるクーポンIDを生成し、当該クーポンIDと割引額(クーポン金額、クーポン値引き額)を対応付けて記憶する。
【0046】
なお、サーバ装置10は、寄付金額に応じた割引率を持つ電子クーポンを発行することもできる。例えば、サーバ装置10は、寄付金額が大きくなれば割引率が大きくなる電子クーポンを発行してもよい。この場合、サーバ装置10は、クーポンIDと割引率を対応付けて記憶する。
【0047】
サーバ装置10は、クーポンIDが変換された2次元バーコード(電子クーポン)を端末40に送信する。
【0048】
<電子クーポンの使用>
2次元バーコード(電子クーポン)を取得した利用者は、観光地における所定の場所で電子クーポンを使用できる。例えば、利用者は、飲食店、お土産物店、観光スポット等において電子クーポンを使用できる。
【0049】
具体的には、利用者は、端末40を操作して、サーバ装置10から送信された2次元バーコードを表示する。利用者は、表示した2次元バーコードを飲食店等の店員に提示する(図6参照)。
【0050】
店員は、POS(Point of Sale)のような決済端末50に接続された2次元バーコードリーダを用いて、利用者から提示された2次元バーコードを読み取る。決済端末50は、読み取った2次元バーコードからクーポンIDを取得する。
【0051】
決済端末50は、取得したクーポンIDをサーバ装置10に通知する。具体的には、決済端末50は、クーポンIDを含むクーポン判定要求をサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、取得したクーポンIDの有効性を判定(電子クーポンの未使用/使用済を判定)し、判定結果を決済端末50に通知する。
【0052】
クーポンIDに対応する電子クーポンが有効(未使用)であれば、サーバ装置10は、その旨を示す肯定応答を決済端末50に送信する。その際、サーバ装置10は、クーポンIDに対応付けて記憶されている割引額(割引率)を含む肯定応答を決済端末50に送信する。
【0053】
クーポンIDに対応する電子クーポンが無効(使用済み)であれば、サーバ装置10は、その旨を示す否定応答を決済端末50に送信する。
【0054】
決済端末50は、サーバ装置10から取得した判定結果を店員に通知する。電子クーポンが有効であれば、決済端末50は、サーバ装置10から通知された割引額(割引率)を店員に通知する。店員は、利用者が購入する商品等の代金から通知された割引を行う。
【0055】
電子クーポンが無効であれば、決済端末50は、その旨を店員及び/又は利用者(顧客)に通知する。
【0056】
このように、案内端末30は、観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンが得られることを観光客に周知する。また、案内端末30は、電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報を観光客に提供する。観光客は、当該アクセス情報に従って、サーバ装置10にアクセスする。サーバ装置10は、アクセス情報に従って手続きサイトにアクセスした観光客から自治体に寄付する寄付金額を取得し、寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを当該自治体に寄付を行った観光客に発行する。
【0057】
観光地の入口となる空港や観光スポット、飲食店等の各所に案内端末30が設置されることで、ふるさと納税の返礼品としてお得な電子クーポンが得られることが観光客に周知される。電子クーポンが観光地で使用されることで、当該観光地の経済が活性化する。このように、本願開示の情報処理システムは、旅行中の利用者(観光客)に対して観光地経済活性化策を周知することで、観光地の経済活性化を実現する。
【0058】
さらに、サーバ装置10は、観光地を紹介するホームページ、観光地を検索するための検索サイト及び観光地に関する情報提供を行う情報提供サイトのうちすくなくとも1つにアクセス情報や周知メッセージを表示してもよい。即ち、本願開示の情報処理システムは、旅行前の利用者(観光地を選択中の利用者)に対して観光地経済活性化策を周知する。お得な電子クーポンが得られることを理由として、寄付先の自治体が有する観光地を訪問先に選ぶ利用者が増加することで、観光地の経済活性化が実現される。
【0059】
続いて、第1の実施形態に係る情報処理システムに含まれる各装置の詳細について説明する。
【0060】
[サーバ装置]
図7は、第1の実施形態に係るサーバ装置10の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図7を参照すると、サーバ装置10は、通信制御部201と、情報発信部202と、ふるさと納税制御部203と、電子クーポン制御部204と、記憶部205と、を備える。
【0061】
通信制御部201は、他の装置との間の通信を制御する手段である。例えば、通信制御部201は、決済端末50からデータ(パケット)を受信する。また、通信制御部201は、決済端末50に向けてデータを送信する。通信制御部201は、他の装置から受信したデータを他の処理モジュールに引き渡す。通信制御部201は、他の処理モジュールから取得したデータを他の装置に向けて送信する。このように、他の処理モジュールは、通信制御部201を介して他の装置とデータの送受信を行う。通信制御部201は、他の装置からデータを受信する受信部としての機能と、他の装置に向けてデータを送信する送信部としての機能と、を備える。
【0062】
情報発信部202は、利用者がふるさと納税を行うことで当該利用者に発行される電子クーポンに関する情報発信を行う手段である。
【0063】
例えば、情報発信部202は、観光スポットを紹介するホームページ等において周知メッセージやアクセス情報(ふるさと納税手続きサイトにアクセスするための情報)を掲載する。あるいは、情報発信部202は、検索サイトや情報提供サイトに周知メッセージやアクセス情報を掲載してもよい。
【0064】
ふるさと納税制御部203は、利用者(観光客、観光地を選択した利用者)によるふるさと納税の手続きに関する制御を行う手段である。ふるさと納税制御部203は、上述のふるさと納税手続きサイトを実現する。
【0065】
ふるさと納税制御部203は、利用者がアクセス情報(リンクや2次元バーコード)に従ってふるさと納税手続きサイトにアクセスすると、ふるさと納税(観光地の自治体に寄付)のために必要な情報を取得する。例えば、ふるさと納税制御部203は、利用者の氏名、住所、生年月日、クレジットカード情報等を取得するためのGUI(Graphical User Interface)を端末40に表示し、ふるさと納税に必要な情報を取得する。
【0066】
必要な情報を取得すると、ふるさと納税制御部203は、利用者が希望する寄付金額を取得する。例えば、ふるさと納税制御部203は、図8に示すようなGUIを使って寄付金額を取得する。なお、ふるさと納税制御部203は、図8に示すように、利用者が入力した寄付金額に応じて得られる特典(ふるさと納税の返礼としての特典、電子クーポンによる割引に関する情報)を予め表示してもよい。
【0067】
なお、寄付金の納税先は予め定められ、サーバ装置10に設定されているので、ふるさと納税制御部203は、利用者から納税先に関する情報を取得する必要はない。具体的には、ふるさと納税制御部203は、観光地を有する自治体(サーバ装置10を運営する自治体)を納税先に設定する。
【0068】
ふるさと納税制御部203は、寄付金額を取得すると、利用者が入力したクレジットカード情報等を用いて寄付金の支払(決済)を実行する。例えば、ふるさと納税制御部203は、クレジットカード会社のサーバにアクセスし、寄付金の決済処理を行う。
【0069】
決済処理に成功すると、ふるさと納税制御部203は、利用者の情報(氏名、住所等)、寄付金額及びふるさと納税先の自治体名等を含む納税情報通知を納税管理サーバ20に送信する。
【0070】
また、寄付金の決済が完了すると、ふるさと納税制御部203は、利用者に電子クーポンを発行する。ふるさと納税制御部203は、寄付金額に応じて割引(割引額、割引率)を決定する。さらに、ふるさと納税制御部203は、発行した電子クーポンを一意に定めるクーポンIDを生成する。例えば、ふるさと納税制御部203は、電子クーポンを発行するたびに一意な値を採番しクーポンIDとしてもよい。
【0071】
ふるさと納税制御部203は、生成したクーポンIDと電子クーポンによる割引額(割引率)を対応付けて電子クーポン管理データベースに記憶する(図9参照)。このように、ふるさと納税制御部203は、寄付を行った利用者(例えば、観光客)に発行された電子クーポンのクーポンIDと発行された電子クーポンの割引に関する情報を対応付けて記憶する。
【0072】
なお、図9では、割引に関する情報として「割引額」が記載されている。また、図9に示す電子クーポン管理データベースは例示であって、記憶する項目等を限定する趣旨ではない。例えば、電子クーポンが発行された日時や電子クーポンの状態(未使用/使用済み)が電子クーポン管理データベースに登録されていてもよい。
【0073】
ふるさと納税制御部203は、クーポンIDを端末40に通知する。例えば、ふるさと納税制御部203は、クーポンIDを2次元バーコードに変換し、当該2次元バーコードを端末40に送信する。ふるさと納税制御部203は、クーポンIDを情報として含む2次元バーコードを電子クーポンが発行された寄付者(観光客)が所持する端末40に送信する。
【0074】
上記説明したように、ふるさと納税制御部203は、取得部(取得手段)としての機能と発行部(発行手段)としての機能を備える。取得部は、アクセス情報に従って手続きサイトにアクセスした観光客等から自治体に寄付する寄付金額を取得する。発行部は、寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを自治体に寄付を行った観光客等に発行する。
【0075】
電子クーポン制御部204は、利用者に発行された電子クーポンに関する制御を実行する手段である。電子クーポン制御部204は、決済端末50から受信するクーポン判定要求を処理する。
【0076】
クーポン判定要求を受信すると、電子クーポン制御部204は、当該クーポン判定要求に含まれるクーポンIDをキーとして電子クーポン管理データベースを検索する。
【0077】
検索に成功すると(クーポンIDが電子クーポン管理データベースに登録されていると)、電子クーポン制御部204は、利用者が提示した電子クーポンは有効であると判定する。
【0078】
検索に失敗すると、電子クーポン制御部204は、利用者が提示した電子クーポンは無効であると判定する。
【0079】
電子クーポンが有効な場合、電子クーポン制御部204は、利用者が店舗に提示した電子クーポンのクーポンIDに対応する割引に関する情報(割引額、割引率)を電子クーポン管理データベースから読み出す。電子クーポン制御部204は、読み出した割引額(割引率)を含む肯定応答を決済端末50に送信する。即ち、電子クーポン制御部204は、決済端末50から取得したクーポンIDに対応する電子クーポンが有効であれば、対応する電子クーポンの割引に関する情報を決済端末50に送信する。
【0080】
肯定応答を送信すると、電子クーポン制御部204は、利用者は電子クーポンを使用したと判断する。電子クーポン制御部204は、使用された電子クーポンに対応する、電子クーポン管理データベースのエントリを削除する。
【0081】
電子クーポンが無効な場合、電子クーポン制御部204は、利用者が店舗に提示した電子クーポンが無効である旨を示す否定応答を決済端末50に送信する。
【0082】
記憶部205は、サーバ装置10の動作に必要な情報を記憶する手段である。
【0083】
[納税管理サーバ]
納税管理サーバ20の詳細な構成、動作に関する説明を省略する。納税管理サーバ20による処理は、既存の処理と同等とすることができ、且つ、本願開示の趣旨とは異なるためである。
【0084】
[案内端末]
案内端末30のより詳細な構成、動作に関する説明を省略する。案内端末30の構成等は当業者にとって明らかなためである。システム管理者(自治体や観光組合等の職員)は、電子クーポンに関する周知メッセージやアクセス情報を予め案内端末30に設定する。案内端末30は、所定の規則等に従って、設定された周知メッセージやアクセス情報を表示すればよい。
【0085】
[端末]
端末40のより詳細な構成、動作に関する説明を省略する。端末40の構成等は当業者にとって明らかなためである。端末40には、スマートフォン、携帯電話機、ゲーム機、タブレット等の携帯端末装置が例示される。端末40は、利用者の操作を受け付け、サーバ装置10等と通信可能であれば任意の機器、デバイスとすることができる。
【0086】
端末40は、利用者の操作に応じて、サーバ装置10が提供するふるさと納税手続きサイトにアクセスする。端末40は、ふるさと納税に必要な情報(電子クーポンを得るために必要な情報)をふるさと納税手続きサイトに入力する。端末40は、サーバ装置10が発行した2次元バーコード(電子クーポン)を記憶する。
【0087】
端末40は、利用者の操作に応じて、サーバ装置10から受信した2次元バーコード(電子クーポン)を表示する。
【0088】
[決済端末]
決済端末50のより詳細な構成、動作に関する説明を省略する。決済端末50の構成等は当業者にとって明らかなためである。決済端末50には、スマートフォン、タブレット等の携帯端末装置やコンピュータ(パーソナルコンピュータ、ノートパソコン)等が例示される。決済端末50は、店員等の操作を受け付け、サーバ装置10等と通信可能であれば任意の機器、デバイスとすることができる。
【0089】
決済端末50は、店員等の操作に応じて、利用者が提示する2次元バーコード(端末40に表示された2次元バーコード)からクーポンIDを取得する。決済端末50は、当該取得したクーポンIDを含むクーポン判定要求をサーバ装置10に送信する。
【0090】
決済端末50は、クーポン判定要求に対する応答(肯定応答、否定応答)を店員等に通知する。利用者が提示した電子クーポンが有効(未使用な場合)、決済端末50は、サーバ装置10から通知された割引額を店員等に通知する。
【0091】
[システムの動作]
続いて、第1の実施形態に係る情報処理システムの動作について説明する。
【0092】
図10は、第1の実施形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。図10を参照し、第1の実施形態に係る情報処理システムにおける電子クーポン発行に関する動作を説明する。
【0093】
端末40は、サーバ装置10に利用者が希望する寄付金額等を入力する(ステップS01)。
【0094】
サーバ装置10は、利用者の情報、寄付金額等を取得し、寄付金の決済に成功すると、納税管理サーバ20に対して納税情報通知を送信する(ステップS02)。
【0095】
また、サーバ装置10は、ふるさと納税を行った利用者に電子クーポンを発行し、当該電子クーポンのクーポンIDを端末40に送信する(ステップS03)。サーバ装置10は、クーポンIDを変換することで得られる2次元バーコードを端末40に送信する。
【0096】
端末40は、受信したクーポンIDを記憶する(ステップS04)。
【0097】
図11は、第1の実施形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。図11を参照し、第1の実施形態に係る情報処理システムにおける電子クーポン使用に関する動作を説明する。
【0098】
端末40は、利用者の操作に応じて、電子クーポン(クーポンIDを含む2次元バーコード)を表示する(ステップS11)。
【0099】
決済端末50は、利用者から提示された電子クーポンのクーポンIDを読み取り、当該クーポンIDを含むクーポン判定要求をサーバ装置10に送信する(ステップS12)。
【0100】
サーバ装置10は、クーポン判定要求に含まれるクーポンIDに対応する電子クーポンの有効性(電子クーポンの状態;未使用、使用済み)を判定する(ステップS13)。
【0101】
サーバ装置10は、判定結果を決済端末50に送信する(ステップS14)。
【0102】
決済端末50は、判定結果を店員等に通知する(ステップS15)。
【0103】
続いて、第1の実施形態に係る情報処理システムの変形例について説明する。
【0104】
<変形例1>
上記実施形態では、サーバ装置10は、クーポンIDを利用者(寄付者)に発行し、当該クーポンIDを用いて電子クーポンを管理することを説明した。しかし、サーバ装置10は、利用者の生体情報(例えば、顔情報、指紋情報等)を用いて利用者に発行した電子クーポンを管理してもよい。
【0105】
この場合、サーバ装置10のふるさと納税制御部203は、利用者の氏名、住所等と共に利用者の生体情報(例えば、顔画像)を取得する。ふるさと納税制御部203は、利用者が寄付を完了すると、当該利用者の生体情報と割引額を対応付けて電子クーポン管理データベースに記憶する(図12参照)。
【0106】
利用者の顔画像を取得した場合には、ふるさと納税制御部203は、当該顔画像から特徴量を生成し、当該特徴量(生体情報)と割引額を電子クーポン管理データベースに記憶する。
【0107】
なお、特徴量の生成処理に関しては既存の技術を用いることができるので、その詳細な説明を省略する。例えば、ふるさと納税制御部203は、顔画像から目、鼻、口等を特徴点として抽出する。その後、ふるさと納税制御部203は、特徴点それぞれの位置や各特徴点間の距離を特徴量として計算する(複数の特徴量からなる特徴ベクトルを生成する)。
【0108】
ふるさと納税制御部203は、電子クーポンを発行すると(生体情報と割引額等を電子クーポン管理データベースに記憶すると)、その旨を利用者に通知する。端末40は、電子クーポンが発行された旨を利用者に通知する。
【0109】
利用者が電子クーポンの使用を希望すると、決済端末50は、当該クーポン使用希望者の生体情報(顔画像)を取得する。決済端末50は、顔画像を含むクーポン判定要求をサーバ装置10に送信する。
【0110】
サーバ装置10の電子クーポン制御部204は、クーポン判定要求に含まれる生体情報と電子クーポン管理データベースに記憶された生体情報を用いた照合処理を実行する。
【0111】
具体的には、電子クーポン制御部204は、クーポン判定要求に含まれる顔画像から特徴量を生成する。電子クーポン制御部204は、当該生成された特徴量を照合対象に設定し、電子クーポン管理データベースに登録された特徴量との間で照合処理(1対N照合;Nは正の整数、以下同じ)を行う。
【0112】
電子クーポン制御部204は、照合対象の特徴量と登録側の複数の特徴量それぞれとの間の類似度を計算する。当該類似度には、カイ二乗距離やユークリッド距離等を用いることができる。なお、距離が離れているほど類似度は低く、距離が近いほど類似度が高い。
【0113】
電子クーポン制御部204は、電子クーポン管理データベースに登録された複数の特徴量のうち、照合対象の特徴量との間の類似度が所定の値以上の特徴量が存在しなければ、照合処理に失敗したと判定する。
【0114】
電子クーポン制御部204は、電子クーポン管理データベースに登録された複数の特徴量のうち、照合対象の特徴量との間の類似度が所定の値以上の特徴量が存在すれば、照合処理に成功したと判定する。
【0115】
照合処理に失敗すると、電子クーポン制御部204は、利用者には電子クーポンが発行されていない(電子クーポンは無効)と判定する。この場合、電子クーポン制御部204は、利用者は電子クーポンを有さない旨の否定応答を決済端末50に送信する。
【0116】
照合処理に成功すると、電子クーポン制御部204は、利用者は有効な電子クーポンを有する(電子クーポンは有効)と判定する。この場合、電子クーポン制御部204は、照合処理により特定されたエントリ(類似度が最も高いエントリ)の割引額(割引率)を含む肯定応答を決済端末50に送信する。
【0117】
決済端末50は、サーバ装置10から受信した応答に従ったメッセージ等を出力する。
【0118】
このように、サーバ装置10が発行した電子クーポンはクーポンIDにより管理されてもよいし、寄付者の生体情報により管理されてもよい。
【0119】
<変形例2>
上記実施形態では、案内端末30が周知メッセージやアクセス情報等を液晶パネル等に表示することで、電子クーポンに関する情報提供を行うことを説明した。しかし、案内端末30は、ビーコン等を使って利用者の端末40に直接、上記情報提供を行ってもよい。ビーコンを使ったプッシュ型の情報提供方式により、周知メッセージやリンク情報が利用者に提供されてもよい。
【0120】
例えば、案内端末30は、周知メッセージ及びアクセス情報を含むビーコンを利用者の端末40(案内端末30の近辺に存在する端末40)に送信する。
【0121】
ビーコンを受信した端末40は、当該ビーコンに含まれる情報をポップアップ表示する。例えば、端末40は、図13に示すような表示を行う。利用者は、図13に示すリンクに従ってサーバ装置10が提供するふるさと納税手続きサイトにて電子クーポン取得のための手続きを行えばよい。
【0122】
このように、ふるさと納税により電子クーポンが得られることを周知する方法は、デジタルサイネージを使ってもよいしビーコンを使ってもよい。なお、ビーコンを送信する装置は、案内端末30とは異なる装置であってもよい。
【0123】
<変形例3>
サーバ装置10は、電子クーポンが使用できる地域、店舗等の位置情報(座標情報)をクーポン発行時に端末40に通知してもよい。
【0124】
端末40は、自装置が電子クーポンの使用できる地域、場所に存在すると判定した場合、電子クーポンが使用できる旨を利用者に通知してもよい。
【0125】
具体的には、端末40は、GPS(Global Positioning System)等を用いて自装置の位置をリアルタイムに検出する。端末40は、自装置の位置とサーバ装置10から通知された位置情報(電子クーポンが使える場所の位置情報)を比較し、電子クーポンが使用可能か否か判定する。
【0126】
端末40は、電子クーポンが使用可能と判定すると、その旨を利用者に通知する。例えば、端末40は、電子クーポンを使える店舗等の情報を利用者に通知する。その際、端末40は、図14に示すように、電子クーポンが使用できる店舗を指し示す地図を表示してもよい。
【0127】
このように、端末40は、GPS等により自装置の位置を監視し、電子クーポンの使える店舗や地域に利用者が移動したことを検出すると、その旨を利用者に通知してもよい。
【0128】
<変形例4>
情報処理システムは、利用者の寄付を受け付ける際に、当該利用者の本人確認を実施してもよい。例えば、端末40は、利用者を撮影することで顔画像を取得する(所謂、自撮りにより顔画像を取得する)。あるいは、端末40は、利用者が顔画像ファイルを手動で選択することで顔画像を取得する。さらに、端末40は、顔写真が貼付された本人確認書類(例えば、パスポート又は運転免許証)を撮影し、画像データを取得する。端末40は、撮影により得られる顔画像と本人確認書類から得られる顔画像を用いて本人確認を行う。端末40は、2つの顔画像が同一人物の顔画像と判定した場合、本人確認に成功したと判定する。本人確認に成功した後に、端末40は、ふるさと納税手続きサイトにアクセスする。あるいは、当該本人確認は、サーバ装置10にて行われてもよい。
【0129】
以上のように、第1の実施形態に係る情報処理システムは、案内端末30を使って、ふるさと納税による寄付を行うことで、観光地で使用可能な電子クーポンが得られることを観光客に周知する。その際、案内端末30は、ふるさと納税の手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報(例えば、2次元バーコード)を観光客に提供する。観光客は、端末40を操作し、2次元バーコードに従って、サーバ装置102が提供するふるさと納税手続きサイトにアクセスする。サーバ装置10は、当該ふるさと納税手続きサイトにおいて、電子クーポンの取得を希望する利用者から自治体に寄付する寄付金額を取得し、寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを寄付者(観光客)に発行する。このように、旅行中の観光客に対して、ふるさと納税の返礼品としてお得な電子クーポンが得られることが周知される。観光客に配布された電子クーポンが観光地で使用されることで、当該観光地の経済が活性化する。
【0130】
また、サーバ装置10は、観光地を紹介するホームページにおいて周知メッセージやアクセス情報を表示する。即ち、本願開示の情報処理システムは、訪問先となる観光地を決定していない利用者に対して使用が観光地に限定された電子クーポンの存在を周知する。お得感のある電子クーポンが得られることを理由として、寄付先の自治体が有する観光地を訪問先に選ぶ利用者が増加することで、観光地の経済活性化が実現される。
【0131】
続いて、情報処理システムを構成する各装置のハードウェアについて説明する。図15は、サーバ装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0132】
サーバ装置10は、情報処理装置(所謂、コンピュータ)により構成可能であり、図15に例示する構成を備える。例えば、サーバ装置10は、プロセッサ311、メモリ312、入出力インターフェイス313及び通信インターフェイス314等を備える。上記プロセッサ311等の構成要素は内部バス等により接続され、相互に通信可能に構成されている。
【0133】
但し、図15に示す構成は、サーバ装置10のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。サーバ装置10は、図示しないハードウェアを含んでもよいし、必要に応じて入出力インターフェイス313を備えていなくともよい。また、サーバ装置10に含まれるプロセッサ311等の数も図15の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ311がサーバ装置10に含まれていてもよい。
【0134】
プロセッサ311は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルなデバイスである。あるいは、プロセッサ311は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデバイスであってもよい。プロセッサ311は、オペレーティングシステム(OS;Operating System)を含む各種プログラムを実行する。
【0135】
メモリ312は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。メモリ312は、OSプログラム、アプリケーションプログラム、各種データを格納する。
【0136】
入出力インターフェイス313は、図示しない表示装置や入力装置のインターフェイスである。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ等である。入力装置は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等のユーザ操作を受け付ける装置である。
【0137】
通信インターフェイス314は、他の装置と通信を行う回路、モジュール等である。例えば、通信インターフェイス314は、NIC(Network Interface Card)等を備える。
【0138】
サーバ装置10の機能は、各種処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ312に格納されたプログラムをプロセッサ311が実行することで実現される。また、当該プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transitory)なものとすることができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。また、上記プログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。
【0139】
なお、端末40や決済端末50等もサーバ装置10と同様に情報処理装置により構成可能であり、その基本的なハードウェア構成はサーバ装置10と相違する点はないので説明を省略する。
【0140】
サーバ装置10は、コンピュータを搭載し、当該コンピュータにプログラムを実行させることでサーバ装置10の機能が実現できる。また、サーバ装置10は、当該プログラムによりサーバ装置10の制御方法を実行する。
【0141】
[変形例]
なお、上記実施形態にて説明した情報処理システムの構成、動作等は例示であって、システムの構成等を限定する趣旨ではない。
【0142】
サーバ装置10は、電子クーポンを発行した際、当該電子クーポンのクーポンIDと割引額を端末40に通知してもよい。即ち、サーバ装置10は、クーポンIDと割引額を情報として含む2次元バーコードを端末40に送信してもよい。この場合、決済端末50は、クーポン判定要求に対する結果が「電子クーポン有効」であれば、端末40が提示する2次元バーコードから読み取った割引額を店員等に通知すればよい。
【0143】
サーバ装置10から割引額が通知された場合には、端末40は、2次元バーコードと共に、当該通知された割引額を表示してもよい。即ち、端末40は、利用者が電子クーポンを使用する前に、当該電子クーポンにより割り引かれる金額を利用者に通知してもよい。
【0144】
情報処理システムは、利用者が利用可能な割引額の一部使用を可能とする仕組み(インターフェイス)を備えていてもよい。例えば、決済端末50は、サーバ装置10から割引額の通知を受けると、当該割引額を店員及び利用者に通知する。利用者は、使用を希望する金額を店員に伝える。店員は、利用者が希望する使用金額が割引額よりも低額であれば、当該通知された使用金額を決済端末50に入力する。決済端末50は、利用者のクーポンIDと共に取得した使用金額をサーバ装置10に通知する。サーバ装置10は、クーポンIDを使って利用者が使用した電子クーポンを特定し、電子クーポン管理データベースに記憶された割引額から使用金額を減算する。
【0145】
上記実施形態では、システム管理者等が案内端末30に周知メッセージやアクセス情報を設定する場合について説明した。しかし、周知メッセージやアクセス情報等はサーバ装置10から設定されてもよい。即ち、サーバ装置10が、時期や季節等に応じて、案内端末30に表示する内容や周知メッセージ等を表示する頻度等を制御してもよい。例えば、サーバ装置10は、年末が近づくほど高頻度で周知メッセージ及びアクセス情報を案内端末30に表示してもよい。
【0146】
上記実施形態では、サーバ装置10は1つの自治体による電子クーポンの発行に関する制御を実行する場合について説明した。しかし、サーバ装置10は、複数の自治体による電子クーポン発行に関する制御を行ってもよい。換言すれば、複数の自治体が1つのサーバ装置10を共同して管理、運営してもよい。この場合、サーバ装置10は、電子クーポンの発行を希望する自治体(寄付をする自治体)を利用者が選択可能とすればよい。あるいは、サーバ装置10は、利用者がふるさと納税手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報を読み取った案内端末30の設置場所から納税先の自治体を決定してもよい。例えば、案内端末30は、ふるさと納税手続きサイトのURLと自装置の位置情報を含む2次元バーコードを表示する。端末40は、当該2次元バーコードから案内端末30の位置情報を取得し、URLに従ってサーバ装置10にアクセスした際に当該位置情報をサーバ装置10に通知する。サーバ装置10は、通知された位置情報に応じて利用者の寄付先となる自治体(電子クーポンが使用できる観光地を有する自治体)を特定すればよい。
【0147】
電子クーポンを得るためのふるさと納税に関する情報発信や手続きは、利用者(観光客)の端末40にインストールされた専用のアプリケーションにより行われてもよい。即ち、観光客等の端末40にふるさと納税に関する専用アプリがインストールされ、当該専用アプリを介して情報発信やふるさと納税手続きサイトへの誘導が行われてもよい。また、専用アプリを用いて寄付(ふるさと納税)が行われた場合には、サーバ装置10は、他の手段を介した手続きを行う観光客よりも当該専用アプリを使う観光客を優遇してもよい。例えば、サーバ装置10は、専用アプリを使う観光客の割引(割引額、割引率)を他の手段を使う観光客への割引よりも大きく設定してもよい。
【0148】
上記実施形態では、サーバ装置10の内部に電子クーポン管理データベースが構成される場合について説明したが、当該データベースは外部のデータベースサーバ等に構築されてもよい。即ち、サーバ装置10の一部の機能は別の装置に実装されていてもよい。より具体的には、上記説明した「ふるさと納税制御部(ふるさと納税制御手段)」、「電子クーポン制御部(電子クーポン制御手段)」等がシステムに含まれるいずれかの装置に実装されていればよい。
【0149】
上記説明で用いた流れ図(フローチャート、シーケンス図)では、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。実施形態では、例えば各処理を並行して実行する等、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。
【0150】
上記の実施形態は本願開示の理解を容易にするために詳細に説明したものであり、上記説明したすべての構成が必要であることを意図したものではない。また、複数の実施形態について説明した場合には、各実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。例えば、実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることや、実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、実施形態の構成の一部について他の構成の追加、削除、置換が可能である。
【0151】
上記の説明により、本発明の産業上の利用可能性は明らかであるが、本発明は、ふるさと納税等を扱う情報処理システムなどに好適に適用可能である。
【0152】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも前記観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンが得られることを観光客に周知し、前記電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報を前記観光客に提供する、案内端末と、
前記アクセス情報に従って前記手続きサイトにアクセスした観光客から前記自治体に寄付する寄付金額を取得し、前記寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを前記自治体に寄付を行った観光客に発行する、サーバ装置と、
を含む、システム。
[付記2]
前記サーバ装置は、前記観光地を紹介するホームページ、観光地を検索するための検索サイト及び観光地に関する情報提供を行う情報提供サイトのうちすくなくとも1つに前記アクセス情報を表示する、付記1に記載のシステム。
[付記3]
前記サーバ装置は、
前記寄付を行った観光客に発行された電子クーポンのクーポンIDと前記発行された電子クーポンの割引に関する情報を対応付けて記憶すると共に、前記クーポンIDを情報として含む2次元バーコードを前記電子クーポンが発行された観光客が所持する端末に送信する、付記1又は2に記載のシステム。
[付記4]
前記観光客が所持する端末に表示された2次元バーコードから前記クーポンIDを取得し、前記取得したクーポンIDを前記サーバ装置に送信する、決済端末をさらに含み、
前記サーバ装置は、前記決済端末から取得したクーポンIDに対応する電子クーポンが有効であれば、対応する前記電子クーポンの割引に関する情報を前記決済端末に送信する、付記3に記載のシステム。
[付記5]
前記寄付を行った観光客に発行された電子クーポンは、前記自治体と関係のある地域で使用可能である、付記4に記載のシステム。
[付記6]
前記アクセス情報は、前記手続きサイトのURL(Uniform Resource Locator)を情報として含む2次元バーコードである、付記5に記載のシステム。
[付記7]
観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも前記観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報に従って前記手続きサイトにアクセスした観光客から前記自治体に寄付する寄付金額を取得する、取得手段と、
前記寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを前記自治体に寄付を行った観光客に発行する、発行手段と、
を備える、サーバ装置。
[付記8]
サーバ装置において、
観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも前記観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報に従って前記手続きサイトにアクセスした観光客から前記自治体に寄付する寄付金額を取得し、
前記寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを前記自治体に寄付を行った観光客に発行する、サーバ装置の制御方法。
[付記9]
サーバ装置に搭載されたコンピュータに、
観光地を有する自治体にふるさと納税による寄付を行うことで、少なくとも前記観光地を含む地域で使用可能な電子クーポンを得るための手続きを行う手続きサイトにアクセスするためのアクセス情報に従って前記手続きサイトにアクセスした観光客から前記自治体に寄付する寄付金額を取得する処理と、
前記寄付金額に応じた割引が得られる電子クーポンを前記自治体に寄付を行った観光客に発行する処理と、
を実行させるためのプログラム。
【0153】
なお、引用した上記の先行技術文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。即ち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得る各種変形、修正を含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0154】
10 サーバ装置
20 納税管理サーバ
30 案内端末
40 端末
50 決済端末
101 案内端末
102 サーバ装置
201 通信制御部
202 情報発信部
203 納税制御部
204 電子クーポン制御部
205 記憶部
311 プロセッサ
312 メモリ
313 入出力インターフェイス
314 通信インターフェイス
図1
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