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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093403
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】シート搬送装置及び駆動装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 3/06 20060101AFI20240702BHJP
【FI】
B65H3/06 350A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022209767
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】弁理士法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】城 秀典
(72)【発明者】
【氏名】岡本 佳大
【テーマコード(参考)】
3F343
【Fターム(参考)】
3F343FA03
3F343FB03
3F343FC21
3F343GA02
3F343GB01
3F343GC01
3F343GD01
3F343JA01
3F343KB14
3F343LC22
3F343LC25
3F343LD10
3F343LD21
3F343MC17
3F343MC21
(57)【要約】
【課題】1つのモータによる駆動で、上下方向の薄型化と、供給トレイにシートを載置する作業の容易化と、を実現できるシート搬送装置を提供する。また、1つのモータによる駆動で、上下方向の薄型化と、モータと一部のギヤとの駆動連結を維持したままでモータと他の2つ以上のギヤとの駆動連結を遮断することの容易化と、を実現できる駆動装置を提供する。
【解決手段】シート搬送装置1において、排出ローラ軸45Sは、第1軸心X1と平行に延びてタイミングベルト103の内周側を通過し、排出ローラ45と一体回転する。モータM1が第1方向DR1に回転すれば、給送ローラ41は供給トレイ91に接近し、第1、第2振り子ギヤ171、172は第1、第2噛合位置に移動する。モータM1が第2方向DR2に回転すれば、給送ローラ41は供給トレイ91から離隔し、第1、第2振り子ギヤ171、172は第1、第2離隔位置に移動する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを支持する供給トレイと、
前記供給トレイに支持されたシートを給送する給送ローラと、
前記給送ローラによって給送されるシートを1枚ずつに分離しつつ搬送する分離ローラと、
前記分離ローラによって搬送されるシートを引き継いで搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラによって搬送されるシートを引き継いで排出する排出ローラと、
第1方向と、前記第1方向とは逆向きの第2方向と、に回転して駆動力を発生する1つのモータと、
前記モータから前記駆動力が伝達される駆動プーリと、
前記給送ローラと前記分離ローラとが並ぶ配列方向において前記駆動プーリから離隔した位置にあり、第1軸心周りに回転可能な従動プーリと、
前記駆動プーリと前記従動プーリとに巻き掛けられ、前記駆動力を前記駆動プーリから前記従動プーリに伝達するタイミングベルトと、
前記従動プーリと一体回転する第1ギヤと、
前記配列方向において前記第1ギヤよりも前記駆動プーリから遠い位置にあり、前記第1ギヤから前記駆動力が伝達される第2ギヤと、
前記第1軸心と平行に延びて前記タイミングベルトの内周側を通過し、前記排出ローラと一体回転する排出ローラ軸と、
前記配列方向において前記第1ギヤよりも前記駆動プーリに近い位置にあり、前記排出ローラ軸と一体回転する第3ギヤと、
前記第1軸心周りに揺動可能な第1アームと、
前記第1アームに自転可能に支持されて前記第1ギヤと噛み合う第1振り子ギヤと、
前記配列方向において前記第2ギヤよりも前記駆動プーリから遠い位置にあって前記第1軸心と平行な第2軸心周りに回転可能であり、前記第2ギヤから前記駆動力が伝達される第4ギヤと、
前記配列方向において前記第4ギヤよりも前記駆動プーリから遠い位置にあり、前記搬送ローラと一体回転する第5ギヤと、
前記第2軸心周りに揺動可能な第2アームと、
前記第2アームに自転可能に支持されて前記第4ギヤと噛み合う第2振り子ギヤと、
前記第1軸心と平行に延びて前記分離ローラに前記駆動力を伝達する分離ローラ軸と、
前記第4ギヤから前記駆動力が伝達されて前記分離ローラ軸と一体回転する第6ギヤと、
前記分離ローラ軸に揺動可能に支持されるとともに、前記給送ローラを回転可能に支持するホルダと、
前記駆動力を前記分離ローラから前記給送ローラに伝達する伝達部と、
を備え、
前記モータが前記第1方向に回転することにより、前記給送ローラは、前記分離ローラに連れ回されて前記ホルダと共に前記供給トレイに接近し、前記第1振り子ギヤは、前記第3ギヤと噛み合う第1噛合位置に移動し、前記第2振り子ギヤは、前記第5ギヤと噛み合う第2噛合位置に移動し、
前記モータが前記第2方向に回転することにより、前記給送ローラは、前記分離ローラに連れ回されて前記ホルダと共に前記供給トレイから離隔し、前記第1振り子ギヤは、前記第3ギヤから離隔する第1離隔位置に移動し、前記第2振り子ギヤは、前記第5ギヤから離隔する第2離隔位置に移動するように構成されていることを特徴とするシート搬送装置。
【請求項2】
前記第2ギヤよりも小径であり、前記第2ギヤと一体回転する第1小径ギヤと、
前記第4ギヤよりも小径であり、前記第4ギヤと一体回転する第2小径ギヤと、
をさらに備え、
前記第4ギヤは、前記第1小径ギヤと噛み合い、
前記第6ギヤは、前記第2小径ギヤと噛み合っている請求項1記載のシート搬送装置。
【請求項3】
前記第1軸心方向に沿って見て、前記第1軸心を通過して水平に延びる第1仮想線と、前記駆動プーリの回転軸心を通過して水平に延びる第2仮想線と、を規定すると、
前記第2ギヤ及び前記第3ギヤのそれぞれの回転軸心と、前記第2軸心とは、上下方向において前記第1仮想線と前記第2仮想線との間に位置している請求項1又は2記載のシート搬送装置。
【請求項4】
前記タイミングベルトに張力を加えるテンショナをさらに備え、
前記第1軸心方向に沿って見て、前記テンショナの一部は、前記第3ギヤと重なっている請求項1又は2記載のシート搬送装置。
【請求項5】
前記第1軸心を中心として前記従動プーリ及び前記第1ギヤを回転可能に支持する第1ギヤ軸と、
前記モータ、前記第1ギヤ軸及び前記テンショナを支持するフレームをさらに備え、
前記駆動プーリは、前記モータの駆動軸に一体回転可能に固定されている請求項4記載のシート搬送装置。
【請求項6】
前記第1軸心と平行に延びて前記第2ギヤを回転可能に支持する第2ギヤ軸と、
前記第1軸心と平行に延びて前記第4ギヤを回転可能に支持するとともに、第2アームを揺動可能に支持する第4ギヤ軸と、
前記第1軸心方向において前記フレームよりも前記供給トレイから遠い側に位置して前記フレームに接続され、前記第2ギヤ軸の一端と前記第4ギヤ軸の一端とを支持する補強フレームと、をさらに備え、
前記フレームは、前記第2ギヤ軸の他端を支持し、
前記従動プーリ及び前記第1ギヤは、前記第1軸心方向において前記フレームよりも前記供給トレイから遠い側に位置している請求項5記載のシート搬送装置。
【請求項7】
前記補強フレームは、前記モータが前記第2方向に回転した場合に前記第1振り子ギヤを前記第1離隔位置で当て止める第1制限部と、
前記モータが前記第2方向に回転した場合に前記第2振り子ギヤを前記第2離隔位置で当て止める第2制限部と、を有している請求項6記載のシート搬送装置。
【請求項8】
前記フレームは、前記補強フレームが接続されるとともに、前記第1ギヤ軸と、前記第2ギヤ軸の前記他端と、を支持する第1平板部と、
前記第1軸心方向において第1平板部よりも前記供給トレイから遠い側に位置して前記第1平板部と略平行に延びる第2平板部と、
前記第1平板部と前記第2平板部とを接続する接続部と、を有し、
前記モータは、前記第1軸心方向において前記第2平板部よりも前記供給トレイから遠い側に位置して前記第2平板部に支持され、
前記駆動プーリは、前記第1軸心方向において前記第2平板部よりも前記供給トレイに近い側に位置し、
前記接続部は、前記タイミングベルトを通過させる開口を有している請求項6記載のシート搬送装置。
【請求項9】
第1方向と、前記第1方向とは逆向きの第2方向と、に回転して駆動力を発生する1つのモータと、
前記モータから前記駆動力が伝達される駆動プーリと、
前記駆動プーリから離隔した位置にあり、第1軸心周りに回転可能な従動プーリと、
前記駆動プーリと前記従動プーリとに巻き掛けられ、前記駆動力を前記駆動プーリから前記従動プーリに伝達するタイミングベルトと、
前記従動プーリと一体回転する第1ギヤと、
前記駆動プーリと前記従動プーリとが並ぶ配列方向において前記第1ギヤよりも前記駆動プーリから遠い位置にあり、前記第1ギヤから前記駆動力が伝達される第2ギヤと、
前記配列方向において前記第1ギヤよりも前記駆動プーリに近い位置にあり、前記第1軸心と平行な第3軸心周りに回転可能な第3ギヤであって、前記第1軸心方向に沿って見て、前記第3軸心が前記タイミングベルトの内周側に位置する前記第3ギヤと、
前記第1軸心周りに揺動可能な第1アームと、
前記第1アームに自転可能に支持されて前記第1ギヤと噛み合う第1振り子ギヤと、
前記配列方向において前記第2ギヤよりも前記駆動プーリから遠い位置にあって前記第1軸心と平行な第2軸心周りに回転可能であり、前記第2ギヤから前記駆動力が伝達される第4ギヤと、
前記配列方向において前記第4ギヤよりも前記駆動プーリから遠い位置にある第5ギヤと、
前記第2軸心周りに揺動可能な第2アームと、
前記第2アームに自転可能に支持されて前記第4ギヤと噛み合う第2振り子ギヤと、
を備え、
前記モータが前記第1方向に回転することにより、前記第1振り子ギヤは、前記第3ギヤと噛み合う第1噛合位置に移動し、前記第2振り子ギヤは、前記第5ギヤと噛み合う第2噛合位置に移動し、
前記モータが前記第2方向に回転することにより、前記第1振り子ギヤは、前記第3ギヤから離隔する第1離隔位置に移動し、前記第2振り子ギヤは、前記第5ギヤから離隔する第2離隔位置に移動するように構成されていることを特徴とする駆動装置。
【請求項10】
請求項9記載の駆動装置と、
シートを支持する供給トレイと、
前記供給トレイに支持されたシートを給送する給送ローラと、
前記給送ローラによって給送されるシートを1枚ずつに分離しつつ搬送する分離ローラと、
前記分離ローラによって搬送されるシートを引き継いで搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラによって搬送されるシートを引き継いで排出する排出ローラと、
を備え、
前記第3ギヤは、前記排出ローラと一体的に回転し、
前記第5ギヤは、前記搬送ローラと一体的に回転し、
前記モータが前記第2方向に回転することにより、前記モータから前記排出ローラ及び前記搬送ローラへの前記駆動力の伝達が遮断されることを特徴とするシート搬送装置。
【請求項11】
前記第1軸心と平行に延びて前記分離ローラに前記駆動力を伝達する分離ローラ軸と、
前記第4ギヤから前記駆動力が伝達されて前記分離ローラ軸と一体回転する第6ギヤと、
前記分離ローラ軸に揺動可能に支持されるとともに、前記給送ローラを回転可能に支持するホルダと、
前記駆動力を前記分離ローラから前記給送ローラに伝達する伝達部と、
を備え、
前記モータが前記第1方向に回転することにより、前記給送ローラは、前記分離ローラに連れ回されて前記ホルダと共に前記供給トレイに接近し、
前記モータが前記第2方向に回転することにより、前記給送ローラは、前記分離ローラに連れ回されて前記ホルダと共に前記供給トレイから離隔する請求項10記載のシート搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシート搬送装置及び駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来のシート搬送装置の一例が開示されている。このシート搬送装置は、供給トレイ、吸入ローラ、分離ローラ、Uターン搬送ローラ、排出ローラ、1つのモータ、第一動力伝達部、第二動力伝達部、ホルダ及び第三動力伝達部を備えている。
【0003】
特許文献1の図5等に示すように、モータは、第1方向と、第1方向とは逆向きの第2方向と、に回転して駆動力を発生する。第一動力伝達部は、1列に並ぶ複数のギヤを有して構成された駆動列であり、その駆動列の途中に振り子アーム及び振り子ギヤを1組有している。
【0004】
第二動力伝達部は、第一動力伝達部からUターン搬送ローラの支軸に伝達される駆動力を排出ローラに伝達する。ホルダは、分離ローラの支軸に揺動可能に支持されるとともに、吸入ローラを回転可能に支持している。第三動力伝達部は、第一動力伝達部から分離ローラの支軸に伝達される駆動力を吸入ローラに伝達する。
【0005】
モータが第1方向に回転することにより、振り子ギヤは、振り子ギヤよりも駆動列の下流に位置して分離ローラ等に駆動力を伝達可能なギヤと噛み合う位置に移動する。すると、第一~第三動力伝達部は、モータの駆動力を吸入ローラ、分離ローラ、Uターン搬送ローラ及び排出ローラに伝達する。これにより、このシート搬送装置は、供給トレイに支持されたシートを1枚ずつ搬送し、排出する。
【0006】
その一方、このシート搬送装置がシート搬送動作を終了した後、モータが第2方向に回転することにより、振り子ギヤは、振り子ギヤよりも駆動列の下流に位置して分離ローラ等に駆動力を伝達可能なギヤから離隔する位置に移動する。すると、第一動力伝達部は、モータと、吸入ローラ、分離ローラ、Uターン搬送ローラ及び排出ローラと、の駆動連結を遮断する。これにより、このシート搬送装置は、待機状態となる。そして、ユーザは、このシート搬送装置の内部でシートが詰まった場合に、そのシートの除去作業を実施できる。
【0007】
また、このシート搬送装置は、上記構成のモータ及び第一~第三動力伝達部により、上下方向の薄型化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2015-140255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上記従来のシート搬送装置において、モータが第2方向に回転しても、モータとの駆動連結が遮断された分離ローラは回転せず、吸入ローラは供給トレイに接近する状態のままである。そして、ユーザは、供給トレイに次のシートを載置させるときに、供給トレイに接近する状態の吸入ローラの下にそのシートの先端を差し込むために、そのシートの先端で吸入ローラを押し上げる必要がある。このため、そのシートが薄い場合等において、シートの先端が折れ曲がってしまう等の不具合が発生し易くなるおそれがある。
【0010】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、1つのモータによる駆動で、上下方向の薄型化と、供給トレイにシートを載置する作業の容易化と、を実現できるシート搬送装置を提供することを目的とする。また、本発明は、1つのモータによる駆動で、上下方向の薄型化と、モータと一部のギヤとの駆動連結を維持したままでモータと他の2つ以上のギヤとの駆動連結を遮断することの容易化と、を実現できる駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のシート搬送装置は、シートを支持する供給トレイと、
前記供給トレイに支持されたシートを給送する給送ローラと、
前記給送ローラによって給送されるシートを1枚ずつに分離しつつ搬送する分離ローラと、
前記分離ローラによって搬送されるシートを引き継いで搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラによって搬送されるシートを引き継いで排出する排出ローラと、
第1方向と、前記第1方向とは逆向きの第2方向と、に回転して駆動力を発生する1つのモータと、
前記モータから前記駆動力が伝達される駆動プーリと、
前記給送ローラと前記分離ローラとが並ぶ配列方向において前記駆動プーリから離隔した位置にあり、第1軸心周りに回転可能な従動プーリと、
前記駆動プーリと前記従動プーリとに巻き掛けられ、前記駆動力を前記駆動プーリから前記従動プーリに伝達するタイミングベルトと、
前記従動プーリと一体回転する第1ギヤと、
前記配列方向において前記第1ギヤよりも前記駆動プーリから遠い位置にあり、前記第1ギヤから前記駆動力が伝達される第2ギヤと、
前記第1軸心と平行に延びて前記タイミングベルトの内周側を通過し、前記排出ローラと一体回転する排出ローラ軸と、
前記配列方向において前記第1ギヤよりも前記駆動プーリに近い位置にあり、前記排出ローラ軸と一体回転する第3ギヤと、
前記第1軸心周りに揺動可能な第1アームと、
前記第1アームに自転可能に支持されて前記第1ギヤと噛み合う第1振り子ギヤと、
前記配列方向において前記第2ギヤよりも前記駆動プーリから遠い位置にあって前記第1軸心と平行な第2軸心周りに回転可能であり、前記第2ギヤから前記駆動力が伝達される第4ギヤと、
前記配列方向において前記第4ギヤよりも前記駆動プーリから遠い位置にあり、前記搬送ローラと一体回転する第5ギヤと、
前記第2軸心周りに揺動可能な第2アームと、
前記第2アームに自転可能に支持されて前記第4ギヤと噛み合う第2振り子ギヤと、
前記第1軸心と平行に延びて前記分離ローラに前記駆動力を伝達する分離ローラ軸と、
前記第4ギヤから前記駆動力が伝達されて前記分離ローラ軸と一体回転する第6ギヤと、
前記分離ローラ軸に揺動可能に支持されるとともに、前記給送ローラを回転可能に支持するホルダと、
前記駆動力を前記分離ローラから前記給送ローラに伝達する伝達部と、
を備え、
前記モータが前記第1方向に回転することにより、前記給送ローラは、前記分離ローラに連れ回されて前記ホルダと共に前記供給トレイに接近し、前記第1振り子ギヤは、前記第3ギヤと噛み合う第1噛合位置に移動し、前記第2振り子ギヤは、前記第5ギヤと噛み合う第2噛合位置に移動し、
前記モータが前記第2方向に回転することにより、前記給送ローラは、前記分離ローラに連れ回されて前記ホルダと共に前記供給トレイから離隔し、前記第1振り子ギヤは、前記第3ギヤから離隔する第1離隔位置に移動し、前記第2振り子ギヤは、前記第5ギヤから離隔する第2離隔位置に移動するように構成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明のシート搬送装置において、モータが第1方向に回転することにより、第1振り子ギヤは、第1噛合位置に移動して第3ギヤと噛み合い、第2振り子ギヤは、第2噛合位置に移動して第5ギヤと噛み合う。すると、第1~第6ギヤ等は、モータの駆動力を給送ローラ、分離ローラ、搬送ローラ及び排出ローラに伝達し、給送ローラが分離ローラに連れ回されてホルダと共に供給トレイに接近する。これにより、このシート搬送装置は、供給トレイに支持されたシートを1枚ずつ搬送し、排出する。
【0013】
その一方、このシート搬送装置がシート搬送動作を終了した後、モータが第2方向に回転することにより、第1振り子ギヤは、第1離隔位置に移動して第3ギヤから離隔し、第2振り子ギヤは、第2離隔位置に移動して第5ギヤから離隔する。すると、第1~第6ギヤ等は、モータと、搬送ローラ及び排出ローラと、の駆動連結を遮断する一方、モータと、給送ローラ及び分離ローラと、の駆動連結を遮断しない。これにより、このシート搬送装置は、待機状態となる。そして、ユーザは、このシート搬送装置の内部でシートが詰まった場合に、そのシートの除去作業を実施できる。
【0014】
さらに、このシート搬送装置において、給送ローラは、モータが第2方向に回転することにより分離ローラに連れ回されてホルダと共に供給トレイから離隔する。そして、ユーザは、供給トレイに次のシートを載置させるときに、供給トレイから離隔する状態の給送ローラの下にそのシートの先端を容易に差し込むことができる。このため、そのシートが薄い場合等においても、シートの先端が折れ曲がってしまう等の不具合が発生し難い。
【0015】
また、このシート搬送装置において、排出ローラ軸は、タイミングベルトの内周側を通過している。このため、このシート搬送装置は、仮に排出ローラ軸がタイミングベルトよりも上方又は下方を通過する場合と比較して、第3ギヤと第1ギヤ等との高低差を小さくできる。
【0016】
したがって、本発明のシート搬送装置は、1つのモータによる駆動で、上下方向の薄型化と、供給トレイにシートを載置する作業の容易化と、を実現できる。
【0017】
本発明の駆動装置は、第1方向と、前記第1方向とは逆向きの第2方向と、に回転して駆動力を発生する1つのモータと、
前記モータから前記駆動力が伝達される駆動プーリと、
前記駆動プーリから離隔した位置にあり、第1軸心周りに回転可能な従動プーリと、
前記駆動プーリと前記従動プーリとに巻き掛けられ、前記駆動力を前記駆動プーリから前記従動プーリに伝達するタイミングベルトと、
前記従動プーリと一体回転する第1ギヤと、
前記駆動プーリと前記従動プーリとが並ぶ配列方向において前記第1ギヤよりも前記駆動プーリから遠い位置にあり、前記第1ギヤから前記駆動力が伝達される第2ギヤと、
前記配列方向において前記第1ギヤよりも前記駆動プーリに近い位置にあり、前記第1軸心と平行な第3軸心周りに回転可能な第3ギヤであって、前記第1軸心方向に沿って見て、前記第3軸心が前記タイミングベルトの内周側に位置する前記第3ギヤと、
前記第1軸心周りに揺動可能な第1アームと、
前記第1アームに自転可能に支持されて前記第1ギヤと噛み合う第1振り子ギヤと、
前記配列方向において前記第2ギヤよりも前記駆動プーリから遠い位置にあって前記第1軸心と平行な第2軸心周りに回転可能であり、前記第2ギヤから前記駆動力が伝達される第4ギヤと、
前記配列方向において前記第4ギヤよりも前記駆動プーリから遠い位置にある第5ギヤと、
前記第2軸心周りに揺動可能な第2アームと、
前記第2アームに自転可能に支持されて前記第4ギヤと噛み合う第2振り子ギヤと、
を備え、
前記モータが前記第1方向に回転することにより、前記第1振り子ギヤは、前記第3ギヤと噛み合う第1噛合位置に移動し、前記第2振り子ギヤは、前記第5ギヤと噛み合う第2噛合位置に移動し、
前記モータが前記第2方向に回転することにより、前記第1振り子ギヤは、前記第3ギヤから離隔する第1離隔位置に移動し、前記第2振り子ギヤは、前記第5ギヤから離隔する第2離隔位置に移動するように構成されていることを特徴とする。
【0018】
本発明の駆動装置は、2組のアーム及び振り子ギヤを備え、モータが第2方向に回転することにより、モータと第1ギヤ、第2ギヤ及び第4ギヤとの駆動連結を維持したままでモータと第3ギヤ及び第5ギヤとの駆動連結を遮断することができる。
【0019】
また、この駆動装置において、第1軸心方向に沿って見て、第3軸心がタイミングベルトの内周側に位置している。このため、この駆動装置は、仮に第3軸心がタイミングベルトよりも上方又は下方に位置する場合と比較して、第3ギヤと第1ギヤ等との高低差を小さくできる。
【0020】
したがって、本発明の駆動装置は、1つのモータによる駆動で、上下方向の薄型化と、モータと一部のギヤとの駆動連結を維持したままでモータと他の2つ以上のギヤとの駆動連結を遮断することの容易化と、を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、実施例の画像読取装置の斜視図である。
図2図2は、実施例の画像読取装置の模式部分断面図である。
図3図3は、実施例の画像読取装置に係り、フレーム、補強フレーム、駆動装置、分離ローラ軸、ホルダ、伝達部、搬送ローラ軸、排出ローラ軸等を示す斜視図である。
図4図4は、フレーム、補強フレーム、駆動装置等を示す斜視図である。
図5図5は、フレーム、駆動装置等を示す後面図である。
図6図6は、駆動装置等の動作を説明する模式図である。
図7図7は、駆動装置等の動作を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を具体化した実施例について図面を参照しつつ説明する。
【0023】
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明のシート搬送装置の具体的態様の一例である。
【0024】
図1において、画像読取装置1の操作パネル8P側が前方である。操作パネル8Pに向かった場合に左に来る側が左方である。そして、図2以降の各図に示す前後方向、左右方向及び上下方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。
【0025】
図3に示すように、画像読取装置1に備えられた実施例の駆動装置100は、本発明の駆動装置の具体的態様の一例である。
【0026】
<全体構成>
図1に示すように、画像読取装置1は、本体8及びカバー9を備えている。本体8は、扁平な略箱状体である。本体8の前面には、タッチパネル等である操作パネル8Pが位置している。本体8は、その下部分に画像形成部2を収容している。画像形成部2は、インクジェット方式又はレーザ方式等によりシートに画像を形成する。
【0027】
図2に示すように、本体8は、その上部分に画像読取部3を収容している。画像読取部3は、原稿支持面3A、読取面3B、読取センサ3S及び図示しない走査機構を有している。
【0028】
原稿支持面3Aは、本体8の上面に位置する大面積のプラテンガラスの上面である。読取面3Bは、本体8の上面において原稿支持面3Aよりも左方に位置して前後方向に細長く延びるプラテンガラスの上面である。
【0029】
原稿支持面3Aは、画像読取対象の原稿を支持する。画像読取対象の原稿は、用紙、OHPシート等のシートや書籍等である。読取面3Bは、後述する搬送部4が作動する場合に利用される。
【0030】
読取センサ3Sは、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサであり、前後方向に細長く延びている。読取センサ3Sは、原稿支持面3A及び読取面3Bの下方に位置している。
【0031】
読取センサ3Sは、画像読取部3が原稿支持面3Aに支持された原稿の画像を読み取る場合、図示しない走査機構の作動により、原稿支持面3Aの左端縁の下方から右向きに、すなわち副走査方向に移動しながら、その原稿の画像を前後方向、すなわち主走査方向においてライン状に読み取る。読取センサ3Sは、原稿支持面3Aの右端縁の下方まで移動すると画像の読み取りを終了し、図示しない走査機構の作動により待機位置に復帰する。
【0032】
なお、後述する搬送部4が作動する場合、読取センサ3Sは、図示しない走査機構の作動により、読取面3Bの下方の静止読取位置に移動して静止する。
【0033】
図1に示すように、カバー9は、本体8の上方に位置している。カバー9の後端は、図示しないヒンジを介して本体8の後端に連結している。カバー9は、左右方向に延びる揺動軸心X9周りに揺動可能である。
【0034】
図2に示すように、カバー9は、樹脂製のベース部材39を有している。ベース部材39の下面は、カバー9の底面を形成している。カバー9の底面は、本体8の上面の全体を覆うことが可能な大きさを有している。カバー9は、ベース部材39の下面によって、原稿支持面3Aに載置された原稿を覆う。
【0035】
図示は省略するが、ユーザがカバー9を揺動軸心X9周りに上向きかつ後向きに揺動させることにより、カバー9が原稿支持面3Aを開放する。この状態で、ユーザは、原稿支持面3Aへの原稿の載置、及びその原稿の取り出しを行うことができる。
【0036】
図1及び図2に示すように、カバー9は、供給トレイ91及び排出トレイ96を有している。供給トレイ91及び排出トレイ96は、カバー9の右部分に位置している。
【0037】
ベース部材39の右部分の上面は、排出トレイ96を形成している。供給トレイ91は、排出トレイ96の上方に位置している。供給トレイ91は、画像読取対象であるシートSHを積層状態で支持する。
【0038】
なお、本実施例においては、原稿支持面3Aを使用して画像が読み取られる対象を原稿と記載し、搬送部4により搬送しながら画像が読み取られる対象をシートSHと記載する。原稿とシートSHとは、実質的に同じものであってもよい。
【0039】
図2に示すように、カバー9は、搬送部4、第1搬送ガイド31、第2搬送ガイド32及び第3搬送ガイド33を有している。搬送部4、第1搬送ガイド31、第2搬送ガイド32及び第3搬送ガイド33は、カバー9の左部分の内部に位置している。
【0040】
搬送部4は、給送ローラ41、分離ローラ42、分離パッド42A、搬送ローラ43、搬送ピンチローラ43P、押圧部材44、排出ローラ45及び排出ピンチローラ45Pを有している。
【0041】
給送ローラ41は、供給トレイ91の左端部に上から対向している。分離ローラ42及び分離パッド42Aは、給送ローラ41よりも左方に位置している。
【0042】
搬送ローラ43は、カバー9の左方の側壁側であって、本体8の上面に近い側に位置している。搬送ピンチローラ43Pは、搬送ローラ43に対して左方かつ下方に位置し、搬送ローラ43に向けて押圧されている。押圧部材44は、読取面3Bの真上に位置している。
【0043】
排出ローラ45は、排出トレイ96の左端から上方に離隔する位置であって、排出トレイ96の左端よりも左方にずれた位置にある。排出ピンチローラ45Pは、排出ローラ45に対して下方に位置し、排出ローラ45に向けて押圧されている。
【0044】
第1搬送ガイド31、第2搬送ガイド32及び第3搬送ガイド33は、カバー9の内部に位置する複数のシュート部材の一部や、カバー9の上壁部材の裏面から下向きに突出するリブ等からなる。
【0045】
第1搬送ガイド31は、シートSHを供給トレイ91の左端部から搬送ローラ43及び搬送ピンチローラ43Pまで案内する。
【0046】
第2搬送ガイド32は、シートSHを搬送ローラ43及び搬送ピンチローラ43Pから読取面3Bまで下り傾斜するように案内し、次に、押圧部材44と読取面3Bとの間を、すなわち静止読取位置にある読取センサ3Sの上方を通過させるように案内する。
【0047】
第3搬送ガイド33は、シートSHを排出ローラ45及び排出ピンチローラ45Pまで案内する。
【0048】
画像読取部3が供給トレイ91に支持されたシートSHの画像を読み取る場合、搬送部4は、後で詳しく説明するように、給送ローラ41及び分離ローラ42を図2の反時計方向に回転駆動し、搬送ローラ43及び排出ローラ44を図2の時計方向に回転駆動する。
【0049】
これにより、給送ローラ41は、供給トレイ91に支持されたシートSHを給送する。分離ローラ42及び分離パッド42Aは、給送ローラ41によって給送されるシートSHを1枚ずつに分離しつつ搬送する。
【0050】
次に、搬送ローラ43及び搬送ピンチローラ43Pは、分離ローラ42によって搬送されるシートSHを引き継ぎ、第1搬送ガイド31及び第2搬送ガイド32に案内されるシートSHを搬送して静止読取位置にある読取センサ3Sの上方を通過させる。これにより、読取センサ3Sは、そのシートSHの表面の画像を読み取る。
【0051】
その後、排出ローラ45及び排出ピンチローラ45Pは、搬送ローラ43及び搬送ピンチローラ43Pによって搬送されて第3搬送ガイド33に案内されるシートSHを引き継いて排出トレイ96に排出する。
【0052】
<搬送部の駆動力伝達構成の詳細>
図3に示すように、搬送部4は、分離ローラ軸42S、第6ギヤ160、ホルダ42F、伝達部41G、搬送ローラ軸43S及び排出ローラ軸45Sを備えている。
【0053】
分離ローラ軸42Sは前後方向に延びており、分離ローラ42に駆動力を伝達する。第6ギヤ160は、分離ローラ軸42Sの後端部に固定され、分離ローラ軸42Sと一体回転する。第6ギヤ160は、平歯ギヤである。
【0054】
ホルダ42Fは、分離ローラ42を上から覆う状態で、分離ローラ軸42Sに揺動可能に支持されている。ホルダ42Fにおける分離ローラ42よりも右方に位置する部分は、給送ローラ41を回転可能に支持している。
【0055】
伝達部41Gは、ホルダ42に回転可能に支持された複数のギヤからなる駆動列である。伝達部41Gは、駆動力を分離ローラ42から給送ローラ41に伝達する。
【0056】
搬送ローラ軸43S及び排出ローラ軸45Sも、前後方向に延びている。搬送ローラ軸43Sには、3つの搬送ローラ43が固定されている。搬送ローラ軸43Sは、搬送ローラ43と一体回転する。排出ローラ軸45Sには、2つの排出ローラ45が固定されている。排出ローラ軸45Sは、排出ローラ45と一体回転する。
【0057】
<駆動装置>
図3及び図4に示すように、搬送部4は、駆動装置100を備えている。駆動装置100は、フレーム80、補強フレーム85及び1つのモータM1を有している。
【0058】
フレーム80及び補強フレーム85は、鋼板が打ち抜き加工及び折り曲げ加工等されてなる。フレーム80及び補強フレーム85は、カバー9の左部分における第1~第3搬送ガイド31~33よりも後方に位置している。
【0059】
フレーム80は、第1平板部81、第2平板部82及び接続部83を有している。
【0060】
第1平板部81は、左右方向及び上下方向に平板状に延びている。第1平板部81の右端縁は、右向きに下り傾斜している。
【0061】
第2平板部82は、第1平板部81よりも右方かつ後方に位置し、第1平板部81と略平行に平板状に延びている。第2平板部82の左端縁は、右向きに下り傾斜している。
【0062】
接続部83は、第1平板部81の右端縁と、第2平板部82の左端縁とを接続している。接続部83は、右向きに下り傾斜するように延び、かつ前後方向に延びている。接続部83は、その中間部に開口83Hを有している。
【0063】
図4及び図5に示すように、補強フレーム85は、補強フレーム本体86及び3つの連結部87を有している。
【0064】
補強フレーム本体86は、フレーム80の第1平板部81から後方に離隔した位置で、第1平板部81と略平行に平板状に延びている。各連結部87は、補強フレーム本体86の上方かつ左方の角部、下方かつ左方の角部、下方かつ右方の角部からそれぞれ屈曲し、第1平板部81に向かって前向きに延びている。
【0065】
各連結部87の前端部は、第1平板部81に沿うように屈曲して第1平板部81にネジ止めされている。こうして、補強フレーム85は、第1平板部81に接続されている。
【0066】
図3及び図4に示すように、第1平板部81は、補強フレーム85よりも右方において、第1ギヤ軸110Sを片持ち支持している。第1ギヤ軸110Sは、第1軸心X1を中心として第1平板部81から後方に突出している。
【0067】
第1軸心X1方向は、前後方向である。分離ローラ軸42S及び搬送ローラ軸43Sは、第1軸心X1と平行に延びている。排出ローラ軸45Sは、第1軸心X1と平行な第3軸心X3を中心としている。第2平板部82は、第1軸心X1方向において第1平板部81よりも供給トレイ91から遠い側に位置している。
【0068】
図3図5に示すように、モータM1は、第1軸心X1方向において第2平板部82よりも供給トレイ91から遠い側に、すなわち第2平板部82よりも後方に位置している。モータM1は、第2平板部82に支持されている。
【0069】
モータM1の駆動軸M1Sは、第1軸心X1と平行に延びている。図3に示すように、駆動軸M1Sの前端部は、第2平板部82よりも前方に突出している。
【0070】
図5図7に示すように、モータM1は、第1方向DR1と、第1方向DR1とは逆向きの第2方向DR2と、に回転して駆動力を発生する。第1方向DR1は、図5図7の紙面時計方向である。第2方向DR2は、図5図7の紙面反時計方向である。
【0071】
図3図5に示すように、駆動装置100は、駆動プーリ101、従動プーリ102、第1ギヤ110、タイミングベルト103及びテンショナ109をさらに有している。
【0072】
駆動プーリ101は、モータM1の駆動軸M1Sの前端部に一体回転可能に固定されている。駆動プーリ101の回転軸心X101は、モータM1の駆動軸M1Sの回転軸心でもある。
【0073】
駆動プーリ101は、第1軸心X1方向において第2平板部82よりも供給トレイ91に近い側に、すなわち第2平板部82よりも前方に位置している。駆動プーリ101は、モータM1からの駆動力が駆動軸M1Sによって直接伝達される。
【0074】
第1ギヤ110は、従動プーリ102の後面側に一体に形成されたハス歯ギヤであり、従動プーリ102よりも小径である。従動プーリ102及び第1ギヤ110は、第1ギヤ軸110Sに支持されて第1軸心X1周りに回転可能である。
【0075】
従動プーリ102及び第1ギヤ110は、第1軸心X1方向において第1平板部81よりも供給トレイ91から遠い側に、すなわち第1平板部81よりも後方に位置している。
【0076】
図2及び図3に示すように、給送ローラ41と分離ローラ42とが並ぶ方向を配列方向DL1とする。配列方向DL1は左右方向である。
【0077】
図6に示すように、従動プーリ102は、配列方向DL1において駆動プーリ101から離隔した位置、すなわち駆動プーリ101から左方に離隔した位置にある。配列方向DL1は、駆動プーリ101と従動プーリ102とが並ぶ方向でもある。
【0078】
図3及び図4に示すように、タイミングベルト103は、駆動プーリ101と従動プーリ102とに巻き掛けられている。接続部83の開口83Hは、タイミングベルト103を通過させている。タイミングベルト103は、駆動力を駆動プーリ101から従動プーリ102に伝達する。これにより、従動プーリ102及び第1ギヤ110は、第1軸心X1周りに一体回転する。
【0079】
テンショナ109は、第2平板部82よりも前方に位置し、第2平板部82に支持されている。図6に示すように、テンショナ109は、タイミングベルト103にローラを上から接触させ、そのローラを下向きに付勢することにより、タイミングベルト103に張力を加える。
【0080】
図3図7に示すように、駆動装置100は、第2ギヤ120、第1小径ギヤ181、第3ギヤ130、第1アーム171A、第1振り子ギヤ171、第4ギヤ140、第2小径ギヤ182、第5ギヤ150、第2アーム172A及び第2振り子ギヤ172をさらに有している。
【0081】
第2ギヤ120、第1小径ギヤ181、第3ギヤ130、第1振り子ギヤ171、第4ギヤ140、第5ギヤ150及び第2振り子ギヤ172は、ハス歯ギヤである。第2小径ギヤ182は、平歯ギヤである。
【0082】
図3及び図4に示すように、第1小径ギヤ181は、第2ギヤ120の前面側に一体に形成され、第2ギヤ120よりも小径である。
【0083】
第2ギヤ120及び第1小径ギヤ181は、第1平板部81と補強フレーム本体86との間に位置している。第2ギヤ120及び第1小径ギヤ181は、第2ギヤ軸120Sに支持されて回転軸心X120周りに回転可能である。
【0084】
第2ギヤ軸120Sは、第1軸心X1と平行な回転軸心X120を中心としている。図4に示すように、補強フレーム本体86は、第2ギヤ軸120Sの一端120S1を支持している。図3に示すように、第1平板部81は、第2ギヤ軸120Sの他端120S2を支持している。
【0085】
図6に示すように、第2ギヤ120は、配列方向DL1において第1ギヤ110よりも駆動プーリ101から遠い位置に、すなわち第1ギヤ110よりも左方の位置にある。
【0086】
第2ギヤ120は、第1ギヤ110と噛み合っている。第2ギヤ120は、第1ギヤ110から駆動力が伝達されて、第1小径ギヤ181と一体回転する。
【0087】
図3に示すように、排出ローラ軸45Sは、タイミングベルト103の内周側を通過している。排出ローラ軸45Sの後端部は、タイミングベルト103よりも後方にしている。第3ギヤ130は、排出ローラ軸45Sの後端部に固定されている。第3ギヤ130は、第3軸心X3周りに排出ローラ軸45S及び排出ローラ45と一体回転する。
【0088】
図6に示すように、第3ギヤ130は、配列方向DL1において第1ギヤ110よりも駆動プーリ101に近い位置に、すなわち左右方向において駆動プーリ101と第1ギヤ110との間の位置にある。
【0089】
第1軸心X1方向に沿って見て、第3軸心X3及び排出ローラ軸45Sは、タイミングベルト103の内周側に位置している。
【0090】
第1軸心X1方向に沿って見て、テンショナ109の一部は、第3ギヤ130と重なっている。
【0091】
図4に示すように、第1アーム171Aは、第1ギヤ軸110Sに支持されて第1軸心X1周りに揺動可能である。第1アーム171Aは、第1軸心X1から下方に延びている。
【0092】
第1振り子ギヤ171は、第1アーム171Aの下端部に自転可能に支持されて第1ギヤ110と噛み合っている。
【0093】
図3に示すように、第2小径ギヤ182は、第4ギヤ140の前面側に一体に形成され、第4ギヤ140よりも小径である。
【0094】
第4ギヤ140は、第1平板部81と補強フレーム本体86との間に位置している。第2小径ギヤ182は、第1平板部81よりも前方に位置している。第4ギヤ140及び第2小径ギヤ182は、第4ギヤ軸140Sに支持されて第2軸心X2周りに回転可能である。
【0095】
第4ギヤ軸140Sは、第1軸心X1と平行な第2軸心X2を中心としている。図4に示すように、補強フレーム本体86は、第4ギヤ軸140Sの一端140S1を支持している。図示は省略するが、カバー9の内部に位置するシュート部材の一部は、図3に示す第4ギヤ軸140Sの他端140S2を支持している。
【0096】
図6に示すように、第4ギヤ140は、配列方向DL1において第2ギヤ120よりも駆動プーリ101から遠い位置に、すなわち第2ギヤ120よりも左方の位置にある。
【0097】
第4ギヤ140は、第1小径ギヤ181と噛み合っている。第4ギヤ140は、第2ギヤ120から第1小径ギヤ181を経由して駆動力が伝達されて、第2小径ギヤ182と一体回転する。
【0098】
図3に示すように、搬送ローラ軸43Sの後端部は、第1平板部81よりも後方に位置している。第5ギヤ150は、搬送ローラ軸43Sの後端部に固定されている。第5ギヤ150は、搬送ローラ軸43S及び搬送ローラ43と一体回転する。
【0099】
図6に示すように、第5ギヤ150は、配列方向DL1において第4ギヤ140よりも駆動プーリ101から遠い位置に、すなわち第4ギヤ140よりも左方の位置にある。
【0100】
図3及び図5に示すように、第2アーム172Aは、第4ギヤ軸140Sに支持されて、第2軸心X2周りに揺動可能である。第2アーム172Aは、第2軸心X2から左方に延びている。
【0101】
第2振り子ギヤ172は、第2アーム172Aの左端部に自転可能に支持されて第4ギヤ140と噛み合っている。
【0102】
図3及び図6に示すように、第6ギヤ160は、第2小径ギヤ182と噛み合っている。第6ギヤ160は、第4ギヤ140から第2小径ギヤ182を経由して駆動力が伝達されて分離ローラ軸42Sと一体回転する。
【0103】
図6に示すように、モータM1が第1方向DR1に回転することにより、第6ギヤ160は、図6の反時計方向に、すなわち分離ローラ42がシートSHを搬送する方向に回転する。これにより、図2において給送ローラ41及びホルダ42Fを実線で示すように、給送ローラ41は、分離ローラ42に連れ回されてホルダ42Fと共に供給トレイ91に接近する。
【0104】
図6に示すように、モータM1が第1方向DR1に回転することにより、第1振り子ギヤ171は第3ギヤ130と噛み合う第1噛合位置に移動し、第2振り子ギヤ172は第5ギヤ150と噛み合う第2噛合位置に移動する。これにより、モータM1から排出ローラ45及び搬送ローラ43に駆動力を伝達可能となる。
【0105】
図7に示すように、モータM1が第2方向DR2に回転することにより、第6ギヤ160は、図7の時計方向に、すなわち分離ローラ42がシートSHを搬送する方向とは逆向きの方向に回転する。これにより、図2において給送ローラ41及びホルダ42Fを二点鎖線で示すように、給送ローラ41は、分離ローラ42に連れ回されてホルダ42Fと共に供給トレイ91から上方に離隔する。
【0106】
モータM1が第2方向DR2に回転することにより、第1振り子ギヤ171は第3ギヤ130から離隔する第1離隔位置に移動し、第2振り子ギヤ172は第5ギヤ150から離隔する第2離隔位置に移動する。これにより、モータM1から排出ローラ45及び搬送ローラ43への駆動力の伝達が遮断される。
【0107】
補強フレーム85は、図4に示す第1制限部851と、図3及び図4に示す第2制限部852と、を有している。
【0108】
第1制限部851は、補強フレーム本体86の下方かつ右方の角部から右方に突出している。第1制限部851は、モータM1が第2方向DR2に回転した場合に第1振り子ギヤ171を第1離隔位置で当て止める。
【0109】
第2制限部852は、補強フレーム本体86における上方かつ左方に位置する一部がU字状に切り欠かれ、その内側部分が前方に屈曲されてなる。第2制限部852は、モータM1が第2方向DR2に回転した場合に第2振り子ギヤ172を第2離隔位置で当て止める。
【0110】
図5に示すように、第1軸心X1方向に沿って見て、第1軸心X1を通過して水平に延びる第1仮想線K1と、駆動プーリ101の回転軸心X101を通過して水平に延びる第2仮想線K2と、を規定する。
【0111】
第2ギヤ120の回転軸心X120と、第3ギヤ130の回転軸心(第3軸心)X3と、第2軸心X2とは、上下方向において第1仮想線K1と第2仮想線K2との間に位置している。
【0112】
<作用効果>
実施例の画像読取装置1において、画像読取部3が供給トレイ91に支持されたシートSHの画像を読み取る場合、搬送部4の駆動装置100は、図6に示すように、モータM1を第1方向DR1に回転させる。
【0113】
これにより、第1振り子ギヤ171は、第1噛合位置に移動して第3ギヤ130と噛み合い、第2振り子ギヤ172は、第2噛合位置に移動して第5ギヤ150と噛み合う。すると、第1~第6ギヤ110~160等は、モータM1の駆動力を給送ローラ41、分離ローラ42、搬送ローラ43及び排出ローラ45に伝達し、給送ローラ41が分離ローラ42に連れ回されてホルダ42Fと共に供給トレイ91に接近する。これにより、搬送部4は、供給トレイ91に支持されたシートSHを1枚ずつ搬送し、排出する。
【0114】
その一方、搬送部4がシート搬送動作を終了した後、駆動装置100は、図7に示すように、モータM1を第2方向DR2に回転させる。
【0115】
これにより、第1振り子ギヤ171は、第1離隔位置に移動して第3ギヤ130から離隔し、第2振り子ギヤ172は、第2離隔位置に移動して第5ギヤ150から離隔する。すると、第1~第6ギヤ110~160等は、モータM1と、搬送ローラ43及び排出ローラ45と、の駆動連結を遮断する一方、モータM1と、給送ローラ41及び分離ローラ42と、の駆動連結を遮断しない。これにより、この画像読取装置1は、待機状態となる。そして、ユーザは、この画像読取装置1の内部でシートSHが詰まった場合に、そのシートSHの除去作業を実施できる。
【0116】
さらに、モータM1が第2方向DR2に回転することにより、図2において給送ローラ41及びホルダ42Fを二点鎖線で示すように、給送ローラ41は、分離ローラ42に連れ回されてホルダ42Fと共に供給トレイ91から上方に離隔する。そして、ユーザは、供給トレイ91に次のシートSHを載置させるときに、供給トレイ91から離隔する状態の給送ローラ41の下にそのシートSHの先端を容易に差し込むことができる。このため、そのシートSHが薄い場合等においても、シートSHの先端が折れ曲がってしまう等の不具合が発生し難い。
【0117】
また、この画像読取装置1において、図3及び図6に示すように、排出ローラ軸45Sは、タイミングベルト103の内周側を通過している。このため、この画像読取装置1は、仮に排出ローラ軸45Sがタイミングベルト103よりも上方又は下方を通過する場合と比較して、第3ギヤ130と第1ギヤ110等との高低差を小さくできる。
【0118】
したがって、実施例の画像読取装置1は、1つのモータM1による駆動で、上下方向の薄型化と、供給トレイ91にシートSHを載置する作業の容易化と、を実現できる。
【0119】
また、この画像読取装置1において、図6に示すように、第4ギヤ140は、第2ギヤ120と一体回転する第1小径ギヤ181と噛み合い、第6ギヤ160は、第4ギヤ140と一体回転する第2小径ギヤ182と噛み合っている。この構成により、モータM1の回転を減速し易くなるので、給送ローラ41、分離ローラ42、搬送ローラ43及び排出ローラ45を適正な回転数で回転させるための設計が容易になる。また、この構成により、部品点数を削減できる。
【0120】
さらに、この画像読取装置1において、図5に示すように、第2ギヤ120の回転軸心X120と、第3ギヤ130の回転軸心(第3軸心)X3と、第2軸心X2とは、上下方向において第1仮想線K1と第2仮想線K2との間に位置している。この構成により、上下方向の一層の薄型化を実現できる。
【0121】
また、この画像読取装置1において、図6に示すように、第1軸心X1方向に沿って見て、テンショナ109の一部は、第3ギヤ130と重なっている。この構成により、上下方向の一層の薄型化を実現できる。
【0122】
さらに、この画像読取装置1は、図3及び図4に示すように、従動プーリ102及び第1ギヤ110を回転可能に支持する第1ギヤ軸110Sと、モータM1、第1ギヤ軸110S及びテンショナ109を支持するフレーム80をさらに備え、駆動プーリ101は、モータM1の駆動軸M1Sに一体回転可能に固定されている。このように、フレーム80がモータM1、第1ギヤ軸110S及びテンショナ109を支持することにより、駆動プーリ101、従動プーリ102及びテンショナ109の相対位置関係が決まるので、他のギヤを組付ける前に、タイミングベルト103のテンション調整を実施できる。
【0123】
また、この画像読取装置1において、図3及び図4に示すように、補強フレーム85は、第2ギヤ軸120Sの一端120S1と第4ギヤ軸140Sの一端140S1とを支持し、フレーム80は、第2ギヤ軸120Sの他端120S2を支持している。そして、従動プーリ102及び第1ギヤ110は、第1軸心X1方向において第1平板部81よりも供給トレイ91から遠い側に位置している。この構成により、従動プーリ102、第1ギヤ110、第2ギヤ120、第4ギヤ140、第2アーム172A及び第2振り子ギヤ172がフレーム80及び補強フレーム85によって一つのギヤユニットとなり、そのギヤユニットに後から第3ギヤ130、第5ギヤ150等を組み付けることができるので、組立作業の効率化を実現できる。
【0124】
さらに、この画像読取装置1において、図4に示すように、補強フレーム85は、第1制限部851及び第2制限部852を有している。この構成により、仮にフレーム80に第1制限部851及び第2制限部852を設ける場合と比較して、フレーム80の形状の複雑化を抑制できる。
【0125】
また、この画像読取装置1において、図3に示すように、フレーム80は、第1平板部81、第2平板部82及び接続部83を有している。モータM1は、第1軸心X1方向において第2平板部82よりも供給トレイ91から遠い側に位置して第2平板部82に支持されている。駆動プーリ101は、第1軸心X1方向において第2平板部82よりも供給トレイ91に近い側に位置している。そして、接続部83は、タイミングベルト103を通過させる開口83Hを有している。この構成により、タイミングベルト103は、2段になっているフレーム80の第1平板部81と第2平板部82との段差を通過し、駆動プーリ101と従動プーリ102とに巻き掛けられる。これにより、この画像読取装置1は、駆動軸M1Sの根元側に駆動プーリ101を配置でき、駆動力の伝達を安定させることができる。また、接続部83が右下向きに下り傾斜することにより、仮に接続部83が駆動プーリ101と従動プーリ102とを結ぶ直線に直交するように配置される場合よりも、接続部83の長さを長くすることができ、モータM1の駆動によって接続部83に加わる曲げ力に対してより強固にできる。
【0126】
実施例の駆動装置100は、図7に示すように、2組のアーム及び振り子ギヤ、すなわち、第1アーム171A、第1振り子ギヤ171、第2アーム172A及び第2振り子ギヤ172を備えている。そして、駆動装置100は、モータM1が第2方向DR2に回転することにより、モータM1と第1ギヤ110、第2ギヤ120及び第4ギヤ140との駆動連結を維持したままでモータM1と第3ギヤ130及び第5ギヤ150との駆動連結を遮断することができる。
【0127】
また、この駆動装置100において、第1軸心X1方向に沿って見て、第3軸心X3がタイミングベルト103の内周側に位置している。このため、この駆動装置100は、仮に第3軸心X3がタイミングベルト103よりも上方又は下方に位置する場合と比較して、第3ギヤ130と第1ギヤ110等との高低差を小さくできる。
【0128】
したがって、実施例の駆動装置100は、1つのモータM1による駆動で、上下方向の薄型化と、モータM1と一部のギヤとの駆動連結を維持したままでモータM1と他の2つ以上のギヤとの駆動連結を遮断することの容易化と、を実現できる。
【0129】
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0130】
実施例では、モータM1の駆動軸M1Sに駆動プーリ101が一体回転可能に固定されているが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、モータの駆動軸からギヤ等を経由して駆動プーリに駆動力が伝達されてもよい。
【0131】
実施例では、第2ギヤ120が第1ギヤ110に噛み合っているが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、第1ギヤからギヤ等を経由して第2ギヤに駆動力が伝達されてもよい。
【0132】
実施例では、第2ギヤ120から第1小径ギヤ181を経由して第4ギヤ140に駆動力が伝達されるが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、第2ギヤと第4ギヤとが噛み合っていてもよい。
【0133】
実施例では、第4ギヤ140から第2小径ギヤ182を経由して第6ギヤ160に駆動力が伝達されるが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、第4ギヤと第6ギヤとが噛み合っていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0134】
本発明は例えば、画像読取装置、画像形成装置、又は、画像形成機能及び画像読取機能を備えた複合機等に利用可能である。
【符号の説明】
【0135】
1…シート搬送装置(画像読取装置)、100…駆動装置
SH…シート、91…供給トレイ、41…給送ローラ
42…分離ローラ、43…搬送ローラ、45…排出ローラ
DR1…第1方向、DR2…第2方向、M1…モータ
101…駆動プーリ、DL1…配列方向、X1…第1軸心
102…従動プーリ、103…タイミングベルト
110…第1ギヤ、120…第2ギヤ、45S…排出ローラ軸
130…第3ギヤ、171A…第1アーム
171…第1振り子ギヤ、X2…第2軸心、140…第4ギヤ
150…第5ギヤ、172A…第2アーム、172…第2振り子ギヤ
42S…分離ローラ軸、160…第6ギヤ、42F…ホルダ
41G…伝達部、181…第1小径ギヤ、182…第2小径ギヤ
X101…駆動プーリの回転軸心、K1…第1仮想線、K2…第2仮想線
X120…第2ギヤの回転軸心、X3…第3ギヤの回転軸心(第3軸心)
109…テンショナ、110S…第1ギヤ軸、80…フレーム
M1S…モータの駆動軸、120S…第2ギヤ軸
140S…第4ギヤ軸、120S1…第2ギヤ軸の一端
140S1…第4ギヤ軸の一端、85…補強フレーム
120S2…第2ギヤ軸の他端、851…第1制限部
852…第2制限部、81…第1平板部、82…第2平板部
83…接続部、83H…接続部の開口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7