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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000935
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】半導体装置およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/768 20060101AFI20231226BHJP
   H10B 43/27 20230101ALI20231226BHJP
   H10B 41/27 20230101ALI20231226BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20231226BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20231226BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
H01L21/90 B
H01L27/11582
H01L27/11556
H01L29/78 371
H01L25/08 Y
H01L21/88 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022099941
(22)【出願日】2022-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100213654
【弁理士】
【氏名又は名称】成瀬 晃樹
(72)【発明者】
【氏名】加藤 敦史
【テーマコード(参考)】
5F033
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F033HH07
5F033HH11
5F033HH12
5F033HH15
5F033HH18
5F033HH21
5F033HH25
5F033HH32
5F033HH33
5F033JJ07
5F033JJ11
5F033JJ12
5F033JJ15
5F033JJ18
5F033JJ21
5F033JJ25
5F033JJ32
5F033JJ33
5F033KK07
5F033KK11
5F033KK12
5F033KK15
5F033KK18
5F033KK21
5F033KK25
5F033KK32
5F033KK33
5F033MM13
5F033NN07
5F033PP06
5F033PP15
5F033QQ09
5F033QQ48
5F033RR01
5F033RR04
5F033RR06
5F083EP02
5F083EP18
5F083EP76
5F083ER22
5F083GA09
5F083GA10
5F083JA35
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA39
5F083JA40
5F083MA05
5F083MA06
5F083MA16
5F083PR05
5F083PR06
5F083PR21
5F083PR22
5F083PR40
5F101BA01
5F101BA41
5F101BD16
5F101BD30
5F101BD34
5F101BH15
(57)【要約】
【課題】信頼性を向上させることができる半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】本実施形態による半導体装置は、第1絶縁膜と、第1絶縁膜に配置される配線と、を備える。配線は、第1導電体と、第1膜と、第2膜と、第3膜と、を有する。第1導電体は、銅を含む。第1膜は、第1導電体の側面および底面に設けられ、コバルトを含む。第2膜は、第1導電体の上面に設けられ、銅シリサイドを含む。第3膜は、第1膜の上面に設けられ、コバルトシリサイドを含む。第2膜および第3膜の位置は、第1絶縁膜の上面よりも低い。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜に配置される配線と、
を備え、
前記配線は、
銅を含む第1導電体と、
前記第1導電体の側面および底面に設けられ、コバルトを含む第1膜と、
前記第1導電体の上面に設けられ、銅およびシリコンを含む第2膜と、
前記第1膜の上面に設けられ、コバルトおよびシリコンを含む第3膜と、
を有し、
前記第2膜および前記第3膜の位置は、前記第1絶縁膜の上面よりも低い、半導体装置。
【請求項2】
前記第2膜の上面の位置は、前記第3膜の上面とは異なる高さである、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第2膜の上面の位置は、前記第3膜の上面よりも低い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記配線は、前記第1膜と前記第1絶縁膜との間、および、前記第3膜と前記第1絶縁膜との間に設けられる第1バリア膜をさらに有する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1絶縁膜の上面、前記第2膜の上面、および、前記第3膜の上面に設けられ、シリコンを含む第2絶縁膜をさらに備える、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜に配置される配線と、
を備え、
前記配線は、
銅を含む第1導電体と、
前記第1導電体の側面および底面に設けられ、コバルトと窒素を含む第4膜と、
を有し、
前記第1導電体および前記第4膜の上面の位置は、前記第1絶縁膜の上面よりも低い、半導体装置。
【請求項7】
前記第4膜は、コバルトナイトライドを含む、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記配線は、前記第4膜と前記第1絶縁膜との間に設けられる第1バリア膜をさらに有する、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項9】
第1絶縁膜に凹部を形成し、
前記凹部の内側面および底面に、コバルトを含む第1膜を形成し、
前記凹部の内部に、銅を含む第1導電体を形成し、
前記第1絶縁膜の上面、前記第1膜の上面、および、前記第1導電体の上面を研磨し、
前記第1絶縁膜の上面、前記第1膜の上面、および、前記第1導電体の上面に、シリコンを含む材料膜を形成し、
前記第1導電体の銅および前記第1膜のコバルトを前記材料膜に拡散させることにより、前記第1導電体および前記第1膜の上面の位置を前記第1絶縁膜の上面よりも低くするとともに、前記第1導電体の上面に銅およびシリコンを含む第2膜を形成するとともに、前記第1膜の上面にコバルトおよびシリコンを含む第3膜を形成し、
前記材料膜を除去する、
ことを具備する、半導体装置の製造方法。
【請求項10】
第1絶縁膜に凹部を形成し、
前記凹部の内側面および底面に、コバルトを含む第1膜を形成し、
前記第1膜を処理することにより、コバルト化合物を含む第4膜を形成し、
前記凹部の内部に、銅を含む第1導電体を形成し、
前記第1絶縁膜の上面、前記第4膜の上面、および、前記第1導電体の上面を研磨し、
上面側から前記第4膜および前記第1導電体を一部除去する、
ことを具備する、半導体装置の製造方法。
【請求項11】
前記第4膜および前記第1導電体の一部除去における前記第4膜のエッチングレートは、前記第1膜のエッチングレートよりも低い、請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、半導体装置およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の小型化に伴い、配線およびビアプラグの微細化および高密度化の技術開発が進められている。このような半導体装置においては、微細化によって高アスペクト比となった配線およびビアプラグの信頼性を向上することが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2022/037203号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
信頼性を向上させることができる半導体装置およびその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態による半導体装置は、第1絶縁膜と、第1絶縁膜に配置される配線と、を備える。配線は、第1導電体と、第1膜と、第2膜と、第3膜と、を有する。第1導電体は、銅を含む。第1膜は、第1導電体の側面および底面に設けられ、コバルトを含む。第2膜は、第1導電体の上面に設けられ、銅シリサイドを含む。第3膜は、第1膜の上面に設けられ、コバルトシリサイドを含む。第2膜および第3膜の位置は、第1絶縁膜の上面よりも低い。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A】本開示の一実施形態にかかる半導体装置を説明する断面図である。
図1B】本開示の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図1C】本開示の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図1D】本開示の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図1E】本開示の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図1F】本開示の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図1G】本開示の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図1H】本開示の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図2A】比較例にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図2B】比較例にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図3A】変形例にかかる半導体装置を説明する断面図である。
図3B】変形例にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図4A】本開示の一実施形態にかかる半導体装置を説明する断面図である。
図4B】本開示の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図4C】本開示の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図4D】本開示の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図4E】本開示の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図4F】本開示の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図4G】本開示の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
図5】本開示の一実施形態にかかる半導体装置を説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。以下の実施形態において、半導体基板の上下方向は、半導体素子が設けられる面を上とした場合の相対方向を示し、重力加速度に従った上下方向と異なる場合がある。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
<第1実施形態>
[配線構造体の構成]
本実施形態にかかる半導体装置の配線構造体の構成について、図1Aを用いて説明する。図1Aは本実施形態にかかる半導体装置の配線構造体10を説明する断面図である。
【0009】
図1Aに示すように配線構造体10は、第1絶縁膜12と、第2絶縁膜14と、第3絶縁膜16と、第4絶縁膜18と、第1絶縁膜12に配置される下層配線20bと、第3絶縁膜16に配置される上層配線30bと、下層配線20bのさらに下層の配線(図示せず)と下層配線20bとを接続するプラグ20aと、下層配線20bと上層配線30bとを接続するプラグ30aと、を備える。第1絶縁膜12と、第2絶縁膜14と、第3絶縁膜16と、第4絶縁膜18とは、この順に基板(図示せず)上に積層されている。第1絶縁膜12と第2絶縁膜14とは、それぞれが接する面aを含み、第2絶縁膜14と第3絶縁膜16とは、それぞれが接する面bを含む。
【0010】
下層配線20bは、例えば、x方向に延伸し、y方向に並べて複数配置される。従って、下層配線20bは、y方向に隣接している。上層配線30bは、z方向に、下層配線20bより上方に配置される。上層配線30bも、下層配線20bと同様に、x方向に延伸し、y方向に並べて複数配置される。
【0011】
図1Aに示す例では、プラグ20a、30aは、左側の配線に接続するように設けられている。右側の配線には、例えばx方向において別のプラグ20a、30aが接続されている。
【0012】
第1絶縁膜12は、第1貫通孔13aと、面aに開口を有する凹部13bとを備える。凹部13bは、第1貫通孔13aに接続する。第1貫通孔13aには、プラグ20aが配置される。プラグ20aは、第1導電体22と、第1バリア膜24と、第1膜26とを含む。凹部13bには、下層配線20bが配置される。下層配線20bは、第1導電体22と、第1バリア膜24と、第1膜26と、第2膜27と、第3膜28とを含む。第1バリア膜24は、第1貫通孔13aと凹部13bに第1絶縁膜12と接して配置される。第1膜26は、第1貫通孔13aと凹部13bに第1バリア膜24と接して配置される。第1導電体22は、第1貫通孔13aと凹部13bに第1膜26と接して配置される。第1バリア膜24と第1導電体22と第1膜26とは、面aよりも低い位置(第1貫通孔13a側の位置)で第1絶縁膜12から露出する。第1バリア膜24は、凹部13bで第2絶縁膜14と接する。第1導電体22は、面aよりも低い位置(第1貫通孔13a側の位置)で、第2膜27を介して第2絶縁膜14と接する。第1膜26は、面aよりも低い位置(第1貫通孔13a側の位置)で、第3膜28を介して第2絶縁膜14と接する。第1導電体22は、その上面を除いて第1膜26および第1バリア膜24で覆われる。すなわち、第1膜26および第1バリア膜24は凹部13bの内側面および底面に配置され、第1導電体22は第1絶縁膜12と接触しないことが好ましい。
【0013】
より詳細には、第1膜26は、第1導電体22の側面および底面に設けられる。第2膜27は、第1導電体22の上面に設けられる。第3膜28は、第1膜26の上面に設けられる。第1バリア膜24は、第1膜26と第1絶縁膜12との間、および、第3膜28と第1絶縁膜12との間に設けられる。尚、図1Aに示す例では、第1バリア膜24は、面aまで延伸している。また、第2膜27および第3膜28は、第1絶縁膜12の上面(面a)よりも第1貫通孔13a側に位置する。
【0014】
第2絶縁膜14は、面aから面bまで貫通する第2貫通孔15を備える。第2貫通孔15は、凹部13bに接続する。第2貫通孔15には、プラグ30aの一部が配置される。第2貫通孔15に配置されるプラグ30aは、第1バリア膜34と、第1導電体32と、第1膜36とを含む。プラグ30aの構成は、プラグ20aの構成とほぼ同じである。第2貫通孔15には、第1バリア膜34と第1導電体32と第1膜36とが配置される。プラグ30aの第1バリア膜34は、第2貫通孔15に第2膜27と第2絶縁膜14と接して配置される。プラグ30aの第1導電体32は、第2貫通孔15に第1膜36と接して配置される。
【0015】
第3絶縁膜16は、第3貫通孔17aと凹部17bとを備える。第3貫通孔17aは、第2貫通孔15に接続する。凹部17bは、第3貫通孔17aに接続する。第3貫通孔17aには、プラグ30aの一部が配置される。第3貫通孔17aに配置されるプラグ30aは、第1バリア膜34と、第1導電体32と、第1膜36とを含む。凹部17bには、上層配線30bが配置される。上層配線30bは、第1バリア膜34と、第1導電体32と第1膜36と、第2膜37と、第3膜38とを含む。上層配線30bの構成は、下層配線20bの構成とほぼ同じである。第3貫通孔17aと凹部17bには、第1バリア膜34と第1導電体32と第1膜36が配置される。第1バリア膜34は、第3貫通孔17aと凹部17bに第3絶縁膜16と接して配置される。第1膜36は、第3貫通孔17aと凹部17bに第1バリア膜34と接して配置される。第1導電体32は、第3貫通孔17aと凹部17bに第1膜36と接して配置される。第1バリア膜34、第1導電体32、および、第1膜36は、第2貫通孔15、第3貫通孔17a、および、凹部17bに亘って連続して配置されている。第1導電体32は、上面以外が第1バリア膜34および第1膜36で覆われる。すなわち、第1バリア膜34は第2貫通孔15と第3貫通孔17aと凹部17bの内側面と第2膜27と接する面に配置され、第1導電体32は第2絶縁膜14および第3絶縁膜16と接触しないことが好ましい。
【0016】
第1絶縁膜12と第3絶縁膜16はシリコンおよび酸素を含んでもよく、例えば、シリコン酸化膜であってもよい。第2絶縁膜14と第4絶縁膜18は、シリコンおよび窒素を含んでもよく、例えば、シリコン窒化膜またはシリコン炭窒化膜であってもよい。第1導電体22は、銅、コバルト、ニッケル、マンガン、銅マンガン(CuMn)、または銅アルミニウム(CuAl)を含んでもよい。第1バリア膜24は、チタン、窒化チタン、タンタル、窒化タンタルを含んでもよい。
【0017】
尚、以下の実施形態では、第1導電体22が銅を含む場合について説明する。また、第1バリア膜24は、例えば、窒化タンタルを含む。また、第1膜26は、例えば、コバルト(Co)を含む。第2膜27は、例えば、銅シリサイド(CuSi)を含む。銅シリサイドは、例えば、CuSiおよびCu15Siの少なくとも1つを含む。第3膜28は、例えば、コバルトシリサイド(CoSi)を含む。コバルトシリサイドは、例えば、CoSi、CoSi、および、CoSiの少なくとも1つを含む。
【0018】
本実施形態に係る配線構造体10は、第1膜26、第2膜27、および、第3膜28を有する。第1膜26は、第1導電体22の側面および底面に設けられ、コバルトを含む。第1膜26は、図1Bを参照して後で説明するように、コンフォーマルに形成することができる。これにより、後述する第1導電体22のシード層22’の途切れ部を補助することができ、第1導電体22の埋め込み性を向上させることができる。
【0019】
また、第2膜27および第3膜28の上面の位置、または、第1導電体22および第1膜26の上面の位置は、第1絶縁膜12の上面(面a)よりも低い。これにより、後述するように、隣接する下層配線20b間の距離Dを伸ばすことができ、耐圧を向上させることができる。
【0020】
また、第2絶縁膜14は、第1絶縁膜12の上面、第2膜27の上面、および、第3膜28の上面に設けられる。第2絶縁膜14は、例えば、シリコン炭窒化膜であり、シリコン化合物を含む。第2膜27および第3膜28はシリサイドを含む膜であるため、第1導電体22と第2絶縁膜14との間、および、第1膜26と第2絶縁膜14との間における界面密着性を向上させ、配線の信頼性を向上させることができる。
【0021】
[配線構造体の製造方法]
図1Bから図1Hは本実施形態にかかる半導体装置の配線構造体の製造方法を説明する断面図である。
【0022】
図1Bに示すように、まず、第1絶縁膜12の上面に第1貫通孔13a、凹部13bを形成する。第1絶縁膜12に、フォトリソグラフィ法により、第1貫通孔13a、凹部13bが形成される領域を露出するようにレジストパターンを形成する。レジストパターンから露出した第1絶縁膜12に対するエッチングを行い、第1貫通孔13a、凹部13bを形成する。第1絶縁膜12はシリコンおよび酸素を含んでもよく、例えば、シリコン酸化膜であってもよい。
【0023】
次に、第1貫通孔13a、凹部13bの内側面および底面に、第1バリア膜24および第1膜26をこの順に形成する。第1バリア膜24は、例えば、スパッタリングによって形成される。第1膜26は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)により形成される。これにより、第1膜26をコンフォーマルに形成することができる。
【0024】
次に、第1貫通孔13a、凹部13b内に第1バリア膜24および第1膜26を介して第1導電体22を形成することで、下層配線20bを形成する。第1導電体22は、例えば、電解めっき法によって形成される。図1Bおよび図1Cに示すように、第1導電体22は、例えば、スパッタリングによって第1膜26上にシード層22'を形成した後に、シード層22'を介して電解めっき法によって形成されてもよい。シード層22’の形成において、第1膜26を有することにより、図1Bの破線で示す箇所でシード層22’が途切れ、ボイドが発生することを抑制する。第1導電体22は、例えば、銅を含む。第1バリア膜24は、例えば、窒化タンタルを含む。第1導電体22が第1バリア膜24で覆われることによって、第1導電体22に含有されている成分が、第1絶縁膜12に拡散することを抑制することができる。
【0025】
その後、アニールを行い、図1Dに示すように化学機械研磨法(Chemical Mechanical Polishing)で第1絶縁膜12の上面まで余分な第1導電体22と第1バリア膜24と第1膜26とを除去する。すなわち、第1絶縁膜12の上面、第1膜26の上面、および、第1導電体22の上面を研磨する。
【0026】
次に、図1Eに示すように、第1絶縁膜12の上面、第1膜26の上面、および、第1導電体22の上面に、シリコン(Si)を含む材料膜40を形成する。材料膜40は、例えば、アモルファスシリコンを含む。材料膜40は、例えば、CVDまたはPVD(Physical Vapor Deposition)により形成される。材料膜40の形成は、後の工程で形成される第2膜27および第3膜28が形成されないように低温で行われることが好ましい。材料膜40の形成は、例えば、250℃以下で行われる。
【0027】
次に、図1Fに示すように、例えば、アニール等の処理を行う。アニールにより、材料膜40側から第1導電体22および第1膜26が一部除去されて凹部が形成されるとともに、第2膜27および第3膜28が形成される。より詳細には、第1導電体22の銅、および、第1膜26のコバルトがアニールによって材料膜40に拡散されることにより、第1導電体22および第1膜26の上面の位置が第1絶縁膜12よりも低くなる。この時、アニールによって第1導電体22の上面、すなわち、第1導電体22と材料膜40との間に第2膜27が形成される。第1膜26の上面、すなわち、第1膜26と材料膜40との間に第3膜28が形成される。
【0028】
アニールの温度が高温になるほど、第2膜27および第3膜28が厚く形成されやすくなる。この場合、例えば、配線抵抗が上昇してしまう可能性がある。従って、銅およびコバルトが拡散しつつ、第2膜27および第3膜28が厚くなりすぎない条件で、アニールが行われる。
【0029】
アニール温度は、例えば、300℃以下が好ましい。アニール処理は、例えば300℃で30秒行っても良く、または、250℃で20秒アニールした後、300℃で20秒アニールするように段階的に行われてもよい。
【0030】
第1導電体22および第1膜26のそれぞれに含まれる銅およびコバルトは、拡散係数が比較的高いため、材料膜40へ拡散しやすい。一方、第1バリア膜24に含まれるタンタルは拡散係数が比較的低いため、材料膜40へ拡散し難い。従って、第1バリア膜24はほぼ除去されていない。銅(Cu)の材料膜40(Si)への拡散係数は、例えば、400℃、90分のアニール条件で約2.9×10-6(cm/sec)である。コバルト(Co)の材料膜40(Si)への拡散係数は、例えば、400℃、90分のアニール条件で約6.6×10-12(cm/sec)である。タンタル(Ta)の材料膜40(Si)への拡散係数は、例えば、400℃、90分のアニール条件で約2.0×10-14(cm/sec)である。
【0031】
尚、窒化タンタルを含む第1バリア膜24と、材料膜40と、の間には、タンタルシリサイドは形成されにくい。これは、タンタルシリサイドが形成される温度が、銅シリサイドおよびコバルトシリサイドが形成される温度よりも高いためである。
【0032】
また、図1Fに示す工程において、第1絶縁膜12と材料膜40との接触面で構成材料の拡散が行われてもよい。この場合、図1Aに示す第1絶縁膜12の上面付近において、材料膜40の構成材料(例えば、シリコン)の濃度が高くなる。
【0033】
次に、図1Gに示すように、銅およびコバルトが内部に拡散された材料膜40を除去する。材料膜40は、例えば、ウェットエッチングにより除去される。ウェットエッチングに用いられる薬液は、例えば、TMY(トリメチル-2ヒドロキシエチルアンモニウムハイドロオキサイド)である。第2膜27および第3膜28は、それぞれ第1導電体22および第1膜26上に残存する。上面側から第1導電体22を一部除去することにより、隣接する下層配線20b間の距離Dを伸ばすことができる。これにより、耐圧を向上させることができる。この結果、配線の信頼性を向上させることができる。
【0034】
尚、窒化タンタルを含む第1バリア膜24は、比較的除去され難い。タンタルは酸化されると絶縁体となる。従って、下層配線20b間の距離Dおよび耐圧にはほぼ影響しない。
【0035】
次に、図1Hに示すように、下層配線20bを有する第1絶縁膜12の上、第2膜27の上、および、第3膜28の上に、第2絶縁膜14を形成する。第2絶縁膜14は、例えば、シリコン炭窒化膜である。その後、第2絶縁膜14の上に第3絶縁膜16を形成する。第2絶縁膜14と第3絶縁膜16は、例えば、CVD装置を用いて堆積される。その後、図1Aに示すように、第2絶縁膜14と第3絶縁膜16に、上層配線30bを配置する凹部17b、および凹部17bから下層配線20bに達する第2貫通孔15と第3貫通孔17aを形成する。凹部17b、および第2貫通孔15、第3貫通孔17aは、フォトリソグラフィ法により凹部17b形状にパターニングされた金属等のハードマスク上に、第2貫通孔15および第3貫通孔17aの形状にパターニングされたレジストパターンを形成し、エッチングにより形成される。凹部17bに第2貫通孔15および第3貫通孔17aを形成することで、第2貫通孔15の底部に第2膜27の上面が露出する。第2絶縁膜14は、シリコンおよび窒素を含んでもよく、例えば、シリコン窒化膜またはシリコン炭窒化膜であってもよい。第3絶縁膜16はシリコンおよび酸素を含んでもよく、例えば、シリコン酸化膜であってもよい。
【0036】
その後、第2貫通孔15、第3貫通孔17a、凹部17b内に第1バリア膜24および第1膜26を介して第1導電体22を形成する。第1バリア膜24は、例えば、スパッタリングによって形成される。第1膜は、例えば、CVDにより形成される。第1導電体22は、例えば、電解めっき法によって形成される。第1導電体22は、例えば、銅を含む。第1バリア膜24は、例えば、窒化タンタルを含む。
【0037】
プラグ30aおよび上層配線30bを形成し、第4絶縁膜18を形成することにより、図1Aに示す配線構造体10を製造することができる。
【0038】
[比較例]
図2Aから図2Bは比較例にかかる半導体装置の配線構造体の製造方法を説明する断面図である。比較例にかかる配線構造体の製造方法では、第1実施形態と比較して、第1導電体22を一部除去する方法が異なっている。第1実施形態と同じである説明は省略し、ここでは第1実施形態に係る配線構造体の構成と相違する部分について説明する。
【0039】
化学機械研磨法により余分な第1導電体22と第1バリア膜24と第1膜26とを除去した後(図1Dを参照)、図2Aに示すように、上面側から第1膜26および第1導電体22を一部除去(リセス)する。第1導電体22は、例えば、ウェットエッチングにより除去され、第1膜26も第1導電体22とともに除去される。ここで、第1膜26のエッチングレートは、第1導電体22のエッチングレートよりも高い。従って、図2Aに示す例では、凹部26rが形成される。
【0040】
図2Bに示すように、第2絶縁膜14を形成すると、凹部26rによりボイド26vが発生してしまう。
【0041】
これに対して、第1実施形態では、材料膜40への拡散により第1導電体22および第1膜26が一部除去される。これにより、第1導電体22の除去速度に対する第1膜26の除去速度の比率を小さくすることができ、ボイド26vの発生を抑制することができる。この結果、配線の信頼性を向上させることができる。
【0042】
<変形例>
[配線構造体の構成]
本実施形態にかかる半導体装置の配線構造体の構成について、図3Aを用いて説明する。図3Aは本実施形態にかかる半導体装置の配線構造体10aを説明する断面図である。本実施形態にかかる配線構造体の構成は、第2膜27と第3膜28との間で上面の高さが異なっていること以外、第1実施形態にかかる配線構造体の構成とほぼ同じである。第1実施形態と同じである説明は省略し、ここでは第1実施形態に係る配線構造体の構成と相違する部分について説明する。
【0043】
第2膜27の上面の位置は、第3膜28の上面とは異なる高さであってもよい。第2膜27の高さと第3膜28の高さとの違いは、例えば、銅の拡散速度とコバルトの拡散速度との違いによって生じる。
【0044】
銅がコバルトよりも拡散しやすい場合、第2膜27の上面の位置は、第3膜28の上面よりも低くなる。この場合、第2膜27の上面の位置が第3膜28の上面よりも高い場合(図2Aおよび図2Bを参照)と比較して、第2絶縁膜14形成時のボイドは発生し難い。
【0045】
[配線構造体の製造方法]
図3Bは本実施形態にかかる半導体装置の配線構造体の製造方法を説明する断面図である。本実施形態にかかる配線構造体の製造方法では、第1実施形態と比較して、第1導電体22と第1膜26との間で除去速度が異なっている。第1実施形態と同じである説明は省略し、ここでは第1実施形態に係る配線構造体の構成と相違する部分について説明する。
【0046】
図3Bに示す工程は、第1実施形態にかかる図1Fに示す工程と同じであり、例えば、アニール等の処理である。図3Bに示す例では、銅の拡散速度がコバルトの拡散速度よりも高いため、第1導電体22が第1膜26よりも除去されやすい。
【0047】
<第2実施形態>
[配線構造体の構成]
本実施形態にかかる半導体装置の配線構造体の構成について、図4Aを用いて説明する。図4Aは本実施形態にかかる半導体装置の配線構造体10bを説明する断面図である。本実施形態にかかる配線構造体の構成は、第2膜27および第3膜28が設けられず、第1膜26が処理されて別の膜になっていること以外、第1実施形態にかかる配線構造体の構成とほぼ同じである。第1実施形態と同じである説明は省略し、ここでは第1実施形態に係る配線構造体の構成と相違する部分について説明する。
【0048】
配線構造体10bは、第1膜26に代えて、第4膜29を備える。また、第2膜27および第3膜28は設けられない。
【0049】
第4膜29は、第1導電体22の側面および底面に設けられる。第4膜29は、コバルト化合物を含む。コバルト化合物は、例えば、コバルトナイトライド(CoN)である。第4膜29のエッチングレートは、図4Fを参照して後で説明するように、コバルトを含む第1膜26のエッチングレートよりも低い。これにより、ボイドを抑制することができ、信頼性を向上させることができる。
【0050】
第2絶縁膜14は、第1絶縁膜12の上面、第1導電体22の上面、および、第4膜29の上面に設けられる。
【0051】
第1バリア膜24は、第4膜29と第1絶縁膜12との間に設けられる。また、プラグ30aの底面に設けられる第1バリア膜24は、下層配線20bの第1導電体22と接している。
【0052】
本実施形態に係る配線構造体10bは、第4膜29を有する。第4膜29は、第1導電体22の側面および底面に設けられ、コバルト化合物を含む。第1導電体22のシード層22’の段切れ部を補助する第4膜29のエッチングレートは、第1実施形態に係る第1膜26のエッチングレートよりも低い。この結果、図4Fおよび図4Gを参照して後で説明するように、ボイドを抑制することができ、配線の信頼性を向上させることができる。
【0053】
また、第1導電体22および第4膜29の上面の位置は、第1絶縁膜12の上面(面a)よりも低い。これにより、下層配線20b間の距離を伸ばすことができ、耐圧を向上させることができる。尚、上層配線30b間の距離も伸ばすことができる。
【0054】
[配線構造体の製造方法]
図4Bから図4Gは本実施形態にかかる半導体装置の配線構造体の製造方法を説明する断面図である。本実施形態にかかる配線構造体の製造方法では、第1実施形態と比較して、第1膜26が処理され、第2膜27および第3膜28の形成が行われない。第1実施形態と同じである説明は省略し、ここでは第1実施形態に係る配線構造体の構成と相違する部分について説明する。
【0055】
また、第2実施形態にかかる配線構造体の製造方法は、第1膜26を処理すること以外、比較例にかかる配線構造体の製造方法と同じである。
【0056】
図4Bに示すように、第1絶縁膜12の上面に第1貫通孔13a、凹部13bを形成し、第1貫通孔13a、凹部13bの内側面および底面に第1バリア膜24および第1膜26を形成する。第1膜26は、例えば、CVDにより形成される。第1膜26は、例えば、コバルトを含む。
【0057】
次に、図4Cに示すように、第1膜26を処理することにより、コバルト化合物を含む第4膜29を形成する。コバルト化合物は、例えば、コバルトナイトライド(CoN)である。第1膜26の処理は、例えば、NHプラズマ処理である。これにより、第1膜26よりもエッチングレートの低い第4膜29を形成することができる。
【0058】
次に、図4Dに示すように、第4膜29を介して、シード層22’を形成する。
【0059】
次に、図4Eに示すように、シード層22’を介して、第1貫通孔13a、凹部13b内に第1導電体22を形成し、アニールを行い、化学機械研磨法で第1絶縁膜12の上面まで余分な第1導電体22と第1バリア膜24と第4膜29を除去する。すなわち、第1絶縁膜12の上面、第4膜29の上面、および、第1導電体22の上面を研磨する。第1導電体22は、例えば、銅を含む。
【0060】
次に、図4Fに示すように、上面側から第4膜29および第1導電体22を一部除去(リセス)する。第1導電体22は、例えば、ウェットエッチングにより除去され、第4膜29も第1導電体22とともに除去される。第4膜29および第1導電体22の一部除去における第4膜29のエッチングレートは、第1膜26のエッチングレートよりも低い。これにより、第2実施形態では、図2Aおよび図2Bを参照して説明した比較例と比較して、凹部26rを抑制することができ、ボイド26vを抑制することができる。この結果、配線の信頼性を向上させることができる。
【0061】
次に、図4Gに示すように、下層配線20bを有する第1絶縁膜12の上面、第1導電体22の上面、および、第4膜29の上面に、第2絶縁膜14を形成する。第2絶縁膜14は、例えば、シリコン炭窒化膜である。その後、第2絶縁膜14の上に第3絶縁膜16を形成する。
【0062】
プラグ30aおよび上層配線30bを形成し、第4絶縁膜18を形成することにより、図4Aに示す配線構造体10bを製造することができる。
【0063】
<第3実施形態>
[半導体装置の構成]
本実施形態にかかる半導体装置1の構成について、図5を用いて説明する。図5は、半導体装置1の基本的な構成を示す断面図である。図5に示すように、半導体装置1は貼合基板であり、メモリセルアレイチップ100と、制御回路(CMOS回路)チップ200とを備える。メモリセルアレイチップ100と、制御回路チップ200とは、接続面C1にて接続される。
【0064】
[メモリセルアレイチップの構造]
図5に示すように、メモリセルアレイチップ100は、複数の電極層160と、複数の半導体ピラー150と、メモリ側配線層170と、を有する。複数の電極層160は、図示しない複数の絶縁層と交互に積層される。それぞれの半導体ピラー150は、基板と垂直方向に、積層された複数の電極層160を貫通して配置される。それぞれの半導体ピラー150は、絶縁層を介して複数の電極層160と組み合わされることで、メモリセルを含む複数のトランジスタとして機能する。すなわち、メモリセルアレイ領域110においては、メモリセルを含む複数のトランジスタが3次元配置される。半導体ピラー150は、一方の端(基板側)においてソース線に電気的に接続され、他方の端(基板とは反対側)においてメモリ側配線層170に電気的に接続される。メモリ側配線層170の接続面C1には、制御回路チップ200と接続するための接続端子が配置される。
【0065】
基板上には、メモリセルアレイ領域110と並んで引出領域120が配置される。引出領域120において、複数の電極層160は、それぞれ階段状に端子部分が引き出されている。そして、それぞれの端子部分は絶縁膜に開口されたコンタクトホールを介して垂直方向の配線と接続されている。これら垂直方向の配線はメモリ側配線層170と電気的に接続され、接続端子を介して制御回路チップ200と接続される。
【0066】
[制御回路チップの構造]
図5に示すように、制御回路チップ200は、基板250と、制御回路を構成する複数のトランジスタ260と、回路側配線層270と、を有する。複数のトランジスタ260は基板250に形成され、基板250とは反対側において回路側配線層270に電気的に接続される。回路側配線層270の接続面C1にはメモリセルアレイチップ100と接続するための接続端子が配置される。基板250はシリコン基板などの半導体ウエハであってもよい。
【0067】
回路側配線層270は配線構造体10cを含む。ここで配線構造体10cは、回路側配線層270の配線やビアプラグに相当する。
【0068】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0069】
1 半導体装置、10、10a、10b、10c 配線構造体、12 第1絶縁膜、13a 第1貫通孔、13b 凹部、14 第2絶縁膜、16 第3絶縁膜、20a プラグ、20b 下層配線、22 第1導電体、22’ シード層、24 第1バリア膜、26 第1膜、27 第2膜、28 第3膜、29 第4膜、30a プラグ、30b 上層配線、40 材料膜、a 面、D 距離
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図5