(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093724
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】ポップアウト型ロックハンドル装置
(51)【国際特許分類】
E05B 5/04 20060101AFI20240702BHJP
E05B 65/02 20060101ALN20240702BHJP
【FI】
E05B5/04
E05B65/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022210278
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】葛山 悟
(72)【発明者】
【氏名】臼杵 博昭
(57)【要約】
【課題】水が滞留することを抑制して衛生的なものとすること。
【解決手段】軸受筒部11と鍔部12とを有するケース10と、軸線方向への移動が規制されつつ中心軸回りに回転可能となる態様で軸受筒部11に挿入されたガイド30と、ハンドル軸部51が没入位置と突出位置との間で前後方向に変位可能となる態様でガイド30と一体的に回転可能に配設されたハンドル50と、常態においては施錠姿勢となってロックアングル53が進出移動することを許容し、鍵穴611に正規の鍵が挿入されて解錠操作された場合には解錠姿勢となってロックアングル53を退行移動させる錠ユニット60とを備えたポップアウト型ロックハンドル装置1であって、ケース10は、鍔部12におけるハンドル50との境界部分に形成され、該境界部分に浸入した水を流通させるケース側排水経路10Aを備えている。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸線が前後方向に延在する円筒状の軸受筒部と、該軸受筒部の前端部分に該軸受筒部の径方向外部に向けて延在する鍔部とを有するケースと、
前記軸受筒部の軸線方向への移動が規制されつつ自身の中心軸回りに回転可能となる態様で該軸受筒部に挿入された有底円筒状のガイドと、
軸線が前後方向に延在する略有底円筒状のハンドル軸部が、前記ガイドの内部に没入する没入位置と該ガイドの前方開口より前方に突出する突出位置との間で前後方向に変位可能となる態様で該ガイドと一体的に回転可能に配設され、かつ前記ハンドル軸部の周壁の孔より外部に進退移動可能に設けられたロックアングルが進出移動して前記ガイドに形成された係合孔に進入する場合に前記没入位置に配置される一方、前記ロックアングルが退行移動して前記係合孔から離脱する場合に前記突出位置に配置されるハンドルと、
前記ハンドル軸部に組込固定され、常態においては施錠姿勢となって前記ロックアングルが進出移動することを許容する一方、自身に形成された鍵穴に正規の鍵が挿入されて解錠操作された場合に解錠姿勢となって前記ロックアングルを退行移動させる錠ユニットと
を備え、
前記錠ユニットが施錠姿勢で前記ハンドルが前記没入位置に配置される場合、前記ハンドル軸部の前面開口縁部より該ハンドル軸部の径方向外部に延在するハンドル操作部が前記鍔部に形成された規制凹部に配置されることで該ハンドルの回転操作が規制される一方、前記錠ユニットが解錠姿勢で前記ハンドルが突出位置に配置される場合、前記ハンドルが回転操作されることを許容するポップアウト型ロックハンドル装置であって、
前記ケースは、前記鍔部における前記ハンドルとの境界部分に形成され、かつ該境界部分に浸入した水を流通させるケース側排水経路を備えたことを特徴とするポップアウト型ロックハンドル装置。
【請求項2】
前記ハンドルは、前記ケースとの境界部分の一部に形成され、かつ前記ケース側排水経路に連通するハンドル側排水用切欠を備えたことを特徴とする請求項1に記載のポップアウト型ロックハンドル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポップアウト型ロックハンドル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動販売機等の扉に使用されるポップアウト型ロックハンドル装置が特許文献1に提案されている。そのようなポップアウト型ロックハンドル装置は、錠ユニットを構成する鍵穴に正規の鍵が挿入されて解錠操作されると、ケースに埋設されるよう収容されたハンドルが該ケースから前方に突出し、ハンドルが回転操作されることにより扉と筐体との係合状態が解除されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記ポップアウト型ロックハンドル装置は、自動販売機に使用されるものであり、ハンドルとケースとの間に雨水等の水が浸入してしまうことがあった。このように浸入した水が滞留してしまうと、錆やカビ等の発生を招来し、衛生の面で問題があった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、水が滞留することを抑制して衛生的なものとすることができるポップアウト型ロックハンドル装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るポップアウト型ロックハンドル装置は、軸線が前後方向に延在する円筒状の軸受筒部と、該軸受筒部の前端部分に該軸受筒部の径方向外部に向けて延在する鍔部とを有するケースと、前記軸受筒部の軸線方向への移動が規制されつつ自身の中心軸回りに回転可能となる態様で該軸受筒部に挿入された有底円筒状のガイドと、軸線が前後方向に延在する略有底円筒状のハンドル軸部が、前記ガイドの内部に没入する没入位置と該ガイドの前方開口より前方に突出する突出位置との間で前後方向に変位可能となる態様で該ガイドと一体的に回転可能に配設され、かつ前記ハンドル軸部の周壁の孔より外部に進退移動可能に設けられたロックアングルが進出移動して前記ガイドに形成された係合孔に進入する場合に前記没入位置に配置される一方、前記ロックアングルが退行移動して前記係合孔から離脱する場合に前記突出位置に配置されるハンドルと、前記ハンドル軸部に組込固定され、常態においては施錠姿勢となって前記ロックアングルが進出移動することを許容する一方、自身に形成された鍵穴に正規の鍵が挿入されて解錠操作された場合に解錠姿勢となって前記ロックアングルを退行移動させる錠ユニットとを備え、前記錠ユニットが施錠姿勢で前記ハンドルが前記没入位置に配置される場合、前記ハンドル軸部の前面開口縁部より該ハンドル軸部の径方向外部に延在するハンドル操作部が前記鍔部に形成された規制凹部に配置されることで該ハンドルの回転操作が規制される一方、前記錠ユニットが解錠姿勢で前記ハンドルが突出位置に配置される場合、前記ハンドルが回転操作されることを許容するポップアウト型ロックハンドル装置であって、前記ケースは、前記鍔部における前記ハンドルとの境界部分に形成され、かつ該境界部分に浸入した水を流通させるケース側排水経路を備えたことを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上記ポップアウト型ロックハンドル装置において、前記ハンドルは、前記ケースとの境界部分の一部に形成され、かつ前記ケース側排水経路に連通するハンドル側排水用切欠を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ケースの鍔部におけるハンドルとの境界部分に形成されたケース側排水経路が、境界部分に浸入した水を流通させるので、水が滞留することを抑制して衛生的なものとすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態であるポップアウト型ロックハンドル装置を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施の形態であるポップアウト型ロックハンドル装置を示す縦断面図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施の形態であるポップアウト型ロックハンドル装置を示す横断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施の形態であるポップアウト型ロックハンドル装置を示す分解斜視図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施の形態であるポップアウト型ロックハンドル装置を示す分解斜視図である。
【
図24】
図24は、没入位置に配置されるハンドルを示す要部斜視図である。
【
図25】
図25は、突出位置に配置されるハンドルを示す要部斜視図である。
【
図26】
図26は、カバーとガイドとの配置関係を示す正面図である。
【
図27】
図27は、本発明の実施の形態であるポップアウト型ロックハンドル装置を示す斜視図である。
【
図29】
図29は、本発明の実施の形態であるポップアウト型ロックハンドル装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、本発明に係るポップアウト型ロックハンドル装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0011】
図1~
図5は、それぞれ本発明の実施の形態であるポップアウト型ロックハンドル装置を示すものであり、
図1は斜視図、
図2は縦断面図、
図3は横断面図、
図4及び
図5は分解斜視図である。ここで例示するポップアウト型ロックハンドル装置1は、ケース10と、ガイド30と、ハンドル50と、カバー70とを備えて構成されている。尚、ポップアウト型ロックハンドル装置1を構成する構成要素については、
図1~
図5に付した方向に沿って説明する。
【0012】
図6及び
図7は、それぞれ
図1~
図5に示したケース10の外観構成を示す斜視図である。これら
図6及び
図7にも示すように、ケース10は、例えば亜鉛ダイカスト等の金属材料から形成されており、軸受筒部11と鍔部12とが一体的に成形されて構成されている。
【0013】
軸受筒部11は、軸線が前後方向に延在する円筒状の形態を成すものである。鍔部12は、軸受筒部11の前端部分に該軸受筒部11の径方向外部に向けて延在する部分である。より詳細に説明すると、鍔部12は、軸受筒部11の前端開口111の開口縁部を含む前端部分に上方及び下方に向けて延在する部分である。ケース10は、鍔部12の後面部分が自動販売機を構成する前面扉Dの前面に固着されることにより、前面扉Dに取り付けられている。
【0014】
上記鍔部12の前面を構成する前端部分には、軸受筒部11の前端開口111に連通する態様で、上下方向が長手方向となる規制凹部121が形成されている。規制凹部121の縁端部分121aは、後方に向かうに連れて漸次内側に傾斜する態様で形成されている。
【0015】
つまり、規制凹部121の上方側の縁端部分121aは、後方に向かうに連れて漸次下方に傾斜する態様で形成されており、規制凹部121の下方側の縁端部分121aは、後方に向かうに連れて漸次上方に傾斜する態様で形成されている(
図2等参照)。規制凹部121の左側の縁端部分121aは、後方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する態様で形成されており、規制凹部121の右側の縁端部分121aは、後方に向かうに連れて漸次左方に傾斜する態様で形成されている(
図3等参照)。
【0016】
また規制凹部121における軸受筒部11の前端開口111の開口縁部には、該前端開口111を囲繞する態様で前方に向けて突出する前延リブ122が形成されている。前延リブ122における軸受筒部11の中心軸(軸線)より左斜め上方部分には、第1リブ切欠122aが形成されているとともに該前延リブ122における軸受筒部11の中心軸より右斜め上方部分には、第2リブ切欠122bが形成されており、前延リブ122における中心軸より下方側の部分には、第3リブ切欠122cが形成されている。これら第1リブ切欠122aと第2リブ切欠122bとに挟まれる前延リブ122の上方部分は、上面側部分1221が前方に向かうに連れて漸次下方に傾斜している(
図2等参照)。
【0017】
上記ケース10においては、
図7に示したように、軸受筒部11の内部における前方側の右側部分に、ハンドル50との干渉を防止するための筒部内凹部112が形成されている。筒部内凹部112の下端縁部分112aは、前方に向かうに連れて漸次下方に傾斜する態様で形成されている。
【0018】
また上記ケース10においては、
図7に示したように、軸受筒部11の外側上方部分のリブ113については、後方に向かうに連れて肉厚が漸次小さくなる態様で形成されている。
【0019】
尚、
図4~
図6の符号13は、ケース10の色とは異なる色が付されたシール材である。このシール材13は、規制凹部121の下方部分に貼付されている。
【0020】
図8~
図10は、それぞれ
図1~
図5に示したガイド30の外観構成を示すものであり、
図8及び
図9は分解斜視図、
図10は斜視図である。これら
図8~
図10にも示すように、ガイド30は、例えば亜鉛ダイカスト等の金属材料から形成されており、中心軸が前後方向に延在する態様で前方開口31が形成されつつ後方開口が底部である後端壁32により閉塞された有底円筒状の形態を成している。
【0021】
ガイド30は、前方開口31の開口縁部であるガイド前端部33の外径が軸受筒部11の内径よりも大きい拡径部分であり、その他の部分の外径が軸受筒部11の内径よりも小さい。かかるガイド30には、取付用切欠34、スライド孔35、係合孔36、ガイド溝37が形成されている。
【0022】
取付用切欠34は、ガイド30における中心軸よりも右側に形成されている。この取付用切欠34は、前方開口31の開口縁部にまで連続している。スライド孔35は、ガイド30における中心軸よりも左側に形成されている。このスライド孔35は、一部が取付用切欠34に中心軸を介して対向するように形成されており、前後方向が長手方向となる長孔である。
【0023】
係合孔36は、ガイド30の中心軸よりも左側と右側とに形成されている。ガイド30の中心軸よりも左側の係合孔36(以下、左側係合孔36Lともいう)は、ガイド30の後端部分であって、スライド孔35よりも上方側となる部分に形成された矩形状の孔である。ガイド30の中心軸よりも右側の係合孔36(以下、右側係合孔36Rともいう)は、ガイド30の後端部分であって、取付用切欠34よりも下方側となる部分に形成された矩形状の孔である。
【0024】
ガイド溝37は、ガイド30の中心軸よりも左側と右側とに形成されている。ガイド30の中心軸よりも左側のガイド溝37(以下、左側ガイド溝37Lともいう)は、左側係合孔36Lの前方側に形成されている。この左側ガイド溝37Lには、ガイド30よりも硬質な材料、すなわちSUSや焼入れ処理が施された金属材料等により形成されたガイドブロック38が埋設されている。
【0025】
ガイド30の中心軸よりも右側のガイド溝37(以下、右側ガイド溝37Rともいう)は、右側係合孔36Rの前方側に形成されている。この右側ガイド溝37Rには、ガイド30よりも硬質な材料、すなわちSUSや焼入れ処理が施された金属材料等により形成されたガイドブロック38が埋設されている。
【0026】
このようなガイド30は、前端開口111より軸受筒部11に挿入されて該軸受筒部11の後端開口114より露出される後端壁32に規制板21及び錠止レバー22が取付ネジ23によって取り付けられることにより、中心軸が軸受筒部11の中心軸に一致した状態で軸受筒部11の軸線方向(前後方向)への移動が規制されつつ自身の中心軸回りに回転可能となる態様で該軸受筒部11に配置されている。尚、ガイド30のガイド前端部33は、軸受筒部11の内径よりも大きい拡径部分であるので、軸受筒部11の内部に挿入されていない。
【0027】
ここで規制板21及び錠止レバー22は、従来公知のものである。規制板21は、自身の延端部分の一部が軸受筒部11の後端開口114の開口縁部に当接することによりガイド30の中心軸回りの回動量を規制するものである。錠止レバー22は、自動販売機を構成する本体キャビネット(図示せず)に設けられた図示せぬスライド部材と係脱するものである。
【0028】
図11及び
図12は、それぞれ
図1~
図5に示したハンドル50の外観構成を示す斜視図である。これら
図11及び
図12にも示すように、ハンドル50は、例えば亜鉛ダイカスト等の金属材料から形成されており、ハンドル軸部51とハンドル操作部52とが一体的に成形されて構成されている。
【0029】
ハンドル軸部51は、中心軸である軸線が前後方向に延在する態様で前面開口511が形成されつつ後面開口が底部である後壁部512に閉塞された略有底円筒状の形態を成している。このハンドル軸部51は、外径寸法がガイド30の内径寸法に適合する大きさを有している。
【0030】
そのようなハンドル軸部51は、取付開口513、貫通孔514及び取付孔515が形成されている。取付開口513は、ガイド前端部33における中心軸の右方側に形成されている。
【0031】
貫通孔514は、ハンドル軸部51の中心軸の左側と右側とに形成されている。ハンドル軸部51の中心軸よりも左側の貫通孔514(以下、左側貫通孔514Lともいう)は、ハンドル軸部51の周壁の後端部分における左側上部に形成された略矩形状の孔(周壁の孔)である。ハンドル軸部51の中心軸よりも右側の貫通孔514(以下、右側貫通孔514Rともいう)は、ハンドル軸部51の周壁の後端部分における右側下部に形成された略矩形状の孔(周壁の孔)である。
【0032】
取付孔515は、ハンドル軸部51の中心部の左側と右側とに形成されている。ハンドル軸部51の中心軸よりも左側の取付孔515(以下、左側取付孔515Lともいう)は、ハンドル軸部51の後端部分における左側下部、すなわち左側貫通孔514Lの下方部に形成されており、右側貫通孔514Rに対向している。この左側取付孔515Lは、貫通孔514よりも大きい異形状の孔である。ハンドル軸部51の中心軸よりも右側の取付孔515(以下、右側取付孔515Rともいう)は、ハンドル軸部51の後端部分における右側上部、すなわち右側貫通孔514Rの上方部に形成されており、左側貫通孔514Lに対向している。この右側取付孔515Rは、貫通孔514よりも大きい異形状の孔である。
【0033】
そのようなハンドル軸部51の内部には、
図13及び
図14に示すように、ロックアングル53及びロックカム54が設置されている。
【0034】
ロックアングル53は、硬質な材料、すなわちSUSや焼入れ処理が施された金属材料等から形成されるもので、第1ロックアングル531及び第2ロックアングル532を備えている。
【0035】
第1ロックアングル531は、上下方向に延在する第1基部531aと、この第1基部531aの上端部分より左方に向けて延在する第1左延部531bとが一体的に形成されて構成されている。このような第1ロックアングル531は、右側取付孔515Rより第1ロックアングルスプリング551及び第1スプリングストッパ561とともに挿入されて設置されている。
【0036】
ロックカム54は、ハンドル軸部51の内部において、第1ロックアングル531及び第2ロックアングル532と当接可能な個所に自身の中心軸がハンドル軸部51の中心軸に一致する態様で自身の中心軸回りに回転可能に配設されている。
【0037】
かかる第1ロックアングル531の設置について説明する。まず、ハンドル軸部51の前面開口511から該ハンドル軸部51の内部にロックカム54を挿入し、
図15-1に示すように、右側取付孔515Rに対して、第1ロックアングル531及び第1ロックアングルスプリング551を挿入させつつ、第1スプリングストッパ561を進入させる。次に、
図16-1に示すように、第1スプリングストッパ561を自身の中心軸回りに右方から見て反時計回りに回動させ、
図17-1に示すように、第1スプリングストッパ561の第1係止突部561aを右側取付孔515Rの開口縁部に係止させることにより、第1左延部531bが左側貫通孔514Lを貫通した状態で第1ロックアングル531を設置できる。ここで第1ロックアングルスプリング551は、第1ロックアングル531を左方に向けて付勢する付勢手段である。これにより第1ロックアングル531は、左側貫通孔514Lより外部に進退移動可能に設けられており、常態においては第1ロックアングルスプリング551により第1左延部531bが外部に進出移動した状態である。
【0038】
第2ロックアングル532は、上下方向に延在する第2基部532aと、この第2基部532aの下端部分より右方に向けて延在する第2右延部532bとが一体的に形成されて構成されている。このような第2ロックアングル532は、左側取付孔515Lより第2ロックアングルスプリング552及び第2スプリングストッパ562とともに挿入されて設置されている。
【0039】
かかる第2ロックアングル532の設置について説明する。
図15-2に示すように、左側取付孔515Lに対して、第2ロックアングル532及び第2ロックアングルスプリング552を挿入させつつ、第2スプリングストッパ562を進入させる。次に、
図16-2に示すように、第2スプリングストッパ562を自身の中心軸回りに左方から見て反時計回りに回動させ、
図17-2に示すように、第2スプリングストッパ562の第2係止突部562aを左側取付孔515Lの開口縁部に係止させることにより、第2右延部532bが右側貫通孔514Rを貫通した状態で第2ロックアングル532を設置できる。ここで第2ロックアングルスプリング552は、第2ロックアングル532を右方に向けて付勢する付勢手段である。これにより第2ロックアングル532は、右側貫通孔514Rより外部に進退移動可能に設けられており、常態においては第2ロックアングルスプリング552により第2右延部532bが外部に進出移動した状態である。
【0040】
ハンドル操作部52は、ハンドル軸部51の前端部分、すなわちハンドル軸部51の前面開口511を含む前端部分に該ハンドル軸部51の径方向外部に向けて延在する部分である。このハンドル操作部52の外形寸法は、ケース10の規制凹部121に進入可能な大きさを有している。
【0041】
そのようなハンドル操作部52の縁端部分521は、
図2及び
図3にも示したように、後方に向かうに連れて漸次内側に傾斜する態様で形成されている。
【0042】
つまり、ハンドル操作部52の上方側の縁端部分521は、後方に向かうに連れて漸次下方に傾斜する態様で形成されており、ハンドル操作部52の下方側の縁端部分521は、後方に向かうに連れて漸次上方に傾斜する態様で形成されている。ハンドル操作部52の左側の縁端部分521は、後方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する態様で形成されており、ハンドル操作部52の右側の縁端部分521は、後方に向かうに連れて漸次左方に傾斜する態様で形成されている。
【0043】
かかるハンドル操作部52の縁端部分521は、後端部が後方に向けて突出しているが、中でも上方側の縁端部分521aは、後端部が他の縁端部分521の後端部より後方に突出することにより傘形状を成している。一方、下方側の縁端部分521は、後端部が切り欠かれることによりハンドル側排水用切欠57が形成されている。
【0044】
またハンドル操作部52の縁端部分521のうち、ハンドル軸部51の前面開口511の周縁を成す領域には、4つの湾曲凹状の把持部58が形成されている。
【0045】
上記ハンドル操作部52の前面を成す操作前壁部には、ハンドル軸部51の前面開口511に連続する略六角形状のハンドル凹部59が形成されている。このハンドル凹部59の縁部には、ハンドル側排水溝591が形成されているとともに、ハンドル凹部59の上下左右には4つの凹部切欠592が形成されている。
【0046】
上述した構成を有するハンドル50には、
図18に示すように、錠ユニット60が組込固定されている。錠ユニット60は、キーシリンダ61及び取付リング62を備えて構成されている。
【0047】
キーシリンダ61は、従来公知のもので、前面に鍵穴611を有している。取付リング62は、円環状の形態を成しており、キーシリンダ61の後端部612の後方よりカバー70を挿入させた後、キーシリンダ61の後端部612の後方より挿通させて該後端部612の周面に螺合するものである。
【0048】
そのような錠ユニット60は、ハンドル50におけるハンドル軸部51の前面開口511から該ハンドル軸部51の内部に挿入され、キーシリンダ61の連結突部613が円環状のストッパリング63を貫通した後にロックカム54の連係孔541に進入して該ロックカム54に係合している。そして、ハンドル軸部51の取付開口513より一部が該ハンドル軸部51の内部に進入する態様で、予めストッパ42と取付ピン43とをワッシャ41で仮止めした状態でストッパ42を取付ピン43でハンドル軸部51に取り付けることにより、キーシリンダ61は、自身の中心軸がハンドル軸部51の中心軸に一致した状態でストッパ42に挟持されて組込固定される(
図2等参照)。
【0049】
かかる錠ユニット60を構成するキーシリンダ61は、常態においては、施錠姿勢となっている。これにより第1ロックアングル531は、
図19に示すように、第1ロックアングルスプリング551に付勢されて左側貫通孔514Lより第1左延部531bがハンドル軸部51の外部に進出移動しており、第2ロックアングル532は、第2ロックアングルスプリング552に付勢されて右側貫通孔514Rより第2右延部532bがハンドル軸部51の外部に進出移動している。
【0050】
一方、キーシリンダ61は、鍵穴611に図示せぬ正規の鍵が挿入されて中心軸回りに右回りに解除操作された場合に、
図20に示すように、ロックカム54を前方から見て時計回りに回転させる解除姿勢となる。
【0051】
このようにキーシリンダ61が解除姿勢となることにより、第1ロックアングル531は、ロックカム54に押圧されることで第1ロックアングルスプリング551の付勢力に抗して第1左延部531bがハンドル軸部51の外部から退行移動し、第2ロックアングル532は、ロックカム54に押圧されることで第2ロックアングルスプリング552の付勢力に抗して第2右延部532bがハンドル軸部51の外部から退行移動するものである。
【0052】
つまり、錠ユニット60は、ハンドル軸部51に組込固定され、常態においては施錠姿勢となってロックアングル53(第1ロックアングル531及び第2ロックアングル532)が進出移動することを許容する一方、自身に形成された鍵穴611に正規の鍵が挿入されて解錠操作された場合には解錠姿勢となってロックアングル53(第1ロックアングル531及び第2ロックアングル532)を退行移動させるものである。
【0053】
【0054】
ここで例示するカバー70は、上記ガイドブロック38と同様に、ガイド30よりも硬質な材料、すなわちSUSや焼入れ処理が施された金属材料等により形成されており、円筒状部71と、内向鍔部72と、外向鍔部73とが一体的に成形されて構成されている。
【0055】
円筒状部71は、中心軸(軸線)が前後方向に延在する円筒状部位である。内向鍔部72は、円筒状部71の後端縁部分より該円筒状部71の径方向内部に向けて延在する部位である。この内向鍔部72の延在端部のうち上方部分と下方部分とには、上記キーシリンダ61の後端部612の周面に形成された平坦面612a(
図18参照)に当接する当接突部721が形成されている。これら当接突部721の左右両端部分にはカバー側排水用切欠721aが形成されている。
【0056】
外向鍔部73は、円筒状部71の前端縁部分より該円筒状部71の径方向外部に向けて延在する部位である。この外向鍔部73は、正面から見た場合に、その外郭形状が略六角形を成している。
【0057】
そのようなカバー70は、
図18及び
図23に示すように、錠ユニット60を構成するキーシリンダ61の前面が円筒状部71の前縁開口711から前方に露出されるよう該キーシリンダ61の後端部612が円筒状部71を貫通した状態で、取付リング62がキーシリンダ61に螺合することにより取り付けられている。すなわち、カバー70は、円筒状部71の中心軸がキーシリンダ61の中心軸に一致する態様でキーシリンダ61の後端部612に貫通され、当接突部721が平坦面612aに当接した状態でキーシリンダ61の前端部と取付リング62とに挟まれて取り付けられている。この場合に、カバー70の外向鍔部73は、ハンドル操作部52のハンドル凹部59に進入している。
【0058】
このようにカバー70を介在させた状態で錠ユニット60が組込固定されたハンドル50は、
図4及び
図5に示したように、ハンドルスプリング80を介在させた状態で、前方開口31を通じてガイド30の内部に挿入させる。その際、ハンドル軸部51の外周面に形成された係合突部516(
図11及び
図12参照)をガイド30の内周面に形成された係合凹部311(
図8~
図10参照)に進入させるようにし、
図24に示すように、スライド孔35を外部から貫通するスライド規制ピン40がハンドル軸部51の外周面の締結孔517に進入して締結することで、ハンドル50がガイド30に配設される。
【0059】
これによりハンドル50は、ハンドル軸部51の中心軸がガイド30の中心軸に一致する態様で配置され、かつ係合突部516が係合凹部311に進入することでガイド30と一体的に回転可能である。またハンドル50は、スライド規制ピン40がスライド孔35の後端縁に当接してハンドル軸部51がガイド30の内部に没入する没入位置(
図24参照)と、
図25に示すようにスライド規制ピン40がスライド孔35の前端縁に当接してハンドル軸部51がガイド30の前方開口31より前方に突出する突出位置との間で前後方向に沿って変位可能である。
【0060】
更にハンドル50は、後壁部512とガイド30の後端壁32との間に介在するハンドルスプリング80により常時前方(突出位置)に向けて付勢されているが、没入位置に配置される場合に、左側貫通孔514Lが左側係合孔36Lに対向するとともに右側貫通孔514Rが右側係合孔36Rに対向し、第1ロックアングル531の第1左延部531bが左側係合孔36Lに進入して係合するとともに第2ロックアングル532の第2右延部532bが右側係合孔36Rに進入して係合することにより没入位置に係止される。
【0061】
ところで、ハンドル50に錠ユニット60とともに組込固定されたカバー70は、
図26に示すように、外向鍔部73は、係合孔36(左側係合孔36L及び右側係合孔36R)の前方側を覆う態様で延在している。
【0062】
そのような構成を有するポップアウト型ロックハンドル装置1においては、ハンドル50が没入位置に配置される場合、
図1~
図3に示したように、ハンドル操作部52がケース10の鍔部12における規制凹部121に進入している。これにより規制凹部121は、ハンドル50との境界部分を構成している。そして、そのような規制凹部121には、第1リブ切欠122a、第2リブ切欠122b及び第3リブ切欠122cが形成されるとともに前延リブ122の上方部分の上面側部分1221を前方に向かうに連れて漸次下方に傾斜させるようにし、しかも下方側の縁端部分121aは後方に向かうに連れて漸次上方に傾斜させることで、内部に浸入した雨水等の水を下方に向けて流通させるケース側排水経路10A(
図6参照)が形成されている。
【0063】
一方、ハンドル操作部52は、後面がケース10との境界部分となり、その下端縁部分に形成されたハンドル側排水用切欠57がケース側排水経路10Aに連通している。
【0064】
また上記ポップアウト型ロックハンドル装置1においては、カバー70の外向鍔部73がハンドル凹部59に進入していることにより、ハンドル凹部59はカバー70との境界部分を構成している。そして、そのハンドル凹部59には上述したようにハンドル側排水溝591が形成されているので、ハンドル50は、カバー70との境界部分に形成され、かつ該境界部分に浸入した水を流通させるハンドル側排水溝591を備えている。
【0065】
以上のような構成を有するポップアウト型ロックハンドル装置1では、ハンドル50が没入位置に配置された状態において鍵穴611に正規の鍵を挿入されて解錠操作された場合、キーシリンダ61が施錠姿勢から解錠姿勢になることにより、第1ロックアングル531が第1ロックアングルスプリング551の付勢力に抗して退行移動するとともに、第2ロックアングル532が第2ロックアングルスプリング552の付勢力に抗して退行移動する。これによりハンドル50は、
図27及び
図28に示すように、ハンドルスプリング80に付勢されて没入位置から突出位置まで変位する。そして、突出位置に変位したハンドル50のハンドル操作部52が把持され、より詳細には、湾曲凹状の把持部58に操作者の手指がかけられて把持され、
図29に示すようにハンドル50が中心軸回りに前方から見て反時計回りに90°の範囲で回転することにより、ガイド30も一体的に回転し、ガイド30に規制板21を介して取り付けられた錠止レバー22が回転してスライド部材と離脱することにより、前面扉Dを開く方向に揺動させることができる。
【0066】
以上説明したように、本発明の実施の形態であるポップアウト型ロックハンドル装置1によれば、錠ユニット60とともにハンドル50に設置されたカバー70が、ガイド30よりも硬質な材料により形成され、かつ外向鍔部73が係合孔36(左側係合孔36L及び右側係合孔36R)の前方側を覆う態様で延在しているので、例えばドリル等の工具により係合孔36を破壊、すなわちロックアングル53(第1ロックアングル531及び第2ロックアングル532)と係合孔36との係合状態を破壊されることを抑制し、堅牢性の向上を図ることができる。そのように堅牢性の向上を図ることにより、防盗性の向上も図ることができる。
【0067】
特にガイド30には、係合孔36(左側係合孔36L及び右側係合孔36R)よりも前方側となる個所にガイド溝37(左側ガイド溝37L及び右側ガイド溝37R)が形成され、これらガイド溝37にガイド30よりも硬質な材料により形成されるガイドブロック38が埋設されているので、例えばドリル等の工具により係合孔36まで到達するのに長大な時間を要することとなり、これによっても堅牢性の向上を図ることができる。
【0068】
上記ポップアウト型ロックハンドル装置1によれば、ロックアングル53及び係合孔36が複数形成されており、特にロックアングル53は、ハンドル軸部51の中心軸の左側と右側とに形成されており、係合孔36は、ガイド30の中心軸の左側と右側とに形成されているので、例えばドリル等の工具により各係合孔36でのロックアングル53との係合状態を破壊されるのに長大な時間を要することとなり、これによっても堅牢性の向上を図ることができる。
【0069】
上記ポップアウト型ロックハンドル装置1によれば、ハンドル50におけるカバー70との境界部分であるハンドル凹部59に形成されたハンドル側排水溝591が、該境界部分に浸入した雨水等の水を流通させて外部に排出させるので、当該境界部分に水が滞留することを抑制して衛生的なものとすることができる。
【0070】
上記ポップアウト型ロックハンドル装置1によれば、ケース10の鍔部12におけるハンドル50との境界部分である規制凹部121に形成されたケース側排水経路10Aが、該境界部分に浸入した雨水等の水を流通させて外部に排出させるので、当該境界部分に水が滞留することを抑制して衛生的なものとすることができる。
【0071】
しかも、ハンドル50におけるケース10との境界部分であるハンドル操作部52の後面の下端縁部分に形成されたハンドル側排水用切欠57がケース側排水経路10Aに連通しているので、ハンドル操作部52の後面を流れる雨水等の水をケース側排水経路10Aに案内することができ、これによっても水が滞留することを抑制して衛生的なものとすることができる。
【0072】
特に、上記ケース10においては、筒部内凹部112の下端縁部分112aが前方に向かうに連れて漸次下方に傾斜する態様で形成されているので、軸受筒部11の内部に浸入した雨水等の水を前方に向けて流通させてケース側排水経路10Aに誘導することができ、これによっても水が滞留することを抑制して衛生的なものとすることができる。更に上記ケース10においては、軸受筒部11の外側上方部分のリブ113が後方に向かうに連れて肉厚を漸次小さくする態様で形成されているので、浸入した雨水等の水が外側上方部分のリブ113に滞留することを抑制して衛生的なものとすることができる。
【0073】
上記ポップアウト型ロックハンドル装置1によれば、ロックアングル53(第1ロックアングル531及び第2ロックアングル532)は、スプリングストッパ(第1スプリングストッパ561及び第2スプリングストッパ562)が取付孔515(左側取付孔515L及び右側取付孔515R)の開口縁部に係止されることによりハンドル軸部51に配設されているので、ハンドル50をガイド30に挿入させる際に、従来はスプリングストッパに保持機構がなく、スプリングストッパを手で保持する必要があったが、スプリングストッパ(第1スプリングストッパ561及び第2スプリングストッパ562)を手で保持する必要がなく、装置の組立作業を簡易化させることができる。
【0074】
上記ポップアウト型ロックハンドル装置1によれば、ケース10の規制凹部121の縁端部分121aが、後方に向かうに連れて漸次内側に傾斜する態様で形成されており、ハンドル50のハンドル操作部52の縁端部分521が、後方に向かうに連れて漸次内側に傾斜する態様で形成されているので、ケース10及びハンドル50の寸法誤差等によってもケース10とハンドル50との隙間を目立ちにくくすることができ、結果的に、見栄えの向上を図ることができる。
【0075】
上記ポップアウト型ロックハンドル装置1によれば、ハンドル操作部52には4つの湾曲凹状の把持部58が形成されているので、操作者が手指を把持部58にかけた状態で把持してハンドル50を回転させることができ、ハンドル50の操作を容易なものとすることができるとともに、ハンドル操作部52の小型化を図ることができる。
【0076】
上記ポップアウト型ロックハンドル装置1によれば、規制凹部121の下方部分にシール材13が貼付されているので、ハンドル50を突出位置に変位させたときにシール材13が露出されることとなり、これにより操作者に視覚的にもハンドル50が突出位置に変位したことを認識させることができる。
【0077】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
【0078】
上述した実施の形態では、ガイド30にはガイド溝37が形成されてガイド溝37にガイドブロック38が埋設されていたが、本発明においては、ガイド溝が形成されていなくてもよい。また、ガイド30にガイド溝37を形成し、ガイドブロック38は埋設しなくてもよいし、使用環境に応じてガイドブロック38を後から埋設することもできる。
【0079】
上述した実施の形態では、ロックアングル53及び係合孔36が複数形成されていたが、本発明においては、ロックアングル及び係合孔が単数であってもよい。
【符号の説明】
【0080】
1…ポップアウト型ロックハンドル装置、10…ケース、10A…ケース側排水経路、11…軸受筒部、111…前端開口、12…鍔部、121…規制凹部、122…前延リブ、122a…第1リブ切欠、122b…第2リブ切欠、122c…第3リブ切欠、1221…上面側部分、21…規制板、22…錠止レバー、30…ガイド、31…前方開口、32…後端壁、33…ガイド前端部、34…取付用切欠、35…スライド孔、36…係合孔、37…ガイド溝、38…ガイドブロック、40…スライド規制ピン、50…ハンドル、51…ハンドル軸部、511…前面開口、512…後壁部、513…取付開口、514…貫通孔、515…取付孔、52…ハンドル操作部、53…ロックアングル、54…ロックカム、57…ハンドル側排水用切欠、59…ハンドル凹部、591…ハンドル側排水溝、592…凹部切欠、60…錠ユニット、61…キーシリンダ、611…鍵穴、613…連結突部、62…取付リング、70…カバー、71…円筒状部、711…前縁開口、72…内向鍔部、721…当接突部、721a…カバー側排水用切欠、73…外向鍔部、80…ハンドルスプリング、D…前面扉。