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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093744
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】切断装置
(51)【国際特許分類】
   B23D 29/00 20060101AFI20240702BHJP
   B26B 15/00 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
B23D29/00 A
B26B15/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022210308
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006301
【氏名又は名称】マックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】吉村 和信
(72)【発明者】
【氏名】佐野 翔麻
【テーマコード(参考)】
3C039
3C065
【Fターム(参考)】
3C039FA03
3C065BA21
3C065EA02
3C065EA08
3C065EA11
3C065FA06
3C065FA07
3C065GA12
(57)【要約】
【課題】ガイドプレートに起因した切断位置への制約を緩和することのできる切断装置、を提供する。
【解決手段】切断装置10は、被切断物を挟み込んで切断する一対の切断刃111と、切断刃111の動作に必要な駆動力を発生させる電動モーター400と、一対の切断刃111で被切断物を切断する際に当該被切断物を収容しておくための凹部、が形成されたガイドプレート700と、を備える。ガイドプレート700は、ガイドプレート700の先端が切断刃111の先端よりも突出している第1状態と、切断刃111の先端がガイドプレート700の先端よりも突出している第2状態と、が切り替わるように構成されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動式の切断装置であって、
被切断物を挟み込んで切断する一対の切断刃と、
前記切断刃の動作に必要な駆動力を発生させる電動モーターと、
一対の前記切断刃で前記被切断物を切断する際に当該被切断物を収容しておくための凹部、が形成されたガイドプレートと、を備え、
前記ガイドプレートは、
前記ガイドプレートの先端が前記切断刃の先端よりも突出している第1状態と、
前記切断刃の先端が前記ガイドプレートの先端よりも突出している第2状態と、が切り替わるように構成されている、切断装置。
【請求項2】
前記ガイドプレートは、
第1部材と、前記第1部材に取り付けられた第2部材と、を有する、請求項1に記載の切断装置。
【請求項3】
前記ガイドプレートは、
前記第1部材から前記第2部材を取り外すことにより、前記第1状態から前記第2状態に切り替わる、請求項2に記載の切断装置。
【請求項4】
前記ガイドプレートは、
前記第1部材に対する前記第2部材の位置が変化することにより、前記第1状態から前記第2状態に切り替わる、請求項2に記載の切断装置。
【請求項5】
前記第2部材のうち前記切断刃を覆っている部分は、それ以外の部分に比べて、前記切断刃に近づく方向にオフセットしている、請求項2に記載の切断装置。
【請求項6】
前記第1状態及び前記第2状態のいずれにおいても、前記凹部の底部は前記第1部材の一部である、請求項2に記載の切断装置。
【請求項7】
前記第1部材は前記第2部材よりも厚い、請求項2に記載の切断装置。
【請求項8】
前記切断刃の先端の稜線は、
前記切断刃を有する部材の厚さ方向における中央、とは異なる位置にある、請求項1に記載の切断装置。
【請求項9】
電動式の切断装置であって、
被切断物を挟み込んで切断する一対の切断刃と、
前記切断刃の動作に必要な駆動力を発生させる電動モーターと、
一対の前記切断刃で前記被切断物を切断する際に当該被切断物を収容しておくための凹部、が形成されたガイドプレートと、を備え、
前記ガイドプレートは、
前記切断刃を間に挟む一対の板状部を有し、
両方の前記板状部の先端が前記切断刃の先端よりも突出している第1状態と、
少なくとも一方の前記板状部の先端が前記切断刃の先端よりも突出していない第2状態と、が切り替わるように構成されている、切断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動式の切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電動式の切断装置としては、例えば下記特許文献1に記載されているようなものが知られている。電動式の切断装置においては、使用者の把持力に替えて、電動モーターの駆動力によって切断刃を動作させ、一対の切断刃で挟み込むことによって被切断物を切断する。下記特許文献1に記載されている切断装置には、切断刃を外側から挟み込むように、一対のガイドプレートが設けられている。ガイドプレートには、切断時において予め被切断物を受け入れて、所定位置まで案内するための凹部が形成されている。被切断物を切断する際には、上記の所定位置に被切断物を配置した状態で、切断刃を閉じるように動作させる。
【0003】
このようなガイドプレートを設けておくことで、切断前に、被切断物と切断刃との位置関係を予め適切にしておくことが容易となる。また、切断装置が待機状態のときに、ガイドプレートによって切断刃を覆い保護することもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-171580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、被切断物の形状等によっては、切断刃の近傍にあるガイドプレートが被切断物の一部等と干渉してしまい、所望の位置で切断することが難しい場合も生じ得る。
【0006】
本発明は、ガイドプレートに起因した切断位置への制約を緩和することのできる切断装置、を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る切断装置は、電動式の切断装置であって、被切断物を挟み込んで切断する一対の切断刃と、切断刃の動作に必要な駆動力を発生させる電動モーターと、一対の切断刃で被切断物を切断する際に当該被切断物を収容しておくための凹部、が形成されたガイドプレートと、を備える。ガイドプレートは、ガイドプレートの先端が切断刃の先端よりも突出している第1状態と、切断刃の先端がガイドプレートの先端よりも突出している第2状態と、が切り替わるように構成されている。
【0008】
上記構成の切断装置では、ガイドプレートの状態を、第1状態と第2状態との間で切り替えることができる。例えば、通常時においてはガイドプレートを第1状態としておくことで、切断刃の保護等、ガイドプレートの機能を十分に発揮させることができる。ガイドプレートの一部が被切断物等と干渉するような場合には、ガイドプレートを第2状態に切り替えることで干渉を無くし、所望の位置で被切断物を切断するようなことが可能となる。このように、状況に応じてガイドプレートの状態を切り替えることで、ガイドプレートに起因した切断位置への制約を緩和することが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ガイドプレートに起因した切断位置への制約を緩和することのできる切断装置、が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、第1実施形態に係る切断装置の構成を示す図である。
図2図2は、第1実施形態に係る切断装置が備えるガイドプレートの構成を示す図である。
図3図3は、第1実施形態に係る切断装置が備えるガイドプレートの構成を示す図である。
図4図4は、第1実施形態に係る切断装置が備えるガイドプレートの構成を示す図である。
図5図5は、第1実施形態に係る切断装置が備えるガイドプレートの構成を示す図である。
図6図6は、第1実施形態に係る切断装置が備えるガイドプレートの構成を示す図である。
図7図7は、第1実施形態に係る切断装置が備えるガイドプレートの構成を示す図である。
図8図8は、第2実施形態に係る切断装置が備えるガイドプレートの構成を示す図である。
図9図9は、第3実施形態に係る切断装置が備えるガイドプレートの構成を示す図である。
図10図10は、第4実施形態に係る切断装置が備えるガイドプレートの構成を示す図である。
図11図11は、第4実施形態に係る切断装置が備える調整軸の構成を示す図である。
図12図12は、調整軸による調整方法を説明するための図である。
図13図13は、調整軸による調整方法を説明するための図である。
図14図14は、ガイドプレートに起因した切断位置への制約、について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0012】
第1実施形態について説明する。本実施形態に係る切断装置10は、電動式の切断装置であって、建設現場等において鉄筋を切断するための装置として構成されている。図1を主に参照しながら、切断装置10の構成について説明する。切断装置10は、ハウジング11と、トリガスイッチ12と、切断機構100と、ボール螺子200と、減速機300と、電動モーター400と、制御基板500と、蓄電池600と、を備えている。
【0013】
ハウジング11は、切断装置10の外形を区画する容器であって、例えば樹脂により形成されている。ハウジング11の内部には、後述のボール螺子200や減速機300等が収容されている。図1においては、ハウジング11のうち紙面手前側の部分が除去されており、切断装置10の内部構成が断面図として示されている。
【0014】
トリガスイッチ12は、使用者の指によって操作されるスイッチである。使用者は、トリガスイッチ12に指をかけて手前側に引き込む操作を行うことにより、トリガスイッチ12をオン状態にすることができる。使用者が指の力を緩めると、トリガスイッチ12はばねの力によって元の位置に戻り、オフ状態となる。トリガスイッチ12がオン状態とオフ状態との間で切り替えられると、それに対応する信号が後述の制御基板500に送信される。使用者がトリガスイッチ12をオン状態に切り替える操作を行うと、鉄筋の切断が開始される。
【0015】
切断機構100は、被切断物である鉄筋を切断する部分である。切断機構100は、一対の刃部材110と、一対のリンク部材120と、を有している。
【0016】
それぞれの刃部材110には、被切断物を挟み込んで切断する切断刃111が形成されている。刃部材110は、ハウジング11に対し固定された軸101の回りにおいて、回動自在な状態で保持されている。本実施形態では、切断刃111の刃先の稜線が、概ね同一の平面を通る軌道で動作するように、それぞれの刃部材110が対向配置されている。これにより、それぞれの切断刃111が互いに離間した開状態と、それぞれの切断刃111が互いに当接(又は近接)した閉状態と、を切り換えることが可能となっている。図1の例では、一対の切断刃111が閉状態となっている。
【0017】
リンク部材120は棒状の部材であって、一端が軸102を介して刃部材110に接続されており、他端が軸231を介して後述の連結部材230に接続されている。リンク部材120及び刃部材110は、軸102の周りにおいて互いに回動自在な状態で接続されている。同様に、リンク部材120及び連結部材230は、軸231の周りにおいて互いに回動自在な状態で接続されている。後に説明するように、連結部材230は、電動モーター400の駆動力によって、図1の左右方向に移動する。
【0018】
図1の状態から、連結部材230が左方向に移動すると、図1の上側にある刃部材110は反時計回り方向に回転し、図1の下側にある刃部材110は時計回り方向に回転する。これにより、一対の切断刃111は閉状態から開状態になる。一方、一対の切断刃111が開状態となっているときに、連結部材230が図1の右方向に移動すると、図1の上側にある刃部材110は時計回り方向に回転し、図1の下側にある刃部材110は反時計回り方向に回転する。これにより、一対の切断刃111は閉状態に戻る。このように、一対の刃部材110、一対のリンク部材120、及び連結部材230の全体は、所謂「トグルリンク機構」を構成している。
【0019】
刃部材110の近傍にはガイドプレート700が設けられている。ガイドプレート700は、金属により形成された板状の部材であって、図1における紙面手前側及び奥側の両方から刃部材110を挟み込むように配置されている。尚、図1においては、ガイドプレート700の構成が簡略化して描かれているが、実際のガイドプレート700の構成は図2等に示される通りである。図2図3に示されるように、ガイドプレート700のうち刃部材110を両側から挟み込んでいる部分(後述の板状部721)のそれぞれには、凹部722が形成されている。凹部722は、切断刃111により鉄筋を切断する際に、予め当該鉄筋を収容しておくためのものである。
【0020】
説明の便宜上、図1における右側のことを以下では「先端側」とも称し、同図における左側のことを以下では「後端側」とも称する。凹部722は、ガイドプレート700の先端側から後端側に向かって後退するように形成されている。図1のように切断装置10を側面側から見た場合においては、それぞれの凹部722は、閉じた状態における切断刃111を含む位置に形成されている。切断刃111が全開となっている待機状態においては、図3のように、それぞれの切断刃111は凹部722の外側に退避した状態となり、ガイドプレート700によって刃部材110の略全体が隠れた状態となる。
【0021】
ガイドプレート700は、待機状態の切断刃111を覆い保護する機能と、被切断物である鉄筋を、凹部722に沿って一対の切断刃111の間へと導く機能と、の両方を有している。ガイドプレート700は更に、凹部722において鉄筋を挟み込むことで、切断前後における切断装置10の姿勢を安定させる機能をも有している。ガイドプレート700の具体的な構成については後に説明する。
【0022】
図1に戻って説明を続ける。ボール螺子200は、電動モーター400の回転運動を、連結部材230の直線運動に変換し、これにより切断機構100を動作させるための装置である。ボール螺子200は、螺子軸210と、ナット220と、連結部材230と、を有している。
【0023】
螺子軸210は、後端側から先端側に向かって直線状に伸びる棒状の部材である。螺子軸210の外周面には雄螺子が形成されている。電動モーター400が駆動されると、螺子軸210はその中心軸回りにおいて回転する。
【0024】
ナット220は、螺子軸210を外周側から囲むように配置された略円筒形状の部材である。ナット220の内周面には雌螺子が形成されており、螺子軸210の外周面に形成された雄螺子に対し螺合している。ナット220は、螺子軸210の長手方向に沿った移動は許容されている一方で、螺子軸210の中心軸回りにおける回転は規制されている。このため、螺子軸210がその中心軸回りにおいて回転すると、ナット220は、当該中心軸に沿って図1の左右方向に移動する。
【0025】
連結部材230は、ナット220に対し取り付けられた部材であって、ナット220と共に螺子軸210に沿って移動する部材である。連結部材230は、ナット220から先端側に向けて突出するように取り付けられている。連結部材230のうち先端側の端部近傍となる部分には、先に述べた軸231を介して一対のリンク部材120が接続されている。
【0026】
連結部材230の外周面には磁石241が取り付けられている。また、連結部材230の近傍となる位置には、ホールセンサ242がハウジング11に対して取り付けられている。ホールセンサ242が取り付けられている位置は、図1の状態からナット220が後端に移動して切断刃111が全開となったときに、連結部材230の磁石241と対向する位置となっている。切断刃111が全開になると、磁石241と対向することによってホールセンサ242から信号が発信され、当該信号が制御基板500に入力される。
【0027】
減速機300は、電動モーター400の出力軸410の回転を、減速した上でボール螺子200の螺子軸210に伝達する装置である。
【0028】
電動モーター400は、切断刃111の動作に必要な駆動力を発生させるための回転電機であって、例えばブラシレスDCモーターである。電動モーター400は出力軸410を有している。出力軸410は略円柱形状の部材であって、その中心軸は螺子軸210の中心軸と一致している。出力軸410の一部は減速機300に向けて突出しており、減速機300に接続されている。
【0029】
電動モーター400のコイルに電流が供給されると、出力軸410がその中心軸周りに回転する。出力軸410の回転は減速機300を介して螺子軸210に伝達され、ナット220を先端側もしくは後端側に向けて移動させる。これにより、先に述べたように切断機構100の切断刃111を開閉動作させる。
【0030】
電動モーター400の内部には、回転センサ420が設けられている。回転センサ420は、出力軸410が所定角度だけ回転する毎にパルス信号を発信するセンサであって、電動モーター400が有する基板430の上に設けられている。回転センサ420からのパルス信号は制御基板500に送信される。制御基板500は、パルス信号の数をカウントすることにより、特定のタイミング以降における出力軸410の回転角度を把握することができる。また、制御基板500は、単位時間あたりに入力されるパルス信号の数に基づいて、出力軸410の回転速度をも把握することができる。回転センサ420は、出力軸410の回転角度及び回転速度を測定できるものであれば、本実施形態とは異なる種類のセンサであってもよく、電動モーター400とは異なる位置に別途設けられたセンサであってもよい。
【0031】
制御基板500は、電動モーター400を含む切断装置10の全体の動作を制御するために設けられた回路基板である。制御基板500は、電動モーター400に供給される電流を調整するためのインバーター回路や、インバーター回路におけるスイッチング動作等を制御するためのマイコン等を含む。
【0032】
蓄電池600は、電動モーター400や制御基板500の動作に必要な電力を蓄えておくものであり、例えばリチウムイオンバッテリーである。切断装置10のうち蓄電池600が内蔵されている部分は、バッテリーパックとしてハウジング11から着脱することが可能となっており、外部の充電器に接続して充電を行うことができる。このような態様に換えて、蓄電池600がハウジング11に取り付けられている状態のまま、蓄電池600の充電を行うことが可能な構成としてもよい。
【0033】
使用者がトリガスイッチ12をオン状態に切り替える操作を行うと、制御基板500はこれを検知し、切断刃111を閉方向に動作させて鉄筋を切断させる。このような制御を行うために、制御基板500は、連結部材230の現在位置を取得しながら、電動モーター400の動作を制御する。
【0034】
本実施形態では、磁石241とホールセンサ242が対向したときを基準とした、回転センサ420から入力されるパルス信号のカウント値が、連結部材230の「現在位置」として制御基板500により算出され取得される。
【0035】
連結部材230の現在位置の取得を可能とするために、切断装置10が起動された際等においてリセット動作を行うこととすればよい。リセット動作では、例えば、一対の切断刃111が閉状態から開状態になる方向に電動モーター400を駆動させ、ホールセンサ242からの検知信号が入力された時点で電動モーター400を停止させればよい。この時点からパルス信号のカウントを開始すれば、以降における連結部材230の現在位置を正確に取得することができる。
【0036】
制御基板500は、電動モーター400に供給される電流の大きさを例えばPWM制御により調整することで、切断刃111の開閉動作を制御する。また、制御基板500は、電動モーター400が備える複数のコイルの一部を周期的に又は連続的に短絡させる、所謂「ショートブレーキ」を行うことで、切断刃111の制動動作をも制御する。
【0037】
尚、以上のような制御はあくまで一例である。制御基板500による制御は、トリガスイッチ12の状態に応じて切断刃111を動作させるものであればよく、公知となっている種々の制御を採用することができる。
【0038】
ガイドプレート700の具体的な構成について説明する。本実施形態のガイドプレート700は、第1部材710と第2部材720とを有しており、これら2つの部材を組み合わせた構成となっている。図2には、ガイドプレート700及びその近傍の部分が斜視図として示されている。図5には、ガイドプレート700から第2部材720を取り外して第1部材710のみとした状態が、図2と同じ視点の斜視図として示されている。
【0039】
図3は、第1部材710及び第2部材720を組み合わせた状態のガイドプレート700及びその近傍の部分を、軸101の中心軸に沿った方向から見て描いた図である。図4は、上記状態のガイドプレート700及びその近傍の部分を、軸101の中心軸及び螺子軸210の中心軸のいずれに対しても垂直な方向から見て描いた図である。
【0040】
図6は、第2部材720を取り外した状態のガイドプレート700及びその近傍の部分を、図3と同じ視点から見て描いた図である。図7は、上記状態のガイドプレート700及びその近傍の部分を、図4と同じ視点から見て描いた図である。
【0041】
図5等に示される第1部材710は、ハウジング11に対して固定された部材である。第1部材710は、互いに対向配置された一対の板状部711を有する。それぞれの板状部711は、軸101の中心軸に沿った方向の両側から、刃部材110の一部を挟み込むように配置されている。刃部材110のうち第1部材710により挟み込まれている部分は、切断刃111よりも根元側(軸101側)の部分である。図6に示されるように、第1部材710から第2部材720を取り外した状態においては、切断刃111の大部分が第1部材710から先端側に向けて突出しており、外部に露出している。
【0042】
図5及び図6に示されるように、板状部711の先端のうち、開状態における切断刃111の間となる部分は、後端側に向けて僅かに後退している。このように後退した凹状の部分のことを、以下では「凹部712」とも称する。
【0043】
第1部材710に第2部材720が取り付けられている状態において、図3のように軸101の中心軸に沿った方向から見た場合には、凹部712は、第2部材720に設けられた凹部722の底部よりも先端側に向けて僅かに突出している。換言すれば、第1部材710の一部である凹部712が、ガイドプレート700に設けられた凹部の「底部」となっている。凹部722に沿って導かれる鉄筋は、最終的には、底部である凹部712に当接した状態となり、当該状態のまま切断される。凹部712は、切断される直前の鉄筋に当接し、切断装置10の姿勢を安定させる機能を有している。
【0044】
図2等に示される第2部材720は、第1部材710を外側から覆うように取り付けられる部材である。第2部材720は、互いに対向配置された一対の板状部721を有する。それぞれの板状部721は、軸101の中心軸に沿った両側から、刃部材110を挟み込むように配置されている。刃部材110のうち、第1部材710よりも先端側に突出している部分は、その全体が一対の板状部721の間に挟み込まれている。開状態及び閉状態のいずれにおいても、板状部721の先端は、刃部材110の先端よりも更に先端側に向けて突出している。このため、第1部材710に第2部材720が取り付けられている図2等の状態においては、切断刃111を含む刃部材110の全体がガイドプレート700によって覆われ保護されている。
【0045】
以上のように、本実施形態のガイドプレート700は、第2部材720が取り付けられた図2等の状態と、第2部材720が取り外された図5等の状態と、を切り替えることが可能となっている。第2部材720が取り付けられた図2等の状態においては、ガイドプレート700の先端の方が切断刃111の先端よりも更に先端側に向けて突出している。当該状態のことを、以下では「第1状態」とも称する。第2部材720が取り外された図5等の状態においては、切断刃111の先端の方がガイドプレート700の先端よりも更に先端側に向けて突出している。当該状態のことを、以下では「第2状態」とも称する。
【0046】
本実施形態のガイドプレート700は、上記のように、第1部材710から第2部材720を取り外すことにより、第1状態から第2状態に切り替わるように構成されている。尚、本実施形態では、第1状態及び第2状態のいずれにおいても、ガイドプレート700には、被切断物を収容しておくための凹部(凹部712や凹部722)が形成されている。このような態様に換えて、第1状態及び第2状態のいずれか一方においては、被切断物を収容しておくための凹部がガイドプレート700から無くなってしまうような構成であってもよい。例えば、凹部712が第1部材710に設けられていない構成であってもよい。
【0047】
ガイドプレート700を、第1状態と第2状態との間で切り替え可能としたことの理由について説明する。
【0048】
図14には、被切断物の一例として、鉄筋RBの一部が模式的に描かれている。鉄筋RBは、所謂「メッシュ筋」とも称されるものであり、図14の上下方向に伸びており且つ左右方向に並ぶ複数の鉄筋RB1と、図14の左右方向に伸びており且つ上下方向に並ぶ複数の鉄筋RB2と、を有する。鉄筋RBでは、複数の鉄筋RB1、RB2が格子状に配置されており、これらの全体が一体となっている。図14では、鉄筋RBのうち、鉄筋RB1と鉄筋RB2とが交差している部分の1つのみが描かれている。
【0049】
例えば建物のフロアにコンクリート施工する際には、上記のような鉄筋RB(メッシュ金)が予め設置される。このとき、柱や配管などの構造物との干渉を避けるために、鉄筋RBの一部を切断し除去しておく必要がある。
【0050】
鉄筋RBのうち切断すべき箇所は、周囲の構造物の大きさや位置関係によって定まる。ここで、図14の点線DL11の位置において鉄筋RBを切断し、ハッチングで示された鉄筋RB2を除去しようとする場合について説明する。このような位置で鉄筋RBを切断する場合には、鉄筋RB2を間に挟み込んだ状態の切断刃111の位置が、点線DL11の位置となるように、切断刃111を可能な限り鉄筋RB1側に近づけてから切断することが好ましい。しかしながら実際には、切断刃111の近くにあるガイドプレート700等が鉄筋RB1と干渉することにより、切断刃111を点線DL11の位置まで持っていくことは困難であることが多い。このため、図14の点線DL12の位置で鉄筋RB2を切断せざるを得ず、図14に「W」で示された寸法だけ、鉄筋RB2が右側に突出した状態で残ってしまうことなる。当該寸法は、切断装置10が備えるガイドプレート700の形状等に対応して定まる寸法である。当該寸法のことを、以下では「際切り寸法」とも称する。
【0051】
図4に示される点線DL1は、刃部材110に設けられた切断刃111の先端の稜線、の位置を表している。図4に示される「W1」は、切断装置10の外表面から切断刃111までの、軸101の中心軸に沿った方向の距離を表している。「切断装置10の外表面」とは、図4の場合は第2部材720の外表面のことである。図4の状態の切断装置10を用いて鉄筋RBを切断した場合における際切り寸法は、概ねこのW1に一致することとなる。
【0052】
図7に示される点線DL1も図4と同様に、刃部材110に設けられた切断刃111の先端の稜線の位置を表している。図7に示される「W2」も、図4のW1と同様に、切断装置10の外表面から切断刃111までの、軸101の中心軸に沿った方向の距離を表している。「切断装置10の外表面」とは、図7の場合は刃部材110の外表面のことである。図7の状態の切断装置10を用いて鉄筋RBを切断した場合における際切り寸法は、概ねこのW2に一致することとなる。
【0053】
図4図7とを対比すると明らかなように、本実施形態のガイドプレート700は、第2部材720が取り付けられた図4の第1状態から、第2部材720を取り外して図7の第2状態とするとで、際切り寸法をW1からW2へと小さくすることができる。このため、図14を参照しながら説明したような位置を切断する場合には、予めガイドプレート700を図7の第2状態に切り替えておくことで、切断後の突出量(図14のW)を小さく抑えることが可能となる。一方、図14のようなメッシュ筋ではなく、単一の棒状の鉄筋を切断する場合のように、ガイドプレート700との干渉が問題とならないような場合には、図4の第1状態のまま切断を行うこととすればよい。これにより、切断後における鉄筋を凹部722により保持する機能等の、ガイドプレート700の機能を最大限発揮させることができる。
【0054】
図4に示されるように、第2部材720のうち切断刃111を覆っている右側部分は、それ以外の部分、具体的には第1部材710を覆っている左側部分に比べて、切断刃111の位置(つまり点線DL1)に近づく方向に寸法Lだけオフセットしている。このような構成とすることで、際切り寸法であるW1を小さく抑えることができる。
【0055】
本実施形態では、第2部材720を構成する部材の板厚T2が、第1部材710を構成する部材の板厚T1よりも薄くなっている。「第2部材720を構成する部材」とは、第2部材720のうち特に板状部721の部分のことであるが、それ以外の部分を更に含んでもよい。また、「第1部材710を構成する部材」とは、第1部材710のうち特に板状部711の部分のことであるが、それ以外の部分を更に含んでもよい。このように、板状部721の板厚T2を板状部711の板厚T1よりも薄くすることで、際切り寸法であるW1を更に小さく抑えることができる。
【0056】
先に述べたように、第1部材710に設けられた凹部712は、第2部材720に設けられた凹部722の底部よりも先端側に向けて僅かに突出している。このため、図3の第1の状態において凹部722に挿入される鉄筋は、切断前において予め凹部712に当接した状態とされる。この点は図6の第2状態においても同様であり、切断前の鉄筋は予め凹部712に当接した状態とされる。
【0057】
第1状態における凹部712、及び第2状態における凹部722は、いずれも、ガイドプレート700に設けられた「凹部」に該当する。本実施形態では、第1状態及び第2状態のいずれにおいても、第1部材710の一部である凹部712が、「凹部の底部」として鉄筋に当接した状態となる。このような構成とすることで、肉厚で剛性の高い方の部材である第1部材710を鉄筋に当接させ、鉄筋を安定的に支持することができる。
【0058】
第2実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。本実施形態では、刃部材110の構成において第1実施形態と異なっている。
【0059】
図8では、本実施形態の第1状態におけるガイドプレート700及びその近傍の部分が、図4と同様の視点で描かれている。本実施形態では、点線DL1で示される切断刃111の先端の稜線が、刃部材110の厚さ方向(図8では上下方向)における中央、とは異なる位置にある。本実施形態の切断刃111は、刃部材110の中央よりも、一方の板状部721側に向けてオフセットした位置に設けられている。
【0060】
図8の「W3」は、本実施形態における際切り寸法を表している。本実施形態では、切断刃111の位置を上記のようにオフセットさせることで、第1状態における際切り寸法W3を、図4のW1よりも更に小さく抑えている。このような態様であっても、第1実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。
【0061】
第3実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。本実施形態では、第2部材720の構成において第1実施形態と異なっている。
【0062】
図9では、本実施形態の第1状態におけるガイドプレート700及びその近傍の部分が、図4と同様の視点で描かれている。本実施形態の第2部材720は、一対の板状部721のうち一方を、図9のように取り外すことが可能となっている。板状部721を取り外す前の状態は図4と同じである。
【0063】
図9に示される「W2」は、図7に示されるW2と同じ寸法である。図9のように一方の板状部721を取り外した状態においては、このW2が際切り寸法となる。このように、本実施形態では、一方の板状部721を取り外すことにより、第1状態における際切り寸法W2を、図4のW1よりも更に小さく抑えている。このような態様であっても、第1実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。
【0064】
図9に示される状態では、切断刃111の先端が、一方の(具体的には取り外された方の)板状部721の先端よりも更に先端側に向けて突出している。このような状態は、図14のようなメッシュ筋を切断する際に採用される「第2状態」の一態様ということもできる。図9の状態をも含むように第2状態を改めて定義すると、第2状態とは、少なくとも一方の板状部721の先端が切断刃111の先端よりも突出していない状態、ということになり、第1状態とは、両方の板状部721の先端が切断刃111の先端よりも突出している状態、ということになる。本実施形態では、一方の板状部721を取り外すことで、第1状態から第2状態に切り替えることが可能となっている。
【0065】
尚、上記のような切断装置10の構成は、本実施形態のように、第1部材710から第2部材720を取り外すことが可能な切断装置10に採用されてもよく、第1部材710と第2部材720とが一体となっている切断装置10に採用されてもよい。
【0066】
第4実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。本実施形態では、ガイドプレート700の構成において第1実施形態と異なっている。
【0067】
本実施形態のガイドプレート700も第1実施形態と同様に、第1部材710と第2部材720とを組み合わせた構成となっている。図10に示されるように、本実施形態のガイドプレート700には調整軸730が設けられている。調整軸730は、第1部材710と第2部材720との相対的な位置関係を調整するための部材であって、第2部材720に設けられた貫通穴740に対し挿通されている。調整軸730及び貫通穴740は、図10の紙面手前側と、紙面奥側との両方に設けられている。
【0068】
図11には、調整軸730の構成が斜視図で示されている。調整軸730は、取手部731と、円柱部732と、規制部734と、縮径部735と、を有しており、これらの全体が一体に形成されている。
【0069】
取手部731は、切断装置10の使用者によって把持される部分である。使用者は、取手部731を指で掴み、次に述べる円柱部732の中心軸回りにおいて調整軸730を回転させることができる。回転させる目的については後に説明する。
【0070】
円柱部732は、取手部731から直線状に伸びるように形成された略円柱形状の部分である。次に述べる規制部734及び縮径部735は、いずれも、円柱部732の途中となる位置に設けられている。
【0071】
規制部734は、円柱部732のうち、その中心軸に沿って最も取手部731側となる位置に設けられている。規制部734では、上記中心軸に対し垂直な方向の両側から、中心軸に向けて後退するように、2つの凹部が形成されている。それぞれの凹部の底面733は互いに平行である。
【0072】
縮径部735は、円柱部732のうち取手部731とは反対側の端部近傍となる位置に設けられている。縮径部735では、円柱部732の周方向に沿って環状の溝が形成されており、これにより外径が局所的に小さくなっている。縮径部735に対し、例えば第1部材710に設けられた突起が入り込むことにより、調整軸730の全体が回転可能な状態で保持されている。
【0073】
図12に示されるように、貫通穴740は、円形の穴として設けられた3つの保持穴741と、保持穴741同士の間を繋ぐ2つの接続穴742と、を含んでおり、これらの全体で1つの貫通穴740を形成している。
【0074】
3つの保持穴741は、螺子軸210の中心軸と平行な方向に沿って、後端側から先端側に向けて直線的に並ぶように配置されている。それぞれの保持穴741の内径は、円柱部732の外径と概ね等しい。
【0075】
接続穴742は、1つの保持穴741から、その隣にあるもう1つの保持穴741に向けて、直線状に伸びるように設けられた穴である。接続穴742の幅W11は、保持穴741の内径や円柱部732の外径よりも小さい。
【0076】
規制部734において互いに対向する底面733同士の距離のことを、以下では「二面幅W10」とも称する。接続穴742の幅W11は、二面幅W10よりも僅かに大きい。
【0077】
説明の便宜上、貫通穴740が有する3つの保持穴741のうち、最も後端側にある保持穴741のことを、以下では「保持穴741A」とも称する。また、中央にある保持穴741のことを、以下では「保持穴741B」とも称する。更に、最も先端側にある保持穴741のことを、以下では「保持穴741C」とも称する。
【0078】
図10の状態において、調整軸730は、貫通穴740が有する3つの保持穴741のうち、最も後端側の保持穴741Aに挿通された状態となっている。換言すれば、図10の状態における第1部材710と第2部材720との相対的な位置関係は、最も後端側の保持穴741Aに調整軸730が挿入されるような位置関係となっている。
【0079】
後の説明に用いる図13に示されるように、調整軸730がいずれかの保持穴741に挿通されている状態においては、調整軸730のうち規制部734の部分が、保持穴741の内面と対向した状態となっている。
【0080】
図12(A)には、図10の状態において、貫通穴740の保持穴741に挿入されている規制部734の断面が模式的に描かれている。図10及び図12(A)に示される状態においては、底面733の間の規制部734が伸びる方向が、接続穴742が伸びる方向に対して垂直となっている。当該状態においては、貫通穴740の内面に対して規制部734が干渉することにより、第1部材710に対して第2部材720を相対的に動かすことはできなくなっている。
【0081】
図12(B)に示されるのは、図12(A)の状態から、円柱部732の中心軸回りにおいて調整軸730を90度回転させた状態である。この状態では、底面733の間の規制部734が伸びる方向が、接続穴742が伸びる方向に対して平行となっている。先に述べたように、接続穴742の幅W11は、二面幅W10よりも僅かに大きい。このため、図12(B)の状態においては、第1部材710に対して第2部材720を相対的に動かすことが可能となっている。具体的には、貫通穴740が設けられた第2部材720を、図12の左側に向かって移動させることが可能となっている。第2部材720を当該方向に移動させ、規制部734が保持穴741A又は保持穴741Bに来たところで、調整軸730を90度回転させると、その位置で第2部材720を固定することができる。
【0082】
図13(A)に示されるのは、図10図12と同様に、調整軸730が保持穴741Aに挿通されている状態である。このときの第2部材720の位置は、調整可能な範囲において最も先端側の位置となっている。
【0083】
図13(B)に示されるのは、調整軸730が保持穴741Bに挿通されている状態である。このときの第2部材720の位置は、図13(A)のときよりも後端側の位置となっている。
【0084】
図13(C)に示されるのは、調整軸730が保持穴741Cに挿通されている状態である。このときの第2部材720の位置は、図13(B)のときよりも後端側の位置であって、調整可能な範囲において最も後端側の位置となっている。
【0085】
図13(A)の状態は、ガイドプレート700の先端が切断刃111の先端よりも先端側に突出している状態であり、本実施形態の「第1状態」に該当する。図13(B)や図13(C)の状態は、切断刃111の先端がガイドプレート700の先端よりも突出している状態であり、本実施形態の「第2状態」に該当する。
【0086】
このように、本実施形態のガイドプレート700は、第1部材710に対する第2部材720の位置を変化させることにより、第1状態と第2状態との間を切り替えることが可能となっている。第2部材720の位置は、本実施形態のように段階的に調整することが可能となっていてもよいが、無段階で連続的に調整することが可能となっていてもよい。
【0087】
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
【符号の説明】
【0088】
10:切断装置
111:切断刃
400:電動モーター
700:ガイドプレート
712,722:凹部
710:第1部材
720:第2部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14