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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093861
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】テレビ会議システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/15 20060101AFI20240702BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20240702BHJP
   H04M 3/56 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
H04N7/15
H04N21/258
H04M3/56 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022210479
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100159385
【弁理士】
【氏名又は名称】甲斐 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100163407
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100166936
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100174883
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 雅己
(74)【代理人】
【識別番号】100189429
【弁理士】
【氏名又は名称】保田 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100213849
【弁理士】
【氏名又は名称】澄川 広司
(72)【発明者】
【氏名】霜田 衛
【テーマコード(参考)】
5C164
5K201
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164PA43
5C164SC11P
5C164UD12S
5C164VA09S
5C164VA36P
5C164YA21
5K201AA05
5K201BA16
5K201BB09
5K201CA05
5K201DC05
5K201EC06
5K201EF10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】テレビ会議中に音声の不具合をユーザーに認識できるようにするテレビ会議システムを提供する。
【解決手段】テレビ会議システムにおいて、ユーザー端末は、ユーザーの顔画像を撮像する撮像部、ユーザーの音声を取得する音声取得部、他のユーザー端末と画像及び音声のデータを含む各種データを送受信する通信部、ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示する表示部、ユーザーの音声を出力する出力部及び制御部を備える。制御部は、表示部がユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示していない場合、音声取得部が発言中のユーザーの音声を取得しているか否かを判定し、音声取得部が発言中のユーザーの音声を取得している場合、前記表示部に予め定められた音声検知アイコンを表示させて前記ユーザーが発言中であることを認識させる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを通じて接続された複数のユーザー端末を介して画像および音声が共有されるテレビ会議システムであって、
前記ユーザー端末は、
ユーザーの顔画像を撮像する撮像部と、
前記ユーザーの音声を取得する音声取得部と、
他の前記ユーザー端末と画像および音声のデータを含む各種データを送受信する通信部と、
前記ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示する表示部と、
前記ユーザーの音声を出力する音声出力部と、
前記撮像部、前記音声取得部、前記通信部、前記表示部および前記音声出力部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記表示部が前記ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示していない場合、前記音声取得部が発言中の前記ユーザーの音声を取得しているか否かを判定し、前記音声取得部が発言中の前記ユーザーの音声を取得している場合、前記表示部に予め定められた音声検知アイコンを表示させて前記ユーザーが発言中であることを認識させることを特徴とするテレビ会議システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記表示部が前記ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示していても、発言中の前記ユーザーの顔画像が含まれていない場合は、前記表示部に前記音声検知アイコンを表示させて前記ユーザーが発言中であることを認識させる請求項1に記載のテレビ会議システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記表示部が前記ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示していても、予め定められた基準に照らして発言中の前記ユーザーの顔画像の口の動きの認識が困難であると判断される場合は、前記表示部に前記音声検知アイコンを表示させて前記ユーザーが発言中であることを認識させる請求項1に記載のテレビ会議システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記音声検知アイコンの表示を終了させる終了ボタンを前記表示部に表示させ、前記終了ボタンが押下された場合に、前記音声検知アイコンの表示を終了させる請求項1に記載のテレビ会議システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記表示部が前記ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示中の場合も、前記音声取得部が発言中の前記ユーザーの音声を取得しているか否かを判定し、前記音声取得部が発言中の前記ユーザーの音声を取得している場合、前記表示部が前記ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示中の場合よりも目立たない態様で、前記表示部に前記音声検知アイコンを表示させて前記ユーザーが発言中であることを認識させる請求項1に記載のテレビ会議システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、テレビ会議システムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ会議やWeb会議において、会議中に意図しない不具合の発生により、他のユーザーが話しているのに聞こえない場合や、自分が話しているのに相手に聞こえていない場合がある。
【0003】
このような問題を解決する方法として、一般に、会議の開催前に、テレビ会議システムが正常に機能しているか否かを、実際に相手ユーザーの端末と接続する前に、マイクやスピーカ等の音声機器の調整のための自己診断テストを実施する方法が提案されている。
【0004】
また、このような自己診断として、従来、映像および音声のローカルでの再生およびネットワークを介した送受信を可能とする伝送端末と、前記伝送端末から送られた映像データおよび音声データを、他の伝送端末もしくは送信元と同じ伝送端末に配信可能な中継装置と、認証された複数の伝送端末もしくは単一の伝送端末のセッション管理が可能な伝送管理装置を備え、前記伝送端末は、前記伝送管理装置を経由し前記中継装置に対して単一拠点会議のセッション確立を要求し、前記中継装置は単一拠点会議のセッション確立要求により要求元の前記伝送端末に対して、単一拠点会議のセッションを確立することにより、一つの拠点のみで前記伝送端末の自己診断を可能とすることを特徴とする伝送システムも開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014-057233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のテレビ会議システムでは、会議前にユーザーが自己診断テストを実施しても、会議前の待機中で意図せずにミュートに設定されたり、接続確認後に端末の変更があったり、接続の誤確認等により、会議開始後に音声が聞こえない不具合が生じることもあった。
【0007】
この開示は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、ネットワークを介して複数のユーザーが参加するテレビ会議システムにおいて、会議中に音声が聞こえない等のユーザーの意図しない不具合が発生しても、従来よりも容易にユーザーに音声の不具合を認識できるようにするテレビ会議システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この開示によるテレビ会議システムは、ネットワークを通じて接続された複数のユーザー端末を介して画像および音声が共有されるテレビ会議システムであって、前記ユーザー端末は、ユーザーの顔画像を撮像する撮像部と、前記ユーザーの音声を取得する音声取得部と、他の前記ユーザー端末と画像および音声のデータを含む各種データを送受信する通信部と、前記ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示する表示部と、前記ユーザーの音声を出力する音声出力部と、前記撮像部、前記音声取得部、前記通信部、前記表示部および前記音声出力部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記表示部が前記ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示していない場合、前記音声取得部が発言中の前記ユーザーの音声を取得しているか否かを判定し、前記音声取得部が発言中の前記ユーザーの音声を取得している場合、前記表示部に予め定められた音声検知アイコンを表示させて前記ユーザーが発言中であることを認識させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この開示によれば、テレビ会議中に音声が聞こえない等のユーザーの意図しない不具合が発生した場合に、音声検知アイコンを表示することにより、従来よりも容易に音声の不具合をユーザーに認識できるようにするテレビ会議システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】この開示のテレビ会議システムの構成の一例を示す説明図である。
図2図1のユーザー端末の概略構成を示すブロック図である。
図3図1のサーバーの概略構成を示すブロック図である。
図4図1のテレビ会議システムにおいて、ユーザー端末のスピーカーの不具合発生の確認処理の一例を示すフローチャートである。
図5図1のテレビ会議システムにおいて、ユーザー端末の表示部に表示されたテレビ会議画面の例を示す。 図5(A)は、発言ユーザー(ユーザーA)の顔画像を大きく表示した場合の例を示し、図5(B)は、発言ユーザーの画面枠をハイライト表示した場合の例を示す。
図6図1のテレビ会議システムにおいて、ユーザー端末の表示部に表示されたテレビ会議画面の音声検知アイコンの一例を示す。
図7図1のテレビ会議システムにおいて、ユーザー端末の表示部に表示されたテレビ会議画面の音声検知アイコンの別の一例を示す。
図8図1のテレビ会議システムにおいて、ユーザー端末の表示部に表示されたテレビ会議画面の音声検知アイコンにマウスカーソルをおいた場合に表示される発言中表示/終了ボタンの一例を示す。
図9】この開示の実施形態2のテレビ会議システムにおいて、ユーザー端末のスピーカーの不具合発生の確認処理の一例を示すフローチャートである。
図10】この開示の実施形態2のテレビ会議システムにおいて、ユーザー端末の表示部に表示されたテレビ会議画面の音声検知アイコンの一例を示す。
図11】この開示の実施形態2のテレビ会議システムにおいて、ユーザー端末の表示部に表示されたテレビ会議画面の音声検知アイコンの別の一例を示す。
図12】この開示の実施形態2のテレビ会議システムにおいて、ユーザー端末の表示部に表示されたテレビ会議画面の音声検知アイコンのさらに別の一例を示す。
図13】この開示の実施形態3のテレビ会議システムにおいて、ユーザー端末のマイクの不具合発生に対する処理の一例を示すフローチャートである。
図14】この開示の実施形態3のテレビ会議システムにおいて、ユーザー端末の表示部に表示されたテレビ会議画面の例を示す。 図14(A)は、発言ユーザー(ユーザーA)の顔画像の口の動きを認識して、発言ユーザーの画面枠をハイライト表示した場合の例を示す。 図14(B)は、マスクをしている発言ユーザー(ユーザーA)の顔画像のマスクおよびマスク周辺の顎・鼻筋等の動きを認識して、発言ユーザーの画面枠をハイライト表示した場合の例を示す。
図15】この開示の実施形態3のテレビ会議システムにおいて、ユーザー端末の表示部に表示されたテレビ会議画面において、マイクに不具合が発生した場合の表示の例を示す。 図15(A)は、ユーザー端末の表示部に表示されたテレビ会議画面において、マイクに不具合が発生した場合の表示の一例を示す。 図15(B)は、ユーザー端末の表示部に表示されたテレビ会議画面において、マイクテスト画面の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
【0012】
前記制御部は、前記表示部が前記ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示していても、発言中の前記ユーザーの顔画像が含まれていない場合は、前記表示部に前記音声検知アイコンを表示させて前記ユーザーが発言中であることを認識させるものであってもよい。
【0013】
このようにすれば、発言中のユーザー以外のユーザーの顔画像が表示中であっても、発言中のユーザーがカメラをオフにしていたり、顔画像の代わりにアイコン等の静止画像を表示していたり、カメラの撮影範囲外にいて発言中のユーザーの顔画像が認識できない場合、音声検知アイコンを表示することにより、従来よりも容易に音声の不具合をユーザーに認識できるようにするテレビ会議システムを実現できる。
【0014】
前記制御部は、前記表示部が前記ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示していても、予め定められた基準に照らして発言中の前記ユーザーの顔画像の口の動きの認識が困難であると判断される場合は、前記表示部に前記音声検知アイコンを表示させて前記ユーザーが発言中であることを認識させるものであってもよい。
【0015】
このようにすれば、発言中のユーザーの顔画像が表示中であっても、発言中のユーザーの顔画像の口の動きの認識が困難な場合、音声検知アイコンを表示することにより、従来よりも容易に音声の不具合をユーザーに認識できるようにするテレビ会議システムを実現できる。
【0016】
前記制御部は、前記音声検知アイコンの表示を終了させる終了ボタンを前記表示部に表示させ、前記終了ボタンが押下された場合に、前記音声検知アイコンの表示を終了させるものであってもよい。
【0017】
このようにすれば、音声の不具合がなかった場合や音声の不具合が解決された場合に、音声検知アイコンの表示を終了することができるため、ユーザーの利便性の高いテレビ会議システムを実現できる。
【0018】
前記制御部は、前記表示部が前記ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示中の場合も、前記音声取得部が発言中の前記ユーザーの音声を取得しているか否かを判定し、前記音声取得部が発言中の前記ユーザーの音声を取得している場合、前記表示部が前記ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示中の場合よりも目立たない態様で、前記表示部に前記音声検知アイコンを表示させて前記ユーザーが発言中であることを認識させるものであってもよい。
【0019】
「前記表示部が前記ユーザーの顔画像をテレビ会議の画面に表示中の場合よりも目立たない態様で」とは、ユーザーの顔画像が表示されている場合は、ユーザーの顔画像が表示されている場合よりも、音声検知アイコンをより小さく、より周囲に、または、より目立たない表示色で表示することである。
【0020】
このようにすれば、テレビ会議中に音声が聞こえない等のユーザーの意図しない不具合が発生しても、ユーザーの顔画像が表示中か否かに応じて音声検知アイコンを異なる態様で表示させるため、従来よりも容易に音声の不具合をユーザーに認識できるようにするテレビ会議システムを実現できる。
【0021】
以下、図面を用いてこの開示をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この開示を限定するものと解されるべきではない。
【0022】
〔実施形態1〕
図1図3に基づき、この開示の画像表示装置の一実施形態であるユーザー端末1A~1Dを含むテレビ会議システム100の概略構成について説明する。
【0023】
図1は、この開示のテレビ会議システム100の構成の一例を示す説明図である。
【0024】
図1に示すように、この開示のテレビ会議システム100は、ネットワーク3を通じて接続されたユーザー端末1A~1Dおよびサーバー2から構成される。
ユーザー端末1A~1Dは、サーバー2を経由して、リアルタイムで情報をやりとりする。
【0025】
なお、以下の説明において、ユーザー端末1A~1Dをまとめてユーザー端末1として説明する。
【0026】
<ユーザー端末1の概略構成>
次に、図2に基づき、ユーザー端末1の概略構成を説明する。
【0027】
図2は、図1のユーザー端末1の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、ユーザー端末1は、制御部10、記憶部11、画像処理部12、通信部13、表示部14、操作部15、撮像部16、音声取得部17および音声出力部18を備える。
【0028】
以下、ユーザー端末1の各構成要素について説明する。
【0029】
制御部10は、ユーザー端末1を統合的に制御するものであって、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read only memory)、各種のインターフェース回路等からなる。
【0030】
制御部10は、ユーザー端末1全体の動作をコントロールするために、各センサの検知、操作部15等、あらゆる負荷の監視・制御を行う。
【0031】
記憶部11は、ユーザー端末1の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラムなどを記憶する素子や記憶媒体である。例えば、RAMやROM等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュ記憶部、SSD(Solid State Drive)等の記憶媒体が用いられる。
【0032】
なお、データを保持する領域をハードディスクドライブで、プログラムを保持する領域をフラッシュ記憶部で構成するといったように、プログラムとデータが異なる装置に保持されてもよい。
【0033】
画像処理部12は、画像データを適正な電気信号に変換して拡大・縮小等の出力に適するように処理を行う部分である。
【0034】
通信部13は、ネットワーク3を介して、他のユーザー端末1や外部のサーバー2と通信を行い、テレビ会議で表示すべき資料や文書等の種々の画像データを送受信する部分である。
【0035】
表示部14は、ユーザー端末1の各種情報の表示を行う部分である。
表示部14は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどで構成され、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアが処理状態など電子的なデータを表示するためのモニタやラインディスプレイなどの表示装置である。
【0036】
制御部10は、表示部14を通じて、ユーザー端末1の動作および状態の表示を行う。
【0037】
操作部15は、ユーザー端末1を操作するためのインターフェースであり、ユーザーからの指令を受け付ける部分である。
【0038】
なお、表示部14および操作部15は、液晶パネル等から構成された表示パネルと、表示パネルに重ねて配置され、指がタッチされた位置を検出する静電容量方式等のタッチパネルとから構成されるものであってもよい。
【0039】
撮像部16は、ユーザー端末2のユーザーの顔を撮像することによりユーザーの顔画像を取得する部分であり、例えばカメラが利用される。
【0040】
音声取得部17は、ユーザー端末1のマイクによって入力されたユーザーの声あるいは音(以下、まとめて音声と呼ぶ)を取得する部分である。
また、音声取得部17は、他のユーザー端末1から通信部13を介して他のユーザーの音声を取得する。
【0041】
音声出力部18は、動画アプリやオーディオアプリ等の音声を出力する部分であり、例えばスピーカーが利用される。
【0042】
<サーバー2の概略構成>
次に、図3に基づき、サーバー2の概略構成を説明する。
【0043】
図3は、図1のサーバー2の概略構成を示すブロック図である。
図3に示すように、サーバー2は、制御部20、記憶部21、画像処理部22、通信部23、表示部24、操作部25およびテレビ会議システム管理部26を備える。
【0044】
以下、サーバー2の各構成要素について説明する。
【0045】
制御部20は、サーバー2を統合的に制御するものであって、CPU、RAM、ROM、各種のインターフェース回路等からなる。
【0046】
制御部20は、サーバー2全体の動作をコントロールするために、各センサの検知、操作部25等、あらゆる負荷の監視・制御を行う。
【0047】
記憶部21は、サーバー2の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラムなどを記憶する素子や記憶媒体である。例えば、RAMやROM等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュ記憶部、SSD等の記憶媒体が用いられる。
【0048】
記憶部21は、テレビ会議システム100に関する情報や画像データなどテレビ会議の実行に必要なデータを記憶する。
【0049】
なお、データを保持する領域をハードディスクドライブで、プログラムを保持する領域をフラッシュ記憶部で構成するといったように、プログラムとデータが異なる装置に保持されてもよい。
【0050】
画像処理部22は、画像データを適正な電気信号に変換して拡大・縮小等の出力に適するように処理を行う部分である。
【0051】
通信部23は、ネットワーク3を介して、外部のユーザー端末1と通信を行い、テレビ会議システム100の資料データ等を送受信する部分である。
【0052】
表示部24は、サーバー2の各種情報の表示を行う部分である。
表示部24は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどで構成され、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアが処理状態など電子的なデータを表示するためのモニタやラインディスプレイなどの表示装置である。
【0053】
制御部20は、表示部24を通じて、サーバー2の動作および状態の表示を行う。
【0054】
操作部25は、サーバー2を操作するためのインターフェースであり、ユーザーからの指令を受け付ける部分である。
【0055】
なお、表示部24および操作部25は、液晶パネル等から構成された表示パネルと、表示パネルに重ねて配置され、指がタッチされた位置を検出する静電容量方式等のタッチパネルとから構成されるものであってもよい。
【0056】
テレビ会議システム管理部26は、ネットワーク3を介して複数のユーザー端末1間でテレビ会議を実行するためのシステムを管理する部分である。
【0057】
<この開示の実施形態1のテレビ会議システム100の処理の一例>
次に、図4図8に基づき、この開示の実施形態1のテレビ会議システム100の処理の一例について説明する。
【0058】
図4は、図1のテレビ会議システム100において、ユーザー端末1のスピーカーの不具合発生の確認処理の一例を示すフローチャートである。
図5は、図1のテレビ会議システム100において、ユーザー端末1の表示部14に表示されたテレビ会議画面の例を示す。
図5(A)は、発言ユーザー(ユーザーA)の顔画像を大きく表示した場合の例を示し、図5(B)は、発言ユーザーの画面枠をハイライト表示した場合の例を示す。
【0059】
ユーザー端末1がテレビ会議を開始した後、図4のステップS1において、ユーザー端末1の制御部10は、撮像部16にユーザーの顔を撮像させるカメラ画像認識と、音声取得部17にユーザーの音声を取得させる音声入力検知を開始する(ステップS1)。
[0000]
次に、ステップS2において、制御部10は、表示部14がユーザーの顔画像などのカメラ画像のない画面(例えば、プレゼンテーション用の資料を画面全体に表示するなど)を表示中か否かを判定する(ステップS2)。
【0060】
表示部14がユーザーの顔画像などのカメラ画像のない画面を表示中の場合(ステップS2の判定がYesの場合)、ステップS9において、制御部10は、テレビ会議が終了したか否かを判定する(ステップS9)。
【0061】
テレビ会議が終了した場合(ステップS9の判定がYesの場合)、制御部10は、処理を終了する。
一方、テレビ会議が終了していない場合(ステップS9の判定がNoの場合)、制御部10は、処理をステップS2に戻す。
【0062】
ステップS2において、表示部14が図5に示すようなユーザーの顔画像などのカメラ画像のない画面を表示中でない場合(ステップS2の判定がNoの場合)、制御部10は、ステップS3において、音声取得部17が発言ユーザーの音声を取得した否かを判定する(ステップS3)。
【0063】
音声取得部17が発言ユーザーの音声を取得していない場合(ステップS3の判定がNoの場合)、制御部10は、ステップS9の判定を行う。
【0064】
一方、音声取得部17が発言ユーザーの音声を取得した場合(ステップS3の判定がYesの場合)、ステップS4において、制御部10は、表示部14に所定の音声検知アイコンを表示させる(ステップS4)。
【0065】
図6は、図1のテレビ会議システム100において、ユーザー端末1の表示部14に表示されたテレビ会議画面の音声検知アイコンの一例を示す。
【0066】
表示部14にプレゼンテーション用の資料などが画面全体に表示されている場合、発言ユーザーの音声に合わせて、図6(A)/(B)に示すように、画面の左上に人が口を開いたり/閉じたりするアニメーションのアイコンが表示される。
【0067】
図7は、図1のテレビ会議システム100において、ユーザー端末1の表示部14に表示されたテレビ会議画面の音声検知アイコンの別の一例を示す。
【0068】
図7(A)/(B)の例では、発言ユーザーの音声に合わせて、画面の左上にマイクが音声を発したり/発しなかったりするアニメーションのアイコンが表示される。
【0069】
上記の他、「Aさんが発言中です」という文字情報を音声検知アイコンとして表示するようにしてもよい。
【0070】
また、発言中のユーザーAの口の動きが確認できる顔画像を画面の所定の位置に小さく表示するようにしてもよい。
【0071】
このような音声検知アイコンを表示することで、発言ユーザーが発言中であることを容易に確認することができる。
【0072】
次に、図4のステップS5において、制御部10は、音声検知アイコン上にマウスオーバーされたか否かを判定する(ステップS5)。
【0073】
音声検知アイコン上にマウスオーバーされていない場合(ステップS5の判定がNoの場合)、制御部10は、ステップS9の判定を行う。
【0074】
音声検知アイコン上にマウスオーバーされた場合(ステップS5の判定がYesの場合)、ステップS6において、制御部10は、表示部14に所定の発言中表示/終了ボタンを表示させる(ステップS6)。
【0075】
図8は、図1のテレビ会議システム100において、ユーザー端末1の表示部14に表示されたテレビ会議画面の音声検知アイコンにマウスカーソルをおいた場合に表示される発言中表示/終了ボタンの一例を示す。
【0076】
図8(A)に示すように、音声検知アイコンにマウスカーソルをおくと、「発言中:A」という表示とともに、その隣に「X」印の終了ボタンが表示される。
【0077】
次に、図4のステップS7において、制御部10は、終了ボタンがクリックされたか否かを判定する(ステップS7)。
【0078】
終了ボタンがクリックされなかった場合(ステップS7の判定がNoの場合)、制御部10は、処理をステップS5の判定に戻す。
【0079】
一方、終了ボタンがクリックされた場合(ステップS7の判定がYesの場合)、ステップS8において、制御部10は、表示部14に音声検知アイコンを非表示にさせた後(ステップS8)、処理を終了する。
【0080】
図8(B)に示すように、ユーザーが終了ボタンをクリックすると、「発言中表示終了します」というメッセージが表示された後に、音声検知アイコンが非表示になる。
【0081】
それゆえ、ユーザーは、発言ユーザーの音声が正常に聞き取れる場合は、音声検知アイコンを非表示にして、テレビ会議を継続することができる。
【0082】
このようにして、テレビ会議中に音声が聞こえない等のユーザーの意図しない不具合が発生しても、従来よりも容易に音声の不具合をユーザーに認識できるようにするテレビ会議システム100を実現できる。
【0083】
(変形例1)
実施形態1では、図4のステップS4において、表示部14に所定の音声検知アイコンを表示させていた。
しかしながら、音声検知アイコンは、スピーカーの不具合をユーザーが認識しやすいようにするために表示するものであり、ユーザーが発言する場合は、音声検知アイコンを表示する必要がない。
【0084】
そこで、変形例1として、発言ユーザー以外のユーザー端末1の表示部14に所定の音声検知アイコンを表示させ、発言ユーザーのユーザー端末1の表示部14に音声検知アイコンを表示させないようにしてもよい。
【0085】
(変形例2)
実施形態1では、図4のステップS2において、表示部14がプレゼンテーション用の資料を画面全体に表示するなど、ユーザーの顔画像などのカメラ画像のない画面を表示中の場合であって、続くステップS3において、発言ユーザーの音声を取得している場合に、表示部14に音声検知アイコンを表示させていた。
【0086】
しかしながら、発言中のユーザー以外のユーザーの顔画像が表示中であっても、発言中のユーザーがカメラをオフにしていたり、顔画像の代わりにアイコン等の静止画像を表示していたり、カメラの撮影範囲外にいて発言中のユーザーの顔画像が認識できないこともある。
【0087】
そこで、変形例2として、他のユーザーの顔画像が表示中であっても、発言中のユーザーの顔画像が認識できない画面を表示中に、発言ユーザーの音声を取得している場合も、表示部14に音声検知アイコンを表示させるようにしてもよい。
【0088】
(変形例3)
変形例3として、ユーザーの顔画像が表示中であっても、口元が確認できないほど顔画像が小さく表示されていたり、口にマスクをしていたりするなど、そのユーザーが発言中なのか顔画像から確認が困難な状況で、そのユーザーの音声を取得している場合も、表示部14に音声検知アイコンを表示させるようにしてもよい。
【0089】
ただし、ユーザーがマスクをしていても、マスクおよびマスク周辺の顎・鼻筋等の動きから、そのユーザーが発言しているのが容易に確認できると判断される場合は、この限りではない。
【0090】
<この開示の実施形態2のテレビ会議システム100の処理の一例>
次に、図9図12に基づき、この開示の実施形態2のテレビ会議システム100の処理の一例について説明する。
【0091】
実施形態1では、テレビ会議において、ユーザーの顔画像が表示中でない場合に限り、ユーザー端末1のスピーカーに不具合が発生した場合のユーザーへの通知方法について説明した。
【0092】
これに対して、実施形態2では、ユーザーの顔画像が表示中であっても、ユーザー端末1のスピーカーに不具合が発生した場合のユーザーへの通知方法について説明する。
【0093】
この発明の実施形態2に係るテレビ会議システム100の概略構成は、実施形態1(図1図3)と同一であるため、説明を省略する。
【0094】
図9は、この開示の実施形態2のテレビ会議システム100において、ユーザー端末1のスピーカーの不具合発生の確認処理の一例を示すフローチャートである。
【0095】
図9のステップS11,S16~S20の処理はそれぞれ、図4(実施形態1)のステップS1,S5~S9の処理に対応するため、説明を省略する。
【0096】
ここでは、図4と異なる図9のステップS12~S15の処理について説明する。
【0097】
図9のステップS11において、ユーザー端末1の制御部10が、撮像部16にユーザーの顔を撮像させるカメラ画像認識と、音声取得部17にユーザーの音声を取得させる音声入力検知を開始した後(ステップS11)、ステップS12において、制御部10は、音声取得部17が発言ユーザーの音声を取得した否かを判定する(ステップS12)。
【0098】
音声取得部17が発言ユーザーの音声を取得していない場合(ステップS12の判定がNoの場合)、ステップS20において、制御部10は、テレビ会議が終了したか否かを判定する(ステップS20)。
【0099】
一方、音声取得部17が発言ユーザーの音声を取得した場合(ステップS12の判定がYesの場合)、ステップS13において、制御部10は、表示部14がユーザーの顔画像などのカメラ画像のない画面を表示中か否かを判定する(ステップS13)。
【0100】
表示部14がユーザーの顔画像などのカメラ画像のない画面を表示中の場合(ステップS13の判定がYesの場合)、ステップS14において、制御部10は、音声検知アイコンを予め定められた基準よりも大きく、目立つように表示させる(ステップS14)。
【0101】
一方、表示部14がユーザーの顔画像などのカメラ画像のない画面を表示中でない場合(ステップS13の判定がNoの場合)、ステップS15において、制御部10は、音声検知アイコンを予め定められた基準よりも小さく表示させる(ステップS15)。
【0102】
図10は、この開示の実施形態2のテレビ会議システム100において、ユーザー端末1の表示部14に表示されたテレビ会議画面の音声検知アイコンの一例を示す。
【0103】
図10に示すように、表示部14にプレゼンテーション用の資料などが画面全体に表示されている場合、画面の中央よりに「Bさんが発言中」という音声検知アイコンが大きく目立つように表示される。
【0104】
図11は、この開示の実施形態2のテレビ会議システム100において、ユーザー端末1の表示部14に表示されたテレビ会議画面の音声検知アイコンの別の一例を示す。
【0105】
図11に示すように、表示部14に複数のユーザーの顔画像が画面全体に表示されている場合、ユーザーBの顔画像の画面枠を点滅表示させる。
【0106】
図12は、この開示の実施形態2のテレビ会議システム100において、ユーザー端末1の表示部14に表示されたテレビ会議画面の音声検知アイコンのさらに別の一例を示す。
【0107】
図12に示すように、表示部14にプレゼンテーション用の資料などが画面全体に表示されている場合、表示部14の周囲にサブ画面を設けて、「Bさんが発言中」およびユーザーBの音量レベル表示からなる音声検知アイコンが小さく表示される。
【0108】
このようにして、テレビ会議中に音声が聞こえない等のユーザーの意図しない不具合が発生しても、ユーザーの顔画像が表示中か否かに応じて音声検知アイコンを異なる態様で表示させるため、従来よりも容易に音声の不具合をユーザーに認識できるようにするテレビ会議システム100を実現できる。
【0109】
<この開示の実施形態3のテレビ会議システム100の処理の一例>
次に、図13図15に基づき、この開示の実施形態3のテレビ会議システム100の処理の一例について説明する。
【0110】
実施形態1では、テレビ会議において、発言ユーザーの音声を正常に取得しているのにもかかわらず、ユーザー端末1のスピーカーに不具合が発生した場合のユーザーへの通知方法について説明した。
【0111】
これに対して、実施形態3では、発言ユーザーのマイクに不具合が発生した場合の処理方法について説明する。
【0112】
この発明の実施形態3に係るテレビ会議システム100の概略構成は、実施形態1(図1図3)と同一であるため、説明を省略する。
【0113】
図13は、この開示の実施形態3のテレビ会議システム100において、ユーザー端末1のマイクの不具合発生に対する処理の一例を示すフローチャートである。
【0114】
ユーザー端末1がテレビ会議を開始した後、図13のステップS21において、ユーザー端末1の制御部10は、撮像部16にユーザーの顔を撮像させるカメラ画像認識と、音声取得部17にユーザーの音声を取得させる音声入力検知を開始する(ステップS21)。
【0115】
次に、ステップS22において、制御部10は、撮像部16が撮像したユーザーの口の動きを認識して、当該ユーザーが発言中か否かを判定する(ステップS22)。
【0116】
図14は、この開示の実施形態3のテレビ会議システム100において、ユーザー端末1の表示部14に表示されたテレビ会議画面の例を示す。
【0117】
図14(A)は、撮像部16が撮像した発言ユーザー(ユーザーA)の顔画像の口の動きを認識して、発言ユーザーの画面枠をハイライト表示した場合の例を示す。
【0118】
図14(B)は、マスクをしている発言ユーザー(ユーザーA)の顔画像のマスクおよびマスク周辺の顎・鼻筋等の動きを認識して、発言ユーザーの画面枠をハイライト表示した場合の例を示す。
【0119】
図13のステップS22において、ユーザーが発言中でない場合(ステップS22の判定がNoの場合)、ステップS30において、制御部10は、テレビ会議が終了したか否かを判定する(ステップS30)。
【0120】
テレビ会議が終了した場合(ステップS30の判定がYesの場合)、制御部10は、処理を終了する。
一方、テレビ会議が終了していない場合(ステップS30の判定がNoの場合)、制御部10は、処理をステップS22に戻す。
【0121】
ステップS22において、ユーザーが発言中である場合(ステップS22の判定がYesの場合)、ステップS23において、制御部10は、音声取得部17が当該ユーザーの音声を取得していない(音声入力なし)か否かを判定する(ステップS23)。
【0122】
ユーザーの音声入力がある場合(ステップS23の判定がNoの場合)、制御部10は、ステップS30の判定を行う。
【0123】
一方、発言中であるにもかかわらずユーザーの音声入力がない場合(ステップS23の判定がYesの場合)、ステップS24において、制御部10は、表示部14にマイクに不具合がある旨の表示をさせる(ステップS24)。
【0124】
図15は、この開示の実施形態3のテレビ会議システム100において、ユーザー端末1の表示部14に表示されたテレビ会議画面において、マイクに不具合が発生した場合の表示の例を示す。
【0125】
図15(A)は、ユーザー端末1の表示部14に表示されたテレビ会議画面において、マイクに不具合が発生した場合の表示の一例を示す。
【0126】
図15(A)に示すように、マイクに不具合が発生した発言ユーザーAの画面枠を点滅表示させるとともに、マイクに不具合が発生した旨を知らせるメッセージを表示させる。
【0127】
図15(A)の例では、「発言中ですが、マイクの音声が入っていません。マイクテストを実施しますか?」というメッセージとともに、「はい」「いいえ」のボタンが表示される。
【0128】
次に、図13のステップS25において、制御部10は、マイクテストを実施するか否かを判定する(ステップS25)。
【0129】
マイクテストを実施しない場合(ステップS25の判定がNoの場合)、ステップS26において、制御部10は、マイクに不具合がある旨の表示を終了して(ステップS26)、処理を終了する。
【0130】
一方、マイクテストを実施する場合(ステップS25の判定がYesの場合)、ステップS27において、制御部10は、他のユーザー端末1への音声の送信を停止して、表示部14にマイクテスト画面を表示させる(ステップS27)。
【0131】
図15(B)は、ユーザー端末1の表示部14に表示されたテレビ会議画面において、マイクテスト画面の一例を示す。
【0132】
図15(B)に示すように、マイクテスト画面において、「マイクテスト中に何か話してください」というメッセージとともに、音量レベルの表示および「テスト終了」ボタンが表示される。
【0133】
次に、図13のステップS28において、制御部10は、マイクテストが終了したか否かを判定する(ステップS28)。
【0134】
図15(B)のマイクテスト画面において、「テスト終了」ボタンがクリックされて、マイクテストが終了した場合(ステップS28の判定がYesの場合)、ステップS29において、制御部10は、マイクテスト画面を終了し、他のユーザー端末1への音声送信を再開し(ステップS29)、処理を終了する。
【0135】
このようにして、テレビ会議の最中に発言ユーザーのマイクに不具合が発生したか否かを適切に判定して、不具合が発生した場合、他のユーザー端末1への音声送信を停止してマイクテスト画面を表示するため、会議中にマイクの音声入力がない等のユーザーの意図しない不具合が発生しても、ユーザーに認識させて不具合を解消するテレビ会議システム100を実現できる。
【0136】
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
【0137】
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
【符号の説明】
【0138】
1,1A,1B,1C,1D:ユーザー端末、 2:サーバー、 3:ネットワーク、 10,20:制御部、 11,21:記憶部、 12,22:画像処理部、 13,23:通信部、 14,24:表示部、 15,25:操作部、 16:撮像部、 17:音声取得部、 18:音声出力部、 26:テレビ会議システム管理部、 100:テレビ会議システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15