(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093867
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】超音波プローブ及び超音波プローブの穿刺アダプタ
(51)【国際特許分類】
A61B 8/00 20060101AFI20240702BHJP
【FI】
A61B8/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022210492
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】キヤノンメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】都築 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】岡田 健吾
【テーマコード(参考)】
4C601
【Fターム(参考)】
4C601EE11
4C601FF02
4C601FF04
4C601FF05
4C601GA01
(57)【要約】
【課題】穿刺針の操作性を高めること。
【解決手段】実施形態に係る超音波プローブは、ヘッド部と、貫通孔と、誘導溝と、を有する。ヘッド部は、超音波を出力し、出力した超音波の反射波を受信する超音波素子を備える。貫通孔は、超音波素子の周辺においてヘッド部を貫通して設けられる。誘導溝は、貫通孔とヘッド部の外縁とを結ぶようにヘッド部に形成される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波を出力し、出力した超音波の反射波を受信する超音波素子を備えるヘッド部と、
前記超音波素子の周辺において前記ヘッド部を貫通して設けられた貫通孔と、
前記貫通孔と前記ヘッド部の外縁とを結ぶように前記ヘッド部に形成された誘導溝と、
を備える超音波プローブ。
【請求項2】
前記誘導溝は、前記貫通孔から前記ヘッド部の長手方向の外縁に向かって形成される、
請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項3】
前記貫通孔は、前記貫通孔の中心軸が、前記超音波の送受信により描出される断層面に対して平行になるように設けられる、
請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項4】
前記誘導溝は、穿刺針を沿わせることにより前記穿刺針を前記貫通孔に誘導する誘導溝壁と、前記穿刺針を支持することが可能な底部と、を備え、
前記ヘッド部の外縁における前記誘導溝壁の高さは、前記ヘッド部の厚みの1/2以上の長さとなっている、
請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項5】
前記底部は、前記ヘッド部の外縁から貫通孔に近付くに連れて厚みが増すように形成される、
請求項4に記載の超音波プローブ。
【請求項6】
前記誘導溝の溝幅は、前記貫通孔から前記ヘッド部の外縁に向けて次第に広がっていくように形成される、
請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項7】
前記貫通孔の径は、前記超音波素子が設けられた前記ヘッド部の放射面側から、当該放射面に対向する非放射面側に向かうに連れて大きくなるように形成される、
請求項1乃至6の何れか1項に記載の超音波プローブ。
【請求項8】
前記誘導溝の溝幅は、前記放射面側から前記非放射面側に向かうに連れて大きくなるように形成される、
請求項7に記載の超音波プローブ。
【請求項9】
超音波を出力し、出力した超音波の反射波を受信する超音波素子を備えるヘッド部に取り付けられる超音波プローブの穿刺アダプタであって、
前記超音波素子の周辺において前記ヘッド部を貫通して設けられた貫通孔と、
前記貫通孔と前記ヘッド部の外縁とを結ぶように前記ヘッド部に形成された誘導溝と、
を備える超音波プローブの穿刺アダプタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、超音波プローブ及び超音波プローブの穿刺アダプタに関する。
【背景技術】
【0002】
腹腔鏡下手術は、術部位の周辺に小さな孔を複数空け、トラカール(トロカールと表記されることもある)と呼ばれる筒状の部材を通して手術器具及び超音波プローブ等の診断器具を体内に挿入して行われる。腹腔鏡下手術で使用される超音波プローブの先端には、例えば、穿刺ガイド(穿刺用の孔または切り欠き)が設けられており、穿刺針を穿刺ガイドに通すことで、臓器に対して任意の角度で穿刺を行うことができるようになる。
【0003】
腹腔鏡下手術では、一般的に、超音波プローブをトラカールから体内に挿入し、穿刺針を体表から直接穿刺して超音波プローブに設けられた穿刺ガイドにアクセスする。しかし、穿刺ガイドは、術者が直接視認することが困難である被検体の皮膚で隠れた裏側に位置する。このため、例えば穿刺ガイドが孔である場合、体表から刺入した穿刺針を穿刺ガイドに挿入することは容易ではない。
【0004】
また、例えば穿刺ガイドが切り欠きである場合、体表から刺入した穿刺針が穿刺ガイドに当たらなくても、超音波プローブ先端の外縁に沿って穿刺針を移動させることで穿刺ガイドにアクセスすることができる。しかしながら、当該穿刺ガイドでは、超音波プローブ先端の外縁に凹状の切り欠きが設けられるため、ガイド中の穿刺針が穿刺ガイドから脱落しやすい。このため、穿刺針の操作性については改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001-178728号公報
【特許文献2】実開平3-41414号公報
【特許文献3】特開2006-271874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題は、穿刺針の操作性を高めることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係る超音波プローブは、ヘッド部と、貫通孔と、誘導溝と、を有する。ヘッド部は、超音波を出力し、出力した超音波の反射波を受信する超音波素子を備える。貫通孔は、超音波素子の周辺においてヘッド部を貫通して設けられる。誘導溝は、貫通孔とヘッド部の外縁とを結ぶようにヘッド部に形成される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る超音波プローブの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る送受信ヘッドの一例を示す平面図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係る送受信ヘッドの一例を示す平面図である。
【
図4】
図4は、
図3に示したA-A断面を表す送信ヘッドの断面図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態に係る送受信ヘッドの構成の一例を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、
図5に示したA-A断面を表す送信ヘッドの断面図である。
【
図7】
図7は、第2の実施形態に係る送受信ヘッドの一例を示す平面図である。
【
図8】
図8は、第2の実施形態に係る送受信ヘッドの構成の一例を示す斜視図である。
【
図9】
図9は、第3の実施形態に係る送受信ヘッドの一例を示す平面図である。
【
図10】
図10は、第3の実施形態に係る送受信ヘッドの構成の一例を示す斜視図である。
【
図12】
図12は、第4の実施形態に係る送受信ヘッドの構成の一例を示す斜視図である。
【
図13】
図13は、第5の実施形態に係る超音波プローブ及び穿刺アダプタの構成の一例を示す分解図である。
【
図14】
図14は、第5の実施形態に係る穿刺アダプタを取り付けた超音波プローブの構成の一例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、実施形態の超音波プローブ及び超音波プローブの穿刺アダプタについて説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の超音波プローブ10の構成の一例を示す図である。超音波プローブ10は、例えば、腹腔鏡下手術(以下、手術)において用いられる。手術は、例えば、超音波プローブ10と、穿刺針20と、内視鏡30と、第1トラカールT1と、第2トラカールT2とを用いて実行される。
【0011】
手術が実行される間、第1トラカールT1及び第2トラカールT2により、被検体Pの体内と体外とに連通路が形成される。超音波プローブ10は、第1トラカールT1を通じて被検体Pの体内に導入される。内視鏡30は、第2トラカールT2を通じて被検体Pの体内に導入される。穿刺針20は、被検体Pの皮膚P1に刺入される。被検体Pの体表には、例えば、穿刺針20を刺入する体表刺入点Hが表示される。
【0012】
超音波プローブ10は、例えば、送受信ヘッド12と、支持部14と、屈曲部16と、を備える。超音波プローブ10は、例えば、被検体Pを検査するにあたり、被検体Pの体内の超音波画像を取得するために用いられる。術者は、例えば、一方の手で超音波プローブ10を把持し、他方の手で穿刺針20を把持しながら手術を実行する。
【0013】
送受信ヘッド12は、被検体Pの手術を実行する際に、例えば、被検体Pの皮膚P1と臓器P2の間に配置される。送受信ヘッド12は、超音波を出力し、出力した超音波の反射波を受信する複数の超音波素子を備える。複数の超音波素子は、アレイ方向に並べられ、超音波を臓器P2に向けて送信し、送信した超音波の反射波を受信する。超音波プローブ10は、受信した超音波の反射波に基づく反射波情報を制御装置などに送信する。制御装置では、送信された反射波情報に基づいて、超音波画像を生成する。送受信ヘッド12は、ヘッド部の一例である。
【0014】
支持部14は、長尺の細径の部材である。支持部14の先端には、屈曲部16が接続されている。屈曲部16の基端には、支持部14が接続されている。支持部14の先端には、屈曲部16を介して送受信ヘッド12が取り付けられている。支持部14と送受信ヘッド12の間に屈曲部16が設けられることにより、送受信ヘッド12を臓器P2の表面に沿って設置することができる。
【0015】
穿刺針20は、被検体Pの血液や体液、細胞などの生体試料の採取のために、体外から内蔵などの体内に刺入される針である。内視鏡30は、先端にカメラが設けられた細径の装置である。内視鏡30は、例えば、超音波プローブ10の送受信ヘッド12や穿刺針20を撮像する。内視鏡30は、カメラにより撮像した画像を制御装置に送信する。制御装置は、例えば、内視鏡30により送信された画像をモニタなど表示させる。
【0016】
なお、第1トラカールT1に対する第2トラカールT2の位置は
図1に図示した例に限定されない。例えば、被検体Pの穿刺対象位置等に応じて、第1トラカールT1に対する第2トラカールT2の位置を変更してもよい。
【0017】
次に、
図2乃至
図4を用いて、送受信ヘッド12の構成について説明する。
図2及び
図3は、送受信ヘッド12の一例を示す平面図である。
図4は、
図3に示したA-A断面を表す送受信ヘッド12の断面図である。
【0018】
図2は、送受信ヘッド12を送受信部22が設けられた面(以下、放射面ともいう)側から見た図である。送受信ヘッド12は、例えば、送受信部22と、外枠部24と、穿刺ガイド26と、を備える。送受信部22は、例えば、アレイ方向に並べられた複数の超音波素子を備える。送受信部22は、超音波を出力し、出力した超音波の反射波を受信する。
【0019】
図2において、X方向が送受信部22のアレイ方向、Y方向が送受信部22のレンズ方向に対応する。また、X方向及びY方向に直交する方向が送受信部22による超音波の送受信方向に対応する。以下、送受信方向に直交する方向を水平方向ともいう。
【0020】
送受信方向から見た送受信ヘッド12は、例えば、長方形の四隅を面取りした形状で形成される。また、送受信部22は、例えば、アレイ方向に長辺を有した長方形状をなしている。ここで、送受信ヘッド12の長手方向と送受信部22の長手方向は一致し、送受信ヘッド12の短手方向と送受信部22の短手方向は一致する。送受信ヘッド12及び送受信部22の長手方向は、アレイ方向に沿っている。送受信ヘッド12及び送受信部22の短手方向は、レンズ方向に沿っている。
【0021】
外枠部24は、送受信部22の外周を囲むようにして設けられ、送受信部22を支持する。送受信ヘッド12は、外枠部24が屈曲部16に接続されることによって、支持部14(
図1参照)に接続される。
【0022】
また、外枠部24には、穿刺針20の穿刺(導入)をガイドするための穿刺ガイド26が設けられる。本実施形態において、穿刺ガイド26は、送受信ヘッド12の先端部(屈曲部16がある側と反対側)に配置される。なお、穿刺ガイド26が設けられる位置は送受信ヘッド12の先端部に限定されない。
【0023】
穿刺ガイド26は、貫通孔32と、誘導溝34とを備える。貫通孔32は、送受信ヘッド12における外枠部24に設けられる。貫通孔32は、外枠部24を送受信方向に貫通する円柱形状の孔部である。貫通孔32は、貫通孔32の壁部である貫通孔壁36を備える。
【0024】
貫通孔32には、穿刺針20が貫通される。貫通孔32は、術者が操作する穿刺針20をガイドする。貫通された穿刺針20の先端部は、送受信部22の超音波の送信範囲に入る。このため、穿刺針20の先端部を超音波画像として描出可能である。
【0025】
また、
図4に示すように、貫通孔32は、送受信ヘッド12における送受信部22(放射面)の裏面側において、放射面側における送受信部22の長手方向の端部の位置に対応する位置からアレイ方向に離れた位置に設けられる。以下、送受信ヘッド12における送受信部22の裏面側の面を非放射面ともいう。また、放射面側においては、非放射面側における貫通孔32の位置に対応する位置よりも送受信部22の長手方向の端部に近い位置に設けられる。つまり、貫通孔32は傾斜して設けられる。
【0026】
また、貫通孔32は、貫通孔32の中心軸が、超音波プローブ10による超音波の送受信により描出される断層面に対して平行になるように設けられる。これにより、穿刺針20全体が超音波プローブ10による超音波の送受信により超音波画像として描出されるため、術者は、穿刺ガイド26のガイドに従うことで、任意の角度で被検体Pの穿刺対象部位を穿刺することができる。なお、
図4の貫通孔32の傾斜角は一例であり、これに限定されない。例えば、傾斜角は、被検体Pの穿刺位置等に応じて変化してもよい。
【0027】
図2に示すように、貫通孔32は、送受信部22からアレイ方向に延長する位置に配置される。これにより、長軸穿刺を行いやすくすることができる。また、
図2の例では、貫通孔32は、レンズ方向において、外枠部24の略中央に設けられる。なお、貫通孔32が設けられる位置は、
図2の例に限定されない。
【0028】
送受信方向から見た貫通孔32の形状は、略円形状で形成される。なお、送受信方向から見た貫通孔32の形状はその他の形状でもよい。例えば、円形状に代えて、長円形状や楕円形状であってもよいし、多角形状(正多角形状)であってもよい。貫通孔32は、送受信方向の形状が異なるものでもよい。なお、貫通孔32の径の大きさは、
図2の例に限定されない。
【0029】
ここで、
図3は、送受信ヘッド12を非放射面側から見た状態を示す図である。誘導溝34は、穿刺針20を貫通孔32に誘導するための溝部である。誘導溝34は、送受信ヘッド12の非放射面において、貫通孔32と送受信ヘッド12の外縁とを結ぶように、所定の深さで形成される。
【0030】
例えば、誘導溝34は、
図3に示すように、貫通孔32から送受信ヘッド12のレンズ方向に向けて形成される。一例として、誘導溝34は、貫通孔32からアレイ方向に延びる直線と、誘導溝34のアレイ方向における中心座標及び貫通孔32の中心軸を通るレンズ方向に延びる直線とがなす角が90°となるように形成される。
【0031】
なお、誘導溝34は、貫通孔32からアレイ方向に延びる直線と、誘導溝34のアレイ方向における中心座標及び貫通孔32の中心軸を通るレンズ方向に延びる直線とがなす角が90°以外の角度となるように形成されてもよい。また、誘導溝34は、曲線状に形成されてもよい。また、誘導溝34は、貫通孔32から送受信ヘッド12のアレイ方向に向けて形成されてもよい。
【0032】
誘導溝34は、誘導溝壁38と底部40とを備える。誘導溝壁38は、対になるように送受信ヘッド12の非放射面に設けられる。2つの誘導溝壁38の間に誘導溝34が形成される。底部40は、誘導溝34の底に当たる部分である。
【0033】
図4に示すように、貫通孔32が非放射面側から放射面側に貫通しているのに対し、誘導溝34は、放射面側に貫通していない。これにより、2つの誘導溝壁38と、外枠部24の放射面側の部分とにより底部40が形成され、当該底部40で穿刺針20を支持することができる。このため、穿刺針20が誘導溝34から脱落する可能性を低下させることができる。
【0034】
また、誘導溝壁38の高さが低い(溝の深さが浅い)と、底部40で穿刺針20を支持できたとしても、少しの動きで穿刺針20が誘導溝34から脱落してしまう可能性もある。そこで、穿刺針20の脱落を防止し、確実に穿刺針20を貫通孔32へ誘導できるようにするため、誘導溝壁38の高さL1と、底部40の厚みL2とは、下記(1)式の関係にあることが好ましい。
L1≧1/2(L1+L2)
【0035】
ここで、
図5及び
図6を用いて、貫通孔32及び誘導溝34の構成について説明する。
図5は、送受信ヘッド12の構成の一例を示す斜視図である。
図6は、
図5に示したA-A断面を表す送受信ヘッド12の断面図である。なお、
図5では、説明の便宜上、貫通孔32の大きさを
図2と異なる大きさで表している。
【0036】
図5に示すように、送受信ヘッド12は短手側から見た形状が半円状を示す。このため、誘導溝壁38の高さは、貫通孔32方向に向かって高くなっている。また、底部40は、略平坦に形成されている。
【0037】
例えば、術者は、誘導溝壁38と誘導溝壁38との間(以下、穿刺針20の入口ともいう)から穿刺針20を進入させる。このとき、底部40は、穿刺針20の先端部を支持することができる。このため、入口から進入した穿刺針20が誘導溝34から脱落してしまうことを防止できる。また、術者は、誘導溝壁38に穿刺針20を沿わせて移動させることにより、穿刺針20を貫通孔32に誘導することができる。
【0038】
また、
図5及び
図6に示すように、送受信ヘッド12の先端部には、貫通孔壁36が形成されている。貫通孔壁36が形成されることで、貫通孔32内で穿刺針20が動いたとしても、穿刺針20が貫通孔壁36に当たるため、穿刺針20が穿刺ガイド26の外に出てしまうことを防止できる。これにより、例えば、術者は、貫通孔32の位置まで誘導した穿刺針20を貫通孔壁36に沿わせて移動させることが可能である。これにより、術者は、被検体Pの所望の位置に穿刺針20を穿刺することができる。
【0039】
以上のように、第1の実施形態に係る超音波プローブ10は、穿刺針20の導入をガイドする穿刺ガイド26を備える。また、穿刺ガイド26は、貫通孔32と、貫通孔32に穿刺針20を誘導するための誘導溝34とを備える。穿刺ガイド26が貫通孔32を備えることにより、術者は、臓器に対して穿刺針20を任意の角度をつけて穿刺を行うことができる。また、誘導溝34は、貫通孔32と送受信ヘッド12の外縁とを結ぶように送受信ヘッド12に形成される。誘導溝34が形成されていることにより、穿刺ガイド26は、誘導溝34に進入した穿刺針20を支持することができるため、穿刺針20が穿刺ガイド26から脱落する可能性を低減できる。また、穿刺針20は誘導溝34を沿って移動可能であるため、術者は、穿刺針20を貫通孔32へ移動させやすくなる。つまり、第1の実施形態に係る超音波プローブ10によれば、穿刺針20の操作性を高めることができる。
【0040】
また、第1の実施形態に係る超音波プローブ10の貫通孔32は、貫通孔32の中心軸が、超音波プローブ10による超音波の送受信により描出される断層面に対して平行になるように設けられる。これにより、穿刺針20の全体が超音波画像として描出されるため、術者は、描出された穿刺針20を参照しながら穿刺針20を操作することができ、任意の角度で被検体Pの穿刺対象部位を穿刺することができる。
【0041】
また、第1の実施形態に係る超音波プローブ10は、誘導溝壁38の高さL1は、誘導溝壁38の高さL1と底部40の厚みL2との合計の1/2以上の長さとなっている。これにより、誘導溝壁38の高さを確保し、穿刺針20が誘導溝34から脱落してしまうことを防止できる。
【0042】
また、第1の実施形態において、誘導溝34の底部40を略平坦としたが、これに限らず、底部40が傾斜を有していてもよい。例えば、底部40は、送受信ヘッド12の外縁から貫通孔32の方向に向かうにつれ、底部40の厚みが増していくように傾斜していてもよい。貫通孔32の方向に向かうほど底部40の厚みを増すことにより、穿刺針20のガイド精度が上がる。
【0043】
また、入口付近では、誘導溝壁38の高さを確保できるため、例えば、術者による穿刺針20の操作で誘導溝34内の穿刺針20が不規則に動いてしまったような場合でも、穿刺針20が誘導溝壁38にあたることで、穿刺針20を誘導溝34内に保持できる可能性が高い。つまり、誘導溝壁38の高さを確保することで、穿刺ガイド26から穿刺針20が脱落してしまう可能性を低減できる。
【0044】
したがって、貫通孔32の方向に向かうほど、底部40の厚みを増すことにより、入口付近では、誘導溝壁38の高さを確保して脱落を防止することができ、かつ、貫通孔32付近では底部40の厚みを確保してガイド精度を高めることができる。
【0045】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。以下の第2の実施形態以降の説明において、第1の実施形態と共通する要素等については、図面中に同一の番号を付してその説明を省略することがある。
【0046】
第2の実施形態の超音波プローブは、第1の実施形態と比較して、穿刺ガイドの誘導溝が送受信ヘッド12の外縁に向けて広がる構造を有する点で異なる。以下、第1の実施形態との相違点を中心として、第2の実施形態の超音波プローブについて
図7及び
図8を用いて説明する。
【0047】
図7は、第2の実施形態に係る超音波プローブ10Aの送受信ヘッド12Aの構成の一例を示す図である。
図8は、送受信ヘッド12Aの構成の一例を示す斜視図である。
図7に示すように、送受信ヘッド12Aは、例えば、送受信部22と、外枠部24と、穿刺ガイド26Aと、を備える。送受信部22及び外枠部24は、第1の実施形態の送受信部22及び外枠部24と同様の構成を有する。
【0048】
穿刺ガイド26Aは、貫通孔32Aと、誘導溝34Aとを備える。貫通孔32Aは、第1の実施形態の貫通孔32と同様の構成を有する。また、誘導溝34Aは、誘導溝壁38Aを備える。
【0049】
図7及び
図8に示すように、誘導溝壁38Aは、誘導溝34Aが、送受信ヘッド12Aの外縁に向かうに連れ、送受信ヘッド12Aの長手方向に広がるように形成される。
【0050】
また、底部40Aは、第1の実施形態と同様に略平坦に形成される。また、底部40Aの面積は、第1の実施形態の底部40と比較して大きくなっている。
【0051】
以上のように、第2の実施形態に係る超音波プローブ10Aの誘導溝34Aは、貫通孔32Aの貫通孔壁36Aから送受信ヘッド12Aの外縁に向けて次第に広がっていくように形成されている。言い換えると、誘導溝34Aは、貫通孔32Aに向かうほど狭くなるテーパー状に形成される。
【0052】
これにより、穿刺針20の入口が広くなるため、術者は、穿刺針20を誘導溝34Aの内部に移動させやすくなる。また、誘導溝34Aは、入口側から見ると、貫通孔32Aに向かうほど狭くなるため、より穿刺針20を貫通孔32Aに誘導しやすくなる。つまり、第2の実施形態に係る超音波プローブ10Aによれば、穿刺針20の操作性を高めることができる。
【0053】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の超音波プローブ10は、第1の実施形態と比較して、貫通孔32の径が非放射面側から放射面側に向かうに連れて小さくなる点で異なる。以下、第1の実施形態との相違点を中心として、第3の実施形態の超音波プローブについて
図9乃至
図11を用いて説明する。
【0054】
図9は、第3の実施形態の超音波プローブ10Bの送受信ヘッド12Bの構成の一例を示す図である。
図10は、送受信ヘッド12Bの構成の一例を示す斜視図である。
図11は、
図10に示したA-A断面を表す送受信ヘッド12の断面図である。
図9に示すように、送受信ヘッド12Bは、例えば、送受信部22と、外枠部24と、穿刺ガイド26Bと、を備える。送受信部22及び外枠部24は、第1の実施形態の送受信部22及び外枠部24と同様の構成を有する。
【0055】
穿刺ガイド26Bは、貫通孔32Bと、誘導溝34Bとを備える。貫通孔32Bは、貫通孔壁36Bを備える。また、誘導溝34Bは、誘導溝壁38Bを備える。
【0056】
誘導溝34Bは、誘導溝壁38Bと、底部40Bとを備える。
図10に示すように、誘導溝壁38Bは、誘導溝34Bのアレイ方向における幅が非放射面側から放射面側に向かうに連れ、小さくなるように形成される。また、底部40Bは、第1の実施形態と同様に略平坦に形成される。
【0057】
図11に示すように、貫通孔32Bは、貫通孔壁36Bを備える。貫通孔壁36Bは、貫通孔32Bの径が非放射面側から放射面側に向かうに連れ、小さくなるように形成される。
【0058】
以上のように、第3の実施形態に係る超音波プローブ10Bの貫通孔壁36Bは、貫通孔32Bの径が非放射面側から放射面側に向かうに連れ、小さくなるように形成されている。また、第3の実施形態に係る超音波プローブ10Bの誘導溝壁38Bは、誘導溝34Bのアレイ方向における幅が非放射面側から放射面側に向かうに連れ、小さくなるように形成されている。
【0059】
これにより、穿刺針20が貫通孔32Bの内部に入った場合において、穿刺針20が被検体Pの穿刺対象部位に近付くに連れ、穿刺針20の動きが制限されることになる。穿刺針20の動きが制限されることにより、穿刺針20を穿刺対象部位に誘導しやすくなる。つまり、第3の実施形態に係る超音波プローブ10Bによれば、穿刺針20の操作性を高めることができる。
【0060】
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。第3の実施形態の超音波プローブ10Cは、第1の実施形態と比較して、穿刺ガイドの誘導溝34が送受信ヘッド12の外縁に向けて広がっており、かつ、貫通孔32の径が非放射面側から放射面側に向かうに連れて小さくなっている点で異なる。
【0061】
図12は、第4の実施形態の超音波プローブ10Cの送受信ヘッド12Cの構成の一例を示す斜視図である。送受信ヘッド12Cは、送受信ヘッド12Bは、例えば、送受信部22と、外枠部24と、穿刺ガイド26Cと、を備える。送受信部22及び外枠部24は、第1の実施形態の送受信部22及び外枠部24と同様の構成を有する。
【0062】
穿刺ガイド26Cは、貫通孔壁36Cを備える。
図12に示すように、貫通孔壁36Cは、貫通孔32Cの径が非放射面側から放射面側に向かうに連れ、小さくなるように形成される。
【0063】
また、誘導溝34Cは、誘導溝壁38Cと、底部40Cとを備える。
図12に示すように、誘導溝壁38Cは、誘導溝34Cが、送受信ヘッド12Cの外縁に向かうに連れ、送受信ヘッド12Cの長手方向に広がるように形成される。また、
図12に示すように、誘導溝壁38Cは、誘導溝34Cのアレイ方向における幅が非放射面側から放射面側に向かうに連れ、小さくなるように形成される。
【0064】
また、底部40Cは、第1の実施形態と同様に略平坦に形成される。また、底部40Cの面積は、第1の実施形態の底部40と比較して大きくなっている。
【0065】
以上のように、第4の実施形態に係る超音波プローブ10Cの誘導溝34Cは、貫通孔32Cの貫通孔壁36Cから送受信ヘッド12Cの外縁に向けて次第に広がっていくように形成されている。また、第4の実施形態に係る超音波プローブ10Cの貫通孔壁36Cは、貫通孔32Cの径が非放射面側から放射面側に向かうに連れ、小さくなるように形成されている。また、第4の実施形態に係る超音波プローブ10Cの誘導溝壁38Cは、誘導溝34Cのアレイ方向における幅が非放射面側から放射面側に向かうに連れ、小さくなるように形成されている。
【0066】
これにより、第4の実施形態に係る超音波プローブ10Cは、穿刺針20の入口が広くなるため、より穿刺針を貫通孔に誘導しやすくすることができる。また、第4の実施形態に係る超音波プローブ10Cは、穿刺対象部位に穿刺針20が近付くに連れ、穿刺針20の動きが制限されるようにすることができ、穿刺針20を穿刺対象部位に誘導しやすくすることができる。つまり、第4の実施形態に係る超音波プローブ10Cによれば、穿刺針20の操作性を高めることができる。
【0067】
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。
図13は、第4の実施形態の超音波プローブ50の構成の一例を示す図である。
図14は、穿刺アダプタ60を取り付けた超音波プローブ50の穿刺アダプタの平面図である。第5の実施形態の超音波プローブ50は、送受信ヘッド52と、支持部54と、屈曲部56と、を備える。このうち、支持部54及び屈曲部56は、第1の実施形態の超音波プローブ10と同様の構成を有する。
【0068】
送受信ヘッド52は、送受信部58と、外枠部59と、を備える。送受信部58は、第1の実施形態の送受信部22と同様の構成を有する。外枠部59は、第1の実施形態の外枠部24よりも薄く、送受信方向から見た大きさは、第1の実施形態の外枠部24よりも小さい。第1の実施形態の外枠部24には、穿刺ガイド26が設けられるが、外枠部59には穿刺ガイドが設けられていない。
【0069】
穿刺アダプタ60は、超音波プローブ50の送受信ヘッド52に装着される。穿刺アダプタ60は、例えば、装着部62と、穿刺ガイド64と、を備える。装着部62は、送受信ヘッド52を覆って装着される。穿刺ガイド64は、装着部62に設けられる。穿刺ガイド64は、貫通孔72と、誘導溝74と、を備える。穿刺ガイド64の貫通孔72及び誘導溝74は、第1の実施形態における穿刺ガイド26の貫通孔32及び誘導溝34と同様の構成を有する。
【0070】
第5の実施形態の超音波プローブ50は、穿刺アダプタ60が装着されることにより、第1の実施形態の超音波プローブ10と同様の作用効果を奏する。また、穿刺アダプタ60に穿刺ガイド64が設けられることにより、穿刺ガイドを備えていない超音波プローブにおいても、穿刺針の操作性を高めることができる。穿刺アダプタ60は、穿刺ガイドが設けられていない超音波プローブに装着されるが、穿刺ガイドが設けられた超音波プローブに装着されてもよい。さらに、穿刺アダプタが超音波プローブに装着されることにより、超音波プローブと穿刺アダプタにより穿刺ガイドが構成されるようにしてもよい。
【0071】
なお、上述した各実施形態は、各装置が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した各実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した各実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0072】
(変形例1)
まず、変形例1について説明する。
図15Aは、変形例1の超音波プローブ10Dの送受信ヘッド12Dの一例を示す平面図である。変形例1の送受信ヘッド12Dは、穿刺ガイド26Dを備える。穿刺ガイド26Dは、貫通孔32Dと、誘導溝34Dと、を備える。
【0073】
貫通孔32Dは、第1の実施形態の貫通孔32と同様の構成を有する。
【0074】
誘導溝34Dは、貫通孔32Dの中心軸の位置からアレイ方向に延びる直線と、誘導溝34Dのアレイ方向における中心座標及び貫通孔32Dの中心軸を通るレンズ方向に延びる直線とがなす角度が45°になるよう形成される。
(変形例2)
次に、変形例2について説明する。
図15Bは、変形例2の超音波プローブ10Eの送受信ヘッド12Eの一例を示す平面図である。変形例2の送受信ヘッド12Eは、穿刺ガイド26Eを備える。穿刺ガイド26Eは、貫通孔32Eと、誘導溝34Eと、を備える。
【0075】
貫通孔32Eは、第1の実施形態の貫通孔32と同様の構成を有する。
【0076】
誘導溝34Eは、貫通孔32Eの中心軸の位置からアレイ方向に延びる直線と、誘導溝34Eのアレイ方向における中心座標及び貫通孔32Eの中心軸を通るレンズ方向に延びる直線とがなす角度が135°になるよう形成される。
【0077】
(変形例3)
次に、変形例3について説明する。
図15Cは、変形例3の超音波プローブ10Fの送受信ヘッド12Fの一例を示す平面図である。変形例3の送受信ヘッド12Fは、穿刺ガイド26Fを備える。穿刺ガイド26Fは、貫通孔32Fと、誘導溝34Fと、を備える。
【0078】
貫通孔32Fは、送受信ヘッド12Fにおける外枠部24における送受信部22から、アレイ方向であって屈曲部16がある側の位置に配置される。
【0079】
誘導溝34Fは、貫通孔32Fの中心軸の位置からアレイ方向に延びる直線と、誘導溝34Fのアレイ方向における中心座標及び貫通孔32Fの中心軸を通るレンズ方向に延びる直線とがなす角度が90°になるよう形成される。
【0080】
(変形例4)
次に、変形例4について説明する。
図15Dは、変形例4の超音波プローブ10Gの送受信ヘッド12Gの一例を示す平面図である。変形例4の送受信ヘッド12Gは、穿刺ガイド26Gを備える。穿刺ガイド26Gは、貫通孔32Gと、誘導溝34Gと、を備える。
【0081】
貫通孔32Gは、送受信ヘッド12Gにおける外枠部24における送受信部22から、アレイ方向であって屈曲部16がある側の位置に配置される。
【0082】
誘導溝34Gは、貫通孔32Gの中心軸の位置からアレイ方向に延びる直線と、誘導溝34Gのアレイ方向における中心座標及び貫通孔32Gの中心軸を通るレンズ方向に延びる直線とがなす角度が45°になるよう形成される。
【0083】
(変形例5)
次に、変形例5について説明する。
図15Eは、変形例4の超音波プローブ10Hの送受信ヘッド12Hの一例を示す平面図である。変形例5の送受信ヘッド12Hは、穿刺ガイド26Hを備える。穿刺ガイド26Hは、貫通孔32Hと、誘導溝34Hと、を備える。
【0084】
貫通孔32Hは、送受信ヘッド12Hにおける外枠部24における送受信部22から、アレイ方向であって屈曲部16がある側の位置に配置される。
【0085】
誘導溝34Hは、貫通孔32Hの中心軸の位置からアレイ方向に延びる直線と、誘導溝34Hのアレイ方向における中心座標及び貫通孔32Hの中心軸を通るレンズ方向に延びる直線とがなす角度が135°になるよう形成される。
【0086】
変形例1乃至5に示したように、誘導溝を設ける位置や角度を変化させて穿刺ガイド26を形成した場合であっても、第1の実施形態と同様に穿刺針の操作性を高めることができる。したがって、変形例1乃至5に係る超音波プローブは、被検体Pの穿刺対象部位等に応じて、穿刺針20をガイドしやすい角度に誘導溝を設けることができる。なお、変形例1乃至5は、一例であり、これらとは異なる位置及び角度で誘導溝を設けてもよい。
【0087】
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、穿刺針の操作性を高めることができる。
【0088】
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0089】
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,50 超音波プローブ
12,52 送受信ヘッド
14,54 支持部
16,56 屈曲部
20 穿刺針
22,58 送受信部
24,59 外枠部
26,26A,26B,26C,26D,26E,26F,26G,26H,64 穿刺ガイド
30 内視鏡
32,32A,32B,32C,32D,32E,32F,32G,32H,72 貫通孔
34,34A,34B,34C,34D,34E,34F,34G,34H,74 誘導溝
38,38A,38B,38C 誘導溝壁
40,40A,40B,40C 底部
60 穿刺アダプタ
62 装着部
H 体表刺入点
L1 誘導溝壁の高さ
L2 底部の厚み
P 被検体
P1 皮膚
P2 臓器
T1 第1トラカール
T2 第2トラカール