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特開2024-9387キャリーケースを直立した状態で、安定敵な押し歩き及び連結を可能とする伸縮ハンドル装置
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  • 特開-キャリーケースを直立した状態で、安定敵な押し歩き及び連結を可能とする伸縮ハンドル装置 図1
  • 特開-キャリーケースを直立した状態で、安定敵な押し歩き及び連結を可能とする伸縮ハンドル装置 図2
  • 特開-キャリーケースを直立した状態で、安定敵な押し歩き及び連結を可能とする伸縮ハンドル装置 図3
  • 特開-キャリーケースを直立した状態で、安定敵な押し歩き及び連結を可能とする伸縮ハンドル装置 図4
  • 特開-キャリーケースを直立した状態で、安定敵な押し歩き及び連結を可能とする伸縮ハンドル装置 図5
  • 特開-キャリーケースを直立した状態で、安定敵な押し歩き及び連結を可能とする伸縮ハンドル装置 図6
  • 特開-キャリーケースを直立した状態で、安定敵な押し歩き及び連結を可能とする伸縮ハンドル装置 図7
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024009387
(43)【公開日】2024-01-22
(54)【発明の名称】キャリーケースを直立した状態で、安定敵な押し歩き及び連結を可能とする伸縮ハンドル装置
(51)【国際特許分類】
   A45C 13/22 20060101AFI20240115BHJP
   A45C 5/14 20060101ALI20240115BHJP
【FI】
A45C13/22 B
A45C5/14 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022114369
(22)【出願日】2022-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】519291478
【氏名又は名称】株式会社Pippin
(72)【発明者】
【氏名】最上 孝明
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA02
3B045CB05
3B045CE07
3B045EA03
3B045FB02
3B045GB01
3B045GC01
3B045GC02
3B045GD02
3B045GD03
3B045GD05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】キャリーケースを手前に傾けて歩く際、キャリーハンドルにかかるキャリーケースの重量が腕や肩に大きな負担となる。また、やむを得ず二つのキャリーケースを使用して移動する際、左右両方の手でキャリーケースを引き歩くことになり他の動作が困難になる。更にキャリーケースにかかとを強打することがあるが、急ぎ足の場合は頻繁に起こる可能性が高い。前記による現象は、歩行時の後ろ足のかかととキャリーバッグの間隔が狭いことに原因がある。
【解決手段】伸縮ハンドルをキャリーケース分離して、伸縮ハンドルの支点を前記キャリーケースの低位置に設置し、前記伸縮ハンドルのみ斜めに倒せるようにする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮ハンドルを伸縮ハンドル設置ボード(2)に取り付け、前記伸縮ハンドルを伸縮ハンドル設置ボードに取り付けた伸縮ハンドル設置ボードを、キャリーケースに設置するために、前記伸縮ハンドル設置ボードに荷締めベルトを取付けた伸縮ハンドル装置。
【請求項2】
伸縮ハンドルの支点を伸縮ハンドル取付ボードの低位置に取付けた伸縮ハンドル取付ボードを、荷締めベルトによりキャリーケースの低位置に設置することで、伸縮ハンドルの支点から伝わる力をキャリーケースの低位置かけることにより、安定した押し歩きを可能とする機能を備えた伸縮ハンドル装置。
【請求項3】
請求項1による荷締めベルトの長さを調節することにより、複数のキャリーケースを連結することができる機能を備えた伸縮ハンドル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャリーケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のキャリーケースは引き歩き機能が主流であり、押し歩きが容易な機能を兼ね備えたケースの例をみることが無い。
【0003】
また、一人で二つのキャリーケースを引き歩く動作は一般的であるが、ベルトでキャリーケースを連結しての移動形態をみることが極稀にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-202138号公報
【特許文献2】特開2017-209273号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】崇明スーツケース伸縮ハンドル(Amazon)
【非特許文献2】ポータブルキャリーカートAHワンタッチ伸縮ハンドルKCT-PAH(HAKUBA)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
キャリーケースを手前に傾けて歩く際、キャリーハンドルにかかるケースの重量が腕や肩に大きな負担となる。
【0007】
また、やむを得ず二つのキャリーケースを使用して移動する際、左右両方の手でキャリーケースを引き歩くことにより他の動作が困難になる。
【0008】
さらに、キャリーケースにかかとを強打することがあるが、急ぎ足の場合は頻繁に起こる可能性が高い。
【0009】
前記による現象は、歩行時の後ろ足のかかととキャリーケースの間隔が狭いために起こり得る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
伸縮ハンドルをキャリーケースから分離して、伸縮ハンドルの支点を前記キャリーケースの低位置に設置することで、前記伸縮ハンドルのみ斜めに倒せるようにする。
【0011】
伸縮ハンドルを設置するための荷締めベルトの長さの調節により、二つのキャリーケースを連結を可能にする。
【発明の効果】
【0012】
この発明により、キャリーケースの直立移動が容易になり、従来のキャリーケースを傾けた際のハンドルにかかる重量を支えるために生じる腕や肩への負担を大幅に軽減することになり、後ろ足のかかとがキャリーケースに接触する危険性も大幅に軽減される。
【0013】
また、他のキャリーケースを連結しての引き歩きが可能となるため、片方の腕が解放されることで他の動作が容易になる。
【0014】
更に、人混みにおいてはキャリーケースを押し歩くことで、従来の引き歩きの際に生じる後方の歩行者を引っかけたりすることが無くなり、危険の度合いが大きく軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】(A)は伸縮ハンドル装置の正面図である。(B)は伸縮ハンドル装置の側面図である。
図2】伸縮ハンドル装置のハンドル展開図である。
図3】伸縮ハンドル装置のハンドル伸長展開図である。
図4】(A)は伸縮ハンドル装置をキャリーケースに装着し、ハンドルを伸長展開した側面図である。(B)は伸縮ハンドル装置をキャリーケースに装着し、ハンドルを伸長展開した斜視図である。
図5】(A)は伸縮ハンドル装置により二つのキャリーケースを連結し、ハンドルを伸長した側面図である。(B)は伸縮ハンドル装置により二つのキャリーケースを連結し、ハンドルを伸長した斜視図である。
図6】伸縮ハンドル装置により連結したキャリーケースを引き歩くイメージ図である。
図7】伸縮ハンドル装置により連結したキャリーケースを押し歩くイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、図1に示すように伸縮ハンドル1とタスキステー5と荷締めベルト4と伸縮ハンドル設置ボード2からなる構造である。
【0017】
伸縮ハンドル1をハンドルジョイント金具8により伸縮ハンドル設置ボードに取付け、荷締めベルト4を伸縮ハンドルと設置ボード2の上下中央の位置より低位置に設置する。
【0018】
前記の設置方法により、伸縮ハンドルを操作する際の力がキャリーケースの低位置に加えることで、重心が下がり安定した直立移動が可能となる。
【0019】
前記により、キャリーケースを連結しての押し歩きが容易になる。
【実施例0020】
図6は、キャリーケースを連結して引き歩くイメージ図である。
【0021】
図7は、キャリーケースを連結して押し歩くイメージ図である。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明は、キャリーケース本体に直接組み込むことにより、操作性と安定性と安全性の向上につながり、他の移動体にも活用できるものと期待できる。
【符号の説明】
【0023】
1 伸縮ハンドル
2 伸縮ハンドル設置ボード
3 滑り止めシート
4 荷締めベルト
5 タスキステー
6 回転軸
7 Pクリップ
8 ハンドルジョイント金具
9 回転軸
10 キャリーケース
11 キャスター
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7