(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093946
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】検査システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0635 20230101AFI20240702BHJP
A61B 5/08 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
G06Q10/0635
A61B5/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022210607
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】515247288
【氏名又は名称】株式会社ビズベース
(74)【代理人】
【識別番号】100092956
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 栄男
(74)【代理人】
【識別番号】100101018
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 正
(72)【発明者】
【氏名】松本 聡
【テーマコード(参考)】
4C038
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
4C038SU20
4C038SX11
5L010AA06
5L049AA06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】特殊なケーブルなどを必要とせず、使用回数の管理も容易なアルコール検査システム、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】アルコール検査システムにおいて、呼気アルコール検知装置10は、対象者の呼気中のアルコール濃度を検出するセンサと、検出したアルコール濃度と呼気アルコール検知装置の使用回数を含む計測関連情報をコード化し、コード化情報としてディスプレイに表示する検知装置制御器と、を有する。通信装置20は、ディスプレイに表示されたコード化情報を撮像するカメラと、撮像されたコード化情報に基づいて、計測関連情報を復元し、インターネット上のサーバ装置30に送信する通信装置制御器と、を有する。サーバ装置は、受信した計測関連情報のうち、アルコール濃度を記録器に記録し、受信した計測関連情報のうちの使用回数が、所定の警告回数に達しているかどうかを判断し、達していれば警告を出力するサーバ制御器を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼気アルコール検知装置と通信装置とサーバ装置とを備えたアルコール検査システムであって、
前記呼気アルコール検知装置は、
呼気のアルコール濃度を検出するセンサと、
センサによって検出されたアルコール濃度と、呼気アルコール検知装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報をディスプレイに表示する検知装置制御器とを備え、
前記通信装置は、
前記呼気アルコール検知装置のディスプレイに表示されたコード化情報を撮像するカメラと、
カメラによって撮像されたコード化情報から計測関連情報を復元し、当該計測関連情報をサーバ装置に送信する通信装置制御器とを備え、
前記サーバ装置は、
前記通信装置からの計測関連情報を受信する受信回路と、
前記受信した計測関連情報に含まれるアルコール濃度を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力するよう制御するサーバ制御器とを備えたアルコール検査システム。
【請求項2】
呼気のアルコール濃度を検出するセンサと、
カメラによって撮像されたコード化情報から計測関連情報を復元し、当該計測関連情報をサーバ装置に送信し、サーバ装置において計測関連情報に含まれるアルコール濃度を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力できるように、センサによって検出されたアルコール濃度と、呼気アルコール検知装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報をディスプレイに表示する検知装置制御器と、
を備えた呼気アルコール検知装置。
【請求項3】
コンピュータによって呼気アルコール検知装置を実現するための呼気アルコール検知プログラムであって、コンピュータを、
カメラによって撮像されたコード化情報から計測関連情報を復元し、当該計測関連情報をサーバ装置に送信し、サーバ装置において計測関連情報に含まれるアルコール濃度を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力できるように、センサによって検出されたアルコール濃度と、呼気アルコール検知装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報をディスプレイに表示する検知装置制御器として機能させるための呼気アルコール検知プログラム。
【請求項4】
呼気アルコール検知装置のセンサによって検出されたアルコール濃度と、呼気アルコール検知装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報が表示された呼気アルコール検知装置のディスプレイを撮像するカメラと、
サーバ装置において、計測関連情報に含まれるアルコール濃度を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると警告を出力することができるように、カメラによって撮像されたコード化情報から計測関連情報を復元し、当該計測関連情報をサーバ装置に送信する通信装置制御器と、
を備えた通信装置。
【請求項5】
コンピュータによって通信装置を実現するためのクライアントプログラムであって、コンピュータを、
サーバ装置において、計測関連情報に含まれるアルコール濃度を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると警告を出力することができるように、呼気アルコール検知装置のディスプレイに表示された計測関連情報をコード化したコード化情報をカメラによって撮像し、当該コード化情報から計測関連情報を復元し、当該計測関連情報をサーバ装置に送信する通信装置制御器として機能させるためのクライアントプログラム。
【請求項6】
呼気アルコール検知装置のセンサによって検出されたアルコール濃度と、呼気アルコール検知装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報をカメラによって撮像した通信装置から、計測関連情報を受信する受信回路と、
前記受信した計測関連情報に含まれるアルコール濃度を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力するよう制御するサーバ制御器と、
を備えたサーバ装置。
【請求項7】
コンピュータによってサーバ装置を実現するためのサーバプログラムであって、コンピュータを、
呼気アルコール検知装置のセンサによって検出されたアルコール濃度と、呼気アルコール検知装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報をカメラによって撮像した通信装置から受信した計測関連情報に含まれるアルコール濃度を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力するよう制御するサーバ制御器として機能させるためのサーバプログラム。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかのシステム、装置またはプログラムにおいて、
前記サーバ装置の受信する計測関連情報には、呼気アルコール検知装置を特定する特定情報が含まれることを特徴とするシステム、装置またはプログラム。
【請求項9】
請求項1~7のいずれかのシステム、装置またはプログラムにおいて、
前記サーバ装置の受信する計測関連情報には、計測日時が含まれていることを特徴とするシステム、装置またはプログラム。
【請求項10】
請求項1~7のいずれかのシステム、装置またはプログラムにおいて、
前記通信装置は、位置検知可能に構成されており、
前記通信装置の前記通信制御器は、前記計測関連情報を送信する際に検知した位置情報を付加して送信し、
前記サーバ装置のサーバ制御器は、受信した位置情報を合わせて記録することを特徴とするシステム、装置またはプログラム。
【請求項11】
請求項10のシステム、装置またはプログラムにおいて、
前記通信制御器は、呼気アルコール検知装置からコード化情報を取得してから、所定時間以内にサーバ装置に対して前記関連情報および位置情報を送信する処理をしなければ、正常送信とならないようにすることを特徴とするシステム、装置またはプログラム。
【請求項12】
呼気のアルコール濃度を呼気アルコール検知装置によって検出し、
検出されたアルコール濃度と、呼気アルコール検知装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報を呼気アルコール検知装置のディスプレイに表示し、
通信装置において、前記呼気アルコール検知装置のディスプレイに表示されたコード化情報を撮像して計測関連情報を復元して、サーバ装置に送信し、
サーバ装置において、計測関連情報を受信し、前記受信した計測関連情報に含まれるアルコール濃度を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力するアルコール検査方法。
【請求項13】
計測装置と通信装置とサーバ装置とを備えた検査システムであって、
前記計測装置は、
対象を検出するセンサと、
センサによって検出された検出結果と、計測装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報をディスプレイに表示する検知装置制御器とを備え、
前記通信装置は、
前記計測装置のディスプレイに表示されたコード化情報を撮像するカメラと、
カメラによって撮像されたコード化情報から計測関連情報を復元し、当該計測関連情報をサーバ装置に送信する通信装置制御器とを備え、
前記サーバ装置は、
前記通信装置からの計測関連情報を受信する受信回路と、
前記受信した計測関連情報に含まれる検出結果を記録装置に記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力するよう制御するサーバ制御器とを備えた検査システム。
【請求項14】
対象を検出するセンサと、
カメラによって撮像されたコード化情報から計測関連情報を復元し、当該計測関連情報をサーバ装置に送信し、サーバ装置において計測関連情報に含まれる検出結果を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力できるように、センサによって検出された検出結果と、計測装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報をディスプレイに表示する計測装置制御器と、
を備えた計測装置。
【請求項15】
コンピュータによって計測装置を実現するための計測プログラムであって、コンピュータを、
カメラによって撮像されたコード化情報から計測関連情報を復元し、当該計測関連情報をサーバ装置に送信し、サーバ装置において計測関連情報に含まれる検出結果を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力できるように、センサによって検出された検出結果と、計測装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報をディスプレイに表示する計測装置制御器として機能させるための計測プログラム。
【請求項16】
計測装置のセンサによって検出された検出結果と、測定装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報が表示された測定装置のディスプレイを撮像するカメラと、
サーバ装置において、計測関連情報に含まれる検出結果を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると警告を出力することができるように、カメラによって撮像されたコード化情報から計測関連情報を復元し、当該計測関連情報をサーバ装置に送信する通信装置制御器と、
を備えた通信装置。
【請求項17】
コンピュータによって通信装置を実現するためのクライアントプログラムであって、コンピュータを、
サーバ装置において、計測関連情報に含まれる検出結果を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると警告を出力することができるように、カメラによって撮像された計測関連情報をコード化したコード化情報から計測関連情報を復元し、当該計測関連情報をサーバ装置に送信する通信装置制御器として機能させるためのクライアントプログラム。
【請求項18】
計測装置のセンサによって検出された検出結果と、計測装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報をカメラによって撮像した通信装置から、計測関連情報を受信する受信回路と、
前記受信した計測関連情報に含まれる検出結果を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力するよう制御するサーバ制御器と、
を備えたサーバ装置。
【請求項19】
コンピュータによってサーバ装置を実現するためのサーバプログラムであって、コンピュータを、
計測装置のセンサによって検出された検出結果と、計測装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報をカメラによって撮像した通信装置から受信した計測関連情報に含まれる検出結果を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力するよう制御するサーバ制御器として機能させるためのサーバプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、呼気アルコール検査などのセンサを用いた検査システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
酒気帯び運転を防止するため、呼気アルコール検知装置が用いられている。呼気アルコール検知装置は、対象者の呼気に含まれるアルコール濃度を測定するものである。
【0003】
たとえば、トラックやタクシー会社などでは、朝礼の際に呼気アルコール検知装置にて測定を行って、確認を行っている。呼気アルコール検知装置の測定結果を、確認し記録するために、管理者の使用するインターネット上のサーバ装置に転送するためには、呼気アルコール検知装置に通信回路を設ける必要がある。
【0004】
しかし、呼気アルコール検知装置は多数使用するものであって、しかもセンサ部分が使用により劣化するため使用回数に制限があるため、呼気アルコール検知装置に通信回路を設けることはコスト面において現実的ではない。
【0005】
特許文献1には、呼気アルコール検知装置にケーブルにてスマートフォンを接続し、測定結果をサーバ装置に送信するシステムが開示されている。このシステムによれは、スマートフォンの通信機能を利用することができるので、呼気アルコール検知装置に通信回路を設ける必要がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記のような従来技術では、次のような問題があった。
【0008】
第一に、スマートフォンごとに当該スマートフォンの規格に合致したケーブルを用意しなければならず、煩雑であった。
【0009】
第二に、呼気アルコール検知装置は使用回数に限度があり正しい測定を行うためには、交換する必要がある。しかし、上記の従来技術では、管理者においてその集中管理を行うことは難しかった。
【0010】
また、このような問題は、呼気アルコールの検査だけでなく、センサによる検査一般に該当するものである。
【0011】
この発明は、上記のような問題点を解決して、特殊なケーブルなどを必要とせず、使用回数の管理も容易な検査システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この発明の独立して適用可能な特徴を以下に列挙する。
【0013】
(1)-(7)この発明に係るアルコール検査システムは、呼気アルコール検知装置と通信装置とサーバ装置とを備えたアルコール検査システムであって、
前記呼気アルコール検知装置は、呼気のアルコール濃度を検出するセンサと、センサによって検出されたアルコール濃度と、呼気アルコール検知装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報をディスプレイに表示する検知装置制御器とを備え、
前記通信装置は、前記呼気アルコール検知装置のディスプレイに表示されたコード化情報を撮像するカメラと、カメラによって撮像されたコード化情報から計測関連情報を復元し、当該計測関連情報をサーバ装置に送信する通信装置制御器とを備え、
前記サーバ装置は、前記通信装置からの計測関連情報を受信する受信回路と、前記受信した計測関連情報に含まれるアルコール濃度を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力するよう制御するサーバ制御器とを備えている。
【0014】
したがって、呼気アルコール検知装置に通信回路を設ける必要がなく、特別なケーブルを用いる必要がなく、計測結果をサーバ装置に送信することができる。さらに、呼気アルコール検知装置の使用回数について警告を出力することができる。
【0015】
(8)この発明に係るアルコール検査システムは、計測関連情報には、呼気アルコール検知装置を特定する特定情報が含まれることを特徴としている。
【0016】
したがって、複数の呼気アルコール検知装置を用いる場合であっても、送致後との管理を容易に行うことができる。
【0017】
(9)この発明に係るアルコール検査システムは、計測関連情報に、計測日時が含まれていることを特徴としている。
【0018】
したがって、計測日時を含めた管理を行うことができる。
【0019】
(10)この発明に係るアルコール検査システムは、通信装置が、位置検知可能に構成されており、通信装置の前記通信制御器は、前記計測関連情報を送信する際に検知した位置情報を付加して送信し、サーバ装置のサーバ制御器は、受信した位置情報を合わせて記録することを特徴としている。
【0020】
したがって、検査を行った位置についても管理することができる。
【0021】
(11)この発明に係るアルコール検査システムは、通信制御器は、呼気アルコール検知装置からコード化情報を取得してから、所定時間以内にサーバ装置に対して前記関連情報および位置情報を送信する処理をしなければ、正常送信とならないようにすることを特徴としている。
【0022】
したがって、検査を行った位置の情報の信頼性を高めることができる。
【0023】
(12)この発明にかかるアルコール検査方法は、呼気のアルコール濃度を呼気アルコール検知装置によって検出し、検出されたアルコール濃度と、呼気アルコール検知装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報を呼気アルコール検知装置のディスプレイに表示し、通信装置において、前記呼気アルコール検知装置のディスプレイに表示されたコード化情報を撮像して計測関連情報を復元して、サーバ装置に送信し、サーバ装置において、計測関連情報を受信し、前記受信した計測関連情報に含まれるアルコール濃度を記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力する。
【0024】
したがって、呼気アルコール検知装置に通信回路を設ける必要がなく、特別なケーブルを用いる必要がなく、計測結果をサーバ装置に送信することができる。さらに、呼気アルコール検知装置の使用回数について警告を出力することができる。
【0025】
(13)-(19)この発明に係る検査システムは、計測装置と通信装置とサーバ装置とを備えた検査システムであって、
前記計測装置は、対象を検出するセンサと、センサによって検出された検出結果と、計測装置の使用回数とを含む計測関連情報をコード化したコード化情報をディスプレイに表示する検知装置制御器とを備え、
前記通信装置は、前記計測装置のディスプレイに表示されたコード化情報を撮像するカメラと、カメラによって撮像されたコード化情報から計測関連情報を復元し、当該計測関連情報をサーバ装置に送信する通信装置制御器とを備え、
前記サーバ装置は、前記通信装置からの計測関連情報を受信する受信回路と、
前記受信した計測関連情報に含まれる検出結果を記録装置に記録するとともに、計測関連情報に含まれる使用回数が所定の警告回数に達すると、警告を出力するよう制御するサーバ制御器とを備えている。
【0026】
したがって、呼気アルコール検知装置に通信回路を設ける必要がなく、特別なケーブルを用いる必要がなく、計測結果をサーバ装置に送信することができる。さらに、呼気アルコール検知装置の使用回数について警告を出力することができる。
【0027】
「検知装置制御器」は、実施形態では、CPU100がこれに対応する。
【0028】
「通信装置制御器」は、実施形態では、CPU200がこれに対応する。
【0029】
「サーバ制御器」は、実施形態では、CPU300がこれに対応する。
【0030】
「装置」とは、1台のコンピュータによって構成されるものだけでなく、ネットワークなどを介して接続された複数のコンピュータによって構成されるものも含む概念である。したがって、本発明の手段(あるいは手段の一部でもよい)が複数のコンピュータに分散されている場合、これら複数のコンピュータが装置に該当する。
【0031】
「プログラム」とは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム、オペレーティングシステムと協働してその機能を発揮するプログラム等を含む概念である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】一実施形態によるアルコール検査システムの全体構成を示す図である。
【
図2】アルコール検知装置10のハードウエア構成を示す図である。
【
図3】スマートフォン20のハードウエア構成を示す図である。
【
図4】サーバ装置30のハードウエア構成を示す図である。
【
図8】アルコール検知装置10の外観を示す図である。
【
図9】
図9Aは計測関連情報を示し、
図9Bはサーバ装置に記録された情報を示す図である。
【
図10】アルコール検知装置10のディスプレイ104に表示されたQRコード(商標)を示す図である。
【
図11】スマートフォン20からサーバ装置30に記録された情報を閲覧した場合の画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
1.システムの機能
図1を用いて、この発明の一実施形態によるアルコール検査システムの機能を説明する。
【0034】
呼気アルコール検知装置10のセンサ12は、対象者の呼気中のアルコール濃度を検出する。検知装置制御器14は、検出されたアルコール濃度と呼気アルコール検知装置10の使用回数を含む計測関連情報をコード化し、コード化情報としてディスプレイ16に表示する。
【0035】
通信装置20のカメラ26は、ディスプレイ16に表示されたコード化情報を撮像する。通信装置制御器24は、撮像されたコード化情報に基づいて、計測関連情報を復元する。通信装置制御器24は、復元した計測関連情報を、送信回路22によって、インターネット上のサーバ装置30に送信する。
【0036】
サーバ装置30の受信回路32は、計測関連情報を受信する。サーバ制御器34は、受信した計測関連情報のうち、アルコール濃度を記録器36に記録する。また、受信した計測関連情報のうちの使用回数が、所定の警告回数に達しているかどうかを判断し、達していれば警告を出力する。
【0037】
以上のように、計測関連情報をディスプレイに表示しこれを撮像することで伝達するようにしている。したがって、特別なケーブルなどを用いなくとも呼気アルコール検知装置10から通信装置20に対して計測関連情報を伝えることができる。
【0038】
また、アルコール濃度だけでなく使用回数も含めて伝達するようにしているので、サーバ装置30において使用回数の管理を行うことができる。
【0039】
2.ハードウエア構成
図2に、アルコール検知装置10のハードウエア構成を示す。CPU100には、メモリ102、ディスプレイ104、不揮発性メモリ106、アルコールセンサ108が接続されている。
【0040】
不揮発性メモリ106には、オペレーティングシステム112、検知プログラム114が記録されている。検知プログラム114は、オペレーティングシステム112と協働してその機能を発揮するものである。
【0041】
なお、この実施形態では、アルコール検知装置10をCPUを用いて構成したが、論理回路によって構成してもよい。
【0042】
図3に、スマートフォン20のハードウエア構成を示す。CPU200には、メモリ202、タッチディスプレイ204、不揮発性メモリ206、カメラ208、通信回路210が接続されている。なお、通話回路などは省略している。
【0043】
通信回路210は、インターネットに接続するためのものである。不揮発性メモリ206には、オペレーティングシステム212、クライアントプログラム214が記録されている。クライアントプログラム214は、オペレーティングシステム212と協働してその機能を発揮するものである。
【0044】
図4に、サーバ装置30のハードウエア構成を示す。CPU300には、メモリ302、ディスプレイ304、SSD306、DVD-ROMドライブ308、通信回路310が接続されている。通信回路310は、インターネットに接続するためのものである。
【0045】
SSD306には、オペレーティングシステム312、サーバプログラム314が記録されている。サーバプログラム314は、オペレーティングシステム312と協働してその機能を発揮するものである。これらプログラムは、DVD-ROM316に記録されていたものを、DVD-ROMドライブ308を介してSSD306にインストールしたものである。通信回路310を介して、インストールしたものであってもよい。
【0046】
3.検査処理
図5~
図6に、検査処理のフローチャートを示す。この例では、従業者それぞれに、アルコール検知装置10を渡しており、かつ、事務室において安全運転管理者が対面にてスマートフォン20によって、読み取りを行う場合について説明する。
【0047】
図8に、アルコール検知装置10の外観を示す。側面には、呼気を受け付けてアルコールセンサ108に導くための導入口120が設けられている。中央部には、ディスプレイ104が設けられ、側面には電源キー110、設定キー112が設けられている。
【0048】
まず、従業者がアルコール検知装置10の電源キー110を押して装置を起動させる。これにより、アルコール検知装置10のCPU100(以下、アルコール検知装置10と省略することがある)は、ディスプレイ104に、初期メニューを表示する(ステップS11)。
【0049】
初期メニューにおいては、
図8に示すように、「測定開始」「前回再表示」「残4320回」などが示される。なお、時刻設定などのメニューもあるが、この図においては省略している。初期メニューでは、「測定開始」が選択された状態となっている。したがって、この状態で測定を行うことができる。
【0050】
従業者によって側面の操作ボタン112が押下されると、「測定開始」「前回再表示」・・・の順に、選択状態が変化する。たとえば、「前回再表示」に移動すると、前回の測定結果がディスプレイに表示される。なお、この実施形態では、アルコールセンサ108の残回数確認メニューにおいて、残回数を表示するようにしている。これにより、初期メニューにおいて残回数を確認できるので便利である。
【0051】
アルコール検知装置10は、「測定開始」モードにおいて、アルコールセンサ108のウオーミングアップを行う。ウオーミングアップが終了すると、「呼気を吹きかけてください」を、ディスプレイ104に表示する。アルコール検知装置10は、不揮発性メモリ106に記録されている使用回数を+1する(ステップS13)。使用回数は、初期値が「0」となっており、使用ごとに+1される。したがって、これまでに何回使用したかを知ることができる。
【0052】
従業者が導入口120に息を吹きかけると、アルコールセンサ108はアルコール濃度を測定する。アルコール検知装置10は、計測に必要な秒数に対応して、ディスプレイ104に、「9」「8」・・・とカウントダウンを表示する。従業者は、この数字が「0」になるまで、息を吹きかければいいことが理解できるようにしている。計測が終了すると、アルコール検知装置10は、アルコールセンサ108から濃度を取得する(ステップS14)。
【0053】
続いて、アルコール検知装置10は、内蔵の時計から現在日時を取得する(ステップS15)。さらに、不揮発性メモリ106に記録されている自らの型番およびシリアル番号を読み出す(ステップS15)。
【0054】
アルコール検知装置10は、以上の使用回数、アルコール濃度、日時、型番、シリアル番号を計測関連情報としてまとめる。
図9Aに、計測関連情報の例を示す。アルコール検知装置10は、この計測関連情報を暗号化してQRコード(商標)化する(ステップS16)。
【0055】
アルコール検知装置10は、生成したQRコード(商標)をディスプレイ104に表示する(ステップS17)。
図10に、表示されたQRコード(商標)の例を示す。
【0056】
安全運転管理者は、クライアントプログラム214を起動したスマートフォン20を用いて、カメラ208にてこのQRコード(商標)を撮像する(ステップS21)。撮像が終了すると、スマートフォン20のCPU200(以下、スマートフォン200と省略することがある)は、QRコード(商標)に基づいて計測関連情報(使用回数、アルコール濃度、日時、型番、シリアル番号)を復元する。スマートフォン200は、復元した計測関連情報を、通信回路210によって、インターネット上のサーバ装置30に送信する(ステップS22)。
【0057】
サーバ装置30のCPU300(以下、サーバ装置30と省略することがある)は、通信回路310によって、計測関連情報を受信する(ステップS31)。さらに、サーバ装置30は、計測関連情報中の型番、シリアル番号に基づいて、従業者個人を特定する。サーバ装置30には、予め、各従業者と型番・シリアル番号を対応付けた対応表が記録されているので、これにしたがって従業者個人を特定する。
【0058】
サーバ装置30は、特定した従業者に対応付けて、日時、アルコール濃度をSSD306に記録する(ステップS32)。この際、サーバ装置30は、アルコール濃度が法令を満たしていれば「適」、満たしていなければ「不適」をあわせて記録する。
図9Bに、記録された情報を示す。
【0059】
次に、サーバ装置30は、計測関連情報中の使用回数が、予め定められた警告回数を超えているかどうかを判断する(ステップS33)。この実施形態においては、アルコール検知装置10の使用上限回数の所定割合(たとえば80%)を警告回数としている。これにより、アルコール検知装置10が使用上限に達する前に、発注などを行うことができ、適切な対応を行うことができるからである。
【0060】
警告回数を超えている場合には、当該アルコール検知装置10について(型番とシリアル番号に対応付けて)、取り替え警告を記録する(ステップS34)。
【0061】
以上のようにして、検査処理が実行される。この実施形態では、各従業者に対してアルコール検知装置10を配布しているので、上記の処理は各人ごとに行われることになる。したがって、サーバ装置30には、
図9Bに示すように、各従業者についての検査結果が記録されることになる。
【0062】
安全運転管理者は、事務室に設置されているPCにてサーバ装置30にアクセスし、上記検査結果を閲覧できる状態にしている。したがって、PCには、直前に実施した(現在時刻から所定時間内(たとえば30分以内)に実施した)検査結果が一覧として表示される。
図11に表示例を示す。各従業者についての計測が行われるごとに、最終行にその結果が追加されて表示されることになる。
【0063】
検査結果においては、アルコール濃度が不適である従業者については、異なる色など(赤色など)で目立つように表示形態を変えて表示するようにしている。安全運転管理者は、この表示を見て、各従業者に対し運行の許可不許可を出すことができる。
【0064】
また、各アルコール検知装置10の使用回数と、取り替え警告についても表示されるようになっている。取り替え警告の対象となっているアルコール検知装置10については、上記と同様、異なる色など(赤色など)で目立つように表示形態を変えて表示するようにしている。
【0065】
なお、上記では、アルコール検知装置10と従業者との対応表をサーバ装置30に記録している。しかし、ステップS16において、アルコール検知装置10に予め設定した従業者の識別符号(従業員番号など)を読み出して、計測関連情報に含めてQRコード(商標)化すれば、上記対応表をサーバ装置30に記録する必要はない。
【0066】
4.その他(変形例)
(1)上記実施形態では、安全運転管理者がスマートフォン20にてQRコード(商標)を読み取ってサーバ装置30に送信するようにしている。しかし、安全運転管理者が対面ではない場所において、従業者がアルコール検知装置10を使って検査を行う場合もある。
【0067】
この場合には、アルコール検知装置10のQRコード(商標)は、従業者自身が有するスマートフォン(従業者スマートフォンと呼ぶ)によって読み取られて、クライアントプログラムによりサーバ装置30に送信される。計測関連情報が暗号化されていることやQRコート(商標)化されていることから、従業者は自分が計測した計測関連情報を編集することはできない。したがって、上記と同様にして、安全運転管理者は、サーバ装置30に記録された情報を閲覧して、各従業者に対し運行の許可不許可を出すことができる。
【0068】
(2)上記実施形態では、アルコール検知装置10とそれを使用する従業者を一対一で対応付ける場合について説明した。しかし、複数の従業者に対してアルコール検知装置10を共通して使用する場合もある。このような場合の処理フローチャートを、
図12~
図14に示す。
【0069】
安全運転管理者は、スマートフォン20を操作し、サーバ装置30に対してアルコール検知装置のリスト(型番・シリアル番号のリスト)、従業者リストを要求する(ステップS25)。サーバ装置30には、予め、アルコール検知装置のリスト、従業者のリストが記録されているので、サーバ装置30は、これを送信する(ステップS36)。
【0070】
スマートフォン20は、アルコール検知装置のリスト、従業者のリストを受信し(ステップS26)、アルコール検知装置のリスト(型番・シリアル番号のリスト)を表示する(ステップS27)。
【0071】
安全運転管理者は、対面する従業者が持っているアルコール検知装置の型番・シリアル番号を確認し、画面に表示されたアルコール検知装置のリストから合致するものを選択する(ステップS28)。いずれのアルコール検知装置が選択されたかは、メモリに一時的に記録される。
【0072】
続いて、スマートフォン20は、従業者リストを表示する(ステップS27)。安全運転管理者は、対面する従業者を確認し、画面に表示された従業者を選択する(ステップS28)。いずれの従業員が選択されたかは、メモリに一時的に記録される。
【0073】
従業者がアルコール検知装置10を操作して測定を行うと、アルコール検知装置10は、アルコールセンサ108から濃度を取得する(ステップS14)。続いて、現在日時を取得する(ステップS15)。なお、濃度と現在日時との取得順序は逆でもよい。続いて、計測した濃度と現在日時にて計測関連情報を生成し、QRコード(商標)化する(ステップS16)。アルコール検知装置10は、このQRコード(商標)をディスプレイに表示する(ステップS17)。
【0074】
安全運転管理者は、スマートフォン20のカメラにてQRコード(商標)を撮像する(ステップS21)。このQRコード(商標)に基づいて、計測関連情報(濃度と日時)を復元する(ステップS22)。さらに、この計測関連情報に、ステップS28において得たアルコール検知装置の特定情報(型番とシリアル番号)、従業員の特定情報を追加する(ステップS22)。このようにして追加された計測関連情報を、サーバ装置30に送信する。以後の処理は、
図7と同様である。
【0075】
上記のようにすることで、一台のアルコール検知装置10を複数の従業員について用いることができる。
【0076】
なお、上記では、アルコール検知装置10をリストから選択するようにしているが、スマートフォン20にてアルコール検知装置10の型番・シリアル番号を入力して送信するようにしてもよい。
【0077】
従業者についても同様に、リストから選択するのではなく、スマートフォン20にて従業者の識別符号(従業員番号など)を入力して送信するようにしてもよい。この場合、従業者の所有する社員カードのQRコード(商標)から識別符号を読み取るようにしてもよい。
【0078】
上記では、アルコール検知装置10をリストから選択するようにしているが、
図6と同じように、QRコード(商標)中にアルコール検知装置10の型番・シリアル番号を含めるようにして、選択を不要にしても良い。
【0079】
また、安全運転管理者が対面しない状態で従業者がアルコール検知装置10による検査を行う場合には、従業者が従業者スマートフォンを操作して、ユーザIDとパスワードを入力してサーバ装置30にアクセスする。また、対面でないため、計測時にはスマートフォン20カメラで計測時の従業者の顔を撮像し、サーバ装置30に送信する。安全運転管理者はこの顔を確認して、本人の確認を行う。
【0080】
続いて、アルコール検知装置10によって検査を行い、QRコード(商標)を従業者スマートフォンで読み取って、サーバ装置30に送信する。アルコール検知装置の型番とシリアル番号については、従業者スマートフォンを操作して、上述のようにQRコード(商標)にて送信しても良いし、リストから選択して送信するようにしても良い。
【0081】
(3)上記実施形態では、従業者と安全運転管理者が対面にて検査を行うことを基本としている。しかし、生体認証を行うことで、非対面にて検査を行うようにしてもよい。
【0082】
この場合には、スマートフォン20を各従業者に配布しておく。従業者は、QRコード(商標)の読み取り前に、スマートフォン20のカメラにて顔や指紋を撮像し、顔認証、指紋認証などの生体認証を行う。スマートフォン20には予め、顔の特徴データや指紋の特徴データが記録されており、撮像された顔や指紋の特徴データとの合致性を判断して認証が行われる。計測関連情報に、この認証結果を含めて、サーバ装置30に送信する。サーバ装置30では、認証結果がOKの場合のみ、正常な計測結果であるとして扱う。
【0083】
また、サーバ装置30に顔の特徴データや指紋の特徴データを記録しておき、サーバ装置30にて生体認証を行うようにしてもよい。この場合、スマートフォン20において撮像した顔画像や指紋画像(もしくはその特徴データ)が、サーバ装置30に送信される。
【0084】
上記のようにすれば、安全運転管理者が対面でなくとも、検査結果の確認を行うことができる。
【0085】
(4)上記実施形態では、符号化コードとしてQRコード(商標)を用いたが他の二次元バーコートを用いてもよい。また、バーコードなど他の符号化コードを用いてもよい。
【0086】
また、アルコール検知装置10のディスプレイ104の表示能力が十分でなく、計測関連情報を含むQRコード(商標)を表示できない場合には、計測関連情報を複数個に分け、それぞれを符号化コード(ArUcoコードなど)にして、順次ディスプレイ104に表示するようにしてもよい。
【0087】
(5)上記実施形態では、企業において安全運転管理者がこのシステムを用いる場合について説明した。しかし、警察官などが交通取締においてこのシステムを用いることもできる。
【0088】
(6)上記実施形態では、アルコール検知装置を対象とする場合について説明した。しかし、その他の計測センサについても、使用回数を知りたい場合には適用することができる。
【0089】
(7)上記実施形態では、使用回数をアルコール検知装置10において計数している。しかし、サーバ装置30において計数するようにしてもよい。あるいは、双方にて計数し、サーバ装置30において合致を確認して信頼性を高めるようにしてもよい。この場合、サーバ装置30は、計測関連情報を受信するたびに、使用回数をインクリメントするようにする。
【0090】
(8)なお、上記実施形態では、インターネット上に設けたサーバ装置30を用いているが、社内のイントラネットなどに設けたサーバ装置を用いるようにしてもよい。
【0091】
(9)上記実施形態では、サーバ装置30は、スマートフォン20からの閲覧要求に応じて警告を出力するようにしている。しかし、サーバ装置30からプッシュ通知にて、スマートフォン20に対して警告を送信(出力)するようにしてもよい。
【0092】
(10)上記実施形態では、計測関連情報に日時を含めるようにしているが、これを含めずに、サーバ装置30が受信した日時を記録するようにしてもよい。
【0093】
(11)上記実施形態では、計測を行った位置の情報をサーバ装置30に送信するようにはしていない。しかし、
図6、
図13のステップS22において、スマートフォン20がGPS受信機によって取得した現在位置情報を計測関連情報に追加するようにしてもよい。このようにすれば、計測位置もサーバ装置30において記録することができる。
【0094】
ただし、アルコール検知装置10によって検査した場所から離れた場所にてスマートフォン20による送信が行われると信頼性が担保できない。そこで、アルコール検知装置10によって検査した時刻(計測関連情報に含まれている)から、予め定められた所定時間内(たとえば30分以内)にスマートフォン20による計測関連情報の送信が行われないと不正であるとして扱うようにしてもよい(データの送信を不可にする、あるいは、不正データのマークを付けて送信するなど)。
【0095】
(12)上記実施形態では、通信装置としてスマートフォンを用いたが、タブレットやPDAなど撮像機能と通信機能のある装置を用いるようにしてもよい。
【0096】
(13)上記実施形態では、計測結果を閲覧する機器としてPCを用いているが、スマートフォンやタブレット、PDAなどを用いるようにしてもよい。
【0097】
(14)上記実施形態では、通信装置(スマートフォン)とは異なる機器(PC)にて、計測結果の閲覧を行うようにしている。しかし、同じ機器によって閲覧を行うようにしてもよい。
【0098】
(15)上記実施形態およびその変形例は、互いに組み合わせて実施可能である。