(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094016
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】乗用型田植機
(51)【国際特許分類】
A01C 11/02 20060101AFI20240702BHJP
A01C 15/00 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
A01C11/02 311G
A01C11/02 350B
A01C15/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022210715
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】澤田 航希
(72)【発明者】
【氏名】越山 隆広
【テーマコード(参考)】
2B052
2B064
【Fターム(参考)】
2B052BC09
2B052BC16
2B064AA05
2B064AA07
2B064AB01
2B064CA19
(57)【要約】
【課題】拡張ステップの形状を簡素化することが可能な乗用型田植機が要望されている。
【解決手段】乗用型田植機は、運転座席13と、走行機体と、走行機体の後方に設けられ、苗を田面に植え付ける植付装置5と、走行機体の後部における運転座席13の周囲に設けられる後ステップ17と、後ステップ17における左右両側部にそれぞれ隣接する左右の拡張ステップ18と、を備えている。拡張ステップ18は、機体左右方向に並ぶ複数のステップ部材31を有している。複数のステップ部材31は、機体左右方向の範囲が重複しない形状に形成されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転座席と、
走行機体と、
前記走行機体の後方に設けられ、苗を田面に植え付ける植付装置と、
前記走行機体の後部における前記運転座席の周囲に設けられる後ステップと、
前記後ステップにおける左右両側部にそれぞれ隣接する左右の拡張ステップと、を備え、
前記拡張ステップは、機体左右方向に並ぶ複数のステップ部材を有し、
前記複数のステップ部材は、機体左右方向の範囲が重複しない形状に形成されている乗用型田植機。
【請求項2】
前記複数のステップ部材の前端は、機体前後方向で同一又は略同一の位置に位置し、かつ、前記複数のステップ部材の後端は、機体前後方向で同一又は略同一の位置に位置している請求項1に記載の乗用型田植機。
【請求項3】
前記複数のステップ部材は、同一の形状に形成されている請求項2に記載の乗用型田植機。
【請求項4】
前記拡張ステップを支持する支持フレームを備えている請求項1から3の何れか一項に記載の乗用型田植機。
【請求項5】
前記支持フレームは、前記複数のステップ部材に亘る形状に形成されている請求項4に記載の乗用型田植機。
【請求項6】
前記走行機体の左右両側部にそれぞれ設けられ、予備のマット状苗が載置される左右の予備苗載せ台を備え、
前記予備苗載せ台の後端部は、前記後ステップの上方に位置している請求項1に記載の乗用型田植機。
【請求項7】
前記予備苗載せ台の後端部は、前記後ステップの上面と同一又は略同一の高さに位置している請求項6に記載の乗用型田植機。
【請求項8】
前記左右の予備苗載せ台の後端部のうち少なくとも何れかの後方に設けられ、前記予備苗載せ台からの前記マット状苗を受け止める受け止めフレームを備えている請求項6又は7に記載の乗用型田植機。
【請求項9】
前記走行機体の後部における前記運転座席の後方に設けられ、肥料を田面に供給する施肥装置と、
前記施肥装置の後方に設けられ、前記施肥装置を保護する保護フレームと、を備え、
前記保護フレームは、高さ位置を調節可能に構成されている請求項1から3の何れか一項に記載の乗用型田植機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用型田植機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、乗用型田植機として、例えば、特許文献1に記載の乗用型田植機が知られている。特許文献1に記載の乗用型田植機は、運転座席と、走行機体と、走行機体の後方に設けられ、苗を田面に植え付ける植付装置と、走行機体の後部における運転座席の周囲に設けられる後ステップと、後ステップにおける左右両側部にそれぞれ隣接する左右の拡張ステップと、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の乗用型田植機では、拡張ステップの形状を簡素化することが望まれている。
【0005】
上記状況に鑑み、拡張ステップの形状を簡素化することが可能な乗用型田植機が要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の特徴は、
運転座席と、
走行機体と、
前記走行機体の後方に設けられ、苗を田面に植え付ける植付装置と、
前記走行機体の後部における前記運転座席の周囲に設けられる後ステップと、
前記後ステップにおける左右両側部にそれぞれ隣接する左右の拡張ステップと、を備え、
前記拡張ステップは、機体左右方向に並ぶ複数のステップ部材を有し、
前記複数のステップ部材は、機体左右方向の範囲が重複しない形状に形成されていることにある。
【0007】
本特徴構成によれば、複数のステップ部材は、機体左右方向に並ぶと共に、機体左右方向の範囲が重複しない形状に形成されている。これにより、複数のステップ部材として、例えば、同一の形状のものを採用することができる。すなわち、拡張ステップの形状を簡素化することができる。
【0008】
さらに、本発明において、
前記複数のステップ部材の前端は、機体前後方向で同一又は略同一の位置に位置し、かつ、前記複数のステップ部材の後端は、機体前後方向で同一又は略同一の位置に位置していると好適である。
【0009】
本特徴構成によれば、拡張ステップ部材の前後両端部において、隙間が生じ難い。
【0010】
さらに、本発明において、
前記複数のステップ部材は、同一の形状に形成されていると好適である。
【0011】
本特徴構成によれば、拡張ステップの部品点数を削減することができる。
【0012】
さらに、本発明において、
前記拡張ステップを支持する支持フレームを備えていると好適である。
【0013】
本特徴構成によれば、拡張ステップをしっかりと支持することができる。
【0014】
さらに、本発明において、
前記支持フレームは、前記複数のステップ部材に亘る形状に形成されていると好適である。
【0015】
本特徴構成によれば、複数のステップ部材をしっかりと支持することができる。例えば、ステップ部材が樹脂製である場合、重量によって撓み易い、樹脂製のステップ部材を補強することができる。
【0016】
さらに、本発明において、
前記走行機体の左右両側部にそれぞれ設けられ、予備のマット状苗が載置される左右の予備苗載せ台を備え、
前記予備苗載せ台の後端部は、前記後ステップの上方に位置していると好適である。
【0017】
本特徴構成によれば、マット状苗を予備苗載せ台の後端部から降ろして、後ステップ上に容易に移すことができる。
【0018】
さらに、本発明において、
前記予備苗載せ台の後端部は、前記後ステップの上面と同一又は略同一の高さに位置していると好適である。
【0019】
本特徴構成によれば、マット状苗を予備苗載せ台の後端部から滑らせて、後ステップ上に容易に移すことができる。
【0020】
さらに、本発明において、
前記左右の予備苗載せ台の後端部のうち少なくとも何れかの後方に設けられ、前記予備苗載せ台からの前記マット状苗を受け止める受け止めフレームを備えていると好適である。
【0021】
本特徴構成によれば、予備苗載せ台からのマット状苗が、受け止めフレームによって受け止められることにより、マット状苗が後ステップ上から落下することがない。
【0022】
さらに、本発明において、
前記走行機体の後部における前記運転座席の後方に設けられ、肥料を田面に供給する施肥装置と、
前記施肥装置の後方に設けられ、前記施肥装置を保護する保護フレームと、を備え、
前記保護フレームは、高さ位置を調節可能に構成されていると好適である。
【0023】
本特徴構成によれば、状況に応じて、保護フレームの高さ位置を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図3】走行機体の後部の周辺構造を示す左側面図である。
【
図4】走行機体の後部の周辺構造を示す平面図である。
【
図6】拡張ステップ及び支持フレームを示す平面図である。
【
図7】拡張ステップ及び支持フレームを示す底面図である。
【
図8】拡張ステップ及び支持フレームを示す正面図である。
【
図9】拡張ステップ及び支持フレームを示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下では、矢印Fの方向を「機体の前方」、矢印Bの方向を「機体の後方」、矢印Lの方向を「機体の左方」、矢印Rの方向を「機体の右方」、矢印Uの方向を「機体の上方」、矢印Dの方向を「機体の下方」とする。
【0026】
図1及び
図2には、乗用型田植機を示している。
図1及び
図2に示すように、乗用型田植機は、走行機体1と、原動部2と、運転部3と、ステップ4と、植付装置5と、施肥装置6と、左右の第一予備苗載せ台7と、左右の第二予備苗載せ台8(本発明に係る「予備苗載せ台」に相当)と、を備えている。
【0027】
走行機体1は、左右の前輪9と、左右の後輪10と、機体フレーム11と、を備えている。機体フレーム11は、左右の前輪9及び左右の後輪10に支持されている。
【0028】
原動部2は、走行機体1の前部に設けられている。原動部2は、エンジン(図示省略)と、前記エンジンを収容するボンネット12と、を備えている。
【0029】
運転部3には、運転者が搭乗する。運転部3は、原動部2の後方に設けられている。運転部3は、運転座席13と、走行機体1を操向操作するためのステアリングホイール14と、操作パネル38と、を備えている。
【0030】
ステップ4は、機体フレーム11上に設けられている。ステップ4の後部の左右両側方には、それぞれ、左右の手摺29が設けられている。ステップ4は、前ステップ15と、中ステップ16と、後ステップ17と、左右の拡張ステップ18と、を備えている。
【0031】
前ステップ15は、機体フレーム11上の前部におけるボンネット12の周囲に設けられている。後ステップ17は、機体フレーム11上の後部における運転座席13の周囲に設けられている。中ステップ16は、機体フレーム11上における前ステップ15と後ステップ17との間の箇所に設けられている。左右の拡張ステップ18は、後ステップ17における左右両側部にそれぞれ隣接している。左側の拡張ステップ18と右側の拡張ステップ18とは、左右対称に配置されている。
【0032】
植付装置5は、苗を田面に植え付ける。本実施形態では、植付装置5は、八条植えの植付装置によって構成されている。植付装置5は、走行機体1の後方に設けられている。植付装置5は、リンク機構19によって昇降可能に構成されている。植付装置5は、リンク機構19を介して機体フレーム11の後部に支持されている。
【0033】
施肥装置6は、肥料を田面に供給する。本実施形態では、施肥装置6は、八条施肥の施肥装置によって構成されている。施肥装置6は、走行機体1の後部における運転座席13の後方に設けられている。施肥装置6は、左右の施肥フレーム37に支持されている。
【0034】
第一予備苗載せ台7及び第二予備苗載せ台8には、それぞれ、予備のマット状苗が載置される。左右の第一予備苗載せ台7は、それぞれ、走行機体1の左右両側部に設けられている。左右の第二予備苗載せ台8は、それぞれ、走行機体1の左右両側部に設けられている。第一予備苗載せ台7及び第二予備苗載せ台8は、支持フレーム20に支持されている。
【0035】
第二予備苗載せ台8は、第一予備苗載せ台7の下方に配置されている。第二予備苗載せ台8は、前載置部21と、中載置部22と、後載置部23と、を備えている。前載置部21及び後載置部23は、使用位置(
図2における実線参照)と、収納位置(
図2における二点鎖線参照)と、に位置変更可能に構成されている。前載置部21は、中載置部22の前端部に、機体左右方向に沿って延びる揺動軸心X1周りで揺動可能に支持されている。後載置部23は、中載置部22の後端部に、機体左右方向に沿って延びる揺動軸心X2周りで揺動可能に支持されている。
【0036】
図3及び
図4に示すように、左側の後載置部23の後端部は、後ステップ17の左側部分の上方に位置している。すなわち、左側の第二予備苗載せ台8の後端部は、後ステップ17の左側部分の上方に位置している。右側の後載置部23の後端部は、後ステップ17の右側部分の上方に位置している。すなわち、右側の第二予備苗載せ台8の後端部は、後ステップ17の右側部分の上方に位置している。
【0037】
後載置部23の後端部は、後ステップ17の上面と略同一の高さに位置している。すなわち、第二予備苗載せ台8の後端部は、後ステップ17の上面と略同一の高さに位置している。本実施形態では、後載置部23の後端部は、後ステップ17の上面よりも、やや高い高さに位置している。
【0038】
後載置部23は、使用位置において、ロック杆24によって位置保持されている。後載置部23の後端部には、ロック杆24に引っ掛かる左右のフック23aが設けられている。ロック杆24は、機体フレーム11及び手摺29に支持されている。
【0039】
左側の第二予備苗載せ台8の後端部の後方には、左側の第二予備苗載せ台8からのマット状苗を受け止める受け止めフレーム25が設けられている。受け止めフレーム25は、左側の施肥フレーム37に支持されている。受け止めフレーム25は、左側の施肥フレーム37から垂れ下がっている。
【0040】
施肥装置6の後方には、施肥装置6を保護する保護フレーム26が設けられている。保護フレーム26は、左側の手摺29と右側の手摺29とに亘って設けられている。保護フレーム26は、上フレーム27と、下フレーム28と、を備えている。上フレーム27は、左側の手摺29の上部と右側の手摺29の上部とに亘って設けられている。下フレーム28は、左側の手摺29の下部と右側の手摺29の下部とに亘って設けられている。
【0041】
上フレーム27の左右両端部は、それぞれ、左右の手摺29の上部に左右のボルト30によって固定されている。手摺29の上部には、ボルト30が差し込まれるボルト孔29aが、上下方向の異なる位置に複数(本実施形態では、二つ)形成されている。
下フレーム28の左右両端部は、それぞれ、左右の手摺29の下部に左右のボルト30によって固定されている。手摺29の下部には、ボルト30が差し込まれるボルト孔29bが、上下方向の異なる位置に複数(本実施形態では、二つ)形成されている。ボルト30を差し込むボルト孔29a及びボルト30を差し込むボルト孔29bを変更することにより、保護フレーム26の高さ位置を調節することができる。すなわち、保護フレーム26は、高さ位置を調節可能に構成されている。
【0042】
図5から
図9に示すように、拡張ステップ18は、機体左右方向に並ぶ複数(本実施形態では、二つ)のステップ部材31を備えている。二つのステップ部材31は、同一の形状に形成されている。本実施形態では、ステップ部材31は、格子状の部材(樹脂製)によって構成されている。ステップ部材31は、前後対称な形状に形成されている。ステップ部材31の前縁部は、機体横内側ほど前側に位置する傾斜形状に形成されている。ステップ部材31の後縁部は、機体横内側ほど後側に位置する傾斜形状に形成されている。ステップ部材31の両横縁部は、機体前後方向に沿って延びている。
【0043】
ステップ部材31は、本体部31aと、縦壁部31bと、を備えている。本体部31aと縦壁部31bとは、一体に形成されている。縦壁部31bは、上下方向に沿って延びている。縦壁部31bは、ステップ部材31の縁部に形成されている。具体的には、縦壁部31bは、ステップ部材31における、前縁部、後縁部及び機体横外側の横縁部に亘って形成されている。
【0044】
機体横外側のステップ部材31は、縦壁部31bが本体部31aから上方に向かって延びる姿勢で設けられている。機体横内側のステップ部材31は、縦壁部31bが本体部31aから下方に向かって延びる姿勢で設けられている。すなわち、左側のステップ部材31と右側のステップ部材31とは、上下反転して設けられている。左側のステップ部材31の本体部31aの上面と右側のステップ部材31の本体部31aの上面とは、面一(又は略面一)である。
【0045】
拡張ステップ18は、支持フレーム32に支持されている。ステップ部材31は、支持フレーム32に載置された状態で複数(本実施形態では、三つ)のボルト(図示省略)によって固定されている。ステップ部材31には、前記ボルトが差し込まれるボルト孔31cが複数(本実施形態では、三つ)形成されている。
【0046】
図6から
図9において、ステップ部材31の横幅をWで示している。
図5から
図7において、ステップ部材31の前端を31d、ステップ部材31の後端を31eで示している。
【0047】
図6から
図9に示すように、左側のステップ部材31の横幅Wと右側のステップ部材31の横幅Wとは、機体左右方向の範囲が重複していない。すなわち、二つのステップ部材31は、機体左右方向の範囲が重複しない形状に形成されている。言い換えると、二つのステップ部材31は、平面視で重複しない形状に形成されている。
【0048】
図6及び
図7に示すように、二つのステップ部材31の前端31dは、機体前後方向で略同一の位置に位置し、かつ、二つのステップ部材31の後端31eは、機体前後方向で略同一の位置に位置している。具体的には、機体横外側のステップ部材31の前端31dは、機体横内側のステップ部材31の前端31dよりも、やや前側に位置し、かつ、機体横外側のステップ部材31の後端31eは、機体横内側のステップ部材31の後端31eよりも、やや前側に位置している。
【0049】
図6から
図9に示すように、支持フレーム32は、手摺29に支持されている。支持フレーム32は、左右の側板33と、前板34と、後板35と、中板36と、を備えている。
【0050】
左右の側板33は、機体左右方向に間隔をあけて設けられている。ステップ部材31は、側板33に載置された状態で前記ボルトによって固定されている。前板34は、左側の側板33の前端部と右側の側板33の前端部とに亘って設けられている。後板35は、左側の側板33の後端部と右側の側板33の後端部とに亘って設けられている。中板36は、左側の側板33における前板34と後板35との間の部分と、右側の側板33における前板34と後板35との間の部分とに亘って設けられている。前板34、後板35及び中板36は、二つのステップ部材31に亘る形状に形成されている。すなわち、支持フレーム32は、二つのステップ部材31に亘る形状に形成されている。これにより、重量によって撓み易い、樹脂製のステップ部材31を補強することができる。
【0051】
図10に示すように、操作パネル38は、メータパネル39と、ガイド溝40と、ガイド溝41と、スイッチ42と、スイッチ43と、スイッチ44と、スイッチ45と、スイッチ46と、複数(本実施形態では、四つ)のスイッチ47と、を備えている。
【0052】
メータパネル39は、各種の情報が表示される。メータパネル39は、例えば、苗切れランプ、肥料切れランプ、肥料詰まりランプ、燃料計、水温計、オイルランプ、充電ランプ、液晶モニタ等を備えていればよい。ただし、メータパネル39の構成は、当該構成に限定されるものではない。
【0053】
ガイド溝40は、主変速レバー(図示省略)用のガイド溝である。ガイド溝41は、副変速レバー(図示省略)用のガイド溝である。
【0054】
スイッチ42は、自動植付開始位置を調整するためのスイッチ(ボリュームスイッチ)である。スイッチ43は、植付装置5のローリング制御(機体左右方向の水平制御)の中立位置を調整するためのスイッチ(ボリュームスイッチ)である。スイッチ44は、整地用のロータ(図示省略)の初期位置を調整するためのスイッチ(ボリュームスイッチ)である。スイッチ47は、少数条クラッチ(図示省略)を切り替え操作するためのスイッチである。スイッチ47によって、前記少数条クラッチを切り替え操作することにより、苗を植え付ける条及び施肥を行う条を、二条単位で選択することができる。
【0055】
乗用型田植機は、基準線に平行に自動で直進走行することができる。スイッチ45は、基準線の始点を設定するためのスイッチである。スイッチ46は、基準線の終点を設定するためのスイッチである。スイッチ45は、操作パネル38におけるメータパネル39に対して左側の箇所に配置されている。スイッチ46は、操作パネル38におけるメータパネル39に対して右側の箇所に配置されている。
【0056】
なお、スイッチ45は、操作パネル38におけるメータパネル39に対して右側の箇所に配置されていてもよい。また、スイッチ46は、操作パネル38におけるメータパネル39に対して左側の箇所に配置されていてもよい。
【0057】
以下、本発明に係る別実施形態について説明する。
【0058】
(1)上記実施形態では、拡張ステップ18は、機体左右方向に並ぶ二つのステップ部材31を備えている。しかし、拡張ステップ18は、機体左右方向に並ぶ三つ以上のステップ部材31を備えていてもよい。
【0059】
(2)上記実施形態では、二つのステップ部材31の前端31dは、機体前後方向で略同一の位置に位置し、かつ、二つのステップ部材31の後端31eは、機体前後方向で略同一の位置に位置している。しかし、二つのステップ部材31の前端31dは、機体前後方向で同一の位置に位置し、かつ、二つのステップ部材31の後端31eは、機体前後方向で同一の位置に位置していてもよい。
【0060】
(3)上記実施形態では、二つのステップ部材31は、同一の形状に形成されている。しかし、二つのステップ部材31は、異なる形状に形成されていてもよい。
【0061】
(4)上記実施形態では、ステップ部材31は、格子状の部材によって構成されている。しかし、ステップ部材31は、板状の部材によって構成されていてもよい。
【0062】
(5)上記実施形態では、第二予備苗載せ台8の後端部は、後ステップ17の上面と略同一の高さに位置している。しかし、第二予備苗載せ台8の後端部は、後ステップ17の上面と同一の高さに位置していてもよい。また、第二予備苗載せ台8の後端部は、後ステップ17の上面よりも低い位置に位置していてもよい。
【0063】
(6)上記実施形態では、左側の第二予備苗載せ台8の後端部の後方に、受け止めフレーム25が設けられている。しかし、右側の第二予備苗載せ台8の後端部の後方にも、受け止めフレーム25が設けられていてもよい。
【0064】
(7)上記実施形態では、植付装置5は、八条植えの植付装置によって構成されている。しかし、植付装置5は、八条植えの植付装置に限定されるものではない。例えば、植付装置5は、四条から六条、十条植えの植付装置によって構成されていてもよい。
【0065】
(8)上記実施形態では、施肥装置6は、八条施肥の施肥装置によって構成されている。しかし、施肥装置6は、八条施肥の施肥装置に限定されるものではない。例えば、施肥装置6は、四条から六条、十条施肥の施肥装置によって構成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、乗用型田植機に利用可能である。
【符号の説明】
【0067】
1 走行機体
5 植付装置
6 施肥装置
8 第二予備苗載せ台(予備苗載せ台)
13 運転座席
17 後ステップ
18 拡張ステップ
25 受け止めフレーム
26 保護フレーム
31 ステップ部材
31d 前端
31e 後端
32 支持フレーム