(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094019
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】水田作業機
(51)【国際特許分類】
A01C 11/02 20060101AFI20240702BHJP
【FI】
A01C11/02 342A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022210718
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】澤田 航希
【テーマコード(参考)】
2B063
【Fターム(参考)】
2B063AA20
2B063AB01
2B063BA01
2B063BA02
2B063BB05
2B063BB23
(57)【要約】
【課題】水田作業機において、作業装置に支持されたフロートによる田面の整地機能を向上させる。
【解決手段】フロート17は、作業装置の下部に支持された第1部分91と、第1部分91の前部に接続され、側面視で第1部分91の前部から斜め前方上方に向けて延出された第2部分92とを有している。第2部分92の上面部92a及び下面部92b,92cにおいて、側面視で、第1部分91の下面部91bに対する第2部分92の下面部92cの前上がり角度θ1が、第1部分91の下面部91bに対する第2部分92の上面部92aの前上がり角度θ2よりも大きい。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行用の車輪により支持された機体と、
前記機体の後部に昇降可能に支持された作業装置と、
前記作業装置の下部に上下揺動可能に支持され、田面に接地追従するフロートとが備えられ、
前記フロートは、前記作業装置の下部に支持された第1部分と、前記第1部分の前部に接続され、側面視で前記第1部分の前部から斜め前方上方に向けて延出された第2部分とを有し、
前記第2部分の上面部及び下面部において、側面視で、前記第1部分の下面部に対する前記第2部分の下面部の前上がり角度が、前記第1部分の下面部に対する前記第2部分の上面部の前上がり角度よりも大きい水田作業機。
【請求項2】
前記第2部分においてブロー成型による一対の金型の合わせ部分に対応する部分が、側面視で、前記第2部分の上面部と前記第2部分の下面部との間の中間部分よりも、前記第2部分の下面部に近い側に位置している請求項1に記載の水田作業機。
【請求項3】
前記第2部分の上面部は、側面視で、前記第1部分の上面部の前部から斜め前方上方に向けて延出され、
前記第2部分の下面部は、側面視で、前記第1部分の下面部から平行に前方に向けて延出された第1の下面部と、前記第1の下面部の前部から斜め前方上方に向けて延出された第2の下面部とを有し、
側面視で、前記第1部分の下面部に対する前記第2部分の第2の下面部の前上がり角度が、前記第1部分の下面部に対する前記第2部分の上面部の前上がり角度よりも大きい請求項1に記載の水田作業機。
【請求項4】
前記第2部分の上面部から前記第2部分の下面部に向けて入り込む上凹部が、前記第2部分の上面部に設けられ、
前記上凹部は、前後方向に沿って形成され、前記第2部分の上面部からの深さが後側ほど浅くなっている請求項1に記載の水田作業機。
【請求項5】
前記第2部分の下面部から前記第2部分の上面部に向けて入り込む下凹部が、前記第2部分の下面部に設けられ、
前記下凹部は、前後方向に沿って形成され、前記下凹部の左右方向の横幅が前側ほど大きくなっている請求項1に記載の水田作業機。
【請求項6】
前記第2部分の左右方向の横幅は、前記第1部分の左右方向の横幅の2倍の値よりも大きい請求項1に記載の水田作業機。
【請求項7】
前記第1部分の右端部と前記第2部分の右端部とに亘る左右方向の横幅が、前記第1部分の左右方向の横幅よりも大きく、且つ、
前記第1部分の左端部と前記第2部分の左端部とに亘る左右方向の横幅が、前記第1部分の左右方向の横幅よりも大きい請求項6に記載の水田作業機。
【請求項8】
前記第2部分の前後方向の長さが、前記第1部分の前後方向の長さよりも短い請求項6又は7に記載の水田作業機。
【請求項9】
前記作業装置の下部における前記フロートの支持位置を上下に変更可能なフロート位置変更部が備えられ、
前記フロート位置変更部は、正面視で、前記第2部分の左右方向の横幅の範囲内に設けられている請求項6又は7に記載の水田作業機。
【請求項10】
前記作業装置に支持され、前記フロートの前方に設けられて、田面を整地する整地装置と、
前記作業装置における前記整地装置の支持位置を上下に変更可能な整地装置位置変更部が備えられ、
前記整地装置位置変更部は、正面視で、前記第2部分の左右方向の横幅の範囲内に設けられている請求項6又は7に記載の水田作業機。
【請求項11】
前記作業装置の前記フロートからの高さを検出する高さ検出部と、
前記高さ検出部の検出に基づいて、前記作業装置が田面から予め設定された設定高さに維持されるように、前記作業装置を前記機体に対して昇降操作する昇降制御部とが備えられ、
前記第2部分の前端部に、側面視で、前記第2部分の上面部よりも下側に入り込む取付部が設けられ、
前記高さ検出部が前記取付部に取り付けられている請求項1に記載の水田作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行用の車輪により支持された機体の後部に、苗植付装置や播種装置等の作業装置が支持された水田作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
水田作業機の一例である乗用型田植機では、特許文献1に開示されているように、フロートが、苗植付装置(作業装置に相当)の下部に上下揺動可能に支持されており、フロートは田面に接地追従する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水田作業機において、作業装置の下部に支持されたフロートは、田面の整地機能や作業装置の姿勢の安定化機能等を有しており、近年では、フロートによる田面の整地機能の向上が要望されている。
【0005】
本発明は、水田作業機において、作業装置に支持されたフロートによる田面の整地機能を向上させることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の水田作業機は、走行用の車輪により支持された機体と、前記機体の後部に昇降可能に支持された作業装置と、前記作業装置の下部に上下揺動可能に支持され、田面に接地追従するフロートとが備えられ、前記フロートは、前記作業装置の下部に支持された第1部分と、前記第1部分の前部に接続され、側面視で前記第1部分の前部から斜め前方上方に向けて延出された第2部分とを有し、前記第2部分の上面部及び下面部において、側面視で、前記第1部分の下面部に対する前記第2部分の下面部の前上がり角度が、前記第1部分の下面部に対する前記第2部分の上面部の前上がり角度よりも大きい。
【0007】
作業装置の下部に支持されて上下揺動しながら田面に接地追従するフロートに、作業装置の下部に支持された第1部分と、第1部分の前部から斜め前方上方に向けて延出された第2部分とが設けられることにより、機体の前進に伴って、田面の泥がフロートの第2部分の下面部に対して下側に入り込み、フロートの第2部分の下面により田面の整地が行われる。
【0008】
本発明によると、フロートの第2部分の上面部及び下面部において、フロートの第2部分の下面部の前上がり角度が、フロートの第2部分の上面部の前上がり角度よりも大きなものに設定されている。
これにより、機体の前進に伴って、田面の多くの泥がフロートの第2部分の下面部に対して下側に入り込み易くなり、フロートの第2部分の下面部に対して下側に入り込む田面の泥が少なくなることを回避することができるので、フロートによる田面の整地機能を向上させることができる。
【0009】
本発明において、前記第2部分においてブロー成型による一対の金型の合わせ部分に対応する部分が、側面視で、前記第2部分の上面部と前記第2部分の下面部との間の中間部分よりも、前記第2部分の下面部に近い側に位置していると好適である。
【0010】
水田作業機のフロートは、ブロー成型によって製作されることが多い。
本発明によると、フロートの第2部分においてブロー成型による一対の金型の合わせ部分に対応する部分が、フロートの第2部分の下面部に近い側に位置しているので、フロートの第2部分の下面部が、側面視で下方に向けて膨らむような形状ではなく、比較的平面に近い形状に成型され易い。
これにより、機体の前進の際に、フロートの第2部分の下面部から横方に逃げる田面の泥を少なくすることができるので、フロートによる田面の整地機能の向上の面で有利である。
【0011】
本発明において、前記第2部分の上面部は、側面視で、前記第1部分の上面部の前部から斜め前方上方に向けて延出され、前記第2部分の下面部は、側面視で、前記第1部分の下面部から平行に前方に向けて延出された第1の下面部と、前記第1の下面部の前部から斜め前方上方に向けて延出された第2の下面部とを有し、側面視で、前記第1部分の下面部に対する前記第2部分の第2の下面部の前上がり角度が、前記第1部分の下面部に対する前記第2部分の上面部の前上がり角度よりも大きいと好適である。
【0012】
本発明によると、フロートの第2部分の下面部は、フロートの第1部分の下面部から平行に前方に向けて延出された第1の下面部と、フロートの第1の下面部の前部から斜め前方上方に向けて延出された第2の下面部とを有している。
これにより、機体の前進に伴って、フロートの第2部分の第2の下面部に対して下側に入り込んだ田面の泥が、フロートの第2部分の第1の下面部により平滑にされ易くなるので、フロートによる田面の整地機能の向上の面で有利である。
【0013】
前述のフロートの第2部分の第1及び第2の下面部に対して、フロートの第2部分の上面部は、フロートの第1部分の上面部の前部から斜め前方上方に向けて延出されている。
これにより、フロートの第2部分の上面部に載った泥が、フロートの第2部分の上面部に沿って後方に移動し易く、フロートの第2部分の上面部の後端部に達して田面に戻り易いので、フロートの第2部分の上面部に滞留する泥によりフロートの上下揺動が阻害されることが回避できて、フロートによる田面の整地機能の向上の面で有利である。
【0014】
本発明において、前記第2部分の上面部から前記第2部分の下面部に向けて入り込む上凹部が、前記第2部分の上面部に設けられ、前記上凹部は、前後方向に沿って形成され、前記第2部分の上面部からの深さが後側ほど浅くなっていると好適である。
【0015】
本発明によると、上凹部が、フロートの第2部分の上面部に、前後方向に沿って設けられている。上凹部の深さは後側ほど浅くなっており、上凹部の底部は側面視でフロートの第1部分の下面部に沿ったものとなっている。
これにより、フロートの第2部分の上面部に載った泥は、上凹部に集まり易く、上凹部から後方に向けて移動し易くなり、上凹部から田面に戻り易くなるので、フロートによる田面の整地機能の向上の面で有利である。
【0016】
本発明において、前記第2部分の下面部から前記第2部分の上面部に向けて入り込む下凹部が、前記第2部分の下面部に設けられ、前記下凹部は、前後方向に沿って形成され、前記下凹部の左右方向の横幅が前側ほど大きくなっていると好適である。
【0017】
本発明によると、左右方向の横幅が前側ほど大きい下凹部が、フロートの第2部分の下面部に設けられている。
これにより、機体の前進に伴って、田面の泥が下凹部により集められフロートの第2部分の下面部に対して下側に入り込み易くなり、フロートの第2部分の下面部に対して下側に入り込む田面の泥が少なくなることを回避することができるので、フロートによる田面の整地機能の向上の面で有利である。
【0018】
本発明において、前記第2部分の左右方向の横幅は、前記第1部分の左右方向の横幅の2倍の値よりも大きいと好適である。
【0019】
本発明によると、フロートの第2部分の左右方向の横幅が大きなものとなり、フロートの第2部分により整地される面積を大きくなるので、フロートによる田面の整地機能の向上の面で有利である。
【0020】
本発明において、前記第1部分の右端部と前記第2部分の右端部とに亘る左右方向の横幅が、前記第1部分の左右方向の横幅よりも大きく、且つ、前記第1部分の左端部と前記第2部分の左端部とに亘る左右方向の横幅が、前記第1部分の左右方向の横幅よりも大きいと好適である。
【0021】
本発明によると、フロートの第2部分の左右方向の横幅が大きなものとなり、フロートの第2部分により整地される面積を大きくなるので、フロートによる田面の整地機能の向上の面で有利である。
【0022】
本発明において、前記第2部分の前後方向の長さが、前記第1部分の前後方向の長さよりも短いと好適である。
【0023】
本発明によると、フロートの第2部分の左右方向の横幅が大きなものとなった場合、フロートの第2部分の前後方向の長さが比較的短いものになるので、フロート全体の大型化及び重量増大を抑えることができる。
【0024】
本発明において、前記作業装置の下部における前記フロートの支持位置を上下に変更可能なフロート位置変更部が備えられ、前記フロート位置変更部は、正面視で、前記第2部分の左右方向の横幅の範囲内に設けられていると好適である。
【0025】
水田作業機では、フロートが作業装置の下部に支持される場合、作業装置の下部におけるフロートの支持位置を上下に変更可能なフロート位置変更部が備えられることがある。
本発明によると、フロートの第2部分の左右方向の横幅が大きなものとなった場合、フロート位置変更部が、正面視で、フロートの第2部分の左右方向の横幅の範囲内に設けられているので、フロート及びフロート位置変更部の全体のコンパクト化を図ることができる。
【0026】
本発明において、前記作業装置に支持され、前記フロートの前方に設けられて、田面を整地する整地装置と、前記作業装置における前記整地装置の支持位置を上下に変更可能な整地装置位置変更部が備えられ、前記整地装置位置変更部は、正面視で、前記第2部分の左右方向の横幅の範囲内に設けられていると好適である。
【0027】
水田作業機では、田面を整地する整地装置が、フロートの前方に位置するように、作業装置に支持されることがあり、フロートと整地装置とにより、田面の整地機能の向上を図ることがある。この場合、作業装置における整地装置の支持位置を上下に変更可能な整地装置位置変更部が備えられることがある。
【0028】
本発明によると、フロートの第2部分の左右方向の横幅が大きなものとなった場合、整地装置位置変更部が、正面視で、フロートの第2部分の左右方向の横幅の範囲内に設けられているので、フロート及び整地装置位置変更部の全体のコンパクト化を図ることができる。
【0029】
本発明において、前記作業装置の前記フロートからの高さを検出する高さ検出部と、前記高さ検出部の検出に基づいて、前記作業装置が田面から予め設定された設定高さに維持されるように、前記作業装置を前記機体に対して昇降操作する昇降制御部とが備えられ、前記第2部分の前端部に、側面視で、前記第2部分の上面部よりも下側に入り込む取付部が設けられ、前記高さ検出部が前記取付部に取り付けられていると好適である。
【0030】
水田作業機では、フロートは田面に接地追従するので、フロートから作業装置までの高さが、田面から作業装置までの高さとなる。
この場合、作業装置のフロートからの高さを検出する高さ検出部が備えられ、高さ検出部の検出に基づいて、作業装置が田面から予め設定された設定高さに維持されるように、作業装置を機体に対して昇降操作する昇降制御部が備えられることがある。
【0031】
本発明によると、フロートの第2部分の前端部に、側面視で、フロートの第2部分の上面部よりも下側に入り込む取付部が設けられており、高さ検出部がフロートの取付部に取り付けられている。
【0032】
これにより、機体の前進に伴って、田面の泥がフロートの第2部分の前端部を越えてフロートの第2部分の上面部に載ろうとしても、フロートの前端部の取付部により、田面の泥がフロートの第2部分の前端部を越え難くなるので、フロートの第2部分の下面部に対して下側への田面の泥の入り込みが少なくなることを回避することができて、フロートによる田面の整地機能の向上の面で有利である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図3】センターフロート及びサイドフロートの支持構造を示す平面図である。
【
図7】センターフロートの後部の付近の左側面図である。
【
図8】センターフロートの後部の付近の平面図である。
【
図11】サイドフロートの支持構造を示す平面図である。
【
図16】整地装置の昇降構造を示す左側面図である。
【
図19】制御装置と各部との連係を示す概略図である。
【
図20】発明の実施の第7別形態におけるサイドフロートの付近の左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1~
図20に水田作業機の一例である乗用型田植機が示されており、
図1~
図20において、Fは前方向を示し、Bは後方向を示し、Uは上方向を示し、Dは下方向を示し、Rは右方向を示し、Lは左方向を示している。
【0035】
(乗用型田植機の全体構成)
図1に示すように、右及び左の前輪1(走行用の車輪に相当)、右及び左の後輪2(走行用の車輪に相当)により、機体3が支持されている。リンク機構4が機体3の後部から後方に向けて延出されて、苗植付装置5(作業装置に相当)がリンク機構4の後部に支持されている。施肥装置6が機体3の後部に支持されており、整地装置30が苗植付装置5の前部に支持されている。油圧シリンダ7が伸縮操作されることにより、リンク機構4が昇降操作されて、リンク機構4により苗植付装置5が昇降操作される。機体3の後部とリンク機構4とに亘って油圧シリンダ7が接続されている。運転座席8及び前輪1を操向操作する操縦ハンドル9が、機体3に設けられている。右及び左の支持フレーム10が、機体3の前部の右部及び左部に連結されて上方に向けて延出されており、予備苗のせ台11が、支持フレーム10に取り付けられている。
【0036】
(苗植付装置の全体構成)
図1,2,3に示すように、苗植付装置5は、フィードケース12と、支持フレーム13と、植付伝動ケース14と、回転ケース15と、植付アーム16と、センターフロート17(フロートに相当)と、サイドフロート18,19(フロートに相当)と、苗のせ台20とを有して、8条植え型式に構成されている。フィードケース12が、リンク機構4の後部に下部に支持されており、角パイプ状の支持フレーム13が、フィードケース12に連結されて左右方向に沿って延出されている。4個の植付伝動ケース14が、支持フレーム13に連結されて後方に向けて延出されている。回転ケース15が、植付伝動ケース14の後部の右部及び左部に回転可能に支持され、一対の植付アーム16が回転ケース15に取り付けられている。苗が載置された苗のせ台20が、左右方向に沿って往復移動可能に、植付伝動ケース14に支持されている。機体3の前進に伴って、整地装置30により田面G(
図5参照)の整地が行われる。苗植付装置5において、苗のせ台20が左右方向に沿って往復駆動されながら、回転ケース15が回転駆動されて、植付アーム16が苗のせ台20から苗を取り出して田面Gに植え付ける。
【0037】
(苗植付装置における回転ケースへの伝動系の構成)
図2に示すように、機体3に搭載されたエンジン(図示せず)の動力が、伝動軸26(
図1参照)を介して、フィードケース12の内部の入力軸27に伝達される。出力軸28がフィードケース12の下部に設けられ、入力軸27に伝達された動力が、伝動チェーン29を介して出力軸28に伝達される。
【0038】
フィードケース12の出力軸28の動力が、円筒状のカバー37の内部に収納された伝動軸32、入力軸31、トルクリミッター33、伝動チェーン34、少数条クラッチ36を介して、駆動軸35に伝達されて、駆動軸35が回転駆動されるのであり、回転ケース15及び植付アーム16が
図1の反時計方向に回転駆動される。
【0039】
(施肥装置の全体構成)
図1及び
図3に示すように、施肥装置6は、ホッパー21と、繰り出し部22と、ブロア23と、作溝器24と、ホース25とを有している。機体3の前進に伴って、ホッパー21の肥料が繰り出し部22によりホース25に繰り出され、ブロア23の送風がホース25に供給されて、肥料はホース25を通って作溝器24に供給される。機体3の前進に伴って作溝器24により田面G(
図5参照)に溝が形成され、作溝器24に供給された肥料が、作溝器24から田面Gの溝に供給されて、覆土部材38により田面Gの溝が埋められる。
【0040】
(支点部材の支持アームの構成)
図3,4,5に示すように、苗植付装置5(作業装置)は、左右方向に沿って苗植付装置5(作業装置)の下部に支持された支点部材41と、支点部材41に連結され斜め後方下方に向けて延出された複数組の一対の支持アーム41a,41b,41cと、左右方向に沿った軸芯P2周りに上下揺動可能に、一対の支持アーム41a,41b,41cの後部に支持されて、田面Gに接地追従する複数のセンターフロート17(フロート)及びサイドフロート18,19(フロート)とを有している。
【0041】
図3に示すように、支点部材41の一対の支持アーム41aの左右方向の間隔W1と、支点部材41の一対の支持アーム41bの左右方向の間隔W2と、支点部材41の一対の支持アーム41cの左右方向の間隔W3とにおいて、間隔W1と間隔W2とは同じ値であり、間隔W3は間隔W1,W2よりも大きい値となっている。
【0042】
図3,7,8,9に示すように、支点部材41の支持アーム41a,41bにおいて、平板状の第1部材39が、支点部材41の支持アーム41a,41bの前後中間部の上面部に亘って連結されている。チャンネル状の第2部材40が、支点部材41の支持アーム41a,41bの後部の上面部に亘って連結されている。
【0043】
図3,10,11に示すように、支点部材41の支持アーム41cにおいて、平板状の第1部材39が、支点部材41の支持アーム41cの後部の上面部に亘って連結されている。
【0044】
チャンネル状の第2部材40が、支点部材41の支持アーム41cの前後中間部に亘って連結されており、第2部材40の開放部分が前方に向いている。第2部材40は支点部材41の支持アーム41cの横面部に亘って連結されており、第2部材40は側面視で、支点部材41の支持アーム41cの上端部及び下端部から上方及び下方に出ていない(
図10参照)。
【0045】
以上の構成により、
図3に示すように、苗植付装置5(作業装置)の左右中央部に位置する一対の支持アーム41aの左右方向の間隔W1と、苗植付装置5(作業装置)の右部及び左部に位置する一対の支持アーム41cの左右方向の間隔W3とが、異なるものに設定されている。
【0046】
苗植付装置5(作業装置)の右部及び左部に位置する一対の支持アーム41cの左右方向の間隔W3が、苗植付装置5(作業装置)の左右中央部に位置する一対の支持アーム41aの左右方向の間隔W1よりも大きいものに設定されている。
【0047】
図10及び
図11に示すように、平板状の第1部材39が、支点部材41の一対の支持アーム41cの後部に亘って連結され、チャンネル状の第2部材40が、支点部材41の一対の支持アーム41cにおける第1部材39よりも支点部材41に近い側の部分に亘って連結されている。第2部材40が、支点部材41の一対の支持アーム41cの横面部に亘って連結されている。
【0048】
(センターフロートの構成)―1
図12~
図15に示すように、センターフロート17は、ブロー成型により製造されており、後部である第1部分91と、前部である第2部分92とを有している。第2部分92の右部は、植付深さレバー42及びガイド部43の下方に位置している(
図4参照)。
【0049】
図12及び
図15に示すように、センターフロート17(フロート)は、苗植付装置5(作業装置)の下部に支持された第1部分91と、第1部分91の前部に接続され、側面視で第1部分91の前部から斜め前方上方に向けて延出された第2部分92とを有している。
【0050】
第2部分92の左右方向の横幅W21は、第1部分91の左右方向の横幅W11の2倍(3倍)の値よりも大きい。
第1部分91の右端部と第2部分92の右端部とに亘る左右方向の横幅W22が、第1部分91の左右方向の横幅W11よりも大きく、且つ、第1部分91の左端部と第2部分92の左端部とに亘る左右方向の横幅W23が、第1部分91の左右方向の横幅W11よりも大きい。
第2部分92の前後方向の長さL2が、第1部分91の前後方向の長さLよりも短い。
図4に示すように、植付深さレバー42(フロート位置変更部)は、正面視で、第2部分92の左右方向の横幅W21の範囲内に設けられている。
【0051】
(センターフロートの構成)―2
図12~
図15に示すように、センターフロート17において、第1部分91の上面部91a及び下面部91bは、側面視で略平行である。第2部分92の上面部92aは、側面視で、第1部分91の上面部91aの前部から、略直線的に斜め前方上方に向けて延出されている。
【0052】
センターフロート17の第2部分92において、第2部分92の下面部92b(第1の下面部に相当)が、側面視で、第1部分91の下面部91bの前部から、平行に前方に向けて延出されている。
【0053】
側面視で円弧状の第2部分92の接続部92dが、側面視で、第2部分92の下面部92bの前部から、斜め前方上方に向けて延出されている。第2部分92の下面部92c(第2の下面部に相当)が、側面視で、第2部分92の接続部92dの前部(上部)から、斜め前方上方に向けて延出されている。
【0054】
図15に示すように、第2部分92の上面部92a及び下面部92cにおいて、側面視で、第1部分91の下面部91bに対する第2部分92の下面部92cの前上がり角度θ1が、第1部分91の下面部91bに対する第2部分92の上面部92aの前上がり角度θ2よりも大きい。
【0055】
第2部分92の上面部92aは、側面視で、第1部分91の上面部91aの前部から斜め前方上方に向けて延出されている。
第2部分92の下面部92b,92cは、側面視で、第1部分91の下面部91bから平行に前方に向けて延出された第1の下面部92bと、第1の下面部92bの前部から斜め前方上方に向けて延出された第2の下面部92cとを有している。
側面視で、第1部分91の下面部91bに対する第2部分92の第2の下面部92cの前上がり角度θ1が、第1部分91の下面部91bに対する第2部分92の上面部92aの前上がり角度θ2よりも大きい。
【0056】
第2部分92においてブロー成型による一対の金型の合わせ部分に対応する接合部分90(部分)が、側面視で、第2部分92の上面部92aと第2部分92の下面部92b,92cとの間の中間部分よりも、第2部分92の下面部92b,92cに近い側に位置している。
【0057】
(センターフロートの構成)―3
図12~
図15に示すように、センターフロート17において、下向きに凹む右及び左の凹部93が、第2部分92の上面部92aに設けられ、上向きに凹む右及び左の凹部94が、第2部分92の下面部92b,92c及び接続部92dに設けられている。
【0058】
施肥装置6の作溝器24(
図1,3,4参照)が、センターフロート17の凹部93,94の部分に取り付けられ、覆土部材38(
図3,7,8参照)が、第1部分91の右部及び左部に取り付けられる。下向きに凹む凹部98が、第2部分92の上面部92aの右部に設けられており、凹部98は右の凹部93に接続されている。
【0059】
下向きに凹む凹部95が、第2部分92の上面部92aの左部に設けられ、上向きに凹む凹部96が、第2部分92の下面部92b及び接続部92dの左部に設けられている。
【0060】
下向きに凹む凹部97(上凹部に相当)が、第2部分92の上面部92aにおける右及び左の凹部93の間の部分と、右の凹部93に対して右側の部分に設けられている。凹部97は、平面視で前後方向に沿って細長い形状となっている。
【0061】
図12及び
図15に示すように、第2部分92の上面部92aから第2部分92の下面部92b,92cに向けて入り込む凹部97(上凹部)が、第2部分92の上面部92aに設けられている。凹部97(上凹部)は、前後方向に沿って形成され、第2部分92の上面部92aからの深さが後側ほど浅くなっている。
【0062】
(センターフロートの構成)―4
図4,13,14に示すように、センターフロート17において、上向きに凹む凹部99(下凹部に相当)が、第2部分92の下面部92b,92c及び接続部92dに設けられ、上向きに凹む凹部100が、第1部分91の下面部91bに設けられている。
【0063】
凹部100は、凹部99の後部から第1部分91の下面部91bの後端部に亘って、前後方向に沿って形成されている。凹部100の左右方向の横幅は、凹部99の後部の左右方向の横幅と同じである。
【0064】
図12~
図15に示すように、第2部分92の前端部の右部において、接合部分90が第2部分92の上面部92aから下方に向けて凹むように折り曲げられて形成されて、第2部分92の上面部92aよりも下側に入り込む取付部101が、接合部分90に設けられている。
【0065】
図4,13,14に示すように、第2部分の下面部92b,92cから第2部分92の上面部92aに向けて入り込む凹部99(下凹部)が、第2部分92の下面部92b,92cに設けられている。凹部99(下凹部)は、前後方向に沿って形成され、凹部99(下凹部)の左右方向の横幅が前側ほど大きくなっている。
【0066】
図12~
図15に示すように、第2部分92の前端部に、側面視で、第2部分92の上面部92aよりも下側に入り込む取付部101が設けられ、高さ検出部50が取付部101に取り付けられている。
【0067】
(センターフロートにおける支点部材の支持アームへの取り付けの構成)―1
図7及び
図8に示すように、センターフロート17(フロート)に取り付けられた取付部材59が備えられている。取付部材59が支点軸63に取り付けられることにより、センターフロート17(フロート)は、支点軸63を介して軸芯P2周りに上下揺動可能に、支点部材41の一対の支持アーム41aの後部に支持されている。
【0068】
取付部材59は、平面視で四角形状に形成され、センターフロート17(フロート)に取り付けられた基板部59aと、基板部59aの右部及び左部から上方に向けて延出されて、支点軸63に取り付けられる右及び左の横側部59bとを有している。
【0069】
(センターフロートにおける支点部材の支持アームへの取り付けの構成)―2
図5及び
図6に示すように、規制機構67が、支点部材41とセンターフロート17の第2部分92とに亘って取り付けられている。規制機構67は、センターフロート17の上方に位置する植付伝動ケース14に対して左側に設けられており、センターフロート17の上方に位置する植付伝動ケース14は、規制機構67の上方の位置から右方に外れた位置に配置されている。
【0070】
規制機構67は、右及び左の支持部材64と規制ピン65と規制リンク66とを有している。右及び左の支持部材64は、支点部材41におけるセンターフロート17の上方に位置する部分に連結されて、支点部材41から斜め後方下方に向けて延出されている。右及び左の支持部材64に上部に亘って天板部(図示せず)が連結されており、規制ピン65が、支持部材64の右及び左の横側部64bの後部に亘って取り付けられている。
【0071】
ブラケット69が、センターフロート17の第2部分92の凹部95,96(
図12及び
図13参照)の部分に取り付けられている。規制リンク66は、細長い板材が折り曲げられてチャンネル状に形成されており、左右方向に沿った軸芯P3周りに上下揺動可能にブラケット69に支持されている。規制リンク66の長手方向に沿って、長孔66aが開口されている。右及び左の支持部材64が規制リンク66の内部に配置されており、規制ピン65が規制リンク66の長孔66aに挿入されている。
【0072】
センターフロート17に対して苗植付装置5が下降すると(苗植付装置5に対してセンターフロート17が上昇すると)、規制リンク66が下方に揺動する。規制ピン65が規制リンク66の長孔66aの前端部に当たることにより、苗植付装置5に対するセンターフロート17の上昇が止められる(センターフロート17が苗植付装置5に対する上限位置で規制された状態に相当)。
【0073】
センターフロート17に対して苗植付装置5が上昇すると(苗植付装置5に対してセンターフロート17が下降すると)、規制リンク66が上方に揺動する。規制ピン65が規制リンク66の長孔66aの後端部に当たることにより、苗植付装置5に対するセンターフロート17の下降が止められる(センターフロート17が苗植付装置5に対する下限位置で規制された状態に相当)。
【0074】
(サイドフロートにおける支点部材の支持アームへの取り付けの構成)―1
図10及び
図11に示すように、取付部材60が、サイドフロート19の後部に取り付けられている。取付部材60は、平面視で四角形状に形成された基板部60aと、基板部60aの右部及び左部から上方に向けて延出された右及び左の横側部60bとを有している。
【0075】
取付部材60の基板部59aの前端部が、取付部材60の横側部60bの前端部から前側に出ており、取付部材60の基板部59aの前後方向の長さが、取付部材60の横側部60bの前後方向の長さよりも長いものになっている。取付部材60の基板部60aの前部の2箇所が、サイドフロート19の後部の上面部にボルト73により連結されている。
【0076】
支点軸63が、支点部材41の支持アーム41cの後部の横面部に亘って支持されている。取付部材60の右及び左の横側部60bが、支点部材41の支持アーム41cの間に配置されており、取付部材60の右及び左の横側部60bが、軸芯P2周りに上下揺動可能に、支点軸63に取り付けられている。
【0077】
コイル状のバネ74が支点軸63に取り付けられており、バネ74の一方の端部74aが取付部材60の基板部60aの後部に当たっている。支点部材41の支持アーム41cに複数個の取付孔41dが開口されており、バネ74の他方の端部74bが取付孔41dに挿入されている。
【0078】
バネ74の端部74aによって、サイドフロート19の後部が押し下げ付勢されるのであり、サイドフロート19が支点軸63(軸芯P2)周りに前上がり方向に付勢されている。バネ74の端部74bにおいて、支点部材41の支持アーム41cの別の取付孔41dに挿入することにより、バネ74の付勢力を変更することができる。
図9に示すように、サイドフロート18においても、サイドフロート19と同様な支点軸63、取付部材60及びバネ74が設けられている。
【0079】
(サイドフロートにおける支点部材の支持アームへの取り付けの構成)―2
図9,10,11に示すように、規制ピン75が、支点部材41の支持アーム41bの横面部に亘って取り付けられており、支点部材41の支持アーム41cの横面部に亘って取り付けられている。支点部材41におけるサイドフロート18,19の上方に位置する部分に、ストッパー部41eが取り付けられている。
【0080】
ブラケット76がサイドフロート18,19に取り付けられており、規制リンク77が左右方向に沿った軸芯P7周りに上下揺動可能に、ブラケット76に支持されている。規制リンク77の長手方向に沿って長孔77aが開口されており、規制ピン75が規制リンク77の長孔77aに挿入されている。
【0081】
サイドフロート18,19に対して苗植付装置5が下降すると(苗植付装置5に対してサイドフロート18,19が上昇すると)、サイドフロート18,19の前部が支点部材41のストッパー部41eに当たり、苗植付装置5に対するサイドフロート18,19の上昇が止められる(サイドフロート18,19が苗植付装置5に対する上限位置で規制された状態に相当)。
【0082】
サイドフロート18,19に対して苗植付装置5が上昇すると(苗植付装置5に対してサイドフロート18,19が下降すると)、規制リンク77が上方に揺動する。規制ピン75が規制リンク77の長孔77aの後端部に当たり、苗植付装置5に対するサイドフロート18,19の下降が止められる(サイドフロート18,19が苗植付装置5に対する下限位置で規制された状態に相当)。
【0083】
(植付深さレバーの構成)
図3,4,8に示すように、人為的に操作可能な植付深さレバー42(フロート位置変更部に相当)(高さ調節具に相当)が、支点部材41に連結されて斜め前方上方に延出されている。植付深さレバー42は、リンク機構4(
図1参照)に対して右側に設けられており、後述するセンターフロート17の第2部分92の右部の上方に設けられている。
【0084】
ガイド部43が、支持フレーム13に連結されて、リンク機構4(
図1参照)に対して右側に設けられている。植付深さレバー42はガイド部43に挿入されてガイド部43により案内されるのであり、植付深さレバー42がガイド部43に係合されることにより、植付深さレバー42がガイド部43に任意の位置で保持される。植付深さレバー42をガイド部43に係合させることにより、軸芯P2の位置を固定して、苗の設定深さB1を設定することができる。
【0085】
(ガイド部の構成)
図17及び
図18に示すように、ガイド部43は、本体部44と係合部材45(補強部材に相当)とを有している。本体部44は、平板がチャンネル状に折り曲げられて構成されており、本体部44の上面部44a(補強部材に相当)に、開口部44b,44cが開口されている。
【0086】
本体部44の開口部44bは、平面視で長方形状に形成されている。係合部材45は、平板状であり、本体部44の上面部44aよりも厚い板厚を有している。長方形状の開口部45aが、係合部材45に開口されており、多数の凸部状の係合部45bが、開口部45aの右辺部に設けられている。
【0087】
植付深さレバー42は、ガイド部43(本体部44及び係合部材45)の開口部44b,45aに挿入されて、ガイド部43(本体部44及び係合部材45)の開口部44b,45aに沿って案内される。植付深さレバー42がガイド部43(係合部材45)の係合部45bに係合されることにより、植付深さレバー42はガイド部43に保持される。植付深さレバー42をガイド部43に係合させることにより、軸芯P2の位置を固定して、苗の設定深さB1を設定することができる。
【0088】
本体部44の開口部44cは、平面視で長方形状に形成され、多数の凸部状の係合部44dが、本体部44の開口部44cの左辺部に設けられている。
苗取り量レバー46は、ガイド部43(本体部44)の開口部44cに挿入されて、ガイド部43(本体部44)の開口部44cに沿って案内される。苗取り量レバー46がガイド部43(本体部44)の係合部44dに係合されることにより、苗取り量レバー46がガイド部43に保持される。
【0089】
以上の構成により、
図17及び
図18に示すように、ガイド部43における植付深さレバー42(高さ調節具)が係合される部分(係合部45b)に、補強部材(本体部44の上面部44a及び係合部材45)が設けられている。このように、補強部材を設けることにより、係合部45bの数を増加させた場合であっても強度を保つことができる。このため、従来と同程度の大きさのガイド部43を適用しつつ、係合部45bの数を増やして、きめ細かい植付深さ調整を行うことができる。
【0090】
(苗植付装置の昇降制御に関する構成)
図4,5,6に示すように、センターフロート17(フロート)からの高さを検出する高さ検出部50が備えられている。
【0091】
高さ検出部50は、側面視で規制機構67よりも前側に設けられている。
左右方向に沿って苗植付装置5(作業装置)の下部に支持された支点部材41と、支点部材41に連結され斜め後方下方に向けて延出された支持アーム41aとが備えられ、センターフロート17(フロート)は、左右方向に沿った軸芯P2周りに上下揺動可能に、支点部材41の支持アーム41aの後部に支持されている。
高さ検出部50は、側面視で支点部材41よりも前側に設けられ、規制機構67は、側面視で前記支点部材41よりも後側に設けられている。
【0092】
高さ検出部50は、センターフロート17(フロート)の苗植付装置5(作業装置)に対する上限位置及び下限位置の少なくとも一方で規制する規制部48を有している。
高さ検出部50は、センターフロート17(フロート)の苗植付装置5(作業装置)に対する上限位置及び下限位置の両方で規制する規制部48を有している。
【0093】
(苗植付装置の昇降制御)―1
図19に示すように、ソフトウェアとしての昇降制御部71が、制御装置70に設けられている。油圧シリンダ7(
図1参照)に作動油を給排操作して油圧シリンダ7を伸縮作動させる制御弁49が備えられており、制御弁49は昇降制御部71により操作される。
【0094】
図5に示す状態は、植付深さレバー42がガイド部43に対して最前位置に操作され、センターフロート17及びサイドフロート18,19の軸芯P2が苗植付装置5に対して最上昇した状態であり、苗の設定深さB1が最も深い位置に設定された状態である。
【0095】
図6に示す状態は、植付深さレバー42がガイド部43に対して最後位置に操作され、センターフロート17及びサイドフロート18,19の軸芯P2が苗植付装置5に対して最下降した状態であり、苗の設定深さB1が最も浅い位置に設定された状態である。
【0096】
図5,6,19に示すように、制御装置70(昇降制御部71)において、田面G(センターフロート17)から高さセンサー68(検出軸68a)までの高さが、設定高さA1として設定されている。田面G(センターフロート17)から高さセンサー68(検出軸68a)までの高さが設定高さA1である場合、検出アーム54(高さセンサー68の検出値)は中立位置C1となる。
【0097】
植付深さレバー42がガイド部43に対して前側(苗の設定深さB1の深い側)に操作された場合、連係ロッド58が前方に操作され、第1リンク51及び第2リンク52により支持部材53が上昇側に操作されて、田面G(センターフロート17)から高さセンサー68(検出軸68a)まで高さは、設定高さA1に維持される。
【0098】
植付深さレバー42がガイド部43に対して後側(苗の設定深さB1の浅い側)に操作された場合、連係ロッド58が後方に操作され、第1リンク51及び第2リンク52により支持部材53が下降側に操作されて、田面G(センターフロート17)から高さセンサー68(検出軸68a)まで高さは、設定高さA1に維持される。
【0099】
(苗植付装置の昇降制御)―2
図5,6,19に示すように、田面Gに接地追従するセンターフロート17に対して苗植付装置5が上下動すると、検出アーム54(高さセンサー68の検出値)が、中立位置C1から上側(下側)に外れるので、昇降制御部71により制御弁49が操作されて、検出アーム54(高さセンサー68の検出値)が中立位置C1となるように、油圧シリンダ7により苗植付装置5が昇降操作される。
【0100】
検出アーム54(高さセンサー68の検出値)が中立位置C1となるように苗植付装置5が昇降操作されることにより、田面G(センターフロート17)から高さセンサー68(検出軸68a)までの高さが設定高さA1に維持され、植付アーム16による苗の植付深さが設定深さB1に維持される。
【0101】
(高さ検出部の規制部との規制機構との関係)―1
高さ検出部50の規制部48と、センターフロート17の規制機構67との関係について、以下に説明する。
【0102】
図5及び
図6に示すように、田面G(センターフロート17)から高さセンサー68(検出軸68a)までの高さが設定高さA1であり、検出アーム54(高さセンサー68の検出値)が中立位置C1(
図19参照)である場合、規制機構67において、規制ピン65は規制リンク66の長孔66aの前後中間部に位置している。
【0103】
センターフロート17に対して苗植付装置5が下降した場合(苗植付装置5に対してセンターフロート17が上昇した場合)、検出アーム54の前部が規制部48の前端に当たり、センターフロート17における高さ検出部50の部分が、高さ検出部50の上限位置で規制される。
【0104】
センターフロート17における高さ検出部50の部分が高さ検出部50の上限位置で規制された状態において、規制機構67では、規制ピン65は規制リンク66の長孔66aの前端部に達しておらず、センターフロート17における規制機構67の部分はまだ上昇可能である。
【0105】
センターフロート17の捩じれ等により、センターフロート17における規制機構67の部分がさらに上昇すると、規制機構67において、規制ピン65が規制リンク66の長孔66aの前端部に当たり、センターフロート17における規制機構67の部分が、規制機構67の上限位置で規制される。
【0106】
センターフロート17に対して苗植付装置5が上昇した場合(苗植付装置5に対してセンターフロート17が下降した場合)、検出アーム54の後部が規制部48の後端部に当たり、センターフロート17における高さ検出部50の付近の部分が、高さ検出部50の下限位置で規制される。
【0107】
センターフロート17における高さ検出部50の部分が高さ検出部50の下限位置で規制された状態において、規制機構67では、規制ピン65は規制リンク66の長孔66aの後端部に達しておらず、センターフロート17における規制機構67の部分はまだ下降可能である。
【0108】
センターフロート17の捩じれ等により、センターフロート17における規制機構67の部分がさらに下降すると、規制機構67において、規制ピン65が規制リンク66の長孔66aの後端部に当たり、センターフロート17における規制機構67の部分が、規制機構67の下限位置で規制される。
【0109】
(高さ検出部の規制部との規制機構との関係)―2
以上の構成により、
図5及び
図6に示すように、規制機構67の上限位置は高さ検出部50の規制部48の上限位置よりも上側に設定され、且つ、規制機構67の下限位置は高さ検出部50の規制部48の下限位置よりも下側に設定されている。
【0110】
高さ検出部50は、センターフロート17(フロート)における苗植付装置5(作業装置)に上下揺動可能に支持された部分(取付部材59の部分)に対して、右側及び左側の一方の部分に設けられている。
【0111】
規制機構67は、センターフロート17(フロート)における苗植付装置5(作業装置)に上下揺動可能に支持された部分(取付部材59の部分)に対して、右側及び左側の他方の部分に設けられている。
【0112】
図12に示すように、センターフロート17(フロート)は、苗植付装置5(作業装置)上下揺動可能に支持された第1部分91と、第1部分91の前部に接続され、左右方向の横幅W21が第1部分91の左右方向の横幅W11よりも大きな第2部分92とを有している。
【0113】
図4に示すように、高さ検出部50は、第2部分92の右部及び左部の一方に設けられている。規制機構67は、第2部分92の右部及び左部の他方に設けられている。
植付伝動ケース14は、規制機構67の上方の位置から左右方向に外れた位置に配置されている。
【0114】
(整地装置の全体構成)
図1及び
図2に示すように、苗植付装置5の前部に整地装置30が支持されて、後輪2の後方に整地装置30が配置されている。
図2及び
図16に示すように、整地装置30は、伝動ケース80と、支持フレーム81と、駆動軸82と、整地用の回転体83,84と、支持フレーム85と、カバー86とを有している。
【0115】
支持ケース78が左端部の植付伝動ケース14に連結され、支持ブラケット79が支持フレーム13の右端部に連結されている。伝動ケース80は、入力軸31及び伝動軸32の軸芯P8周りに上下揺動可能に支持ケース78に支持されて、斜め前方下方に向けて延出されている。支持フレーム81は、軸芯P8周りに上下揺動可能に支持ブラケット79に支持されて、斜め前方下方に向けて延出されている。
【0116】
駆動軸82は、左右方向に沿った軸芯P9周りに回転可能に、伝動ケース80及び支持フレーム81の前部に亘って支持されている。複数個の回転体83が、センターフロート17の前方に位置するように、駆動軸82の左右中央部に取り付けられている。複数個の回転体84が、サイドフロート18,19の前方に位置するように、駆動軸82の右部及び左部に取り付けられている。
【0117】
丸パイプ状の支持フレーム85が、伝動ケース80及び支持フレーム81に亘って連結されている。板金製のカバー86が、支持フレーム85に連結されて、回転体83,84の後方に設けられている。
【0118】
伝動軸87が、支持ケース78及び伝動ケース80の内部に亘って支持され、左端部の植付伝動ケース14の入力軸31と連結されている。伝動ケース80の内部において、伝動チェーン88が、伝動軸87に設けられたスプロケットと駆動軸82のスプロケットとに亘って取り付けられ、トルクリミッター89が伝動軸87のスプロケットとの間に設けられている。
【0119】
左端部の植付伝動ケース14の入力軸31に伝達された動力が、伝動軸87、トルクリミッター89及び伝動チェーン88を介して駆動軸82に伝達され、駆動軸82及び回転体83,84が図 の反時計方向に回転駆動される。回転体83,84が
図16の反時計方向に回転駆動されることにより、田面Gが整地されるのであり、回転体83,84から後方に飛ばされる泥が、カバー86によって止められる。
【0120】
(整地装置の昇降の構成)
図4及び
図16に示すように、整地昇降機構105(整地装置位置変更部に相当)が、支持フレーム13と整地装置30とに亘って設けられており、リンク機構4(
図1参照)に対して左側に設けられ、センターフロート17の第2部分92の左部の上方に設けられている。整地昇降機構105は、支持フレーム106と、昇降ギヤ107と、ギヤ機構108と、電動モータ109と、接続部材110とを有している。昇降ギヤ107が、左右方向に沿った軸芯P10周りに上下揺動可能に支持フレーム106に支持されている。ピニオンギヤ108aを備えたギヤ機構108及びギヤ機構108を駆動する電動モータ109が、支持フレーム106の上部に取り付けられており、ピニオンギヤ108aが昇降ギヤ107と咬合している。
【0121】
接続部材110が、整地装置30の駆動軸82にベアリングを介して取り付けられており、接続部材110の上部が昇降ギヤ107に接続されている。電動モータ109によりギヤ機構108のピニオンギヤ108aが正逆に回転駆動されることによって、昇降ギヤ107が軸芯P10周りに上下に揺動操作され、接続部材110を介して、苗植付装置5における整地装置30の支持位置が上下に変更される。なお、整地昇降機構105(整地装置位置変更部)は、正面視で、センターフロート17の第2部分92の左右方向の横幅W21の範囲内に設けられている。
【0122】
(整地装置の高さ調節の構成)
図16及び
図19に示すように、支持フレーム106に対する昇降ギヤ107の角度を検出する高さセンサー111が設けられ、高さセンサー111の検出値が制御装置70に入力されている。高さセンサー111により支持フレーム106に対する昇降ギヤ107の角度が検出されることによって、苗植付装置5に対する整地装置30の高さが検出される。
【0123】
植付深さレバー42の操作位置を検出する植付深さセンサー113が設けられて、植付深さセンサー113の検出値が制御装置70に入力されており、植付深さレバー42の操作位置に基づいて、苗の設定深さB1(
図5及び
図6参照)が検出される。
【0124】
人為的に操作可能な高さ調節スイッチ112が、操縦ハンドル9(
図1参照)の近くに設けられており、高さ調節スイッチ112の操作信号が制御装置70に入力されている。高さ調節スイッチ112は、田面Gから整地装置30(駆動軸82)までの高さである整地設定高さA2(整地深さ)を設定及び変更するものである。
【0125】
ソフトウェアとしての整地昇降制御部72が、制御装置70に設けられている。高さ調節スイッチ112の操作信号、高さセンサー111の検出値及び植付深さセンサー113の検出値に基づいて、整地昇降制御部72は、以下の説明のように、電動モータ109を作動させて、苗植付装置5における整地装置30の支持位置を上下に変更する。
【0126】
植付深さセンサー113の検出値により苗の設定深さB1(
図5及び
図6参照)が検出され、高さセンサー111により苗植付装置5に対する整地装置30の高さが検出されることにより、田面Gから整地装置30(駆動軸82)までの高さが検出される。
【0127】
田面Gから整地装置30(駆動軸82)までの高さが、高さ調節スイッチ112により設定(変更)された整地設定高さA2(整地深さ)となるように、電動モータ109が作動して、苗植付装置5における整地装置30の支持位置が上下に変更される。
【0128】
植付深さレバー42が操作されて、苗の設定深さB1(
図5及び
図6参照)が変更されると、植付深さセンサー113の検出値及び高さセンサー111の検出値に基づいて、田面Gから整地装置30(駆動軸82)までの高さが検出される。
【0129】
前述と同様に、田面Gから整地装置30(駆動軸82)までの高さが、高さ調節スイッチ112により設定(変更)された整地設定高さA2(整地深さ)となるように、電動モータ109が作動して、苗植付装置5における整地装置30の支持位置が上下に変更される。
【0130】
これにより、植付深さレバー42が操作されて苗の設定深さB1(
図5及び
図6参照)が変更されても、田面Gから整地装置30(駆動軸82)までの高さは、高さ調節スイッチ112により設定(変更)された整地設定高さA2(整地深さ)に維持される。
【0131】
(発明の実施の第1別形態)
センターフロート17の第2部分92の上面部92aにおいて、凹部97,98を廃止してもよい。
センターフロート17の第2部分92の下面部92b,92c及び接続部92dにおいて、左右方向の横幅が前側ほど大きくなる凹部99ではなく、凹部100と同様に、前部の左右方向の横幅と後部の左右方向の横幅とが同じの凹部99としてもよい。
【0132】
(発明の実施の第2別形態)
センターフロート17において、
図12に示す横幅W22,W23を横幅W11よりも少し小さいものに設定して、横幅W21が、横幅W11の2倍の値よりも大きく、横幅W11の3倍の値よりも小さくなるように構成してもよい。
長さL2が、長さL1よりも長くなるように構成してもよい。
【0133】
(発明の実施の第3別形態)
図12~
図15に示すセンターフロート17の構成を、サイドフロート18,19に採用してもよい。この場合、前述の(発明の実施の第1別形態)(発明の実施の第2別形態)に記載の構成を、サイドフロート18,19に採用してもよい。
【0134】
(発明の実施の第4別形態)
前述の(発明の実施の第2別形態)に記載のように、センターフロート17において、
図12に示す横幅W21が、横幅W11の2倍の値よりも大きく、横幅W11の3倍の値よりも小さくなった場合、植付深さレバー42(フロート位置変更部)が、正面視で、第2部分92の左右方向の横幅W21の範囲の外に設けられてもよい。
【0135】
同様に、整地昇降機構105(整地装置位置変更部)が、正面視で、センターフロート17の第2部分92の左右方向の横幅W21の範囲の外に設けられてもよい。
高さ検出部50が、正面視で、センターフロート17の第2部分92の左右方向の横幅W21の範囲の外に設けられてもよい。
【0136】
(発明の実施の第5別形態)
図3に示す支点部材41の支持アーム41a,41b,41cにおいて、間隔W1と間隔W2とが同じ値となり、間隔W3が間隔W1,W2よりも小さい値となってもよい。
【0137】
間隔W1,W2,W3が、互いに異なる値となってもよい。この場合、以下の関係式(1)~(4)となるように、間隔W1,W2,W3の値を設定してもよい。
(1)間隔W1>間隔W2>間隔W3
(2)間隔W1<間隔W2<間隔W3
(3)間隔W1>間隔W2=間隔W3
(4)間隔W1<間隔W2=間隔W3
【0138】
(発明の実施の第6別形態)
支点部材41の支持アーム41a,41bにおいて、
図10及び
図11に示す支点部材41の支持アーム41cと同様に、第1部材39が支点部材41の支持アーム41a,41bの後部に亘って連結され、第2部材40が、支点部材41の支持アーム41a,41bにおける第1部材39よりも支点部材41に近い側の部分に亘って連結されてもよい。第2部材40が、支点部材41の支持アーム41a,41bの横面部に亘って連結されてもよい。
【0139】
(発明の実施の第7別形態)
支点部材41の支持アーム41b,41cにおいて、第2部材40が支点部材41の支持アーム41b,41cの横面部に亘って連結される場合、
図20に示すように、第2部材40の開放部分が後方に向くように構成してもよい。
以上の構成により、第2部材40の開放部分が、後方に向いている。
【0140】
支点部材41の支持アーム41aにおいて、第2部材40が支点部材41の支持アーム41aの横面部に亘って連結される場合、
図20に示すように、第2部材40の開放部分が後方に向くように構成してもよい。
【0141】
支点部材41の支持アーム41a,41b,41cにおいて、第2部材40が支点部材41の支持アーム41a,41b,41cの横面部に亘って連結される場合、第2部材40の開放部分が下方に向くように構成してもよい。
【0142】
(発明の実施の第8別形態)
図5及び
図6に示す高さ検出部50の規制部48において、上限位置を設け下限位置を廃止してもよく、下限位置を設け上限位置を廃止してもよい。規制機構67において、上限位置を設け下限位置を廃止してもよく、下限位置を設け上限位置を廃止してもよい。
【0143】
前述の構成において、以下の(1)~(6)に記載の組み合わせとなるように構成してもよい。
(1)高さ検出部50の規制部48において上限位置を設け下限位置を廃止する。規制機構67において上限位置を設け下限位置を廃止する。
(2)高さ検出部50の規制部48において上限位置を廃止し下限位置を設ける。規制機構67において上限位置を廃止し下限位置を設ける。
(3)高さ検出部50の規制部48において上限位置を設け下限位置を廃止する。規制機構67において上限位置を廃止し下限位置を設ける。
(4)高さ検出部50の規制部48において上限位置を廃止し下限位置を設ける。規制機構67において上限位置を設け下限位置を廃止する。
(5)高さ検出部50の規制部48において上限位置及び下限位置の一方を設ける。規制機構67において上限位置及び下限位置の両方を設ける。
(6)高さ検出部50の規制部48において上限位置及び下限位置の両方を設ける。規制機構67において上限位置及び下限位置の一方を設ける。
【0144】
(発明の実施の第9別形態)
高さ検出部50及び規制機構67において、高さ検出部50をセンターフロート17の第2部分92の左部に設け、規制機構67をセンターフロート17の第2部分92の右部に設けてもよい。
【0145】
(発明の実施の第10別形態)
苗植付装置5において、回転ケース15を廃止、1個の植付アーム16が植付伝動ケース14の右部に回転可能に支持され、1個の植付アーム16が植付伝動ケース14の左部に回転可能に支持されるように構成してもよい。
苗植付装置5に代えて、種籾を田面Gに供給する播種装置(図示せず)を、作業装置として備えてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0146】
本発明は、走行用の車輪により支持された機体の後部に、苗植付装置や播種装置等の作業装置が昇降可能に支持された水田作業機に適用できる。
【符号の説明】
【0147】
1 前輪(車輪)
2 後輪(車輪)
3 機体
5 苗植付装置(作業装置)
17 センターフロート(フロート)
30 整地装置
42 植付深さレバー(フロート位置変更部)
50 高さ検出部
71 昇降制御部
90 接続部分(部分)
91 第1部分
91b 下面部
92 第2部分
92a 上面部
92b 下面部
92c 下面部
97 凹部(上凹部)
99 凹部(下凹部)
101 取付部
105 整地装置位置変更部
A1 設定高さ
G 田面
L1 長さ
L2 長さ
W11 横幅
W21 横幅
W22 横幅
W23 横幅
θ1 前上がり角度
θ2 前上がり角度