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特開2024-94035端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置を制御するための方法、及び、端末装置
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  • 特開-端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置を制御するための方法、及び、端末装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094035
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置を制御するための方法、及び、端末装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240702BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20240702BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
G06F3/12 339
G06F3/12 303
G06F3/12 373
G06F3/12 326
B41J29/00 Z
H04N1/00 127B
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022210735
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 寛恭
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ04
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061CL10
2C061HK11
2C061HK16
5C062AA05
5C062AB38
5C062AC38
5C062AF07
5C062AF08
5C062AF14
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を向上させるための技術を提供すること。
【解決手段】端末装置のためのコンピュータプログラムは、印刷を実行すべき対象印刷装置を識別する対象識別情報をユーザに選択させるための選択画面を端末装置の表示部に表示させる。選択画面は、M個(Mは1以上の整数)の印刷装置を識別するM個の識別情報と、N個(Nは1以上の整数)の印刷装置を識別するN個の識別情報と、を含む。M個の印刷装置のそれぞれは、所定サービスの登録が完了している印刷装置であり、N個の印刷装置のそれぞれは、所定サービスの登録が完了していない印刷装置であり、M個の識別情報のそれぞれは、第1の表示態様を有し、N個の識別情報のそれぞれは、第1の表示態様とは異なる第2の表示態様を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、
1個以上の印刷装置を識別する1個以上の識別情報の中から、印刷を実行すべき対象印刷装置を識別する対象識別情報をユーザに選択させるための選択画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御部と、
前記対象識別情報が前記ユーザによって選択される場合に、印刷実行指示を前記対象識別情報によって識別される前記対象印刷装置に送信する送信部と、
として機能させ、
前記選択画面は、前記1個以上の印刷装置のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の印刷装置を識別するM個の識別情報と、前記1個以上の印刷装置のうちのN個(前記Nは1以上の整数)の印刷装置を識別するN個の識別情報と、を含み、
前記M個の印刷装置のそれぞれは、印刷に関連する所定サービスの登録が完了している印刷装置であり、
前記N個の印刷装置のそれぞれは、前記所定サービスの登録が完了していない印刷装置であり、
前記M個の識別情報のそれぞれは、第1の表示態様を有し、
前記N個の識別情報のそれぞれは、前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様を有する、コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記第1の表示態様は、前記所定サービスを示すマークを含む態様であり、
前記第2の表示態様は、前記マークを含まない態様である、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、
1個以上の印刷装置を識別する1個以上の識別情報の中から、印刷を実行すべき対象印刷装置を識別する対象識別情報をユーザに選択させるための選択画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御部と、
前記対象識別情報が前記ユーザによって選択される場合に、印刷実行指示を前記対象識別情報によって識別される前記対象印刷装置に送信する送信部と、
として機能させ、
前記選択画面では、前記1個以上の印刷装置のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の印刷装置を識別するM個の識別情報が、前記1個以上の印刷装置のうちのN個(前記Nは1以上の整数)の印刷装置を識別するN個の識別情報よりも優先的に表示され、
前記M個の印刷装置のそれぞれは、印刷に関連する所定サービスの登録が完了している印刷装置であり、
前記N個の印刷装置のそれぞれは、前記所定サービスの登録が完了していない印刷装置である、コンピュータプログラム。
【請求項4】
前記選択画面は、前記M個の識別情報と前記N個の識別情報とを含み、
前記M個の識別情報のそれぞれは、前記所定サービスを示すマークを含む第1の表示態様を有し、
前記N個の識別情報のそれぞれは、前記マークを含まない第2の表示態様を有する、請求項3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記選択画面は、前記M個の識別情報と前記N個の識別情報とを含み、
前記選択画面において、前記M個の識別情報のそれぞれは、前記N個の識別情報のそれぞれよりも上位に位置する、請求項3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記選択画面は、前記M個の識別情報を含むと共に、前記N個の識別情報を含まない、請求項3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記所定サービスは、所定量以下の消耗品を使用した印刷を所定額で許容するサービスであり、
前記Mは2以上の整数であり、
前記M個の印刷装置のうちの第1の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分が、前記M個の印刷装置のうちの第2の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分よりも小さい場合に、前記選択画面において、前記第2の印刷装置を識別する第2の識別情報が、前記第1の印刷装置を識別する第1の識別情報よりも上位に位置し、
前記第1の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分が、前記第2の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分よりも大きい場合に、前記選択画面において、前記第1の識別情報が前記第2の識別情報よりも上位に位置する、請求項1又は3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記所定サービスは、所定量以下の消耗品を使用した印刷を所定額で許容するサービスであり、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記選択画面において、前記M個の印刷装置のうちの第1の印刷装置を識別する第1の識別情報が前記対象識別情報として選択され、かつ、前記第1の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分が、前記M個の印刷装置のうちの第2の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分よりも小さい場合に、第1の通知画面を前記表示部に表示させる第2の表示制御部であって、前記第1の通知画面は、前記第1の識別情報に代えて前記第2の印刷装置を識別する第2の識別情報を前記対象識別情報として選択すべきことを前記ユーザに促す画面である、前記第2の表示制御部として機能させ、
前記選択画面において、前記第1の識別情報が前記対象識別情報として選択され、かつ、前記第1の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分が、前記第2の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分よりも大きい場合に、前記第1の通知画面は表示されない、
請求項1又は3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記選択画面において、前記N個の印刷装置のうちの第3の印刷装置を識別する第3の識別情報が前記対象識別情報として選択される場合に、第2の通知画面を前記表示部に表示させる第3の表示制御部であって、前記第2の通知画面は、前記第3の識別情報に代えて前記M個の印刷装置のうちのいずれかの印刷装置を識別する識別情報を前記対象識別情報として選択すべきことを前記ユーザに促す画面である、前記第3の表示制御部として機能させ、
前記選択画面において、前記M個の印刷装置のうちの第4の印刷装置を識別する第4の識別情報が前記対象識別情報として選択される場合に、前記第2の通知画面は表示されない、
請求項1又は3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
端末装置を制御するための方法であって、
1個以上の印刷装置を識別する1個以上の識別情報の中から、印刷を実行すべき対象印刷装置を識別する対象識別情報をユーザに選択させるための選択画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記対象識別情報が前記ユーザによって選択される場合に、印刷実行指示を前記対象識別情報によって識別される前記対象印刷装置に送信する送信工程と、
を備え、
前記選択画面は、前記1個以上の印刷装置のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の印刷装置を識別するM個の識別情報と、前記1個以上の印刷装置のうちのN個(前記Nは1以上の整数)の印刷装置を識別するN個の識別情報と、を含み、
前記M個の印刷装置のそれぞれは、印刷に関連する所定サービスの登録が完了している印刷装置であり、
前記N個の印刷装置のそれぞれは、前記所定サービスの登録が完了していない印刷装置であり、
前記M個の識別情報のそれぞれは、第1の表示態様を有し、
前記N個の識別情報のそれぞれは、前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様を有する、方法。
【請求項11】
端末装置であって、
1個以上の印刷装置を識別する1個以上の識別情報の中から、印刷を実行すべき対象印刷装置を識別する対象識別情報をユーザに選択させるための選択画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御部と、
前記対象識別情報が前記ユーザによって選択される場合に、印刷実行指示を前記対象識別情報によって識別される前記対象印刷装置に送信する送信部と、
を備え、
前記選択画面は、前記1個以上の印刷装置のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の印刷装置を識別するM個の識別情報と、前記1個以上の印刷装置のうちのN個(前記Nは1以上の整数)の印刷装置を識別するN個の識別情報と、を含み、
前記M個の印刷装置のそれぞれは、印刷に関連する所定サービスの登録が完了している印刷装置であり、
前記N個の印刷装置のそれぞれは、前記所定サービスの登録が完了していない印刷装置であり、
前記M個の識別情報のそれぞれは、第1の表示態様を有し、
前記N個の識別情報のそれぞれは、前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様を有する、端末装置。
【請求項12】
端末装置を制御するための方法であって、
1個以上の印刷装置を識別する1個以上の識別情報の中から、印刷を実行すべき対象印刷装置を識別する対象識別情報をユーザに選択させるための選択画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記対象識別情報が前記ユーザによって選択される場合に、印刷実行指示を前記対象識別情報によって識別される前記対象印刷装置に送信する送信工程と、
として機能させ、
前記選択画面では、前記1個以上の印刷装置のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の印刷装置を識別するM個の識別情報が、前記1個以上の印刷装置のうちのN個(前記Nは1以上の整数)の印刷装置を識別するN個の識別情報よりも優先的に表示され、
前記M個の印刷装置のそれぞれは、印刷に関連する所定サービスの登録が完了している印刷装置であり、
前記N個の印刷装置のそれぞれは、前記所定サービスの登録が完了していない印刷装置である、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、ユーザが印刷を実行すべき印刷装置を選択するための技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、携帯端末と通信可能な各印刷装置の一覧が表示されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-161469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、ユーザの利便性を向上させるための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、端末装置のためのコンピュータプログラムを開示する。コンピュータプログラムは、前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、1個以上の印刷装置を識別する1個以上の識別情報の中から、印刷を実行すべき対象印刷装置を識別する対象識別情報をユーザに選択させるための選択画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御部と、前記対象識別情報が前記ユーザによって選択される場合に、印刷実行指示を前記対象識別情報によって識別される前記対象印刷装置に送信する送信部と、として機能させてもよい。前記選択画面は、前記1個以上の印刷装置のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の印刷装置を識別するM個の識別情報と、前記1個以上の印刷装置のうちのN個(前記Nは1以上の整数)の印刷装置を識別するN個の識別情報と、を含んでもよい。前記M個の印刷装置のそれぞれは、印刷に関連する所定サービスの登録が完了している印刷装置であり、前記N個の印刷装置のそれぞれは、前記所定サービスの登録が完了していない印刷装置であり、前記M個の識別情報のそれぞれは、第1の表示態様を有し、前記N個の識別情報のそれぞれは、前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様を有してもよい。
【0006】
上記の構成によると、選択画面では、所定サービスの登録が完了しているM個の印刷装置を識別するM個の識別情報のそれぞれは第1の表示態様を有し、所定サービスの登録が完了していないN個の印刷装置を識別するN個の識別情報のそれぞれは第2の表示態様を有する。このために、ユーザは、所定サービスの登録が完了している印刷装置を容易に認識することができる。このために、ユーザの利便性が向上する。
【0007】
また、本明細書は、端末装置のための別のコンピュータプログラムも開示する。コンピュータプログラムは、前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、1個以上の印刷装置を識別する1個以上の識別情報の中から、印刷を実行すべき対象印刷装置を識別する対象識別情報をユーザに選択させるための選択画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御部と、前記対象識別情報が前記ユーザによって選択される場合に、印刷実行指示を前記対象識別情報によって識別される前記対象印刷装置に送信する送信部と、として機能させてもよい。前記選択画面では、前記1個以上の印刷装置のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の印刷装置を識別するM個の識別情報が、前記1個以上の印刷装置のうちのN個(前記Nは1以上の整数)の印刷装置を識別するN個の識別情報よりも優先的に表示されてもよい。前記M個の印刷装置のそれぞれは、印刷に関連する所定サービスの登録が完了している印刷装置であり、前記N個の印刷装置のそれぞれは、前記所定サービスの登録が完了していない印刷装置であってもよい。
【0008】
上記の構成によると、選択画面では、所定サービスの登録が完了しているM個の印刷装置を識別するM個の識別情報が、所定サービスの登録が完了していないN個の印刷装置を識別するN個の識別情報よりも優先的に表示される。このために、ユーザは、選択画面を見ることによって、所定サービスの登録が完了している印刷装置を容易に認識することができる。このために、ユーザの利便性が向上する。
【0009】
上記のコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記録媒体、端末装置を制御するための方法、及び、上記のコンピュータプログラムによって実現される端末装置そのものも、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】通信システム2の構成を示す図である。
図2】アプリによって実行される処理のフローチャートである。
図3】端末装置に表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。
図4】各実施例のプリンタ選択画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施例)
(通信システム2の構成;図1
図1に示されるように、通信システム2は、端末10と3個のプリンタ100A~100Cとサーバ200とを備える。端末10及び各プリンタ100A~100Cは、Local Area Network(LAN)4に接続されている。端末10及び各プリンタ100A~100Cは、LAN4を介して相互に通信可能である。LAN4は、有線LANであってもよいし無線LANであってもよい。
【0012】
サーバ200は、インターネット6を介してLAN4に接続されている。端末10及び各プリンタ100A~100Cは、LAN4及びインターネット6を介して、サーバ200と通信可能である。なお、サーバ200は、単一のサーバによって実現されていてもよいし、複数のサーバが協働することによって実現されていてもよい。また、サーバ200は、物理サーバであってもよいし、仮想サーバであってもよい。また、サーバ200はインターネット6上に設置されていなくてもよく、例えば、LAN4内に設置されていてもよい。
【0013】
(サーバ200の構成)
サーバ200は、定額制の印刷サービスを提供する。定額制の印刷サービスは、所定の期間(例えば1か月)毎に、予め設定された所定枚数(例えば200枚)以下の印刷媒体に対する印刷を定額で許容する。
【0014】
定額制の印刷サービスを利用した印刷では、当該印刷サービスのための専用の色材カートリッジが利用される。以下では、当該カートリッジのことを「専用カートリッジ」と記載する。サーバ200は、定額制の印刷サービスの登録が完了しているプリンタに装着された専用カートリッジ内の色材(例えばインク、トナー)の残量を管理する。サーバ200は、プリンタに装着された専用カートリッジ内の色材が少なくなると、新品の専用カートリッジを当該プリンタのユーザ宛てに発送するための処理を実行する。このように、定額制の印刷サービスでは、利用される印刷媒体の枚数が所定枚数以下であれば、どれだけ色材が利用されても定額で済む。
【0015】
(端末10の構成)
端末10は、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレットPC等の可搬型の端末装置である。変形例では、端末10は、据置型のPC、ラップトップPC等であってもよい。端末10は、操作部12と表示部14と通信インターフェース16と制御部30とを備える。各部12~30は、バス線に接続されている。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
【0016】
操作部12は、ユーザが様々な情報を端末10に対して入力することを可能とするI/Fであり、例えばタッチスクリーン、ボタンを備える。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。通信I/F16は、LANI/Fと、BluetoothI/Fと、を備える。LANI/Fは、LAN(例えばLAN4)に接続するためのI/Fであり、BluetoothI/FはBluetooth規格に従った信号を送受信するためのI/Fである。なお、Bluetoothは、Bluetooth SIGの登録商標である。
【0017】
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。メモリ34は、OSプログラム36とアプリケーションプログラム38とを記憶する。CPU32は、メモリ34に記憶されているOSプログラム36及びアプリケーションプログラム38に従って様々な処理を実行する。メモリ34は、例えばROM、RAMである。以下では、OSプログラムのことを「OS」と記載する。また、アプリケーションプログラムのことを「アプリ」と記載する。
【0018】
OS36は、端末10の基本的な動作を制御する。アプリ38は、各プリンタ100A~100Cに印刷を実行させる。アプリ38は、例えば、プリンタ100A~100Cのベンダによって提供されるインターネット6上のサーバからダウンロードされ、端末10にインストールされるいわゆるネイティブアプリである。なお、変形例では、アプリ38はネイティブアプリでなくてもよく、例えばウェブアプリであってもよいし、クラウドアプリであってもよいし、ネイティブアプリとウェブアプリとクラウドアプリとのうちの少なくとも2個の組合せによって実現されるアプリであってもよい。ここで、「少なくとも2個の組合せ」とは、ネイティブアプリとウェブアプリとの組合せ(いわゆるハイブリッドアプリ)、ネイティブアプリとクラウドアプリとの組合せ、ウェブアプリとクラウドアプリとの組合せ、又は、ネイティブアプリとウェブアプリとクラウドアプリとの組合せを意味する。
【0019】
(プリンタ100Aの構成)
プリンタ100Aは、印刷機能を実行可能な周辺装置、例えば端末10の周辺装置、である。変形例では、プリンタ100Aは、印刷機能に加えて、スキャン機能、ファクシミリ機能等を実行可能な多機能機であってもよい。プリンタ100は、プリンタID「AAA」を有する。また、プリンタ100Aは登録済みプリンタである。「登録済みプリンタ」とは、定額制の印刷サービスの登録が完了しているプリンタを意味する。また、「登録が完了している」とは、定額制の印刷サービスを受けるために必要な情報がサーバ200に登録済みであることを意味する。当該情報は、例えば、プリンタ100Aの識別情報(例えばプリンタID「AAA」)、プリンタ100Aのユーザ情報(例えば氏名、住所、クレジットカード情報)等を含む。
【0020】
プリンタ100Aは、操作部112Aと表示部114Aと通信I/F116Aと印刷実行部120Aと制御部130Aとを備える。各部112A~130Aは、バス線に接続されている。
【0021】
操作部112Aは、ユーザが様々な情報をプリンタ100Aに対して入力することを可能とするI/Fであり、例えばタッチスクリーン、ボタンを備える。表示部114Aは、様々な情報を表示するためのディスプレイである。通信I/F116Aは、LANI/Fと、BluetoothI/Fと、を備える。印刷実行部120Aは、インクジェット方式の印刷機構を備える。なお、変形例では、印刷実行部120Aは、インクジェット方式とは異なる印刷機構、例えばレーザ方式の印刷機構、サーマル方式の印刷機構を備えてもよい。
【0022】
制御部130Aは、CPU132Aとメモリ134Aとを備える。CPU132Aは、メモリ134Aに記憶されているプログラム136Aに従って、様々な処理を実行する。メモリ134Aは、例えばROM、RAMである。メモリ134Aは、さらに、プリンタID「AAA」と、登録済みプリンタであることを示す情報と、ステータス情報と、を記憶する。ステータス情報は、サーバ200との通信状況を示す情報を含む。当該情報は、サーバ200と通信可能であることを意味する「オンライン」及びサーバ200と通信不可能であることを意味する「オフライン」のいずれか一方を示す。サーバ200との通信状況を示す情報が「オフライン」を示す状況は、例えば、サーバ200がダウンしている場合、インターネット6に通信障害が発生している場合、LAN4とインターネット6との間に通信障害が発生している場合、に生じる。プリンタ100Aは、サーバ200との通信状況を示す情報が「オンライン」を示す状況において、サーバ200と所定時間以上通信を実行できない場合(例えば、サーバ200からの通信が所定時間以上途絶えた場合、サーバ200に信号を送信してから所定時間以上経過しても応答を受信しない場合等)に、当該情報を「オンライン」から「オフライン」へ更新する。なお、本実施例では、サーバ200との通信状況を示す情報が「オフライン」を示す状況では、登録済みプリンタにおける印刷が制限(例えば少ない枚数の印刷媒体のみに印刷が許容)される。ステータス情報は、さらに、プリンタ100Aが所定の期間内に定額で印刷可能な印刷媒体の残り枚数(以下「残枚数」と記載する)を示す情報を含む。なお、ステータス情報は、残枚数に代えて、プリンタ100Aが所定の期間内において定額制の印刷サービスを利用して印刷を実行した印刷媒体の総枚数を示す情報を含んでいてもよい。ステータス情報は、さらに、プリンタ100Aに装着されている専用カートリッジ内のインク残量を示す情報を含む。
【0023】
(プリンタ100Bの構成)
プリンタ100Bは、プリンタID「BBB」を記憶している点、及び、定額制の印刷サービスの登録が完了していない未登録プリンタである点を除くと、プリンタ100Aの構成と同様である。即ち、プリンタ100Bのメモリは、未登録プリンタであることを示す情報を記憶する。特に、プリンタ100Bが未登録プリンタであるので、プリンタ100Bに記憶されるステータス情報は、サービスに関連する情報(即ちサーバ200との通信状況及び残枚数)を含まない。
【0024】
(プリンタ100Cの構成)
プリンタ100Cは、プリンタID「CCC」を記憶している点を除くと、プリンタ100Aの構成と同様である。プリンタ100Cは登録済みプリンタである。
【0025】
(アプリ38の処理;図2
続いて、図2を参照して、CPU32がアプリ38を実行することによって実現される処理を説明する。ユーザから、プリンタ選択画面(図3のS12参照)において1個のプリンタIDの選択が受け付けられる場合に、図2の処理が開始される。以下では、ユーザによって選択されたプリンタIDのことを「選択済みプリンタID」と記載する。また、選択済みプリンタIDを有するプリンタのことを「選択済みプリンタ」と記載する。
【0026】
なお、図2の処理が開始される初期段階では、アプリ38は、LAN4内の各プリンタ100A~100Cのステータス情報を記憶している。各プリンタ100A~100Cのステータス情報は、アプリ38が各プリンタ100A~100Cから過去に受信した情報であってもよいし、最新の情報であってもよい。当該最新の情報は、例えば、アプリ38の起動時に、アプリ38がステータス情報の送信を要求する信号を各プリンタ100A~100Cに送信することによって、各プリンタ100A~100Cから受信される。
【0027】
CPU32は、S10において、選択済みプリンタが登録済みプリンタであるのか否かを判断する。具体的には、CPU32は、選択済みプリンタのステータス情報にサーバ200との通信状況を示す情報が含まれる場合に、S10でYESと判断してS20に進む。一方、CPU32は、選択済みプリンタのステータス情報にサーバ200との通信状況を示す情報が含まれない場合に、S10でNOと判断してS12に進む。
【0028】
CPU32は、S12において、代替の登録済みプリンタがLAN4内に存在するのかを判断する。具体的には、CPU32は、選択済みプリンタとは異なるプリンタのステータス情報を特定する。そして、CPU32は、特定済みのステータス情報がサーバ200との通信状況を示す情報を含む場合に、上記の異なるプリンタを代替の登録済みプリンタとして特定する。一方、CPU32は、特定済みのステータス情報がサーバ200との通信状況を示す情報を含まない場合に、他のステータス情報を利用して同様の処理を実行する。CPU32は、1個以上の代替の登録済みプリンタを特定できた場合には、S12でYESと判断してS14に進む。CPU32は、1個の代替の登録済みプリンタも特定できなかった場合には、S12でNOと判断してS50に進む。
【0029】
CPU32は、S14において、特定済みの代替の登録済みプリンタのそれぞれがオンラインであるのか否かを判断する。具体的には、CPU32は、1個の代替の登録済みプリンタのステータス情報から、サーバ200との通信状況を示す情報を特定する。CPU32は、当該情報が「オンライン」を示す場合に、上記のステータス情報の登録済みプリンタがオンラインであることを特定する。一方、CPU32は、当該情報が「オフライン」を示す場合に、他の代替の登録済みプリンタのステータス情報を利用して同様の処理を実行する。CPU32は、1個以上のオンラインである登録済みプリンタが特定される場合にS14でYESと判断してS16に進む。一方、CPU32は、オンラインである登録済みプリンタが1個も特定されない場合に、S14でNOと判断してS50に進む。
【0030】
CPU32は、S16において、通知画面SC16(図3参照)を表示部14に表示する。通知画面SC16は、代替の登録済みプリンタが存在することをユーザに通知するメッセージと、デフォルトのプリンタを代替の登録済みプリンタに変更するのか否かをユーザに問い合わせるメッセージと、YESボタンと、NOボタンと、を含む。従って、ユーザは、未登録プリンタのプリンタIDを選択した後に、デフォルトのプリンタを代替の登録済みプリンタに変更するのか否かを選択することができる。これにより、デフォルトのプリンタを、定額制の印刷サービスの登録が完了している代替の登録済みプリンタに変更することができる。
【0031】
また、CPU32は、S20において、選択済みプリンタがオンラインであるのか否かを判断する。具体的には、CPU32は、選択済みプリンタのステータス情報から、サーバ200との通信状況を示す情報を特定する。CPU32は、当該情報が「オンライン」を示す場合に、S20でYESと判断してS22に進む。一方、CPU32は、当該情報が「オフライン」を示す場合に、S20でNOと判断してS30に進む。
【0032】
CPU32は、S22において、残枚数がより多い登録済みプリンタがLAN4内に存在するのか否かを判断する。具体的には、CPU32は、まず、選択済みプリンタのステータス情報に含まれる残枚数を特定する。次いで、CPU32は、選択済みプリンタとは異なる登録済みプリンタのステータス情報を特定する。登録済みプリンタの特定手法は、S12で説明した通りである。そして、CPU32は、特定済みのステータス情報に含まれる残枚数を特定する。CPU32は、各登録済みプリンタについて同様の処理を実行する。CPU32は、選択済みプリンタのステータス情報に含まれる残枚数が、他の特定済みの残枚数のいずれよりも多い場合に、S22でNOと判断してS50に進む。一方、CPU32は、選択済みプリンタのステータス情報に含まれる残枚数よりも多い残枚数を有する登録済みプリンタが存在する場合に、そのうちの1個の登録済みプリンタのプリンタIDを特定し、S22でYESと判断してS24に進む。
【0033】
CPU32は、S24において、通知画面SC14(図3参照)を表示部14に表示する。通知画面SC14は、デフォルトのプリンタを、選択済みプリンタに代えて、選択済みプリンタよりも多い残枚数を有する代替の登録済みプリンタに変更することをユーザに促すメッセージと、YESボタンと、NOボタンと、を含む。従って、ユーザは、登録済みプリンタのプリンタIDを選択した後に、デフォルトのプリンタを、選択済みプリンタよりも多い残枚数を有する代替の登録済みプリンタに変更するのか否かを選択することができる。これにより、デフォルトのプリンタを、残枚数がより多い代替の登録済みプリンタに変更することができる。
【0034】
また、CPU32は、S30において、未登録プリンタがLAN4内に存在するのか否かを判断する。具体的には、CPU32は、選択済みプリンタとは異なるプリンタのステータス情報を特定する。そして、CPU32は、特定済みのステータス情報がサーバ200との通信状況を示す情報を含まない場合に、上記の異なるプリンタを未登録プリンタとして特定する。一方、CPU32は、特定済みのステータス情報がサーバ200との通信状況を示す情報を含む場合に、他のステータス情報を利用して同様の処理を実行する。CPU32は、1個以上の未登録プリンタを特定できた場合には、S30でYESと判断してS32に進む。CPU32は、1個の未登録プリンタも特定できなかった場合には、S30でNOと判断してS50に進む。
【0035】
CPU32は、S32において、通知画面SC18を表示部14に表示する。通知画面SC18は、選択済みプリンタがオフラインであることを示すメッセージと、デフォルトのプリンタを未登録プリンタに変更するのか否かをユーザに問い合わせるメッセージと、YESボタンと、NOボタンと、を含む。ユーザは、通知画面SC18を介して、オフラインである登録済みプリンタを選択した後に、デフォルトのプリンタを未登録プリンタに変更することができる。
【0036】
CPU32は、S40において、通知画面SC16又はSC14又はSC18内のYESボタンが選択されたのか否かを判断する。CPU32は、通知画面内のYESボタンが選択される場合(S40でYES)にS42に進み、通知画面内のNOボタンが選択される場合(S40でNO)にS50に進む。
【0037】
CPU32は、S42において、選択済みプリンタを変更する。具体的には、CPU32は、S16を経たS42では、選択済みプリンタを、オンラインである代替の登録済みプリンタのいずれか1個に変更する。また、CPU32は、S24を経たS42では、選択済みプリンタを、残枚数がより多い登録済みプリンタのいずれか1個に変更する。また、CPU32は、S32を経たS42では、選択済みプリンタを未登録プリンタのいずれか1個に変更する。
【0038】
CPU32は、S50において、選択済みプリンタに応じたトップ画面(図3のS10又はS20又はS30参照)を表示部14に表示する。
【0039】
(具体的なケース;図3
続いて、図3を参照して、図2の処理のよって実現される具体的なケースを説明する。図3の初期状態では、サービス登録済みプリンタ100A,100Cはオンラインである。なお、以下では、端末10のCPU32が実行する処理について、理解の容易化の観点から、CPU32を主体として記載せずに、端末10を処理の主体として記載する。また、端末10のCPU32によって実行される処理のうち、CPU32がアプリ38を実行することによって実現される処理を説明する際に、端末10を処理の主体として記載せずに、アプリ38を処理の主体として記載する。また、アプリ38は、OS36を介して、CPU32、メモリ34、表示部14、通信I/F16等へアクセスして各種処理を実行するが、これらの各種処理を説明する際には、OS36を介していることは省略して説明する。
【0040】
端末10は、T10において、ユーザから、アプリ38を起動するためのアプリ起動操作を受け付ける。アプリ起動操作は、例えば、アプリ38のアイコンをタップする操作である。この場合、アプリ38は、トップ画面SC10を表示する。トップ画面SC10は、印刷を実行すべきデフォルトのプリンタ100AのプリンタID「AAA」と、当該プリンタ100Aのステータス情報と、印刷ボタンと、設定ボタンと、を含む。ここで、デフォルトのプリンタは、ユーザによって予め指定されているプリンタである。また、トップ画面SC10に含まれるプリンタ100Aのステータス情報は、アプリ38がプリンタ100Aから過去に受信した情報であってもよいし、最新の情報であってもよい。当該最新の情報は、アプリ38の起動時に、アプリ38がステータス情報の送信を要求する信号をプリンタ100Aに送信することによって、プリンタ100Aから受信される。なお、デフォルトのプリンタがユーザによって予め指定されていない場合(例えばアプリ38の初回起動時)は、アプリ38は、上記の設定ボタンのみを含むトップ画面を表示してもよい。
【0041】
アプリ38は、T12において、ユーザから、トップ画面SC10内の設定ボタンの選択を受け付けると、プリンタ選択画面SC12を表示する。プリンタ選択画面SC12は、印刷を実行すべきプリンタを選択するための画面であり、LAN4内の各プリンタ(即ちプリンタ100A~100C)のプリンタID(即ち「AAA」~「CCC」)と、OKボタンと、を含む。アプリ38は、以下のようにしてプリンタ選択画面SC12を生成する。
【0042】
まず、アプリ38は、T12において、ユーザから設定ボタンの選択を受け付けると、プリンタを検索するための検索信号をLAN4に送信する。LAN4内の各プリンタ100A~100Cは、端末10から検索信号を受信すると、自身のプリンタIDとステータス情報とを含む検索応答を端末10に送信する。本ケースでは、アプリ38は、3個の検索応答を受信する。アプリ38は、3個の検索応答のうちの1個の検索応答を特定し、当該1個の検索応答に含まれるプリンタID及びステータス情報を特定する。ここでは、プリンタ100Aから受信された検索応答が特定される例を説明する。アプリ38は、当該検索応答に含まれるプリンタID「AAA」及びステータス情報を特定する。プリンタ100Aが登録済みプリンタであるので、ステータス情報は、サーバ200との通信状況を示す情報及び残枚数を含む。アプリ38は、特定済みのステータス情報がこれらの情報を含む場合に、特定済みのプリンタID「AAA」を登録済みプリンタのプリンタIDとして決定し、マークM1及び残枚数を含む表示態様でプリンタID「AAA」をプリンタ選択画面SC12上に配置する。マークM1は、登録済みプリンタであることを示す文字列を含む。なお、変形例では、プリンタID「AAA」は、残枚数を含まない表示態様で配置されてもよいし、マークM1に加えて、サーバ200との通信状況を示す情報(即ち「オンライン」又は「オフライン」)を含む表示態様で配置されてもよい。
【0043】
次いで、アプリ38は、受信済みの3個の検索応答のうちの他の1個の検索応答を特定し、当該1個の検索応答に含まれるプリンタID及びステータス情報を特定する。ここでは、プリンタ100Bから受信された検索応答が特定される例を説明する。アプリ38は、プリンタ100Bから受信された検索応答に含まれるプリンタID「BBB」及びステータス情報を特定する。プリンタ100Bが未登録プリンタであるので、ステータス情報は、サーバ200との通信状況を示す情報及び残枚数のいずれも含まない。アプリ38は、特定済みのステータス情報がこれらの情報を含まない場合に、特定済みのプリンタID「BBB」を未登録プリンタのプリンタIDとして決定し、マークM1を含まない表示態様でプリンタID「BBB」をプリンタ選択画面SC12上に配置する。プリンタID「BBB」は、直前の処理で配置されたプリンタID「AAA」の直下に配置される。また、特定済みのステータス情報が残枚数を含まないので、プリンタID「BBB」は、残枚数を含まない表示態様で配置される。
【0044】
次いで、アプリ38は、受信済みの3個の検索応答のうちの残りの1個の検索応答(即ちプリンタ100Cから受信された検索応答)を特定し、当該検索応答に含まれるプリンタID「CCC」及びステータス情報を特定する。プリンタ100Cが登録済みプリンタであるので、アプリ38は、マークM1及び残枚数を含む表示態様でプリンタID「CCC」をプリンタ選択画面SC12上に配置する。プリンタID「CCC」は、直前の処理で配置されたプリンタID「BBB」の直下に配置される。
【0045】
上記のようにして、プリンタ選択画面SC12が生成される。なお、変形例では、アプリ38は、例えば各プリンタ100A~100Cから定期的にステータス情報を受信する構成を採用してもよい。この場合、アプリ38は、トップ画面SC10に含まれる設定ボタンが選択される場合に、検索要求をLAN4に送信することなく、各プリンタ100A~100Cから過去に受信されたステータス情報を利用して、プリンタ選択画面SC12を生成してもよい。
【0046】
別の変形例では、アプリ38は、LAN4を利用することに代えて、例えば、BluetoothI/Fを介して、Bluetooth規格に従った信号を利用して、各プリンタ100A~100Cからステータス情報を受信してもよい。
【0047】
このように、プリンタ選択画面SC12では、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」は、マークM1を含む表示態様を有する。一方、未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」は、マークを含まない表示態様を有する。即ち、プリンタ選択画面SC12において、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」は、未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」よりも優先的に表示される。このために、ユーザは、各登録済みプリンタ100A,100Cを容易に認識することができる。従って、ユーザの利便性が向上する。特に、各プリンタID「AAA」,「CCC」には残枚数も関連付けられているので、ユーザは、各登録済みプリンタ100A,100Cの残枚数を容易に認識することができる。
【0048】
次いで、プリンタ選択画面SC12において、各プリンタID「AAA」,「BBB」,「CCC」が選択されるケースを説明する。まず、プリンタ選択画面S12において、登録済みプリンタ100AのプリンタID「AAA」が選択されるケースを説明する。
【0049】
アプリ38は、T20において、プリンタID「AAA」の選択を受け付けた後に、OKボタンの選択を受け付ける(図2のトリガ)。この場合、プリンタ100Aは登録済みプリンタであり(S10でYES)、かつ、プリンタ100Aはオンラインである(S20でYES)ので、アプリ38は、登録済みプリンタ100Aよりも多い残枚数を有する他の登録済みプリンタが存在するのか否かを判断する(S22)。本ケースでは、登録済みプリンタ100Cの残枚数が登録済みプリンタ100Aの残枚数よりも多いので(S22でYES)、アプリ38は、通知画面SC14を表示する(S24)。なお、アプリ38は、登録済みプリンタ100Aよりも多い残枚数を有する他の登録済みプリンタが存在しない場合(S22でNO)には、通知画面SC14を表示せずに、トップ画面SC10を再び表示する(S50)。
【0050】
アプリ38は、T22において、ユーザから、通知画面SC14内のYESボタンの選択を受け付けると(S40でYES)、デフォルトのプリンタをプリンタ100Aからプリンタ100Cに変更し(S42)、トップ画面SC20を表示する(S50)。トップ画面SC20は、印刷を実行すべきプリンタ(即ちデフォルトのプリンタ)のプリンタIDとしてプリンタID「CCC」を含むと共に、プリンタ100Cのステータス情報を含む。その他の点は、トップ画面SC10と同様である。
【0051】
アプリ38は、T42において、ユーザから、トップ画面SC20内の印刷ボタンの選択を受け付ける。この場合、図示省略しているが。アプリ38は、印刷対象の画像を選択するための画面を表示し、ユーザから印刷対象の画像の選択を受け付ける。そして、アプリ38は、当該印刷対象の画像を変換して、プリンタ100Cが解釈可能なデータ形式を有する印刷データを生成し、T50において、通信I/F16を介して、印刷データをプリンタ100Cに送信する。この結果、プリンタ100Cにおいて、印刷対象の画像が印刷される。
【0052】
また、アプリ38は、T24において、ユーザから通知画面SC14内のNOボタンの選択を受け付けると(S40でNO)、デフォルトのプリンタをプリンタ100Aから変更せずに、トップ画面SC10を再び表示する。
【0053】
アプリ38は、T26において、ユーザから、トップ画面SC10内の印刷ボタンの選択と、印刷対象の画像の選択と、を受け付けると、T50において、通信I/F16を介して、印刷対象の画像を表わす印刷データをプリンタ100Aに送信する。この結果、プリンタ100Aにおいて、印刷対象の画像が印刷される。
【0054】
次に、プリンタ選択画面SC12において、未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」が選択されるケースを説明する。アプリ38は、T30において、プリンタID「BBB」の選択を受け付けた後に、OKボタンの選択を受け付ける(図2のトリガ)。この場合、プリンタ100Bは未登録プリンタである(S10でNO)ので、アプリ38は、登録済みプリンタがLAN4内に存在するのか否かを判断する(S12)。本ケースでは、オンラインである各登録済みプリンタ100A,100Cが存在するので(S12でYES、S14でYES)、アプリ38は、通知画面SC16を表示する(S16)。なお、本実施例では、アプリ38は、各登録済みプリンタ100A,100Cのうち、最も多い残枚数を有するプリンタ100Cを特定し、デフォルトのプリンタを特定済みのプリンタ100Cに変更するのか否かを問い合わせるための通知画面SC16を表示する。変形例では、図2のS14で2個以上のオンラインである代替の登録済みプリンタが特定される場合には、アプリ38は、特定済みの代替の登録済みプリンタのうちの1個をランダムに決定して、デフォルトのプリンタを当該登録済みプリンタに変更するのか否かを問い合わせるための通知画面を表示してもよい。なお、アプリ38は、登録済みプリンタがLAN4内に存在しない場合(S12でNO)、又は、LAN4内に存在する登録済みプリンタのいずれもオフラインである場合(S14でNO)には、通知画面SC16を表示せずに、後述のトップ画面SC30を表示する(S50)。
【0055】
アプリ38は、T32において、ユーザから、通知画面SC16内のYESボタンの選択を受け付けると(S40でYES)、トップ画面SC20を表示する(S42、S50)。以降の処理は既に説明した通りである。
【0056】
また、アプリ38は、T34において、ユーザから、通知画面SC16内のNOボタンの選択を受け付けると(S40でNO)、デフォルトのプリンタをプリンタ100Aからプリンタ100Bに変更し、トップ画面SC30を表示する(S50)。トップ画面SC30は、印刷を実行すべきプリンタ(即ちデフォルトのプリンタ)のプリンタIDとしてプリンタID「BBB」を含むと共に、プリンタ100Bのステータス情報を含む。その他の点は、トップ画面SC10と同様である。
【0057】
アプリ38は、T36において、ユーザから、トップ画面SC30内の印刷ボタンの選択と、印刷対象の画像の選択と、を受け付けると、T50において、通信I/F16を介して、印刷対象の画像を表わす印刷データをプリンタ100Bに送信する。この結果、プリンタ100Bにおいて、印刷対象の画像が印刷される。
【0058】
最後に、プリンタ選択画面SC12において、プリンタID「CCC」が選択されるケースを説明する。アプリ38は、T40において、プリンタ選択画面SC12内のプリンタID「CCC」の選択を受け付けた後に、OKボタンの選択を受け付ける(図2のトリガ)。この場合、プリンタ100Cは登録済みプリンタであり(S10でYES)、かつ、プリンタ100Aはオンラインである(S20でYES)ので、アプリ38は、登録済みプリンタ100Cよりも多い残枚数を有する他の登録済みプリンタが存在するのか否かを判断する(S22)。本ケースでは、登録済みプリンタ100Cよりも多い残枚数を有する他の登録済みプリンタは存在しない(S22でNO)。この場合、アプリ38は、デフォルトのプリンタをプリンタ100Aからプリンタ100Cに変更し、トップ画面SC20を表示する(S50)。以降の処理は既に説明した通りである。このように、最も多い残枚数を有する登録済みプリンタ100CのプリンタID「CCC」が選択される場合には、通知画面は表示されない。他のプリンタに印刷を実行させることをユーザに促す必要がないからである。不必要な画面が表示されないので、ユーザの利便性が向上する。
【0059】
(対応関係)
端末10が、「端末装置」の一例である。プリンタ100A,100Cが、「M個の印刷装置」の一例である。プリンタ100Bが、「N個の印刷装置」の一例である。特に、プリンタ100A、プリンタ100C、プリンタ100Bが、それぞれ、「第1の印刷装置」、「第2(及び第4)の印刷装置」、「第3の印刷装置」の一例である。プリンタID「AAA」及び「CCC」が、「M個の識別情報」の一例である。プリンタID「BBB」が、「N個の識別情報」の一例である。特に、プリンタID「AAA」、「CCC」、「BBB」が、それぞれ、「第1の識別情報」、「第2(及び第4)の識別情報」、「第3の識別情報」の一例である。定額制の印刷サービスが、「所定サービス」の一例である。印刷媒体が、「消耗品」の一例である。マークM1を含む表示態様が、「第1の表示態様」の一例である。マークM1を含まない表示態様が、「第2の表示態様」の一例である。プリンタ選択画面SC12が、「選択画面」の一例である。通知画面SC14、通知画面SC16が、それぞれ、「第1の通知画面」、「第2の通知画面」の一例である。残枚数が、「差分」の一例である。
【0060】
図3のプリンタ選択画面SC12を表示する処理が、「第1の表示制御部」によって実行される処理の一例である。図2のS24の処理、及び、図3の通知画面SC14を表示する処理が、「第2の表示制御部」によって実行される処理の一例である。図2のS16の処理、及び、図3の通知画面SC16を表示する処理が、「第3の表示制御部」によって実行される処理の一例である。図2のT50の処理が、「送信部」によって実行される処理の一例である。
【0061】
(第2実施例;図4
続いて、図4を参照して、第2実施例を説明する。第2実施例では、プリンタ選択画面SC12に代えてプリンタ選択画面SC112が表示される。プリンタ選択画面SC112は、各プリンタIDの配置位置が第1実施例とは異なる。プリンタ選択画面SC112の生成手法は、以下の通りである。
【0062】
アプリ38は、LAN4内の各プリンタ100A~100Cから受信された各ステータス情報を利用して、各ステータス情報に含まれる各プリンタIDを、登録済みプリンタのプリンタIDと、未登録プリンタのプリンタIDと、に分類する。アプリ38は、登録済みプリンタIDを未登録プリンタIDよりも上位に配置する。本ケースでは、アプリ38は、各プリンタID「AAA」,「CCC」をプリンタID「BBB」よりも上位に配置する。このために、ユーザは、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」を容易に認識することができる。
【0063】
アプリ38は、2個以上の登録済みプリンタが存在する場合には、残枚数が多い登録済みプリンタのプリンタIDほど上位に配置する。本ケースでは、登録済みプリンタ100Cの残枚数「100」が登録済みプリンタ100Aの残枚数「10」よりも多いので、アプリ38は、登録済みプリンタ100CのプリンタID「CCC」を登録済みプリンタ100AのプリンタID「AAA」よりも上位に配置する。このために、ユーザは、残枚数の多い登録済みプリンタ100Cを容易に認識することができる。
【0064】
なお、アプリ38は、残枚数が多い登録済みプリンタIDのプリンタIDほど上位に配置することに代えて、管理者によって予め決められたルールに従って、上位に配置するプリンタIDを決定してもよい。例えば、管理者がユーザに使用させることを望むプリンタのプリンタIDを上位に配置してもよい。このため、ユーザは、自身が印刷を実行させるべきプリンタを容易に認識することができる。
【0065】
(第3実施例;図4
続いて、図4を参照して、第3実施例を説明する。第3実施例では、プリンタ選択画面SC12に代えてプリンタ選択画面SC212が表示される。プリンタ選択画面SC212は、未登録プリンタのプリンタIDを含まない点が第1実施例とは異なる。プリンタ選択画面SC212の生成手法は、以下の通りである。
【0066】
第2実施例と同様に、アプリ38は、各プリンタIDを、登録済みプリンタのプリンタIDと、未登録プリンタのプリンタIDと、に分類する。そして、アプリ38は、登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」を配置し、未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」を配置しない。従って、アプリ38はプリンタID「BBB」を表示しないとも言い得る。即ち、プリンタ選択画面SC212において、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」は、未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」よりも優先的に表示される。この構成でも、ユーザは、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」を容易に認識することができる。
【0067】
(第4実施例;図4
続いて、図4を参照して、第4実施例を説明する。第4実施例では、プリンタ選択画面SC12に代えてプリンタ選択画面SC312が表示される。プリンタ選択画面SC312は、登録済みプリンタのプリンタIDの背景色を変える点が第1実施例とは異なる。プリンタ選択画面SC312の生成手法は、以下の通りである。
【0068】
第2実施例と同様に、アプリ38は、各プリンタIDを、登録済みプリンタのプリンタIDと、未登録プリンタのプリンタIDと、に分類する。アプリ38は、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」の背景色として、プリンタ選択画面SC312の背景色とは異なる色を採用する。未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」の背景色は、プリンタ選択画面SC312の背景色と同じである。なお、変形例では、未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」の背景色を白やグレー等とし、登録済みプリンタ100A,100CのプリンタID「AAA」,「CCC」の背景色を、未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」の背景色よりも明るく目立つ黄色、赤色等にして、プリンタID「AAA」,「CCC」をハイライトしてもよい。即ち、プリンタ選択画面SC312において、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」は、未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」よりも優先的に表示される。また、プリンタ選択画面SC312において、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」は、未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」よりも強調して表示されるとも言える。この構成でも、ユーザは、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」を容易に認識することができる。
【0069】
なお、変形例では、アプリ38は、背景色を変える代わりに、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」の文字色を、未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」の文字色とは変えてもよい。本変形例でも、ユーザは、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」を容易に認識することができる。
【0070】
(第5実施例;図4
続いて、図4を参照して、第5実施例を説明する。第5実施例では、プリンタ選択画面SC12に代えてプリンタ選択画面SC412が表示される。プリンタ選択画面SC412は、登録済みプリンタのプリンタIDが枠線で囲まれる点が第1実施例とは異なる。選択画面S412の生成手法は、以下の通りである。
【0071】
第2実施例と同様に、アプリ38は、各プリンタIDを、登録済みプリンタのプリンタIDと、未登録プリンタのプリンタIDと、に分類する。アプリ38は、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」を枠線で囲む。アプリ38は、未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」を枠線で囲まない。即ち、プリンタ選択画面SC412において、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」は、未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」よりも優先的に表示される。また、プリンタ選択画面SC312において、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」は、未登録プリンタ100BのプリンタID「BBB」よりも強調して表示されるとも言える。この構成でも、ユーザは、各登録済みプリンタ100A,100Cの各プリンタID「AAA」,「CCC」を容易に認識することができる。
【0072】
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0073】
(変形例1)上記で説明した技術は、定額制の印刷サービスとは異なるサービスに対しても適用可能である。例えば、定額制の印刷サービスに代えて、プリペイド型の印刷サービスが採用されてもよい。プリペイド型のサービスでは、ユーザは、プリンタの使用前に、所定料金を予め支払う。ユーザは、プリンタを利用して、支払い済みの所定料金に応じた所定枚数の印刷媒体への印刷を実行することができる。印刷枚数が所定枚数を超過すると、超過分の枚数に応じた追加料金が課金される。本変形例では、プリペイド型のサービスが、「所定サービス」の一例である。また、別の変形例では、印刷媒体の枚数に応じた課金サービス(即ち定額制の印刷サービス、プリペイド型のサービス等)に代えて、色材(例えばインク)の使用量に応じた課金サービスが採用されてもよい。本変形例では、色材が「消耗品」の一例である。また、別の変形例では、「所定サービス」は、ユーザに料金を課金するサービスでなくてもよく、例えば、サーバ200においてプリンタ(例えばプリンタ100A)での印刷の履歴等を管理する印刷管理サービスであってもよい。一般的に言うと、「所定サービス」は、印刷に関連するサービスであればよい。
【0074】
(変形例2)マークM1は、登録済みプリンタであることを示す文字列でなくてもよく、例えば、定額制の印刷サービスを示すロゴマークであってもよい。
【0075】
(変形例3)アプリ38は、図3のT20において、プリンタID「AAA」が選択された後にOKボタンの選択を受け付ける場合に、通知画面SC14を表示することなく、トップ画面SC10を再び表示してもよい。本変形例では、「第2の表示制御部」を省略可能である。
【0076】
(変形例4)アプリ38は、図3のT30において、プリンタID「BBB」が選択された後にOKボタンの選択を受け付ける場合に、通知画面SC16を表示することなく、トップ画面SC30を表示してもよい。本変形例では、「第3の表示制御部」を省略可能である。
【0077】
(変形例5)アプリ38は、図3のT30の処理が実行される場合に、各登録済みプリンタ100A,100Cのうち、最も多い残枚数を有するプリンタ100Cを特定しなくてもよい。この場合、アプリ38は、通知画面SC16を表示することに代えて、プリンタ100Bに代えて2個の登録済みプリンタ100A,100Cのいずれに印刷を実行させるかをユーザに問い合わせるための画面を表示してもよい。アプリ38は、登録済みプリンタ100Aに印刷を実行させることがユーザによって選択される場合にトップ画面SC10を表示し、登録済みプリンタ100Cに印刷を実行させることがユーザによって選択される場合に、トップ画面SC20を表示してもよい。
【0078】
(変形例6)上記の実施例では、プリンタ選択画面SC12内のOKボタンが選択される場合に、各通知画面SC14,SC16が表示された。これに代えて、アプリ38は、トップ画面SC10において印刷ボタンがユーザによって選択される場合に、通知画面SC14を表示してもよい。同様に、アプリ38は、トップ画面SC30において印刷ボタンがユーザによって選択される場合に、通知画面SC16を表示してもよい。また、別の変形例では、アプリ38は、トップ画面SC10に重ねて(例えばポップアップの形態で)、通知画面SC14を表示してもよい。同様に、アプリ38は、トップ画面SC30に重ねて、通知画面SC16を表示してもよい。
【0079】
(変形例7)プリンタ選択画面SC12は、さらに、フィルタリングボタン、ソートボタン等を含んでいてもよい。アプリ38は、フィルタリングボタンがユーザによって選択される場合に、登録済みプリンタのプリンタIDを含み未登録プリンタのプリンタIDを含まない選択画面(図4のプリンタ選択画面SC212参照)を表示してもよい。また、アプリ38は、ソートボタンがユーザによって選択される場合に、残枚数が多い登録済みプリンタのプリンタIDほど上位に配置するように、プリンタIDをソートしてもよい(図4のS112参照)。
【0080】
(変形例8)サーバ200との通信状況を示す情報が「オフライン」を示す状況において、登録済みプリンタにおける印刷が禁止されてもよい。この場合、アプリ38は、通知画面SC18内のNOボタンが選択される場合(図2のS18、S40でNO)に、登録済みプリンタである選択済みプリンタがオフラインであるために(S20でNO)、選択済みプリンタを利用できないことを示すメッセージを含む画面を表示してもよい。
【0081】
(変形例9)上記の実施例では、図2及び図3の各処理がソフトウェア(例えば、OS36、アプリ38)によって実現されるが、これらの各処理の少なくとも一つが、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0082】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0083】
本特許出願時の特許請求の範囲において、各請求項が一部の請求項のみに従属している場合であっても、各請求項が当該一部の請求項のみに従属可能であることに限定されない。技術的に矛盾しない範囲において、各請求項は、出願時に従属していない他の請求項にも従属可能である。即ち、各請求項の技術は以下のように様々に組み合わせることができる。
(項目1)
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、
1個以上の印刷装置を識別する1個以上の識別情報の中から、印刷を実行すべき対象印刷装置を識別する対象識別情報をユーザに選択させるための選択画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御部と、
前記対象識別情報が前記ユーザによって選択される場合に、印刷実行指示を前記対象識別情報によって識別される前記対象印刷装置に送信する送信部と、
として機能させ、
前記選択画面は、前記1個以上の印刷装置のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の印刷装置を識別するM個の識別情報と、前記1個以上の印刷装置のうちのN個(前記Nは1以上の整数)の印刷装置を識別するN個の識別情報と、を含み、
前記M個の印刷装置のそれぞれは、印刷に関連する所定サービスの登録が完了している印刷装置であり、
前記N個の印刷装置のそれぞれは、前記所定サービスの登録が完了していない印刷装置であり、
前記M個の識別情報のそれぞれは、第1の表示態様を有し、
前記N個の識別情報のそれぞれは、前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様を有する、コンピュータプログラム。
(項目2)
前記第1の表示態様は、前記所定サービスを示すマークを含む態様であり、
前記第2の表示態様は、前記マークを含まない態様である、項目1に記載のコンピュータプログラム。
(項目3)
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、
1個以上の印刷装置を識別する1個以上の識別情報の中から、印刷を実行すべき対象印刷装置を識別する対象識別情報をユーザに選択させるための選択画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御部と、
前記対象識別情報が前記ユーザによって選択される場合に、印刷実行指示を前記対象識別情報によって識別される前記対象印刷装置に送信する送信部と、
として機能させ、
前記選択画面では、前記1個以上の印刷装置のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の印刷装置を識別するM個の識別情報が、前記1個以上の印刷装置のうちのN個(前記Nは1以上の整数)の印刷装置を識別するN個の識別情報よりも優先的に表示され、
前記M個の印刷装置のそれぞれは、印刷に関連する所定サービスの登録が完了している印刷装置であり、
前記N個の印刷装置のそれぞれは、前記所定サービスの登録が完了していない印刷装置である、コンピュータプログラム。
(項目4)
前記選択画面は、前記M個の識別情報と前記N個の識別情報とを含み、
前記M個の識別情報のそれぞれは、前記所定サービスを示すマークを含む第1の表示態様を有し、
前記N個の識別情報のそれぞれは、前記マークを含まない第2の表示態様を有する、項目3に記載のコンピュータプログラム。
(項目5)
前記選択画面は、前記M個の識別情報と前記N個の識別情報とを含み、
前記選択画面において、前記M個の識別情報のそれぞれは、前記N個の識別情報のそれぞれよりも上位に位置する、項目3又は4に記載のコンピュータプログラム。
(項目6)
前記選択画面は、前記M個の識別情報を含むと共に、前記N個の識別情報を含まない、項目3に記載のコンピュータプログラム。
(項目7)
前記所定サービスは、所定量以下の消耗品を使用した印刷を所定額で許容するサービスであり、
前記Mは2以上の整数であり、
前記M個の印刷装置のうちの第1の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分が、前記M個の印刷装置のうちの第2の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分よりも小さい場合に、前記選択画面において、前記第2の印刷装置を識別する第2の識別情報が、前記第1の印刷装置を識別する第1の識別情報よりも上位に位置し、
前記第1の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分が、前記第2の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分よりも大きい場合に、前記選択画面において、前記第1の識別情報が前記第2の識別情報よりも上位に位置する、項目1から6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目8)
前記所定サービスは、所定量以下の消耗品を使用した印刷を所定額で許容するサービスであり、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記選択画面において、前記M個の印刷装置のうちの第1の印刷装置を識別する第1の識別情報が前記対象識別情報として選択され、かつ、前記第1の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分が、前記M個の印刷装置のうちの第2の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分よりも小さい場合に、第1の通知画面を前記表示部に表示させる第2の表示制御部であって、前記第1の通知画面は、前記第1の識別情報に代えて前記第2の印刷装置を識別する第2の識別情報を前記対象識別情報として選択すべきことを前記ユーザに促す画面である、前記第2の表示制御部として機能させ、
前記選択画面において、前記第1の識別情報が前記対象識別情報として選択され、かつ、前記第1の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分が、前記第2の印刷装置における前記消耗品の現在の使用量と前記所定量との差分よりも大きい場合に、前記第1の通知画面は表示されない、
項目1から7のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目9)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記選択画面において、前記N個の印刷装置のうちの第3の印刷装置を識別する第3の識別情報が前記対象識別情報として選択される場合に、第2の通知画面を前記表示部に表示させる第3の表示制御部であって、前記第2の通知画面は、前記第3の識別情報に代えて前記M個の印刷装置のうちのいずれかの印刷装置を識別する識別情報を前記対象識別情報として選択すべきことを前記ユーザに促す画面である、前記第3の表示制御部として機能させ、
前記選択画面において、前記M個の印刷装置のうちの第4の印刷装置を識別する第4の識別情報が前記対象識別情報として選択される場合に、前記第2の通知画面は表示されない、
項目1から5のいずれか一項又は7又は8に記載のコンピュータプログラム。
(項目10)
端末装置を制御するための方法であって、
1個以上の印刷装置を識別する1個以上の識別情報の中から、印刷を実行すべき対象印刷装置を識別する対象識別情報をユーザに選択させるための選択画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記対象識別情報が前記ユーザによって選択される場合に、印刷実行指示を前記対象識別情報によって識別される前記対象印刷装置に送信する送信工程と、
を備え、
前記選択画面は、前記1個以上の印刷装置のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の印刷装置を識別するM個の識別情報と、前記1個以上の印刷装置のうちのN個(前記Nは1以上の整数)の印刷装置を識別するN個の識別情報と、を含み、
前記M個の印刷装置のそれぞれは、印刷に関連する所定サービスの登録が完了している印刷装置であり、
前記N個の印刷装置のそれぞれは、前記所定サービスの登録が完了していない印刷装置であり、
前記M個の識別情報のそれぞれは、第1の表示態様を有し、
前記N個の識別情報のそれぞれは、前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様を有する、方法。
(項目11)
端末装置であって、
1個以上の印刷装置を識別する1個以上の識別情報の中から、印刷を実行すべき対象印刷装置を識別する対象識別情報をユーザに選択させるための選択画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御部と、
前記対象識別情報が前記ユーザによって選択される場合に、印刷実行指示を前記対象識別情報によって識別される前記対象印刷装置に送信する送信部と、
を備え、
前記選択画面は、前記1個以上の印刷装置のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の印刷装置を識別するM個の識別情報と、前記1個以上の印刷装置のうちのN個(前記Nは1以上の整数)の印刷装置を識別するN個の識別情報と、を含み、
前記M個の印刷装置のそれぞれは、印刷に関連する所定サービスの登録が完了している印刷装置であり、
前記N個の印刷装置のそれぞれは、前記所定サービスの登録が完了していない印刷装置であり、
前記M個の識別情報のそれぞれは、第1の表示態様を有し、
前記N個の識別情報のそれぞれは、前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様を有する、端末装置。
(項目12)
端末装置を制御するための方法であって、
1個以上の印刷装置を識別する1個以上の識別情報の中から、印刷を実行すべき対象印刷装置を識別する対象識別情報をユーザに選択させるための選択画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記対象識別情報が前記ユーザによって選択される場合に、印刷実行指示を前記対象識別情報によって識別される前記対象印刷装置に送信する送信工程と、
として機能させ、
前記選択画面では、前記1個以上の印刷装置のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の印刷装置を識別するM個の識別情報が、前記1個以上の印刷装置のうちのN個(前記Nは1以上の整数)の印刷装置を識別するN個の識別情報よりも優先的に表示され、
前記M個の印刷装置のそれぞれは、印刷に関連する所定サービスの登録が完了している印刷装置であり、
前記N個の印刷装置のそれぞれは、前記所定サービスの登録が完了していない印刷装置である、方法。
【符号の説明】
【0084】
2:通信システム、4:LAN、6:インターネット、10:端末、12,112A:操作部、14,114A:表示部、16,116A:通信I/F、30,130A:制御部、32、132A:CPU、34,134A:メモリ、36:OSプログラム、38:アプリケーションプログラム、100A~100C:プリンタ、120A:印刷実行部、136A:プログラム、200:サーバ
図1
図2
図3
図4