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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094158
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】竹ハーベスタ
(51)【国際特許分類】
   A01G 23/08 20060101AFI20240702BHJP
【FI】
A01G23/08 501A
A01G23/08 501G
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022210937
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110003041
【氏名又は名称】安田岡本弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】廣岡 将太
(57)【要約】
【課題】様々な環境下で使用可能な汎用性の高い竹ハーベスタを提供する。
【解決手段】車体と、前記車体を走行可能に支持する走行装置と、切削対象の竹を把持する把持装置と、前記竹を切断および粉砕する切削装置と、を備え、前記車体は、前半部を構成する可動ユニットと、後半部を構成するベースユニットと、前記可動ユニットを前記ベースユニットの前部に連設させた走行姿勢と前記ベースユニットの上部に起立させた作業姿勢とに変形させるリンク機構部と、を有し、前記把持装置は、前記可動ユニットに設けられ、前記切削装置は、前記ベースユニットに設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体と、
前記車体を走行可能に支持する走行装置と、
切削対象の竹を把持する把持装置と、
前記竹を切断および粉砕する切削装置と、を備え、
前記車体は、
前半部を構成する可動ユニットと、
後半部を構成するベースユニットと、
前記可動ユニットを前記ベースユニットの前部に連設させた走行姿勢と前記ベースユニットの上部に起立させた作業姿勢とに変形させるリンク機構部と、を有し、
前記把持装置は、前記可動ユニットに設けられ、
前記切削装置は、前記ベースユニットに設けられている竹ハーベスタ。
【請求項2】
前記切削装置によって粉砕された前記竹の粉粒を貯留するタンクを備えている請求項1に記載の竹ハーベスタ。
【請求項3】
前記タンクは、前記ベースユニットにおける前記切削装置の後方位置に設けられている請求項2に記載の竹ハーベスタ。
【請求項4】
前記把持装置は、前記可動ユニットの前後方向に伸縮可能なテレスコピック部を有している請求項1に記載の竹ハーベスタ。
【請求項5】
前記把持装置は、膨張することによって前記竹を保持するエアバッグ部を有している請求項4に記載の竹ハーベスタ。
【請求項6】
前記ベースユニットは、
上面部に設けられ、且つ前記作業姿勢のときに前記可動ユニットの後部開口に連通する上部開口と、
前記走行姿勢のときに前記上部開口を被閉する開閉扉と、を有している請求項1に記載の竹ハーベスタ。
【請求項7】
前記可動ユニットは、下面部に設けられ、且つ前記作業姿勢の状態で前記竹を粉砕するときに前記ベースユニットにおける前記切削装置の配設部を前記車体の前方から被閉するシャッタ装置を有している請求項1に記載の竹ハーベスタ。
【請求項8】
前記走行装置は、前記ベースユニットの前寄りの位置および後寄りの位置にそれぞれ設けられている請求項1に記載の竹ハーベスタ。
【請求項9】
前記走行装置は、クローラを含んでいる請求項8に記載の竹ハーベスタ。
【請求項10】
走行面に穿入可能なアンカー装置を備えている請求項1に記載の竹ハーベスタ。
【請求項11】
前記アンカー装置は、前記ベースユニットに設けられている請求項10に記載の竹ハーベスタ。
【請求項12】
前記走行装置に動力を伝達する走行モータと、
前記走行モータに電力を供給するバッテリユニットと、を備えている請求項1に記載の竹ハーベスタ。
【請求項13】
前記バッテリユニットは、前記ベースユニットにおける前記走行装置の前後間に設けられている請求項12に記載の竹ハーベスタ。
【請求項14】
前記粉粒を乾燥させる乾燥装置を備えている請求項3に記載の竹ハーベスタ。
【請求項15】
前記乾燥装置は、前記ベースユニットにおける前記切削装置と前記タンクとの間に設けられている請求項14に記載の竹ハーベスタ。
【請求項16】
前記車体は、
前後方向に直列に並ぶ複数の車体ユニットと、
前記車体ユニットを上下方向および左右方向へ回動可能に連結する車体連結部と、を有し、
前記把持装置は、前記車体ユニットのうち、先頭の第1車体ユニットに設けられ、
前記切削装置は、前記第1車体ユニットの後部に連結された第2車体ユニットに設けられている請求項1に記載の竹ハーベスタ。
【請求項17】
前記車体の周囲の物体を検出する物体検出部と、
前記物体検出部の検出情報に基づいて前記車体の走行方向を制御する走行制御部と、を備えている請求項1~16のいずれか1項に記載の竹ハーベスタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、竹を伐採し粉砕回収する竹ハーベスタに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、竹林の放置問題の解消に向けて、竹を伐採回収し、竹炭や竹チップ等に加工して活用する取り組みが行われている。ところが、電動のこぎりやチェーンソーを用いて竹を一本ずつ手作業で切断し、竹林外の加工場所まで搬出するといった作業は、作業者にとって負担が大きい。また一般に、竹は、一本伐採する労力に対して回収できる竹材の量が少なく、人件費の負担が大きいといった問題もある。そこで、できる限り作業者の労力負担および作業コストを低減させるべく、竹の切断、粉砕、および回収を一台で行うことが可能な竹ハーベスタ(竹伐採機)が提案されている。
【0003】
特許文献1に開示された竹伐採機は、移動時に作業者が保持する保持ハンドルと、エンジンを動力源として竹伐採機を走行させるクローラと、竹を伐採しチップ加工する回転切削機構と、伐採された竹を保持する駆動ローラおよび従動ローラと、竹を回転切削機構に案内するガイド部材、回転切削機構によりチップ加工された竹チップを収容するチップ収容部と、を備えている。このものでは、回転切削機構を回転させつつ、クローラを前進させることによって、伐採対象である竹を切断する。このとき、切断された竹は、回転切削機構の上方位置にて駆動ローラおよび従動ローラにより保持される。そしてこの状態で駆動ローラを駆動させ、上記竹を回転切削機構に押し付けることによってチップに加工する。また、この竹チップは、送風機(吸引機)によってチップ収容部に回収蓄積される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-147354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の竹伐採機は、機体前部に、竹を保持するための駆動ローラや従動ローラ、ガイド部材が立設されているため、比較的重心が高く、傾斜地を安定して走行できない問題がある。また、適切に整備管理されておらず、竹が不規則に密集して生えている不整地においては、駆動ローラや従動ローラ、ガイド部材が竹に接触し、移動が制限される問題もある。
【0006】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、様々な環境下で使用可能な汎用性の高い竹ハーベスタの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
【0008】
本発明の一態様に係る竹ハーベスタは、車体と、前記車体を走行可能に支持する走行装置と、切削対象の竹を把持する把持装置と、前記竹を切断および粉砕する切削装置と、を備え、前記車体は、前半部を構成する可動ユニットと、後半部を構成するベースユニットと、前記可動ユニットを前記ベースユニットの前部に連設させた走行姿勢と前記ベースユニットの上部に起立させた作業姿勢とに変形させるリンク機構部と、を有し、前記把持装置は、前記可動ユニットに設けられ、前記切削装置は、前記ベースユニットに設けられている。
【0009】
上記竹ハーベスタは、前記切削装置によって粉砕された前記竹の粉粒を貯留するタンクを備えてもよい。
【0010】
前記タンクは、前記ベースユニットにおける前記切削装置の後方位置に設けられてもよい。
【0011】
前記把持装置は、前記可動ユニットの前後方向に伸縮可能なテレスコピック部を有してもよい。
【0012】
前記把持装置は、膨張することによって前記竹を保持するエアバッグ部を有してもよい。
【0013】
前記ベースユニットは、上面部に設けられ、且つ前記作業姿勢のときに前記可動ユニットの後部開口に連通する上部開口と、前記走行姿勢のときに前記上部開口を被閉する開閉扉と、を有してもよい。
【0014】
前記可動ユニットは、下面部に設けられ、且つ前記作業姿勢の状態で前記竹を粉砕するときに前記ベースユニットにおける前記切削装置の配設部を前記車体の前方から被閉するシャッタ装置を有してもよい。
【0015】
前記走行装置は、前記ベースユニットの前寄りの位置および後寄りの位置にそれぞれ設けられてもよい。
【0016】
前記走行装置は、クローラを含んでいてもよい。
【0017】
上記竹ハーベスタは、走行面に穿入可能なアンカー装置を備えてもよい。
【0018】
前記アンカー装置は、前記ベースユニットに設けられてもよい。
【0019】
上記竹ハーベスタは、前記走行装置に動力を伝達する走行モータと、前記走行モータに電力を供給するバッテリユニットと、を備えてもよい。
【0020】
前記バッテリユニットは、前記ベースユニットにおける前記走行装置の前後間に設けられてもよい。
【0021】
上記竹ハーベスタは、前記粉粒を乾燥させる乾燥装置を備えてもよい。
【0022】
前記乾燥装置は、前記ベースユニットにおける前記切削装置と前記タンクとの間に設けられてもよい。
【0023】
前記車体は、前後方向に直列に並ぶ複数の車体ユニットと、前記車体ユニットを上下方向および左右方向へ回動可能に連結する車体連結部と、を有し、前記把持装置は、前記車体ユニットのうち、先頭の第1車体ユニットに設けられ、前記切削装置は、前記第1車体ユニットの後部に連結された第2車体ユニットに設けられてもよい。
【0024】
上記竹ハーベスタは、前記車体の周囲の物体を検出する物体検出部と、前記物体検出部の検出情報に基づいて前記車体の走行方向を制御する走行制御部と、を備えてもよい。
【発明の効果】
【0025】
上記竹ハーベスタによれば、傾斜地や不整地であっても安定して走行できるから、使用場所の制限が少なく、汎用性が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】走行姿勢の竹ハーベスタの側方視概略構成図である。
図2】走行姿勢の竹ハーベスタの上方視概略構成図である。
図3】走行姿勢の竹ハーベスタの前方斜視図である。
図4】作業姿勢の竹ハーベスタの側方視概略構成図である。
図5】作業姿勢の竹ハーベスタの前方視概略構成図である。
図6】第2車体ユニットの側方視概略構成図である。
図7】切削装置の上方視概略構成図である。
図8】作業姿勢の第2車体ユニットの下方視概略構成図である。
図9】第3車体ユニットの側方視概略構成図である。
図10】第4車体ユニットの側方視概略構成図である。
図11】制御装置の概略ブロック図である。
図12】制御装置による竹ハーベスタの動作処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施形態の竹ハーベスタ1は、車体2と、走行装置3と、走行モータ4と、バッテリユニット5と、油圧ポンプ6と、アンカー装置7と、把持装置8と、切削装置9と、乾燥装置10と、タンク11と、第1集粉装置12と、第2集粉装置13と、を備えている。
【0028】
また、本実施形態の竹ハーベスタ1は、作業場所に向かって自動で走行する自動走行機能と、竹Pの切断や回収に関する作業を、専用の操作端末や汎用の携帯情報端末などの外部端末Mを用いて作業者が手動で遠隔操作する遠隔操作機能とを兼備した竹伐採機であり、図2に示すように、物体検出部としての物体センサC1と、測位装置C2と、無線通信装置C3と、制御装置CUと、を備えている。尚、竹ハーベスタ1は、物体センサC1や
測位装置C2を備えておらず、遠隔操作機能のみ備えたものであってもよい。
【0029】
以下、竹ハーベスタ1が前進後退する方向(図1図3の矢視X1,X2方向)を前後方向、竹ハーベスタ1が前進後退する方向に対して水平に直交する方向(図1の手前側奥側方向、図2図3の矢視Y1,Y2方向)を左右方向、竹ハーベスタ1が前進後退する方向に対して垂直に直交する方向(図1図3の矢視Z1,Z2方向、図2の手前側奥側方向)を上下方向として説明する。また、本実施形態では、後述する車体ユニット21~24が前後方向に直列に並んだ走行姿勢を基本形態とし、後述するように可動ユニット2Aをベースユニット2Bの上部に起立させた作業姿勢においても、走行姿勢の竹ハーベスタ1を基準に各車体ユニット21~24の前後方向、左右方向、および上下方向を説明する。
【0030】
<車体構造>
図1に示すように、車体2は、前後方向に直列に並ぶ複数の車体ユニット21~24と、各車体ユニット21~24同士を連結する車体連結部25と、車体2の前半部を構成する可動ユニット2Aを、車体2の後半部を構成するベースユニット2Bに対して走行姿勢と作業姿勢とに変形可能に連結するリンク機構部26と、を備えている。
【0031】
図1図3に示すように、車体ユニット21~24は、先頭の第1車体ユニット21と、第1車体ユニット21の後部に連結される第2車体ユニット22と、第2車体ユニット22の後部に連結される第3車体ユニット23と、第3車体ユニット23の後部に連結される最後尾の第4車体ユニット24と、を含んでいる。第2車体ユニット22は、第2車体ユニット22の前半部を構成する可動部27と、第2車体ユニット22の後半部を構成するベース部28と、に分割して構成されている。このように、車体2は、第2車体ユニット22の中間部にて可動ユニット2Aとベースユニット2Bとに分割して構成されている。
【0032】
図1に示すように、第1車体ユニット21には、把持装置8、物体センサC1、測位装置C2、無線通信装置C3、および制御装置CUが設けられている。第2車体ユニット22のベース部28には、走行装置3、走行モータ4、アンカー装置7、および切削装置9が設けられている。第3車体ユニット23には、バッテリユニット5、乾燥装置10、および第2集粉装置13が設けられている。第4車体ユニット24には、走行装置3、走行モータ4、アンカー装置7、タンク11、および第1集粉装置12が設けられている。このように、走行装置3、走行モータ4、およびアンカー装置7は、ベースユニット2Bにおける前寄りの位置(ベース部28)および後寄りの位置(第4車体ユニット24)にそれぞれ設けられている。
【0033】
第1車体ユニット21、第2車体ユニット22の可動部27、および第3車体ユニット23にはそれぞれ、車体2を移動可能に支持する補助ホイール14が設けられている。可動部27およびベース部28にはそれぞれ、シャッタ装置15が設けられている。
【0034】
第1車体ユニット21および第2車体ユニット22は、車体連結部25を介して上下方向および左右方向へ回動可能に連結されている。第2車体ユニット22および第3車体ユニット23は、車体連結部25を介して上下方向および左右方向へ回動可能に連結されている。第3車体ユニット23および第4車体ユニット24は、車体連結部25を介して上下方向および左右方向へ回動可能に連結されている。即ち、車体ユニット21~24は、車体連結部25にて上下方向および左右方向へ自在に屈曲する多関節構造を成すように直列で連結されている。
【0035】
リンク機構部26は、油圧シリンダ26Aと、ダンパ26Bと、スライダ26Cと、を有している。油圧シリンダ26Aは、第2車体ユニット22の可動部27から第3車体ユニット23に亘って設けられており、油圧ポンプ6から吐出される作動油によって駆動する。詳しくは、油圧シリンダ26Aは、先端部が可動部27の後上部に枢支連結され、基端部が第3車体ユニット23の前上部に枢支連結されている。一方、ダンパ26Bは、先端部が可動部27の前上部に枢支連結され、基端部がベース部28の前部に枢支連結されている。スライダ26Cは、可動部27の後上部に枢支連結され、且つベース部28の上部に対して前後方向へ摺動可能に連結されている。
【0036】
従って、可動部27は、油圧シリンダ26Aが短縮されると、それに伴ってスライダ26Cとの連結部回りに上方へ回動され、且つスライダ26Cと共にベース部28の後方へ移動される。その結果、可動部27は、前部を上向きにした姿勢で第1車体ユニット21と共にベース部28の上部に配置される。即ち、可動ユニット2Aは、ベースユニット2Bの上部に起立した作業姿勢に変形される。反対に、可動部27は、油圧シリンダ26Aが伸長されると、それに伴ってスライダ26Cと共にベース部28の前方へ移動され、且つスライダ26Cとの連結部回りに下方へ回動される。その結果、可動部27は、前部を前向きにした姿勢で第1車体ユニット21と共にベース部28の前部に配置される。即ち、可動ユニット2Aは、ベースユニット2Bの前部に連設した走行姿勢に変形される。またこのとき、ダンパ26Bは、短縮方向に駆動され、その反力を可動部27の回動方向と反対側へ加える。これにより、可動ユニット2Aが作業姿勢から走行姿勢に回転傾倒する際の衝撃が緩和される。このように、リンク機構部26は、油圧シリンダ26Aを伸長または短縮させることによって、可動ユニット2Aを、ベースユニット2Bの前部に連設させた走行姿勢(図1図3)と、ベースユニット2Bの上部に起立させた作業姿勢(図4)と、に変形される。尚、ダンパ26Bは、エアダンパであってもよいし、オイルダンパであってもよい。
【0037】
図1図3に示すように、車体ユニット21~24はそれぞれ、車体カバー31~34を有している。車体カバー31~34は、下方に開放する略U字状に形成されており、各車体ユニット21~24を上方および左右側方から覆っている。車体カバー31~34は、第1車体ユニット21において把持装置8や制御装置CUを覆う第1車体カバー31と、第2車体ユニット22において走行モータ4や切削装置9を覆う第2車体カバー32と、第3車体ユニット23においてバッテリユニット5や乾燥装置10を覆う第3車体カバー33と、第4車体ユニット24において走行モータ4やタンク11を覆う第4車体カバー34と、を含んでいる。第2車体カバー32は、可動部27の車体カバーとなる可動部カバー32Aと、ベース部28の車体カバーとなるベース部カバー32Bと、を有している。
【0038】
図示しないが、上記走行姿勢のとき、第1車体ユニット21の内部空間は、第1車体カバー31の後部開口および可動部カバー32Aの前部開口を通じて第2車体ユニット22の可動部27の内部空間に連通している。可動部27の内部空間は、可動部カバー32Aの後部開口およびベース部カバー32Bの前部開口を通じてベース部28の内部空間に連通している。ベース部28の内部空間は、ベース部カバー32Bの後部開口および第3車体カバー33の前部開口を通じて第3車体ユニット23の内部空間に連通している。第3車体ユニット23の内部空間は、第3車体カバー33の後部開口および第4車体カバー34の前部開口を通じて第4車体ユニット24の内部空間に連通している。
【0039】
図2図3に示すように、ベース部カバー32Bは、上部開口35と、開閉扉36と、を有している。上部開口35は、ベース部28(ベース部カバー32B)の上面部28Tに開設されており、車体2が作業姿勢に変形した際に、開閉扉36が開かれることによって可動部カバー32Aの後部開口に連通する。即ち、車体2が作業姿勢のとき、可動部27の内部空間は、可動部カバー32Aの後部開口およびベース部カバー32Bの上部開口35を通じてベース部28の内部空間に連通している。このように、車体2は、作業姿勢に変形することで、第1車体ユニット21から第2車体ユニット22のベース部28に亘って、上下方向に連続する溝状の空間S1が画成される(図5参照)。またこのとき、第1車体カバー31の下部開口、可動部カバー32Aの下部開口、およびベース部カバー32Bの前部開口は、上記空間S1の前開口部として、車体2の前方位置にて上下方向に連設される。
【0040】
尚、図4に示すように、伐採対象である竹Pは、可動ユニット2Aが後述する第1の作業姿勢のときに、把持装置8により把持され、且つ切削装置9により切断される。さらにその切断された竹Pは、把持装置8によって把持されたまま、可動ユニット2Aが後述する第2の作業姿勢に変形することによって、車体2の前方から上記空間S1に沿って挿通され、切削装置9により粉砕される。
【0041】
開閉扉36は、上記のとおり、車体2が走行姿勢から作業姿勢に変形する際に上部開口35を開放し、可動部27の内部空間とベース部28の内部空間とを上下方向に連通させる。一方、開閉扉36は、車体2が作業姿勢から走行姿勢に変形する際に上部開口35を被閉し、ベース部28の内部空間と外部空間とを遮断する。
【0042】
図2図3に示すように、開閉扉36は、左右方向の中央部で左右に分割された所謂両開き式の扉であり、ベース部カバー32Bに対して、ベース部カバー32Bの上面部に沿って水平に延在する閉位置と、ベース部カバー32Bの下方(ベース部28の内側)に向かって垂直に延在する開位置と、の間で揺動可能に枢支連結されている。図示しないが、開閉扉36は、左右の扉板をそれぞれ揺動させる扉駆動装置を有している。尚、開閉扉36は、1つの扉板で構成され、且つ左右方向一方の下方に回動する所謂片開き式の扉であってもよいし、ベース部カバー32Bの上面部に沿って前後方向または左右方向に摺動する所謂ロールシャッタ式の扉であってもよい。また、上記扉駆動装置は、電動モータであってもよいし、油圧シリンダであってもよい。或いは上記扉駆動装置は、可動部27の移動に連動して開閉扉36を開閉させる開閉機構やギア機構、チェーン機構、ベルト機構などの動力伝達機構であってもよい。
【0043】
図1図2に示すように、走行装置3は、クローラであり、第2車体ユニット22および第4車体ユニット24にて車体2を走行可能に支持している。尚、走行装置3は、ホイールであってもよい。また、走行装置3は、前後の走行装置3のうち一方がクローラで、他方がホイールであってもよい。
【0044】
走行モータ4は、電動モータであり、バッテリユニット5から供給される電力により駆動し、走行装置3に動力を伝達する。走行モータ4は、各走行装置3に設けられており、対応する走行装置3をそれぞれ独立して前転駆動および後転駆動する。このように、竹ハーベスタ1は、走行装置3をそれぞれ独立して駆動させることで、前進、後退、左旋回、および右旋回できる。尚、走行モータ4は、ガソリン等の燃料により駆動する原動機と電動モータとのハイブリッド型のモータユニットであってもよい。
【0045】
バッテリユニット5は、外部電源から図示しない充電口を介して供給される電力を蓄え、その蓄えた電力を走行モータ4等に出力する充放電型のバッテリであり、例えば、リチウムイオン電池や鉛蓄電池等の二次電池である。図2に示すように、バッテリユニット5は、第3車体ユニット23内の右略半部に設けられている。このように、バッテリユニット5は、ベースユニット2Bに搭載されており、車体2が作業姿勢のときに前下がりに傾倒するのを抑制するためのウェイトとして機能する。尚、バッテリユニット5の搭載箇所は、第3車体ユニット23に限定されず、第2車体ユニット22のベース部28であってよいし、第4車体ユニット24であってもよい。また、バッテリユニット5は、車体2の1箇所のみに限定されず、車体2の2箇所以上に搭載されてもよい。
【0046】
油圧ポンプ6は、第2車体ユニット22の左右一方の走行モータ4に連設されている。油圧ポンプ6は、走行モータ4の動力によって駆動し、後述する油圧シリンダ26Aに作動油を供給する。尚、油圧ポンプ6は、走行モータ4と異なる他の原動機に連設され、その原動機の動力によって駆動するように構成されてもよい。
【0047】
図4に示すように、アンカー装置7は、アンカーロッド7Aと、アンカーモータ7Bと、を有している。アンカーロッド7Aは、先端周囲に切刃が設けられたドリルロッドである。アンカーモータ7Bは、電動モータであり、バッテリユニット5から供給される電力により駆動し、アンカーロッド7Aを延長方向(車体2の上下方向)に進出および後退させる。詳しくは、アンカー装置7は、アンカーモータ7Bによってアンカーロッド7Aを回転させながら車体2の外側下方へ移動させる。これにより、アンカーロッド7Aが走行面Fに穿入され、車体2を作業場所にて固定させる。反対に、アンカー装置7は、アンカーモータ7Bによってアンカーロッド7Aを回転させながら車体2の内側上方へ移動させる。これにより、アンカーロッド7Aが走行面Fから抜脱され、車体2の固定状態を解除させる。図示しないが、ベースユニット2Bの後部に設けられたアンカー装置7も、上記アンカー装置7と同一に構成されている。尚、アンカーモータ7Bは、バッテリユニット5の余った電力を蓄え、その蓄えた電力を他の電装品に出力するサブバッテリの電力によ
って駆動されてもよい。
【0048】
図1に示すように、物体センサC1は、竹Pや段差など車体2の周囲の物体を検出するセンサであり、第1車体ユニット21の前部に設けられている。尚、物体センサC1は、超音波センサであってもよいし、光電センサであってもよいし、レーザーセンサであってもよいし、車体2の周囲を撮像するイメージセンサであってもよい。
【0049】
測位装置C2は、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の一例である周知のGPS(Global Positioning System)を利用して車体2の位置および向きを検出する装置であり、第1車体ユニット21の上部に設けられている。尚、測位装置C2は、走行時の車体2の位置および向きを正確に検出できれば、第2車体ユニット22に設けられてもよいし、第3車体ユニット23に設けられてもよいし、第4車体ユニット24に設けられてもよい。
【0050】
無線通信装置C3は、電波通信、ブルートゥース(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の近距離無線通信、モバイルネットワーク通信等によって外部端末Mとの間で双方向通信を行う装置であり、第1車体ユニット21の上部に設けられている。尚、無線通信装置C3は、外部端末Mと確実に通信できれば、第2車体ユニット22の可動部27またはベース部28に設けられてもよいし、第3車体ユニット23に設けられてもよいし、第4車体ユニット24に設けられてもよい。
【0051】
<把持構造>
図5に示すように、把持装置8は、テレスコピック部37と、エアバッグ部38と、コンプレッサ39と、バルブユニット40と、を有している。テレスコピック部37は、第1車体ユニット21の前部に設けられており、第1車体ユニット21の前後方向に伸長および短縮する。詳しくは、テレスコピック部37は、スライドアーム41と、アームシリンダ42と、を有しており、スライドアーム41を第1車体ユニット21の外部前方に延伸させた伸長状態と、スライドアーム41を第1車体ユニット21の内部に格納させた短縮状態と、の間で伸縮可能に構成されている。本実施形態のテレスコピック部37は、3つのスライドアーム41により構成されている。尚、テレスコピック部37は、1つのスライドアーム41で構成されてもよいし、4つ以上のスライドアーム41で構成されてもよい。
【0052】
スライドアーム41は、下方に開放する略矩形U字状の管体であり(図3参照)、アームシリンダ42の内側にて前後摺動可能に支持される第1アーム41Aと、第1アーム41Aの内側にて前後摺動可能に支持される第2アーム41Bと、第2アーム41Bの内側にて前後摺動可能に支持される第3アーム41Cと、を含んでいる。図示しないが、アームシリンダ42は、スライドアーム41を前後摺動可能に支持するガイドレールと、各スライドアーム41を任意の位置に伸縮移動させるアーム駆動装置と、を有している。尚、上記アーム駆動装置は、電動モータであってもよいし、油圧シリンダであってもよい。
【0053】
エアバッグ部38は、第3アーム41Cの先端開口部43の内側に設けられている。コンプレッサ39は、バッテリユニット5から供給される電力によって駆動し、外気を圧縮してエアバッグ部38に供給する。コンプレッサ39は、バルブユニット40に接続されている。バルブユニット40は、バッテリユニット5から供給される電力によって駆動し、コンプレッサ39から供給される圧縮空気を、図示しないエアホースを通じてエアバッグ部38に供給する。エアバッグ部38は、上記先端開口部43の内側面に左右方向に対向して設けられており、コンプレッサ39から供給される圧縮空気により膨張し、竹Pを左右方向から挟み付けて保持する。尚、コンプレッサ39およびバルブユニット40は、バッテリユニット5とは別に設けられた上記サブバッテリの電力によって駆動されてもよい。また、エアバッグ部38は、切削装置9によって切断された竹を脱落させずに適切に保持可能であれば、上記先端開口部43の内側面に沿って1つのみ設けられてもよいし、上記先端開口部43の内側面に3つ以上設けられてもよい。
【0054】
このように、把持装置8は、車体2が作業姿勢のときに、第1アーム41A、第2アーム41B、および第3アーム41Cを順次、第1車体ユニット21の外側(車体2の上方)へ移動させると共に、エアバッグ部38を膨張させることで、竹Pを根元から離れた高
い位置で把持する(図4参照)。またこの状態より、第1アーム41A、第2アーム41B、および第3アーム41Cを順次、第1車体ユニット21の内側(車体2の下方)へ移動させることで、竹Pを下げることができる。
【0055】
<切断粉砕構造>
図6図7に示すように、切削装置9は、切削ドラム44と、ドラムホルダ45と、旋回台46と、ドラムモータ47と、ホルダアクチュエータ48と、旋回モータ49と、を有している。切削ドラム44は、外周面に複数の切削刃が設けられた略円柱状の回転ローラである。ドラムホルダ45は、略U字状の枠体であり、先端部にて切削ドラム44の回転軸端を回動可能に支持する。旋回台46は、略円形状の枠体であり、ドラムホルダ45の基端部を回動可能に支持する。このように、切削ドラム44は、回転軸の中心を通って左右方向に延長する水平軸線L1回り、および水平軸線L1に対して上下方向に直交する垂直軸線L2回りに回動するように構成されている。
【0056】
ドラムモータ47は、ドラムホルダ45に設けられ、切削ドラム44の回転軸端に連結されている。ドラムモータ47は、電動モータであり、バッテリユニット5から供給される電力により駆動し、切削ドラム44を水平軸線L1回りに回転させる。尚、ドラムモータ47は、バッテリユニット5とは別に設けられた上記サブバッテリの電力によって駆動されてもよい。
【0057】
ホルダアクチュエータ48は、旋回台46に設けられ、ドラムホルダ45の基端部に連結されている。ホルダアクチュエータ48は、電動アクチュエータであり、バッテリユニット5から供給される電力により駆動し、ドラムホルダ45を、第2車体ユニット22の前方へ傾倒させた傾倒姿勢と、第2車体ユニット22の上方へ起立させた起立姿勢と、に変形させる。即ち、切削ドラム44は、ドラムホルダ45を傾倒姿勢に変形させることにより、第2車体ユニット22の外部前方に配置される。反対に、ドラムホルダ45を起立姿勢に変形させれば、切削ドラム44は、第2車体ユニット22の内部に収容される。このように、切削装置9は、切削ドラム44を第2車体ユニット22の外部前方に露出させた状態で回転させる。そしてこの状態で、竹Pの外側面に切削ドラム44を押し当てることにより、竹Pが切断される。尚、ホルダアクチュエータ48もドラムモータ47と同様に、バッテリユニット5とは別に設けられた上記サブバッテリの電力によって駆動されてもよい。
【0058】
旋回モータ49は、第2車体ユニット22(ベース部28)に設けられ、旋回台46の回転軸端に連結されている。旋回モータ49は、電動モータであり、バッテリユニット5から供給される電力により駆動し、旋回台46を垂直軸線L2回りに回転させる。このように、切削装置9は、ドラムホルダ45を第2車体ユニット22の上方へ起立させた状態で回転させると共に、旋回台46を回転させる。そしてこの状態で、上記のように切断された竹Pの下端に切削ドラム44を押し当てることにより、竹Pが下端から順次粉砕されていく。尚、旋回モータ49もドラムモータ47と同様に、バッテリユニット5とは別に設けられた上記サブバッテリの電力によって駆動されてもよい。
【0059】
図4図6に示すように、シャッタ装置15は、車体2が作業姿勢のときに、ベース部28の前部開口H1を覆う第1シャッタ装置15Aと、ベース部28の下部開口H2を覆う第2シャッタ装置15Bと、を含んでいる。尚、上記のように竹Pを粉砕加工する際にその粉粒が車体2の前方へ飛散するのを抑止可能であれば、シャッタ装置15は、ベース部28の前部開口のみ覆うように構成されてもよい。
【0060】
図6に示すように、第1シャッタ装置15Aは、第1シールド51と、第1シールド巻取部52と、第1開閉モータ53と、第1フレーム54と、ガイドレール55と、を有している。第1シャッタ装置15Aは、可動部27の下面部27Uに設けられている。図示しないが、第1シャッタ装置15Aは、第1開閉モータ53を駆動源として第1フレーム54をガイドレール55に沿って摺動させるリンク機構を有している。尚、上記リンク機構は、例えば、プーリおよびベルトにより構成される。
【0061】
第1シールド51は、ポリ塩化ビニル等の樹脂材料により形成されたシートであり、ロール状に巻回しても塑性変形しない程度の柔軟性を有している。第1シールド51は、基端縁部が第1シールド巻取部52に連結され、先端縁部に第1フレーム54が設けられている。第1シールド巻取部52は、ベース部28の前下部に、ベース部カバー32Bの左右の側壁相互間に亘って横設されている。詳しくは、第1シールド巻取部52は、ベース部カバー32Bの前部開口における、ドラムホルダ45を起立姿勢にしたときの切削ドラム44の配置高さよりも下方位置に設けられている。
【0062】
第1開閉モータ53は、上記リンク機構に連結されている。第1開閉モータ53は、電動モータであり、バッテリユニット5から供給される電力により駆動し、上記リンク機構を介して第1シールド51を第1シールド巻取部52から引き出したり第1シールド巻取部52に巻き戻したりさせる。上記のように、第1シャッタ装置15Aは、車体2が作業姿勢のときに、第1シールド51をガイドレール55に沿って第1シールド巻取部52から引き出すことにより、車体2の前方に開口するベース部カバー32Bの前部開口、および可動部カバー32Aの下部開口を覆う。尚、第1開閉モータ53は、バッテリユニット5とは別に設けられた上記サブバッテリの電力によって駆動されてもよい。
【0063】
第1フレーム54は、左右方向に長い枠体であり、上記のように第1シールド51が車体2の上方へ引き出された状態のとき、可動部カバー32Aの前部下縁に沿って配置される。図示しないが、第1フレーム54は、マグネットを有しており、上記のように第1シールド51が車体2の上方へ引き出された状態のとき、可動部カバー32Aの前端部(上方位置)にて所定の磁力により固定保持される。ガイドレール55は、第1フレーム54をベース部カバー32Bの前部開口から可動部カバー32Aの下部開口に亘って移動可能に保持している。
【0064】
図8に示すように、第2シャッタ装置15Bは、第2シールド56と、第2シールド巻取部57と、第2開閉モータ58と、第2フレーム59と、ガイドレール60と、を有している。第2シャッタ装置15Bは、ベース部28の下面部28Uに設けられている。第2シールド56は、ポリ塩化ビニル等の樹脂製のシート材の表面にアルミニウム材を蒸着して形成されたシートであり、ロール状に巻回しても塑性変形しない程度の柔軟性を有している。第2シールド56は、基端縁部が第2シールド巻取部57に連結され、先端縁部に第2フレーム59が設けられている。第2シールド巻取部57は、ベース部28の後下部に、ベース部カバー32Bの左右の側壁相互間に亘って横設されている。詳しくは、第2シールド巻取部57は、ベース部カバー32Bの下部開口における切削装置9よりも後方位置に設けられている。
【0065】
第2開閉モータ58は、第2シールド巻取部57に設けられている。第2開閉モータ58は、電動モータであり、バッテリユニット5から供給される電力により駆動し、第2シールド56を第2シールド巻取部57から引き出したり第2シールド巻取部57に巻き戻したりさせる。上記のように、第2シャッタ装置15Bは、車体2が作業姿勢のときに、第2シールド56をガイドレール60に沿って第2シールド巻取部57から前方へ引き出すことにより、車体2の下方に開口するベース部カバー32Bの下部開口を覆う。尚、第2開閉モータ58は、バッテリユニット5とは別に設けられた上記サブバッテリの電力によって駆動されてもよい。
【0066】
第2フレーム59は、左右方向に長い枠体であり、上記のように第2シールド56が車体2の前方へ引き出された状態のとき、ベース部カバー32Bの前部下縁に沿って配置される。図示しないが、第2フレーム59は、マグネットを有しており、上記のように第2シールド56が車体2の前方へ引き出された状態のとき、ベース部カバー32Bの前端部(前方位置)にて所定の磁力により固定保持される。ガイドレール60は、第2フレーム59をベース部カバー32Bの下部開口に沿って移動可能に保持している。
【0067】
<乾燥構造>
図9に示すように、乾燥装置10は、乾燥室61と、除湿ユニット62と、湿度検出部としての湿度センサC4と、を有している。乾燥装置10は、切削装置9の後方位置、即ち、ベースユニット2Bにおける切削装置9とタンク11との間に設けられている。第3車体ユニット23には、切削装置9により粉砕された竹Pの粉粒、即ち、竹粉P1を乾燥室61に導く第2集粉ダクト63が設けられている。
【0068】
乾燥室61は、竹粉P1を回収し乾燥させる空室であり、複数の壁板によって略矩形箱状に形成されている。乾燥室61は、第3車体ユニット23内の左略半部に設けられている(図2参照)。図9に示すように、第2集粉ダクト63は、乾燥室61の前上部から第3車体ユニット23の前下部に亘って延設されている。第2集粉ダクト63の前端開口(第2ダクト入口)63aは、第2車体ユニット22の内部空間に連通しており、上記竹粉P1の吸込口となる。上記第2ダクト入口63aは、切削ドラム44の配設部の後方位置に配置されている。
【0069】
第2集粉装置13は、第2集粉ダクト63の中間部に設けられている。第2集粉装置13は、図示しない給気ファンを有しており、上記給気ファンを作動させることで、粉砕加工時に切削ドラム44の周囲に飛散する竹粉P1を第2ダクト入口63aから吸い込み、第2集粉ダクト63を通じて乾燥室61内へ導く。第2集粉装置13は、バッテリユニット5から供給される電力により駆動する。尚、第2集粉装置13は、バッテリユニット5とは別に設けられた上記サブバッテリの電力によって駆動されてもよい。
【0070】
除湿ユニット62は、図示しない熱交換器によって乾燥室61内の空気を除湿し、外部へ排出することにより、乾燥室61内に導入される竹粉P1を除湿乾燥させるヒートポンプユニットを含んでいる。除湿ユニット62は、乾燥室61の上部に設けられている。除湿ユニット62は、バッテリユニット5から供給される電力により駆動し、竹粉P1の除湿動作を行う。尚、除湿ユニット62は、バッテリユニット5とは別に設けられた上記サブバッテリの電力によって駆動されてもよい。また、除湿ユニット62は、電気ヒータの発生熱により乾燥室61内の竹粉P1を加熱し、除湿乾燥させるものであってもよい。
【0071】
湿度センサC4は、乾燥室61内の雰囲気湿度を検出するセンサであり、乾燥室61内の周壁、或いは上壁に設けられている。尚、湿度センサC4は、抵抗式の湿度検出素子が用いられたセンサであってもよいし、静電容量式の湿度検出素子が用いられたセンサであってもよい。また、湿度センサC4は、竹粉P1が接触したときの電気抵抗値により竹粉P1の乾燥度を検出する電極センサであってもよい。また、湿度センサC4は、竹粉P1の湿度を正確に検出できれば、第2集粉装置13に設けられてもよいし、除湿ユニット62に設けられてもよいし、第2集粉ダクト63内に設けられてもよい。
【0072】
<貯留構造>
図1図3図10に示すように、タンク11は、乾燥装置10により乾燥させた竹粉P1を貯留する容器であり、第4車体ユニット24の後部に設けられている。詳しくは、タンク11は、ポリエチレン等の樹脂材料により形成された容器であり、第4車体ユニット24の後部に設けられたタンク装着部64に対して取り外し可能に装着されている。タンク11は、タンク装着部64に対して後方からスライドさせて装着されている。従って、タンク11は、後向へスライドさせることで、第4車体ユニット24から取り外すことができる。尚、タンク11は、布や樹脂シートにより形成された袋体であってもよい。
【0073】
図10に示すように、第4車体ユニット24には、乾燥装置10により乾燥された竹粉P1をタンク11に導く第1集粉ダクト65と、重量センサC5と、が設けられている。第1集粉ダクト65は、タンク11の前上部から第4車体ユニット24の前上部に亘って延設されている。第1集粉ダクト65の前端開口(第1ダクト入口)65aは、第3車体ユニット23の乾燥室61に連通しており、竹粉P1の吸込口となる。上記第1ダクト入口65aは、乾燥室61の後部上寄りの位置に配設されている。
【0074】
第1集粉装置12は、第1集粉ダクト65の中間部に設けられている。第1集粉装置12は、図示しない給気ファンを有しており、上記給気ファンを作動させることで、乾燥室61内に収容された竹粉P1を第1ダクト入口65aから吸い込み、第1集粉ダクト65を通じてタンク11内へ導く。第1集粉装置12は、バッテリユニット5から供給される電力により駆動する。尚、第1集粉装置12は、バッテリユニット5とは別に設けられた上記サブバッテリの電力によって駆動されてもよい。
【0075】
重量センサC5は、タンク11内に所定重量以上の竹粉P1が貯留されたか否かを検出するセンサであり、タンク11の下面部に接触した状態で、タンク装着部64の底部に設けられている。尚、重量センサC5は、タンク11との接触面に所定以上の圧力が加わっ
たときにオンまたはオフになる圧力スイッチであってもよいし、上記接触面に加わる圧力をリニアに検出する圧力センサであってもよい。
【0076】
<制御構造>
図11に示すように、制御装置CUは、CPUやメモリ等からなる電子制御装置であり、走行装置3やアンカー装置7、把持装置8、切削装置9、乾燥装置10等の種々の動作を制御する。詳しくは、制御装置CUは、車体2の走行を制御する走行制御部D1と、アンカー装置7による車体2の固定動作を制御する固定制御部D2と、リンク機構部26による可動ユニット2Aの姿勢変更動作を制御する変形制御部D3と、把持装置8による竹Pの把持動作を制御する把持制御部D4と、切削装置9による竹Pの切断動作および粉砕動作を制御する切削制御部D5と、シャッタ装置15の開閉動作を制御するシャッタ制御部D6と、を備えている。
【0077】
さらに、制御装置CUは、第2集粉装置13による乾燥装置10への竹粉P1の回収動作を制御する回収制御部D7と、乾燥装置10による竹粉P1の乾燥動作を制御する乾燥制御部D8と、第1集粉装置12によるタンク11への竹粉P1の貯留動作を制御する貯留制御部D9と、車体2の走行動作、姿勢変更動作、竹Pの切断動作等に関する種々のプログラム、データテーブル等を記憶する記憶部D10と、を備えている。尚、図12は、制御装置CUによる竹ハーベスタ1の上記各動作の制御処理を示すフローチャートである。
【0078】
図11に示すように、走行制御部D1は、外部端末Mの操作情報に基づいて各走行モータ4の回転速度や回転方向を制御する手動走行制御部D1aと、物体センサC1の検出情報に基づいて各走行モータ4の回転速度や回転方向を制御する自動走行制御部D1bと、測位装置C2が検出した位置情報に基づいて車体2の位置および向きを演算する方位演算部D1cと、上記位置情報および記憶部D10に記憶された竹林の地図情報に基づいて作業場所までの走行ルートを演算する走行ルート演算部D1dと、竹Pの切断動作が実行されるときの各走行モータ4の回転速度や回転方向を制御する切断補助制御部D1eと、を有している。尚、上記地図情報は、予め記憶部D10に記憶されてもよいし、使用する際に外部端末Mを用いて外部通信ネットワークから記憶部D10に転送されてもよい。
【0079】
詳しくは、手動走行制御部D1aは、例えば、外部端末Mによって車体2の走行開始を指示する操作がなされると(図12のSTEP1でYes)、走行モータ4を作動させ、走行を開始させる(図12のSTEP2)。その後、例えば、外部端末Mによって車体2の走行停止を指示する操作がなされると、手動走行制御部D1aは、走行モータ4を停止させる。また、手動走行制御部D1aは、例えば、走行中に外部端末Mによって車体2の走行方向の変更を指示する操作がなされると、走行モータ4の回転速度や回転方向を左右で異ならせる。これにより、車体2の走行方向が変更される。
【0080】
自動走行制御部D1bは、方位演算部により演算された車体2の位置および向き、走行ルート演算部により演算された走行ルート等に基づき、走行モータ4の回転速度や回転方向を左右で異ならせる。これにより、車体2は、走行方向を適宜変更させながら走行する。また、自動走行制御部D1bは、走行中に物体センサC1によって車体2の前方に竹Pや段差など走行の妨げとなるものが検出された場合に、走行モータ4の回転速度や回転方向を異ならせる。これにより、車体2は、走行方向が適宜変更される。
【0081】
切断補助制御部D1eは、竹Pの切断動作が開始されると、走行モータ4を所定の回転数にて作動させ、車体2を竹Pに向かって前進移動させる。これにより、切削ドラム44が竹Pに押接される。一方、竹Pの切断動作が終了すると、切断補助制御部D1eは、走行モータ4を停止させ、車体2の前進移動を停止させる。
【0082】
固定制御部D2は、アンカーモータ7Bによるアンカーロッド7Aの進出動作および後退動作を制御するアンカー制御部D2aを有している。詳しくは、アンカー制御部D2aは、例えば、可動ユニット2Aの第2の作業姿勢への変形動作が終了すると、或いは外部端末Mによって車体2の固定を指示する操作がなされると、アンカーモータ7Bを正方向に回転させて、アンカーロッド7Aを走行面Fに穿入させる。これにより、車体2は、走行面Fに固定される(図12のSTEP7)。その後、例えば、竹粉P1の貯留動作が終
了すると、或いは外部端末Mによって車体2の固定解除を指示する操作がなされると、アンカー制御部D2aは、アンカーモータ7Bを逆方向に回転させて、アンカーロッド7Aを走行面Fから抜脱させる。
【0083】
変形制御部D3は、油圧ポンプ6による油圧シリンダ26Aの伸長動作および短縮動作を制御するリンク制御部D3aと、開閉扉36の開閉動作を制御する開閉扉制御部D3bと、を有している。詳しくは、リンク制御部D3aは、例えば、車体2が所定の作業場所にて停止すると、或いは外部端末Mによって第1の作業姿勢への変形を指示する操作がなされると、油圧シリンダ26Aを第1の所定位置まで短縮させる。これにより、車体2は、可動ユニット2Aをベースユニット2Bの垂直上方位置よりも前方へ所定の角度傾倒させた第1の作業姿勢(図4参照)に変形される(図12のSTEP3)。尚、竹Pの把持動作および切断動作は、この第1の作業姿勢で行われる。その後、例えば、竹Pの切断動作が開始されると、或いは外部端末Mによって第2の作業姿勢への変形を指示する操作がなされると、リンク制御部D3aは、油圧シリンダ26Aを第2の所定位置まで短縮させる。これにより、車体2は、可動ユニット2Aをベースユニット2Bの垂直上方位置に起立させた第2の作業姿勢(図4参照)に変形される(図12のSTEP6)。一方、リンク制御部D3aは、例えば、竹Pの粉砕動作が終了すると、或いは外部端末Mによって走行姿勢への変形を指示する操作がなされると、油圧シリンダ26Aを伸長させる。これにより、車体2は、可動ユニット2Aをベースユニット2Bの前部に連設させた走行姿勢に変形される。
【0084】
開閉扉制御部D3bは、例えば、可動ユニット2Aの走行姿勢から作業姿勢への変形が開始されると、開閉扉36を開く。これにより、可動部27とベース部28との内部空間同士が連通される。一方、開閉扉制御部D3bは、例えば、可動ユニット2Aの作業姿勢から走行姿勢への変形が開始されると、開閉扉36を閉じる。
【0085】
把持制御部D4は、可動ユニット2Aが作業姿勢のときに、アームシリンダ42によるスライドアーム41の伸長動作および短縮動作を制御するアーム制御部D4aと、可動ユニット2Aが作業姿勢のときに、コンプレッサ39によるエアバッグ部38の膨張動作および収縮動作を制御するエアバッグ制御部D4bと、を有している。
【0086】
詳しくは、アーム制御部D4aは、例えば、可動ユニット2Aが第1の作業姿勢に変形されると、或いは外部端末Mによってスライドアーム41の伸長を指示する操作がなされると、スライドアーム41を伸長させる。一方、アーム制御部D4aは、例えば、竹Pの粉砕動作が開始されると、或いは外部端末Mによってスライドアーム41の短縮を指示する操作がなされると、スライドアーム41を短縮させる。
【0087】
エアバッグ制御部D4bは、例えば、スライドアーム41の伸長動作が終了すると、或いは外部端末Mによって竹Pの把持を指示する操作がなされると、エアバッグ部38を膨張させる。これにより、把持装置8は、竹Pの所定の高さ位置を把持する(図12のSTEP4)。その後、例えば、竹Pの粉砕動作が終了すると、或いは外部端末Mによって竹Pの把持解除を指示する操作がなされると、エアバッグ制御部D4bは、エアバッグ部38を収縮させて竹Pの把持状態を解除する。
【0088】
切削制御部D5は、竹Pの切断動作および粉砕動作が実行されるときのドラムモータ47(切削ドラム44)の回転を制御するドラム制御部D5aと、可動ユニット2Aが作業姿勢のときに、ホルダアクチュエータ48によるドラムホルダ45の傾倒動作および起立動作を制御するホルダ制御部D5bと、竹Pの粉砕動作が実行されるときの旋回モータ49(旋回台46)の回転を制御する旋回台制御部D5cと、を有している。
【0089】
詳しくは、ドラム制御部D5aは、例えば、エアバッグ部38の膨張動作が終了すると、或いは外部端末Mによって竹Pの切断または粉砕を指示する操作がなされると、切削ドラム44を所定の回転数にて回転させる。そしてこの状態で、上記のように可動ユニット2Aを第1の作業姿勢から第2の作業姿勢に変形させつつ、車体2を竹P側へ前進移動させることにより、竹Pは、切削ドラム44によって切断される(図12のSTEP5)。その後、例えば、竹Pの切断動作が終了すると、或いは外部端末Mによって竹Pの切断または粉砕の停止を指示する操作がなされると、ドラム制御部D5aは、切削ドラム44の回転を停止させる。尚、切削ドラム44の回転数は、切断動作と粉砕動作とで同じ値に設定されてもよいし、異なる値に設定されてもよい。
【0090】
ホルダ制御部D5bは、例えば、エアバッグ部38の膨張動作が終了すると、或いは外部端末Mによって竹Pの切断を指示する操作がなされると、ドラムホルダ45を傾倒姿勢に変形させる。一方、ホルダ制御部D5bは、例えば、竹Pの切断動作が終了すると、或いは外部端末Mによって竹Pの粉砕を指示する操作がなされると、ドラムホルダ45を起立姿勢に変形させる。
【0091】
旋回台制御部D5cは、例えば、ドラムホルダ45が起立姿勢に変形されると、旋回台46を所定の回転数にて回転させる。そしてこの状態で、上記のようにスライドアーム41を短縮させる方向へ移動させることにより、竹Pは、切削ドラム44によって下端部から順次粉砕されていく(図12のSTEP8)。その後、例えば、竹Pの粉砕動作が終了すると、或いは外部端末Mによって竹Pの粉砕の停止を指示する操作がなされると、旋回台制御部D5cは、旋回台46の回転を停止させる。
【0092】
シャッタ制御部D6は、竹Pの切断動作および粉砕動作が実行されるときに、第1開閉モータ53による第1シールド51の引き出し動作および巻き戻し動作を制御する第1シャッタ制御部D6aと、竹Pの切断動作および粉砕動作が実行されるときに、第2開閉モータ58による第2シールド56の引き出し動作および巻き戻し動作を制御する第2シャッタ制御部D6bと、を有している。
【0093】
詳しくは、第1シャッタ制御部D6aおよび第2シャッタ制御部D6bは、例えば、竹Pの切断動作が終了すると、或いは外部端末Mによって竹Pの粉砕を指示する操作がなされると、第1シールド51および第2シールド56をそれぞれ所定の閉位置まで引き出す。一方、第1シャッタ制御部D6aおよび第2シャッタ制御部D6bは、例えば、竹Pの粉砕動作が終了すると、或いは外部端末Mによって竹Pの粉砕の停止を指示する操作がなされると、第1シールド51および第2シールド56をそれぞれ所定の開位置まで巻き戻す。
【0094】
回収制御部D7は、第2集粉装置13による乾燥装置10への竹粉P1の回収動作を制御する第2集粉制御部D7aを有している。詳しくは、第2集粉制御部D7aは、例えば、竹Pの切断動作が終了すると、或いは外部端末Mによって竹Pの粉砕を指示する操作がなされると、第2集粉装置13を作動させる。これにより、上記粉砕動作によって生成された竹粉P1は、乾燥装置10に回収される(図12のSTEP9)。その後、例えば、竹Pの粉砕動作が終了すると、或いは外部端末Mによって竹Pの粉砕の停止を指示する操作がなされると、第2集粉制御部D7aは、第2集粉装置13を停止させる。
【0095】
乾燥制御部D8は、湿度センサC4の検出情報に基づいて乾燥装置10(乾燥室61内)に回収される竹粉P1の乾燥度を判定する乾燥判定部D8aと、竹粉P1の乾燥度に応じて除湿ユニット62による竹粉P1の除湿動作を制御する除湿動作制御部D8bと、を有している。
【0096】
詳しくは、除湿動作制御部D8bは、例えば、竹粉P1の回収動作時における竹粉P1の乾燥度が基準より低い場合は、除湿ユニット62を作動させる。これにより、乾燥装置10に回収された竹粉P1は、次第に乾燥されていく(図12のSTEP10)。一方、除湿動作制御部D8bは、例えば、竹粉P1の回収動作時における竹粉P1の乾燥度が基準以上である場合は、除湿ユニット62を停止させる。
【0097】
貯留制御部D9は、湿度検出部C4の検出情報に基づいて第1集粉装置12によるタンク11への竹粉P1の貯留動作の開始時期を判定する湿度判定部D9aと、重量センサC5の検出情報に基づいて上記貯留動作の終了時期を判定する満貯留判定部D9bと、第1集粉装置12による上記貯留動作の開始および停止を制御する第1集粉制御部D9cと、を有している。
【0098】
詳しくは、第1集粉制御部D9cは、例えば、竹粉P1の除湿動作中に、竹粉P1の乾燥度が基準以上になった場合、或いは外部端末Mによって竹粉P1の貯留を指示する操作がなされた場合は、第1集粉装置12を作動させる。これにより、乾燥装置10に回収された竹粉P1は、タンク11へ移送貯留される(図12のSTEP11)。その後、例え
ば、タンク11内の竹粉P1の貯留量が所定重量に達すれば、或いは外部端末Mによって竹粉P1の貯留の停止を指示する操作がなされると、第1集粉制御部D9cは、第1集粉装置12を停止させる。
【0099】
<他の実施形態>
上記実施形態では、タンク11は、ベースユニット2Bにおける乾燥装置10の後方位置に連設されているが、乾燥装置10に代えて、ベースユニット2Bにおける切削装置9の後方位置(第3車体ユニット23)に設けられてもよい。即ち、竹ハーベスタ1は、乾燥装置10を備えておらず、第1車体ユニット21、第2車体ユニット22、および第3車体ユニット23の3つの車体ユニット21~23が多関節構造を成すように直列で連結され、第3車体ユニット23にタンク11が設けられてもよい。
【0100】
上記実施形態では、第1シャッタ装置15Aは、第1シールド51を上下方向に延出させることによってベース部カバー32Bの前部開口を覆うように構成されているが、第1シールド51を左右方向に延出させることによってベース部カバー32Bの前部開口を覆うように構成されてもよい。
【0101】
上記実施形態では、第1シールド51は、軟質樹脂により形成された柔軟性を有するシートにより構成されているが、ベース部カバー32Bの前部開口を適切且つ円滑に覆うことが可能であれば、一方向に長い複数のプレートの長縁相互をジョイントにより連結して成る可曲性を有する板体により構成されてもよい。
【0102】
<効果>
このように、上記実施形態の竹ハーベスタ1は、車体2と、車体2を走行可能に支持する走行装置3と、切削対象の竹Pを把持する把持装置8と、竹Pを切断および粉砕する切削装置9と、を備え、車体2は、前後方向に直列に並ぶ複数の車体ユニット21~24と、車体ユニット21~24を上下方向および左右方向へ回動可能に連結する車体連結部25と、を有している。
【0103】
この構成によれば、走行時の姿勢が低く、急な傾斜地であっても、或いは竹Pが不規則に密集して生えている不整地であっても、車体2を上下左右方向に蛇行させながら、竹Pの間を縫うように安定して走行できるから、汎用性が格段に向上する。
【0104】
さらに、竹ハーベスタ1は、切削装置9によって粉砕された竹Pの粉粒を貯留するタンク11を備えている。この構成によれば、竹粉P1を回収するための容器を別途準備したり、その容器を持ち運んだりする必要がないから、作業者の労力負担を格段に低減できる。また、竹粉P1の回収効率も格段に向上する。
【0105】
また、車体ユニット21~24のうち、先頭の第1車体ユニット21の後部に連結される第2車体ユニット22は、前半部を構成する可動部27と、後半部を構成するベース部28と、可動部27をベース部28の前部に連設させた走行姿勢とベース部28の上部に第1車体ユニット21と共に起立させた作業姿勢とに変形させるリンク機構部26と、を有し、把持装置8は、第1車体ユニット21に設けられ、切削装置9は、ベース部28に設けられている。
【0106】
この構成によれば、走行時には、可動部27をベース部28の前部に連設させた姿勢、即ち、車体ユニット21~24を前後方向に直列に並べた低姿勢とすることができる。一方、竹Pを切断および粉砕させる作業時には、可動部27を第1車体ユニット21と共にベース部28の上部に起立させることができるから、使用形態の自由度が高い。よって、汎用性が一層向上する。
【0107】
また、走行装置3は、ベース部28に設けられている。この構成によれば、走行姿勢から作業姿勢に変形させたときも、ベース部28は、走行装置3によって支持されるから、車体2の姿勢が安定する。これにより、汎用性が一層向上する。しかも、この構成によれば、作業姿勢の状態で走行できるから、使用形態の自由度も高い。よって、汎用性が一層向上する。
【0108】
また、走行装置3は、クローラを含んでいる。この構成によれば、走行面Fの状態にかかわらず安定して走行できると共に、作業時においても車体2の姿勢が安定するから、汎用性が一層向上する。
【0109】
さらに、竹ハーベスタ1は、走行装置3に動力を伝達する走行モータ4と、走行モータ4に電力を供給するバッテリユニット5と、を備えている。この構成によれば、エンジンを動力源とする従来の竹ハーベスタに比べて、走行時の静粛性が格段に向上する。また、排気ガスの問題も生じない。これにより、汎用性が一層向上する。
【0110】
また、バッテリユニット5は、第2車体ユニット22の後部に連結された第3車体ユニット23(ベースユニット2Bにおける走行装置3の前後間)に設けられている。この構成によれば、バッテリユニット5がウェイトとして機能するから、作業時の車体2の姿勢が安定する。これにより、汎用性が一層向上する。
【0111】
さらに、竹ハーベスタ1は、走行面Fに穿入可能なアンカー装置7を備えている。この構成によれば、アンカー装置7を走行面Fに穿入させることで、車体2の姿勢が安定するから、汎用性が一層向上する。
【0112】
また、アンカー装置7は、ベース部28(ベースユニット2B)に設けられている。この構成によれば、アンカー装置7を走行面Fに穿入させることで、作業時の車体2の姿勢がより安定する。これにより、汎用性が一層向上する。
【0113】
さらに、竹ハーベスタ1は、竹Pの粉粒を乾燥させる乾燥装置10を備えている。この構成によれば、粉砕した竹Pの粉粒を乾燥させた上で回収できるから、回収した竹粉P1を別途乾燥させる手間が省ける。これにより、竹粉P1の回収効率が格段に向上する。
【0114】
また、乾燥装置10は、第2車体ユニット22の後部に連結された第3車体ユニット23に設けられている。この構成によれば、竹Pを粉砕させる工程から乾燥させる工程へ速やかに移行できるから、竹粉P1の回収効率が一層向上する。
【0115】
また、本実施形態では、乾燥装置10は、ベースユニット2Bにおける切削装置9とタンク11との間に設けられている。この構成によれば、粉砕した竹Pを乾燥させた上でタンク11に貯留できるから、回収した竹粉P1を別途乾燥させる手間が省ける。これにより、竹粉P1の回収効率が格段に向上する。
【0116】
また、タンク11は、第3車体ユニット23の後部に連結された第4車体ユニット24に設けられている。この構成によれば、竹Pの切断、粉砕、乾燥、および貯留の動作を連続して実行できるから、竹粉P1の回収効率が一層向上する。
【0117】
また、把持装置8は、第1車体ユニット21の前後方向に伸縮可能なテレスコピック部37を有している。この構成によれば、作業姿勢において、テレスコピック部37を伸長させることで、竹Pをできる限り高い位置で把持できるから、竹Pの揺れの影響を受け難く、作業時の車体2の姿勢が安定する。これにより、汎用性が一層向上する。
【0118】
また、把持装置8は、膨張することによって竹Pを保持するエアバッグ部38を有している。この構成によれば、エアバッグ部38を膨張させて竹Pの外周面に密接させることで、竹Pを安定して把持できるから、竹Pの揺れの影響を受け難く、作業時の車体2の姿勢が安定する。これにより、汎用性が一層向上する。
【0119】
また、ベース部28は、上面部28Tに設けられ、且つ作業姿勢のときに可動部27の後部開口に連通する上部開口35と、走行姿勢のときに上部開口35を被閉する開閉扉36と、を有している。この構成によれば、作業姿勢のときに、開閉扉36を開くことで、可動部27とベース部28との内部空間同士が上下方向に連通するから、その可動部27からベース部28にかけて画成される空間S1にて竹Pの粉砕加工を行うことが可能となる。これにより、竹粉P1が車体2の外部へ飛散するのを抑制できるから、竹粉P1の回収効率が格段に向上する。
【0120】
また、可動部27は、下面部27Uに設けられ、且つ作業姿勢の状態で竹Pを粉砕するときにベース部28の前部開口H1を被閉するシャッタ装置15を有している。この構成によれば、竹Pを粉砕加工する際に、シャッタ装置15を閉じることで、竹粉P1が車体2の外部前方へ飛散するのをより効果的に抑制できるから、竹粉P1の回収効率が一層向上する。
【0121】
さらに、竹ハーベスタ1は、車体2の周囲の物体を検出する物体検出部C1と、物体検出部C1の検出情報に基づいて車体2の走行方向を制御する走行制御部D1と、を備えている。この構成によれば、作業者が手動で操作しなくても、竹Pなど車体2の前方周囲に
ある物体を避けながら自動で走行可能であるから、作業者の労力負担を格段に低減できる。
【0122】
また、上記実施形態の竹ハーベスタ1は、車体2と、車体2を走行可能に支持する走行装置3と、切削対象の竹Pを把持する把持装置8と、竹Pを切断および粉砕する切削装置9と、を備え、車体2は、前半部を構成する可動ユニット2Aと、後半部を構成するベースユニット2Bと、可動ユニット2Aをベースユニット2Bの前部に連設させた走行姿勢とベースユニット2Bの上部に起立させた作業姿勢とに変形させるリンク機構部26と、を有し、把持装置8は、可動ユニット2Aに設けられ、切削装置9は、ベースユニット2Bに設けられている。
【0123】
この構成によれば、走行時の姿勢が低く、急な傾斜地であっても、或いは竹Pが不規則に密集して生えている不整地であっても、安定して走行できるから、汎用性が格段に向上する。しかも、この構成によれば、走行時には、可動ユニット2Aをベースユニット2Bの前部に連設させた低姿勢とすることができる一方、竹Pを切断および粉砕させる作業時には、可動ユニット2Aをベースユニット2Bの上部に起立させることができるから、使用形態の自由度も高い。よって、汎用性が一層向上する。
【0124】
さらに、竹ハーベスタ1は、切削装置9によって粉砕された竹Pの粉粒を貯留するタンク11を備えてもよい。この構成によれば、竹粉P1を回収するための容器を別途準備したり、その容器を持ち運んだりする必要がないから、作業者の労力負担を格段に低減できる。また、竹粉P1の回収効率も格段に向上する。
【0125】
また、タンク11は、ベースユニット2Bにおける切削装置9の後方位置に設けられている。この構成によれば、竹Pの切断、粉砕、および貯留の動作を連続して実行できるから、竹粉P1の回収効率が一層向上する。
【0126】
また、把持装置8は、可動ユニット2Aの前後方向に伸縮可能なテレスコピック部37を有している。この構成によれば、作業姿勢において、テレスコピック部37を伸長させることで、竹Pをできる限り高い位置で把持できるから、竹Pの揺れの影響を受け難く、作業時の車体2の姿勢が安定する。これにより、汎用性が一層向上する。
【0127】
また、ベースユニット2Bは、上面部28Tに設けられ、且つ作業姿勢のときに可動ユニット2Aの後部開口に連通する上部開口35と、走行姿勢のときに上部開口35を被閉する開閉扉36と、を有している。この構成によれば、作業姿勢のときに、開閉扉36を開くことで、可動部27とベース部28との内部空間同士が上下方向に連通するから、その可動部27からベース部28にかけて画成される空間S1にて竹Pの粉砕加工を行うことが可能となる。これにより、竹粉P1が車体2の外部へ飛散するのを抑制できるから、竹粉P1の回収効率が格段に向上する。
【0128】
また、可動ユニット2Aは、下面部27Uに設けられ、且つ作業姿勢の状態で竹Pを粉砕するときにベースユニット2Bにおける切削装置9の配設部を車体2の前方から被閉するシャッタ装置15を有している。この構成によれば、竹Pを粉砕加工する際に、シャッタ装置15を閉じることで、竹粉P1が車体2の外部前方へ飛散するのをより効果的に抑制できるから、竹粉P1の回収効率が一層向上する。
【0129】
また、走行装置3は、ベースユニット2Bの前寄りの位置および後寄りの位置にそれぞれ設けられている。この構成によれば、走行姿勢から作業姿勢に変形させたときも、ベースユニット2Bは、前後一対の走行装置3によって支持されるから、車体2の姿勢が安定する。これにより、汎用性が一層向上する。しかも、この構成によれば、作業姿勢の状態で走行できるから、使用形態の自由度も高い。よって、汎用性が一層向上する。
【0130】
また、車体2は、前後方向に直列に並ぶ複数の車体ユニット21~24と、車体ユニット21~24を上下方向および左右方向へ回動可能に連結する車体連結部25と、を有し、把持装置8は、車体ユニット21~24のうち、先頭の第1車体ユニット21に設けられ、切削装置9は、第1車体ユニット21の後部に連結された第2車体ユニット22に設けられている。
【0131】
この構成によれば、走行時の姿勢が低く、急な傾斜地であっても、或いは竹Pが不規則に密集して生えている不整地であっても、車体2を上下左右方向に蛇行させながら、竹P
の間を縫うように安定して走行できるから、使用場所の制限が少なく、汎用性が一層向上する。
【0132】
また、上記実施形態の竹ハーベスタ1は、車体2と、車体2を走行可能に支持する走行装置3と、切削対象の竹Pを把持する把持装置8と、竹Pを切断および粉砕する切削装置9と、切削装置9によって粉砕された竹Pの粉粒を貯留するタンク11と、粉粒をタンク11に送り込む第1集粉装置12と、走行装置3、把持装置8、および切削装置9の動作を制御する制御装置CUと、を備え、制御装置CUは、把持装置8による竹Pの把持動作を制御する把持制御部D4と、切削装置9による竹Pの切断動作および粉砕動作を制御する切削制御部D5と、第1集粉装置12によるタンク11への粉粒の貯留動作を制御する貯留制御部D9と、を有している。この構成によれば、作業者の技量に可かかわらず、竹Pの切断、粉砕、および貯留の動作を一連の流れで制御できるから、竹粉P1の回収効率が格段に向上する。
【0133】
さらに、竹ハーベスタ1は、竹Pの粉粒を乾燥させる乾燥装置10と、粉粒を乾燥装置10に送り込む第2集粉装置13と、を備え、制御装置CUは、乾燥装置10による粉粒の乾燥動作を制御する乾燥制御部D8と、第2集粉装置13による乾燥装置10への粉粒の回収動作を制御する回収制御部D7と、を有している。この構成によれば、作業者の技量に可かかわらず、竹Pの切断、粉砕、乾燥、および貯留の動作を一連の流れで制御できるから、竹粉P1の回収効率が一層向上する。
【0134】
また、乾燥装置10は、粉粒の乾燥状態を検出する湿度検出部C4を有し、制御装置CUは、湿度検出部C4の検出情報に基づいて貯留動作の開始時期を判定する湿度判定部D9aを有している。この構成によれば、粉砕した竹Pを乾燥させた上でタンク11に貯留できるから、回収した竹粉P1を別途乾燥させる手間が省ける。これにより、竹粉P1の回収効率が一層向上する。
【0135】
また、車体2は、前半部を構成する可動ユニット2Aと、後半部を構成するベースユニット2Bと、可動ユニット2Aをベースユニット2Bの前部に連設させた走行姿勢とベースユニット2Bの上部に起立させた作業姿勢とに変形させるリンク機構部26と、を有し、制御装置CUは、リンク機構部26による可動ユニット2Aの姿勢変更動作を制御する変形制御部D3を有している。この構成によれば、走行時の姿勢が低く、急な傾斜地であっても、或いは竹Pが不規則に密集して生えている不整地であっても、安定して走行できるから、汎用性が格段に向上する。
【0136】
また、切削装置9、タンク11、および乾燥装置10は、ベースユニット2Bに設けられている。この構成によれば、作業時の車体2の姿勢が安定するから、汎用性が一層向上する。
【0137】
また、乾燥装置10は、ベースユニット2Bにおける切削装置9の後方位置に設けられ、タンク11は、ベースユニット2Bにおける乾燥装置10の後方位置に設けられている。この構成によれば、竹Pの切断、粉砕、乾燥、および貯留の動作を連続して実行できるから、竹粉P1の回収効率が一層向上する。
【0138】
また、把持装置8は、可動ユニット2Aに設けられ、切削装置9は、ベースユニット2Bに設けられている。この構成によれば、可動ユニット2Aの姿勢を変形させることで、竹Pを適切な位置で把持でき、且つその状態でベースユニット2Bの切削装置9によって竹Pを安定して切断、粉砕できるから、汎用性が一層向上する。
【0139】
また、可動ユニット2Aは、下面部27Uに設けられ、且つ作業姿勢の状態で竹Pを粉砕するときにベースユニット2Bにおける切削装置9の配設部を車体2の前方から被閉するシャッタ装置15を有し、制御装置CUは、シャッタ装置15の開閉動作を制御するシャッタ制御部D6を有している。この構成によれば、竹Pを粉砕加工する際に、シャッタ装置15を閉じることで、竹粉P1が車体2の外部前方へ飛散するのをより効果的に抑制できるから、竹粉P1の回収効率が一層向上する。
【0140】
また、竹ハーベスタ1は、走行面Fに穿入可能なアンカー装置7を備え、制御装置CUは、アンカー装置7による車体2の固定動作を制御する固定制御部D2を有している。この構成によれば、アンカー装置7を走行面Fに穿入させることで、作業時の車体2の姿勢
がより安定する。これにより、汎用性が一層向上する。
【0141】
さらに、竹ハーベスタ1は、車体2の周囲の物体を検出する物体検出部C1を備え、制御装置CUは、物体検出部C1の検出情報に基づいて車体2の走行方向を制御する走行制御部D1を有している。この構成によれば、作業者が手動で操作しなくても、竹Pなど車体2の前方周囲にある物体を避けながら自動で走行可能であるから、作業者の労力負担を格段に低減できる。
【0142】
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0143】
1 竹ハーベスタ
2 車体
2A 可動ユニット
2B ベースユニット
3 走行装置(クローラ)
4 走行モータ
5 バッテリユニット
6 油圧ポンプ
7 アンカー装置
8 把持装置
9 切削装置
10 乾燥装置
11 タンク
12 第1集粉装置
13 第2集粉装置
14 補助ホイール
15 シャッタ装置
21 第1車体ユニット(車体ユニット)
22 第2車体ユニット(車体ユニット)
23 第3車体ユニット(車体ユニット)
24 第4車体ユニット(車体ユニット)
25 車体連結部
26 リンク機構部
27 可動部
27U 可動部の下面部
28 ベース部
28T ベース部の上面部
28U ベース部の下面部
35 上部開口
36 開閉扉
37 テレスコピック部
38 エアバッグ部
C1 物体センサ(物体検出部)
C4 湿度センサ(湿度検出部)
CU 制御装置
D1 走行制御部
D2 固定制御部
D3 変形制御部
D4 把持制御部
D5 切削制御部
D6 シャッタ制御部
D7 回収制御部
D8 乾燥制御部
D9 貯留制御部
D10 記憶部
F 走行面
H1 ベース部の前部開口
P 竹
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12