(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094191
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】ランドセルカバー
(51)【国際特許分類】
A45F 3/04 20060101AFI20240702BHJP
【FI】
A45F3/04 400Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022212950
(22)【出願日】2022-12-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 記載なし
(71)【出願人】
【識別番号】523021597
【氏名又は名称】フォトビション・ジャパン株式会社
(72)【発明者】
【氏名】宮田 昌裕
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA24
3B045CE07
3B045LA10
3B045LB04
(57)【要約】
【課題】ランドセルカバー全体において、季節、天気、気分で取り替えが可能なように、取り付けの位置と強さの調節、着脱が簡単確実であり、ランドセルカバーのランドセルへの貼り付きを防ぎ、ランドセルに負担をかけないランドセルカバーであり、使用者が望むデザインを実現し得るランドセルカバーを提供する。
【解決手段】ランドセルカバー6は、ランドセル1の収納部を上部から被覆する被せ蓋3に取り付けられるものであって、ランドセルカバー本体11(
図3参照)、の上部のテープストッパー付紐9の、テープストッパー12により、紐13の長さ調整で強さの調節することで、簡単確実に適度な固定の強さの、調節と再調節ができると共に、貼り付きを防いだ材のランドセルカバー6により、ランドセル1に負担をかけず、使用人の望むレイアウトデザインでランドセルカバー本体11に、印刷ができることで解決する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランドセル(1)の収納部(2)を上部から被覆する被せ蓋(3)に取り付けられるランドセルカバー(6)であって、ランドセルカバー本体(11)と、前記ランドセルカバー本体(11)の上端部中央に取り付けられ、テープストッパー(12)と紐(13)で構成されたテープストッパー付紐(9)と、前記ランドセルカバー本体(11)の裏面の上部と下部にそれぞれ取り付けられたランドセルカバー背面ベルト上部(7)とランドセルカバー背面ベルト下部(8)とで構成されるランドセルカバー。
【請求項2】
前記テープストッパー(12)には2つの貫通孔(14)が設けられており、前記テープストッパー付紐(9)は、前記テープストッパー(12)の前記2つの貫通孔に紐(13)を通した状態で構成されているランドセルカバー。
【請求項3】
前記ランドセルカバー本体(11)、前記ランドセルカバー背面ベルト上部(7)及び前記ランドセルカバー背面ベルト下部(8)は、前記ランドセルカバー(6)と前記被せ蓋(3)との貼り付きを防ぐために、表裏面に極小の凹凸を出す加工が施されている材が用いられているランドセルカバー。
【請求項4】
前記ランドセルカバー(6)の表裏面に使用者の望む絵柄が直接印刷加工されているランドセルカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
。
本発明は固定構造と本体材質、個別デザイン印刷により、ランドセルと使用者にやさしいランドセルカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来ランドセルの被せ蓋に取り付けられるランドセルカバーは、上部の固定を主に輪状補助ゴム(例えば、特許文献1)で行われてきており、上部2本の紐でしばる構造や、上部の輪状補助ゴムにスナップボタンを付け取り換え可能にしての調整(例えば、特許文献2)もある。
【0003】
従来ランドセルの被せ蓋に取り付けられるランドセルカバーにおいて、使用者の望むデザインを実現し得る目的で、面ファスナーを使用し、立体のパーツを貼り付けられるような構造(例えば、特許文献3)もあるが、面ファスナーの費用が嵩む点や、立体物が付けられる為、抵抗になる点などの問題を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用登録新案3164238
【特許文献2】実用登録新案3208150
【特許文献3】特開2021-003549
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、ランドセル上部の掛け金具に通すだけであり、そのゴムの強さが一定の為、長さが合わず届かない場合や、届いてもゴムが強すぎてランドセルの被せ蓋の革などを押圧してしまい、変形させる原因にもなり得ると共に、ランドセル上部の掛け金具に、細いクビレ部分が無いとひっかからず取り付けできない。
【0006】
特許文献2の技術では、ランドセルの被せ蓋の長さは、個々に異なるため、個々のランドセルに適合する、スナップ付補助ゴムを特定する必要と、用意する必要がある。
【0007】
また、2本の紐で縛る技術では、位置を合わせながら紐を縛る工程と、長さ調整の為に縛り直す作業が伴い、作業者が子供、成人、器用具合にもより精度が異なり、使用者に負担が多い。
【0008】
ランドセルカバーの主材は、幾種類かの材質があり、傷や折れ跡の目立たない特性の有るPVCフィルムが良いが、従来品のPVCフィルム使用すると、ランドセルの被せ蓋とランドセルカバーの貼り付きがあり、ランドセルの被せ蓋に負担が大きく、カビの発生の一因にもなる。
【0009】
ランドセルカバーのデザインは、大量印刷された一定のデザインの為、使用者の好みに合わせた自由な絵柄の提供ができない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は前記の課題を解決するために、ランドセルの収納部を上部から被覆する被せ蓋に取り付けられるランドセルカバーであって、テープストッパーと紐で構成された固定具の、テープストッパー付紐と、ランドセルカバー本体と、裏面上部に、ランドセルカバー背面ベルト上部、裏面下部に、ランドセルカバー背面ベルト下部とで、構成されるランドセルカバーを提供する。
【0011】
本発明は前記の課題を解決するために、ランドセルカバーを被せ蓋に固定する、テープストッパー付紐を、使用することで、紐の間にテープストッパーの幅を挟んで固定する事が出来、被せ蓋の長さの個体差にかかわらず、簡単確実に固定と強さの、調節と再調整ができ、使用人が作業し易く、適度な強さによりランドセルに負担が無く、やさしいランドセルカバーを提供する。
【0012】
本発明は前記の課題を解決するために、ランドセルカバー本体及び、ランドセルカバー背面ベルト上部、ランドセルカバー背面ベルト下部、の各部分に、使用する材に、表裏面に極小の凹凸を出すなどの貼り付き防止加工を施した材を用いることにより、前期ランドセルカバーと、ランドセルとの貼り付きを防ぎ、更に、PVCフィルムを使用する事で、その特性から、傷や折れ跡の目立たないランドセルカバーを提供する。
【0013】
本発明は前記の課題を解決するために、貼り付きを防いだランドセルカバー本体に、使用者の望む絵柄をデザインの可能なパーツ材料と、個人用意の画像を、自由にデザインレイアウトの調整ができ、画面映像確認ののち、直接印刷製造するランドセルカバーを提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ランドセルカバーとの固定を、被せ蓋の長さの個体差に合わせて、簡単確実に、固定と強さの、調節と再調節を一瞬で適切に出来る為、被せ蓋を押圧すること無くやさしく、使用者の年代や器用具合によらずに、取り付けが簡易で使用者にやさしく、掛け金具根本に細いクビレ部分が無くても取り付可能になる。また、被せ蓋との貼り付きが無く、折り目、傷が目立たないカバーを提供でき、綺麗な状態で長く使える為、ランドセルへ負担も軽減する。使用者がデザイン可能な絵柄のパーツ材料と、個人用意の画像を読み込みが出来、自由に調整を行い、即時に映像で確認が出来る工程により、デザイン完成後、個別に印刷製造する為、使用者の望む絵柄を印刷することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係るランドセル斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るランドセルの背面図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るランドセルカバーの表裏図であり(a)は表面であり、(b)は裏面である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るランドセルカバーの上部固定方法を説明するための、掛け金具と、ストッパーと紐の図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係るランドセルカバーをランドセルに被せた状態を説明するための図である
【
図6】本発明の一実施形態に係るランドセルカバーのデザインレイアウト工程のフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一実施形態に係るランドセルカバーについて、図面に基づき説明する。
【0017】
本発明のランドセルカバー6は、
図3に示すように、ランドセルカバー6の上方向から、ランドセルカバー本体11と、ランドセルカバー背面ベルト上部7、ランドセルカバー背面ベルト下部8の間に、ランドセルの被せ蓋3(
図1参照)を、ランドセルカバー本体11が表になる向きで通す。
円柱形または長方体形のテープストッパー12の、長辺中央部分にある貫通孔に通した、紐13とで、構成されるテープストッパー付紐9を、ランドセル背負いベルト4(
図2参照)の、上部付け根の間に有る、掛け金具5(
図2参照)に、固定し調節、再調節ができる。
【0018】
前記テープストッパー12と、紐13で、構成されるテープストッパー付紐9と、ランドセルの掛け金具5の固定方法は、
図4に示すように、掛け金具5の表側又は裏側からテープストッパー付紐9を、くぐらせ1回転させる。この際、紐13の根本2本の間から、テープストッパー付紐9先端を引き出し、テープストッパー12を挟みながらテープストッパー12の調節機能により、固定を行う。
【0019】
前記テープストッパー付紐9を、使用することで、紐13の間にテープストッパー12の長辺を、挟んで固定するが、被せ蓋3の長さの個体差にかかわらず簡単確実に、固定と強さの調節と再調節ができ、使用人が作業し易く、適度な強さにより、紐13の押圧による負担が無く、ランドセル1の変形を防げる。
【0020】
前記紐13は、輪状でも2本でも固定はできるので良いが、輪状にすることでテープストッパー12の、誤操作による抜け落ちを防止できる。
また、
図2に示している、ランドセルの掛け金具5は、一般的な、金具の根元が細いクビレのある形であるが、クビレのないU字形であっても、同じ方法で取り付けが可能であり、各種の掛け金具への対応が可能である。
【0021】
図5は、本発明のランドセルカバー6を、ランドセル1に、被せた状態であり、ランドセルカバー本体11(
図3参照)及びランドセルカバー背面ベルト上部7、ランドセルカバー背面ベルト下部8、に使用する材に貼り付き防止の加工、例えば、表裏に極小の凹凸を出す加工などを施した材を使用することで、ランドセル1への貼り付きを防ぎ、ランドセル1への負担が少ない。特にPVCフィルムを使用すると、傷や折れが目立ちにくい特有の性能も持ち合わせできる。
【0022】
図5の、模様10は、貼り付きを防いだ材料に、使用者の望む絵柄を製作提供する例であり、この模様に限られるものではない。使用者の望むデザインのランドセルカバー製作のフローチャートを
図6に示す。WEBサイト店舗にインターネットで接続(ステップ10)、ランドセルカバーサイズを選択(ステップ11)、デザイン画面に移動(ステップ20)、イラスト文字等のパーツを選択(ステップ21)、個人用意の画像があれば読み込み(ステップ22)、レイアウト作業で大きさや位置や色の変更(ステップ30)、画面上で仕上がりデザインの確認(ステップ31)、製作データの決定と自動送信(ステップ32)、製作発注の確認(ステップ40)、ランドセルカバー製作開始(ステップ41)の工程で、一度の接続で、簡単に明確に、デザイン可能な絵柄材料と個人用意の画像を、自由にレイアウト調整、映像確認が簡易に進行し、直接印刷製造する為、使用者の望む絵柄を、立体の抵抗の危険の無い平面で個別に実現することができる。
【符号の説明】
【0023】
1 ランドセル
2 収納部
3 かぶせ蓋
4 背負いベルト
5 掛け金具
6 ランドセルカバー
7 ランドセルカバー背面ベルト上部
8 ランドセルカバー背面ベルト下部
9 テープストッパー付紐
10 模様
11 ランドセルカバー本体
12 テープストッパー
13 紐
14 貫通孔