(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094247
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】光検出素子及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 31/10 20060101AFI20240702BHJP
H01L 31/0232 20140101ALI20240702BHJP
H01L 31/18 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
H01L31/10 A
H01L31/02 D
H01L31/18
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023194814
(22)【出願日】2023-11-16
(31)【優先権主張番号】111150240
(32)【優先日】2022-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】523433790
【氏名又は名称】台亞半導體股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Taiwan-Asia Semiconductor Corporation
【住所又は居所原語表記】No. 1, Li-Hsin 5th Rd., Hsinchu Science Park, Hsinchu City 30078, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100167689
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 征二
(72)【発明者】
【氏名】劉▲彦▼廷
(72)【発明者】
【氏名】▲廖▼▲耕▼瑩
(72)【発明者】
【氏名】張祐銜
【テーマコード(参考)】
5F149
【Fターム(参考)】
5F149AA04
5F149AB07
5F149BA17
5F149CB17
5F149CB18
5F149GA06
5F149HA03
5F149HA07
5F149HA10
5F149HA12
5F149XB05
5F149XB37
5F149XB51
(57)【要約】 (修正有)
【課題】光検出素子の製造方法を提供する。
【解決手段】製造方法は、半導体構造と、半導体構造上に積層されたバンドパスフィルタ層とを含む形成対象の構造体を用意するステップと、バンドパスフィルタ層の表面に垂直な方向に沿って形成対象の構造体にレーザー切断プロセスを実行し、形成対象の構造体を複数の光検出素子に切断するステップと、を含む。各光検出素子は、それぞれ複数の側壁を有する。各側壁には、レーザー切断プロセスにより外光の侵入を遮断する焦げ面が形成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光検出素子の製造方法であって、
半導体構造と、前記半導体構造上に積層されたバンドパスフィルタ層とを含む形成対象の構造体を用意するステップと、
前記バンドパスフィルタ層の表面に垂直な方向に沿って前記形成対象の構造体に少なくとも1つのレーザー切断プロセスを実行し、前記形成対象の構造体を複数の光検出素子に切断するステップと、を含む製造方法であって、
各前記光検出素子は、それぞれ複数の側壁を有し、各前記側壁には、前記少なくとも1つのレーザー切断プロセスにより外光の侵入を遮断する焦げ面が形成される、光検出素子の製造方法。
【請求項2】
前記焦げ面は、炭化物で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光検出素子の製造方法。
【請求項3】
前記焦げ面の炭素含有量は5%以上であり、前記焦げ面の酸素含有量は5%以上であることを特徴とする請求項1に記載の光検出素子の製造方法。
【請求項4】
前記焦げ面は、前記半導体構造の少なくとも側面位置を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の光検出素子の製造方法。
【請求項5】
前記半導体構造は、III-V族半導体材料で作られていることを特徴とする請求項1に記載の光検出素子の製造方法。
【請求項6】
前記半導体構造は、リン化インジウムとヒ化インジウムガリウムの化合物半導体で構成されていることを特徴とする請求項5に記載の光検出素子の製造方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのレーザー切断プロセスは、第1レーザー切断プロセス、第2レーザー切断プロセス、及び第3レーザー切断プロセスを含み、前記第1レーザー切断プロセスで使用されるレーザーの出力は0.2~1W、基準周波数は10~18kHz、移動速度は30~70mm/sであることを特徴とする請求項1に記載の光検出素子の製造方法。
【請求項8】
前記第2レーザー切断プロセスと前記第3レーザー切断プロセスで使用されるレーザーの出力は1~5W、基準周波数は8~13kHz、移動速度は100~180mm/sであることを特徴とする請求項7に記載の光検出素子の製造方法。
【請求項9】
外光の侵入を遮断する焦げ面が形成された複数の側壁と、
光吸収層を有する半導体構造と、
前記半導体構造上に積層されているバンドパスフィルタ層と、を備える光検出素子。
【請求項10】
前記バンドパスフィルタ層は、ケイ化水素層と二酸化ケイ素層を15~20群積層して形成されることを特徴とする請求項9に記載の光検出素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光検出素子及びその製造方法に関し、特に、ノイズを効果的に低減できる光検出素子及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の光検出素子は、受光面にバンドパスフィルタ(band pass filter、BPF)層を配置することにより、特定の波長帯域の光を通過させ、特定の光に対する検出機能を果たす。同時に、バンドパスフィルタ層は、特定の波長帯域以外の光を反射して、光検出素子の光吸収層への入射を制限することで、不要なノイズの発生を抑える。
【0003】
従来の光検出素子の形成では、形成対象の光検出素子の構造体に対して切断加工を行うことで、所望のサイズの光検出素子を作製する。しかし、現在の切断加工の多くはダイヤモンドカッターを使用しているため、切断後に形成された光検出素子の側壁は光透過面となる。これらの側壁の表面にはBPF層がないため、光が側壁の表面から素子内部に入射すると、特定の波長帯域以外の光が光吸収層に吸収され、ノイズが発生することになる。その結果、従来の光検出素子の検出精度や性能に影響が出ることになる。
【0004】
従って、どのように前述の問題を改善し、ノイズの発生を抑えることができる光検出素子及びその製造方法を設計するかは、研究に値する課題である。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、ノイズを効果的に低減できる光検出素子の製造方法を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、前記の製造方法により製造された光検出素子を提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る光検出素子の製造方法は、半導体構造と、半導体構造上に積層されたバンドパスフィルタ層とを含む形成対象の構造体を用意するステップと、バンドパスフィルタ層の表面に垂直な方向に沿って形成対象の構造体に少なくとも1つのレーザー切断プロセスを実行し、形成対象の構造体を複数の光検出素子に切断するステップと、を含み、各光検出素子は、それぞれ複数の側壁を有する。各側壁には、少なくとも1つのレーザー切断プロセスにより外光の侵入を遮断する焦げ面が形成される。
【0008】
本発明の実施例において、焦げ面は、炭化物で構成されている。
【0009】
本発明の実施例において、焦げ面の炭素含有量は5%以上であり、焦げ面の酸素含有量は5%以上である。
【0010】
本発明の実施例において、焦げ面は、半導体構造の少なくとも側面位置を覆っている。
【0011】
本発明の実施例において、半導体構造は、III-V族半導体材料で作られている。
【0012】
本発明の実施例において、半導体構造は、リン化インジウムとヒ化インジウムガリウムの化合物半導体で構成されている。
【0013】
本発明の実施例において、少なくとも1つのレーザー切断プロセスは、第1レーザー切断プロセス、第2レーザー切断プロセス、及び第3レーザー切断プロセスを含み、第1レーザー切断プロセスで使用されるレーザーの出力は0.2~1W、基準周波数は10~18kHz、移動速度は30~70mm/sである。
【0014】
本発明の実施例において、第2レーザー切断プロセスと第3レーザー切断プロセスで使用されるレーザーの出力は1~5W、基準周波数は8~13kHz、移動速度は100~180mm/sである。
【0015】
本発明は、前記の製造方法により製造された光検出素子をさらに提供する。前記光検出素子は、複数の側壁、半導体構造、及びバンドパスフィルタ層を備える。各前記側壁には、外光の侵入を遮断する焦げ面が形成されている。半導体構造は、光吸収層を有する。バンドパスフィルタ層は、半導体構造上に積層されている。
【0016】
本発明の実施例において、バンドパスフィルタ層は、ケイ化水素層と二酸化ケイ素層を15~20群積層して形成される。
【0017】
それによって、本発明は、レーザー切断プロセスによって光検出素子に切断して成形し、光検出素子の各側壁に焦げ面を形成することで、側壁から光検出素子の光吸収層への外光を遮断し、ノイズを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明に係る光検出素子の製造方法を示すフローチャート
【
図2】
図1に従った構造の製造プロセスを示す模式図
【
図3】本発明の実施例に係る光検出素子を示す模式図
【
図4】従来の光検出素子と本発明の光検出素子における実際の分光特性を示す図
【発明を実施するための形態】
【0019】
各態様および実施形態は単なる例示であり、限定的なものではないため、本明細書を参照した後、通常の知識を有する者により、本発明の範囲から逸脱することなく、他の態様および実施形態がなされ得る。以下の詳細な説明及び特許請求の範囲によれば、これらの実施形態の特徴及び利点がより明らかになるであろう。
【0020】
本明細書では、「1つ」または「1個」という用語は、本明細書に記載される要素および構成要素を記述するために使用される。これは便宜上であり、本発明の範囲に一般的な意味を持たせるためである。従って、別の意味を指すものでない限り、そのような説明は、1つまたは少なくとも1つを含むものと理解され、単数形には複数形も含まれる。
【0021】
本明細書では、「第1」や「第2」という序数詞の用語は、主に同一または類似の構成要素や構造を区別または参照するために使用されるものであり、必ずしもこれらの構成要素や構造の空間的または時間的な順序付けを意味するものではない。特定の状況や構成では、本発明の実施に影響を与えることなく、序数詞を互換的に使用できることに留意されたい。
【0022】
本明細書では、「備える」、「有する」、またはその他の類似の用語は、非排他的な包含を対象とする。例えば、複数の要素を含む構成要素または構造は、本明細書に列挙された要素だけに限定されるものではなく、明示的に列挙されていないが、構成要素や構造に固有の他の要素を含んでいてもよい。
【0023】
図1及び
図2を参照して説明する。
図1は、本発明に係る光検出素子の製造方法を示すフローチャートである。
図2は、
図1に従った構造の製造プロセスを示す模式図である。
図1及び
図2に示すように、本発明に係る光検出素子の製造方法は、以下のステップを含む:
【0024】
ステップS1:形成対象の構造体を用意する。形成対象の構造体は、半導体構造と、半導体構造上に積層されたバンドパスフィルタ層とを含む。
【0025】
まず、本発明は、半導体プロセスによって光検出素子の形成対象の構造体200を形成し、後続の処理ステップに形成対象の構造体200を用意する。形成対象の構造体200は、半導体構造210と、半導体構造210上に積層されたバンドパスフィルタ層220とを含む。半導体構造210は、主に、半導体材料をエピタキシャル成長によって積層した多層構造である。本発明の実施例において、半導体構造210は、III-V族半導体材料で作られている。各層構造は、異なるIII-V族半導体材料の組み合わせで構成し、設計要件に応じて特定の元素を選択的にドープし、異なる特性を有する半導体材料の層を形成することができるが、本発明はこれに限定されない。半導体構造210は、構造に入射する光を吸収するための光吸収層211を有する。また、半導体構造210は、電極、絶縁層、反射防止層など、対応するプロセスによって他の材料から形成された層を含む層状構造であってもよい。
【0026】
バンドパスフィルタ層220は、実質的に半導体構造210上に積層されている。バンドパスフィルタ層220は、単一または複数の特定の波長帯域の光を通過させ、前記特定の波長帯域以外の光(例えば、カットオフ帯域の光)の通過を遮断するように構成されている。バンドパスフィルタ層220は、塗布プロセスにより光透過性材料を積層して形成された多層構造である。バンドパスフィルタ層220は、各層構造に異なる材料の組み合わせを使用することができるので、設計要件に応じて異なる範囲の特定の波長帯域の光を通過させ、それ以外の光の通過を遮断することができる。例えば、本発明の実施例において、バンドパスフィルタ層220は、複数の層を含む層状構造である。前記層状構造は、ケイ化水素層と二酸化ケイ素層を15~20群積層して形成される。即ち、バンドパスフィルタ層220は、1層のケイ化水素層と1層の二酸化ケイ素層を1群として、15~20群積層して形成される。ただし、バンドパスフィルタ層220の層数および材料の選択は、上記に限定されない。
【0027】
ステップS2:バンドパスフィルタ層の表面に垂直な方向に沿って形成対象の構造体に少なくとも1つのレーザー切断プロセスを実行し、形成対象の構造体を複数の光検出素子に切断する。各光検出素子は、それぞれ複数の側壁を有する。各側壁には、レーザー切断プロセスにより外光の侵入を遮断する焦げ面が形成される。
【0028】
前記のステップS1で形成対象の構造体200を用意した後、続いて、本発明は、形成対象の構造体200に対し、バンドパスフィルタ層220の表面221に垂直な方向に沿って少なくとも1つのレーザー切断プロセスを実行し、形成対象の構造体200を複数の光検出素子1に切断する。それによって、各光検出素子1は、半導体構造210の一部とバンドパスフィルタ層220の一部を含む。切断して成形された各光検出素子1は、それぞれ複数の側壁を有する。例えば、一般に、切断して成形された各光検出素子1は長方形であるため、各光検出素子1はそれぞれ4つの側壁を有することになる。各光検出素子1のサイズは、設計要件に応じて変えることができる。
【0029】
レーザー切断プロセスは、高エネルギー集光レーザーを用いて形成対象の構造体200に対して切断作業を行うため、複数の光検出素子1の切断および成形の工程中に、高エネルギーレーザーによって光検出素子1の側壁で材料の焼結が起こり、焦げ面が形成される。前記焦げ面は、粗い表面である。焦げ面は、主に炭化物で構成されている。即ち、光検出素子1の各側壁には炭化物層が形成され、この炭化物層は、側壁に照射される光を吸収することで、外光の入射を遮断する効果が得られる。
【0030】
本発明の実施例において、少なくとも1つのレーザー切断プロセスは、順番に実行される第1レーザー切断プロセス、第2レーザー切断プロセス、及び第3レーザー切断プロセスを含む。第1レーザー切断プロセスで使用されるレーザーの出力は0.2~1W、基準周波数は10~18kHz、移動速度は30~70mm/sである。第2レーザー切断プロセスと第3レーザー切断プロセスで使用されるレーザーの出力は1~5W、基準周波数は8~13kHz、移動速度は100~180mm/sである。それらのレーザー切断プロセスで使用されるレーザーは、切断プロセスの移動速度に適合する十分な出力と基準周波数で、切断して成形された各光検出素子1の各側壁に焦げ面を形成することができる。ただし、使用されるレーザーのパラメータ及びレーザー切断プロセスの実行回数は、これらに限定されない。
【0031】
図3は、本発明の実施例に係る光検出素子を示す模式図である。本発明に係る光検出素子は、前記光検出素子の製造方法により製造されたものである。以下、本発明に係る光検出素子の構造について、詳しく説明する。
図3に示すように、本実施例において、本発明に係る光検出素子1は、複数の側壁A、半導体構造10、及びバンドパスフィルタ層20を備える。半導体構造10は、本発明に係る光検出素子1のベース構造である。半導体構造10は、基板11、第1半導体層12、光吸収層13、及び第2半導体層14に分けられる。基板11は、主にリン化インジウム(InP)材料で作られている。第1半導体層12は、主にシリコンをドープしたリン化インジウム(InP)材料で作られている。光吸収層13は、主にアンドープのヒ化インジウムガリウム(InGaAs)で作られている。第2半導体層14は、主にシリコンをドープしたリン化インジウムで作られている。半導体構造10は、基板11の反対側に第1電極30が形成されている。第1電極30は、主に金(Au)を含む合金材料で作られている。
【0032】
半導体構造10とバンドパスフィルタ層20との間には、保護層40、反射防止層50、および第2電極60が設置されている。保護層40は、半導体構造10の第2半導体層14の他方の側の表面に形成されている。保護層40は、主に酸化ケイ素(SiOx)材料で作られている。反射防止層50は、保護層40と半導体構造10の第2半導体層14の他方の側の表面とに形成されている。反射防止層50は、主に窒化ケイ素(SiN)材料で作られている。第2電極60は、半導体構造10の第2半導体層14とオーミック接触している。第2電極60は、主に金(Au)を含む材料で作られている。バンドパスフィルタ層20は、反射防止層50と第2電極60上に形成されている。
【0033】
レーザー切断プロセスによって本発明の光検出素子1に切断して成形した後、複数の側壁Aが形成され、高エネルギー集光レーザーによって各側壁Aに焦げ面A1が形成される。本実施例において、焦げ面A1は、半導体構造10の少なくとも側面位置を覆っている。つまり、III-V族半導体材料からなる構造体の側面には、焦げ面A1が形成される。本発明の実施例において、前記焦げ面A1の炭素含有量は5%以上であり、焦げ面A1の酸素含有量は5%以上である。それによって、焦げ面A1は、光透過不能な状態になる。
【0034】
そのため、本発明の光検出素子1に照射される光は、バンドパスフィルタ層20を介してのみ半導体構造10の光吸収層13に入射することができるので、光吸収層13で受光される光は、実質的に特定の波長帯域の光のみとなる。本発明に係る光検出素子1は、焦げ面A1の形成により、側壁Aから他の波長帯域の光が光吸収層13に入射する可能性を効果的に低減することができ、ノイズの発生を低減することが可能である。
【0035】
図4は、従来の光検出素子と本発明の光検出素子におけるノイズレート試験結果を示す図である。以下の試験では、バンドパスフィルタを備えた光センサーを光検出素子の例として使用する。従来のブレード切断プロセスによって形成された光センサーを対照群R1として使用し、本発明のレーザー切断プロセスによって形成された光センサーを実験群R2として使用し、両者の試験でのノイズレートを比較する。
図4の上部は、バンドパスフィルタの持つ分光特性を示す図である。光センサーのバンドパスフィルタは、1000~1150nmの第1通過帯域と1350~1600nmの第2通過帯域の光を通過させるように構成されている。バンドパスフィルタのカットオフ帯域は、1180~1350nmである。
図4の下部は、対照群R1と実験群R2での実際の分光特性を示す図である。対照群R1では、前記カットオフ帯域における平均ノイズレートは、10%を超えている。実験群R2では、前記カットオフ帯域における平均ノイズレートは、5%未満である。従来のブレード切断プロセスによって形成された光センサーに比べて、本発明のレーザー切断プロセスによって形成された光センサーは、平均ノイズレートが明らかに低く、ノイズの発生を効果的に低減できることが分かる。
【0036】
上述した実施形態はあくまでも例示であり、本願の実施形態やその用途を限定することを意図するものではない。さらに、前述の実施形態において少なくとも1つの例示的な実施例を示したが、本発明に多数の変形例が存在し得ることを理解されたい。また、本明細書に記載される実施例は、請求の範囲、用途、または構成をいかなる形で限定することを意図するものではない。むしろ、前述の実施形態は、当該技術分野における通常の知識を有する者に、実施形態の1つまたは複数を実施するためのガイドを提供する。さらに、請求の範囲を逸脱することなく、要素の機能および配置に変更を加えることができ、請求の範囲には、本特許出願の出願時における既知の均等物および予見可能なすべての均等物が含まれる。
【符号の説明】
【0037】
1 光検出素子
10 半導体構造
11 基板
12 第1半導体層
13 光吸収層
14 第2半導体層
20 バンドパスフィルタ層
30 第1電極
40 保護層
50 反射防止層
60 第2電極
200 形成対象の構造体
210 半導体構造
211 光吸収層
220 バンドパスフィルタ層
221 表面
A 側壁
A1 焦げ面
R1 対照群
R2 実験群
S1~S2 ステップ