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特開2024-9428文字入力装置、文字入力方法、および文字入力プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024009428
(43)【公開日】2024-01-23
(54)【発明の名称】文字入力装置、文字入力方法、および文字入力プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/023 20060101AFI20240116BHJP
   G06F 40/166 20200101ALI20240116BHJP
   G06F 40/274 20200101ALI20240116BHJP
   G06F 40/232 20200101ALI20240116BHJP
【FI】
G06F3/023 460
G06F40/166
G06F40/274
G06F40/232
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022110935
(22)【出願日】2022-07-11
(71)【出願人】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】太田 紘史
【テーマコード(参考)】
5B020
5B091
5B109
【Fターム(参考)】
5B020AA02
5B020AA07
5B020BB10
5B020CC12
5B020DD04
5B020DD30
5B020GG42
5B091CB07
5B091EA04
5B109KA07
5B109MA08
5B109ME17
(57)【要約】      (修正有)
【課題】文字入力の効率を向上させる文字入力装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】文字入力装置10において、制御部40は、確定部と、候補部と、回復部と、を備える。確定部は、入力された入力文字列毎に、その入力文字列に対して確定された確定文字列を表示器の確定表示領域に表示させる。候補部は、確定表示領域に表示されている確定文字列の一部の文字が削除されたとき、この確定文字列を候補として表示器の候補表示領域に表示させる。回復部は、候補表示領域に候補として表示されている確定文字列を選択する入力操作が行われた場合、確定表示領域に表示されている一部の文字が削除された確定文字列の表示を、確定部に削除前の状態に戻させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された入力文字列毎に、その入力文字列に対して確定された確定文字列を表示器の確定表示領域に表示させる確定部と、
前記確定表示領域に表示されている前記確定文字列の一部の文字が削除されたとき、この確定文字列を候補として前記表示器の候補表示領域に表示させる候補部と、
前記候補表示領域に候補として表示されている前記確定文字列を選択する入力操作が行われた場合、前記確定表示領域に表示されている一部の文字が削除された前記確定文字列の表示を、前記確定部に削除前の状態に戻させる回復部と、を備える、文字入力装置。
【請求項2】
前記候補部は、前記確定表示領域に表示されている前記確定文字列の一部の文字が削除されたとき、この確定文字列にかかる前記入力文字列に対応する候補を抽出し、ここで抽出した候補についても前記候補表示領域に表示させる、請求項1に記載の文字入力装置。
【請求項3】
前記回復部は、前記候補表示領域に表示されている前記確定文字列以外の候補が選択された場合、前記確定部に、その時点で前記確定表示領域に表示されている削除されずに残っている前記確定文字列の残文字列を、今回選択された候補を新たな前記確定文字列に置き換えさせる、請求項2に記載の文字入力装置。
【請求項4】
前記候補部は、前記確定表示領域に表示されている前記確定文字列の全ての文字が削除された場合、この確定文字列を候補として前記表示器の候補表示領域に表示させる、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の文字入力装置。
【請求項5】
前記回復部は、前記確定表示領域に表示されている前記確定文字列の全ての文字が削除されたとき、前記候補表示領域に表示されている候補が選択された場合、前記確定部に、今回選択された候補にかかる文字列を新たな前記確定文字列として表示させる、請求項2または請求項3に記載の文字入力装置。
【請求項6】
入力された入力文字列毎に、その入力文字列に対して確定された確定文字列を表示器の確定表示領域に表示させる確定ステップと、
前記確定表示領域に表示されている前記確定文字列の一部の文字が削除されたとき、この確定文字列を候補として前記表示器の候補表示領域に表示させる候補ステップと、
前記候補表示領域に候補として表示されている前記確定文字列を選択する入力操作が行われた場合、前記確定表示領域に表示されている一部の文字が削除された前記確定文字列の表示を、削除前の状態に戻させる回復ステップと、をコンピュータが実行する文字入力方法。
【請求項7】
入力された入力文字列毎に、その入力文字列に対して確定された確定文字列を表示器の確定表示領域に表示させる確定ステップと、
前記確定表示領域に表示されている前記確定文字列の一部の文字が削除されたとき、この確定文字列を候補として前記表示器の候補表示領域に表示させる候補ステップと、
前記候補表示領域に候補として表示されている前記確定文字列を選択する入力操作が行われた場合、前記確定表示領域に表示されている一部の文字が削除された前記確定文字列の表示を、削除前の状態に戻させる回復ステップと、をコンピュータに実行させる文字入力プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字入力を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
利用者は、スマートフォン等の電子機器に搭載されているソフトウェアキーボードを用いて文字入力方法が各種考案されている。利用者は、ソフトウェアキーボードを用いて誤入力を訂正する際、ハードウェアキーボードでは容易に実行できる機能のうち、1つ前の操作を取り消しする機能(例えばUNDO機能)を利用できないことがある。
【0003】
よって、利用者が誤入力を訂正する場合には、誤入力した文字を含めた複数の文字列を削除し、訂正後の文字入力を再度行う必要がある。特許文献1には入力した文字列が誤入力である場合に、誤入力した文字を削除した後の再入力を支援する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-103533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されている構成を用いて誤入力を訂正する場合、利用者は誤って削除すべきではない文字列を削除してしまう虞がある。例えば、利用者が、「今日は雨が降ります」と入力すべきところを「今日は飴が降ります」と入力してしまった場合、利用者は「飴が降ります」という文字列を削除し、新たに「雨が降ります」と入力する必要がある。
【0006】
この削除を行う段階で、利用者は文字列「日は飴が降ります」を削除してしまうことが考えられる。言い換えれば、利用者は削除したくない文字列を削除してしまうことが考えられる。すなわち、利用者は誤って削除してしまった文字列を再入力する必要があり、利用者の入力操作は非常に煩雑となり、利便性がよくない。
【0007】
したがって、本発明の目的は、文字入力の効率を向上させる機能を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の文字入力装置は、上記目的を達成するため以下に示すように構成している。
【0009】
この文字入力装置は、確定部と候補部と回復部とを備える。確定部は、入力された入力文字列毎に、その入力文字列に対して確定された確定文字列を表示器の確定表示領域に表示させる。候補部は、確定表示領域に表示されている確定文字列の一部の文字が削除されたとき、この確定文字列を候補として表示器の候補表示領域に表示させる。回復部は、候補表示領域に候補として表示されている確定文字列を選択する入力操作が行われた場合、確定表示領域に表示されている一部の文字が削除された確定文字列の表示を、確定部に削除前の状態に戻させる。
【0010】
この構成では、利用者が誤入力した文字を削除する際、本来残しておくべき文字列が削除されてしまった場合でも、当該削除してしまった文字列を変換候補として取得することができる。よって、利用者は変換候補に表示された所望文字列を入力することができるため、利用者の利便性が向上する。
【0011】
この文字入力装置の候補部は、確定表示領域に表示されている確定文字列の一部の文字が削除されたとき、この確定文字列にかかる入力文字列に対応する候補を抽出し、ここで抽出した候補についても候補表示領域に表示させる。
【0012】
この文字入力装置の回復部は、候補表示領域に表示されている確定文字列以外の候補が選択された場合、確定部に、その時点で確定表示領域に表示されている削除されずに残っている確定文字列の残文字列を、今回選択された候補を新たな確定文字列に置き換えさせる。
【0013】
この文字入力装置の候補部は、確定表示領域に表示されている確定文字列の全ての文字が削除された場合、この確定文字列を候補として表示器の候補表示領域に表示させる。
【0014】
この文字入力装置の回復部は、確定表示領域に表示されている確定文字列の全ての文字が削除されたとき、候補表示領域に表示されている候補が選択された場合、確定部に、今回選択された候補にかかる文字列を新たな確定文字列として表示させる。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、文字入力の効率を向上させる機能を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1(A)、図1(B)は適用例の文字入力装置による文字入力を行うイメージ図である。
図2図2は構成例1の文字入力装置の構成を示すブロック図である。
図3図3(A)、図3(B)、図3(C)は構成例1の文字入力装置による文字入力を行うイメージ図である。
図4図4は動作例の文字入力装置の処理の流れを示すフローチャートである。
図5図5(A)、図5(B)は構成例2の文字入力装置による文字入力を行うイメージ図である。
図6図6は構成例2の文字入力装置の処理の流れを示すフローチャートである。
図7図7(A)、図7(B)は構成例3の文字入力装置による文字入力を行うイメージ図である。
図8図8(A)、図8(B)、図8(C)は変形例1の文字入力装置による文字入力を行うイメージ図である。
図9図9(A)、図9(B)は変形例2の文字入力装置による文字入力を行うイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について、幾つかの図を参照して説明する。
【0018】
<1.適用例>
図1(A)、図1(B)は文字入力装置10による文字入力を行うイメージ図である。利用者は、文字入力装置10を用いてメールを作成する。利用者は、メールアプリに文字を入力する。
【0019】
文字入力装置10は例えばスマートフォン等の電子機器に搭載されている。なお、この電子機器はスマートフォンに限らず、タブレットやパーソナルコンピュータ等の文字入力を可能とする機器であればよい。構成例1では、例えば上述したとおりUNDO機能を容易に利用できない文字入力手段を備えている構成に基づいて説明する。
【0020】
具体的に利用者が文字入力する例を用いて説明する。スマートフォン80はタッチパネルを備える。利用者は、スマートフォン80にインストールされているアプリケーション(以下、アプリ)を起動する。
【0021】
利用者は、例えば、メールアプリを起動する。利用者は、入力フィールド23に文字列を入力する。この例ではメールアプリを用いて説明するが、文字入力を行うことが可能な機能を有するものであればよく、アプリの種類は限定されない。
【0022】
文字入力装置10は、利用者がスマートフォン80のタッチパネルを操作した結果を受け付ける。例えば、利用者はメールを作成するためにメールアプリを起動し、文字入力を行う。文字入力装置10は、利用者の文字入力を開始する操作を検知する。文字入力装置10は、この文字入力を行う操作を検知することで表示器20(文字入力部21、候補表示領域22、入力フィールド23)を起動する。
【0023】
図1(A)、図1(B)に示すように、利用者が入力フィールド23に文字列「初志貫徹」を入力する例を用いて説明する。この際、利用者は、文字列「初志貫徹」を誤って文字列「初志完徹」と入力する。すなわち、利用者が文字「完」を修正したい場合を想定して以下の構成を説明する。
【0024】
利用者は、バックスペースキーを用いて、文字列「初志完徹」の文字「完」を訂正する。より具体的には、利用者は、バックスペースキーを用いて、文字「徹」、文字「完」の順に削除を実行する。
【0025】
ここで、利用者は誤って文字「志」をさらに削除する。文字入力装置10は、文字「志」が削除されたことを検知し、入力フィールド23に残されている文字列(残文字列)である「初」を取得する。このことにより、文字入力装置10は、候補表示領域22に文字列「初志」を表示させる。すなわち、候補表示領域22には、誤って削除された文字「志」を含む変換候補(文字列「初志」)が表示される。
【0026】
利用者は、候補表示領域22に表示された文字列「初志」を選択する。文字入力装置10は、選択された文字列「初志」を入力フィールド23に出力する。この際、文字入力装置10は、入力フィールド23に残った文字「初」を文字列「初志」に置き換える。
【0027】
このように構成することで、利用者が誤って文字列を削除した場合でも、変換候補として所望の文字列を取得できる。すなわち、利用者は誤って削除された文字列を再入力する必要がない。よって、利用者の利便性は向上する。
【0028】
<2.構成例1>
図2は構成例1の文字入力装置の構成を示すブロック図である。図3(A)、図3(B)、図3(C)は構成例1の文字入力装置による文字入力を行うイメージ図である。なお、文字入力装置10が適用される例はスマートフォンに限らず、他の文字入力を行うことが可能な電子機器であればよい。
【0029】
図2に示すように、文字入力装置10は、表示器20、操作検出部30、表示制御部35、制御部40、辞書データベース50を備える。
【0030】
上述のとおり、表示器20は、文字入力部21、候補表示領域22、入力フィールド23を備える。例えば、図1(A)、図1(B)に示すように、文字入力部21、候補表示領域22はスマートフォン80の画面上に配置される。文字入力部21には、文字入力のための各種のキーが表示される。候補表示領域22は、後述する方法によって取得された変換候補や、絞り込まれた変換候補が表示される。なお、例えば文字入力部21はソフトウェアキーボードである。
【0031】
スマートフォン80には、タッチパネルが備えられている。このタッチパネルは、利用者の操作を検知する。より具体的には、タッチパネルは、メールアプリの入力フィールド23、および表示器20に備えられた文字入力部21、候補表示領域22の操作を検知する。操作の検知とは、例えば、操作位置、操作されている時間長、操作位置の時間的な変化等を含む。これらの操作の検知結果は、操作検出部30に出力される。操作検出部30は、タッチパネルから入力された結果に応じて、この結果を表示制御部35、制御部40に出力する。表示制御部35は、操作結果に応じた表示を行うように表示器20に出力する。なお、入力フィールド23が本発明の「確定表示領域」に対応する。
【0032】
制御部40は、確定部41と、候補部42と、回復部43とを備える。なお、制御部40は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、この発明にかかる文字入力プログラムを実行したときに、確定部41と、候補部42と、回復部43として動作する。また、メモリは、この発明にかかる文字入力プログラムを展開する領域や、この文字入力プログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有する構成である。制御部40は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。また、ハードウェアCPUが、この発明にかかる文字入力方法を実行するコンピュータである。
【0033】
確定部41は、利用者によって入力フィールド23に入力された文字列を取得する。確定部41は、その入力文字列に対する確定文字列(以下、第1文字列)として入力フィールド23に表示させる。
【0034】
候補部42は、入力フィールド23に表示されている第1文字列の一部の文字列(以下、第2文字列)が削除された場合、この第1文字列を候補として候補表示領域22に表示させる。操作検出部30は、第2文字列が削除された操作を検出する。
【0035】
回復部43は、候補表示領域22に候補として表示されている第1文字列を入力フィールド23に表示されている一部の文字の残文字列(以下、第3文字列)が削除された確定文字列の表示を削除前の状態に戻させる。すなわち、回復部43は、候補表示領域22に表示された第1文字列が選択されたことによって、第3文字列を第1文字列に置き換えて入力フィールド23に表示させる。
【0036】
辞書データベース50(以下、辞書DB50)には、読み、読みに対する変換候補、通常の変換処理における変換候毎の表示優先度等が記憶されている。また、上述のとおり、候補表示領域22において選択された変換候補を一時的に記憶する。
【0037】
より具体的な例として、図2図3(A)、図3(B)、図3(C)を用いて、利用者が文字を入力する手順について説明する。利用者は、文字入力部21を操作し、文字列「初志貫徹」を入力する。しかしながら、図3(A)に示すように、利用者は誤って、文字列「初志完徹」と入力する。
【0038】
表示制御部35は、第1文字列「初志完徹」を確定文字列として入力フィールド23に出力する。この際、文字列「完徹」は誤って入力された文字列である。確定部41は、第1文字列「初志完徹」を辞書DB50に保存する。確定部41は、第1文字列「初志完徹」を、例えば文字列「初志」、文字列「完徹」と分割して保存する。
【0039】
確定部41は、第1文字列の分割を実行する際、確定された文字列の単位で分割するとよい。より具体的には、利用者が第1文字列「初志完徹」を文字列「初志」、文字列「完徹」と区切って入力した場合、文字列「初志」、文字列「完徹」と分割して保存するとよい。
【0040】
この際、利用者は入力の誤りに気付き、文字「完」を修正する。より具体的には、利用者は文字入力部21のバックスペースキーを用いて、文字列「完徹」を削除する。しかしながら、図3(B)に示すように、利用者は第2文字列「志完徹」を削除する。すなわち、図3(C)に示すように、入力フィールド23には、第3文字列「初」が表示されている。
【0041】
図3(B)に示すように、操作検出部30は、第1文字列「初志完徹」の一部である第2文字列「志完徹」が削除されたことを検出する。操作検出部30は、第2文字列「志完徹」が削除された結果を候補部42に出力する。候補部42は、第2文字列「志完徹」を含む第1文字列「初志」+「完徹」を辞書DB50から抽出する。
【0042】
図3(C)に示すように、候補部42は、第1文字列「初志」+「完徹」を取得し、第1文字列第1文字列「初志」+「完徹」を表示制御部35に出力する。この場合、第3文字列「初」が残されているため、表示制御部35は、第3文字列が含まれる第1文字列「初志」を候補表示領域22に表示させる。すなわち、表示制御部35は、辞書DB50に保存された単位で候補表示領域22に表示させる。
【0043】
利用者は、候補表示領域22に表示された第1文字列「初志」を選択する。このことによって、操作検出部30は、第1文字列「初志」が選択されたことを検知し、当該結果を回復部43に出力する。
【0044】
回復部43は、入力フィールド23に表示されている、第3文字列「初」と第1文字列「初志」を入れ替えるように表示制御部35に出力する。表示制御部35は、第3文字列「初」と第1文字列「初志」を入れ替えて、入力フィールド23に第1文字列「初志」を表示する。
【0045】
このように構成することで、入力フィールド23に表示された変換候補の一部を誤って削除してしまった場合でも、変換候補として削除された文字列を候補表示領域22に出力することができる。すなわち、利用者は、誤って削除した文字列を再入力する必要がない。よって、利用者は効率的に文字入力を行うことができる。
【0046】
<3.動作例>
図4は動作例の文字入力装置10の処理の流れを示すフローチャートである。図1(A)、図1(B)、図2図3(A)、図3(B)、図3(C)、図4を用いて、文字入力装置10の処理の流れを説明する。
【0047】
利用者は、入力フィールド23に第1文字列「初志完徹」を入力する。表示制御部35は、第1文字列「初志完徹」を確定文字列として入力フィールド23に出力する。確定部41は、第1文字列「初志完徹」を辞書DB50に保存する(S101)。確定部41は、第1文字列「初志完徹」を、例えば文字列「初志」、文字列「完徹」と分割して保存する。
【0048】
操作検出部30は、入力フィールド23の文字列が削除されたかどうかを検出する(S102)。
【0049】
操作検出部30は、入力フィールド23の文字列が削除されたと検知した場合(S102:Yes)する。より具体的には、操作検出部30は、第1文字列「初志」+「完徹」の一部である第2文字列「志完徹」が削除されたことを検出する(S103)。
【0050】
操作検出部30は、第2文字列「志完徹」が削除された結果を候補部42に出力する。候補部42は、第2文字列「志完徹」を含む第1文字列「初志完徹」を辞書DB50から抽出する。この際、第3文字列「初」が残されていることから、表示制御部35は、辞書DB50に保存されている単位の第1文字列「初志」を候補表示領域22に表示する(S104)。
【0051】
操作検出部30は、候補表示領域22に表示された第1文字列「初志」が利用者によって選択されたことを検知する(S105)。操作検出部30は、当該結果を回復部43に出力する。
【0052】
回復部43は、入力フィールド23に残された第3文字列「初」と第1文字列「初志」を入れ替えて表示するように表示制御部35に出力する(S106)。表示制御部35は、入力フィールド23に第1文字列「初志」を表示させる。
【0053】
このような処理を実行することで、入力フィールド23に表示された変換候補の一部を誤って削除してしまった場合でも、変換候補として候補表示領域22に所望の文字列を出力することができる。すなわち、利用者は、誤って削除した文字列を再入力する必要がないため、利用者は効率的に文字入力を行うことができる。
【0054】
<4.構成例2>
次に、構成例2に係る文字入力装置について、図を参照して説明する。構成例2においては、誤って入力された文字列が削除されずに残されていた場合の処理において異なる。その他の構成は、構成例1における文字入力装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0055】
図5(A)、図5(B)は構成例2の文字入力装置による文字入力を行うイメージ図である。図5(A)に示すように、利用者は入力フィールド23に誤って第1文字列「初志完徹」を入力する。確定部41は、第1文字列「初志完徹」を辞書DB50に保存する。確定部41は、第1文字列「初志完徹」を、例えば文字列「初志」、文字列「完徹」と分割して保存する。
【0056】
利用者は入力の誤りに気付き、文字「完」を修正する。より具体的には、利用者は文字入力部21のバックスペースキーを用いて、文字列「完徹」を削除する。しかしながら、図5(A)に示すように、利用者は第2文字列「徹」のみを削除する。すなわち、図5(B)に示すように、入力フィールド23には、第3文字列「初志完」が表示されている。
【0057】
操作検出部30は、第1文字列「初志完徹」の一部である第2文字列「徹」が削除されたことを検出する。操作検出部30は、第2文字列「徹」が削除された結果を候補部42に出力する。候補部42は、第2文字列「徹」を含む第1文字列「完徹」を辞書DB50から抽出する。
【0058】
図5(B)に示すように、候補部42は、第1文字列「完徹」を取得する。さらに、候補部42は、第1文字列の読み「かんてつ」に対応する変換候補(この場合は、「貫徹」、「関鉄」など)を候補表示領域22に表示するよう表示制御部35に出力する。表示制御部35は、第1文字列「完徹」を含む変換候補として候補表示領域22に「完徹」、「貫徹」、「関鉄」を表示させる。なお、候補表示領域22に表示される変換候補の優先順位は、利用者の入力履歴によるものであっても、削除された文字列「完徹」の優先順位を下げて表示するものであってもよい。
【0059】
利用者は、候補表示領域22から所望の変換候補を取得する。例えば、利用者は文字列「貫徹」を選択する。このことによって、操作検出部30は、文字列「貫徹」が選択されたことを検知し、当該結果を回復部43に出力する。
【0060】
回復部43は、利用者が当初入力した第1文字列「初志」+「完徹」のうち、異なる文字列「貫徹」(以下、第4文字列)が選択されたと判断する。言い換えれば、第1文字列「完徹」とは異なる第4文字列「貫徹」が選択されたと判断する。
【0061】
回復部43は、第3文字列の一部「完」と、第4文字列「貫徹」を入れ替えるように表示制御部35に出力する。表示制御部35は、第3文字列「完」と第4文字列「貫徹」を入れ替えて、入力フィールド23に文字列「初志貫徹」を表示する。
【0062】
図6は構成例2の文字入力装置の処理の流れを示すフローチャートである。図6に示すフローチャートは、構成例1における図4のフローチャートとステップS103以降の処理において異なる。その他の処理は構成例1の処理の流れと同様であるため省略する。
【0063】
操作検出部30は、第1文字列「初志完徹」の一部である第2文字列「徹」が削除されたことを検出する(S103)。操作検出部30は、第2文字列「徹」が削除された結果を候補部42に出力する。候補部42は、第2文字列「徹」を含む第1文字列「完徹」を辞書DB50から抽出する。
【0064】
候補部42は、第1文字列「完徹」を取得する。さらに、候補部42は、第1文字列の読み「かんてつ」に対応する変換候補「貫徹」、「関鉄」を候補表示領域22に表示するよう表示制御部35に出力する。表示制御部35は、第1文字列「完徹」を含む変換候補として候補表示領域22に「完徹」、「貫徹」、「関鉄」を表示させる(S201)。
【0065】
利用者は、候補表示領域22から所望の変換候補を取得する。操作検出部30は、選択された変換候補を回復部43に出力する。回復部43は、第4文字列「貫徹」が入力当初の第1文字列「完徹」と異なるかどうかを判断する(S202)。
【0066】
回復部43が第1文字列「完徹」と第4文字列「貫徹」が異なると判断した場合(S202:Yes)、第3文字列の一部「完」と、第4文字列「貫徹」を入れ替えるように表示制御部35に出力する。表示制御部35は、第3文字列「完」と第4文字列「貫徹」を入れ替えて、入力フィールド23に文字列「初志貫徹」を表示する(S203)。
【0067】
回復部43が第1文字列「完徹」と選択された文字列「完徹」が同じと判断した場合(S202:No)、第3文字列の一部「完」と、第1文字列「完徹」を入れ替えるように表示制御部35に出力する。表示制御部35は、第3文字列「完」と第1文字列「完徹」を入れ替えて、入力フィールド23に第1文字列「初志完徹」を表示する(S204)。
【0068】
このような構成であれば、文字入力の誤りを訂正する作業の途中で、本来入力したい文字列を容易に取得することができる。すなわち、利用者は、誤って削除した文字列を再入力する必要がないため、利用者は効率的に文字入力を行うことができる。
【0069】
<5.構成例3>
次に、構成例3に係る文字入力装置について、図を参照して説明する。構成例3は、構成例1において、第1文字列がすべて削除された後の処理において異なる。その他の構成は、構成例1における文字入力装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0070】
図7(A)、図7(B)は構成例3の文字入力装置による文字入力を行うイメージ図である。図7(A)に示すように、利用者は入力フィールド23に誤って第1文字列「初志完徹」を入力する。確定部41は、第1文字列「初志完徹」を辞書DB50に保存する。確定部41は、第1文字列「初志完徹」を、例えば文字列「初志」、文字列「完徹」と分割して保存する。
【0071】
利用者は入力の誤りに気付き、文字「完」を修正する。より具体的には、利用者は文字入力部21のバックスペースキーを用いて、第1文字列「初志完徹」をすべて削除する。このことによって、第1文字列はすべて削除される。すなわち、「最初に入力した第1文字列」と「削除された第2文字列」は同じ状態となる。このことから、入力フィールド23には文字列(第3文字列)が残されていない状態である。
【0072】
操作検出部30は、第1文字列「初志完徹」(言い換えれば、第2文字列「初志貫徹」)が削除されたことを検出する。操作検出部30は、第2文字列「初志貫徹」が削除された結果を候補部42に出力する。候補部42は、第2文字列「初志貫徹」から得られる第1文字列「初志完徹」を辞書DB50から抽出する。
【0073】
図7(B)に示すように、候補部42は、第1文字列「初志完徹」を取得する。さらに、候補部42は、第1文字列の読み「しょしかんてつ」に対応する変換候補(この場合は、正しい文字列「初志貫徹」など)を候補表示領域22に表示するよう表示制御部35に出力する。表示制御部35は、第1文字列「初志完徹」を含む変換候補として候補表示領域22に表示させる。
【0074】
利用者は、候補表示領域22から所望の変換候補を取得する。例えば、利用者は文字列「初志貫徹」を選択する。このことによって、操作検出部30は、文字列「初志貫徹」が選択されたことを検知し、当該結果を回復部43に出力する。
【0075】
回復部43は、利用者が当初入力した第1文字列「初志完徹」とは異なる文字列「初志貫徹」(以下、第4文字列)が選択されたと判断する。
【0076】
回復部43は、第4文字列「初志貫徹」が選択された結果を表示制御部35に出力する。表示制御部35は、入力フィールド23に第4文字列「初志貫徹」を表示する。
【0077】
このような構成であれば、文字入力の誤りを訂正する作業の途中で、本来入力したい文字列を容易に取得することができる。すなわち、利用者は、誤って削除した文字列を再入力する必要がないため、利用者は効率的に文字入力を行うことができる。また、入力された文字列がすべて削除された場合でも、効率的に文字入力を行うことができる。
【0078】
<6.変形例1>
次に、変形例1に係る文字入力装置について、図を参照して説明する。変形例1は、構成例1において熟語を用いた例とは異なり、文章のように助詞を含む文字列を組み合わせて入力する例を説明する。その他の構成は、構成例1における文字入力装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0079】
より具体的な例として、図8(A)、図8(B)、図8(C)を用いて、利用者が文字を入力する手順について説明する。利用者は、文字入力部21を操作し、文字列「生姜は」と文字列「辛い」と入力する。図8(A)に示すように、利用者は誤って、文字列「生姜は」+文字列「柄井」と入力する。
【0080】
確定部41は、第1文字列「生姜は柄井」を辞書DB50に保存する。確定部41は、第1文字列「生姜は柄井」を、例えば文字列「生姜は」、文字列「柄井」と分割して保存する。
【0081】
利用者は入力の誤りに気付き、文字「柄井」を修正する。より具体的には、利用者は文字入力部21のバックスペースキーを用いて、文字列「柄井」を削除する。
【0082】
しかしながら、図8(A)に示すように、利用者は第2文字列「姜は」+「柄井」を削除する。すなわち、図8(B)に示すように、入力フィールド23には、第3文字列「生」が表示されている。
【0083】
操作検出部30は、第1文字列「生姜は」+「柄井」の一部である第2文字列「姜は」+「柄井」が削除されたことを検出する。操作検出部30は、第2文字列「姜は」+「柄井」が削除された結果を候補部42に出力する。候補部42は、第2文字列「姜は」を含む第1文字列「生姜は」を辞書DB50から抽出する。
【0084】
図8(B)に示すように、候補部42は、第1文字列「生姜は」を取得する。さらに、候補部42は、第1文字列の読み「しょうがは」に対応する変換候補(この場合は、「祥雅は」、「正賀は」など)を候補表示領域22に表示するよう表示制御部35に出力する。表示制御部35は、第1文字列「姜は」を含む変換候補として候補表示領域22に「祥雅は」、「正賀は」を表示させる。
【0085】
利用者は、候補表示領域22から所望の変換候補を取得する。例えば、利用者は文字列「生姜は」を選択する。このことによって、操作検出部30は、文字列「生姜は」が選択されたことを検知し、当該結果を回復部43に出力する。
【0086】
回復部43は、利用者が当初入力した第1文字列「生姜は」+「柄井」のうち、第1文字列「生姜は」が選択されたと判断する。
【0087】
回復部43は、第3文字列の一部「生」と、第1文字列「生姜は」を入れ替えるように表示制御部35に出力する。表示制御部35は、第3文字列「生」と第1文字列「生姜は」を入れ替えてを表示する。
【0088】
次に、図8(C)に示すように、候補部42は、第1文字列「生姜は」に対する繋がり候補を取得する。候補部42は、第1文字列「生姜は」に対応するつながり候補(この場合は、「辛い」など)を候補表示領域22に表示するよう表示制御部35に出力する。表示制御部35は、選択された第1文字列「生姜は」に対する繋がり候補(「辛い」)を含む変換候補を候補表示領域22に表示させる。
【0089】
この際、第1文字列として入力された変換候補「柄井」も変換候補として候補表示領域22に表示させる構成であってもよい。この場合、当該変換候補「柄井」の表示に関する優先順位を下げて表示させるとよい。この優先順位は、バックスペースキー等の削除が実行されたことを基準とするとよい。
【0090】
また、上述の例では文節ごとに区切って入力する方法について説明した。しかしながら、複数文節で入力した場合でも同様の結果が得られる。例えば、利用者が文字列「しょうがはからい」と複数文節を一度に入力した場合でも、候補部42は文字列「しょうがは」+「からい」等のように文節ごとに分割して入力したと判断する構成であるとよい。候補部42は、文節以外に分割する方法として利用者の入力履歴や癖などから判断してもよい。
【0091】
このように構成とすることで、入力フィールド23に表示された文章のように文字列の組み合わせの一部を誤って削除してしまった文字列を、変換候補として候補表示領域22に所望の文字列を出力することができる。すなわち、利用者は、誤って削除した文字列を再入力する必要がない。さらに、利用者は、選択した文字列に繋がる予測変換候補を取得することができるため、効率的に文字入力を行うことができる。
【0092】
<7.変形例2>
次に、変形例2に係る文字入力装置について、図を参照して説明する。構成例1における文字入力部21が仮名入力モードであるのに対して、変形例2は文字入力部21が英字入力モードである点において異なる。他の構成は、文字入力装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。なお、図9(A)、図9(B)における文字入力部21は、12キーボード(テンキー)を用いているが、QWERTYキーボード配置であってもよい。
【0093】
なお、以下に文字入力部21が英字入力モードである例として説明する。しかしながら、文字列として入力される言語の種類は、英字入力モードに限らず、他の種類の言語であってもよい。言語の種類は、例えば、文字列として入力したい言葉(所望の文字列)の発音表記をユーザに入力させる方式である中国語であってもよいし、文字列として入力したい言葉のスペルを入力する方式であるドイツ語等であってもよい。
【0094】
より具体的な例として、図9(A)、図9(B)を用いて、利用者が文字を入力する手順について説明する。利用者は、文字入力部21を操作し、第1文字列「advice」と入力するところを、図9(A)に示すように、誤って第1文字列「advise」と入力する。
【0095】
表示制御部35は、第1文字列「advise」を確定文字列として入力フィールド23に出力する。この際、利用者は、文字「advise」(sが誤り)を誤って入力する。確定部41は、第1文字列「advise」を辞書DB50に保存する。確定部41は、第1文字列「advise」を保存する。
【0096】
この際、利用者は入力の誤りに気付き、第1文字列の一部の文字「s」を修正する。より具体的には、利用者は文字入力部21のバックスペースキーを用いて、文字「se」を削除する。しかしながら、図9(B)に示すように、利用者は第2文字列「ise」を削除する。すなわち、図9(B)に示すように、入力フィールド23には、第3文字列「adv」が表示されている。
【0097】
図9(B)に示すように、操作検出部30は、第1文字列「advise」の一部である第2文字列「ise」が削除されたことを検出する。操作検出部30は、第2文字列「ise」が削除された結果を候補部42に出力する。候補部42は、第2文字列「ise」を含む第1文字列「advise」を辞書DB50から抽出する。
【0098】
図9(B)に示すように、候補部42は、第1文字列「advise」を取得し、第1文字列第1文字列「advise」を表示制御部35に出力する。この場合、表示制御部35は、第1文字列「advise」を候補表示領域22に表示させる。なお、この際、表示制御部35は、候補部42が第3文字列「adv」を用いて辞書DB50を検索した結果として、第4文字列「advice」を表示してもよい。
【0099】
利用者は、候補表示領域22に表示された第1文字列「advise」を選択する。このことによって、操作検出部30は、第1文字列「advise」が選択されたことを検知し、当該結果を回復部43に出力する。
【0100】
回復部43は、入力フィールド23に表示されている、第3文字列「adv」と第1文字列「advise」を入れ替えるように表示制御部35に出力する。表示制御部35は、第3文字列「adv」と第1文字列「advise」を入れ替えて、入力フィールド23に第1文字列「advise」を表示する。
【0101】
このように構成とすることで、入力フィールド23に表示された英字入力モードを用いて入力した文字列の一部を誤って削除してしまった文字列を、変換候補として候補表示領域22に所望の文字列を出力することができる。すなわち、利用者は、誤って削除した文字列を再入力する必要がない。さらに、利用者は、選択した第4文字列等に繋がる予測変換候補を取得することができるため、効率的に文字入力を行うことができる。
【0102】
なお、この発明は、上記例に対してそのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、上記例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる例に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【0103】
さらに、この発明に係る構成と上述した構成との対応関係は以下の付記のように記載できる。
<付記>
文字入力装置(10)は、確定部(41)と候補部(42)と回復部(43)とを備える。確定部(41)は、入力された入力文字列毎に、その入力文字列に対して確定された確定文字列を表示器(20)の確定表示領域(23)に表示させる。候補部(42)は、確定表示領域(23)に表示されている確定文字列の一部の文字が削除されたとき、この確定文字列を候補として表示器(20)の候補表示領域(22)に表示させる。回復部(43)は、候補表示領域(22)に候補として表示されている確定文字列を選択する入力操作が行われた場合、確定表示領域(23)に表示されている一部の文字が削除された確定文字列の表示を、確定部(41)に削除前の状態に戻させる。
【符号の説明】
【0104】
10…文字入力装置
20…表示器
21…文字入力部
22…候補表示領域
23…入力フィールド
30…操作検出部
35…表示制御部
40…制御部
41…確定部
42…候補部
43…回復部
50…辞書データベース
80…スマートフォン
図1
図2
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