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▶ パテントフレア株式会社の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000944
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】光信号制御システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/60 20230101AFI20231226BHJP
   H04N 23/63 20230101ALI20231226BHJP
【FI】
H04N5/232 290
H04N5/232 930
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022120984
(22)【出願日】2022-06-21
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122EA55
5C122FH11
5C122FH14
5C122FK19
(57)【要約】
【課題】従来のコンピューター、通信機器、電化製品などの装置に内蔵されている自動制御システムは、電子基板と電気信号によって制御する方式であった。
この方式では、電気信号(電気の流れ)による摩擦熱が部品の劣化や故障の原因となる。
電気信号による制御は、内蔵されている電子部品の水晶振動子の振動数に基づいた信号送受信であるため、情報の処理速度に限界がある。
装置を制御する電子基板の設計と製造のための作業や経費が大きいなどの課題があった。
【解決手段】従来の電子基板と電気信号による方式ではなく、画像表示装置と画像撮影装置が一体化した光信号送受信装置と光信号による方式とすることで、課題を解決する。
光信号とは、画像に対して指示データを設定し、その画像の表示と撮影によって光信号を送受信するため、電気信号を用いることに由来する課題を解決する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューター、通信機器(PC、サーバー、スマートホンなど)、電化製品、自動車搭載用などの装置、機器に内蔵されている自動制御システムは、電子基板(電子回路、電子部品、半導体などで作られる制御用装置)と電気信号(電気の強弱で表わされる2進法データ、基板内の電気の流れ方)によって行われている。
この電子基板と電気信号の代わりに、画像表示装置(ディスプレー機能)と、画像撮影装置(カメラ機能)が一体化した光信号送受信装置と光信号(光の強弱で表わされる2進法データ、ディスプレーに表示される画像)によって装置、機器を自動制御する方法。
コンピューター、通信機器、電化製品、自動車搭載用などの装置、機器の内部に、画像の表示装置(ディスプレー機能で光信号の送信用途)と画像の撮影装置(カメラ機能で光信号の受信用途)が、一体になった装置(光信号の送受信装置)を内蔵する。
この装置は、ディスプレーとカメラの位置が正面側上下又は左右に配置される設計で、2台1セットとして正面側のディスプレーとカメラの位置が逆にくるように向かい合わせに設置する。
(装置Aのディスプレーの前に装置Bのカメラが来る、装置Aのカメラの前に装置Bのディスプレーが来る位置関係。)
このようにして、画像の表示と撮影を光信号の送受信とすることで、データ処理を行い、自動制御する方法。
(画像の表示装置であるディスプレーは、液晶、有機ELなど複数の方式があるが、使用方式は限定されない。)
【請求項2】
請求項1に記載の方法で使用するOS(オペレーティングシステム)。
バーコード、QRコード、点字など点と線の配置表示、漢字、アルファベットなどの文字表示、ピクトグラム、地図記号などの図形表示を用いて、1つの画像に対して1つの指示データを設定して、システム制御の指示(データ処理)がなされるように作られたソフトウェア。
【請求項3】
請求項1に記載の方法を使用し、請求項2に記載のOSで制御される部品、装置、機器。
【請求項4】
請求項3に記載の部品、装置、機器を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピューター制御技術とイメージセンサー(撮像素子)技術の応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピューター制御技術(電子回路基板とソフトウェア)
【0003】
イメージセンサー(撮像素子)技術
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の自動制御システムは、電気信号(電気の流れ方)を利用するため、以下のような課題があった。
▲1▼電気信号で情報処理を行うため、装置内を電流が流れ続け電気の摩擦熱によって、電子部品の劣化故障の原因となり、廃熱などが必要となる課題。
▲2▼電気信号で情報処理を行うため、内蔵電子部品である水晶振動子の持つ固有振動数に基づいた信号の送受信速度となり、情報処理速度に限界があるという課題。
▲3▼装置を制御するための複雑な電子回路の設計をする必要があり、このための作業や経費が必要になるという課題。
▲4▼電子回路(電子基板)は、高度な精密部品であり、その製造には高い技術が必要で専用の製造装置で作られる。
そのため、製造コストが高額になるという課題。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来の電子基板を用いた電気信号による制御システムではなく、画像表示装置と画像撮影装置を一体化させた光信号送受信装置を用いた光信号による制御システムとすることで課題を解決する。
この装置は、画像表示装置(ディスプレー)と画像撮影装置(カメラ)が一体化された装置で、正面側の上下又は左右にそれぞれが配置される設計で、この装置同士を正面側に向かい合わせて設置する。
この時、ディスプレーとカメラの位置が相方逆になるようにする。これにより、画像の表示と撮影で光信号の送受信を行う。QRコードなどの表示画像に指示データを設定して、システム制御がなされるように作られたソフトウェアを使用する。
このように、光信号を利用して自動制御を行うため、電気信号を利用して自動制御を行うことに伴う課題は解決される。
▲1▼情報処理は光信号で行われるため、熱エネルギーはほとんど発生しない。(装置内で使用される電気信号は、外部との入力出力装置や光信号の情報処理時に使われるEL(エレクトロルミネセンス)技術だけのため、非常に少ない。)
▲2▼光信号で情報処理を行うため、水晶振動子の固有振動数よりはるかに速い速度で情報処理を行うことができる。
▲3▼装置を制御するために複雑な電子回路を設計する必要はなく、光信号(画像)をイメージセンサーに記録するだけで良い。
▲4▼半導体基板の上などに微小な電子部品を並べ接続するという高度な製造技術は不要である。
制御プログラムを記録した部品を組み込むだけで良い。