(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094449
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】端末装置、基地局装置、および、通信方法
(51)【国際特許分類】
H04W 48/16 20090101AFI20240703BHJP
H04W 48/08 20090101ALI20240703BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240703BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20240703BHJP
【FI】
H04W48/16
H04W48/08
H04W72/04 132
H04W72/04 136
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021079578
(22)【出願日】2021-05-10
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100160783
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 裕之
(72)【発明者】
【氏名】高橋 宏樹
(72)【発明者】
【氏名】山田 昇平
(72)【発明者】
【氏名】劉 麗清
(72)【発明者】
【氏名】程 猛
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE61
(57)【要約】
【課題】端末装置と基地局装置が効率的に通信を行うこと
【解決手段】端末装置が、initial DL BWPのパラメータを示す第2の情報とPDCCHのパラメータを示す第3の情報を含む第1の情報を受信し、前記第2の情報は前記initial DL BWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示す第4の情報とサブキャリア間隔を示す第5の情報とを含み、前記initial DL BWPの周波数位置と帯域幅は、前記第1の情報が前記initial DL BWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示す第6の情報を含む場合に前記第6の情報で示され、含まない場合には前記第4の情報で示され、前記第1の情報が第6の情報を含むか含まないかに関わらず、前記3の情報に基づいて前記PDCCHをモニタする。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置であって、
第1の情報を受信する受信部と、初期下りリンクBWPで物理下りリンク制御チャネルをモニタするモニタ部と、を備え、
前記第1の情報は、あるセルの初期下りリンクBWPの共通パラメータを示し、前記初期下りリンクBWPの汎用パラメータを示す第2の情報と、前記初期下りリンクBWPの物理下りリンク制御チャネルのセル共通パラメータを示す第3の情報とを含み、
前記第2の情報は、前記初期下りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示す第4の情報と、前記初期下りリンクBWPで用いられるチャネルのサブキャリア間隔を示す第5の情報とを含み、
前記第1の情報が前記初期下りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示す第6の情報を含む場合、前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第6の情報で示され、
前記第1の情報が前記第6の情報を含まない場合、前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第4の情報で示され、
前記モニタ部は、前記第1の情報が第6の情報を含むか含まないかに関わらず、前記3の情報に基づいて前記物理下りリンク制御チャネルをモニタする、端末装置。
【請求項2】
前記第1の情報が第6の情報を含むか含まないかに関わらず、前記第5の情報に基づいて前記物理下りリンク制御チャネルをモニタする、請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記第6の情報は前記第2の情報に含まれない請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
前記第3の情報は、前記物理下りリンク制御チャネルをモニタするサーチスペースを特定する情報と前記物理下りリンク制御チャネルをモニタする制御リソースセットを特定する情報とを含む請求項1記載の端末装置。
【請求項5】
基地局装置であって、
第1の情報を報知する報知部と、第1の端末装置に第1の物理下りリンク制御チャネルを送信し、第2の端末装置に第2の物理下りリンク制御チャネルを送信する送信部と、を備え、
前記第1の情報は、あるセルの初期下りリンクBWPの共通パラメータを示し、前記初期下りリンクBWPの汎用パラメータを示す第2の情報と、前記初期下りリンクBWPの物理下りリンク制御チャネルのセル共通パラメータを示す第3の情報とを含み、
前記第2の情報は、前記初期下りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示す第4の情報と、前記初期下りリンクBWPで用いられるチャネルのサブキャリア間隔を示す第5の情報とを含み、
前記第1の情報は前記初期下りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示す第6の情報を含み、
前記第1の端末装置に対する前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第6の情報で示され、
前記第2の端末装置に対する前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第4の情報で示され、
前記送信部は、前記3の情報に基づいて前記第1の物理下りリンク制御チャネルおよび前記第2の物理下りリンク制御チャネルを送信する、基地局装置。
【請求項6】
前記第1の情報が第6の情報を含むか含まないかに関わらず、前記第5の情報に基づいて前記物理下りリンク制御チャネルを送信する、請求項5記載の基地局装置。
【請求項7】
前記第6の情報は前記第2の情報に含まれない請求項5記載の基地局装置。
【請求項8】
前記第3の情報は、前記第1の端末装置および前記第2の端末装置が前記物理下りリンク制御チャネルをモニタするサーチスペースを特定する情報と、前記第1の端末装置および前記第2の端末装置が前記物理下りリンク制御チャネルをモニタする制御リソースセットを特定する情報とを含む請求項5記載の基地局装置。
【請求項9】
端末装置の通信方法であって、
第1の情報を受信し、初期下りリンクBWPで物理下りリンク制御チャネルをモニタし、
前記第1の情報は、あるセルの初期下りリンクBWPの共通パラメータを示し、前記初期下りリンクBWPの汎用パラメータを示す第2の情報と、前記初期下りリンクBWPの物理下りリンク制御チャネルのセル共通パラメータを示す第3の情報とを含み、
前記第2の情報は、前記初期下りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示す第4の情報と、前記初期下りリンクBWPで用いられるチャネルのサブキャリア間隔を示す第5の情報とを含み、
前記第1の情報が前記初期下りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示す第6の情報を含む場合、前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第6の情報で示され、
前記第1の情報が前記第6の情報を含まない場合、前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第4の情報で示され、
前記第1の情報が第6の情報を含むか含まないかに関わらず、前記3の情報に基づいて前記物理下りリンク制御チャネルをモニタする、通信方法。
【請求項10】
基地局装置の通信方法であって、
第1の情報を報知し、第1の端末装置に第1の物理下りリンク制御チャネルを送信し、第2の端末装置に第2の物理下りリンク制御チャネルを送信し、
前記第1の情報は、あるセルの初期下りリンクBWPの共通パラメータを示し、前記初期下りリンクBWPの汎用パラメータを示す第2の情報と、前記初期下りリンクBWPの物理下りリンク制御チャネルのセル共通パラメータを示す第3の情報とを含み、
前記第2の情報は、前記初期下りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示す第4の情報と、前記初期下りリンクBWPで用いられるチャネルのサブキャリア間隔を示す第5の情報とを含み、
前記第1の情報は前記初期下りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示す第6の情報を含み、
前記第1の端末装置に対する前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第6の情報で示され、
前記第2の端末装置に対する前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第4の情報で示され、
前記3の情報に基づいて前記第1の物理下りリンク制御チャネルおよび前記第2の物理下りリンク制御チャネルを送信する、通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、基地局装置、および、通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、第5世代のセルラーシステムに向けた無線アクセス方式および無線ネットワーク技術として、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP: The Third Generation Partnership Project)において、LTE(Long Term Evolution)-Advanced Pro及びNR(New Radio technology)の技術検討及び規格策定が行われている(非特許文献1)。
【0003】
第5世代のセルラーシステムでは、高速・大容量伝送を実現するeMBB(enhanced Mobile BroadBand)、低遅延・高信頼通信を実現するURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)、IoT(Internet of Things)などマシン型デバイスが多数接続するmMTC(massive Machine Type Communication)の3つがサービスの想定シナリオとして要求されている。更に、NRの将来リリースであるRelease 17では、センサネットワークや監視カメラ、および/またはウェアラブルデバイス等の用途を想定し、eMBBやURLLCのような高い要求条件を必要としない一方でコスト削減やバッテリーの長寿命を図るreduced capability (REDCAP) NRデバイスの検討が行われている(非特許文献2)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】RP-161214, NTT DOCOMO, “Revision of SI: Study on New Radio Access Technology”, 2016年6月
【非特許文献2】RP-193238, Ericsson, “New SID on support of reduced capability NR devices”, 2019年12月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上記のような無線通信システムにおいて、効率的な通信を可能とする端末装置、基地局装置、および、通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記の目的を達成するために、本発明の態様は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の一態様における端末装置は、第1の情報を受信する受信部と、初期下りリンクBWPで物理下りリンク制御チャネルをモニタするモニタ部と、を備え、前記第1の情報は、あるセルの初期下りリンクBWPの共通パラメータを示し、前記初期下りリンクBWPの汎用パラメータを示す第2の情報と、前記初期下りリンクBWPの物理下りリンク制御チャネルのセル共通パラメータを示す第3の情報とを含み、前記第2の情報は、前記初期下りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示す第4の情報と、前記初期下りリンクBWPで用いられるチャネルのサブキャリア間隔を示す第5の情報とを含み、前記第1の情報が前記初期下りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示す第6の情報を含む場合、前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第6の情報で示され、前記第1の情報が前記第6の情報を含まない場合、前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第4の情報で示され、前記モニタ部は、前記第1の情報が第6の情報を含むか含まないかに関わらず、前記3の情報に基づいて前記物理下りリンク制御チャネルをモニタする。
【0007】
(2)また、本発明の一態様における基地局装置は、第1の情報を報知する報知部と、第1の端末装置に第1の物理下りリンク制御チャネルを送信し、第2の端末装置に第2の物理
下りリンク制御チャネルを送信する送信部と、を備え、前記第1の情報は、あるセルの初期下りリンクBWPの共通パラメータを示し、前記初期下りリンクBWPの汎用パラメータを示す第2の情報と、前記初期下りリンクBWPの物理下りリンク制御チャネルのセル共通パラメータを示す第3の情報とを含み、前記第2の情報は、前記初期下りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示す第4の情報と、前記初期下りリンクBWPで用いられるチャネルのサブキャリア間隔を示す第5の情報とを含み、前記第1の情報は前記初期下りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示す第6の情報を含み、前記第1の端末装置に対する前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第6の情報で示され、前記第2の端末装置に対する前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第4の情報で示され、前記送信部は、前記3の情報に基づいて前記第1の物理下りリンク制御チャネルおよび前記第2の物理下りリンク制御チャネルを送信する。
【0008】
(3)また、本発明の一態様における通信方法は、端末装置の通信方法であって、第1の情報を受信し、初期下りリンクBWPで物理下りリンク制御チャネルをモニタし、前記第1の情報は、あるセルの初期下りリンクBWPの共通パラメータを示し、前記初期下りリンクBWPの汎用パラメータを示す第2の情報と、前記初期下りリンクBWPの物理下りリンク制御チャネルのセル共通パラメータを示す第3の情報とを含み、前記第2の情報は、前記初期下りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示す第4の情報と、前記初期下りリンクBWPで用いられるチャネルのサブキャリア間隔を示す第5の情報と、を含み、前記第1の情報が前記初期下りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示す第6の情報を含む場合、前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第6の情報で示され、前記第1の情報が前記第6の情報を含まない場合、前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第4の情報で示され、前記第1の情報が第6の情報を含むか含まないかに関わらず、前記3の情報に基づいて前記物理下りリンク制御チャネルをモニタする。
【0009】
(4)また、本発明の一態様における通信方法は、基地局装置の通信方法であって、第1の情報を報知し、第1の端末装置に第1の物理下りリンク制御チャネルを送信し、第2の端末装置に第2の物理下りリンク制御チャネルを送信し、前記第1の情報は、あるセルの初期下りリンクBWPの共通パラメータを示し、前記初期下りリンクBWPの汎用パラメータを示す第2の情報と、前記初期下りリンクBWPの物理下りリンク制御チャネルのセル共通パラメータを示す第3の情報とを含み、前記第2の情報は、前記初期下りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示す第4の情報と、前記初期下りリンクBWPで用いられるチャネルのサブキャリア間隔を示す第5の情報とを含み、前記第1の情報は前記初期下りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示す第6の情報を含み、前記第1の端末装置に対する前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第6の情報で示され、前記第2の端末装置に対する前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第4の情報で示され、前記3の情報に基づいて前記第1の物理下りリンク制御チャネルおよび前記第2の物理下りリンク制御チャネルを送信する。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、端末装置と基地局装置が、効率的に通信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態に係る無線通信システムの概念を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る上りリンクおよび下りリンクスロットの概略構成の一例を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るサブフレーム、スロット、ミニスロットの時間領域における関係を示した図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るSS/PBCHブロックおよびSSバーストセットの例を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るSS/PBCHブロック内でPSS、SSS、PBCHおよびPBCHのためのDMRSが配置されるリソースを示す図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るRFリチューニングの一例を示す図である。
【
図7】本発明の実施形態に係るinitialDownlinkBWPの情報要素(IE)BWP-DownlinkCommonのパラメータ構成の一例を示す図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る端末装置1における初期下りリンクBWPの決定およびPDCCHのモニタリングに関する処理の一例を示すフロー図である。
【
図9】本発明の実施形態に係るinitialUplinkBWPの情報要素(IE)BWP-UplinkCommonのパラメータ構成の一例を示す図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る端末装置1における初期上りリンクBWPの決定およびPUSCHの送信に関する処理の一例を示すフロー図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る複数の初期下りリンクサブBWPを用いた下りリンク送信の一例を示す図である。
【
図12】本発明の実施形態に係る端末装置1の構成を示す概略ブロック図である。
【
図13】本発明の実施形態に係る基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0013】
図1は、本実施形態における無線通信システムの概念図である。
図1において、無線通信システムは、端末装置1A、端末装置1B、および基地局装置3を具備する。以下、端末装置1A、および、端末装置1Bを、端末装置1とも称する。
【0014】
端末装置1は、ユーザ端末、移動局装置、通信端末、移動機、端末、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)とも称される。ただし、端末装置1は、REDCAP NRデバイスであってもよく、REDCAP UEと称されてもよい。基地局装置3は、無線基地局装置、基地局、無線基地局、固定局、NB(Node B)、eNB(evolved Node B)、BTS(Base Transceiver Station)、BS(Base Station)、NR NB(NR Node B)、NNB、TRP(Transmission and Reception Point)、gNBとも称される。基地局装置3は、コアネットワーク装置を含んでも良い。また、基地局装置3は、1つまたは複数の送受信点4(transmission reception point)を具備しても良い。以下で説明する基地局装置3の機能/処理の少なくとも一部は、該基地局装置3が具備する各々の送受信点4における機能/処理であってもよい。基地局装置3は、基地局装置3によって制御される通信可能範囲(通信エリア)を1つまたは複数のセルとして端末装置1をサーブしてもよい。また、基地局装置3は、1つまたは複数の送受信点4によって制御される通信可能範囲(通信エリア)を1つまたは複数のセルとして端末装置1をサーブしてもよい。また、基地局装置3は、1つのセルを複数の部分領域(Beamed area)にわけ、それぞれの部分領域において端末装置1をサーブしてもよい。ここで、部分領域は、ビームフォーミングで使用されるビームのインデックスあるいはプリコーディングのインデックスに基づいて識別されてもよい。
【0015】
本実施形態では、基地局装置3から端末装置1への無線通信リンクは下りリンクと称される。本実施形態では、端末装置1から基地局装置3への無線通信リンクは上りリンクと称される。
【0016】
図1において、端末装置1と基地局装置3の間の無線通信では、サイクリックプレフィックス(CP: Cyclic Prefix)を含む直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、シングルキャリア周波数多重(SC-FDM: Single-Carrier Frequency Division Multiplexing)、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-S-OFDM: Discrete Fourier Transform Spread OFDM)、マルチキャリア符号分割多重(MC-CDM: Multi-Carrier Code Division Multiplexing)が用いられてもよい。
【0017】
また、
図1において、端末装置1と基地局装置3の間の無線通信では、ユニバーサルフィルタマルチキャリア(UFMC: Universal-Filtered Multi-Carrier)、フィルタOFDM(F-OFDM: Filtered OFDM)、窓関数が乗算されたOFDM(Windowed OFDM)、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC: Filter-Bank Multi-Carrier)が用いられてもよい。
【0018】
なお、本実施形態ではOFDMを伝送方式としてOFDMシンボルで説明するが、上述の他の伝送方式の場合を用いた場合も本発明に含まれる。
【0019】
また、
図1において、端末装置1と基地局装置3の間の無線通信では、CPを用いない、あるいはCPの代わりにゼロパディングをした上述の伝送方式が用いられてもよい。また、CPやゼロパディングは前方と後方の両方に付加されてもよい。
【0020】
本実施形態の一態様は、LTEやLTE-A/LTE-A Proといった無線アクセス技術(RAT: Radio
Access Technology)とのキャリアアグリゲーションまたはデュアルコネクティビティにおいてオペレーションされてもよい。このとき、一部またはすべてのセルまたはセルグループ、キャリアまたはキャリアグループ(例えば、プライマリセル(PCell: Primary Cell)、セカンダリセル(SCell: Secondary Cell)、プライマリセカンダリセル(PSCell)、MCG(Master Cell Group)、SCG(Secondary Cell Group)など)で用いられてもよい。また、本実施形態の一態様は、単独でオペレーションするスタンドアローンで用いられてもよい。デュアルコネクティビティオペレーションにおいては、SpCell(Special Cell)は、MAC(Medium Access Control)エンティティがMCGに関連付けられているか、SCGに関連付けられているかに応じて、それぞれ、MCGのPCellまたは、SCGのPSCellと称する。デュアルコネクティビティオペレーションでなければ、SpCell(Special Cell)は、PCellと称する。SpCell(Special Cell)は、PUCCH送信と、競合ベースランダムアクセスをサポートする。
【0021】
本実施形態では、端末装置1に対して1つまたは複数のサービングセルが設定されてもよい。設定された複数のサービングセルは、1つのプライマリセルと1つまたは複数のセカンダリセルとを含んでもよい。プライマリセルは、初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャが行なわれたサービングセル、コネクション再確立(connection re-establishment)プロシージャを開始したサービングセル、または、ハンドオーバプロシージャにおいてプライマリセルと指示されたセルであってもよい。RRC(Radio Resource Control)コネクションが確立された時点、または、後に、1つまたは複数のセカンダリセルが設定されてもよい。ただし、設定された複数のサービングセルは、1つのプライマリセカンダリセルを含んでもよい。プライマリセカンダリセルは、端末装置1が設定された1つまたは複数のセカンダリセルのうち、上りリンクにおいて制御情報を送信可能なセカンダリセルであってもよい。また、端末装置1に対して、マスターセルグループとセカンダリセルグループの2種類のサービングセルのサブセットが設定されてもよい。マスターセルグループは1つのプライマリセルと0個以上のセカンダリセルで構成されてもよい。セカンダリセルグループは1つのプライマリセカンダリセルと0個以上のセカンダリセルで構成されてもよい。
【0022】
本実施形態の無線通信システムは、TDD(Time Division Duplex)および/またはFDD(Frequency Division Duplex)が適用されてよい。複数のセルの全てに対してTDD(Time Division Duplex)方式またはFDD(Frequency Division Duplex)方式が適用されてもよい。また、TDD方式が適用されるセルとFDD方式が適用されるセルが集約されてもよい。TDD方式はアンペアードスペクトラムオペレーション(Unpaired spectrum operation)と称されてもよい。FDD方式はペアードスペクトラムオペレーション(Paired spectrum operation)と称されてもよい。
【0023】
以下、サブフレームについて説明する。本実施形態では以下がサブフレームと称されるが、本実施形態に係るサブフレームはリソースユニット、無線フレーム、時間区間、時間間隔などと称されてもよい。
【0024】
図2は、本発明の第1の実施形態に係る上りリンクおよび下りリンクスロットの概略構成の一例を示す図である。無線フレームのそれぞれは、10ms長である。また、無線フレームのそれぞれは10個のサブフレームおよびW個のスロットから構成される。また、1スロットは、X個のOFDMシンボルで構成される。つまり、1サブフレームの長さは1msである。スロットのそれぞれは、サブキャリア間隔によって時間長が定義される。例えば、OFDMシンボルのサブキャリア間隔が15kHz、NCP(Normal Cyclic Prefix)の場合、X=7あるいはX=14であり、それぞれ0.5msおよび1msである。また、サブキャリア間隔が60kHzの場合は、X=7あるいはX=14であり、それぞれ0.125msおよび0.25msである。また、例えば、X=14の場合、サブキャリア間隔が15kHzの場合はW=10であり、サブキャリア間隔が60kHzの場合はW=40である。
図2は、X=7の場合を一例として示している。なお、
図2の一例は、X=14の場合にも同様に拡張されうる。また、上りリンクスロットも同様に定義され、下りリンクスロットと上りリンクスロットは別々に定義されてもよい。また、
図2のセルの帯域幅は部分帯域(BWP: BandWidth Part)として定義されてもよい。ただし、下りリンクで用いられるBWPは下りリンクBWP、上りリンクで用いられるBWPは上りリンクBWPと称されてもよい。また、スロットは、送信時間間隔(TTI: Transmission Time Interval)と定義されてもよい。スロットは、TTIとして定義されなくてもよい。TTIは、トランスポートブロックの送信期間であってもよい。
【0025】
スロットのそれぞれにおいて送信される信号または物理チャネルは、リソースグリッドによって表現されてよい。リソースグリッドは、それぞれのヌメロロジー(サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス長)およびそれぞれのキャリアに対して、複数のサブキャリアと複数のOFDMシンボルによって定義される。1つのスロットを構成するサブキャリアの数は、セルの下りリンクおよび上りリンクの帯域幅にそれぞれ依存する。リソースグリッド内のエレメントのそれぞれをリソースエレメントと称する。リソースエレメントは、サブキャリアの番号とOFDMシンボルの番号とを用いて識別されてよい。
【0026】
リソースグリッドは、ある物理下りリンクチャネル(PDSCHなど)あるいは上りリンクチャネル(PUSCHなど)のリソースエレメントのマッピングを表現するために用いられる。例えば、サブキャリア間隔が15kHzの場合、サブフレームに含まれるOFDMシンボル数X=14で、NCPの場合には、1つの物理リソースブロック(PRB: Physical Resource Block)は、時間領域において14個の連続するOFDMシンボルと周波数領域において12*Nmax個の連続するサブキャリアとから定義される。Nmaxは、後述するサブキャリア間隔設定μにより決定されるリソースブロック(RB)の最大数である。つまり、リソースグリッドは、(14*12*Nmax,μ)個のリソースエレメントから構成される。ECP(Extended CP)の場合、サブキャリア間隔60kHzにおいてのみサポートされるので、1つの物理リソースブロックは、例えば、時間領域において12(1スロットに含まれるOFDMシンボル数)*4(1サブフレームに含まれるスロット数)=48個の連続するOFDMシンボルと、周波数領域において12*Nmax,μ個の連続するサブキャリアとにより定義される。つまり、リソースグリッドは、(48*12*Nmax,μ)個のリソースエレメントから構成される。
【0027】
リソースブロック(RB)として、参照リソースブロック、共通リソースブロック(CRB:
Common RB)、物理リソースブロック、仮想リソースブロックが定義される。1リソースブロックは、周波数領域で連続する12サブキャリアとして定義される。参照リソースブロックは、全てのサブキャリアにおいて共通であり、例えば15kHzのサブキャリア間隔でリソースブロックを構成し、昇順に番号が付されてよい。参照リソースブロックインデックス0におけるサブキャリアインデックス0は、参照ポイントA(point A)と称されてよい(単に“参照ポイント”と称されてもよい)。共通リソースブロックは、参照ポイントAから各サブキャリア間隔設定μにおいて0から昇順で番号が付されるリソースブロックである。上述のリソースグリッドはこの共通リソースブロックにより定義される。物理リソースブロックは、部分帯域(BWP: BandWidth Part)の中に含まれる0から昇順で番号が付されたリソースブロックであり、物理リソースブロックは、BWPの中に含まれる0から昇順で番号が付されたリソースブロックである。ある物理上りリンクチャネルは、まず仮想リソースブロックにマップされる。その後、仮想リソースブロックは、物理リソースブロックにマップされる。以下、リソースブロックは仮想リソースブロックであってもよいし、物理リソースブロックであってもよいし、共通リソースブロックであってもよいし、参照リソースブロックであってもよい。
【0028】
BWPは、あるキャリアにおいてあるサブキャリア間隔設定の連続するリソースブロック(共通リソースブロックであってよい)のサブセットである。端末装置1は、下りリンクにおいて最大4つのBWP(下りリンクBWP)が設定されるかもしれない。ある時間においてアクティブな下りリンクBWP(アクティブ下りリンクBWP)は1つであってよい。端末装置1は、アクティブ下りリンクBWPの帯域外で、PDSCH、PDCCHあるいはCSI-RSを受信することを期待しないかもしれない。端末装置1は、上りリンクにおいて最大4つのBWP(上りリンクBWP)が設定されるかもしれない。ある時間においてアクティブな上りリンクBWP(アクティブ上りリンクBWP)は1つであってよい。端末装置1は、アクティブ上りリンクBWPの帯域外で、PUSCH、PUCCHを送信しない。
【0029】
次に、サブキャリア間隔設定μについて説明する。上述のようにNRでは、1つまたは複数のOFDMヌメロロジー(numerology)がサポートされる。あるBWPにおいて、サブキャリア間隔設定μ(μ=0,1,...,5)と、サイクリックプレフィックス長は、下りリンクのBWPに対して上位層で与えられ、上りリンクのBWPにおいて上位層で与えられる。ここで、μが与えられると、サブキャリア間隔Δfは、Δf=2^μ・15(kHz)で与えられる。
【0030】
サブキャリア間隔設定μにおいて、スロットは、サブフレーム内で0からN^{subframe, μ}_{slot}-1に昇順に数えられ、フレーム内で0からN^{frame, μ}_{slot}-1に昇順に数えられる。スロット設定およびサイクリックプレフィックスに基づいてN^{slot}_{symb}の連続するOFDMシンボルがスロット内にある。N^{slot}_{symb}は14である。サブフレーム内のスロットn^{μ}_{s}のスタートは、同じサブフレーム内のn^{μ}_{s}*N^{slot}_{symb}番目のOFDMシンボルのスタートと時間でアラインされている。
【0031】
次に、サブフレーム、スロット、ミニスロットについて説明する。
図3は、サブフレーム、スロット、ミニスロットの時間領域における関係の一例を示した図である。同図のように、3種類の時間ユニットが定義される。サブフレームは、サブキャリア間隔によらず1msであり、スロットに含まれるOFDMシンボル数は7または14であり(ただし、各シンボルに付加されるサイクリックプレフィックス(CP)がExtended CPである場合、6または12であってもよい)、スロット長はサブキャリア間隔により異なる。ここで、サブキャリア間隔が15kHzの場合、1サブフレームには14OFDMシンボルが含まれる。下りリンクスロットはPDSCHマッピングタイプAと称されてよい。上りリンクスロットはPUSCHマッピングタイプAと称されてよい。
【0032】
ミニスロット(サブスロット(subslot)と称されてもよい)は、1つのスロットに含まれるOFDMシンボル数よりも少ない数のOFDMシンボルで構成される時間ユニットである。同図はミニスロットが2OFDMシンボルで構成される場合を一例として示している。ミニスロット内のOFDMシンボルは、スロットを構成するOFDMシンボルタイミングに一致してもよい。なお、スケジューリングの最小単位はスロットまたはミニスロットでよい。また、ミニスロットを割り当てることを、ノンスロットベースのスケジューリングと称してもよい。また、ミニスロットをスケジューリングされることを参照信号とデータのスタート位置の相対的な時間位置が固定であるリソースがスケジュールされたと表現されてもよい。下りリンクミニスロットはPDSCHマッピングタイプBと称されてよい。上りリンクミニスロットはPUSCHマッピングタイプBと称されてよい。
【0033】
端末装置1において、各スロット内のシンボルの伝送方向(上りリンク、下りリンクまたはフレキシブル)は基地局装置3から受信する所定の上位レイヤパラメータを含むRRCメッセージを用いて上位層で設定されるか、基地局装置3から受信する特定のDCIフォーマット(例えばDCIフォーマット2_0)のPDCCHによって設定される。本実施形態では、各スロットにおいてスロット内の各シンボルが上りリンク、下りリンクおよびフレキシブルの何れかを設定するものがスロットフォーマットと称される。1つのスロットフォーマットは下りリンクシンボルと上りリンクシンボルとフレキシブルシンボルとを含んでよい。
【0034】
本実施形態の下りリンクにおいて、サービングセルに対応するキャリアは下りリンクコンポーネントキャリア(あるいは下りリンクキャリア)と称される。本実施形態の上りリンクにおいて、サービングセルに対応するキャリアは上りリンクコンポーネントキャリア(あるいは上りリンクキャリア)と称される。本実施形態のサイドリンクにおいて、サービングセルに対応するキャリアはサイドリンクコンポーネントキャリア(あるいはサイドリンクキャリア)と称される。下りリンクコンポーネントキャリア、上りリンクコンポーネントキャリア、および/またはサイドリンクコンポーネントキャリアは総じてコンポーネントキャリア(あるいはキャリア)と称される。
【0035】
本実施形態の物理チャネルおよび物理信号について説明する。
【0036】
図1において、端末装置1と基地局装置3の無線通信では、以下の物理チャネルが用いられてよい。
【0037】
・PBCH(物理報知チャネル:Physical Broadcast CHannel)
・PDCCH(物理下りリンク制御チャネル:Physical Downlink Control CHannel)
・PDSCH(物理下りリンク共用チャネル:Physical Downlink Shared CHannel)
・PUCCH(物理上りリンク制御チャネル:Physical Uplink Control CHannel)
・PUSCH(物理上りリンク共用チャネル:Physical Uplink Shared CHannel)
・PRACH(物理ランダムアクセスチャネル:Physical Random Access CHannel)
【0038】
PBCHは、端末装置1が必要な重要なシステム情報を含む重要情報ブロック(MIB: Master
Information Block、EIB: Essential Information Block、BCH: Broadcast Channel)を報知するために用いられる。MIBには、PBCHがマップされている無線フレーム(システムフレームとも称する)の番号(SFN: System Frame Number)を特定するための情報、システム情報ブロック1(SIB1: System Information Block 1)のサブキャリア間隔を特定する情報、リソースブロックのグリッドとSS/PBCHブロック(同期信号ブロック、SSブロック、SSBとも称される)との間の周波数領域オフセットを示す情報、SIB1のためのPDCCHに関する設定を示す情報が含まれてよい。ただし、SIB1は、端末装置1がセルに接続することが許されるかを評価する際に必要な情報を含み、その他のシステム情報(SIB: System Information Block)のスケジューリングを決定する情報を含む。ただし、SIB1のためのPDCCHに関する設定を示す情報とは、制御リソースセット(CORESET: ControlResourceSet)0(CORESET0はCORESET#0、コモンCORESETとも称される)、コモンサーチスペースおよび/または必要なPDCCHパラメータを決定する情報であってよい。ただし、CORESETはPDCCHのリソース要素を示し、一定数のOFDMシンボル(例えば1~3シンボル)の時間期間におけるPRBのセットで構成される。CORESET0は、少なくともSIB1をスケジュールするPDCCHのためのCORESETであってよい。CORESET0は、MIBで設定されても良いし、RRCシグナリングを介して設定されてもよい。
【0039】
また、PBCHは、該PBCHがマップされている無線フレーム(システムフレームとも称する)の番号(SFN: System Frame Number)を特定するための情報および/またはハーフ無線フレーム(HRF: Half Radio Frame)(ハーフフレームとも称される)を特定する情報を報知するために用いられてもよい。ただし、ハーフ無線フレームは5ms長の時間フレームであり、ハーフ無線フレームを特定する情報とは、10msの無線フレームの前半5msか後半5msかを特定する情報であってよい。
【0040】
また、PBCHは、SS/PBCHブロックの周期内の時間インデックスを報知するために用いられてよい。ここで、時間インデックスは、セル内の同期信号およびPBCHのインデックスを示す情報である。該時間インデックスをSSBインデックスまたはSS/PBCHブロックインデックスと称してもよい。例えば、複数の送信ビーム、送信フィルタ設定および/または受信空間パラメータに関する擬似同位置(QCL: Quasi Co-Location)の想定を用いてSS/PBCHブロックを送信する場合、予め定められた周期内または設定された周期内の時間順を示してよい。また、端末装置は、時間インデックスの違いを送信ビーム、送信フィルタ設定および/または受信空間パラメータに関するQCLの想定の違いと認識してもよい。
【0041】
PDCCHは、下りリンクの無線通信(基地局装置3から端末装置1への無線通信)において、下りリンク制御情報(Downlink Control Information: DCI)を送信する(または運ぶ)ために用いられる。ここで、下りリンク制御情報の送信に対して、1つまたは複数のDCI(DCIフォーマットと称されてもよい)が定義される。すなわち、下りリンク制御情報に対するフィールドは、DCIとして定義され、情報ビットへマップされる。PDCCHは、PDCCH候補において送信される。端末装置1は、サービングセルにおいてPDCCH候補(candidate)のセットをモニタする。ただし、モニタするとは、あるDCIフォーマットに応じてPDCCHのデコードを試みることを意味してよい。
【0042】
例えば、以下のDCIフォーマットが定義されてよい。
・DCIフォーマット0_0
・DCIフォーマット0_1
・DCIフォーマット0_2
・DCIフォーマット1_0
・DCIフォーマット1_1
・DCIフォーマット1_2
・DCIフォーマット2_0
・DCIフォーマット2_1
・DCIフォーマット2_2
・DCIフォーマット2_3
【0043】
DCIフォーマット0_0は、あるサービングセルにおけるPUSCHのスケジューリングのために用いられてもよい。DCIフォーマット0_0は、PUSCHのスケジューリング情報(周波数領域リソース割り当て及び時間領域リソース割り当て)を示す情報を含んでよい。DCIフォーマット0_0は、識別子であるRadio Network Temporary Identifier(RNTI)のうち、Cell-RNTI(C-RNTI)、Configured Scheduling(CS)-RNTI)、MCS-C-RNTI、および/または、Temporary C-NRTI(TC-RNTI)の何れかによってスクランブルされるCRC(Cyclic Redundancy Check)が付加されてもよい。DCIフォーマット0_0は、コモンサーチスペースまたはUE固有サーチスペースにおいてモニタされてもよい。
【0044】
DCIフォーマット0_1は、あるサービングセルにおけるPUSCHのスケジューリングのために用いられてもよい。DCIフォーマット0_1は、PUSCHのスケジューリング情報(周波数領域リソース割り当て及び時間領域リソース割り当て)を示す情報、BWPを示す情報、チャネル状態情報(CSI: Channel State Information)リクエスト、サウンディング参照信号(SRS: Sounding Reference Signal)リクエスト、および/または、アンテナポートに関する情報を含んでよい。DCIフォーマット0_1は、RNTIのうち、C-RNTI、CS-RNTI、Semi Persistent(SP)-CSI-RNTI、および/または、MCS-C-RNTIの何れかによってスクランブルされるCRCが付加されてもよい。DCIフォーマット0_1は、UE固有サーチスペースにおいてモニタされてもよい。
【0045】
DCIフォーマット0_2は、あるサービングセルにおけるPUSCHのスケジューリングのために用いられてもよい。DCIフォーマット0_2は、PUSCHのスケジューリング情報(周波数領域リソース割り当て及び時間領域リソース割り当て)を示す情報、BWPを示す情報、CSIリクエスト、SRSリクエスト、および/または、アンテナポートに関する情報を含んでよい。DCIフォーマット0_2は、RNTIのうち、C-RNTI、CSI-RNTI、SP-CSI-RNTI、および/または、MCS-C-RNTIの何れかによってスクランブルされるCRCが付加されてもよい。DCIフォーマット0_2は、UE固有サーチスペースにおいてモニタされてもよい。DCIフォーマット0_2は、DCIフォーマット0_1A等と称されるかもしれない。
【0046】
DCIフォーマット1_0は、あるサービングセルにおけるPDSCHのスケジューリングのために用いられてもよい。DCIフォーマット1_0は、PDSCHのスケジューリング情報(周波数領域リソース割り当て及び時間領域リソース割り当て)を示す情報を含んでよい。DCIフォーマット1_0は、識別子のうち、C-RNTI、CS-RNTI、MCS-C-RNTI、Paging RNTI(P-RNTI)、System Information(SI)-RNTI、Random access(RA)-RNTI、および/または、TC-RNTIの何れかによってスクランブルされるCRCが付加されてもよい。DCIフォーマット1_0は、コモンサーチスペースまたはUE固有サーチスペースにおいてモニタされてもよい。
【0047】
DCIフォーマット1_1は、あるサービングセルにおけるPDSCHのスケジューリングのために用いられてもよい。DCIフォーマット1_1は、PDSCHのスケジューリング情報(周波数領域リソース割り当て及び時間領域リソース割り当て)を示す情報、BWPを示す情報、送信設定指示(TCI: Transmission Configuration Indication)、および/または、アンテナポートに関する情報を含んでよい。DCIフォーマット1_1は、RNTIのうち、C-RNTI、CS-RNTI、および/または、MCS-C-RNTIの何れかによってスクランブルされるCRCが付加されてもよい。DCIフォーマット1_1は、UE固有サーチスペースにおいてモニタされてもよい。
【0048】
DCIフォーマット1_2は、あるサービングセルにおけるPDSCHのスケジューリングのために用いられてもよい。DCIフォーマット1_2は、PDSCHのスケジューリング情報(周波数領域リソース割り当て及び時間領域リソース割り当て)を示す情報、BWPを示す情報、TCI、および/または、アンテナポートに関する情報を含んでよい。DCIフォーマット1_2は、RNTIのうち、C-RNTI、CS-RNTI、および/または、MCS-C-RNTIの何れかによってスクランブルされるCRCが付加されてもよい。DCIフォーマット1_2は、UE固有サーチスペースにおいてモニタされてもよい。DCIフォーマット1_2は、DCIフォーマット1_1A等と称されるかもしれない。
【0049】
DCIフォーマット2_0は、1つまたは複数のスロットのスロットフォーマットを通知するために用いられる。スロットフォーマットは、スロット内の各OFDMシンボルが下りリンク、フレキシブル、上りリンクのいずれかに分類されたものとして定義される。例えば、スロットフォーマットが28の場合、スロットフォーマット28が指示されたスロット内の14シンボルのOFDMシンボルに対してDDDDDDDDDDDDFUが適用される。ここで、Dが下りリンクシンボル、Fがフレキシブルシンボル、Uが上りリンクシンボルである。なお、スロットについては後述する。
【0050】
DCIフォーマット2_1は、端末装置1に対して、送信がないと想定してよい物理リソースブロック(PRBあるいはRB)とOFDMシンボルを通知するために用いられる。なお、この情報はプリエンプション指示(間欠送信指示)と称してよい。
【0051】
DCIフォーマット2_2は、PUSCHおよびPUSCHのための送信電力制御(TPC: Transmit Power Control)コマンドの送信のために用いられる。
【0052】
DCIフォーマット2_3は、1または複数の端末装置1によるサウンディング参照信号(SRS)送信のためのTPCコマンドのグループを送信するために用いられる。また、TPCコマンドとともに、SRSリクエストが送信されてもよい。また、DCIフォーマット2_3に、PUSCHおよびPUCCHのない上りリンク、またはSRSの送信電力制御がPUSCHの送信電力制御と紐付いていない上りリンクのために、SRSリクエストとTPCコマンドが定義されてよい。
【0053】
下りリンクに対するDCIを、下りリンクグラント(downlink grant)、または、下りリンクアサインメント(downlink assignment)とも称する。ここで、上りリンクに対するDCIを、上りリンクグラント(uplink grant)、または、上りリンクアサインメント(Uplink assignment)とも称する。DCIを、DCIフォーマットとも称してもよい。
【0054】
1つのPDCCHで送信されるDCIフォーマットに付加されるCRCパリティビットは、SI-RNTI、P-RNTI、C-RNTI、CS-RNTI、RA-RNTI、または、TC-RNTIでスクランブルされる。SI-RNTIはシステム情報のブロードキャストに使用される識別子であってもよい。P-RNTIは、ページングおよびシステム情報変更の通知に使用される識別子であってもよい。C-RNTI、MCS-C-RNTI、および、CS-RNTIは、セル内において端末装置を識別するための識別子である。TC-RNTIは、競合ベースのランダムアクセス手順(contention based random access procedure)中に、ランダムアクセスプリアンブルを送信した端末装置1を識別するための識別子である。
【0055】
C-RNTIは、1つまたは複数のスロットにおけるPDSCHまたはPUSCHを制御するために用いられる。CS-RNTIは、PDSCHまたはPUSCHのリソースを周期的に割り当てるために用いられる。MCS-C-RNTIは、グラントベース送信(grant-based transmission)に対して所定のMCSテーブルの使用を示すために用いられる。TC-RNTIは、1つまたは複数のスロットにおけるPDSCH送信またはPUSCH送信を制御するために用いられる。TC-RNTIは、ランダムアクセスメッセージ3の再送信、およびランダムアクセスメッセージ4の送信をスケジュールするために用いられる。RA-RNTIは、ランダムアクセスプリアンブルを送信した物理ランダムアクセスチャネルの周波数および時間の位置情報に応じて決定される。
【0056】
C-RNTIおよび/またはその他のRNTIは、PDSCHまたはPUSCHのトラフィックのタイプに対応して異なる値が用いられてもよい。C-RNTIおよびその他のRNTIは、PDSCHまたはPUSCHで伝送されるデータのサービスタイプ(eMBB、URLLC、および/または、mMTC)に対応して異なる値が用いられてもよい。基地局装置3は、送信するデータのサービスタイプに対応して異なる値のRNTIを用いてもよい。端末装置1は、受信したDCIに適用された(スクランブルに用いられた)RNTIの値によって、関連するPDSCHまたはPUSCHで伝送されるデータのサービスタイプを識別してもよい。
【0057】
PUCCHは、上りリンクの無線通信(端末装置1から基地局装置3の無線通信)において、上りリンク制御情報(Uplink Control Information: UCI)を送信するために用いられる。ここで、上りリンク制御情報には、下りリンクのチャネルの状態を示すために用いられるチャネル状態情報(CSI: Channel State Information)が含まれてもよい。また、上りリンク制御情報には、UL-SCHリソースを要求するために用いられるスケジューリング要求(SR: Scheduling Request)が含まれてもよい。また、上りリンク制御情報には、HARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat request ACKnowledgement)が含まれてもよい。HARQ-ACKは、下りリンクデータ(Transport block, Medium Access Control Protocol Data Unit: MAC PDU, Downlink-Shared Channel: DL-SCH)に対するHARQ-ACKを示してもよい。
【0058】
PDSCHは、媒介アクセス(MAC: Medium Access Control)層からの下りリンクデータ(DL-SCH: Downlink Shared CHannel)の送信に用いられる。また、PDSCHは、下りリンクの場合にはシステム情報(SI: System Information)やランダムアクセス応答(RAR: Random Access Response)などの送信にも用いられる。
【0059】
PUSCHは、MAC層からの上りリンクデータ(UL-SCH: Uplink Shared CHannel)または上りリンクデータと共にHARQ-ACKおよび/またはCSIを送信するために用いられてもよい。また、PUSCHは、CSIのみ、または、HARQ-ACKおよびCSIのみを送信するために用いられてもよい。すなわち、PUSCHは、UCIのみを送信するために用いられてもよい。
【0060】
ここで、基地局装置3と端末装置1は、上位層(上位レイヤ:higher layer)において信号をやり取り(送受信)する。例えば、基地局装置3と端末装置1は、無線リソース制御(RRC: Radio Resource Control)層において、RRCメッセージ(RRC message、RRC information、RRC signallingとも称される)を送受信してもよい。また、基地局装置3と端末装置1は、MAC(Medium Access Control)層において、MACコントロールエレメントを送受信してもよい。また、端末装置1のRRC層は、基地局装置3から報知されるシステム情報を取得する。ここで、RRCメッセージ、システム情報、および/または、MACコントロールエレメントは、上位層の信号(上位レイヤ信号:higher layer signaling)または上位層のパラメータ(上位レイヤパラメータ:higher layer parameter)とも称される。端末装置1が受信した上位レイヤ信号に含まれるパラメータのそれぞれが上位レイヤパラメータと称されてもよい。ここでの上位層は、物理層から見た上位層を意味するため、MAC層、RRC層、RLC層、PDCP層、NAS(Non Access Stratum)層などの1つまたは複数を含んでもよい。例えば、MAC層の処理において上位層とは、RRC層、RLC層、PDCP層、NAS層などの1つまたは複数を含んでもよい。以下、“Aは、上位層で与えられる(提供される)”や“Aは、上位層によって与えられる(提供される)”の意味は、端末装置1の上位層(主にRRC層やMAC層など)が、基地局装置3からAを受信し、その受信したAが端末装置1の上位層から端末装置1の物理層に与えられる(提供される)ことを意味してもよい。例えば、端末装置1において「上位レイヤパラメータを提供される」とは、基地局装置3から上位レイヤ信号を受信し、受信した上位レイヤ信号に含まれる上位レイヤパラメータが端末装置1の上位層から端末装置1の物理層に提供されることを意味してもよい。端末装置1に上位レイヤパラメータが設定されることは端末装置1に対して上位レイヤパラメータが与えられる(提供される)ことを意味してもよい。例えば、端末装置1に上位レイヤパラメータが設定されることは、端末装置1が基地局装置3から上位レイヤ信号を受信し、受信した上位レイヤパラメータを上位層で設定することを意味してもよい。ただし、端末装置1に上位レイヤパラメータが設定されることには、端末装置1の上位層に予め与えられているデフォルトパラメータが設定されることを含んでもよい。
【0061】
PDSCHまたはPUSCHは、RRCシグナリング、および、MACコントロールエレメントを送信するために用いられてもよい。PDSCHによって基地局装置3から送信されるRRCシグナリングは、セル内における複数の端末装置1に対して共通のシグナリングであってもよい。また、基地局装置3から送信されるRRCシグナリングは、ある端末装置1に対して専用のシグナリング(dedicated signalingとも称する)であってもよい。すなわち、端末装置固有(UEスペシフィック)の情報は、ある端末装置1に対して専用のシグナリングを用いて送信されてもよい。また、PUSCHは、上りリンクにおいてUEの能力(UE Capability)の送信に用いられてもよい。
【0062】
図1において、下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理信号が用いられる。ここで、下りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するために使用されないが、物理層によって使用される。
・同期信号(Synchronization signal: SS)
・参照信号(Reference Signal: RS)
【0063】
同期信号は、プライマリ同期信号(PSS: Primary Synchronization Signal)およびセカンダリ同期信号(SSS)を含んでよい。PSSとSSSを用いてセルIDが検出されてよい。
【0064】
同期信号は、端末装置1が下りリンクの周波数領域および時間領域の同期をとるために用いられる。ここで、同期信号は、端末装置1が基地局装置3によるプリコーディングまたはビームフォーミングにおけるプリコーディングまたはビームの選択に用いられて良い。なお、ビームは、送信または受信フィルタ設定、あるいは空間ドメイン送信フィルタまたは空間ドメイン受信フィルタと呼ばれてもよい。
【0065】
参照信号は、端末装置1が物理チャネルの伝搬路補償を行うために用いられる。ここで、参照信号は、端末装置1が下りリンクのCSIを算出するためにも用いられてよい。また、参照信号は、無線パラメータやサブキャリア間隔などのヌメロロジーやFFTの窓同期などができる程度の細かい同期(Fine synchronization)に用いられて良い。
【0066】
本実施形態において、以下の下りリンク参照信号のいずれか1つまたは複数が用いられる。
・DMRS(Demodulation Reference Signal)
・CSI-RS(Channel State Information Reference Signal)
・PTRS(Phase Tracking Reference Signal)
・TRS(Tracking Reference Signal)
【0067】
DMRSは、変調信号を復調するために使用される。なお、DMRSには、PBCHを復調するための参照信号と、PDSCHを復調するための参照信号の2種類が定義されてもよいし、両方をDMRSと称してもよい。CSI-RSは、チャネル状態情報(CSI: Channel State Information)の測定およびビームマネジメントに使用され、周期的またはセミパーシステントまたは非周期のCSI参照信号の送信方法が適用される。CSI-RSには、ノンゼロパワー(NZP: Non-Zero Power)CSI-RSと、送信電力(または受信電力)がゼロである(ゼロパワー(ZP: Zero Power)CSI-RSが定義されてよい。ここで、ZP CSI-RSは送信電力がゼロまたは送信されないCSI-RSリソースと定義されてよい。PTRSは、位相雑音に起因する周波数オフセットを保証する目的で、時間軸で位相をトラックするために使用される。TRSは、高速移動時におけるドップラーシフトを保証するために使用される。なお、TRSはCSI-RSの1つの設定として用いられてよい。例えば、1ポートのCSI-RSがTRSとして無線リソースが設定されてもよい。
【0068】
本実施形態において、以下の上りリンク参照信号のいずれか1つまたは複数が用いられる。
・DMRS(Demodulation Reference Signal)
・PTRS(Phase Tracking Reference Signal)
・SRS(Sounding Reference Signal)
【0069】
DMRSは、変調信号を復調するために使用される。なお、DMRSには、PUCCHを復調するための参照信号と、PUSCHを復調するための参照信号の2種類が定義されてもよいし、両方を
DMRSと称してもよい。SRSは、上りリンクのチャネル状態情報(CSI)の測定、チャネルサウンディング、およびビームマネジメントに使用される。PTRSは、位相雑音に起因する周波数オフセットを保証する目的で、時間軸で位相をトラックするために使用される。
【0070】
本実施形態では、下りリンク物理チャネルおよび/または下りリンク物理シグナルは、総じて下りリンク信号と称される。本実施形態では、上りリンク物理チャネルおよび/または上りリンク物理シグナルは、総じて、上りリンク信号と称される。本実施形態では、下りリンク物理チャネルおよび/または上りリンク物理チャネルは、総じて物理チャネルと称される。本実施形態では、下りリンク物理シグナルおよび/または上りリンク物理シグナルは、総じて物理シグナルと称される。
【0071】
BCH、UL-SCHおよびDL-SCHは、トランスポートチャネルである。媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)層で用いられるチャネルをトランスポートチャネルと称する。MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位を、トランスポートブロック(TB: transport block)および/またはMAC PDU(Protocol Data Unit)とも称する。MAC層においてトランスポートブロック毎にHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の制御が行われる。トランスポートブロックは、MAC層が物理層に渡す(deliver)データの単位である。物理層において、トランスポートブロックはコードワードにマップされ、コードワード毎に符号化処理が行われる。
【0072】
図4は、本実施形態に係るSS/PBCHブロック(同期信号ブロック、SSブロック、SSBとも称される)および1つまたは複数のSS/PBCHブロックが送信されるハーフフレーム(Half frame with SS/PBCH blockあるいはSSバーストセットと称されてもよい)の一例を示す図である。
図4は、一定周期(SSB周期と称されてもよい)で存在するSSバーストセット内に2つのSS/PBCHブロックが含まれ、SS/PBCHブロックは、連続する4OFDMシンボルで構成される例を示している。
【0073】
SS/PBCHブロックは、同期信号(PSS、SSS)、PBCHおよびPBCHのためのDMRSを含むブロックであってよい。ただし、SS/PBCHブロックは、同期信号(PSS、SSS)、REDCAP PBCHおよびREDCAP PBCHのためのDMRSを含むブロックであってもよい。SS/PBCHブロックに含まれる信号/チャネルを送信することを、SS/PBCHブロックを送信すると表現する。基地局装置3はSSバーストセット内の1つまたは複数のSS/PBCHブロックを用いて同期信号および/またはPBCHを送信する場合に、SS/PBCHブロック毎に独立した下りリンク送信ビームを用いてもよい。
【0074】
図4において、1つのSS/PBCHブロックにはPSS、SSS、PBCHおよびPBCHのためのDMRSが時間/周波数多重されている。
図5は、SS/PBCHブロック内でPSS、SSS、PBCHおよびPBCHのためのDMRSが配置されるリソースを示す表である。
【0075】
PSSはSS/PBCHブロック内の1つ目のシンボル(SS/PBCHブロックの開始シンボルに対して(relative to)OFDMシンボル番号が0であるOFDMシンボル)にマップされてよい。PSSの系列は127シンボルで構成され、SS/PBCHブロック内の57番目のサブキャリアから183番目のサブキャリア(SS/PBCHブロックの開始サブキャリアに対してサブキャリアナンバーが56 ~ 182であるサブキャリア)にマップされてよい。
【0076】
SSSはSS/PBCHブロック内の3つ目のシンボル(SS/PBCHブロックの開始シンボルに対して(relative to)OFDMシンボル番号が2であるOFDMシンボル)にマップされてよい。SSSの系列は127シンボルで構成され、SS/PBCHブロック内の57番目のサブキャリアから183番目のサブキャリア(SS/PBCHブロックの開始サブキャリアに対してサブキャリアナンバーが56 ~ 182であるサブキャリア)にマップされてよい。
【0077】
PBCHとDMRSはSS/PBCHブロック内の2つ目、3つ目、4つ目のシンボル(SS/PBCHブロックの開始シンボルに対して(relative to)OFDMシンボル番号が1、2、3であるOFDMシンボル)にマップされてよい。PBCHの変調シンボルの系列はMsymbシンボルで構成され、SS/PBCHブロック内の2つ目のシンボルおよび4つ目のシンボルの1番目のサブキャリアから240番目のサブキャリア(SS/PBCHブロックの開始サブキャリアに対してサブキャリアナンバーが0 ~ 239であるサブキャリア)と、SS/PBCHブロック内の3つめのシンボルの1番目のサブキャリアから48番目のサブキャリアと184番目から240番目のサブキャリア(SS/PBCHブロックの開始サブキャリアに対してサブキャリアナンバーが0 ~ 47と192 ~ 239であるサブキャリア)と、のうちDMRSがマップされないリソースにマップされてよい。DMRSのシンボルの系列は144シンボルで構成され、SS/PBCHブロック内の2つ目のシンボルおよび4つ目のシンボルの1番目のサブキャリアから240番目のサブキャリア(SS/PBCHブロックの開始サブキャリアに対してサブキャリアナンバーが0 ~ 239であるサブキャリア)と、SS/PBCHブロック内の3つめのシンボルの1番目のサブキャリアから48番目のサブキャリアと184番目から240番目のサブキャリア(SS/PBCHブロックの開始サブキャリアに対してサブキャリアナンバーが0 ~ 47と192 ~ 239であるサブキャリア)と、に4サブキャリア毎に1サブキャリアずつマップされてよい。例えば、240サブキャリアに対して、そのうち180サブキャリアにPBCHの変調シンボルがマップされ、60サブキャリアに該PBCHのためのDMRSがマップされてよい。
【0078】
SSバーストセット内の異なるSS/PBCHブロックには異なるSSBインデックスが割り当てられてよい。あるSSBインデックスが割り当てられたSS/PBCHブロックは、基地局装置3によってSSB周期に基づいて周期的に送信されてよい。例えば、SS/PBCHブロックが初期アクセスに使用されるためのSSB周期と、接続されている(ConnectedまたはRRC_Connected)端末装置1のために設定するSSB周期が定義されてもよい。また、接続されている(ConnectedまたはRRC_Connected)端末装置1のために設定するSSB周期はRRCパラメータで設定されてよい。また、接続されている(ConnectedまたはRRC_Connected)端末装置1のために設定するSSB周期は潜在的に送信する可能性がある時間領域の無線リソースの周期であって、実際には基地局装置3が送信するかどうかを決めてもよい。また、SS/PBCHブロックが初期アクセスに使用されるためのSSB周期は、仕様書などに予め定義されてよい。例えば、初期アクセスを行なう端末装置1は、SSB周期を20ミリ秒とみなしてもよい。
【0079】
SS/PBCHブロックがマップされているSSバーストセットの時間位置は、PBCHに含まれるシステムフレーム番号(SFN: System Frame Number)を特定する情報および/またはハーフフレームを特定する情報に基づいて特定されてよい。SS/PBCHブロックを受信した端末装置1は、受信したSS/PBCHブロックに基づいて現在のシステムフレーム番号とハーフフレームを特定してもよい。
【0080】
SS/PBCHブロックは、SSバーストセット内の時間的な位置に応じてSSBインデックス(SS/PBCHブロックインデックスと称されてもよい)が割り当てられる。端末装置1は、検出したSS/PBCHブロックに含まれるPBCHの情報および/または参照信号の情報に基づいてSSBインデックスを特定する。
【0081】
複数のSSバーストセットにおける各SSバーストセット内における相対的な時間が同じSS/PBCHブロックは、同じSSBインデックスが割り当てられてよい。複数のSSバーストセットにおける各SSバーストセット内における相対的な時間が同じSS/PBCHブロックは、QCLである(あるいは同じ下りリンク送信ビームが適用されている)と想定されてもよい。また、複数のSSバーストセットにおける各SSバーストセット内における相対的な時間が同じSS/PBCHブロックにおけるアンテナポートは、平均遅延、ドップラーシフト、空間相関に関してQCLであると想定されてもよい。
【0082】
あるSSバーストセットの周期内で、同じSSBインデックスが割り当てられているSS/PBCHブロックは、平均遅延、平均ゲイン、ドップラースプレッド、ドップラーシフト、空間相関に関してQCLであると想定されてもよい。QCLである1つまたは複数のSS/PBCHブロック(あるいは参照信号であってもよい)に対応する設定をQCL設定と称してもよい。
【0083】
SS/PBCHブロック数(SSブロック数あるいはSSB数と称されてもよい)は、例えばSSバースト、またはSSバーストセット内、またはSS/PBCHブロックの周期の中のSS/PBCHブロック数(個数)として定義されてよい。また、SS/PBCHブロック数は、SSバースト内、またはSSバーストセット内、またはSS/PBCHブロックの周期の中のセル選択のためのビームグループの数を示してもよい。ここで、ビームグループは、SSバースト内、またはSSバーストセット内、またはSS/PBCHブロックの周期(SSB周期)の中に含まれる異なるSS/PBCHブロックの数または異なるビームの数として定義されてよい。
【0084】
複数のSSバーストセットにおける各SSバーストセット内における相対的な時間が同じSS/PBCHブロックは、同じSSBインデックスが割り当てられてよい。複数のSSバーストセットにおける各SSバーストセット内における相対的な時間が同じSS/PBCHブロックは、QCLである(あるいは同じ下りリンク送信ビームが適用されている)と想定されてもよい。また、複数のSSバーストセットにおける各SSバーストセット内における相対的な時間が同じSS/PBCHブロックにおけるアンテナポートは、平均遅延、ドップラーシフト、空間相関に関してQCLであると想定されてもよい。
【0085】
あるSSバーストセットの周期内で、同じSSBインデックスが割り当てられているSS/PBCHブロックは、平均遅延、平均ゲイン、ドップラースプレッド、ドップラーシフト、空間相関に関してQCLであると想定されてもよい。
【0086】
本実施形態に係る端末装置1は、あるセルにおいて、接続状態、所定のタイマーの実行状態、受信したMIBの情報、および/または受信したSIB(SIB1であってよい)の情報に基づいて、当該セルを「規制(barred)」セルとみなす(consider)かどうかを決定する。ただし、規制セルとは、当該セルに端末装置1がキャンプする(camp on)ことを許されていないセルであってよい。セルは、システム情報に指示によって規制される(barred)。例えば、端末装置1は、規制セルに対してキャンプしない。端末装置1は、あるセルにおいてMIBを取得できない場合に当該セルを規制セルとみなしても良い。
【0087】
端末装置1は、あるセルが規制セルでない場合(セルステータスが「not barred」と示されている場合であってもよい)に、該セルをセル選択およびセル再選択における候補セルと扱ってよい。
【0088】
端末装置1は、あるセルが規制セルである場合(セルステータスが「barred」と示されている場合あるいはセルステータスが「barred」であるものとして扱う場合)に、該セルを選択および再選択することを禁止され、他のセルを選択する。端末装置1は、あるセルが規制セルである場合、MIBに基づいて他セルを選択/再選択してもよい。例えば、MIBに含まれるフィールドにおいて同一周波数の選択/再選択が禁止されていることが示されている場合、端末装置1は、同一周波数の他セルを全て規制セルとし、再選択の候補としなくても良い。
【0089】
本実施形態に係る端末装置1は、あるセルにおいて、接続状態がRRCアイドル状態(RRC_IDLE)、RRCインアクティブ状態(RRC_INACTIVE)、またはタイマーT311が実行中のRRC接続状態(RRC_CONNECTED)である場合において、受信したMIBに基づいて当該セルを「規制(barred)」セルとみなす(consider)かどうかを決定する。ただし、タイマーT311は、RR
C接続の再確立(reestablishment)手順時に実行されるタイマーであり、タイマーが満了(expire)した場合に、端末装置1は接続状態をRRCアイドル状態にする。
【0090】
端末装置1は、あるセルにおいて、受信したMIBに含まれるパラメータcellBarredの値が所定の値である場合に当該セルが規制セルであるとみなす。ただし、パラメータcellBarredは、対応するセルが規制されている(barred)かどうかを示すパラメータである。ただし、パラメータcellBarredは、端末装置1が所定の端末装置(例えばREDCAP UE)である場合に無視されても良い。端末装置1は、受信したMIBに含まれるパラメータcellBarredとは異なるパラメータcellBarred-rcが所定の値である場合にセルが規制セルであるとみなしてもよい。ただし、パラメータcellBarred-rcは、対応するセルが所定の端末装置(例えばREDCAP UE)に対して規制されている(barred)かどうかを示すパラメータである。ただし、パラメータcellBarred-rcは、端末装置1が所定の端末装置(例えばREDCAP UE)以外である場合に無視されても良い。ただし、パラメータcellBarred-rcで示される情報は、MIBに含まれるその他のパラメータによって実現されても良い。例えば、MIBに、CORESET0の設定に関するパラメータが含まれており、該パラメータが所定の値を示す場合に、端末装置1はセルが規制セルであるとみなしてもよい。端末装置1は、受信したMIBに含まれるパラメータのいずれにおいても規制セルであることを示していない場合に、MIBに含まれるその他のパラメータ(例えばSFNを示す情報)を適用(apply)してもよい。
【0091】
本実施形態に係る端末装置1は、接続状態がタイマーT311の実行中でないRRC接続状態(in RRC_CONNECTED while T311 is not running)ではない場合に、受信したSIB1(REDCAP SIB1、その他のSIBであってもよい)のパラメータに基づいて、当該セルを「規制(barred)」セルとみなすかどうかを決定する。
【0092】
本実施形態に係る基地局装置3は端末装置1に対して、該端末装置1があるセルにおいて当該セルが規制されているかどうかを決定するためのパラメータを含むSIB1(その他のSIBであってもよい)を送信する。
【0093】
本実施形態に係る初期BWP(initial BWP)、初期下りリンクBWP(initial DL BWP)および初期上りリンクBWP(initial UL BWP)は、少なくとも、それぞれ、RRC接続が確立する前の初期アクセス時に使用されるBWP、下りリンクBWPおよび上りリンクBWPであってよい。ただし、初期BWP、初期下りリンクBWPおよび初期上りリンクBWPは、RRC接続が確立した後に使用されてもよい。ただし、初期BWP、初期下りリンクBWPおよび初期上りリンクBWPは、それぞれ、インデックスが0(#0)であるBWP、下りリンクBWPおよび上りリンクBWPであってよい。
【0094】
初期下りリンクBWPは、MIBで提供されるパラメータ、SIB1で提供されるパラメータ、SIBで提供されるパラメータおよび/またはRRCパラメータによって設定されてよい。例えば、初期下りリンクBWPはSIB1で提供されるパラメータinitialDownlinkBWPによって設定されるかもしれない。ただし、initialDownlinkBWPは、初期下りリンクBWPのUE個別のUE-specific、dedicated)の設定を示すパラメータであってよい。
【0095】
SIB1は、あるセルの共通下りリンク設定パラメータであるdownlinkConfigCommonを含んでもよい。端末装置1があるセルにおいて当該セルが規制されているかどうかを決定するためのパラメータの少なくとも1つは、あるセルの共通下りリンクパラメータを示すdownlinkConfigCommonに含まれてもよい。downlinkConfigCommonは、対応するセルにおける、1つの下りリンクキャリアと送信に関する基礎パラメータを示すパラメータ(例えばfrequencyInfoDLと称される)、および、あるサービングセルの初期下りリンクBWP設定を示すパラメータ(例えばinitialDownlinkBWPと称される)を含んでよい。SIB1は、あるセルの最大割当帯域幅を示すパラメータであるallocationBandwidthを含んでも良い。allocationB
andwidthは、SIB1内の任意のパラメータに含まれるかもしれない。
【0096】
BWPの情報要素(IE: Information Element)は、BWPの周波数位置と帯域幅を示すパラメータであってよい。BWPの情報要素は、当該BWPで用いられるサブキャリア間隔を示すパラメータsubcarrierSpacing、当該BWPの周波数領域での位置と帯域幅(リソースブロック数)を示すパラメータlocationAndBandwidth、および/または当該BWPで標準CP(cyclic prefix)が用いられるか拡張CPが用いられるかを示すパラメータcyclicPrefixを含んでよい。すなわち、BWPは、サブキャリア間隔、CP、および周波数領域での位置と帯域幅によって定義されてよい。ただし、locationAndBandwidthが示す値はリソースインディケータ値(RIV: Resource Indicator Value)として解釈されてよい。リソースインディケータ値は、BWPのスターティングPRBインデックスと連続するPRB数を示す。ただし、当該リソースインディケータ値の領域を定義する最初のPRBは、当該BWPのsubcarrierSpacingで与えられるサブキャリア間隔と、該サブキャリア間隔に対応するFrequencyInfoDL(またはFrequencyInfoDL-SIB)あるいはFrequencyInfoUL(またはFrequencyInfoUL-SIB)に含まれるSCS-SpecificCarrierで設定されるoffsetToCarrierで決定されるPRBであってよい。また、当該リソースインディケータ値の領域を定義するサイズは275であってよい。
【0097】
initialDownlinkBWPには、対応するセルにおける、BWPの情報要素、PDCCH設定の情報要素、および/またはPDSCH設定の情報要素などが含まれる。ただし、該初期下りリンクBWPは周波数領域でCORESET0を含むようにネットワークで設定されてよい。
【0098】
frequencyInfoDLは、当該下りリンクキャリアが属する1つまたは複数の周波数バンドのリストを示すfrequencyBandListとサブキャリア間隔毎のキャリアに関するパラメータのセットを示すSCS-SpecificCarrierのリストを含んでも良い。frequencyInfoULは、当該上りリンクキャリアが属する1つまたは複数の周波数バンドのリストを示すfrequencyBandListとサブキャリア間隔毎のキャリアに関するパラメータのセットを示すSCS-SpecificCarrierのリストを含んでも良い。
【0099】
SCS-SpecificCarrierは、実際のキャリアの位置や帯域幅、キャリア帯域幅を示すパラメータを含んでよい。より具体的には、frequencyInfoDL内の情報要素であるSCS-SpecificCarrierは、特定のキャリアに関する設定を示し、subcarrierSpacing、carrierbandwidthおよび/またはoffsetToCarrierを含む。subcarrierSpacingは、当該キャリアのサブキャリア間隔を示す(例えばFR1では15kHzまたは30kHzを示し、FR2では60kHzまたは120kHzを示す)パラメータである。carrierbandwidthは、当該キャリアの帯域幅をPRB(Physical Resource Block)の数で示すパラメータである。offsetToCarrierは、参照ポイントA(コモンRB0の最小(lowest)サブキャリア)と当該キャリアの最小利用可能サブキャリア(lowest usable subcarrier)の間の周波数領域でのオフセットをPRB数(ただし、サブキャリア間隔はsubcarrierSpacingで与えられる当該キャリアのサブキャリア間隔である)で示すパラメータである。例えば、下りリンクのキャリアについて、そのキャリア帯域幅はサブキャリア間隔毎にfrequencyInfoDL内のSCS-SpecificCarrier内の上位レイヤパラメータcarrierbandwidthで与えられ、その周波数上の開始位置はサブキャリア間隔毎にfrequencyInfoDL内のSCS-SpecificCarrier内のパラメータoffsetToCarrierで与えられる。例えば、上りリンクのキャリアについて、そのキャリア帯域幅はサブキャリア間隔毎にfrequencyInfoUL内のSCS-SpecificCarrier内の上位レイヤパラメータcarrierbandwidthで与えられ、その周波数上の開始位置はサブキャリア間隔毎にfrequencyInfoUL内のSCS-SpecificCarrier内のパラメータoffsetToCarrierで与えられる。
【0100】
allocationBandwidthは、対応するセルにおいて、端末装置1がサポートすべき下りリンクおよび/または上りリンクの最大割当帯域幅を示す情報である。最大割当帯域幅を示す情報は帯域幅をリソースブロック数で特定する情報であってよい。ただし、最大割当帯域
幅を示す情報は、サブキャリア間隔毎に設定されてもよい。最大割当帯域幅を示す情報は、サブキャリア間隔を示すパラメータsubcarrierSpacingと帯域幅のリソースブロック数を示すパラメータallocationBandwidthとを含む情報要素で示されてよい。最大割当帯域幅とは、端末装置1が備えるRF回路がサポートする最大帯域幅であってよい。最大帯域幅とは、下りリンクおよび/または上りリンクで伝送される信号/チャネルがそれぞれ同時にスケジューリングされうる最大の帯域幅であってよい。下りリンクおよび/または上りリンクで周波数上において離散的に信号/チャネルがスケジューリングされる場合、最大割当帯域幅は、ある時間において該信号/チャネルを離散的に配置可能な周波数リソースの帯域幅であってよい。
【0101】
allocationBandwidthは、SCS-SpecificCarrierの情報要素に含まれるパラメータであってもよい。allocationBandwidthが示す最大割当帯域幅を示す情報は、該パラメータを含むSCS-SpecificCarrierの情報要素のsubcarrierSpacingで示されるサブキャリア間隔に対応するリソースブロック数であってよい。最大割当帯域幅を示す情報は、SCS-SpecificCarrierで通知されるキャリア帯域幅に対して、割合値によって最大割当帯域幅を特定する情報であっても良い。
【0102】
allocationBandwidthは、BWPの情報要素に含まれるパラメータであってもよい。allocationBandwidthが示す最大割当帯域幅を示す情報は、該パラメータを含むBWPの情報要素のsubcarrierSpacingで示されるサブキャリア間隔に対応するリソースブロック数であってよい。最大割当帯域幅を示す情報は、対応するBWPの情報要素に含まれるlocationAndBandwidthで示されるBWPの帯域幅に対する割合値によって最大割当帯域幅を特定する情報であっても良い。allocationBandwidthはBWP毎に設定されるパラメータであってよい。
【0103】
allocationBandwidthは、あるセルにおける下りリンクの最大割当帯域幅を示す情報と上りリンクにおける最大割当帯域幅を示す情報とを共通のパラメータとして設定されても良いし、個別のパラメータとしてそれぞれ設定されても良い(例えば、それぞれdlAllocationBandwidthとulAllocationBandwidthと称されても良い)。
【0104】
端末装置1が受信したSIB1(その他のSIB、RRCパラメータであってもよい)でinitialDownlinkBWPが提供されていない場合、初期下りリンクBWPはType0-PDCCH CSS SetのCORESET(CORESET0など)のPRB(Physical Resource Block)のうちlowest indexのPRBから始まりhighest indexのPRBで終わる連続するPRBの位置と数、および、Type0-PDCCH CSS SetのCORESETで受信するPDCCHのSCS(SubCarrier Spacing)とcyclic prefixによって定義されてもよい。端末装置1が受信したSIB1でinitialDownlinkBWPが提供されている場合は、初期下りリンクBWPは、該initialDownlinkBWPで定義されてもよい。
【0105】
初期上りリンクBWPは、MIBで提供されるパラメータ、SIB1で提供されるパラメータ、SIBで提供されるパラメータおよび/またはRRCパラメータによって設定されてよい。例えば、初期上りリンクBWPはSIB1で提供されるパラメータinitialUplinkBWPによって設定されるかもしれない。ただし、initialUplinkBWPは、初期上りリンクBWPのUE個別のUE-specific、dedicated)の設定を示すパラメータである。
【0106】
初期上りリンクBWPは、SIB1(REDCAP SIB1、その他のSIB、RRCパラメータであってもよい)で提供されるinitialUplinkBWPで定義/設定されてもよい。端末装置1は、受信したSIB1によって提供されるinitialUplinkBWPに基づいて初期上りリンクBWPを決定してもよい。
【0107】
端末装置1は、自装置が備えるアンテナとベースバンド信号を処理する信号処理部との間にRF回路を備える。RF回路は、主に、信号処理部やパワーアンプ、アンテナスイッチ、
フィルタ等を備える。信号受信時においてRF回路の信号処理部は、フィルタを介して受信したRF信号を復調し、受信信号を信号処理部に出力する処理を行なう。信号送信時においてRF回路の高周波信号処理部は、搬送波信号を変調し、RF信号を生成し、パワーアンプで電力を増幅した後にアンテナに出力する処理を行なう。アンテナスイッチは、信号受信時にはアンテナとフィルタを接続し、信号送信時にはアンテナとパワーアンプを接続する。
【0108】
端末装置1は、設定された初期下りリンクBWPの帯域幅が自装置の備えるRF回路がサポートする帯域幅(割当帯域幅と称されて良い)より広い場合、該初期下りリンクBWP内でRF回路を適用する周波数帯域を調整/再調整(tuning/retuning)してもよい。RF回路を適用する周波数帯域を調整/再調整することをRFチューニング/RFリチューニング(RF tuning/RF retuning)と称してもよい。
図6は、RFリチューニングの一例を示す図である。
図6において、端末装置1において用いられるRF回路の適用帯域が初期下りリンクBWP内で受信する下りリンクチャネルの帯域外である場合、端末装置1は、RF回路の適用帯域を受信する下りリンクチャネルの帯域を含むようにRFリチューニングを行う。端末装置1は、設定された初期上りリンクBWPの帯域幅が自装置の備えるRF回路がサポートする帯域幅(割当帯域幅と称されて良い)より広い場合、該初期上りリンクBWP内でRF回路を適用する周波数帯域を調整/再調整(tuning/retuning)してもよい。端末装置1は、設定された下りリンクBWPの帯域幅が自装置の備えるRF回路がサポートする帯域幅(割当帯域幅と称されて良い)より広い場合、該下りリンクBWP内でRF回路を適用する周波数帯域を調整/再調整してもよい。端末装置1は、設定された初期上りリンクBWPの帯域幅が自装置の備えるRF回路がサポートする帯域幅(割当帯域幅と称されて良い)より広い場合、該上りリンクBWP内でRF回路を適用する周波数帯域を調整/再調整してもよい。
【0109】
端末装置1は、SIB1によって複数の初期下りリンクサブBWPを設定されるかもしれない。この複数の初期下りリンクサブBWPのうちの少なくとも一つは、SS/PBCHブロックを含むように設定されてもよい。端末装置1は、SS/PBCHブロック(セル定義SS/PBCHブロック(cell-defining SSB)など)を含む初期下りリンクサブBWPを初期下りリンクBWPとみなして動作するようにしてもよい。この複数の初期下りリンクサブBWPのうちの少なくとも一つは、CORESET0を含むように設定されてもよい。複数の初期下りリンクサブBWPのうちのすべてが、それぞれのCORESET0を含むように設定されてもよい。端末装置1は、CORESET0を含む初期下りリンクサブBWPを初期下りリンクBWPとみなして動作するようにしてもよい。端末装置1は、初期下りリンクサブBWPを初期下りリンクBWPとみなして動作するようにしてもよい。複数の初期下りリンクサブBWPは、複数の初期下りリンクBWPとみなされてもよい。複数の初期下りリンクサブBWPは、一つの初期下りリンクBWPの周波数帯域の中に含まれるように設計されてもよい。初期下りリンクサブBWPは、下りリンクBWPまたは下りリンクサブBWPと言い換えてられてもよい。ただし、端末装置1に対し、「複数の初期下りリンクBWPが設定される」とは、初期下りリンクBWPの複数の周波数位置および/または複数の帯域幅が設定されることであってよい。基地局装置3は初期下りリンクBWPの複数の周波数位置および/または複数の帯域幅の設定を含む情報を報知し、端末装置1は、該情報に基づいて初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を決定/特定/設定してもよい。
【0110】
本発明に係る端末装置1は、上位レイヤパラメータinitialDownlinkBWPで初期下りリンクBWPの設定情報を受信/特定する。ただし、initialDownlinkBWPはSIB1に含まれてもよいし、任意のRRCメッセージに含まれてもよい。例えば、初期下りリンクBWPの設定情報は該初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅とを示す情報を含んでもよい。端末装置1は、初期下りリンクBWPの複数の設定情報を含むSIB1あるいは任意のRRCメッセージを受信するかもしれない。初期下りリンクBWPの設定情報は1つのパラメータinitialDownlinkBWPに複数含まれるかもしれない。
【0111】
図7は本実施形態に係るinitialDownlinkBWPの情報要素(IE)BWP-DownlinkCommonのパ
ラメータ構成の一例を示す。本実施形態に係るinitialDownlinkBWPは、初期下りリンクBWPの汎用パラメータgenericParameters、PDCCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータpdcch-ConfigCommon、PDSCHのセルスペシフィックなパラメータpdsch-ConfigCommon、および/または、初期下りリンクBWPの第2の設定情報を示すパラメータを含んでよい。ただし、初期下りリンクBWPの第2の設定情報を示すパラメータは、初期下りリンクBWPの第2の「周波数位置と帯域幅」を示すinitialDownlinkBWP内のパラメータlocationAndBandwidth-rcであってもよい。あるセルにおいて複数の初期下りリンクBWPが設定される場合(あるいはあるセルにおいて初期下りリンクBWPに対する複数の周波数位置および/または複数の帯域幅の設定情報が報知されている場合)、initialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれる情報の一部は、該複数の初期下りリンクBWP(あるいは該初期下りリンクBWPの複数の周波数位置および/または複数の帯域幅の設定情報)に共通のパラメータであってもよい。
【0112】
initialDownlinkBWPに含まれるgenericParametersは情報要素(IE)BWPで構成され、初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を示すパラメータlocationAndBandwidth、初期下りリンクBWPにおいて全てのチャネルおよび参照信号で使用されるサブキャリア間隔を示すパラメータsubcarrierSpacing、および、初期下りリンクBWPで拡張サイクリックプレフィックス(CP)が用いられるかを示すパラメータcyclicPrefixを含む。ただし、あるセルにおいて初期下りリンクBWPの複数の「周波数位置と帯域幅」が設定される場合、initialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれるlocationAndBandwidthは、初期下りリンクBWPの第1の「周波数位置と帯域幅」を示すパラメータであってよい。ただし、あるセルにおいて初期下りリンクBWPの複数の「周波数位置と帯域幅」が設定される場合、initialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれるsubcarrierSpacingは、第1の「周波数位置と帯域幅」で設定される初期下りリンクBWPにおいて全てのチャネルおよび参照信号で使用されるサブキャリア間隔を示すパラメータであってもよいし、異なる「周波数位置と帯域幅」で設定される初期下りリンクBWPに共通で全てのチャネルおよび参照信号で使用されるサブキャリア間隔を示すパラメータであってもよい。例えば、端末装置1は、initialDownlinkBWPが第2の「周波数位置と帯域幅」の設定情報(locationAndBandwidth-rc)を含むか含まないかに関わらず、initialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれるsubcarrierSpacingに基づいて、初期下りリンクBWPにおいて全てのチャネル(例えばPDCCH、PDSCH)および参照信号で使用されるサブキャリア間隔を決定/特定してもよい。ただし、あるセルにおいて初期下りリンクBWPの複数の「周波数位置と帯域幅」が設定される場合、initialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれるcyclicPrefixは、第1の「周波数位置と帯域幅」で設定される初期下りリンクBWPで拡張サイクリックプレフィックス(CP)が用いられるかを示すパラメータであってもよいし、異なる「周波数位置と帯域幅」で設定される初期下りリンクBWPに共通で拡張CPが用いられるかを示すパラメータであってもよい。例えば、端末装置1は、initialDownlinkBWPが第2の「周波数位置と帯域幅」の設定情報(locationAndBandwidth-rc)を含むか含まないかに関わらず、initialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれるcyclicPrefixに基づいて、初期下りリンクBWPで拡張CPが用いられるかどうかを決定/特定してもよい。
【0113】
initialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれるlocationAndBandwidthが示す値は、リソースインディケータ値(RIV: Resource Indicator Value)として解釈される。RIVはリソースブロックの開始位置と連続するリソースブロック数とを示すインデックスであり、該インデックスの値により初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を特定することができる。initialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれるsubcarrierSpacingが示す初期下りリンクBWPのサブキャリア間隔は、同じセルのMIBによって示されるサブキャリア間隔と同じ値となるように設定されてもよい。genericParametersにcyclicPrefixが含まれない(セットされていない)場合、端末装置1は拡張CPを用いず、標準CPを用いてもよい。
【0114】
ただし、初期下りリンクBWPに対する異なる周波数位置および/または帯域幅を示す異なるパラメータ(initialDownlinkBWP内のlocationAndBandwidthおよびlocationAndBandwidth-rc)は、周波数位置および/または帯域幅が異なる初期下りリンクBWPを設定する情報であってもよい。ただし、初期下りリンクBWPに対する異なる周波数位置および/または帯域幅を示す異なるパラメータ(initialDownlinkBWP内のlocationAndBandwidthおよびlocationAndBandwidth-rc)は、初期下りリンクBWPについて異なる周波数位置および帯域幅を示す情報であってもよい。例えば、RedCapに対応しない端末装置1は、initialDownlinkBWP内のlocationAndBandwidthで初期下りリンクBWPの周波数位置および帯域幅を特定/決定し、RedCapに対応する端末装置1は、initialDownlinkBWP内にlocationAndBandwidth-rcが含まれる場合に該locationAndBandwidth-rcで初期下りリンクBWPの周波数位置および帯域幅を特定/決定し、initialDownlinkBWP内にlocationAndBandwidth-rcが含まれない場合にinitialDownlinkBWP内のlocationAndBandwidthで初期下りリンクBWPの周波数位置および帯域幅を特定/決定してもよい。
【0115】
ただし、本実施形態では、初期下りリンクBWPの第2の「周波数位置および帯域幅」を示すパラメータlocationAndBandwidth-rcは、初期下りリンクの汎用パラメータであるinitialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれない構成とすることで汎用パラメータに対する追加のパラメータとして扱うことができるが、locationAndBandwidth-rcがinitialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれる構成としてもよい。
【0116】
initialDownlinkBWPに含まれるpdcch-ConfigCommonは、共通サーチスペースあるいはUEスペシフィックサーチスペースで用いられるCORESET0のパラメータcontrolResourceSetZero、共通サーチスペースあるいはUEスペシフィックサーチスペースで用いられる追加の共通CORESETのパラメータcommonControlResourceSet、共通サーチスペース0(common search space #0)のパラメータsearchSpaceZero、共通サーチスペース0以外の共通サーチスペースのリストを示すパラメータcommonSearchSpaceList、SIB1メッセージのためのサーチスペースのIDを示すパラメータsearchSpaceSIB1、その他のシステム情報のためのサーチスペースのIDを示すパラメータsearchSpaceOtherSystemInformation、ページングのためのサーチスペースのIDを示すパラメータpagingSearchSpace、および/または、ランダムアクセス手順のためのサーチスペースのIDを示すパラメータra-SearchSpaceを含むかもしれない。
【0117】
controlResourceSetZeroで示される情報要素(IE: Information Element)ControlResourceSetZeroには0から15のいずれかの値が設定される。ただし、ControlResourceSetZeroに設定可能な値の数は16以外でも良く、例えば32であってもよい。searchSpaceZeroで示される情報要素SearchSpaceZeroには0から15のいずれかの値が設定される。ただし、SearchSpaceZeroに設定可能な値の数は16以外でも良く、例えば32であってもよい。
【0118】
端末装置1は、pdcch-ConfigCommon内のcontrolResourceSetZeroから、CORESET0のための連続するリソースブロックの数と連続するシンボルの数を決定する。ただし、controlResourceSetZeroで示される値は、インデックスとして所定のテーブルに適用される。ただし、端末装置1は、サポートするUEカテゴリおよび/またはUE Capabilityに基づいて、適用するテーブルを決定しても良い。ただし、端末装置1は、最小チャネル帯域幅に基づいて、適用するテーブルを決定しても良い。ただし、端末装置1は、SS/PBCHブロックのサブキャリア間隔および/またはCORESET0のサブキャリア間隔に基づいて、適用するテーブルを決定しても良い。controlResourceSetZeroの値がインデックスとして適用されるテーブルの各行には、controlResourceSetZeroが示すインデックス、PBCHとCORESETの多重パターン、CORESET0のRB(PRBであってもよい)数、CORESET0のシンボル数、オフセットおよび/またはPDCCHの繰り返し回数が示されてよい。
【0119】
PBCHとCORESETの多重パターンは、MIBを検出したPBCHに対応するSS/PBCHブロックと対応するCORESET0の周波数/時間位置の関係のパターンを示す。例えば、PBCHとCORESETの多重パターンが1である場合には、PBCHとCORESETは異なるシンボルに時間多重される。
【0120】
CORESET0のRB数は、CORESET0に対して連続的に割り当てられるリソースブロックの数を示す。CORESET0のシンボル数は、CORESET0に対して連続的に割り当てられるシンボルの数を示す。
【0121】
オフセットは、CORESET0に割り当てられるリソースブロックの最小のRBインデックスから対応するREDCAP PBCHの最初のリソースブロックが重複するコモンリソースブロックの最小のRBインデックスへのオフセットを示す。ただし、オフセットは、CORESET0に割り当てられるリソースブロックの最小のRBインデックスから、対応するSS/PBCHブロックの最初のリソースブロックが重複するコモンリソースブロックの最小のRBインデックスへのオフセットを示してもよい。
【0122】
端末装置1は、RRCパラメータpdcch-ConfigCommonを含むinitialDownlinkBWPをSIB1またはRRCメッセージで受信し、該パラメータに基づいて、PDCCHをモニタする。
【0123】
端末装置1は、pdcch-ConfigCommon内のsearchSpaceZeroから、PDCCHモニタリング機会を決定する。ただし、searchSpaceZeroで示される値は、インデックスとして所定のテーブルに適用される。ただし、端末装置1は、サポートするUEカテゴリおよび/またはUE Capabilityに基づいて、適用するテーブルを決定しても良い。ただし、端末装置1は、周波数レンジに基づいて、適用するテーブルを決定しても良い。
【0124】
端末装置1は、スロットn0から連続する2スロットにわたりタイプ0-PDCCHコモンサーチスペースセット(Type0-PDCCH CSS Set)でPDCCHをモニタする。端末装置1は、インデックスがiであるSS/PBCHブロックにおいて、テーブルで示されるパラメータOとパラメータMに基づいてn0とシステムフレーム番号を決定する。
【0125】
あるセルにおいて初期下りリンクBWPに対する複数の「周波数位置および帯域幅」を示すパラメータ(initialDownlinkBWP内のlocationAndBandwidthおよびlocationAndBandwidth-rc)が設定される場合(あるセルにおいて複数の初期下りリンクBWPが設定される場合であってもよい)、initialDownlinkBWPに含まれるpdcch-ConfigCommonあるいは該pdcch-ConfigCommonの各パラメータは、第1の「周波数位置と帯域幅」で設定される初期下りリンクBWPにおけるPDCCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータであってもよいし、異なる「周波数位置と帯域幅」で設定される初期下りリンクBWPに共通であるPDCCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータであってもよい。例えば、端末装置1は、initialDownlinkBWPが第2の「周波数位置と帯域幅」の設定情報(locationAndBandwidth-rc)を含むか含まないかに関わらず、initialDownlinkBWP に含まれるpdcch-ConfigCommonあるいは該pdcch-ConfigCommonの一部のパラメータに基づいて、初期下りリンクBWPにおけるPDCCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータを決定/特定してもよい。
【0126】
initialDownlinkBWPに含まれるpdsch-ConfigCommonは、下りリンクデータに対する下りリンク割当のタイミングのための時間領域設定のリストを示すパラメータpdsch-TimeDomainAllocationListを含むかもしれない。
【0127】
あるセルにおいて初期下りリンクBWPに対する複数の「周波数位置および帯域幅」を示すパラメータ(initialDownlinkBWP内のlocationAndBandwidthおよびlocationAndBandwid
th-rc)が設定される場合(あるセルにおいて複数の初期下りリンクBWPが設定される場合であってもよい)、initialDownlinkBWPに含まれるpdsch-ConfigCommonあるいは該pdsch-ConfigCommonの各パラメータは、第1の「周波数位置と帯域幅」で設定される初期下りリンクBWPにおけるPDSCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータであってもよいし、異なる「周波数位置と帯域幅」で設定される初期下りリンクBWPに共通であるPDSCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータであってもよい。例えば、端末装置1は、initialDownlinkBWPが第2の「周波数位置と帯域幅」の設定情報(locationAndBandwidth-rc)を含むか含まないかに関わらず、initialDownlinkBWP に含まれるpdsch-ConfigCommonあるいは該pdsch-ConfigCommonの一部のパラメータに基づいて、初期下りリンクBWPにおけるPDSCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータを決定/特定してもよい。
【0128】
initialDownlinkBWPに含まれるlocationAndBandwidth-rcが示す値は、リソースインディケータ値(RIV: Resource Indicator Value)として解釈される。RIVはリソースブロックの開始位置と連続するリソースブロック数とを示すインデックスであり、該インデックスの値により初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を特定することができる。
【0129】
端末装置1は、initialDownlinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれない場合、initialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれるlocationAndBandwidthに基づいて初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を特定/決定してもよい。端末装置1は、initialDownlinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれる場合、該locationAndBandwidth-rcに基づいて初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を特定/決定してもよい。
【0130】
第1の初期下りリンクBWPの周波数位置および/または帯域幅をサポートしない端末装置1は、initialDownlinkBWPに含まれるlocationAndBandwidth-rcから第2の初期下りリンクBWPを特定/決定することで、基地局装置3から送信される下りリンクチャネルおよび下りリンク信号を受信することができる。
【0131】
基地局装置3は、特定の端末装置1がサポートしない周波数位置および/または帯域幅の初期下りリンクBWPをlocationAndBandwidthで設定する場合、該端末装置1がサポートする周波数位置および/または帯域幅の初期下りリンクBWPをlocationAndBandwidth-rcで設定することにより、適切に下りリンクチャネルおよび下りリンク信号を送信することができる。基地局装置3は、initialDownlinkBWPにlocationAndBandwidth-rcを含めることで、第1の初期下りリンクBWPの周波数位置および/または帯域幅をサポートしない端末装置1に対しては、第2の初期下りリンクBWPに対応する下りリンクチャネルおよび参照信号を送信し、第1の初期下りリンクBWPの周波数位置および帯域幅をサポートする端末装置1に対しては、第1の初期下りリンクBWPに対応する下りリンクチャネルおよび参照信号を送信することができる。基地局装置3は、全ての端末装置1がサポートする周波数位置および/または帯域幅の初期下りリンクBWPをinitialDownlinkBWP内のlocationAndBandwidthで設定する場合、initialDownlinkBWPにlocationAndBandwidth-rcを含めなくてもよい。
【0132】
端末装置1は、initialDownlinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれるか含まれないかに関わらず、initialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれるsubcarrierSpacingを用いて、初期下りリンクBWPにおいて全てのチャネルおよび参照信号で使用されるサブキャリア間隔を特定/決定してもよい。端末装置1は、initialDownlinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれるか含まれないかに関わらず、initialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれるcyclicPrefixを用いて、初期下りリンクBWPにおいて拡張サイクリックプレフィックスCPが用いられるかを特定/決定してもよい。
【0133】
端末装置1は、initialDownlinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれるか含まれない
かに関わらず、initialDownlinkBWPに含まれるpdcch-ConfigCommonを用いて、初期下りリンクBWPにおけるPDCCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータを特定/決定し、PDCCHをモニタ/受信してもよい。端末装置1は、initialDownlinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれるか含まれないかに関わらず、initialDownlinkBWP に含まれるpdsch-ConfigCommonを用いて、初期下りリンクBWPにおけるPDSCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータを特定/決定し、PDSCHを受信してもよい。
【0134】
図8は、本実施形態の端末装置1における初期下りリンクBWPの決定およびPDCCHのモニタリングに関する処理の一例を示すフロー図である。
図8のステップS1001において、端末装置1は、初期下りリンクBWPの汎用パラメータを示すパラメータ(情報)genericParametersと初期下りリンクBWPの物理下りリンク制御チャネルのセル共通パラメータを示すパラメータ(情報)pdcch-ConfigCommonとを含む、あるセルの初期下りリンクBWPの共通パラメータ(情報)initialDownlinkBWPを受信する。ステップS1002において、端末装置1は、受信したinitialDownlinkBWPが初期下りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示すパラメータ(情報)locationAndBandwidth-rcを含むかを判定する。判定が是である場合(S1002-Yes)、ステップS1003において、端末装置1は、initialDownlinkBWP内のlocationAndBandwidth-rcに基づいて初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を決定/特定する。ステップS1002において判定が否である場合(S1002-No)、ステップS1004において、端末装置1は、initialDownlinkBWP内のgenericParametersに含まれる初期下りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示すパラメータ(情報)locationAndBandwidthに基づいて初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を決定/特定する。ステップS1005において、端末装置1は、initialDownlinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれるか否かに関わらず、pdcch-ConfigCommonに基づいてPDCCHをモニタする。
【0135】
このように複数の初期下りリンクBWPに対してBWPに関するパラメータを共有して用いることにより、SIB1のオーバヘッドを削減することが可能となる。
【0136】
端末装置1は、SIB1によって複数の初期上りリンクサブBWPを設定されるかもしれない。端末装置1は、SIB1によって提供されるinitialUplinkBWPに基づいて1つまたは複数の初期上りリンクサブBWPを決定するかもしれない。この複数の初期上りリンクサブBWPのうちの少なくとも一つは、物理ランダムアクセスチャネルのリソースを含むように設定されてもよい。端末装置1は、初期上りリンクサブBWPを初期上りリンクBWPとみなして動作するようにしてもよい。複数の初期上りリンクサブBWPは、複数の初期上りリンクBWPとみなされてもよい。複数の初期上りリンクサブBWPは、一つの初期上りリンクBWPの周波数帯域の中に含まれるように設計されてもよい。初期上りリンクサブBWPは、上りリンクBWPまたは上りリンクサブBWPと言い換えてられてもよい。ただし、端末装置1に対し、「複数の初期上りリンクBWPが設定される」とは、初期上りリンクBWPの複数の周波数位置および/または複数の帯域幅が設定されることであってよい。基地局装置3は初期上りリンクBWPの複数の周波数位置および/または複数の帯域幅の設定を含む情報を報知し、端末装置1は、該情報に基づいて初期上りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を決定/特定/設定してもよい。
【0137】
SIB1は、あるセルの共通下りリンク設定パラメータであるuplinkConfigCommonを含んでもよい。端末装置1があるセルにおいて当該セルが規制されているかどうかを決定するためのパラメータの少なくとも1つは、あるセルの共通上りリンクパラメータを示すuplinkConfigCommonに含まれてもよい。uplinkConfigCommonは、1つの上りリンクキャリアと送信に関する基礎パラメータを示すパラメータ(例えばfrequencyInfoULと称される)、あるサービングセルの初期上りリンクBWP設定を示すパラメータ(例えばinitialUplinkBWPと称される)、および/または複数の初期上りリンクサブBWPの設定を示すパラメータ(例えばinitialUplinkBWP-rcと称される)と、を含んでよい。上りリンクにおける最大割当帯域幅を示す情報ulAllocationBandwidthがuplinkConfigCommonに含まれるかもしれない。
【0138】
initialUplinkBWPには、BWPの情報要素、PDCCH設定の情報要素、および/またはPDSCH設定の情報要素などが含まれる。ただし、該初期上りリンクBWPは周波数領域で物理ランダムアクセスチャネルリソースを含むようにネットワークで設定されてよい。
【0139】
本発明に係る端末装置1は、上位レイヤパラメータinitialUplinkBWPで初期上りリンクBWPの設定情報を受信/特定する。ただし、initialUplinkBWPはSIB1に含まれてもよいし、任意のRRCメッセージに含まれてもよい。例えば、初期上りリンクBWPの設定情報は該初期上りリンクBWPの周波数位置と帯域幅とを示す情報を含んでもよい。端末装置1は、初期上りリンクBWPの複数の設定情報を含むSIB1あるいは任意のRRCメッセージを受信するかもしれない。初期上りリンクBWPの設定情報は1つのパラメータinitialUplinkBWPに複数含まれるかもしれない。
【0140】
図9は本実施形態に係るinitialUplinkBWPの情報要素(IE)BWP-UplinkCommonのパラメータ構成の一例を示す。本実施形態に係るinitialUplinkBWPは、初期上りリンクBWPの汎用パラメータgenericParameters、ランダムアクセスのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータrach-ConfigCommon、PUSCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータpusch-ConfigCommon、PUCCHのセルスペシフィックなパラメータpucch-ConfigCommon、および/または、初期上りリンクBWPの第2の設定情報を示すパラメータを含んでよい。ただし、初期上りリンクBWPの第2の設定情報を示すパラメータは、初期上りリンクBWPの第2の「周波数位置と帯域幅」を示すパラメータlocationAndBandwidth-rcであってもよい。あるセルにおいて複数の初期上りリンクBWPが設定される場合(あるいはあるセルにおいて初期上りリンクBWPに対する複数の周波数位置および/または複数の帯域幅の設定情報が報知されている場合)、genericParametersに含まれる情報の一部は、該複数の初期上りリンクBWP(あるいは該初期上りリンクBWPの複数の周波数位置および/または複数の帯域幅の設定情報)に共通のパラメータであってもよい。
【0141】
initialUplinkBWPに含まれるgenericParametersは、情報要素(IE)BWPで構成され、初期上りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を示すパラメータlocationAndBandwidth、初期上りリンクBWPにおいて全てのチャネルおよび参照信号で使用されるサブキャリア間隔を示すパラメータsubcarrierSpacing、および、初期上りリンクBWPで拡張サイクリックプレフィックス(CP)が用いられるかを示すパラメータcyclicPrefixを含む。ただし、あるセルにおいて初期上りリンクBWPの複数の「周波数位置と帯域幅」が設定される場合、genericParametersに含まれるlocationAndBandwidthは、初期上りリンクBWPの第1の「周波数位置と帯域幅」を示すパラメータであってよい。ただし、あるセルにおいて初期上りリンクBWPの複数の「周波数位置と帯域幅」が設定される場合、genericParametersに含まれるsubcarrierSpacingは、第1の「周波数位置と帯域幅」で設定される初期上りリンクBWPにおいて全てのチャネルおよび参照信号で使用されるサブキャリア間隔を示すパラメータであってもよいし、異なる「周波数位置と帯域幅」で設定される初期上りリンクBWPに共通で全てのチャネルおよび参照信号で使用されるサブキャリア間隔を示すパラメータであってもよい。例えば、端末装置1は、initialUplinkBWPが第2の「周波数位置と帯域幅」の設定情報(locationAndBandwidth-rc)を含むか含まないかに関わらず、initialUplinkBWP内のgenericParametersに含まれるsubcarrierSpacingに基づいて、初期上りリンクBWPにおいて全てのチャネル(例えばPUCCH、PUSCH、PRACH)および参照信号で使用されるサブキャリア間隔を決定/特定してもよい。ただし、あるセルにおいて初期上りリンクBWPの複数の「周波数位置と帯域幅」が設定される場合、initialUplinkBWP内のgenericParametersに含まれるcyclicPrefixは、第1の「周波数位置と帯域幅」で設定される初期上りリンクBWPで拡張サイクリックプレフィックス(CP)が用いられるかを示すパラメータであってもよいし、異なる「周波数位置と帯域幅」で設定される初期上りリンクBWPに共通で拡張CPが用いられるかを示すパラメータであってもよい。例えば、端末装置1は、initialUplinkBWPが第2の「周波数位置と帯域幅」の設定情報(locationAndBandwidth-rc)を含むか含まないかに関わらず、initialUplinkBWP内のgenericParametersに含まれるcyclicPrefixに基づいて、初期上りリンクBWPで拡張CPが用いられるかどうかを決定/特定してもよい。
【0142】
initialUplinkBWP内のgenericParametersに含まれるlocationAndBandwidthが示す値は、リソースインディケータ値(RIV: Resource Indicator Value)として解釈される。RIVはリソースブロックの開始位置と連続するリソースブロック数とを示すインデックスであり、該インデックスの値により初期上りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を特定することができる。initialUplinkBWP内のgenericParametersに含まれるsubcarrierSpacingが示す初期上りリンクBWPのサブキャリア間隔は、同じセルのMIBによって示されるサブキャリア間隔と同じ値となるように設定されてもよい。initialUplinkBWP内のgenericParametersにcyclicPrefixが含まれない(セットされていない)場合、端末装置1は拡張CPを用いず、標準CPを用いてもよい。
【0143】
ただし、初期上りリンクBWPに対して異なる周波数位置および帯域幅を示す異なるパラメータ(initialUplinkBWP内のlocationAndBandwidthおよびlocationAndBandwidth-rc)は、周波数位置および/または帯域幅が異なる初期上りリンクBWPを設定する情報であってもよい。例えば、locationAndBandwidthで設定される初期上りリンクBWPはRedCapに対応しない端末装置1で用いられる初期上りリンクBWPであり、locationAndBandwidth-rcで設定される初期上りリンクBWPはRedCapに対応する端末装置1で用いられる初期上りリンクBWPであってもよい。ただし、初期上りリンクBWPに対する異なる周波数位置および帯域幅を示す異なるパラメータ(initialUplinkBWP内のlocationAndBandwidthおよびlocationAndBandwidth-rc)は、初期上りリンクBWPに対して異なる周波数位置および帯域幅を示す情報であってもよい。例えば、RedCapに対応しない端末装置1は、initialUplinkBWP内のlocationAndBandwidthで初期上りリンクBWPの周波数位置および帯域幅を特定/決定し、RedCapに対応する端末装置1は、initialUplinkBWP内にlocationAndBandwidth-rcが含まれる場合に該locationAndBandwidth-rcで初期上りリンクBWPの周波数位置および帯域幅を特定/決定し、initialUplinkBWP内にlocationAndBandwidth-rcが含まれない場合にinitialUplinkBWP内のlocationAndBandwidthで初期上りリンクBWPの周波数位置および帯域幅を特定/決定してもよい。
【0144】
ただし、本実施形態では、初期上りリンクBWPの第2の「周波数位置と帯域幅」を示すinitialUplinkBWP内のパラメータlocationAndBandwidth-rcは、初期上りリンクの汎用パラメータであるgenericParametersに含まれない構成とすることで汎用パラメータに対する追加のパラメータとして扱うことができるが、locationAndBandwidth-rcがinitialUplinkBWP内のgenericParametersに含まれる構成としてもよい。
【0145】
initialUplinkBWPに含まれるpucch-ConfigCommonは、セルスペシフィックなPUCCHリソース/パラメータのセットを設定するインデックスを示すパラメータpucch-ResourceCommon、PUCCHフォーマット0、1、3、4におけるグループホッピングおよび系列ホッピングの設定を示すパラメータpucch-GroupHopping、グループホッピングおよび系列ホッピングにおけるセルスペシフィックなスクランブリングIDを示すパラメータhoppingId、および/または、PUCCH送信のための電力制御パラメータ(P0)を示すパラメータp0-nominalを含むかもしれない。
【0146】
あるセルにおいて初期上りリンクBWPに対する複数の「周波数位置および帯域幅」を示すパラメータ(locationAndBandwidthおよびlocationAndBandwidth-rc)が設定される場合(あるセルにおいて複数の初期上りリンクBWPが設定される場合であってもよい)、initialUplinkBWPに含まれるpucch-ConfigCommonあるいは該pucch-ConfigCommonの各パラメータは、第1の「周波数位置と帯域幅」で設定される初期上りリンクBWPにおけるPDCCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータであってもよいし、異なる「周波数位置と帯域幅」で設定される初期上りリンクBWPに共通であるPUCCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータであってもよい。例えば、端末装置1は、initialUplinkBWPが第2の「周波数位置と帯域幅」の設定情報(locationAndBandwidth-rc)を含むか含まないかに関わらず、initialUplinkBWPに含まれるpucch-ConfigCommonあるいは該pucch-ConfigCommonの一部のパラメータに基づいて、初期上りリンクBWPにおけるPUCCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータを決定/特定してもよい。
【0147】
initialUplinkBWPに含まれるpusch-ConfigCommonは、上りリンクデータに対する上りリンク割当のタイミングのための時間領域設定のリストを示すパラメータpusch-TimeDomainAllocationList、DMRSのグループホッピングが有効かを示すセルスペシフィックなパラメータgroupHoppingEnabledTransformPrecoding、msg3とRACHプリアンブル送信の間の電力オフセットを示すパラメータmsg3-DeltaPreamble、および/または、グラントを伴うPUSCHの目標受信電力P0の値を示すパラメータp0-NominalWithGrantを含むかもしれない。
【0148】
あるセルにおいて初期上りリンクBWPに対する複数の「周波数位置および帯域幅」を示すパラメータ(locationAndBandwidthおよびlocationAndBandwidth-rc)が設定される場合(あるセルにおいて複数の初期上りリンクBWPが設定される場合であってもよい)、initialUplinkBWP に含まれるpusch-ConfigCommonあるいは該pusch-ConfigCommonの各パラメータは、第1の「周波数位置と帯域幅」で設定される初期上りリンクBWPにおけるPUSCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータであってもよいし、異なる「周波数位置と帯域幅」で設定される初期上りリンクBWPに共通であるPUSCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータであってもよい。例えば、端末装置1は、initialUplinkBWPが第2の「周波数位置と帯域幅」の設定情報(locationAndBandwidth-rc)を含むか含まないかに関わらず、initialUplinkBWP に含まれるpusch-ConfigCommonあるいは該pusch-ConfigCommonの一部のパラメータに基づいて、初期上りリンクBWPにおけるPUSCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータを決定/特定してもよい。
【0149】
initialUplinkBWP に含まれるlocationAndBandwidth-rcが示す値は、リソースインディケータ値(RIV: Resource Indicator Value)として解釈される。RIVはリソースブロックの開始位置と連続するリソースブロック数とを示すインデックスであり、該インデックスの値により初期上りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を特定することができる。
【0150】
端末装置1は、initialUplinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれない場合、initialUplinkBWP内のgenericParametersに含まれるlocationAndBandwidthに基づいて初期上りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を特定/決定してもよい。端末装置1は、initialUplinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれる場合、該locationAndBandwidth-rcに基づいて初期上りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を特定/決定してもよい。
【0151】
第1の初期上りリンクBWPの周波数位置および/または帯域幅をサポートしない端末装置1は、initialUplinkBWPに含まれるlocationAndBandwidth-rcから第2の初期上りリンクBWPを特定/決定することで、基地局装置3から送信される上りリンクチャネルおよび上りリンク信号を受信することができる。
【0152】
基地局装置3は、特定の端末装置1がサポートしない周波数位置および/または帯域幅の初期上りリンクBWPをlocationAndBandwidthで設定する場合、該端末装置1がサポートする周波数位置および/または帯域幅の初期上りリンクBWPをinitialUplinkBWP内のlocationAndBandwidth-rcで設定することにより、適切に上りリンクチャネルおよび上りリンク信号を送信することができる。基地局装置3は、initialUplinkBWPにlocationAndBandwidth-rcを含めることで、第1の初期上りリンクBWPの周波数位置および/または帯域幅をサポートしない端末装置1に対しては、第2の初期上りリンクBWPに対応する上りリンクチャネルおよび参照信号を送信し、第1の初期上りリンクBWPの周波数位置および帯域幅をサポートする端末装置1に対しては、第1の初期上りリンクBWPに対応する上りリンクチャネルおよび参照信号を送信することができる。基地局装置3は、全ての端末装置1がサポートする周波数位置および/または帯域幅の初期上りリンクBWPをinitialUplinkBWP内のlocationAndBandwidthで設定する場合、initialUplinkBWPにlocationAndBandwidth-rcを含めなくてもよい。
【0153】
端末装置1は、initialUplinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれるか含まれないかに関わらず、initialUplinkBWP内のgenericParametersに含まれるsubcarrierSpacingを用いて、初期上りリンクBWPにおいて全てのチャネルおよび参照信号で使用されるサブキャリア間隔を特定/決定してもよい。端末装置1は、initialUplinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれるか含まれないかに関わらず、initialUplinkBWP内のgenericParametersに含まれるcyclicPrefixを用いて、初期上りリンクBWPにおいて拡張サイクリックプレフィックスCPが用いられるかを特定/決定してもよい。
【0154】
端末装置1は、initialUplinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれるか含まれないかに関わらず、initialUplinkBWPに含まれるpucch-ConfigCommonを用いて、初期上りリンクBWPにおけるPUCCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータを特定/決定し、PUCCHを送信してもよい。端末装置1は、initialUplinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれるか含まれないかに関わらず、initialUplinkBWP に含まれるpusch-ConfigCommonを用いて、初期上りリンクBWPにおけるPUSCHのセルスペシフィックな(cell-specific)パラメータを特定/決定し、PUSCHを送信してもよい。
【0155】
図10は、本実施形態の端末装置1における初期上りリンクBWPの決定およびPUSCHの送信に関する処理の一例を示すフロー図である。
図10のステップS2001において、端末装置1は、初期上りリンクBWPの汎用パラメータを示すパラメータ(情報)genericParametersと初期上りリンクBWPの物理上りリンク共用チャネルのセル共通パラメータを示すパラメータ(情報)pusch-ConfigCommonとを含む、あるセルの初期上りリンクBWPの共通パラメータ(情報)initialUplinkBWPを受信する。ステップS2002において、端末装置1は、受信したinitialUplinkBWPが初期上りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示すパラメータ(情報)locationAndBandwidth-rcを含むかを判定する。判定が是である場合(S2002-Yes)、ステップS2003において、端末装置1は、initialUplinkBWP内のlocationAndBandwidth-rcに基づいて初期上りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を決定/特定する。ステップS2002において判定が否である場合(S2002-No)、ステップS2004において、端末装置1は、initialUplinkBWP内のgenericParametersに含まれる初期上りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示すパラメータ(情報)locationAndBandwidthに基づいて初期上りリンクBWPの周波数位置と帯域幅を決定/特定する。ステップS2005において、端末装置1は、initialUplinkBWPにlocationAndBandwidth-rcが含まれるか否かに関わらず、pusch-ConfigCommonに基づいてPUSCHを送信する。
【0156】
このように複数の初期上りリンクBWPに対してBWPに関するパラメータを共有して用いることにより、SIB1あるいはRRCメッセージのオーバヘッドを削減することが可能となる。
【0157】
ただし、サブBWP(上りリンクサブBWP、下りリンクサブBWP、初期上りリンクサブBWPおよび初期下りリンクサブBWPを含んでよい)は、端末装置1が自装置の備えるRF回路を適用する帯域の事であってもよい。例えば、初期下りリンクBWPの帯域幅が、端末装置1が備えるRF回路の帯域幅より大きい場合、端末装置1は、自装置のRF回路がサポートする帯域幅以下の帯域幅の初期下りリンクサブBWPを決定しても良い。例えば、初期上りリンクBWPの
帯域幅が、端末装置1が備えるRF回路の帯域幅より大きい場合、端末装置1は、自装置のRF回路がサポートする帯域幅以下の帯域幅の初期上りリンクサブBWPを決定しても良い。
【0158】
基地局装置3は、複数の初期下りリンクサブBWPの少なくとも2つを用いて周波数ホッピングを適用した下りリンク信号(例えば、PDSCH、PDCCH、PBCH、同期信号、ランダムアクセス手順におけるMsg2および/またはランダムアクセス手順におけるMsg4であってもよい)の送信を行なってよい。ただし、初期下りリンクサブBWPは、少なくともRRC接続が確立する前の初期アクセス時に用いることが可能な周波数リソースである。端末装置1は、複数の初期下りリンクサブBWPの少なくとも2つを用いて周波数ホッピングを適用した下りリンク信号の受信を行なってよい。ただし、本実施形態に係る複数の初期下りリンクサブBWPは、同じ識別子(BWP ID)が割り当てられた下りリンクBWPであってもよい。ただし、本実施形態に係る複数の初期下りリンクサブBWPは、互いに異なる識別子(BWP ID)が割り当てられた複数の下りリンクBWPであってもよい。複数の初期下りリンクサブBWPは、SIB1によって設定された複数のリソースブロックの複数のセットで構成される複数の周波数帯域であってもよい。初期下りリンクサブBWPのそれぞれは、周波数領域で連続する複数のリソースブロックで構成されてもよい。例えば、複数の初期下りリンクサブBWPは、SIB1によって設定されたBWP IDが0である初期下りリンクBWP内に設定される複数の下りリンクサブBWPであってよい。例えば、各下りリンクサブBWPにはそれぞれ異なるBWP ID(ID: 0a、0b等)またはサブBWP ID(ID: 0a、0b等)が割り当てられてよい。その場合、初期下りリンクBWPの設定と複数の下りリンクサブBWPの設定が、SIB1によって設定される。
【0159】
図11は、本実施形態に係る複数の初期下りリンクサブBWPを用いた下りリンク送信の一例を示す図である。
図11では、ある周波数バンド内に存在するキャリアにおいて、4つの初期下りリンクサブBWP(initial DL sub BWP#0, #1, #2, #3)が設定されている場合を示している。端末装置1は4つの初期下りリンクサブBWPそれぞれより広いチャネル帯域幅をサポートしている。
図11の例では、端末装置1は、初期下りリンクサブBWP#0と初期下りリンクサブBWP#2を用いて1つの下りリンク信号を周波数ホッピングしつつ繰返し送信をする。
【0160】
基地局装置3は、複数の初期下りリンクサブBWPの1つを用いて下りリンク信号(例えば、PDSCH、PDCCH、PBCH、同期信号、ランダムアクセス手順におけるMsg2および/またはランダムアクセス手順におけるMsg4であってもよい)の送信を行なってよい。端末装置1は、複数の初期下りリンクサブBWPの1つを用いて下りリンク信号の受信を行なってよい。初期下りリンクサブBWPは、SIB1によって設定された複数のリソースブロックの複数のセットで構成される周波数帯域であってもよい。初期下りリンクサブBWPは、周波数領域で連続する複数のリソースブロックで構成されてもよい。例えば、初期下りリンクサブBWPは、SIB1によって設定されたBWP IDが0である初期下りリンクBWP内に設定される複数の下りリンクサブBWPの1つであってよい。例えば、各下りリンクサブBWPにはそれぞれ異なるBWP
ID(ID: 0a、0b等)またはサブBWP ID(ID: 0、1等)が割り当てられてよい。その場合、初期下りリンクBWPの設定と下りリンクサブBWPの設定が、SIB1によって設定される。
【0161】
端末装置1は、複数の初期上りリンクサブBWPの少なくとも2つを用いて周波数ホッピングを適用した上りリンク信号(例えば、PUSCH、PUCCH、PRACHおよび/またはランダムアクセス手順におけるMsg3であってよい)の送信を行なってよい。ただし、初期上りリンクサブBWPは、少なくともRRC接続が確立する前の初期アクセス時に用いることが可能な周波数リソースである。基地局装置3は、複数の初期の上りリンクサブBWPの少なくとも2つを用いて周波数ホッピングを適用した上りリンク信号の受信を行なってよい。ただし、本実施形態に係る複数の初期上りリンクサブBWPは、同じ識別子(BWP ID)が割り当てられた上りリンクBWPの周波数帯域の中に設定されてもよい。ただし、本実施形態に係る複数の初期上りリンクBWPは、互いに異なる識別子(BWP ID)が割り当てられた複数の上りリン
クBWPであってもよい。複数の初期上りリンクサブBWPは、SIB1によって設定された複数のリソースブロックの複数のセットで構成される複数の周波数帯域であってもよい。初期上りリンクサブBWPのそれぞれは、周波数領域で連続する複数のリソースブロックで構成されてもよい。例えば、複数の初期上りリンクBWPは、SIB1によって設定されたBWP IDが0である初期上りリンクBWP内に設定される複数の上りリンクサブBWPであってよい。例えば、各上りリンクサブBWPにはそれぞれ異なるBWP ID(ID: 0a、0b等)またはサブBWP ID(ID:
0、1等)が割り当てられてよい。その場合、初期上りリンクBWPの設定と複数の上りリンクサブBWPの設定が、SIB1によって設定される。
【0162】
端末装置1は、複数の初期上りリンクサブBWPの1つを用いて周波数ホッピングを適用した上りリンク信号(例えば、PUSCH、PUCCH、PRACHおよび/またはランダムアクセス手順におけるMsg3であってよい)の送信を行なってよい。基地局装置3は、複数の初期の上りリンクサブBWPの1つを用いて周波数ホッピングを適用した上りリンク信号の受信を行なってよい。初期上りリンクサブBWPは、SIB1によって設定された複数のリソースブロックの複数のセットで構成される周波数帯域であってもよい。初期上りリンクサブBWPは、周波数領域で連続する複数のリソースブロックで構成されてもよい。例えば、複数の初期上りリンクBWPは、SIB1によって設定されたBWP IDが0である初期上りリンクBWP内に設定される複数の上りリンクサブBWPであってよい。例えば、各上りリンクサブBWPにはそれぞれ異なるBWP ID(ID: 0a、0b等)またはサブBWP ID(ID: 0、1等)が割り当てられてよい。その場合、初期上りリンクBWPの設定と上りリンクサブBWPの設定が、SIB1によって設定される。
【0163】
端末装置1は、SIB1によって示されるキャリア帯域幅と同じかより狭い上りリンクチャネル帯域幅をサポートしているかどうかに基づいて、当該セルが規制セルであるかどうかを決定してよい。ただし、端末装置1がある帯域幅をサポートしているとは、該帯域幅内で自装置が備えるRF回路の帯域をチューニング/リチューニングし、該帯域幅内で信号/チャネルの送受信が可能であることを意味してよい。例えば、端末装置1がサポートする上りリンクチャネル帯域幅とは、RFチューニング/RFリチューニングを用いて信号/チャネルを送信可能である上りリンクのチャネル帯域幅であってよい。例えば、受信したSIB1によって示されるキャリア帯域幅と同じかより狭い上りリンクチャネル帯域幅を端末装置1がサポートしていない場合、該端末装置1は、当該セルを規制セルとみなしても良い。ただし、該キャリア帯域幅は、受信したSIB1で設定される初期上りリンクBWPのサブキャリア間隔に対応するキャリア帯域幅であってよい。ただし、該キャリア帯域幅は、受信したSIB1で設定される複数の初期上りリンクサブBWPに共通のサブキャリア間隔に対応するキャリア帯域幅であってよい。
【0164】
本実施形態に係る端末装置1は、あるセルに対応するSIB1でキャリア帯域幅の情報、初期上りリンクBWPの帯域幅の情報、および最大割当帯域幅を示す情報(上りリンクの最大割当帯域幅を示す情報であってもよい)を受信し、自装置が該キャリア帯域幅以下かつ該初期上りリンクBWPの帯域幅以上の帯域幅の最大送信帯域幅設定である上りリンクチャネル帯域幅をサポートするかどうかと、自装置が該最大割当帯域幅以上の上りリンク割当帯域幅をサポートするかどうかと、に基づいて当該セルが規制セルであるかを判定してよい。
【0165】
端末装置1は、SIB1によって示されるキャリア帯域幅と同じかより狭い上りリンク帯域幅をサポートしているかどうかに基づいて、当該セルが規制セルであるかどうかを決定してよい。例えば、受信したSIB1によって示されるキャリア帯域幅と同じかより狭い上りリンク帯域幅を端末装置1がサポートしていない場合、該端末装置1は、当該セルを規制セルとみなしても良い。ただし、該キャリア帯域幅は、受信したSIB1で設定される初期上りリンクBWPのサブキャリア間隔に対応するキャリア帯域幅であってよい。ただし、該キャリ
ア帯域幅は、受信したSIB1で設定される複数の初期上りリンクサブBWPに共通のサブキャリア間隔に対応するキャリア帯域幅であってよい。
【0166】
すなわち、端末装置1は、あるセルに対応する受信したSIB1によって設定された初期下りリンクBWPの帯域幅、あるセルに対応する受信したSIB1によって設定された複数の初期下りリンクサブBWPの帯域幅、あるセルに対応する受信したSIB1によって設定された初期上りリンクBWPの帯域幅、あるセルに対応する受信したSIB1によって設定された複数の初期上りリンクサブBWPの帯域幅、あるセルに対応する受信したSIB1によって設定されたキャリア帯域幅、および/または端末装置1の能力に基づいて、当該セルが規制セルであるかどうかを決定してよい。
【0167】
ただし、SIB1で設定されるパラメータは、その他のSIB(あるいはREDCAP SIB)で報知されても良いし、RRCメッセージで通知されてもよい。
【0168】
以下、本実施形態における装置の構成について説明する。
【0169】
図12は、本実施形態の端末装置1の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、端末装置1は、無線送受信部10、および、上位層処理部14を含んで構成される。無線送受信部10は、アンテナ部11、RF(Radio Frequency)部12、および、ベースバンド部13を含んで構成される。上位層処理部14は、媒体アクセス制御層処理部15、無線リソース制御層処理部16を含んで構成される。無線送受信部10を送信部10、受信部10、モニタ部10、または、物理層処理部10とも称する。上位層処理部14を処理部14、測定部14、選択部14、決定部14または制御部14とも称する。
【0170】
上位層処理部14は、ユーザの操作等により生成された上りリンクデータ(トランスポートブロックと称されてもよい)を、無線送受信部10に出力する。上位層処理部14は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の一部あるいはすべての処理を行なう。上位層処理部14は、MIB(REDCAP MIBであってもよい)、SIB1(REDCAP SIB1であってもよい)およびその他のSIB(REDCAP SIBであってもよい)のビット情報を取得する機能を備えてもよい。上位層処理部14は、システム情報ブロック(SIB1/SIB)および/またはRRCメッセージの情報に基づいて初期下りリンクBWPの設定(例えば周波数位置や帯域幅)を決定/特定する機能を備えてもよい。上位層処理部14は、システム情報ブロック(SIB1/SIB)および/またはRRCメッセージの情報に基づいて初期上りリンクBWPの設定(例えば周波数位置や帯域幅)を決定/特定する機能を備えてもよい。
【0171】
上位層処理部14が備える媒体アクセス制御層処理部15は、MACレイヤ(媒体アクセス制御層)の処理を行なう。媒体アクセス制御層処理部15は、無線リソース制御層処理部16によって管理されている各種設定情報/パラメータに基づいて、スケジューリング要求の伝送の制御を行う。
【0172】
上位層処理部14が備える無線リソース制御層処理部16は、RRCレイヤ(無線リソース制御層)の処理を行なう。無線リソース制御層処理部16は、自装置の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信した上位層の信号に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。すなわち、無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信した各種設定情報/パラメータを示す情報に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信した下りリンク制御情報に基づいてリソース割り当てを制御(特定)する。
【0173】
無線送受信部10は、変調、復調、符号化、復号化などの物理層の処理を行う。無線送受信部10は、基地局装置3から受信した信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部14に出力する。無線送受信部10は、データを変調、符号化することによって送信信号を生成し、基地局装置3等に送信する。無線送受信部10は、基地局装置3から受信した上位層の信号(RRCメッセージ)、DCIなどを上位層処理部14に出力する。また、無線送受信部10は、上位層処理部14からの指示に基づいて、上りリンク信号(PUCCHおよび/またはPUSCHを含む)を生成して送信する。無線送受信部10は、ランダムアクセス応答、PDCCHおよび/またはPDSCHを受信する機能を備えてもよい。無線送受信部10は、PRACH(ランダムアクセスプリアンブルであってもよい)、PUCCHおよび/またはPUSCHを送信する機能を備えてもよい。無線送受信部10は、PDCCHをモニタする機能を備えてもよい。無線送受信部10は、PDCCHでDCIを受信する機能を備えてもよい。無線送受信部10は、PDCCHで受信したDCIを上位層処理部14に出力する機能を備えてもよい。無線送受信部10は、SSB、PSS、SSS、PBCHおよび/またはPBCHのためのDMRSを受信する機能を備えてもよい。無線送受信部10は、SS/PBCHブロックを受信する機能を備えてもよい。無線送受信部10は、所定のセルに対応するシステム情報ブロック(SIB1および/またはSIB)を受信する機能を備えても良い。無線送受信部10は、初期下りリンクBWPの設定(例えば周波数位置や帯域幅)を決定/特定する情報を含む情報を受信する機能を備えてもよい。無線送受信部10は、初期上りリンクBWPの設定(例えば周波数位置や帯域幅)を決定/特定する情報を含む情報を受信する機能を備えてもよい。
【0174】
RF部12は、アンテナ部11を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号に変換し(ダウンコンバート: down covert)、不要な周波数成分を除去する。RF部12は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部に出力する。
【0175】
ベースバンド部13は、RF部12から入力されたアナログ信号を、アナログ信号をデジタル信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したデジタル信号からCP(Cyclic Prefix)に相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform: FFT)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
【0176】
ベースバンド部13は、データを逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform: IFFT)して、OFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルにCPを付加し、ベースバンドのデジタル信号を生成し、ベースバンドのデジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したアナログ信号をRF部12に出力する。
【0177】
RF部12は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部13から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバート(up convert)し、アンテナ部11を介して送信する。また、RF部12は、電力を増幅する。また、RF部12は在圏セルにおいて送信する上りリンク信号および/または上りリンクチャネルの送信電力を決定する機能を備えてもよい。RF部12を送信電力制御部とも称する。
【0178】
RF部12は、アンテナスイッチを用いて、信号受信時にはアンテナ部11とRF部12が備えるフィルタを接続し、信号送信時にはアンテナ部11とRF部12が備えるパワーアンプを接続してもよい。
【0179】
RF部12は、設定された下りリンクBWP(例えば初期下りリンクBWP)の帯域幅が、自装置の受信機がサポートする帯域幅(割当帯域幅と称されて良い)より広い場合、該下りリンクBWP内でRF回路を適用する周波数帯域を調整/再調整(tuning/retuning)する機能を備えても良い。ただし、RF回路を適用する周波数帯域とは、受信信号をベースバンド信号にダウンコンバートする際に適用する搬送波周波数の周波数帯域であってよい。
【0180】
RF部12は、設定された上りリンクBWP(例えば初期下りリンクBWP)の帯域幅が、自装置の送信機がサポートする帯域幅(割当帯域幅と称されて良い)より広い場合、該上りリンクBWP内でRF回路を適用する周波数帯域を調整/再調整する機能を備えても良い。ただし、RF回路を適用する周波数帯域とは、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバートする際に適用する搬送波周波数の周波数帯域であってよい。
【0181】
図13は、本実施形態の基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、基地局装置3は、無線送受信部30、および、上位層処理部34を含んで構成される。無線送受信部30は、アンテナ部31、RF部32、および、ベースバンド部33を含んで構成される。上位層処理部34は、媒体アクセス制御層処理部35、無線リソース制御層処理部36を含んで構成される。無線送受信部30を送信部30、受信部30、モニタ部30、または、物理層処理部30とも称する。また様々な条件に基づき各部の動作を制御する制御部を別途備えてもよい。上位層処理部34を、処理部34、決定部34または制御部34とも称する。
【0182】
上位層処理部34は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の一部あるいはすべての処理を行なう。上位層処理部34は、端末装置1に送信した上位層の信号とPUSCHを送信するための時間リソースに基づいてDCIを生成する機能を備えてもよい。上位層処理部34は、生成したDCIなどを無線送受信部30に出力する機能を備えてもよい。上層処理部34は、端末装置1が初期下りリンクBWPを特定するための情報を含むシステム情報ブロック(SIB1/SIB)および/またはRRCメッセージを生成する機能を備えても良い。上層処理部34は、端末装置1が初期上りリンクBWPを特定するための情報を含むシステム情報ブロック(SIB1/SIB)および/またはRRCメッセージを生成する機能を備えても良い。
【0183】
上位層処理部34が備える媒体アクセス制御層処理部35は、MACレイヤの処理を行なう。媒体アクセス制御層処理部35は、無線リソース制御層処理部36によって管理されている各種設定情報/パラメータに基づいて、スケジューリングリクエストに関する処理を行う。
【0184】
上位層処理部34が備える無線リソース制御層処理部36は、RRCレイヤの処理を行なう。無線リソース制御層処理部36は、端末装置1にリソースの割当情報を含むDCI(上りリンクグラント、下りリンクグラント)を生成する。無線リソース制御層処理部36は、DCI、PDSCHに配置される下りリンクデータ(トランスポートブロック(TB)、ランダムアクセス応答(RAR))、システム情報、RRCメッセージ、MAC CE(Control Element)などを生成し、又は上位ノードから取得し、無線送受信部30に出力する。また、無線リソース制御層処理部36は、端末装置1各々の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部36は、上位層の信号を介して端末装置1各々に対して各種設定情報/パラメータをセットしてもよい。すなわち、無線リソース制御層処理部36は、各種設定情報/パラメータを示す情報を送信/報知する。無線リソース制御層処理部36は、あるセルにおける1つまたは複数の参照信号の設定を特定するための情報を送信/報知してもよい。
【0185】
基地局装置3から端末装置1にRRCメッセージ、MAC CE、および/またはPDCCHを送信し、端末装置1がその受信に基づいて処理を行う場合、基地局装置3は、端末装置が、その処理を行っていることを想定して処理(端末装置1やシステムの制御)を行う。すなわち、基地局装置3は、端末装置にその受信に基づく処理を行わせるようにするRRCメッセージ、MAC CE、および/またはPDCCHを端末装置1に送っている。
【0186】
無線送受信部30は、端末装置1に上位層の信号(RRCメッセージ)、DCIなどを送信する。また、無線送受信部30は、上位層処理部34からの指示に基づいて、端末装置1から送信した上りリンク信号を受信する。無線送受信部30は、PDCCHおよび/またはPDSCHを送信する機能を備えてもよい。無線送受信部30は、1つまたは複数のPUCCHおよび/またはPUSCHを受信する機能を備えてもよい。無線送受信部30は、PDCCHでDCIを送信する機能を備えてもよい。無線送受信部30は、上位層処理部34が出力したDCIをPDCCHで送信する機能を備えてもよい。無線送受信部30は、SSB、PSS、SSS、PBCHおよび/またはPBCHのためのDMRSを送信する機能を備えてもよい。無線送受信部30は、SS/PBCHブロックを送信する機能を有してもよい。無線送受信部30は、RRCメッセージ(RRCパラメータであってもよい)を送信する機能を備えてもよい。無線送受信部30は、端末装置1がシステム情報ブロック(SIB1/SIB)を送信する機能を備えても良い。その他、無線送受信部30の一部の機能は、無線送受信部10と同様であるため説明を省略する。なお、基地局装置3が1つまたは複数の送受信点4と接続している場合、無線送受信部30の機能の一部あるいは全部が、各送受信点4に含まれてもよい。
【0187】
また、上位層処理部34は、基地局装置3間あるいは上位のネットワーク装置(MME、S-GW(Serving-GW))と基地局装置3との間の制御メッセージ、またはユーザデータの送信(転送)または受信を行なう。
図13において、その他の基地局装置3の構成要素や、構成要素間のデータ(制御情報)の伝送経路については省略されているが、基地局装置3として動作するために必要なその他の機能を有する複数のブロックを構成要素として持つことは明らかである。例えば、上位層処理部34には、無線リソース管理(Radio Resource Management)層処理部や、アプリケーション層処理部が存在している。
【0188】
なお、図中の「部」とは、セクション、回路、構成装置、デバイス、ユニットなど用語によっても表現される、端末装置1および基地局装置3の機能および各手順を実現する要素である。
【0189】
端末装置1が備える符号10から符号16が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。基地局装置3が備える符号30から符号36が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。
【0190】
(1)本発明の第1の態様における端末装置1は、第1の情報(initialDownlinkBWP)を受信する受信部10と、初期下りリンクBWPで物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタするモニタ部10と、を備え、前記第1の情報は、あるセルの初期下りリンクBWPの共通パラメータを示し、前記初期下りリンクBWPの汎用パラメータを示す第2の情報(genericParameters)と、前記初期下りリンクBWPの物理下りリンク制御チャネルのセル共通パラメータを示す第3の情報(pdcch-ConfigCommon)と、を含み、前記第2の情報は、前記初期下りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示す第4の情報(locationAndBandwidth)と、前記初期下りリンクBWPで用いられるチャネルのサブキャリア間隔を示す第5の情報(subcarrierSpacing)とを含み、前記第1の情報が前記初期下りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示す第6の情報(locationAndBandwidth-rc)を含む場合、前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第6の情報で示され、前記第1の情報が前記第6の情報を含まない場合、前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第4の情報で示され、前記モニタ部10は、前記第1の情報が第6の情報を含むか含まないかに関わらず、前記3の情報に基づいて前記物理下りリンク制御チャネルをモニタする。
【0191】
(2)本発明の第1の態様において、前記第1の情報が第6の情報を含むか含まないかに関わらず、前記第5の情報に基づいて前記物理下りリンク制御チャネルをモニタしてもよい。
【0192】
(3)本発明の第1の態様において、前記第6の情報は前記第2の情報に含まれない情報であってもよい。
【0193】
(4)本発明の第1の態様において、前記第3の情報は、前記物理下りリンク制御チャネルをモニタするサーチスペースを特定する情報と前記物理下りリンク制御チャネルをモニタする制御リソースセットを特定する情報とを含んでもよい。
【0194】
(5)本発明の第2の態様における基地局装置3は、第1の情報(initialDownlinkBWP)を報知する報知部30と、第1の端末装置に第1の物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)を送信し、第2の端末装置に第2の物理下りリンク制御チャネルを送信する送信部30と、を備え、前記第1の情報は、あるセルの初期下りリンクBWPの共通パラメータを示し、前記初期下りリンクBWPの汎用パラメータを示す第2の情報(genericParameters)と、前記初期下りリンクBWPの物理下りリンク制御チャネルのセル共通パラメータを示す第3の情報(pdcch-ConfigCommon)と、を含み、前記第2の情報は、前記初期下りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示す第4の情報(locationAndBandwidth)と、前記初期下りリンクBWPで用いられるチャネルのサブキャリア間隔を示す第5の情報(subcarrierSpacing)とを含み、前記第1の情報は前記初期下りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示す第6の情報(locationAndBandwidth-rc)を含み、前記第1の端末装置に対する前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第6の情報で示され、前記第2の端末装置に対する前記初期下りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第4の情報で示され、前記送信部30は、前記3の情報に基づいて前記第1の物理下りリンク制御チャネルおよび前記第2の物理下りリンク制御チャネルを送信する。
【0195】
(6)本発明の第2の態様において、前記第1の情報が第6の情報を含むか含まないかに関わらず、前記第5の情報に基づいて前記物理下りリンク制御チャネルを送信してもよい。
【0196】
(7)本発明の第2の態様において、前記第6の情報は前記第2の情報に含まれない情報であってもよい。
【0197】
(8)本発明の第2の態様において、前記第3の情報は、前記第1の端末装置および前記第2の端末装置が前記物理下りリンク制御チャネルをモニタするサーチスペースを特定する情報と、前記第1の端末装置および前記第2の端末装置が前記物理下りリンク制御チャネルをモニタする制御リソースセットを特定する情報とを含んでもよい。
【0198】
(9)本発明の第3の態様における端末装置1は、第1の情報(initialUplinkBWP)を受信する受信部10と、初期上りリンクBWPで物理上りリンク共用チャネル(PUSCH)を送信する送信部10と、を備え、前記第1の情報は、あるセルの初期上りリンクBWPの共通パラメータを示し、前記初期上りリンクBWPの汎用パラメータを示す第2の情報(genericParameters)と、前記初期上りリンクBWPの物理上りリンク共用チャネルのセル共通パラメータを示す第3の情報(pusch-ConfigCommon)と、を含み、前記第2の情報は、前記初期上りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示す第4の情報(locationAndBandwidth)と、前記初期上りリンクBWPで用いられるチャネルのサブキャリア間隔を示す第5の情報(subcarrierSpacing)とを含み、前記第1の情報が前記初期上りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示す第6の情報(locationAndBandwidth-rc)を含む場合、前記初期上りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第6の情報で示され、前記第1の情報が前記第6の情報を含まない場合、前記初期上りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第4の情報で示され、前記送信部10は、前記第1の情報が第6の情報を含むか含まないかに関わらず、前記3の情報に基づいて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する。
【0199】
(10)本発明の第3の態様において、前記第1の情報が第6の情報を含むか含まないかに関わらず、前記第5の情報に基づいて前記物理上りリンク共用チャネルを送信してもよ
い。
【0200】
(11)本発明の第3の態様において、前記第6の情報は前記第2の情報に含まれない情報であってもよい。
【0201】
(12)本発明の第3の態様において、前記第3の情報は、前記物理上りリンク共用チャネルを送信するタイミングの時間領域割当のリストを特定する情報を含んでもよい。
【0202】
(13)本発明の第4の態様における基地局装置3は、第1の情報(initialUplinkBWP)を報知する報知部30と、第1の端末装置から第1の物理上りリンク共用チャネル(PUSCH)を受信し、第2の端末装置から第2の物理上りリンク共用チャネルを受信する受信部30と、を備え、前記第1の情報は、あるセルの初期上りリンクBWPの共通パラメータを示し、前記初期上りリンクBWPの汎用パラメータを示す第2の情報(genericParameters)と、前記初期上りリンクBWPの物理上りリンク共用チャネルのセル共通パラメータを示す第3の情報(pusch-ConfigCommon)と、を含み、前記第2の情報は、前記初期上りリンクBWPの第1の周波数位置と帯域幅とを示す第4の情報(locationAndBandwidth)と、前記初期上りリンクBWPで用いられるチャネルのサブキャリア間隔を示す第5の情報(subcarrierSpacing)とを含み、前記第1の情報は前記初期上りリンクBWPの第2の周波数位置と帯域幅とを示す第6の情報(locationAndBandwidth-rc)を含み、前記第1の端末装置に対する前記初期上りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第6の情報で示され、前記第2の端末装置に対する前記初期上りリンクBWPの周波数位置と帯域幅は前記第4の情報で示され、前記送信部30は、前記3の情報に基づいて前記第1の物理上りリンク共用チャネルおよび前記第2の物理上りリンク共用チャネルを送信する。
【0203】
(14)本発明の第4の態様において、前記第1の情報が第6の情報を含むか含まないかに関わらず、前記第5の情報に基づいて前記物理上りリンク共用チャネルを送信してもよい。
【0204】
(15)本発明の第4の態様において、前記第6の情報は前記第2の情報に含まれない情報であってもよい。
【0205】
(16)本発明の第4の態様において、前記第3の情報は、前記物理上りリンク共用チャネルを送信するタイミングの時間領域割当のリストを特定する情報を含んでもよい。
【0206】
これにより、端末装置1と基地局装置3は、効率的に通信することができる。
【0207】
本発明に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、一時的にRandom Access Memory(RAM)などの揮発性メモリあるいはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)、あるいはその他の記憶装置システムに格納される。
【0208】
尚、本発明に関わる実施形態の機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録しても良い。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体、短時間動的にプログラムを保持する媒体、あるいはコンピュータが読み取り可能なその他の記録媒体であっても良い。
【0209】
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、たとえば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであっても良い。前述した電気回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本発明の一又は複数の態様は当該技術による新たな集積回路を用いることも可能である。
【0210】
なお、本発明に関わる実施形態では、基地局装置と端末装置で構成される通信システムに適用される例を記載したが、D2D(Device to Device)のような、端末同士が通信を行うシステムにおいても適用可能である。
【0211】
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の一例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
【0212】
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
【符号の説明】
【0213】
1(1A、1B) 端末装置
3 基地局装置
4 送受信点(TRP)
10 無線送受信部
11 アンテナ部
12 RF部
13 ベースバンド部
14 上位層処理部
15 媒体アクセス制御層処理部
16 無線リソース制御層処理部
30 無線送受信部
31 アンテナ部
32 RF部
33 ベースバンド部
34 上位層処理部
35 媒体アクセス制御層処理部
36 無線リソース制御層処理部
50 送信ユニット(TXRU)
51 位相シフタ
52 アンテナエレメント