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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094455
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】靴浄化装置
(51)【国際特許分類】
   A47L 23/20 20060101AFI20240703BHJP
   A47B 61/04 20060101ALI20240703BHJP
【FI】
A47L23/20 A
A47B61/04 504A
【審査請求】未請求
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022210996
(22)【出願日】2022-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 友亮
(57)【要約】
【課題】奥行方向のサイズを小さくすることができる靴浄化装置を提供する。
【解決手段】靴浄化装置は、開口が奥行方向の手前側に形成され、前記開口を経由して到達可能であり高さ方向に重ねられた複数の収納室が形成され、前記複数の収納室に風を吹き出す吹き出し機構を備え、前記複数の収納室の各々が半足の靴を足幅方向が前記奥行方向に一致する状態で収納する本体と、前記開口を塞ぐ閉位置と前記開口を塞がない開位置との間で可動である扉と、を備える。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口が奥行方向の手前側に形成され、前記開口を経由して到達可能であり高さ方向に重ねられた複数の収納室が形成され、前記複数の収納室に風を吹き出す吹き出し機構を備え、前記複数の収納室の各々が半足の靴を足幅方向が前記奥行方向に一致する状態で収納する本体と、
前記開口を塞ぐ閉位置と前記開口を塞がない開位置との間で可動である扉と、
を備える靴浄化装置。
【請求項2】
前記複数の収納室より前記奥行方向の奥側にあり前記複数の収納室から前記本体の外部まで排気風を導く風路が前記本体に形成される
請求項1に記載の靴浄化装置。
【請求項3】
前記複数の収納室から前記本体の外部まで排気風を導く風路が前記本体に形成され、
前記本体は、前記風路に配置された脱臭フィルタを備える
請求項1又は2に記載の靴浄化装置。
【請求項4】
前記本体は、前記複数の収納室より前記高さ方向の下側に配置される重しを備える
請求項1又は2に記載の靴浄化装置。
【請求項5】
前記吹き出し機構は、前記風を送る送風機を備え、
前記重しは、前記送風機を備える
請求項4に記載の靴浄化装置。
【請求項6】
前記吹き出し機構は、
電力を消費して前記風を送る送風機と、
前記送風機に前記電力を供給する電源と、
を備え、
前記重しは、前記電源を備える
請求項4に記載の靴浄化装置。
【請求項7】
前記重しは、金属板を備える
請求項4に記載の靴浄化装置。
【請求項8】
前記本体は、前記靴浄化装置が置かれる面に対する前記高さ方向の傾きを調整する調整機構を備える
請求項1又は2に記載の靴浄化装置。
【請求項9】
前記本体は、前記複数の収納室の各々に配置され、前記半足の靴の内部に挿入されて前記半足の靴を支持する支持部を備える
請求項1又は2に記載の靴浄化装置。
【請求項10】
前記本体は、筐体を備え、
前記支持部は、
前記筐体に接続され、可撓性を有する可撓部と、
前記可撓部に接続され、一定形状を有する一定形状部と、
を備える
請求項9に記載の靴浄化装置。
【請求項11】
前記開位置は、幅方向の一方の側にあり、
前記支持部は、前記幅方向の他方の側から前記一方の側に向かって突出する
請求項9に記載の靴浄化装置。
【請求項12】
前記支持部は、第1の位置と、前記第1の位置より前記手前側にある第2の位置と、の間で可動である
請求項9に記載の靴浄化装置。
【請求項13】
前記支持部は、第1の位置と、前記第1の位置より前記高さ方向の下側にある第2の位置と、の間で可動である
請求項9に記載の靴浄化装置。
【請求項14】
前記吹き出し機構は、前記風を吹き出すノズルを備え、
前記支持部は、前記ノズルを備える
請求項9に記載の靴浄化装置。
【請求項15】
前記開口は、前記手前側及び幅方向の一方の側に跨って形成される
請求項1又は2に記載の靴浄化装置。
【請求項16】
前記本体は、前記一方の側の前記奥行方向の奥側において前記開口を定義する壁端部を備え、
前記扉を前記壁端部に接続するヒンジを備える
請求項15に記載の靴浄化装置。
【請求項17】
前記扉は、前記靴浄化装置が置かれる床面面から離れた最下端部を備える
請求項1又は2に記載の靴浄化装置。
【請求項18】
前記扉は、前記閉位置から前記手前側に開く
請求項1又は2に記載の靴浄化装置。
【請求項19】
前記複数の収納室は、互いに異なる高さを有するふたつ以上の収納室を含む
請求項1又は2に記載の靴浄化装置。
【請求項20】
前記本体は、
筐体と、
前記複数の収納室に含まれる隣接するふたつの収納室を仕切り、前記筐体に着脱可能である棚板と、
を備える
請求項1又は2に記載の靴浄化装置。
【請求項21】
前記本体は、前記複数の収納室に含まれる隣接するふたつの収納室を仕切る棚板を備え、
前記棚板は、前記手前側の端面を有し、前記端面に近づくにつれて連続的に高くなる上面を有するスロープを前記端面に沿って備える
請求項1又は2に記載の靴浄化装置。
【請求項22】
前記本体は、前記複数の収納室に含まれる隣接するふたつの収納室を仕切り、波状の形状を有する上面を有する棚板を備える
請求項1又は2に記載の靴浄化装置。
【請求項23】
前記本体は、第1の領域と、前記第1の領域より前記高さ方向の下側に配置され前記第1の領域より前記手前側に配置される第2の領域と、を有する背面を有する
請求項1又は2に記載の靴浄化装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、靴浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、靴乾燥機を開示する。当該靴乾燥機においては、3個の靴収容部の各々が、1足の靴を足長方向が奥行方向に一致する状態で収容する(段落0028及び0029並びに図1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-199239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された靴乾燥機の奥行方向のサイズは、靴の足長方向のサイズより大きくなければならない。このため、当該靴乾燥機の奥行方向のサイズは、大きくなりがちである。一方で、当該靴乾燥機は、多くの場合は、狭い玄関に置かれる。したがって、当該靴乾燥機には、奥行方向のサイズを小さくすることが求められる。
【0005】
本開示の一態様は、これらの問題に鑑みてなされた。本開示の一態様は、例えば、奥行方向のサイズを小さくすることができる靴浄化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の靴浄化装置は、開口が奥行方向の手前側に形成され、前記開口を経由して到達可能であり高さ方向に重ねられた複数の収納室が形成され、前記複数の収納室に風を吹き出す吹き出し機構を備え、前記複数の収納室の各々が半足の靴を足幅方向が前記奥行方向に一致する状態で収納する本体と、前記開口を塞ぐ閉位置と前記開口を塞がない開位置との間で可動である扉と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態の靴浄化装置を右前の上方から見下ろした状態を模式的に図示する斜視図である。
図2】第1実施形態の靴浄化装置を右前の上方から見下ろした状態を模式的に図示する斜視図である。
図3】第1実施形態の靴浄化装置を左後の下方から見上げた状態を模式的に図示する斜視図である。
図4】第1実施形態の靴浄化装置を左後の下方から見上げた状態を模式的に図示する分解斜視図である。
図5】第1実施形態の靴浄化装置を右前の上方から見下ろした状態を模式的に図示する分解斜視図である。
図6】第1実施形態の靴浄化装置の、当該靴浄化装置に備えられる送風機及び第2のダクト状構造の付近を模式的に図示する分解斜視図である。
図7】第1実施形態の変形例の靴浄化装置を模式的に図示する図である。
図8】第1実施形態の靴浄化装置の、当該靴浄化装置に備えられるノズルの付近を模式的に図示する上面図である。
図9】第1実施形態の靴浄化装置の、当該靴浄化装置に備えられるノズルの付近を模式的に図示する上面図である。
図10】第1実施形態の靴浄化装置の、当該靴浄化装置に備えられるノズルの付近を模式的に図示する前面図である。
図11】第1実施形態の靴浄化装置の、当該靴浄化装置に備えられるノズルの付近を模式的に図示する前面図である。
図12】第1実施形態の靴浄化装置の、当該靴浄化装置に備えられるノズルの付近を左前の下方から見上げた状態を模式的に図示する斜視図である。
図13】第1実施形態の靴浄化装置に備えられる棚板を模式的に図示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0009】
1 第1実施形態
1.1 靴浄化装置
図1及び図2は、第1実施形態の靴浄化装置を右前の上方から見下ろした状態を模式的に図示する斜視図である。図3は、第1実施形態の靴浄化装置を左後の下方から見上げた状態を模式的に図示する斜視図である。図1及び図3は、第1実施形態の靴浄化装置に備えられる扉が閉じられた状態を図示する。図2は、第1実施形態の靴浄化装置に備えられる扉が開かれた状態を図示する。図1及び図2は、第1実施形態の靴浄化装置が幅木を備える壁に沿って置かれた状態を図示する。
【0010】
図1図2及び図3に図示される第1実施形態の靴浄化装置1は、靴を収容し、収容した靴を乾燥させ、収容した靴を除菌及び消臭する。靴浄化装置1は、直方体状の外形形状を有する。このため、靴浄化装置1は、高さ方向H、奥行方向D及び幅方向Wを有する。靴浄化装置1は、高さ方向Hが鉛直方向となり、奥行方向D及び幅方向Wが水平方向となるように置かれる。靴浄化装置1の奥行方向Dのサイズは、小さい。このため、靴浄化装置1は、玄関等の狭い空間に置かれた場合でも、邪魔になりにくい。
【0011】
図1図2及び図3に図示されるように、靴浄化装置1は、本体21、扉22及びヒンジ23を備える。
【0012】
1.2 本体
図1図2及び図3に図示されるように、本体21は、筐体41を備える。
【0013】
筐体41には、開口41a、複数の収納室41b、吸気口41c及び排気口41dが形成される。
【0014】
開口41aは、本体21の表面に形成される。開口41aは、奥行方向Dの手前側に形成される。複数の収納室41bは、本体21の内部に形成される。複数の収納室41bは、開口41aを経由して到達可能である。これにより、本体21の外部から開口41aを経由して複数の収納室41bに半足の靴81を入れることができる。また、複数の収納室41bから開口41aを経由して本体21の外部に半足の靴81を出すことができる。
【0015】
複数の収納室41bは、高さ方向Hに重ねられる。複数の収納室41bが高さ方向Hに重ねられた場合は、複数の収納室41bが奥行方向D及び/又は幅方向Wに配列された場合と比較して、靴浄化装置1の奥行方向D及び/又は幅方向Wのサイズを小さくすることができる。
【0016】
複数の収納室41bの各々は、半足の靴81を横向きに収納する。したがって、複数の収納室41bの各々は、半足の靴81の足幅方向が奥行方向Dに一致する状態で半足の靴81を収納する。複数の収納室41bの各々が半足の靴81を収納する場合は、複数の収納室41bの各々が1足の靴を収納する場合と比較して、複数の収納室41bの各々の奥行方向D及び/又は幅方向Wのサイズを小さくすることができる。これにより、靴浄化装置1の奥行方向D及び/又は幅方向Wのサイズを小さくすることができる。複数の収納室41bの各々が半足の靴81の足幅方向が奥行方向Dに一致する状態で半足の靴81を収納する場合は、複数の収納室41bの各々が半足の靴81の足長方向が奥行方向Dに一致する状態で半足の靴81を収納する場合と比較して、複数の収納室41bの各々の奥行方向Dのサイズを小さくすることができる。なぜならば、半足の靴81の足幅方向のサイズは、半足の靴81の足長方向のサイズより小さいためである。
【0017】
複数の収納室41bは、望ましくは、偶数個の収納室である。これにより、靴浄化装置1が1足の靴の片方を収納することができくなることを抑制することができる。第1実施形態においては、複数の収納室41bは、4つの収納室である。これにより、靴浄化装置1は、2足の靴を収納することができる。複数の収納室41bが、6つ以上の収納室であってもよい。
【0018】
複数の収納室41bは、互いに異なる高さを有する2つの収納室41b1及び41b2を含む。これにより、靴浄化装置1が様々な高さを有する靴を収容することができるようにしながら、靴浄化装置1の高さを抑制することができる。例えば、靴浄化装置1が短靴及びハイカットスニーカー、ブーツ等の長靴を収容することができるようにしながら、靴浄化装置1の高さを抑制することができる。複数の収納室41bが、互いに異なる高さを有する3つ以上の収納室を含んでもよい。
【0019】
吸気口41cは、本体21の表面に形成される。吸気口41cは、幅方向Wの一方の側に形成される。本体21は、吸気口41cから空気を吸気し、吸気した空気を吸気口41cから複数の収納室41bまで導く。吸気口41cは、本体21の外部に露出する。これにより、本体21は、本体21の外部から複数の収納室41bまで空気を導く。
【0020】
排気口41dは、本体21の表面に形成される。排気口41dは、高さ方向Hの下側に形成される。本体21は、複数の収納室41bから排気口41dまで空気を導き、導いた空気を排気口41dから排気する。排気口41dは、本体21の外部に露出する。これにより、本体21は、複数の収納室41bから本体21の外部まで空気を導く。
【0021】
1.3 箱
図1図2及び図3に図示されるように、筐体41及び扉22は、箱61を構成する。このため、靴浄化装置1は、箱型の靴浄化装置である。箱61は、前面61a、背面61b、一方の側面61c、他方の側面61d、上面61e及び下面61fを有する。背面61b、一方の側面61c、他方の側面61d、上面61e及び下面61fは、本体21にある。
【0022】
1.4 筐体
図1図2及び図3に図示されるように、筐体41は、ベース141、前壁142、後壁143、他方の側壁145、上壁146及び底壁147を備える。
【0023】
ベース141は、本体21の骨格となる。ベース141には、前壁142、後壁143、他方の側壁145、上壁146及び底壁147が取り付けられる。ベース141には、本体21に備えられるその他の要素も取り付けられる。ベース141は、一方の側壁144を備える。
【0024】
前壁142、後壁143、一方の側壁144、他方の側壁145及び上壁146は、板状の形状を有する。底壁147は、トレー状の形状を有する。
【0025】
前壁142、後壁143、一方の側壁144、他方の側壁145、上壁146及び底壁147は、靴浄化装置1の表面に露出する外装を構成する。前壁142は、奥行方向Dの手前側にある。後壁143は、奥行方向Dの奥側にある。一方の側壁144は、幅方向Wの一方の側にある。他方の側壁145は、幅方向Wの他方の側にある。上壁146は、高さ方向Hの上側にある。底壁147は、高さ方向Hの下側にある。
【0026】
前壁142は、幅方向Wの他方の側寄りにある。一方の側壁144は、奥行方向Dの奥側寄りにある。このため、開口41aは、奥行方向Dの手前側及び幅方向Wの一方の側に跨って形成される。前壁142は、奥行方向Dの前側であって幅方向Wの他方の側において開口41aを定義する壁端部161を備える。一方の側壁144は、幅方向Wの一方の側であって奥行方向Dの奥側において開口41aを定義する壁端部162を備える。
【0027】
1.5 扉及びヒンジ
扉22は、図1に図示される、開口41aを塞ぐ閉位置181と、図2に図示される、開口41aを塞がない開位置182と、の間で可動である。扉22は、複数の収納室41bに収納された半足の靴81が乾燥させられる場合は、閉位置181に配置される。扉22は、開口41aを経由して半足の靴81が出し入れされる場合は、開位置182に配置される。開位置182は、幅方向Wの一方の側にある。
【0028】
扉22は、片開きの開き扉である。ヒンジ23は、扉22を壁端部162に接続する。これにより、扉22は、壁端部162の付近の回転軸を中心として回転可能である。このため、扉22は、閉位置181から奥行方向Dの手前側に開く。扉22が、両開きの開き扉、片開きの引き扉、両開きの引き扉等であってもよい。靴浄化装置1が、扉22に代えて、複数の収納室41bがそれぞれ形成された複数の引き出しを備えてもよい。
【0029】
扉22の回転軸の位置を決める壁端部162は、奥行方向Dの奥側寄りにある。これにより、扉22が開位置182に配置された場合における、本体21から奥行方向Dの前側への扉22の飛び出しサイズを小さくすることができる。
【0030】
開口41aは、底壁147より高さ方向Hの上側に形成される。このため、開口41aを塞ぐ扉22は、底壁147より高さ方向Hの上側に配置される。このため、扉22は、靴浄化装置1が置かれる面から離れた最下端部201を備える。これにより、扉22の最下端部201は、扉22が閉位置181から開位置182に移動する間及び扉22が開位置182から閉位置181に移動する間に、当該面に置かれた靴の上方を通過する。これにより、靴浄化装置1の近くに靴が置かれた場合でも置かれた靴により扉22の開閉が妨げられることを抑制することができる。扉22の最下端部201の最下端部201は、例えば、靴浄化装置1が置かれる面から10cm以上20cm以下離れる。
【0031】
1.6 吹き出し機構
図4は、第1実施形態の靴浄化装置を左後の下方から見上げた状態を模式的に図示する分解斜視図である。図5は、第1実施形態の靴浄化装置を右前の上方から見下ろした状態を模式的に図示する分解斜視図である。図4は、第1実施形態の靴浄化装置に備えられる後壁及び底壁が当該靴浄化装置に備えられる残余部から取り外された状態を図示する。図5は、第1実施形態の靴浄化装置に備えられる他方の側壁が当該靴浄化装置に備えられる残余部から取り外された状態を図示する。
【0032】
図4及び図5に図示されるように、本体21は、吹き出し機構221を備える。
【0033】
吹き出し機構221は、本体21の外部から複数の収納室41bまで風を導き、導いた風を複数の収納室41bに吹き出す。これにより、吹き出し機構221は、複数の収納室41bに収納された半足の靴81に風を吹きつけ、吹きつけた風により半足の靴81を乾燥させる。
【0034】
図4及び図5に図示されるように、吹き出し機構221は、第1のダクト状構造241、イオン発生装置242、電源243、送風機244、第2のダクト状構造245及び複数のノズル246を備える。第1のダクト状構造241及び第2のダクト状構造245は、筐体41の一部である。
【0035】
第1のダクト状構造241には、吸気風路241aが形成される。吸気風路241aは、吸気口41cから送風機244に至る。これにより、吸気風路241aは、吸気口41cから送風機244まで風を導き、本体21の外部から送風機244まで風を導く。吸気風路241aは、箱61の背面61bに沿って形成される。吸気口41c及び送風機244は、幅方向Wについて互いに異なる位置に配置される。また、吸気口41c及び送風機244は、高さ方向H及び奥行方向Dについて同じ位置に配置される。このため、吸気口41cから送風機244に至る吸気風路241a及びそれが形成された第1のダクト状構造241は、幅方向Wに伸びる。吸気口41cは、一方の側壁144に形成され、送風機244は、他方の側壁145に沿って配置される。これにより、吸気風路241aの長さを長くすることができる。これにより、吸気風路241aは、導く風を整流することができる。
【0036】
イオン発生装置242は、イオンを発生させる。イオン発生装置242は、吸気風路241aに配置される。これにより、イオン発生装置242は、吸気風路241aにより導かれる風中にイオンを発生させる。これにより、吹き出し機構221は、複数の収納室41bに収納された半足の靴81に、風とともに発生させたイオンを吹き付ける。これにより、吹き出し機構221は、半足の靴81を除菌及び消臭することができる。イオン発生装置242は、吸気口41cから離して配置される。例えば、イオン発生装置242は、吸気口41c及び送風機244の中間位置より送風機244寄りに配置される。これにより、イオン発生装置242は、整流された風中にイオンを発生させることができる。
【0037】
電源243は、送風機244に電力を供給する。電源243には、電源アダプタ261が接続される。電源243は、接続された電源アダプタ261から供給された直流電力から、送風機244に供給する直流電力を生成する。電源243が、商用電源から供給された交流電力を直流電力に変換し、当該直流電源から送風機244に供給する直流電力を生成してもよい。
【0038】
送風機244は、供給された電力を消費して、吹き出し機構221により導かれる風を送る。
【0039】
図6は、第1実施形態の靴浄化装置の、当該靴浄化装置に備えられる送風機及び第2のダクト状構造の付近を模式的に図示する分解斜視図である。図6は、第2のダクト状構造に備えられるダクトカバーが当該第2のダクト状構造に備えられる残余部から取り外された状態を図示する。
【0040】
図6に図示されるように、送風機244は、吹き出し口244aを有する。送風機244は、送る風を吹き出し口244aから吹き出す。
【0041】
第2のダクト状構造245には、複数の風路245aが形成される。複数の風路245aは、吹き出し口244aに面する空間245bにおいて分岐して複数の収納室41bにそれぞれ至る。これにより、複数の風路245aは、吹き出された風を分流させて生成した複数の風を複数の収納室41bまでそれぞれ導く。複数の風路245aは、複数の収納室41bより幅方向Wの他方の側にある。このため、複数の風路245aは、靴浄化装置1の奥行方向Dのサイズを大きくさせない。複数の風路245aは、箱61の他方の側面61dに沿って形成される。ベース141は、複数の収納室41bの内部と複数の収納室41bの外部とを隔てる第1の隔壁281を備える。第2のダクト状構造245は、第1の隔壁281の外面に形成された溝状構造301及びダクトカバー302により構成される。ダクトカバー302は、溝状構造301に形成された開口を塞ぐ。複数の風路245aは、複数のノズル246にそれぞれ接続される。このため、複数の風路245aは、複数のノズル246まで複数の風をそれぞれ導く。
【0042】
複数の風路245aの数は、複数の収納室41bの数に一致する。そして、複数の収納室41bは、上述したように、望ましくは、偶数個の収納室である。このため、複数の風路245aも、望ましくは、偶数個の風路である。第1実施形態においては、複数の収納室41bは、4つの収納室である。このため、複数の風路245aは、4つの風路である。
【0043】
図2及び図5に図示されるように、複数のノズル246は、複数の収納室41bにそれぞれ配置される。複数のノズル246は、導かれてきた複数の風をそれぞれ吹き出す。これにより、吹き出し機構221は、複数の風を複数の収納室41bにそれぞれ吹き出す。
【0044】
複数のノズル246は、複数の収納室41bに収納された半足の靴81の内部にそれぞれ挿入されて、複数の収納室41bに収納された半足の靴81をそれぞれ支持する。このため、複数のノズル246は、複数の収納室41bに収納された半足の靴81をそれぞれ支持する複数の支持部でもある。複数のノズル246は、複数の収納室41bに収納された半足の靴81に複数の風をそれぞれ吹き付けて、複数の収納室41bに収納された半足の靴81を乾燥させる。本体21が、複数のノズル246とは別に複数の支持部を備えてもよい。
【0045】
1.7 排気機構
図4に図示されるように、本体21は、排気機構341を備える。
【0046】
排気機構341は、複数の収納室41bから本体21の外部まで排気風を導く。
【0047】
排気機構341は、第3のダクト状構造361及び脱臭フィルタ362を備える。第3のダクト状構造361は、筐体41の一部である。
【0048】
第3のダクト状構造361には、排気風路361aが形成される。排気風路361aは、複数の収納室41bから排気口41dに至る。これにより、排気風路361aは、複数の収納室41bから排気口41dまで排気風を導き、複数の収納室41bから本体21の外部まで排気風を導く。排気風路361aは、複数の収納室41bからそれぞれ到来した複数の排気風を合流させて生成した排気風を本体21の外部まで導く。排気風路361aは、箱61の背面61bに沿って形成される。排気口41dは、高さ方向Hの下側に形成される。このため、複数の収納室41bから排気口41dに至る排気風路361a及びそれが形成された第3のダクト状構造361は、高さ方向Hに伸びる。ベース141は、複数の収納室41bの内部と複数の収納室41bの外部とを隔てる第2の隔壁381を備える。第2のダクト状構造245は、第2の隔壁381及び後壁143により挟まれる。第2の隔壁381には、複数の貫通孔401が形成される。複数の貫通孔401は、複数の収納室41bを排気風路361aにそれぞれ接続する。第1実施形態においては、複数の貫通孔401は4つの貫通孔である。
【0049】
排気風路361aは、複数の収納室41bより奥行方向Dの奥側にある。排気風路361aが複数の収納室41bより奥行方向Dの奥側にあることは、靴浄化装置1の奥行方向Dのサイズを大きくする。しかし、排気風路361aが複数の収納室41bより奥行方向Dの奥側にあることよる靴浄化装置1の奥行方向Dのサイズの増加は、複数の収納室41bが高さ方向Hに重ねられることによる靴浄化装置1の奥行方向Dのサイズの減少より小さい。また、排気風路361aが複数の収納室41bより奥行方向Dの奥側にあることにより、複数の収納室41bが高さ方向Hに重ねられることによる靴浄化装置1の転倒しやすさを解消することができる。
【0050】
複数の収納室41bに複数の風をそれぞれ導く複数の風路245aは、複数の収納室41bより幅方向Wの他方の側すなわち半足の靴81のかかと側にある。このため、複数の収納室41bから排気風を導く排気風路361aは、複数の収納室41bより幅方向Wの一方の側すなわち半足の靴81のつま先側にあってもよい。しかし、排気風路361aが複数の収納室41bより幅方向Wの一方の側にある場合は、複数のノズル246に半足の靴81を支持させるときに幅方向Wの一方の側から幅方向Wの他方の側に動かされる半足の靴81が排気機構341に干渉しやすくなる。これに対して、排気風路361aが複数の収納室41bより奥行方向Dの奥側にある場合は、複数のノズル246に半足の靴81を支持させるときに幅方向Wの一方の側から幅方向Wの他方の側に動かされる半足の靴81が排気機構341に干渉しにくくなる。
【0051】
第1のダクト状構造241は、排気風路361aを通る。これにより、第1のダクト状構造241に形成された吸気風路241aにより導かれる風により流される空気と、排気風路361aにより導かれる排気風により流される空気と、の間で熱交換を行わせることが容易になる。これにより、半足の靴81の乾燥を促進するために前者の空気が加熱される場合に、後者の空気から前者の空気に熱を移動させることができる。これにより、熱が靴浄化装置1の外部に排熱されて無駄になることを抑制することができる。
【0052】
脱臭フィルタ362は、脱臭フィルタ362を通過する風により流される空気から臭気成分を除去する。脱臭フィルタ362は、排気風路361aに配置される。このため、脱臭フィルタ362は、排気風路361aにより導かれる排気風を通過させる。このため、排気風路361aにより導かれる排気風により流される空気から臭気成分を除去する。これにより、半足の靴81を乾燥させる際に発生する臭気が、排気口41dから排気される空気により靴浄化装置1が置かれる空間に拡散することを抑制することができる。脱臭フィルタ362は、例えば、排気口41dに沿って配置される。脱臭フィルタ362は、活性炭フィルタ等である。
【0053】
排気口41dは、靴浄化装置1が置かれる面に向けて排気風を排気する。これにより、靴浄化装置1が置かれる空間に排気風が拡散することを抑制することができる。吸気口41cは、第1の面積を有する。排気口41dは、第1の面積より大きい第2の面積を有する。これにより、排気口41dにより排気される排気風の風量を小さくすることができる。これにより、靴浄化装置1が置かれる空間に排気風が拡散することを抑制することができる。
【0054】
1.8 重し
図4に図示されるように、本体21は、重し441を備える。
【0055】
重し441は、複数の収納室41bより高さ方向Hの下側に配置される。重し441は、底壁147により定義される空間に配置される。これにより、靴浄化装置1の重心を高さ方向Hの下側に移動することができる。これにより、複数の収納室41bが高さ方向Hに重ねられることによる靴浄化装置1の転倒しやすさを解消することができる。
【0056】
図4に図示されるように、重し441は、複数の金属板461及び電源243を備える。重し441が、複数の金属板461に代えて、1つの金属板を備えてもよい。
【0057】
複数の金属板461は、積層される。複数の金属板461は、高さ方向Hと垂直をなすように配置される。複数の金属板461は、例えば、靴浄化装置1の全体の重量の0.2倍以上の重量を有する。
【0058】
図7は、第1実施形態の変形例の靴浄化装置を模式的に図示する図である。
【0059】
図7に図示されるように、送風機244が、複数の金属板461及び電源243と同様に、複数の収納室41bより高さ方向Hの下側に配置されてもよい。この場合は、重し441が、送風機244を備えてもよい。
【0060】
1.9 調整機構
図1から図5までに図示されるように、本体21は、調整機構481を備える。
【0061】
調整機構481は、靴浄化装置1が置かれる面に対する高さ方向Hの傾きを調整する。これにより、当該面に傾斜、段差等がある場合であっても、靴浄化装置1の高さ方向Hを鉛直方向に近づけることができる。これにより、当該面に傾斜、段差等がある場合であっても、靴浄化装置1を安定して当該面に置くことができる。
【0062】
図1から図5までに図示されるように、調整機構481は、第1の足501、第2の足502、第3の足503及び第4の足504を備える。
【0063】
第1の足501及び第2の足502は、底壁147に形成された第1の貫通孔147a及び第2の貫通孔147bをそれぞれ貫通する。第1の足501及び第2の足502の上端部は、ベース141の底に形成された第1のねじ孔141a及び第2のねじ孔にそれぞれ螺合する。第1の足501及び第2の足502は、底壁147の底から高さ方向Hの下側に向かって突出する。第1の足501及び第2の足502の下端部は、靴浄化装置1が置かれる面に接触する。第1の足501及び第2の足502の第1のねじ孔141a及び第2のねじ孔への螺合量は、可変である。このため、このため、第1の足501及び第2の足502の突出量は、可変である。第1の足501及び第2の足502は、奥行方向Dの前側に配置される。第1の足501及び第2の足502は、幅方向Wの一方の側及び他方の側にそれぞれ配置される。
【0064】
第3の足503及び第4の足504の上端部は、底壁147の底に接続される。第3の足503及び第4の足504は、底壁147の底から高さ方向Hの下側に向かって突出する。第3の足503及び第4の足504の下端部は、靴浄化装置1が置かれる面に接触する。第3の足503及び第4の足504は、奥行方向Dの奥側に配置される。第3の足503及び第4の足504は、幅方向Wの一方の側及び他方の側にそれぞれ配置される。第3の足503及び第4の足504の突出量は、固定である。第3の足503及び第4の足504の突出量が、可変であってもよい。
【0065】
高さ方向Hの傾きは、靴浄化装置1が置かれる面に第1の足501及び第2の足502の下端部を接触させた状態で第1の足501及び第2の足502の両方又は片方の突出量を調整することにより、調整することができる。
【0066】
1.10 ノズル
図8及び図9は、第1実施形態の靴浄化装置の、当該靴浄化装置に備えられるノズルの付近を模式的に図示する上面図である。図10及び図11は、第1実施形態の靴浄化装置の、当該靴浄化装置に備えられるノズルの付近を模式的に図示する前面図である。図8及び図10は、ノズルが動かされていない状態を図示する。図9及び図11は、ノズルが動かされた状態を図示する。
【0067】
図8から図11までに図示されるように、複数のノズル246に含まれる各ノズル246は、曲棒状の形状を有する。各ノズル246は、幅方向Wの他方の側から幅方向Wの一方の側に向かって突出し、水平方向の一方の側から水平方向の他方の側に向かって突出する。このため、各ノズル246に半足の靴81を支持させる場合は、幅方向Wの一方の側から幅方向Wの他方の側に向かって半足の靴81が動かされ、水平方向に半足の靴81が動かされる。
【0068】
開口41aは、幅方向Wの一方の側まで広がる。これにより、幅方向Wの一方の側から幅方向Wの他方の側に向かって半足の靴81が動かされる場合に半足の靴81が一方の側壁144と干渉しにくくなる。これにより、複数のノズル246に半足の靴81を支持させることが容易になる。
【0069】
各ノズル246の形状及びサイズは、各ノズル246に支持させる靴に応じてそれぞれ決められる。例えば、各ノズル246の長さは、各ノズル246に支持させる半足の靴81がブーツである場合は、長くされる。
【0070】
図8図9図10及び図11に図示されるように、各ノズル246は、可撓部541及び一定形状部542を備える。
【0071】
可撓部541は、筐体41に接続される。可撓部541は、棒状の形状を有する。可撓部541は、可撓部541の一端が筐体41に接続されることにより、筐体41に接続される。可撓部541は、可撓性を有し、伸縮可能である。
【0072】
一定形状部542は、可撓部541に接続される。一定形状部542は、一定形状部542の一端が可撓部541の他端に接続されることにより、可撓部541に接続される。一定形状部542は、一定形状を有する。一定形状部542は、各ノズル246が半足の靴81の内部に挿入された場合に半足の靴81の履き口の付近からつま先の付近までに渡って配置される。半足の靴81の履き口の付近からつま先の付近までに渡って配置される一定形状部542が一定の形状を有することにより、各ノズル246を半足の靴81の内部に挿入する際に各ノズル246が変形して、各ノズル246を半足の靴81の内部に挿入しにくくなることを抑制することができる。一定形状部542は、樹脂成型品等である。
【0073】
各ノズル246は、図8に図示される第1の位置561と、図9に図示される、第1の位置561より奥行方向Dの手前側にある第2の位置562と、の間で可動である。これにより、各ノズル246を半足の靴81の内部に挿入する際に各ノズル246を開口41aの近く又は開口41aより外側に移動させることができる。これにより、各ノズル246を半足の靴81の内部に挿入することが容易になる。
【0074】
また、各ノズル246は、図10に図示される第1の位置581と、図11に図示される、第1の位置581より高さ方向Hの下側にある第2の位置582と、の間で可動である。これにより、各ノズル246をハイカットスニーカー、ブーツ等の長靴の内部に挿入する際に各ノズル246を高さ方向Hの下側にある第2の位置582に移動させることができる。これにより、各ノズル246をハイカットスニーカー、ブーツ等の長靴の内部に挿入することが容易になる。
【0075】
可撓部541の長さが長くされ、各ノズル246が様々な形状を有する半足の靴81を支持することができるようにされてもよい。
【0076】
各ノズル246が、一定形状部542に代えて、空気が吹き込まれた場合に膨らむ袋状部を備えてもよい。
【0077】
図12は、第1実施形態の靴浄化装置の、当該靴浄化装置に備えられるノズルの付近を左前の下方から見上げた状態を模式的に図示する斜視図である。
【0078】
図12に図示されるように、一定形状部542には、吹き出し口542aが形成される。吹き出し口542aは、風を吹き出す。吹き出し口542aは、半足の靴81のつま先の付近に配置される、一定形状部542の先端部591の下面に形成される。また、各ノズル246は、発光ダイオード595を備える。発光ダイオード595は、紫外線を発する。これにより、半足の靴81の内部に紫外線を照射することができる。これにより、半足の靴81をより効率的に除菌及び消臭することができる。発光ダイオード595は、吹き出し口542aに配置される。これにより、発光ダイオード595は、吹き出し口542aにより吹き出される風により冷却される。発光ダイオード595が配置される一定形状部542が一定の形状を有することにより、発光ダイオード595、発光ダイオード595に電力を供給する配線等が各ノズル246の変形により損傷することを抑制することができる。
【0079】
1.11 棚板
図2及び図5に図示されるように、本体21は、複数の棚板601を備える。
【0080】
複数の棚板601に含まれる各棚板601は、複数の収納室41bに含まれる隣接するふたつの収納室41bを区切る。
【0081】
第1実施形態においては、複数の棚板601は、3つの棚板である。複数の棚板601の数は、複数の収納室41bの数に応じて変化する。このため、複数の棚板601が、2つ以下の棚板又は4つ以上の棚板である場合もある。
【0082】
複数の棚板601は、高さ方向Hと垂直をなす。
【0083】
各棚板601は、筐体41に着脱可能である。これにより、各棚板601を筐体41から脱着して各棚板601により区切られていたふたつの収納室41bをあわせた広い収納室を形成することができる。これにより、ハイカットスニーカー、ブーツ等の長靴を収納することができる収納室を形成することができる。また、各棚板601が半足の靴81の底面に付着していた土、小石等により汚れた場合に、各棚板601を筐体41から脱着して清掃することができる。これにより、各棚板601を容易に清掃することができる。
【0084】
図13は、第1実施形態の靴浄化装置に備えられる棚板を模式的に図示する斜視図である。
【0085】
図13に図示されるように、各棚板601は、上面601a及び奥行方向Dの手前側の端面601bを有する。
【0086】
各棚板601の上面601aは、波状の形状を有する。波状の形状は、上面601aに小石等によりつけられる傷よりも目立つ外観を有する。このため、上面601aが波状の形状を有する場合は、上面601aに小石等によりつけられる傷が目立たなくなる。
【0087】
各棚板601は、スロープ641を備える。スロープ641は、各棚板601の奥行方向Dの手前側の端面601bに沿って備えられる。スロープ641の上面641aは、端面601bに近づくにつれて連続的に高くなる。各棚板601の上面601aが半足の靴81の底面に付着していた土、小石等により汚れた場合に、上面641aを容易に清掃することができる。また、各棚板601が端面601bに沿ってスロープ641を備えることにより、各棚板601の厚さは、端面601bの付近において端面601bに近づくにつれて連続的に厚くなる。これにより、各棚板601は、端面601bに沿ってリブ状の構造を有することになる。これにより、各棚板601の剛性を高くすることができる。
【0088】
1.12 幅木対策
図3に図示されるように、本体21の背面61bは、第1の領域661及び第2の領域662を有する。
【0089】
第2の領域662は、第1の領域661より高さ方向Hの下側に配置される。第2の領域662は、第1の領域661より奥行方向Dの手前側に配置される。これより、第1の領域661と第2の領域662との間には、段差が形成される。また、第2の領域662上には、段差の大きさに相当する大きさを有する空間が形成される。
【0090】
図1に図示されるように、靴浄化装置1は、幅木681を有する壁の際に設置される場合は、形成された空間に幅木681が配置されるように設置される。これにより、靴浄化装置1を壁に近づけることができる。これにより、靴浄化装置1が設置される玄関等の空間を有効活用することができる。
【0091】
本開示は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
【符号の説明】
【0092】
1 靴浄化装置、21 本体、22 扉、23 ヒンジ、41 筐体、41a 開口、41b,41b1,41b2 収納室、41c 吸気口、41d 排気口、61 箱、61a 前面、61b 背面、61c 一方の側面、61d 他方の側面、61e 上面、61f 下面、81 半足の靴、141 ベース、141a 第1のねじ孔、142 前壁、143 後壁、144 一方の側壁、145 他方の側壁、146 上壁、147 底壁、147a 第1の貫通孔、147b 第2の貫通孔、161 壁端部、162 壁端部、181 閉位置、182 開位置、201 最下端部、221 吹き出し機構、241 第1のダクト状構造、241a 吸気風路、242 イオン発生装置、243 電源、244 送風機、244a 吹き出し口、245 第2のダクト状構造、245a 複数の風路、245b 空間、246 複数のノズル、261 電源アダプタ、281 第1の隔壁、301 溝状構造、302 ダクトカバー、341 排気機構、361 第3のダクト状構造、362 脱臭フィルタ、361a 排気風路、381 第2の隔壁、401 複数の貫通孔、441 重し、461 複数の金属板、481 調整機構、501 第1の足、502 第2の足、503 第3の足、504 第4の足、541 可撓部、542 一定形状部、542a 吹き出し口、561 第1の位置、562 第2の位置、581 第1の位置、582 第2の位置、591 先端部、595 発光ダイオード、
601 複数の棚板、601a 上面、601b 端面、641 スロープ、641a 上面、661 第1の領域、662 第2の領域、681 幅木、H 高さ方向、D 奥行方向、W 幅方向。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13