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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094459
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240703BHJP
【FI】
G09F9/00 362
G09F9/00 304B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022211002
(22)【出願日】2022-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】奈良橋 直人
(72)【発明者】
【氏名】岩渕 郁巳
(72)【発明者】
【氏名】大野 茉鈴
【テーマコード(参考)】
5G435
【Fターム(参考)】
5G435AA01
5G435BB12
5G435EE02
5G435EE26
5G435FF03
5G435FF11
5G435LL17
(57)【要約】
【課題】 表示品位の低下を招く虞のない表示装置を提供する。
【解決手段】 車両情報(所定情報)を表示する表示パネル10と、この表示パネル10をバックライト照明するためのバックライトユニット20と、表示パネル10及びバックライトユニット20を収容する内部空間S1を有するケース部材60とを備え、ケース部材60には、ケース部材60の外部から内部空間S1へと空気(温風)を取り入れるための空気取入口62fが設けられ、この空気取入口62fを通じて内部空間S1に取り入れられた空気が表示パネル10とバックライトユニット20との間の空所90に導かれる構成とした。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定情報を表示する表示手段と、
前記表示手段をバックライト照明するためのバックライトユニットと、
前記表示手段及び前記バックライトユニットを収容する内部空間を有するケース部材とを備え、
前記ケース部材には、前記ケース部材の外部から前記内部空間へと空気を取り入れるための空気取入口が設けられ、
前記空気取入口を通じて前記内部空間に取り入れられた前記空気が前記表示手段と前記バックライトユニットとの間の空所に導かれる構成としたことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記空気は、高温の空気であることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記空気取入口は、前記ケース部材の底壁部に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記バックライトユニットは、可視光を発する複数個の可視光源と、可視光を前記表示手段に導くためのリフレクタとを少なくとも備え、前記リフレクタには前記空気を前記空所に導くための孔部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示パネルと前記リフレクタとは接合部材により接合されていることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定情報を表示する表示手段を備えた表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種の表示装置にあっては、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載の表示装置は、所定情報を表示する液晶表示パネルからなる表示手段と、この表示手段をバックライト照明するためのバックライトユニットと、表示手段及びバックライトユニットを収容する内部空間を有するケース部材とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-127700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の液晶表示パネル(つまり表示装置)は、過酷な環境下に晒されることがあり、このような場合、液晶表示パネルが正常に動作せず、表示品位の低下を招く虞がある。例えば液晶表示パネルが低温状態となった場合は、液晶表示パネルに表示される前記所定情報が不鮮明に表示されるという問題がある。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、表示品位の低下を招く虞のない表示装置の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、所定情報を表示する表示手段と、前記表示手段をバックライト照明するためのバックライトユニットと、前記表示手段及び前記バックライトユニットを収容する内部空間を有するケース部材とを備え、前記ケース部材には、前記ケース部材の外部から前記内部空間へと空気を取り入れるための空気取入口が設けられ、前記空気取入口を通じて前記内部空間に取り入れられた前記空気が前記表示手段と前記バックライトユニットとの間の空所に導かれる構成としたことを特徴とする。
【0006】
また本発明は、前記空気は、高温の空気であることを特徴とする。
【0007】
また本発明は、前記空気取入口は、前記ケース部材の底壁部に設けられていることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記バックライトユニットは、可視光を発する複数個の可視光源と、可視光を前記表示手段に導くためのリフレクタとを少なくとも備え、前記リフレクタには前記空気を前記空所に導くための孔部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記表示パネルと前記リフレクタとは接合部材により接合されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、所期の目的を達成でき、表示品位の低下を招く虞のない表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態による表示装置の正面図。
図2図1のA-A断面図。
図3】同実施形態による表示装置の要部拡大断面図。
図4】同実施形態による表示装置内における空気の流れを模式的に示す図。
図5】同実施形態の変形例による表示装置の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面に基づいて、本発明の表示装置を車両(自動車)の運転席前方に搭載される車両用計器に適用した場合を例に挙げて説明する。なお、表示装置の各部を説明する際に、表示装置を視認する視認者側を「前方側(前方)」、その反対側を「背後側(背後)」と呼んだりすることがある。また、「上」、「下」という方向を用いる場合は、各図における上下方向に対応し、「左」、「右」という方向を用いる場合は、各図における左右方向に対応する。
【0013】
図1図2において、本実施形態による表示装置Mは、例えば車両のダッシュボードに搭載され、車速情報等の各種の車両情報(所定情報)を表示する表示パネル(表示手段)10と、この表示パネル10を背後からバックライト照明するためのバックライトユニット20と、表示パネル10の前方側を覆う保護部材30と、表示パネル10の背後側に位置し、表示パネル10の制御を行う制御部41が実装(配設)された回路基板40と、表示パネル10とバックライトユニット20に備えられる後述するリフレクタとを接合するための接合部材50と、表示装置Mの外装ケースを構成するケース部材60とを備えている。
【0014】
表示パネル10は、例えば一対の絶縁基板(ガラス基板)間に液晶を封入した液晶セルの表裏面に表側偏光板、後側偏光板が各々貼り付けられた周知の液晶表示パネルを適用することができる。
【0015】
また、表示パネル10は、視認者Eが直視可能な平坦な表示面11を有し、この表示面11に前記車両情報が表示される。例えば図1では、前記車両情報の一例として車両の走行速度を示す車速表示部12が表示面11(表示パネル10)の略中央部分に表示された例を示している。なお、ここでの詳細図示は省略するが、表示パネル10は、フレキシブルプリント配線板等の配線部材を用いて回路基板40に電気的に接続される。
【0016】
バックライトユニット20は、例えば表示パネル10と概ね平行となるように設けられる光源基板21と、表示パネル10に可視光を供給する(発する)ように光源基板21の前方側に実装(配設)された複数の可視光源22と、可視光源22を包囲するように表示パネル10と光源基板21との間に位置するリフレクタ23と、表示パネル10とリフレクタ23との間に設けられる光学部材24と、光源基板21を保持する保持部25とを備えている(図3参照)。
【0017】
光源基板21は、例えばガラスエポキシ系基材に導電路が施された硬質配線基板であり、当該導電路に可視光源22が実装される。
【0018】
可視光源22は、適宜の色の可視光を発する複数個のチップ型発光ダイオードを適用することができ、表示パネル10に向けて可視光を発する(供給する)ように表示パネル10の背後側に設けられる。また、可視光源22は、一例としてその光照射領域角度が光軸Lを中心として左右にそれぞれ略60度程度の指向性を持つものが採用されている。つまり、このことは、可視光源22は、その光照射領域角度が略120度程度であることを意味する。なお、本例の場合、複数個の可視光源22は、図1の上下方向及び左右方向にマトリクス状(格子状)となるように光源基板21の前方側に実装されるものとする。
【0019】
リフレクタ23は、例えば白色系の合成樹脂材料によって形成された反射体
であり、可視光を光学部材24(表示パネル10)に効率よく導くために設けられる。具体的には、リフレクタ23は、可視光源22の光軸Lから離れた領域に放射される可視光を光学部材24(表示パネル10)へと反射させる機能を有する。
【0020】
リフレクタ23は、個々(複数)の可視光源22を各々取り囲むように設けられる複数の反射部23aを備えている。これら反射部23aは、個々(複数)の可視光源22に対応して形成されるものであり、反射部23aの内部に位置する内部空間部23bの四方を包囲する方形状の4つの可視光反射面からなる。
【0021】
反射部23aは、可視光源22の光軸Lから離れた領域に放射される可視光の光路を前方側に向けて折り曲げる部位として構成される。なお、反射部23aの形状は、光軸Lから離れた領域に放射される可視光の光路を前方側に向けて折り曲げることができるものであれば、あらゆる形状を採用することができ、例えば反射部23aを前方側から背後側に向かうに従って内部空間部23bの開口部分が徐々に幅狭となるような傾斜面形状もしくは曲面形状としてもよい。なお、23cは、リフレクタ23の上部中央領域及び下部中央領域に張り出すように延在する延長部であり、延長部23c(リフレクタ23)と表示パネル10とが接合部材50(後述する第1、第2の両面テープ)により接合されている。また、延長部23c(リフレクタ23)には空気を後述する空所に導くための孔部23dが形成されている。
【0022】
光学部材24は、可視光を表示パネル10へと導くように表示パネル10とリフレクタ23との間に設けられた単一もしくは複数個の光学部品を適用することができる。本例の場合、光学部材24は、プリズムレンズアレイと、光拡散シートと、BEF(Brightness Enhancement Film)と、DBEF(Dual Brightness Enhancement Film)とのうち少なくとも1つを備えたものを採用することができる。
【0023】
なお、以下の説明では、光学部材24として4つの光学部品を全て採用した例について説明する。例えば4つの光学部品を全て採用する場合、リフレクタ23側から表示パネル10側へと向かうに従って、プリズムレンズアレイ、光拡散シート、BEF、DBEFの順に順次配置する構成を挙げることができる。
【0024】
プリズムレンズアレイは、例えばリフレクタ23側に微少な断面三角形状のプリズムが多数形成された公知の光学部品として構成される。光拡散シートは、プリズムレンズアレイから出射される所望方向に屈折した可視光を拡散して均一化する役割を果たすものである。光拡散シートとしては、例えば光透過性の樹脂フィルム中に光拡散粒子を分散した光学フィルム等を適用することができる。BEFは公知の輝度向上フィルムとして構成されるものであり、DBEFは公知の2重輝度向上フィルムとして構成される。
【0025】
このように構成された光学部材24のBEF及びDBEFによって、光拡散シートから出射する可視光の輝度向上が図られ、この輝度向上が図られた可視光が表示パネル10に導かれ、表示パネル10がバックライト照明される。
【0026】
保護部材30は、例えば透光性の合成樹脂材料によって形成された略平板状の保護パネル部材であり、表示パネル10の前方側を覆うように設けられる。なお、場合によっては、保護部材30を半透過性(暗色)の保護パネル部材としてもよい。
【0027】
回路基板40は、例えばガラスエポキシ系基材に配線バターンが施された硬質配線基板であり、表示パネル10の表示制御や可視光源22の点灯制御を行うマイクロコンピュータとしての制御部41と、複数個の可視光源22と、抵抗、コンデンサ等の各種回路部品とが前記配線パターンに導通接続されている。また、表示パネル10とバックライトユニット20と回路基板40との位置関係に着目すると、リフレクタ23の表示パネル10側とは反対側(つまりリフレクタ23の背後側)に回路基板40を設けた構成となっている。さらには、回路基板40は、表示面11と略直交するようにリフレクタ23(孔部23d)の背後側に向けて延在している。
【0028】
接合部材50は、表示パネル10とリフレクタ23の延長部23cとを接着するための柔軟性を有する両面テープを適用することができる。なお、この場合、接合部材50は、表示パネル10の上端縁よりもやや内側に位置する第1の両面テープ51と、表示パネル10の下端縁よりもやや内側に位置する第2の両面テープ52と、表示パネル10の左端縁よりもやや内側に位置する第3の両面テープ53と、表示パネル10の右端縁よりもやや内側に位置する第4の両面テープ54とから構成される。そして、第1の両面テープ51と第3の両面テープ53、第1の両面テープ51と第4の両面テープ54、第2の両面テープ52と第3の両面テープ53、及び第2の両面テープ52と第4の両面テープ54との間には間隙T1がそれぞれ設けられている(図4参照)。
【0029】
ケース部材60は、前方側(表示パネル10側)が開放した略箱形形状の樹脂ケース(もしくは金属ケース)であり、表示パネル10やバックライトユニット20、保護部材30、回路基板40を収容する内部空間S1を有する。また、ケース部材60は、前方側(表示パネル10側)に加えて下側の所要部が開放部S2として開放している第1のケース61と、当該開放部S2を塞ぐように設けられる第2のケース62とを備える。
【0030】
第1のケース61は、表示パネル10やバックライトユニット20、保護部材30の周囲を囲むように設けられる周壁部61aと、回路基板40を収容する基板収容部61bとを備えている。周壁部61aは、接着剤(図示省略)によって保護部材30と接着固定されている。基板収容部61bは、回路基板40の上側を覆う水平壁部61cと、保持部25の背後側を覆いつつ、周壁部61aと水平壁部61cとを繋いでいる被覆部61dと、被覆部61d側とは反対側となる水平壁部61cの一端から下側に向けて延出する延出壁部61eとを有している。
【0031】
第2のケース62は、回路基板40の下側に設けられる底壁部62aと、回路基板40を支持するように底壁部62aに設けられた支持部62bと、支持部62bの背後側となる底壁部62aの一端側から上側に向けて突出形成されるとともに延出壁部61eを覆う覆い部62cとを有している。
【0032】
また、底壁部62aの前方側には、底壁部62aと回路基板40との間の開口幅Hがリフレクタ23側に向かうに従って次第に幅狭となる傾斜壁からなる壁部62dが設けられている。そして、この壁部62dにはさらに壁部62dと周壁部61aとの間の隙間を塞ぐように略L字状の延出部62eが設けられている。
【0033】
なお、本例の場合、底壁部62a(ケース部材60)には、表示装置M(ケース部材60)の外部から内部空間S1へと空気を取り入れるための空気取入口62fが設けられている。ケース部材60の底壁部62aに設けられる空気取入口62fは、例えば底壁部62aを貫通する略円形の貫通孔として構成され、車両に搭載されたエアコンディショナからの空気を導入する導入口80と連通しており、空気取入口62fを通じて内部空間S1に取り入れられた空気(ここでの空気とは高温の空気である温風を意味する)が表示パネル10とバックライトユニット20(光学部材24)との間の空所90に導かれる構成としている。
【0034】
具体的には、図2中、符号81は、前記エアコンディショナからの温風を導入口80へと導く空調ダクトを示しており、空気は、空調ダクト81の導入口80、空気取入口62fを経て内部空間S1に取り入れられ、その後、図2中、点線部分Xで示すように概ね底壁部62a及び壁部62dに沿うように前方側に流れて回路基板40と延出部62eとの間を通過し、リフレクタ23の孔部23dを経て表示パネル10とバックライトユニット20との間に形成された隙間部である空所90へと至る。なお、上述した第2の両面テープ52は、空気が空所90以外(例えば表示パネル10とリフレクタ23との間)に流れるのを防止する機能を有している。
【0035】
ここで、リフレクタ23に設けられた温風通過用の孔部23dは表示装置Mの下側中央領域に形成され、且つ、第1の両面テープ51と第3の両面テープ53、第1の両面テープ51と第4の両面テープ54、第2の両面テープ52と第3の両面テープ53、及び第2の両面テープ52と第4の両面テープ54との間に間隙T1を設けたことで、空気は、孔部23dから空所90へと流れ込むと、図5に示した一点鎖線のように前記下側中央領域を起点として概ね放射状に広がり、表示装置Mの四隅付近に位置する間隙T1を通過可能となる。これにより表示パネル10全体を略均一に温めることができる。
【0036】
そして、第1の両面テープ51と第3の両面テープ53、及び第1の両面テープ51と第4の両面テープ54の間にある間隙T1を通過した空気は、第3の両面テープ53及び第4の両面テープ54の外側に存在する微少クリアランスT2を下方に向けて通るように構成され、微少クリアランスT2を通過した空気と、第2の両面テープ52と第3の両面テープ53、及び第2の両面テープ52と第4の両面テープ54との間にある間隙T1を通過した空気が、所定の流路を経て第1のケース61(例えば被覆部61d)に設けられた空気排出口から表示装置Mの外部に排気されるようになっている。
【0037】
以上のように本実施形態によれば、車両情報(所定情報)を表示する表示パネル10と、この表示パネル10をバックライト照明するためのバックライトユニット20と、表示パネル10及びバックライトユニット20を収容する内部空間を有するケース部材60とを備え、ケース部材60には、ケース部材60の外部から内部空間S1へと空気を取り入れるための空気取入口62fが設けられ、この空気取入口62fを通じて内部空間S1に取り入れられた空気が表示パネル10とバックライトユニット20との間の空所90に導かれる構成としたものである。
【0038】
従って、表示パネル10(表示装置M)が低温の(過酷な)環境下に晒された場合であっても、空所90に導かれる空気(温風)を利用して表示パネル10を温めることができる。よって、表示パネル10が正常に動作し、表示品位の低下を招く虞のない表示装置を提供することができる。
【0039】
なお、本発明は、上述の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
【0040】
例えば、上述の説明では、空気が回路基板40と延出部62eとの間を通過し、図2中、下側に位置する孔部23dを経て表示パネル10とバックライトユニット20との間の空所90へと至る(以下、第1の空気流路と言う)ものであったが、本実施形態の変形例として図5に示すように空気流路を2箇所としてもよい。この場合、空気流路は前記第1の空気流路と第2の空気流路とでなり、当該第2の空気流路の主要部として送風手段であるホース100を採用したものとなっている。
【0041】
ホース100は、その下端側が空気取入口62fの真上に位置し、途中で回路基板40に設けた貫通孔を通り、その上端側は被覆部61dに沿うように配置される。このように構成した場合であっても、空気取入口62fから取り入れられてホース100を通過する空気が、保持部25と被覆部61dとの間、光源基板21と被覆部61dとの間を順次通過し、図2中、上側に位置する孔部23dを経て表示パネル10とバックライトユニット20(光学部材24)との間の空所90へと至ることから、第1の空気流路と第2の空気流路とを併用することで表示パネル10を効率よく温めることができる。
【0042】
また、上述の説明では、表示パネル10が低温状態であるときに、空所90に温風の空気を流すものであったが、これとは逆に表示パネル10が高温状態である場合には、空所90に冷風の空気を流すようにすればよい。
【符号の説明】
【0043】
10 表示パネル(表示手段)
20 バックライトユニット
21 光源基板
22 可視光源
23 リフレクタ
24 光学部材
25 保持部
30 保護部材
40 回路基板
41 制御部
50 接合部材
60 ケース部材
61 第1のケース
61a 周壁部
62 第2のケース
62a 底壁部
62f 空気取入口
90 空所
S1 内部空間
S2 開放部
図1
図2
図3
図4
図5