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特開2024-94524情報処理サーバ、情報処理方法およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094524
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】情報処理サーバ、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/86 20140101AFI20240703BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20240703BHJP
   A63F 13/87 20140101ALI20240703BHJP
   A63F 13/80 20140101ALI20240703BHJP
   H04L 67/131 20220101ALI20240703BHJP
   H04N 21/235 20110101ALI20240703BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20240703BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20240703BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALN20240703BHJP
【FI】
A63F13/86
A63F13/35
A63F13/87
A63F13/80 F
H04L67/131
H04N21/235
A63F13/79
A63F13/69 500
G06F3/0481
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022211120
(22)【出願日】2022-12-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り W1.掲載日:令和4年6月10日、URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000082926.html W2.掲載日:令和4年6月15日、URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000082926.html W3.掲載日:令和4年6月20日、URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000082926.html W4.掲載日:令和4年11月18日、URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000082926.html W5.掲載日:令和4年11月30日、URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000118.000082926.html
(71)【出願人】
【識別番号】521199764
【氏名又は名称】株式会社fingger
(74)【代理人】
【識別番号】110003476
【氏名又は名称】弁理士法人瑛彩知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉江 直人
(72)【発明者】
【氏名】谷内 義人
(72)【発明者】
【氏名】吉田 海
(72)【発明者】
【氏名】村松 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】末永 貴嗣
(72)【発明者】
【氏名】木村 昌彦
【テーマコード(参考)】
5C164
5E555
【Fターム(参考)】
5C164FA22
5C164MA06S
5C164SB08P
5E555AA71
5E555AA76
5E555BA20
5E555BB20
5E555BC04
5E555BC09
5E555DB04
5E555DB41
5E555DB56
5E555DD07
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】 配信者により配信されるゲームのプレイ動画の視聴者を当該ゲームに参加可能にするとともに、各視聴者に個別の情報提供を可能にするUIを提供する。
【解決手段】 情報処理サーバは、配信者がプレイするゲームのプレイ動画を視聴する視聴者の端末装置に、プレイ動画の表示領域とは独立してコントローラを表示させる表示制御部を備え、コントローラは、ゲームの進行に影響を与えるための操作手段と、ゲームに関連する情報であって、視聴者ごとに異なる第1の情報を表示するための表示領域を有することを特徴とする。
【選択図】 図17

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信者がプレイするゲームのプレイ動画を視聴する視聴者の端末装置に、前記プレイ動画の表示領域とは独立してコントローラを表示させる表示制御部を備え、
前記コントローラは、前記ゲームの進行に影響を与えるための操作手段と、前記ゲームに関連する情報であって、視聴者ごとに異なる第1の情報を表示するための表示領域を有する
ことを特徴とする情報処理サーバ。
【請求項2】
前記第1の情報は、前記配信者がプレイする前記ゲームにおける前記視聴者のステータス、または、前記ゲームへの前記視聴者の参加の記録の少なくとも一方であることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項3】
前記視聴者の参加の記録は、前記視聴者が前記ゲームにおいて獲得したスコアであることを特徴とする、請求項2に記載の情報処理サーバ。
【請求項4】
前記視聴者のステータスは、前記配信者がプレイする前記ゲームの進行に影響を与える情報であることを特徴とする、請求項2に記載の情報処理サーバ。
【請求項5】
前記表示領域は、前記配信者がプレイする前記ゲームの進行に基づいて変化する第2の情報を表示するための表示領域でもあることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項6】
前記配信者がプレイする前記ゲームはビンゴゲームであり、前記第2の情報はビンゴカードの情報であることを特徴とする、請求項5に記載の情報処理サーバ。
【請求項7】
前記視聴者による前記操作手段の操作に対応する操作情報を取得すると、当該取得した操作情報に基づいて、前記配信者がプレイする前記ゲームの進行に影響を与えるための処理を実行するコメント処理部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項8】
前記コメント処理部は、前記操作情報をコメントとして取得し、
前記取得されたコメントは、前記プレイ動画に関連するコメントとして前記端末装置に配信される
ことを特徴とする、請求項7に記載の情報処理サーバ。
【請求項9】
前記コメントは、前記ゲームにおいて影響を与える対象を指定する情報であることを特徴とする、請求項8に記載の情報処理サーバ。
【請求項10】
前記コメントは、ルーレットゲームにおいてベットの対象を指定する情報であることを特徴とする、請求項9に記載の情報処理サーバ。
【請求項11】
前記コメントは、前記ゲームにおいて使用するゲームアイテムを指定する情報であることを特徴とする、請求項8に記載の情報処理サーバ。
【請求項12】
情報処理サーバにより実行される情報処理方法であって、
配信者がプレイするゲームのプレイ動画を視聴する視聴者の端末装置に、前記プレイ動画の表示領域とは独立してコントローラを表示させるステップを有し、
前記コントローラは、前記ゲームの進行に影響を与えるための操作手段と、視聴者ごとに異なる第1の情報を表示するための表示領域を有する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項13】
情報処理サーバを、請求項1から11のいずれか1項に記載の各手段として機能させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理サーバ、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術を開示する文献として、特許第6942844号公報(特許文献1)がある。この公報には、「本開示の動画配信システムは、簡潔にいえば、配信を行うユーザ(以下「配信者」という。)が、その端末を用いて、この配信者の動作に関する動作データに基づいて生成されたアバター(アバターオブジェクト)のアニメーションを含む第1の動画、及び、この配信者の操作に関する操作データに基づいて生成されたゲームに関する第2の動画を、通信回線を介して、動画を視聴するユーザ(以下「視聴者」という。)の端末に配信することを可能にするものである。」と記載されている(段落0014参照)。また、この公報には、「第2の動画生成部110は、第2の動画を視聴する各視聴者の視聴者端末により生成され、当該端末10のユーザ(配信者)に対して送信されたギフト情報に基づいて、第2の動画に表示させるべき少なくとも1つのゲームオブジェクトを制御することができる。」と記載されている(段落0081参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6942844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、ゲームに関する動画が視聴者の端末に配信され、視聴者の端末により生成されるギフト情報に基づいてゲームオブジェクトが制御されることが記載されている。しかし、特許文献1には、ギフト情報を生成するためのUIについて具体的に記載されていない。そのため特許文献1には、ギフト情報を生成するためのUIが視聴者に個別の情報を提供することについても当然に記載されていない。
そこで本発明は、配信者により配信されるゲームのプレイ動画の視聴者を当該ゲームに参加可能にするとともに、各視聴者に個別の情報提供を可能にするUIを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、配信者がプレイするゲームのプレイ動画を視聴する視聴者の端末装置に、前記プレイ動画の表示領域とは独立してコントローラを表示させる表示制御部を備え、前記コントローラは、前記ゲームの進行に影響を与えるための操作手段と、前記ゲームに関連する情報であって、視聴者ごとに異なる第1の情報を表示するための表示領域を有することを特徴とする情報処理サーバである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、配信者により配信されるゲームのプレイ動画の視聴者を当該ゲームに参加可能にするとともに、各視聴者に個別の情報提供を可能にするUIを提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、情報処理システム100の構成例を示す。
図2図2は、配信者端末110のハードウェア構成の例を示す。
図3図3は、ゲームサーバ120のハードウェア構成の例を示す。
図4図4は、動画配信サーバ130のハードウェア構成の例を示す。
図5図5は、視聴者端末140のハードウェア構成の例を示す。
図6図6は、情報処理サーバ150のハードウェア構成の例を示す。
図7図7は、ウェブサーバ160のハードウェア構成の例を示す。
図8図8は、ビンゴゲーム処理800の例を示す。
図9図9は、ビンゴゲーム処理800の例を示す。
図10図10は、ルーレットゲーム処理1000の例を示す。
図11図11は、ルーレットゲーム処理1000の例を示す。
図12図12は、第1のプレイデータ表示処理1200の例を示す。
図13図13は、第2のプレイデータ表示処理1300の例を示す。
図14図14は、抽選処理1400の例を示す。
図15図15は、視聴者画面1500の例を示す。
図16図16は、視聴者画面1600の例を示す。
図17図17は、ゆびコンを有する視聴者画面1700の例を示す。
図18図18は、ゆびコンを有する視聴者画面1800の例を示す。
図19図19は、更新されたゆびコンを有する視聴者画面1900の例を示す。
図20図20は、視聴者画面2000の例を示す。
図21図21は、ゆびコンを有する視聴者画面2100の例を示す。
図22図22は、ゆびコン2106の例を示す拡大図である。
図23図23は、視聴者のベットが反映された視聴者画面2300の例を示す。
図24図24は、プレイデータ表示画面2400の例を示す。
図25図25は、プレイデータ表示画面2500の例を示す。
図26図26は、ゆびコン2600の例を示す。
図27図27は、ゆびコン2700の別の例を示す。
図28図28は、ゆびコン2800の別の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
1.実施例
1-1.実施例の構成
図1は、情報処理システム100の構成例を示す。
情報処理システム100は、配信者端末110、ゲームサーバ120、動画配信サーバ130、複数の視聴者端末140、情報処理サーバ150およびウェブサーバ160を備える。各構成機器は有線または無線のネットワークを介して接続され、互いに情報を送受信することができる。
【0009】
情報処理システム100を構成する配信者端末110は、ゲームのプレイ動画を配信する配信者により使用される端末装置である。
ゲームサーバ120は、配信者端末110を使用する配信者にゲームサービスを提供し、視聴者端末140を使用する視聴者にゲームプレイの視聴サービス提供するためのサーバである。
動画配信サーバ130は、配信者端末110で生成されるゲームのプレイ動画を視聴者端末140に配信するためのサーバである。
【0010】
視聴者端末140は、動画配信サーバ130により配信されるゲームのプレイ動画を視聴する視聴者により使用される端末装置である。
情報処理サーバ150は、視聴者端末140にゆびコンを提供するためのサーバである。ゆびコンは、配信中のゲームに参加するためのコントローラである。このゆびコンについては後述する。
ウェブサーバ160は、ゲームのプレイデータを管理するためのサーバである。
【0011】
なお、図1には配信者端末110、ゲームサーバ120、動画配信サーバ130、ウェブサーバ160が1台ずつしか示されていないが、それぞれ複数、情報処理システム100に含まれてよい。
【0012】
情報処理システム100の各構成機器は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末(モバイル端末)でもよいし、メガネ型や腕時計型、着衣型などのウェアラブル端末でもよい。また、各構成機器は、据置型または携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。また、各構成機器は、機能としてはVR(仮想現実:Virtual Reality)端末、AR(拡張現実:Augmented Reality)端末、MR(複合現実:Mixed Reality)端末でもよい。あるいは、各構成機器は、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。また、各構成機器は、これら以外の情報処理端末であってもよい。
【0013】
各構成機器は、それぞれオペレーティングシステムやアプリケーション、プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力、カメラ部の撮像による動き検知による入力などの入力装置と、モニタやディスプレイ等の出力装置とを備える。なお、出力装置は、外部のモニタやディスプレイ、プロジェクタ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
【0014】
主記憶装置には、各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで全体システムの各機能要素が実現される。なお、これらの各モジュールは集積化する等によりハードウェアで実装してもよい。また、各モジュールはそれぞれ独立したプログラムやアプリケーションでもよいが、1つの統合プログラムやアプリケーションの中の一部のサブプログラムや関数などの形で実装されていてもよい。
【0015】
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載をしているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)を処理するプロセッサが処理を実行する。
【0016】
補助記憶装置には、各種データベース(DB)が記憶されている。「データベース」とは、プロセッサまたは外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるようにデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、表計算ソフトウェアでもよいし、XML、JSONなどのテキストファイルでもよい。
【0017】
1-1-1.配信者端末110
図2は、配信者端末110のハードウェア構成の例を示す。
配信者端末110は、例えば、スマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等の端末で構成される。
本端末の主記憶装置201には、ゲーム実行モジュール211、動画送信モジュール212等のプログラムが記憶されている。これらのプログラムをプロセッサ203が実行することで配信者端末110の各機能要素が実現される。
以下、各モジュールについて説明する。
【0018】
ゲーム実行モジュール211は、ゲームサーバ120と協働して、配信者によるゲームプレイを可能にする。プレイ可能なゲームには、ビンゴゲームやルーレットゲームが含まれる。
【0019】
動画送信モジュール212は、動画配信サーバ130を介してゲームプレイのライブ配信を行うために、動画配信サーバ130に対してゲームプレイ動画を送信する。
【0020】
次に、配信者端末110の補助記憶装置202について説明する。
補助記憶装置202は、ゲームデータ221を記憶する。このゲームデータ221は、配信者端末110上でゲームをプレイ可能にするために必要なデータである。
【0021】
1-1-2.ゲームサーバ120
図3は、ゲームサーバ120のハードウェア構成の例を示す。
ゲームサーバ120は、例えば、クラウド上に配置されたサーバで構成される。
本サーバの主記憶装置301には、ゲーム実行モジュール311、視聴者画面表示モジュール312等のプログラムが記憶されている。これらのプログラムをプロセッサ303が実行することでゲームサーバ120の各機能要素が実現される。
以下、各モジュールについて説明する。
【0022】
ゲーム実行モジュール311は、配信者により指定されたゲームのプログラムを実行し、配信者に対してゲームサービスを提供する。
【0023】
視聴者画面表示モジュール312は、配信動画の視聴者に対して視聴者画面を提供する。この視聴者画面には、ゲームプレイ動画の表示領域や、ゲームプレイに関して投稿されたコメントを表示するための領域が含まれる。この視聴者画面の詳細については後述する。
【0024】
次に、ゲームサーバ120の補助記憶装置302について説明する。
補助記憶装置302は、ゲームデータ321を記憶する。このゲームデータ321は、ゲームプログラムの実行に必要なデータと、各プレイヤのプレイデータを含む。
【0025】
1-1-3.動画配信サーバ130
図4は、動画配信サーバ130のハードウェア構成の例を示す。
動画配信サーバ130は、例えば、クラウド上に配置されたサーバで構成される。
本サーバの主記憶装置401には、動画配信モジュール411、コメント配信モジュール412等のプログラムが記憶されている。これらのプログラムをプロセッサ403が実行することで動画配信サーバ130の各機能要素が実現される。
以下、各モジュールについて説明する。
【0026】
動画配信モジュール411は、配信者端末110で生成されるゲームプレイ動画を視聴者端末140にライブ配信する。
【0027】
コメント配信モジュール412は、配信動画に関連して視聴者から投稿されたコメントを配信者端末110と視聴者端末140にライブ配信する。
【0028】
次に、動画配信サーバ130の補助記憶装置402について説明する。
補助記憶装置402は、コメントデータ421を記憶する。このコメントデータ421は、配信動画に関連して視聴者から投稿されたコメントのデータである。
【0029】
1-1-4.視聴者端末140
図5は、視聴者端末140のハードウェア構成の例を示す。
視聴者端末140は、例えば、スマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等の端末で構成される。
本端末の主記憶装置501には、ゆびコン表示要求モジュール511、コメント送信モジュール512、プレイデータ表示モジュール513、動画視聴要求モジュール514等のプログラムが記憶されている。これらのプログラムをプロセッサ503が実行することで視聴者端末140の各機能要素が実現される。
以下、各モジュールについて説明する。
【0030】
ゆびコン表示要求モジュール511は、視聴者による指示操作を受けて情報処理サーバ150に対してゆびコンの表示を要求する。ここでゆびコンとは、ライブ配信中のゲームに参加するためのコントローラである。このゆびコンの詳細については後述する。
【0031】
コメント送信モジュール512は、動画配信中に視聴者により入力されたコメントを情報処理サーバ150に送信する。送信するコメントの詳細については後述する。
【0032】
プレイデータ表示モジュール513は、視聴者による指示操作を受けてプレイデータ表示画面を表示する。その際、当該モジュールは、情報処理サーバ150からプレイデータを取得し、取得したプレイデータに基づいてプレイデータ表示画面を表示する。
【0033】
動画視聴要求モジュール514は、視聴者による指示操作を受けてゲームサーバ120に対して配信動画の視聴を要求する。この要求を受けてゲームサーバ120から、視聴者画面が提供される。
【0034】
次に、視聴者端末140の補助記憶装置502について説明する。
補助記憶装置502は、プレイデータ521を記憶する。このプレイデータ521は、情報処理サーバ150から取得されて記憶される。
【0035】
1-1-5.情報処理サーバ150
図6は、情報処理サーバ150のハードウェア構成の例を示す。
情報処理サーバ150は、例えば、クラウド上に配置されたサーバで構成される。
本サーバの主記憶装置601には、ゆびコン表示モジュール611、コメント処理モジュール612、プレイデータ管理モジュール613等のプログラムが記憶されている。これらのプログラムをプロセッサ603が実行することで情報処理サーバ150の各機能要素が実現される。
以下、各モジュールについて説明する。
【0036】
ゆびコン表示モジュール611は、視聴者からの要求を受けて視聴者端末140にゆびコンを表示させる。ここで視聴者とは、配信者がプレイするゲームのプレイ動画を視聴するユーザのことである。ここでゲームのプレイには、ビンゴゲームで司会となって番号の抽選を行うことや、ルーレットゲームでディーラーを務めることも含まれる。
【0037】
視聴者端末140に表示されるゆびコンは、ライブ配信中のゲームに視聴者が参加するためのコントローラである。このゆびコンは、ライプ配信中のプレイ動画の表示領域とは独立して表示される。また、このゆびコンは、ゲームの進行に影響を与えるための操作手段と、ゲームに関連する情報であって、視聴者ごとに異なる情報を表示するための表示領域を有する。
【0038】
ここで、ゲームの進行に影響を与えるための操作手段には、ルーレットゲームで視聴者がベットを行うためのオブジェクトが含まれる。この操作手段が視聴者により操作されると、当該操作を示す情報がコメントとして視聴者端末140から情報処理サーバ150に対して送信される。
【0039】
また、視聴者ごとに異なる情報には、ゲームにおける視聴者のステータス(例えば、レベルや称号、ビンゴカードの当選状況または当選結果)、または、ゲームへの視聴者の参加の記録(言い換えると、プレイデータ)の少なくとも一方が含まれる。ここで、ゲームにおける視聴者のステータスは、ゲームの進行に影響を与えてもよい。また、ゲームへの視聴者の参加の記録には、視聴者がゲームにおいて獲得したスコアが含まれる。
また、視聴者ごとに異なる情報には、一部の視聴者のみが閲覧可能な情報も含まれる。
【0040】
またゆびコンの上記の表示領域には、ゲームの進行に基づいて変化する情報を表示することもできる。ここで、ゲームの進行に基づいて変化する情報には、ラウンドごとに配布されるビンゴカードの情報が含まれる。
【0041】
またゆびコンは、視聴者ごとに異なり、ゲームの進行に応じて変化する音声を出力することができる。出力される音声には、ビンゴゲームでリーチやビンゴが成立したときに出力されるゲームサウンドが含まれる。
【0042】
以上説明したゆびコンによれば、ライブ配信中のゲームに視聴者を参加させることができる。また、ゆびコンによれば、各視聴者に個別の情報を提供することができる。また、ゆびコンによれば、ゲームの進行に応じて変化する情報を視聴者に提供することができる。
【0043】
次に、コメント処理モジュール612は、視聴者端末140から操作情報を取得する。取得される操作情報は、視聴者によるゆびコンの操作手段の操作に対応する情報である。当該モジュールは、取得した操作情報に基づいてライブ配信中のゲームの進行に影響を与えるための処理を実行する。実行される処理には、取得したコメントを配信者端末110に送信する処理が含まれる。
【0044】
コメント処理モジュール612は、操作情報をコメントとして取得する。取得されたコメントは、ライブ配信中のプレイ動画に関連するコメントとして動画配信サーバ130により視聴者端末140に配信される。
【0045】
なお、当該モジュールが取得するコメントには介入コメントが含まれる。ここで介入コメントとは、ゲームの進行に介入するためのコメントである。この介入コメントは、一例として、ハッシュタグ「#」をメッセージに先頭に付すことで、通常のコメントと区別される。
介入コメントには、ルーレットゲームで視聴者がベットを行うためのコメントが含まれる。この介入コメントは、ゲームにおいて影響を与える対象(具体的には、ベットする対象)を指定する情報である。
【0046】
コメント処理モジュール612が取得するコメントにはアイテム使用コメントが含まれる。ここでアイテム使用コメントとは、アイテムの使用を指示するためのコメントである。このアイテム使用コメントは、ゲームにおいて使用するゲームアイテムを指定する情報である。このアイテム使用コメントは、一例として、アットマーク「@」をメッセージに先頭に付すことで、通常のコメントと区別される。
【0047】
以上説明した介入コメントとアイテム使用コメントを通じて、視聴者はライブ配信中のゲームに参加することができる。
【0048】
次に、プレイデータ管理モジュール613は、ゲームサーバ120からプレイデータを受信して補助記憶装置602に保存する。ここで補助記憶装置602に保存されるプレイデータには、ゲームへの視聴者の参加の記録が含まれる。
またプレイデータ管理モジュール613は、視聴者端末140からの要求を受けて、補助記憶装置602に保存したプレイデータを視聴者端末140に提供する。
【0049】
視聴者画面表示モジュール614は、配信動画の視聴者に対して視聴者画面を提供する。この視聴者画面には、ゲームプレイ動画の表示領域や、ゲームプレイに関して投稿されたコメントを表示するための領域が含まれる。この視聴者画面の詳細については後述する。
【0050】
次に、情報処理サーバ150の補助記憶装置602について説明する。
補助記憶装置602は、プレイデータ621を記憶する。このプレイデータ621は、ゲームサーバ120から受信されて記憶される。このプレイデータ621は、例えば、ゲームへの視聴者の参加の記録である。
【0051】
1-1-6.ウェブサーバ160
図7は、ウェブサーバ160のハードウェア構成の例を示す。
ウェブサーバ160は、例えば、クラウド上に配置されたサーバで構成される。
本サーバの主記憶装置701には、プレイデータ管理モジュール711等のプログラムが記憶されている。このプログラムをプロセッサ703が実行することでウェブサーバ160の各機能要素が実現される。
【0052】
プレイデータ管理モジュール711は、ゲームサーバ120からプレイデータを受信して補助記憶装置702に保存する。ここで補助記憶装置702に保存されるプレイデータには、配信者が作成したコンテンツデータ(例えば、イラストデータ)が含まれる。
またプレイデータ管理モジュール711は、視聴者端末140からの要求を受けて、補助記憶装置702に保存したプレイデータを視聴者端末140に提供する。
【0053】
次に、ウェブサーバ160の補助記憶装置702について説明する。
補助記憶装置702は、プレイデータ721を記憶する。このプレイデータ721は、ゲームサーバ120から受信されて記憶される。このプレイデータ721は、例えば、配信者が作成したコンテンツデータ(例えば、イラストデータ)である。
【0054】
1-2.実施例の動作
1-2-1.ビンゴゲーム処理
図8および図9は、ビンゴゲーム処理800の例を示す。
ビンゴゲーム処理800は、配信者端末110を使用する配信者がビンゴゲームのプレイ動画をライブ配信し、視聴者端末140を使用する視聴者が当該ライブ配信を視聴しながら当該ビンゴゲームに参加するための処理である。このビンゴゲーム処理800では、配信者が番号の抽選を行い、視聴者にはビンゴカードが配布される。
なお、以下に説明するビンゴゲーム処理800では、説明の便宜上、1人の視聴者のみを想定している。
【0055】
まず配信者は、動画配信サーバ130にアクセスして、動画配信を要求する(ステップ801)。この際、配信者端末110の動画送信モジュール212は、動画配信サーバ130に対して動画配信の開始要求を送信する。動画配信サーバ130の動画配信モジュール411は、この要求を受けて、配信者端末110で生成される動画の配信を開始する(ステップ802)。また同サーバのコメント配信モジュール412は、同サーバが配信動画に関連して視聴者端末140から受信したコメントの配信を開始する(ステップ803)。
【0056】
次に配信者は、情報処理サーバ150にアクセスして、ゲームリストの中からビンゴゲームを選択し、ビンゴゲームのプレイ開始を要求する(ステップ804)。この際、配信者端末110のゲーム実行モジュール211は、情報処理サーバ150に対してビンゴゲームのプレイ開始要求を送信する。
ゲーム実行モジュール211は、プレイ開始後、ビンゴゲーム実行のためのセッションをゲームサーバ120との間で開始する(ステップ805)。この結果、配信者は配信者端末110においてビンゴゲームをプレイ可能になる。また、配信者が配信者端末110上でビンゴゲームをプレイすることで、そのプレイ動画が動画配信サーバ130から配信されることになる。
【0057】
次に視聴者は、情報処理サーバ150にアクセスして、ゲームリストの中からビンゴゲームを選択し、ビンゴゲームのプレイ動画の視聴開始を要求する(ステップ806)。この際、視聴者端末140の動画視聴要求モジュール514は、情報処理サーバ150に対して視聴開始要求を送信する。情報処理サーバ150の視聴者画面表示モジュール614は、この要求を受けて、視聴者端末140に視聴者画面を表示させる(ステップ807)。
【0058】
図15は、視聴者画面1500の例を示す。
視聴者画面1500はPC用の画面であり、動画表示領域1501、コメント表示領域1502、ゆびコンボタン1503、コメント入力領域1504および送信ボタン1505を有する。
【0059】
動画表示領域1501は、配信者端末110により生成され、動画配信サーバ130により配信されるビンゴゲームのプレイ動画が表示される領域である。この動画表示領域1501は、例えばiframeを使って視聴者画面1500に埋め込まれる。
コメント表示領域1502は、動画配信サーバ130が配信動画に関連して視聴者端末140から受信したコメントが表示される領域である。この動画表示領域1501は、例えばiframeを使って視聴者画面1500に埋め込まれる。
【0060】
ゆびコンボタン1503は、ゆびコンの表示を指示するためのボタンである。
コメント入力領域1504は、コメントを入力するための領域である。
送信ボタン1505は、コメント入力領域1504に入力したコメントの送信を指示するためのボタンである。
【0061】
図16は、視聴者画面1600の別の例を示す。
視聴者画面1600はスマートフォン用の画面であり、動画表示領域1601、コメント表示領域1602、ゆびコンボタン1603、コメント入力領域1604および送信ボタン1605を有する。
この視聴者画面1600の各構成要素の機能は、上述した視聴者画面1500の同名の構成要素と共通するため、その説明を省略する。
【0062】
視聴者画面の表示後、視聴者は、同画面においてゆびコンボタンを選択できる。視聴者がゆびコンボタンを選択すると(ステップ808)、視聴者端末140のゆびコン表示要求モジュール511は、情報処理サーバ150に対してゆびコンの表示を要求する(ステップ809)。情報処理サーバ150のゆびコン表示モジュール611は、この要求を受けて、ゆびコンを生成し、視聴者端末140の視聴者画面に表示させる(ステップ810)。
【0063】
図17は、ゆびコンを有する視聴者画面1700の例を示す。
視聴者画面1700はPC用の画面であり、動画表示領域1701、コメント表示領域1702、ゆびコンボタン1703、コメント入力領域1704、送信ボタン1705およびゆびコン1706を有する。
この視聴者画面1700の構成要素のうち、ゆびコン1706以外の機能は、上述した視聴者画面1500の同名の構成要素と共通するため、その説明を省略する。
【0064】
ゆびコン1706は、ビンゴカード表示領域1707と音声オンオフボタン1708を有する。ビンゴカード表示領域1707には、視聴者に配布されたビンゴカードが表示される。音声オンオフボタン1708は、ゲームサウンドのオンオフを切り替えるためのボタンである。
このゆびコン1706は、例えばiframeを使って視聴者画面1700に埋め込まれる。
【0065】
図18は、ゆびコンを有する視聴者画面1800の別の例を示す。
視聴者画面1800はスマートフォン用の画面であり、動画表示領域1801、ゆびコンボタン1802、コメント入力領域1803、送信ボタン1804およびゆびコン1805を有する。
この視聴者画面1800の各構成要素の機能は、上述した視聴者画面1700の同名の構成要素と共通するため、その説明を省略する。
【0066】
配信者は、ビンゴゲームを開始後、ゲーム画面に表示された抽選ボタンを選択する(ステップ811)。配信者端末110のゲーム実行モジュール211は、この選択を受けて、操作情報をゲームサーバ120に送信する(ステップ812)。ゲームサーバ120のゲーム実行モジュール311は、この操作情報を受けて、番号の抽選を行う(ステップ813)。そして当該モジュールは、決定した番号に応じてゲーム画面を更新する(ステップ814)。例えば当該モジュールは、決定した番号を引き当てるアニメーションを表示する。また当該モジュールは、決定した番号を配信者端末110に通知する(ステップ815)。配信者端末110は、通知された番号に基づいてビンゴカードの更新や演出表示を行う(ステップ816)。
【0067】
視聴者端末140は、定期的にゲームサーバ120に対して視聴者データを要求する(ステップ817)。ゲームサーバ120のゲーム実行モジュール311は、この要求を受けて、決定した番号の情報を視聴者データとして視聴者端末140に送信する(ステップ818)。視聴者端末140は、ゲームサーバ120から受信した視聴者データを情報処理サーバ150に送信する(ステップ819)。
【0068】
情報処理サーバ150のゆびコン表示モジュール611は、視聴者端末140から受信した視聴者データに基づいて、視聴者端末140に表示されているゆびコンを更新する(ステップ820)。具体的には当該モジュールは、ゲームサーバ120で決定された番号を、ゆびコンのビンゴカードにおいて点灯させる。また当該モジュールは、ビンゴカードのマスが有効化されたことを示すサウンドを視聴者端末140から出力させる。
【0069】
図19は、更新されたゆびコンを有する視聴者画面1900の例を示す。
視聴者画面1900はPC用の画面であり、動画表示領域1901、コメント表示領域1902、ゆびコンボタン1903、コメント入力領域1904、送信ボタン1905およびゆびコン1906を有する。
この視聴者画面1900の各構成要素の機能は、上述した視聴者画面1700の同名の構成要素と共通するため、その説明を省略する。
この視聴者画面1900では、視聴者画面1700と比較して、ビンゴカードの番号「75」のマスが有効になっている。
【0070】
なお、ゆびコン表示モジュール611は、視聴者データに基づいて、リーチやビンゴが成立したと判定したときには、成立したイベントに対応する演出とサウンドをゆびコンから出力させる。
【0071】
ビンゴゲームの実行中、視聴者は視聴者画面においてコメントを入力、送信できる。その際、視聴者は、視聴者画面のコメント入力領域にコメントを入力し、送信ボタンを選択する(ステップ821)。視聴者端末140のコメント送信モジュール512は、この操作を受けて、入力されたコメントを情報処理サーバ150に送信する(ステップ822)。
【0072】
情報処理サーバ150のコメント処理モジュール612は、視聴者端末140から受信したコメントを動画配信サーバ130に転送する(ステップ823)。動画配信サーバ130のコメント配信モジュール412は、情報処理サーバ150から受信したコメントを配信する(ステップ824)。この結果、視聴者画面のコメント表示領域に当該コメントが表示される。
【0073】
情報処理サーバ150のコメント処理モジュール612は、定期的に動画配信サーバ130に対してコメントデータを要求する(ステップ825)。動画配信サーバ130のコメント配信モジュール412は、この要求を受けて、同サーバが視聴者端末140から受信したコメントのデータを情報処理サーバ150に送信する(ステップ826)。
【0074】
情報処理サーバ150のコメント処理モジュール612は、動画配信サーバ130から受信したコメントデータの中から、介入コメントとアイテム使用コメントを抽出して、認証済みコメントとして配信者端末110に送信する(ステップ827)。配信者端末110のゲーム実行モジュール211は、情報処理サーバ150から受信した認証済みコメントをゲームサーバ120に転送する(ステップ828)。ゲームサーバ120のゲーム実行モジュール311は、配信者端末110から受信した認証済みコメントに基づいてゲーム処理を実行する(ステップ829)。例えば当該モジュールは、アイテム使用コメントを受信した場合には、実行中のビンゴゲームにおいてアイテムを使用する処理を実行する。
【0075】
以上説明してきたステップ811(抽選ボタンを選択)からステップ829(認証済みコメントに基づくゲーム処理)までが繰り返し実行されることで、ビンゴゲームが進行する。
【0076】
ビンゴゲームの終了後、ゲームサーバ120のゲーム実行モジュール311は、ビンゴゲームのプレイデータを情報処理サーバ150に送信する(ステップ830)。情報処理サーバ150のプレイデータ管理モジュール613は、情報処理サーバ150から受信したプレイデータを補助記憶装置602に記憶する(ステップ831)。
以上がビンゴゲーム処理800についての説明である。
【0077】
1-2-2.ルーレットゲーム処理
図10および図11は、ルーレットゲーム処理1000の例を示す。
ルーレットゲーム処理1000は、配信者端末110を使用する配信者がルーレットゲームのプレイ動画をライブ配信し、視聴者端末140を使用する視聴者が当該ライブ配信を視聴しながら当該ルーレットゲームに参加するための処理である。このルーレットゲーム処理1000では、配信者がディーラーとなり、視聴者がプレイヤとなる。
なお、以下に説明するルーレットゲーム処理1000では、説明の便宜上、1人の視聴者のみを想定している。
【0078】
まず配信者は、動画配信サーバ130にアクセスして、動画配信を要求する(ステップ1001)。この際、配信者端末110の動画送信モジュール212は、動画配信サーバ130に対して動画配信の開始要求を送信する。動画配信サーバ130の動画配信モジュール411は、この要求を受けて、配信者端末110で生成される動画の配信を開始する(ステップ1002)。また同サーバのコメント配信モジュール412は、同サーバが配信動画に関連して視聴者端末140から受信したコメントの配信を開始する(ステップ1003)。
【0079】
次に配信者は、情報処理サーバ150にアクセスして、ゲームリストの中からルーレットゲームを選択し、ルーレットゲームのプレイ開始を要求する(ステップ1004)。この際、配信者端末110のゲーム実行モジュール211は、情報処理サーバ150に対してルーレットゲームのプレイ開始要求を送信する。
ゲーム実行モジュール211は、プレイ開始後、ルーレットゲーム実行のためのセッションをゲームサーバ120との間で開始する(ステップ1005)。この結果、配信者は配信者端末110においてルーレットゲームをプレイ可能になる。また、配信者が配信者端末110上でルーレットゲームをプレイすることで、そのプレイ動画が動画配信サーバ130から配信されることになる。
【0080】
次に視聴者は、情報処理サーバ150にアクセスして、ゲームリストの中からルーレットゲームを選択し、ルーレットゲームのプレイ動画の視聴開始を要求する(ステップ1006)。この際、視聴者端末140の動画視聴要求モジュール514は、情報処理サーバ150に対して視聴開始要求を送信する。情報処理サーバ150の視聴者画面表示モジュール614は、この要求を受けて、視聴者端末140に視聴者画面を表示させる(ステップ1007)。
【0081】
図20は、視聴者画面2000の例を示す。
視聴者画面2000はPC用の画面であり、動画表示領域2001、コメント表示領域2002、ゆびコンボタン2003、コメント入力領域2004および送信ボタン2005を有する。
この視聴者画面2000の各構成要素の機能は、上述した視聴者画面1500の同名の構成要素と共通するため、その説明を省略する。
【0082】
視聴者画面の表示後、視聴者は、同画面においてゆびコンボタンを選択できる。視聴者がゆびコンボタンを選択すると(ステップ1008)、視聴者端末140のゆびコン表示要求モジュール511は、情報処理サーバ150に対してゆびコンの表示を要求する(ステップ1009)。情報処理サーバ150のゆびコン表示モジュール611は、この要求を受けて、ゆびコンを生成し、視聴者端末140の視聴者画面に表示させる(ステップ1010)。
【0083】
図21は、ゆびコンを有する視聴者画面2100の例を示す。
視聴者画面2100はPC用の画面であり、動画表示領域2101、コメント表示領域2102、ゆびコンボタン2103、コメント入力領域2104、送信ボタン2105およびゆびコン2106を有する。
この視聴者画面2100の構成要素のうち、ゆびコン2106以外の機能は、上述した視聴者画面1500の同名の構成要素と共通するため、その説明を省略する。
【0084】
図22は、ゆびコン2106の例を示す拡大図である。
ゆびコン2106は、レベル表示領域2207、ベットチップ枚数表示領域2208、手持ちチップ枚数表示領域2209、ベットチップ枚数設定ボタン2210、チップ購入ボタン2211、クリアボタン2212、確定ボタン2313、テーブル表示領域2214を有する。
【0085】
レベル表示領域2207には、ルーレットゲームにおける視聴者のレベルが表示される。
ベットチップ枚数表示領域2208には、ベットするチップの枚数が表示される。
手持ちチップ枚数表示領域2209には、視聴者のユーザIDと手持ちのチップ枚数が表示される。
ベットチップ枚数設定ボタン2210は、ベットするチップの枚数を設定するためのボタンである。
【0086】
チップ購入ボタン2211は、チップ購入画面への遷移を指示するためのボタンである。
クリアボタン2212は、ベットするチップの枚数とベットする対象の設定の解除を指示するためのボタンである。
確定ボタン2213は、ベットの確定を指示するためのボタンである。
テーブル表示領域2214には、ルーレットのテーブルが表示される。視聴者は、このテーブルでベットの対象を選択する。
このゆびコン2106は、例えばiframeを使って視聴者画面2100に埋め込まれる。
【0087】
ゆびコンの表示後、視聴者は、表示されたゆびコンを用いてベットを行う(ステップ1011)。その際、視聴者は、ゆびコンのテーブルにおいてベットする対象を選択し、ベットチップ枚数設定ボタンを用いて、ベットするチップの枚数を設定し、そして確定ボタンを選択する。視聴者端末140のコメント送信モジュール512は、この操作を受けて、介入コメントを情報処理サーバ150に送信する(ステップ1012)。この介入コメントは、ベットの対象とベットするチップ枚数を示すコメントである。例えば、この介入コメントは、視聴者が数字「7」に「30」枚のチップをベットする場合、「♯7 30」のように表現される。
【0088】
情報処理サーバ150のコメント処理モジュール612は、視聴者端末140から介入コメントを受信すると、介入コメントが送信されたことを示すローディング演出をゆびコンにおいて開始する(ステップ1013)。そして当該モジュールは、受信した介入コメントを動画配信サーバ130に転送する(ステップ1014)。動画配信サーバ130のコメント配信モジュール412は、情報処理サーバ150から受信した介入コメントを配信する(ステップ1015)。この結果、視聴者画面のコメント表示領域に当該コメントが表示される。
【0089】
情報処理サーバ150のコメント処理モジュール612は、定期的に動画配信サーバ130に対してコメントデータを要求する(ステップ1016)。動画配信サーバ130のコメント配信モジュール412は、この要求を受けて、同サーバが視聴者端末140から受信したコメントのデータを情報処理サーバ150に送信する(ステップ1017)。
【0090】
情報処理サーバ150のコメント処理モジュール612は、動画配信サーバ130から受信したコメントデータの中から、介入コメントを抽出して、認証済みコメントとして配信者端末110に送信する(ステップ1018)。配信者端末110のゲーム実行モジュール211は、情報処理サーバ150から受信した認証済みコメントをゲームサーバ120に転送する(ステップ1019)。ゲームサーバ120のゲーム実行モジュール311は、配信者端末110から受信した認証済みコメントに基づいてゲーム処理を実行する(ステップ1020)。具体的には当該モジュールは、ゲーム画面のテーブル上において、視聴者がベットした対象に視聴者アイコンを表示する。
【0091】
図23は、視聴者のベットが反映された視聴者画面2300の例を示す。
視聴者画面2300はPC用の画面であり、動画表示領域2301、コメント表示領域2302、ゆびコンボタン2303、コメント入力領域2304、送信ボタン2305およびゆびコン2306を有する。
この視聴者画面2300の各構成要素の機能は、上述した視聴者画面2100の同名の構成要素と共通するため、その説明を省略する。
この視聴者画面2300では、動画表示領域2301に示されるテーブル上に視聴者アイコン2307が表示されている。この視聴者アイコン2307は、視聴者がベットした対象を示している。
【0092】
視聴者端末140は、定期的にゲームサーバ120に対して視聴者データを要求する(ステップ1021)。ゲームサーバ120のゲーム実行モジュール311は、この要求を受けて、視聴者がベットしたチップの枚数情報を視聴者データとして視聴者端末140に送信する(ステップ1022)。視聴者端末140は、ゲームサーバ120から受信した視聴者データを情報処理サーバ150に送信する(ステップ1023)。
【0093】
情報処理サーバ150のゆびコン表示モジュール611は、視聴者端末140から受信した視聴者データに基づいて、視聴者端末140に表示されているゆびコンを更新する(ステップ1024)。具体的には当該モジュールは、視聴者データが示すチップ枚数が、視聴者がベットしたチップ枚数と一致する場合には、ゆびコンにおけるローディング演出を終了する。
【0094】
配信者は、視聴者によるベットが完了すると、ゲーム画面に表示された抽選ボタンを選択する(ステップ1025)。配信者端末110のゲーム実行モジュール211は、この選択を受けて、操作情報をゲームサーバ120に送信する。ゲームサーバ120のゲーム実行モジュール311は、この操作情報を受けて、番号の抽選を行う(ステップ1026)。そして当該モジュールは、決定した番号を配信者端末110に通知する(ステップ1027)。配信者端末110のゲーム実行モジュール211は、通知された番号に応じて、当選判定と、視聴者の獲得チップの計算を行う(ステップ1028)。そして当該モジュールは、計算結果をゲームサーバ120に通知する。ゲームサーバ120のゲーム実行モジュール311は、通知された計算結果に基づいてチップの払い戻しを行う(ステップ1029)。
【0095】
視聴者端末140は、定期的にゲームサーバ120に対して視聴者データを要求する(ステップ1030)。ゲームサーバ120のゲーム実行モジュール311は、この要求を受けて、視聴者のチップ枚数の増減数を視聴者データとして視聴者端末140に送信する(ステップ1031)。視聴者端末140は、ゲームサーバ120から受信した視聴者データを情報処理サーバ150に送信する(ステップ1032)。
【0096】
情報処理サーバ150のゆびコン表示モジュール611は、視聴者端末140から受信した視聴者データに基づいて、視聴者端末140に表示されているゆびコンを更新する(ステップ1033)。具体的には当該モジュールは、ゆびコンの手持ちチップ枚数表示領域に表示されている手持ちのチップ枚数を更新する。
【0097】
ルーレットゲームの実行中、視聴者は視聴者画面においてコメントを入力、送信できる。その際、視聴者は、視聴者画面のコメント入力領域にコメントを入力し、送信ボタンを選択する(ステップ1034)。視聴者端末140のコメント送信モジュール512は、この操作を受けて、入力されたコメントを情報処理サーバ150に送信する(ステップ1035)。
【0098】
情報処理サーバ150のコメント処理モジュール612は、視聴者端末140から受信したコメントを動画配信サーバ130に転送する(ステップ1036)。動画配信サーバ130のコメント配信モジュール412は、情報処理サーバ150から受信したコメントを配信する(ステップ1037)。この結果、視聴者画面のコメント表示領域に当該コメントが表示される。
【0099】
情報処理サーバ150のコメント処理モジュール612は、定期的に動画配信サーバ130に対してコメントデータを要求する(ステップ1038)。動画配信サーバ130のコメント配信モジュール412は、この要求を受けて、同サーバが視聴者端末140から受信したコメントのデータを情報処理サーバ150に送信する(ステップ1039)。
【0100】
情報処理サーバ150のコメント処理モジュール612は、動画配信サーバ130から受信したコメントデータの中から、介入コメントとアイテム使用コメントを抽出して、認証済みコメントとして配信者端末110に送信する(ステップ1040)。配信者端末110のゲーム実行モジュール211は、情報処理サーバ150から受信した認証済みコメントをゲームサーバ120に転送する(ステップ1041)。ゲームサーバ120のゲーム実行モジュール311は、配信者端末110から受信した認証済みコメントに基づいてゲーム処理を実行する(ステップ1042)。例えば当該モジュールは、介入コメントを受信した場合には、ゲーム画面のテーブル上において、当該介入コメントが示すベットを受け付ける。また当該モジュールは、アイテム使用コメントを受信した場合には、実行中のルーレットゲームにおいてアイテムを使用する処理を実行する。
【0101】
以上説明してきたステップ1011(ベット)からステップ1042(認証済みコメントに基づくゲーム処理)までが繰り返し実行されることで、ルーレットゲームが進行する。
【0102】
ルーレットゲームの終了後、ゲームサーバ120のゲーム実行モジュール311は、ルーレットゲームのプレイデータを情報処理サーバ150に送信する(ステップ1043)。情報処理サーバ150のプレイデータ管理モジュール613は、情報処理サーバ150から受信したプレイデータを補助記憶装置602に記憶する(ステップ1044)。
以上がルーレットゲーム処理1000についての説明である。
【0103】
1-2-3.第1のプレイデータ表示処理
図12は、第1のプレイデータ表示処理1200の例を示す。
第1のプレイデータ表示処理1200は、視聴者端末140が情報処理サーバ150からプレイデータを取得して表示するための処理である。
【0104】
まず、視聴者端末140を使用する視聴者は、プレイデータを表示するための所定の操作を行う(ステップ1201)。視聴者端末140のプレイデータ表示モジュール513は、この操作を受けて、情報処理サーバ150にプレイデータを要求する(ステップ1202)。この要求には、視聴者IDとゲームIDが付される。
【0105】
情報処理サーバ150のプレイデータ管理モジュール613は、この要求を受けて、該当するプレイデータを補助記憶装置602から読み出し、視聴者端末140に送信する(ステップ1203)。その際、プレイデータは、例えばJSON形式のデータとして送信される。
【0106】
視聴者端末140のプレイデータ表示モジュール513は、情報処理サーバ150から受信したプレイデータに基づいてプレイデータ表示画面を表示する(ステップ1204)。
【0107】
図24は、プレイデータ表示画面2400の例を示す。
プレイデータ表示画面2400は、ビンゴゲームのプレイデータを示している。具体的には当該画面は、参加回数2401、通算ビンゴ回数2402、通算リーチ回数2403、最高スコア2404、PPH2405および備考情報2406を示している。なお、PPH2405は、1抽選あたりの獲得ポイント(総獲得ポイント/総設定ラウンド数/総設定抽選数)である。
【0108】
図25は、プレイデータ表示画面2500の例を示す。
プレイデータ表示画面2500は、お絵かきクイズゲームのプレイデータを示している。ここで、お絵かきクイズゲームとは、配信者が作成したイラストをもとに、出されたお題に視聴者が答えたり、視聴者が配信者にお絵描きのお題を出題したりするゲームである。
プレイデータ表示画面2500は、具体的には、配信者が作成したイラストの一覧を示している。
【0109】
視聴者は、プレイデータ表示画面を閲覧することで、自身のプレイデータを確認することができる。
以上が第1のプレイデータ表示処理1200についての説明である。
【0110】
1-2-4.第2のプレイデータ表示処理
図13は、第2のプレイデータ表示処理1300の例を示す。
第2のプレイデータ表示処理1300は、視聴者端末140が情報処理サーバ150に要求して、ゆびコンにプレイデータを表示させる処理である。この処理は、ゲームプレイ動画の非配信時に実行される。
【0111】
まず、視聴者端末140を使用する視聴者は、ゆびコンにプレイデータを表示するための所定の操作を行う(ステップ1301)。視聴者端末140のゆびコン表示要求モジュール511は、この操作を受けて、情報処理サーバ150にゆびコンの表示を要求する(ステップ1302)。この要求には、視聴者IDとゲームIDが付される。
【0112】
情報処理サーバ150のプレイデータ管理モジュール613は、この要求を受けて、該当するプレイデータを補助記憶装置602から読み出す(ステップ1303)。そして同サーバのゆびコン表示モジュール611は、読み出されたプレイデータに基づいてゆびコンを生成し(ステップ1304)、視聴者端末140に表示させる(ステップ1305)。
【0113】
図26は、ゆびコン2600の例を示す。
ゆびコン2600は、コメント連動型のブロック崩しゲームのプレイデータを示している。このゆびコン2600は、情報表示領域2601とページ送りボタン2602を有している。図28(a)は、ゆびコン2600の1ページ目の画像2603を示し、図28(b)は、ゆびコン2600の2ページ目の画像2604を示し、図28(c)は、ゆびコン2600の3ページ目の画像2605を示す。
【0114】
1ページ目の画像2603は、視聴者が獲得した称号名2606と実績値2607を示している。
2ページ目の画像2604は、視聴者の成績と全国平均の成績を示すレーダーチャート2608を示している。
3ページ目の画像2605は、視聴者の成績の詳細情報2609を示している。
以上説明したゆびコン2600は、例えばiframeを使って視聴者の画面に埋め込まれる。
【0115】
図27は、ゆびコン2700の別の例を示す。
ゆびコン2700は、釣りゲームのプレイデータを示している。このゆびコン2700は、魚選択リスト2701と詳細情報表示領域2702を有している。魚選択リスト2701は、視聴者が釣った魚のリストである。詳細情報表示領域2702には、魚選択リストで選択した魚の詳細情報が表示される。
【0116】
図28は、ゆびコン2800の別の例を示す。
ゆびコン2800は、ゴルフゲームのプレイデータを示している。このゆびコン2800は、各ホールの打数情報2801と、各ホールの打数を表す折れ線グラフ2802を示している。
【0117】
視聴者は、ゆびコンを閲覧することで、自身のプレイデータを確認することができる。
以上が第2のプレイデータ表示処理1300についての説明である。
【0118】
1-2-5.抽選処理
図14は、抽選処理1400の例を示す。
抽選処理1400は、配信者端末110を使用する配信者が、自身が作成したイラストに対する応募者を募り、応募者の中から当選者を決定し、決定した当選者に対してイラストを提供するための処理である。この処理は、ゲームプレイ動画の配信中に実行される。
【0119】
この処理に先立って、まず配信者は、配信中の動画の中で、自身が作成したイラストに対する応募者を募る。この告知を見た視聴者の中で、そのイラストを欲しいと思った視聴者は、その募集に応募するための操作を行う(ステップ1401)。具体的には視聴者は、視聴者画面のコメント入力領域に応募コメントを入力し、送信ボタンを選択する。その際、視聴者は、例えば、「@抽選チケット」のような応募メッセージを入力する。この応募メッセージは、アイテム使用コメントに相当する。
【0120】
視聴者端末140のコメント送信モジュール512は、この操作を受けて、入力されたアイテム使用コメントを動画配信サーバ130に送信する(ステップ1402)。情報処理サーバ150のコメント処理モジュール612は、視聴者端末140から受信したアイテム使用コメントを動画配信サーバ130に転送する(ステップ1403)。動画配信サーバ130のコメント配信モジュール412は、情報処理サーバ150から受信したアイテム使用コメントを配信する(ステップ1404)。この結果、視聴者画面のコメント表示領域に当該コメントが表示される。
【0121】
情報処理サーバ150のコメント処理モジュール612は、定期的に動画配信サーバ130に対してコメントデータを要求する(ステップ1405)。動画配信サーバ130のコメント配信モジュール412は、この要求を受けて、同サーバが視聴者端末140から受信したコメントのデータを情報処理サーバ150に送信する(ステップ1406)。
【0122】
情報処理サーバ150のコメント処理モジュール612は、動画配信サーバ130から受信したコメントデータの中から、アイテム使用コメント(言い換えると、応募コメント)を抽出して、抽選者リストを生成する(ステップ1407)。そして当該モジュールは、生成した抽選者リストを配信者端末110に送信する(ステップ1408)。
【0123】
配信者端末110が抽選者リストを受信すると、配信者は当該リストを見て当選者を決定する(ステップ1409)。そして配信者は、配信者端末110を操作して、当選者のアカウント情報と、自身が作成したイラストデータをゲームサーバ120に送信する(ステップ1410)。この送信処理は、ゲーム実行モジュール211により実行される。
また配信者は、配信中の動画の中で当選者のアカウント情報を発表する。
【0124】
ゲームサーバ120のゲーム実行モジュール311は、配信者端末110から受信した当選者のアカウント情報等をウェブサーバ160に転送する(ステップ1411)。ウェブサーバ160のプレイデータ管理モジュール711は、ゲームサーバ120から受信した当選者のアカウント情報等を補助記憶装置702に保存する(ステップ1412)。
【0125】
当選した視聴者は、視聴者端末140を操作して、ウェブサーバ160にイラストデータのダウンロードを要求する(ステップ1413)。この要求には、視聴者のアカウント情報が付されている。ウェブサーバ160のプレイデータ管理モジュール711は、この要求を受けて、その視聴者が当選者であるか否かを判定する(ステップ1414)。この判定は、視聴者から受信したアカウント情報と、補助記憶装置702に保存されている当選者のアカウント情報を比較することで行われる。そしてこの判定の結果、その視聴者が当選者である場合には、プレイデータ管理モジュール711はイラストデータを視聴者端末140に送信する(ステップ1415)。視聴者端末140は、ウェブサーバ160から受信したイラストデータを補助記憶装置502に保存する(ステップ1416)。
以上が抽選処理1400についての説明である。
【0126】
2.変形例
上記の実施例は以下のように変形してもよい。
(1)上記の実施例では、ゲームサーバ120でゲームの計算処理が行われている。例えば、ビンゴゲームやルーレットゲームの番号の抽選や、認証済みコメントに基づくゲーム処理がゲームサーバ120で実行されている。しかし、これに代えて、配信者端末110にゲームの計算処理を実行させてもよい。その場合、ゲームサーバ120は、配信者端末110から計算結果を受信して、受信した計算結果に基づいてゲームデータを更新することになる。
なお、配信者端末110にゲームの計算処理を実行させた場合、配信者によるチート行為が可能になる。そのため、動画配信可能な配信者を限定してもよい。
【0127】
(2)上記の実施例では、視聴者の操作情報(言い換えると、介入コメントまたはアイテム使用コメントは)は、情報処理サーバ150と配信者端末110を経由してゲームサーバ120に送信される。これに代えて、視聴者の操作情報をゲームサーバ120に直接送信させてもよい。
その場合、情報処理サーバ150から視聴者端末140に対して認証用のトークンを発行してもよい。視聴者端末140は操作情報とともに認証用トークンをゲームサーバ120に送信する。ゲームサーバ120は、視聴者端末140から受信した認証用トークンを情報処理サーバ150に送信する。情報処理サーバ150は、ゲームサーバ120から受信した認証用トークンを使って視聴者の認証を行う。ゲームサーバ120は、この認証が成功したら、視聴者端末140から受信した操作情報に基づいてゲーム処理を実行する。
【0128】
(3)上記の実施例においてゆびコンは、iframeを使って視聴者画面に埋め込まれて、プレイ動画の表示領域とは独立して表示されている(例えば、図17参照)。しかし、この表示方法はあくまで一例であり、ゆびコンをポップアップさせて、別ウィンドウで表示させてもよい。あるいは、ゆびコンを別の視聴者端末(例えば、携帯電話機)に表示させてもよい。これらの表示方法も、プレイ動画の表示領域とは独立して表示する方法に含まれる。
【0129】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0130】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0131】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
なお、上述の実施例は少なくとも特許請求の範囲に記載の構成を開示している。
【符号の説明】
【0132】
100…情報処理システム、110…配信者端末、120…ゲームサーバ、130…動画配信サーバ、140…視聴者端末、150…情報処理サーバ、160…ウェブサーバ、211…ゲーム実行モジュール、212…動画送信モジュール、221…ゲームデータ、311…ゲーム実行モジュール、312…視聴者画面表示モジュール、321…ゲームデータ、411…動画配信モジュール、412…コメント配信モジュール、421…コメントデータ、511…ゆびコン表示要求モジュール、512…コメント送信モジュール、513…プレイデータ表示モジュール、514…動画視聴要求モジュール、521…プレイデータ、611…ゆびコン表示モジュール、612…コメント処理モジュール、613…プレイデータ管理モジュール、614…視聴者画面表示モジュール、621…プレイデータ、711…プレイデータ管理モジュール、721…プレイデータ
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