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特開2024-94590勤務予定表作成装置、勤務予定表作成方法および勤務予定表作成プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094590
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】勤務予定表作成装置、勤務予定表作成方法および勤務予定表作成プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20240703BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022211227
(22)【出願日】2022-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】守田 祐哉
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA13
5L049AA13
(57)【要約】
【課題】勤務予定表の作成業務の負荷を軽減するとともに、勤務予定表を正確に作成することができる勤務予定表作成装置、勤務予定表作成方法および勤務予定表作成プログラムを提供する。
【解決手段】本実施形態の勤務予定表作成装置であって、得意先カレンダーマスタ、スタッフ基本データ、案件基本データ、案件就業時間データおよび成約ワーク基本データを参照し、入力されるスタッフコード、案件番号および年月に基づいて、スタッフコードに対応するスタッフの対象期間の勤務予定表データを作成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える勤務予定表作成装置であって、
得意先コードに、年月日および休日区分を対応付けた得意先カレンダーマスタと、
スタッフコードおよび氏名を対応付けたスタッフ基本データと、
案件番号に、少なくとも得意先コードおよび契約期間を対応付けた案件基本データと、
案件番号に、少なくとも就業時間を対応付けた案件就業時間データと、
案件番号およびスタッフコードを対応付けた成約ワーク基本データと、
にアクセス可能であり、
前記得意先カレンダーマスタ、前記スタッフ基本データ、前記案件基本データ、前記案件就業時間データおよび前記成約ワーク基本データを参照し、入力されるスタッフコード、案件番号および年月に基づいて、前記スタッフコードに対応するスタッフの対象期間の勤務予定表データを作成する作成部を備える、
ことを特徴とする勤務予定表作成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の勤務予定表作成装置であって、
前記作成部は、
前記案件基本データを参照し、前記入力された年月が契約期間でない場合、前記勤務予定表データを作成せず、前記入力された年月が契約期間外である旨の警告を出力する、
ことを特徴とする勤務予定表作成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の勤務予定表作成装置であって、
前記作成部は、
前記得意先カレンダーマスタを参照し、休日区分が所定休日の場合、所定時間を0に設定して前記勤務予定表データを作成する、
ことを特徴とする勤務予定表作成装置。
【請求項4】
請求項3に記載の勤務予定表作成装置であって、
前記作成部は、
前記勤務予定表データを、派遣先への請求計算するための請求勤怠データと、前記入力されるスタッフコードに対応するスタッフの給与を支払うための給与勤怠データとに分けて作成する、
ことを特徴とする勤務予定表作成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の勤務予定表作成装置であって、
前記作成部は、
入力される操作に応じて、前記請求勤怠データおよび前記給与勤怠データの修正を行って前記勤務予定表データを作成する、
ことを特徴とする勤務予定表作成装置。
【請求項6】
請求項5に記載の勤務予定表作成装置であって、
前記勤務予定表データを出力する出力制御部をさらに備える、
ことを特徴とする勤務予定表作成装置。
【請求項7】
制御部を備える勤務予定表作成装置で実行される勤務予定表作成方法であって、
前記勤務予定表作成装置は、
得意先コードに、年月日および休日区分を対応付けた得意先カレンダーマスタと、
スタッフコードおよび氏名を対応付けたスタッフ基本データと、
案件番号に、少なくとも得意先コードおよび契約期間を対応付けた案件基本データと、
案件番号に、少なくとも就業時間を対応付けた案件就業時間データと、
案件番号およびスタッフコードを対応付けた成約ワーク基本データと、
にアクセス可能であり、
前記制御部で実行される、
前記得意先カレンダーマスタ、前記スタッフ基本データ、前記案件基本データ、前記案件就業時間データおよび前記成約ワーク基本データを参照し、入力されるスタッフコード、案件番号および年月に基づいて、前記スタッフコードに対応するスタッフの対象期間の勤務予定表データを作成する作成ステップ
を含むこと、
を特徴とする勤務予定表作成方法。
【請求項8】
制御部を備える勤務予定表作成装置に実行させるための勤務予定表作成プログラムであって、
前記勤務予定表作成装置は、
得意先コードに、年月日および休日区分を対応付けた得意先カレンダーマスタと、
スタッフコードおよび氏名を対応付けたスタッフ基本データと、
案件番号に、少なくとも得意先コードおよび契約期間を対応付けた案件基本データと、
案件番号に、少なくとも就業時間を対応付けた案件就業時間データと、
案件番号およびスタッフコードを対応付けた成約ワーク基本データと、
にアクセス可能であり、
前記制御部に実行させるための、
前記得意先カレンダーマスタ、前記スタッフ基本データ、前記案件基本データ、前記案件就業時間データおよび前記成約ワーク基本データを参照し、入力されるスタッフコード、案件番号および年月に基づいて、前記スタッフコードに対応するスタッフの対象期間の勤務予定表データを作成する作成ステップ
を含むこと、
を特徴とする勤務予定表作成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、勤務予定表作成装置、勤務予定表作成方法および勤務予定表作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、正規雇用およびパートや派遣労働者の非正規雇用の企業従業員等の集団構成員の勤務スケジュールや勤務シフト等の勤務予定表を作成する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-144609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、派遣業界では、勤務予定表を作成するオペレータが派遣先毎に勤務日および休日を確認しながら手作業で勤務予定表の作成を行っている。派遣社員は、派遣元である自社が作成した勤務予定表を元に派遣先へ勤務している。
【0005】
しかしながら、オペレータは、勤務予定表を手動で作成しているため、勤務予定表の作成間違いが生じたり、勤務予定表の作成が煩雑になったりすることで、作成の労力が多大になるという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、勤務予定表の作成業務の負荷を軽減するとともに、勤務予定表を正確に作成することができる勤務予定表作成装置、勤務予定表作成方法および勤務予定表作成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る勤務予定表作成装置は、制御部を備える勤務予定表作成装置であって、得意先コードに、年月日および休日区分を対応付けた得意先カレンダーマスタと、スタッフコードおよび氏名を対応付けたスタッフ基本データと、案件番号に、少なくとも得意先コードおよび契約期間を対応付けた案件基本データと、案件番号に、少なくとも就業時間を対応付けた案件就業時間データと、案件番号およびスタッフコードを対応付けた成約ワーク基本データと、にアクセス可能であり、前記得意先カレンダーマスタ、前記スタッフ基本データ、前記案件基本データ、前記案件就業時間データおよび前記成約ワーク基本データを参照し、入力されるスタッフコード、案件番号および年月に基づいて、前記スタッフコードに対応するスタッフの対象期間の勤務予定表データを作成する作成部を備える、ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る勤務予定表作成方法は、制御部を備える勤務予定表作成装置で実行される勤務予定表作成方法であって、前記勤務予定表作成装置は、得意先コードに、年月日および休日区分を対応付けた得意先カレンダーマスタと、スタッフコードおよび氏名を対応付けたスタッフ基本データと、案件番号に、少なくとも得意先コードおよび契約期間を対応付けた案件基本データと、案件番号に、少なくとも就業時間を対応付けた案件就業時間データと、案件番号およびスタッフコードを対応付けた成約ワーク基本データと、にアクセス可能であり、前記制御部で実行される、前記得意先カレンダーマスタ、前記スタッフ基本データ、前記案件基本データ、前記案件就業時間データおよび前記成約ワーク基本データを参照し、入力されるスタッフコード、案件番号および年月に基づいて、前記スタッフコードに対応するスタッフの対象期間の勤務予定表データを作成する作成ステップを含むこと、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る勤務予定表作成プログラムは、制御部を備える勤務予定表作成装置に実行させるための勤務予定表作成プログラムであって、前記勤務予定表作成装置は、得意先コードに、年月日および休日区分を対応付けた得意先カレンダーマスタと、スタッフコードおよび氏名を対応付けたスタッフ基本データと、案件番号に、少なくとも得意先コードおよび契約期間を対応付けた案件基本データと、案件番号に、少なくとも就業時間を対応付けた案件就業時間データと、案件番号およびスタッフコードを対応付けた成約ワーク基本データと、にアクセス可能であり、前記制御部に実行させるための、前記得意先カレンダーマスタ、前記スタッフ基本データ、前記案件基本データ、前記案件就業時間データおよび前記成約ワーク基本データを参照し、入力されるスタッフコード、案件番号および年月に基づいて、前記スタッフコードに対応するスタッフの対象期間の勤務予定表データを作成する作成ステップを含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、勤務予定表の作成業務の負荷を軽減するとともに、勤務予定表を正確に作成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態に係る勤務予定表作成装置の構成の一例を示すブロック図での概要を示す模式図である。
図2図2は、実施形態に係る勤務予定表作成装置が備える記憶部の得意先基本データにおける得意先基本データテーブルの一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る勤務予定表作成装置が備える記憶部の祝日マスタにおける祝日マスタテーブルの一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る勤務予定表作成装置が備える記憶部の得意先カレンダーマスタにおける得意先カレンダーマスタテーブルの一例を示す図である。
図5図5は、ス実施形態に係る勤務予定表作成装置が備える記憶部のスタッフ基本データにおけるスタッフ基本データテーブルの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る勤務予定表作成装置が備える記憶部のスタッフ基本データにおけるスタッフ基本データテーブルの別の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る勤務予定表作成装置が備える記憶部の案件基本データにおける案件基本データテーブルの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る勤務予定表作成装置が備える記憶部の案件就業時間データにおける案件就業時間データテーブルの一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る勤務予定表作成装置が備える記憶部の成約ワーク基本データにおける成約ワーク基本データテーブルの一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る勤務予定表作成装置が実行する得意先カレンダー作成処理の概要を示すフローチャートである。
図11図11は、実施形態に係る勤務予定表作成装置が実行する契約情報登録処理の概要を示すフローチャートである。
図12図12は、実施形態に係る勤務予定表作成装置が実行する勤務予定作成処理の概要を示すフローチャートである。
図13図13は、勤務予定表入力画面の一例を示す図である。
図14図14は、実施形態に係る勤務予定表作成装置の作成部が勤務予定表を作成した後の勤務予定入力画面の一例を示す図である。
図15図15は、実施形態に係る勤務予定表作成装置の作成部が勤務予定表を作成する際の手順を模式的に説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る勤務予定表作成装置、勤務予定表作成方法および勤務予定表作成方法の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0013】
[1.構成]
本実施形態に係る勤務予定表作成装置の構成の一例について、図1等を参照して説明する。図1は、勤務予定表作成装置の構成の一例を示すブロック図での概要を示す模式図である。
【0014】
図1に示す勤務予定表作成装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、勤務予定表作成装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0015】
勤務予定表作成装置100は、制御部102と、通信インターフェース部104と、記憶部106と、入出力インターフェース部108と、を備えている。勤務予定表作成装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0016】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、勤務予定表作成装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と、通信回線と、を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、勤務予定表作成装置100と、サーバ200と、を相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0017】
入出力インターフェース部108には、入力装置112と、出力装置114と、が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0018】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、得意先基本データ106aと、祝日マスタ106bと、得意先カレンダーマスタ106cと、スタッフ基本データ106dと、案件基本データ106eと、案件就業時間データ106fと、成約ワーク基本データ106gと、を記憶している。
【0019】
得意先基本データ106aは、得意先コードに、得意先名および住所を対応付けて記憶する。図2は、得意先基本データ106aにおける得意先基本データテーブルの一例を示す図である。図2に示す得意先基本データテーブルT1の1行目には、得意先コード「T0001」に、得意先名「○○製薬」および住所「東京都中央区京橋A-B-C」を対応付けて記憶している。
【0020】
祝日マスタ106bは、年月日に、祝日名を対応付けて記憶する。図3は、祝日マスタ106bにおける祝日マスタテーブルの一例を示す図である。図3に示す祝日マスタテーブルT2の1行目には、年月日「2022/1/1」に、祝日名「元旦」を対応付けて記憶している。
【0021】
得意先カレンダーマスタ106cは、得意先コードに、年月日および休日区分を対応付けて記憶する。図4は、得意先カレンダーマスタ106cにおける得意先カレンダーマスタテーブルの一例を示す図である。図4に示す得意先カレンダーマスタテーブルT3の1行目には、得意先コード「T0001」に、年月日「2022/11/3(木)」および休日区分「所定休日」を対応付けて記憶している。なお、得意先カレンダーマスタテーブルT3における2022/11/3(木)の文化の日は、得意先コード「T0001」および「T0003」に「所定休日」を対応付けているが、得意先コード「T0002」に「勤務日」を対応付けている。なお、詳細な内容については後述する。
【0022】
スタッフ基本データ106dは、スタッフコードに、氏名および入社日を対応付けて記憶する。図5は、スタッフ基本データ106dにおけるスタッフ基本データテーブルの一例を示す図である。図5に示すスタッフ基本データテーブルT4の1行目には、スタッフコード「10001」に、氏名「サンプル 太郎」および入社日「2000/1/1」を対応付けて記憶している。なお、スタッフ基本データテーブルT4のスタッフコードに、図6に示すPK項目テーブルT5の「任意項目」をさらに対応付けて記憶してもよい。ここで、任意項目としては、例えばスタッフ(自社社員)、得意先(派遣先)および案件(契約上方)を対応付けて記憶してもよい。
【0023】
案件基本データ106eは、案件番号に得意先コード、契約期間および業務内容を対応付けて記憶する。図7は、案件基本データ106eにおける案件基本データテーブルの一例を示す図である。図7に示す案件基本データテーブルT6の1行目には、案件番号「100」に、得意先コード「T0001」、契約期間の開始時期を示す契約期間From「2022/4/1」、契約期間の終了時期を示す契約期間To「2022/3/31」および業務内容「医薬品の営業」を対応付けて記憶している。
【0024】
案件就業時間データ106fは、案件番号に、就業時間を対応付けて記憶する。図8は、案件就業時間データ106fにおける案件就業時間データテーブルの一例を示す図である。図8に示す案件就業時間データテーブルT7の1行目には、案件番号「100」に、就業時間の開始時刻を示す就業時間From「9:00」、就業時間の終了時刻を示す就業時間To「18:00」および就業時間の勤務時間を示す所定時間「8:00」を対応付けて記憶している。
【0025】
成約ワーク基本データ106gは、案件番号にスタッフコードを対応付けて記憶する。図9は、成約ワーク基本データ106gにおける成約ワーク基本データテーブルの一例を示す図である。図9に示す成約ワーク基本データテーブルT8の1行目には、案件番号「100」に、スタッフコード「10001」を対応付けて記憶している。
【0026】
図1に戻り、勤務予定表作成装置100の構成の説明を続ける。
制御部102は、勤務予定表作成装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、登録部102aと、出力制御部102bと、作成部102cと、を備える。
【0027】
登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて、得意先基本データ106aを登録する得意先登録処理を実行する。また、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて祝日カレンダーを登録して祝日マスタ106bを登録する祝日マスタ登録処理を実行する。また、登録部102aは、祝日マスタ106bを参照し、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に基づいて、得意先毎に、休日区分を設定した得意先カレンダーマスタ106c(図4の得意先カレンダーマスタテーブルT3を参照)を生成して登録する得意先カレンダーマスタメンテナンス処理を実行する。
【0028】
出力制御部102bは、モニタ114に勤務予定表入力画面を表示させる。また、出力制御部102bは、後述する作成部102cが作成した勤務予定表データをモニタ114へ出力する出力処理を実行する。
【0029】
作成部102cは、作成部102cは、得意先カレンダーマスタ106c、スタッフ基本データ106d、案件基本データ106e、案件就業時間データ106fおよび成約ワーク基本データ106gを参照し、オペレータが入力装置112を介して、スタッフコードセルK1、案件NOセルK2、年月セルK3および得意先セルK4に応じて、スタッフコードに対応するスタッフの勤務予定表データを作成する勤務予定表作成処理を実行する。
【0030】
[2.勤務予定表作成装置が実行する処理]
〔2-1:得意先カレンダー作成処理〕
まず、勤務予定表作成装置100が実行する処理の得意先カレンダー作成処理について説明する。図10は、勤務予定表作成装置100が実行する得意先カレンダー作成処理の概要を示すフローチャートである。
【0031】
図10に示すように、まず、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて、得意先基本データ106aを登録する得意先登録処理を実行する(ステップS1)。具体的には、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて設定した得意先基本データ106a(図2の得意先基本データテーブルT1を参照)を記憶部106に記憶する。
【0032】
続いて、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて祝日カレンダーを登録して祝日マスタ106bを登録する祝日マスタ登録処理を実行する(ステップS2)。具体的には、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて設定した祝日カレンダーを祝日マスタ106b(図3の祝日マスタテーブルT2を参照)として記憶部106に記憶する。
【0033】
その後、登録部102aは、祝日マスタ106bを参照し、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に基づいて、得意先毎に、休日区分を設定した得意先カレンダーマスタ106c(図4の得意先カレンダーマスタテーブルT3を参照)を生成して登録する得意先カレンダーマスタメンテナンス処理を実行する(ステップS3)。具体的には、登録部102aは、まず、祝日マスタ106bを参照し、得意先の祝日を一括で設定する。さらに、登録部102aは、祝日マスタ106bを参照し、システム日付の曜日(月~日)を自動的に指定することで、得意先毎の所定休日および法定休日を設定する。即ち、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して手作業で日付、所定休日および法定休日を入力することなく、祝日マスタ106bの曜日での一括設定機能を用いて自動的に得意先毎の所定休日および法定休日を生成する。ステップS3の後、勤務予定表作成装置100は、本処理を終了する。
【0034】
〔2-2:契約情報登録処理〕
次に、勤務予定表作成装置100が実行する契約情報登録処理について説明する。図11は、勤務予定表作成装置100が実行する契約情報登録処理の概要を示すフローチャートである。
【0035】
図11に示すように、まず、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて、派遣する社員情報を登録するスタッフ登録処理を実行する(ステップS10)。具体的には、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて、スタッフコードに氏名および入社日を対応付けたスタッフ基本データ106dを生成して記憶部106に記憶する。
【0036】
続いて、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて、派遣先の基本情報を登録する得意先登録処理を実行する(ステップS11)。具体的には、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて、得意先コードに、得意先名および住所を対応付けた案件基本データ106e(図6の案件基本データテーブルT6を参照)を生成して記憶部106に記憶する。
【0037】
その後、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて、得意先であるスタッフの派遣先の所定休日および法定休日を登録する得意先カレンダーマスタメンテナンス処理を実行する(ステップS12)。具体的には、登録部102aは、得意先コードに、年月日および休日区分を対応付けた得意先カレンダーマスタ106c(図4の得意先カレンダーマスタテーブルT3を参照)のメンテナンスを行って記憶部106に記憶する。
【0038】
続いて、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて、契約期間および就業時間等を登録する案件登録処理を実行する(ステップS13)。具体的には、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて、案件番号に、得意先コード、契約期間および業務内容を対応付けた案件基本データ106e(図7の案件基本データテーブルT6を参照)および案件番号に就業時間を対応付けた案件就業時間データ106f(図8の案件就業時間データテーブルT7を参照)を生成して記憶部106に記憶する。
【0039】
その後、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて、契約情報とスタッフを対応付けた成約ワーク基本データ106gを登録する成約ワーク登録処理を実行する(ステップS14)。具体的には、登録部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力する操作内容に応じて、案件番号にスタッフコードを対応付けた成約ワーク基本データ106g(図9の成約ワーク基本データテーブルT8を参照)を生成して記憶部106に記憶する。ステップS14の後、勤務予定表作成装置100は、本処理を終了する。
【0040】
〔2-3:勤務予定表作成処理〕
最後に、勤務予定表作成装置100が実行する勤務予定表作成処理について説明する。図12は、勤務予定表作成装置100が実行する勤務予定作成処理の概要を示すフローチャートである。
【0041】
図12に示すように、まず、出力制御部102bは、モニタ114に勤務予定表入力画面を表示させる(ステップS21)。
【0042】
図13は、勤務予定表入力画面の一例を示す図である。図13に示す勤務予定表入力画面P1には、スタッフコードを入力するスタッフコードセルK1、案件NOを入力する案件NOセルK2、年月を入力する年月セルK3が含まれる。さらに、勤務予定表入力画面P1には、案件NOセルK2に対応する得意先コードが表示される得意先セルK4、スタッフコードに対応するスタッフの勤務予定表W1および勤務予定表W1の内容を登録する登録ボタンB1が含まれる。
【0043】
図12に戻り、ステップS22以降の説明を続ける。
ステップS12において、作成部102cは、オペレータが入力装置112を介して、スタッフコードセルK1、案件NOセルK2、年月セルK3および得意先セルK4に応じて、スタッフコードに対応するスタッフの勤務予定表データを作成する勤務予定表作成処理を実行する。
【0044】
図14は、作成部102cが勤務予定表データを作成した後の勤務予定入力画面の一例を示す図である。図15は、作成部102cが勤務予定表データを作成する際の手順を模式的に説明する図である。
【0045】
図14および図15に示すように、作成部102cは、オペレータが入力装置112を介して、スタッフコードセルK1、案件NOセルK2および年月セルK3の各々の入力内容に応じて、スタッフコードに対応するスタッフの勤務予定表データを作成する。この場合、図14および図15に示すように、作成部102cは、得意先カレンダーマスタ106c、スタッフ基本データ106d、案件基本データ106e、案件就業時間データ106fおよび成約ワーク基本データ106gを参照し、入力されるスタッフコード「10001」、案件NO(案件番号)「100」および年月「2022/11」に基づいて、スタッフコード「10001」に対応するスタッフの対象期間の勤務予定表データテーブルT100(図15を参照)を自動的に設定することによって勤務予定表データに対応する勤務予定表W1を作成する。
【0046】
具体的には、図15に示すように、作成部102cは、得意先カレンダーマスタ106cに、対象期間に登録がない日付があるか否かを判定し、登録がない日付があると判定した場合、この登録がない日付を平日と判定し、勤務予定表データである勤務予定表データテーブルT100に設定する。例えば、図15に示す場合において、作成部102cは、対象期間の勤務年月「2022/11/1」が得意先カレンダーマスタ106cに登録されているか否かを判定し、登録がないため、この勤務年月「2022/11/1」を平日と判定後、勤務予定表データテーブルT100の休日区分に「平日」を設定する。
【0047】
また、作成部102cは、年月セルK3に入力される年月が案件基本データ106eに契約期間が該当しない場合、勤務予定表データを作成しない。例えば、案件基本データテーブルT6に示すように、作成部102cは、契約期間「2022/4/1~2023/3/31」の場合、年月セルK3に「2023/4」と入力されたとき、勤務予定表データを作成しない。この場合、作成部102cは、モニタ114にオペレータが年月セルK3に入力した年月が契約期間外であり、間違っている旨の警告メッセージを出力する。これにより、オペレータは、年月セルK3の入力間違いを直感的に把握することができる。もちろん、作成部102cは、警告メッセージに代えて、案件NO(案件番号)に対応する契約期間をモニタ114に出力してもよい。
【0048】
さらに、作成部102cは、年月セルK3に入力される年月における所定休日および、法定休日の場合、スタッフの勤務が発生しないため、勤務予定表データテーブルT100における所定時間を固定で「0:00」に設定する。例えば、作成部102cは、勤務予定表データテーブルT100の3行目において、休日区分が「所定休日」のため、所定時間を「0:00」に設定する。
【0049】
さらにまた、作成部102cは、勤務予定表データを用いて派遣先への請求計算するための請求勤怠データD1と、スタッフの給与を支払うための給与勤怠データD2の2種類を分けて作成して管理する。
【0050】
図12に戻り、ステップS23以降の説明を続ける。
ステップS23において、作成部102cは、オペレータが入力装置112を介して、勤務予定表データを修正した修正操作に応じた修正処理を実行する。具体的には、図14に示すように、作成部102dは、スタッフが勤務先で勤務後に、自社の社内会議等に参加する場合、請求勤怠データD1と給与勤怠データD2との予定が異なることが発生する。このため、図14に示すように、作成部102cは、オペレータが入力装置112を介して、給与勤怠データD2のセルH1を「20:00」に修正した場合、この修正内容を勤務予定表データに反映する修正処理を実行する。もちろん、作成部102cは、オペレータが入力装置112を介して、請求勤怠データD1および給与勤怠データD2の各々の内容を修正した場合、この修正内容を勤務予定表データに反映する。これにより、オペレータは、勤務予定表入力画面P1を介して、スタッフの勤務予定表データを登録することができる。
【0051】
続いて、出力制御部102bは、勤務予定表データをモニタ114へ出力する出力処理を実行する(ステップS24)。これにより、オペレータは、勤務予定表データを把握することができる。ステップS24の後、勤務予定表作成装置100は、本処理を終了する。
【0052】
以上説明した実施形態によれば、作成部102cが得意先カレンダーマスタ106c、スタッフ基本データ106d、案件基本データ106e、案件就業時間データ106fおよび成約ワーク基本データ106gを参照し、オペレータが入力装置112を介して、スタッフコードセルK1、案件NOセルK2、年月セルK3および得意先セルK4に応じて、スタッフコードに対応するスタッフの勤務予定表データを作成するため、勤務予定表の作成業務の負荷を軽減するとともに、勤務予定表を正確に作成することができる。
【0053】
また、実施形態によれば、作成部102cが入力された年月が契約期間でない場合、勤務予定表データを作成せず、入力された年月が契約期間外である旨の警告を出力するため、オペレータは、年月セルK3への入力間違いを直感的に把握することができる。
【0054】
また、実施形態によれば、作成部102cが年月セルK3に入力される年月における所定休日および、法定休日の場合、スタッフの勤務が発生しないため、勤務予定表データテーブルT100における所定時間を固定で「0:00」に自動的に設定するため、勤務予定表の作成業務の負荷を軽減することができる。
【0055】
また、実施形態によれば、作成部102cが、勤務予定表データを、派遣先への請求計算するための請求勤怠データD1と、入力されるスタッフコードに対応するスタッフの給与を支払うための給与勤怠データD2とに分けて作成することができるため、請求勤怠と給与勤怠を容易に管理することができる。
【0056】
また、実施形態によれば、作成部102dは、スタッフが勤務先で勤務後に、自社の社内会議等に参加する場合、請求勤怠データD1と給与勤怠データD2との予定が異なることが発生した場合であっても、この修正内容を勤務予定表データに反映することができる。
【0057】
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8および9に貢献することが可能となる。
【0058】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13および15に貢献することが可能となる。
【0059】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0060】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0061】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0062】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメーターを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0063】
また、勤務予定表作成装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0064】
例えば、勤務予定表作成装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて勤務予定表作成装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0065】
また、このコンピュータプログラムは、勤務予定表作成装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0066】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0067】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0068】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0069】
また、勤務予定表作成装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、勤務予定表作成装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0070】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、派遣業界において有用である。
【符号の説明】
【0072】
100 勤務予定表作成装置
102 制御部
102a 登録部
102b 出力制御部
102c 作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 得意先基本データ
106b 祝日マスタ
106c 得意先カレンダーマスタ
106d スタッフ基本データ
106e 案件基本データ
106f 案件就業時間データ
106g 成約ワーク基本データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15