(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094602
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】コンクリートの打設方法
(51)【国際特許分類】
E04G 9/00 20060101AFI20240703BHJP
E04G 11/06 20060101ALI20240703BHJP
E02D 27/01 20060101ALI20240703BHJP
【FI】
E04G9/00 101
E04G11/06 A
E02D27/01 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022211247
(22)【出願日】2022-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000010065
【氏名又は名称】フクビ化学工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】593053977
【氏名又は名称】ジェイ建築システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100196058
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 彰雄
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 健
(72)【発明者】
【氏名】橋本 貴志
(72)【発明者】
【氏名】手塚 純一
(72)【発明者】
【氏名】北構 勝
【テーマコード(参考)】
2D046
2E150
【Fターム(参考)】
2D046BA11
2E150BA13
2E150BA32
2E150BA42
2E150BA52
2E150BA62
2E150BA67
2E150CA03
2E150EA04
2E150GA03
2E150GB01
2E150HC03
2E150HC12
2E150JC01
2E150MA02X
2E150MA12W
(57)【要約】
【課題】断熱型枠の変形や破損を防ぎつつ、コンクリートの打設を適切に行うことを可能としたコンクリートの打設方法を提供する。
【解決手段】ベース部B及び立ち上がり部Tの外側を形成する鋼製型枠1と、立ち上がり部Tの内側を形成する断熱型枠2と、鋼製型枠1に取り付けられた状態で、断熱型枠2の下端を浮かした状態で支持する中間セパレータ5と、鋼製型枠1と断熱型枠2との上端の間を連結した状態で、鋼製型枠1と断熱型枠2との間隔を保持する巾止め具7と、補強材4に固定された状態で、断熱型枠2を締め付ける締め付け具8,9とを用いて、ベース部B及び立ち上がり部Tに対応した打設空間Kを形成した後に、打設空間Kに生コンクリートを流し込みながら、ベース部B及び立ち上がり部TをコンクリートCにより一体に打設する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平坦なベース部と、前記ベース部から立ち上がる立ち上がり部とをコンクリートにより一体に打設するコンクリートの打設方法であって、
前記ベース部及び前記立ち上がり部の外側を形成する鋼製型枠と、
前記立ち上がり部の内側を形成する断熱材と、前記断熱材の前記鋼製型枠と対向する面とは反対の面側に取り付けられた補強材とを含み、前記鋼製型枠との間で前記立ち上がり部に対応した打設空間を形成する断熱型枠と、
前記鋼製型枠に取り付けられた状態で、前記断熱型枠の下端を浮かした状態で支持する中間セパレータと、
前記鋼製型枠と前記断熱型枠との上端の間を連結した状態で、前記鋼製型枠と前記断熱型枠との間隔を保持する巾止め具と、
前記補強材に固定された状態で、前記断熱型枠を締め付ける締め付け具とを用いて、
前記ベース部及び前記立ち上がり部に対応した打設空間を形成した後に、前記打設空間に生コンクリートを流し込みながら、前記ベース部及び前記立ち上がり部を一体に打設することを特徴とするコンクリートの打設方法。
【請求項2】
前記断熱型枠は、前記断熱材の垂直方向に延在する複数の前記補強材が前記断熱材の水平方向に一定の間隔で並んで設けられた構造を有し、
前記締め付け具は、前記断熱材の水平方向に延在し、前記断熱材の水平方向に並ぶ前記補強材毎に固定することを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの打設方法。
【請求項3】
前記締め付け具として、単管パイプを用い、前記単管パイプを前記補強材に取り付けられた固定具を介して固定することを特徴とする請求項2に記載のコンクリートの打設方法。
【請求項4】
前記締め付け具として、桟木を用い、前記桟木を前記補強材に釘打ちすることにより固定することを特徴とする請求項2に記載のコンクリートの打設方法。
【請求項5】
前記断熱型枠の下端側を保持する型枠保持具を用いて、
前記型枠保持具を前記中間セパレータに固定することを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの打設方法。
【請求項6】
前記中間セパレータは、前記鋼製型枠に片持ち支持された状態で取り付けることを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの打設方法。
【請求項7】
前記巾止め具は、前記断熱型枠の前記補強材が設けられた位置に取り付けることを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの打設方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートの打設方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、コンクリートの打設方法として、建築物等の基礎となる平坦なベース部と、ベース部から立ち上がる立ち上がり部とをコンクリートにより一体に打設する工法(いわゆるベタ基礎一体打ち工法)がある。
【0003】
このようなベタ基礎一体打ち工法では、ベース部及び立ち上がり部に対応した打設空間を型枠を組むことにより形成した後、この打設空間に生コンクリートを流し込むことで、ベース部及び立ち上がり部をコンクリートにより一体に打設することが行われている。
【0004】
また、基礎の中には、断熱性能を高めるため、立ち上がり部の内側に断熱材を貼り付けることが行われている。
【0005】
さらに、断熱材を立ち上がり部の内側を形成する型枠(いわゆる断熱型枠)として用い、コンクリートの打設後に断熱材を残す工法(いわゆる型枠兼断熱工法)もある(例えば、下記特許文献1を参照。)。
【0006】
このような工法では、型枠工事と断熱工事とを同時に施工できるため、工期を短縮することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、従来のコンクリートの打設方法では、上述した打設空間に流し込まれたコンクリートによる断熱型枠の変形を防ぐため、断熱材に補強材を加えたり、単管パイプや桟木などの締め付け具を用いて、断熱型枠を締め付けたりすることが行われている。
【0009】
このため、締め付け具を断熱型枠に固定する際は、断熱型枠の破損に気をつける必要がある。
【0010】
一方、従来のコンクリートの打設方法では、支持脚を用いて断熱型枠を保持する金具(いわゆる型枠保持具)を浮かした状態で支持することが行われている。
【0011】
この場合、支持脚の設置には、打設空間に配置された鉄筋(いわゆる配筋)を考慮する必要がある。
【0012】
また、型枠保持具を鉄筋に固定する場合、打設空間に流し込まれたコンクリートによる鉄筋の動きに影響を受けてしまう可能性がある。
【0013】
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、断熱型枠の変形や破損を防ぎつつ、コンクリートの打設を適切に行うことを可能としたコンクリートの打設方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 平坦なベース部と、前記ベース部から立ち上がる立ち上がり部とをコンクリートにより一体に打設するコンクリートの打設方法であって、
前記ベース部及び前記立ち上がり部の外側を形成する鋼製型枠と、
前記立ち上がり部の内側を形成する断熱材と、前記断熱材の前記鋼製型枠と対向する面とは反対の面側に取り付けられた補強材とを含み、前記鋼製型枠との間で前記立ち上がり部に対応した打設空間を形成する断熱型枠と、
前記鋼製型枠に取り付けられた状態で、前記断熱型枠の下端を浮かした状態で支持する中間セパレータと、
前記鋼製型枠と前記断熱型枠との上端の間を連結した状態で、前記鋼製型枠と前記断熱型枠との間隔を保持する巾止め具と、
前記補強材に固定された状態で、前記断熱型枠を締め付ける締め付け具とを用いて、
前記ベース部及び前記立ち上がり部に対応した打設空間を形成した後に、前記打設空間に生コンクリートを流し込みながら、前記ベース部及び前記立ち上がり部をコンクリートにより一体に打設することを特徴とするコンクリートの打設方法。
〔2〕 前記断熱型枠は、前記断熱材の垂直方向に延在する複数の前記補強材が前記断熱材の水平方向に一定の間隔で並んで設けられた構造を有し、
前記締め付け具は、前記断熱材の水平方向に延在し、前記断熱材の水平方向に並ぶ前記補強材毎に固定することを特徴とする前記〔1〕に記載のコンクリートの打設方法。
〔3〕 前記締め付け具として、単管パイプを用い、前記単管パイプを前記補強材に取り付けられた固定具を介して固定することを特徴とする前記〔2〕に記載のコンクリートの打設方法。
〔4〕 前記締め付け具として、桟木を用い、前記桟木を前記補強材に釘打ちすることにより固定することを特徴とする前記〔2〕に記載のコンクリートの打設方法。
〔5〕 前記断熱型枠の下端側を保持する型枠保持具を用いて、
前記型枠保持具を前記中間セパレータに固定することを特徴とする前記〔1〕に記載のコンクリートの打設方法。
〔6〕 前記中間セパレータは、前記鋼製型枠に片持ち支持された状態で取り付けることを特徴とする前記〔1〕に記載のコンクリートの打設方法。
〔7〕 前記巾止め具は、前記断熱型枠の前記補強材が設けられた位置に取り付けることを特徴とする前記〔1〕に記載のコンクリートの打設方法。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明によれば、断熱型枠の変形や破損を防ぎつつ、コンクリートの打設を適切に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態に係るコンクリートの打設方法を説明するための斜視図である。
【
図2】
図1中に示す線分A-Aによる断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係るコンクリートの打設方法について、
図1及び
図2を参照しながら説明する。
【0018】
なお、
図1は、コンクリートの打設方法を説明するための斜視図である。
図2は、
図1中に示す線分A-Aによる断面図である。
【0019】
本実施形態のコンクリートの打設方法は、
図1及び
図2に示すように、建築物等の基礎となる平坦なベース部Bと、ベース部Bから立ち上がる立ち上がり部TとをコンクリートCにより一体に打設する、いわゆるベタ基礎一体打ち工法を採用している。
【0020】
また、本実施形態のコンクリートの打設方法は、立ち上がり部Tの内側を形成する断熱型枠2を用いて、コンクリートの打設後に断熱型枠2を残す、いわゆる型枠兼断熱工法を採用している。
【0021】
本実施形態のコンクリートの打設方法では、
図1及び
図2に示すように、ベース部B及び立ち上がり部Tの外側を形成する複数の鋼製型枠1と、立ち上がり部Tの内側を形成する複数の断熱型枠2とを用いて、ベース部B及び立ち上がり部Tに対応した打設空間Kを形成する型枠工事を行う。
【0022】
打設空間Kには、型枠工事の前に行われた配筋工事によって、コンクリートを補強する鉄筋(図示せず。)が予め配置されている。なお、配筋工事については、特に限定されるものではなく、従来より公知の工法を採用することが可能である。
【0023】
断熱型枠2は、立ち上がり部Tの内側を形成する断熱材3と、断熱材3の鋼製型枠1と対向する面とは反対の面側に取り付けられた複数の補強材4とを有している。
【0024】
また、断熱型枠2は、断熱材3の垂直方向に延在する複数の補強材4が断熱材3の水平方向に一定の間隔で並んで設けられた構造を有している。
【0025】
断熱材3は、例えばポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、フェノールフォーム等の発泡樹脂からなり、略矩形平板状に形成されている。また、必要に応じて、難燃性や防蟻性を付加することも可能である。
【0026】
補強材4は、例えば合成樹脂や木材等の板材からなり、長尺平板状に形成されている。なお、合成樹脂の場合、発泡樹脂が腐食しないことから好ましい。補強材4は、断熱材3の一面を垂直方向に分断する溝部3aに埋め込まれた状態で、断熱材3に一体に取り付けられている。
【0027】
なお、断熱型枠2を形成する断熱材3の大きさや補強材4の数については、特に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。また、工事現場にて断熱型枠2を切断し、その場で断熱型枠2の大きさを調整することも可能である。但し、互いに隣り合う断熱型枠2の間には、必ず補強材4を配置することが強度を上げるために好ましい。
【0028】
本実施形態では、複数の鋼製型枠1及び複数の断熱型枠2を、それぞれ水平方向に連結しながら、ベース部B及び立ち上がり部Tに対応した打設空間Kを形成している。
【0029】
また、基礎の外側の角部には、互いに直交する方向に並ぶ鋼製型枠1の間に断面略L字状の鋼製型枠1Aを配置している。一方、基礎の内側の角部には、互いに直交する方向に並ぶ断熱型枠2を突き合わせた状態で配置している。
【0030】
本実施形態のコンクリートの打設方法では、鋼製型枠1に取り付けられた中間セパレータ5を用いて、断熱型枠2の下端を浮かした状態で支持する。
【0031】
中間セパレータ5は、例えば鋼製等の金具からなり、断熱型枠2に固定される固定部5aと、固定部5aから延在する支持部5bと、支持部5bの先端に設けられた受け部5cとを有している。
【0032】
中間セパレータ5は、互いに連結される鋼製型枠1の間に固定部5aを挟み込んだ状態で、互いに連結される鋼製型枠1と一体に固定される。これにより、中間セパレータ5は、打設空間Kに支持部5bが位置するように、鋼製型枠1に片持ち支持された状態で取り付けられている。
【0033】
本実施形態のコンクリートの打設方法では、断熱型枠2の下端側を保持する型枠保持具6を用いて、この型枠保持具6を中間セパレータ5の受け部5cに固定する。
【0034】
型枠保持具6は、例えば鋼板等を用いて、底板に対して両側の側板を同一方向に直角に折り曲げることによって上面が開口した長尺の板材からなる。なお、型枠保持具6については、合成樹脂製の押出成形品であってもよい。型枠保持具6は、水平方向において隣り合う中間セパレータ5の間に懸架された状態で取り付けられている。
【0035】
断熱型枠2は、型枠保持具6に嵌め込むことによって、その下端側が型枠保持具6に保持される。これにより、中間セパレータ5は、型枠保持具6に保持された断熱型枠2を浮かした状態で支持している。
【0036】
本実施形態のコンクリートの打設方法では、鋼製型枠1と断熱型枠2との上端の間を連結する巾止め具7を用いて、鋼製型枠1と断熱型枠2との間隔を保持している。また、巾止め具7は、断熱材3が破損しないように、断熱型枠2の補強材4が設けられた位置に取り付けることが好ましい。
【0037】
巾止め具7は、例えば鋼製等の金具からなり、鋼製型枠1と断熱型枠2との間隔に対応した長さを有して、その両端が鋼製型枠1と断熱型枠2とを挟み込む形状を有している。なお、巾止め具7については、合成樹脂製の射出成形品であってもよい。
【0038】
巾止め具7は、その両端の間で鋼製型枠1と断熱型枠2とを挟み込みながら、鋼製型枠1と断熱型枠2とが互いに離間する方向に移動することを規制している。
【0039】
本実施形態のコンクリートの打設方法では、締め付け具8,9を用いて、断熱型枠2を締め付ける。締め付け具8,9は、断熱材3が破損しないように、断熱材3の水平方向に並ぶ補強材4毎に固定することが好ましい。
【0040】
締め付け具8は、長尺の単管パイプであり、断熱材3の水平方向に延在しながら、この単管パイプを補強材4に取り付けられた固定具10を介して固定する。締め付け具8の形状については、断面円形状のものに限らず、角形やC字型などであってもよい。また、締め付け具8の材質については、例えば、金属やFRP、木材など、断熱材3が破損しないように固定できるものであればよい。
【0041】
本実施形態では、断熱型枠2の下側に単管パイプが配置されている。また、固定具10として、サドルバンドを用いている。また、基礎の内側の角部には、互いに直交する方向に延在する単管パイプの両端を接続するコーナージョイント11が設けられている。
【0042】
締め付け具9は、長尺の桟木であり、断熱材3の水平方向に延在しながら、この桟木を補強材4に釘打ちすることにより固定する。
【0043】
本実施形態では、断熱型枠2の上側に桟木が配置されている。なお、基礎の内側の角部では、互いに直交する方向に延在する桟木の間をトラス状に連結する桟木を追加して、締め付け具9の補強を行ってもよい。
【0044】
本実施形態のコンクリートの打設方法では、上述した型枠工事の後に、打設空間Kに生コンクリートを流し込むことによって、ベース部B及び立ち上がり部TをコンクリートCにより一体に打設する打設工事を行う。
【0045】
コンクリートCが硬化した後は、断熱型枠2から締め付け具8,9を取り外すと共に、鋼製型枠1を取り外す。これにより、断熱型枠2を残したまま、建築物等の基礎となる平坦なベース部Bと、ベース部Bから立ち上がる立ち上がり部TとがコンクリートCにより一体に形成される。
【0046】
本実施形態のコンクリートの打設方法では、上述した鋼製型枠1に取り付けられた中間セパレータ5により断熱型枠2の下端を浮かした状態で支持している。
【0047】
これにより、従来のような打設空間Kに配置された鉄筋を考慮する必要がなく、また、打設空間Kに流し込まれたコンクリートによる鉄筋の動きに影響を受けることもない。
【0048】
また、本実施形態のコンクリートの打設方法では、上述した補強材4に固定された締め付け具8,9を用いて、断熱材3を破損させることなく、断熱型枠2を適切に締め付けることが可能である。
【0049】
これにより、本実施形態のコンクリートの打設方法では、断熱型枠2の変形や破損を防ぎつつ、コンクリートCの打設を適切に行うことが可能である。
【0050】
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0051】
例えば、本発明を適用したコンクリートの打設方法では、
図2に示すように、上述した打設空間Kに配置された鉄筋(配筋)を考慮する必要があるものの、支持脚12を用いて断熱型枠2を保持する型枠保持具6を支持することも可能である。
【0052】
なお、上記実施形態では、
図1に示すように、基礎における出隅部の状態を図示しているが、基礎には入隅部もある。また、コンクリートの打設時に側圧が大きくなる場合には、例えば支保工などを行うことを除外するものではない。
【符号の説明】
【0053】
1…鋼製型枠 2…断熱型枠 3…断熱材 4…補強材 5…中間セパレータ 6…型枠保持具 7…巾止め具 8…締め付け具(単管パイプ) 9…締め付け具(桟木) 10…固定具 B…ベース部 T…立ち上がり部 K…打設空間 C…コンクリート