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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094683
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】給水システム
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/00 20230101AFI20240703BHJP
   C02F 1/68 20230101ALI20240703BHJP
   C02F 1/28 20230101ALI20240703BHJP
   E03C 1/10 20060101ALI20240703BHJP
【FI】
C02F1/00 L
C02F1/68 510B
C02F1/68 520C
C02F1/68 520B
C02F1/68 530L
C02F1/28 R
E03C1/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022211383
(22)【出願日】2022-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】河原 敏行
(72)【発明者】
【氏名】内藤 篤身
(72)【発明者】
【氏名】太田 憲利
(72)【発明者】
【氏名】藤井 建吾
【テーマコード(参考)】
2D060
4D624
【Fターム(参考)】
2D060CD09
4D624AA02
4D624AB11
4D624CA04
4D624CA11
4D624CB12
4D624CC11
4D624DA03
4D624DA04
4D624DB30
(57)【要約】
【課題】原水による給水流路の洗浄作業の容易化を図ること。
【解決手段】上流側から供給された原水を改質カートリッジ52を経由させることで改質水を生成し、改質水を下流側にある被給水部に給水する給水流路50と、改質カートリッジ52を回避するように給水流路50から分岐して給水流路50に合流するバイパス流路54と、改質カートリッジ52とは別に設けられ、改質カートリッジ52を経由する給水流路50のカートリッジ経由部50bとバイパス流路54との中から原水の供給先を切り替え可能な第1弁機構68と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上流側から供給された原水を改質カートリッジを経由させることで改質水を生成し、前記改質水を被給水部に給水する給水流路と、
前記改質カートリッジを回避するように前記給水流路から分岐して前記給水流路に合流するバイパス流路と、
前記改質カートリッジとは別に設けられ、前記改質カートリッジを経由する前記給水流路のカートリッジ経由部と前記バイパス流路との中から原水の供給先を切り替え可能な弁機構と、を備える給水システム。
【請求項2】
前記給水流路において前記バイパス流路と合流する合流部よりも下流側に設けられ、前記改質水を溜めるタンクを備える請求項1に記載の給水システム。
【請求項3】
前記給水流路に設けられる複数の弁を備え、
前記複数の弁は、上流側開閉弁と、前記上流側開閉弁よりも下流側に設けられる少なくとも一つの下流側開閉弁と、を含み、
前記タンクは、前記給水流路において前記上流側開閉弁と前記下流側開閉弁との間に設けられる請求項2に記載の給水システム。
【請求項4】
前記弁を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記給水流路から前記被給水部への給水を開始する場合、前記下流側開閉弁を開状態にしたまま前記上流側開閉弁を開く請求項3に記載の給水システム。
【請求項5】
前記弁を制御する制御部を備え、
前記給水流路から前記被給水部への給水を停止する場合、前記下流側開閉弁を開状態にしたまま前記上流側開閉弁を閉じる請求項3に記載の給水システム。
【請求項6】
前記少なくとも一つの下流側開閉弁は、ノーマルオープン型開閉弁である請求項3に記載の給水システム。
【請求項7】
前記給水流路に設けられる少なくとも一つの弁と、
前記弁及び前記弁機構を制御することにより、前記給水流路において前記バイパス流路との合流部よりも下流側にある下流側流路部を原水により洗浄する洗浄モードを実行する制御部と、を備える請求項1に記載の給水システム。
【請求項8】
前記給水流路は、前記合流部よりも下流側において分岐してから合流する第1分岐流路及び第2分岐流路を備え、
前記少なくとも一つの弁は、前記第1分岐流路及び前記第2分岐流路のうちのいずれかに通流経路を切り替え可能な他の弁機構を構成し、
前記制御部は、前記洗浄モードにおいて、前記他の弁機構を制御することにより、前記第1分岐流路及び前記第2分岐流路のそれぞれのみに順々に原水を通流させる請求項7に記載の給水システム。
【請求項9】
前記制御部は、前記洗浄モードにおいて、前記弁及び前記弁機構を制御することにより、前記下流側流路部に原水を通流させた後に、前記下流側流路部に前記改質水を通流させる請求項7に記載の給水システム。
【請求項10】
前記給水流路は、前記合流部よりも下流側において分岐してから合流する第1分岐流路及び第2分岐流路を備え、
前記少なくとも一つの弁は、前記第1分岐流路及び前記第2分岐流路のうちのいずれかに通流経路を切り替え可能な他の弁機構を構成し、
前記制御部は、前記洗浄モードにおいて、前記他の弁機構を制御することにより、前記第1分岐流路及び前記第2分岐流路のそれぞれのみに順々に改質水を通流させる請求項9に記載の給水システム。
【請求項11】
前記給水流路に設けられる少なくとも一つの弁と
前記弁を制御する制御部と、
前記改質カートリッジを着脱可能なカートリッジホルダと、
前記カートリッジホルダに対する前記改質カートリッジの装着の有無を検出する装着検出部と、を備え、
前記少なくとも一つの弁は開閉弁を含み、
前記制御部は、前記装着検出部により前記改質カートリッジが装着されていないことを検出しているとき、給水指示を受けたときでも、前記開閉弁を閉状態に維持する請求項1に記載の給水システム。
【請求項12】
前記制御部は、前記弁及び前記弁機構を制御することにより、前記給水流路において前記バイパス流路との合流部よりも下流側にある下流側流路部を原水により洗浄する洗浄モードを実行可能であり、
前記制御部は、前記改質カートリッジが装着されていることを検出し始めてから予め定められた設定期間内に洗浄モード開始指令を受けたときに前記洗浄モードを実行する請求項11に記載の給水システム。
【請求項13】
前記原水は、塩素成分を含有する水道水であり、
前記改質カートリッジは、前記塩素成分を除去する浄水カートリッジである請求項1から12のいずれかに記載の給水システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、給水システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、上流側から供給された原水を浄化カートリッジを経由させることで浄水を生成し、浄水を下流側にある被給水部に給水する給水流路を備える給水システムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-239688号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
浄化カートリッジよりも下流側にある給水流路の一部を原水により洗浄する場合がある。特許文献1の構造のもとでは、給水流路において浄化カートリッジの流れ方向両側の流路を接続アダプタで接続し、接続アダプタを経由して給水流路の一部に原水を通流させることで実現される。しかしながら、このような手法を採用する場合、接続アダプタの接続作業を余計に要してしまう。これは、給水流路に浄化カートリッジを設ける場合に限らず、給水流路に原水を改質するための改質カートリッジを設ける場合にも共通する問題である。
【0005】
本開示の目的の1つは、原水による給水流路の洗浄作業の容易化を図ることのできる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の給水システムは、上流側から供給された原水を改質カートリッジを経由させることで改質水を生成し、前記改質水を下流側にある被給水部に給水する給水流路と、前記改質カートリッジを回避するように前記給水流路から分岐して前記給水流路に合流するバイパス流路と、前記改質カートリッジとは別に設けられ、前記改質カートリッジを経由する前記給水流路のカートリッジ経由部と前記バイパス流路との中から原水の供給先を切り替え可能な弁機構と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態の給水システムの模式的な全体構成図である。
図2】第1実施形態の洗浄モードに関するタイミングチャートである。
図3】第1実施形態の給水システムにおける第1通流状態を示す図である。
図4】第1実施形態の給水システムにおける第2通流状態を示す図である。
図5】第1実施形態の給水システムにおける第3通流状態を示す図である。
図6】第1実施形態の給水システムにおける第4通流状態を示す図である。
図7】第1実施形態のカートリッジホルダに改質カートリッジが装着されていない状態を示す図である。
図8】第2実施形態の洗浄モードに関するタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態を説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。各図面では、説明の便宜のため、適宜、構成要素を省略、拡大、縮小する。図面は符号の向きに合わせて見るものとする。
【0009】
(第1実施形態)図1を参照する。給水システム10は、被給水部12に改質水(後述する)を給水するために用いられる。本実施形態の被給水部12は、改質水を吐き出す吐水装置14の吐水部である。ここでは、吐水装置14の一例として吐水管を示す。この他にも、吐水装置14は、例えば、シャワーヘッド等でもよい。被給水部12の具体例は特に限定されず、この他にも、改質水を溜めるためのタンク等でもよい。
【0010】
給水システム10は、被給水部12に改質水を給水するための第1給水ライン16と、被給水部12に改質水とは種類の異なる水として湯水混合水を給水するための第2給水ライン18と、を備える。第1給水ライン16及び第2給水ライン18のいずれも飲料水(改質水、湯水混合水)を給水する。
【0011】
第2給水ライン18は、上水道等の給水源20から水道水である常温水が供給される水流路22と、給湯器等の湯源24から湯が供給される湯流路26と、水流路22及び湯流路26から供給される常温水及び湯を混合する混合弁28と、混合弁28により混合された湯水混合水を被給水部12に給水する混合水流路30と、を備える。混合弁28における常温水と湯の混合比率及び混合弁28から給水される湯水混合水の流量は、吐水装置14に設けられるシングルレバー32により操作可能である。水流路22には手動操作により開閉可能な第1止水栓34が設けられ、湯流路26には手動操作により開閉可能な第2止水栓36が設けられる。水流路22には流れ方向に間を空けて上流側への逆流を阻止する第1逆止弁38及び第2逆止弁40が設けられる。湯流路26には上流側への逆流を阻止する第3逆止弁42が設けられる。
【0012】
第1給水ライン16は、水流路22から分岐し被給水部12に繋がる給水流路50と、給水流路50に設けられる改質カートリッジ52と、改質カートリッジ52を回避するように給水流路50から分岐して給水流路50に合流するバイパス流路54と、を備える。給水流路50は、バイパス流路54と合流する合流部56よりも下流側において分岐してから合流する複数の分岐流路58、60を備える。複数の分岐流路58、60は、常温水流路58(第1分岐流路)と冷水流路60(第2分岐流路)とを含む。常温水流路58には、タンク62が設けられていない。常温水流路58は、常温の改質水を常温水として下流側にある被給水部12に給水する。冷水流路60には、改質水を溜めて冷却するタンク62が設けられる。冷水流路60は、タンク62内に溜められた改質水を冷却した冷水を下流側にある被給水部12に給水する。冷水流路60には上流側への逆流を阻止する第4逆止弁64が設けられる。給水流路50には合流部56と改質カートリッジ52との間に上流側への逆流を阻止する第5逆止弁66が設けられる。
【0013】
給水システム10は、第1給水ライン16に設けられる第1弁機構68と、給水流路50に設けられる少なくとも一つの弁70A~70Cと、第1弁機構68及び弁70A~70Cを制御する制御部72と、を備える。給水システム10は、この他に、給水流路50を通流する水の流量を検出する流量センサ74を備える。
【0014】
給水流路50は、上流側の給水源20から供給された原水を改質カートリッジ52を経由させることで改質水を生成し、その改質水を下流側の被給水部12に給水する。本実施形態の給水流路50には、給水源20から水流路22を介して原水として塩素成分を含有する水道水が供給される。水流路22における給水流路50が分岐する分岐部76は、水流路22の第1逆止弁38と第2逆止弁40の間に設けられる。原水の具体例は特に問わず、例えば、水道水の他にも天然水等でもよい。
【0015】
給水流路50は、バイパス流路54が分岐する給水流路分岐部78よりも上流側の部分を構成する上流側流路部50aと、給水流路分岐部78から合流部56までの部分を構成するカートリッジ経由部50bと、合流部56よりも下流側の部分を構成する下流側流路部50cと、を備える。
【0016】
改質カートリッジ52は、自身の内部に給水流路50の一部が設けられ、その自身の内部を経由する原水を改質可能である。ここでの「原水」とは、改質カートリッジ52による改質対象となる水をいう。ここでの「改質」とは、物理変化又は化学変化を経て、特定の成分を原水から除去又は原水に付与することをいう。本実施形態の改質カートリッジ52は、原水となる水道水に含まれる塩素成分を除去する浄水カートリッジであり、原水を浄化することで改質水として浄水を生成する。この他にも、原水の改質態様として、美容成分、匂い成分、炭酸成分、水素成分等を原水に付与してもよい。
【0017】
第1弁機構68は、改質カートリッジ52とは別に設けられる。これは、改質カートリッジ52が第1弁機構68の一部(弁体、弁孔等)を構成しておらず、改質カートリッジ52と第1弁機構68とが互いに別体であることを意味する。第1弁機構68は、給水流路50のカートリッジ経由部50bとバイパス流路54との中から原水の供給先を切り替え可能である。本実施形態の第1弁機構68は、給水流路50の給水流路分岐部78に設けられる切替弁(詳しくは三方弁)により構成される。第1弁機構68の具体例は特に限定されず、各種弁により構成されてもよい。第1弁機構68は、例えば、給水流路50のカートリッジ経由部50bとバイパス流路54とのそれぞれに設けられる開閉弁の組み合わせにより構成されてもよい。
【0018】
第1弁機構68は、制御部72による制御に従って動作可能である。第1弁機構68は、制御部72により通電されていないOFF状態にあるとき、カートリッジ経由部50bが原水の供給先となるように切り替える(図5図6も参照)。第1弁機構68は、制御部72により通電されているON状態にあるとき、バイパス流路54が原水の供給先となるように切り替える(図3図4も参照)。
【0019】
弁70A~70Cは給水流路50に設けられる。弁70A~70Cは、上流側開閉弁70Aと、上流側開閉弁70Aよりも下流側に設けられる少なくとも一つの下流側開閉弁70B、70Cとを含む。下流側開閉弁70B、70Cは、常温水流路58に設けられる常温水用下流側開閉弁70Bと、冷水流路60に設けられる冷水用下流側開閉弁70Cと、を含む。タンク62は、給水流路50において上流側開閉弁70Aと冷水用下流側開閉弁70Cとの間に設けられる。上流側開閉弁70Aは、本実施形態では、給水流路50の上流側流路部50aに設けられる。
【0020】
弁70A~70Cは、電磁弁、電動弁等の自動開閉弁である。弁70A~70Cは、制御部72による制御に従って動作可能である。上流側開閉弁70Aはノーマルクローズ型開閉弁であり、下流側開閉弁70B、70Cはノーマルオープン型開閉弁である。ノーマルクローズ型開閉弁は、制御部72により通電されていないOFF状態にあるときに閉状態となり、制御部72により通電されているON状態にあるときに開状態となる。ノーマルオープン型開閉弁は、OFF状態にあるときに開状態となり、ON状態にあるときに閉状態となる。常温水用下流側開閉弁70B及び冷水用下流側開閉弁70Cは、常温水流路58及び冷水流路60のうちのいずれかに通流経路を切り替え可能な第2弁機構71を構成する。ここでの通流経路とは原水及び改質水のいずれかが通流する経路をいう。
【0021】
タンク62は、冷水流路60において第4逆止弁64よりも下流側に設けられる。タンク62には、タンク62内の水の温度を検知する温度センサ80が組み付けられる。タンク62には、タンク62内の水を冷却する冷却機82が組み付けられる。冷却機82は、制御部72による制御に従って、温度センサ80により検知される温度が設定温度(例えば、2℃~5℃)以下となるようにタンク62内の水を冷却する。冷却機82の具体例は特に限定されない。冷却機82は、例えば、タンク62内に配置された冷媒管内の冷媒によりタンク62内の水を冷却し、温まった冷媒を熱交換器により冷却する構成により実現してもよい。
【0022】
制御部72は、例えば、マイクロコンピュータ等であり、CPU、ROM、RAM等の組み合わせにより構成される。制御部72は、第1弁機構68及び弁70A~70Cを制御可能である。制御部72は、ユーザによる給水操作部84に対する操作に従って動作する通常モードと、給水流路50の下流側流路部50cを原水により洗浄する洗浄モードとを実行可能である。制御部72は、洗浄モードにあるとき、給水操作部84から出力される指示を無効にする。
【0023】
給水操作部84は、被給水部12への給水の有無を切り替えるためにユーザにより操作される。本実施形態の給水操作部84は複数の回転位置に切り替え可能な回転ハンドルであり、吐水装置14に組み込まれる。この給水操作部84は、ユーザによる操作に従って複数の回転位置のそれぞれに切り替えられることで、その回転位置に対応する指示を制御部72に出力可能である。給水操作部84の具体例は特に限定されない。給水操作部48は、この他にも、情報処理端末(スマートフォン、タブレット等)により構成されてもよい。この場合、給水操作部84としての情報処理端末は、給水システム10を操作するためのアプリケーションを実行し、そのアプリケーションに対する操作に従って選択された指示を制御部72に出力する。
【0024】
給水操作部84は、ユーザによる操作に従って複数の指示のいずれかを選択可能であり、その選択された指示を制御部72に出力する。給水操作部84により選択可能な指示は、被給水部12に給水するための給水指示と、被給水部12への給水を停止するための止水指示とを含んでいる。給水指示は、被給水部12に冷水を給水する冷水給水指示と、被給水部12に常温水を給水する常温水給水指示とを含んでいる。
【0025】
制御部72は、常温水給水指示を受けたとき、上流側開閉弁70Aと常温水用下流側開閉弁70Bを開状態にするとともに冷水用下流側開閉弁70Cを閉状態にする。本実施形態では、ノーマルクローズ型の上流側開閉弁70Aを開き、ノーマルオープン型の常温水用下流側開閉弁70Bを開状態に維持し、ノーマルオープン型の冷水用下流側開閉弁70Cを閉じることで実現する。これにより、改質カートリッジ52を経由することで生成された改質水が常温水流路58を通流し、常温水(改質水)が被給水部12に給水される。制御部72は、常温水給水指示を受けたとき、上流側開閉弁を開状態にしたうえで、第2弁機構71により常温水流路58及び冷水流路60のうちの常温水流路58を通流経路に切り替えるともいえる。
【0026】
制御部72は、冷水給水指示を受けたとき、上流側開閉弁70Aと冷水用下流側開閉弁70Cを開状態にするとともに常温水用下流側開閉弁70Bを閉状態にする。本実施形態では、ノーマルクローズ型の上流側開閉弁70Aを開き、ノーマルオープン型の常温水用下流側開閉弁70Bを閉じ、ノーマルオープン型の冷水用下流側開閉弁70Cを開状態に維持することで実現する。これにより、改質カートリッジ52を経由することで生成された改質水が冷水流路60を通流し、タンク62内の冷水(改質水)が被給水部12に給水される。制御部72は、冷水給水指示を受けたとき、上流側開閉弁70Aを開状態にしたうえで、第2弁機構71により常温水流路58及び冷水流路60のうちの冷水流路60を通流経路に切り替えるともいえる。
【0027】
制御部72は、止水指示を受けたとき、少なくとも上流側開閉弁70Aを閉状態にする。本実施形態では、上流側開閉弁70AをOFF状態にすることで閉状態にし、下流側開閉弁70B、70CもOFF状態にすることで開状態にする。これにより、被給水部12への給水が停止される。このように、制御部72は、通常モードにあるとき、ユーザによる給水操作部84に対する操作に従って弁70A~70Cを制御することにより、被給水部12への給水の有無を切り替え可能であるとともに、被給水部12に常温水及び冷水のいずれかを給水可能である。
【0028】
図2を参照する。図2は、洗浄モードを説明するためのタイミングチャートの一例である。図2の上から一段目は、上流側開閉弁70AのON/OFF状態と開閉状態を示す。図2の上から二段目は、第1弁機構68のON/OFF状態を示す。第1弁機構68がOFF状態にあるとき、給水流路50のカートリッジ経由部50bが原水の供給先となり、ON状態にあるとき、給水流路50のバイパス流路54が原水の供給先となる。図2の上から三段目、四段目は、常温水用下流側開閉弁70B及び冷水用下流側開閉弁70CのON/OFF状態と開閉状態を示す。開閉弁70A、70B、70Cが開状態にあるときはopen、閉状態にあるときはcloseと記載する。
【0029】
制御部72は、後述のように、特定の条件下において、洗浄モード開始指令を受けたときに洗浄モードを実行する。制御部72は、第1弁機構68及び弁70A~70Cを制御することにより、給水流路50の下流側流路部50cを原水により洗浄する洗浄モードを実行する。
【0030】
図2図3を参照する。図3図6では原水等の通流箇所を実線で示し、原水等の通流していない箇所を破線で示す。制御部72は、洗浄モードを開始すると、時刻t1において、バイパス流路54が原水の供給先となるように制御部72により第1弁機構68をON状態に切り替える。これと同時に、制御部72は、時刻t1において、常温水用下流側開閉弁70Bを開状態に維持したまま冷水用下流側開閉弁70Cを開状態から閉状態に切り替えた後、時刻t2において、上流側開閉弁70Aを開状態に切り替える。これにより、給水流路50の上流側流路部50a→バイパス流路54→給水流路50の下流側流路部50cの順で原水が通流する。このとき、常温水流路58で原水が通流し、冷水流路60で原水が通流しない。このとき、制御部72は、上流側開閉弁70Aを開状態にし、第2弁機構71により常温水流路58及び冷水流路60のうちの常温水流路58を通流経路に切り替えるともいえる。
【0031】
図2図4を参照する。この後、制御部72は、時刻t3において、冷水用下流側開閉弁70Cを開状態に切り替える。この後、制御部72は、時刻t4において、常温水用下流側開閉弁70Bを閉状態に切り替える。これにより、図3の例と同様、給水流路50の上流側流路部50a→バイパス流路54→給水流路50の下流側流路部50cの順で原水が通流する。このとき、図3の例と異なり、冷水流路60で原水が通流し、常温水流路58で原水が通流しない。このとき、制御部72は、上流側開閉弁70Aを開状態にし、第2弁機構71により常温水流路58及び冷水流路60のうちの冷水流路60を通流経路に切り替えるともいえる。
【0032】
図2図5を参照する。この後、制御部72は、時刻t5において、給水流路50のカートリッジ経由部50bが原水の供給先となるように、第1弁機構68をOFF状態に切り替える。これと同時に、制御部72は、時刻t5において、常温水用下流側開閉弁70Bを開状態に切り替える。この後、制御部72は、時刻t6において、冷水用下流側開閉弁70Cを閉状態に切り替える。これにより、給水流路50の上流側流路部50a→改質カートリッジ52(カートリッジ経由部50b)の順で原水が通流してから、給水流路50の下流側流路部50cに改質水が通流する。このとき、常温水流路58で改質水が通流し、冷水流路60で改質水が通流しない。このとき、制御部72は、上流側開閉弁70Aを開状態にし、第2弁機構71により常温水流路58及び冷水流路60のうちの常温水流路58を通流経路に切り替えるともいえる。
【0033】
図2図6を参照する。この後、制御部72は、時刻t7において、冷水用下流側開閉弁70Cを開状態に切り替える。この後、制御部72は、時刻t8において、常温水用下流側開閉弁70Bを閉状態に切り替える。これにより、給水流路50の上流側流路部50a→改質カートリッジ52(カートリッジ経由部50b)の順で原水が通流してから、給水流路50の下流側流路部50cに改質水が通流する。このとき、冷水流路60では質水が通流し、常温水流路58では質水が通流しない。このとき、制御部72は、上流側開閉弁70Aを開状態にし、第2弁機構71により常温水流路58及び冷水流路60のうちの冷水流路60を通流経路の状態にするともいえる。
【0034】
この後、制御部72は、時刻t9において、上流側開閉弁70Aを閉状態に切り替えた後、時刻t10において、冷水用下流側開閉弁70Cを開状態に維持したまま常温水用下流側開閉弁70Bを閉状態から開状態に切り替える。これで洗浄モードが完了する。
【0035】
このように、制御部72は、洗浄モードにおいて、第1弁機構68及び弁70A~70Cを制御することにより、給水流路50の下流側流路部50cに原水を通流させる。これは、例えば、時刻t2~時刻t5の時間幅内での動作に対応する。これにより、給水流路50の下流側流路部50cにおける原水の通流箇所が原水により洗浄される。これを実現するうえで、制御部72は、上流側開閉弁70Aと少なくとも一つの下流側開閉弁70B、70Cを開状態にしたうえで、第1弁機構68によりバイパス流路54に通流させるように原水の供給先を切り替える(図3図4も参照)。このとき、制御部72は、常温水用下流側開閉弁70Bを開状態にすることにより、常温水流路58に原水を通流させる(図3参照)。これは、例えば、時刻t2~時刻t4までの時間幅内での動作に対応する。また、制御部72は、冷水用下流側開閉弁70Cを開状態にすることにより冷水流路60に原水を通流させる(図4参照)。これは、例えば、時刻t3~t5の時間内での動作に対応する。
【0036】
また、制御部72は、第1弁機構68及び弁70A~70Cを制御することにより、給水流路50の下流側流路部50cに原水を通流させた後に、その下流側流路部50cに改質水を通流させる。これは、例えば、時刻t5~時刻t9までの時間幅内での動作に対応する。これにより、その下流側流路部50cに残存する原水が被給水部12から排出され、その改質水の通流箇所が改質水により満たされる。ひいては、洗浄モード後、その下流側流路部50cに残存する原水が被給水部12に給水される事態を回避できる。
【0037】
このような給水流路50の下流側流路部50cへの改質水の通流を実現するうえで、制御部72は、上流側開閉弁70Aと少なくとも一つの下流側開閉弁70B、70Cを開状態にしたうえで、第1弁機構68により改質カートリッジ52に通流させるように原水の供給先を切り替える。このとき、制御部72は、常温水用下流側開閉弁70Bを開状態にすることにより常温水流路58に改質水を通流させる。これは、時刻t5~時刻t8の時間幅内での動作に対応する。また、制御部72は、冷水用下流側開閉弁70Cを開状態にすることにより冷水流路60に改質水を通流させる。これは、時刻t7~時刻t9の時間幅内での動作に対応する。
【0038】
図3の第1通流状態は、例えば、時刻t2~時刻t3の時間幅内において実現される。第1通流状態にあるとき、常温水流路58のみが原水の通流経路となり、冷水流路60は原水の通流経路とならない。図4の第2通水状態は、例えば、時刻t4~時刻t5の時間幅内において実現される。第2通流状態にあるとき、冷水流路60のみが原水の通流経路となり、常温水流路58は原水の通流経路とならない。つまり、制御部72は、洗浄モードにおいて給水流路50の下流側流路部50cに原水を通流させるとき、下流側開閉弁70B、70C(第2弁機構71)を制御することにより、二つの分岐流路58、60のそれぞれのみに順々に原水を通流させる。ここでの「順々に原水を通流させる」とは、二つの分岐流路58、60のうちの一方のみに原水を通流させてから、それらのうちの他方のみに原水を通流させることを意味する。後述する「順々に改質水を通流させる」も、通流対象を原水に替えて改質水とした他は同じことを意味する。これにより、二つの分岐流路58、60の通水抵抗によらず、各分岐流路58、60に十分な流量の原水を通流させることができる。
【0039】
制御部72は、予め定められた第1通流時間Δta1が経過するまで図3の第1通流状態を維持するように制御する。また、制御部72は、予め定められた第2通流時間Δta2が経過するまで図4の第2通流状態を維持するように制御する。各通流時間Δta1、Δta2は、各分岐流路58、60を原水により洗浄するにあたり十分流量の原水を通流できるような時間が設定される。第1通流時間Δta1は、例えば、約2.5分となり、第2通流時間Δta2は、例えば、約6.0分となる。タンク62のある冷水流路60に原水を通流する第2通流時間Δta2は、タンク62のない常温水流路58に原水を通流する第1通流時間Δta1よりも長くする。
【0040】
図5の第3通流状態は、例えば、時刻t6~時刻7の時間幅内において実現される。第3通流状態にあるとき、常温水流路58のみが改質水の通流経路となり、冷水流路60は改質水の通流経路とならない。図6の第4通水状態は、例えば、時刻t8~時刻t9の時間幅内において実現される。第4通流状態にあるとき、冷水流路60のみが改質水の通流経路となり、常温水流路58は改質水の通流経路とならない。つまり、制御部72は、洗浄モードにおいて給水流路50の下流側流路部50cに改質水を通流させるとき、下流側開閉弁70B、70C(第2弁機構71)を制御することにより、二つの分岐流路58、60のそれぞれのみに順々に改質水を通流させている。これにより、二つの分岐流路58、60の通水抵抗によらず、各分岐流路58、60に十分流量の改質水を通流させることができる。
【0041】
制御部72は、予め定められた第3通流時間Δta3が経過するまで図5の第3通流状態を維持するように制御する。また、制御部72は、予め定められた第4通流時間Δta4が経過するまで図6の第4通流状態を維持するように制御する。各通流時間Δta3,Δta4は、各分岐流路58、60を改質水により満たすにあたり、十分流量の改質水を通流できるような所定時間が設定される。第3通流時間Δta3は、例えば、約0.5分となり、第4通流時間Δta4は、例えば、約1.0分となる。タンク62のある冷水流路60に改質水を通流する第4通流時間Δta4は、タンク62のない常温水流路58に改質水を通流する第3通流時間Δta3よりも長くする。また、洗浄モードにおいて、改質水の通流時間Δta3、Δta4は、原水の通流時間Δta1、Δta2よりも短くする。
【0042】
制御部72は、二つの分岐流路58、60のうちの一方の分岐流路58、60のみに通流する通流状態から他方の分岐流路58、60のみに通流する通流状態に切り替えるとき、二つの下流側開閉弁70B、70Cを開くことにより、両方の分岐流路58、60に通流させる。これは、例えば、図3の第1通流状態から図4の第2通流状態に切り替えるとき、時刻t3~時刻t4の時間幅内において、二つの下流側開閉弁70B、70Cを開くことを意味している。この他にも、図4の第2通流状態から図5の第3通流状態に切り替えるとき、時刻t5~時刻t6の時間幅内においても同様の制御をしている。また、図5の第3通流状態から図6の第4通流状態に切り替えるとき、時刻t7~時刻t8の時間幅内においても同様の制御をしている。これらの時間幅Δtbは、例えば、0.5秒である。これにより、二つの通流状態の間で切り替えようとする場合に、一方の下流側開閉弁70B、70Cを閉じるときに他方の下流側開閉弁70B、70Cが開いているため、水撃作用により原水等の通流箇所に過負荷が作用し難くなる。
【0043】
以上の給水システム10の効果を説明する。
【0044】
給水システム10は、給水流路50のカートリッジ経由部50bとバイパス流路54との中から原水の供給先を切り替え可能な第1弁機構68を備える。よって、給水流路50の下流側流路部50cを原水により洗浄するにあたり、第1弁機構68により原水の供給先を切り替えるだけで済む。このため、給水流路50の一部を原水により洗浄するために、改質カートリッジ52の流れ方向両側の流路を接続アダプタで接続する場合と比べ、接続アダプタの接続作業を不要にできる。接続アダプタを用いる場合、原水の給水源側にある第1止水栓34を閉じてから接続アダプタで接続した後、給水流路50の洗浄後に接続アダプタを取り外したうえで第1止水栓34を開く作業を要する。この点、本実施形態によれば、第1止水栓34の開閉作業も不要にできる。ひいては、接続アダプタを用いる場合と比べ、原水による給水流路50の洗浄作業の容易化を図ることができる。
【0045】
原水は、塩素成分を含有する水道水であり、改質カートリッジ52は、浄水カートリッジである。この構成のもとでは、給水流路50のカートリッジ経由部50bを原水の供給先とした場合、給水流路50の下流側流路部50cにおいて塩素成分が除去された浄水が通流する。本実施形態によれば、本来、塩素成分が除去された浄水の通流箇所となる給水流路50の下流側流路部50cにおいて、第1弁機構68により原水の供給先を切り替えることで、塩素成分を含有する水道水を原水として通流させることができる。よって、水道水に含有される塩素成分を用いて給水流路50の下流側流路部50cを効果的に洗浄できる。
【0046】
タンク62は、給水流路50の下流側流路部50cに設けられる。よって、第1弁機構68により原水の供給先を切り替えることで、タンク62内を原水により洗浄できるようになる。このようにタンク62内を洗浄するにあたり、タンク62を取り外さずに済む。
【0047】
電気温水器等の温水タンク内の衛生性を確保する場合、温水タンク内を加熱する手法が想定される。これに対して、タンク62は、通常、タンク62を加熱する加熱器を備えていない。この点、タンク62を原水により洗浄することで、タンク62を加熱せずとも、タンク62内の衛生性を良好に確保できる。
【0048】
原水として塩素入りの水道水を用いた場合、タンク62内を塩素入りの水道水により洗浄することで良好な衛生性を確保できる。また、塩素入りの水道水によりタンク62を洗浄するうえで、給水流路50の上流側流路部50aにタンク62を設ける手段も想定される。本実施形態によれば、給水流路50の下流側流路部50cにタンク62を設けているため、このように給水流路50の上流側流路部50aにタンク62を設ける場合と比べ、被給水部12にタンク62内の冷水を早期に給水できる。
【0049】
給水システム10は、第1弁機構68及び弁70A~70Cを制御することにより洗浄モードを実行する制御部72を備える。よって、制御部72により洗浄モードを実行することで、給水流路50の下流側流路部50cを原水により自動的に洗浄できる。
【0050】
本実施形態では、冷水流路60にタンク62があり、常温水流路58よりも冷水流路60の通水抵抗が高くなる。このため、給水流路50の下流側流路部50cに原水を通流させるとき、二つの分岐流路58、60の両方に同時に原水を通流させると、通水抵抗の低い常温水流路58に多くの原水が通流されてしまい、通水抵抗の高い冷水流路60に十分流量の原水を通流できなくなる。この点、本実施形態によれば、二つの分岐流路58、60のそれぞれのみに順に原水又は改質水を通流させるように第2弁機構71を制御している。よって、二つの分岐流路58、60で通水抵抗が異なる場合でも、各分岐流路58、60に十分流量の原水又は改質水を通流させることができる。ひいては、そのような場合でも、各分岐流路58、60を原水により安定して洗浄したり、各分岐流路58、60を改質水により安定して満たすことができる。
【0051】
給水システム10の他の特徴を説明する。制御部72は、給水流路50から被給水部12への給水を開始する場合、少なくとも一つの下流側開閉弁70B、70Cを開状態にしたまま上流側開閉弁70Aを開く。ここでの「給水を開始する場合」とは、例えば、通常モードにおいて、被給水部12への改質水の給水を開始する場合をいう。また、ここでの「給水を開始する場合」とは、例えば、洗浄モードにおいて、被給水部12への原水の給水を開始する場合をいう。図2の例でいえば、時刻t1において冷水用下流側開閉弁70Cを閉じてから、予め定められた設定時間Δtcの経過後に、時刻t2において常温水用下流側開閉弁70Bを開状態のまま上流側開閉弁70Aを開くことをいう。この設定時間Δtcは、例えば、0.5秒である。
【0052】
制御部72は、給水流路50から被給水部12への給水を停止する場合、少なくとも一つの下流側開閉弁70B、70Cを開状態にしたまま上流側開閉弁70Aを閉じる。ここでの給水を停止する場合とは、例えば、通常モード又は洗浄モードにおいて、被給水部12への改質水の給水を停止する場合をいう。図2の例でいえば、時刻t9において冷水用下流側開閉弁70Cを開状態にしたまま上流側開閉弁70Aを閉じることをいう。なお、図2の例では、時刻t9において上流側開閉弁70Aを閉じてから、予め定められた設定時間Δtdの経過後において、時刻t10において冷水用下流側開閉弁70Cを開いている。この設定時間Δtdは、例えば、0.5秒である。
【0053】
仮に、給水流路50から被給水部12への給水を開始する場合に、下流側開閉弁70B、70Cを閉状態にしたまま上流側開閉弁70Aを開いてしまうと、給水源20の給水圧がタンク62内にこもってしまう。また、給水流路50から被給水部12への給水を停止する場合に、下流側開閉弁70B、70Cを閉状態にしたまま上流側開閉弁70Aを閉じた場合も同様である。この点、本実施形態によれば、給水流路50からの給水を開始する場合に、下流側開閉弁70B、70Cを開状態にしたまま上流側開閉弁70Aを開いている。このため、この場合に、給水源20の給水圧をタンク62内にこもらせずに済む。また、本実施形態によれば、給水流路50からの給水を停止する場合に、下流側開閉弁70B、70Cを閉状態にしたまま上流側開閉弁70Aを閉じている。このため、この場合に、給水源20の給水圧をタンク62内にこもらせずに済む。ひいては、タンク62に要求される耐圧強度を低下させることができ、タンク62のコスト削減を図ることができる。
【0054】
少なくとも一つの下流側開閉弁70B、70Cはノーマルオープン型開閉弁である。よって、上流側開閉弁70Aが故障により開状態から閉じることができなくなった場合に、給水源20の給水圧をタンク62内にこもらせずに済ませることができる。
【0055】
図1図7を参照する。給水システム10は、改質カートリッジ52を着脱可能なカートリッジホルダー90を備える。改質カートリッジ52は、Oリング等のシール部材92によりカートリッジホルダー90に水密に接続されることで装着される。改質カートリッジ52は、カートリッジホルダー90に対して着脱方向Daの一側Da1に移動させることでカートリッジホルダー90から取り外され、着脱方向Daの他側Da2に移動させることでカートリッジホルダー90に装着される。
【0056】
カートリッジホルダー90には、改質カートリッジ52を収容するカートリッジケーシング94が着脱可能である。カートリッジケーシング94は、ねじ構造、スナップフィット、磁力等を用いてカートリッジホルダー90に着脱可能である。カートリッジケーシング94と改質カートリッジ52との間には内部空間96が設けられる。
【0057】
カートリッジホルダー90は、改質カートリッジ52に原水を流入させるホルダー流入部90aと、改質カートリッジ52を経由した改質水を流出させるホルダー流出部90bとを備える。カートリッジホルダー90に改質カートリッジ52及びカートリッジケーシング94が装着されたとき、カートリッジホルダー90のホルダー流入部90a→改質カートリッジ52→ホルダー流出部90bの順で水の通流する流路が設けられる。このとき、内部空間96を経由するように水が通流する。
【0058】
改質カートリッジ52を交換する場合、カートリッジホルダー90から改質カートリッジ52を取り外す。この状態にあるときに、ユーザの誤操作等により給水操作部84からの給水指示を制御部72が受けた場合に、被給水部12に給水するために開閉弁70A~70Cを開いてしまうと、上流側から給水流路50に原水が供給されることで不具合の原因となる。この不具合とは、本実施形態の例でいえば、カートリッジホルダー90のホルダー流入部90aから外部に原水が漏れることをいう。この他にも、改質カートリッジ52を取り外した状態のままカートリッジホルダー90にカートリッジケーシング94を装着すると、給水流路50の上流側流路部50aから下流側流路部50cに原水が通流することも不具合の例となる。以下、この対策を講じた工夫点を説明する。
【0059】
給水システム10は、カートリッジホルダー90に対する改質カートリッジ52の装着の有無を検出する装着検出部100を備える。装着検出部100は、例えば、マイクロスイッチ、近接スイッチ等である。装着検出部100は、装着検出部100により検出可能な検出位置における改質カートリッジ52の有無に基づき、改質カートリッジ52の装着の有無を検出する。装着検出部100は、カートリッジホルダー90に改質カートリッジ52が装着されることで改質カートリッジ52が検出位置にあるとき、改質カートリッジ52が装着されていることを検出する。装着検出部100は、カートリッジホルダー90に改質カートリッジ52が装着されておらず、改質カートリッジ52が検出位置に無いとき、改質カートリッジ52が装着されていないことを検出する。装着検出部100は、改質カートリッジ52の装着の有無を示す信号を制御部72に出力する。
【0060】
制御部72は、通常モードにある場合、装着検出部100により改質カートリッジ52が装着されていることを検出しているとき、給水操作部84から受けた給水指示に従って、前述の通り開閉弁70A~70Cを制御する。例えば、冷水給水指示及び常温水給水指示の何れかを受けた場合、その給水指示に従って上流側開閉弁70Aと下流側開閉弁70B、70Cの何れかを開状態にする。これに対して、制御部72は、通常モードにある場合、装着検出部100により改質カートリッジ52が装着されていないことを検出しているとき、給水操作部84から給水指示を受けたときでも、上流側開閉弁70A及び下流側開閉弁70B、70Cを閉状態に維持する。制御部72は、装着検出部100により改質カートリッジ52が装着されていることが検出され始めるまで、給水操作部84から受ける給水指示を無効にすることになる。
【0061】
これにより、カートリッジホルダー90に改質カートリッジ52が装着されていない場合に、ユーザの誤操作等により制御部72が給水指示を受けたときでも、上流側から給水流路50に原水が供給されてしまう事態を避けることができる。ひいては、その事態に伴う前述の不具合の発生を回避できる。
【0062】
制御部72は、後述する所定条件下において、ユーザにより操作される開始操作部102から洗浄モード開始指令を受けたときに洗浄モードを実行する。洗浄モード開始指令は、ユーザにより操作される開始操作部102から制御部72に出力される。開始操作部102は、例えば、カートリッジホルダー90を支持するハウジングに設けられる押しスイッチである。この押しスイッチは、自身に対する押し操作を受けたときに洗浄モード開始指令を制御部72に出力する。開始操作部102は、この他にも、レバースイッチ等の各種スイッチでもよいし、情報処理端末により構成されてもよい。この場合、開始操作部102としての情報処理端末は、給水システム10を操作するためのアプリケーションを実行し、そのアプリケーションに対する操作に従って洗浄モード開始指令を制御部72に出力する。
【0063】
前述の洗浄モードを実行するための所定条件とは、装着検出部100により改質カートリッジ52が装着されていることを検出し始めてから予め定められた設定期間(例えば、10分)内に洗浄モード開始指令を受けることである。ここでの「改質カートリッジ52が装着されていることを検出し始め」るとは、装着検出部100により改質カートリッジ52が装着されていないことを検出した後、装着検出部100により改質カートリッジ52が装着されていることを検出し始める場合をいう。この他にも、給水システム10の制御部72、装着検出部100等に電力を投入して起動した直後、装着検出部100により改質カートリッジ52が装着されていることを検出し始める場合も含まれる。制御部72は、装着検出部100により改質カートリッジ52が装着されていないことを検出している場合、開始操作部102から洗浄モード開始指令を受けても洗浄モードを実行しない。制御部72は、装着検出部100により改質カートリッジ52が装着されていることを検出し始めてから所定期間経過後に開始操作部102から洗浄モード開始指令を受けたときも、洗浄モード開始指令を受けても洗浄モードを実行しない。
【0064】
これにより、改質カートリッジ52が装着されていない場合、又は、改質カートリッジ52を交換していない場合に、開始操作部102に対する誤操作により洗浄モードを誤って実行してしまう事態を回避することができる。
【0065】
本実施形態において、第5逆止弁66、第1弁機構68、カートリッジホルダー90、カートリッジケーシング94等は改質ユニット104として一体化されている。また、タンク62、第4逆止弁64、開閉弁70B、70C等は冷却ユニット106として一体化されている。これらは一体化されていなくともよい。
【0066】
(第2実施形態)第2実施形態の給水システム10は、第1実施形態と比べて、下流側開閉弁70B、70Cの種類と、それに関連する通常モード、洗浄モードでの動作において相違する。第1実施形態で説明した構成要素のうち、以下において説明していない構成要素は、第1実施形態と同じ内容が適用される。
【0067】
本実施形態の下流側開閉弁70B、70Cは、第1実施形態のノーマルオープン型開閉弁に替えて、ノーマルクローズ型開閉弁となる。また、制御部72は、通常モードにおいて、常温水給水指示を受けたとき、ノーマルクローズ型の上流側開閉弁70A及び常温水用下流側開閉弁70Bを開き、ノーマルクローズ型の冷水用下流側開閉弁70Cを閉状態に維持する。また、制御部72は、通常モードにおいて、冷水給水指示を受けたとき、ノーマルクローズ型の上流側開閉弁70A及び冷水用下流側開閉弁70Cを開き、ノーマルクローズ型の常温水用下流側開閉弁70Bを閉状態に維持する。制御部72は、止水指示を受けたとき、全ての開閉弁70A、70B、70CをOFF状態にすることで閉状態にする。
【0068】
図8を参照する。第2実施形態の洗浄モードでの動作を説明する。第2実施形態の制御部72は、洗浄モードを開始すると、時刻t1において、冷水用下流側開閉弁70Cを閉状態に維持したまま、常温水用下流側開閉弁70Bを閉状態から開状態に切り替える。この後、時刻t1から時刻t10までの時間幅では、第1実施形態と同様の要領で、第1弁機構68の状態及び開閉弁70A~70Cの開閉状態を切り替える。この後、時刻t10において、常温水用下流側開閉弁70Bを閉状態に維持したまま冷水用下流側開閉弁70Cを開状態から閉状態に切り替える。これで洗浄モードが完了する。
【0069】
次に、ここまで説明した各構成要素の変形形態を説明する。
【0070】
給水システム10は、ポンプ等により添加液源から供給される添加液を給水流路50を通流する改質水に添加してもよい。この添加液は、例えば、希釈用飲料原液、食品添加物濃縮液、調味液等の飲用に用いられる。この他にも、添加液は、石けん水、化粧水、ボディオイル等の人体に触れる用途で用いられてもよい。この人体に触れる用途には、前述の飲用に用いられる希釈用飲料原液等が含まれる。
【0071】
常温水流路58は第1分岐流路の一例であり、冷水流路60は第2分岐流路の一例として説明した。第1分岐流路及び第2分岐流路上の構成は特に限定されない。例えば、第1分岐流路及び第2分岐流路の双方にタンクを設けてもよい。この他にも、第1分岐流路のみにタンクを設け、第2分岐流路にタンクを設けずともよいし、第1分岐流路及び第2分岐流路の双方にタンクを設けずともよい。
【0072】
図2図8のタイミングチャートは一例であり、洗浄モードの具体的な内容は特に限定されない。例えば、洗浄モードでは、給水流路50の下流側流路部50cに原水を通流させるのみとし、改質水を通流させずともよい。図2の第1通流状態と図3の第2通流状態の先後関係、図4の第3通流状態と図5の第4通流状態の先後関係のいずれも特に問わない。給水流路50の下流側流路部50cに原水を通流させるとき、二つの分岐流路58、60の両方に同時に原水を通流させて、それぞれに順々に原水を通流させずともよい。また、給水流路50の下流側流路部50cに改質水を通流させるとき、二つの分岐流路58、60の両方に同時に改質水を通流させて、それぞれに順々に改質水を通流させずともよい。
【0073】
制御部72により洗浄モードのために行った第1弁機構68及び開閉弁70A~70Cの動作を手動で行ってもよい。例えば、給水流路50の下流側流路部50cに原水を通流させるように第1弁機構68及び開閉弁70A~70Cを手動で操作してもよい。給水流路50の下流側流路部50cに原水を通流させた後に改質水を通流させるように第1弁機構68及び開閉弁70A~70Cを手動で操作してもよい。
【0074】
給水システム10は第2給水ライン18を備えなくともよい。この場合、第1給水ライン16の給水流路50には給水源20から水道水等の原水が供給されていればよい。
【0075】
給水システム10はタンク62を備えずともよい。タンク62の給水流路50上での位置は特に限定されず、例えば、給水流路50の上流側流路部50aに設けられてもよい。給水流路50のタンク62を設ける場合、上流側開閉弁70A及び下流側開閉弁70B、70Cの一方を省略してもよい。タンク62は、自身に溜められる水を冷却する例を説明したが、タンク62の機能は特に限定されない。この他にも、タンク62は、自身に溜められる水に加熱及び保温のいずれかをしてもよいし、自身に溜められる水を殺菌してもよい。この他にも、タンク62は、自身に溜められる水に特定成分(例えば、香味成分)を添加してもよい。
【0076】
給水流路50の下流側流路部50cは第1分岐流路、第2分岐流路を備えずともよい。この場合にも、給水流路50の下流側流路部50cにタンク62が設けられていてもよい。二つの分岐流路58、60のそれぞれのみに順々に原水、改質水を通流させるうえで、二つの分岐流路58、60の一方にタンク62を設けずともよい。
【0077】
上流側開閉弁70Aは、給水流路50の下流側流路部50cに設けられていてもよい。
【0078】
制御部72は、給水流路50から被給水部12への給水を開始する場合、上流側開閉弁70Aを開状態にしたまま下流側開閉弁70B、70Cを開いてもよい。制御部72は、給水流路50から被給水部12への給水を停止する場合、上流側開閉弁70Aを開状態にしたまま下流側開閉弁70B、70Cを閉じてもよい。
【0079】
第2弁機構71は、複数の下流側開閉弁70B、70Cに替えて、単数の切替弁(例えば、三方弁)により構成してもよい。第2弁機構71は、少なくとも一つの弁(複数の開閉弁又は単数の切替弁)により、第1分岐流路、第2分岐流路のうちのいずれかに通流経路を切り替え可能に構成されてもよいともいえる。
【0080】
給水システム10は装着検出部100を備えずともよい。制御部72は、装着検出部100により改質カートリッジ52が装着されていないことを検出した場合、給水指示を受けたときに開閉弁70A~70Cを開状態に切り替えてもよい。制御部72は、装着検出部100により改質カートリッジ52が装着されていることを検出している場合、洗浄モード開始指令を受けたときに常に洗浄モードを実行してもよい。
【0081】
制御部72は、流量センサ74により所定流量(例えば、1.0L/min)以下の流量を検出した場合、洗浄モードを中止してもよい。
【0082】
以上の実施形態及び変形形態は例示である。これらを抽象化した技術的思想は、実施形態及び変形形態の内容に限定的に解釈されるべきではない。実施形態及び変形形態の内容は、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態」との表記を付して強調している。しかしながら、そのような表記のない内容でも設計変更が当然に許容される。図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
【0083】
以上の実施形態、変形形態により具体化される技術的思想を一般化すると、以下の項目に記載の技術的思想が含まれているともいえる。
【0084】
第1項目は、上流側から供給された原水を改質カートリッジを経由させることで改質水を生成し、前記改質水を被給水部に給水する給水流路と、前記改質カートリッジを回避するように前記給水流路から分岐して前記給水流路に合流するバイパス流路と、前記改質カートリッジとは別に設けられ、前記改質カートリッジを経由する前記給水流路のカートリッジ経由部と前記バイパス流路との中から原水の供給先を切り替え可能な弁機構と、を備える給水システムである。
【0085】
第2項目は、第1項目において、前記給水流路において前記バイパス流路と合流する合流部よりも下流側に設けられ、前記改質水を溜めるタンクを備える給水システムである。
【0086】
第3項目は、第2項目において、前記給水流路に設けられる複数の弁を備え、前記複数の弁は、上流側開閉弁と、前記上流側開閉弁よりも下流側に設けられる少なくとも一つの下流側開閉弁と、を含み、前記タンクは、前記給水流路において前記上流側開閉弁と前記下流側開閉弁との間に設けられる給水システムである。
【0087】
第4項目は、第3項目において、前記弁を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記給水流路から前記被給水部への給水を開始する場合、前記下流側開閉弁を開状態にしたまま前記上流側開閉弁を開く給水システムである。
【0088】
第5項目は、第3項目及び第4項目のいずれかにおいて、前記弁を制御する制御部を備え、前記給水流路から前記被給水部への給水を停止する場合、前記下流側開閉弁を開状態にしたまま前記上流側開閉弁を閉じる給水システムである。
【0089】
第6項目は、第3項目~第5項目のいずれかにおいて、前記少なくとも一つの下流側開閉弁は、ノーマルオープン型開閉弁である給水システムである。
【0090】
第7項目は、第1項目~第6項目のいずれかにおいて、前記給水流路に設けられる少なくとも一つの弁と、前記弁及び前記弁機構を制御することにより、前記給水流路において前記バイパス流路との合流部よりも下流側にある下流側流路部を原水により洗浄する洗浄モードを実行する制御部と、を備える給水システムである。
【0091】
第8項目は、第7項目において、前記給水流路は、前記合流部よりも下流側において分岐してから合流する第1分岐流路及び第2分岐流路を備え、前記少なくとも一つの弁は、前記第1分岐流路及び前記第2分岐流路のうちのいずれかに通流経路を切り替え可能な他の弁機構を構成し、前記制御部は、前記洗浄モードにおいて、前記他の弁機構を制御することにより、前記第1分岐流路及び前記第2分岐流路のそれぞれのみに順々に原水を通流させる給水システムである。
【0092】
第9項目は、第7項目及び第8項目のいずれかにおいて、前記制御部は、前記洗浄モードにおいて、前記弁及び前記弁機構を制御することにより、前記下流側流路部に原水を通流させた後に、前記下流側流路部に前記改質水を通流させる給水システムである。
【0093】
第10項目は、第9項目において、前記給水流路は、前記合流部よりも下流側において分岐してから合流する第1分岐流路及び第2分岐流路を備え、前記少なくとも一つの弁は、前記第1分岐流路及び前記第2分岐流路のうちのいずれかに通流経路を切り替え可能な他の弁機構を構成し、前記制御部は、前記洗浄モードにおいて、前記他の弁機構を制御することにより、前記第1分岐流路及び前記第2分岐流路のそれぞれのみに順々に改質水を通流させる給水システムである。
【0094】
第11項目は、第1項目~第10項目のいずれかにおいて、前記給水流路に設けられる少なくとも一つの弁と、前記弁を制御する制御部と、前記改質カートリッジを着脱可能なカートリッジホルダと、前記カートリッジホルダに対する前記改質カートリッジの装着の有無を検出する装着検出部と、を備え、前記少なくとも一つの弁は開閉弁を含み、前記制御部は、前記装着検出部により前記改質カートリッジが装着されていないことを検出しているとき、給水指示を受けたときでも、前記開閉弁を閉状態に維持する給水システムである。
【0095】
第12項目は、第11項目において、前記制御部は、前記弁及び前記弁機構を制御することにより、前記給水流路において前記バイパス流路との合流部よりも下流側にある下流側流路部を原水により洗浄する洗浄モードを実行可能であり、前記制御部は、前記改質カートリッジが装着されていることを検出し始めてから予め定められた設定期間内に洗浄モード開始指令を受けたときに前記洗浄モードを実行する給水システムである。
【0096】
第13項目は、第1項目~第12項目のいずれかにおいて、前記原水は、塩素成分を含有する水道水であり、前記改質カートリッジは、前記塩素成分を除去する浄水カートリッジである給水システムである。
【符号の説明】
【0097】
10…給水システム、12…被給水部、50…給水流路、50b…カートリッジ経由部、50c…下流側流路部、52…改質カートリッジ、54…バイパス流路、58、60…分岐流路、62…タンク、68…第1弁機構、70A…弁(上流側開閉弁)、70B、70C…弁(下流側開閉弁)、71…第2弁機構、72…制御部、100…装着検出部。
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