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特開2024-94686冷却ユニットおよび冷却ユニットを備える吐水装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094686
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】冷却ユニットおよび冷却ユニットを備える吐水装置
(51)【国際特許分類】
   F25D 11/00 20060101AFI20240703BHJP
【FI】
F25D11/00 102B
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022211386
(22)【出願日】2022-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】太田 憲利
(72)【発明者】
【氏名】藤井 建吾
(72)【発明者】
【氏名】内藤 篤身
【テーマコード(参考)】
3L045
【Fターム(参考)】
3L045AA02
3L045BA01
3L045CA01
3L045MA02
3L045MA12
3L045PA02
3L045PA03
3L045PA04
(57)【要約】
【課題】冷水の吐水を適切に制限可能な技術を提供する。
【解決手段】吐水装置12は、冷水タンク52と、冷水タンク52を経由する経由水の吐水と止水とを切り替えるための第1開閉弁と、冷水タンク52を経由しない非経由水の吐水と止水とを切り替えるための第2開閉弁と、制御装置22と、を備える。制御装置22は、所定の冷水制限条件が成立する場合、経由水の吐水指示にかかわらず、第2開閉弁を開いて非経由水を吐水させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷水タンクと、
前記冷水タンクを経由する経由水の吐水と止水とを切り替えるための第1開閉弁と、
前記冷水タンクを経由しない非経由水の吐水と止水とを切り替えるための第2開閉弁と、
制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、所定の冷水制限条件が成立する場合、経由水の吐水指示にかかわらず、前記第2開閉弁を開いて非経由水を吐水させる吐水装置。
【請求項2】
前記冷水制限条件は、前記冷水タンクに冷水切れが生じていることである請求項1に記載の吐水装置。
【請求項3】
前記冷水制限条件は、前記冷水タンク内の水温またはそれに相関する温度が所定の閾値温度以上になったことである請求項1または2に記載の吐水装置。
【請求項4】
前記冷水制限条件は、前記第1開閉弁の連続開弁時間が所定時間以上になったことである請求項1に記載の吐水装置。
【請求項5】
前記冷水制限条件は、前記冷水タンクが収納される筐体からの排気の温度またはそれに相関する温度が所定の閾値温度以上になったことである請求項1に記載の吐水装置。
【請求項6】
前記冷水制限条件は、前記冷水タンク内の水を冷却するための冷却機構の温度またはそれに相関する温度が所定の閾値温度以上になったことである請求項1に記載の吐水装置。
【請求項7】
前記制御装置は、前記冷水制限条件が成立している状態において経由水の吐水指示を取得した場合、経由水の吐水指示にかかわらず前記第2開閉弁を開いて非経由水を吐水させ、経由水の吐水指示にしたがって前記第1開閉弁を開いて経由水を吐水している状態において前記冷水制限条件が成立した場合、前記冷水制限条件の成立にかかわらず経由水を吐水させ続ける請求項1に記載の吐水装置。
【請求項8】
前記制御装置は、前記冷水制限条件の成立にかかわらず経由水を吐水させ続ける場合、当該冷水制限条件の成立を契機として、前記冷水タンク内の水を冷却するための冷却機構の動作を停止させる請求項7に記載の吐水装置。
【請求項9】
前記制御装置は、経由水の吐水指示にしたがって前記第1開閉弁を開いて経由水を吐水している状態において前記冷水制限条件が成立した場合、前記第2開閉弁を開いてから前記第1開閉弁を閉じる請求項1に記載の吐水装置。
【請求項10】
前記制御装置は、前記第1開閉弁の連続開弁時間が所定時間以上になった場合、前記第1開閉弁を閉じる請求項1に記載の吐水装置。
【請求項11】
吐水装置に用いられる冷却ユニットであって、
冷水タンクと、
前記冷水タンクを経由する経由水の吐水と止水とを切り替えるための第1開閉弁と、
前記冷水タンクを経由しない非経由水の吐水と止水とを切り替えるための第2開閉弁と、
制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、所定の冷水制限条件が成立する場合、経由水の吐水指示にかかわらず、前記第2開閉弁を開いて非経由水を吐水させる冷却ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、冷却ユニットおよび冷却ユニットを備える吐水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
吐水装置の高機能化が進んでおり、その一例として、冷却機能を有する吐水装置が提案されている。特許文献1には、冷却ユニットが組み込まれた吐水装置を開示する。この冷却ユニットは、キャビネット内に収容されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7-332830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
冷却ユニットの排熱量は、冷却運転中に多くなり、保冷運転中に少なくなる。ユーザが冷水を連続あるいは断続して吐水し続けた場合、冷却ユニットは冷却運転を続けることになるため、排熱量が多くなる。冷却ユニットがキャビネット内に収容される場合、冷却ユニットの排熱量がキャビネットの排熱性能を上回ると、冷却ユニットの周囲温度が大幅に上昇する。例えば、キャビネット内の温度や、キャビネットの上部に配置されたシンクの表面温度が大幅に上昇する。キャビネット内の大幅な温度上昇は、キャビネット内に収容される収容物の品質の低下を招くおそれがある。シンクの表面温度の大幅な上昇は、使用者に不快感を与え得る。したがって、冷却ユニットの周囲温度の大幅な上昇を抑えたい。
【0005】
また、例えばユーザが冷水を連続あるいは断続して吐水し続けると、冷却ユニットの冷却機構がオーバーロード状態になり、安全装置が働いて冷却機構が強制的に停止し、冷却機構が使用できなくなる。
【0006】
本開示の目的の1つは、上述の課題の少なくとも1つを解決可能な、より具体的には冷水の吐水を適切に制限可能な技術の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の吐水装置は、冷水タンクと、冷水タンクを経由する経由水の吐水と止水とを切り替えるための第1開閉弁と、冷水タンクを経由しない非経由水の吐水と止水とを切り替えるための第2開閉弁と、制御装置と、を備える。制御装置は、所定の条件が成立する場合、経由水の吐水指示にかかわらず、第2開閉弁を開いて非経由水を吐水させる。
【0008】
本開示の冷却ユニットは、吐水装置に用いられる冷却ユニットであって、冷水タンクと、冷水タンクを経由する経由水の吐水と止水とを切り替えるための第1開閉弁と、冷水タンクを経由しない非経由水の吐水と止水とを切り替えるための第2開閉弁と、制御装置と、を備える。制御装置は、所定の条件が成立する場合、経由水の吐水指示にかかわらず、第2開閉弁を開いて非経由水を吐水させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態の吐水装置の全体構成図である。
図2図1の制御装置の機能構成を示すブロック図である。
図3図1の吐水装置の吐水開始時の動作の一例を示すフローチャートである。
図4図1の吐水装置の吐水中の動作の一例を示すフローチャートである。
図5】実施の形態の変形例の吐水装置の全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、好適な実施の形態について図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
【0011】
図1を参照する。吐水装置12は、吐水部28が設けられた吐水装置本体16と、吐水部28に給水する給水ライン20と、報知部33と、吐水装置12を統括的に制御する制御装置22と、を備える。吐水装置12は、本実施の形態ではキッチンキャビネット110に設置される。吐水装置本体16は、キッチンキャビネット110のカウンタ114上に設置される。制御装置22、給水ライン20の改質ユニット104および冷却ユニット106(いずれも後述)は、キャビネット112内に収容される。
【0012】
吐水装置本体16は、吐水管部26と、吐水部28と、操作部32と、を備える。吐水管部26は、特に限定されないが、いわゆるグースネック状をなしている。吐水部28は、本実施の形態では、吐水管部26の先端に設けられる。吐水部28は、操作部32に対する操作に応じて給水ライン20から供給された水を吐水する。
【0013】
給水ライン20は、給水流路46と、開閉弁54と、改質ユニット104と、冷却ユニット106と、を備える。給水流路46は、吐水部28に繋がる流路である。給水流路46には図示しない給水源から原水が供給される。開閉弁54、改質ユニット104、冷却ユニット106は、いずれも給水流路46上に設けられ、上流側からこの順に並んでいる。
【0014】
開閉弁54は、電磁弁、電動弁等の自動開閉弁である。開閉弁54は、制御装置22の指示にしたがって開閉する。開閉弁54は、本実施の形態では改質ユニット104よりも上流側に設けられる。開閉弁54は、改質ユニット104よりも下流側、例えば改質ユニット104と冷却ユニット106との間に設けられてもよい。
【0015】
改質カートリッジ48は、供給された原水を改質する。以下、改質カートリッジ48により改質された水を改質水という。「原水」は、改質カートリッジ48による改質の対象となる水をいう。「改質」は、物理変化または化学変化を経て、特定の成分を原水から除去または原水に付与することをいう。例えば原水が水道水の場合、改質カートリッジ48は、水道水に含まれる塩素成分を除去するすなわち水道水を改質水としての浄水に改質する浄水カートリッジであってもよい。改質は、美容成分、匂い成分、炭酸成分、水素成分等を原水に付与することであってもよい。
【0016】
冷却ユニット106には、改質カートリッジ48により改質された改質水が供給される。冷却ユニット106は、内部流路47と、冷水タンク52と、冷水開閉弁(第1開閉弁)55_1および常温水開閉弁(第2開閉弁)55_2と、を含む。内部流路47は、冷却ユニット106内の流路であり、給水流路46の一部を構成する。内部流路47は、冷却ユニット106内において冷水流路47aおよび常温水流路47bの2つの流路に分岐し、特に限定されないが冷却ユニット106内において合流している。
【0017】
冷水タンク52は冷水流路47aに設けられる。冷水タンク52には、冷水タンク52内の水の温度を検知する温度センサ53と冷水タンク52内の水を冷却する冷却機構56が組み付けられる。冷却機構56は、図示しないコンプレッサやペルチェ素子等の既知の冷却機構であってもよい。冷却機構56は、制御装置22による制御にしたがって温度センサ53により検出される温度が設定温度(例えば、3℃~5℃)以下となるように冷水タンク52内の水を冷却する。冷却機構56は、水温が設定温度になるまで冷却運転し、設定温度に到達すると保冷運転する。
【0018】
冷却ユニット106の筐体106aには、適宜の位置に、排気口106bが設けられる。冷却ユニット106は、冷水タンク52の水温に相関する温度を検出する温度センサ60、冷却機構56の温度またはそれに相関する温度を検出する温度センサ62、あるいは排気温度またはそれに相関する温度を検出する温度センサ64、を備えてもよい。
【0019】
開閉弁55_1,55_2は、開閉弁54と同様に電磁弁、電動弁等の自動開閉弁である。常温水開閉弁55_1は、冷水タンク52よりも下流側において冷水流路47aに設けられる。開閉弁55_2は、常温水流路47bに設けられる。開閉弁55_1,55_2は、制御装置22の指示にしたがって開閉する。なお、冷却ユニット106が図示しない制御装置を備え、当該制御装置が制御装置22の指示にしたがって開閉弁55_1,55_2を開閉してもよい。
【0020】
詳しくは後述するように、冷水タンク52を経由した水である経由水を吐水する場合、冷水開閉弁55_1が開状態にされ、冷水タンク52を経由しない水である非経由水を吐水する場合、常温水開閉弁55_2が開状態にされる。非経由水は常温水である。経由水は、基本的には冷水タンク52により冷却された冷水であるが、後述するように冷水タンク52に冷水切れが生じた場合、経由水は冷却が不十分な常温に近い水温になり得る。しかしながら、以降では、経由水のことを冷水と表記して説明する。
【0021】
報知部33は、詳しくは後述するように、冷水吐水指示にかかわらず常温水を吐水する場合にその旨を報知する。報知部33は、発光することで報知する発光部であってもよいし、表示することで報知する表示部(液晶ディスプレイや有機ELパネルなど)であってもよいし、音あるいは音声により報知するスピーカであってもよい。
【0022】
図2を参照する。図2に示す各ブロックは、ハードウエア構成としてはCPU(Central Processing Unit)やメモリをはじめとする素子や回路で実現され、ソフトウエア構成としてはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
【0023】
制御装置22は、制御部82と、記憶部84と、を備える。制御部82は、各種のデータ処理を実行する。記憶部84は、制御部82により参照され、および/または、更新されるデータを記憶する。記憶部84は、メモリやストレージにより実現される。
【0024】
制御部82は、吐止水指示取得部92と、吐止水制御部94と、を含む。制御部82の構成要素は、本実施の形態において注目する構成要素のみを示している。
【0025】
吐止水指示取得部92は、操作部32が出力する吐止水指示を取得する。操作部32は、本実施の形態では、複数の回転位置に切り替え可能な回転ハンドルであり、回転位置に対応する指示を制御装置22に出力する。操作部32により選択可能な指示は、吐水部28から冷却された改質水を吐水させる「冷水吐水指示」と、吐水部28から常温の改質水を吐水させる「常温水吐水指示」と、吐水部28からの吐水を停止させる「止水指示」である。つまり、操作部32は、回転位置に対応する吐止水の指示を出力する。
【0026】
吐止水制御部94は、開閉弁54,55_1,55_2の開閉、ひいては常温水および冷水の吐止水を制御する。
【0027】
吐止水制御部94は、基本的(すなわち後述の冷水制限条件が成立しない場合)には、吐止水指示取得部92が取得した吐止水指示にしたがって、開閉弁54,55_1,55_2の開閉、ひいては常温水および冷水の吐止水を制御する。
【0028】
詳しくは吐止水制御部94は、「冷水吐水指示」を受け付けると、開閉弁54および冷却ユニット106の冷水開閉弁55_1を開状態(常温水開閉弁55_2は閉状態)にする。これにより、冷水が吐水部28に給水され、吐水部28から吐水される。吐止水制御部94は、「常温水吐水指示」を受け付けると、開閉弁54および冷却ユニット106の常温水開閉弁55_2を開状態(冷水開閉弁55_1は閉状態)にする。これにより、常温水が吐水部28に給水され、吐水部28から吐水される。制御装置22は、「止水指示」を取得した場合、開閉弁54,55_1,55_2のうちの少なくとも開閉弁54を閉状態にし、吐水を停止させる。
【0029】
一方で、吐止水制御部94は、冷水の吐水を制限するべき所定の条件(以下、「冷水制限条件」という)が成立する場合、冷水吐水指示にかかわらず、常温水開閉弁55_2を開いて、冷水(すなわち経由水)の代わりに常温水(すなわち非経由水)を吐水する。冷水制限条件の詳細については後述する。
【0030】
詳しくは吐止水制御部94は、止水時、かつ、冷水制限条件が成立している場合、吐止水指示取得部92が冷水吐水指示を受け付けても、当該冷水吐水指示にかかわらず(言い換えると当該冷水吐水指示を無視して)、開閉弁54および常温水開閉弁55_2を開状態にして常温水を吐水する。
【0031】
また、吐止水制御部94は、冷水吐水指示に基づいた冷水(すなわち経由水)の吐水中に冷水制限条件が成立した場合、当該冷水吐水指示にかかわらず、冷水を止水して常温水を吐水してもよい。この場合、吐止水制御部94は、好ましくは、常温水開閉弁55_2を開いてから、冷水開閉弁55_1を閉じる。これにより、瞬間的に水が出なくなることなく連続的に水を吐水できる。また、常温水開閉弁55_2を開く前に冷水開閉弁55_1を閉じると、図示しない給水源の給水圧が冷水タンク52にこもってしまうのに対して、常温水開閉弁55_2を開いてから冷水開閉弁55_1を閉じれば、冷水タンク52にこもらないため、冷水タンク52に要求される耐圧強度を下げることができる。
【0032】
あるいは吐止水制御部94は、冷水吐水指示に基づいた冷水(すなわち経由水)の吐水中に冷水制限条件が成立した場合、冷水制限条件の成立にかかわらず、常温水に切り替えずに、そのまま冷水を吐水し続けてもよい。つまり、冷水制限条件が成立した場合であっても、吐水中の冷水から常温水への切り替えは行わないようにしてもよい。この場合、吐水中に、開弁される開閉弁の切り替えが発生しないため、ユーザに、瞬間的に水が出なくなる、流量が急変する、水温が急変する、等の違和感を与えることがない。また、上述のように冷水制限条件の成立にかかわらずそのまま冷水を吐水し続ける場合、吐止水制御部94は、冷水制限条件の成立を契機として、冷却機構56の動作を停止、詳しくは冷却機構56が冷水タンク52内の水を冷却する動作を停止、言い換えると冷却機構56による冷却運転を停止させてもよい。この場合、冷却機構56がオーバーロード状態になることを防止できる。
【0033】
吐止水制御部94は、報知部33を制御し、冷水吐水指示にかかわらず(すなわち冷水吐水指示を無視して)常温水を吐水する場合にその旨を報知する。例えば吐止水制御部94は、冷水吐水指示にかかわらず常温水を吐水している場合にその旨を報知する。また例えば吐止水制御部94は、次に冷水吐水指示を受け付けたら常温水を吐水することになる場合に、具体的には、止水時、かつ、冷水制限条件が成立している場合に、その旨を報知する。
【0034】
吐止水制御部94は、冷水開閉弁55_1の連続開弁時間が所定時間以上になった場合、冷水開閉弁55_1を閉じる。これにより、冷水を止め忘れた場合に吐水され続けるのを防止できる。冷水開閉弁55_1の連続開弁時間の特定方法は特に限定されず、例えば、冷水吐水指示を受け付けて冷水開閉弁55_1に所定の開弁信号を送信してから止水指示を受け付けて冷水開閉弁55_1に所定の閉弁信号を送信するまでの時間を連続開閉時間として計時してもよいし、また例えば、冷水流路47aに流量センサを設け、当該流量センサが所定の閾値流量以上の流量を検知している間を連続開弁時間として特定してもよい。
【0035】
以上が吐水装置12の基本構成である。続いてその動作を説明する。
【0036】
図3を参照して吐水開始時の動作の一例を説明する。止水時において吐止水指示取得部92が冷水吐水指示を受け付けると(S10)、吐止水制御部94は、冷水制限条件が成立しているか否かを判定する(S12)。冷水制限条件が成立する場合(S12のY)、吐止水制御部94は冷水吐水指示にかかわらず常温水の吐水を開始する(S14)。冷水制限条件が成立しない場合(S12のN)、吐止水制御部94は冷水吐水指示の通りに冷水の吐水を開始する(S16)。
【0037】
続いて、図4を参照して冷水の吐水中の動作の一例を説明する。図4の処理は、例えば、冷水の吐水中に所定の周期(例えば5秒周期)で実行される。吐止水制御部94は、冷水の吐水中において冷水制限条件が成立するか否かを判定する(S20)。冷水制限条件が成立する場合(S20のY)、吐止水制御部94は吐水する水を冷水から常温水に切り替える(S22)。冷水制限条件が成立しない場合(S20のN)、吐止水制御部94はS22の処理をスキップする。すなわち、冷水の吐水が継続される。
【0038】
なお、吐水中の冷水から常温水への切り替えは行わないようにしてもよい。つまり、冷水吐水指示にかかわらず常温水を吐水するのは、冷水吐水指示を受け付ける前に冷水制限条件が成立していた場合のみであってもよい。
【0039】
続いて、冷水の吐水を制限するべき条件である「冷水制限条件」について詳細に説明する。
【0040】
冷水制限条件は以下の通りである。
冷水制限条件1:冷水タンク52に冷水切れが生じていること。
冷水制限条件2:冷却ユニット106の排気温度が高温であること。
冷水制限条件3:冷却機構56の温度が高温であること。
【0041】
吐止水制御部94は、冷水制限条件1~3のうちの少なくとも1つの冷水制限条件を採用すればよい。吐止水制御部94は、複数の冷水制限条件を採用する場合、いずれか1つの成立をもって冷水制限条件が成立したものと判定すればよい。
【0042】
(冷水制限条件1)まず、冷水制限条件1について説明する。従来の吐水装置は、一般に、冷水切れが生じても、すなわち冷水タンク内の水温が所定温度以上に上昇しても、冷水吐水指示にしたがって冷水を吐水する。この場合、冷却が追いつかないため、冷却不十分の冷水を吐水しながらも、冷却機構は冷却運転し続けることになる。さらに冷却機構は、止水後もしばらくは、冷水タンク内の水を設定温度まで冷却するために、冷却運転することになる。つまり冷却機構は、いつまで経っても保冷運転に移行できない。この場合、冷却機構の排熱量は多くなる。特に、冷水切れ状態で冷水を吐水し続ける時間が長いほど、排熱量は多くなる。その結果、冷却ユニットの周囲温度が上昇する。これに対し、冷水タンク52に冷水切れが生じていることを冷水制限条件とすることで、冷水切れが生じた場合に冷水が吐水し続けることを避けられ、冷水タンク52内の水は比較的早く設定温度まで冷却され、したがって冷却機構56は比較的早く保冷運転に移行する。その結果、冷却ユニットの周囲温度の上昇が抑えられる。
【0043】
冷水制限条件1はさらに、以下の冷水制限条件1a~1bに具体化される。吐止水制御部94は、冷水制限条件1a~1bのうちの少なくとも1つを採用し、少なくとも1つの成立をもって、冷水制限条件1が成立したものと判定すればよい。
【0044】
(冷水制限条件1a)冷水タンク52内の水温またはそれに相関する温度が所定の閾値温度値以上であること。
冷水タンク52内の水温に基づいて冷水切れを判定する場合、温度センサ53が冷水切れ判定のための温度センサを兼ねることができる。この場合、専用の温度センサが必要ないためコストを抑えられ、また専用の温度センサを収容するスペースも必要ないため冷却ユニット106の大型化を避けられる。冷水タンク52内の水温に相関する温度は、例えば冷水タンク52の下流側の冷水流路47a内の水温であってもよい。冷水タンク52内の水温に相関する温度は温度センサ60により検出されればよい。
【0045】
(冷水制限条件1b)冷水開閉弁55_1の開弁時間が所定の閾値時間以上であること。 冷水開閉弁55_1の開弁時間と、冷水の吐水量すなわち冷水タンク52内の冷水の使用量には相関(例えば比例関係)があるため、冷水開閉弁55_1の開弁時間から冷水タンク52内の冷水の使用量ひいては冷水切れが生じているか否かを判定できる。
【0046】
開弁時間は、冷水開閉弁55_1の連続開弁時間であってもよい。すなわち、吐止水制御部94は、冷水開閉弁55_1の連続開弁時間が所定の閾値時間(例えば1分)以上である場合に、冷水切れが生じていると判定してもよい。閾値時間には、冷水開閉弁55_1を当該閾値時間連続して開くと、つまり冷水を当該閾値時間連続して吐水すると、冷水切れが生じる時間を採用すればよい。この場合、閾値時間は、冷水タンク52の容量に基づいて決定されてもよい。
【0047】
開弁時間は、所定の単位時間における冷水開閉弁55_1の総開弁時間であってもよい。すなわち、吐止水制御部94は、所定の単位時間(例えば5分)における冷水開閉弁55_1の総開弁時間が所定の閾値時間(例えば3分)以上である場合に、冷水切れが生じていると判定してもよい。閾値時間には、冷水開閉弁55_1を所定の単位時間において合計して当該閾値時間以上開くと、つまり冷水を所定の単位時間において合計して当該閾値時間以上吐水すると、冷水切れが生じる時間を採用すればよい。この場合、閾値時間は、冷水タンク52の容量に基づいて決定されてもよい。
【0048】
(冷水制限条件2)続いて冷水制限条件2について説明する。冷却ユニット106の排気が高温になれば、当然に、冷却ユニット106の周囲温度は上昇する。これに対し、冷却ユニット106の排気が高温になったことを冷水制限条件とすることで、排気が高温になった場合の冷水の吐水を避けられ、冷水タンク52内の水は比較的早く設定温度まで冷却され、したがって冷却機構56は比較的早く保冷運転に移行する。その結果、冷却ユニットの周囲温度の上昇が抑えられる。冷水制限条件2はさらに、以下の冷水制限条件2aに具体化される。
【0049】
(冷水制限条件2a)冷却ユニット106の排気温度またはそれに相関する温度が所定の閾値温度以上であること。
冷却ユニット106の排気温度は、その筐体106aからの排気の温度であり、筐体106aに設けられた排気口106bにおける温度であってもよい。冷却ユニット106の排気温度に相関する温度は、その筐体106aからの排気の温度に相関する温度であり、筐体106aに設けられた排気口106bの近傍の温度であってもよいし、冷却機構56あるいは冷却機構56の近傍の温度であってもよい。ここで、「部材Aの近傍の温度」における「近傍」とは、部材Aの温度を検出できる程度の距離である。排気温度またはそれに相関する温度は、温度センサ64により検出されればよい。
【0050】
(冷水制限条件3)続いて冷水制限条件3について説明する。冷却機構56が高温の状態が続くと、すなわち冷却機構56がオーバーロードの状態になると、冷却機構56の安全装置が働いて冷却機構が強制的に停止してしまい、冷却機構56が使用できなくなる。これに対し、冷却機構56が高温になったことを冷水制限条件とすることで、冷却機構56が高温になった場合の冷水の吐水を避けられ、冷水タンク52内の水は比較的早く設定温度まで冷却され、したがって冷却機構56は比較的早く保冷運転に移行する。その結果、冷却機構56がオーバーロード状態になることを抑止できる。
【0051】
冷水制限条件3はさらに、以下の冷水制限条件3a~3cに具体化される。吐止水制御部94は、冷水制限条件3a~3cのうちの少なくとも1つを採用し、少なくとも1つの成立をもって、冷水制限条件3が成立したものと判定すればよい。
【0052】
(冷水制限条件3a)冷却機構56またはそれに相関する温度が所定の閾値温度以上であること。
冷却機構56の温度は、構成部品(例えば放熱部材)の温度であってもよい。冷却機構56の温度に相関する温度は、冷却機構56の近傍の温度であってもよいし、冷却機構56の温度変化に伴って(例えば比例して)温度変化する他の部材の温度であってもよいし、冷却ユニット106の排気温度すなわち排気口106bあるいは排気口106bの近傍の温度であってもよい。冷却機構56に相関する温度の閾値温度は、冷却機構56の温度とそれに相関する温度との相関関係を把握しておくことで決定できる。冷却機構56またはそれに相関する温度は、温度センサ62により検出されればよい。この冷水制限条件によれば、冷却ユニット106がいわゆるアイスバンク式であっても、冷水タンク52の貯氷残量に左右されることなく、冷却機構56がオーバーロード状態になることを抑止できる。
【0053】
(冷水制限条件3b)冷水タンク52内の水温またはそれに相関する温度が所定の閾値温度以上であること。
例えば冷水タンク52に水切れが生じている場合など、冷水タンク内の水温が高くなっている場合に冷水の吐水を続けると、冷却機構56は比較的長く冷却運転を続けることになり、冷却機構56がオーバーロード状態になるおそれがある。これに対し、冷水タンク52内の水温またはそれに相関する温度が所定の閾値温度以上であることを冷水制限条件とすることで、冷却機構56がオーバーロード状態になることを抑止できる。特に、冷却ユニット106がいわゆるアイスバンク式であっても、冷水タンク52の貯氷残量に左右されることなく、冷却機構56がオーバーロード状態になることを抑止できる。
【0054】
冷水制限条件3bは、基本的に冷水制限条件1aと同様である。なお、冷水制限条件3bにおける閾値温度は、冷水制限条件1aにおける閾値温度と異なり得る。
【0055】
(冷水制限条件3c)冷水開閉弁55_1の開弁時間が所定の閾値時間以上であること。
冷水開閉弁55_1の開弁時間が長くなって冷水の使用量が増えれば冷水タンク52に水切れが生じるなど冷水タンク内の水温が高くなり、冷却機構56は比較的長く冷却運転を続けることになり、冷却機構56がオーバーロード状態になるおそれがある。これに対し、冷水開閉弁55_1の開弁時間が所定の閾値時間以上であることを冷水制限条件とすることで、冷却機構56がオーバーロード状態になることを抑止できる。
【0056】
冷水制限条件3cは、基本的に冷水制限条件1bと同様である。なお、冷水制限条件3cにおける閾値時間は、冷水制限条件1bにおける閾値時間と異なり得る。冷水制限条件3cにおける閾値時間は、冷水開閉弁55_1を当該閾値時間開くと冷却機構56がオーバーロード状態になる時間に安全率(例えば0.6)を掛けた時間であってもよい。
【0057】
以上が冷水制限条件についての説明である。なお、一例として、冷水制限条件1a、冷水制限条件2aおよび冷水制限条件3aの3つを冷水制限条件として採用してもよい。
【0058】
本実施の形態によれば、例えば冷水切れが生じた場合、冷水吐水指示にかかわらず、常温水を吐水させる。これにより、冷水タンク52内の水が使用されなくなるため冷水タンク52内の水は比較的早く設定温度まで冷却され、したがって冷却機構56は比較的早く保冷運転に移行する。つまり、冷水切れが生じた場合に冷却不十分の冷水を吐水する代わりに常温水を吐水することで、冷却が完了するまでの時間が短縮され、冷却機構は早期に冷却運転から保冷運転に移行する。その結果、排熱量は比較的抑えられ、冷却ユニット106の周囲温度の上昇を抑えられる。
【0059】
本実施の形態によれば、例えば排気が高温になると、冷水吐水指示にかかわらず、常温水を吐水させる。これにより、冷水タンク52内の水が使用されなくなるため冷水タンク52内の水は比較的早く設定温度まで冷却され、したがって冷却機構56は比較的早く保冷運転に移行する。その結果、冷却ユニット106の周囲温度の上昇が抑えられる。
【0060】
本実施の形態によれば、例えば冷却機構56が高温になると、冷水吐水指示にかかわらず、常温水を吐水させる。これにより、冷水タンク52内の水が使用されなくなるため冷水タンク52内の水は比較的早く設定温度まで冷却され、したがって冷却機構56は比較的早く保冷運転に移行する。その結果、冷却機構56の温度の上昇が抑えられ、冷却機構56がオーバーロード状態になるのが抑止される。
【0061】
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について説明する。
【0062】
(第1変形例)図5を参照する。本変形例では、冷却ユニット106は制御装置122をさらに備える。制御装置122は、例えば冷水開閉弁55_1および常温水開閉弁55_2の開閉を制御する。本変形例では、制御装置22は、操作部32から冷水吐水指示を取得した場合、冷却ユニット106の制御装置122に冷水吐水指示を出力し、また開閉弁54を開く。冷却ユニット106の制御装置122は、制御装置22から冷水吐水指示を取得した場合、基本的には取得した冷水吐水指示にしたがって冷水開閉弁55_1を開き、冷水を吐水させる。一方で、冷却ユニット106の制御装置122は、冷水制限条件が成立する場合、冷水吐水指示にかかわらず、常温水開閉弁55_2を開き、常温水を吐水させる。つまり本変形例では、冷却ユニット106は制御装置122が、冷水制限条件が成立する場合の冷水吐水指示を無視した開閉弁55_1,55_2の開閉を制御する。
【0063】
(第2変形例)吐水装置12は、ポンプ等により添加液源から供給される添加液を、給水流路46を流れる改質水に添加してもよい。この添加液は、例えば、希釈用飲料原液、食品添加物濃縮液、調味液等の飲用に用いられる。この他にも、添加液は、石けん水、化粧水、ボディオイル等の人体に触れる用途で用いられてもよい。この人体に触れる用途には、前述の飲用に用いられる希釈用飲料原液等が含まれる。
【0064】
以上の実施の形態および変形例は例示である。これらを抽象化した技術的思想は、実施の形態および変形例の内容に限定的に解釈されるべきではない。実施の形態および変形例の内容は、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施の形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施の形態」との表記を付して強調している。しかしながら、そのような表記のない内容でも設計変更が当然に許容される。
【0065】
(付記)本明細書には以下の技術が開示される。
【0066】
(項目1)
冷水タンクと、
前記冷水タンクを経由する経由水の吐水と止水とを切り替えるための第1開閉弁と、
前記冷水タンクを経由しない非経由水の吐水と止水とを切り替えるための第2開閉弁と、
制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、所定の冷水制限条件が成立する場合、経由水の吐水指示にかかわらず、前記第2開閉弁を開いて非経由水を吐水させる吐水装置。
【0067】
(項目2)
前記冷水制限条件は、前記冷水タンクに冷水切れが生じていることである項目1に記載の吐水装置。
【0068】
(項目3)
前記冷水制限条件は、前記冷水タンク内の水温またはそれに相関する温度が所定の閾値温度以上になったことである項目1または2に記載の吐水装置。
【0069】
(項目4)
前記冷水制限条件は、前記第1開閉弁の連続開弁時間が所定時間以上になったことである項目1から3のいずれかに記載の吐水装置。
【0070】
(項目5)
前記冷水制限条件は、前記冷水タンクが収納される筐体からの排気の温度またはそれに相関する温度が所定の閾値温度以上になったことである項目1から4のいずれかに記載の吐水装置。
【0071】
(項目6)
前記冷水制限条件は、前記冷水タンク内の水を冷却するための冷却機構の温度またはそれに相関する温度が所定の閾値温度以上になったことである項目1から5のいずれかに記載の吐水装置。
【0072】
(項目7)
前記制御装置は、前記冷水制限条件が成立している状態において経由水の吐水指示を取得した場合、経由水の吐水指示にかかわらず前記第2開閉弁を開いて非経由水を吐水させ、経由水の吐水指示にしたがって前記第1開閉弁を開いて経由水を吐水している状態において前記冷水制限条件が成立した場合、前記冷水制限条件の成立にかかわらず経由水を吐水させ続ける項目1から6のいずれかに記載の吐水装置。
【0073】
(項目8)
前記制御装置は、前記冷水制限条件の成立にかかわらず経由水を吐水させ続ける場合、当該冷水制限条件の成立を契機として、前記冷水タンク内の水を冷却するための冷却機構の動作を停止させる項目7に記載の吐水装置。
【0074】
(項目9)
前記制御装置は、経由水の吐水指示にしたがって前記第1開閉弁を開いて経由水を吐水している状態において前記冷水制限条件が成立した場合、前記第2開閉弁を開いてから前記第1開閉弁を閉じる項目1から6のいずれかに記載の吐水装置。
【0075】
(項目10)
前記制御装置は、前記第1開閉弁の連続開弁時間が所定時間以上になった場合、前記第1開閉弁を閉じる項目1から10のいずれかに記載の吐水装置。
【0076】
(項目11)
吐水装置に用いられる冷却ユニットであって、
冷水タンクと、
前記冷水タンクを経由する経由水の吐水と止水とを切り替えるための第1開閉弁と、
前記冷水タンクを経由しない非経由水の吐水と止水とを切り替えるための第2開閉弁と、
制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、所定の冷水制限条件が成立する場合、経由水の吐水指示にかかわらず、前記第2開閉弁を開いて非経由水を吐水させる冷却ユニット。
【符号の説明】
【0077】
12 吐水装置、 22 制御装置、 52 冷水タンク、 55_1 冷水開閉弁、 55_2 常温水開閉弁、 106 冷却ユニット。
図1
図2
図3
図4
図5