(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024009476
(43)【公開日】2024-01-23
(54)【発明の名称】給湯機
(51)【国際特許分類】
F24H 1/18 20220101AFI20240116BHJP
【FI】
F24H1/18 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022111024
(22)【出願日】2022-07-11
(71)【出願人】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】古河 俊輔
【テーマコード(参考)】
3L122
【Fターム(参考)】
3L122AA02
3L122AA23
3L122AA63
3L122AA64
3L122AB24
3L122AB27
3L122AB41
3L122GA02
(57)【要約】
【課題】 本発明は、再生材由来の樹脂部品を採用しつつ、飲用を予定する湯水の品質劣化を回避可能な給湯機を提供することを目的とする。
【解決手段】 低温水を高温冷媒と熱交換させて熱水を生成するヒートポンプユニットと、該ヒートポンプユニットから供給された熱水を貯える貯湯ユニットと、を備えた給湯機であって、飲用水と接する飲用水流路に配置する管継手、弁、または、ポンプにバージン材由来の樹脂を使用し、飲用水と接しない非飲用水流路に配置する管継手、弁、または、ポンプに再生材由来の樹脂を使用する給湯機。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
低温水を高温冷媒と熱交換させて熱水を生成するヒートポンプユニットと、
該ヒートポンプユニットから供給された熱水を貯える貯湯ユニットと、
を備えた給湯機であって、
飲用水と接しない非飲用水流路に配置する管継手、弁、または、ポンプに再生材由来の樹脂を使用することを特徴とする給湯機。
【請求項2】
請求項1に記載の給湯機において、
前記非飲用水流路に配置する配管に再生材由来の樹脂を使用することを特徴とする給湯機。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の給湯機において、
前記樹脂は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、または、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)であることを特徴とする給湯機。
【請求項4】
請求項3において、
前記貯湯ユニットから供給する非飲用水の硫黄臭は、人の知覚閾値以上であることを特徴とする給湯機。
【請求項5】
請求項3において、
前記貯湯ユニットから供給する非飲用水の硫黄臭は、人の知覚閾値以下であり、
前記非飲用水流路に配置する管継手、弁、または、ポンプに使用された再生材由来の樹脂の総量は、飲用水と接する飲用水流路に配置する管継手、弁、または、ポンプに使用された再生材由来の樹脂の総量より多いことを特徴とする給湯機。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の給湯機において、
飲用水と接する飲用水流路に配置する管継手、弁、または、ポンプにバージン材由来の樹脂を少なくとも使用し、
前記貯湯ユニットから供給する非飲用水の残留臭気は、前記貯湯ユニットから供給する飲用水の残留臭気より強いことを特徴とする給湯機。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の給湯機において、
飲用水と接する飲用水流路に配置する管継手、弁、または、ポンプにバージン材由来の樹脂を少なくとも使用し、
前記貯湯ユニットから供給する非飲用水の残留不純物濃度は、前記貯湯ユニットから供給する飲用水の残留不純物濃度より高いことを特徴とする給湯機。
【請求項8】
低温水を高温冷媒と熱交換させて熱水を生成するヒートポンプユニットと、
該ヒートポンプユニットから供給された熱水を貯える貯湯ユニットと、
を備えた給湯機であって、
飲用水と接しない非飲用水流路に配置する管継手、弁、または、ポンプに再生材由来の樹脂を使用し、
前記貯湯ユニットから供給する非飲用水の残留臭気は、前記貯湯ユニットから供給する飲用水の残留臭気より強いことを特徴とする給湯機。
【請求項9】
低温水を高温冷媒と熱交換させて熱水を生成するヒートポンプユニットと、
該ヒートポンプユニットから供給された熱水を貯える貯湯ユニットと、
を備えた給湯機であって、
飲用水と接しない非飲用水流路に配置する管継手、弁、または、ポンプに再生材由来の樹脂を使用し、
前記貯湯ユニットから供給する非飲用水の残留不純物濃度は、前記貯湯ユニットから供給する飲用水の残留不純物濃度より高いことを特徴とする給湯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バージン材由来の樹脂部品と再生材由来の樹脂部品を併用した給湯機に関する。
【背景技術】
【0002】
給湯機で使用される樹脂部品として、特許文献1の管継手が知られている。例えば、同文献の請求項11には「管継手を備える給湯機」の記載があり、段落0032には「管継手1は、例えばPPS等の樹脂によって成形される。」の記載がある。すなわち、特許文献1には、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂で成形した管継手を備える給湯機が開示されている。
【0003】
この特許文献1には、管継手で使用する樹脂の由来には言及が無いが、飲用水や食品等を扱う機器では、通常、飲用水等の品質劣化を回避する観点から、バージン材に比べ臭気が強く不純物の含有率も高い傾向のある再生材由来の樹脂部品の採用は忌避されてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年は、持続可能な社会の実現に向け、従来はバージン材由来であった樹脂部品を、再生材由来のものに置換する要請が強くなりつつある。
【0006】
そこで、本発明は、再生材由来の樹脂部品を採用しつつ、飲用を予定する湯水の品質劣化を回避可能な給湯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の給湯機は、低温水を高温冷媒と熱交換させて熱水を生成するヒートポンプユニットと、該ヒートポンプユニットから供給された熱水を貯える貯湯ユニットと、を備えた給湯機であって、飲用水と接する飲用水流路に配置する管継手、弁、または、ポンプにバージン材由来の樹脂を使用し、飲用水と接しない非飲用水流路に配置する管継手、弁、または、ポンプに再生材由来の樹脂を使用する給湯機とした。
【発明の効果】
【0008】
本発明の給湯機によれば、再生材由来の樹脂部品を採用しつつ、飲用を予定する湯水の品質劣化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて、本発明の給湯機の実施例を説明する。
【実施例0011】
まず、
図1を用いて、上水道から浄水が供給される、実施例1に係る給湯機1を説明する。なお、以下では、飲用を予定しており、台所、洗面所等に供給される水(水道法が定める品質基準を満たす水)を飲用水と称し、飲用を予定しておらず、浴室の浴槽等に供給される水を非飲用水と称することとする。
【0012】
図1は、実施例1の給湯機1の概略構成図である。本実施例の給湯機1は、タンク内に飲用水を貯える給湯機であり、ヒートポンプユニット10と貯湯ユニット20を備えている。以下、各ユニットの詳細を順次説明する。
【0013】
<ヒートポンプユニット10>
ヒートポンプユニット10は、貯湯ユニット20から供給された低温水(飲用水)を90℃程度の熱水にしてから貯湯ユニット20に戻すユニットである。このヒートポンプユニット10は、
図1に示すように、循環ポンプ11、水冷媒熱交換器12、制御基板13、および、図示しない圧縮機などを備えている。
【0014】
循環ポンプ11は、貯湯ユニット20から低温水(飲用水)を吸引して水冷媒熱交換器12へ供給する。水冷媒熱交換器12は、図示しない圧縮機から供給された高温冷媒と、循環ポンプ11から供給された低温水(飲用水)を熱交換させて熱水を生成する。制御基板13は、後述する貯湯ユニット20の制御基板21からの指令に従って所望量の熱水を生成するように、循環ポンプ11や圧縮機等を制御する。
【0015】
<貯湯ユニット20>
貯湯ユニット20は、ヒートポンプユニット10に低温水(飲用水)を供給し、ヒートポンプユニット10から回収した熱水(飲用水)を貯えるとともに、台所や浴室等に給湯するユニットである。この貯湯ユニット20は、
図1に示すように、制御基板21、給水電磁弁22、タンク23、三方弁24、給湯混合弁25、風呂混合弁26、風呂電磁弁27、風呂循環ポンプ28、循環調整弁29、および、それらを接続する配管などを備えている。なお、貯湯ユニット20の各所に設けた逆止弁によって、非飲用水が飲用水に混入しないように区分される。以下、給湯機1の制御状態毎に、貯湯ユニット20の各部の機能を説明する。
【0016】
<<タンク23への注水制御>>
上水道からの浄水をタンク23に注水したい場合、制御基板21は、給水電磁弁22を開くことで上水道からタンク23へ向かう流路を形成する。これにより、ストレーナ、逆止弁、給水電磁弁22、減圧弁などを経て、タンク23の下部に低温の浄水(飲用水)を供給することができる。
【0017】
<<タンク23内の飲用水の加熱制御>>
タンク23内の低温水(飲用水)をヒートポンプユニット10で加熱したい場合、制御基板21は、まず、タンク23の下部から循環ポンプ11に向かう流路を形成するように三方弁24を切り替える。その後、制御基板21は、ヒートポンプユニット10の制御基板13を介し、循環ポンプ11を駆動してタンク23の下部の低温水(飲用水)を水冷媒熱交換器12に送り込むとともに、圧縮機を駆動して高温冷媒を水冷媒熱交換器12に送り込む。これにより、ヒートポンプユニット10の水冷媒熱交換器12では、低温水(飲用水)と高温冷媒の熱交換が行われ、90℃程度の熱水が生成される。熱水となった飲用水は、タンク23の上部に回収される。
【0018】
<<両ユニットを繋ぐ配管の凍結防止制御>>
ヒートポンプユニット10と貯湯ユニット20を繋ぐ配管は外気に曝されているため、冬季に配管内の水が凍結する虞がある。そこで、制御基板21は、適時、両ユニットを繋ぐ配管の凍結防止制御を実行する。具体的には、制御基板21は、まず、水冷媒熱交換器12の流出側配管と循環ポンプ11の流入側配管を繋ぐ循環流路を形成するように三方弁24を切り替える。その後、制御基板21は、ヒートポンプユニット10の制御基板13を介し、循環ポンプ11を駆動して循環流路内の低温水(飲用水)を水冷媒熱交換器12に送り込むとともに、圧縮機を駆動して高温冷媒を水冷媒熱交換器12に送り込む。これにより、水冷媒熱交換器12では、低温水(飲用水)と高温冷媒の熱交換が行われ、90℃程度になった熱水が循環流路を循環することになるため、両ユニットを繋ぐ配管の凍結を防止することができる。
【0019】
<<台所への給湯制御>>
ユーザが台所リモコン30を操作して台所への給湯を指示した場合、その指示を受けた制御基板21は、給水電磁弁22を開いて上水道から給湯混合弁25へ向かう流路を形成する。そして、この流路により、給湯混合弁25の一方の流入端に低温水(飲用水)が供給される。また、給水電磁弁22を開いたことによりタンク23の下部に低温水(飲用水)が供給されると、タンク23の上部からは高温の飲用水が流出し、給湯混合弁25の他方の流入端に供給される。従って、制御基板21は、図示しない給湯流量センサと給湯温度センサの出力に応じて、給湯混合弁25での混合比を適当に制御することで、台所リモコン30で指定された温度の湯水を台所に給湯することができる。
【0020】
<<浴槽2の湯はり制御>>
ユーザが風呂リモコン40を操作して浴槽2の湯はりを指示した場合、その指示を受けた制御基板21は、給水電磁弁22を開いて上水道から風呂混合弁26へ向かう流路を形成する。そして、この流路により、風呂混合弁26の一方の流入端に低温水(飲用水)が供給される。また、給水電磁弁22を開いたことによりタンク23の下部に低温水(飲用水)が供給されると、タンク23の上部からは高温の飲用水が流出し、風呂混合弁26の他方の流入端に供給される。従って、制御基板21は、図示しない風呂流量センサと風呂戻り温度センサの出力に応じて、風呂混合弁26での混合比を適当に制御し、さらに、図示しない水位センサの出力に応じて、風呂電磁弁27の開閉を制御することで、風呂リモコン40で指定された温度、量の湯水を浴槽2に給湯することができる。
【0021】
<<浴槽2の追焚制御>>
ユーザが風呂リモコン40を操作して浴槽2内の湯水の追焚を指示した場合、その指示を受けた制御基板21は、給水電磁弁22を閉じた状態で、風呂循環ポンプ28の下流の循環調整弁29での分流割合を制御し、タンク23内に配置された追焚熱交換器23aに向かう第一流路と、浴槽2に戻る第二流路を形成する。その後、制御基板21は、風呂循環ポンプ28を駆動して浴槽2内の冷えた湯水を第一流路経由で追焚熱交換器23aに送り込む。これにより、追焚熱交換器23a内を流れる冷えた湯水とタンク23上部の熱水の熱交換が行われ、冷えた湯水が90℃程度に再加熱される。再加熱された熱水は、第二流路を経由した冷えた湯水と混ざり、ユーザが指示した適温となって浴槽2に戻る。このようにして、浴槽2内の湯水を追い焚きすることができる。
【0022】
<再生材由来の部品等の配置>
次に、本実施例の給湯機1における再生材由来の樹脂部品等の配置について説明するが、その説明に先立ち、本実施例で使用する「飲用水流路」と「非飲用水流路」の用語を定義する。すなわち、本実施例では、
図1において点線で示す、飲用水と接する流路を飲用水流路と定義し、
図1において破線で示す、飲用水と接しない流路を非飲用水流路と定義する。従って、非飲用水が流れる流路であっても飲用水と接する流路であれば(例えば、追焚熱交換器23a)、本実施例では、飲用水流路に分類する。
【0023】
上記したように、再生材由来の樹脂部品には、バージン材由来の樹脂部品に比べ臭気が強く不純物(フェノール類、有機物など)の含有率も高いという傾向がある。従って、飲用水流路に再生材由来の樹脂部品を配置すると飲用水の品質劣化を惹起すると考えられるため、飲用水流路にはバージン材由来の樹脂部品を配置して飲用水の品質劣化(味、臭気、色度、濁度等の劣化)を抑制することが望ましい。一方、浴槽2に供給する湯水に多少の臭気が付加されたり、多少の不純物が混入したりしても、水道法上の問題は無く、また、浴槽2内の湯水を飲まない限りユーザに実害はないと考えられるので、再生材の利用促進のためには、非飲用水流路に再生材由来の部品等を配置することが望ましい。
【0024】
そこで、本実施例の給湯機1では、飲用水流路にバージン材由来の樹脂部品を配置し、非飲用水流路に再生材由来の樹脂部品を配置することとした。なお、本実施例における再生材由来の樹脂部品とは、再生材のみで成形した樹脂部品に限定されず、再生材とバージン材の混合材で成形した樹脂部品を含む概念である。また、本実施例におけるバージン材由来の樹脂部品とは、バージン材のみで成形した樹脂部品に限定されず、再生材とバージン材の混合材で成形した樹脂部品であって、併用する再生材由来の樹脂部品より再生材の使用比率が著しく低いものを含む概念である。
【0025】
例えば、給湯機1の各所には、三本の管を連結するために略T字状の樹脂製管継手を使用するが、本実施例では、飲用水流路にバージン材由来の管継手J(
図1では白凸で表示)を使用し、非飲用水流路に再生材由来の管継手J’(
図1では黒凸で表示)を使用する。
【0026】
飲用水流路には、バージン材由来の管継手Jを、管継手のうちすべてまたは略すべてに適用することが好ましいが、例えば残留臭気の人の知覚閾値以下に抑えることができれば、再生材由来の管継手J’を使用してもよい。また、非飲用水流路には、再生材使用率を高くする観点からは、再生材由来の管継手J’を、管継手のうちすべてまたは略すべてに適用することが好ましい。すなわち、残留臭気の人の知覚閾値以上になるまで管継手J’を使用してもよいし、非飲用水といえども風呂水等に使用されるものであるため、知覚閾値以下に抑えるようにしてもよい。
【0027】
ここで、給湯機1の樹脂部品には、耐水性・耐熱性・耐薬品性に優れた結晶性樹脂であるPPS(ポリフェニレンサルファイド)や、同様の性質を持った非晶性樹脂であるPPE(ポリフェニレンエーテル)、SPS(シンジオタクチックポリスチレン)などが使用される。この場合、残留臭気としては硫黄臭を挙げることができる。硫黄臭の知覚閾値は、0.5ppmと考えることができる。
【0028】
これらの樹脂を利用して管継手を成型する場合、通常は、機械強度を高めるためのガラス繊維強化材を樹脂に混ぜている。そのため、再生材由来の管継手の表面には、樹脂の再生過程で破砕されたガラス繊維強化材が露出し、表面が粗くなる傾向がある。従って、再生材由来の管継手には、表面の滑らかなバージン材由来の管継手に比べて気密性能が劣後する欠点がある。なお、管継手の表面粗さは、一般的に十点平均粗さ(Rz)で評価され、Rz6.3を超えると当該管継手での水漏れリスクが高まるとされている。
【0029】
これを踏まえ、本実施例の給湯機1では、相対的に高い水圧を受ける飲料水流路に、表面が滑らかで気密性能の高いバージン材由来の管継手を配置し、相対的に低い水圧を受ける非飲料水流路に、相対的に表面が粗く気密性能の低い再生材由来の管継手を配置している。この配置により、気密性能が劣後する再生材由来の管継手であっても、非飲料水流路で必要とされる気密性能を満たすことができるため、再生材由来の管継手での水漏れの発生を回避することができる。
【0030】
なお、再生材由来の樹脂の使用対象は管継手に限定されず、弁、ポンプ、配管などに再生材由来の樹脂を使用しても良い。
【0031】
例えば、弁やポンプに再生材由来の樹脂を利用する場合は、飲用水流路に配置する弁やポンプ(例えば、循環ポンプ11、給水電磁弁22、三方弁24、給湯混合弁25、風呂混合弁26、風呂電磁弁27など)にバージン材由来の樹脂部品を使用し、非飲用水流路に配置する弁やポンプ(例えば、風呂循環ポンプ28、循環調整弁29)に再生材由来の樹脂部品を使用すれば良い。
【0032】
同様に、配管に再生材由来の樹脂を利用する場合は、飲用水流路に配置する配管にバージン材由来の樹脂部品を使用し、非飲用水流路に配置する配管に再生材由来の樹脂部品を使用すれば良い。なお、追焚熱交換器23aのように、飲用水と非飲用水の両方に接する配管の場合は、配管全体を再生材由来の樹脂で成形しても良いし、バージン材由来と再生材由来の樹脂を二層成形し、バージン材由来の樹脂表面を飲用水と接触させ、再生材由来の樹脂表面を非飲用水と接触させても良い。
【0033】
以上で説明したように、本実施例の給湯機によれば、非飲用水流路に再生材由来の樹脂部品を配置することで再生材の利用を促進しつつ、飲用水流路にはバージン材由来の樹脂部品を配置することで飲用を予定する湯水の品質劣化を回避することができる。