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特開2024-94901情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094901
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/335 20190101AFI20240703BHJP
【FI】
G06F16/335
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022211815
(22)【出願日】2022-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】521127929
【氏名又は名称】株式会社エッセンス
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】西村 勇也
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175HA01
(57)【要約】
【課題】好みが類似するユーザをマッチングすることが可能な情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】報処理装置は、ユーザが文章を読んだ際にその文章に指標を付す特定位置に関するユーザ情報について、複数のユーザ分を取得する取得部と、取得部によって取得する複数のユーザ情報に基づいて、指標を付した特定位置について共通性及び相違性を有するユーザ同士をマッチングするマッチング部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが文章を読んだ際に当該文章に指標を付す特定位置に関するユーザ情報について、複数のユーザ分を取得する取得部と、
前記取得部によって取得する複数のユーザ情報に基づいて、指標を付した特定位置について共通性及び相違性を有するユーザ同士をマッチングするマッチング部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記マッチング部は、
複数のユーザ情報に基づき、前記文章を構成する複数の文節のうち少なくとも1つに指標を付した特定位置が複数のユーザ間で同一の場合に、共通性を有すると推定し、
複数のユーザ情報に基づき、前記文章を構成する複数の文節のうち少なくとも1つに指標を付した特定位置が複数のユーザ間で異なる場合に、相違性を有すると推定する
請求項1に記載に情報処理装置。
【請求項3】
前記マッチング部によってマッチングした複数のユーザのうち第1ユーザが勧める事象を、前記複数のユーザのうち第1ユーザとは異なる第2ユーザに推薦する推薦部を備える
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記複数のユーザが勧める事象に関する事象情報に基づいて、事象を推薦する際の順位に関する順位情報を生成する生成部を備え、
前記推薦部は、前記生成部によって生成した順位情報に基づいて、順位が上位の事象を第2ユーザに推薦する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記推薦部は、事象として、記事、書籍、映画、音楽及び絵画を含む媒体、並びに、施設のうち少なくとも1つを推薦する
請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記推薦部は、第2ユーザに推薦する事象を購入可能なサイトに関するサイト情報を第2ユーザに提供する
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータが、
ユーザが文章を読んだ際に当該文章に指標を付す特定位置に関するユーザ情報について、複数のユーザ分を取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって取得する複数のユーザ情報に基づいて、指標を付した特定位置について共通性及び相違性を有するユーザ同士をマッチングするマッチングステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
ユーザが文章を読んだ際に当該文章に指標を付す特定位置に関するユーザ情報について、複数のユーザ分を取得する取得機能と、
前記取得機能によって取得する複数のユーザ情報に基づいて、指標を付した特定位置について共通性及び相違性を有するユーザ同士をマッチングするマッチング機能と、
を実現させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、文献を検索する装置(文献検索装置)がある。文献検索装置には、特許文献1に記載のように、特許文献を検索することに特化したものがある。特許文献1に記載される文献検索装置は、検索キーワードに一致する特許文献を検索し、その検索の結果が閲覧された場合に閲覧と文献とを対応付けて検索履歴として記憶する。さらに文献検索装置は、他のユーザの検索履歴と、現在のユーザの検索履歴とに基づいて類似度を算出し、算出される類似度が最も高い他のユーザが閲覧した特許文献のうち、現在のユーザが閲覧していない特許文献を推薦する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-186607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、一般的に文献には特許文献に限らず、種々の文献が存在する。この場合、ユーザは、自身の好みに応じた文献を読むことを希望することがあり、特許文献1に記載される文献検索装置では検索キーワードをユーザの好みに応じて設定することができず、ユーザの好みに応じた推薦することができない可能性があった。
また、ユーザは、自身の興味範囲を広げることを希望する場合があるため、自身の好みに応じてより広い分野での文献を読むことを希望する場合がある。
【0005】
本開示は、好みが類似するユーザをマッチングすることが可能な情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様の報処理装置は、ユーザが文章を読んだ際にその文章に指標を付す特定位置に関するユーザ情報について、複数のユーザ分を取得する取得部と、取得部によって取得する複数のユーザ情報に基づいて、指標を付した特定位置について共通性及び相違性を有するユーザ同士をマッチングするマッチング部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
一態様によれば、ユーザが文章を読んだ際にその文章に指標を付す特定位置に関するユーザ情報に基づいて、指標を付した特定位置について共通性及び相違性を有するユーザ同士をマッチングするので、好みが類似するユーザをマッチングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る情報処理装置について説明するための図である。
図2】一実施形態に係る情報処理装置について説明するためのブロック図である。
図3】一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について説明する。
【0010】
[情報処理装置100の概要]
まず、一実施形態に係る情報処理装置100の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理装置100について説明するための図である。
【0011】
情報処理装置100は、例えば、複数のユーザをマッチングするマッチング装置等として構成されてもよい。情報処理装置100は、例えば、マッチングしたユーザ間で事象を推薦する推薦装置等として構成されてもよい。また、情報処理装置100は、例えば、事象を推薦する際に、その事象に関連する通信ネットワーク上のサイト(例えば、Webサイト等)をユーザに提供する提供装置等として構成されてもよい。
情報処理装置100は、例えば、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等のコンピュータであってもよい。
【0012】
情報処理装置100は、例えば、ユーザ(ユーザA,ユーザB)が同一の文章201を読んだ際にその文章201に指標202を付す特定位置に関するユーザ情報(特定位置情報)を取得する。指標202は、例えば、文章201を構成する複数の文節等の少なくとも1つに付すブックマーク等であってもよい。ユーザ(ユーザA,ユーザB)は、例えば、文章201を読んだ際に、興味を持った箇所(例えば、文節等)に指標202を付してもよい。情報処理装置100は、例えば、複数のユーザが同一の文章201を読んだ場合の、複数のユーザ(ユーザA,ユーザB)のユーザ情報(複数のユーザ情報)を取得してもよい。
【0013】
情報処理装置100は、複数のユーザ情報に基づいて、指標202を付した特定位置について共通性及び相違性を有するユーザ同士(ユーザA,ユーザB同士)をマッチングする。すなわち、情報処理装置100は、例えば、指標202を付した文節の位置に共通性を有する複数のユーザであり、且つ、指標202を付した文節の位置に相違性を有する複数のユーザを特定し、その複数のユーザをマッチングさせる。マッチングは、例えば、複数のユーザ同士を組み合わせると言い換えてもよく、複数のユーザ同士を対応付けると言い換えてもよく、複数のユーザを1つのグループとすると言い換えてもよく、又は、他の類似の文言で言い換えてもよい。
【0014】
[情報処理装置100の詳細]
次に、一実施形態に係る情報処理装置100の詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係る情報処理装置100について説明するためのブロック図である。
【0015】
情報処理装置100は、例えば、通信部121、記憶部122、表示部123及び制御部110等を備える。通信部121、記憶部122及び表示部123は、出力部の一実施形態であってもよい。制御部110は、例えば、取得部111、マッチング部112、生成部113、推薦部114及び出力制御部115等を備える。制御部110は、例えば、情報処理装置100の演算処理装置等によって構成されてもよい。制御部110(例えば、演算処理装置等)は、例えば、記憶部122等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、取得部111、マッチング部112、生成部113、推薦部114及び出力制御部115等)の機能を実現してもよい。
【0016】
通信部121は、例えば、情報処理装置100の外部にある装置(外部装置)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。外部装置は、例えば、ユーザ端末200(図1参照)及びサーバ(図示せず)等であってもよい。ユーザ端末200は、例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。
【0017】
記憶部122は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。記憶部122の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、記憶部122は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
【0018】
表示部123は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0019】
取得部111は、ユーザが文章201を読んだ際にその文章201に指標202を付す特定位置に関するユーザ情報について、複数のユーザ分を取得する。取得部111は、例えば、複数のユーザが同一の文章201を読んだ場合の、複数のユーザそれぞれのユーザ情報(複数のユーザ情報)を取得してもよい。
取得部111は、例えば、通信部121を介して外部装置から複数のユーザ情報を取得してもよい。又は、取得部111は、例えば、ユーザ情報が外部メモリ(図示せず)等に記録され、その外部メモリが情報処理装置100のインターフェース(図示せず)等に挿入される場合、外部メモリからユーザ情報を取得してもよい。
【0020】
ここで一例として、ユーザは、ユーザ端末200に表示される文章201を読んだ場合、キーボード(例えば、ハードキー及びソフトキー等)及びマウス等の入力部(図示せず)を操作して、興味を持った箇所(例えば、文節等)に指標202を付す。また、ユーザは、所定単位毎に区切った文章201のうち少なくとも1つの単位に指標202を付してもよい。所定単位毎に区切った文章201は、例えば、文節毎に区切った文章であってもよく、一文毎、段落毎、章毎等の種々の単位で区切った文章であってもよい。指標202は、例えば、ブックマーク又は文節ブックマーク等であってもよい。また、指標202は、例えば、文章201を構成する複数の文節等の少なくとも1つに付されてもよい。ユーザが指標202を付す、文章201に興味を持った箇所は、例えば、「特定位置」と言い換えてもよい。
ユーザ端末200は、例えば、指標202を付した特定位置に関する情報(ユーザ情報)を情報処理装置100又はサーバ(図示せず)に送信する。
【0021】
ここで文章201は、例えば、研究者をインタビューした際に作成されるインタビュー記事等であってもよい。この場合の特定位置は、例えば、上述したように、文章201(インタビュー記事)を所定単位としての文節毎に区切った際の文節の位置であってもよい。
また、文章201は、例えば、書籍、雑誌、新聞、及び、通信ネットワーク上に公開される種々の記事等を始めとする種々の内容の文章201等であってもよい。
【0022】
マッチング部112は、取得部111によって取得する複数のユーザ情報に基づいて、指標202を付した特定位置について共通性及び相違性を有するユーザ同士をマッチングする。すなわち、マッチング部112は、例えば、特定位置について共通性(共通点)と相違性(相違点)と同梱するような指標202の付し方を行ったユーザ同士をマッチングする。
【0023】
マッチング部112は、例えば、複数のユーザ情報に基づき、文章201を構成する複数の文節のうち少なくとも1つに指標202を付した特定位置が複数のユーザ間で同一の場合に、共通性を有すると推定してもよい。ここで、「特定位置が複数のユーザ間で同一の場合」とは、例えば、複数のユーザが1又は複数の指標202を付した少なくとも1つの特定位置が一致する(又は、略一致する)場合等も含まれる。すなわち、マッチング部112は、例えば、複数のユーザそれぞれに基づく1又は複数の特定位置が文章201全体(又は、少なくとも一部の文章201)を見て複数のユーザ間で類似する位置関係を有する場合、指標202を付した特定位置について共通性(共通点)を有すると推定してもよい。
【0024】
また、マッチング部112は、例えば、複数のユーザ情報に基づき、文章201を構成する複数の文節のうち少なくとも1つに指標202を付した特定位置が複数のユーザ間で異なる場合に、相違性を有すると推定してもよい。ここで、「特定位置が複数のユーザ間で相違する場合」とは、複数のユーザが1又は複数の指標202を付した少なくとも1つが異なる(又は、略一異なる)場合等も含まれる。すなわち、マッチング部112は、例えば、複数のユーザそれぞれに基づく1又は複数の特定位置が文章201全体(又は、少なくとも一部の文章201)を見て複数のユーザ間で非類似の位置関係を有する場合、指標202を付した特定位置について相違性(相違点)を有すると推定してもよい。
【0025】
生成部113は、複数のユーザが勧める事象に関する事象情報に基づいて、事象を推薦する際の順位に関する順位情報を生成してもよい。事象は、例えば、媒体及び施設の少なくとも1つであってもよい。媒体は、例えば、記事、書籍、映画、音楽及び絵画を含む種々のものであってもよい。施設は、例えば、種々の商品を販売する施設、及び、種々のサービスを提供する施設等を始めとする種々の施設であってもよい。事象は、例えば、通信ネットワークを利用して、ユーザに提供される媒体、商品及びサービス等であってもよい。複数のユーザが勧める事象は、例えば、あるユーザが他のユーザにレコメンドする事象(レコメンド事象)等であってもよい。
【0026】
生成部113は、例えば、複数のユーザからレコメンド事象を取得する。この場合、生成部113は、例えば、マッチング部112によってマッチングした複数のユーザのレコメンド事象を取得してもよい。
ここで、ユーザは、例えば、ユーザ端末200の入力部(図示せず)を利用して、自身が勧める事象(レコメンド事象)を登録する。この場合、ユーザは、自身のお勧めの事象の順位(ランキング)を登録してもよい。ユーザ端末200は、例えば、レコメンド事象の登録を受け付けると、事象情報を生成してもよい。事象情報は、ユーザ情報に含まれていてもよく、ユーザ情報に含まれていなくてもよい。
生成部113は、例えば、通信部121又は外部メモリ(図示せず)を介して、レコメンド事象(事象情報)を取得する。
【0027】
生成部113は、例えば、レコメンド事象(事象情報)に基づいて、事象の順位(ランキング)に関する順位情報を生成する。この場合、生成部113は、例えば、ユーザそれぞれがお勧めの事象の順位(ランキング)を登録している場合にはその順位に基づいて、複数のユーザでの順位(合計ランキング)に関する順位情報を生成してもよい。
【0028】
生成部113は、例えば、複数の事象情報を受け付けると、複数のユーザ間で共通する事象の数が相対的に多いものの優先順位をより高くし、共通する事象の数が相対的に少ないものの優先順位をより低くするような順位付けを行い、順位情報を生成してもよい。順位付けは、例えば、事象の内容それぞれの順位であってもよく、事象の内容それぞれの分野毎順位であってもよく、事象の個別内容それぞれの順位であってもよく、又は、これ以外の種々の分類による順位であってもよい。
【0029】
事象の内容それぞれの順位は、記事、書籍、映画、音楽、絵画及び施設の順位であってもよい。この場合の一例として、優先順位1位が記事、優先順位2位が映画、優先順位3位が音楽等の順位であってもよい。
【0030】
事象の内容それぞれの分野毎の順位は、記事、書籍及び映画等を種々の事象の分野(ドキュメンタリー分野、批評分野、環境問題分野、フィクション分野、ノンフィクション分野、及び、恋愛分野等を始めとする種々の分野の順位であってもよい。この場合の一例として、優先順位1位がドキュメンタリー分野、優先順位2位が環境問題分野、優先順位3位が批評分野等の順位であってもよい。
【0031】
事象の個別内容それぞれの順位は、例えば、個別の記事(記事A,記事B、記事C…)、及び、個別の書籍(書籍D,書籍E,書籍F…)を始めとする種々の事象を構成する複数の個別内容それぞれの順位であってもよい。この場合の一例として、優先順位1位が記事B、優先順位2位が書籍D、優先順位3位が記事A等の順位であってもよい。
【0032】
なお、優先順位は、同一種類の事象内での順位であってもよい。この場合の一例として、優先順位1位が記事B、優先順位2位が記事A、優先順位3位が記事C等の順位であってもよい。
【0033】
また、優先順位は、同一の分野内における順位であってもよい。この場合の一例として、優先順位1位がドキュメンタリー記事G、優先順位2位がドキュメンタリー映画H、優先順位3位がドキュメンタリー書籍I等の順位であってもよい。
【0034】
なお、生成部113は、例えば、複数のユーザそれぞれから随時又は所定のタイミング毎にレコメンド事象(事象情報)を受け付けてもよい。生成部113は、最新の所定期間内の受け付けた複数の事象情報に基づいて、順位情報を生成してもよい。所定のタイミングは、例えば、一定期間毎、又は、順位情報を更新する必要が生じた時を始めとする種々のタイミングであってもよい。所定期間は、例えば、所定のタイミングと同じ期間、又は、所定のタイミング(最新のタイミングからそれよりも前(直前)のタイミングまで期間)よりも長い期間等であってよい。
【0035】
推薦部114は、例えば、生成部113によって生成されたユーザ間でのマッチングランキングを用いることで、(1)ユーザ自身が生成した行動結果(例えば、記載コメント及び文節ブックマーク等)を推薦することと、(2)ユーザ自身が勧める事象(一例として、お勧めの書籍、お勧めの映画、お勧めの店舗及びお勧めの絵画等)を推薦することとの2種類の推薦を行い、各ユーザへの情報レコメンドを行う。
推薦部114は、レコメンドを行う目的として、マッチングされたユーザの共通性(共通点)が共感性を生み、相違性(相違点)が新規性を生むことで、比較的受け取りやすい新規な情報を推薦することが可能になる。すなわち、推薦部114は、共通性を有するユーザが勧める情報であって、自身にはない相違性を持つ情報を推薦することが可能になる。
また、推薦部114は、マッチング部112によってマッチングしたユーザ間で推薦を行うため、共通性(共通点)と相違性(相違点)とを適切に同梱するグループを形成するチーミング(teaming:チーム形成)のレコメンドを行うことが可能になる。
また、推薦部114は、ユーザへの情報レコメンドを、購買可能なWebサイト等に接続することで、ユーザを購買行動につなげることが可能になる。その結果、推薦部114は、ユーザに新規な出会いを生み出す広告生成を行うことが可能になる。
【0036】
具体的には、推薦部114は、例えば、マッチング部112によってマッチングした複数のユーザのうち第1ユーザが勧める事象を、複数のユーザのうち第1ユーザとは異なる第2ユーザに推薦してもよい。すなわち、推薦部114は、例えば、マッチング部112によってマッチングした複数のユーザ(第1ユーザ及び第2ユーザを含む)から取得するレコメンド事象(事象情報)に基づいて、第1ユーザのレコメンド事象を、第2ユーザに推薦してもよい。
ここで、事象は、上述したように媒体及び施設の少なくとも1つであってもよい。したがって、推薦部114は、例えば、事象として、記事、書籍、映画、音楽及び絵画を含む媒体、並びに、施設のうち少なくとも1つを推薦してもよい。
【0037】
推薦部114は、第2ユーザに推薦する事象を出力するよう出力部を制御してもよい。出力部は、例えば、通信部121、記憶部122及び表示部123等であってもよい。
推薦部114は、例えば、推薦する事象に関する推薦事象情報を、第2ユーザが使用するユーザ端末200に送信するよう通信部121を制御してもよい。
推薦部114は、例えば、推薦する事象に関する推薦事象情報を記憶するよう記憶部122を制御してもよい。
推薦部114は、例えば、推薦する事象を表示するよう表示部123を制御してもよい。
【0038】
この場合、推薦部114は、例えば、生成部113によって生成した順位情報を考慮せず、第1ユーザが勧める事象を第2ユーザに推薦してもよい。
又は、推薦部114は、例えば、生成部113によって生成した順位情報に基づいて、順位が上位の事象を第2ユーザに推薦してもよい。一例として、推薦部114は、順位情報に基づく優先順位が上位の事象から順に第2ユーザに推定してもよい。又は一例として、推薦部114は、順位情報に基づく優先順位が上位の事象から順に所定の数を第2ユーザに推定してもよい。
【0039】
推薦部114は、第2ユーザに推薦する事象を購入可能なサイトに関するサイト情報を第2ユーザに提供してもよい。この場合のサイトの一例は、ECサイト等であってもよい。サイト情報は、例えば、ECサイトのURL(Uniform Resource Locator)等であってもよい。
また、「第2ユーザに推薦する事象を購入可能なサイト」には、例えば、第2ユーザに推薦する事象が記事等の場合には、その記事を閲覧することができるサイト(例えば、Webサイト等)等が含まれてもよい。
また、「第2ユーザに推薦する事象を購入可能なサイト」には、その事象を購入又は閲覧可能な施設の情報(例えば、施設名及び施設の位置等)を記録したサイト(例えば、Webサイト等)等が含まれてもよい。
【0040】
出力制御部115は、例えば、マッチング部112によってマッチングしたユーザのマッチング情報(マッチングの内容)、及び、生成部113によって生成される順位情報(順位の内容)のうち、少なくとも一方を出力するよう出力部を制御してもよい。出力部は、例えば、上述したように通信部121、記憶部122及び表示部123等であってもよい。
すなわち、出力制御部115は、例えば、マッチング情報及び順位情報のうち少なくとも一方を外部装置に送信するよう通信部121を制御してもよい。
出力制御部115は、例えば、マッチング情報及び順位情報のうち少なくとも一方を記憶するよう記憶部122を制御してもよい。
出力制御部115は、例えば、マッチング情報に基づくユーザのマッチング内容及び順位情報に基づく優先順位を表示するよう表示部123を制御してもよい。
【0041】
[情報処理方法]
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図3は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【0042】
ステップST101において、取得部111は、ユーザが文章201を読んだ際にその文章201に指標202を付す特定位置に関するユーザ情報を取得する。この場合、取得部111は、複数のユーザのユーザ情報を取得する。
【0043】
ステップST102において、マッチング部112は、ステップST101で取得した複数のユーザ情報に基づいて、指標202を付した特定位置について共通性及び相違性を有するユーザ同士をマッチングする。この場合、マッチング部112は、例えば、複数のユーザ情報に基づき、文章201を構成する複数の文節のうち少なくとも1つに指標202を付した特定位置が複数のユーザ間で同一の場合に、共通性を有すると推定してもよい。また、マッチング部112は、例えば、複数のユーザ情報に基づき、文章201を構成する複数の文節のうち少なくとも1つに指標202を付した特定位置が複数のユーザ間で異なる場合に、相違性を有すると推定してもよい。
【0044】
ステップST103において、生成部113は、複数のユーザが勧める事象に関する事象情報に基づいて、事象を推薦する際の順位(ランキング)に関する順位情報を生成してもよい。
【0045】
ステップST104において、推薦部114は、ステップST102でマッチングした複数のユーザのうち第1ユーザが勧める事象を、複数のユーザのうち第2ユーザに推薦する。推薦部114は、例えば、事象として、記事、書籍、映画、音楽及び絵画を含む媒体、並びに、施設のうち少なくとも1つを推薦してもよい。
また、推薦部114は、例えば、ステップST103で生成した順位情報に基づいて、順位が上位の事象を第2ユーザに推薦してもよい。
【0046】
ステップST105において、推薦部114は、ステップST104で第2ユーザに推薦する事象を購入可能なサイトに関するサイト情報を第2ユーザに提供する。
【0047】
上述した情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の取得部111、マッチング部112、生成部113、推薦部114及び出力制御部115(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等による取得機能、マッチング機能、生成機能、推薦機能及び出力制御機能(制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置100の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の取得部111、マッチング部112、生成部113、推薦部114及び出力制御部115(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する取得回路、マッチング回路、生成回路、推薦回路及び出力制御回路(制御回路)として実現されてもよい。
また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能、記憶機能及び表示機能(出力機能)として実現されもよい。また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路、記憶回路及び表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置、記憶装置及び表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0048】
情報処理装置100は、上述した複数の各部のうち1又は任意の複数を組み合わせることが可能である。
本開示では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0049】
[本実施形態の態様及び効果]
次に、本実施形態の一態様及び各態様が奏する効果について説明する。なお、以下に記載する各態様は出願時の一例であり、本実施形態は以下に記載するものに限定されることはない。すなわち、本実施形態は以下に記載する各態様に限定されることはなく、上述した各部を適宜組み合わせて実現されてもよい。また、以下に記載する効果は一例であり、各態様が奏する効果は以下に記載するものに限定されることはない。また、各態様は、例えば、以下に記載する少なくとも1つの効果を奏してもよい。
【0050】
(態様1)
一態様の情報処理装置は、ユーザが文章を読んだ際にその文章に指標を付す特定位置に関するユーザ情報について、複数のユーザ分を取得する取得部と、取得部によって取得する複数のユーザ情報に基づいて、指標を付した特定位置について共通性及び相違性を有するユーザ同士をマッチングするマッチング部と、を備える。
これにより、情報処理装置は、好み等の心理パターンが類似するユーザ同士をマッチングすることができる。また、情報処理装置は、ユーザが所定単位毎に区切った文章(例えば、文節等)に指標を付すため、ユーザそれぞれの好みをより反映させることができる。
【0051】
(態様2)
一態様の情報処理装置では、マッチング部は、複数のユーザ情報に基づき、文章を構成する複数の文節のうち少なくとも1つに指標を付した特定位置が複数のユーザ間で同一の場合に、共通性を有すると推定し、複数のユーザ情報に基づき、文章を構成する複数の文節のうち少なくとも1つに指標を付した特定位置が複数のユーザ間で異なる場合に、相違性を有すると推定することとしてもよい。
情報処理装置は、共通性と相違性とを適切に同梱するユーザ同士をマッチングすることができる。これにより、情報処理装置は、ユーザの共通性が共感性を生み、相違性が新規性を生むため、好みが類似するユーザをマッチングすることができる。
【0052】
(態様3)
一態様の情報処理装置は、マッチング部によってマッチングした複数のユーザのうち第1ユーザが勧める事象を、複数のユーザのうち第1ユーザとは異なる第2ユーザに推薦する推薦部を備えることとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、マッチングされたユーザの共通性が共感性を生み、相違性が新規性を生むことで、第2ユーザが受け取りやすい新規な事象を推薦することができる。
【0053】
(態様4)
一態様の情報処理装置は、複数のユーザが勧める事象に関する事象情報に基づいて、事象を推薦する際の順位に関する順位情報を生成する生成部を備え、推薦部は、生成部によって生成した順位情報に基づいて、順位が上位の事象を第2ユーザに推薦することとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、順位情報に基づいて、よりお勧めしたい事象から順に第2ユーザに推薦することができる。
【0054】
(態様5)
一態様の情報処理装置では、推薦部は、事象として、記事、書籍、映画、音楽及び絵画を含む媒体、並びに、施設のうち少なくとも1つを推薦することとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、種々の事象について、第2ユーザに推薦することができる。
【0055】
(態様6)
一態様の情報処理装置では、推薦部は、第2ユーザに推薦する事象を購入可能なサイトに関するサイト情報を第2ユーザに提供することとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、第2ユーザに推薦する事象を購買行動につなげることができる。その結果、情報処理装置は、第2ユーザに推薦する事象がその第2ユーザにとって新規な出会いとなるように、事象の広告とすることができる。
【0056】
(態様7)
一態様の情報処理方法では、コンピュータが、ユーザが文章を読んだ際にその文章に指標を付す特定位置に関するユーザ情報について、複数のユーザ分を取得する取得ステップと、取得ステップによって取得する複数のユーザ情報に基づいて、指標を付した特定位置について共通性及び相違性を有するユーザ同士をマッチングするマッチングステップと、を実行する。
これにより、情報処理方法は、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
【0057】
(態様8)
一態様の情報処理プログラムは、コンピュータに、ユーザが文章を読んだ際にその文章に指標を付す特定位置に関するユーザ情報について、複数のユーザ分を取得する取得機能と、取得機能によって取得する複数のユーザ情報に基づいて、指標を付した特定位置について共通性及び相違性を有するユーザ同士をマッチングするマッチング機能と、を実現させる。
これにより、情報処理プログラムは、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0058】
100 情報処理装置
110 制御部
111 取得部
112 マッチング部
113 生成部
114 推薦部
115 出力制御部
121 通信部
122 記憶部
123 表示部
200 ユーザ端末
201 文章
202 指標
図1
図2
図3