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特開2024-95002表示データ生成装置、表示データ生成方法、コンピュータプログラムおよび非一時的コンピュータ可読媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095002
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】表示データ生成装置、表示データ生成方法、コンピュータプログラムおよび非一時的コンピュータ可読媒体
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20240703BHJP
【FI】
A61B5/00 D
A61B5/00 102A
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022211970
(22)【出願日】2022-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000230962
【氏名又は名称】日本光電工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】山川 大地
【テーマコード(参考)】
4C117
【Fターム(参考)】
4C117XA04
4C117XB04
4C117XC11
4C117XE13
4C117XE15
4C117XE23
4C117XE24
4C117XE37
4C117XE57
4C117XG03
4C117XG05
4C117XG16
4C117XG18
4C117XG19
4C117XG22
4C117XG32
4C117XG33
4C117XG40
4C117XJ12
4C117XJ13
4C117XJ48
(57)【要約】
【課題】被検者の生体情報と、被検者の容態を示す情報と、を一瞥して確認することができる表示データ生成装置、表示データ生成方法、コンピュータプログラムおよび非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。
【解決手段】被検者の生体情報が入力される入力インターフェース31と、プロセッサ332と、プロセッサ332が実行可能な少なくとも一つの命令が記憶されたメモリ331と、を備える表示データ生成装置30である。少なくとも一つの命令がプロセッサ332によって実行されると、表示データ生成装置30は、生体情報と、生体情報および被検者の容態を判別するための判別方法に基づいて判別された被検者の容態に応じた背景を示す背景情報と、を含む表示データであって、背景情報が生体情報と重なるように表示される表示データを生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者の生体情報が入力される入力インターフェースと、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な少なくとも一つの命令が記憶されたメモリと、を備える表示データ生成装置であって、
少なくとも一つの前記命令が前記プロセッサによって実行されると、前記表示データ生成装置は、前記生体情報と、前記生体情報および前記被検者の容態を判別するための判別方法に基づいて判別された前記被検者の容態に応じた背景を示す背景情報と、を含む表示データであって、前記背景情報が前記生体情報と重なるように表示される表示データを生成する、表示データ生成装置。
【請求項2】
前記背景情報の表示態様に係る色合いは、前記生体情報の表示態様に係る色合いと異なっている、請求項1に記載の表示データ生成装置。
【請求項3】
前記背景情報の表示態様に係る色は、前記生体情報の表示態様に係る色よりも薄い、請求項2に記載の表示データ生成装置。
【請求項4】
前記表示データは、前記生体情報ごとに設定された前記生体情報の正常範囲を示す正常範囲情報と、前記生体情報ごとに設定された前記生体情報の異常範囲を示す異常範囲情報と、をさらに含み、
前記生体情報は、前記背景情報と、前記正常範囲情報および前記異常範囲情報の少なくとも一つと、に重なるように表示される、請求項1または請求項2に記載の表示データ生成装置。
【請求項5】
前記正常範囲情報の表示態様に係る色合いは、前記異常範囲情報の表示態様に係る色合いと異なる、請求項4に記載の表示データ生成装置。
【請求項6】
前記表示データ生成装置は、前記入力インターフェースに入力された複数の前記生体情報が、各前記生体情報に対応する前記正常範囲情報および前記異常範囲情報に基づく統一範囲であって、複数の前記生体情報の正常範囲および異常範囲を統一的に画定するための前記統一範囲にまとめて表示される前記表示データを生成する、請求項4に記載の表示データ生成装置。
【請求項7】
前記表示データには、時間軸上に延びる、前記生体情報のバイタルグラフが表示される、請求項1または請求項2に記載の表示データ生成装置。
【請求項8】
前記表示データは、前記生体情報と、前記判別方法と、に基づいて生成される前記被検者の容態を示す容態情報をさらに含み、
前記容態情報と前記背景情報は時間軸上に沿って対応して表示される、請求項1または請求項2に記載の表示データ生成装置。
【請求項9】
前記容態情報は、前記生体情報と重ならないように表示される、請求項8に記載の表示データ生成装置。
【請求項10】
前記容態情報の表示態様に係る色相は、前記背景情報の表示態様に係る色相と対応している、請求項9に記載の表示データ生成装置。
【請求項11】
前記容態情報の表示態様に係る色は、前記背景情報の表示態様に係る色よりも濃い、請求項10に記載の表示データ生成装置。
【請求項12】
前記容態情報は、前記生体情報および前記背景情報が重なる部分よりも上方に表示される、請求項8に記載の表示データ生成装置。
【請求項13】
少なくとも、被検者の生体情報と、前記生体情報および前記被検者の容態を判別するための判別方法に基づいて判別された前記被検者の容態に応じた背景を示す背景情報と、を含む表示データであって、前記背景情報が前記生体情報と重なるように表示される表示データを生成するステップを含む、表示データ生成装置によって実行される表示データ生成方法。
【請求項14】
表示データ生成装置に備わるプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムが実行されることにより、前記表示データ生成装置に、
少なくとも、被検者の生体情報と、前記生体情報および前記被検者の容態を判別するための判別方法に基づいて判別された前記被検者の容態に応じた背景を示す背景情報と、を含む表示データであって、前記背景情報が前記生体情報と重なるように表示される表示データを生成させる、コンピュータプログラム。
【請求項15】
請求項14に記載されたコンピュータプログラムが記憶された、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示データ生成装置、表示データ生成方法、コンピュータプログラムおよび非一時的コンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、複数の生体情報に関するアラーム設定値のトレンドグラフのうち、ユーザによって選択された生体情報に関するアラーム設定値のトレンドグラフを生体情報のトレンドグラフと同一画面に表示する生体情報モニタを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-121368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、被検者の生体情報と、被検者の容態を示す容態情報と、を一覧的に確認したいというニーズが存在するが、その際に、容態情報が示す被検者の容態レベルも一瞥して確認できることが望まれている。例えば、特許文献1に係る生体情報モニタでは、生体情報のトレンドグラフおよびアラーム設定値のトレンドグラフを同一画面で確認することはできるが、当該アラーム設定値のトレンドグラフではアラームの発生箇所が認識できるにとどまる。この点において、特許文献1に係る生体情報モニタには改善の余地がある。
【0005】
本開示は、被検者の生体情報と、被検者の容態を示す情報と、を一瞥して確認することができる表示データ生成装置、表示データ生成方法、コンピュータプログラムおよび非一時的コンピュータ可読媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための一態様に係る表示データ生成装置は、
被検者の生体情報が入力される入力インターフェースと、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な少なくとも一つの命令が記憶されたメモリと、を備える表示データ生成装置であって、
少なくとも一つの前記命令が前記プロセッサによって実行されると、前記表示データ生成装置は、前記生体情報と、前記生体情報および前記被検者の容態を判別するための判別方法に基づいて判別された前記被検者の容態に応じた背景を示す背景情報と、を含む表示データであって、前記背景情報が前記生体情報と重なるように表示される表示データを生成する。
【0007】
また、上記の目的を達成するための一態様に係る表示データ生成方法は、
少なくとも、被検者の生体情報と、前記生体情報および前記被検者の容態を判別するための判別方法に基づいて判別された前記被検者の容態に応じた背景を示す背景情報と、を含む表示データであって、前記背景情報が前記生体情報と重なるように表示される表示データを生成するステップを含む、表示データ生成装置によって実行される表示データ生成方法である。
【0008】
また、上記の目的を達成するための一態様に係るコンピュータプログラムは、
表示データ生成装置に備わるプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムが実行されることにより、前記表示データ生成装置に、
少なくとも、被検者の生体情報と、前記生体情報および前記被検者の容態を判別するための判別方法に基づいて判別された前記被検者の容態に応じた背景を示す背景情報と、を含む表示データであって、前記背景情報が前記生体情報と重なるように表示される表示データを生成させる。
【0009】
また、上記の目的を達成するための一態様に係る非一時的コンピュータ可読媒体には、
上記のコンピュータプログラムが記憶されている。
【0010】
上記構成に係る表示データ生成装置によれば、生体情報および背景情報を含む表示データであって、背景情報が生体情報と重なるように表示される表示データが生成される。背景情報は、被検者の容態に応じた背景を示すため、被検者の容態を示す情報である。したがって、上記構成に係る表示データ生成装置によって生成された表示データにおいては、生体情報のみならず、被検者の容態を示し、かつ生体情報と重なるように表示される背景情報も含まれている。このため、ユーザは、生体情報を視認しつつ、生体情報に重なって表示される背景情報を視認することで、被検者の容態も一瞥して確認することができる。したがって、上記構成に係る表示データ生成装置によれば、被検者の生体情報と、被検者の容態を示す情報と、を一瞥して確認することができる。また、上記構成に係る表示データ生成方法、コンピュータプログラムおよび非一時的コンピュータ可読媒体においても、同様の効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、被検者の生体情報と、被検者の容態を示す情報と、を一瞥して確認することができる表示データ生成装置、表示データ生成方法、コンピュータプログラムおよび非一時的コンピュータ可読媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本開示の一実施形態に係る表示データ生成システムのブロック図である。
図2図2は、判別方法の一つであるqSOFAの基準値等を例示する図である。
図3図3は、判別方法の一つであるNEWSの基準値等を例示する図である。
図4図4は、本開示の一実施形態に係る表示データ生成方法のフローチャート図である。
図5図5は、表示データが表示された画面の一例を示す図である。
図6図6は、表示データが表示された画面の一例を示す図である。
図7図7は、表示データが表示された画面の一例を示す図である。
図8図8は、表示データが表示された画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の実施形態の一例について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態の説明では、説明の便宜上、「左右方向」、「上下方向」について適宜言及する場合がある。これらの方向は、図5から図8に例示するユーザ端末装置40の表示部42について設定された相対的な方向である。ここで、「左右方向」は、「左方向」および「右方向」を含む方向である。「上下方向」は、「上方向」および「下方向」を含む方向である。なお、各図において図中に示した符号Uは上方向を示す。符号Dは下方向を示す。符号Lは左方向を示す。符号Rは右方向を示す。
【0014】
はじめに、図1を参照しつつ、本実施形態に係る表示データ生成システム1について説明する。表示データ生成システム1は、例えば、病院等の医療施設において用いられる。図1に例示するように、表示データ生成システム1は、センサ10と、ベッドサイドモニタ20と、表示データ生成装置30と、ユーザ端末装置40と、を備えている。
【0015】
センサ10は、血圧センサ11と、呼吸センサ12と、SpOセンサ13と、体温センサ14と、心拍数センサ15と、を含む。ただし、センサ10は、これらのセンサとは異なる他のセンサを含んでいてもよい。血圧センサ11は、被検者の血圧(収縮期血圧、拡張期血圧および平均血圧)の時間的変化を示す血圧信号(生体信号の一例)を取得する。血圧センサ11は、例えば、血圧計や観血血圧値を取得するためのカテーテル等である。呼吸センサ12は、被検者の呼吸数等の呼吸状態を示す呼吸信号(生体信号の一例)を取得する。呼吸センサ12は、例えば、インピーダンス呼吸数を取得するための電極等である。SpOセンサ13は、被検者の経皮的動脈血酸素飽和度(SpO)を示すSpO信号(生体信号の一例)を取得する。SpOセンサ13は、例えば、SpOを取得するためのプローブ等である。体温センサ14は、被検者の体温を示す体温信号(生体信号の一例)を取得する。体温センサ14は、被検者の体温を測定するための体温計や体温計に接続される体温プローブ等である。心拍数センサ15は、被検者の体温を示す心拍数信号(生体信号の一例)を取得する。心拍数センサ15は、例えば、心拍数を取得するための電極等である。なお、本実施形態において、センサ10は、パッシブ方式により生体信号を取得するが、アクティブ方式により生体信号を取得してもよい。パッシブ方式による生体信号の測定では、例えば、センサ10から対象物に対して光や電磁波等の信号を発信することなく、対象物から信号を受信することで生体信号を測定する。アクティブ方式による生体信号の測定では、例えば、センサ10から対象物に信号を発信し、当該対象物で反射または当該対象物を透過した信号を受信することで生体信号情報を測定する。
【0016】
ベッドサイドモニタ20は、例えば、センサ10が装着された被検者の近くに配置される。ベッドサイドモニタ20は、センサ10および表示データ生成装置30と有線または無線により電気的に接続されている。ベッドサイドモニタ20は、受信部21と、制御部22と、入力部23と、表示部24と、送信部25と、を備えている。
【0017】
受信部21は、センサ10が取得した各種生体信号を受信する。受信部21は、受信した各種生体信号を制御部22に送信する。
【0018】
制御部22は、ハードウェア構成として、メモリと、プロセッサと、を備えている。メモリは、例えば、各種コンピュータプログラム等が格納されたROM(Read Only Memory)やプロセッサにより実行される各種コンピュータプログラム等が格納される複数ワークエリアを有するRAM(Random Access Memory)等から構成される。プロセッサは、例えばCPU(Central Processing Unit)であって、ROMに組み込まれた各種コンピュータプログラムから指定されたコンピュータプログラムをRAM上に展開し、RAMとの協働で各種処理を実行するように構成されている。例えば、制御部22は、プロセッサがRAMとの協働でコンピュータプログラムを実行することで、各種生体信号に基づく各種生体情報を生成する。生体情報としては、例えば、血圧信号に基づく血圧情報、呼吸信号に基づく呼吸情報、SpO信号に基づくSpO情報、体温信号に基づく体温情報、心拍数信号に基づく心拍数情報である。制御部22は、各種生体情報を入力部23に送信する。
【0019】
入力部23は、医療従事者等のユーザによる入力操作を受け付けるように構成されている。なお、ユーザは、例えば、医師や看護師等の医療従事者等である。入力部23は、例えば、表示部24上に重ねて配置されたタッチパネル、筐体に取り付けられた操作ボタン等である。ユーザは、例えば、被検者の意識に関する意識情報(生体情報の一例)および酸素補助の要否に関する酸素補助情報(生体情報の一例)を入力部23に入力する。ユーザは、例えば、被検者の意識がないことを確認した場合、被検者の意識がないことを示す意識情報を入力部23に入力する。また、ユーザは、例えば、被検者に対して酸素補助を行うが必要であると判断した場合、被検者に対して酸素補助を行うが必要であることを示す酸素補助情報を入力部23に入力する。このように、ベッドサイドモニタ20は、センサ10が取得した被検者の生体信号に基づく生体情報を取得することのみならず、被検者の生体情報を入力部23を介して取得することもできる。
【0020】
表示部24は、例えば、液晶ディスプレイ等である。表示部24は、例えば、制御部22が生成した各種生体情報および入力部23に入力された各種生体情報を表示する。
【0021】
送信部25は、制御部22が生成した各種生体情報および入力部23に入力された各種生体情報を表示データ生成装置30に送信する。
【0022】
表示データ生成装置30は、入力インターフェース31と、記憶装置32と、制御部33と、表示部34と、出力インターフェース35と、を備えている。これらはバス36を介して互いに通信可能に接続されている。
【0023】
入力インターフェース31は、ベッドサイドモニタ20から送信される各種生体情報を受け付けるように構成されている。つまり、入力インターフェース31には、被検者の生体情報が入力される。入力インターフェース31は、例えば、入力された生体情報を制御部33に送信する。
【0024】
記憶装置32は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の記憶装置(ストレージ)である。記憶装置32には、例えば、図2に例示するqSOFA(quick SOFA)で用いる各生体情報の基準値等を示す基準情報と、qSOFAで用いる各生体情報の種類を示す種類情報と、が記憶されている。記憶装置32には、例えば、図3に例示するNEWS(National Early Warning Score)で用いる各生体情報の基準値等を示す基準情報と、NEWSで用いる各生体情報の種類を示す種類情報と、が記憶されている。qSOFAおよびNEWSは、被検者が敗血症であるかどうかを判別するのに用いられる判別方法である。つまり、記憶装置32には、被検者の容態を判別するための判別方法が記憶されている。
【0025】
図2に例示するように、qSOFAで用いる生体情報は、呼吸数、収縮期血圧および意識である。被検者の一分間当たりの呼吸数が22回以上である場合、呼吸数に関するスコアは1である。一方で、被検者の一分間当たりの呼吸数が22回未満である場合、呼吸数に関するスコアは0である。被検者の収取期血圧が100mmHg以下である場合、収縮期血圧に関するスコアは1である。一方で、被検者の収取期血圧が100mmHgを超える場合、収縮期血圧に関するスコアは0である。被検者の意識がない場合、意識に関するスコアは1である。一方で、被検者の意識がある場合、意識に関するスコアは0である。これらのスコアは合算され、その合算されたスコアが2以上である場合、被検者は敗血症である可能性が高い(すなわち、被検者の容態は悪い)。なお、本実施形態では、図2に例示する各生体情報に関し、スコアが0になる範囲をqSOFAに用いる生体情報の正常範囲とし、正常範囲以外の範囲(スコアが1になる範囲)をqSOFAに用いる生体情報の異常範囲とする。本実施形態では、被検者の一分間当たりの呼吸数が0回以上22回未満である範囲がqSOFAにおける呼吸情報(呼吸数)の正常範囲であり、被検者の一分間当たりの呼吸数が22回以上である範囲がqSOFAにおける呼吸情報の異常範囲であるものとする。被検者の収取期血圧が100mmHg超300mmHg以下の範囲がqSOFAにおける血圧情報(収取期血圧)の正常範囲であり、被検者の収取期血圧が100mmHg以下の範囲がqSOFAにおける血圧情報の異常範囲であるものとする。なお、血圧情報(収取期血圧)の正常範囲における上限値は、例えば、対象となる被検者から取得された収取期血圧の最大値やユーザが任意に設定した値である。意識については、意識ありは3と数値化され、意識なしは1と数値化されるものとし、qSOFAにおける意識情報の正常範囲は2以上から4以下であり、qSOFAにおける意識情報の異常範囲は0以上2未満であるものとする。
【0026】
図3に例示するように、NEWSで用いる生体情報は、呼吸数、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO)、酸素補助、体温、収縮期血圧、心拍数および意識である。例えば、被検者の一分間当たりの呼吸数が8回以下又は25回以上のとき、呼吸数に関するスコアは3である。当該呼吸数が21回以上24回以下の場合、呼吸数に関するスコアは2である。当該呼吸数が9回以上11回以下の場合、呼吸数に関するスコアは1である。当該呼吸数が12回以上20回以下の場合、呼吸数に関するスコアは0である。また、例えば、被検者の意識がない場合、意識に関するスコアは3である。一方で、被検者の意識がある場合、意識に関するスコアは0である。残りのパラメータについても、医療ガイドライン等で定められた基準値等に基づいてスコアが算出される。算出されたスコアは合算される。そして、その合算されたスコアが5以上である場合、またはスコアが3以上の生体情報が一つ以上ある場合、被検者は敗血症である可能性が高い(すなわち、被検者の容態は悪い)。なお、本実施形態では、図3に例示する各生体情報に関し、スコアが0になる範囲をNEWSに用いる生体情報の正常範囲とし、正常範囲以外の範囲(スコアが1から3になる範囲)をNEWSに用いる生体情報の異常範囲とする。例えば、被検者の一分間当たりの呼吸数が12回以上20回以下である範囲がNEWSにおける呼吸情報(呼吸数)の正常範囲であり、被検者の一分間当たりの呼吸数が11回以下または21回以上である範囲がNEWSにおける呼吸情報の異常範囲である。また、本実施形態では、被検者の経皮的動脈血酸素飽和度が96%以上100%以下である範囲がNEWSにおけるSpO情報の正常範囲であり、被検者の経皮的動脈血酸素飽和度が96%未満である範囲がNEWSにおける呼吸情報の異常範囲であるものとする。意識については、意識ありは3と数値化され、意識なしは1と数値化されるものとし、NEWSにおける意識情報の正常範囲は2以上から4以下であり、NEWSにおける意識情報の異常範囲は0以上2未満であるものとする。酸素補助については、酸素補助ありは1と数値化され、酸素補助なしは3と数値化されるものとし、NEWSにおける酸素補助情報の正常範囲は2以上から4以下であり、NEWSにおける酸素補助情報の異常範囲は0以上2未満であるものとする。
【0027】
図1に戻り、記憶装置32について説明する。記憶装置32には、生体情報ごとに設定された生体情報の正常範囲を示す正常範囲情報、生体情報ごとに設定された前記生体情報の異常範囲を示す異常範囲情報、選択可能であって使用されていない判別方法を示す候補判別方法情報等の各種情報が記憶されている。記憶装置32は、例えば、制御部33からの制御信号に基づいて、正常範囲情報および異常範囲情報を制御部33に送信する。
【0028】
制御部33は、ハードウェア構成として、メモリ331と、プロセッサ332と、を備えている。メモリ331は、例えば、各種コンピュータプログラム等が格納されたROM(Read Only Memory)やプロセッサにより実行される各種コンピュータプログラム等が格納される複数ワークエリアを有するRAM(Random Access Memory)等から構成される。プロセッサ332は、例えばCPU(Central Processing Unit)であって、ROMに組み込まれた各種コンピュータプログラムから指定されたコンピュータプログラムをRAM上に展開し、RAMとの協働で各種処理を実行するように構成されている。例えば、制御部33は、プロセッサ332がRAMとの協働でコンピュータプログラムを実行することで、各種処理を実現させる。
【0029】
制御部33は、入力インターフェース31から受信した生体情報と、記憶装置32に記憶されている判別方法と、に基づいて、被検者の容態を示す容態情報を生成する。制御部33は、容態情報を生成すると、被検者の容態に応じた背景を示す背景情報を生成する。制御部33は、入力インターフェース31から受信した生体情報と、背景情報と、を含む表示データを生成する。ただし、当該表示データは、生体情報および背景情報のみならず、正常範囲情報、異常範囲情報、容態情報、使用する判別方法を示す判別方法情報、候補判別方法情報、後述する識別情報等の他の情報を含んでいてもよい。なお、当該表示データにおいて、背景情報は生体情報と重なるように表示される。一方で、容態情報は生体情報と重ならないように表示される。当該表示データは、被検者の容態を判別するための判別方法に用いる生体情報が表示される第一領域と、当該判別方法に用いない生体情報が表示される第二領域と、特定の時刻において取得された生体情報が表示される第三領域と、を含む。
【0030】
制御部33は、背景情報の表示態様に係る色合いと、生体情報の表示態様に係る色合いと、を異ならせることができる。本実施形態において、背景情報の表示態様に係る色は、生体情報の表示態様に係る色よりも薄い。制御部33は、例えば、背景情報の表示態様に係る明度および彩度を、生体情報の表示態様に係る明度および彩度よりも低くすることで、背景情報の表示態様に係る色を生体情報の表示態様に係る色よりも薄くする。制御部33は、例えば、背景情報の表示態様に係る明度を、生体情報の表示態様に係る明度よりも低くすることで、背景情報の表示態様に係る色を生体情報の表示態様に係る色よりも薄くする。制御部33は、例えば、背景情報の表示態様に係る彩度を、生体情報の表示態様に係る彩度よりも低くすることで、背景情報の表示態様に係る色を生体情報の表示態様に係る色よりも薄くする。なお、本実施形態において色合いは、制御部33がRGB階調を調整することで決定される。ここで、明度はRGBの最大値に基づいて求めることができ、彩度はRGBの最大値からRGBの最小値を減算した値をRGBの最大値で除した値に基づいて求められる。したがって、背景情報の表示態様に係る明度が生体情報の表示態様に係る明度よりも低いとは、背景情報の表示態様に係るRGBの最大値が、生体情報の表示態様に係るRGBの最大値よりも小さいことを意味する。また、背景情報の表示態様に係る彩度が生体情報の表示態様に係る彩度よりも低いとは、背景情報の表示態様に係るRGBの最大値からRGBの最小値を減算した値をRGBの最大値で除した値が、生体情報の表示態様に係るRGBの最大値からRGBの最小値を減算した値をRGBの最大値で除した値よりも小さいことを意味する。
【0031】
制御部33は、容態情報の表示態様に係る色合いと、背景情報の表示態様に係る色合いと、を異ならせることができる。本実施形態において、容態情報の表示態様に係る色相は、背景情報の表示態様に係る色相と対応している。なお、「色相が対応している」とは、以下の各式から得られる値が同じことを言う。
RGBのうち、最も大きな値をMAX、最も小さな値をMINとしたとき、
Rが最大値の場合、色相H=60×((G-B)÷(MAX-MIN))である。
Gが最大値の場合、色相H=60×((B-R)÷(MAX-MIN))+120である。
Bが最大値の場合、色相H=60×((R-G)÷(MAX-MIN))+240である。
なお、RGBが同じ値である場合、色相Hは0である。
また、容態情報の表示態様に係る色は、背景情報の表示態様に係る色よりも濃い。なお、容態情報の表示態様に係る色合いおよび背景情報の表示態様に係る色合いについても、制御部33がRGB階調を上述したように調整することで決定される。
【0032】
制御部33は、入力インターフェース31から受信した生体情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報を制御部33に送信させるための制御信号を生成し、当該制御信号を記憶装置32に送信する。記憶装置32は、当該制御信号に基づいて、入力インターフェース31から受信した生体情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報を制御部33に送信する。このようにして、制御部33は、入力インターフェース31から受信した生体情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報を記憶装置32から受信する。なお、制御部33によって生成される表示データには、入力インターフェース31から受信した生体情報に関する正常範囲情報および異常範囲情報が含まれていてもよい。この場合、生体情報は、背景情報と、正常範囲情報および異常範囲情報の少なくとも一つと、に重なるように表示される。また、制御部33は、正常範囲情報の表示態様に係る色合いが異常範囲情報の表示態様に係る色合いと異なるように、表示データを生成しうる。当該色合いについても、制御部33がRGB階調を上述したように調整することで決定される。
【0033】
制御部33は、判別方法情報と、種類情報と、に基づいて、入力インターフェース31に入力された各生体情報を、判別方法に用いる生体情報と、判別方法に用いない生体情報と、に分類する。制御部33は、判別方法情報および候補判別方法情報に基づいて、使用される判別方法と使用されていない判別方法を識別するための識別情報を生成する。
【0034】
入力インターフェース31に複数の生体情報が入力された場合、制御部33は、各生体情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報に基づく統一範囲を示す統一範囲情報を生成する。統一範囲とは、複数の生体情報の正常範囲および異常範囲を統一的に画定するための範囲である。入力インターフェース31に入力された複数の生体情報は、制御部33が生成する表示データにおいて、統一範囲にまとめて表示される。
【0035】
コンピュータプログラムは、例えば、様々なタイプの非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)に格納されてコンピュータに供給されうる。非一時的コンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的コンピュータ可読媒体としては、例えば、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM)等である。
【0036】
表示部34は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等のタッチスクリーン型のディスプレイ等である。表示部34は、例えば、制御部33から受信した表示データを表示する。
【0037】
出力インターフェース35は、制御部33から受信した表示データをユーザ端末装置40に出力する。例えば、出力インターフェース35は、表示データに対応する出力信号OSをユーザ端末装置40に出力する。出力インターフェース35は、ユーザ端末装置40が処理可能な出力信号OSに出力データを変換する回路を必要に応じて備えうる。
【0038】
ユーザ端末装置40は、例えば、デスクトップタイプのPC、ノートPC、タブレット端末、スマートフォン等の電子機器である。ユーザ端末装置40は、入力部41と、表示部42と、を備えている。
【0039】
入力部41は、医療従事者等のユーザによる入力操作を受け付けるように構成されている。入力部41は、例えば、表示部42上に重ねて配置されたタッチパネル、筐体に取り付けられた操作ボタン等である。入力部41には、使用する判別方法を示す判別方法情報や生体情報を確認したい特定の時刻を示す選択時刻情報等がユーザによって入力される。入力部41は、ユーザによって入力された判別方法情報や選択時刻情報等を表示データ生成装置30に送信する。
【0040】
表示部42は、例えば、液晶ディスプレイ等である。表示部42は、例えば、出力インターフェース35から出力された表示データを表示するように構成されている。
【0041】
(第一実施例)
次に、図4から図6を参照しつつ、本実施例における表示データ生成方法について説明する。図4は、本実施形態に係る表示データ生成方法のフローチャート図である。なお、本実施例における現在時刻は2022年12月10日18:30であり、2022年12月10日18:30において、図4に例示する表示データ生成方法が実行されたものとする。また、本実施例では、2022年12月10日16:00から2022年12月10日18:30までの間、各生体情報が取得されたものとする。さらに、本実施例では、生体情報を確認したい時刻は2022年12月10日17:52であることを示す選択時刻情報がユーザ端末装置40の入力部41に入力されたものとする。つまり、本実施例におけるユーザによって選択された特定の時刻は、2022年12月10日17:52である。
【0042】
本実施例において、2022年12月10日17:52および同日18:30における被検者の呼吸数、経皮的動脈血酸素飽和度、体温、収縮期血圧、拡張期血圧、平均血圧、心拍数、酸素補助、意識、qSOFAに基づくスコアおよびNEWSに基づくスコアは表1に示す通りである。
【表1】
【0043】
図4に例示するように、センサ10によって被検者の生体信号が取得される(STEP01)。本実施例において、センサ10は、呼吸信号、SpO信号、体温信号、血圧信号および心拍数信号を取得する。センサ10によって取得された各種生体信号は、ベッドサイドモニタ20の受信部21に送信される。
【0044】
ベッドサイドモニタ20は、各種生体情報を取得する(STEP02)。なお、本実施例では、ユーザによって、酸素補助情報および意識情報が入力部23に入力される。このため、ベッドサイドモニタ20は、受信部21を介して受信した呼吸信号、SpO信号、体温信号、血圧信号および心拍数信号に基づいて制御部22が生成した呼吸情報、SpO情報、体温情報、血圧情報および心拍数情報を取得する。また、ベッドサイドモニタ20は、入力部23を介して酸素補助情報および意識情報を取得する。ベッドサイドモニタ20の送信部25は、制御部22が生成した各種生体情報および入力部23に入力された各種生体情報を表示データ生成装置30の入力インターフェース31に送信する。
【0045】
ベッドサイドモニタ20の送信部25から送信された各種生体情報が入力インターフェース31に入力される(STEP03)。入力インターフェース31は、入力された生体情報を制御部33に送信する。
【0046】
使用する判別方法を示す判別方法情報がユーザ端末装置40の入力部41に入力される(STEP04)。ユーザは、例えば、使用する判別方法はqSOFAであることを示す判別方法情報をユーザ端末装置40の入力部41に入力する。判別方法情報の入力部41への入力は、例えば、使用する判別方法を表示部42上に重ねて配置されたタッチパネル上でタップすることで行われる。ユーザ端末装置40は、入力部41に入力された判別方法情報を表示データ生成装置30に送信する。
【0047】
制御部33は、ユーザ端末装置40から受信した判別方法情報と、記憶装置32に記憶されている種類情報と、に基づいて、入力インターフェース31に入力された各生体情報を、判別方法に用いる生体情報と、判別方法に用いない生体情報と、に分類する(STEP05)。使用する判別方法が、例えば、qSOFAである場合、判別方法に用いる生体情報は呼吸情報、血圧情報および意識情報であり、判別方法に用いない生体情報はSpO情報、体温情報、心拍数情報および酸素補助情報である。なお、STEP05において、制御部33は、判別方法情報および候補判別方法情報に基づいて、識別情報を生成する。
【0048】
制御部33は、入力インターフェース31から受信した生体情報と、記憶装置32に記憶されている基準情報と、に基づいて、被検者の容態を示す容態情報を生成する(STEP06)。使用する判別方法がqSOFAである場合、制御部33は、呼吸情報、血圧情報および意識情報と、qSOFAに関する基準情報と、に基づいて、容態情報を生成する。ここでは一例として、制御部33が現在時刻における被検者の容態を示す容態情報を生成する場合について説明する。本実施例において、現在時刻における被検者の呼吸数は12回である。現在時刻における被検者の収縮期血圧は100である。現在時刻において被検者は意識がある状態である。したがって、制御部33は、現在時刻におけるqSOFAに基づくスコアは1であることを示す容態情報を生成する。
【0049】
制御部33は、被検者の容態を判別するために使用する判別方法に用いる生体情報および当該判別方法に基づいて判別された被検者の容態に応じた背景を示す背景情報を生成する(STEP07)。例えば、現在時刻において、qSOFAに基づいて被検者の容態を判別する場合、制御部33は、現在時刻におけるqSOFAに基づくスコア(すなわち、1)に応じた背景を示す背景情報を生成する。
【0050】
制御部33は、入力インターフェース31から受信した生体情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報を制御部33に送信させるための制御信号を生成し、当該制御信号を記憶装置32に送信する。これにより、制御部33は、各生体情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報を受信する(STEP08)。
【0051】
制御部33は、各生体情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報に基づく統一範囲を示す統一範囲情報を生成する(STEP09)。本実施例において、制御部33は、判別方法に用いる生体情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報に基づく統一範囲を示す統一範囲情報と、判別方法に用いない生体情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報に基づく統一範囲を示す統一範囲情報と、をそれぞれ生成する。
【0052】
初めに、判別方法に用いる生体情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報に基づく統一範囲を示す統一範囲情報について説明する。なお、ここでは判別方法としてqSOFAが使用されるものとして説明する。呼吸情報に対応する一分当たりの呼吸数の正常範囲は0回以上22回未満であり、呼吸情報に対応する一分当たりの呼吸数の異常範囲は22回以上である。血圧情報に対応する収縮期血圧の正常範囲は100mmHg超300mmHg以下であり、血圧情報に対応する収縮期血圧の異常範囲は100mmHg以下である。意識情報に対応する意識の正常範囲は2以上から4以下であり、意識情報に対応する意識の異常範囲は0以上2未満である。制御部33は、呼吸情報、血圧情報および意識情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報に基づく統一範囲を示す統一範囲情報を生成する。制御部33は、各生体情報の正常範囲における上限値と下限値の中央値を算出し、各生体情報の正常範囲における上限値と下限値を各生体情報に対応する中央値で除した後に最も大きい中央値を乗じることで、統一範囲情報を生成する。すなわち、制御部33は、本来は異なる数値範囲である各生体情報の正常範囲を上記のように補正することで、各生体情報についての正常範囲の表示位置を一致させて統一範囲を設定する。本実施例において、呼吸情報の正常範囲における上限値と下限値の中央値は11回である。血圧情報の正常範囲における上限値と下限値の中央値は200mmHgである。意識情報の正常範囲における上限値と下限値の中央値は3である。制御部33は、呼吸情報の正常範囲における上限値と下限値を200/11倍し、意識情報の正常範囲における上限値および下限値を200/3倍することで、統一範囲情報を生成する。またこのとき、制御部33は、取得した呼吸情報が示す呼吸数を200/11倍し、取得した意識情報に対応する数値を200/3倍する。
【0053】
次に、判別方法に用いない生体情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報に基づく統一範囲を示す統一範囲情報について説明する。なお、本実施例においてqSOFAを使用する場合、qSOFAに用いない生体情報(SpO情報、体温情報、心拍数情報および酸素補助情報)の正常範囲は、NEWSにおける各生体情報の正常範囲および異常範囲に準ずるものとする。つまり、例えば、体温情報の正常範囲は36.1度以上38.0度以下であり、体温情報の異常範囲は36.0度以下または38.1度以上である。制御部33は、上述した原理により、SpO情報、体温情報、心拍数情報および酸素補助情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報に基づく統一範囲を示す統一範囲情報を生成する。
【0054】
図4に例示するように、制御部33は、生体情報を確認したい特定の時刻が選択されたかどうか判断する(STEP10)。ユーザは、生体情報を確認したい特定の時刻を選択する場合、ユーザ端末装置40の入力部41に生体情報を確認したい特定の時刻を示す選択時刻情報を入力する。ユーザ端末装置40の入力部41に選択時刻情報が入力されると、ユーザ端末装置40は、入力部41に入力された選択時刻情報を表示データ生成装置30に送信する。制御部33は、表示データ生成装置30がユーザ端末装置40から選択時刻情報を受信した場合、生体情報を確認したい特定の時刻が選択されたと判断し(STEP10においてYES)、STEP11を実行する。一方で、制御部33は、表示データ生成装置30がユーザ端末装置40から選択時刻情報を受信していない場合、生体情報を確認したい特定の時刻は選択されなかったと判断し(STEP10においてNO)、STEP12を実行する。本実施例では、生体情報を確認したい特定の時刻として2022年12月10日17:52が選択されているので(STEP10においてYES)、制御部33はSTEP11を実行する。
【0055】
制御部33は、ユーザによって選択された特定の時刻において取得された全ての生体情報を特定する(STEP11)。本実施例におけるユーザによって選択された特定の時刻は2022年12月10日17:52であるので、2022年12月10日17:52において取得された全ての生体情報(呼吸情報、SpO情報、体温情報、血圧情報、心拍数情報、酸素補助情報および意識情報)を特定する。
【0056】
制御部33は、各生体情報の表示領域を特定する(STEP12)。具体的には、制御部33は、判別方法に用いる生体情報の表示領域として第一領域を、判別方法に用いない生体情報の表示領域として第二領域を、ユーザによって任意に選択された特定の時刻において取得された生体情報の表示領域として第三領域をそれぞれ特定する。使用する判別方法が、例えば、qSOFAである場合、2022年12月10日16:00から現在時刻までに取得された呼吸情報、血圧情報および意識情報の表示領域は第一領域である。2022年12月10日16:00から現在時刻までに取得されたSpO情報、体温情報、心拍数情報および酸素補助情報の表示領域は第二領域である。2022年12月10日17:52において取得された呼吸情報、SpO情報、体温情報、血圧情報、心拍数情報、酸素補助情報および意識情報の表示領域は第三領域である。
【0057】
制御部33は、生体情報と、背景情報と、正常範囲情報と、異常範囲情報と、容態情報と、判別方法情報と、候補判別方法情報と、識別情報と、を含む表示データを生成する(STEP13)。制御部33は、生成した表示データを表示部34および/または出力インターフェース35に送信する。表示データが出力インターフェース35に送信された場合、出力インターフェース35は受信した表示データをユーザ端末装置40に出力する。なお、本実施例では、表示データは出力インターフェース35に送信され、ユーザ端末装置40に出力されたものとする。
【0058】
表示データがユーザ端末装置40に出力されると、ユーザ端末装置40の表示部42には、表示データが表示される(STEP14)。このとき、ユーザ端末装置40の表示部42には、図5または図6に例示する表示データが表示される。図5に例示する表示データは、qSOFAを使用する場合に表示部42に表示される表示データである。図6に例示する表示データは、NEWSを使用する場合に表示部42に表示される表示データである。
【0059】
初めに、判別方法としてqSOFAを使用する場合に表示部42に表示される表示データについて説明する。図5に例示するように、表示データは領域R1~R9を含む。領域R1には、現在時刻である2022年12月10日18:30における被検者の生体情報(呼吸情報、SpO情報、体温情報、血圧情報、心拍数情報、酸素補助情報および意識情報)が表示されている。
【0060】
領域R1の下方にある領域R2には、被検者の容態を判別するための判別方法が表示されている。本実施例では、qSOFAとNEWSは領域R2に表示されている。本実施例では、使用される判別方法はqSOFAであるので、qSOFAは判別方法情報が示す判別方法であり、NEWSは候補判別方法情報が示す判別方法である。判別方法情報が示す使用される判別方法の文字の近傍には、使用される判別方法と使用されていない判別方法を識別するための識別情報が表示される。図5に示す例では、qSOFAが使用されるので、「qSOFA」の文字の近傍に、qSOFAが使用されることを示す識別情報として、直線L1が表示される。直線L1は、「qSOFA」の文字の下部に表示される。
【0061】
領域R2の下方にある領域R3は、2022年12月10日18:30における使用される判別方法に基づく容態情報として、使用される判別方法に基づくスコアが表示されている。図5に示す例において、使用される判別方法はqSOFAであり、2022年12月10日18:30におけるqSOFAに基づくスコアは1であるので、領域R3には「1」が表示されている。
【0062】
領域R3の右方にある領域R4には、現在時刻における制御部33の判別結果に対応するメッセージが表示されている。図5に示す例では、「容態は良好ですが、血圧に注意してください」というメッセージが領域R4に表示されている。なお、領域R4に表示される情報はメッセージに限られず、例えば、現在時刻における制御部33の判別結果に対応する色等が表示されてもよい。
【0063】
領域R3および領域R4の下方にある領域R5には、2022年12月10日16:00から現在時刻までの時間における、使用される判別方法に基づく容態情報が棒グラフの形式で表示されている。図5に示す例では、2022年12月10日16:00から現在時刻までの時間における、qSOFAに基づくスコアに対応する棒グラフが領域R5に表示されている。本実施例では、qSOFAのスコアが1である場合、棒グラフには黄色が着色され、qSOFAに基づくスコアが2以上である場合、棒グラフには赤色が着色される。なお、図5において、縦線のハッチングが付されている棒グラフは黄色が着色された棒グラフであることを表している。棒グラフは時系列で並んでおり、左方の棒グラフは右方の棒グラフよりも時間的に前の容態情報を表している。
【0064】
領域R5の下方にある領域R6には、2022年12月10日16:00から現在時刻までの生体情報のうち、使用される判別方法(判別方法情報が示す判別方法)に用いる生体情報が時間軸上に延びるバイタルグラフの形式で表示されている。したがって、領域R6は第一領域の一例である。図5に示す例では、2022年12月10日16:00から現在時刻までのqSOFAで用いる生体情報(呼吸情報、血圧情報および意識情報)が時間軸上に延びるバイタルグラフの形式で領域R6に表示されている。なお、呼吸情報を示すバイタルグラフはグラフG1である。血圧情報を示すバイタルグラフはグラフG2である。意識情報を示すバイタルグラフはグラフG3である。グラフG1~G3は、領域R5に表示されている容態情報の棒グラフと重ならないように表示されている。領域R5と領域R6における時間軸は一致しており、グラフG1~G3と容態情報の棒グラフは、当該時間軸上に沿って対応して表示されている。
【0065】
領域R6には、生体情報および判別方法に基づいて判別された被検者の容態に応じた背景を示す背景情報がグラフG1~G3と重なるように表示されている。つまり、背景情報は、生体情報と重なるように表示される。領域R6における背景情報は、領域R5における容態情報の時間軸と一致している。ある時刻における背景情報に対応する背景には、同時刻における容態情報の棒グラフに着色された色の色相に対応する色相であって、棒グラフに着色された色よりも薄い色が着色されている。言い換えると、容態情報の表示態様に係る明度および彩度の少なくとも一つは、背景情報の表示態様に係る明度および彩度の少なくとも一つよりも高い。なお、本明細書では、容態情報の表示態様に係る明度と背景情報の表示態様に係る彩度、または、容態情報の表示態様に係る彩度と背景情報の表示態様に係る明度を比較することは意図していない。図5に示す例では、qSOFAのスコアが1である時刻における背景情報には薄い黄色が着色されている。なお、説明の便宜上、図5においては、ハッチングの線の太さが着色された色の明度および/または彩度の高さ(すなわち、色の濃さ)を表している。ハッチングの線が太いほど、着色された色の明度および/または彩度が高い(すなわち、色が濃い)ことを表している。この点は、図6および図7に例示する表示データにおいても同様である。このように、背景情報の表示態様に係る色合いは、容態情報の表示態様に係る色合いと異なっている。また、本実施例において、背景情報の表示態様に係る色は、グラフG1~G3の表示態様に係る色よりも薄い。言い換えると、背景情報の表示態様に係る明度および彩度の少なくとも一つは、グラフG1~G3の表示態様に係る明度および彩度の少なくとも一つよりも低い。なお、本明細書では、背景情報の表示態様に係る明度とグラフG1~G3の表示態様に係る彩度、または、背景情報の表示態様に係る彩度とグラフG1~G3の表示態様に係る明度を比較することは意図していない。なお、説明の便宜上、図5においては、線の太さが着色された色の明度および/または彩度の高さ(すなわち、色の濃さ)を表している。線が太いほど、着色された色の明度および/または彩度が高い(すなわち、色が濃い)ことを表している。つまり、背景情報の表示態様に係る色合いは、グラフG1~G3の表示態様に係る色合いと異なっている。
【0066】
領域R6は、使用する判別方法に用いる生体情報の正常範囲に対応する領域R61と、使用する判別方法に用いる生体情報の異常範囲に対応する領域R62および領域R63と、を含む。なお、図5に示す例では、上述した原理により制御部33によって生成された統一範囲情報が示す統一範囲U1により、使用する判別方法に用いる生体情報の正常範囲と異常範囲が統一的に画定されている。具体的には、領域R6において、複数の生体情報(グラフG1~G3)は統一範囲U1にまとめて表示されている。つまり、領域R6において、使用する判別方法に用いる各生体情報についての正常範囲の表示位置は一致している。言い換えると、領域R6において、使用する判別方法に用いる各生体情報についての正常範囲は、領域R6における縦軸(図5における上下方向に延びる軸)において一致している。グラフG1~G3は、領域R61または領域R63に重なるように表示されている。したがって、生体情報は、正常範囲情報および異常範囲情報の少なくとも一つと重なるように表示されている。領域R61の色合いは、領域R62および領域R63の色合いと異なる。つまり、正常範囲情報の表示態様に係る色合いは、異常範囲情報の表示態様に係る色合いと異なる。本実施例において、領域R61の色合いは灰色であり、領域R62および領域R63の色合いは黒色である。つまり、正常範囲情報の表示態様に係る色は、異常範囲情報の表示態様に係る色よりも薄い。言い換えると、正常範囲情報の表示態様に係る明度および彩度の少なくとも一つは、異常範囲情報の表示態様に係る明度および彩度の少なくとも一つよりも小さい。なお、本明細書では、正常範囲情報の表示態様に係る明度と異常範囲情報の表示態様に係る彩度、または、正常範囲情報の表示態様に係る彩度と異常範囲情報の表示態様に係る明度を比較することは意図していない。なお、説明の便宜上、図5においては、ドットのハッチングの有無で、正常範囲情報の表示態様に係る色合いが異常範囲情報の表示態様に係る色合いと異なることを表している。この点は、図6および図7に例示する表示データにおいても同様である。
【0067】
領域R6の下方にある領域R7には、2022年12月10日16:00から現在時刻までの生体情報のうち、使用される判別方法に用いない生体情報が時間軸上に延びるバイタルグラフの形式で表示されている。したがって、領域R7は第二領域の一例である。本実施例では、2022年12月10日16:00から現在時刻までのqSOFAで用いない生体情報(SpO情報、体温情報、心拍数情報および酸素補助情報)が時間軸上に延びるバイタルグラフの形式で領域R7に表示されている。なお、SpO情報を示すバイタルグラフはグラフG4である。体温情報を示すバイタルグラフはグラフG5である。心拍数情報を示すバイタルグラフはグラフG6である。酸素補助情報を示すバイタルグラフはグラフG7である。領域R6と領域R7における時間軸は一致している。つまり、領域R5、領域R6および領域R7における時間軸は、全て一致している。
【0068】
領域R7は、使用する判別方法に用いない生体情報の正常範囲に対応する領域R71と、使用する判別方法に用いる生体情報の異常範囲に対応する領域R72および領域R73と、を含む。なお、図5に示す例では、上述した原理により制御部33によって生成された統一範囲情報が示す統一範囲U2により、使用する判別方法に用いない生体情報の正常範囲と異常範囲が画定されている。したがって、領域R7において、複数の生体情報(グラフG4~G7)は統一範囲U2にまとめて表示されている。つまり、領域R7において、使用する判別方法に用いない各生体情報についての正常範囲の表示位置は一致している。言い換えると、領域R7において、使用する判別方法に用いない各生体情報についての正常範囲は、領域R7における縦軸(図5における上下方向に延びる軸)において一致している。また、領域R71の色合いは、領域R72および領域R73の色合いと異なる。つまり、正常範囲情報の表示態様に係る色合いは、異常範囲情報の表示態様に係る色合いと異なる。本実施例において、領域R71の色合いは灰色であり、領域R62および領域R63の色合いは黒色である。なお、領域R7においても、領域R6と同様に、ドットのハッチングの有無で、正常範囲情報の表示態様に係る色合いが異常範囲情報の表示態様に係る色合いと異なることを表している。
【0069】
領域R5、領域R6および領域R7には、これらの領域を縦断する直線L2が表示されている。直線L2は、選択時刻情報が示す特定の時刻(本実施例では、2022年12月10日17:52)が領域R5、領域R6および領域R7における時間軸のどの位置に該当するのかを示している。
【0070】
領域R7の下方にある領域R8には、2022年12月10日17:52における被検者の生体情報(呼吸情報、SpO情報、体温情報、血圧情報、心拍数情報、酸素補助情報および意識情報)が表示されている。したがって、領域R8は第三領域の一例である。
【0071】
領域R8の左方にある領域R9は、2022年12月10日17:52における使用される判別方法の容態情報として、使用される判別方法に基づくスコアが表示されている。本実施例において、使用される判別方法はqSOFAであり、2022年12月10日17:52におけるqSOFAに基づくスコアは0であるので、領域R9には「0」が表示されている。
【0072】
領域R3および領域R5は、領域R6および領域R8よりも上方に位置している。したがって、領域R3に表示されたスコア(容態情報の一例)および領域R5に表示された棒グラフ(容態情報の一例)は、グラフG1~G7(すなわち、使用する判別方法に用いる生体情報および当該判別方法に用いない生体情報)よりも上方に表示されている。グラフG1~G3(すなわち、使用する判別方法に用いる生体情報)は、グラフG4~G7(すなわち、使用する判別方法に用いない生体情報)よりも上方に表示されている。また、領域R3に表示されたスコアおよび領域R5に表示された棒グラフは、領域R6におけるグラフG1~G7および背景情報が重なる部分よりも上方に表示されている。
【0073】
次に、判別方法としてNEWSを使用する場合に表示部42に表示される表示データについて説明する。例えば、ユーザが、候補判別方法情報が示す判別方法であるNEWSをユーザ端末装置40の表示部42上に重ねて配置されたタッチパネル上でタップすると、図6に例示する表示データが表示された画面が表示部42に表示される。つまり、ユーザが、ユーザ端末装置40に、使用する判別方法をユーザが選択した判別方法に切り替えるための操作を行うと、ユーザ端末装置40は、切替要求信号を表示データ生成装置30に送信する。表示データ生成装置30は、当該切替要求信号に基づいて、使用する判別方法を選択された判別方法に切り替える。このようにして、候補判別方法情報が示す判別方法が選択されると、選択された候補判別方法情報が示す判別方法(すなわち、NEWS)と判別方法情報が示す判別方法(すなわち、qSOFA)とが切り替わる。図6に例示するように、NEWSを使用する場合に領域R1に表示される内容は、qSOFAを使用する場合に領域R1に表示される内容と同様である。
【0074】
NEWSを使用する場合に領域R2に表示される内容は、qSOFAを使用する場合に領域R2に表示される内容と基本的に同様である。ただし、図6に示す例では、直線L1は、「NEWS」の文字の下部に表示される。
【0075】
NEWSを使用する場合に領域R3に表示される内容は、qSOFAを使用する場合に領域R3に表示される内容と基本的に同様である。ただし、図6に示す例では、使用される判別方法はNEWSであり、2022年12月10日18:30におけるNEWSに基づくスコアは2であるので、領域R3には「2」が表示されている。
【0076】
NEWSを使用する場合に領域R4に表示される内容は、qSOFAを使用する場合に領域R4に表示される内容と同様である。
【0077】
NEWSを使用する場合に領域R5に表示される内容は、qSOFAを使用する場合に領域R5に表示される内容と基本的に同様である。ただし、図6に示す例では、2022年12月10日16:00から現在時刻までの時間における、NEWSに基づくスコアが領域R5に表示されている。本実施例では、NEWSのスコアが1である場合、対応する棒グラフには青色が着色される。NEWSに基づくスコアが2である場合、対応する棒グラフには緑色が着色される。NEWSに基づくスコアが3であり、かつスコアが3以上の生体情報がない場合、対応する棒グラフには黄色が着色される。NEWSに基づくスコアが4であり、かつスコアが3以上の生体情報がない場合、対応する棒グラフにはオレンジ色が着色される。NEWSに基づくスコアが5である場合またはスコアが3以上の生体情報が一つ以上ある場合、対応する棒グラフには赤色が着色される。なお、図6において、斜線のハッチングが付されている棒グラフは青色が着色された棒グラフであることを表している。縦線のハッチングが付されている棒グラフは緑色が着色された棒グラフであることを表している。横線のハッチングが付されている棒グラフは黄色が着色された棒グラフであることを表している。
【0078】
NEWSを使用する場合に領域R6に表示される内容は、qSOFAを使用する場合に領域R6に表示される内容と基本的に同様である。ただし、図6に示す例では、2022年12月10日16:00から現在時刻までに取得されたNEWSで用いる生体情報(呼吸情報、SpO情報、体温情報、血圧情報、心拍数情報、酸素補助情報および意識情報)が時間軸上に延びるバイタルグラフの形式で領域R6に表示されている。なお、呼吸情報を示すバイタルグラフはグラフG11である。血圧情報を示すバイタルグラフはグラフG12である。意識情報を示すバイタルグラフはグラフG13である。SpO情報を示すバイタルグラフはグラフG14である。体温情報を示すバイタルグラフはグラフG15である。心拍数情報を示すバイタルグラフはグラフG16である。酸素補助情報を示すバイタルグラフはグラフG17である。なお、本実施例においても、容態情報の表示態様に係る色は、背景情報の表示態様に係る色よりも濃い。つまり、容態情報の表示態様に係る明度および彩度の少なくとも一つは、背景情報の表示態様に係る明度および彩度の少なくとも一つよりも高い。また、背景情報の表示態様に係る色は、グラフG1~G3の表示態様に係る色よりも薄い。つまり、背景情報の表示態様に係る明度および彩度の少なくとも一つは、グラフG11~G17の表示態様に係る明度および彩度の少なくとも一つよりも低い。
【0079】
NEWSを使用する場合に領域R7に表示される内容は、qSOFAを使用する場合に領域R7に表示される内容と基本的に同様である。ただし、本実施例において入力インターフェース31に入力された生体情報(呼吸情報、SpO情報、体温情報、血圧情報、心拍数情報、酸素補助情報および意識情報)は全てNEWSに用いる生体情報であるため、図6に示す例では、領域R7には生体情報が表示されない。
【0080】
NEWSを使用する場合に領域R8に表示される内容は、qSOFAを使用する場合に領域R8に表示される内容と同様である。
【0081】
NEWSを使用する場合に領域R9に表示される内容は、qSOFAを使用する場合に領域R9に表示される内容と基本的に同様である。ただし、図6に示す例では、使用される判別方法はNEWSであり、2022年12月10日17:52におけるNEWSに基づくスコアは3であるので、領域R3には「3」が表示されている。
【0082】
ところで、被検者の生体情報と、被検者の容態を示す容態情報と、を一覧的に確認したいというニーズが存在するが、その際に、容態情報が示す被検者の容態レベルも一瞥して確認できることが望まれている。例えば、既知の生体情報モニタでは、生体情報のトレンドグラフおよびアラーム設定値のトレンドグラフを同一画面で確認することはできるが、当該アラーム設定値のトレンドグラフではアラームの発生箇所が認識できるにとどまる。この点において、既知の生体情報モニタには改善の余地がある。
【0083】
上記構成に係る表示データ生成装置30によれば、生体情報および背景情報を含む表示データであって、背景情報が生体情報と重なるように表示される表示データが生成される。背景情報は、被検者の容態に応じた背景を示すため、被検者の容態を示す情報である。したがって、表示データ生成装置30によって生成された表示データにおいては、生体情報のみならず、被検者の容態を示し、かつ生体情報と重なるように表示される背景情報も含まれている。このため、ユーザは、生体情報を視認しつつ、生体情報に重なって表示される背景情報を視認することで、被検者の容態も一瞥して確認することができる。したがって、表示データ生成装置30によれば、被検者の生体情報と、被検者の容態を示す情報と、を一瞥して確認することができる。また、上記構成に係る表示データ生成方法、コンピュータプログラムおよび非一時的コンピュータ可読媒体においても、同様の効果を奏することができる。
【0084】
また、上記構成に係る表示データ生成装置30によれば、背景情報の表示態様に係る色合いは生体情報の表示態様に係る色合いと異なっているため、ユーザは、背景情報と生体情報を容易に区別して視認することができる。
【0085】
また、上記構成に係る表示データ生成装置30によれば、背景情報の表示態様に係る色は生体情報の表示態様に係る色よりも薄い。したがって、表示データ生成装置30によれば、背景情報が生体情報と重なるように表示されていても生体情報の視認性が損なわれない。
【0086】
また、上記構成に係る表示データ生成装置30によれば、表示データは、正常範囲情報および異常範囲情報をさらに含んでおり、生体情報は、背景情報と、正常範囲情報および異常範囲情報の少なくとも一つと、に重なるように表示される。つまり、生体情報は、背景情報のみならず、正常範囲情報および異常範囲情報の少なくとも一つとも重なるように表示されるので、ユーザは、被検者の容態と、被検者の生体情報が正常範囲内にあるかどうかと、を容易に認識することができる。
【0087】
また、上記構成に係る表示データ生成装置30によれば、正常範囲情報の表示態様に係る色合いは異常範囲情報の表示態様に係る色合いと異なるので、表示データを視認するユーザは、正常範囲と異常範囲を容易に区別することができる。
【0088】
また、上記構成に係る表示データ生成装置30によれば、表示データにおいて、複数の生体情報は、各生体情報に対応する正常範囲情報および異常範囲情報に基づく統一範囲にまとめて表示される。つまり、表示データに正常範囲情報および異常範囲情報が異なる複数の生体情報が含まれる場合であっても、複数の生体情報が統一範囲にまとめて表示される。このため、表示データ生成装置30によれば、ユーザは一覧的に複数の生体情報を視認でき、かつ複数の生体情報が正常範囲内にあるかどうかを容易に認識することができる。さらに、表示データ生成装置30によれば、ユーザは、少ない視点移動で複数の生体情報を容易に視認することができるので、ユーザに対する負担感を軽減させることができる。
【0089】
また、上記構成に係る表示データ生成装置30によれば、表示データには、時間軸上に延びる、生体情報のバイタルグラフも表示されるので、被検者の容態のみならず、被検者の生体情報の経時的な変化も確認することができる。
【0090】
また、上記構成に係る表示データ生成装置30によれば、表示データは、背景情報に加え、容態情報も含む。また、容態情報と背景情報は時間軸上に沿って対応して表示されるので、ユーザは、例えば、背景情報よりも視認しやすい容態情報を視認することで、より確実に被検者の容態を把握することができる。
【0091】
また、上記構成に係る表示データ生成装置30によれば、容態情報は、生体情報と重ならないように表示されるので、ユーザは、容易に生体情報と容態情報を視認することができるので、より確実に被検者の容態を把握することができる。
【0092】
また、上記構成に係る表示データ生成装置30によれば、容態情報の表示態様に係る色相は背景情報の表示態様に係る色相と対応しているので、ユーザは、容態情報と背景情報とが対応していることを直感的に認識することができる。
【0093】
また、上記構成に係る表示データ生成装置30によれば、容態情報の表示態様に係る色は背景情報の表示態様に係る色よりも濃いので、容態情報は背景情報よりもユーザに視認されやすい。このため、ユーザは、容易に容態情報を視認することができるので、速やかに被検者の容態を把握することができる。
【0094】
また、上記構成に係る表示データ生成装置30によれば、容態情報の表示態様に係る明度および彩度の少なくとも一つは、背景情報の表示態様に係る明度および彩度の少なくとも一つよりも高いので、ユーザは被検者の容態を確実に把握することができる。
【0095】
また、上記構成に係る表示データ生成装置30によれば、容態情報は、生体情報および背景情報が重なる部分よりも上方に表示されるので、ユーザは、被検者の容態を確実に把握することができる。
【0096】
(第二実施例)
次に、図4および図7を参照しつつ、本実施例における表示データ生成方法について説明する。なお、本実施例において、第一実施例と同様の部分については、同一の符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。本実施例でも、図4に例示する表示データ生成方法が実行される。また、本実施例においても、現在時刻は2022年12月10日18:30であるものとする。さらに、本実施例においても、2022年12月10日16:00から2022年12月10日18:30までの間、各生体情報が取得されたものとする。
【0097】
STEP01~STEP06は第一実施例と同様である。なお、STEP04において、ユーザは、使用する判別方法はqSOFAであることを示す判別方法情報をユーザ端末装置40の入力部41に入力したものとする。
【0098】
制御部33は、qSOFAに用いない生体情報(SpO情報、体温情報、心拍数情報および酸素補助情報)について、統一範囲情報を生成する(STEP08)。なお、本実施例では、qSOFAに用いる生体情報(呼吸情報、血圧情報および意識情報)については、統一範囲情報を生成しない。本実施例における統一範囲情報の生成方法は、第一実施例における統一範囲情報の生成方法と同様なので詳細な説明は省略する。
【0099】
STEP09~STEP14は第一実施例と同様である。なお、STEP10において、ユーザは、生体情報を確認したい時刻は2022年12月10日17:52であることを示す選択時刻情報をユーザ端末装置40の入力部41に入力したものとする。
【0100】
ここで、STEP14においてユーザ端末装置40の表示部42に表示される表示データについて説明する。本実施例においてユーザ端末装置40の表示部42に表示される表示データは、図7に例示する表示データである。本実施例において領域R1~R5および領域R7~R9に表示されている内容は、第一実施例において領域R1~R5および領域R7~R9に表示されている内容と同様である。一方で、本実施例における表示データでは、領域R6の代わりに領域R6A~R6Cが表示されている。領域R6Aには呼吸情報のバイタルグラフG21が表示されている。領域R6Bには血圧情報のバイタルグラフG22が表示されている。領域R6Aには意識情報のバイタルグラフG23が表示されている。なお、領域R6A、領域R6Bおよび領域R6Cは、第一領域の一例である。このように、本実施例は、使用する判別方法に用いない生体情報は統一範囲U2にまとめて表示されているものの、使用する判別方法に用いる生体情報は個別に分離して表示されている(すなわち、統一範囲にまとめて表示されていない)点で第一実施例と異なる。
【0101】
第二実施例においても、表示データ生成装置30は、第一実施例と同様の効果を奏することができる。
【0102】
上記の実施形態は本開示の理解を容易にするためのものであって、本開示を限定するものではない。本開示は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良されうる。
【0103】
上記の実施形態において、領域R8(第三領域の一例)には、2022年12月10日17:52(ユーザによって任意に選択された特定の時刻の一例)において取得された呼吸情報、SpO情報、体温情報、血圧情報、心拍数情報、酸素補助情報および意識情報が表示されているが、本開示はこの例に限られない。領域R8には、例えば、ユーザによって任意に選択された特定の時刻において取得された生体情報のうち、使用する判別方法に用いる生体情報のみが表示されてもよい。例えば、使用する判別方法がqSOFAである場合、ユーザ端末装置40の表示部42に表示される表示データは図8に例示する表示データである。図8に例示する表示データは、領域R8に、qSOFAで用いる生体情報である呼吸情報、血圧情報および意識情報のみ表示されている点で図5に例示する表示データと異なる。表示データ生成装置30が図8に例示する表示データを生成する場合、領域R8には、特定の時刻において取得された生体情報のうち、被検者の容態を判別するための判別方法に用いる生体情報のみが表示される。このため、ユーザは、領域R8に表示された生体情報を視認することで、当該判別方法に用いた生体情報を速やかに認識することができる。
【0104】
上記の実施形態において、表示データはユーザ端末装置40の表示部42に表示されているが、例えば、表示データ生成装置30の表示部34やベッドサイドモニタ20の表示部24に表示されてもよい。
【0105】
上記の実施形態において、表示データは、生体情報と、背景情報と、正常範囲情報と、異常範囲情報と、容態情報と、判別方法情報と、候補判別方法情報と、識別情報と、を含んでいるが、本開示はこの例に限られない。表示データは、例えば、正常範囲情報と、異常範囲情報と、容態情報と、判別方法情報と、候補判別方法情報と、識別情報と、を含んでいなくてもよい。
【0106】
上記の実施形態において、入力インターフェース31には複数の生体情報が入力されているが、一つの生体情報が入力されてもよい。
【0107】
第二実施例において、使用する判別方法に用いる生体情報は個別に分離して表示されており、当該判別方法に用いない生体情報は統一範囲U2にまとめて表示されているが、本開示はこの例に限られない。例えば、取得された全ての生体情報(すなわち、使用する判別方法に用いる生体情報および当該判別方法に用いない生体情報)が個別に分離した領域に表示されていてもよい。また、例えば、使用する判別方法に用いる生体情報は統一範囲U1にまとめて表示されており、当該判別方法に用いない生体情報は個別に分離した領域に表示されていてもよい。
【0108】
上記の実施形態において、入力インターフェース31には、呼吸情報、SpO情報、体温情報、血圧情報、心拍数情報、酸素補助情報および意識情報が入力されているが、例えば、使用する判別方法に用いる生体情報のみが入力されてもよい。
【0109】
第一実施例において、例えば、使用する判別方法がqSOFAである場合、領域R6の統一範囲U1には三つの生体情報が表示され、領域R7の統一範囲U2には四つの生体情報が表示されているが、統一範囲U1,U2に表示される生体情報の数は二以上であればよく、この例に限られない。
【0110】
上記の実施形態において、領域R2には、二つの判別方法(qSOFAおよびNEWS)が表示されているが、例えば、三つ以上の判別方法が表示されていてもよい。
【0111】
上記の実施形態において、表示データ生成システム1は、センサ10と、ベッドサイドモニタ20と、表示データ生成装置30と、ユーザ端末装置40と、を備えているが、例えば、表示データ生成装置30およびユーザ端末装置40を備えていなくてもよい。この場合、ベッドサイドモニタ20は、表示データ生成装置30の記憶装置32および制御部33に対応する記憶装置および制御部22を備えており、ベッドサイドモニタ20が表示データ生成装置30の機能を実現してもよい。また、表示データ生成システム1は、ベッドサイドモニタ20および表示データ生成装置30を備えていなくてもよい。この場合、ユーザ端末装置40は、表示データ生成装置30の記憶装置32および制御部33に対応する記憶装置および制御部を備えており、ユーザ端末装置40が表示データ生成装置30の機能を実現してもよい。
【0112】
上記の実施形態において、表示データは表示データ生成装置30によって生成されているが、ベッドサイドモニタ20またはユーザ端末装置40によって生成されてもよい。この場合、ベッドサイドモニタ20またはユーザ端末装置40は、例えば、表示データ生成装置30に対応する制御部を備えており、表示データ生成装置30の記憶装置32から各種情報を取得する。
【0113】
以上説明したように、本明細書には次の事項が開示されている。
(1)被検者の生体情報が入力される入力インターフェースと、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な少なくとも一つの命令が記憶されたメモリと、を備える表示データ生成装置であって、
少なくとも一つの前記命令が前記プロセッサによって実行されると、前記表示データ生成装置は、前記生体情報と、前記生体情報および前記被検者の容態を判別するための判別方法に基づいて判別された前記被検者の容態に応じた背景を示す背景情報と、を含む表示データであって、前記背景情報が前記生体情報と重なるように表示される表示データを生成する、表示データ生成装置。
(2)前記背景情報の表示態様に係る色合いは、前記生体情報の表示態様に係る色合いと異なっている、(1)に記載の表示データ生成装置。
(3)前記背景情報の表示態様に係る色は、前記生体情報の表示態様に係る色よりも薄い、(2)に記載の表示データ生成装置。
(4)前記表示データは、前記生体情報ごとに設定された前記生体情報の正常範囲を示す正常範囲情報と、前記生体情報ごとに設定された前記生体情報の異常範囲を示す異常範囲情報と、をさらに含み、
前記生体情報は、前記背景情報と、前記正常範囲情報および前記異常範囲情報の少なくとも一つと、に重なるように表示される、(1)から(3)のいずれか一つに記載の表示データ生成装置。
(5)前記正常範囲情報の表示態様に係る色合いは、前記異常範囲情報の表示態様に係る色合いと異なる、(4)に記載の表示データ生成装置。
(6)前記表示データ生成装置は、前記入力インターフェースに入力された複数の前記生体情報が、各前記生体情報に対応する前記正常範囲情報および前記異常範囲情報に基づく統一範囲であって、複数の前記生体情報の正常範囲および異常範囲を統一的に画定するための前記統一範囲にまとめて表示される前記表示データを生成する、(4)または(5)に記載の表示データ生成装置。
(7)前記表示データには、時間軸上に延びる、前記生体情報のバイタルグラフが表示される、(1)から(6)のいずれか一つに記載の表示データ生成装置。
(8)前記表示データは、前記生体情報と、前記判別方法と、に基づいて生成される前記被検者の容態を示す容態情報をさらに含み、
前記容態情報は、前記生体情報と重ならないように表示され、
前記容態情報と前記背景情報は時間軸上に沿って対応して表示される、(1)から(7)のいずれか一つに記載の表示データ生成装置。
(9)前記容態情報は、前記生体情報と重ならないように表示される、(8)に記載の表示データ生成装置。
(10)前記容態情報の表示態様に係る色相は、前記背景情報の表示態様に係る色相と対応している、(9)に記載の表示データ生成装置。
(11)前記容態情報の表示態様に係る色は、前記背景情報の表示態様に係る色よりも濃い、(10)に記載の表示データ生成装置。
(12)前記容態情報は、前記生体情報および前記背景情報が重なる部分よりも上方に表示される、(8)から(11)のいずれか一つに記載の表示データ生成装置。
(13)少なくとも、被検者の生体情報と、前記生体情報および前記被検者の容態を判別するための判別方法に基づいて判別された前記被検者の容態に応じた背景を示す背景情報と、を含む表示データであって、前記背景情報が前記生体情報と重なるように表示される表示データを生成するステップを含む、表示データ生成装置によって実行される表示データ生成方法。
(14)表示データ生成装置に備わるプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムが実行されることにより、前記表示データ生成装置に、
少なくとも、被検者の生体情報と、前記生体情報および前記被検者の容態を判別するための判別方法に基づいて判別された前記被検者の容態に応じた背景を示す背景情報と、を含む表示データであって、前記背景情報が前記生体情報と重なるように表示される表示データを生成させる、コンピュータプログラム。
(15)(14)に記載されたコンピュータプログラムが記憶された、非一時的コンピュータ可読媒体。
【符号の説明】
【0114】
1:表示データ生成システム、10:センサ、11:血圧センサ、12:呼吸センサ、13:SpOセンサ、14:体温センサ、15:心拍数センサ、20:ベッドサイドモニタ、21:受信部、22,33:制御部、23:入力部、24:表示部、25:送信部、30:表示データ生成装置、31:入力インターフェース、32:記憶装置、34:表示部、35:出力インターフェース、36:バス、40:ユーザ端末装置、41:入力部、42:表示部、331:メモリ、332:プロセッサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8