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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095023
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】泡吐出ポンプ容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/34 20060101AFI20240703BHJP
   B65D 81/32 20060101ALI20240703BHJP
【FI】
B65D47/34 110
B65D47/34 200
B65D81/32 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022212007
(22)【出願日】2022-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100154003
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 憲一郎
(72)【発明者】
【氏名】星野 真弥
【テーマコード(参考)】
3E013
3E084
【Fターム(参考)】
3E013AA05
3E013AC01
3E013AD02
3E013AD07
3E013AE02
3E013AF05
3E013AF32
3E084AA04
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084CB02
3E084DA01
3E084FA09
3E084KB05
3E084LB03
3E084LB07
3E084LB08
3E084LC01
3E084LD22
(57)【要約】
【課題】泡に異成分を添加できる泡吐出ポンプ容器を提供する。
【解決手段】第1ポンプ容器部2と第2ポンプ容器部3とを有し、第1ポンプ容器部2は、第1容器側部材1aに対してノズルヘッド側部材1bが進退する時の第1前進方向への第1動作により、第1内容物を泡状にしてノズルヘッド側部材1bから吐出し、第2ポンプ容器部3は、第2容器側部材1cに対してノズルヘッド側部材1bが進退する時の第2前進方向への第2動作により、第2内容物をノズルヘッド側部材1bから吐出し、第1容器側部材1aは、第1動作によって第2容器側部材1cが第1容器側部材1aに対して所定距離を超えて前進することを規制することで第2動作を生じさせる規制部4を有し、ノズルヘッド側部材1bは、泡状の第1内容物を流す第1流路5と、第2内容物を流し、泡状の第1内容物に合流させる第2流路6とを有する、泡吐出ポンプ容器1。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状の第1内容物を収容する第1容器側部材と前記第1容器側部材に進退可能に連結するノズルヘッド側部材とを有する第1ポンプ容器部と、
第1内容物と異なる成分の第2内容物を収容する第2容器側部材と前記第2容器側部材に進退可能に連結する前記ノズルヘッド側部材とを有する第2ポンプ容器部とを有し、
前記第1ポンプ容器部は、前記第1容器側部材に対して前記ノズルヘッド側部材が進退する時の第1前進方向への第1動作により、前記第1内容物を泡状にして前記ノズルヘッド側部材から吐出し、
前記第2ポンプ容器部は、前記第2容器側部材に対して前記ノズルヘッド側部材が進退する時の第2前進方向への第2動作により、前記第2内容物を前記ノズルヘッド側部材から吐出し、
前記第1容器側部材は、前記第1動作によって前記第2容器側部材が前記第1容器側部材に対して所定距離を超えて前進することを規制することで前記第2動作を生じさせる規制部を有し、
前記ノズルヘッド側部材は、泡状の前記第1内容物を流す第1流路と、前記第2内容物を流し、泡状の前記第1内容物に合流させる第2流路とを有する、泡吐出ポンプ容器。
【請求項2】
前記規制部は、前記第1動作によって前記第2容器側部材が前記第1容器側部材に対して前記所定距離前進すると前記第2容器側部材に突き当たる突き当て動作によって、それ以上の前進を規制することで前記第2動作を生じさせる突き当て部を有する、請求項1に記載の泡吐出ポンプ容器。
【請求項3】
前記第1容器側部材は、液状の前記第1内容物を収容する第1容器を有し、
前記第1容器は、前記第1前進方向の反対側と前記第1前進方向に見た時の前記第1容器の中心から遠ざかる第1容器外側とに開放される凹部を有し、
前記第2容器側部材は、前記第1動作の前から後まで前記凹部内に配置され、
前記凹部の底面は前記突き当て部を構成する、請求項2に記載の泡吐出ポンプ容器。
【請求項4】
前記第1容器側部材は、液状の前記第1内容物を収容する第1容器と、前記第1容器の口部に装着される第1装着キャップとを有し、
前記第2容器側部材は、前記第2内容物を収容する第2容器と、前記第2容器の口部に装着される第2装着キャップとを有し、
前記第1容器側部材は、前記第1装着キャップに一体に連なり且つ前記第1動作による前記第1前進方向の移動を許容するように前記第2容器を保持する保持部を有し、
前記保持部における前記第1前進方向の反対側の面は、前記突き当て動作において前記第2装着キャップに突き当たる前記突き当て部を有する、請求項2に記載の泡吐出ポンプ容器。
【請求項5】
前記保持部は、前記第1前進方向に見た時の前記第1容器の中心から遠ざかる第1容器外側に開放部を有する弾性変形可能なC字形状部を有し、
前記第2容器は、前記C字形状部に対し、前記C字形状部の弾性変形によって前記開放部を通して着脱可能である、請求項4に記載の泡吐出ポンプ容器。
【請求項6】
前記ノズルヘッド側部材は、第1ノズルヘッドと第2ノズルヘッドとを有し、
前記第1ノズルヘッドは、前記第1流路の第1部分を有し、
前記第2ノズルヘッドは、前記第1流路の第2部分と前記第2流路とを有し、
前記第2ノズルヘッドは、前記第1ノズルヘッドに対して着脱可能であり、前記第1前進方向に見た時の前記第1容器外側に移動することで前記第1ノズルヘッドから離脱でき、前記第1前進方向に見た時の第1容器内側に移動することで前記第1ノズルヘッドに装着できる、請求項3又は5に記載の泡吐出ポンプ容器。
【請求項7】
前記第2流路は、前記第1流路に並行して伸びることで前記第2内容物を泡状の前記第1内容物にノズル先端部で合流させる並行部を有する、請求項1に記載の泡吐出ポンプ容器。
【請求項8】
前記第1流路における流れ方向に垂直な横断面形状は、前記第1前進方向の反対側に凹む凹所を有し、
前記第2流路の前記並行部は、前記凹所内で前記凹所に並行して前記ノズル先端部まで伸びる部分を有する、請求項7に記載の泡吐出ポンプ容器。
【請求項9】
前記第1流路は、前記第1前進方向に見た時に前記第2流路の前記並行部の両側に分岐して前記ノズル先端部まで伸びる分岐部を有する、請求項7に記載の泡吐出ポンプ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は泡吐出ポンプ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
液状の内容物を収容する容器側部材とノズルヘッド側部材とを有し、容器側部材に対してノズルヘッド側部材が進退する時の前進方向への動作により、内容物を泡状にしてノズルヘッド側部材から吐出する泡吐出ポンプ容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-194095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
泡に異成分を添加できると望ましい場合がある。
【0005】
そこで本発明の目的は、泡に異成分を添加できる泡吐出ポンプ容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は以下のとおりである。
【0007】
[1]
液状の第1内容物を収容する第1容器側部材と前記第1容器側部材に進退可能に連結するノズルヘッド側部材とを有する第1ポンプ容器部と、
第1内容物と異なる成分の第2内容物を収容する第2容器側部材と前記第2容器側部材に進退可能に連結する前記ノズルヘッド側部材とを有する第2ポンプ容器部とを有し、
前記第1ポンプ容器部は、前記第1容器側部材に対して前記ノズルヘッド側部材が進退する時の第1前進方向への第1動作により、前記第1内容物を泡状にして前記ノズルヘッド側部材から吐出し、
前記第2ポンプ容器部は、前記第2容器側部材に対して前記ノズルヘッド側部材が進退する時の第2前進方向への第2動作により、前記第2内容物を前記ノズルヘッド側部材から吐出し、
前記第1容器側部材は、前記第1動作によって前記第2容器側部材が前記第1容器側部材に対して所定距離を超えて前進することを規制することで前記第2動作を生じさせる規制部を有し、
前記ノズルヘッド側部材は、泡状の前記第1内容物を流す第1流路と、前記第2内容物を流し、泡状の前記第1内容物に合流させる第2流路とを有する、泡吐出ポンプ容器。
【0008】
[2]
前記規制部は、前記第1動作によって前記第2容器側部材が前記第1容器側部材に対して前記所定距離前進すると前記第2容器側部材に突き当たる突き当て動作によって、それ以上の前進を規制することで前記第2動作を生じさせる突き当て部を有する、[1]に記載の泡吐出ポンプ容器。
【0009】
[3]
前記第1容器側部材は、液状の前記第1内容物を収容する第1容器を有し、
前記第1容器は、前記第1前進方向の反対側と前記第1前進方向に見た時の前記第1容器の中心から遠ざかる第1容器外側とに開放される凹部を有し、
前記第2容器側部材は、前記第1動作の前から後まで前記凹部内に配置され、
前記凹部の底面は前記突き当て部を構成する、[2]に記載の泡吐出ポンプ容器。
【0010】
[4]
前記第1容器側部材は、液状の前記第1内容物を収容する第1容器と、前記第1容器の口部に装着される第1装着キャップとを有し、
前記第2容器側部材は、前記第2内容物を収容する第2容器と、前記第2容器の口部に装着される第2装着キャップとを有し、
前記第1容器側部材は、前記第1装着キャップに一体に連なり且つ前記第1動作による前記第1前進方向の移動を許容するように前記第2容器を保持する保持部を有し、
前記保持部における前記第1前進方向の反対側の面は、前記突き当て動作において前記第2装着キャップに突き当たる前記突き当て部を有する、[2]に記載の泡吐出ポンプ容器。
【0011】
[5]
前記保持部は、前記第1前進方向に見た時の前記第1容器の中心から遠ざかる第1容器外側に開放部を有する弾性変形可能なC字形状部を有し、
前記第2容器は、前記C字形状部に対し、前記C字形状部の弾性変形によって前記開放部を通して着脱可能である、[4]に記載の泡吐出ポンプ容器。
【0012】
[6]
前記ノズルヘッド側部材は、第1ノズルヘッドと第2ノズルヘッドとを有し、
前記第1ノズルヘッドは、前記第1流路の第1部分を有し、
前記第2ノズルヘッドは、前記第1流路の第2部分と前記第2流路とを有し、
前記第2ノズルヘッドは、前記第1ノズルヘッドに対して着脱可能であり、前記第1前進方向に見た時の前記第1容器外側に移動することで前記第1ノズルヘッドから離脱でき、前記第1前進方向に見た時の第1容器内側に移動することで前記第1ノズルヘッドに装着できる、[3]又は[5]に記載の泡吐出ポンプ容器。
【0013】
[7]
前記第2流路は、前記第1流路に並行して伸びることで前記第2内容物を泡状の前記第1内容物にノズル先端部で合流させる並行部を有する、[1]~[6]の何れか1つに記載の泡吐出ポンプ容器。
【0014】
[8]
前記第1流路における流れ方向に垂直な横断面形状は、前記第1前進方向の反対側に凹む凹所を有し、
前記第2流路の前記並行部は、前記凹所内で前記凹所に並行して前記ノズル先端部まで伸びる部分を有する、[7]に記載の泡吐出ポンプ容器。
【0015】
[9]
前記第1流路は、前記第1前進方向に見た時に前記第2流路の前記並行部の両側に分岐して前記ノズル先端部まで伸びる分岐部を有する、[7]に記載の泡吐出ポンプ容器。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、泡に異成分を添加できる泡吐出ポンプ容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態の泡吐出ポンプ容器を示す一部断面側面図である。
図2図1に示す泡吐出ポンプ容器の上面図である。
図3】本発明の一実施形態の泡吐出ポンプ容器の変形例を示す一部断面側面図である。
図4図3に示す泡吐出ポンプ容器の上面図である。
図5図1の一部拡大図である。
図6図5のA矢印方向に見た時の側面図である。
図7図5に示す第1流路と第2流路の変形例の一部拡大図である。
図8図7のB矢印方向に見た時の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を例示説明する。
【0019】
図1図2に示すように、本発明の一実施形態において泡吐出ポンプ容器1は、液状の第1内容物を収容する第1容器側部材1aと第1容器側部材1aに進退可能に連結するノズルヘッド側部材1bとを有する第1ポンプ容器部2と、第1内容物と異なる成分の第2内容物を収容する第2容器側部材1cと第2容器側部材1cに進退可能に連結するノズルヘッド側部材1bとを有する第2ポンプ容器部3とを有する。第1ポンプ容器部2は、第1容器側部材1aに対してノズルヘッド側部材1bが進退する時の第1前進方向(図1では下方)への第1動作により、第1内容物を泡状にしてノズルヘッド側部材1bから吐出する。第2ポンプ容器部3は、第2容器側部材1cに対してノズルヘッド側部材1bが進退する時の第2前進方向への第2動作により、第2内容物をノズルヘッド側部材1bから吐出する。第1容器側部材1aは、第1動作によって第2容器側部材1cが第1容器側部材1aに対して所定距離を超えて前進することを規制することで第2動作を生じさせる規制部4を有する。ノズルヘッド側部材1bは、泡状の第1内容物を流す第1流路5と、第2内容物を流し、泡状の第1内容物に合流させる第2流路6とを有する。
【0020】
上記構成によれば、使用者がノズルヘッド側部材1bを第1容器側部材1aに対して所定距離押し下げる操作をすることで、液状の第1内容物を泡状にして第1流路5を流しながら、規制部4によって第1容器側部材1aに対する相対的な第2容器側部材1cの前進を規制することができる。その結果、更なる押し下げ操作により、ノズルヘッド側部材1bを第1容器側部材1aだけでなく第2容器側部材1cに対しても押し下げ、第2流路6を通して異成分の第2内容物を流し、泡状の第1内容物に合流させる(つまり添加する)ことができる。
【0021】
規制部4は、第1動作によって第2容器側部材1cが第1容器側部材1aに対して所定距離前進すると第2容器側部材1cに突き当たる突き当て動作によって、それ以上の前進を規制することで第2動作を生じさせる突き当て部4aを有する。上記構成によれば、簡単な構造で規制部4を実現できる。
【0022】
第1容器側部材1aは、液状の第1内容物を収容する第1容器7を有する。第1容器7は、第2容器側部材1cの直下において、第1前進方向の反対側と第1前進方向に見た時の第1容器7の中心Cから遠ざかる第1容器外側とに開放される凹部8を有する。第2容器側部材1cは、第1動作の前から後まで凹部8内に配置される。凹部8の底面8aは突き当て部4aを構成する。上記構成によれば、簡単な構造で突き当て部4aを実現できる。
【0023】
突き当て部4aは、図3図4に示す変形例のように構成してもよい。本変形例では、第1容器側部材1aは、液状の第1内容物を収容する第1容器7と、第1容器7の口部に装着される第1装着キャップ9とを有する。第2容器側部材1cは、第2内容物を収容する第2容器10と、第2容器10の口部に装着される第2装着キャップ11とを有する。第1容器側部材1aは、第1装着キャップ9に一体に連なり且つ第1動作による第1前進方向の移動を許容するように第2容器10を保持する保持部12を有する。保持部12における第1前進方向の反対側の面は、突き当て動作において第2装着キャップ11のフランジ部11aに突き当たる突き当て部4aを有する。上記構成によっても、簡単な構造で突き当て部4aを実現できる。図3に示すように、フランジ部11aは第2装着キャップ11の下端部に設けられる。図4は、保持部12の視認性を良くするために、第2装着キャップ11(フランジ部11a)を省略して泡吐出ポンプ容器1を示す。
【0024】
上記変形例において、保持部12は、第1前進方向に見た時の第1容器7の中心Cから遠ざかる第1容器外側(第2容器側部材1c側)に開放部12aを有する弾性変形可能なC字形状部12bを有する。第2容器10は、C字形状部12bに対し、C字形状部12bの弾性変形によって開放部12aを通して着脱可能である。上記構成によれば、保持部12に第2容器10を容易に取り付けることができる。第2容器10を摺動し易くするために、C字形状部12bの内面に、間隔をおいて並びそれぞれ第2容器10の摺動方向(第1前進方向に沿う方向)に伸びる複数のリブを設けてもよい。
【0025】
図1図2に示すように、ノズルヘッド側部材1bは、第1ノズルヘッド13と第2ノズルヘッド14とを有する。第1ノズルヘッド13は、第1流路5の第1部分5aを有する。第2ノズルヘッド14は、第1流路5の第2部分5bと第2流路6とを有する。第2ノズルヘッド14は、第1ノズルヘッド13に対して着脱可能であり、第1前進方向に見た時の第1容器外側に移動(スライド)することで第1ノズルヘッド13から離脱でき、第1前進方向に見た時の第1容器内側に移動(スライド)することで第1ノズルヘッド13に装着できる。上記構成によれば、第1ノズルヘッド13から第2ノズルヘッド14を第1容器外側に向けて離脱させると、第1容器7の凹部8内から第2ノズルヘッド14に連結した第2容器側部材1c(第2容器10)も取り出され、泡吐出ポンプ容器1を、第2内容物の添加なしで第1内容物を吐出可能な状態にすることができる。またその逆に、第1ノズルヘッド13に第2ノズルヘッド14を第1容器内側に向けて装着すると、第1容器7の凹部8内に第2ノズルヘッド14に連結した第2容器側部材1c(第2容器10)も収容され、泡吐出ポンプ容器1を、第2内容物の添加ありで第1内容物を吐出可能な状態にすることができる。
【0026】
上記構成は、図3図4に示す変形例においても同様である。したがって、本変形例では、第1ノズルヘッド13から第2ノズルヘッド14を第1容器外側に向けて離脱させると、第2ノズルヘッド14に連結した第2容器側部材1c(第2容器10)も保持部12のC字形状部12bから開放部12aを通して取り出され、泡吐出ポンプ容器1を、第2内容物の添加なしで第1内容物を吐出可能な状態にすることができる。またその逆に、第1ノズルヘッド13に第2ノズルヘッド14を第1容器内側に向けて装着すると、第2ノズルヘッド14に連結した第2容器側部材1c(第2容器10)も保持部12のC字形状部12bに開放部12aを通して収容され、泡吐出ポンプ容器1を、第2内容物の添加ありで第1内容物を吐出可能な状態にすることができる。
【0027】
図5図6に示すように、第2流路6は、第1流路5に並行して伸びることで第2内容物を泡状の第1内容物にノズル先端部15で合流させる並行部6aを有する。上記構成によれば、泡への混合を抑制した状態で第2内容物を添加できる。したがって、例えば、第2内容物が消泡性を有する成分(オイル成分など)を含む場合に、泡の発泡状態を良好に維持できる添加を実現できる。
【0028】
図6に示すように、第1流路5における流れ方向に垂直な横断面形状は、第1前進方向の反対側に凹む凹所5cを有する。図5図6に示すように、第2流路6の並行部6aは、凹所5c内で凹所5cに並行してノズル先端部15まで伸びる部分を有する。上記構成によれば、泡への混合を特に抑制した状態で第2内容物を添加できる。
【0029】
第1流路5と第2流路6は、図7図8に示す変形例のように構成してもよい。本変形例では、第1流路5は、第1前進方向に見た時に第2流路6の並行部6aの両側に分岐してノズル先端部15まで伸びる分岐部5dを有する。上記構成によっても、泡への混合を特に抑制した状態で第2内容物を添加できる。
【0030】
図1図2に示すように、第2前進方向は第1前進方向に一致する。上記構成によれば、第1動作に伴って第2動作をスムーズに生じさせることができる。
【0031】
図1図2に示すように、第1ノズルヘッド13は、第1流路5の第1部分5aを形成する第1頂部16を有する。第1頂部16は、第1前進方向に見た時に第1頂部16の外周部を形成する外周壁部16aと、外周壁部16aの頂部に連なる頂壁部16bと、第1頂壁との間に第1流路5の第1部分5aを形成する底壁部16cとを有する。外周壁部16aは、第1流路5の第1部分5aの下流端となる第1接続口16dを内側に形成する第1接続部16eを有する。第2ノズルヘッド14は第2頂部17を有する。第2頂部17は、第1頂部16に装着可能且つ離脱可能な装着部18と、装着部18に一体に連なり、第1流路5の第2部分5bと第2流路6を形成する流路形成部19とを有する。装着部18は、第1頂部16に対し、第1容器内側に向けて装着され、第1容器外側に向けて離脱される。装着部18は、第1流路5の第2部分5bの上流端となる第2接続口18aを内側に形成し且つ装着時に第1接続部16eに接続される第2接続部18bと、装着時に外周壁部16aの外周面を把持する把持部18cと、装着時に頂壁部16bの上面に接触する頂壁接触部18dと、装着時に底壁部16cの下面に接触する底壁接触部18eとを有する。上記構成によれば、簡単な構造により、第1ノズルヘッド13に対して第2ノズルヘッド14を着脱可能に構成できる。
【0032】
把持部18cは、装着時に、第1前進方向に見た時に、流路形成部19側から、外周壁部16aの中心を超えて伸びる。上記構成によれば、装着時に把持部18cによって外周壁部16aを安定して把持することができる。
【0033】
頂壁接触部18dは、装着時に、第1前進方向に見た時に、流路形成部19側から、外周壁部16aの中心を超えて伸びる。上記構成によれば、第1ノズルヘッド13への押し下げ操作を頂壁接触部18dによって受け易くできるので、押し下げ操作力を第2ノズルヘッド14に良好に伝達でき、安定した動作を実現できる。
【0034】
第1前進方向に見た時に、外周壁部16aの中心は第1容器7の中心Cに一致する。上記構成によれば、第1動作に伴って第2動作をスムーズに生じさせることができる。
【0035】
本発明は前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0036】
したがって、前述した実施形態の泡吐出ポンプ容器1は、液状の第1内容物を収容する第1容器側部材1aと第1容器側部材1aに進退可能に連結するノズルヘッド側部材1bとを有する第1ポンプ容器部2と、第1内容物と異なる成分の第2内容物を収容する第2容器側部材1cと第2容器側部材1cに進退可能に連結するノズルヘッド側部材1bとを有する第2ポンプ容器部3とを有し、第1ポンプ容器部2は、第1容器側部材1aに対してノズルヘッド側部材1bが進退する時の第1前進方向への第1動作により、第1内容物を泡状にしてノズルヘッド側部材1bから吐出し、第2ポンプ容器部3は、第2容器側部材1cに対してノズルヘッド側部材1bが進退する時の第2前進方向への第2動作により、第2内容物をノズルヘッド側部材1bから吐出し、第1容器側部材1aは、第1動作によって第2容器側部材1cが第1容器側部材1aに対して所定距離を超えて前進することを規制することで第2動作を生じさせる規制部4を有し、ノズルヘッド側部材1bは、泡状の第1内容物を流す第1流路5と、第2内容物を流し、泡状の第1内容物に合流させる第2流路6とを有する、泡吐出ポンプ容器1である限り変更可能である。
【符号の説明】
【0037】
1 泡吐出ポンプ容器
1a 第1容器側部材
1b ノズルヘッド側部材
1c 第2容器側部材
2 第1ポンプ容器部
3 第2ポンプ容器部
4 規制部
4a 突き当て部
5 第1流路
5a 第1部分
5b 第2部分
5c 凹所
5d 分岐部
6 第2流路
6a 並行部
7 第1容器
8 凹部
8a 底面
9 第1装着キャップ
10 第2容器
11 第2装着キャップ
11a フランジ部
12 保持部
12a 開放部
12b C字形状部
13 第1ノズルヘッド
14 第2ノズルヘッド
15 ノズル先端部
16 第1頂部
16a 外周壁部
16b 頂壁部
16c 底壁部
16d 第1接続口
16e 第1接続部
17 第2頂部
18 装着部
18a 第2接続口
18b 第2接続部
18c 把持部
18d 頂壁接触部
18e 底壁接触部
19 流路形成部
C 第1容器の中心
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8