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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095124
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20240703BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20240703BHJP
【FI】
G06F1/16 312S
G06F1/16 312F
G06F1/16 312J
G06F1/16 312E
H05K5/02 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022212179
(22)【出願日】2022-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木下 宏晃
(72)【発明者】
【氏名】劉 ガロ
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 大輔
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 孝昌
【テーマコード(参考)】
4E360
【Fターム(参考)】
4E360AB17
4E360AB18
4E360ED04
4E360ED24
4E360ED30
4E360GA60
4E360GB46
4E360GC04
4E360GC08
(57)【要約】
【課題】筐体部材からの磁石の脱落を防止することができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、第1筐体部材と第2筐体部材とを第1姿勢と第2姿勢との間で相対的に回動可能に連結するヒンジ装置と、1壁部に取り付けられる磁石と、第2壁部に取り付けられ、第1姿勢時に磁石と吸着する被吸着体とを備える。第1壁部には、前記磁石を挿入可能に形成され、前記第1姿勢時に前記第2壁部側を臨む開口部と、前記磁石の側面を支持する側部内壁面と、前記磁石の底面を支持する底壁面と、を有し、前記磁石を収容する収容穴と、前記収容穴の側部内壁面の一部に形成され、前記収容穴に対する前記磁石の挿入方向と交差する方向に窪んだ凹部とが設けられている。磁石は、さらに、前記側面の一部から突出するように設けられ、前記凹部に挿入される係止部を有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器であって、
第1壁部を有する第1筐体部材と、
第2壁部を有し、前記第1筐体部材と隣接する第2筐体部材と、
前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とを、互いに面方向で重なるように積層して前記第1壁部と前記第2壁部とを対向する位置に配置する第1姿勢と、互いに面方向と垂直する方向に並ぶ第2姿勢との間で、相対的に回動可能に連結するヒンジ装置と、
側面及び底面を有し、前記第1壁部に取り付けられる磁石と、
前記第2壁部に取り付けられ、前記第1姿勢時に前記磁石と吸着する被吸着体と、
を備え、
前記第1壁部には、
前記磁石を挿入可能に形成され、前記第1姿勢時に前記第2壁部側を臨む開口部と、前記磁石の側面を支持する側部内壁面と、前記磁石の底面を支持する底壁面と、を有し、前記磁石を収容する収容穴と、
前記収容穴の側部内壁面の一部に形成され、前記収容穴に対する前記磁石の挿入方向と交差する方向に窪んだ凹部と、
が設けられ、
前記磁石は、さらに、前記側面の一部から突出するように設けられ、前記凹部に挿入される係止部を有する
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
さらに、前記収容穴の側部内壁面と前記磁石の側面との間に配置され、前記収容穴内での前記磁石の移動を規制することで、前記係止部を前記凹部から抜け止めするスペーサ部材を備える
ことを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電子機器であって、
さらに、可撓性を有するシート状に形成され、前記第1筐体部材から前記第2筐体部材に亘って延在すると共に、外周縁部の一辺が前記第1壁部と対向する位置に設けられるディスプレイと、
前記ディスプレイと接続され、前記ディスプレイの表示を制御する制御基板と、
を備え、
前記ディスプレイと前記制御基板との間には、前記一辺を回り込むように前記ディスプレイの裏側へと折り返された折返し部が設けられ、
前記磁石は、前記折返し部と対向している
ことを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項3に記載の電子機器であって、
前記磁石は、さらに、前記折返し部を避けるように該折返し部から後退し、前記折返し部との間に所定の隙間を形成する逃げ部を有する
ことを特徴とする電子機器。
【請求項5】
電子機器であって、
第1壁部を有する第1筐体部材と、
第2壁部を有し、前記第1筐体部材と隣接する第2筐体部材と、
前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とを、互いに面方向で重なるように積層して前記第1壁部と前記第2壁部とを対向する位置に配置する第1姿勢と、互いに面方向と垂直する方向に並ぶ第2姿勢との間で、相対的に回動可能に連結するヒンジ装置と、
前記第1壁部に取り付けられる磁石と、
前記第2壁部に取り付けられ、前記第1姿勢時に前記磁石と吸着する被吸着体と、
可撓性を有するシート状に形成され、前記第1筐体部材から前記第2筐体部材に亘って延在すると共に、外周縁部の一辺が前記第1壁部と対向する位置に設けられるディスプレイと、
前記ディスプレイと接続され、前記ディスプレイの表示を制御する制御基板と、
を備え、
前記ディスプレイと前記制御基板との間には、前記一辺を回り込むように前記ディスプレイの裏側へと折り返された折返し部が設けられ、
前記磁石は、前記折返し部と対向すると共に、前記折返し部を避けるように該折返し部から後退し、前記折返し部との間に所定の隙間を形成する逃げ部を有する
ことを特徴とする電子機器。
【請求項6】
請求項5に記載の電子機器であって、
前記ディスプレイは、アクティブ領域及び非アクティブ領域を含むディスプレイボディを有し、
前記折返し部は、前記非アクティブ領域の一部を延長して折り曲げたものである
ことを特徴とする電子機器。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の電子機器であって、
前記磁石は、側面及び底面を有し、
前記第1壁部には、
前記磁石を挿入可能に形成され、前記第1姿勢時に前記第2壁部側を臨む開口部と、前記磁石の側面を支持する側部内壁面と、前記磁石の底面を支持する底壁面と、を有し、前記磁石を収容する収容穴と、
前記収容穴の側部内壁面の一部に形成され、前記収容穴に対する前記磁石の挿入方向と交差する方向に窪んだ凹部と、
が設けられ、
前記磁石は、さらに、前記側面の一部から突出するように設けられ、前記凹部に挿入される係止部を有する
ことを特徴とする電子機器。
【請求項8】
請求項7に記載の電子機器であって、
さらに、前記第1壁部と前記ディスプレイとの間に跨るように設けられ、前記第1壁部及び前記ディスプレイに対して粘着固定されたベゼル部材を備え、
前記ベゼル部材は、前記磁石が収容された前記収容穴の開口部を塞いでいる
ことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の筐体部材を回動可能に連結した電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばノート型PC又はタブレット型PCのような電子機器は、2つの筐体部材をヒンジ装置で連結した構成がある(例えば特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6453413号公報
【特許文献2】特許第6077025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような電子機器は、2つの筐体部材を閉じた状態での口開きを防止するため、各筐体部材の縁部に磁石を設ける場合がある。磁石は、例えば接着剤を用いて筐体部材に固定されるが、接着不良等がある場合は電子機器の組立時等に磁石が脱落する懸念がある。
【0005】
他方、特許文献1のようなフレキシブルディスプレイを採用した電子機器は、ディスプレイが各筐体部材の縁部まで延在しているため、ディスプレイと磁石とが近接して配置される場合もある。この場合、仮に電子機器が強い衝撃を受けると、磁石が脱落まではしなくても位置ずれし、ディスプレイ或いはその周辺部品と接触して不具合を生じる可能性もある。
【0006】
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、主たる目的は、筐体部材からの磁石の脱落を防止することができる電子機器を提供することにある。本発明の別の目的は、磁石がディスプレイに接触して不具合を生じることを防止することができる電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様に係る電子機器は、第1壁部を有する第1筐体部材と、第2壁部を有し、前記第1筐体部材と隣接する第2筐体部材と、前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とを、互いに面方向で重なるように積層して前記第1壁部と前記第2壁部とを対向する位置に配置する第1姿勢と、互いに面方向と垂直する方向に並ぶ第2姿勢との間で、相対的に回動可能に連結するヒンジ装置と、側面及び底面を有し、前記第1壁部に取り付けられる磁石と、前記第2壁部に取り付けられ、前記第1姿勢時に前記磁石と吸着する被吸着体と、を備え、前記第1壁部には、前記磁石を挿入可能に形成され、前記第1姿勢時に前記第2壁部側を臨む開口部と、前記磁石の側面を支持する側部内壁面と、前記磁石の底面を支持する底壁面と、を有し、前記磁石を収容する収容穴と、前記収容穴の側部内壁面の一部に形成され、前記収容穴に対する前記磁石の挿入方向と交差する方向に窪んだ凹部と、が設けられ、前記磁石は、さらに、前記側面の一部から突出するように設けられ、前記凹部に挿入される係止部を有する。
【0008】
本発明の第2態様に係る電子機器は、第1壁部を有する第1筐体部材と、第2壁部を有し、前記第1筐体部材と隣接する第2筐体部材と、前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とを、互いに面方向で重なるように積層して前記第1壁部と前記第2壁部とを対向する位置に配置する第1姿勢と、互いに面方向と垂直する方向に並ぶ第2姿勢との間で、相対的に回動可能に連結するヒンジ装置と、前記第1壁部に取り付けられる磁石と、前記第2壁部に取り付けられ、前記第1姿勢時に前記磁石と吸着する被吸着体と、可撓性を有するシート状に形成され、前記第1筐体部材から前記第2筐体部材に亘って延在すると共に、外周縁部の一辺が前記第1壁部と対向する位置に設けられるディスプレイと、前記ディスプレイと接続され、前記ディスプレイの表示を制御する制御基板と、を備え、前記ディスプレイと前記制御基板との間には、前記一辺を回り込むように前記ディスプレイの裏側へと折り返された折返し部が設けられ、前記磁石は、前記折返し部と対向すると共に、前記折返し部を避けるように該折返し部から後退し、前記折返し部との間に所定の隙間を形成する逃げ部を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、筐体部材からの磁石の脱落を防止することができる電子機器を提供することにある。本発明の別の一態様によれば、磁石がディスプレイに接触して不具合を生じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、一実施形態に係る電子機器を閉じて0度姿勢とした状態を模式的に示す斜視図である。
図2図2は、図1に示す電子機器を開いて180度姿勢とした状態を模式的に示す斜視図である。
図3図3は、図2に示す電子機器の内部構造を模式的に示す平面図である。
図4図4は、図3中のIV-IV線に沿う模式的な断面図である。
図5図5は、磁石の斜視図である。
図6図6は、第1筐体部材の壁部に磁石を取り付けるための収容穴とその周辺部の斜視図である。
図7A図7Aは、収容穴に磁石を挿入する動作を示す模式的な側面断面図である。
図7B図7Bは、図7Aに示す状態から磁石をスライドさせ、係止部を凹部に挿入した状態を示す図である。
図7C図7Cは、図7Bに示す状態からスペーサ部材を磁石と収容穴との隙間に挿入する状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る電子機器について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
先ず、本実施形態に係る電子機器10の概略構成を説明する。
【0013】
図1は、一実施形態に係る電子機器10を閉じて0度姿勢とした状態を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示す電子機器10を開いて180度姿勢とした状態を模式的に示す斜視図である。図3は、図2に示す電子機器10の内部構造を模式的に示す平面図である。
【0014】
図1図3に示すように、電子機器10は、第1筐体部材12A及び第2筐体部材12Bと、ヒンジ装置14と、ディスプレイアセンブリ16とを備える。本実施形態の電子機器10は、本のように折り畳み可能なタブレット型PC或いはノート型PCを例示する。電子機器10は、スマートフォン又は携帯用ゲーム機等であってもよい。
【0015】
各筐体部材12A,12Bは、互いに隣接して配置されている。第1筐体部材12Aは、第1フレーム部材17Aと、第1背面プレート18Aとを備える。第1フレーム部材17Aは、第2筐体部材12Bと隣接する縁部17Aa以外の3辺縁部に立壁である壁部19Aを形成した矩形の枠状部材である。第1背面プレート18Aは、第1フレーム部材17Aの裏面開口を閉じるプレート状部材である(図4も参照)。同様に、第2筐体部材12Bは、第1筐体部材12Aと隣接する縁部17Ba以外の3辺縁部に立壁である壁部19Bを形成した第2フレーム部材17Bと、第2フレーム部材17Bの裏面開口を閉じる第2背面プレート18Bとを備える。フレーム部材17A,17Bの表面開口は、ディスプレイアセンブリ16及びベゼル部材20で閉じられる。
【0016】
各部材17A,17B,18A,18Bは、例えばステンレスやマグネシウム、アルミニウム等の金属部材、或いは炭素繊維等の強化繊維を含む繊維強化樹脂板等で構成される。
【0017】
図2及び図3に示すように、第1筐体部材12Aは、縁部17Aaと平行するX方向で外側の壁部19Aaに磁石21が取り付けられている。同様に、第2筐体部材12Bは、縁部17Baと平行するX方向で外側の壁部19Baに被吸着体22が取り付けられている。被吸着体22は、磁石21に吸着可能な部材であればよく、磁石21と吸着可能な磁石又は鉄等の磁性体を例示できる。磁石21と被吸着体22は、表面がベゼル部材20で覆われ、外観上は隠されている。磁石21と被吸着体22は、0度姿勢時に互いに近接して対向する壁部19Aa,19Ba間を吸着し、筐体部材12A,12Bの口開きやがたつきを防止するためのものである。
【0018】
ヒンジ装置14は、筐体部材12A,12B間を相対的に回動可能に連結している。ヒンジ装置14は、図1に示す0度姿勢で形成される縁部17Aa,17Ba間の隙間を隠す背表紙としても機能する。ディスプレイアセンブリ16は、筐体部材12A,12B間に亘って延在している。
【0019】
以下、電子機器10について、筐体部材12A,12Bの並び方向をX方向、これと直交する縁部17Aa,17Baに沿う方向をY方向、筐体部材12A,12Bの厚み方向をZ方向、と呼んで説明する。また、筐体部材12A,12B間の角度姿勢について、互いに面方向で重なるように積層された状態を0度姿勢(図1参照)と呼び、互いに面方向と垂直する方向(X方向)に並んだ状態を180度姿勢(図2参照)と呼んで説明する。0度と180度の間の姿勢は適宜角度を刻んで呼ぶことができ、例えば筐体部材12A,12Bの互いの面方向が直交した状態が90度姿勢となる。これらの角度は説明の便宜上のものであり、実際の製品では角度数字の示す正確な角度位置から多少ずれた角度位置となることも当然生じ得る。
【0020】
図3に示すように、本実施形態のヒンジ装置14は、ヒンジベース23と、サポートプレート24A,24Bと、複数のリンクアーム25A,25Bとを有する。
【0021】
ヒンジベース23は、筐体部材12A,12Bの縁部17Aa,17Baを跨ぐ位置に設けられ、縁部17Aa,17Baに沿ってY方向で略全長に亘って延在している。ヒンジベース23は、アルミニウム等の金属材料で形成されたブロック状部品である。ヒンジベース23には、180度姿勢でX方向に並ぶ2本のヒンジ軸が支持されている。一方のヒンジ軸にはY方向に並んだ複数のリンクアーム25Aが軸支され、他方のヒンジ軸にはY方向に並んだ複数のリンクアーム25Bが軸支されている。各リンクアーム25Aは、第1フレーム部材17Aに固定されたブラケットに軸支される。各リンクアーム25Bは、第2フレーム部材17Bに固定されたブラケットに軸支される。
【0022】
これによりヒンジベース23は、筐体部材12A,12B間を相対的に回動可能に連結している。ヒンジベース23内には、筐体部材12A,12B間の回動動作を同期させるギヤ機構や、筐体部材12A,12B間の回動動作に所定の回動トルクを付与するトルク機構等も設けられている。ヒンジベース23の外面には、化粧カバーとなる背表紙部品26が取り付けられている(図1参照)。
【0023】
サポートプレート24A,24Bは、アルミニウム等の金属材料で形成され、Y方向に延在するプレートであり、左右対称形状である。サポートプレート24A,24Bは、リンクアーム25A,25Bが軸支されたブラケットに対して軸支されて揺動可能である。サポートプレート24A,24Bは、180度姿勢時にヒンジベース23の左右に並び、その表面がヒンジベース23の表面と同一平面上に配置される。これによりヒンジ装置14は、180度姿勢時に後述するディスプレイ積層体18の折曲領域R3(図2参照)を支持することができる。
【0024】
次に、ディスプレイアセンブリ16の構成例を説明する。
【0025】
図4は、図3中のIV-IV線に沿う模式的な断面図である。図3及び図4に示すように、ディスプレイアセンブリ16は、ディスプレイ28と、第1プレート30A及び第2プレート30Bと、制御基板32と、フレキシブル基板34とを備える。本実施形態のディスプレイアセンブリ16は、これら各構成要素を一体的に組み付けたアセンブリ構造とされ、一体的に筐体部材12A,12Bに組付けられる。
【0026】
ディスプレイ28は、全体として可撓性を有するシート状に形成されている。図1に示す0度姿勢において、筐体部材12A,12Bは、二つ折りに折り畳まれて互いに積層された状態となり、壁部19Aa,19Baが対向して近接する。この際、ディスプレイ28は、図2に示す第1筐体部材12A側の第1領域R1と第2筐体部材12B側の第2領域R2とが対向するように配置され、領域R1,R2間の折曲領域R3が円弧状に折り曲げられた状態となる。図2及び図3に示す180度姿勢において、筐体部材12A,12Bは、互いに面方向と垂直するX方向に並んで配置される。この際、ディスプレイ28は、領域R1,R2及び折曲領域R3がXY平面上に並んで配置され、全体として1枚の平板形状を成す。
【0027】
図4に示すように、ディスプレイ28は、ディスプレイボディ36と、表面シート37と、裏面シート38とを積層したものである。
【0028】
ディスプレイボディ36は、例えばプラスチック有機発光ダイオード(POLED:Plastic Organic Electro-Luminescence Diode)である。ディスプレイボディ36は、アクティブ領域RAと、アクティブ領域RAの周囲に設けられた非アクティブ領域RIとを含む。アクティブ領域RAは、画像を表示する領域であり、マトリックス状に配列された画素が配置される。非アクティブ領域RIは、画像を表示しない領域であり、アクティブ領域RAの周囲を囲むように設けられる。非アクティブ領域RIは、例えばフレキシブル基板34に接続される配線、端子、及び駆動回路等が配置される。
【0029】
表面シート37は、ディスプレイボディ36の表面36aに積層されている。表面シート37は、ディスプレイアセンブリ16の最表面(表面16a)を構成する。本実施形態のディスプレイ28は、タッチパネル式である。そこで、表面シート37は、アンチフィンガープリント機能等を有する機能性フィルムの下に偏光フィルムを積層したシートで構成している。ディスプレイ28は、タッチパネル式でなくてもよい。
【0030】
裏面シート38は、ディスプレイボディ36の裏面36bに積層されている。裏面シート38は、例えばステンレス等の金属シートに多数の孔部を形成したものである。裏面シート38は、ある程度張力を有し、ディスプレイボディ36が折り曲げされた際の曲率半径を設計仕様と同様に確保するためのものである。図4は、図面の見易さを確保するため、シート37,38の断面ハッチングの図示を省略している。
【0031】
ディスプレイボディ36は、非アクティブ領域RIの一部が延長され、各面36a,36bに積層されたシート37,38の端面よりも側方に突出した延長部40を有する。延長部40は、ディスプレイアセンブリ16の四辺のうち、第1フレーム部材17AのY方向に沿って延在する壁部19Aaに対向する一辺16bに設けられている。
【0032】
延長部40の端部40aは、フレキシブル基板34と接続されると共に、第1プレート30Aに固定される。延長部40は、端部40aと、一辺16bに沿うディスプレイ28の端面との途中に折返し部40bを有する。折返し部40bは、一辺16bを回り込むようにディスプレイアセンブリ16の裏側へとディスプレイボディ36を円弧状に折り曲げた部分である。折返し部40bの外周面には、当該折返し部40bを保護するための保護層41が設けられている。保護層41は、例えばアクリル系等のレジンである。折返し部40bは、ディスプレイボディ36ではなく、フレキシブル基板34を折り曲げて形成してもよい。
【0033】
図3及び図4に示すように、プレート30A,30Bは、相互間にヒンジ装置14を挟んで左右に隙間を設けて配置され、それぞれの表面30Aa,30Baでディスプレイ28の裏面16cを支持する。ディスプレイ28の裏面16cは、第1領域R1が第1プレート30Aの表面30Aaに固定され、第2領域R2が第2プレート30Bの表面30Baに固定される。領域R1,R2は、例えば両面テープ等の粘着材42を用いてプレート30A,30Bに固定される。第1プレート30Aは、第1フレーム部材17Aに締結される。第2プレート30Bは、第2フレーム部材17Bに締結される。図3中の参照符号44は、プレート30A,30Bとフレーム部材17A,17Bとをねじ止めする締結部の配置を例示している。
【0034】
本実施形態のプレート30A,30Bは、ベースプレート46と、金属フレーム47とで構成されている。ベースプレート46は、例えば炭素繊維にエポキシ樹脂等のマトリクス樹脂を含侵させた炭素繊維強化樹脂板である。金属フレーム47は、例えばマグネシウム合金等で形成され、ベースプレート46の裏面46aの外周縁部に固定されている。金属フレーム47は、炭素繊維樹脂で形成されたベースプレート46の外周端面及び裏面46aの外縁部を囲むようにベースプレート46に接着剤等で固定されている。プレート30A,30Bは、ベースプレート46を炭素繊維強化樹脂板ではなく、金属材料や樹脂材料で形成し、金属フレーム47を省略してもよい。
【0035】
第1プレート30Aは、傾斜面48を有する。傾斜面48は、ディスプレイアセンブリ16の一辺16bに対応する金属フレーム47の端部に形成されている。傾斜面48は、例えば金属フレーム47の端面のエッジを面取りした形状である。
【0036】
制御基板32は、ディスプレイアセンブリ16の表示制御、つまりディスプレイボディ36の表示制御を行うためのプリント基板であり、各種の半導体チップが実装されている。制御基板32は、第1プレート30Aの裏面30Abに固定されている。第1筐体部材12A又は第2筐体部材12Bの内部には、CPU等を実装したマザーボードが搭載されている。制御基板32は、このマザーボードに対して所定のフレキシブル基板等を用いて接続される。
【0037】
フレキシブル基板34は、ディスプレイボディ36と制御基板32とを接続する。フレキシブル基板34は、例えば一辺16bに沿ってY方向に4枚並列される。フレキシブル基板34は、延長部40の端部40aに接続され、これによりディスプレイボディ36と接続される。フレキシブル基板34は、折返し部40bの先にある端部40aに接続されることで、第1プレート30Aの裏面30Ab側に隠されるように配置される。
【0038】
フレキシブル基板34とディスプレイボディ36との接続部50は、例えばACF(異方性導電膜)を用いた電気接続加工、いわゆるACFボンディングで構成される。接続部50は、粘着材51を用いて第1プレート30Aの傾斜面48に固定される。本実施形態では、延長部40の端部40aが粘着材51を用いて傾斜面48に固定され、これにより接続部50が傾斜面48に固定される。
【0039】
次に、磁石21の構成及び取付構造の一例を説明する。
【0040】
図5は、磁石21の斜視図である。図6は、第1筐体部材12Aの壁部19Aaに磁石21を取り付けるための収容穴52とその周辺部の斜視図である。図3図5に示すように、磁石21は、X,Z方向からの正面視及び平面視で略矩形状であり、Y方向からの側面視で略直角台形状に形成されている。磁石21は、側面21aと、底面21bと、頂面21cと、逃げ部21dと、係止部21eとを有する。
【0041】
側面21aは、磁石21の四周側面を形成する起立面である。底面21b及び頂面21cは、それぞれXY方向に沿う平面である。磁石21は、頂面21cが底面21bよりも小さな表面積を有する。これにより磁石21は、底面21b側から頂面21c側に向かってやや先細りの断面形状を有する。
【0042】
逃げ部21dは、側面21aのうち、ディスプレイ28の折返し部40b側を向いた面(図4中の右側面)に形成されている。逃げ部21dは、側面21aを頂面21cに向かって次第に折返し部40bから後退させるように形成し、磁石21のX方向幅を薄く形成した部分である。これによりディスプレイ28側を向いた側面21aは、底面21bから頂面21cに向かって、先ずZ方向に沿って延在した後、次第にX方向で折返し部40bから離間する方向に傾斜し、最後に再びZ方向に沿って延在することで、傾斜面を有した段差形状を成している。逃げ部21dは、磁石21と折返し部40bとの間に所定の隙間Cを形成するためのものである。隙間Cは、磁石21が収容穴52内で僅かに位置ずれし、或いはがたつきを生じたとしても、折返し部40bに接触することを回避できる程度の距離に設定される。
【0043】
係止部21eは、側面21aのうち、逃げ部21dの裏側で壁部19Aa側を向いた面(図4中の左側面)に形成されている。係止部21eは、側面21aの一部から突出するように設けられた突起であり、例えばY方向に延在している。係止部21eは、頂面21c側を向いたXY平面である係止面21e1を有する。このように、本実施形態の係止部21eは、側面21aの一部を膨出した突起形状を有する。但し、係止部21eは、頂面21cとの間に段差を形成する係止部21eを有していれば、その形状は限定されない。例えば係止部21eは、係止面21e1とは逆側の面が底面21bと面一に配置されてもよい。
【0044】
図4及び図6に示すように、壁部19Aaには、磁石21を取り付けるための収容穴52が形成されている。収容穴52は、磁石21を収容して保持するための穴部であり、Z方向に延在している。収容穴52は、開口部52aと、側部内壁面52bと、底壁面52cとを有する。壁部19Aaには、さらに収容穴52と一体に形成された凹部52dが設けられている。
【0045】
開口部52aは、壁部19Aaのベゼル部材20が固定される表面に設けられている。これにより収容穴52は、0度姿勢時に第2筐体部材12Bの壁部19Ba側を臨んで開口することになる(図4参照)。側部内壁面52bは、収容穴52の内周側面であり、磁石21の側面21aを支持する。底壁面52cは、収容穴52の底面であり、磁石21の底面21bを支持する。なお、収容穴52は、磁石21の逃げ部21dと対応する位置に、他の部分よりも高さを低くした切欠形状の側壁52eを有する。側壁52eは、逃げ部21dと同様、ディスプレイ28の折返し部40bとの干渉を防止するために設けられている。
【0046】
凹部52dは、X方向で壁部19Aaの外面側に位置する側部内壁面52bの一部に形成され、側部内壁面52bをX方向に窪ませたアンダーカット形状部である。凹部52dは、収容穴52に収容された磁石21の係止部21eが挿入可能な形状である。磁石21が係止部21eに挿入された状態で、凹部52dは、その天面52d1で係止面21e1を係止する。これにより磁石21は、開口部52aから抜け止めされる。
【0047】
次に、収容穴52に対する磁石21の取付手順の一例を説明する。
【0048】
図7A図7Cは、磁石21の収容穴52に対する取付手順を示す動作図である。先ず、図7Aに示すように、磁石21は、底面21b側から開口部52aを通し、収容穴52内へとZ方向に挿入し、底面21bを底壁面52cに当接させる。この際、収容穴52の側部内壁面52b及び底壁面52cには、予め接着剤54を塗布しておく。
【0049】
続いて、図7Bに示すように、接着剤54が硬化する前に磁石21を収容穴52内でX方向にスライドさせ、係止部21eを凹部52dに挿入する。これにより係止部21eの係止面21e1が凹部52dの天面52d1と対向し、磁石21が収容穴52から抜け止めされる。その後、接着剤54が硬化することで、磁石21が壁部19Aaに対して固定される。
【0050】
ところで、磁石21は、係止部21eを凹部52dに挿入するため、収容穴52内でX方向にスライドさせる必要がある。つまり図4に示すように、磁石21のスライド方向(X方向)を基準とした場合、収容穴52の幅W1は磁石21の幅W2よりも、磁石21のスライド距離分だけ大きい必要がある。このスライド距離は、係止部21eを凹部52dに挿入するための距離であり、具体的には側面21aからの係止部21eの突出長以上である。
【0051】
従って、スライド後、磁石21の係止部21e側とは逆側の側面21aと、収容穴52の凹部52d側とは逆側の側部内壁面52bとの間には、スライド距離分(W1-W2)の隙間Gが残存する。この隙間Gは、例えば筐体部材12A,12Bが落下等の衝撃を受けた際に磁石21が位置ずれする要因になり、係止部21eが凹部52dから抜けて磁石21が収容穴52から脱落する要因にもなる。
【0052】
そこで、本実施形態では、さらに、隙間Gに開口部52a側からスペーサ部材56を嵌め込むことが好ましい(図7C参照)。スペーサ部材56は、例えば樹脂や金属のブロックである。スペーサ部材56は、側面21aと側部内壁面52bとの間に介在し、磁石21が収容穴52内で位置ずれし、係止部21eが凹部52dから脱落することを防止する。スペーサ部材56は、側面21aと側部内壁面52bとの間に嵌合させて固定してもよいし、側部内壁面52bに塗布させた接着剤54で固定してもよいし、接着剤54とは別の接着剤で側面21aや側部内壁面52bに固定してもよい。
【0053】
但し、本実施形態の場合、磁石21は、接着剤54で側部内壁面52b及び底壁面52cに固定される。このため、スペーサ部材56は省略してもよいが、衝撃時の磁石21の位置ずれを一層確実に防止するためには、スペーサ部材56を設けることが好ましい。
【0054】
以上により、磁石21が収容穴52に収容され、壁部19Aaに取り付けられる。その後は、図4に示すように、ベゼル部材20を、ディスプレイアセンブリ16の表面16aと壁部19A,19Bの表面との間に跨るように配置し、それぞれ対して例えば両面テープ58で固定する。これによりベゼル部材20によって収容穴52の開口部52aが磁石21と共に塞がれ、磁石21が一層確実に収容穴52から抜け止めされる。ベゼル部材20は、磁石21の磁力に干渉しない材質、例えばポリカーボネート(PC)等の樹脂製の薄いシート状部材で形成されるとよい。
【0055】
なお、図4に示すように、磁石21と吸着される被吸着体22は、第2筐体部材12Bの壁部19Baに形成された収容穴60に収容され、保持される。ここで、被吸着体22は、ディスプレイ28の折返し部40bと対向配置されないため、磁石21のような逃げ部21dは設けていない。また、被吸着体22を収容する収容穴60も、収容穴52の側壁52eのような切欠形状を設けていない。このため、被吸着体22は、磁石21よりも大きな接着面積で収容穴60に固定できることから、係止部21eのような抜け止め用の突起は省略している。但し、被吸着体22の壁部19Baに対する取付構造は、上記した磁石21の壁部19Aaに対する取付構造と同一でもよいことは言うまでもない。
【0056】
以上のように、本実施形態に係る電子機器10は、第1筐体部材12Aの壁部19Aaに取り付けられる磁石21と、第2筐体部材12Bの壁部19Baに取り付けられ、0度姿勢時に磁石21と吸着する被吸着体22を有する。壁部19Aaには、0度姿勢時に壁部19Ba側を臨む開口部52aを有し、磁石21を収容する収容穴52と、収容穴52の側部内壁面52bの一部に形成され、収容穴52に対する磁石21の挿入方向と交差する方向に窪んだ凹部52dとが設けられている。磁石21は、側面21aの一部から突出するように設けられ、凹部52dに挿入される係止部21eを有する。
【0057】
従って、当該電子機器10において、磁石21は、係止部21eが凹部52dの内面に係止されることで収容穴52から抜け止めされる。このため、電子機器10は、例えば磁石21の接着品質に不良があり、磁石21が側部内壁面52b等に対して接着剤54で確実に固定されていない場合等であっても、磁石21が収容穴52から脱落することを抑制できる。その結果、電子機器10は、例えば組立時に磁石21が脱落し、ディスプレイ28等の他の電子部品に接触し、不具合を生じさせることを抑制できる。しかも収容穴52は、開口部52aを0度姿勢時に相手側の壁部19Ba側を臨む位置に形成している。つまり図4に示すように、0度姿勢時に磁石21と被吸着体22との間には、ベゼル部材20のみが配置され、他の部材は配置されない。このため、磁石21は、その頂面21cが被吸着体22に対して可及的に接近する。その結果、電子機器10は、磁石21と被吸着体22との吸着力が向上し、0度姿勢時に筐体部材12A,12Bが口開きやがたつきを生じることを抑制できる。
【0058】
ここで、本実施形態の磁石21は、ディスプレイ28の折返し部40bと対向する位置にある。折返し部40bは、ディスプレイボディ36の延長部40を折り曲げた部分であるため、仮に磁石21が接触した場合はディスプレイ28の他の部分よりも不具合を生じ易いという問題がある。この点、磁石21は、上記した係止部21eによって収容穴52から抜け止めされているため、折返し部40bと接触することを抑制できる。特に、本実施形態では、スペーサ部材56を用いて磁石21の収容穴52内での位置ずれも防止することで、磁石21と折返し部40bとの接触を一層確実に回避できる。
【0059】
また、本実施形態に係る電子機器10は、第1筐体部材12Aの壁部19Aaに取り付けられる磁石21と、第2筐体部材12Bの壁部19Baに取り付けられ、0度姿勢時に磁石21と吸着する被吸着体22を有する。ディスプレイ28と制御基板32との間には、ディスプレイ28の一辺16bを回り込むように裏側へと折り返された折返し部40bが設けられている。磁石21は、折返し部40bと対向すると共に、折返し部40bを避けるように該折返し部40bから後退し、折返し部40bとの間に所定の隙間Cを形成する逃げ部21dを有する。
【0060】
従って、当該電子機器10において、磁石21は、壁部19Aaに取り付けられた状態で多少位置ずれを生じた場合であっても、折返し部40bに接触することを回避でき、ディスプレイ28が不具合を生じることを防止することができる。しかも磁石21は、逃げ部21dを有することで、折返し部40bとの接触を防止しつつ、磁石全体の体積を最大限に確保でき、被吸着体22に対する吸着力を向上することもできる。その結果、電子機器10は、磁石21と被吸着体22との吸着力が向上し、0度姿勢時に筐体部材12A,12Bが口開きやがたつきを生じることを抑制できる。
【0061】
特に、本実施形態の場合、折返し部40bと対向する第1筐体部材12Aの壁部19Aaは、折返し部40bがX方向に突出している都合上、第2筐体部材12Bの壁部19BaよりもX方向の幅寸法が狭小化している。このため、磁石21は、収容穴52の側壁52eを介して折返し部40bに一層干渉し易い配置となってしまっている。そこで、当該電子機器10は、係止部21eを凹部52dで係止することで、磁石21の折返し部40bへの干渉を一層確実に抑えている。
【0062】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
【0063】
上記では、本のように二つ折りに折り畳み可能な電子機器10を例示したが、本発明は、同形の筐体同士を二つ折りに折り畳む構成以外、例えば大形の筐体の左右縁部にそれぞれ小形の筐体を折り畳み可能に連結した観音開きの構成、1つの筐体の左右縁部にそれぞれ折り畳み方向の異なる筐体を連結したS型の折り畳み構成、大形の筐体の左右一方の縁部に小形の筐体を折り畳み可能に連結したJ型の折り畳み構成等、各種構成に適用可能であり、筐体の連結数は4以上としてもよい。
【符号の説明】
【0064】
10 電子機器
12A 第1筐体部材
12B 第2筐体部材
14 ヒンジ装置
16 ディスプレイアセンブリ
19A,19Aa,19B,19Ba 壁部
20 ベゼル部材
21 磁石
21e 係止部
22 被吸着体
28 ディスプレイ
36 ディスプレイボディ
40b 折返し部
52,60 収容穴
52a 開口部
52d 凹部
56 スペーサ部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C