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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095132
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】油捕集装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/06 20060101AFI20240703BHJP
【FI】
F24F7/06 101A
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022212190
(22)【出願日】2022-12-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 電気通信回線を通じて発表(2022年11月25日に、ウェブサイトのアドレス https://ariafina.jp/special/viviana/ https://www.youtube.com/watch?v=iT0GvqFZUHk&t=10sに掲載)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 電気通信回線を通じて発表(2022年12月1日に、ウェブサイトのアドレス https://ariafina.jp/products/lineup:31 https://ariafina.jp/products/overview+spec/858 https://ariafina.jp/products/download/858 https://ariafina.jp/storage/images/product/file/858/manual1.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/858/manual2.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/858/draw.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/858/dxf.zip https://ariafina.jp/storage/images/product/file/858/dwg.zip https://ariafina.jp/products/overview+spec/859 https://ariafina.jp/products/download/859 https://ariafina.jp/storage/images/product/file/859/manual1.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/859/manual2.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/859/draw.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/859/dxf.zip https://ariafina.jp/storage/images/product/file/859/dwg.zip
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り https://ariafina.jp/products/overview+spec/860 https://ariafina.jp/products/download/860 https://ariafina.jp/storage/images/product/file/860/manual1.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/860/manual2.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/860/draw.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/860/dxf.zip https://ariafina.jp/storage/images/product/file/860/dwg.zip https://ariafina.jp/products/overview+spec/861 https://ariafina.jp/products/download/861 https://ariafina.jp/storage/images/product/file/861/manual1.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/861/draw.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/861/dxf.zip https://ariafina.jp/storage/images/product/file/861/dwg.zip
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り https://ariafina.jp/products/overview+spec/862 https://ariafina.jp/products/download/862 https://ariafina.jp/storage/images/product/file/862/manual1.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/862/manual2.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/862/draw.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/862/dxf.zip https://ariafina.jp/storage/images/product/file/862/dwg.zip https://ariafina.jp/products/overview+spec/863 https://ariafina.jp/products/download/863 https://ariafina.jp/storage/images/product/file/863/manual1.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/863/manual2.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/863/draw.pdf https://ariafina.jp/storage/images/product/file/863/dxf.zip https://ariafina.jp/storage/images/product/file/863/dwg.zipに掲載)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 催し物に展示(パークハイアット東京 ヴェネシアンルームで、2022年11月25日に開催されたアリアフィーナ20周年記念イベントに展示) 催し物に展示(ブリーゼプラザ 小ホールで、2022年11月28日に開催されたアリアフィーナ20周年記念イベントに展示)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 電気通信回線を通じて発表(2022年12月1日に、ウェブサイトのアドレス https://www.fujioh.com/product/detail?id=858&option=true https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/858/manual1.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/858/manual2.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/858/draw.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/858/dwg.zip https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/858/dxf.zip https://www.fujioh.com/product/detail?id=859&option=true https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/859/manual1.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/859/manual2.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/859/draw.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/859/dwg.zip https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/859/dxf.zip
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り https://www.fujioh.com/product/detail?id=860&option=true https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/860/manual1.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/860/manual2.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/860/draw.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/860/dwg.zip https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/860/dxf.zip https://www.fujioh.com/product/detail?id=861&option=true https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/861/manual1.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/861/draw.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/861/dwg.zip https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/861/dxf.zip
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り https://www.fujioh.com/product/detail?id=862&option=true https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/862/manual1.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/862/manual2.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/862/draw.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/862/dwg.zip https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/862/dxf.zip https://www.fujioh.com/product/detail?id=863&option=true https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/863/manual1.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/863/manual2.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/863/draw.pdf https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/863/dwg.zip https://www.fujioh.com/storage/images/product/file/863/dxf.zipに掲載)
(71)【出願人】
【識別番号】000237374
【氏名又は名称】富士工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110319
【弁理士】
【氏名又は名称】根本 恵司
(74)【代理人】
【識別番号】100150773
【弁理士】
【氏名又は名称】加治 信貴
(74)【代理人】
【識別番号】100099472
【弁理士】
【氏名又は名称】杉山 猛
(72)【発明者】
【氏名】佐竹 裕太
(72)【発明者】
【氏名】浦野 聡
【テーマコード(参考)】
3L058
【Fターム(参考)】
3L058BK04
3L058BK05
(57)【要約】
【課題】フィルタを小型化できるとともに、ファンを簡単にフード体から取り外すことができる油捕集装置とする。
【解決手段】フード体10の捕集部16と吸い込み用空間部18を連通する第1開口部19を通して送風機20のファン22を取り出しでき、前記捕集部16に、第1開口部19よりも小さな第2開口部31を有した塞ぎ板30を、第2開口部31により捕集部16と吸い込み用空間部18を連通し、かつ前記第1開口部19の一部を覆う第1の状態と、第1開口部19を開放する第2の状態とすることができるように取り付け、第2開口部31よりも上流側にフィルタ40を設け、フィルタ40を小型化することができ、ファン22を第1開口部19を通してフード体10から簡単に取り外すことができるようにした油捕集装置。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フード体と、送風機と、塞ぎ板と、フィルタと、油捕集部材を備え、
前記フード体は、油煙等を捕集するための捕集部と、捕集した油煙等を前記送風機が吸い込むための吸い込み用空間部と、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を連通する第1開口部を有し、
前記送風機は、ファンモータと、前記ファンモータの回転軸に着脱自在に取り付けられ、前記第1開口部を通過可能なファンを有し、前記ファンが前記吸い込み用空間部内に設けられ、前記ファンを回転することで前記吸い込み用空間部内に油煙等を吸い込んで排出し、
前記塞ぎ板は、前記捕集部から前記吸い込み用空間部へ流れる油煙等を遮断しないために、前記ファンが通過できない大きさの第2開口部を有し、前記フード体の捕集部に、前記捕集部が前記吸い込み用空間部に連通し、かつ前記第1開口部の一部を覆う第1の状態と、前記第1開口部を開放する第2の状態とすることができるように取り付けられ、
前記フィルタは、前記第2開口部よりも上流側、又は前記塞ぎ板に、前記塞ぎ板が前記第1の状態においで着脱が可能に設けてあり、
前記油捕集部材は、前記フィルタよりも下方の位置に、前記フィルタの外周端を覆うように設けられていることを特徴とする油捕集装置。
【請求項2】
フード体と、送風機と、塞ぎ板と、フィルタと、油捕集部材を備え、
前記フード体は、油煙等を捕集するための捕集部と、捕集した油煙等を前記送風機が吸い込むための吸い込み用空間部と、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を連通する第1開口部を有し、
前記送風機は、ファンモータとファンを有し、前記ファンが前記ファンモータの回転軸に着脱自在に取り付けられ、前記第1開口部と平行な面と前記ファンの回転中心線が平行となる姿勢で前記第1開口部を通過可能であり、前記ファンが前記吸い込み用空間部内に設けられ、前記ファンを回転することで前記吸い込み用空間部内に油煙等を吸い込んで排出し、
前記ファンモータの回転軸は、前記第1開口部と平行な面に対して45度以下の角度で前記ファンモータの回転軸の先端側が下向きに傾斜、または水平、又は鉛直で、前記ファンは、前記第1開口部と平行な面に対して前記ファンの回転中心線が45度以下の角度で傾斜、または水平、又は鉛直な取付姿勢であり、
前記塞ぎ板は、前記捕集部から前記吸い込み用空間部へ流れる油煙等を遮断しないために、前記ファンが通過できない大きさの第2開口部を有し、前記フード体の捕集部に、前記捕集部が前記吸い込み用空間部に連通し、かつ前記第1開口部の一部を覆う第1の状態と、前記第1開口部を開放する第2の状態とすることができるように取り付けられ、
前記フィルタは、前記第2開口部よりも上流側、又は前記塞ぎ板に、前記塞ぎ板が前記第1の状態において着脱が可能に設けてあり、
前記油捕集部材は、前記フィルタよりも下方の位置に、前記フィルタの外周端を覆うように設けられていることを特徴とする油捕集装置。
【請求項3】
フード体と、送風機と、塞ぎ板と、フィルタと、油捕集部材を備え、
前記フード体は、油煙等を捕集するための捕集部と、捕集した油煙等を前記送風機が吸い込むための吸い込み用空間部と、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を連通する第1開口部を有し、
前記送風機は、ファンモータとファンを有し、前記ファンが前記ファンモータの回転軸に着脱自在に取り付けられ、前記第1開口部と平行な面と前記ファンの回転中心線が直角となる姿勢で前記第1開口部を通過可能であり、前記ファンが前記吸い込み用空間部内に設けられ、前記ファンを回転することで前記吸い込み用空間部内に油煙等を吸い込んで排出し、
前記ファンモータの回転軸は、前記第1開口部と平行な面に対して45度より大きな角度で前記ファンモータの回転軸の先端側が下向きに傾斜、または水平、又は鉛直で、前記ファンは、前記第1開口部と平行な面に対して前記ファンの回転中心線が45度より大きな角度で傾斜、または水平、又は鉛直な取付姿勢であり
前記塞ぎ板は、前記捕集部から前記吸い込み用空間部へ流れる油煙等を遮断しないために、前記ファンが通過できない大きさの第2開口部を有し、前記フード体の捕集部に、前記捕集部を前記吸い込み用空間部に連通し、かつ前記第1開口部の一部を覆う第1の状態と、前記第1開口部を開放する第2の状態とすることができるように取り付けられ、
前記フィルタは、前記第2開口部よりも上流側に、前記塞ぎ板が前記第1の状態において着脱が可能に設けてあり、
前記油捕集部材は、前記フィルタよりも下方の位置、又は前記塞ぎ板に、前記フィルタの外周端を覆うように設けられていることを特徴とする油捕集装置。
【請求項4】
請求項1から3いずれかに記載の油捕集装置において、
前記塞ぎ板は、前記フィルタが取り外された状態では前記第1の状態と前記第2の状態とすることができ、前記フィルタが取り付けられた状態では前記第1の状態、第2の状態とすることができないようにした油捕集装置。
【請求項5】
請求項1から3いずれかに記載の油捕集装置において、
前記フィルタの形状と前記第2開口部の形状が略相似形状であり、
前記フィルタの大きさは前記第2開口部の大きさよりも大きい油捕集装置。
【請求項6】
請求項1から3いずれかに記載の油捕集装置において、
前記フィルタは通気部を有し、前記通気部の大きさは前記第2開口部の大きさよりも大きい油捕集装置。
【請求項7】
請求項1から3いずれかに記載の油捕集装置において、
前記フィルタは前記塞ぎ板と離隔して設けられ、前記フィルタと前記塞ぎ板は平行である油捕集装置。
【請求項8】
請求項1から3いずれかに記載の油捕集装置において、
前記フード体の捕集部は、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を仕切る仕切り面部を有し、前記仕切り面部に前記第1開口部が形成され、前記塞ぎ板は前記仕切り面部に取り付けられ、
前記塞ぎ板の上流側面は前記仕切り面部の上流側面よりも下流側に位置している油捕集装置。
【請求項9】
請求項1から3いずれかに記載の油捕集装置において、
前記フード体の捕集部は、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を仕切る仕切り面部を有し、前記仕切り面部に前記第1開口部が形成され、前記塞ぎ板は前記仕切り面部に取り付けられ、
前記塞ぎ板の上流側面と前記仕切り面部の上流側面は面一である油捕集装置。
【請求項10】
請求項1から3いずれかに記載の油捕集装置において、
前記フード体の捕集部は、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を仕切る仕切り面部を有し、前記仕切り面部に前記第1開口部が形成され、前記塞ぎ板は前記仕切り面部に取り付けられ、
前記塞ぎ板の上流側面は前記仕切り面部の上流側面よりも上流側に突出している油捕集装置。
【請求項11】
請求項1から3いずれかに記載の油捕集装置において、
前記塞ぎ板の平面大きさよりも前記油捕集部材の平面大きさが大きく、前記塞ぎ板は前記油捕集部材の外周部よりも内周側に位置している油捕集装置。
【請求項12】
請求項11に記載の油捕集装置において、
前記油捕集部材は、取り外し用の手掛け部を有し、前記塞ぎ板の前記手掛け部と対向した部分に逃げ凹部を有している油捕集装置。
【請求項13】
請求項1から3いずれかに記載の油捕集装置において、
前記塞ぎ板は接触部を有し、前記接触部は前記塞ぎ板が前記第1の状態の時に前記フィルタとは干渉せず、
前記接触部の先端と前記油捕集部材の被接触部との距離は、前記塞ぎ板と前記フィルタの距離よりも短い油捕集装置。
【請求項14】
請求項1から3いずれかに記載の油捕集装置において、
前記フード体に、フィルタモータ取付用部材を前記第1開口部を跨ぐように取り付け、前記フィルタモータ取付用部材にフィルタモータを取り付け、前記フィルタモータにより前記フィルタを回転できるように構成し、
前記塞ぎ板は、前記フィルタモータ取付用部材を覆うカバー部を備えている油捕集装置。
【請求項15】
請求項14に記載の油捕集装置において、
前記フィルタモータの少なくとも一部が、前記塞ぎ板よりも下流側に突出する油捕集装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油を捕集して排出する油捕集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から種々の油捕集装置が知られている。
例えば、特許文献1に開示されたレンジフードといわれる油捕集装置が知られている。
この油捕集装置は、フードと送風機ボックスから成るフード体と、フードのフィルタ取付開口部に取り付けたフィルタと、送風機を備え、送風機のファンを回転することでフード内に油煙等を捕集し、捕集した油煙等はフィルタで油分が捕獲された後に、フードと送風機ボックスを連通する開口部(空気取り入れ口)から送風機ボックス内に流れ、送風機に吸い込まれて屋外などに排出される構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-184916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような油捕集装置においては、フィルタを取り外した状態で送風機のファンを開口部及びフィルタ取付用開口部を通してフード体から取り出し、清掃や交換をすることが行われているので、開口部およびフィルタ取付用開口部はファンが通過可能な大きさである。
このような油捕集装置においては、軽量化や清掃性の観点から、フィルタの小型化が求められているが、フィルタを小さくするとフィルタ取付用開口部が小さくなるので、ファンがフィルタ取付用開口部を通過しにくく、フード体からファンを取り出しずらくなったり、ファンがフィルタ取付用開口部を通過できずにフード体からファンを取り出しできなくなる。なお、ファンを小型にすればこのことを解消できるが、ファンが小型となると送風機の風量が不足するとの問題が発生する。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するために為されたものであり、その目的は、フィルタを小型化できるとともに、ファンを簡単にフード体から取り外すことができる油捕集装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の油捕集装置は、フード体と、送風機と、塞ぎ板と、フィルタと、油捕集部材を備え、前記フード体は、油煙等を捕集するための捕集部と、捕集した油煙等を前記送風機が吸い込むための吸い込み用空間部と、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を連通する第1開口部を有し、前記送風機は、ファンモータと、前記ファンモータの回転軸に着脱自在に取り付けられ、前記第1開口部を通過可能なファンを有し、前記ファンが前記吸い込み用空間部内に設けられ、前記ファンを回転することで前記吸い込み用空間部内に油煙等を吸い込んで排出し、前記塞ぎ板は、前記捕集部から前記吸い込み用空間部へ流れる油煙等を遮断しないために、前記ファンが通過できない大きさの第2開口部を有し、前記フード体の捕集部に、前記捕集部が前記吸い込み用空間部に連通し、かつ前記第1開口部の一部を覆う第1の状態と、前記第1開口部を開放する第2の状態とすることができるように取り付けられ、前記フィルタは、前記第2開口部よりも上流側、又は前記塞ぎ板に、前記塞ぎ板が前記第1の状態においで着脱が可能に設けてあり、前記油捕集部材は、前記フィルタよりも下方の位置に、前記フィルタの外周端を覆うように設けられていることを特徴とする油捕集装置である。
【0007】
本発明の第2の油捕集装置は、フード体と、送風機と、塞ぎ板と、フィルタと、油捕集部材を備え、前記フード体は、油煙等を捕集するための捕集部と、捕集した油煙等を前記送風機が吸い込むための吸い込み用空間部と、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を連通する第1開口部を有し、前記送風機は、ファンモータとファンを有し、前記ファンが前記ファンモータの回転軸に着脱自在に取り付けられ、前記第1開口部と平行な面と前記ファンの回転中心線が平行となる姿勢で前記第1開口部を通過可能であり、前記ファンが前記吸い込み用空間部内に設けられ、前記ファンを回転することで前記吸い込み用空間部内に油煙等を吸い込んで排出し、前記ファンモータの回転軸は、前記第1開口部と平行な面に対して45度以下の角度で前記ファンモータの回転軸の先端側が下向きに傾斜、または水平、又は鉛直で、前記ファンは、前記第1開口部と平行な面に対して前記ファンの回転中心線が45度以下の角度で傾斜、または水平、又は鉛直な取付姿勢であり、前記塞ぎ板は、前記捕集部から前記吸い込み用空間部へ流れる油煙等を遮断しないために、前記ファンが通過できない大きさの第2開口部を有し、前記フード体の捕集部に、前記捕集部が前記吸い込み用空間部に連通し、かつ前記第1開口部の一部を覆う第1の状態と、前記第1開口部を開放する第2の状態とすることができるように取り付けられ、前記フィルタは、前記第2開口部よりも上流側、又は前記塞ぎ板に、前記塞ぎ板が前記第1の状態において着脱が可能に設けてあり、前記油捕集部材は、前記フィルタよりも下方の位置に、前記フィルタの外周端を覆うように設けられていることを特徴とする油捕集装置である。
【0008】
本発明の第3の油捕集装置は、フード体と、送風機と、塞ぎ板と、フィルタと、油捕集部材を備え、前記フード体は、油煙等を捕集するための捕集部と、捕集した油煙等を前記送風機が吸い込むための吸い込み用空間部と、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を連通する第1開口部を有し、前記送風機は、ファンモータとファンを有し、前記ファンが前記ファンモータの回転軸に着脱自在に取り付けられ、前記第1開口部と平行な面と前記ファンの回転中心線が直角となる姿勢で前記第1開口部を通過可能であり、前記ファンが前記吸い込み用空間部内に設けられ、前記ファンを回転することで前記吸い込み用空間部内に油煙等を吸い込んで排出し、前記ファンモータの回転軸は、前記第1開口部と平行な面に対して45度より大きな角度で前記ファンモータの回転軸の先端側が下向きに傾斜、または水平、又は鉛直で、前記ファンは、前記第1開口部と平行な面に対して前記ファンの回転中心線が45度より大きな角度で傾斜、または水平、又は鉛直な取付姿勢であり、前記塞ぎ板は、前記捕集部から前記吸い込み用空間部へ流れる油煙等を遮断しないために、前記ファンが通過できない大きさの第2開口部を有し、前記フード体の捕集部に、前記捕集部を前記吸い込み用空間部に連通し、かつ前記第1開口部の一部を覆う第1の状態と、前記第1開口部を開放する第2の状態とすることができるように取り付けられ、前記フィルタは、前記第2開口部よりも上流側、又は前記塞ぎ板に、前記塞ぎ板が前記第1の状態において着脱が可能に設けてあり、
前記油捕集部材は、前記フィルタよりも下方の位置に、前記フィルタの外周端を覆うように設けられていることを特徴とする油捕集装置である。
【0009】
本発明の第1、第2、第3の油捕集装置においては、前記塞ぎ板は、前記フィルタが取り外された状態では前記第1の状態と前記第2の状態とすることができ、前記フィルタが取り付けられた状態では前記第1の状態、第2の状態とすることができないようにした油捕集装置とすることができる。
この構成によれば、フィルタが取り付けられた状態では、塞ぎ板を第1開口部を開放する第2の状態にできず、塞ぎ板を第2の状態とするにはフィルタを取り外さなければならないので、ファンをフード体から取り出した後にファンを再びファンモータの回転軸に取り付ける時には必ずフィルタが取り外された状態であり、フィルタを取り付ける際に塞ぎ板の有無を目視確認できるから、塞ぎ板を第1の状態とせずにフィルタを取り付けて油捕集装置を運転してしまうことを確実に防止できる。
【0010】
本発明の第1、第2、第3の油捕集装置においては、前記フィルタの形状と前記第2開口部の形状が略相似形状であり、前記フィルタの大きさは前記第2開口部の大きさよりも大きい油捕集装置とすることができる。
この構成によれば、油煙等がフィルタを通過せずに第2開口部に直接流れることが抑制されるので、フィルタによる油煙等の油分の捕獲性能を維持することができる。
【0011】
本発明の第1、第2、第3の油捕集装置においては、前記フィルタは通気部を有し、前記通気部の大きさは前記第2開口部の大きさよりも大きい油捕集装置とすることができる。
この構成によれば、送風機からの吸い込む力を最も妨げることなく捕集部まで伝えることが可能で、吸い込む力を有効利用して油煙等を送風機により吸い込むことができる。
【0012】
本発明の第1、第2、第3の油捕集装置においては、前記フィルタは前記塞ぎ板と離隔して設けられ、前記フィルタと前記塞ぎ板は平行である油捕集装置とすることができる。
この構成によれば、フィルタと塞ぎ板との間の距離を均一にすることができ、フィルタと塞ぎ板の間を流れるフィルタを通過した油煙等に乱れが生じて第2開口部よりも外側に流れることがなく、フィルタを通過した油煙等はスムーズに第2開口部に流れる。
【0013】
本発明の第1、第2、第3の油捕集装置においては、前記フード体の捕集部は、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を仕切る仕切り面部を有し、前記仕切り面部に前記第1開口部が形成され、前記塞ぎ板は前記仕切り面部に取り付けられ、前記塞ぎ板の上流側面は前記仕切り面部の上流側面よりも下流側に位置している油捕集装置とすることができる。
この構成によれば、捕集部に流入した油煙等は仕切り面部の上流側面から塞ぎ板の上流側面にスムーズに流れる。
【0014】
本発明の第1、第2、第3の油捕集装置においては、前記フード体の捕集部は、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を仕切る仕切り面部を有し、前記仕切り面部に前記第1開口部が形成され、前記塞ぎ板は前記仕切り面部に取り付けられ、前記塞ぎ板の上流側面と前記仕切り面部の上流側面は面一である油捕集装置とすることができる。
この構成によれば、塞ぎ板の上流側面と仕切り面部の上流側面が連続した状態にできるので意匠性が良いとともに、清掃性が良い。
【0015】
本発明の第1、第2、第3の油捕集装置においては、前記フード体の捕集部は、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を仕切る仕切り面部を有し、前記仕切り面部に前記第1開口部が形成され、前記塞ぎ板は前記仕切り面部に取り付けられ、前記塞ぎ板の上流側面は前記仕切り面部の上流側面よりも上流側に突出している油捕集装置とすることができる。
この構成によれば、捕集部に流入した油煙等の一部が塞ぎ板の側面にぶつかり、油煙等の油分が側面に付着するので、塞ぎ板を利用して油煙等の油分を捕獲することができる。
【0016】
本発明の第1、第2、第3の油捕集装置においては、前記塞ぎ板の平面大きさよりも前記油捕集部材の平面大きさが大きく、前記塞ぎ板は前記油捕集部材の外周部よりも内周側に位置している油捕集装置とすることができる。
この構成によれば、捕集部に流入した油煙等の一部の油分は塞ぎ板に付着し、塞ぎ板に付着した油分はフィルタとフィルタよりも外側に滴下するが、フィルタに滴下した油分はフィルタを経由して油捕集部材に落下して溜まり、フィルタよりも外側に滴下した油分は直接に油捕集部材に落下して溜まるので、塞ぎ板に付着した油分は油捕集部材に確実に溜まり、フード体から滴下することを防止することができる。
【0017】
本発明の第1、第2、第3の油捕集装置においては、前記油捕集部材は、取り外し用の手掛け部を有し、前記塞ぎ板の前記手掛け部と対向した部分に逃げ凹部を有している油捕集装置とすることができる。
この構成によれば、手掛け部に手をかけて油捕集部材を取り外す際に、手掛け部に掛けた手は塞ぎ板の逃げ凹部に位置し、塞ぎ板に手を掛けることがないので、油捕集部材の取り外し時に誤って塞ぎ板を取り外すことを防ぐことができる。
【0018】
本発明の第1、第2、第3の油捕集装置においては、前記塞ぎ板は接触部を有し、前記接触部は前記塞ぎ板が前記第1の状態の時に前記フィルタとは干渉せず、前記接触部の先端と前記油捕集部材の被接触部との距離は、前記塞ぎ板と前記フィルタの距離よりも短い油捕集装置とすることができる。
この構成によれば、塞ぎ板の固定が外れたりして誤って塞ぎ板が落下した時に、塞ぎ板がフィルタに接触する前に接触部の先端が油捕集部材の被接触部に接触して塞ぎ板を油捕集部材が支持するので、塞ぎ板がフィルタに接触することを防ぐことができる。
したがって、塞ぎ板が誤って落下した時にフィルタに接触してフィルタが外れたり、損傷することを防止できる。
【0019】
本発明の第1、第2、第3の油捕集装置においては、前記フード体に、フィルタモータ取付用部材を前記第1開口部を跨ぐように取り付け、前記フィルタモータ取付用部材にフィルタモータを取り付け、前記フィルタモータにより前記フィルタを回転できるように構成し、前記塞ぎ板は、前記フィルタモータ取付用部材を覆うカバー部を備えている油捕集装置とすることができる。
この構成によれば、フィルタで捕獲しきれなかった油分や水分などは塞ぎ板のカバー部に当たり、電器部品であるフィルタモータに付着することがなく、フィルタモータが油分や水分が付着することで故障等することを防止できる。
【0020】
本発明の第1、第2、第3の油捕集装置においては、前記フィルタモータの少なくとも一部が、前記塞ぎ板よりも下流側に突出する油捕集装置とすることができる。
この構成によれば、塞ぎ板とフィルタの間隔を狭くしてフィルタによる油煙等の油分の捕獲効率を向上できる。
【0021】
本発明の油捕集装置は、次の構成とすることができる。
(1)フード体と、送風機と、塞ぎ板と、フィルタと、油捕集部材を備え、
前記フード体は、油煙等を捕集するための捕集部と、捕集した油煙等を前記送風機が吸い込むための吸い込み用空間部と、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を連通する第1開口部を有し、前記送風機は、ファンモータと、前記ファンモータの回転軸に着脱自在に取り付けられ、前記第1開口部を通過可能なファンを有し、前記ファンが前記吸い込み用空間部内に設けられ、前記ファンを回転することで前記吸い込み用空間部内に油煙等を吸い込んで排出し、前記塞ぎ板は、前記捕集部から前記吸い込み用空間部へ流れる油煙等を遮断しないために、前記ファンが通過できない大きさの第2開口部を有し、前記フード体の捕集部に、前記捕集部が前記吸い込み用空間部に連通し、かつ前記第1開口部の一部を覆う第1の状態と、前記第1開口部を開放する第2の状態とすることができるように取り付けられ、前記フィルタは、前記第2開口部よりも上流側、又は前記塞ぎ板に、前記塞ぎ板が前記第1の状態においで着脱が可能に設けてあり、前記油捕集部材は、前記フィルタよりも下方の位置に、前記フィルタの外周端を覆うように設けられていることを特徴とする油捕集装置。
【0022】
(2)フード体と、送風機と、塞ぎ板と、フィルタと、油捕集部材を備え、前記フード体は、油煙等を捕集するための捕集部と、捕集した油煙等を前記送風機が吸い込むための吸い込み用空間部と、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を連通する第1開口部を有し、前記送風機は、ファンモータとファンを有し、前記ファンが前記ファンモータの回転軸に着脱自在に取り付けられ、前記第1開口部と平行な面と前記ファンの回転中心線が平行となる姿勢で前記第1の開口部を通過可能であり、前記ファンが前記吸い込み用空間部内に設けられ、前記ファンを回転することで前記吸い込み用空間部内に油煙等を吸い込んで排出し、前記ファンモータの回転軸は、前記第1開口部と平行な面に対して45度以下の角度で前記ファンモータの回転軸の先端側が下向きに傾斜、または水平、又は鉛直で、前記ファンは、前記第1開口部と平行な面に対して前記ファンの回転中心線が45度以下の角度で傾斜、または水平、又は鉛直な取付姿勢であり、前記塞ぎ板は、前記捕集部から前記吸い込み用空間部へ流れる油煙等を遮断しないために、前記ファンが通過できない大きさの第2開口部を有し、前記フード体の捕集部に、前記捕集部が前記吸い込み用空間部に連通し、かつ前記第1開口部の一部を覆う第1の状態と、前記第1開口部を開放する第2の状態とすることができるように取り付けられ、前記フィルタは、前記第2開口部よりも上流側、又は前記塞ぎ板に、前記塞ぎ板が前記第1の状態において着脱が可能に設けてあり、前記油捕集部材は、前記フィルタよりも下方の位置に、前記フィルタの外周端を覆うように設けられていることを特徴とする油捕集装置。
【0023】
(3)フード体と、送風機と、塞ぎ板と、フィルタと、油捕集部材を備え、前記フード体は、油煙等を捕集するための捕集部と、捕集した油煙等を前記送風機が吸い込むための吸い込み用空間部と、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を連通する第1開口部を有し、前記送風機は、ファンモータとファンを有し、前記ファンが前記ファンモータの回転軸に着脱自在に取り付けられ、前記第1開口部と平行な面と前記ファンの回転中心線が直角となる姿勢で前記第1開口部を通過可能であり、前記ファンが前記吸い込み用空間部内に設けられ、前記ファンを回転することで前記吸い込み用空間部内に油煙等を吸い込んで排出し、前記ファンモータの回転軸は、前記第1開口部と平行な面に対して45度より大きな角度で前記ファンモータの回転軸の先端側が下向きに傾斜、または水平、又は鉛直で、前記ファンは、前記第1開口部と平行な面に対して前記ファンの回転中心線が45度より大きな角度で傾斜、または水平、又は鉛直な取付姿勢であり、前記塞ぎ板は、前記捕集部から前記吸い込み用空間部へ流れる油煙等を遮断しないために、前記ファンが通過できない大きさの第2開口部を有し、前記フード体の捕集部に、前記捕集部を前記吸い込み用空間部に連通し、かつ前記第1開口部の一部を覆う第1の状態と、前記第1開口部を開放する第2の状態とすることができるように取り付けられ、前記フィルタは、前記第2開口部よりも上流側、又は前記塞ぎ板に、前記塞ぎ板が前記第1の状態において着脱が可能に設けてあり、前記油捕集部材は、前記フィルタよりも下方の位置に、前記フィルタの外周端を覆うように設けられていることを特徴とする油捕集装置。
【0024】
(4)前記塞ぎ板は、前記フィルタが取り外された状態では前記第1の状態と前記第2の状態とすることができ、前記フィルタが取り付けられた状態では前記第1の状態、第2の状態とすることができないようにしたことを特徴とする(1)から(3)いずれかに記載の油捕集装置。
(5)前記フィルタの形状と前記第2開口部の形状が略相似形状であり、
前記フィルタの大きさは前記第2開口部の大きさよりも大きいことを特徴とする(1)から(4)いずれかに記載の油捕集装置。
(6)前記フィルタは通気部を有し、前記通気部の大きさは前記第2開口部の大きさよりも大きいことを特徴とする(1)から(5)いずれかに記載の油捕集装置。
【0025】
(7)前記フィルタは前記塞ぎ板と離隔して設けられ、前記フィルタと前記塞ぎ板は平行であることを特徴とする(1)から(6)いずれかに記載の油捕集装置。
(8)前記フード体の捕集部は、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を仕切る仕切り面部を有し、前記仕切り面部に前記第1開口部が形成され、前記塞ぎ板は前記仕切り面部に取り付けられ、前記塞ぎ板の上流側面は前記仕切り面部の上流側面よりも下流側に位置していることを特徴とする(1)から(7)いずれかに記載の油捕集装置。
(9)前記フード体の捕集部は、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を仕切る仕切り面部を有し、前記仕切り面部に前記第1開口部が形成され、前記塞ぎ板は前記仕切り面部に取り付けられ、前記塞ぎ板の上流側面と前記仕切り面部の上流側面は面一であることを特徴とする(1)から(7)いずれかに記載の油捕集装置。
【0026】
(10)前記フード体の捕集部は、前記捕集部と前記吸い込み用空間部を仕切る仕切り面部を有し、前記仕切り面部に前記第1開口部が形成され、前記塞ぎ板は前記仕切り面部に取り付けられ、前記塞ぎ板の上流側面は前記仕切り面部の上流側面よりも上流側に突出していることを特徴とする(1)から(7)いずれかに記載の油捕集装置。
(11)前記塞ぎ板の平面大きさよりも前記油捕集部材の平面大きさが大きく、前記塞ぎ板は前記油捕集部材の外周部よりも内周側に位置していることを特徴とする(1)から(10)いずれかに記載の油捕集装置。
(12)前記油捕集部材は、取り外し用の手掛け部を有し、前記塞ぎ板の前記手掛け部と対向した部分に逃げ凹部を有していることを特徴とする(1)から(11)いずれかに記載の油捕集装置。
【0027】
(13)前記塞ぎ板は接触部を有し、前記接触部は前記塞ぎ板が前記第1の状態の時に前記フィルタとは干渉せず、前記接触部の先端と前記油捕集部材の被接触部との距離は、前記塞ぎ板と前記フィルタの距離よりも短いことを特徴とする(1)から(12)いずれかに記載の油捕集装置。
(14)前記フード体に、フィルタモータ取付用部材を前記第1開口部を跨ぐように取り付け、前記フィルタモータ取付用部材にフィルタモータを取り付け、前記フィルタモータにより前記フィルタを回転できるように構成し、前記塞ぎ板は、前記フィルタモータ取付用部材を覆うカバー部を備えていることを特徴とする(1)から(13)いずれかに記載の油捕集装置。
(15)前記フィルタモータの少なくとも一部が、前記塞ぎ板よりも下流側に突出することを特徴とする(1)から(14)いずれかに記載の油捕集装置。
【発明の効果】
【0028】
本発明の第1の油捕集装置によれば、第1開口部の一部分が塞ぎ板で覆われ、フィルタは塞ぎ板の第2開口部を流れる油煙等が通過する大きさとすることができるので、フィルタを小型化することができる。
フィルタと塞ぎ板を取り外すことで、第1開口部から吸い込み用空間部に手を入れてファンをファンモータの回転軸から取り外し、第1開口部を通して取り出すことができる。
したがって、フィルタを小型化できるとともに、ファンを簡単にフード体から取り外すことができる。
フィルタで捕獲した油煙中の油分は油捕集部材に溜まり、フード体から滴下することを防止することができる。
【0029】
本発明の第2の油捕集装置によれば、フィルタを小型化できるとともに、ファンを簡単にフード体から取り外すことができる。
フィルタで捕獲した油煙中の油分は油捕集部材に溜まり、フード体から滴下することを防止することができる。
更に、ファンモータの回転軸の先端側が下向きに傾斜していれば、回転軸の先端側が第1開口部に近くなり、第1開口部から手を吸い込み用空間部に入れて回転軸からファンを取り外す作業、取り付ける作業がやり易い。
ファンの取付姿勢が、回転中心線が第1開口部と平行な面に対して45度以下の角度で傾斜していれば、吸い込み用空間部内でファンを前記第1開口部と平行な面に対して前記ファンの回転中心線が平行となる姿勢に変更して第1開口部を通して取り出すことができる。
これによって、ファンを回転軸に着脱する時に吸い込み用空間部内でファンの向きを大きく変えずに着脱作業ができる。
【0030】
本発明の第3の油捕集装置によれば、フィルタを小型化できるとともに、ファンを簡単にフード体から取り出しできる。
フィルタで捕獲した油煙中の油分は油捕集部材に溜まり、フード体から滴下することを防止することができる。
更に、ファンモータの回転軸の先端側が下向きに傾斜していれば、回転軸の先端側が第1開口部に近くなり、第1開口部から手を吸い込み用空間部に入れて回転軸からファンを取り外す作業、取り付ける作業がやり易い。
ファンの取付姿勢が、回転中心線が第1開口部と平行な面に対して45度より大きな角度で傾斜していれば、吸い込み用空間部内でファンを前記第1開口部と平行な面に対して前記ファンの回転中心線が直角となる姿勢に変更して第1開口部を通して取り出すことができる。
これによって、ファンを回転軸に着脱する時に吸い込み用空間部内でファンの向きを大きく変えずに着脱作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】第1の実施の形態の油捕集装置の正面図である。
図2図1に示す油捕集装置のA-A断面図である。
図3図1に示す油捕集装置のB-B断面図である。
図4図2に示す油捕集装置のC部拡大図である。
図5図3に示す油捕集装置のD部拡大図である。
図6】油捕集装置の底面視斜視図である。
図7】整流板が垂れ下った状態の油捕集装置の底面視斜視図である。
図8】塞ぎ板、フィルタ、油捕集部材を取り外した状態の油捕集装置の底面視斜視図である。
図9】ファンの取付姿勢説明用の模式図である。
図10】ファンの取付姿勢説明用の模式図である。
図11】取付手段の説明用斜視図である。
図12】取付手段の取り外した状態の斜視図である。
図13図4のE部拡大図である。
図14】塞ぎ板の底面視斜視図である。
図15】ファンモータ取付用部材を縦向き姿勢とした状態の油捕集装置の底面視斜視図である。
図16】油捕集部材の上面視斜視図である。
図17】油捕集部材の底面を上側に向けた斜視図である。
図18】逃げ凹部と手掛け部部分の斜視図である。
図19図5のF部拡大図である。
図20図5のG部拡大斜視図である。
図21】第2の実施形態を示す油捕集装置の縦断面図である。
図22】第2の実施形態の整流板が垂れ下がった状態の油捕集装置の底面視斜視図である。
図23】第2の実施形態の塞ぎ板、フィルタ、油捕集部材を取り外した状態の油捕集装置の底面視斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の油捕集装置の第1の実施の形態を図面に基づき説明する。
油捕集装置の全体構成を図1から図8を参照して説明する。
油捕集装置1は、フード体10と送風機20と塞ぎ板30とフィルタ40と油捕集部材50を備え、レンジフードといわれるものである。油捕集装置はレンジフードに限ることはなく、油も捕集できる空気清浄機、コンビニなどのフライヤーの上方に設置しているフライヤーフード、工場などで飛散した油を捕集するオイルミスト除去装置などがある。
図2図3に示すように、フード体10は、フード11と送風機ボックス12を有し、フード11は横向き面部14と下向きの周面部15とで下向きに開口した凹形状で、油煙等を捕集するための捕集部16を有している。なお、下向きの周面部15を設けずに横向き面部14のみで捕集部16とすることもできる。油煙等とは、油分、煙、水分、空気などを含むものである。
【0033】
フード11に整流板17が横向き面部14と対向して横向きに設けてあり、捕集部16の開口側部を整流板17が覆い、図6に示すように塞ぎ板30、フィルタ40、油捕集部材50が目視されないようにしてある。
周面部15の内周面15aと整流板17の外周面17aとの間に隙間を有し、この隙間を通して油煙等が捕集部16に流入する。
図7に示すように、整流板17は垂れ下がった縦向きの姿勢とすることができ、これにより油捕集部材50、フィルタ40が目視できる。
図2に示すように、送風機ボックス12はフード11の横向き面部14と隣接するように設けてあり、送風機ボックス12は捕集した油煙等を送風機20まで流通するための煙道部材13を備え、捕集した油煙等を送風機20が吸い込むための吸い込み用空間部18を有している。つまり、横向き面部14は捕集部16と吸い込み用空間部18を仕切る仕切り面部である。
【0034】
横向き面部14の中央部分は上向きに凹み、その凹み部分14aの上面部に、捕集部16と吸い込み用空間部18を連通する第1開口部19が形成してある。
横向き面部14の第1開口部19を形成した部分は、凹み部14aよりも上流側の油煙等が流入して流れる部分よりも高くなるようにしてある。
第1開口部19は、後に説明するファン22が通過可能な大きさである。
この実施の形態では、フード11は複数の板材により構成してあるが、これに限ることはない。
【0035】
フード体10は次のような構成とすることができる。
フード11と送風機ボックス12を一体とした構成のフード体。
フード11内を縦向き面部により捕集部16と吸い込み用空間部18に仕切り、縦向き面部に捕集部16と吸い込み用空間部18を連通する第1開口部19を形成した構成のフード体。この構成のフード体においては縦向き面部が仕切り面部である。
すなわち、フード体10は、捕集部16と、吸い込み用空間部18と、捕集部16と吸い込み用空間部18を仕切る仕切り面部と、仕切り面部に形成され捕集部16と吸い込み用空間部18を連通する第1開口部19を有する構成であればよい。
【0036】
図2に示すように、送風機20は、ケーシング21内に設けたファン22とファンモータ23を備え、ファン22はファンモータ23の回転軸24に着脱自在に取り付けられる。
送風機20はケーシング21とファン22が吸い込み用空間部18内に配置するように送風機ボックス12の煙道部材13に連通するように取り付けられ、ファン22が回転することで油煙等を吸い込み用空間部18内に吸い込み、吸い込み口25からケーシング21内に吸い込み、吐出口26から吐出し、図示しないダクトなどを通して屋外に排出する。
【0037】
図4図5に示すように、塞ぎ板30、フィルタ40、油捕集部材50は、横向き面部14の凹み部分14a内に、油煙等の流通方向に間隔を空けて配置してある。この実施の形態では塞ぎ板30、フィルタ40、油捕集部材50は横向きに配置してあり、油煙等は下から上に流通する。
塞ぎ板30は、捕集部16から吸い込み用空間部18へ流れる油煙等を遮断しないために、第2開口部31を有し、第2開口部31は第1開口部19よりも小さく、ファン22が通過できない大きさである。
塞ぎ板30はフード11の横向き面部14における第1開口部19を形成した部分に、第2開口部31の全てが第1開口部19と連通して捕集部16が吸い込み用空間部18に連通し、かつ第1開口部19の一部を覆うように取り付けられる。
【0038】
フィルタ40は、塞ぎ板30よりも油煙等の流通方向の上流側に設けられ、油煙等が通過することで油煙等の油分を捕獲する。この実施の形態ではフィルタ40は塞ぎ板30よりも下方の位置に設けてある。
油捕集部材50は、フィルタ40よりも下方の位置に設けられ、塞ぎ板30、フィルタ40から滴下した油分を溜め、滴下した油分がフード11から落下することを防止する。
【0039】
次にファン22の取り付けを説明する。
図2に示すように、ファンモータ23の回転軸24に、ファン22の軸挿入孔27が挿入され、回転軸24の先端部分に設けた着脱装置(図示せず)で外れないように固定して取り付けられる。例えば、回転軸24の先端部分に形成したねじ溝にナットをねじ合することでファンが外れないように固定する。着脱装置は、特許第5728481号公報に開示されたワンタッチ式着脱装置等を用いることもできる。
したがって、ファンモータ23の回転軸24にファン22を簡単に取り付け、取り外しすることができる。
【0040】
ファン22の取付姿勢を図9図10に基づいて説明する。図9図10はファン22の取付姿勢説明用の模式図であり、ファン22の具体的な取付構成とは相違する。
図9に示すように、ファンモータ23の回転軸24は第1開口部19と平行な面に対して、回転軸24の先端側が下向きに45度以下の角度θで傾斜している。第1開口部19と平行な面とは、第1開口部19の周部分19aで囲まれた仮想の開口面と平行な面である。
図9において横向き面部14は水平であり、第1開口部24も水平、つまり第1開口部19の仮想の開口面が水平方向に向かうので、第1開口部19と平行な面は水平で、回転軸24は水平に対して45度以下の角度θで先端側が第1開口部19に接近するように下向きに傾斜している。
【0041】
これにより、回転軸24の先端側の位置が下がるので、回転軸24の先端側と第1開口部19との距離は、ファンモータ23を、回転軸24が第1開口部19と平行である面と平行に取り付けした場合よりも短く、第1開口部19に近くなる。
したがって、第1開口部19から手を吸い込み用空間部18内に入れてファン22の着脱装置を操作しやすいので、ファン22を取り付け、取り外す作業がやり易い。
【0042】
回転軸24が第1開口部19と平行な面に対して傾斜しているので、ファン22の軸挿入孔27の中心を通る軸方向の線、つまりファン22の回転中心線22aが第1開口部19と平行な面に対して回転軸24と同じ向きに45度以下の角度θで傾斜し、ファン22の取付姿勢は、回転中心線22aが第1開口部19と平行な面に対して45度以下の角度θで傾斜した姿勢となる。
したがって、吸い込み用空間部18内でファン22を、図9に二点鎖線で示すように回転中心線22aが第1開口部19と平行な面と平行となる姿勢に変更して第1開口部19を通して取り出すことができる。つまり、ファン22が、先に述べた図9に示す取付姿勢である場合は、第1開口部19が、回転中心線22aが第1開口部19と平行な面と平行な姿勢のファン22が通過できるものである。
これによって、ファン22を回転軸24に着脱する時に吸い込み用空間部18内でファン22の向きを大きく変えずに着脱作業ができる。
【0043】
横向き面部14が水平に対して傾斜している場合は、第1開口部19が水平に対して傾斜し、第1開口部19の仮想の開口面は水平に対して傾斜した状態となるが、この場合でも先の説明のように、ファン22の取付姿勢は、回転中心線22aが第1開口部19と平行な面に対して回転軸24と同じ向きに45度以下の角度で傾斜した姿勢とすればよい。
また、ファン22の取付姿勢は、回転中心線22aが水平、又は鉛直とすることができる。
【0044】
図10に示すように、ファンモータ23の回転軸24を第1開口部19と平行な面に対して、回転軸24の先端側が下向きに45度よりも大きな角度θで傾斜するようにしてもよい。
この場合には、ファン22の取付姿勢は、回転中心線22aが第1開口部19と平行な面に対して45度よりも大きな角度θで回転軸24と同じ向きに傾斜した姿勢となるので、吸い込み用空間部18内でファン22を、図10に二点鎖線で示すように回転中心線22aが第1開口部19と平行な面と直角な姿勢に変更して第1開口部19を通して取り出すことができる。
【0045】
つまり、ファン22が、図10に示す先に述べた取付姿勢である場合は、第1開口部19は、ファン22の回転中心線22aが第1開口部19と平行な面と直角な姿勢のファン2が通過できるものである。
これによって、ファン22を回転軸24に着脱する時に吸い込み用空間部18内でファン22の向きを大きく変えずに着脱作業ができる。
横向き面部14が水平に対して傾斜している場合は、第1開口部19が水平に対して傾斜し、第1開口部19の仮想の開口面は水平に対して傾斜した状態となるが、この場合でも先の説明のように、ファン22の取付姿勢は、回転中心線22aが第1開口部19と平行な面に対して回転軸24と同じ向きに45度より大きい角度で傾斜した姿勢とすればよい。
また、ファン22の取付姿勢は、回転中心線22aが水平、又は鉛直とすることができる
【0046】
図9図10に示す横向き面部14は直線状であり、第1開口部19の仮想の開口面は直線状であるので仮想の開口面と平行な面を第1開口部19と平行な面としたが、横向き面部14が曲面状で、第1開口部19の仮想の開口面が曲面状である場合には第1開口部19と平行な面は次のようにする。
第1開口部19の仮想の開口面が曲面状であると、第1開口部19の開口面積は横向き面部14の厚さや見る方向により異なるので、開口面積が最も大きくなる方向と直角な方向を第1開口部19と平行な面とする。つまり、第1開口部19をある方向から平面として見た時に、開口面積が最も大きくなる時の視線に対して直角な方向が平行な面である。
また、横向き面部14が弓形の曲面状で、第1開口部19の仮想の開口面が弓形の曲面状である場合内は、第1開口部19の周部分19aにおける第1開口部19の中心を境として曲面方向に対向した2点を結ぶ仮想直線と平行な面を第1開口部19と平行な面とする。
【0047】
次に、塞ぎ板30について説明する。
図8に示すように、塞ぎ板30は、形状が矩形状で、第1開口部19と略相似形状であり、塞ぎ板30の大きさは第1開口部19よりも大きい。略相似形状とは、塞ぎ板30と第1開口部19を同一のサイズとした時に8割以上一致するものをいう。
塞ぎ板30に形成した第2開口部31は円形状で、ファン22が通過できない大きさである。
【0048】
図4に示すように、塞ぎ板30における第2開口部31を境として対向した一方側(図4の右側)が、フード11の横向き面部14における第1開口部19を境として対向した一方側(図4の右側)に設けられる取付手段80により上下方向に回動自在に取り付けられている。
塞ぎ板30における第2開口部31を境として対向した他方側(図4の左側)と、フード11の横向き面部14における第1開口部19を境として対向した他方側(図4の左側)とにわたって、塞ぎ板30を後述する第1の状態である横向き姿勢に保持、保持解除する保持手段90が設けてある。
【0049】
これにより、塞ぎ板30は、フード11の横向き面部14に、一方側にある取付手段80を支点として横向き姿勢と縦向き姿勢とにわたって上下方向に回動可能に取り付けられる。
塞ぎ板30を横向き姿勢とすることで、塞ぎ板30は第2開口部31の全てが第1開口部19と連通し、かつ第1開口部19の一部を覆う第1の状態となり、縦向き姿勢とすることで、塞ぎ板30は第1開口部19を開放する第2の状態となる。
塞ぎ板30が第2の状態となることで、ファン22を第1開口部19から出し入れすることができる。
【0050】
フード体10が、先に述べたように捕集部16と吸い込み用空間部18を仕切る仕切り面部が縦向き面部とした構成であると、塞ぎ板30、フィルタ40、油捕集部材50が縦向きとなるから、塞ぎ板30が縦向き姿勢の時に第1の状態となり、横向き姿勢の時、又は横向き姿勢よりもさらに下方に回動した姿勢の時に第2の状態となるので、塞ぎ板30は第1の状態である姿勢と第2の状態である姿勢とにわたって上下方向に回動可能に取り付けられる。
この構成のフード体10であると、油捕集部材50はフィルタ40の下方
を覆うように設けることになる。
【0051】
塞ぎ板30は、第1開口部19に嵌り合うように取り付けてもよい。この場合には第2開口部31は第1開口部19に連通することなく、捕集部16を吸い込み用空間部18に直接連通するので、塞ぎ板30は次のように取り付けられることになる。
塞ぎ板30は、捕集部16と吸い込み用空間部18とが連通し、かつ第1開口部19の一部を覆う第1の状態と、第1開口部19を開放する第2の状態とすることができるように取り付けられる。
【0052】
取付手段80は、図4に示すように、塞ぎ板30における第2開口部31を境として対向した一方側に設けた取付部81と、フード11の横向き面部14における第1開口部19を境として対向した一方側に設けた被取付部82を備えている。
図11図12に示すように、取付部81は塞ぎ板30の端部に一体的に設けた取付片83を有し、取付片83は塞ぎ板30と平行でかつ塞ぎ板30よりも一方側に張り出し、ガイド縦片85を有する。取付片83には上下面に貫通した矩形状の取付用孔84が形成してある。
【0053】
被取付部82は横向き面部14の第1開口部19寄りに形成した取付部挿通孔86と、取付部挿通孔86の第1開口部19と反対側の開口縁に一体的に設けた上向き鉤形状の外れ止め片87を備え、取付部挿通孔86に取付片83が挿通する。外れ止め片87は取付用孔84に嵌り合う。
塞ぎ板30を水平に対して一方側(取付部81を設けた側)が他方側よりも高くなるように斜めの姿勢とし、その姿勢で斜め上方に移動し、取付片83を斜めの姿勢で取付部挿通孔86に挿通する。この時ガイド縦片85が取付部挿通孔86に接して挿通のガイドの役目をする。
そして、取付片83の取付用孔84が外れ止め片87より上まで移動したら塞ぎ板30を水平姿勢として取付片83を横向き面部14に接触するとともに、取付用孔84を外れ止め片87に嵌め合せることで、取付部81を被取付部82に取り付ける。
【0054】
この状態では塞ぎ板30は横向き姿勢であり、この状態から塞ぎ板30が縦向き姿勢となると取付用穴84が外れ止め片87に接して塞ぎ板30が落下しないように支持する。
塞ぎ板30を取り外す場合には、縦向き姿勢の塞ぎ板30を上に移動して取付片83を外れ止め片87よりも上方とし、その状態で塞ぎ板30を横に移動して取付片83を外れ止め片87よりも取付片挿通孔86側とし、塞ぎ板30を下に移動して取付片83を取付片挿通孔86から抜き出して取り外す。
したがって、塞ぎ板30を簡単に横向き姿勢、縦向き姿勢とすることができると共に、塞ぎ板30を簡単に取り付け取り外すことができる。
【0055】
保持手段90は、図13に示すように、塞ぎ板30における第2開口部31を境として対向した他方側に設けた保持部91と、フード11の横向き面部14における第1開口部19を境として対向した他方側に設けた被保持部92を備えている。
保持部91は磁石に吸着する部材である。塞ぎ板30は磁石に吸着する材料で構成され、全体が磁石に吸着する部材であるので磁石に吸着する部材を設ける必要がないが、塞ぎ板30が磁石に吸着しない材料で構成されている場合は磁石に吸着する部材を設ける。なお、保持部91を磁石としてもよい。
被保持部92は磁石93に鉄片94を設けたもので、鉄片94が保持部91を吸着する。被保持部92は磁石のみとしてもよい。保持部91が磁石の場合には被保持部92を磁石に吸着する部材とすることができる。
【0056】
塞ぎ板30を横向き姿勢とすると鉄片94が保持部91(塞ぎ板30の一部)を吸着して保持し、塞ぎ板30を横向き姿勢として第1の状態で保持することができる。
塞ぎ板30を下方に移動することで鉄片94と保持部91の吸着を解除して離隔することができ、塞ぎ板30を縦向き姿勢に回動して第2の状態とすることができる。
この構成であれば、保持部91を鉄片94(被保持部92)に吸着、離隔して塞ぎ板30を上下に回動するとの簡単な操作で、塞ぎ板30を第1の状態、第2の状態とすることができるから、ファン22の取り出し、取り付けを簡単に行うことができる。
取付手段80はヒンジなどの取り外しができないものなどでもよい。保持手段90はねじ、ラッチなどでもよい。
【0057】
塞ぎ板30の取り付けはこの構成に限ることはなく、塞ぎ板30の第2開口部31を境として対向した一方側と他方側を磁石、またはボルトなどの保持部材でフード11の仕切り面部14における第1開口部19を境として対向した一方側と他方側に取り付け、取り外しできるように保持して取り付けてもよい。
この取り付け構成であれば、取り付けた状態が第1の状態で、取り外した状態が第2の状態である。
【0058】
図14に示すように、塞ぎ板30における第2開口部31を境として対向した他方側(取付部81を設けた側と反対側)には接触部32が設けてある。この接触部32は塞ぎ板30の下面30aよりも下方に突出し、手で持つことができる形状で、塞ぎ板30を取り付け、取り外しをする時、上下に回動する時に取手として利用できる。塞ぎ板30の下面30aは、油煙等の流通方向の上流側に向かう面、つまり上流側面である。
したがって、塞ぎ板30の取り付け、取り外し、上下回動の操作がやり易い。
塞ぎ板30の4つの角部は平面方向内側(第2開口部31)に向けて円弧形状に凹み、逃げ凹部33としてある。
この逃げ凹部33は、後に述べるように油捕集部材50を取り外す際に機能する。
【0059】
フード11の横向き面部14の塞ぎ板取付部分(第1開口部19を形成した部分)は、油煙等が流入して第1開口部19に流れる部分よりも高い(下流側)ので、図4図5に示すように塞ぎ板30がフード11の横向き面部14に第1の状態で取り付けられているとき、塞ぎ板30の下面30aは横向き面部14の下面14bよりも上に位置している。横向き面部14の下面14bは、油煙等の流通方向の上流側に向かう面、つまり上流側面であり、上に位置しているとは油煙等の流通方向の下流側に位置していることである。
この構成であれば、捕集部16に流入した油煙等が横向き面部14の下面14bから塞ぎ板30の下面30aにスムーズに流れる。
【0060】
この構成に限ることはなく、次のような構成とすることもできる。
フード11の横向き面部14の下面14b(上流側面)と塞ぎ板30の下面30a(上流側面)を面一とした構成。
この構成によれば、塞ぎ板30の下面30aと横向き面部14の下面14bが連続した状態にできるので意匠性が良いとともに、清掃性が良い。
フード11の横向き面部14の下面14b(上流側面)よりも塞ぎ板30の下面30a(上流側面)が下方(上流側)に突出している構成。
この構成であれば、捕集部16に流入した油煙等が塞ぎ板30の側面にぶつかり、油煙等の油分が側面に付着するので、塞ぎ板30を利用した油煙等の油分を捕獲できる。
【0061】
次にフィルタ40について説明する。
図8に示すように、フィルタ40は、形状が円形状で、大きさは第2開口部31よりも大きい。
なお、第2開口部31とフィルタ40の形状を矩形状などの円形以外とし、大きさをフィルタ40が第2開口部31よりも大きくしてもよい。つまり、フィルタ40の形状と第2開口部31の形状を略相似形状とし、フィルタ40の大きさを第2開口部31の大きさよりも大きくすればよい。略相似形状とは、フィルタ40と第2開口部31を同一のサイズとした時に8割以上一致するものをいう。
この構成とすれば、油煙等がフィルタ40を通過せずに第2開口部31に流れることが抑制されるので、フィルタ40による油煙等の油分の捕獲効率を維持することができる。
【0062】
図4図5図8に示すように、フィルタ40は、内側部分に多数のスリット状の通気孔41から成る通気部42を有し、外周側部分は非通気部43としてある。なお、図8においては通気孔41が小さいので通気部42は黒く図示されている。
通気部42の大きさ(最も外周側部分42aの大きさ)は第2開口部31の大きさよりも大きい。
この構成であれば、送風機20からの吸い込む力は、吸い込み用空間部18、第1開口部19、第2開口部31、フィルタ40の通気部42を通して捕集部16まで伝わるので、送風機20からの吸い込む力を最も妨げることなく捕集部16まで伝えることが可能で、吸い込む力を有効利用して油煙等を送風機20により吸い込むことができる。つまり、通気部42の大きさが第2開口部31の大きさよりも小さいと、フィルタ40の非通気部43が捕集部16に伝わる吸い込む力の妨げとなる。
【0063】
図4に示すように、フィルタ40は、フィルタモータ60の回転軸61に着脱自在に取り付けられ、フィルタ40と塞ぎ板30は離隔し、フィルタ40の上面40aと塞ぎ板30の下面30aとの間には隙間があり、かつ平行で、フィルタ40をフィルタモータ60により回転することができる。フィルタ40の上面40aとは油煙等の流通方向の下流側に向かう面、つまり下流側面である。
この構成によれば、フィルタ40が回転するので、油煙等の油分を効率よく捕獲できる。
また、塞ぎ板30は、フィルタ40が回転軸61から取り外された状態では第1の状態と第2の状態とすることができるが、フィルタ40が回転軸61に取り付けられた状態ではフィルタ40が邪魔となり、第1の状態、第2の状態とすることができない。
【0064】
したがって、フィルタ40が取り付けられた状態では、塞ぎ板30を第1開口部19が開放した第2の状態にできず、塞ぎ板30を第2の状態とするにはフィルタ40を取り外さなければならないので、ファン22をフード体1から取り出した後にファン22を再びファンモータ23の回転軸24に取り付ける時には必ずフィルタ40が取り外された状態であり、フィルタ40を取り付ける際に塞ぎ板30の有無を目視確認できるから、塞ぎ板30を第1の状態とせずにフィルタ40を取り付けて油捕集装置1を運転してしまうことを確実に防止できる。つまり、塞ぎ板30が第1の状態でないと多くの油煙等がフィルタ40を通過せずに第1開口部19に流れ、油分の捕獲が不充分な油煙等が吸い込み用空間部18に流入して送風機20で排出されることがある。
【0065】
また、フィルタ40は塞ぎ板30と離隔して設けられ、フィルタ40と塞ぎ板30は平行であるから、フィルタ40と塞ぎ板30との間の距離を均一にすることができ、フィルタ40と塞ぎ板30の間を流れるフィルタ40を通過した油煙等に乱れが生じて第2開口部31よりも外側に流れにくく、フィルタ40を通過した油煙等はスムーズに第2開口部31に流れる。
【0066】
図4図8図15に基づきフィルタモータ60の取り付けを説明する。
フード体1、例えば送風機ボックス12にフィルタモータ取付用部材62が、第1開口部19を跨ぐように取り付けてある。このフィルタモータ取付用部材62にフィルタモータ60が吸い込み用空間部18に臨むように取り付けてあり、回転軸61はフィルタモータ取付用部材62、第1開口部19、第2開口部31を通して塞ぎ部板30よりも上流側(下方)に突出している。
フィルタ40は回転軸61の突出部に、ファン22と同様に着脱自在に取り付けてある。
この構成によれば、フィルタ40と塞ぎ板30との間に回転軸61以外のフィルタモータ60が存在しないので、塞ぎ板30とフィルタ40の間隔を狭くしてフィルタ40による油煙等の油分の捕獲効率を向上できる。
【0067】
この構成に限ることはなく、フィルタモータ60をフィルタモータ取付用部材62に、フィルタモータ60の一部が塞ぎ板30の第2開口部31から下流側(下方)に突出するように取り付けしてもよい。つまり、フィルタモータ60の少なくとも一部が塞ぎ板30よりも下流側に突出するように取り付ければよい。
回転軸61は塞ぎ板30よりも下方に突出しているので、フィルタ40の着脱が容易である。
なお、回転軸61を塞ぎ部板30よりも下方に突出させずに、フイルタ40の回転軸取付部をフィルタ40の上面40aよりも上方に突出した形状とし、フィルタ40を回転軸61に取り付けてもよい。
【0068】
フィルタモータ取付用部材62は、一対の幅狭長尺部と複数の幅狭短尺部とで長尺方向両側部に開口窓63を有した長尺幅狭な桟形状で、長尺方向一端部が送風機ボックス12に上下方向に回動可能に取り付けられ、他端部が送風機ボックス12にねじ(図示せず)で着脱自在に取り付けられる。取り付け操作は第1開口部19から手を入れて次のように行うことができる。
塞ぎ板30を第2の状態とすることでフィルタモータ取付用部材62の他端部を固定しているねじの頭(図示せず)が目視でき、第1開口部19の下側(上流側)から工具を用いてねじを弛めて外すことで固定を解除する。この後に、第1開口部19に手を入れてフィルタモータ取付用部材62を下方に回動して垂れ下げる。
フィルタモータ取付用部材62は第1開口部19を跨ぐ横向きの取付姿勢と、第1開口部19から下方に垂れ下がった縦向きで、ファン22を第1開口部19を通して出し入れする時に干渉しない取り出し姿勢とに亘って回動可能に取り付けしてある。フィルタモータ取付用部材62を回動するときにフィルタモータ60が第1開口部19に干渉しないようにしてある。
【0069】
フィルタモータ取付用部材62の回動方向は塞ぎ板30の回動方向と90度異なる。つまり、塞ぎ板30は横向き面部14における第1開口部19を境として対向した方向に回動するが、フィルタモータ取付用部材62は横向き面部14における第1開口部19を境として、先に述べた方向と90度異なる方向に回動する。
この構成により、縦向き姿勢の塞ぎ板30と取り出し姿勢のフィルタモータ取付用部材62が干渉することがない。
なお、先に述べたように仕切り面部が縦向き面部であるフード体10であれば、フィルタモータ取付用部材62が縦向きの時が取付姿勢で、横向き姿勢の時、又は横向き姿勢よりもさらに下方に回動した姿勢の時が取り出し姿勢となる。
【0070】
図14に示すように、塞ぎ板30は、第2開口部31を跨ぐようにカバー部34を有し、このカバー部34はフィルタモータ取付用部材62と同様な形状、大きさで、塞ぎ板30が第1の状態のときにフィルタモータ取付用部材62を覆うようにしてある。
この構成によれば、フィルタ40を通過した油煙等がフィルタモータ取付用部材62に当たることがなく、フィルタ40で捕獲しきれなかった油分や水分などがフィルタモータ60やフィルタモータ取付用部材62に付着しないので、電器部品であるフィルタモータ60が油分や水分が付着することで故障等することを防止できる。
カバー部34は油煙等が流れる流通用窓35を有し、この流通用窓35を流れた油煙等はフィルタモータ取付用部材62の開口窓63を通して吸い込み用空間部18に流れるので、カバー部34、フィルタモータ取付用部材62が油煙等の流れの抵抗となることが低減する。
【0071】
次に油捕集部材50について説明する。
図16図17に示すように、油捕集部材50は、矩形状の横板51と、横板51に形成した円形状の開口部52と、横板51の外周に沿って上向きに設けられた矩形状の上向きの外周側立上り板53と、開口部52に沿って上向きに設けられた円形状の内周側立上り板54とで上向きに開口した環状の油溜め部55を有する形状である。
横板51の上面が油溜め部55の底面で、外周側立上り板53の内側面が油溜め部55の外周側内面で、内周側立上り板54の内側面が油溜め部55の内周側内面であり、底面と外周側面と内周側面とで油溜め部55の内面を構成する。
【0072】
外周側立上り板53の角部の上部は下側(横板51側)に向けて円弧状に湾曲し、手を掛け易い形状で、手掛け部56としてある。
図18に示すように、手掛け部56は塞ぎ板30よりも外周側に位置し、逃げ凹部33と対向している。
図5図16に示すように、外周側立上り板53における開口部52を境として対向した一方側(図5の右側、図16の斜め右上側)に引掛け部57が設けられ、他方側(図5の左側、図16の斜め左下側)には係止部58が設けてある。
【0073】
図5に示すように、フード11の横向き面部14における第1開口部19を境として対向した一方側(図5の右側)に被引掛け部70が設けられ、他方側(図5の左側)に被係止部71が設けてある。
油捕集部材50の引掛け部57を被引掛け部70に引掛け、係止部58を被係止部71に係止することで油捕集部材50を横向き面部14に取り付ける。
図8に示すように、油捕集部材50(横板51)の形状は矩形状で、大きさは塞ぎ板30の大きさよりも大きく、開口部52の形状は円形で、大きさはフィルタ40の大きさよりも小さい。内周側立上り板54は横板51と連続した下部の径が上部の径よりも大きな截頭円錐形で、上部の大きさはフィルタ40の大きさよりも小さい。
【0074】
図5に示すように、油捕集部材50の大きさは塞ぎ板30の大きさよりも大きく、塞ぎ板30は油捕集部材50の油溜め部55の外周側内面である外周側立上り板53の内側面よりも内側に位置するように取り付けしてある。
この構成によれば、捕集部16に流入した油煙等の一部の油分は塞ぎ板30に付着し、塞ぎ板30に付着した油分はフィルタ40と、フィルタ40よりも外側に滴下するが、フィルタ40に滴下した油分はフィルタ40を経由して油捕集部材50に落下して油溜め部55に溜まり、フィルタ40よりも外側に滴下した油分は直接に油捕集部材50に落下して油溜め部55に溜まるので、塞ぎ板30に付着した油分は油捕集部材50の油溜め部55に確実に溜まり、フード11から滴下することを防止することができる。
【0075】
図19に示すように、引掛け部57は油捕集部材50の外周側立上り板53の一部分を折り曲げ加工して形成され、横板51と連続し上下方向に円弧状に湾曲した下凹部57aと、下凹部57aの上部と連続して上下方向に円弧状に湾曲した中間凸部57bと、中間凸部57bの上部と連続して上下方向に円弧状に湾曲した上凹部57cとで波形形状の引掛け面を有する。
被引掛け部70は横向き面部14にビス72で固着してある。被引掛け部70は、上下方向に円弧状に湾曲した下凸面70aと、下凸面70aの上部と連続し上下方向に円弧状に湾曲した中間凹面70bと、中間凹面70bの上部と連続し上下方向に円弧状に湾曲した上凸面70cとで波形形状の被引掛け面を有し、その被引掛け面の形状は引掛け部57の引掛け面の形状と対称で、被引掛け面に引掛け面が接するように引っ掛けることで油捕集部材50の一方側を落下しないように支持する。なお、横向き面部14の一部分を波形形状に加工して被引掛け部70とすることもできる。
【0076】
図20に示すように、係止部58は外周側立上り板53の上下方向中間部を円弧形状に凹ませた係止凹部59としてある。
被係止部71は、ばね材73を山形の被係止片74を有する形状に折り曲げ加工したもので、ばね材73を横向き面部14に固定して取り付けてある。被係止片74は、先端部が係止凹部59に嵌り込んで係合することで、油捕集部材50の他方側を落下しないように支持する係合姿勢に保持され、外力が加わることで係合が解除する係合解除姿勢に弾性変形し、外力がなくなると係合姿勢に弾性復元する。
この構成であれば、油捕集部材50を次のようにして簡単に取り付け、取り外しができる。
【0077】
油捕集部材50を、引掛け部57を設けた一方側が上となるように水平に対して斜めの姿勢としてフード11内に入れ、引掛け部57の下凹部57を被引掛け部70の下凸部70aに接して油捕集部材50の引掛け部57側を被引掛け部70で仮支持する。
この状態で油捕集部材50の係止部58を設けた他方側を、仮支持部分を支点として上方に移動することで、引掛け部57の波形形状の引掛け面が被引掛け部70の波形形状の被引掛け面に沿って滑りながら上方に移動し、外周側立上り板53の他方側上部が被係合片74に接して係合解除姿勢に弾性変形させる。
【0078】
油捕集部材50をさらに上方に移動して油捕集部材50が水平姿勢となると、係止凹部59が被係合片74の先端部に到達して被係合片74が係合姿勢に弾性復元し、被係合片74が係止凹部59に嵌り込んで係合し、油捕集部材50の他方側を支持する。
これと同時に引掛け部57の下凹部57a、中間凸部57b、上凹部57cが、被引掛け部70の下凸面70a、中間凹部70b、上凸部70cにそれぞれ嵌り合うように引っ掛かり、油捕集部材50の一方側を支持し、油捕集部材50を取り付けることができる。
【0079】
油捕集部材50を取り外す時は、手掛け部56に手をかけて油捕集部材50の他方側を下方に移動することで、被係合片74が係合解除姿勢に弾性変形して係合凹部59と被係合片74との係合が解除し、引掛け部57の引掛け面が被引掛け部70の被引掛け面を滑りながら外れることで、油捕集部材50を取り外すことができる。
塞ぎ板30には油捕集部材50の手掛け部56と対向して逃げ凹部33が形成してあるので、手掛け部56に手をかけて油捕集部材50を取り外す際に、手掛け部56に掛けた手は塞ぎ板30の逃げ凹部33と対向し、塞ぎ板30に手を掛けることができないので、油捕集部材50の取り外し時に誤って塞ぎ板30を取り外すことを防ぐことができる。
【0080】
図20に示すように、塞ぎ板30に設けた接触部32は、塞ぎ板30が第1の状態の時に油捕集部材50の横板51と対向し、接触部32はフィルタ40よりも外側に位置してフィルタ40と干渉することがなく、接触部32の先端と油捕集部材50の横板51(油捕集部材50の被接触部)との距離L1は塞ぎ板30の下面30aとフィルタ40の上面40aとの距離L2より短く構成してある。なお、距離L1を0として接触部32の先端が横板51と接触するようにしてもよい。
この構成によれば、塞ぎ板30の固定が外れたりして誤って塞ぎ板30が落下した時に、塞ぎ板30がフィルタ40に接触する前に接触部32の先端が油捕集部材50の横板51に接触して塞ぎ板30を油捕集部材50が支持するので、塞ぎ板30がフィルタ40に接触することを防ぐことができる。
したがって、塞ぎ板30が誤って落下した時にフィルタ40に接触してフィルタ40が外れたり、損傷することを防止できる。
【0081】
この実施の形態によればフィルタ40を回転するようにしたが、第2の実施形態としてフィルタ40を固定してもよい。
例えば、図21図22図23に示すように、塞ぎ板30の第2開口部31、フィルタ40、油捕集部材50の開口部52をそれぞれ形状が矩形状とする。
塞ぎ板30はフィルタ40が回転する場合と同様に取り付ける。
フィルタ40は塞ぎ板30に磁石、フック、ねじなどで着脱自在に取り付ける。
油捕集部材50はフィルタ40が回転する場合と同様に取り付ける。
【符号の説明】
【0082】
1…油捕集装置、10…フード体、11…フード、12…送風機ボックス、14…横向き面部(仕切り面部)、15…周面部、16…捕集部、17…整流板、18…吸い込み用空間部、19…第1開口部、20…送風機、22…ファン、22a…回転中心線、23…ファンモータ、24…回転軸、30…塞ぎ板、31…第2開口部、32…接触部、33…逃げ凹部、40…フィルタ、50…油捕集部材、55…油溜め部、57…引掛け部、58…係止部、60…フィルタモータ、61…回転軸、62…フィルタモータ取付用部材、70…被引掛け部、71…被係止部、80…取付手段、81…取付部、82…被取付部、90…保持手段、91…保持部、92…被保持部。

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