IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中野製薬株式会社の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095158
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】皮膚洗浄剤組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/84 20060101AFI20240703BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20240703BHJP
   A61K 8/39 20060101ALI20240703BHJP
   A61K 8/86 20060101ALI20240703BHJP
【FI】
A61K8/84
A61Q19/10
A61K8/39
A61K8/86
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022212237
(22)【出願日】2022-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000213482
【氏名又は名称】中野製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002837
【氏名又は名称】弁理士法人アスフィ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】関 久美子
(72)【発明者】
【氏名】安済 耕平
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB032
4C083AC122
4C083AC181
4C083AC182
4C083AC242
4C083AC421
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC562
4C083AC711
4C083AC712
4C083AD042
4C083AD071
4C083AD072
4C083AD132
4C083AD162
4C083BB07
4C083CC23
4C083EE03
4C083EE06
4C083EE07
(57)【要約】
【課題】本発明は(a)適泡の弾力、および(b)泡の密着感があり、(c)ぬるつきがなく、(d)しっとり感があり、(e)起泡性と(f)すすぎ性が良好である皮膚洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】本発明の皮膚洗浄剤組成物は、(A)ポリアルキレングリコール-ジイソシアネート共重合体;(B)特定の両性界面活性剤;および(C)特定のノニオン性界面活性剤を有する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)、(B)、および(C)を含有する皮膚洗浄剤組成物。
(A)ポリアルキレングリコール-ジイソシアネート共重合体;
(B)イミダゾリニウム型、アルキルベタイン型、アミドベタイン型、およびスルホベタイン型よりなる群から選ばれる少なくとも1種の両性界面活性剤;および
(C)ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、およびポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステルよりなる群から選ばれる少なくとも1種のノニオン性界面活性剤;
【請求項2】
前記皮膚洗浄剤組成物(100質量%)に含まれる前記(A)の含有量は6.0質量%以下(0質量%を含まない)である請求項1に記載の皮膚洗浄剤組成物。
【請求項3】
前記皮膚洗浄剤組成物(100質量%)に含まれる前記(A)と(B)の合計に対する(C)の質量比([(A)+(B)]:(C))が30:0.1~0.1:10であり、
前記皮膚洗浄剤組成物(100質量%)に含まれる前記(B)の含有量は0.05~10質量%、前記(C)の含有量は0.05~6質量%である請求項1、または2に記載の皮膚洗浄剤組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は皮膚洗浄剤組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ボディソープや洗顔料などの一般的な皮膚洗浄剤組成物には、基本性能として泡立ちが良好であり、適度な洗浄力を有し、洗い上がりにさっぱり感が得られることが求められている。また乾燥肌への対応として肌に負担をかけずに洗浄できることが求められている。また皮膚洗浄剤組成物には、はやくすすぐことができ、ぬるつきがないこと、そしてすすぎ後には適度なうるおい感が得られることが求められる。
【0003】
従来から使用されている一般的な皮膚洗浄剤組成物には、主剤として脂肪酸塩(石けん)が汎用されている。脂肪酸塩(石けん)は、起泡性が高く、さっぱりとした使用感に優れている。しかしながら高い洗浄力に起因する皮膚洗浄時の刺激や、洗い上がり後のつっぱり感や脱脂感の強さなどが課題として指摘されている。
上記問題の解決策として脂肪酸塩の割合を減らした皮膚洗浄剤組成物も提案されているが、泡立ちが悪い。そのため十分な泡量、泡質が得られるまで泡立てずに皮膚を洗浄してしまい、肌を必要以上に擦り洗いをすることで、肌への負担が大きくなり、肌への刺激を誘発することが指摘されている。
【0004】
また数種類の界面活性剤を組み合わせることで、低刺激性で優れた起泡性を有し、かつキメの細かい弾力のある泡が得られる皮膚洗浄剤組成物が提案されている(特許文献1)。しかしながら洗浄力が強くなりすぎることや、すすぎ性が十分でない(すなわち、すすぎがおそい、ぬるつきがある)。
また適度な洗浄力を維持し、かつ脂肪酸塩とともに、皮膚親和性の高い加脂成分や、皮膚保湿性の高いカチオン性高分子を配合して刺激性を軽減した皮膚洗浄剤組成物が提案されている(特許文献2、3)。しかしながら洗浄力やすすぎ性が十分でない。
【0005】
洗い上がり時の皮膚のぬるつき感を抑制した皮膚洗浄剤組成物として、アミノ酸系界面活性剤、両親媒性エステル、およびセラミド類を配合した皮膚洗浄剤組成物が提案されている(特許文献4)。しかしながら洗い上がり後の皮膚のぬるつき感は抑制できるが、泡立ち、洗浄力、すすぎのはやさなど他の特性の改善が十分でない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008-308492号公報
【特許文献2】特開2011-20941号公報
【特許文献3】特開2013-139439号公報
【特許文献4】特開2021-004206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記のような事情に着目してなされたものであって、その目的は、(a)適度な泡の弾力、および(b)泡の肌への密着感に優れ、かつ(c)洗い流し時のぬるつきがなく、(d)洗い上がり後にはしっとり感があり、加えて(e)使用時の適度な起泡性、(f)すすぎ性(泡切れ)を有する皮膚洗浄剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決し得た本発明は以下の構成を有する。
[1]下記(A)、(B)、および(C)を含有する皮膚洗浄剤組成物。
(A)ポリアルキレングリコール-ジイソシアネート共重合体;
(B)イミダゾリニウム型、アルキルベタイン型、アミドベタイン型、およびスルホベタイン型よりなる群から選ばれる少なくとも1種の両性界面活性剤;および
(C)ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、およびポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステルよりなる群から選ばれる少なくとも1種のノニオン性界面活性剤;
[2]前記皮膚洗浄剤組成物(100質量%)に含まれる前記(A)の含有量は6.0質量%以下(0質量%を含まない)である上記[1]に記載の皮膚洗浄剤組成物。
[3]前記皮膚洗浄剤組成物(100質量%)に含まれる前記(A)と(B)の合計に対する(C)の質量比([(A)+(B)]:(C))が30:0.1~0.1:10であり、前記皮膚洗浄剤組成物(100質量%)に含まれる前記(B)の含有量は0.05~10質量%、前記(C)の含有量は0.05~6質量%である上記[1]、または[2]に記載の皮膚洗浄剤組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、(a)適度な泡の弾力、および(b)泡の肌への密着感に優れ、かつ(c)洗い流し時のぬるつきがなく、(d)洗い上がり後にはしっとり感があり、加えて(e)使用時の適度な起泡性、(f)すすぎ性(泡切れ)を有する皮膚洗浄剤組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明者らが検討を重ねた結果、本発明の組成を満足する皮膚洗浄剤組成物は下記(a)~(f)を発揮する。
【0011】
本発明において(a)適度な泡の弾力とは、実施例記載の評価方法において、合格レベルの評価基準(○評価)を満足することであり、好ましくはより優れた評価基準(◎評価)を満足することである。泡の弾力が低すぎる皮膚洗浄剤組成物は、(e)起泡性が弱くなることがある。また、泡の弾力を強くすると洗浄力を向上できるが泡の弾力が強すぎると(f)すすぎ性(泡切れ)が悪くなることがある。
【0012】
また(b)泡の肌への密着感に優れるとは、実施例記載の評価方法において、合格レベルの評価基準(○評価)を満足することであり、好ましくはより優れた評価基準(◎評価)を満足することである。なお、「泡の肌への密着感が強い」とは、泡の弾力を上げずとも、泡の肌へのなじみが良く、洗浄時の手などの動きに追従し、肌への摩擦を減らすことができる状態を意味する。泡の肌への密着感が強いと肌に負担をかけずに皮膚を洗浄できる。したがって泡の肌への密着感が強い程、好ましい。
【0013】
(c)洗い流し時のぬるつきがないとは、実施例記載の評価方法において、合格レベルの評価基準(○評価)を満足することであり、好ましくはより優れた評価基準(◎評価)を満足することである。ぬるつきは洗い流し後に残留した皮膚洗浄剤組成物によって生じるため、ぬるつきは少ないほど好ましい。
【0014】
(d)洗い上がり後にしっとり感があるとは、実施例記載の評価方法において、合格レベルの評価基準(○評価)を満足することであり、好ましくはより優れた評価基準(◎評価)を満足することである。しっとり感が強い程、洗い上がり後のつっぱりなどの不快感や、刺激を感じることがない。但し、しっとり感が強すぎると洗い上がり後にぬるつきやべたつきを感じるためしっとり感は強すぎないことが好ましい。
【0015】
(e)使用時の適度な起泡性とは、実施例記載の評価方法において、合格レベルの評価基準(○評価)を満足することであり、好ましくはより優れた評価基準(◎評価)を満足することである。泡立ち(起泡性)がよい程、皮膚洗浄時に肌への負担を小さくでき、肌への刺激を低減できるため好ましい。
【0016】
(f)すすぎ性(泡切れ)とは、実施例記載の評価方法において、合格レベルの評価基準(○評価)を満足することであり、好ましくはより優れた評価基準(◎評価)を満足することである。泡切れがよいと洗い流しに時間がかからず、また洗い流し後の皮膚に残留する皮膚洗浄剤組成物が少ないため好ましい。
【0017】
本発明の皮膚洗浄剤組成物は(a)適度な泡の弾力や(e)適度な起泡性に起因して十分な洗浄力、すなわち、皮膚から汚れを十分に洗浄、除去できる。
【0018】
上記(a)~(f)を発揮する本発明の皮膚洗浄剤組成物は、泡立ち(起泡性)が良好であり、適度な洗浄力を有し、洗い上がりにさっぱり感が得られるという皮膚洗浄剤に求められる基本性能に加えて、肌に負担をかけずに洗浄できると共に、すすぎがはやく、ぬるつきがなく、そして洗い流し後には適度なうるおい感が得られる。
【0019】
上記(a)~(f)を発揮する本発明の皮膚洗浄剤組成物は下記(A)~(C)を含有する。
(A)ポリアルキレングリコール-ジイソシアネート共重合体(以下、(A)共重合体ということがある);
(B)イミダゾリニウム型、アルキルベタイン型、アミドベタイン型、およびスルホベタイン型よりなる群から選ばれる少なくとも1種の両性界面活性剤(以下、(B)両性界面活性剤ということがある);および
(C)ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、およびポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステルよりなる群から選ばれる少なくとも1種のノニオン性界面活性剤(以下、(C)ノニオン性界面活性剤ということがある);
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、(A)共重合体と、(B)両性界面活性剤、および(C)ノニオン性界面活性剤が必須成分であり、これらを併用した相乗効果により上記(a)~(f)が得られる。
【0020】
以下、本発明の皮膚洗浄剤組成物について説明する。
本発明において「皮膚洗浄剤組成物」とは、皮脂、汗、塵・埃などの皮膚付着物(汚れ)を皮膚から除去するための洗浄剤組成物である。
【0021】
(A)共重合体
(A)共重合体は、(b)泡の肌への密着感向上や(c)洗い流し時のぬるつきを軽減し、(B)両性界面活性剤および(C)ノニオン性界面活性剤と併用すると、(a)適度な泡の弾力、(d)洗い上がり後のしっとり感、(e)適度な起泡性や(f)すすぎ性(泡切れ)の向上に寄与する成分である。
(A)共重合体の構成成分のうち、ジイソシアネートは皮膚との密着性を高める部分であり、皮膚上で被膜の形成に寄与する。
【0022】
本発明の(A)共重合体は、ポリアルキレングリコールとジイソシアネートの共重合体であり、好ましくはポリプロピレングリコールおよび/またはポリエチレングリコールと、メチレンジフェニルジイソシアネートとの共重合体であり、より好ましくはポリプロピレングリコールとメチレンジフェニルジイソシアネートとの共重合体である。
【0023】
(A)共重合体としては、例えば(PPG-12/SMDI)コポリマー、(PPG-51/SMDI)コポリマー、(PEG-8/SMDI)コポリマーなどが挙げられる。
なお、PPG-12は平均付加モル数12のポリプロピレングリコールであり、SMDIはメチレンジフェニルジイソシアネートである。
(A)共重合体は市販品を用いてもよく、以下の例示が含まれる。
(PPG-12/SMDI)コポリマー:POLYOLPREPOLYMER-2(ベルテックファーマシューティカルズ社製);
(PPG-51/SMDI)コポリマー:POLYOLPREPOLYMER-14(ベルテックファーマシューティカルズ社製);
(PEG-8/SMDI)コポリマー:POLYOLPREPOLYMER-15(ベルテックファーマシューティカルズ社製);
【0024】
皮膚洗浄剤組成物(100質量%)に含まれる(A)共重合体の含有量は、好ましくは6.0質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下、よりさらに好ましくは2.0質量%以下であって、0質量%超(0質量%を含まない)、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、さらに好ましくは0.05質量%以上である。(A)共重合体の含有量を好適な範囲に調整することで特に良好な(b)泡の肌への密着感、および(c)洗い流し時のぬるつきのなさが得られる。
なお、皮膚洗浄剤組成物(100質量%)とは、(A)共重合体と、(B)両性界面活性剤、および(C)ノニオン性界面活性剤に加えてその他添加剤を加えた合計を100質量%とする(以下、同じ)。
【0025】
(B)両性界面活性剤
(B)両性界面活性剤は、(A)共重合体および(C)ノニオン性界面活性剤と併用すると、特に(e)使用時の適度な起泡性と(f)すすぎ性(泡切れ)の向上に寄与する成分である。
本発明において(B)両性界面活性剤は、(B-1)イミダゾリニウム型両性界面活性剤、(B-2)アルキルベタイン型両性界面活性剤、(B-3)アミドベタイン型両性界面活性剤、および(B-4)スルホベタイン型両性界面活性剤よりなる群から選ばれる少なくとも1種である。これらは単独、または2種以上を併用してもよい。好ましい(B)両性界面活性剤は、(B-4)スルホベタイン型両性界面活性剤であり、より好ましくはヒドロキシスルホベタイン型両性界面活性剤である。
【0026】
(B-1)イミダゾリニウム型両性界面活性剤
イミダゾリニウム型両性界面活性剤は、低刺激性、起泡性、泡安定性に優れた両性界面活性剤である。
本発明では各種公知のイミダゾリニウム型両性界面活性剤を使用でき、好ましくは、ココアンホ酢酸Na、ラウロアンホ酢酸Na、およびココアンホプロピオン酸Naよりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、これらは併用してもよい。またイミダゾリニウム型両性界面活性剤は市販品を用いることもでき、好ましい市販品として以下が例示される。
ココアンホ酢酸Na:ソフタゾリン CL-R(川研ファインケミカル株式会社製)
ラウロアンホ酢酸Na:オバゾリン 662N(東邦化学工業株式会社製)
ココアンホプロピオン酸Na:ソフタゾリン NS(川研ファインケミカル株式会社製)
【0027】
(B-2)アルキルベタイン型両性界面活性剤
アルキルベタイン型両性界面活性剤は、低刺激、起泡性、泡安定性に優れた両性界面活性剤である。好ましくは、ラウリルベタイン、ステアリルベタイン、およびココベタインよりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、これらは併用してもよい。またアルキルベタイン型両性界面活性剤は市販品を用いることもでき、好ましい市販品として以下が例示される。
ラウリルベタイン:レボン LD-36(三洋化成工業株式会社製)
ステアリルベタイン:アンヒトール 86B(花王株式会社製)
ココベタイン:ニッサンアノン BF(日油株式会社製)
【0028】
(B-3)アミドベタイン型両性界面活性剤
アミドベタイン型両性界面活性剤は、低刺激、起泡性、泡安定性に優れた両性界面活性剤である。好ましくは、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、およびミリスタミドプロピルベタインよりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、これらは併用してもよい。またアミドベタイン型両性界面活性剤は市販品を用いることもでき、好ましい市販品として以下が例示される。
コカミドプロピルベタイン:アンホレックス CB-1(ミヨシ油脂株式会社製)
ラウラミドプロピルベタイン:レボン 2000L(三洋化成工業株式会社製)
ミリスタミドプロピルベタイン:アンホレックス MB-1(ミヨシ油脂株式会社製)
【0029】
(B-4)スルホベタイン型両性界面活性剤
スルホベタイン型両性界面活性剤は、低刺激、起泡性、泡安定性に優れた両性界面活性剤である。(e)起泡性や(f)すすぎ性(泡切れ)を考慮するとヒドロキシスルホベタイン型両性界面活性剤が好ましい。好ましくは、ラウリルヒドロキシスルタイン、およびラウラミドプロピルヒドロキシスルタインよりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、これらは併用してもよい。またスルホベタイン型両性界面活性剤は市販品を用いることもでき、好ましい市販品として以下が例示される。
ラウリルヒドロキシスルタイン:アンヒトール 20HD(花王株式会社製)
ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン:ソフタゾリン LSB-R(川研ファインケミカル株式会社製)
【0030】
(C)ノニオン性界面活性剤
(C)ノニオン性界面活性剤は、(A)共重合体および(B)両性界面活性剤と併用すると、特に(a)適度な泡の弾力、(d)洗い上がり後のしっとり感などの向上に寄与する成分である。
本発明において(C)ノニオン性界面活性剤は、(C-1)ポリグリセリンアルキルエーテル、(C-2)ポリグリセリン脂肪酸エステル、および(C-3)ポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステルよりなる群から選ばれる少なくとも1種である。
好ましい(C)ノニオン性界面活性剤は、ポリグリセリンアルキルエーテルである。
【0031】
(C-1)ポリグリセリンアルキルエーテル
ポリグリセリンアルキルエーテルは、ポリグリセリンと1以上のアルキルとがエーテル結合して得られるノニオン性界面活性剤である。ポリグリセリンアルキルエーテルは特に適度な洗浄力や(d)洗い上がり後のしっとり感向上に寄与するため好ましい。
好ましくはポリグリセリルモノアルキルエーテルであり、構造中のアルキル基の炭素数は例えば10-20であることが好ましい。ポリグリセリンのグリセリン単位の重合度は例えば4-10であることが特に好ましく、HLB値が例えば11以上であることが好ましい。
本発明では各種公知のポリグリセリンアルキルエーテルを使用でき、好ましくはポリグリセリル-4ラウリルエーテル、ポリグリセリル-20ラウリルエーテル、およびポリグリセリル-10イソステアリルエーテルよりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、これらは併用してもよい。
ポリグリセリンアルキルエーテルは市販品を用いても良く、以下の例示が含まれる。
ポリグリセリル-4ラウリルエーテル:サンイーサー L-4(太陽化学株式会社製)
ポリグリセリル-20ラウリルエーテル:CMOL B044(株式会社ダイセル製)
ポリグリセリル-10イソステアリルエーテル:CMOL B015(株式会社ダイセル製)
【0032】
(C-2)ポリグリセリン脂肪酸エステル
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、ポリグリセリンと1以上の脂肪酸がエステル結合して得られるノニオン性界面活性剤である。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、特に適度な洗浄力と(d)洗い上がり後にしっとり感を付与する観点からポリグリセリン脂肪酸モノエステルを用いることが好ましく、構造中の脂肪酸のアルキル基の炭素数が8-16であることがより好ましく、HLB値が9以上であることがさらに好ましい。
本発明では各種公知のポリグリセリン脂肪酸エステルを使用でき、好ましくはラウリン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸ポリグリセリル-10、ジステアリン酸ポリグリセリル-10、およびステアリン酸ポリグリセリル-4よりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、これらは併用してもよい。
またポリグリセリン脂肪酸エステルは市販品を用いることもでき、好ましい市販品として以下が例示される。
ラウリン酸ポリグリセリル-10:NIKKOL Decaglyn 1-L(日本サーファクタント工業株式会社製)
ステアリン酸ポリグリセリル-10:NIKKOL Decaglyn 1-SV(日本サーファクタント工業株式会社製)
ジステアリン酸ポリグリセリル-10:NIKKOL Decaglyn 2-SV(日本サーファクタント工業株式会社製)
ステアリン酸ポリグリセリル-4:NIKKOL Teraglyn 1-SV(日本サーファクタント工業株式会社製)
【0033】
(C-3)ポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステル
ポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステルは、脂肪酸とグリセリンがエステル結合して得られるノニオン性界面活性剤であり、ポリオキシエチレン鎖は、オキシエチレン基が付加重合されたものである。
ポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステルは、特に洗浄力の向上と(d)洗い上がり後のしっとり感を付与する観点からポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸モノエステルを用いることが好ましく、構造中の脂肪酸のアルキル基の炭素数が8-16であることがより好ましく、HLB値が8以上であることがさらに好ましい。
本発明では各種公知のポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステルを使用でき、好ましくはヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、ステアリン酸PEG-5グリセリル、およびトリイソステアリン酸PEG-10グリセリルよりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、これらは併用してもよい。
ポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステルは市販品を用いることもでき、好ましい市販品として以下が例示される。
ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル:NIKKOL TMGCO-7(日本サーファクタント工業株式会社製)
ステアリン酸PEG-5グリセリル:NIKKOL TMGS-5V(日本サーファクタント工業株式会社製)
トリイソステアリン酸PEG-10グリセリル:EMALEX GWIS-310EX(日本エマルジョン株式会社製)
【0034】
本発明では皮膚洗浄剤組成物に含まれる(A)共重合体、(B)両性界面活性剤、および(C)ノニオン性界面活性剤の含有量を適切に制御することで、上記効果をより一層向上できるため各成分の含有量を適切に制御することも好ましい実施態様である。
【0035】
本発明の皮膚洗浄剤組成物(100質量%)に含まれる(A)共重合体、(B)両性界面活性剤、および(C)ノニオン性界面活性剤の質量比([(A)+(B)]:(C))は、好ましくは30:0.1~0.1:10、かつ(B)両性界面活性剤の含有量は0.05~10質量%、(C)ノニオン性界面活性剤の含有量は0.05~6質量%である。
(A)共重合体と(B)両性界面活性剤の合計に対する(C)ノニオン性界面活性剤の質量比を上記範囲に制御すると、特に(f)洗い流し時の泡切れ、(c)洗い流し時のぬるつきのなさ、および(d)洗い上がり後のしっとり感の向上により一層有効である。そしてこの質量比を満足すると共に、皮膚洗浄剤組成物(100質量%)中の(B)両性界面活性剤の含有量、および(C)ノニオン性界面活性剤の含有量が上記範囲を満足すると、(f)洗い流し時の泡切れ、(c)洗い流し時のぬるつきのなさ、(d)洗い上がり後のしっとり感をより一層向上できるため好ましい。
より好ましくは質量比[(A)+(B)]:(C)=10:0.1~0.3:10、かつ(B)両性界面活性剤の含有量は0.1~7質量%、(C)ノニオン性界面活性剤の含有量は0.1~5質量%である。
さらに好ましくは質量比[(A)+(B)]:(C)=4:0.1~0.1:2、かつ(B)両性界面活性剤の含有量は0.15~4質量%、(C)ノニオン性界面活性剤の含有量は0.15~4質量%である。
【0036】
(皮膚洗浄剤組成物の組成について)
本発明の皮膚洗浄剤組成物は(A)共重合体、(B)両性界面活性剤、(C)ノニオン性界面活性剤を含み、残部水であってもよいが、必要により(D)その他添加剤が含まれていてもよい。皮膚洗浄剤組成物(100質量%)中に含まれる(A)共重合体、(B)両性界面活性剤、(C)ノニオン性界面活性剤の合計は好ましくは0.11質量%以上、より好ましくは0.23質量%以上、さらに好ましくは0.35%以上であって、好ましくは22質量%以下、より好ましくは16質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下である。残部は水、及び(D)その他添加剤である。
本発明の皮膚洗浄剤組成物には、(D)その他添加剤として必要に応じて皮膚洗浄剤組成物に通常用いられる添加剤を本発明の効果を阻害しない範囲で含まれていてもよい。(D)その他添加剤としては例えば、脂肪酸塩などのアニオン性界面活性剤;アルキル脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルなどの(C)ノニオン性界面活性剤以外のノニオン性界面活性剤;トコフェロールなどの酸化防止剤;エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩などの金属イオン封鎖剤;パラベン類、フェノキシエタノールなどの防腐剤;多価アルコール、多糖類、カチオン性ポリマーなどの保湿剤;水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの中和剤;香料などの成分を適宜配合することができる。
皮膚洗浄剤組成物に含まれる(D)その他添加剤は合計で好ましくは70質量%以下、より好ましくは65質量%以下、さらに好ましくは60質量%以下である。
【0037】
用途例
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、泡立てて洗浄する皮膚洗浄剤、例えば、洗顔料、ハンドソープ(手洗い用洗浄剤)、ボディソープ(身体用洗浄剤)、シャンプー(頭髪用洗浄剤)、クレンジングフォーム、固形石けんに使用でき、特に洗顔料として好適に用いることができる。
【実施例0038】
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
【0039】
実験1
実験1では皮膚洗浄剤組成物について以下の項目を評価した。
評価項目1:(e)泡立ち(起泡性)
表1~7の皮膚洗浄剤組成物(処方例)を40℃、4倍希釈した水溶液50gをカップに入れ、ミルサーで5秒間攪拌してから、1分後と5分後の泡の状態を1名のパネラーが以下の基準で評価した。
[評価基準]
◎:非常に泡立ちが良い
〇:泡立ちが良い
△:やや泡立ちが悪い
×:泡立ち悪い
評価は○以上を合格基準とし、◎を最も優れていると評価した。
【0040】
評価項目2:(a)泡の弾力
表1~7の皮膚洗浄剤組成物(処方例)1gを手に取り、30℃の水道水を用いて5倍に希釈し、20秒間両手で泡立て、泡を前腕の前側部に広げたときの、泡の弾力を評価した。評価は毛髪評価業務の経験が5年以上の熟練者(以下 専門パネラーと記す)10名により、下記4段階評価(評価点)に基づいて官能評価した。各専門パネラーの評価点の合計を求め、以下の基準で泡の弾力を評価した。
[評価基準]
4点:泡の弾力が最適である
3点:泡の弾力が適度である
2点:泡の弾力がやや強すぎる/やや弱すぎる
1点:泡の弾力が強すぎる/弱すぎる
[評価基準]
◎:35点以上
○:25点以上、35点未満
△:15点以上、25点未満
×:15点未満
評価は25点以上を合格基準(○)とし、35点以上を最も優れている(◎)と評価した。
【0041】
評価項目3:(b)泡の肌への密着感
表1~7の皮膚洗浄剤組成物(処方例)1gを手に取り、30℃の水道水を用いて5倍に希釈し、20秒間両手で泡立て、泡を前腕の前側部に広げたときの、肌への密着感を評価した。評価は専門パネラー10名により、下記4段階評価(評価点)に基づいて官能評価した。各専門パネラーの評価点の合計を求め、以下の基準で泡の肌への密着感を評価した。
[評価基準]
4点:非常に泡の肌への密着感が強い
3点:泡の肌への密着感が強い
2点:あまり泡の肌への密着感はない(弱い)
1点:泡の肌への密着感はない
[評価基準]
◎:35点以上
○:25点以上、35点未満
△:15点以上、25点未満
×:15点未満
評価は25点以上を合格基準(○)とし、35点以上を最も優れている(◎)と評価した。
【0042】
評価項目4:(f)洗い流し時の泡切れ
表1~7の皮膚洗浄剤組成物(処方例)1gを手に取り、30℃の水道水を用いて5倍に希釈し、20秒間両手で泡立て、泡を前腕の前側部に広げ、水道水ですすいだときの、泡切れを評価した。評価は専門パネラー10名により、下記4段階評価(評価点)に基づいて官能評価した。各専門パネラーの評価点の合計を求め、以下の基準で洗い流し時の泡の切れを評価した。
[評価基準]
4点:非常に泡切れが良い
3点:泡切れが良い
2点:やや泡切れが悪い
1点:泡切れが悪い
[評価基準]
◎:35点以上
○:25点以上、35点未満
△:15点以上、25点未満
×:15点未満
評価は25点以上を合格基準(○)とし、35点以上を最も優れている(◎)と評価した。
【0043】
評価項目5:(c)洗い流し時のぬるつきのなさ
表1~7の皮膚洗浄剤組成物(処方例)1gを手に取り、30℃の水道水を用いて5倍に希釈し、20秒間両手で泡立て、泡を前腕の前側部に広げ、水道水ですすいだときの、ぬるつきのなさを評価した。評価は専門パネラー10名により、下記4段階評価(評価点)に基づいて官能評価した。各専門パネラーの評価点の合計を求め、以下の基準で洗い流し時のぬるつきのなさを評価した。
[評価基準]
4点:ほとんど(まったく)洗い流し時のぬるつきがない(弱い)
3点:わずかに洗い流し時のぬるつきがある
2点:やや洗い流し時のぬるつきがある
1点:洗い流し時のぬるつきがある(強い)
[評価基準]
◎:35点以上
○:25点以上、35点未満
△:15点以上、25点未満
×:15点未満
評価は25点以上を合格基準(○)とし、35点以上を最も優れている(◎)と評価した。
【0044】
評価項目6:(d)洗い上がり後のしっとり感
表1~7の皮膚洗浄剤組成物(処方例)1gを手に取り、30℃の水道水を用いて5倍希釈し、20秒間両手で泡立て、泡を前腕の前側部に広げ、水道水ですすいだ。腕をタオルで拭いた直後の肌感触を評価した。評価は専門パネラー10名により、下記4段階評価(評価点)に基づいて官能評価した。各専門パネラーの評価点の合計を求め、以下の基準で洗い上がり後のしっとり感を評価した。
[評価基準]
4点:洗い上がり後のしっとり感が最適ある
3点:洗い上がり後のしっとり感が適度ある
2点:洗い上がり後のしっとり感がやや強すぎる/やや弱すぎる
1点:洗い上がり後のしっとり感が強すぎる/弱すぎる
[評価基準]
◎:35点以上
○:25点以上、35点未満
△:15点以上、25点未満
×:15点未満
評価は25点以上を合格基準(○)とし、35点以上を最も優れている(◎)と評価した。
【0045】
【表1】
【0046】
表1に示すように(A)共重合体の種類を変更した以外は同じ条件にして処方例を作成して各項目を評価した。
本発明の(A)共重合体を含有する処方例2~4は、全ての評価項目で良好な結果が得られた。特に(PPG-12/SMDI)コポリマーを用いた処方例2は他の処方例よりも(b)泡の肌への密着感、(f)洗い流し時の泡切れ、(c)洗い流し時のぬるつき、及び(d)洗い上がり後のしっとり感が優れていた。
一方、(A)共重合体を含有していない処方例1、5、6、7は上記評価の(a)~(f)のいずれか1以上に劣っていた。
【0047】
【表2】
【0048】
表2に示すように(A)共重合体の含有量を変更した以外は処方例2と同様にして処方例8~13を作成し、各項目を評価した。
本発明の(A)共重合体の好適な配合量を満足する処方例2、9~13は、処方例8と比べて特に(b)泡の肌への密着感、(c)洗い流し時のぬるつきのなさに対する評価が優れていた。
【0049】
【表3】
【0050】
表3に示すように(B)両性界面活性剤の種類を変更した以外は同じ条件にして処方例を作成して各項目を評価した。
本発明の(B)両性界面活性剤を含有する処方例2、15~17は、全ての評価項目で良好な結果が得られた。特にラウリルヒドロキシスルホベタイン型両性界面活性剤を含有する処方例2は、(e)起泡性、及び(f)洗い流し時の泡切れに対する評価がより優れていた。
一方、本発明の(B)両性界面活性剤を含有していない処方例14は(e)泡立ち(起泡性)、(a)泡の弾力、および(f)洗い流し時の泡切れが不十分であった。処方例18、19は、(a)泡の弾力が不十分であり、また(f)洗い流し時の泡切れ、(c)洗い流し時のぬるつき、(d)洗い上がり後のしっとり感が劣っていた。
【0051】
【表4】
【0052】
表4に示すように(B)両性界面活性剤の含有量を変更した以外は処方例2と同様にして処方例20~26を作成し、各項目を評価した。
処方例2、20~26は(A)共重合体と(B)両性界面活性剤の合計に対する(C)ノニオン性界面活性剤の質量比([(A)+(B)]:(C))、及び(B)両性界面活性剤と(C)ノニオン性界面活性剤の含有量を満足する例であり、いずれも全ての項目で合格基準に達していたが、特に(B)両性界面活性剤の好適な配合量を満足する処方例2、21~25は、(B)両性界面活性剤の好適な配合量を満足しない処方例20、26と比べて特に(f)洗い流し時の泡切れ、(d)洗い上がり後のしっとり感に対する評価が優れていた。
【0053】
【表5】
【0054】
表5に示すように(C)ノニオン性界面活性剤の種類を変更した以外は同じ条件にして処方例を作成して各項目を評価した。
本発明の(C)ノニオン性界面活性剤を含有する処方例2、28~35は、全ての評価項目で良好な結果が得られた。特にポリグリセリル-4ラウリルエーテルを含有する処方例2は(a)泡の弾力、および(d)洗い上がり後のしっとり感に対する評価が優れていた。
一方、本発明の(C)ノニオン性界面活性剤を含有していない処方例27は、(a)泡の弾力が不十分であり、また(d)洗い上がり後のしっとり感が劣っていた。また処方例36、37は(a)泡の弾力が不十分であり、また(c)洗い流し時のぬるつき、及び(d)洗い上がり後のしっとり感が劣っていた。
【0055】
【表6】
【0056】
表6に示すように(C)ノニオン性界面活性剤の含有量を変更した以外は処方例2と同様にして処方例38~43を作成し、各項目を評価した。
本発明の(C)ノニオン性界面活性剤の好適な配合量を満足する処方例2、39~42は、処方例38、43と比べて特に(a)泡の弾力、および(d)洗い上がり後のしっとり感に対する評価が優れていた。
【0057】
【表7】
【0058】
表7に示すように(A)共重合体と(B)両性界面活性剤の合計に対する(C)ノニオン性界面活性剤の質量比([(A)+(B)]:(C))を変更した以外は処方例2と同様にして処方例45~49を作成し、各項目を評価した。
(A)共重合体、(B)両性界面活性剤、および(C)ノニオン性界面活性剤が好適な配合比である処方例2、45~48は処方例49と比べて特に(f)洗い流し時の泡切れ、(c)洗い流し時のぬるつきのなさ、および(d)洗い上がり後のしっとり感に対する評価が優れていた。