IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サッポロビール株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-機器異常兆候検出システム 図1
  • 特開-機器異常兆候検出システム 図2
  • 特開-機器異常兆候検出システム 図3
  • 特開-機器異常兆候検出システム 図4
  • 特開-機器異常兆候検出システム 図5
  • 特開-機器異常兆候検出システム 図6
  • 特開-機器異常兆候検出システム 図7
  • 特開-機器異常兆候検出システム 図8
  • 特開-機器異常兆候検出システム 図9
  • 特開-機器異常兆候検出システム 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095191
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】機器異常兆候検出システム
(51)【国際特許分類】
   B65B 57/00 20060101AFI20240703BHJP
【FI】
B65B57/00 G
B65B57/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022212293
(22)【出願日】2022-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】303040183
【氏名又は名称】サッポロビール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100176773
【弁理士】
【氏名又は名称】坂西 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(72)【発明者】
【氏名】碓井 優仁
(57)【要約】
【課題】飲食品工場における機器の異常の兆候を検知することができる機器異常兆候検出システムを提供する。
【解決手段】一実施形態に係る機器異常兆候検出システム1は、飲食品工場に設けられた機器11を構成する複数のシリンダ20のそれぞれの伸縮状態を検出する検出部2と、検出部2によって検出された複数のシリンダ20のそれぞれの伸縮状態から機器11の異常の有無を判定する判定部3と、を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食品工場に設けられた機器を構成する複数のシリンダのそれぞれの伸縮状態を検出する検出部と、
前記検出部によって検出された複数の前記シリンダのそれぞれの伸縮状態から前記機器の異常の有無を判定する判定部と、
を備える、
機器異常兆候検出システム。
【請求項2】
複数の前記シリンダのそれぞれが最も伸びた状態から最も縮んだ状態に遷移するまでの時間を測定する時間測定部と、
前記時間測定部によって測定された前記時間を表示する時間表示部と、
を備える、
請求項1に記載の機器異常兆候検出システム。
【請求項3】
複数の前記シリンダは、油圧シリンダを含んでおり、
前記油圧シリンダの圧力を測定する圧力測定部を備える、
請求項1又は2に記載の機器異常兆候検出システム。
【請求項4】
前記圧力測定部によって測定された前記圧力を表示する圧力表示部を備える、
請求項3に記載の機器異常兆候検出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、飲食品工場に設けられた機器の異常を検出する機器異常兆候検出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、充填機におけるトラブル発生の原因調査、及び製造情報のトレーサビリティーを行う情報収集方法が記載されている。充填機は、マンドレルによって保持されたカートンが搬送されるターレット搬送装置と、キャリアホルダによって保持されたカートンが搬送される直線搬送装置とを備える。
【0003】
カートンは個別の識別記号を有し、当該識別記号は撮像装置によって読み取られる。読み取られた識別記号は、当該カートンを保持したマンドレルを特定するマンドレル番号、及び、当該カートンを保持したキャリアホルダを特定するキャリアホルダ特定番号と共に管理データべースに記憶される。
【0004】
特許文献2には、製品に不良が発生した場合の原因を追及する情報処理装置が記載されている。情報処理装置は、充填シール機の稼働状態を判定する。この判定の基準となる判定基準は、充填シール機における各部品の稼働時間に対する閾値と、各要素の状態を表す計測値に対する基準範囲とを含む。
【0005】
稼働時間に対する閾値は、各要素の交換について警告を発する交換警告値と、当該交換警告値より低い値であって稼働時間に関する表示において利用される割合表示用閾値とを含む。計測値に対する基準範囲は、製品判定に利用される範囲を規定する。カートンの処理中の計測値が当該基準範囲内であれば、当該カートンの製品判定の結果はOKとなり、計測値が当該基準範囲外であれば、当該カートンの製品判定の結果はNGとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2022-157366号公報
【特許文献2】特開2020-13297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、飲食品工場には、多数のシリンダを備えた多くの機器が設けられる場合がある。飲食品工場において機器の動作に異常が生じると、飲食品の製造を停止しなければならない場合がある。更に、製造された飲食品の検査が必要となる場合もある。従って、飲食品工場の機器について動作の異常の兆候を、実際に異常が生じる前に検出できることが求められる。
【0008】
本開示は、飲食品工場における機器の異常の兆候を検知することができる機器異常兆候検出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る機器異常兆候検出システムは、(1)飲食品工場に設けられた機器を構成する複数のシリンダのそれぞれの伸縮状態を検出する検出部と、検出部によって検出された複数のシリンダのそれぞれの伸縮状態から機器の異常の有無を判定する判定部と、を備える。
【0010】
この機器異常兆候検出システムでは、飲食品工場に設けられた機器の各シリンダの伸縮状態が検出部によって検出される。検出部が当該機器の各シリンダの伸縮状態を検出することにより、機器を構成する各シリンダの稼働状態を直接的に取得できる。機器異常兆候検出システムは判定部を有し、判定部は検出されたシリンダの伸縮状態から当該シリンダを備える機器の異常の有無を判定する。判定部がシリンダの伸縮状態から機器の異常有無を判定することにより、当該機器の異常有無を直接的に判定できる。従って、シリンダの伸縮状態から当該シリンダを備える機器の異常有無が判定されることにより、当該機器の異常有無を直接的に且つ高精度に判定できる。その結果、当該機器の異常の兆候を実際に異常が発生する前に検出することができる。
【0011】
(2)上記(1)において、機器異常兆候検出システムは、複数のシリンダのそれぞれが最も伸びた状態から最も縮んだ状態に遷移するまでの時間を測定する時間測定部と、時間測定部によって測定された時間を表示する時間表示部と、を備えてもよい。この場合、時間測定部は各シリンダが最も伸びた状態から最も縮んだ状態に遷移するまでの時間を測定する。この時間の測定により、各シリンダの稼働状態の異常有無を速やかに且つ高精度に把握できる。更に、時間測定部によって測定された時間が時間表示部によって表示されるので、表示された時間を視認することによって各シリンダの稼働状態を速やかに把握できる。
【0012】
(3)上記(1)又は(2)において、シリンダは、油圧シリンダを含んでいてもよく、機器異常兆候検出システムは、油圧シリンダの圧力を測定する圧力測定部を備えてもよい。この場合、特に適切に力を付与することが必要な油圧シリンダの圧力が測定されるので、飲食品工場のシリンダの管理を一層高精度に行うことができる。
【0013】
(4)上記(3)において、機器異常兆候検出システムは、圧力測定部によって測定された圧力を表示する圧力表示部を備えてもよい。この場合、測定された油圧シリンダの圧力が表示されるので、測定された圧力の状態を視認することによって油圧シリンダの稼働状態を把握することができる。
【発明の効果】
【0014】
本開示によれば、飲食品工場における機器の異常の兆候を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態に係る機器異常兆候検出システム及び飲食品工場の構成の例を示す図である。
図2】飲食品工場において製造される飲食品の一例である飲料を示す斜視図である。
図3】(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)は、飲食品工場の機器によって製造される飲料の紙パックの成形を説明する図である。
図4】(a)、(b)、(c)及び(d)は、飲食品工場の機器によって製造される飲料の紙パックの成形、及び紙パックへの飲料の充填を説明する図である。
図5】(a)、(b)、(c)及び(d)は、飲食品工場の機器によって製造される飲料の紙パックの成形、及び紙パックへのシールを説明する図である。
図6】実施形態に係る機器異常兆候検出システムと機器のシステム構成を示すブロック図である。
図7】シリンダの構成の一例を示す断面図である。
図8】(a)及び(b)は、実施形態に係る機器異常兆候検出システムの時間表示部が表示する画面の例を示す図である。
図9】実施形態に係る機器異常兆候検出システムの時間表示部が表示する画面の例を示す図である。
図10】(a)及び(b)は、実施形態に係る機器異常兆候検出システムの圧力表示部が表示する画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、図面を参照しながら本開示に係る機器異常兆候検出システムの実施形態について説明する。図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
【0017】
本実施形態に係る機器異常兆候検出システム1は、飲食品工場10に設けられた機器11の異常を検出する。「飲食品工場」とは、飲食品が製造される工場を示している。「飲食品」は、人が飲食することが可能なものを示している。「飲食品」は、例えば、水、お茶、コーヒー、牛乳、ジュース、液状ヨーグルト、清涼飲料、発酵乳、豆乳飲料、炭酸水、乳酸菌飲料、スポーツ飲料、又は、アルコール飲料等の飲料である。また、「飲食品」は、ビスケット、クッキー、チップス、キャンディー、ショートブレッド、ウェハース、せんべい、サプリメント、アイスクリーム類等の冷菓、スナック類若しくはふりかけ等の固形食品、又は、調味料、ゼリー、ヨーグルト、プリン、スープ、流動食若しくは豆腐等の半固形食品であってもよい。
【0018】
例えば、飲食品工場10は複数の機器11を備え、複数の機器11のそれぞれは複数のシリンダ20を備える。シリンダ20は、例えば、飲食品の容器の組み立て、飲食品の容器の搬送、容器への飲食品の収容、飲食品が収容された容器の封止、容器に収容された飲食品の搬送、及び、飲食品が収容された容器の梱包、のいずれかを行う。「容器」とは、飲食品を収容する器である。「容器」は、例えば、紙パック等のパック、パウチ、缶、瓶、ペットボトル、箱、バック・イン・ボックス(BIB)、樽、又はグラウラー(一例として水筒)であってもよい。
【0019】
機器異常兆候検出システム1は、機器11を構成する複数のシリンダ20のそれぞれの伸縮状態を検出する検出部2と、検出部2によって検出された複数のシリンダ20のそれぞれの伸縮状態から機器11の異常の有無を判定する判定部3とを備える。例えば、検出部2は、シリンダ20が最も伸びた状態、及びシリンダ20が最も縮んだ状態を検出するセンサである。検出部2は複数のシリンダ20のそれぞれに取り付けられている。検出部2については後に詳述する。
【0020】
以下では、容器が飲料充填用の紙パックであり、機器11が紙パックの成形、充填及びシールを行う装置である例について説明する。機器11は、容器を成形する機能と共に、成形した容器に飲料を充填するフィラーとしての機能を有する。すなわち、機器11は、容器を成形する工程、及び容器に飲料を充填する工程を実行する。
【0021】
複数のシリンダ20は、例えば、エアシリンダ21及び油圧シリンダ25を含む(図6参照)。機器11は、エアシリンダ21の伸縮動作、及び油圧シリンダ25の伸縮動作によって容器の成形、容器への飲料の充填、及び飲料が充填された容器のシールを行う。機器11は、例えば、数十本(一例として80本近く)のシリンダ20を備える。
【0022】
従って、数十本のシリンダ20のうちのいずれかに異常が発生すると、成形不良又はシール不良等が発生し、機器11の検査が必要になったり、工程が遅延したりする問題が生じる可能性がある。機器異常兆候検出システム1は、数十本のシリンダ20のそれぞれの伸縮状態を検出及び表示することによって、機器11を構成するシリンダ20の異常の兆候を監視できる。機器異常兆候検出システム1は、機器11の異常の兆候を監視する兆候監視システムである。機器異常兆候検出システム1によって、機器11の検査、及び工程の遅延の発生を抑制できる。
【0023】
図2は、一例としての紙パックPを示している。紙パックPは、複数の側面P1と、側面P1の上端から側面P1に対して斜めに延在する一対の斜面部P2と、一対の斜面部P2の上端から上方に突出する突出部P3とを有する。一対の斜面部P2は、上方に向かうに従って互いに接近している。紙パックPは、紙パックPから飲料を注出するときに外されるキャップP4を有する。
【0024】
図3(a)、図3(b)、図3(c)、図3(d)及び図3(e)は、機器11のシリンダ20による紙パックPの組み立てを説明するための図である。例えば、機器11は、シリンダ20の他に、ヒータ12、板状部材13、超音波付与部14、ノズル15、ヒータ16及び押圧部材17を備える(図4(a)~図4(d)及び図5(a)~図5(d)参照)。
【0025】
まず、図3(a)及び図3(b)に示されるように、紙パックPを構成する厚紙Aが機器11に供給され、機器11のシリンダ20が1枚の厚紙Aを開いて起立(起函)させる。起立した厚紙Aの下端A1には、予め熱溶融性の接着剤が塗布されている。図3(c)に示されるように、シリンダ20の伸長によって機器11のヒータ12が厚紙Aの下端A1に接近し、ヒータ12が厚紙Aの下端A1を加熱して当該接着剤を溶融させる。
【0026】
図3(d)に示されるように、機器11のシリンダ20が厚紙Aの下端A1を折り込んで下端A1を接着し、下端A1を水平方向に延びるように平坦状にする。そして、図3(e)に示されるように、機器11のシリンダ20が機器11の板状部材13を下端A1にプレスすることにより、飲料が充填される前の紙パックPが完成する。
【0027】
図4(a)、図4(b)、図4(c)及び図4(d)は、紙パックPへの飲料の充填を説明するための図である。図4(a)に示されるように、紙パックPの斜面部P2となる部分には孔P5が形成されており、紙パックPの内側から孔P5にキャップP4が挿入される。
【0028】
斜面部P2の内面における孔P5の周囲の部分には、予め熱溶融性の接着剤が塗布されている。図4(b)に示されるように、孔P5に挿入されたキャップP4に機器11の超音波付与部14が超音波振動を付与する。これにより、キャップP4と斜面部P2の内面との間に摩擦熱が生じ、この摩擦熱によって上記の接着剤が溶融することにより、斜面部P2の内面にキャップP4が接着固定される。
【0029】
図4(c)に示されるように、機器11のシリンダ20が紙パックPの上端に折り癖をつける。このとき、紙パックPの一対の斜面部P2の間の部分P6が平面視における紙パックPの内側に折られる。その後、機器11のノズル15が上から紙パックPの中に進入する。ノズル15は、紙パックPの下端の付近に達した後に、飲料を紙パックPの中に注入しながら徐々に上昇する。そして、紙パックPの中の飲料が所定量となった後に、ノズル15は飲料の注入を停止する。その後、ノズル15は紙パックPから更に上昇して、紙パックPへの飲料の充填が完了する。
【0030】
図5(a)、図5(b)、図5(c)及び図5(d)は、飲料が充填された紙パックPのシールを説明するための図である。まず、図5(a)に示されるように、機器11のシリンダ20が紙パックPの上端に更に折り癖をつける。このとき、紙パックPの一対の斜面部P2の間の部分P6が平面視における紙パックPの内側に更に折られる。
【0031】
紙パックPの一対の突出部P3の内面には、予め熱溶融性の接着剤が塗布されている。図5(b)に示されるように、シリンダ20の伸長によって機器11のヒータ16が紙パックPの上端に接近し、ヒータ16が紙パックPの上端を加熱して当該接着剤を溶融させる。図5(c)及び図5(d)に示されるように、機器11の押圧部材17が一対の突出部P3を互いに密着させた状態で上方からプレスした後に、飲料が充填された紙パックPのシールが完了する。
【0032】
図6は、機器異常兆候検出システム1の構成及び機能を示すブロック図である。図6に示されるように、複数のシリンダ20は、複数のエアシリンダ21と、複数の油圧シリンダ25とを含む。例えば、エアシリンダ21の数は、油圧シリンダ25の数よりも多く、50本以上且つ100本以下(一例として72本)である。油圧シリンダ25の数は、1本以上且つ5本以下(一例として2本)である。機器11は、例えば、複数のエアシリンダ21のそれぞれに接続された複数の電磁弁22と、各電磁弁22を制御して各エアシリンダ21への動作エアーを制御する制御盤19とを備える。
【0033】
機器異常兆候検出システム1は、兆候監視プログラム30を備える。兆候監視プログラム30は、例えば、飲食品工場10に配置される情報端末Tにインストールされている。情報端末Tは、機器11と通信可能とされている。情報端末Tは、例えば、携帯端末であってもよい。携帯端末は、例えば、スマートフォンを含む携帯電話、タブレット、ノートパソコン又はリモコン等、携帯可能な情報端末を示している。情報端末Tは、携帯端末以外の端末であってもよく、例えば、パソコンであってもよい。
【0034】
情報端末Tは、一例として、オペレーティングシステム及びソフトウェア(アプリケーション)等を実行するプロセッサ(例えばCPU)と、ROM及びRAMによって構成される主記憶部と、フラッシュメモリ等によって構成される補助記憶部と、無線通信モジュール等によって構成される通信制御部と、入力装置と、ディスプレイ等の出力装置とを備える。但し、情報端末Tの構成は、上記に限定されず適宜変更可能である。
【0035】
情報端末Tの各機能要素は、プロセッサ又は記憶部(例えば前述した主記憶部又は補助記憶部)に所定のソフトウェアを読み込ませて当該ソフトウェアを実行することによって実現される。プロセッサは、当該ソフトウェアに従って、前述した通信制御部、入力装置又は出力装置を動作させ、記憶部におけるデータの読み出し及び書き出しを行う。情報端末Tの処理に用いられるデータ又はデータベースは記憶部に格納される。
【0036】
検出部2は、機器11を構成する複数のシリンダ20のそれぞれの伸縮状態を検出するセンサである。例えば、検出部2は、1本のシリンダ20に固定された第1センサ2b及び第2センサ2cを含む。図7は、検出部2が固定されたシリンダ20(エアシリンダ21)を模式的に示す断面図である。図7に示されるように、例えば、第1センサ2bは上昇端センサであり、第2センサ2c下降端センサである。
【0037】
一例として、エアシリンダ21は、シリンダチューブ21bと、シリンダチューブ21bの内面を摺動するピストン21cと、シリンダチューブ21bの内部においてピストン21cと共に移動するピストンロッド21dとを有する。ピストン21cは、シリンダチューブ21bの内面を摺動するピストンパッキン21fと、マグネット21gとを有する。例えば、ピストン21cは、シリンダチューブ21bの軸線が延びる方向である軸線方向Dに沿って並ぶ一対のピストンパッキン21fを有し、一対のピストンパッキン21fの間にマグネット21gが配置されている。
【0038】
第1センサ2b及び第2センサ2cは、シリンダチューブ21bの外面に固定されている。第1センサ2bの軸線方向Dの位置、及び第2センサ2cの軸線方向Dの位置は互いに異なっている。第1センサ2bはエアシリンダ21が最も伸びたときにおけるマグネット21gの外側に位置し、第2センサ2cはエアシリンダ21が最も縮んだときにおけるマグネット21gの外側に位置する。
【0039】
これにより、第1センサ2bはエアシリンダ21が最も伸びた状態を示す伸長信号を生成し、第2センサ2cはエアシリンダ21が最も縮んだ状態を示す収縮信号を生成する。なお、上記では、エアシリンダ21に取り付けられた第1センサ2b及び第2センサ2cについて説明した。しかしながら、油圧シリンダ25に取り付けられた第1センサ2b及び第2センサ2cについても上記と同様である。
【0040】
図6に示されるように、検出部2は情報端末Tと通信可能とされている。第1センサ2bは、シリンダ20が伸びる度に、伸長信号を生成し生成した伸長信号を情報端末Tに出力する。第2センサ2cは、シリンダ20が収縮する度に、収縮信号を生成し生成した収縮信号を情報端末Tに出力する。
【0041】
例えば、検出部2は、油圧シリンダ25に取り付けられた圧力センサ2dを含む。圧力センサ2dは、油圧シリンダ25の内部の圧力を検出し、検出した圧力を示す圧力信号を生成する。圧力センサ2dは、例えば、油圧シリンダ25が伸縮する度に、圧力信号を生成し生成した圧力信号を情報端末Tに出力する。
【0042】
兆候監視プログラム30は、前述した判定部3と、各シリンダ20が最も伸びた状態から最も縮んだ状態に遷移するまでの時間(以下では、測定時間と称することがある)を検出する時間測定部31と、各油圧シリンダ25の圧力を測定する圧力測定部32とを備える。時間測定部31は、例えば、各シリンダ20の伸縮の周期を測定してもよい。圧力測定部32は、各圧力センサ2dから圧力信号を受信して各油圧シリンダ25の圧力を測定する。
【0043】
判定部3は、例えば、機器11の制御盤19から、飲料の容器種情報を示す信号、及び機器11の運転情報を示す信号を受信する。容器種情報とは、飲料を充填する対象の容器を示す情報である。運転情報を示す信号とは、機器11の稼働開始、稼働停止及び稼働状態を示す信号である。判定部3は、例えば、各シリンダ20の測定時間と、シリンダ20ごとに予め定められた基準時間との差が時間閾値以上であるか否かを判定する。基準時間とは、例えば、シリンダ20ごとに予め定められた望ましいシリンダ20の伸縮時間を示している。基準時間との差が小さいほどシリンダ20の伸縮状態が望ましい状態であることを示しており、基準時間との差が大きいほどシリンダ20の伸縮状態が望ましくない状態であることを示している。
【0044】
判定部3は、シリンダ20の測定時間と基準時間との差が時間閾値以上でないと判定したときに当該シリンダ20が正常であると判定する。一方、判定部3は、シリンダ20の測定時間と基準時間との差が時間閾値以上であると判定したときに当該シリンダ20及び機器11が異常であると判定する。また、判定部3は、各シリンダ20の測定時間が基準時間より時間閾値以上長いと判定したときに当該シリンダ20及び機器11が異常であると判定してもよい。この場合、動作に遅延が生じているシリンダ20を特定することが可能である。
【0045】
判定部3は、油圧シリンダ25に対しては、上記の測定時間を用いた判定に加え圧力についても判定を行う。判定部3は、各油圧シリンダ25の圧力と油圧シリンダ25ごとに予め定められた基準圧力との差が圧力閾値以上であると判定したときに当該油圧シリンダ25及び機器11が異常であると判定する。基準圧力とは、例えば、油圧シリンダ25ごとに予め定められた望ましい油圧シリンダ25の圧力を示している。基準圧力との差が小さいほど油圧シリンダ25の圧力が望ましい状態であることを示しており、基準圧力との差が大きいほど油圧シリンダ25の圧力が望ましくない状態であることを示している。判定部3は、油圧シリンダ25の測定時間と基準時間との差が時間閾値以上でなく、且つ油圧シリンダ25の圧力と基準圧力との差が圧力閾値以上でないと判定したときに当該油圧シリンダ25が正常であると判定する。
【0046】
兆候監視プログラム30は、例えば、判定部3によって判定された判定結果を表示する表示部33と、判定部3によって判定された結果を情報端末Tの外部に送信する通信部34とを有する。表示部33による表示は、例えば、シリンダ20が伸縮して、第1センサ2bが伸長信号を出力し、且つ第2センサ2cが収縮信号を出力する度に更新される。この更新の周期は、例えば、0.001秒以上且つ1秒以下である。このように、表示部33は、判定部3の判定結果の表示を頻繁に更新するので、シリンダ20の異常有無の通知をリアルタイムで迅速に行うことができる。但し、上記の更新の周期は、変更可能な値であってもよい。
【0047】
表示部33は、時間測定部31によって測定された時間を表示する時間表示部35と、圧力測定部32によって測定された圧力を表示する圧力表示部36とを有する。図8(a)及び図8(b)は、時間表示部35が表示する画面の例を示す図である。図8(a)に示されるように、時間表示部35は、シリンダ20ごとの測定時間を情報端末TのディスプレイRに表示する。図8(a)の例では、シリンダAの測定時間はa(s)であり、シリンダBの測定時間はb(s)であり、シリンダCの測定時間はc(s)であることが表示されている(a、b、cは正の実数)。
【0048】
時間表示部35は、例えば、シリンダ20ごとの測定時間を棒グラフとしてディスプレイRに表示する。この場合、時間表示部35は、シリンダ20の測定時間を示す棒グラフと共に、シリンダ20ごとの上限許容値V1、及びシリンダ20ごとの下限許容値V2をディスプレイRに表示してもよい。
【0049】
図8(a)では、上限許容値V1が第1上限許容値V11と、第1上限許容値V11より小さい第2上限許容値V12とを含み、下限許容値V2が第1下限許容値V21と、第1下限許容値V21より大きい第2下限許容値V22とを含む例を示している。判定部3は、測定時間が第2下限許容値V22以上且つ第2上限許容値V12以下であるときにシリンダ20が正常であると判定し、このとき時間表示部35は当該シリンダ20の棒グラフの色彩を第1色(例えば緑色)にする。第1色は、当該シリンダ20の稼働状態が正常であることを示している。
【0050】
判定部3は、測定時間が、第1下限許容値V21以上且つ第2下限許容値V22未満、又は第1上限許容値V11以下且つ第2上限許容値V12より大きいときにシリンダ20が注意が必要な状態であると判定する。このとき時間表示部35は当該シリンダ20の棒グラフの色彩を第1色とは異なる第2色(例えば黄色)にする。第2色は、当該シリンダ20の稼働状態に対して注意を促すことを示している。
【0051】
判定部3は、測定時間が、第1下限許容値V21未満、又は第1上限許容値V11より大きいときにシリンダ20が警報が必要な状態であると判定する。このとき時間表示部35は当該シリンダ20の棒グラフの色彩を第1色及び第2色とは異なる第3色(例えば赤色)にする。第3色は、当該シリンダ20の稼働状態に対して警報が出力されていることを示している。以上の場合、棒グラフの色彩を見るだけで各シリンダ20の測定時間が正常であるか否かを判断できる。
【0052】
例えば、時間表示部35は、シリンダ20の詳細画面を開くための詳細ボタンR1をシリンダ20ごとに表示する。図8(b)は、ディスプレイRに表示されたシリンダ20の詳細画面の例を示す図である。図8(b)では、選択されたシリンダ20における、図8(a)と同様の測定時間及び棒グラフYを表示すると共に、測定時間の時系列データWのグラフをディスプレイRに表示する。
【0053】
更に、時間表示部35は、測定時間の時系列データWのグラフと共に上限許容値V1及び下限許容値V2を表示してもよい。上記同様、上限許容値V1は第1上限許容値V11及び第2上限許容値V12を含んでおり、下限許容値V2は第1下限許容値V21及び第2下限許容値V22を含んでいる。
【0054】
当該グラフの横軸は日時を示しており、当該グラフの縦軸は測定時間を示している。上限許容値V1及び下限許容値V2は、当該グラフにおいて横方向に延びる直線として表示される。例えば、第2上限許容値V12を示す直線X12の色彩、及び第2下限許容値V22を示す直線X22の色彩は第2色であり、第1上限許容値V11を示す直線X11の色彩、及び第1下限許容値V21を示す直線X21の色彩は第3色である。
【0055】
図9は、時間表示部35が表示する詳細画面において、時系列データWが異常値に達した状態の例を示している。図8(b)及び図9に示されるように、時系列データWが直線X12と直線X22との間に位置するときには棒グラフYの色彩は第1色である。時系列データWが、直線X11と直線X12との間、又は直線X21と直線X22との間に位置するときには棒グラフYの色彩は第2色である。時系列データWが、直線X11より高い、又は直線X21より低いときには棒グラフYの色彩は第3色である。この詳細画面からもシリンダ20の現時点での稼働状況をリアルタイムで把握できる。
【0056】
図10(a)及び図10(b)は、圧力表示部36が表示する画面の例を示す図である。図10(a)に示されるように、例えば、圧力表示部36は圧力の時系列データZをディスプレイRに表示する。圧力表示部36は、時系列データZと共に、シリンダ20(油圧シリンダ25)ごとに定められた上限許容値V1を示す線E1、及びシリンダ20ごとに定められた下限許容値V2を示す線E2を表示してもよい。線E1は、前述と同様、第1上限許容値V11を示す線E11、及び第2上限許容値V12を示す線E12を含んでおり、線E2は、第1下限許容値V21を示す線E21、及び第2下限許容値V22を示す線E22を含んでいる。
【0057】
時系列データZが線E12と線E22との間に位置するときにはシリンダ20の圧力が正常である。時系列データZが線E11と線E12との間、又は線E21と線E22との間に位置するときにはシリンダ20の圧力に対して注意を促すことを示している。時系列データZが線E11よりも上、又は線E21よりも下に位置するときにはシリンダ20の圧力に対して警報が出力されていることを示している。この時系列データZの位置を視認することにより、シリンダ20の圧力の状態を容易に且つリアルタイムで把握できる。
【0058】
図10(b)に示されるように、圧力表示部36は、シリンダ20の圧力のヒストグラムをディスプレイRに表示してもよい。ディスプレイRに表示された直近データとは、直近m件(mは自然数)の圧力のデータを示している。一例として、mの値は10000であり、この場合、直近データのグラフには10000件(直近3、4日程度)の圧力のヒストグラムが表示される。mの値は変更可能とされている。ディスプレイRに表示された保存データとは、情報端末Tの記憶部に保存されるデータの数を示している。保存データのグラフには、記憶部に保存されている圧力データのヒストグラムが表示される。
【0059】
次に、本実施形態に係る機器異常兆候検出方法の例について説明する。この機器異常兆候検出方法は、機器異常兆候検出システム1を用いて行われる。図6に示されるように、機器11の各シリンダ20に検出部2を取り付ける(検出部を取り付ける工程)。そして、情報端末Tに兆候監視プログラム30をインストールする(兆候監視プログラムをインストールする工程)。
【0060】
機器11を稼働させて、例えば、前述した厚紙Aからの紙パックPの組み立て、組み立てた紙パックPへの飲料の充填、及び、飲料が充填された紙パックPのシールを実行する(機器を稼働させる工程)。機器11の稼働と共に検出部2が機器11の各シリンダ20の伸縮状態を検出する(伸縮状態を検出する工程)。そして、検出された各シリンダ20の伸縮状態から機器11の異常の有無を判定部3が判定する(異常の有無を判定する工程)。判定部3による判定結果は、例えば、表示部33によってディスプレイRに表示されると共に、通信部34によって情報端末Tの外部の機器に送信される。その後、一連の工程が完了する。
【0061】
続いて、本実施形態に係る機器異常兆候検出システム1及び機器異常兆候検出方法から得られる作用効果について説明する。本実施形態に係る機器異常兆候検出システム1及び機器異常兆候検出方法では、飲食品工場10に設けられた機器11の各シリンダ20の伸縮状態が検出部2によって検出される。検出部2が機器11の各シリンダ20の伸縮状態を検出することにより、機器11を構成する各シリンダ20の稼働状態を直接的に取得できる。
【0062】
機器異常兆候検出システム1は判定部3を有し、判定部3は検出されたシリンダ20の伸縮状態から当該シリンダ20を備える機器11の異常の有無を判定する。判定部3がシリンダ20の伸縮状態から機器11の異常有無を判定することにより、当該機器11の異常有無を直接的に判定できる。従って、シリンダ20の伸縮状態から当該シリンダ20を備える機器11の異常有無が判定されることにより、当該機器11の異常有無を直接的に且つ高精度に判定できるので、当該機器11の異常の兆候を実際に異常が発生する前に検出することができる。
【0063】
すなわち、実際に機器11に異常が生じる前に未然にシリンダ20及び機器11の異常の兆候を検出できるので、異常発生後の機器11の検査、及び工程の遅延を抑制できる。更に、本実施形態では、数十本のシリンダ20のうちのいずれかに異常の兆候が発生しても当該兆候を検出できるので、紙パックPの成形不良及びシール不良の発生を抑制することができる。
【0064】
本実施形態において、機器異常兆候検出システム1は、複数のシリンダ20のそれぞれが最も伸びた状態から最も縮んだ状態に遷移するまでの時間を測定する時間測定部31と、時間測定部31によって測定された時間を表示する時間表示部35とを備える。この場合、時間測定部31は各シリンダ20が最も伸びた状態から最も縮んだ状態に遷移するまでの時間を測定する。この時間の測定により、各シリンダ20の稼働状態の異常有無を速やかに且つ高精度に把握できる。更に、時間測定部31によって測定された時間が時間表示部35によってディスプレイRに表示されるので、表示された時間を視認することによって各シリンダ20の稼働状態を速やかに把握できる。
【0065】
本実施形態において、シリンダ20は、油圧シリンダ25を含んでいてもよく、機器異常兆候検出システム1は、油圧シリンダ25の圧力を測定する圧力測定部32を備える。この場合、特に適切に力を付与することが必要な油圧シリンダ25の圧力が測定されるので、飲食品工場10の数多くのシリンダ20の管理を一層高精度に行うことができる。
【0066】
本実施形態において、機器異常兆候検出システム1は、圧力測定部32によって測定された圧力を表示する圧力表示部36を備える。この場合、測定された油圧シリンダ25の圧力が表示されるので、測定された圧力の状態を視認することによって油圧シリンダ25の稼働状態を把握することができる。
【0067】
以上、本開示に係る機器異常兆候検出システムの実施形態について説明した。しかしながら、本開示に係る機器異常兆候検出システムは、前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨の範囲内において適宜変更されたものであってもよい。すなわち、本開示に係る機器異常兆候検出システムの各部の構成、形状、大きさ、材料、数及び配置態様は、上記の要旨の範囲内において適宜変更可能である。
【0068】
前述した機器異常兆候検出方法は、
飲食品工場10に設けられた機器を構成する複数のシリンダ20のそれぞれの伸縮状態を検出する工程と、
当該検出する工程において検出された複数のシリンダ20のそれぞれの伸縮状態から機器11の異常の有無を判定する工程と、
を備える。
【0069】
上記の伸縮状態を検出する工程は、例えば、検出部2によって行われる。また、前述の実施形態では、判定部3が機器11の異常の有無を判定する例について説明した。しかしながら、機器11の異常の有無を判定する工程の主体は、判定部3以外のものであってもよい。例えば、情報端末TのディスプレイRを見た作業者が機器11の異常の有無を判定してもよい。
【0070】
前述の実施形態では、シリンダ20が最も伸びた状態から最も縮んだ状態に遷移するまでの時間を測定する時間測定部31について説明した。しかしながら、時間測定部は、シリンダ20が最も伸びた状態、及びシリンダ20が最も縮んだ状態を検出しなくてもよい。例えば、時間測定部は、シリンダ20が一定値以上伸びた状態、及びシリンダ20が一定値以上縮んだ状態を検出してもよい。
【0071】
前述の実施形態では、時間表示部35が測定時間を表示し、圧力表示部36が油圧シリンダ25の圧力を表示する例について説明した。しかしながら、本開示に係る機器異常兆候検出システムは、測定時間、及び油圧シリンダの圧力の少なくともいずれかを記憶してもよい。機器異常兆候検出システムは、測定時間、及び油圧シリンダの圧力を長期間(例えば1、2年)記憶してもよく、記憶したデータから中長期の兆候監視をしてもよい。
【0072】
前述の実施形態では、紙パックの成形、充填及びシールを行う装置である機器11のシリンダ20の伸縮状態を検出部2が検出する例について説明した。しかしながら、本開示に係る機器異常兆候検出システムにおいて、機器は、紙パックの成形、充填及びシールを行う装置以外の機器であってもよい。この機器は、例えば、フィラー、又は不良の製品を排斥する排斥装置等であってもよく、機器の種類は、シリンダを備えたものであれば特に限定されない。このように、本開示に係る機器異常兆候検出システムは、飲食品工場に設けられた種々の機器に適用させることが可能である。
【符号の説明】
【0073】
1…機器異常兆候検出システム、2…検出部、2b…第1センサ、2c…第2センサ、2d…圧力センサ、3…判定部、10…飲食品工場、11…機器、12…ヒータ、13…板状部材、14…超音波付与部、15…ノズル、16…ヒータ、17…押圧部材、19…制御盤、20…シリンダ、21…エアシリンダ、21b…シリンダチューブ、21c…ピストン、21d…ピストンロッド、21f…ピストンパッキン、21g…マグネット、22…電磁弁、25…油圧シリンダ、30…兆候監視プログラム、31…時間測定部、32…圧力測定部、33…表示部、34…通信部、35…時間表示部、36…圧力表示部、A…厚紙、A1…下端、D…軸線方向、E1,E2,E11,E12,E21,E22…線、P…紙パック、P1…側面、P2…斜面部、P3…突出部、P4…キャップ、P5…孔、P6…部分、R…ディスプレイ、R1…詳細ボタン、T…情報端末、V1…上限許容値、V2…下限許容値、V11…第1上限許容値、V12…第2上限許容値、V21…第1下限許容値、V22…第2下限許容値、W…時系列データ、X11,X12,X21,X22…直線、Y…棒グラフ、Z…時系列データ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10